JP2003264549A - データ配信システム、送信装置、受信装置、データ配信方法、送信方法、受信方法、データ作成プログラムを記録した記録媒体、及びデータ組立プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

データ配信システム、送信装置、受信装置、データ配信方法、送信方法、受信方法、データ作成プログラムを記録した記録媒体、及びデータ組立プログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JP2003264549A
JP2003264549A JP2002297184A JP2002297184A JP2003264549A JP 2003264549 A JP2003264549 A JP 2003264549A JP 2002297184 A JP2002297184 A JP 2002297184A JP 2002297184 A JP2002297184 A JP 2002297184A JP 2003264549 A JP2003264549 A JP 2003264549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
additional information
divided
receiving
network
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002297184A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Ando
智 安藤
Kazuhide Sawabe
一秀 澤邉
Ikuji Shimizu
郁二 志水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002297184A priority Critical patent/JP2003264549A/ja
Publication of JP2003264549A publication Critical patent/JP2003264549A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Facsimile Transmission Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 付加情報の埋込処理及び暗号化処理の負荷
や、データの配信のために必要な帯域幅の増大を抑制し
ながらも、データを配信する受信装置毎に、同一データ
に対して、異なる付加情報の埋込処理や、異なる暗号鍵
での暗号化処理を施すことができるデータ配信システム
を提供する。 【解決手段】 入力されたデータを複数に分割するデー
タ分割手段12、分割したデータを複製する分割データ
複製手段13、複製したデータに付加情報を埋め込む付
加情報埋込手段14、付加情報を埋め込んだデータを暗
号化する暗号化手段16、及び、暗号化したデータをマ
ルチキャストで送信する送信手段18を有する。また、
受信した暗号化されたデータを復号する復号化手段2
2、及び、復号した複数の分割されたデータを組立てる
組立手段24を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを利
用して複数の受信装置に電子データを配信するデータ配
信システム及びその関連技術に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、一般的なユニキャスト通信及びマ
ルチキャスト通信について説明する。図19は、一般的
なユニキャスト通信及びマルチキャスト通信の説明図で
ある。図19(a)は、ユニキャスト通信の説明図、図
19(b)は、マルチキャスト通信の説明図である。
【0003】図19(a)に示すように、一般的なユニ
キャスト通信では、3台の受信装置に、同一データDを
配信するときは、送信装置は、3つの同一データDを作
成してネットワークへ送出し、3台の受信装置へ配信す
る。
【0004】一方、図19(b)に示すように、一般的
なマルチキャスト通信では、3台の受信装置に同一デー
タDを配信するときは、送信装置は、1つのデータDを
作成してネットワークへ送出する。そして、この1つの
データDは、ネットワーク上で複製されて、3台の受信
装置へ配信される。
【0005】同一のデータを複数の受信装置に配信する
場合は、マルチキャスト通信が適しているが、全く同一
のデータしか配信できない。
【0006】
【特許文献1】特開2001−285274号公報(0
006)
【0007】
【特許文献2】特開平11−069137号公報(従来
の技術の欄)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の手法により、暗
号化したデータを配信する場合の問題点を説明する。
【0009】図20は、従来の手法により、暗号化した
データを配信する場合の問題点の説明図である。
【0010】図20(a)に示すように、送信装置は、
1つのデータDを作成し、この1つのデータDに対して
1つの暗号鍵Kで暗号化処理を施す。なお、「*」は、
暗号化を意味する。
【0011】そして、この暗号化したデータD*Kは、
マルチキャスト通信により、3台の受信装置に配信され
る。
【0012】このように、3台の受信装置に配信される
同一のデータに対して同一の暗号化を行う場合は、マル
チキャスト通信ができるため、送信のための帯域幅を小
さくできる。
【0013】しかし、この場合、3台の受信装置に配信
されるデータDの暗号鍵は共通しているため、データの
秘諾性が必ずしも優れていないという問題が生じる。
【0014】そこで、図20(b)に示すように、送信
装置は、3つの同一データDを作成し、異なる3つの暗
号鍵Ka、Kb、Kcで3つの同一データDに暗号化処
理を施す。
【0015】そして、暗号化処理が施された3つのデー
タD*Ka、D*Kb、D*Kcを、ユニキャスト通信
により、3台の受信装置に配信する。この場合、暗号鍵
が異なっているため、データの秘諾性は優れている。
【0016】しかし、この場合、送信装置は、3つの同
一のデータDに対して異なる暗号鍵で暗号化するため、
暗号化処理による負荷が大きくなるという問題が生じ
る。
【0017】また、この場合、送信装置は、3つの同一
のデータDに対して異なる暗号鍵で暗号化するため、マ
ルチキャスト通信ができず、帯域幅を小さくできないと
いう問題が生じる。
【0018】次に、従来の手法により、付加情報を埋め
込んだデータを配信する場合の問題点を説明する。付加
情報とは、例えば、電子透かし情報である(例えば、特
許文献1、特許文献2参照。)。
【0019】図21は、従来の手法により、付加情報を
埋め込んだデータを配信する場合の問題点の説明図であ
る。
【0020】図21(a)に示すように、送信装置は、
1つのデータDを作成し、この1つのデータDに対して
1つの付加情報Wを埋め込む。なお、「+」は、付加情
報を埋め込むことを意味する。
【0021】そして、この付加情報Wを埋め込んだデー
タD+Wは、マルチキャスト通信により、3台の受信装
置に配信される。
【0022】このように、3台の受信装置に配信される
同一のデータに対して同一の付加情報Wを埋め込む場合
は、マルチキャスト通信ができるため、送信のための帯
域幅を小さくできる。
【0023】しかし、この場合、3台の受信装置に配信
されるデータDに埋め込まれている付加情報Wは共通し
ているため、二次配布元の特定という観点からは必ずし
も優れていないという問題が生じる。
【0024】そこで、図21(b)に示すように、送信
装置は、3つの同一データDを作成し、異なる3つの付
加情報Wa、Wb、Wcを3つの同一データDに埋め込
む。
【0025】そして、異なる3つの付加情報Wa、W
b、Wcが埋め込まれた3つのデータD+Wa、D+W
b、D+Wcを、ユニキャスト通信により、3台の受信
装置に配信する。この場合、二次配布元の特定という観
点からは優れている。
【0026】しかし、この場合、送信装置は、3つの同
一のデータDに対して異なる付加情報を埋め込むため、
その処理による負荷が大きくなるという問題が生じる。
【0027】また、送信装置は、3つの同一のデータD
に対して異なる付加情報を埋め込むため、マルチキャス
ト通信ができず、帯域幅を小さくできないという問題が
生じる。
【0028】次に、従来の手法により、付加情報の埋込
処理及び暗号化処理を施したデータを配信する場合の問
題点を説明する。
【0029】図22は、従来の手法により、付加情報の
埋込処理及び暗号化処理を施したデータを配信する場合
の問題点の説明図である。
【0030】図22(a)に示すように、送信装置は、
1つのデータDを作成し、この1つのデータDに対して
1つの付加情報Wを埋め込んで、1つのデータD+Wを
作成する。
【0031】そして、送信装置は、この1つのデータD
+Wを複製して3つの同一データD+Wを作成し、異な
る3つの暗号鍵Ka、Kb、Kcで3つの同一データD
+Wに暗号化処理を施す。
【0032】そして、暗号化処理が施された3つのデー
タ(D+W)*Ka、(D+W)*Kb、(D+W)*
Kcは、ユニキャスト通信により、3台の受信装置に配
信される。
【0033】この場合は、暗号鍵が異なるのでデータの
秘諾性は優れているが、埋め込む付加情報が共通してい
るため二次配布元の特定という観点からは必ずしも優れ
ていないという問題が生じる。
【0034】また、この場合、送信装置は、3つの同一
のデータD+Wに対して異なる暗号鍵で暗号化するた
め、暗号化処理による負荷が大きくなるという問題が生
じる。
【0035】また、この場合、送信装置は、3つの同一
のデータD+Wに対して異なる暗号鍵で暗号化するた
め、マルチキャスト通信ができず、帯域幅を小さくでき
ないという問題が生じる。
【0036】さて、図22(b)では、送信装置は、3
つの同一データDを作成し、異なる3つの付加情報W
a、Wb、Wcを3つの同一データDに埋め込む。
【0037】そして、送信装置は、異なる3つの付加情
報Wa、Wb、Wcが埋め込まれた3つのデータD+W
a、D+Wb、D+Wcに対して、1つの暗号鍵Kで暗
号化処理を施して、3つのデータ(D+Wa)*K、
(D+Wb)*K、(D+Wc)*Kを得る。
【0038】この3つのデータ(D+Wa)*K、(D
+Wb)*K、(D+Wc)*Kは、ユニキャスト通信
により、3台の受信装置に配信される。
【0039】この場合、埋め込む付加情報が異なるので
二次配布元の特定という観点からは優れているが、暗号
鍵が共通しているのでデータの秘諾性が必ずしも優れて
いないという問題が生じる。
【0040】また、この場合、送信装置は、3つの同一
データDに対して異なる付加情報を埋め込むため、その
処理による負荷が大きくなるという問題が生じる。
【0041】また、この場合、送信装置は、3つの同一
データDに対して異なる付加情報を埋め込むため、マル
チキャスト通信ができず、帯域幅を小さくできないとい
う問題が生じる。
【0042】さて、図22(c)では、送信装置は、3
つの同一データDを作成し、異なる3つの付加情報W
a、Wb、Wcを3つの同一データDに埋め込む。
【0043】そして、送信装置は、異なる3つの付加情
報Wa、Wb、Wcが埋め込まれた3つのデータD+W
a、D+Wb、D+Wcに対して、3つの異なる暗号鍵
Ka、Kb、Kcで暗号化処理を施して、3つのデータ
(D+Wa)*Ka、(D+Wb)*Kb、(D+W
c)*Kcを得る。
【0044】この3つのデータ(D+Wa)*Ka、
(D+Wb)*Kb、(D+Wc)*Kcは、ユニキャ
スト通信により、3台の受信装置に配信される。
【0045】この場合、埋め込む付加情報が異なり、か
つ、暗号鍵が異なるので、二次配布元の特定という観点
からは非常に優れており、また、暗号鍵が異なるのでデ
ータの秘諾性も優れている。
【0046】なお、図22(b)では、3台の受信装置
に同じ復号鍵が与えられるので、復号鍵が盗まれる可能
性も高くなり、復号鍵が盗まれたときは、当然、二次配
布元の特定が困難になるので、この点で、図22(c)
の例が、二次配布元の特定という観点からはより優れて
いる。
【0047】しかし、図22(c)の場合、送信装置
は、3つの同一データDに対して、異なる付加情報の埋
込処理と異なる暗号鍵による暗号化処理とを施すため、
その処理による負荷が大きくなるという問題が生じる。
【0048】また、この場合、送信装置は、3つの同一
データDに対して、異なる付加情報の埋込処理と異なる
暗号鍵による暗号化処理とを施すため、マルチキャスト
通信ができず、帯域幅を小さくできないという問題が生
じる。
【0049】次に、従来の手法により、異なる付加情報
の埋込処理及び異なる暗号鍵による暗号化処理を施した
データを配信する場合の問題点を具体例を挙げて説明す
る。
【0050】図23は、従来の手法により、異なる付加
情報の埋込処理及び異なる暗号鍵による暗号化処理を施
したデータを配信する場合の問題点の例示図である。
【0051】図23では、8人のユーザU1〜U8に、
データを送信する例を挙げている。この8人のユーザU
1〜U8の各々は、受信装置を所有しており、この受信
装置に対してデータが送信される。
【0052】さて、送信装置は、8つの同一データDを
作成し、異なる付加情報W1〜W8を埋め込み、8つの
データD+W1〜D+W8を作成する。そして、送信装
置は、8つのデータD+W1〜D+W8を、異なる8つ
の暗号鍵K1〜K8で暗号化して、8つのデータE1〜
E8を作成する。
【0053】送信装置は、この8つのデータE1〜E8
を、8人のユーザU1〜U8の8台の受信装置に送信す
る。
【0054】ユーザU1の受信装置は、データE1を受
信し、復号鍵K1で復号する。なお、「/」は、復号す
ることを意味する。他のユーザU2〜U8の受信装置も
同様にして復号する。
【0055】以上のように、異なる付加情報を埋め込
み、異なる暗号鍵で暗号化したデータを配信する場合
は、マルチキャスト通信ができず、送信のための帯域幅
を小さくすることができない。
【0056】また、付加情報の埋込処理は8つのデータ
に対して行う必要があり、さらに、暗号化処理も8つの
データに対して行わなければならない。このため、送信
装置において、これらの処理の負荷が大きくなる。
【0057】さて、次に、上記した問題点を整理する。
同一データに異なる付加情報を埋め込み複数の受信装置
に配信する場合は、付加情報を埋め込む処理による負荷
が増大する。また、この場合、マルチキャスト通信がで
きず、データの配信のための帯域幅を小さくすることが
できない。
【0058】同一データを異なる暗号鍵で暗号化して複
数の受信装置に配信する場合は、暗号化処理による負荷
が増大する。また、この場合、マルチキャスト通信がで
きず、データの配信のための帯域幅を小さくすることが
できない。
【0059】同一データに異なる付加情報を埋め込み異
なる暗号鍵で暗号化して、複数の受信装置に配信する場
合は、付加情報を埋め込む処理及び暗号化処理による負
荷が増大する。また、この場合、マルチキャスト通信が
できず、データの配信のための帯域幅を小さくすること
ができない。
【0060】以上のような、付加情報の埋込処理及び暗
号化処理の負荷や、データの配信のために必要な帯域幅
は、データを配信する受信装置(ユーザ)の数に比例し
て増大する。
【0061】一方、データの配信に必要な帯域幅を軽減
するためには、同一データは、マルチキャスト又はブロ
ードキャスト等による一対多の通信を行う方法がある
が、マルチキャスト又はブロードキャスト等による従来
の手法では、データに対して、異なる受信装置(ユー
ザ)毎に、異なる付加情報の埋込処理や、異なる暗号鍵
での暗号化処理を施すことができない。
【0062】そこで、本発明は、付加情報の埋込処理及
び暗号化処理の負荷や、データの配信のために必要な帯
域幅の増大を抑制しながらも、データを配信する受信装
置毎に、同一データに対して、異なる付加情報の埋込処
理や、異なる暗号鍵での暗号化処理を施すことができる
データ配信システム及びその関連技術を提供することを
目的とする。
【0063】
【課題を解決するための手段】本発明は、ネットワーク
を利用して同報通信によりデータを配信する送信装置及
びその送信装置が配信したデータを受信する複数の受信
装置を有するデータ配信システムである。
【0064】送信装置は、入力されたデータを複数に分
割するデータ分割手段と、分割したデータを複製する分
割データ複製手段と、複製したデータ及びそのオリジナ
ルのデータ、又は、複製したデータ、を暗号化する暗号
化手段と、暗号化したデータをネットワークへ送出する
送信手段と、を備える。
【0065】そして、送信手段が送出したデータは、ネ
ットワークを経由して受信装置に配信される。
【0066】各受信装置は、送信装置が配信したデータ
を受信する受信手段と、受信した暗号化されたデータを
復号する復号化手段と、復号した複数の分割されたデー
タを組立てる組立手段と、を備える。
【0067】この構成により、送信装置に入力されたデ
