JP2003264288A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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Abstract
ハを用いて、薄いFZウエハで作製されたNPT−IG
BTまたはFS−IGBTと同等の特性を具えたIGB
Tを得ること。 【解決手段】 NPT型のエピタキシャルウエハの、p
+半導体基板よりなるp+コレクタ層11とn-ドリフト
層13との間にpバッファ層21を導入した構成とし、
このpバッファ層21を狙ってヘリウムイオン等を局所
ライフタイムキラーとして打ち込むことにより、局所ラ
イフタイム制御をおこない、p+コレクタ層11の低注
入化を可能とする。
Description
に使用されるパワー半導体装置に関し、特にコレクタ層
となる半導体基板上にドリフト層等をエピタキシャル成
長させたエピタキシャルウエハを用いて作製されるIG
BT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)に関する。
層中のキャリア濃度が不純物濃度よりも高い状態、すな
わち高注入状態にある。このため、ドリフト層抵抗が低
くなり、低オン電圧化が可能であるという利点がある。
しかし、ターンオフ時には蓄積過剰キャリアが掃き出さ
れるため、ターンオフ損失の原因となる。このように、
定常オン電圧とターンオフ損失はトレードオフの関係に
ある。
層のコレクタ側領域の過剰キャリア量がエミッタ側領域
の過剰キャリア量よりも低い方が、より良好な関係が得
られることがわかっている。このようなキャリア分布は
コレクタ層の低注入化によって実現される。そのために
は、コレクタ層の不純物濃度を低くし、さらにコレクタ
層を薄くすることが有効である。
T(以下、NPT−IGBTとする)の構成を示す縦断
面図である。また、図7は、従来のフィールドストップ
型IGBT(以下、FS−IGBTとする)の構成を示
す縦断面図である。これらNPT−IGBTおよびFS
−IGBTは、フローティングゾーン法により製造され
たウエハ(以下、FZウエハとする)を用いて作製され
る。
レクタ層、符号3はFZウエハよりなるn-ドリフト
層、符号4はpベース領域、符号5はn+エミッタ領
域、符号6はゲート酸化膜、符号7はゲート電極、符号
8はエミッタ電極、符号9はコレクタ電極である。ま
た、図7において、符号2はn+バッファ層である。い
ずれのタイプのIGBTでも、低ドーズ量のイオン注入
によって低注入コレクタ層1が形成されているので、良
好なトレードオフ特性が得られている。
来のIGBTでは総ウエハ厚を極めて薄くする必要があ
る。たとえば、耐圧1200Vクラスの場合、NPT−
IGBTおよびFS−IGBTの総ウエハ厚はそれぞれ
180μmおよび120μmである。また、耐圧600
Vクラスでは、NPT−IGBTの総ウエハ厚は100
μmであり、FS−IGBTの総ウエハ厚は65μmで
ある(図6および図7参照)。このような薄いウエハの
取り扱いは困難であり、製造プロセス中に割れ不良が発
生しやすく、歩留まりが悪いという問題点がある。
面のアルミ電極構造を形成した後に、基板裏面からリン
イオンを注入し、低温度アニールをおこなうことによっ
て、n型のバッファ層2が形成されている。このため、
このバッファ層2の厚さを2μm以上にすることは困難
であり、十分な耐圧が得られないという問題点がある。
のであって、厚いウエハ、たとえば厚さが200μm以
上のエピタキシャルウエハを用いて、薄いFZウエハで
作製されたNPT−IGBTまたはFS−IGBTと同
等の特性を具えたIGBTよりなる半導体装置を提供す
ることを目的とする。
め、本発明にかかる半導体装置は、コレクタ層となる低
抵抗の第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の表
面上にエピタキシャル成長された、前記半導体基板より
も不純物濃度が低い第1導電型のバッファ層と、前記第
1導電型のバッファ層上にエピタキシャル成長された第
2導電型のバッファ層と、前記第2導電型のバッファ層
上にエピタキシャル成長された、前記第2導電型のバッ
ファ層よりも不純物濃度が低い第2導電型のドリフト層
と、前記ドリフト層の表面層に選択的に形成された第1
導電型のベース領域と、前記ベース領域内に選択的に形
成された第2導電型のエミッタ領域と、前記ベース領域
