JP2003263784A - 光記録媒体、被膜材、樹脂材、光記録媒体の製造方法 - Google Patents

光記録媒体、被膜材、樹脂材、光記録媒体の製造方法

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JP2003263784A
JP2003263784A JP2002063283A JP2002063283A JP2003263784A JP 2003263784 A JP2003263784 A JP 2003263784A JP 2002063283 A JP2002063283 A JP 2002063283A JP 2002063283 A JP2002063283 A JP 2002063283A JP 2003263784 A JP2003263784 A JP 2003263784A
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Yoshihiro Noda
善宏 野田
Toshibumi Takizawa
俊文 滝澤
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Mitsubishi Chemical Corp
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造時やユーザ側での使用に際して記録層の
ダメージを低減することのできる光記録媒体を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 膜面入射方式の光記録媒体において、色
素を含んで形成される記録層13を覆うカバー層14
に、記録層13に含まれる色素に有害な紫外線領域の光
を吸収し、かつ記録層13に対する記録/再生に用いる
レーザ光を吸収しない吸収剤を含む構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録層に特に紫外
線波長領域の光に反応する色素を用いた記録媒体等に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ用情報のみならず音
声や静止画像、動画像等の情報がディジタル化され、取
り扱う情報量が極めて大きくなってきている。それに伴
って、これらの情報を保存するための光記録媒体もより
大容量化する必要が生じてきている。それに応え、従来
のCD−RやCD−RWに比べて7倍以上の容量を持つ
DVD−RAMやDVD−RW等の光記録媒体が製品化
されている。高密度化を実現するための手段として、レ
ーザ波長(λ)を短くしたり、レンズの開口数NAを大き
くする等の技術を用いることにより、記録/再生用レー
ザスポット径を縮小し、これによってDVD−RAMや
DVD−RW、DVD−Rの製品化が実現された。
【0003】しかしながら、今後も情報量はさらに増大
する傾向にあり、例えば高画質の映像情報を2時間以上
記録するために、12cmのCDサイズで25GB以上
の容量を持つ媒体が切望されている。この要望に対応す
べく、近年、レーザ波長λが405nmの青色レーザを
使用し、対物レンズNAを0.85と大きくすることに
よりレーザスポット径を小さくし、より高密度の情報を
記録する光記録媒体が提案されている(Jpn.J.Appl.Phy
s.Vol.39(2000)pp.756-761、Part1,No.2B,Feb.2000)。
この光記録媒体は、基板上に、反射層、記録層、カバー
層を順に設けた構造になっている。これは、レンズ開口
数NAを従来より大きくしたために焦点距離が短くな
り、従来のように基板側から記録層にレーザ光を照射し
記録/再生することは不可能となったため、カバー層
側、つまり従来とは逆の面からレーザ光を照射し、記録
/再生を行う膜面入射方式としたものである。
【0004】このような膜面入射方式の光記録媒体とし
ては、記録層に合金製の相変化材料を用いたものと、記
録層に色素を用いたものがあり、現時点ではそれぞれの
タイプの開発が並行してなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな膜面入射方式の光記録媒体のうち、特に記録層に色