ータは、分割及び複製され、その後、暗号化されて、同
報通信により配信される。
【0068】その結果、暗号化処理の負荷や、データの
配信のために必要な帯域幅の増大を抑制しながらも、同
一データに対して、データを配信する受信装置毎に、異
なる暗号鍵で暗号化処理を施すことができる。
【0069】また、本発明は、ネットワークを利用して
同報通信によりデータを配信する送信装置及びその送信
装置が配信したデータを受信する複数の受信装置を有す
るデータ配信システムである。
【0070】送信装置は、入力されたデータを複数に分
割するデータ分割手段と、分割したデータを複製する分
割データ複製手段と、複製したデータ及びそのオリジナ
ルのデータ、又は、複製したデータ、に対して付加情報
を埋め込む付加情報埋込手段と、付加情報を埋め込んだ
データをネットワークへ送出する送信手段と、を備え
る。
【0071】そして、送信手段が送出したデータは、ネ
ットワークを経由して受信装置に配信される。
【0072】各受信装置は、送信装置が配信したデータ
を受信する受信手段と、受信した複数の分割されたデー
タを組立てる組立手段と、を備える。
【0073】この構成により、送信装置に入力されたデ
ータは、分割及び複製され、その後、付加情報が埋め込
まれて、同報通信により配信される。
【0074】その結果、付加情報の埋込処理の負荷や、
データの配信のために必要な帯域幅の増大を抑制しなが
らも、同一データに対して、データを配信する受信装置
毎に、異なる付加情報の埋込処理を施すことができる。
【0075】また、本発明は、ネットワークを利用して
同報通信によりデータを配信する送信装置及びその送信
装置が配信したデータを受信する複数の受信装置を有す
るデータ配信システムである。
【0076】送信装置は、入力されたデータを複数に分
割するデータ分割手段と、分割したデータを複製する分
割データ複製手段と、複製したデータ及びそのオリジナ
ルのデータ、又は、複製したデータ、に対して付加情報
を埋め込む付加情報埋込手段と、付加情報が埋め込まれ
たデータを暗号化する暗号化手段と、暗号化したデータ
をネットワークへ送出する送信手段と、を備える。
【0077】そして、送信手段が送出したデータは、ネ
ットワークを経由して受信装置に配信される。
【0078】各受信装置は、送信装置が配信したデータ
を受信する受信手段と、受信した暗号化されたデータを
復号する復号化手段と、復号した複数の分割されたデー
タを組立てる組立手段と、を備える。
【0079】この構成により、送信装置に入力されたデ
ータは、分割及び複製され、その後、付加情報の埋込処
理および暗号化処理が施されて、同報通信により配信さ
れる。
【0080】その結果、付加情報の埋込処理及び暗号化
処理の負荷や、データの配信のために必要な帯域幅の増
大を抑制しながらも、同一データに対して、データを配
信する受信装置毎に、異なる付加情報の埋込処理や、異
なる暗号鍵で暗号化処理を施すことができる。
【0081】
【発明の実施の形態】請求項1記載のデータ配信システ
ムは、ネットワークを利用して同報通信によりデータを
配信する送信装置及びその送信装置が配信したデータを
受信する複数の受信装置を有するデータ配信システムで
ある。
【0082】送信装置は、入力されたデータを複数に分
割するデータ分割手段と、分割したデータを複製する分
割データ複製手段と、複製したデータ及びそのオリジナ
ルのデータ、又は、複製したデータ、を暗号化する暗号
化手段と、暗号化したデータをネットワークへ送出する
送信手段と、を備える。
【0083】そして、送信手段が送出したデータは、ネ
ットワークを経由して受信装置に配信される。
【0084】各受信装置は、送信装置が配信したデータ
を受信する受信手段と、受信した暗号化されたデータを
復号する復号化手段と、復号した複数の分割されたデー
タを組立てる組立手段と、を備える。
【0085】この構成により、送信装置に入力されたデ
ータは、分割及び複製され、その後、暗号化されて、同
報通信により配信される。
【0086】その結果、暗号化処理の負荷や、データの
配信のために必要な帯域幅の増大を抑制しながらも、同
一データに対して、データを配信する受信装置毎に、異
なる暗号鍵で暗号化処理を施すことができる。
【0087】請求項2記載のデータ配信システムは、ネ
ットワークを利用して同報通信によりデータを配信する
送信装置及びその送信装置が配信したデータを受信する
複数の受信装置を有するデータ配信システムである。
【0088】送信装置は、入力されたデータを複数に分
割するデータ分割手段と、分割したデータを複製する分
割データ複製手段と、複製したデータ及びそのオリジナ
ルのデータ、又は、複製したデータ、に対して付加情報
を埋め込む付加情報埋込手段と、付加情報を埋め込んだ
データをネットワークへ送出する送信手段と、を備え
る。
【0089】そして、送信手段が送出したデータは、ネ
ットワークを経由して受信装置に配信される。
【0090】各受信装置は、送信装置が配信したデータ
を受信する受信手段と、受信した複数の分割されたデー
タを組立てる組立手段と、を備える。
【0091】この構成により、送信装置に入力されたデ
ータは、分割及び複製され、その後、付加情報が埋め込
まれて、同報通信により配信される。
【0092】その結果、付加情報の埋込処理の負荷や、
データの配信のために必要な帯域幅の増大を抑制しなが
らも、同一データに対して、データを配信する受信装置
毎に、異なる付加情報の埋込処理を施すことができる。
【0093】請求項3記載のデータ配信システムは、ネ
ットワークを利用して同報通信によりデータを配信する
送信装置及びその送信装置が配信したデータを受信する
複数の受信装置を有するデータ配信システムである。
【0094】送信装置は、入力されたデータを複数に分
割するデータ分割手段と、分割したデータを複製する分
割データ複製手段と、複製したデータ及びそのオリジナ
ルのデータ、又は、複製したデータ、に対して付加情報
を埋め込む付加情報埋込手段と、付加情報が埋め込まれ
たデータを暗号化する暗号化手段と、暗号化したデータ
をネットワークへ送出する送信手段と、を備える。
【0095】そして、送信手段が送出したデータは、ネ
ットワークを経由して受信装置に配信される。
【0096】各受信装置は、送信装置が配信したデータ
を受信する受信手段と、受信した暗号化されたデータを
復号する復号化手段と、復号した複数の分割されたデー
タを組立てる組立手段と、を備える。
【0097】この構成により、送信装置に入力されたデ
ータは、分割及び複製され、その後、付加情報の埋込処
理および暗号化処理が施されて、同報通信により配信さ
れる。
【0098】その結果、付加情報の埋込処理及び暗号化
処理の負荷や、データの配信のために必要な帯域幅の増
大を抑制しながらも、同一データに対して、データを配
信する受信装置毎に、異なる付加情報の埋込処理や、異
なる暗号鍵で暗号化処理を施すことができる。
【0099】請求項4記載のデータ配信システムで、送
信装置は、入力された複数の種類からなるデータを、種
類毎に分別し、予め定められた種類のデータを、データ
分割手段へ出力するデータ種類分別手段、を備える。
【0100】この構成により、複数の種類からなるデー
タのうち、任意に選択した種類のデータに対して、暗号
化処理や付加情報の埋込処理を施すことが可能となる。
【0101】従って、必ずしも全ての種類のデータに対
して、暗号化処理や付加情報の埋込処理を施す必要がな
い場合でも柔軟な対応が可能となる。
【0102】また、複数の種類のデータうち、特定の種
類のデータに対してだけ、暗号化処理や付加情報の埋込
処理を行うことにすれば、付加情報の埋込処理や暗号化
処理の負荷の増大をより抑制できるとともに、データの
配信のために必要な帯域幅の増大をより抑制できる。
【0103】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
について説明する。実施の形態では、マルチキャスト通
信又はブロードキャスト通信により、データを配信す
る。
【0104】ブロードキャスト通信は、ネットワーク上
の全てのノードにデータを配信する同報通信であり、マ
ルチキャスト通信は、ネットワーク上の特定のノードに
データを配信する同報通信の一種である。(実施の形態
1)
【0105】図1は、本発明の実施の形態1におけるデ
ータ配信システムのブロック図である。図1に示すよう
に、このデータ配信システムは、送信装置1及び複数の
受信装置R1、R2、…、RH、…(一括して言及する
ときは、「Rh」と表記する。)を有する。
【0106】これらは、ネットワーク30に接続され
る。ネットワーク30の例として、LAN、インターネ
ット等が挙げられる。
【0107】送信装置1は、データ入力手段11、デー
タ種類分別手段19、データ分割手段12、分割データ
複製手段13、暗号化手段16、暗号鍵保持手段17、
及び、送信手段18を備える。
【0108】受信装置Rhは、受信手段21、復号化手
段22、復号鍵保持手段23、組立手段24、及び、デ
ータ出力手段25を備える。
【0109】次に、各構成の動作を説明する。まず、送
信装置1について説明する。データ入力手段11は、送
信するデータを入力する。データ種類分別手段19は、
入力されたデータを種類毎に分別し、分割の対象となる
種類のデータを、データ分割手段12に出力する。
【0110】データ分割手段12は、データ種類分別手
段19が出力したデータを複数に分割し、分割データを
作成する。
【0111】ここで、データ分割手段12が実行するデ
ータの分割は、データの時間分割を意味する。
【0112】分割データ複製手段13は、データ分割手
段12が作成した分割データの一部又は全部を複製し、
複製データを作成する。
【0113】暗号鍵保持手段17は、データの暗号化に
必要な暗号鍵を保持している。暗号化手段16は、暗号
鍵保持手段17から取得した暗号鍵で、分割データ複製
手段13が作成した複製データを暗号化し、暗号化デー
タを作成する。
【0114】送信手段18は、暗号化手段16が作成し
た暗号化データを、ネットワーク30を利用して、マル
チキャスト通信又はブロードキャスト通信により、複数
の受信装置Rhに配信する。
【0115】次に、受信装置Rhについて説明する。受
信手段21は、送信手段18が配信した暗号化データを
受信する。復号鍵保持手段23は、データの復号に必要
な復号鍵を保持している。
【0116】復号化手段22は、復号鍵保持手段23か
ら取得した復号鍵で、受信手段21が受信した暗号化デ
ータに対して復号化処理を施し、復号化データを作成す
る。
【0117】復号できなかった暗号化データは、組立手
段24に出力することなく、復号化手段22が破棄す
る。
【0118】組立手段24は、復号化手段22が作成し
た復号化データを組み立てる。データ出力手段25は、
組立手段24が組み立てたデータを出力する。
【0119】なお、受信手段21が、暗号化されていな
い分割データを受信して、その暗号化されていない分割
データを復号化手段22に与えた場合は、復号化手段2
2は、復号化処理をすることなく、その暗号化されてい
ない分割データを、組立手段24へ出力する。そして、
組立手段24は、その分割データを組み立てる。
【0120】また、受信手段21が、分割も暗号化もさ
れていないデータを受信して、そのデータを復号化手段
22に与えた場合は、復号化手段22は、復号化処理を
することなく、そのデータを、データ出力手段25へ出
力する。そして、データ出力手段25は、そのデータを
出力する。
【0121】次に、データ分割手段12及び分割データ
複製手段13の詳細を説明する。データ分割手段12に
よる分割の個数は2個以上とする。分割の個数が2個以
上であれば何個でもよい。
【0122】分割データ複製手段13による複製の個数
は、1個の分割データに対して、2個以上とする。複製
の個数が2個以上であれば何個でもよい。
【0123】ここで、データ分割手段12による分割の
個数を「m」とし、分割データ複製手段13による1個
の分割データに対する複製の個数を「n」とする。
【0124】複製データの全部に対して、異なる暗号鍵
で暗号化する場合、暗号鍵の組み合わせの個数は、(n
のm乗)個となる。
【0125】従って、(nのm乗)の数の受信装置(ユ
ーザ)に対して、異なる暗号鍵で暗号化したデータを配
信できることになる。
【0126】しかも、この場合、データの配信に必要な
帯域幅は、データ種類分別手段19がデータ分割手段1
2に与えたデータそのものを暗号化して送信する場合と
比較して、n倍以内に収まることになる。
【0127】また、この場合に、データの配信に必要な
帯域幅は、(nのm乗)の数の受信装置(ユーザ)に対
して、異なる暗号鍵で暗号化したデータを、ユニキャス
ト通信により配信する場合(図20(b)参照)と比較
して、(nの(1−m)乗)倍となり、小さくて済む。
【0128】また、この場合に、暗号化処理の負荷は、
(nのm乗)の数の受信装置(ユーザ)に対して、異な
る暗号鍵で暗号化したデータを、ユニキャスト通信によ
り配信する場合(図20(b)参照)と比較して、(n
の(1−m)乗)倍となり、小さくて済む。この点を詳
しく説明する。
【0129】本実施の形態では、時間方向にm分割し
て、これらをn個複製したデータに対して暗号化処理を
行っているので、処理数は、(n×m)、となる。一
方、従来の方法による処理数は、(nのm乗)、とな
る。
【0130】暗号化処理は、データ全体に対して行うの
で、暗号化処理の負荷はデータ長に比例する。本実施の
形態では、1つの処理におけるデータ長の平均は元のデ
ータの1/mである。一方、従来の方法では、元のデー
タ長と同じである。
【0131】従って、本実施の形態による暗号化処理の
負荷は、(元のデータ長)×(1/m)×(n×m)、
となる。
【0132】一方、従来の方法による暗号化処理の負荷
は、(元のデータ長)×(nのm乗)、となる。
【0133】よって、本実施の形態による暗号化処理の
負荷は、従来の方法と比較して、n/(nのm乗)=
(nの(1−m)乗)倍、となる。
【0134】以上の点を具体例を挙げて説明する。仮
に、分割の個数をm=3とし、複製の個数をn=2とす
る。複製データの全部に対して、異なる暗号鍵で暗号化
する場合、暗号鍵の組み合わせの個数は、(2の3乗)
個、即ち8個となる。
【0135】従って、8台の受信装置(8人のユーザ)
に対して、異なる暗号鍵で暗号化したデータを配信でき
ることになる。
【0136】しかも、この場合、データの配信に必要な
帯域幅は、データ入力手段11が入力したデータそのも
のに対して、暗号化を施して送信する場合と比較して、
2倍に収まることになる。
【0137】また、この場合に、データの配信に必要な
帯域幅は、8台の受信装置(8人のユーザ)に対して、
異なる暗号鍵で暗号化したデータを、ユニキャスト通信
により配信する場合と比較して、(2の(1−3)乗)
倍、即ち1/4倍となり、小さくて済む。
【0138】また、この場合に、暗号化処理の負荷は、
8台の受信装置(8人のユーザ)に対して、異なる暗号
鍵で暗号化したデータを、ユニキャスト通信により配信
する場合と比較して、(2の(1−3)乗)倍、即ち1
/4倍となり、小さくて済む。
【0139】また、仮に、分割の個数をm=8とし、複
製の個数をn=10とする。複製データの全部に対し
て、異なる暗号鍵で暗号化する場合、暗号鍵の組み合わ
せの個数は、(10の8乗)個の100000000個
となる。
【0140】従って、100000000台の受信装置
(100000000人のユーザ)に対して、異なる暗
号鍵で暗号化したデータを配信できることになる。
【0141】しかも、この場合、データの配信に必要な
帯域幅は、データ入力手段11が入力したデータそのも
のに対して、暗号化を施して送信する場合と比較して、
10倍に収まることになる。
【0142】また、この場合に、データの配信に必要な
帯域幅は、100000000台の受信装置(1000
00000人のユーザ)に対して、異なる暗号鍵で暗号
化したデータを、ユニキャスト通信により配信する場合
と比較して、(10の(1−8)乗)倍、即ち1/10
000000倍となり、小さくて済む。
【0143】また、この場合に、暗号化処理の負荷は、
100000000台の受信装置(100000000
人のユーザ)に対して、異なる暗号鍵で暗号化したデー
タを、ユニキャスト通信により配信する場合と比較し
て、(10の(1−8)乗)倍、即ち1/100000
00倍となり、小さくて済む。
【0144】さて、データ分割手段12により分割デー
タを作成する場合、分割データの長さは任意に設定でき
る。また、1個のデータを分割して複数の分割データを
作成する場合において、各分割データの長さが異なるよ
うにすることもできる。
【0145】また、暗号化手段16による暗号化は、デ
ータの全種類に対して行うこともできるし、また、必ず
しもデータの全種類に対して行う必要はない。
【0146】例えば、音声付き動画像データであれば、
データの種類は、動画像データ、右側音声データ、及
び、左側音声データの3種類である。
【0147】従って、この場合、3種類のデータの全て