の、チャネルが形成される部分の表面上に形成されたゲ
ート酸化膜と、前記ゲート酸化膜上に形成されたゲート
電極と、前記エミッタ領域および前記ベース領域に接続
されたエミッタ電極と、前記半導体基板の裏面に形成さ
れたコレクタ電極と、を具備し、前記第1導電型のバッ
ファ層の不純物濃度は1×1017cm-3以下であり、前
記第1導電型のバッファ層中の電子ライフタイムおよび
電子拡散係数をそれぞれteおよびDeとし、前記第1
導電型のバッファ層の厚さをWとすると、つぎの(1)
式を満たすことを特徴とする。
層との間に半導体基板よりも不純物濃度が低い第1導電
型のバッファ層が設けられており、この第1導電型のバ
ッファ層中の電子ライフタイムが上記(1)式を満たす
ように制御されていることによって、コレクタ層の低注
入化が可能となる。また、半導体基板が低抵抗であるた
め、基板中の電圧降下はほぼゼロである。したがって薄
ウエハを用いた低注入型のFS−IGBTと同等の特性
が得られる。
かかる半導体装置は、コレクタ層となる低抵抗の第1導
電型の半導体基板と、前記半導体基板の表面上にエピタ
キシャル成長された、前記半導体基板よりも不純物濃度
が低い第1導電型のバッファ層と、前記バッファ層上に
エピタキシャル成長された第2導電型のドリフト層と、
前記ドリフト層の表面層に選択的に形成された第1導電
型のベース領域と、前記ベース領域内に選択的に形成さ
れた第2導電型のエミッタ領域と、前記ベース領域の、
チャネルが形成される部分の表面上に形成されたゲート
酸化膜と、前記ゲート酸化膜上に形成されたゲート電極
と、前記エミッタ領域および前記ベース領域に接続され
たエミッタ電極と、前記半導体基板の裏面に形成された
コレクタ電極と、を具備し、前記第1導電型のバッファ
層の不純物濃度は1×1017cm -3以下であり、前記第
1導電型のバッファ層中の電子ライフタイムおよび電子
拡散係数をそれぞれteおよびDeとし、前記第1導電
型のバッファ層の厚さをWとすると、上記(1)式を満
たすことを特徴とする。
層が設けられていることと、この第1導電型のバッファ
層の電子ライフタイム制御によって、コレクタ層の低注
入化が可能となり、また、基板中の電圧降下はほぼゼロ
である。したがって薄ウエハを用いた低注入型のNPT
−IGBTと同等の特性が得られる。
バッファ層中の電子ライフタイムを制御する局所ライフ
タイムキラーとしてヘリウムイオンまたは水素イオンが
注入されていることを特徴とする。
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。 実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1にかかる
半導体装置であるNPT−IGBTの構成を示す縦断面
図である。図1に示すように、p+コレクタ層11の表
面上に、p+コレクタ層11よりも不純物濃度が低いp
バッファ層21が積層され、さらにその上にn-ドリフ
ト層13が積層されている。n-ドリフト層13の表面
層には選択的にpベース領域14が形成されている。p
ベース領域14内には選択的にn+エミッタ領域15が
形成されている。
の、チャネルが形成される部分、すなわちpベース領域
14の、n-ドリフト層13とn+エミッタ領域15との
間の部分の表面上に形成されている。ゲート酸化膜16
上にはゲート電極17が形成されている。エミッタ電極
18は、n+エミッタ領域15およびpベース領域14
に接続されており、層間絶縁膜22を介してゲート電極
17から絶縁されている。p+コレクタ層11の裏面に
はコレクタ電極19が形成されている。
のp型基板により構成される。pバッファ層21の不純
物濃度は1×1017cm-3以下であり、たとえば1×1
016cm-3である。また、pバッファ層21に関し、層
中の電子ライフタイムをteとし、電子拡散係数をDe
とし、当該バッファ層21の厚さをWとすると、前記
(1)式を満足する。
との積の平方根の値はpバッファ層21中での電子の拡
散長である。この拡散長がpバッファ層21の厚さWよ
りも大幅に大きいと、pバッファ層21に注入された電
子の大部分は、pバッファ層21を素通りしてp+コレ
クタ層11に到達してしまうため、pバッファ層21の
低注入化効果が得られなくなる。
ャリア寿命を短くしてpバッファ層21中の電子の再結
合を起こりやすくし、電子がpバッファ層21中で消滅
してp+コレクタ層11に届かないようにする必要があ