素を用いる光記録媒体において、以下に示すような問題
が生じることが明らかになった。上記の通り、近年の記
録容量の増大に伴ない、記録/再生に用いるレーザ光の
波長も短波長化しており、405nm、すなわち、紫外
線波長領域のレーザ光を用いることが検討されている。
これに伴ない、光記録媒体側では、記録層を形成する色
素に、この紫外線波長領域のレーザ光に対して吸収域を
有したものが用いられる。ところが、記録層に紫外線波
長領域に対して吸収域を有した色素を用いると、自然界
に存在する紫外線を記録層の色素が吸収してしまい、記
録層の記録がダメージを受けてしまうという問題が発生
する。例えば、自動車のダッシュボード上に光記憶媒体
が放置されるケース等では、日光等の環境光中に含まれ
る紫外線に曝露される時間が長くなることがあり、これ
によって色素が反応してしまい、記録層がダメージを受
けてしまうのである。また、光記録媒体の製造工程にお
いて、記録層を形成する工程よりも後工程で形成される
層(例えばカバー層)の材料として紫外線硬化性樹脂を用
いる場合、これを硬化させるための紫外線照射を行う
が、当然のことながら、この紫外線も記録層の色素に対
してダメージを与え得る。
【0006】このような問題は、従来の、膜面入射方式
とは反対に基板側からレーザ光を照射していた光記録媒
体では生じない。このような従来の光記録媒体は、基板
上に色素を用いた記録層が形成され、さらにその上に反
射層、およびカバー層が形成された構成となっている。
そして、記録/再生のためのレーザ光は、基板を通して
記録層上でフォーカスされる。このため、従来の光記録
媒体に用いられているレーザ光は紫外線波長領域よりも
長波長の領域であり、記録層に用いられる色素もこのよ
うなレーザ光を吸収するものであるため、紫外線波長領
域に高い吸光度を有さず、環境光中の紫外線によるダメ
ージを受けないのである。また、このような従来の光記
録媒体にて、カバー層を形成する場合に紫外線硬化性樹
脂を用いたとしても、上記と同様の理由に加え、紫外線
硬化性樹脂を硬化させるために照射される紫外線は反射
層によって遮られ、記録層には到達しない。
【0007】本発明は、このような、膜面入射方式にお
いて記録層に色素を用いる場合に初めて浮上してきた技
術的課題を解決するためになされたもので、製造時やユ
ーザ側での使用に際して記録層のダメージを低減するこ
とのできる光記録媒体等を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的のもと、本発
明の光記録媒体は、特定波長のレーザ光にて記録/再生
される色素含有記録層と、その特定波長を含まない所定
波長領域の光を遮断するマスク層と、を備え、基板、色
素含有記録層、マスク層の順序で積層されていることを
特徴とする。このとき、より具体的には、色素含有記録
層は、記録/再生に用いられる紫外線波長領域内の特定
波長の光に対して反応する色素を用いて形成され、マス
ク層は、記録/再生に用いられる特定波長を含まない紫
外線波長領域内の所定波長領域の光を遮断する。このよ
うなマスク層は、記録層を覆うカバー層、またはカバー
層と記録層との間に形成されるセパレート層として設け
ることができる。
【0009】また、本発明の光記録媒体は、略円板状の
基板上に、レーザ光にて記録/再生される色素含有記録
層を形成し、さらに、この色素含有記録層を覆うよう
に、紫外線波長領域における所定波長領域の光を吸収す
る吸収剤を含んだカバー層を形成することを特徴とす
る。また、色素含有記録層とカバー層の間に介在するセ
パレート層をさらに備える場合、カバー層だけでなくセ
パレート層にも吸収剤を含むことができる。この時、セ
パレート層には、カバー層とは異なる波長領域の光を吸
収する吸収剤を含むのが好ましい。このような吸収剤と
しては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン誘導
体、置換アクリルニトリル系、サリチル酸エステル等を
用いるのが好ましい。
【0010】このようなカバー層は、吸収剤を含んだシ
ート状の被膜によって形成することができる。このとき
に用いる被膜材は、記録/再生のためのレーザ光を通