に対して、データ分割手段12による分割、分割データ
複製手段13による複製、及び、暗号化手段16による
暗号化、を行ってもよい。
【0148】また、3種類のデータの内の1種類、又は
2種類のデータに対して、データ分割手段12による分
割処理、分割データ複製手段13による複製処理、及
び、暗号化手段16による暗号化処理、を行い、残りの
種類のデータに対してはこれらの処理を行わないように
してもよい。
【0149】また、分割処理、複製処理及び暗号化処理
は、データの種類毎に独立して行うことができるため、
データの全種類について、分割の個数、分割データの長
さ、複製の個数、を同一に揃える必要はない。
【0150】例えば、上記した音声付き動画像データの
例において、3種類の全てに対して、分割処理、複製処
理及び暗号化処理を行う場合、動画像データと右側音声
データと左側音声データとで、分割の個数、分割データ
の長さ、複製の個数、を同一に揃える必要はない。
【0151】さて、次に、本実施の形態における送信装
置1における処理の流れをフローチャートを用いて説明
する。
【0152】図2は、本実施の形態における送信装置1
のフローチャートである。図2に示すように、ステップ
1にて、データ入力手段11は、データDを入力する。
【0153】次に、ステップ2にて、データ種類分別手
段19は、入力されたデータDを種類毎に分別する。図
2の「k」は、データの種類を識別する番号(以下、
「データ種類番号」と呼ぶ。)である。また、例えば、
入力されたデータDが音声付き動画像データの場合は、
動画像データ、右側音声データ、及び、左側音声データ
の3種類からなるので、図2において、L=3、であ
る。
【0154】以下では、このような音声付き動画像デー
タDが入力された場合を例に挙げて説明する。そして、
データ分割手段12による分割の対象を、音声付き動画
像データDを構成する3種類のデータの内の左側音声デ
ータとする。
【0155】さて、次に、データの種類毎に、ステップ
4からステップ15の処理が実行される(ステップ3、
ステップ16)。
【0156】ステップ4にて、データ種類分別手段19
は、データの種類が分割の対象かどうかを判断する。そ
して、データの種類が分割の対象なら、そのデータをデ
ータ分割手段12へ出力し、ステップ5へ進む。
【0157】なお、どの種類のデータをデータ分割手段
12による分割の対象とするかは任意に設定できる。
【0158】上記例では、データ種類分別手段19は、
データの種類が左側音声データである場合は、左側音声
データD[k]をデータ分割手段12に出力する。
【0159】次に、ステップ5にて、データ分割手段1
2は、左側音声データD[k]を分割し、複数の分割デ
ータD[k][0,j]を作成する。ここで、図2の
「j」は、分割データを識別する番号(以下、「時間分
割番号」と呼ぶ。)である。また、例えば、分割の個数
を3個とした場合、図2において、M=3、である。ま
た、分割データD[k][0,j]における「0」は、
この時点での複製の個数が「0」であることを示してい
る。
【0160】次に、ステップ7からステップ12の処理
を、j=1からj=Mまで繰り返す(ステップ6、ステ
ップ13)。
【0161】ステップ7にて、データ分割手段12は、
分割データD[k][0,j]が、暗号化の対象である
かどうかを判断する。
【0162】そして、データ分割手段12は、分割デー
タD[k][0,j]が暗号化の対象でないと判断した
場合は、ステップ15にて、その分割データD[k]
[0,j]を送信手段18へ出力する。
【0163】一方、データ分割手段12は、分割データ
D[k][0,j]が暗号化の対象であると判断した場
合は、分割データD[k][0,j]を分割データ複製
手段13へ出力し、ステップ8へ進む。
【0164】次に、ステップ9からステップ11の処理
を、i=1からi=Nまで繰り返す(ステップ8、ステ
ップ12)。「i」は、複製データを識別する番号(以
下、「複製番号」と呼ぶ。)を示している。例えば、複
製の個数が2個の場合は、N=2である。
【0165】ステップ9にて、分割データ複製手段13
は、分割データD[k][0,j]を複製し、複製デー
タD[k][i,j]を作成する。
【0166】次に、ステップ10にて、暗号化手段16
は、暗号鍵K[k][i,j]で、複製データD[k]
[i,j]を暗号化し、暗号化データE[k][i,
j]を作成する。なお、図中「*」は、暗号化を意味す
る。
【0167】次に、ステップ11にて、暗号化手段16
は、暗号化データE[k][i,j]を、送信手段18
へ出力する。
【0168】さて、ステップ4にて、データ種類分別手
段19は、データの種類が分割の対象でないと判断した
ら、ステップ14にて、データ種類分別手段19は、そ
のデータD[k]を送信手段18へ出力する。
【0169】上記例では、データ種類分別手段19は、
データの種類が動画像データや右側音声データである場
合は、これらのデータD[k]を送信手段18に出力す
る。
【0170】さて、次に、本実施の形態における受信装
置Rhにおける処理の流れをフローチャートを用いて説
明する。
【0171】図3は、本実施の形態における受信装置R
hのフローチャートである。
【0172】図3に示すように、ステップ21にて、受
信手段21から、データD[k]、データD[k]
[0,j]、データE[k][i,j]が復号化手段2
2に入力される。
【0173】次に、ステップ22にて、復号化手段22
は、入力されたデータから、データ種類番号k、時間分
割番号j、及び、複製番号i、を取得する。
【0174】次に、復号化手段22は、データ種類番号
kに基づいて、入力されたデータが、データ分割手段1
2が作成した分割データであるかどうかを判断する。
【0175】そして、分割データでないなら、ステップ
30にて、復号化手段22は、そのデータD[k]をデ
ータ出力手段25へ出力する。一方、分割データならス
テップ24へ進む。
【0176】上記例では、入力されたデータが、左側音
声データであれば、ステップ24へ進む。
【0177】次に、ステップ24にて、復号化手段22
は、複製番号iに基づいて、分割データが、暗号化手段
16が作成した暗号化データであるかどうかを判断す
る。
【0178】そして、暗号化データでないなら、ステッ
プ31にて、復号化手段22は、分割データD[k]
[0,j]を組立手段24に出力する。そして、分割デ
ータD[k][0,j]は、組立手段24により組み立
てられる。一方、暗号化データであればステップ25へ
進む。なお、複製番号iが「0」の場合は、そのデータ
は、暗号化されていないことを意味する(図2のステッ
プ7参照)。
【0179】次に、ステップ25にて、復号化手段22
は、復号鍵保持手段23から、暗号化データを復号化で
きる復号鍵K[k][i,j]を検索する。
【0180】次に、ステップ26にて、復号化手段22
は、復号鍵保持手段23が、暗号化データを復号化でき
る復号鍵K[k][i,j]を保持していない場合は、
ステップ29にて、そのデータE[k][i,j]を破
棄する。
【0181】一方、復号化手段22は、復号鍵保持手段
23が、暗号化データを復号化できる復号鍵K[k]
[i,j]を保持している場合は、ステップ27に進
む。
【0182】次に、ステップ27にて、復号化手段22
は、適合する復号鍵K[k][i,j]で、暗号化デー
タE[k][i,j]を復号化し、復号化データD
[k][i,j]を得る。なお、図中「/」は復号化を
意味する。
【0183】次に、ステップ28にて、復号化手段22
は、復号化データD[k][i,j]を組立手段24へ
出力する。そして、復号化データD[k][i,j]
は、組立手段24により組み立てられる。
【0184】さて、図1に戻る。上記では、分割データ
複製手段13における複製の個数nは、2以上とした。
【0185】これは、暗号化手段16における暗号化の
対象とするデータを、全て複製データとしているからで
ある。
【0186】暗号化手段16における暗号化の対象とし
て、複製データとそのオリジナルの分割データとを使用
することもできる。
【0187】この場合は、複製の個数nは、1以上であ
ればよい。こうすると、複製データとそのオリジナルの
分割データとの合計個数は、必ず2以上になるからであ
る。
【0188】ここで、データ分割手段12による分割の
個数を「m」とし、分割データ複製手段13による複製
の個数を「n」とし、複製データとそのオリジナルの分
割データとの合計個数を「p」とする。p=n+1、で
ある。
【0189】複製データ及びオリジナルの分割データの
全部に対して、異なる暗号鍵で暗号化する場合、暗号鍵
の組み合わせの個数は、(pのm乗)個となる。
【0190】従って、(pのm乗)の数の受信装置(ユ
ーザ)に対して、異なる暗号鍵で暗号化したデータを配
信できることになる。
【0191】しかも、この場合、データの配信に必要な
帯域幅は、データ入力手段11が入力したデータそのも
のに対して、暗号化を施して送信する場合と比較して、
p倍以内に収まることになる。
【0192】また、この場合に、データの配信に必要な
帯域幅は、(pのm乗)の数の受信装置(ユーザ)に対
して、異なる暗号鍵で暗号化したデータを、ユニキャス
ト通信により配信する場合(図20(b)参照)と比較
して、(pの(1−m)乗)倍となり、小さくて済む。
【0193】また、この場合に、暗号化処理の負荷は、
(pのm乗)の数の受信装置(ユーザ)に対して、異な
る暗号鍵で暗号化したデータを、ユニキャスト通信によ
り配信する場合(図20(b)参照)と比較して、(p
の(1−m)乗)倍となり、小さくて済む。
【0194】さて、以上のように、本実施の形態では、
送信装置1のデータ入力手段11から入力されたデータ
は、データ分割手段12による分割処理および分割デー
タ複製手段13による複製処理が施され、その後、暗号
化手段16により暗号化されて、送信手段18によりマ
ルチキャスト又はブロードキャストで配信される。
【0195】その結果、暗号化処理の負荷や、データの
配信のために必要な帯域幅の増大を抑制しながらも、同
一データに対して、データを配信する受信装置毎に、異
なる暗号鍵で暗号化処理を施すことができる。
【0196】つまり、同一データに対して、データを配
信する受信装置毎に、異なる暗号鍵で暗号化処理を施し
て、ユニキャストで配信する場合のように、配信する受
信装置の数に比例して、暗号化処理の負荷が増大した
り、配信に必要な帯域幅が増大することはない。
【0197】また、データ種類分別手段19は、入力さ
れた複数の種類からなるデータを、種類毎に分別し、分
割の対象として予め定められた種類のデータを、データ
分割手段12へ出力する。
【0198】このため、複数の種類からなるデータのう
ち、任意に選択した種類のデータに対して、暗号化処理
を施すことが可能となる。
【0199】従って、必ずしも全ての種類のデータに対
して、暗号化処理を施す必要がない場合でも柔軟な対応
が可能となる。
【0200】また、複数の種類のデータうち、特定の種
類のデータに対してだけ、暗号化処理を行うことにすれ
ば、暗号化処理の負荷の増大をより抑制できるととも
に、データの配信のために必要な帯域幅の増大をより抑
制できる。
【0201】例えば、音声付き動画像データであれば、
動画像データ、右側音声データ、左側音声データのう
ち、1種類又は2種類のデータだけ暗号化することが考
えられる。
【0202】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2におけるデータ配信システムのブロック図であ
る。図4において、図1と同一の部分についは、同一の
符号を付して、適宜説明を省略する。
【0203】図4に示すように、このデータ配信システ
ムは、送信装置2及び複数の受信装置R1、R2、…、
RH、…(一括して言及するときは、「Rh」と表記す
る。)を有する。これらは、ネットワーク30に接続さ
れる。
【0204】送信装置2は、データ入力手段11、デー
タ種類分別手段19、データ分割手段12、分割データ
複製手段13、付加情報埋込手段14、付加情報保持手
段15、及び、送信手段18を備える。
【0205】受信装置Rhは、受信手段21、組立手段
24、及び、データ出力手段25を備える。
【0206】次に、各構成の動作を説明する。まず、送
信装置2について説明する。データ入力手段11は、送
信するデータを入力する。データ種類分別手段19は、
入力されたデータを種類毎に分別し、分割の対象となる
種類のデータを、データ分割手段12に出力する。
【0207】データ分割手段12は、データ種類分別手
段19が出力したデータを複数に分割し、分割データを
作成する。なお、データ分割手段12によるデータの分
割は、データの時間分割を意味する。分割データ複製手
段13は、データ分割手段12が作成した分割データの
一部又は全部を複製し、複製データを作成する。
【0208】付加情報保持手段15は、複製データに埋
め込む付加情報を保持している。付加情報埋込手段14
は、付加情報保持手段15から取得した付加情報を、分
割データ複製手段13が作成した複製データに対して埋
め込み、付加情報埋込データを作成する。埋め込む付加
情報の一例として、電子透かし情報が挙げられる。
【0209】そして、電子透かし情報としては、例え
ば、受信者を識別するための識別情報、受信装置を識別
するための識別情報、配信した元データを識別するため
の識別情報、データの配信時刻を表す情報、データの取
り扱い条件(コピー制限の有無、コピー制限回数、等)
を表す情報、上記各情報の組み合わせ、等が挙げられ
る。
【0210】送信手段18は、付加情報埋込手段14が
作成した付加情報埋込データを、ネットワーク30を利
用して、マルチキャスト通信又はブロードキャスト通信
により、複数の受信装置Rhに配信する。
【0211】次に、受信装置Rhについて説明する。受
信手段21は、送信手段18が配信した付加情報埋込デ
ータを受信する。組立手段24は、受信手段21が受信
した付加情報埋込データを組み立てる。データ出力手段
25は、組立手段24が組み立てたデータを出力する。
【0212】なお、受信手段21が、分割されていない
データを受信して、そのデータを組立手段24に与えた
場合は、組立手段24は、その分割されていないデータ
を、データ出力手段25へ出力する。そして、データ出
力手段25は、そのデータを出力する。
【0213】次に、データ分割手段12及び分割データ
複製手段13の詳細を説明する。データ分割手段12に
よる分割の個数は2個以上とする。分割の個数が2個以
上であれば何個でもよい。
【0214】分割データ複製手段13による複製の個数
は、1個の分割データに対して、2個以上とする。複製
の個数が2個以上であれば何個でもよい。
【0215】ここで、データ分割手段12による分割の
個数を「m」とし、分割データ複製手段13による1個
の分割データに対する複製の個数を「n」とする。
【0216】複製データの全部に対して、異なる付加情
報を埋め込む場合、付加情報の組み合わせの個数は、
(nのm乗)個となる。
【0217】従って、(nのm乗)の数の受信装置(ユ
ーザ)に対して、異なる付加情報を埋め込んだデータを
配信できることになる。
【0218】しかも、この場合、データの配信に必要な
帯域幅は、データ種類分別手段19がデータ分割手段1
2に与えたデータそのものに対して、異なる付加情報を
埋め込んで送信する場合と比較して、n倍以内に収まる
ことになる。
【0219】また、この場合に、データの配信に必要な
帯域幅は、(nのm乗)の数の受信装置(ユーザ)に対
して、異なる付加情報を埋め込こんだデータを、ユニキ
ャスト通信により配信する場合(図21(b)参照)と
比較して、(nの(1−m)乗)倍となり、小さくて済
む。
【0220】また、この場合に、付加情報の埋込処理の
負荷は、(nのm乗)の数の受信装置(ユーザ)に対し
て、異なる付加情報を埋め込んだデータを、ユニキャス
ト通信により配信する場合(図21(b)参照)と比較
して、(nの(1−m)乗)倍となり、小さくて済む。
【0221】さて、データ分割手段12により分割デー
タを作成する場合、分割データの長さは任意に設定でき
る。また、1個のデータを分割して複数の分割データを
作成する場合において、各分割データの長さが異なるよ
うにすることもできる。
【0222】また、付加情報埋込手段14による付加情
報の埋め込みは、データの全種類に対して行うこともで
きるし、また、必ずしもデータの全種類に対して行う必
要はない。
【0223】例えば、音声付き動画像データであれば、
データの種類は、動画像データ、右側音声データ、及
び、左側音声データの3種類である。
【0224】従って、この場合、3種類のデータの全て
に対して、データ分割手段12による分割、分割データ
複製手段13による複製、および付加情報埋込手段14
による付加情報の埋め込み、を行ってもよい。
【0225】また、3種類のデータの内の1種類、又は
2種類のデータに対して、データ分割手段12による分
割処理、分割データ複製手段13による複製処理、およ
び付加情報埋込手段14による付加情報の埋め込み、を
行い、残りの種類のデータに対してはこれらの処理を行
