JP2003264472A - Fmラジオ受信機 - Google Patents

Fmラジオ受信機

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JP2003264472A
JP2003264472A JP2002063766A JP2002063766A JP2003264472A JP 2003264472 A JP2003264472 A JP 2003264472A JP 2002063766 A JP2002063766 A JP 2002063766A JP 2002063766 A JP2002063766 A JP 2002063766A JP 2003264472 A JP2003264472 A JP 2003264472A
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signal
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JP2002063766A
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Shogo Nakazawa
省吾 中澤
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接妨害信号が存在しない場合の過変調やマ
ルチパス妨害によって帯域が狭い方の中間周波数フィル
タに切り替わるという誤動作がしにくく、しかも変調度
が大きい場合においても隣接妨害信号の検出感度の低下
を防止する。 【解決手段】 帯域幅の広い中間周波フィルタ5の出力
信号のレベルを検出する中間周波レベル検出器10と、
中間周波レベル検出器10の出力交流成分を一定時間カ
ウントし、カウント値がビート成分の周波数に対応して
設定した所定の範囲内であることを検出するカウンタ回
路11とを設け、制御回路12が選択器7によってカウ
ンタ回路11の出力信号に応じて帯域幅の広い中間周波
フィルタ5の出力信号に代えて帯域幅の狭い中間周波フ
ィルタ6の出力信号をFM検波器9へ送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隣接局による妨害
を防止したFMラジオ受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のFMラジオ受信機の構成を図6に
示す。このFMラジオ受信機は、アンテナ1と、高周波
増幅器2と、混合器3と、局部発振器4と、第1の中間
周波フィルタ5と、第2の中間周波フィルタ6と、選択
器7と、中間周波増幅器8と、FM検波器9と、中間周
波レベル検出器10と、バンドパスフィルタ15と、レ
ベル検出器16と、制御回路12とで構成される。
【0003】アンテナ1は高周波信号を受信する。高周
波増幅器2はアンテナ1で受信した高周波信号を増幅す
る。混合器3は受信して増幅された高周波信号に局部発
振信号を混合して中間周波信号に変換する。局部発振器
4は混合器3に局部発振信号を与える。第1の中間周波
フィルタ5は中間周波信号を所定の周波数帯域幅で通過
させる。第2の中間周波フィルタ6は中間周波信号を第
1の中間周波フィルタ5の周波数帯域よりも狭い周波数
帯域幅で通過させる。選択器7は第1の中間周波フィル
タ5および第2の中間周波フィルタ6の出力信号を選択
する。中間周波増幅器8は選択器7の出力信号を増幅す
る。FM検波器9は選択器7から出力されて中間周波増
幅器8で増幅された信号を検波する。
【0004】図7はバンドパスフィルタ15の帯域特性
の一例を示しており、センター周波数は希望周波数と隣
接妨害周波数との差に設定されており、日本国内の場合
は100kHzに設定される。
【0005】以上のように構成された従来のFMラジオ
受信機の動作について説明する。
【0006】図6において、アンテナ1で受信した放送
局信号は高周波増幅器2で増幅され、混合器3で局部発
振器4からの局部発振信号と混合されて中間周波信号に