し、かつこのレーザ光の波長を含まない紫外線波長領域
の光を吸収するものであるのが好ましい。また、カバー
層を樹脂材で形成する場合、樹脂材は、記録/再生のた
めのレーザ光を通し、かつこのレーザ光の波長を含まな
い紫外線波長領域の光を吸収する吸収剤を含有するもの
であるのが好ましい。さらに、カバー層は、樹脂材の一
種である紫外線硬化樹脂によって形成することもでき
る。この場合、カバー層に含まれる吸収剤は、紫外線硬
化性樹脂を重合させるための紫外線を実質的に吸収しな
くする必要がある。
【0011】さて、本発明は、基板上に色素材料を塗布
して記録層を形成する工程と、記録/再生を行うための
紫外線波長領域のレーザ光を通過し、かつレーザ光の波
長を含まない紫外線波長領域の光を吸収する吸収剤を含
んだ材料を用い、記録層を覆うカバー層を形成する工程
と、を有することを特徴とする光記録媒体の製造方法と
しても捉えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。図1は、本実施
の形態における光記録媒体の構成を説明するための断面
図である。ここでは、光記録媒体の一面側にのみ記録層
を備える例を挙げるが、本発明の主旨からして、記録層
が両面に備えられたタイプのものであっても良い。光記
録媒体は、基本的に円板状で、基板11上に、反射層1
2、記録層13、カバー層(マスク層)14が形成され、
さらに、反射層12と記録層13との間には透明層15
が形成され、記録層13とカバー層14との間にはセパ
レート層16が形成された構成となっている。つまり、
基板11上には、反射層12、透明層15、記録層1
3、セパレート層16、カバー層14の順に各層が積層
されている。
【0013】基板11は、例えば直径120mm、厚さ
1.1mmで、その一面側に、トラッキング案内溝17
が形成されている。このトラッキング案内溝17は、例
えば基板11の中心側から外周側まで連続するスパイラ
ル状に形成されている。なお、この基板11には、ディ
スク認識情報やアドレス情報等が、トラッキング案内溝
17のウォブルやプリピットによって予め記録されてい
る。このトラッキング案内溝17やピットは、基板11
の成形時に付与することが好ましいが、特に制限される
ものではない。基板11の材料としては、必要な強度、
耐久性を有していれば特に限定されるものではない。従
来から基板材料として用いられている、例えばアクリル
系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂(特に非晶質ポリオレフィン)、ポリ
エステル系樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂等の
樹脂からなるもの、ガラスからなるもの、ガラス上に光
硬化性樹脂等の放射線硬化性樹脂からなる樹脂層を設け
たもの等はいずれも使用することができる。なお、高生
産性、コスト、耐吸湿性等の点からは、射出成型ポリカ
ーボネートが好ましい。耐薬品性、耐吸湿性等の点から
は、非晶質ポリオレフィンが好ましい。また、高速回転
時の機械安定性等の点からは、ガラス基板が好ましい。
この基板11は、記録光および再生光の波長で透明であ
る必要はないため、高速回転時の振動防止のため、ポリ
カーボネート等の樹脂に、カーボンファイバー等のフィ
ラーを入れて剛性を高めても良い。
【0014】基板11には、その径方向において、トラ
ッキング案内溝17とランド部18とが基板11に交互
に形成されている。なお、トラッキング案内溝17とラ
ンド部18の断面形状は、図1では略台形状としたが、
必ずしもこれに限るものではなく、矩形状等、他の断面
形状とすることが可能である。
【0015】反射層12は、例えばAgZn合金をスパッタ
により100nmの膜厚で基板11の表面に成膜させた
ものである。この反射層12は、金属または合金、特に
耐食性が良好で安価な合金よりなることが好ましい。具
体的には、例えば、Au、Al、Ag、Cu、Ti、Cr、Ni、Pt、
Ta、CrおよびPdの金属を単独あるいは合金にして用いる
ことが可能である。この中でもAu、Al、Agは反射率が高
く反射層の材料として適している。また、これらを主成