わないようにしてもよい。
【0226】また、分割処理、複製処理、および付加情
報埋込処理は、データの種類毎に独立して行うことがで
きるため、データの全種類について、分割の個数、分割
データの長さ、複製の個数、を同一に揃える必要はな
い。
【0227】例えば、上記した音声付き動画像データの
例において、3種類の全てに対して、分割処理、複製処
理、及び付加情報埋込処理を行う場合、動画像データと
右側音声データと左側音声データとで、分割の個数、分
割データの長さ、複製の個数、を同一に揃える必要はな
い。
【0228】さて、次に、本実施の形態における送信装
置2における処理の流れをフローチャートを用いて説明
する。
【0229】図5は、本実施の形態における送信装置2
のフローチャートである。図5に示すように、ステップ
1にて、データ入力手段11は、データDを入力する。
【0230】次に、ステップ2にて、データ種類分別手
段19は、入力されたデータDを種類毎に分別する。図
5の「k」は、データの種類を識別する番号(データ種
類番号)である。また、例えば、入力されたデータDが
音声付き動画像データの場合は、動画像データ、右側音
声データ、及び、左側音声データの3種類からなるの
で、図5において、L=3、である。
【0231】以下では、このような音声付き動画像デー
タDが入力された場合を例に挙げて説明する。そして、
データ分割手段12による分割の対象を、音声付き動画
像データDを構成する3種類のデータの内の左側音声デ
ータとする。
【0232】さて、次に、データの種類毎に、ステップ
4からステップ15の処理が実行される(ステップ3、
ステップ16)。
【0233】ステップ4にて、データ種類分別手段19
は、データの種類が分割の対象かどうかを判断する。そ
して、データの種類が分割の対象なら、そのデータをデ
ータ分割手段12へ出力し、ステップ5へ進む。
【0234】上記例では、データ種類分別手段19は、
データの種類が左側音声データである場合は、左側音声
データD[k]をデータ分割手段12に出力する。
【0235】次に、ステップ5にて、データ分割手段1
2は、左側音声データD[k]を分割し、複数の分割デ
ータD[k][0,j]を作成する。ここで、図5の
「j」は、分割データを識別する番号(時間分割番号)
である。また、例えば、分割の個数を3個とした場合、
図5において、M=3、である。また、分割データD
[k][0,j]における「0」は、この時点での複製
の個数が「0」であることを示している。
【0236】次に、ステップ7からステップ12の処理
を、j=1からj=Mまで繰り返す(ステップ6、ステ
ップ13)。
【0237】ステップ7にて、データ分割手段12は、
分割データD[k][0,j]が、付加情報の埋込処理
の対象であるかどうかを判断する。
【0238】そして、データ分割手段12は、分割デー
タD[k][0,j]が付加情報の埋込処理の対象でな
いと判断した場合は、ステップ15にて、その分割デー
タD[k][0,j]を送信手段18へ出力する。
【0239】一方、データ分割手段12は、分割データ
D[k][0,j]が付加情報の埋込処理の対象である
と判断した場合は、分割データD[k][0,j]を分
割データ複製手段13へ出力し、ステップ8へ進む。
【0240】次に、ステップ9からステップ11の処理
を、i=1からi=Nまで繰り返す(ステップ8、ステ
ップ12)。「i」は、複製データを識別する番号(複
製番号)を示している。例えば、複製の個数が2個の場
合は、N=2である。
【0241】ステップ9にて、分割データ複製手段13
は、分割データD[k][0,j]を複製し、複製デー
タD[k][i,j]を作成する。
【0242】次に、ステップ10にて、付加情報埋込手
段14は、複製データD[k][i,j]に対して、付
加情報W[k][i,j]を埋め込み、付加情報埋込デ
ータB[k][i,j]を作成する。その後、付加情報
埋込手段14は、D[k][i,j]=B[k][i,
j]とする。なお、図中「+」は、付加情報の埋め込み
を行うことを意味する。
【0243】次に、ステップ11にて、付加情報埋込手
段14は、付加情報埋込データD[k][i,j]を、
送信手段18へ出力する。
【0244】さて、ステップ4にて、データ種類分別手
段19は、データの種類が分割の対象でないと判断した
ら、ステップ14にて、データ種類分別手段19は、そ
のデータD[k]を送信手段18へ出力する。
【0245】上記例では、データ種類分別手段19は、
データの種類が動画像データや右側音声データである場
合は、これらのデータD[k]を送信手段18に出力す
る。
【0246】なお、実施の形態1の暗号化手段16によ
る暗号化処理と同様に、本実施の形態でも、付加情報埋
込手段14による付加情報の埋込処理の対象として、複
製データとそのオリジナルの分割データとを使用するこ
ともできる。
【0247】さて、以上のように、本実施の形態では、
送信装置2のデータ入力手段11から入力されたデータ
は、データ分割手段12による分割処理および分割デー
タ複製手段13による複製処理が施され、その後、付加
情報埋込手段14により付加情報が埋め込まれて、送信
手段18によりマルチキャスト又はブロードキャストで
配信される。
【0248】その結果、付加情報の埋込処理の負荷や、
データの配信のために必要な帯域幅の増大を抑制しなが
らも、同一データに対して、データを配信する受信装置
毎に、異なる付加情報を埋め込むことができる。
【0249】つまり、同一データに対して、データを配
信する受信装置毎に、異なる付加情報を埋め込んで、ユ
ニキャストで配信する場合のように、配信する受信装置
の数に比例して、付加情報の埋込処理の負荷が増大した
り、配信に必要な帯域幅が増大することはない。
【0250】また、データ種類分別手段19は、入力さ
れた複数の種類からなるデータを、種類毎に分別し、分
割の対象として予め定められた種類のデータを、データ
分割手段12へ出力する。
【0251】このため、複数の種類からなるデータのう
ち、任意に選択した種類のデータに対して、付加情報の
埋込処理を施すことが可能となる。
【0252】従って、必ずしも全ての種類のデータに対
して、付加情報の埋込処理を施す必要がない場合でも柔
軟な対応が可能となる。
【0253】また、複数の種類のデータうち、特定の種
類のデータに対してだけ、付加情報の埋込処理を行うこ
とにすれば、付加情報の埋込処理の負荷の増大を抑制で
きるとともに、データの配信のために必要な帯域幅の増
大を抑制できる。
【0254】例えば、音声付き動画像データであれば、
動画像データ、右側音声データ、左側音声データのう
ち、1種類又は2種類のデータだけに付加情報を埋め込
むことが考えられる。
【0255】(実施の形態3)上記したように、データ
に埋め込む付加情報の1例として、電子透かし情報があ
る。
【0256】そして、電子透かし情報としては、例え
ば、受信者を識別するための識別情報、受信装置を識別
するための識別情報、配信した元データを識別するため
の識別情報、データの配信時刻を表す情報、データの取
り扱い条件(コピー制限の有無、コピー制限回数、等)
を表す情報、上記各情報の組み合わせ、等が挙げられ
る。
【0257】電子透かしの目的は、データを受信したユ
ーザからデータが第三者に流出した場合、その流出元で
あるユーザを特定することである。いわゆる二次配布元
の特定である。
【0258】従って、電子透かし情報は、元が同一のデ
ータであっても、ユーザ毎に異なっている必要がある。
流出元を完全に特定するためには、電子透かし情報が埋
め込まれたデータとそのユーザとが、一対一の対応関係
にある必要があり、かつ、送信経路上でのデータの漏洩
や盗聴を防がなければならない。
【0259】従って、電子透かしの目的を損なうことな
く電子データを配信するためには、ユーザ毎に異なる電
子透かし情報をデータに埋め込み、かつ、電子透かしを
埋め込んだデータが第三者に漏洩されないように暗号化
して、ユーザ毎に配信する必要がある。
【0260】そこで、本実施の形態では、入力されたデ
ータに対して、付加情報の埋込処理及び暗号化処理の双
方を実行する。
【0261】図6は、本発明の実施の形態1におけるデ
ータ配信システムのブロック図である。なお、図6にお
いて、図1、又は、図4と同一の部分については、同一
の符号を付して、説明を適宜省略する。
【0262】図6に示すように、このデータ配信システ
ムは、送信装置3及び複数の受信装置R1、R2、…、
RH、…(一括して言及するときは、「Rh」と表記す
る。)を有する。これらは、ネットワーク30に接続さ
れる。
【0263】送信装置3は、データ入力手段11、デー
タ種類分別手段19、データ分割手段12、分割データ
複製手段13、付加情報埋込手段14、付加情報保持手
段15、暗号化手段16、暗号鍵保持手段17、及び、
送信手段18を備える。
【0264】受信装置Rhは、受信手段21、復号化手
段22、復号鍵保持手段23、組立手段24、及び、デ
ータ出力手段25を備える。
【0265】次に、各構成の動作を説明する。まず、送
信装置3について説明する。データ入力手段11は、送
信するデータを入力する。データ種類分別手段19は、
入力されたデータを種類毎に分別し、分割の対象となる
種類のデータを、データ分割手段12に出力する。
【0266】データ分割手段12は、データ種類分別手
段19が出力したデータを複数に分割し、分割データを
作成する。なお、データ分割手段12によるデータの分
割は、データの時間分割を意味する。分割データ複製手
段13は、データ分割手段12が作成した分割データの
一部又は全部を複製し、複製データを作成する。
【0267】付加情報保持手段15は、複製データに埋
め込む付加情報を保持している。付加情報埋込手段14
は、付加情報保持手段15から取得した付加情報を、分
割データ複製手段13が作成した複製データに対して埋
め込み、付加情報埋込データを作成する。
【0268】暗号鍵保持手段17は、データの暗号化に
必要な暗号鍵を保持している。暗号化手段16は、暗号
鍵保持手段17から取得した暗号鍵で、付加情報埋込手
段14が作成した付加情報埋込データを暗号化し、暗号
化データを作成する。
【0269】送信手段18は、暗号化手段16が作成し
た暗号化データを、ネットワーク30を利用して、マル
チキャスト通信又はブロードキャスト通信により、複数
の受信装置Rhに配信する。
【0270】次に、受信装置Rhについて説明する。受
信手段21は、送信手段18が配信した暗号化データを
受信する。復号鍵保持手段23は、データの復号に必要
な復号鍵を保持している。
【0271】復号化手段22は、復号鍵保持手段23か
ら取得した復号鍵で、受信手段21が受信した暗号化デ
ータに対し復号化処理を施し、復号化データを作成す
る。
【0272】復号できなかったデータは、組立手段24
に出力することなく、復号化手段22が破棄する。
【0273】組立手段24は、復号化手段22が作成し
た復号化データを組み立てる。データ出力手段25は、
組立手段24が組み立てたデータを出力する。
【0274】なお、受信手段21が、暗号化されていな
い分割データを受信して、その暗号化されていない分割
データを復号化手段22に与えた場合は、復号化手段2
2は、復号化処理をすることなく、その暗号化されてい
ない分割データを、組立手段24へ出力する。そして、
組立手段24は、その分割データを組み立てる。
【0275】また、受信手段21が、分割も暗号化もさ
れていないデータを受信して、そのデータを復号化手段
22に与えた場合は、復号化手段22は、復号化処理を
することなく、そのデータを、データ出力手段25へ出
力する。そして、データ出力手段25は、そのデータを
出力する。
【0276】次に、データ分割手段12及び分割データ
複製手段13の詳細を説明する。データ分割手段12に
よる分割の個数は2個以上とする。分割の個数が2個以
上であれば何個でもよい。
【0277】分割データ複製手段13による複製の個数
は、1個の分割データに対して、2個以上とする。複製
の個数が2個以上であれば何個でもよい。
【0278】ここで、データ分割手段12による分割の
個数を「m」とし、分割データ複製手段13による1個
の分割データに対する複製の個数を「n」とする。
【0279】複製データの全部に対して、異なる付加情
報を埋め込み、異なる暗号鍵で暗号化する場合を考え
る。
【0280】この場合に、1個の複製データに対する付
加情報と暗号鍵とを便宜上一組と考えると、全ての複製
データでは、付加情報と暗号鍵との組の組み合わせの個
数は、(nのm乗)個となる。
【0281】従って、(nのm乗)の数の受信装置(ユ
ーザ)に対して、異なる付加情報を埋め込み、かつ、異
なる暗号鍵で暗号化したデータを配信できることにな
る。
【0282】しかも、この場合、データの配信に必要な
帯域幅は、データ種類分別手段19がデータ分割手段1
2に与えたデータそのものに対して、異なる付加情報を
埋め込み、異なる暗号鍵で暗号化して、送信する場合と
比較して、n倍以内に収まることになる。
【0283】また、この場合に、データの配信に必要な
帯域幅は、(nのm乗)の数の受信装置(ユーザ)に対
して、異なる付加情報を埋め込み、異なる暗号鍵で暗号
化したデータを、ユニキャスト通信により配信する場合
(図22(c)参照)と比較して、(nの(1−m)
乗)倍となり、小さくて済む。
【0284】また、この場合に、付加情報の埋込処理お
よび暗号化処理の負荷は、(nのm乗)の数の受信装置
(ユーザ)に対して、異なる付加情報を埋め込み、異な
る暗号鍵で暗号化したデータを、ユニキャスト通信によ
り配信する場合(図22(c)参照)と比較して、(n
の(1−m)乗)倍となり、小さくて済む。
【0285】以上の点を具体例を挙げて説明する。仮
に、分割の個数をm=3とし、複製の個数をn=2とす
る。そして、複製データの全部に対して、異なる付加情
報を埋め込み、異なる暗号鍵で暗号化する場合を考え
る。
【0286】この場合、1個の複製データに対する付加
情報と暗号鍵とを一組と考えると、全ての複製データで
は、付加情報と暗号鍵との組の組み合わせの個数は、
(2の3乗)個、即ち8個となる。
【0287】従って、8台の受信装置(8人のユーザ)
に対して、異なる付加情報を埋め込み、異なる暗号鍵で
暗号化したデータを配信できることになる。
【0288】しかも、この場合、データの配信に必要な
帯域幅は、データ種類分別手段19がデータ分割手段1
2に与えたデータそのものに対して、異なる付加情報を
埋め込み、異なる暗号鍵で暗号化して、送信する場合と
比較して、2倍以内に収まることになる。
【0289】また、この場合に、データの配信に必要な
帯域幅は、8台の受信装置(8人のユーザ)に対して、
異なる付加情報を付加して、異なる暗号鍵で暗号化した
データを、ユニキャスト通信により配信する場合と比較
して、(2の(1−3)乗)倍、即ち1/4倍となり、
小さくて済む。
【0290】また、この場合に、付加情報の埋込処理お
よび暗号化処理の負荷は、8台の受信装置(8人のユー
ザ)に対して、異なる付加情報を埋め込み、異なる暗号
鍵で暗号化したデータを、ユニキャスト通信により配信
する場合と比較して、(2の(1−3)乗)倍、即ち1
/4倍となり、小さくて済む。
【0291】仮に、分割の個数をm=8とし、複製の個
数をn=10とする。そして、複製データの全部に対し
て、異なる付加情報を埋め込み、異なる暗号鍵で暗号化
する場合を考える。
【0292】この場合、1個の複製データに対する付加
情報と暗号鍵とを一組と考えると、全ての複製データで
は、付加情報と暗号鍵との組の組み合わせの個数は、
(10の8乗)個、即ち100000000個となる。
【0293】従って、100000000台の受信装置
(100000000人のユーザ)に対して、異なる付
加情報を埋め込み、異なる暗号鍵で暗号化したデータを
配信できることになる。
【0294】しかも、この場合、データの配信に必要な
帯域幅は、データ種類分別手段19がデータ分割手段1
2に与えたデータそのものに対して、異なる付加情報を
埋め込み、異なる暗号鍵で暗号化して、送信する場合と
比較して、10倍以内に収まることになる。
【0295】また、この場合に、データの配信に必要な
帯域幅は、100000000台の受信装置(1000
00000人のユーザ)に対して、異なる付加情報を付
加して、異なる暗号鍵で暗号化したデータを、ユニキャ
スト通信により配信する場合と比較して、(10の(1
−8)乗)倍、即ち1/10000000倍となり、小
さくて済む。
【0296】また、この場合に、付加情報の埋込処理お
よび暗号化処理の負荷は、100000000台の受信
装置(100000000人のユーザ)に対して、異な
る付加情報を埋め込み、異なる暗号鍵で暗号化したデー
タを、ユニキャスト通信により配信する場合と比較し
て、(10の(1−8)乗)倍、即ち1/100000
00倍となり、小さくて済む。
【0297】さて、データ分割手段12により分割デー
タを作成する場合、分割データの長さは任意に設定でき
る。また、1個のデータを分割して複数の分割データを
作成する場合において、各分割データの長さが異なるよ
