JP2003264460A - 周波数監視回路、クロック供給装置、および周波数監視方法 - Google Patents

周波数監視回路、クロック供給装置、および周波数監視方法

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JP2003264460A
JP2003264460A JP2002064423A JP2002064423A JP2003264460A JP 2003264460 A JP2003264460 A JP 2003264460A JP 2002064423 A JP2002064423 A JP 2002064423A JP 2002064423 A JP2002064423 A JP 2002064423A JP 2003264460 A JP2003264460 A JP 2003264460A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に構築することができ、メンテナンスが
容易である周波数監視回路、クロック供給装置、および
周波数監視方法を提供する。 【解決手段】 障害判定用の最高周波数をデジタルサン
プリングした最高デジタル値と、障害判定用の最低周波
数をデジタルサンプリングした最低デジタル値とを書き
込むデータメモリ9と、複数の入力クロック101〜1
0Nの中から選択している入力クロックを分周した信号
110と電圧制御発振器7の出力クロックを分周した信
号116との位相比較結果デジタル信号112が、上記
最高デジタル値と上記最低デジタル値との範囲内に収ま
るか否かを判断するデジタル値比較回路10と、を備
え、上記位相比較結果デジタル信号112が上記範囲を
外れたとき、アラーム信号119を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のクロック源
からのクロックを選択するための周波数監視回路、クロ
ック供給装置、および周波数監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】クロック供給装置は、ITU−T等で規
定されているSDH(Synchronous Digital Hierarchy)
ネットワーク上で使用されているクロック源の中から選
択可能なクロックを選択し、選択された入力クロック源
に含まれているジッタやワンダ成分を取り除いた出力ク
ロックを周辺回路や、後段のネットワークに供給する役
割をもっている。よって、ネットワークの信頼性向上の
ためには障害の発生している入力クロック源を選択しな
いようにすることが重要である。
【0003】本発明に関連する従来技術として、特開2
000−31952号公報は、選択されている入力クロ
ック源のクロック断を検出することにより選択する入力
クロック源の切替を行うクロック切替装置を開示してい
る。
【0004】しかしながら、この従来装置には選択して
いるクロックの周波数に障害が発生した場合、入力クロ
ック源の切り替えが起こらず、障害を持った入力クロッ
クに同期したクロックが出力されるという問題があっ
た。その理由は、選択しているクロック源の周波数に障
害が発生したとしてもクロック断にはなっていないた
め、断検出回路が機能せず、結果的に入力クロック源の
切り替えが発生しないことにある。
【0005】また、特開平6−112929号公報は、
クロック供給装置においてクロック周波数異常を監視す
るクロック監視装置を開示している。図4に従来例のブ
ロック図を示す。クロック供給装置31は、入力回線の
主信号から抽出したクロック入力信号300のジッタお
よびワンダ成分を取り除いたクロック信号301を出力
する。通信装置30は、入力回線の主信号303をクロ
ック供給装置31からのクロック信号301に乗せ替
え、出力回線の主信号304として後段の通信装置に伝
送する。周波数監視回路32は、入力回線のクロック信
号300とクロック供給装置31から出力されるクロッ
ク信号301との周波数差を監視して入出力の周波数差
を監視し、周波数異常警報302を出力する。
【0006】しかしながら、この従来回路には次のよう
な問題があった。入力クロック周波数の異常を検出する
ことができないということである。その理由は、クロッ
ク供給装置31の出力クロック301は、入力回線のク
ロック信号300に対して同期しており、入力回線のク
ロック信号300の周波数が変動したとしても出力側の
クロック信号301は入力回線のクロック信号301に
追従するため、入力クロック信号300と出力クロック
301との周波数差がなくなることにある。
【0007】さらに、同公報には基準発振器を用いて入
力クロックの周波数異常を検出するクロック監視回路が
提案されているが、この回路には次のような問題があっ
た。入力クロックの中心周波数に対するずれを正確に検