変換される。中間周波信号は第1の中間周波フィルタ5
と第2の中間周波フィルタ6で帯域制限される。
【0007】第1の中間周波フィルタ5および第2の中
間周波フィルタ6の出力信号のうち選択器7で選択され
た出力信号が中間周波増幅器8で増幅された後FM検波
器9でFM復調されて出力される。
【0008】中間周波レベル検出器10は、第1の中間
周波フィルタ5の出力レベルを検波して出力する。バン
ドパスフィルタ15は通過帯域のセンター周波数が無変
調時における希望周波数と隣接局周波数の差に等しくな
るように設定され、中間周波レベル検出器10の出力を
帯域制限して出力する。
【0009】レベル検出器16は、バンドパスフィルタ
15の出力レベルを検波(検出)する。制御回路12
は、レベル検出器16の出力レベルが設定レベルよりも
大きい場合には選択器7が第2の中間周波フィルタ6の
出力信号を選択し、レベル検出器16の出力レベルが設
定レベルよりも小さい場合には選択器7が第1の中間周
波フィルタ5の出力信号を選択するように、選択器7を
制御する。
【0010】従来のFMラジオ受信機において希望信号
のみが存在する場合の動作について説明する。
【0011】希望信号のみが存在する場合、第1の中間
周波フィルタ5の出力レベルは安定しているため、中間
周波レベル検出器10の出力信号に交流成分は現れな
い。そのため、バンドパスフィルタ15の出力もローレ
ベルとなり、レベル検出器16の直流電圧出力もローレ
ベルとなり、制御回路12は選択器7が第1の中間周波
フィルタ5の出力信号を選択するように制御を行う。
【0012】従来のFMラジオ受信機において、希望信
号と、希望信号と周波数で隣接する隣接妨害信号とが存
在する場合の動作について説明する。
【0013】隣接信号と希望信号は、それぞれ中間周波
数に変換されて第1の中間周波フィルタ5と第2の中間
周波フィルタ6に入力される。第1の中間周波フィルタ
5の帯域は、中間周波数に変換された隣接妨害信号も通
過する帯域幅をもっている。このため、中間周波フィル
タ5の出力レベルには、隣接妨害信号と希望信号の差の
ビート成分が重複されて出力され、中間周波レベル検出
器10はビート成分を検波して出力する。
【0014】バンドパスフィルタ15の通過帯域は隣接
妨害信号と希望信号の差に設定されているため、中間周
波レベル検出器10で検波されたビート成分はバンドパ
スフィルタ15を通過してレベル検出器16に入力され
る。レベル検出器16は、ビート成分のレベルを検波す
るため、希望信号のみが存在する場合に比べ直流電圧出
力が上昇し、制御回路12は選択器7が第2の中間周波
フィルタ6の出力信号を選択するように制御を行う。
【0015】第2の中間周波フィルタ6の通過帯域は、
中間周波数に変換された隣接妨害信号は遮断する帯域幅
になっており、中間周波増幅器8に入力される隣接妨害
信号レベルは低減される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図6のように構成され
る従来のFMラジオ受信機では、バンドパスフィルタ1
5の帯域幅が広いと、過変調およびマルチパスにより中
間周波レベル検出器10に現れる交流成分により第2の
中間周波フィルタ6が選択されて検波出力の歪が増大す
る。
【0017】過変調の場合は、変調信号の歪成分が含ま
れるので、数十Hz〜200kHz程度までの成分が現
れ、マルチパスの場合も、200kHz以下の程度の成
分がランダムに現れる。バンドパスフィルタ15は、帯
域幅を狭くすれば、これらの誤動作を改善することはで
きるが、逆に検出感度は低下する。隣接妨害時の周波数
成分は、FM変調成分を含むため、150kHz程度の
幅をもつことになる。
【0018】また、バンドパスフィルタ15の帯域幅が
狭いと、変調度が大きい場合にビート成分の瞬時周波数
が大きく変動するため、瞬時周波数成分がバンドパスフ
ィルタ15の帯域幅から外れてしまうことになり、検出
感度が低下する。
【0019】一般的に、バンドパスフィルタ15の帯域
幅としては、10kHz〜50kHz程度に設定され