うにすることもできる。
【0298】また、付加情報埋込手段14による付加情
報の埋め込みや、暗号化手段16による暗号化は、デー
タの全種類に対して行うこともできるし、また、必ずし
もデータの全種類に対して行う必要はない。
【0299】例えば、音声付き動画像データであれば、
データの種類は、動画像データ、右側音声データ、及
び、左側音声データの3種類である。
【0300】従って、この場合、3種類のデータの全て
に対して、データ分割手段12による分割、分割データ
複製手段13による複製、付加情報埋込手段14による
付加情報の埋め込み、及び、暗号化手段16による暗号
化、を行ってもよい。
【0301】また、3種類のデータの内の1種類、又は
2種類のデータに対して、データ分割手段12による分
割処理、分割データ複製手段13による複製処理、付加
情報埋込手段14による付加情報の埋め込み、及び、暗
号化手段16による暗号化処理、を行い、残りの種類の
データに対してはこれらの処理を行わないようにしても
よい。
【0302】また、分割処理、複製処理、付加情報埋込
処理及び暗号化処理は、データの種類毎に独立して行う
ことができるため、データの全種類について、分割の個
数、分割データの長さ、複製の個数、を同一に揃える必
要はない。
【0303】例えば、上記した音声付き動画像データの
例において、3種類の全てに対して、分割処理、複製処
理、付加情報埋込処理及び暗号化処理を行う場合、動画
像データと右側音声データと左側音声データとで、分割
の個数、分割データの長さ、複製の個数、を同一に揃え
る必要はない。
【0304】さて、次に、本実施の形態における送信装
置3における処理の流れをフローチャートを用いて説明
する。
【0305】図7は、本実施の形態における送信装置3
のフローチャートである。図7に示すように、ステップ
1にて、データ入力手段11は、データDを入力する。
【0306】次に、ステップ2にて、データ種類分別手
段19は、入力されたデータDを種類毎に分別する。図
7の「k」は、データの種類を識別する番号(データ種
類番号)である。また、例えば、入力されたデータDが
音声付き動画像データの場合は、動画像データ、右側音
声データ、及び、左側音声データの3種類からなるの
で、図7において、L=3、である。
【0307】以下では、このような音声付き動画像デー
タDが入力された場合を例に挙げて説明する。そして、
データ分割手段12による分割の対象を、音声付き動画
像データDを構成する3種類のデータの内の左側音声デ
ータとする。
【0308】さて、次に、データの種類毎に、ステップ
4からステップ17の処理が実行される(ステップ3、
ステップ18)。
【0309】ステップ4にて、データ種類分別手段19
は、データの種類が分割の対象かどうかを判断する。そ
して、データの種類が分割の対象なら、そのデータをデ
ータ分割手段12へ出力し、ステップ5へ進む。
【0310】上記例では、データ種類分別手段19は、
データの種類が左側音声データである場合は、左側音声
データD[k]をデータ分割手段12に出力する。
【0311】次に、ステップ5にて、データ分割手段1
2は、左側音声データD[k]を分割し、複数の分割デ
ータD[k][0,j]を作成する。ここで、図7の
「j」は、分割データを識別する番号(時間分割番号)
である。また、例えば、分割の個数を3個とした場合、
図7において、M=3、である。また、分割データD
[k][0,j]における「0」は、この時点での複製
の個数が「0」であることを示している。
【0312】次に、ステップ7からステップ14の処理
を、j=1からj=Mまで繰り返す(ステップ6、ステ
ップ15)。
【0313】ステップ7にて、データ分割手段12は、
分割データD[k][0,j]が、暗号化の対象である
かどうかを判断する。
【0314】そして、データ分割手段12は、分割デー
タD[k][0,j]が暗号化の対象でないと判断した
場合は、ステップ17にて、その分割データD[k]
[0,j]を送信手段18へ出力する。
【0315】一方、データ分割手段12は、分割データ
D[k][0,j]が暗号化の対象であると判断した場
合は、分割データD[k][0,j]を分割データ複製
手段13へ出力し、ステップ8へ進む。
【0316】次に、ステップ9からステップ13の処理
を、i=1からi=Nまで繰り返す(ステップ8、ステ
ップ14)。「i」は、複製データを識別する番号(複
製番号)を示している。例えば、複製の個数が2個の場
合は、N=2である。
【0317】ステップ9にて、分割データ複製手段13
は、分割データD[k][0,j]を複製し、複製デー
タD[k][i,j]を作成する。
【0318】次に、ステップ10にて、分割データ複製
手段13は、複製データD[k][i,j]が、付加情
報の埋込処理の対象であるかどうかを判断する。
【0319】そして、分割データ複製手段13は、複製
データD[k][i,j]が付加情報の埋込処理の対象
でないと判断した場合は、複製データD[k][i,
j]を暗号化手段16へ出力し、ステップ12へ進む。
【0320】一方、分割データ複製手段13は、複製デ
ータD[k][i,j]が付加情報の埋込処理の対象で
あると判断した場合は、複製データD[k][i,j]
を付加情報埋込手段14へ出力し、ステップ11へ進
む。
【0321】次に、ステップ11にて、付加情報埋込手
段14は、複製データD[k][i,j]に対して、付
加情報W[k][i,j]を埋め込み、付加情報埋込デ
ータB[k][i,j]を作成する。その後、付加情報
埋込手段14は、D[k][i,j]=B[k][i,
j]とする。なお、図中「+」は、付加情報を埋め込む
ことを意味する。
【0322】さて、ステップ12にて、暗号化手段16
は、分割データ複製手段13が出力した複製データD
[k][i,j]に対して(付加情報の埋込処理の対象
でない場合)、又は、付加情報埋込手段14が出力した
付加情報埋込データD[k][i,j]に対して(付加
情報の埋込処理の対象でである場合)、暗号鍵K[k]
[i,j]で暗号化し、暗号化データE[k][i,
j]を作成する。なお、図中「*」は暗号化することを
意味する。
【0323】次に、ステップ13にて、暗号化手段16
は、暗号化データE[k][i,j]を、送信手段18
へ出力する。
【0324】さて、ステップ4にて、データ種類分別手
段19は、データの種類が分割の対象でないと判断した
ら、ステップ16にて、データ種類分別手段19は、そ
のデータD[k]を送信手段18へ出力する。
【0325】上記例では、データ種類分別手段19は、
データの種類が動画像データや右側音声データである場
合は、これらのデータD[k]を送信手段18に出力す
る。
【0326】さて、本実施の形態における受信装置Rh
における処理の流れは、実施の形態1における受信装置
Rhにおける処理の流れと同様である。すなわち、本実
施の形態における受信装置Rhにおける処理の流れは、
図3のフローチャートに示した処理の流れと同様であ
る。
【0327】さて、次に、本実施の形態におけるデータ
配信システムの処理を、具体例を挙げて説明する。
【0328】図8は、本実施の形態における送信装置3
による処理の例示図である。図9は、本実施の形態にお
ける受信装置Rhの復号化手段22による復号化処理の
例示図である。図10は、本実施の形態における受信装
置Rhの組立手段24による組立処理の例示図である。
【0329】図8から図10の例では、データ分割手段
12による分割数mを「3」、分割データ複製手段13
による複製数nを「2」、としている。
【0330】また、データ種類分別手段19が分別した
データD[k]のうち、分割の対象が、データD[1]
とする。
【0331】なお、データの表記の仕方は、図7及び図
3と同じである。ただし、以下では、説明の便宜のた
め、分割の対象となるデータD[1]を、「D」と表記
し、「[1]」は省略する。
【0332】さて、データ分割手段12は、入力された
データDを3個に分割し、分割データD[0,1]、D
[0,2]、D[0,3]を作成する。
【0333】そして、図8に示すように、分割データ複
製手段13は、分割データD[0,1]、D[0,
2]、D[0,3]を複製し、複製データD[1,
1]、D[2,1]D[1,2]、D[2,2]、D
[1,3]、D[2,3]を作成する。
【0334】付加情報埋込手段14は、この複製データ
D[1,1]〜D[2,3]に対して、それぞれ異なる
付加情報W[1,1]〜W[2,3]を埋め込み、付加
情報埋込データB[1,1]〜B[2,3]を作成す
る。
【0335】暗号化手段16は、この付加情報埋込デー
タB[1,1]〜B[2,3]に対して、それぞれ異な
る暗号鍵K[1,1]〜K[2,3]で暗号化処理を施
し、暗号化データE[1,1]〜E[2,3]を作成す
る。
【0336】送信手段18は、この暗号化データE
[1,1]〜E[2,3]を、マルチキャスト通信又は
ブロードキャスト通信により、ユーザU1〜U8の受信
装置R1〜R8に配信する(図9参照)。
【0337】そして、図9に示すように、ユーザU1〜
U8の受信装置R1〜R8において、復号化手段22
は、復号鍵保持手段23が保持する復号鍵を用いて、受
信した暗号化データE[1,1]〜E[2,3]を復号
化する。具体的には、次の通りである。
【0338】各受信装置R1〜R8の各復号鍵保持手段
23は、3個の復号鍵からなる復号鍵セットを保持して
いる。
【0339】復号鍵保持手段23が保持している3個の
復号鍵の組み合わせは、各復号鍵保持手段23で全て異
なっている。即ち、各復号鍵保持手段23が保持してい
る復号鍵セットは全て異なっている。
【0340】従って、各受信装置R1〜R8では、それ
ぞれの復号鍵保持手段23が保持している復号鍵に対応
する暗号鍵で暗号化した暗号化データのみ復号できる。
【0341】例えば、ユーザU1の受信装置R1では、
保持している復号鍵セットは、「K[1,1]、K
[1,2]、K[1,3]」であるため、「E[1,
1]、E[1,2]、E[1,3]」という組み合わせ
の暗号化データのみ復号できる。
【0342】6個の暗号化データE[1,1]〜E
[2,3]は、全て異なる暗号鍵K[1,1]〜K
[2,3]で暗号化されているため、各受信装置R1〜
R8が復号できる暗号化データの組み合わせは全て異な
っている。
【0343】従って、6個の暗号化データE[1,1]
〜E[2,3]には、全て異なる付加情報W[1,1]
〜W[2,3]が埋め込まれていることから、受信装置
R1〜R8の各々が作成する3個の復号化データにおい
て、埋め込まれた3個の付加情報の組み合わせは全て異
なっている。
【0344】なお、図9において、斜線を付した暗号化
データは、各受信装置R1〜R8(各ユーザU1〜U
8)が、復号鍵を保持していない暗号化データ(復号で
きない暗号化データ)を示している。
【0345】例えば、ユーザU1の受信装置R1では、
保持している復号鍵セットは、「K[1,1]、K
[1,2]、K[1,3]」であるため、「E[2,
1]、E[2,2]、E[2,3]」という組み合わせ
の暗号化データは復号できない。
【0346】さて、次に、図10を用いて、受信装置R
1〜R8の組立手段24によるデータの組立処理につい
て説明する。ただし、図9のユーザU4の受信装置R4
の組立手段24に注目して説明する。
【0347】図10は、組立手段24による復号化デー
タの組立処理の説明図である。図10(a)に示すよう
に、受信装置R4では、保持している復号鍵セットが、
「K[1,1]、K[2,2]、K[2,3]」である
ため、「E[1,1]、E[2,2]、E[2,3]」
という組み合わせの暗号化データが復号化される。
【0348】そして、「B[1,1]、B[2,2]、
B[2,3]」という組み合わせの復号化データを得
る。
【0349】図10(b)に示すように、受信装置R4
の組立手段24は、「B[1,1]、B[2,2]、B
[2,3]」という組み合わせの復号化データを組み立
てて、組立データB[1,1]B[2,2]B[2,
3]を得る。
【0350】この組立データB[1,1]B[2,2]
B[2,3]には、付加情報W[1,1]、W[2,
2]、W[2,3]が付加されている。
【0351】各受信装置R1〜R8で得られる組立デー
タにおいては、付加されている3個の付加情報の組み合
わせは、全て異なっている。従って、二次配布元の特定
が可能となる。
【0352】図10(c)に示すように、二次配布元を
特定する場合には、組立データB[1,1]B[2,
2]B[2,3]に付加されている付加情報を抽出す
る。なお、図中「−」は、付加情報を抽出することを意
味する。
【0353】そして、図10(d)に示すように、「W
[1,1]、W[2,2]、W[2,3]」という組み
合わせの付加情報が抽出される。
【0354】「W[1,1]、W[2,2]、W[2,
3]という組み合わせの付加情報が付加されている組立
データは、受信装置R1〜R8が組み立てた組立データ
のうち、受信装置R4が組み立てた組立データB[1,
1]B[2,2]B[2,3]だけである。
【0355】本実施の形態の図8、図9の例と従来の図
23とを比較すると、本実施の形態では、8台の受信装
置(8人のユーザ)に対して、異なる付加情報を埋め込
み異なる暗号鍵で暗号化したデータを、従来の1/4の
帯域で配信できる。
【0356】なお、実施の形態1の暗号化手段16にお
ける暗号化や、実施の形態2の付加情報埋込手段14に
よる付加情報の埋込処理と同様に、本実施の形態でも、
暗号化手段16における暗号化および付加情報埋込手段
14による付加情報の埋込処理の対象として、複製デー
タとそのオリジナルの分割データとを使用することもで
きる。
【0357】さて、以上のように、本実施の形態では、
送信装置3のデータ入力手段11から入力されたデータ
は、データ分割手段12による分割処理および分割デー
タ複製手段13による複製処理が施され、その後、付加
情報埋込手段14による付加情報の埋込処理および暗号
化手段16による暗号化処理が施されて、送信手段18
によりマルチキャスト又はブロードキャストで配信され
る。
【0358】その結果、付加情報の埋込処理および暗号
化処理の負荷や、データの配信のために必要な帯域幅の
増大を抑制しながらも、同一データに対して、データを
配信する受信装置毎に、異なる付加情報を埋め込み、異
なる暗号鍵で暗号化することができる。
【0359】つまり、同一データに対して、データを配
信する受信装置毎に、異なる付加情報を埋め込み、異な
る暗号鍵で暗号化して、ユニキャストで配信する場合の
ように、配信する受信装置の数に比例して、付加情報の
埋込処理および暗号化処理の負荷が増大したり、配信に
必要な帯域幅が増大することはない。
【0360】しかも、付加情報の例として電子透かし情
報を考えた場合、同一データに対して、データを配信す
る受信装置毎に、異なる電子透かし情報を埋め込み、異
なる暗号鍵で暗号化することになるので、電子透かし情
報が埋め込まれたデータとそのユーザとが、一対一の対
応関係にあり、かつ、送信経路上でのデータの漏洩や盗
聴を極力防止できる。このため、二次配布元の特定とい
う電子透かし情報の目的を効果的に達成できる。
【0361】また、データ種類分別手段19は、入力さ
れた複数の種類からなるデータを、種類毎に分別し、分
割の対象として予め定められた種類のデータを、データ
分割手段12へ出力する。
【0362】このため、複数の種類からなるデータのう
ち、任意に選択した種類のデータに対して、付加情報の
埋込処理や暗号化処理を施すことが可能となる。
【0363】従って、必ずしも全ての種類のデータに対
して、付加情報の埋込処理および暗号化処理を施す必要
がない場合でも柔軟な対応が可能となる。
【0364】また、複数の種類のデータうち、特定の種
類のデータに対してだけ、付加情報の埋込処理および暗
号化処理を行うことにすれば、付加情報の埋込処理およ
び暗号化処理の負荷の増大をより抑制できるとともに、
データの配信のために必要な帯域幅の増大をより抑制で
きる。
【0365】例えば、音声付き動画像データであれば、
動画像データ、右側音声データ、左側音声データのう
ち、1種類又は2種類のデータだけ、付加情報の埋め込
みと暗号化とをすることが考えられる。
【0366】さて、次に、図6の送信装置3の送信手段
18が、暗号化手段16が作成した暗号化データを、マ
ルチキャスト通信により、複数の受信装置Rhに配信す
る場合の処理を具体例を挙げながら説明する。
【0367】以下の説明では、複数の受信装置Rhのう
ち、9台の受信装置R1〜R9に、データを配信する場
合を例に挙げる。
【0368】以下、図面を用いて、マルチキャスト通信
を行う場合の処理の一例を説明する。
【0369】図11は、マルチキャスト通信を行う場合
の図6の送信装置3の処理の説明図である。
【0370】図12は、マルチキャスト通信を行う場合
のデータの送信経路の説明図である。なお、図12にお
いて、図6と同様の部分については、同一の符号を付し
ている。
【0371】図13は、マルチキャスト通信を行う場合
の図6の受信装置R1〜R9の処理の説明図である。
【0372】なお、図12のネットワーク30として