出するには、高精度の基準発振器が必要であり、結果的
に高価になってしまうということである。その理由は、
例えば、ITU−T G.813の勧告によるとSEC
(SDH Equipment Clock) と呼ばれるクロッククオリティ
レベルでの周波数変動可能範囲は±4.6ppm以内と
の規定がある。しかしながら、上記規定の周波数ずれを
検出するには、基準発振器が最低でも上記規定以上の精
度を持たなければならないためである。
【0008】また、特開平4−319575号公報は、
VCOを制御する位相比較器の位相差出力値を監視し、
位相差出力値が所定許容範囲外の値となったとき、入力
する基準クロックを選択するように制御することを開示
している。
【0009】また、特開平5−241680号公報は、
セレクタ部で選択されたクロックの周波数変動を監視
し、比較値の範囲外であればセレクタ制御部へ通知する
ことを開示している。
【0010】しかしながら、上記特開平4−31957
5号公報には、ローパスフィルタの出力レベルが所定の
許容値を外れた場合にPLLの追従動作を停止させるよ
うに制御すると記載されているが、所定の許容値を決定
する手法については何ら開示されていない。また、特開
平5−241680号公報にも、所定の許容値を決定す
る手法は開示されていない。ましてや、デジタル値で比
較する手法については何ら示唆されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
点を解決するためになされたものであり、安価に構築す
ることができ、メンテナンスが容易である周波数監視回
路、クロック供給装置、および周波数監視方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、障害判定用の最高周波数を
デジタルサンプリングした最高デジタル値と、障害判定
用の最低周波数をデジタルサンプリングした最低デジタ
ル値とを記憶する記憶手段と、複数の入力クロックの中
から選択している入力クロックと、電圧制御発振器の出
力クロックとの位相比較結果デジタル信号が、記憶手段
に記憶された最高デジタル値と最低デジタル値との範囲
内に収まるか否かを判断するデジタル値比較手段と、を
有し、デジタル値比較手段による判断の結果、位相比較
結果デジタル信号が範囲を外れたとき、アラーム信号を
出力することを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、位相比較結果デジタル信号、最高デジタル
値、および最低デジタル値を取得し、選択している入力
クロックの周波数をモニタするモニタ手段をさらに有す
ることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明は、複数の入力クロッ
クの中から1の入力クロックを選択するクロック選択部
と、基準クロックとなる出力クロックを出力する電圧制
御発振手段と、電圧制御発振手段の出力クロックを分周
した信号とクロック選択部により選択された入力クロッ
クを分周した信号とを比較する位相比較手段と、位相比
較手段による位相比較結果信号をデジタルサンプリング
するデジタルサンプリング手段と、を有するPLL部
と、障害判定用の最高周波数をデジタルサンプリングし
た最高デジタル値と障害判定用の最低周波数をデジタル
サンプリングした最低デジタル値とを記憶する記憶手段
と、デジタルサンプリング手段によりサンプリングされ
た位相比較結果デジタル値が記憶手段に記憶された最高
デジタル値と最低デジタル値との範囲内に収まるか否か
を判断するデジタル値比較手段と、を含む周波数変動監
視部と、を有し、周波数変動監視部は、デジタル値比較
手段による判断の結果、位相比較結果デジタル信号が範
囲を外れたとき、アラーム信号をクロック選択部に出力
することを特徴としている。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、位相比較結果デジタル信号、最高デジタル
値、および最低デジタル値を取得し、選択している入力
クロックの周波数をモニタするモニタ手段をさらに有す
ることを特徴としている。
【0016】請求項5記載の発明は、障害と判定する最
高周波数のクロックを入力し、クロックをデジタルサン
プリングして、最高デジタル値としてデータメモリに書
き込む最高デジタル値登録工程と、障害と判定する最低
周波数のクロックを入力し、クロックをデジタルサンプ
リングして、最低デジタル値としてデータメモリに書き
込む最低デジタル値登録工程と、複数の入力クロックの
中から1の入力クロックを選択するクロック選択工程
と、クロック選択工程により選択された入力クロックを
分周した信号と、基準クロックとなる出力クロックを出
力する電圧制御発振器の出力クロックを分周した信号と