る。また、変調度が大きい場合の周波数は、例えば幅と
して150kHz程度になる。
【0020】本発明の目的は、隣接妨害信号が存在しな
い場合の過変調やマルチパス妨害によって帯域が狭い方
の中間周波数フィルタに切り替わるという誤動作がしに
くく、しかも変調度が大きい場合においても隣接妨害信
号の検出感度の低下を防止することができるFMラジオ
受信機を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載のFMラジオ受信機は、受信
した高周波信号に局部発振信号を混合して中間周波信号
に変換する混合器と、混合器に局部発振信号を与える局
部発振器と、中間周波信号を所定の周波数帯域幅で通過
させる第1の中間周波フィルタと、中間周波信号を第1
の中間周波フィルタの周波数帯域よりも狭い周波数帯域
幅で通過させる第2の中間周波フィルタと、第1の中間
周波フィルタおよび第2の中間周波フィルタの出力信号
を選択する選択器と、選択器の出力信号を検波する検波
回路と、第1の中間周波フィルタの出力信号のレベルを
検出する第1の中間周波レベル検出器と、第1の中間周
波レベル検出器の出力交流成分を一定時間カウントし、
カウント値が希望信号と隣接妨害信号との周波数差に対
応して予め設定した値の範囲内であることを検出するカ
ウンタ回路と、カウンタ回路の出力信号に応じて、カウ
ント値が予め設定した値の範囲内であるときには選択器
が第2の中間周波フィルタの出力信号を選択し、カウン
ト値が予め設定した値の範囲外であるときには選択器が
第1の中間周波フィルタの出力信号を選択するように、
選択器に制御信号を与える制御回路とを備えている。
【0022】この構成によれば、カウンタ回路を設けて
第1の中間周波レベル検出器の出力交流成分を一定時間
カウントし、カウント値が希望信号と隣接妨害信号との
周波数差に対応して予め設定した値の範囲内であること
をカウンタ回路が検出するようにし、さらに制御回路が
カウンタ回路の出力信号に応じて、カウント値が予め設
定した値の範囲内であるときには選択器が第2の中間周
波フィルタの出力信号を選択し、カウント値が予め設定
した値の範囲外であるときには選択器が第1の中間周波
フィルタの出力信号を選択するように、選択器に制御信
号を与えるようにしたので、カウンタ回路で希望信号と
隣接妨害信号との周波数差の平均値を正確に検出するこ
とができ、検出した周波数差の平均値を予め設定した値
と比較することにより、従来例のバンドパスフィルタの
通過帯域特性のように通過帯域と遮断帯域の境界が不明
確になるというようなことはなく、周波数範囲を明確に
区別してビート成分を検出することができる。したがっ
て、この検出結果に従って第1および第2の中間周波フ
ィルタを切り替えることにより、隣接妨害信号が存在し
ない場合の過変調やマルチパス妨害により帯域が狭い方
の第2の中間周波フィルタに切り替わるという誤動作が
しにくく、しかも変調度が大きい場合にもビート成分の
検出感度の低下を防止し、検出感度を落とすことなく隣
接妨害を検出することができる。
【0023】本発明の請求項2記載のFMラジオ受信機
は、請求項1記載のFMラジオ受信機において、選択器
の出力レベルを検出する第2の中間周波レベル検出器を
設け、第2の中間周波レベル検出器の出力に応じて、選
択器の出力レベルが所定値以下であるときには、選択器
が第1の中間周波フィルタの出力信号を選択する状態に
選択器を強制的に固定する固定手段を制御回路に設けて
いる。
【0024】この構成によれば、選択器の出力レベルが
所定値以下であるときには、選択器が第1の中間周波フ
ィルタの出力信号を選択する状態に選択器を強制的に固
定する固定手段を制御回路に設けているので、希望波信
号および隣接妨害波信号が存在しない無入力時におい
て、ノイズ等により選択器が誤動作をすることを防止す
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態におけるFMラジオ受信機につい
て図1から図3を用いて説明する。