る。そのため、pバッファ層21中での電子の拡散長を
pバッファ層21の厚さWの10倍よりも小さくする必
要がある。ここで、10倍とした理由は、電子拡散長が
pバッファ層21の厚さWの10倍を超えると、ほとん
ど全ての電子がpバッファ層21を素通りしてしまうか
らである。
ラスのNPT−IGBTの製造プロセスについて説明す
る。まず、厚さ500μmで抵抗値が18mΩのp型半
導体基板を用意し、これをp+コレクタ層11としてそ
の表面上に20μm厚で不純物濃度が1×1016cm-3
のpバッファ層21をエピタキシャル成長させ、さらに
その上に100μm厚で不純物濃度が1.45×1014
cm-3のn-ドリフト層13をエピタキシャル成長させ
る。
ース領域14、n+エミッタ領域15、ゲート酸化膜1
6、ゲート電極17、層間絶縁膜22およびエミッタ電
極18よりなるIGBT構造を形成する。このIGBT
構造を保護膜で被覆した後、ウエハを350μmの厚さ
まで削る。
裏面からドーズ量3×1011cm-2でヘリウムイオンを
照射して、pバッファ層21に前記(1)式を満足する
ように局所ライフタイムキラーを導入する。最後にウエ
ハ裏面に金属を蒸着してコレクタ電極19を形成し、ダ
イシングして図1に示す構成のNPT−IGBTが完成
する。ただし、図1では保護膜が省略されている。
成のNPT−IGBTにおいてpバッファ層21を形成
するためのエピタキシャル成長をおこなわない構成とし
てもよい。この場合、たとえば耐圧600Vクラスで
は、厚さ500μmで抵抗値が18mΩのp+コレクタ
層11となるp型半導体基板の表面上に、100μm厚
で不純物濃度が1.45×1014cm-3のn-ドリフト
層13をエピタキシャル成長させる。そして、ウエハ表
面にIGBT構造を形成し、保護膜付けをおこなった
後、ウエハを350μmの厚さまで削る。
中の熱履歴により、p型半導体基板からボロンが拡散す
る。それによって、図2に深さ方向の濃度プロファイル
を示すように、p+コレクタ層11とn-ドリフト層13
との接合部分が傾斜接合となり、擬似的なpバッファ層
21が形成されていることになる。この擬似的なpバッ
ファ層21を狙ってウエハ裏面から前記(1)式を満た
すように局所ライフタイムキラーを導入すればよい。
例)と薄ウエハで作製されたIGBT(比較例)とにつ
いて、L負荷ターンオフ波形を比較した波形図である。
図3より明らかなように、実施例では、オン電圧は1.
95Vであり、ターンオフ損失は6.13mJ/cm2
である。それに対して比較例では、オン電圧は2.01
Vであり、ターンオフ損失は6.24mJ/cm2であ
る。したがって、実施例のIGBTは薄ウエハ型IGB
Tに匹敵する性能を具えていることがわかる。
フタイム制御がなされたpバッファ層21が設けられて
いることによって、p+コレクタ層11の低注入化が可
能となる。また、p+コレクタ層11が低抵抗であるた
め、p+コレクタ層11中の電圧降下がほぼゼロとな
る。したがって、薄ウエハを用いた低注入型のNPT−
IGBTと同等の特性を具えた厚ウエハのNPT−IG
BTが得られる。
態2にかかる半導体装置であるFS−IGBTの構成を
示す縦断面図である。図4に示すように、p+コレクタ
層31の表面上に、p+コレクタ層31よりも不純物濃
度が低いpバッファ層41が積層され、さらにその上に
n+バッファ層32が積層され、さらにその上にn-ドリ
フト層33が積層されている。n+バッファ層32の不
純物濃度はn-ドリフト層33の不純物濃度よりも高
い。n-ドリフト層33の表面層には選択的にpベース
領域34が形成されている。pベース領域34内には選
択的にn+エミッタ領域35が形成されている。
チャネル形成部分、すなわちpベース領域34の、n-
ドリフト層33とn+エミッタ領域35との間の部分の
表面上に形成されている。ゲート酸化膜36上にはゲー
ト電極37が形成されている。エミッタ電極38は、n
+エミッタ領域35およびpベース領域34に接続され
ており、層間絶縁膜42を介してゲート電極37から絶
縁されている。p+コレクタ層31の裏面にはコレクタ
電極39が形成されている。
のp型基板により構成される。pバッファ層41の不純
物濃度は1×1017cm-3以下であり、たとえば1×1
016cm-3である。また、pバッファ層41に関し、層
中の電子ライフタイムをteとし、電子拡散係数をDe
とし、当該バッファ層41の厚さをWとすると、実施の
形態1と同様に、前記(1)式を満足する。