分とし、それ以外に下記のものを含んでいても良い。例
えば、Mg、Se、Hf、V、Nb、Ru、W、Mn、Re、Fe、Co、
Rh、Ir、Cu、Zn、Cd、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、S
n、Bi、Ta、Ti、Pt、Pd、Nd等の金属および半金属を挙
げることができる。なかでもAgを主成分としているもの
はコストが安い点、高反射率が出やすい点等から特に好
ましい。ここで主成分とは含有率が50%以上のものを
いう。金属以外の材料で低屈折率薄膜と高屈折率薄膜を
交互に積み重ねて多層膜を形成し、反射層12として用
いることも可能である。
【0016】透明層15は、基板11のトラッキング案
内溝17とランド部18によって生じる反射層12の段
差を吸収し、記録層13を平滑化するべく形成されるも
のである。したがって、この透明層15は、その上面が
なるべく略平滑な面となるよう形成するのが望ましい
が、記録層13における記録/再生時に所要の特性が得
られるのであれば、完全な平滑面でなくとも良い。この
透明層15は、例えば紫外線硬化樹脂等の材料によって
形成される。なおこの透明層15は、光記録媒体におい
て必ずしも必須の構成ではなく、これを省略した構成の
光記録媒体を構成することもできる。
【0017】また、記録層13は、色素を含有したもの
で、例えば吸光度(空気をリファレンスとして波長36
0nmで測定した吸光度)1.0を示す厚みで例えばベ
ンゾフェノン系の記録層13が形成されている。記録層
13に用いる色素としては、成膜が容易であるところか
ら有機色素が好ましく、ベンゾフェノン系の他、例えば
フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色素、シア
ニン系色素、アゾ系色素、スクアリリウム系色素、含金
属アゾ系色素、含金属インドアニリン系色素、トリアリ
ールメタン系色素、メロシアニン系色素、アズレニウム
系色素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素、
インドフェノール系色素、キサンテン系色素、オキサジ
ン系色素、ピリリウム系色素等を用いることができる。
有機色素の中でも含金属アゾ系色素が、記録感度に優
れ、かつ耐光性に優れるため好ましい。なお、記録層1
3は、記録層13の安定性や耐光性向上のために、一重
項酸素クエンチャーとして遷移金属キレート化合物(例
えば、アセチルアセトナートキレート、ビスフェニルジ
チオール、サリチルアルデヒドオキシム、ビスジチオ−
α−ジケトン等)等や、記録感度向上のために金属系化
合物等の記録感度向上剤を含有していても良い。ここで
金属系化合物とは、遷移金属等の金属が原子、イオン、
クラスター等の形で化合物に含まれるものを言い、例え
ばエチレンジアミン系錯体、アゾメチン系錯体、フェニ
ルヒドロキシアミン系錯体、フェナントロリン系錯体、
ジヒドロキシアゾベンゼン系錯体、ジオキシム系錯体、
ニトロソアミノフェノール系錯体、ピリジルトリアジン
系錯体、アセチルアセトナート系錯体、メタロセン系錯
体、ポルフィリン系錯体のような有機金属化合物が挙げ
られる。金属原子としては特に限定されないが、遷移金
属であることが好ましい。さらに、必要に応じて通常C
D−Rに用いられるような波長770〜830nm程度
の近赤外レーザや、DVD−Rに用いられるような波長
620〜690nm程度の赤色レーザ、あるいは波長4
10nmや515nm等のいわゆるブルーレーザ等、複
数の波長の記録光に対し、各々を用いての記録に適する
色素を併用して、複数の波長域でのレーザ光による記録
に対応する記録層13を形成することもできる。また必
要に応じて、バインダー、レベリング剤、消泡剤等を併
用することもできる。好ましいバインダーとしては、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ニトロセ
ルロース、酢酸セルロース、ケトン系樹脂、アクリル系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリビニ
ルブチラール、ポリカーボネート、ポリオレフィン等が
挙げられる。記録層13の膜厚は、記録方法等により適