【0026】図1は本発明の第1の実施の形態おけるF
Mラジオ受信機の構成を示すブロック図であり、従来例
と同一部分は同一符号を用いる。
【0027】図1において、FMラジオ受信機は、アン
テナ1と、高周波増幅器2と、混合器3と、局部発振器
4と、第1の中間周波フィルタ5と、第2の中間周波フ
ィルタ6と、選択器7と、中間周波増幅器8と、FM検
波器9と、中間周波レベル検出器10と、カウンタ回路
11と、制御回路12とで構成される。
【0028】アンテナ1、高周波増幅器2、混合器3、
局部発振器4、第1の中間周波フィルタ5、第2の中間
周波フィルタ6、選択器7、中間周波増幅器8、FM検
波器9、および中間周波レベル検出器10の動作につい
ては、従来例と同様である。
【0029】カウンタ回路11は、第1の中間周波レベ
ル検出器5の出力交流成分を一定時間カウントし、カウ
ント値が希望信号と隣接妨害信号との周波数差に対応し
て予め設定した値の範囲内であることを検出するもので
ある。具体的には、中間周波レベル検出器10の出力信
号を一定時間t1の間カウントし、カウント数nがnL
らnHの範囲にある場合にハイレベルを出力しそれ以外
の場合はローレベルを出力する。
【0030】隣接妨害信号と希望信号の搬送波周波数の
差fbとすると、nLは nL≒t1・(fb−Δf) で設定され、nHは nH≒t1・(fb+Δf) で設定されている。
【0031】日本国内では、FM放送局周波数が100
kHzステップで設定されているため、fbは日本国内
では一般的に100kHzに設定される。また、Δfは
b未満に設定される。t1は長い程精度よく隣接妨害信
号と希望信号の搬送波周波数の差の平均値を検出できる
が、長すぎると検出時間が長くなるため、1〜100m
secに設定されている。
【0032】制御回路12は、カウンタ回路11の出力
信号に応じて、カウント値が希望信号と隣接妨害信号と
の周波数差に対応して予め設定した値の範囲内であると
きには選択器7が第2の中間周波フィルタ6の出力信号
を選択し、カウント値が予め設定した値の範囲外である
ときには選択器7が第1の中間周波フィルタ5の出力信
号を選択するように、選択器7に制御信号を与える機能
を有する。
【0033】図2は第1の実施の形態における中間周波
レベル検出器10と制御回路12と選択器7の構成例を
示す。
【0034】中間周波レベル検出器10は、直流カット
用コンデンサ100と、入力バイアス電圧源101と、
バイアス用抵抗102と、ピーク検波用NPNトランジ
スタ103と、ピーク検波用コンデンサ104と、電流
源105とで構成されている。
【0035】制御回路12は、コンパレータ用NPNト
ランジスタ120,121と、比較電圧源122と、電
流源124とで構成され、比較電圧源122の電圧値は
カウンタ回路11のローレベル出力よりも高く、ハイレ
ベル出力よりも低い値に設定される。
【0036】選択器7は、直流カット用コンデンサ70
0,701と、差動増幅器を構成するNPNトランジス
タ702,703,704,705と、入力バイアス電
圧源709と、バイアス用抵抗706,707と、負荷
抵抗708とで構成される。
【0037】図3は第1の中間周波フィルタ5と第2の
中間周波フィルタ6の特性例を示し、(a)は第1の中
間周波フィルタ5の特性を示し、(b)は第2の中間周
波フィルタ6の特性を示している。第2の中間周波フィ
ルタ6は第1の中間周波フィルタ5よりも狭い通過帯域
特性に設定されている。
【0038】このように構成されるFMラジオ受信機に
おいて、希望信号と、希望信号周波数と100kHzの
搬送波周波数差で隣接する隣接妨害信号とが存在する場
合の動作について説明する。
【0039】混合器3の出力には、希望信号と隣接妨害
信号の2つの成分が出力される。隣接妨害信号は第1の
中間周波フィルタ5の通過帯域内に存在するため、減衰
せずに第1の中間周波フィルタ5を通過する。第1の中
間周波フィルタ5の出力には搬送波周波数で100kH
z差の2つの信号が存在するため、振幅成分には周波数
差の成分がビートとなって現れる。このとき2つの信号