ラスのFS−IGBTの製造プロセスについて説明す
る。まず、厚さ500μmで抵抗値が18mΩのp型半
導体基板を用意し、これをp+コレクタ層31としてそ
の表面上に20μm厚で不純物濃度が1×1016cm-3
のpバッファ層41をエピタキシャル成長させる。そし
て、その上に10μm厚で不純物濃度が3×1015cm
-3のn+バッファ層32を成長させ、さらにその上に6
0μm厚で不純物濃度が1×1014cm-3のn-ドリフ
ト層33をエピタキシャル成長させる。
ース領域34、n+エミッタ領域35、ゲート酸化膜3
6、ゲート電極37、層間絶縁膜42およびエミッタ電
極38よりなるIGBT構造を形成する。このIGBT
構造を保護膜で被覆した後、ウエハを350μmの厚さ
まで削る。
裏面からドーズ量3×1011cm-2でヘリウムイオンを
照射して、pバッファ層41に前記(1)式を満足する
ように局所ライフタイムキラーを導入する。最後にウエ
ハ裏面に金属を蒸着してコレクタ電極39を形成し、ダ
イシングして図4に示す構成のFS−IGBTが完成す
る。ただし、図4では保護膜が省略されている。
フタイム制御がなされたpバッファ層41が設けられて
いることによって、p+コレクタ層31の低注入化が可
能となる。また、p+コレクタ層31が低抵抗であるた
め、p+コレクタ層31中の電圧降下がほぼゼロとな
る。したがって、薄ウエハを用いた低注入型のFS−I
GBTと同等の特性を具えた厚ウエハのFS−IGBT
が得られる。
600V逆阻止型IGBTの構成を示す縦断面図であ
る。図5において、符号51はp+コレクタ層、符号5
3はn-ドリフト層、符号54はpベース領域、符号5
5はn+エミッタ領域、符号56はゲート酸化膜、符号
57はゲート電極、符号58はエミッタ電極、符号59
はコレクタ電極19、符号61はpバッファ層である。
また、符号62は層間絶縁膜、符号63は保護膜であ
る。これらより構成されるIGBTの構造は図1に示す
構成と同様である。符号64はエッチング溝である。
のp型基板により構成される。pバッファ層61の不純
物濃度は1×1017cm-3以下であり、たとえば1×1
016cm-3である。また、pバッファ層61に関し、層
中の電子ライフタイムをteとし、電子拡散係数をDe
とし、当該バッファ層61の厚さをWとすると、実施の
形態1と同様に、前記(1)式を満足する。
型IGBTの製造プロセスについて説明する。まず、厚
さ500μmで抵抗値が18mΩのp型半導体基板をp
+コレクタ層51とし、その上に20μm厚で不純物濃
度が1×1016cm-3のpバッファ層61をエピタキシ
ャル成長させ、さらにその上に100μm厚で不純物濃
度が1.45×1014cm-3のn-ドリフト層53をエ
ピタキシャル成長させる。
ース領域54、n+エミッタ領域55、ゲート酸化膜5
6、ゲート電極57、層間絶縁膜62およびエミッタ電
極58よりなるIGBT構造を形成する。このIGBT
構造を保護膜63で被覆した後、ウエハを350μmの
厚さまで削る。ついで、IGBTのスクライブ部分を1
50μmの深さまでウエットエッチングしてエッチング
溝64を形成する。
裏面からドーズ量3×1011cm-2でヘリウムイオンを
照射して、pバッファ層61に前記(1)式を満足する
ように局所ライフタイムキラーを導入する。最後にウエ
ハ裏面に金属を蒸着してコレクタ電極59を形成し、ダ
イシングしてチップを得る。
構成の逆阻止型IGBTを2個、逆並列に組み合わせる
ことによって、双方向モジュールを構成することができ
る。双方向モジュールは、双方向の電流および電圧を制
御することができるので、マトリックスコンバータ用の
双方向スイッチとして利用される。従来の双方向スイッ
チは2個のIGBTと2個の逆耐圧発生用ダイオードに
より構成されている。そのため、双方向スイッチ全体の
オン電圧は、IGBTのオン電圧とダイオードのオン電
圧との合計となり、定常オン損失が大きかった。しか
し、実施の形態3の逆阻止型IGBTを2個用いた双方
向スイッチでは、ダイオードが不要であるため、オン電
圧が大幅に低減されるという効果を奏する。
形態に限らず、種々変更可能である。たとえば、各実施
の形態において例示した不純物濃度、ドーズ量、厚さ等
の寸法などは適宜変更可能である。また、局所ライフタ
イムキラーとして、ヘリウムイオンの代わりに水素イオ
ンを用いることもできる。また、上述した各実施の形態
では、第1導電型をp型とし、第2導電型をn型とした