は、例えば、インターネットが挙げられる。
【0373】また、図12の中継装置300〜305と
しては、例えば、ルータが挙げられる。
【0374】さて、図11の例では、データ分割手段1
2による分割数mを「2」、分割データ複製手段13に
よる複製数nを「3」、としている。
【0375】また、データ種類分別手段19が分別した
データD[k]のうち、分割の対象が、データD[1]
とする。
【0376】なお、データの表記の仕方は、図7及び図
3と同じである。ただし、以下では、説明の便宜のた
め、分割の対象となるデータD[1]を、「D」と表記
し、「[1]」は省略する。
【0377】さて、データ分割手段12は、入力された
データDを2個に分割し、分割データD[0,1]、D
[0,2]を作成する。
【0378】そして、図11に示すように、分割データ
複製手段13は、分割データD[0,1]、D[0,
2]を複製し、複製データD[1,1]、D[2,
1]、D[3,1]、D[1,2]、D[2,2]、D
[3,2]を作成する。
【0379】付加情報埋込手段14は、この複製データ
D[1,1]〜D[3,2]に対して、それぞれ異なる
付加情報W[1,1]〜W[3,2]を埋め込み、付加
情報埋込データB[1,1]〜B[3,2]を作成す
る。
【0380】暗号化手段16は、この付加情報埋込デー
タB[1,1]〜B[3,2]に対して、それぞれ異な
る暗号鍵K[1,1]〜K[3,2]で暗号化処理を施
し、暗号化データE[1,1]〜E[3,2]を作成す
る。
【0381】送信手段18は、この暗号化データE
[1,1]〜E[3,2]を、マルチキャスト通信によ
り、ネットワーク30を介して、ユーザU1〜U9の受
信装置R1〜R9に配信する(図12参照)。
【0382】この場合、暗号化データE[1,j]は、
マルチキャストアドレスαが設定されている受信装置R
hに送信される。
【0383】暗号化データE[2,j]は、マルチキャ
ストアドレスβが設定されている受信装置Rhに送信さ
れる。
【0384】暗号化データE[3,j]は、マルチキャ
ストアドレスγが設定されている受信装置Rhに送信さ
れる。
【0385】ここで、受信装置R1が保持している復号
鍵セットが、「K[1,1]、K[1,2]」であるた
め、この受信装置R1には、マルチキャストアドレスα
が設定されているとする。
【0386】受信装置R2が保持している復号鍵セット
が、「K[1,1]、K[2,2]」であるため、この
受信装置R2には、マルチキャストアドレスα、βが設
定されているとする。
【0387】受信装置R3が保持している復号鍵セット
が、「K[1,1]、K[3,2]」であるため、この
受信装置R3には、マルチキャストアドレスα、γが設
定されているとする。
【0388】受信装置R4が保持している復号鍵セット
が、「K[2,1]、K[1,2]」であるため、この
受信装置R4には、マルチキャストアドレスα、βが設
定されているとする。
【0389】受信装置R5が保持している復号鍵セット
が、「K[2,1]、K[2,2]」であるため、この
受信装置R5には、マルチキャストアドレスβが設定さ
れているとする。
【0390】受信装置R6が保持している復号鍵セット
が、「K[2,1]、K[3,2]」であるため、この
受信装置R6には、マルチキャストアドレスβ、γが設
定されているとする。
【0391】受信装置R7が保持している復号鍵セット
が、「K[3,1]、K[1,2]」であるため、この
受信装置R7には、マルチキャストアドレスα、γが設
定されているとする。
【0392】受信装置R8が保持している復号鍵セット
が、「K[3,1]、K[2,2]」であるため、この
受信装置R8には、マルチキャストアドレスβ、γが設
定されているとする。
【0393】受信装置R9が保持している復号鍵セット
が、「K[3,1]、K[3,2]」であるため、この
受信装置R9には、マルチキャストアドレスγが設定さ
れているとする。
【0394】以上のように、マルチキャストアドレスが
設定されているため、図12に示すように、暗号化デー
タE[1,j]は、受信装置R1、R2、R3、R4、
R7に送信される。
【0395】暗号化データE[2,j]は、受信装置R
2、R4、R5、R6、R8に送信される。
【0396】暗号化データE[3,j]は、受信装置R
3、R6、R7、R8、R9に送信される。
【0397】より詳細には、次のようにして、暗号化デ
ータE[1,j]、E[2,j]、E[3,j]が、受
信装置Rhに配信される。
【0398】図12に示すように、送信装置3の送信手
段18は、暗号化データE[1,j]、E[2,j]、
E[3,j]を、中継装置300に送信する。
【0399】中継装置300は、暗号化データE[1,
j]、E[2,j]を中継装置301に転送する。
【0400】中継装置301は、暗号化データE[1,
j]を受信装置R1に転送する。中継装置301は、暗
号化データE[1,j]、E[2,j]を受信装置R2
に転送する。
【0401】中継装置300は、暗号化データE[1,
j]、E[2,j]、E[3,j]を中継装置302に
転送する。
【0402】中継装置302は、暗号化データE[1,
j]、E[3,j]を受信装置R3に転送する。中継装
置302は、暗号化データE[1,j]、E[2,j]
を受信装置R4に転送する。
【0403】中継装置300は、暗号化データE[2,
j]、E[3,j]を中継装置303に転送する。
【0404】中継装置303は、暗号化データE[2,
j]を受信装置R5に転送する。中継装置303は、暗
号化データE[2,j]、E[3,j]を受信装置R6
に転送する。
【0405】中継装置300は、暗号化データE[1,
j]、E[2,j]、E[3,j]を中継装置304に
転送する。
【0406】中継装置304は、暗号化データE[1,
j]、E[3,j]を受信装置R7に転送する。中継装
置304は、暗号化データE[2,j]、E[3,j]
を受信装置R8に転送する。
【0407】中継装置300は、暗号化データE[3,
j]を中継装置305に転送する。
【0408】中継装置305は、暗号化データE[3,
j]を受信装置R9に転送する。
【0409】さて、図13に示すように、マルチキャス
トアドレスαが設定されている受信装置R1は、暗号化
データE[1,j]を受信する。
【0410】そして、受信装置R1の復号化手段22
は、復号鍵K[1,1]、K[1,2]を用いて、受信
した暗号化データE[1,j]を復号化する。
【0411】そして、受信装置R1の復号化手段22
は、復号化データB[1,1]、B[1,2]を得る。
【0412】この復号化データB[1,1]、B[1,
2]は、受信装置R1の組立手段24により組み立てら
れる。
【0413】また、マルチキャストアドレスα、βが設
定されている受信装置R2は、暗号化データE[1,
j]、E[2,j]を受信する。
【0414】そして、受信装置R2の復号化手段22
は、復号鍵K[1,1]、K[2,2]を用いて、受信
した暗号化データE[1,j]、E[2,j]を復号化
する。
【0415】そして、受信装置R2の復号化手段22
は、復号化データB[1,1]、B[2,2]を得る。
【0416】この復号化データB[1,1]、B[2,
2]は、受信装置R2の組立手段24により組み立てら
れる。
【0417】なお、受信装置R2は、復号鍵K[2,
1]、K[1,2]を保持していないので、暗号化デー
タE[2,1]、E[1,2]を復号することはできな
い。
【0418】図13において、黒く塗りつぶした暗号化
データは、受信装置Rhが、復号鍵を保持していない暗
号化データを示している。
【0419】以下、同様にして、受信装置R3〜R9
は、保持する復号鍵を用いて、受信した暗号化データE
[1,j]、E[2,j]、E[3,j]を、復号化し
て、組み立てる。
【0420】なお、実施の形態1、あるいは、実施の形
態2、においても、図11〜図13と同様にして、マル
チキャスト通信により、データを配信できる。
【0421】さて、次に、図6の送信装置3の送信手段
18が、暗号化手段16が作成した暗号化データを、ブ
ロードキャスト通信により、複数の受信装置Rhに配信
する場合の処理を具体例を挙げながら説明する。
【0422】以下、図面を用いて、ブロードキャスト通
信を行う場合の処理の一例を説明する。
【0423】図14は、ブロードキャスト通信を行う場
合のデータの送信経路の説明図である。なお、図14に
おいて、図6と同様の部分については、同一の符号を付
している。
【0424】図15は、ブロードキャスト通信を行う場
合の図6の受信装置R1〜R9の処理の説明図である。
【0425】なお、図14のネットワーク30として
は、例えば、放送網が挙げられる。
【0426】また、図14の中継装置310として、例
えば、地上系のテレビ放送における、無線中継局の中継
装置、CATV(cable television)
のヘッドエンド、等が挙げられる。
【0427】また、図14の中継装置310として、例
えば、衛星系のテレビ放送における、放送衛星(Bro
adcasting Satellite)、通信衛星
(Communication Satellit
e)、等が挙げられる。
【0428】さて、暗号化データE[1,j]、E
[2,j]、E[3,j]の作成処理については、図1
1で示した処理と同様であり、説明を省略する。
【0429】さて、図14に示すように、送信装置3の
送信手段18は、作成した暗号化データE[1,j]、
E[2,j]、E[3,j]を、ブロードキャスト通信
により、ネットワーク30を介して、ユーザU1〜U9
の受信装置R1〜R9に配信する。
【0430】従って、暗号化データE[1,j]、E
[2,j]、E[3,j]の全てが、全ての受信装置R
1〜R9に配信される。
【0431】この点、各暗号化データが、対応するマル
チキャストアドレスが設定されている受信装置Rhに送
信されるマルチキャスト通信と大きく異なる。
【0432】より詳細には、次のようにして、暗号化デ
ータE[1,j]、E[2,j]、E[3,j]が、受
信装置Rhに配信される。
【0433】図14に示すように、送信装置3の送信手
段18は、暗号化データE[1,j]、E[2,j]、
E[3,j]を、中継装置310に送信する。
【0434】中継装置310は、暗号化データE[1,
j]、E[2,j]、E[3,j]の全てを、全ての受
信装置R1〜R9に転送する。
【0435】さて、図15に示すように、受信装置R1
は、全ての暗号化データE[1,j]、E[2,j]、
E[3,j]を受信する。
【0436】そして、受信装置R1の復号化手段22
は、復号鍵K[1,1]、K[1,2]を用いて、受信
した暗号化データE[1,j]、E[2,j]、E
[3,j]に対して、復号化処理を施す。
【0437】そして、受信装置R1の復号化手段22
は、復号化データB[1,1]、B[1,2]を得る。
【0438】この復号化データB[1,1]、B[1,
2]は、受信装置R1の組立手段24により組み立てら
れる。
【0439】なお、受信装置R1は、復号鍵K[2,
1]、K[2,2]、K[3,1]、K[3,2]を保
持していないので、暗号化データE[2,1]、E
[2,2]、E[3,1]、E[3,2]を復号するこ
とはできない。
【0440】図15において、黒く塗りつぶした暗号化
データは、受信装置Rhが、復号鍵を保持していない暗
号化データを示している。
【0441】以下、同様にして、全ての暗号化データE
[1,j]、E[2,j]、E[3,j]を受信した受
信装置R2〜R9は、保持する復号鍵を用いて、復号化
を実行する。
【0442】なお、実施の形態1、あるいは、実施の形
態2、においても、図11、図14、図15と同様にし
て、ブロードキャスト通信により、データを配信でき
る。
【0443】(実施の形態4)図16は、本発明の実施
の形態4におけるデータ書込・読出システムのブロック
図である。
【0444】図16に示すように、このデータ書込・読
出システムは、書込装置50、及び読出装置T1、T
2、…、TH、…(一括して言及するときは、「Th」
と表記する。)を備える。
【0445】この書込装置50は、実施形態1における
図1の送信装置1の送信手段18に代えて、書込手段5
3を設けたものである。従って、他の構成は、図1の送
信装置1と同様であり、説明を省略する。
【0446】また、この読出装置Thは、実施形態1に
おける図1の受信装置Rhの受信手段21に代えて、読
出手段54を設けたものである。従って、他の構成は、
図1の受信装置Rhと同様であり、説明を省略する。
【0447】さて、書込装置50の書込手段53は、暗
号化手段16が作成した暗号化データを、記録媒体60
に書き込む。記録媒体60の例として、CD(comp
act disc)、DVD(digital vid
eo disc)等が挙げられる。
【0448】なお、書込装置50における処理の流れ
は、図2に示した送信装置1における処理の流れと同様
である。
【0449】さて、読出装置Thの読出手段54は、記
録媒体60に記録された、書込手段53が書き込んだデ
ータを読み出す。そして、読出手段54は、読み出した
データを、復号化手段22へ出力する。
【0450】なお、読出装置Thにおける処理の流れ
は、図3に示した受信装置Rhにおける処理の流れと同
様である。
【0451】さて、以上のように、本実施の形態では、
書込装置50のデータ入力手段11から入力されたデー
タは、データ分割手段12による分割処理および分割デ
ータ複製手段13による複製処理が施され、その後、暗
号化手段16により暗号化されて、書込手段53により
記録媒体60に書き込まれる。
【0452】その結果、暗号化処理の負荷や、記録媒体
60に記録するデータの容量の増大を抑制しながらも、
データを読み出す読出装置毎に、同一データに対して、
異なる暗号鍵で暗号化処理を施すことができる。
【0453】(実施の形態5)図17は、本発明の実施
の形態5におけるデータ書込・読出システムのブロック
図である。
【0454】図17に示すように、このデータ書込・読
出システムは、書込装置51、及び読出装置T1、T
2、…、TH、…(一括して言及するときは、「Th」
と表記する。)を備える。
【0455】この書込装置51は、実施形態2における
図4の送信装置2の送信手段18に代えて、書込手段5
3を設けたものである。従って、他の構成は、図4の送
信装置2と同様であり、説明を省略する。
【0456】また、この読出装置Thは、実施形態2に
おける図4の受信装置Rhの受信手段21に代えて、読
出手段54を設けたものである。従って、他の構成は、
図4の受信装置Rhと同様であり、説明を省略する。
【0457】さて、書込装置51の書込手段53は、付
加情報埋込手段14により作成された付加情報埋込デー
タを、記録媒体60に書き込む。記録媒体60の例とし
て、CD(compact disc)、DVD(di
gital video disc)等が挙げられる。
【0458】なお、書込装置51における処理の流れ
は、図5に示した送信装置2における処理の流れと同様
である。
【0459】さて、読出装置Thの読出手段54は、記
録媒体60に記録された、書込手段53が書き込んだデ
ータを読み出す。そして、読出手段54は、読み出した
データを、組立手段24へ出力する。
【0460】さて、以上のように、本実施の形態では、
書込装置51のデータ入力手段11から入力されたデー
タは、データ分割手段12による分割処理および分割デ
ータ複製手段13による複製処理が施され、その後、付
加情報埋込手段14により付加情報が埋め込まれて、書
込手段53により記録媒体60に書き込まれる。
【0461】その結果、付加情報の埋込処理の負荷や、
記録媒体60に記録するデータの容量の増大を抑制しな
がらも、データを読み出す読出装置毎に、同一データに
対して、異なる付加情報を埋め込むことができる。
【0462】(実施の形態6)図18は、本発明の実施
の形態6におけるデータ書込・読出システムのブロック
図である。
【0463】図18に示すように、このデータ書込・読
出システムは、書込装置52、及び読出装置T1、T
2、…、TH、…(一括して言及するときは、「Th」
と表記する。)を備える。
【0464】この書込装置52は、実施形態3における
図6の送信装置3の送信手段18に代えて、書込手段5
3を設けたものである。従って、他の構成は、図6の送
信装置3と同様であり、説明を省略する。
【0465】また、この読出装置Thは、実施形態3に
おける図6の受信装置Rhの受信手段21に代えて、読
出手段54を設けたものである。従って、他の構成は、
図6の受信装置Rhと同様であり、説明を省略する。
【0466】さて、書込装置52の書込手段53は、暗
号化手段16により作成された暗号化データを、記録媒
体60に書き込む。記録媒体60の例として、CD(c
ompact disc)、DVD(digital
video disc)等が挙げられる。
【0467】なお、書込装置52における処理の流れ
は、図7に示した送信装置3における処理の流れと同様
である。
【0468】さて、読出装置Thの読出手段54は、記