が無変調の場合はビート成分は100kHzで一定とな
る。変調信号が存在する場合はビート成分の瞬時周波数
は一定ではなく、100kHzを中心として変化する。
【0040】中間周波レベル検出器10では、第1の中
間周波フィルタ5の出力をNPNトランジスタ103と
コンデンサ104と電流源105とで構成されるピーク
検波器で包絡線検波するため、その出力には希望信号と
隣接妨害信号の差周波数によるビート成分が交流成分と
して含まれる。
【0041】カウンタ回路11はビート成分をカウント
する。そのカウント数nは、n≒t 1・fbとなり、カウ
ンタ回路11で設定されるnHとnLとの間で、nL<n
<nHの関係となり出力はハイレベルとなる。
【0042】制御回路12では、比較電圧源122の電
圧値よりもカウンタ回路11の出力が高くなり、電流源
124の電流はNPNトランジスタ120に流れるよう
になり、NPNトランジスタ121には電流は流れなく
なる。
【0043】選択器7では、NPNトランジスタ70
4,705で構成される差動増幅器に電流源124の電
流が流れるため、その差動増幅器(NPNトランジスタ
704,705)が動作状態となり、NPNトランジス
タ702,703で構成される差動増幅器には電流が流
れなくなるため、その差動増幅器(NPNトランジスタ
702,703)が動作停止状態となる。よって、選択
器7は、第2の中間周波フィルタ6の出力信号を選択
し、第2の中間周波フィルタ6の出力信号が中間周波増
幅器8で増幅されてFM検波器9へ送られる。
【0044】つぎに、希望信号のみが存在する場合の動
作について説明する。
【0045】混合器3の出力には希望信号のみが出力さ
れる。第1の中間周波フィルタ5の出力には希望信号の
みが存在するため、振幅は安定する。中間周波レベル検
出器10では、第1の中間周波フィルタ5の出力信号を
NPNトランジスタ103とコンデンサ104と電流源
105とで構成されるピーク検波器で包絡線検波する。
【0046】カウンタ回路11は、中間周波レベル検出
器10の交流出力成分をカウントするが、中間周波レベ
ル検出器10の出力に交流成分が存在しないため、カウ
ント数nは、n=0となり、カウンタ回路11で設定さ
れるnLとの間で、n<nLの関係となり、出力はローレ
ベルとなる。
【0047】制御回路12では、比較電圧源122の電
圧値よりもカウンタ回路11の出力が低くなり、電流源
124の電流はNPNトランジスタ121に流れるよう
になり、NPNトランジスタ120には電流は流れなく
なる。
【0048】選択器7では、NPNトランジスタ70
2,703で構成される差動増幅器に電流源124の電
流が流れるため、その差動増幅器(NPNトランジスタ
702,703)が動作状態となり、NPNトランジス
タ704、705で構成される差動増幅器には電流が流
れなくなるため、その差動増幅器(NPNトランジスタ
704,705)が動作停止状態となる。よって、選択
器7は第1の中間周波フィルタ5の出力信号を選択し、
第1の中間周波フィルタ5の出力信号が中間周波増幅器
8で増幅されてFM検波器9へ送られる。
【0049】ここで、カウンタ回路11でnHを設定し
ている理由について説明する。過変調およびマルチパス
妨害時には、周波数成分として、〜200kHz程度ま
であるため、nHを設定することで、過変調およびマル
チパス時の誤検出を防止することができる。
【0050】この実施の形態のFMラジオ受信機によれ
ば、隣接妨害信号が存在する場合には狭い帯域の第2の
中間周波フィルタ6によって隣接妨害信号が遮断される
ため、検波出力の歪率増大および妨害信号による混信を
防止することができ、希望信号のみが存在する場合には
広い帯域の第1の中間周波フィルタ5が選択されるた
め、狭い帯域幅の中間周波フィルタを使用する場合に起
こる歪みの増大を防止することができる。
【0051】また、カウンタ回路11を設けて第1の中
間周波レベル検出器5の出力交流成分を一定時間カウン
トし、カウント値が希望信号と隣接妨害信号との周波数