した膜厚が異なるため、特に限定するものではないが、
通常10nm〜5μm、好ましくは30nm〜3μmで
ある。
【0018】カバー層14は、反射層12を外力から保
護するためのもので、その膜厚は、0.1μm〜0.3
mm、特に0.1μm〜200μmが好ましい。カバー
層14の材料としては、反射層12を外力から保護する
ものであれば特に限定されない。有機物質の材料として
は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、
紫外線硬化性樹脂等を挙げることができる。紫外線硬化
性樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート、エポ
キシアクリレート、ポリエステルアクリレート等のアク
リレート系樹脂を用いることができる。これらの材料は
単独であるいは混合して用いても良いし、1層だけでは
なく多層膜にして用いても良い。これら各種材料を用い
てカバー層14を設ける方法としては、例えば前述の各
種樹脂を含む樹脂材(組成物)を用いた塗布法が挙げられ
る。また、このカバー層14は、上記の樹脂よりなる薄
いフィルムまたはシート状の被膜を接着剤で接着して設
けることもできる。接着剤としては、常温硬化型接着
剤、熱硬化型接着剤、電子線硬化型接着剤、紫外線硬化
型接着剤等各種のものを用いることができる。
【0019】セパレート層16は、カバー層14の成膜
時における記録層13からカバー層14への色素の拡散
や、カバー層形成用塗布液の記録層13への浸透、ある
いはカバー層14の接着時における接着剤成分の記録層
13への拡散、浸透等の混和現象を防止するためのもの
である。例えば有機色素を含有する記録層13の場合、
この光記録媒体の製造工程においてフィルムないしシー
ト状のカバー層14を記録層13に貼り合わせる際に接
着剤が記録層13を侵してしまい、記録/再生特性が悪
化することがある。また、記録層13の上に塗液を用い
てカバー層14を設ける場合でも、この塗液が接着剤と
同様に記録層13を侵してしまうため、記録/再生特性
が悪化することがある。これに対し、セパレート層16
を記録層13とカバー層14との間に設けることによっ
て、これらの問題を防止するのである。これにより、形
成されるカバー層14が記録層13に影響を与えること
がなく、光記録媒体の記録/再生特性が良好なものとな
る。なお、セパレート層16におけるカバー層14側
(記録/再生光入射側)界面の算術表面粗さRaを2nm
以下とすることにより、レーザ光の散乱が防止され、記
録/再生特性が向上する。
【0020】セパレート層16を構成する材料は、酸化
珪素、特に二酸化珪素や、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸
化イットリウム等の酸化物;硫化亜鉛、硫化イットリウ
ム等の硫化物;窒化珪素等の窒化物;炭化珪素;酸化物
とイオウとの混合物;および後述の合金等が挙げられ
る。中でも酸化珪素、硫化亜鉛、酸化亜鉛、窒化珪素、
炭化珪素、酸化セリウム、酸化イットリウム、および酸
化物とイオウとの混合物から選ばれた少なくとも1種よ
りなるものが好適である。また、酸化珪素と硫化亜鉛と
の30:70〜90:10程度(重量比)の混合物も好適
である。また、イオウと二酸化イットリウムの混合物を
酸化亜鉛との混合物(Y22S−ZnO)も好適である。
合金としては、銀を主成分とし、さらにチタン、亜鉛、
銅、パラジウム、および金よりなる群から選ばれる少な
くとも1種の元素を0.1〜15原子%含有するものが
好適である。また、銀を主成分とし、少なくとも1種の
希土類元素を0.1〜15原子%含有するものも好適で
ある。この希土類としては、ネオジウム、プラセオジウ
ム、セリウム等が好適である。このセパレート層16の
厚みは2〜2000nm、好ましくは2〜20nm特に
2〜10nm程度が好ましい。セパレート層16の厚さ
が過度に薄いと、上記の混和現象の防止が不十分とな
る。セパレート層16が過度に厚くても混和防止には不
必要であるばかりでなく、光の透過率を低下させる恐れ
もある。特に、合金の場合は、光の透過率を過度に低下