録媒体60に記録された、書込手段53が書き込んだデ
ータを読み出す。そして、読出手段54は、読み出した
データを、復号化手段22へ出力する。
【0469】なお、読出装置Thにおける処理の流れ
は、図3に示した受信装置Rhにおける処理の流れと同
様である。
【0470】さて、以上のように、本実施の形態では、
書込装置52のデータ入力手段11から入力されたデー
タは、データ分割手段12による分割処理および分割デ
ータ複製手段13による複製処理が施され、その後、付
加情報埋込手段14による付加情報埋込処理および暗号
化手段16による暗号化処理が施されて、書込手段53
により記録媒体60に書き込まれる。
【0471】その結果、付加情報の埋込処理および暗号
化処理の負荷や、記録媒体60に記録するデータの容量
の増大を抑制しながらも、データを読み出す読出装置毎
に、同一データに対して、異なる付加情報を埋め込み、
異なる暗号鍵で暗号化することができる。
【0472】
【発明の効果】請求項1、5、12、16、又は23記
載の発明では、入力されたデータは、分割及び複製さ
れ、その後、暗号化されて、同報通信により配信され
る。
【0473】その結果、暗号化処理の負荷や、データの
配信のために必要な帯域幅の増大を抑制しながらも、同
一データに対して、データを配信する受信装置毎に、異
なる暗号鍵で暗号化処理を施すことができる。
【0474】請求項2、6、13、17、又は24記載
の発明では、入力されたデータは、分割及び複製され、
その後、付加情報が埋め込まれて、同報通信により配信
される。
【0475】その結果、付加情報の埋込処理の負荷や、
データの配信のために必要な帯域幅の増大を抑制しなが
らも、同一データに対して、データを配信する受信装置
毎に、異なる付加情報の埋込処理を施すことができる。
【0476】請求項3、7、14、18、又は25記載
の発明では、入力されたデータは、分割及び複製され、
その後、付加情報の埋込処理および暗号化処理が施され
て、同報通信により配信される。
【0477】その結果、付加情報の埋込処理及び暗号化
処理の負荷や、データの配信のために必要な帯域幅の増
大を抑制しながらも、同一データに対して、データを配
信する受信装置毎に、異なる付加情報の埋込処理や、異
なる暗号鍵で暗号化処理を施すことができる。
【0478】請求項4、8、15、19、又は26記載
の発明では、複数の種類からなるデータのうち、任意に
選択した種類のデータに対して、暗号化処理や付加情報
の埋込処理を施すことが可能となる。
【0479】従って、必ずしも全ての種類のデータに対
して、暗号化処理や付加情報の埋込処理を施す必要がな
い場合でも柔軟な対応が可能となる。
【0480】また、複数の種類のデータうち、特定の種
類のデータに対してだけ、暗号化処理や付加情報の埋込
処理を行うことにすれば、付加情報の埋込処理や暗号化
処理の負荷の増大を抑制できるとともに、データの配信
のために必要な帯域幅の増大を抑制できる。
【0481】請求項9、20、又は27記載の発明で
は、受信したデータを、復号し、組み立てる。
【0482】このため、送信装置は、データを、分割及
び複製し、その後、暗号化して、同報通信により配信で
きる。
【0483】その結果、送信装置は、暗号化処理の負荷
や、データの配信のために必要な帯域幅の増大を抑制し
ながらも、データを配信する受信装置毎に、異なる暗号
鍵で暗号化処理を施した同一データを配信できる。
【0484】請求項10、21、又は28記載の発明で
は、受信したデータを組み立てる。
【0485】このため、送信装置は、データを、分割及
び複製し、その後、付加情報を埋め込んで、同報通信に
より配信できる。
【0486】その結果、送信装置は、付加情報の埋込処
理の負荷や、データの配信のために必要な帯域幅の増大
を抑制しながらも、データを配信する受信装置毎に、異
なる付加情報を埋め込んだ同一データを配信できる。
【0487】請求項11、22、又は29記載の発明で
は、受信したデータを、復号し、組み立てる。
【0488】このため、送信装置は、データを、分割及
び複製し、その後、付加情報の埋込処理および暗号化処
理を施して、同報通信により配信できる。
【0489】その結果、送信装置は、付加情報の埋込処
理及び暗号化処理の負荷や、データの配信のために必要
な帯域幅の増大を抑制しながらも、データを配信する受
信装置毎に、異なる付加情報を埋め込み、異なる暗号鍵
で暗号化した同一データを配信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるデータ配信シス
テムのブロック図
【図2】同送信装置のフローチャート
【図3】同受信装置のフローチャート
【図4】本発明の実施の形態2におけるデータ配信シス
テムのブロック図
【図5】同送信装置のフローチャート
【図6】本発明の実施の形態3におけるデータ配信シス
テムのブロック図
【図7】同送信装置のフローチャート
【図8】同送信装置における処理の例示図
【図9】同受信装置における復号化処理の例示図
【図10】(a)同受信装置における復号化データの例
示図 (b)同受信装置における組立データの例示図 (c)付加情報抽出処理の例示図 (b)抽出した付加情報の例示図
【図11】同送信装置における処理の例示図
【図12】同送信装置によりマルチキャスト通信を行う
場合のデータの送信経路の例示図
【図13】同送信装置によりマルチキャスト通信を行う
場合の同受信装置の処理の例示図
【図14】同送信装置によりブロードキャスト通信を行
う場合のデータの送信経路の例示図
【図15】同送信装置によりブロードキャスト通信を行
う場合の同受信装置の処理の例示図
【図16】本発明の実施の形態4におけるデータ書込・
読出システムのブロック図
【図17】本発明の実施の形態5におけるデータ書込・
読出システムのブロック図
【図18】本発明の実施の形態6におけるデータ書込・
読出システムのブロック図
【図19】(a)一般的なユニキャスト通信によるデー
タ配信の説明図 (b)一般的なマルチキャスト通信によるデータ配信の
説明図
【図20】(a)従来の手法により、同一の暗号鍵で暗
号化したデータを配信する場合の問題点の説明図 (b)従来の手法により、異なる暗号鍵で暗号化したデ
ータを配信する場合の問題点の説明図
【図21】(a)従来の手法により、同一の付加情報を
埋め込んだデータを配信する場合の問題点の説明図 (b)従来の手法により、異なる付加情報を埋め込んだ
データを配信する場合の問題点の説明図
【図22】(a)従来の手法により、同一の付加情報を
埋め込み異なる暗号鍵で暗号化したデータを配信する場
合の問題点の説明図 (b)従来の手法により、異なる付加情報を埋め込み同
一の暗号鍵で暗号化したデータを配信する場合の問題点
の説明図 (c)従来の手法により、異なる付加情報を埋め込み異
なる暗号鍵で暗号化したデータを配信する場合の問題点
の説明図
【図23】従来の手法により、付加情報の埋込処理及び
暗号化処理を施したデータを配信する場合の問題点の例
示図
【符号の説明】
1、2、3 送信装置 11 データ入力手段 12 データ分割手段 13 分割データ複製手段 14 付加情報埋込手段 15 付加情報保持手段 16 暗号化手段 17 暗号鍵保持手段 18 送信手段 19 データ種類分別手段 21 受信手段 22 復号化手段 23 復号鍵保持手段 24 組立手段 25 データ出力手段 30 ネットワーク 50、51、52 書込装置 53 書込手段 54 読出手段 60 記録媒体 300、301、302、303、304、305、3
10 中継装置 Rh 受信装置 Th 読出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/44 H04L 9/00 641 (72)発明者 志水 郁二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C075 DD00 EE03 5C076 AA14 AA36 BA06 5J104 AA01 AA12 AA32 AA34 BA03 JA03 NA02 PA07 5K030 GA03 GA15 LA07 LD02 LD19 LE14

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークを利用して同報通信によりデ
    ータを配信する送信装置及びその送信装置が配信したデ
    ータを受信する複数の受信装置を有するデータ配信シス
    テムであって、 前記送信装置は、 入力されたデータを複数に分割するデータ分割手段と、 分割したデータを複製する分割データ複製手段と、 複製したデータ及びそのオリジナルのデータ、又は、複
    製したデータ、を暗号化する暗号化手段と、 暗号化したデータを前記ネットワークへ送出する送信手
    段と、を備え、 前記送信手段が送出したデータは、前記ネットワークを
    経由して前記受信装置に配信され、 前記各受信装置は、 前記送信装置が配信したデータを受信する受信手段と、 受信した暗号化されたデータを復号する復号化手段と、 復号した複数の分割されたデータを組立てる組立手段
    と、を備えることを特徴とするデータ配信システム。
  2. 【請求項2】ネットワークを利用して同報通信によりデ
    ータを配信する送信装置及びその送信装置が配信したデ
    ータを受信する複数の受信装置を有するデータ配信シス
    テムであって、 前記送信装置は、 入力されたデータを複数に分割するデータ分割手段と、 分割したデータを複製する分割データ複製手段と、 複製したデータ及びそのオリジナルのデータ、又は、複
    製したデータ、に対して付加情報を埋め込む付加情報埋
    込手段と、 付加情報を埋め込んだデータを前記ネットワークへ送出
    する送信手段と、を備え、 前記送信手段が送出したデータは、前記ネットワークを
    経由して前記受信装置に配信され、 前記各受信装置は、 前記送信装置が配信したデータを受信する受信手段と、 受信した複数の分割されたデータを組立てる組立手段
    と、を備えることを特徴とするデータ配信システム。
  3. 【請求項3】ネットワークを利用して同報通信によりデ
    ータを配信する送信装置及びその送信装置が配信したデ
    ータを受信する複数の受信装置を有するデータ配信シス
    テムであって、 前記送信装置は、 入力されたデータを複数に分割するデータ分割手段と、 分割したデータを複製する分割データ複製手段と、 複製したデータ及びそのオリジナルのデータ、又は、複
    製したデータ、に対して付加情報を埋め込む付加情報埋
    込手段と、 付加情報が埋め込まれたデータを暗号化する暗号化手段
    と、 暗号化したデータを前記ネットワークへ送出する送信手
    段と、を備え、 前記送信手段が送出したデータは、前記ネットワークを
    経由して前記受信装置に配信され、 前記各受信装置は、 前記送信装置が配信したデータを受信する受信手段と、 受信した暗号化されたデータを復号する復号化手段と、 復号した複数の分割されたデータを組立てる組立手段
    と、を備えることを特徴とするデータ配信システム。
  4. 【請求項4】前記送信装置は、 入力された複数の種類からなるデータを、種類毎に分別
    し、予め定められた種類のデータを、前記データ分割手
    段へ出力するデータ種類分別手段、を備えることを特徴
    とする請求項1から3記載のデータ配信システム。
  5. 【請求項5】ネットワークを利用して同報通信により、
    複数の受信装置にデータを配信する送信装置であって、 入力されたデータを複数に分割するデータ分割手段と、 分割したデータを複製する分割データ複製手段と、 複製したデータ及びそのオリジナルのデータ、又は、複
    製したデータ、を暗号化する暗号化手段と、 暗号化したデータを前記ネットワークへ送出する送信手
    段と、を備え、 前記送信手段が送出したデータは、前記ネットワークを
    経由して前記受信装置に配信される、ことを特徴とする
    送信装置。
  6. 【請求項6】ネットワークを利用して同報通信により、
    複数の受信装置にデータを配信する送信装置であって、 入力されたデータを複数に分割するデータ分割手段と、 分割したデータを複製する分割データ複製手段と、 複製したデータ及びそのオリジナルのデータ、又は、複
    製したデータ、に対して付加情報を埋め込む付加情報埋
    込手段と、 付加情報を埋め込んだデータを前記ネットワークへ送出
    する送信手段と、を備え、 前記送信手段が送出したデータは、前記ネットワークを
    経由して前記受信装置に配信される、ことを特徴とする
    送信装置。
  7. 【請求項7】ネットワークを利用して同報通信により、
    複数の受信装置にデータを配信する送信装置であって、 入力されたデータを複数に分割するデータ分割手段と、 分割したデータを複製する分割データ複製手段と、 複製したデータ及びそのオリジナルのデータ、又は、複
    製したデータ、に対して付加情報を埋め込む付加情報埋
    込手段と、 付加情報が埋め込まれたデータを暗号化する暗号化手段
    と、 暗号化したデータを前記ネットワークへ送出する送信手
    段と、を備え、 前記送信手段が送出したデータは、前記ネットワークを
    経由して前記受信装置に配信される、ことを特徴とする
    送信装置。
  8. 【請求項8】入力された複数の種類からなるデータを、
    種類毎に分別し、予め定められた種類のデータを、前記
    データ分割手段へ出力するデータ種類分別手段、を備え
    ることを特徴とする請求項5から7記載の送信装置。
  9. 【請求項9】入力されたデータを複数に分割するデータ
    分割手段と、分割したデータを複製する分割データ複製
    手段と、複製したデータ及びそのオリジナルのデータを
    暗号化する暗号化手段と、暗号化したデータをネットワ
    ークへ送出する送信手段と、を有する送信装置が、前記
    ネットワークを利用して同報通信により配信したデータ
    を受信する受信装置であって、 前記送信装置が配信したデータを受信する受信手段と、 受信した暗号化されたデータを復号する復号化手段と、 復号した複数の分割されたデータを組立てる組立手段
    と、を備えることを特徴とする受信装置。
  10. 【請求項10】入力されたデータを複数に分割するデー
    タ分割手段と、分割したデータを複製する分割データ複
    製手段と、複製したデータ及びそのオリジナルのデータ
    に対して付加情報を埋め込む付加情報埋込手段と、付加
    情報を埋め込んだデータを前記ネットワークへ送出する
    送信手段と、を有する送信装置が、前記ネットワークを
    利用して同報通信により配信したデータを受信する受信
    装置であって、 前記送信装置が配信したデータを受信する受信手段と、 受信した複数の分割されたデータを組立てる組立手段
    と、を備えることを特徴とする受信装置。
  11. 【請求項11】入力されたデータを複数に分割するデー
    タ分割手段と、分割したデータを複製する分割データ複
    製手段と、複製したデータ及びそのオリジナルのデータ
    に対して付加情報を埋め込む付加情報埋込手段と、付加
    情報が埋め込まれたデータを暗号化する暗号化手段と、
    暗号化したデータを前記ネットワークへ送出する送信手
    段と、を有する送信装置が、前記ネットワークを利用し
    て同報通信により配信したデータを受信する受信装置で
    あって、 前記送信装置が配信したデータを受信する受信手段と、 受信した暗号化されたデータを復号する復号化手段と、 復号した複数の分割されたデータを組立てる組立手段
    と、を備えることを特徴とする受信装置。
  12. 【請求項12】ネットワークを利用して同報通信により
    データを配信するデータ配信方法であって、 入力されたデータを複数に分割するステップと、 分割したデータを複製するステップと、 複製したデータ及びそのオリジナルのデータ、又は、複
    製したデータ、を暗号化するステップと、 暗号化したデータを前記ネットワークへ送出するステッ
    プと、 前記ネットワークへ送出された暗号化されたデータを受
    信するステップと、 受信した暗号化されたデータを復号するステップと、 復号した複数の分割されたデータを組立てるステップ
    と、を含むことを特徴とするデータ配信方法。
  13. 【請求項13】ネットワークを利用して同報通信により
    データを配信するデータ配信方法であって、 入力されたデータを複数に分割するステップと、 分割したデータを複製するステップと、 複製したデータ及びそのオリジナルのデータ、又は、複
    製したデータ、に対して付加情報を埋め込むステップ
    と、 付加情報を埋め込んだデータを前記ネットワークへ送出
    するステップと、 前記ネットワークへ送出された暗号化されたデータを受
    信するステップと、 受信した複数の分割されたデータを組立てるステップ
    と、を含むことを特徴とするデータ配信方法。