差に対応して予め設定した値の範囲内であることをカウ
ンタ回路11が検出するようにし、さらに制御回路12
がカウンタ回路11の出力信号に応じて、カウント値が
予め設定した値の範囲内であるときには選択器7が第2
の中間周波フィルタ6の出力信号を選択し、カウント値
が予め設定した値の範囲外であるときには選択器7が第
1の中間周波フィルタ5の出力信号を選択するように、
選択器7に制御信号を与えるようにしたので、カウンタ
回路11で希望信号と隣接妨害信号との周波数差の平均
値を正確に検出することができ、検出した周波数差の平
均値を予め設定した値と比較することにより、従来例の
バンドパスフィルタの通過帯域特性のように通過帯域と
遮断帯域の境界が不明確になるというようなことはな
く、周波数範囲を明確に区別してビート成分を検出する
ことができる。したがって、この検出結果に従って第1
および第2の中間周波フィルタを切り替えることによ
り、隣接妨害信号が存在しない場合の過変調やマルチパ
ス妨害により帯域が狭い方の第2の中間周波フィルタに
切り替わるという誤動作がしにく、しかも変調度が大き
い場合にもビート成分の検出感度の低下を防止し、検出
感度を落とすことなく隣接妨害を検出することができ
る。
【0052】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態におけるFMラジオ受信機について図4か
ら図5を用いて説明する。
【0053】図4は本発明の第2の実施の形態における
FMラジオ受信機の構成を示すブロック図であり、従来
例および第1の実施の形態と同一部分は同一符号を用い
る。
【0054】図4において、FMラジオ受信機は、制御
回路13および選択器7の出力レベルを検出する中間周
波レベル検出器14を含んで構成される。制御回路13
は、第2の中間周波レベル検出器14の出力に応じて、
選択器7の出力レベルが所定値以下であるときには、選
択器7が第1の中間周波フィルタ5の出力信号を選択す
る状態に選択器7を強制的に固定する固定手段を、制御
回路12の構成に追加したものである。
【0055】図5は第2の実施の形態における中間周波
レベル検出器14と制御回路13の構成例を示す。
【0056】制御回路13は、制御回路12の構成に、
強制プルダウン用のPNPトランジスタ130を追加し
たものである。この強制プルダウン用のPNPトランジ
スタ130は選択器7が第1の中間周波フィルタ5の出
力信号を選択する状態に選択器7を強制的に固定する固
定手段を構成している。
【0057】中間周波レベル検出器14は、直流カット
用コンデンサ140と、入力バイアス電圧源141と、
バイアス用抵抗142と、ピーク検波用NPNトランジ
スタ143と、ピーク検波用コンデンサ144と、電流
源145とで構成されている。そして、PNPトランジ
スタ130が動作状態となるエミッタ−ベース間電圧を
VBEonとすると、中間周波レベル検出器14の入力
が無い場合は、PNPトランジスタ130のベース電圧
は比較電圧源122の電圧−VBEonよりも低くなる
ように、入力バイアス電圧源141の電圧値は設定され
る。
【0058】図4のFMラジオ受信機において、希望信
号および隣接妨害信号がともに存在せず、混合器3の出
力は雑音成分が支配的な場合について説明する。
【0059】希望信号および隣接妨害信号が存在しない
場合、中間周波増幅器8の出力は微弱な雑音成分のみと
なる。中間周波レベル検出器14のピーク検波用NPN
トランジスタ143のエミッタ電圧は中間周波増幅器8
の出力レベルに応じて上昇するため、微弱な入力に対し
微少に上昇する。
【0060】しかしながら、入力バイアス電圧源141
の電圧値は雑音成分によりPNPトランジスタ130の
ベース電圧が上昇しても、PNPトランジスタ130の
ベース電圧は比較電圧源122の電圧−VBEonより
も低くなるよう設定されているため、NPNトランジス
タ120,121で構成されるコンパレータはカウンタ
回路11の出力電圧にかかわらず常にNPNトランジス
タ121のベース電圧よりもNPNトランジスタ120