させるため2〜20nm、特に2〜10nm程度が好ま
しい。
【0021】さて、本実施の形態において、カバー層1
4には、所定の波長領域の光エネルギを吸収する吸収剤
が含まれている。このとき、吸収剤は、記録層13を構
成する色素がエネルギを吸収する波長領域において、記
録層13に対して記録/再生のために照射されるレーザ
光の波長領域は吸収せず、記録/再生に用いる領域以外
の、自然界の紫外線や製造工程で紫外線硬化性樹脂の重
合を開始させるために用いられる紫外線のエネルギを吸
収するものであることが好ましい。例えば記録/再生に
用いるレーザ光の波長が405nmである場合、記録層
13を形成する色素は、例えば図2に示す曲線のような
吸光度を有している。ここで、記録/再生に用いる波長
は、色素の吸光度のピーク(図2では約360nm)付近
ではなく、一般に、傾きの大きな部分(吸光度のピーク
に対して長波長側)となるように設定される。このた
め、吸収剤では、記録/再生に用いる波長以外の、特に
記録/再生に用いる波長よりも短波長側の波長領域(図
2中、符号(i)で示した範囲)において光エネルギを吸
収するのが望ましい。これは、光は短波長であるほどエ
ネルギが高く、また色素の吸光度が高い範囲も短波長側
であるからである。
【0022】このような吸収剤としては、光記録媒体に
おいて記録/再生のために用いるレーザ光の波長、記録
層13に用いられる色素等に応じ、所望の波長領域のエ
ネルギ吸収能力を有するものを採用するのが好ましい。
また、この吸収剤は、後述のように、カバー層14を形
成する樹脂材や被膜材に予め混ぜるため、用いる樹脂材
や被膜材に対して容易に溶けるものであるのが望まし
い。これらの条件を満たす吸収剤としては、ベンゾトリ
アゾール系、ベンゾフェノン誘導体、置換アクリルニト
リル系、サリチル酸エステル等を用いることができる。
吸収剤は単独で使用しても良いが、吸収波長が異なる複
数種の吸収剤を併用することにより、容易かつ効果的
に、広い波長範囲について環境光や光硬化用光源からの
光を吸収できるため好ましい。
【0023】前述したように、カバー層14の材料とし
ては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹
脂、紫外線硬化性樹脂等の樹脂材を用いる場合と、上記
の樹脂よりなる薄いフィルムまたはシート状の被膜材を
接着剤で接着して設ける場合とがある。カバー層14を
樹脂材で形成する場合、上記したような樹脂材に予め吸
収剤を混ぜておき、この樹脂材をセパレート層16上に
塗布した後、乾燥、加熱、電子線放射、紫外線照射等を
行って樹脂材を硬化させる。このとき、樹脂材として紫
外線硬化性樹脂を用いるのであれば、この樹脂材に加え
る吸収剤は、樹脂材の重合を開始させるために照射する
紫外線を吸収しないものである必要がある。カバー層1
4をフィルムまたはシート状の被膜材で形成する場合、
予め吸収剤を混ぜた上記樹脂材を含む組成物を用い、所
定の厚さのフィルムまたはシートを作成する。そして、
このフィルムまたはシートを接着剤でセパレート層16
上に接着することにより、カバー層14が形成される。
このときに用いる接着剤としては、例えば、紫外線硬化
性接着剤、感圧性接着剤等が好適である。本発明におけ
る「マスク層」は、記録層13と外界の光源との間に
(具体的には、記録層13に対し、反射層12とは反対
側の面を覆うように)存在すれば良いので、吸収剤は、
上述のようにカバー層14中に含まれていても良いが、
セパレート層16中に含まれていても良く、両方に含ま
れていても良い。隣接する記録層13への影響がない点
からは、カバー層14のみに含まれていることが好まし
い。さらに、上述の如く複数種の吸収剤を併用する場
合、この吸収剤はカバー層14とセパレート層16のい
ずれか一方のみに含まれていても良く、またカバー層1
4とセパレート層16に異なる吸収剤を含有させてもよ
い。
【0024】上記したような光記録媒体は、例えばトラ
ッキング案内溝17の部分の反射層12にレーザ光を照
射することによってトラッキングを行いつつ、記録層1
3に対してデータの記録/再生を行う。本実施の形態に
おいて使用されるレーザ光は、N2、He−Cd、A
r、He−Ne、ルビー、半導体、色素レーザ等が挙げ