を比較する位相比較工程と、位相比較工程による比較結
果である比較結果信号をデジタルサンプリングするデジ
タルサンプリング工程と、最高デジタル値登録工程、お
よび最低デジタル値登録工程により登録された最高デジ
タル値、および最低デジタル値をデータメモリから読み
出すデジタル値読出工程と、デジタルサンプリング工程
によりサンプリングされた位相比較結果デジタル信号
が、デジタル値読出工程により読み出された最高デジタ
ル値と最低デジタル値との範囲内に収まるか否かを判断
するデジタル値比較工程と、デジタル値比較工程による
判断の結果、位相比較結果デジタル信号が範囲を外れた
とき、アラーム信号を出力するアラーム工程と、を有す
ることを特徴としている。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、位相比較結果デジタル信号、最高デジタル
値、および最低デジタル値を取得し、クロック選択工程
により選択されている入力クロックの周波数をモニタす
るモニタ工程をさらに有することを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、本発明を概説する。本発明
によるクロック供給装置は、選択している入力クロック
の周波数変動を監視し、あらかじめ定められた以上の周
波数ずれを検出した場合には、入力クロックの周波数に
異常が発生したと判断して別の選択可能な入力クロック
源に切り替える周波数変動監視回路を設ける。これによ
り、周波数障害のあるクロック源が周辺回路および後段
のネットワークに伝送されることを防ぐことができる。
【0019】図1において、入力クロック信号101〜
10N(N:自然数)は、各々分周回路1−1〜1−N
において位相比較周波数に分周後、クロックセレクタ2
に入力される。クロックセレクタ2は、クロック選択制
御回路11から入力されるクロック選択制御信号120
に基づき、タイミング信号201〜20Nの中から選択
可能な1つの信号を選択し、入力側位相比較タイミング
信号110として位相比較器3に出力する。
【0020】位相比較器3は、電圧制御発振器7から出
力されるクロック信号115を分周回路8で位相比較周
波数に分周したVCO側位相比較タイミング信号116
と、上記入力側位相比較タイミング信号110との位相
を比較して位相比較結果信号111を出力する。位相比
較結果信号111は、デジタルサンプリング回路4にお
いてデジタル値に変換され、D/Aコンバータ5および
ループフィルタ6を経由して電圧制御発振器7の制御を
行う。
【0021】また、データメモリ9は、クロック供給装
置の運用開始前もしくはメンテナンス時にデジタルサン
プリング回路4から出力される位相比較結果のデジタル
値112を記憶するメモリである。データメモリ9は、
選択しているクロックに周波数異常と判断する最高周波
数を入力した場合のサンプリング結果のデジタル値と、
最低周波数を入力した場合のデジタル値を格納する。
【0022】デジタル値比較回路10は、クロック供給
装置の運用時に上記データメモリ9に格納された最高周
波数での位相比較結果のデジタル値117と、最低周波
数でのデジタル値118とを読み出す。そして、現在の
位相比較結果をサンプリングしたデジタル値112が、
上記デジタル値117とデジタル値118との範囲内か
ら外れている場合は、選択しているクロックの周波数に
障害があると判断し、周波数異常ALM信号119を出
力して別の選択可能な入力クロック源に切り替える。
【0023】以上の動作から、周波数に障害のある入力
クロックが選択され続けることがないため、周辺回路お
よび後段のネットワークには信頼性の高いクロックを供
給できるという特徴を有することになる。
【0024】以下、本発明の実施の形態を添付図面を参
照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形
態におけるクロック供給装置の構成を示すブロック図で
ある。図1において、入力クロック信号101〜10N
は、各々分周回路1−1〜1−Nにおいて位相比較周波
数に分周した後、クロックセレクタ2に入力される。ク
ロックセレクタ2は、クロック選択制御回路11から入
力されるクロック選択制御信号120に基づき、位相比
較周波数に分周したタイミング信号201〜20Nの中
から選択可能な1つの信号を選択し、入力側位相比較タ
イミング信号110として位相比較器3に出力する。
【0025】位相比較器3は、電圧制御発振器7から出
力されるクロック信号115を分周回路8で位相比較周
波数に分周したVCO側位相比較タイミング信号116
と、上記入力側位相比較タイミング信号110との位相
を比較して位相比較結果信号111を出力する。位相比
較結果信号111は、デジタルサンプリング回路4にお
いてデジタル値112に変換され、D/Aコンバータ5