のベース電圧の方が低くなり、電流源124の電流は全
てNPNトランジスタ121に流れる。
【0061】選択器7では、NPNトランジスタ70
2,703で構成される差動増幅器に電流源124の電
流が流れるため、その差動増幅器が動作状態となり、N
PNトランジスタ704,705で構成される差動増幅
器には電流が流れなくなるため、その差動増幅器が動作
停止状態となる。よって、選択器7は第1の中間周波フ
ィルタ5の出力信号を選択し、第1の中間周波フィルタ
5の出力信号が中間周波増幅器8で増幅されてFM検波
器9へ送られる。
【0062】図4のFMラジオ受信機において、希望信
号もしくは隣接妨害信号が存在する場合について説明す
る。
【0063】希望信号および隣接妨害信号が存在する場
合、中間周波増幅器8の出力は雑音成分よりも信号成分
が支配的となる。中間周波レベル検出器14のピーク検
波用NPNトランジスタ143のエミッタ電圧は中間周
波増幅器8の出力レベルに応じて上昇するため、希望信
号もしくは隣接妨害信号入力に応じて上昇する。
【0064】PNPトランジスタ130のベース電圧は
上昇し、PNPトランジスタ130のベース電圧は比較
電圧源122の電圧−VBEonよりも高くなり、NP
Nトランジスタ120,121で構成されるコンパレー
タはカウンタ回路11の出力電圧によって切り替わるよ
うになる。
【0065】上記以外の動作については、第1の実施の
形態と同様である。
【0066】この実施の形態のFMラジオ受信機によれ
ば、選択器7の出力レベルが所定値以下であるときに
は、選択器7が第1の中間周波フィルタ5の出力信号を
選択する状態に選択器7を強制的に固定するPNPトラ
ンジスタ130を制御回路13に設けているので、希望
波信号および隣接妨害波信号が存在しない無入力時にお
いて、ノイズ等により選択器7が誤動作をすることを防
止することができる。
【0067】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のFMラジオ受信
機によれば、カウンタ回路を設けて第1の中間周波レベ
ル検出器の出力交流成分を一定時間カウントし、カウン
ト値が希望信号と隣接妨害信号との周波数差に対応して
予め設定した値の範囲内であることをカウンタ回路が検
出するようにし、さらに制御回路がカウンタ回路の出力
信号に応じて、カウント値が予め設定した値の範囲内で
あるときには選択器が第2の中間周波フィルタの出力信
号を選択し、カウント値が予め設定した値の範囲外であ
るときには選択器が第1の中間周波フィルタの出力信号
を選択するように、選択器に制御信号を与えるようにし
たので、カウンタ回路で希望信号と隣接妨害信号との周
波数差の平均値を正確に検出することができ、検出した
周波数差の平均値を予め設定した値と比較することによ
り、従来例のバンドパスフィルタの通過帯域特性のよう
に通過帯域と遮断帯域の境界が不明確になるというよう
なことはなく、周波数範囲を明確に区別してビート成分
を検出することができる。したがって、この検出結果に
従って第1および第2の中間周波フィルタを切り替える
ことにより、隣接妨害信号が存在しない場合の過変調や
マルチパス妨害により帯域が狭い方の第2の中間周波フ
ィルタに切り替わるという誤動作がしにくく、しかも変
調度が大きい場合にもビート成分の検出感度の低下を防
止し、検出感度を落とすことなく隣接妨害を検出するこ
とができる。
【0068】また、本発明の請求項2記載のFMラジオ
受信機によれば、請求項1の効果に加え、選択器の出力
レベルが所定値以下であるときには、選択器が第1の中
間周波フィルタの出力信号を選択する状態に選択器を強
制的に固定する固定手段を制御回路に設けているので、
希望波信号および隣接妨害波信号が存在しない無入力時
において、ノイズ等により選択器が誤動作をすることを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるFMラジオ
受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のFMラジオ受信機