が、本発明はその逆の導電型でも成り立つ。
来よりドリフト層のコレクタ層寄りの領域を狙った局所
ライフタイム制御技術が適用されているが、これはドリ
フト層中のキャリア拡散長を低減することによるキャリ
ア濃度低減を目的としている。それに対して、本発明に
かかる局所ライフタイム制御技術は、p+コレクタ層1
1,31,51(正確にはpバッファ層21,41,6
1)を狙ったものであり、コレクタ層11,31,51
の注入効率そのものを抑えることによるキャリア濃度の
低減を目的としており、明らかに従来の局所ライフタイ
ム制御技術とは異なる。
層が設けられていることと、この第1導電型のバッファ
層の電子ライフタイム制御によって、コレクタ層の低注
入化が可能となり、また、基板中の電圧降下はほぼゼロ
であるため、薄ウエハを用いた低注入型のFS−IGB
TやNPT−IGBTと同等の特性を具えた厚ウエハの
FS−IGBTやNPT−IGBTが高い歩留まりで得
られる。
成を示す縦断面図である。
バッファ層を設けない構成の深さ方向の濃度プロファイ
ルを示す図である。
ウエハ型IGBTとについてL負荷ターンオフ波形を比
較した波形図である。
成を示す縦断面図である。
成を示す縦断面図である。
である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 コレクタ層となる低抵抗の第1導電型の
半導体基板と、 前記半導体基板の表面上にエピタキシャル成長された、
前記半導体基板よりも不純物濃度が低い第1導電型のバ
ッファ層と、 前記第1導電型のバッファ層上にエピタキシャル成長さ
れた第2導電型のバッファ層と、 前記第2導電型のバッファ層上にエピタキシャル成長さ
れた、前記第2導電型のバッファ層よりも不純物濃度が
低い第2導電型のドリフト層と、 前記ドリフト層の表面層に選択的に形成された第1導電
型のベース領域と、 前記ベース領域内に選択的に形成された第2導電型のエ
ミッタ領域と、 前記ベース領域の、チャネルが形成される部分の表面上
に形成されたゲート酸化膜と、 前記ゲート酸化膜上に形成されたゲート電極と、 前記エミッタ領域および前記ベース領域に接続されたエ
ミッタ電極と、 前記半導体基板の裏面に形成されたコレクタ電極と、 を具備し、 前記第1導電型のバッファ層の不純物濃度は1×1017
cm-3以下であり、前記第1導電型のバッファ層中の電
子ライフタイムおよび電子拡散係数をそれぞれteおよ
びDeとし、前記第1導電型のバッファ層の厚さをWと
すると、 √(te×De)<10W であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 コレクタ層となる低抵抗の第1導電型の
半導体基板と、 前記半導体基板の表面上にエピタキシャル成長された、
前記半導体基板よりも不純物濃度が低い第1導電型のバ
ッファ層と、 前記バッファ層上にエピタキシャル成長された第2導電
型のドリフト層と、 前記ドリフト層の表面層に選択的に形成された第1導電
型のベース領域と、 前記ベース領域内に選択的に形成された第2導電型のエ
ミッタ領域と、 前記ベース領域の、チャネルが形成される部分の表面上
に形成されたゲート酸化膜と、 前記ゲート酸化膜上に形成されたゲート電極と、 前記エミッタ領域および前記ベース領域に接続されたエ
ミッタ電極と、 前記半導体基板の裏面に形成されたコレクタ電極と、 を具備し、 前記第1導電型のバッファ層の不純物濃度は1×1017
cm-3以下であり、前記第1導電型のバッファ層中の電
子ライフタイムおよび電子拡散係数をそれぞれteおよ
びDeとし、前記第1導電型のバッファ層の厚さをWと
すると、 √(te×De)<10W であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 前記第1導電型のバッファ層中の電子ラ
イフタイムを制御する局所ライフタイムキラーとしてヘ
リウムイオンが注入されていることを特徴とする請求項
1または2に記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記第1導電型のバッファ層中の電子ラ
イフタイムを制御する局所ライフタイムキラーとして水
素イオンが注入されていることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の半導体装置。
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