およびループフィルタ6を経由して電圧制御発振器7の
制御を行う。
【0026】また、データメモリ9は、クロック供給装
置の運用開始前もしくはメンテナンス時に上記デジタル
サンプリング回路4から出力される位相比較結果のデジ
タル値112を記憶するメモリである。データメモリ9
は、選択しているクロックに周波数異常と判断する最高
周波数を入力した場合のサンプリング結果のデジタル値
と、最低周波数を入力した場合のデジタル値を格納す
る。
【0027】デジタル値比較回路10は、クロック供給
装置の運用時に上記データメモリ9に格納された最高周
波数での位相比較結果のデジタル値117と最低周波数
でのデジタル値118とを読み出す。そして、現在の位
相比較結果をサンプリングしたデジタル値112と比較
して、選択しているクロックの周波数異常ALM信号1
19をクロック選択制御回路11に出力する。
【0028】クロック選択制御回路11は、外部から入
力される各入力クロック101〜10Nのクロック断情
報121、クロックの品質を示すクオリティ情報12
2、及び上記周波数異常ALM信号119に基づき最適
な入力クロックを選び出し、クロック選択制御信号12
0をクロックセレクタ2に出力する。
【0029】次に、クロック選択部12およびPLL部
13の動作について、図1のブロック図を参照して説明
する。図1において、入力クロック信号101〜10N
は、外部クロック供給装置から入力されたクロックもし
くは対向の伝送装置から伝送される主信号データから抽
出したクロックである。各々分周回路1−1〜1−N
は、入力クロック信号101〜10Nを位相比較周波数
に分周したタイミングパルス201〜20Nを生成しク
ロックセレクタ2に入力する。
【0030】クロックセレクタ2は、クロック選択制御
回路11から入力されるクロック選択制御信号120に
基づき、上記タイミング信号201〜20Nの中から選
択可能な1つの信号を選択し、入力側位相比較タイミン
グ信号110として位相比較器3に出力する。
【0031】位相比較器3は、電圧制御発振器7から出
力されるクロック信号115を分周回路8で位相比較周
波数に分周したVCO側位相比較タイミング信号116
と、上記入力側位相比較タイミング信号110との位相
を比較して位相比較結果信号111を出力する。位相比
較結果信号111は、デジタルサンプリング回路4にお
いてデジタル値112に変換され、D/Aコンバータ5
およびループフィルタ6を経由して電圧制御発振器7に
入力される。電圧制御発振器7は、ループフィルタ6が
出力する制御電圧114に基づき、選択している入力ク
ロックに同期した出力クロック115を得る。出力クロ
ック115は、周辺回路および後段のネットワークの基
準クロックとして使用される。
【0032】クロック選択制御回路11は、外部から入
力される各入力クロック信号101〜10Nのクロック
断情報121、クロックの品質を示すクオリティ情報1
22、及び選択しているクロックの周波数異常ALM信
号119に基づいて最適なクロックを選出し、クロック
セレクタ2を制御する。
【0033】次に、周波数変動監視部14の動作を図1
のブロック図、及び図2のフローチャートを用いて説明
する。図2は、本発明の実施の形態における周波数変動
監視部14の動作を説明するためのフローチャートであ
る。まず、クロック供給装置の運用前もしくはメンテナ
ンス時の動作ついて説明する。
【0034】入力クロック信号101にシンセサイザな
どを接続し、クロック選択制御回路11の選択制御信号
120で強制的に入力クロック信号101から生成され
た位相比較周波数のタイミング信号201を選択する。
このとき、入力クロック101に入力周波数の障害と判
定する周波数の最高値を入力し(ステップA1)、位相
比較結果のデジタル値Aをデータメモリ9に書き込む
(ステップA2)。
【0035】次に、入力クロック101に入力周波数の
障害と判定する周波数の最低値を入力し(ステップA
3)、位相比較結果のデジタル値Bをデータメモリ9に
書き込む(ステップA4)。これにより、入力周波数の
障害と判断する周波数に対する位相比較結果のデジタル
値を記憶しておく。
【0036】ここで、図1における電圧制御発振器7
は、制御電圧114が高いほど出力周波数が高くなり、
D/Aコンバータ6は、入力されるデジタル値が大きい
程出力電圧113が高くなるとする。また、位相比較器
3は、入力側位相比較タイミング信号110でセット
し、VCO側位相比較タイミング信号116でリセット
を行うエッジトリガ式のセット・リセットフリップフロ
ップであるとすると、入力クロックの周波数が高くなる
とサンプリング結果のデジタル値112が大きくなり、
周波数が低くなると上記デジタル値112は小さくなる
ため、データメモリ9に書き込まれたデジタル値はB<