  14. 【請求項14】ネットワークを利用して同報通信により
    データを配信するデータ配信方法であって、 入力されたデータを複数に分割するステップと、 分割したデータを複製するステップと、 複製したデータ及びそのオリジナルのデータ、又は、複
    製したデータ、に対して付加情報を埋め込むステップ
    と、 付加情報が埋め込まれたデータを暗号化するステップ
    と、 暗号化したデータを前記ネットワークへ送出するステッ
    プと、 前記ネットワークへ送出された暗号化されたデータを受
    信するステップと、 受信した暗号化されたデータを復号するステップと、 復号した複数の分割されたデータを組立てるステップ
    と、を含むことを特徴とするデータ配信方法。
  15. 【請求項15】入力された複数の種類からなるデータ
    を、種類毎に分別するステップを含み、 入力されたデータを複数に分割する前記ステップでは、
    予め定められた種類のデータを複数に分割する、ことを
    特徴とする請求項12から14記載のデータ配信方法。
  16. 【請求項16】ネットワークを利用して同報通信により
    データを配信する送信方法であって、 入力されたデータを複数に分割するステップと、 分割したデータを複製するステップと、 複製したデータ及びそのオリジナルのデータ、又は、複
    製したデータ、を暗号化するステップと、 暗号化したデータを前記ネットワークへ送出するステッ
    プと、を含むことを特徴とする送信方法。
  17. 【請求項17】ネットワークを利用して同報通信により
    データを配信する送信方法であって、 入力されたデータを複数に分割するステップと、 分割したデータを複製するステップと、 複製したデータ及びそのオリジナルのデータ、又は、複
    製したデータ、に対して付加情報を埋め込むステップ
    と、 付加情報を埋め込んだデータを前記ネットワークへ送出
    するステップと、を含むことを特徴とする送信方法。
  18. 【請求項18】ネットワークを利用して同報通信により
    データを配信する送信方法であって、 入力されたデータを複数に分割するステップと、 分割したデータを複製するステップと、 複製したデータ及びそのオリジナルのデータ、又は、複
    製したデータ、に対して付加情報を埋め込むステップ
    と、 付加情報が埋め込まれたデータを暗号化するステップ
    と、 暗号化したデータを前記ネットワークへ送出するステッ
    プと、を含むことを特徴とする送信方法。
  19. 【請求項19】入力された複数の種類からなるデータ
    を、種類毎に分別するステップを含み、 入力されたデータを複数に分割する前記ステップでは、
    予め定められた種類のデータを複数に分割する、ことを
    特徴とする請求項16から18記載の送信方法。
  20. 【請求項20】分割処理、複製処理、及び暗号化処理が
    施され、ネットワークを利用して同報通信により配信さ
    れたデータを受信する受信方法であって、 配信されたデータを受信するステップと、 受信した暗号化されたデータを復号するステップと、 復号した複数の分割されたデータを組立てるステップ
    と、を含むことを特徴とする受信方法。
  21. 【請求項21】分割処理、複製処理、及び付加情報埋込
    処理が施され、ネットワークを利用して同報通信により
    配信されたデータを受信する受信方法であって、 配信されたデータを受信するステップと、 受信した複数の分割されたデータを組立てるステップ
    と、を含むことを特徴とする受信方法。
  22. 【請求項22】分割処理、複製処理、付加情報埋込処
    理、及び暗号化処理が施され、ネットワークを利用して
    同報通信により配信されたデータを受信する受信方法で
    あって、 配信されたデータを受信するステップと、 受信した暗号化されたデータを復号するステップと、 復号した複数の分割されたデータを組立てるステップ
    と、を含むことを特徴とする受信方法。
  23. 【請求項23】同報通信により配信するデータを作成す
    るデータ作成プログラムであって、 データ分割手段に、入力されたデータを複数に分割させ
    るステップと、 分割データ複製手段に、分割したデータを複製させるス
    テップと、 暗号化手段に、複製したデータ及びそのオリジナルのデ
    ータ、又は、複製したデータ、を暗号化させるステップ
    と、を含むことを特徴とするデータ作成プログラムを記
    録した記録媒体。
  24. 【請求項24】同報通信により配信するデータを作成す
    るデータ作成プログラムであって、 データ分割手段に、入力されたデータを複数に分割させ
    るステップと、 分割データ複製手段に、分割したデータを複製させるス
    テップと、 付加情報埋込手段に、複製したデータ及びそのオリジナ
    ルのデータ、又は、複製したデータ、に対して付加情報
    を埋め込ませるステップと、を含むことを特徴とするデ
    ータ作成プログラムを記録した記録媒体。
  25. 【請求項25】同報通信により配信するデータを作成す
    るデータ作成プログラムであって、 データ分割手段に、入力されたデータを複数に分割させ
    るステップと、 分割データ複製手段に、分割したデータを複製させるス
    テップと、 付加情報埋込手段に、複製したデータ及びそのオリジナ
    ルのデータ、又は、複製したデータ、に対して付加情報
    を埋め込ませるステップと、 暗号化手段に、付加情報が埋め込まれたデータを暗号化
    させるステップと、を含むことを特徴とするデータ作成
    プログラムを記録した記録媒体。
  26. 【請求項26】データ種類分別手段に、入力された複数
    の種類からなるデータを、種類毎に分別させ、予め定め
    られた種類のデータを、前記データ分割手段へ出力させ
    るステップ、を含むことを特徴とする請求項23から2
    5記載のデータ作成プログラムを記録した記録媒体。
  27. 【請求項27】分割処理、複製処理、及び暗号化処理が
    施され、ネットワークを利用して同報通信により配信さ
    れたデータを組み立てるデータ組立プログラムであっ
    て、 復号化手段に、受信した暗号化されたデータを復号させ
    るステップと、 組立手段に、復号した複数の分割されたデータを組立て
    させるステップと、を含むことを特徴とするデータ組立
    プログラムを記録した記録媒体。
  28. 【請求項28】分割処理、複製処理、及び付加情報埋込
    処理が施され、ネットワークを利用して同報通信により
    配信されたデータを組み立てるデータ組立プログラムに
    おいて、 組立手段に、受信した複数の分割されたデータを組立て
    させる、ことを特徴とするデータ組立プログラムを記録
    した記録媒体。
  29. 【請求項29】分割処理、複製処理、付加情報埋込処
    理、及び暗号化処理が施され、ネットワークを利用して
    同報通信により配信されたデータを組み立てるデータ組
    立プログラムであって、 復号化手段に、受信した暗号化されたデータを復号させ
    るステップと、 組立手段に、復号した複数の分割されたデータを組立て
    させるステップと、を含むことを特徴とするデータ組立
    プログラムを記録した記録媒体。
JP2002297184A 2001-10-24 2002-10-10 データ配信システム、送信装置、受信装置、データ配信方法、送信方法、受信方法、データ作成プログラムを記録した記録媒体、及びデータ組立プログラムを記録した記録媒体 Pending JP2003264549A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002297184A JP2003264549A (ja) 2001-10-24 2002-10-10 データ配信システム、送信装置、受信装置、データ配信方法、送信方法、受信方法、データ作成プログラムを記録した記録媒体、及びデータ組立プログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001325982 2001-10-24
JP2001-325982 2001-10-24
JP2002297184A JP2003264549A (ja) 2001-10-24 2002-10-10 データ配信システム、送信装置、受信装置、データ配信方法、送信方法、受信方法、データ作成プログラムを記録した記録媒体、及びデータ組立プログラムを記録した記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003264549A true JP2003264549A (ja) 2003-09-19

Family

ID=29217688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002297184A Pending JP2003264549A (ja) 2001-10-24 2002-10-10 データ配信システム、送信装置、受信装置、データ配信方法、送信方法、受信方法、データ作成プログラムを記録した記録媒体、及びデータ組立プログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003264549A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009176293A (ja) * 2008-01-04 2009-08-06 Irdeto Access Bv 安全なピアツーピア通信のための方法およびシステム
JP2009212799A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 送信装置および受信装置およびデータ配信システムおよび方法
JP2011166709A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 配信システム及び配信・受信方法及び配信装置及び受信装置及び配信プログラム及び受信プログラム
JP2011199515A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Nec Corp 放送型データストリーム保護システム、方法及びユーザ端末特定プログラム
JP2013126225A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Internatl Business Mach Corp <Ibm> サーバから複数のクライアントにデータを配布するための方法、プログラムおよびシステム
JP2015046739A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 学校法人日本大学 コンテンツ配信方法
JP2016034118A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 日本放送協会 ストリーム生成装置、受信装置、ならびにそれらのプログラム
JP2017139594A (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 株式会社日立製作所 データ配信システム
JP2017535114A (ja) * 2014-09-25 2017-11-24 ナグラビジョン エス アー 固有識別のためのコンテンツの受信者側マーキング

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009176293A (ja) * 2008-01-04 2009-08-06 Irdeto Access Bv 安全なピアツーピア通信のための方法およびシステム
JP2009212799A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 送信装置および受信装置およびデータ配信システムおよび方法
JP2011166709A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 配信システム及び配信・受信方法及び配信装置及び受信装置及び配信プログラム及び受信プログラム
JP2011199515A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Nec Corp 放送型データストリーム保護システム、方法及びユーザ端末特定プログラム
JP2013126225A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Internatl Business Mach Corp <Ibm> サーバから複数のクライアントにデータを配布するための方法、プログラムおよびシステム
US9106366B2 (en) 2011-12-16 2015-08-11 International Business Machines Corporation Distributing data to multiple clients from server
JP2015046739A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 学校法人日本大学 コンテンツ配信方法
JP2016034118A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 日本放送協会 ストリーム生成装置、受信装置、ならびにそれらのプログラム
JP2017535114A (ja) * 2014-09-25 2017-11-24 ナグラビジョン エス アー 固有識別のためのコンテンツの受信者側マーキング
JP2017139594A (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 株式会社日立製作所 データ配信システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20030033982A (ko) 데이터 배신 시스템, 송신 장치, 수신 장치, 데이터 배신방법, 송신 방법, 수신 방법, 데이터 작성 프로그램을기록한 기록 매체, 및 데이터 조립 프로그램을 기록한기록 매체
JP5601668B2 (ja) ネットワーク・メッセージ・パケットを保護するための方法
KR100426460B1 (ko) 비밀키가해독된경우의피해규모를억제할수있는암호통신시스템
EP1472815B1 (en) Generation of a watermark being unique to a receiver of a multicast transmission of multimedia
US20030198351A1 (en) Method, system and program product for modifying content usage conditions during content distribution
CN1343420A (zh) 数字本地网络的一种全球拷贝保护系统
JP2004248232A (ja) コンテンツを再生する再生装置、再生方法、プログラム、鍵管理装置及び鍵管理システム
WO2005076140A1 (ja) 記録再生装置及びコンテンツ保護システム
US20060018468A1 (en) Data transmission method and data transmission apparatus
CN100442690C (zh) 数据传送方法和数据传送系统
JP3998178B2 (ja) コンテンツ著作権保護装置及びそのプログラム
JP2003264549A (ja) データ配信システム、送信装置、受信装置、データ配信方法、送信方法、受信方法、データ作成プログラムを記録した記録媒体、及びデータ組立プログラムを記録した記録媒体
JP4391610B2 (ja) トランスポートストリーム処理装置
JP2008048050A (ja) 暗号化データ通信システム
KR100927920B1 (ko) 제1 도메인의 암호화 데이터를 제2 도메인에 속하는네트워크에서 수신하여 처리하기 위한 방법
JP4299801B2 (ja) データ伝送方法および電子機器
JP3526522B2 (ja) 暗号通信システム
JP4865463B2 (ja) 送信装置および受信装置
JP4994270B2 (ja) 送信装置および受信装置およびデータ配信システムおよび方法
JP3526523B2 (ja) 秘密鍵伝送方式
JP2008147926A (ja) 暗号化装置および復号化装置および方法
JP2000243026A (ja) 情報記録方法、利用方法および配送方法
JPH06152588A (ja) 同時同報通信方式
JP3965197B2 (ja) コンテンツを再生する再生装置
JPWO2006006233A1 (ja) コンテンツ記録装置及びデータ配信システム