におけるレベル検出器と制御回路と選択器の構成例を示
す回路図である。
【図3】第1の中間周波フィルタと第2の中間周波フィ
ルタの特性例を示す特性図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるFMラジオ
受信機の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のFMラジオ受信機
における中間周波レベル検出器と制御回路の構成例を示
す回路図である。
【図6】従来のFMラジオ受信機の構成を示すブロック
図である。
【図7】従来のFMラジオ受信機におけるバンドパスフ
ィルタ15の特性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 高周波増幅器 3 混合器 4 局部発信器 5 第1の中間周波フィルタ 6 第2の中間周波フィルタ 7 選択器 8 中間周波増幅器 9 FM検波器 10,14 中間周波レベル検出器 11 カウンタ回路 12,13 制御回路 15 バンドパスフィルタ 16 レベル検出器 100 直流カット用コンデンサ 101 入力バイアス電圧源 102 バイアス用抵抗 103 ピーク検波用NPNトランジスタ 104 ピーク検波用コンデンサ 105 電流源 120,121 コンパレータ用NPNトランジスタ 122 比較電圧源 124 電流源 130 プルダウン用PNPトランジスタ 140 直流カット用コンデンサ 141 入力バイアス電圧源 142 バイアス用抵抗 143 ピーク検波用NPNトランジスタ 144 ピーク検波用コンデンサ 145 電流源 700,701 直流カット用コンデンサ 702,703,704,705 差動増幅器用NP
Nトランジスタ 709 入力バイアス電圧源 706,707 バイアス用抵抗 708 負荷抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信した高周波信号に局部発振信号を混
    合して中間周波信号に変換する混合器と、 前記混合器に前記局部発振信号を与える局部発振器と、 前記中間周波信号を所定の周波数帯域幅で通過させる第
    1の中間周波フィルタと、 前記中間周波信号を前記第1の中間周波フィルタの周波
    数帯域よりも狭い周波数帯域幅で通過させる第2の中間
    周波フィルタと、 第1の中間周波フィルタおよび第2の中間周波フィルタ
    の出力信号を選択する選択器と、 前記選択器の出力信号を検波する検波回路と、 前記第1の中間周波フィルタの出力信号のレベルを検出
    する第1の中間周波レベル検出器と、 前記第1の中間周波レベル検出器の出力交流成分を一定
    時間カウントし、カウント値が希望信号と隣接妨害信号
    との周波数差に対応して予め設定した値の範囲内である
    ことを検出するカウンタ回路と、 前記カウンタ回路の出力信号に応じて、前記カウント値
    が予め設定した値の範囲内であるときには前記選択器が
    前記第2の中間周波フィルタの出力信号を選択し、前記
    カウント値が予め設定した値の範囲外であるときには前
    記選択器が前記第1の中間周波フィルタの出力信号を選
    択するように、前記選択器に制御信号を与える制御回路
    とを備えたFMラジオ受信機。
  2. 【請求項2】 選択器の出力レベルを検出する第2の中
    間周波レベル検出器を設け、前記第2の中間周波レベル
    検出器の出力に応じて、前記選択器の出力レベルが所定
    値以下であるときには、前記選択器が第1の中間周波フ
    ィルタの出力信号を選択する状態に前記選択器を強制的
    に固定する固定手段を制御回路に設けた請求項1記載の
    FMラジオ受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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