Aという関係が成立する。
【0037】次に、実運用時の動作について説明する。
上記データメモリ9から運用前もしくはメンテナンス時
に記憶しておいたデジタル値A及びデジタル値Bを読み
出し(ステップA5) 、デジタル値比較回路10におい
て現在選択しているクロックに対するサンプリング結果
のデジタル値112と比較する(ステップA6)。
【0038】現在選択しているクロックのサンプリング
結果のデジタル値をXとしたとき、B≦X≦Aの関係が
成立していれば(ステップA6/イエス)、現在選択し
ているクロックは障害と判定する周波数変動の設定範囲
内であることを示している(ステップA7)。これに対
し、X≦B、もしくはA≦Xとなっていた場合(ステッ
プA6/ノー)、選択している入力クロックの周波数
は、周波数変動の設定範囲を超えているため、入力クロ
ックの周波数に障害が発生していると判断し、周波数異
常ALM信号119を出力して他の選択可能な入力クロ
ックに切り替える(ステップA8)。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態について
図3を参照して詳細に説明する。図3を参照すると、モ
ニタ回路15が設けられ、入力クロックの障害と判定す
る最高周波数でのデジタル値117と最低周波数でのデ
ジタル値118及び現在選択しているクロックに対する
位相比較結果のデジタル値112が入力されている。上
記モニタ回路15は、運用前もしくはメンテナンス前に
決定された上記デジタル値117、118、および現在
選択しているクロックに対する位相比較結果のデジタル
値112から現在選択しているクロックの周波数を算出
する。
【0040】例えば、入力クロックの障害と判定する最
高周波数を中心周波数+3ppmとしたときのデジタル
値が”200”、最低周波数を中心周波数−3ppmと
したときのデジタル値が”100”であったとする。入
力周波数変動に対する位相比較結果のデジタル値変動は
比例関係にあるため、現在選択しているクロックに対す
る位相比較結果のデジタル値が”150”ならば選択し
ているクロックは中心周波数に対して全くずれていない
(0ppm)ということになる。本実施の形態は、現在
選択しているクロックの周波数を測定できるという新た
な機能を提供する。
【0041】なお、上述した実施の形態は、本発明の好
適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれ
に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内に
おいて、種々変形実施が可能である。例えば、周波数変
動監視部14は、DSP(Digital Signal Processor)
を用いてマイコン制御によるデジタル信号処理で行って
もよい。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第一の効果は、ネットワークの信頼性が向上するとい
うことである。その理由は、選択しているクロックの周
波数を常時監視し、周波数に障害が発生した際には他の
安定した入力クロックに切り替えるクロック周波数監視
回路を設けることにより、周波数に障害のあるクロック
に同期したクロックが周辺回路や後段のネットワークに
出力されることがないためである。
【0043】本発明の第二の効果は、安価で周波数変動
を監視できるということである。その理由は、周波数変
動を監視する高精度の基準発振器が必要ないためであ
る。
【0044】本発明の第三の効果は、周波数異常の判定
可能範囲の変更が容易であるということである。その理
由は、運用前、およびメンテナンス時に周波数変動許容
範囲を設定でき、ハード変更の必要がないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるクロック供給装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における周波数変動監視部
14の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるクロック供
給装置の構成を示すブロック図である。
【図4】従来技術におけるクロック供給装置の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1−1〜1−N 分周回路 2 クロックセレクタ 3 位相比較器 4 デジタルサンプリング回路 5 D/Aコンバータ 6 ループフィルタ 7 電圧制御発振器 8 分周回路 9 データメモリ 10 デジタル値比較回路 11 クロック選択制御回路 12 クロック選択部 13 PLL部 14 周波数変動監視部 15 モニタ回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 障害判定用の最高周波数をデジタルサン
    プリングした最高デジタル値と、障害判定用の最低周波
    数をデジタルサンプリングした最低デジタル値とを記憶
    する記憶手段と、 複数の入力クロックの中から選択している入力クロック
    と、電圧制御発振器の出力クロックとの位相比較結果デ
    ジタル信号が、前記記憶手段に記憶された前記最高デジ
    タル値と前記最低デジタル値との範囲内に収まるか否か
    を判断するデジタル値比較手段と、を有し、 前記デジタル値比較手段による判断の結果、前記位相比
    較結果デジタル信号が前記範囲を外れたとき、アラーム
    信号を出力することを特徴とする周波数監視回路。
  2. 【請求項2】 前記位相比較結果デジタル信号、前記最
    高デジタル値、および前記最低デジタル値を取得し、前
    記選択している入力クロックの周波数をモニタするモニ
    タ手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の
    周波数監視回路。
  3. 【請求項3】 複数の入力クロックの中から1の入力ク
    ロックを選択するクロック選択部と、 基準クロックとなる出力クロックを出力する電圧制御発
    振手段と、該電圧制御発振手段の出力クロックを分周し
    た信号と前記クロック選択部により選択された入力クロ
    ックを分周した信号とを比較する位相比較手段と、該位
    相比較手段による位相比較結果信号をデジタルサンプリ
    ングするデジタルサンプリング手段と、を有するPLL
    部と、 障害判定用の最高周波数をデジタルサンプリングした最
    高デジタル値と障害判定用の最低周波数をデジタルサン
    プリングした最低デジタル値とを記憶する記憶手段と、
    前記デジタルサンプリング手段によりサンプリングされ
    た位相比較結果デジタル値が前記記憶手段に記憶された
    前記最高デジタル値と前記最低デジタル値との範囲内に
    収まるか否かを判断するデジタル値比較手段と、を含む
    周波数変動監視部と、を有し、 前記周波数変動監視部は、前記デジタル値比較手段によ
    る判断の結果、前記位相比較結果デジタル信号が前記範
    囲を外れたとき、アラーム信号を前記クロック選択部に
    出力することを特徴とするクロック供給装置。
  4. 【請求項4】 前記位相比較結果デジタル信号、前記最
    高デジタル値、および前記最低デジタル値を取得し、前
    記選択している入力クロックの周波数をモニタするモニ
    タ手段をさらに有することを特徴とする請求項3記載の
    クロック供給装置。
  5. 【請求項5】 障害と判定する最高周波数のクロックを
    入力し、該クロックをデジタルサンプリングして、最高
    デジタル値としてデータメモリに書き込む最高デジタル
    値登録工程と、 障害と判定する最低周波数のクロックを入力し、該クロ
    ックをデジタルサンプリングして、最低デジタル値とし
    てデータメモリに書き込む最低デジタル値登録工程と、 複数の入力クロックの中から1の入力クロックを選択す
    るクロック選択工程と、 前記クロック選択工程により選択された入力クロックを
    分周した信号と、基準クロックとなる出力クロックを出
    力する電圧制御発振器の出力クロックを分周した信号と
    を比較する位相比較工程と、 前記位相比較工程による比較結果である比較結果信号を
    デジタルサンプリングするデジタルサンプリング工程
    と、 前記最高デジタル値登録工程、および前記最低デジタル
    値登録工程により登録された前記最高デジタル値、およ
    び前記最低デジタル値を前記データメモリから読み出す
    デジタル値読出工程と、 前記デジタルサンプリング工程によりサンプリングされ
    た位相比較結果デジタル信号が、前記デジタル値読出工
    程により読み出された前記最高デジタル値と前記最低デ
    ジタル値との範囲内に収まるか否かを判断するデジタル
    値比較工程と、 前記デジタル値比較工程による判断の結果、前記位相比
    較結果デジタル信号が前記範囲を外れたとき、アラーム
    信号を出力するアラーム工程と、 を有することを特徴とする周波数監視方法。
  6. 【請求項6】 前記位相比較結果デジタル信号、前記最
    高デジタル値、および前記最低デジタル値を取得し、前
    記クロック選択工程により選択されている入力クロック
    の周波数をモニタするモニタ工程をさらに有することを
    特徴とする請求項5記載の周波数監視方法。
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