られるが、軽量であること、コンパクトであること、取
り扱いの容易さ等から半導体レーザが好適である。上記
のようにして得られた本発明の光記録媒体への記録は、
記録層13に1μm程度に集束したレーザ光を照射する
ことにより行う。レーザ光の照射された部分には、レー
ザ光エネルギの吸収による、分解、発熱、溶解等の記録
層13の熱的変化が起こり、光学特性が変化する。記録
された情報の再生は、レーザ光により、光学特性の変化
が起きている部分と起きていない部分の反射率の差を読
みとることにより行う。このとき、カバー層14に含ま
れる吸収剤は、記録/再生に用いるレーザ光の波長領域
の光エネルギを吸収しないように設定されているので、
記録/再生特性が影響を受けることはない。
【0025】さて、上記光記録媒体は以下に示すような
製造方法で製造することができる。まず、基板11を作
製する。このとき、基板11は例えば射出成形によって
形成し、その表面には、所定のピッチと溝深さを有した
トラッキング案内溝17を形成する。また、基板11に
はディスク認識情報やアドレス情報等を、溝のウォブル
によって予め記録する。これらの情報はプリピットによ
っても形成可能である。次いで、この基板11の表面に
例えばAgZn合金をスパッタ成膜し、反射層12を形
成する。反射層12を形成する方法としては、例えば、
スパッタ法の他、イオンプレーティング法、化学蒸着
法、真空蒸着法等が挙げられる。また、基板11の上や
反射層12の下に反射率の向上、記録特性の改善、密着
性の向上等のために公知の無機系または有機系の中間
層、接着層を設けることもできる。このとき、反射層1
2の厚さは20〜400nm、特に40〜200nm程
度とするのが好適である。
【0026】続いて、反射層12が形成された基板11
上に、20cps程度の粘度の紫外線硬化性樹脂をスピ
ンコートにより形成した後、紫外線照射により硬化させ
ることによって、透明層15を所定の厚さで形成する。
【0027】さらに透明層15の上に、所定の吸光度
(空気をリファレンスとして波長360nmで測定した
吸光度)を示す厚みで、記録層13を形成する。記録層
13の形成方法としては、真空蒸着法、ドクターブレー
ド法、キャスト法、スピンコート法、浸漬法等一般に行
われている薄膜形成法が挙げられるが、量産性、コスト
面からはスピンコート法が好ましい。また厚みの均一な
記録層13が得られるという点からは、塗布法より真空
蒸着法の方が好ましい。スピンコート法による成膜の場
合、回転数は10〜15000rpmが好ましく、スピ
ンコートの後、加熱あるいは溶媒蒸気にあてる等の処理
を行っても良い。また、ドクターブレード法、キャスト
法、スピンコート法、浸漬法等の塗布方法により記録層
13を形成する場合の塗布溶媒としては、基板11を侵
さない溶媒であればよく、特に限定されない。例えば、
ジアセトンアルコール、3−ヒドロキシ−3−メチル−
2−ブタノン等のケトンアルコール系溶媒;メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ系溶媒;n−
ヘキサン、n−オクタン等の鎖状炭化水素系溶媒;シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキ
サン、ジメチルシクロヘキサン、n−ブチルシクロヘキ
サン、tert−ブチルシクロヘキサン、シクロオクタ
ン等の環状炭化水素系溶媒;テトラフルオロプロパノー
ル、オクタフルオロペンタノール、ヘキサフルオロブタ
ノール等のパーフルオロアルキルアルコール系溶媒;乳
酸メチル、乳酸エチル、2−ヒドロキシイソ酪酸メチル
等のヒドロキシカルボン酸エステル系溶媒等が挙げられ
る。真空蒸着法の場合は、例えば色素と、必要に応じて
各種添加剤等の記録層13成分を、真空容器内に設置さ
れたるつぼに入れ、真空容器内を真空ポンプで10 -2
10-5Pa程度にまで排気した後、るつぼを加熱して記
録層13を形成する材料の成分を蒸発させ、るつぼと向
き合って置かれた基板11上に蒸着させることにより、
記録層13を形成する。
【0028】このようにして記録層13を形成した後、
この記録層13上に、セパレート層16を形成する。こ
れには、記録層13上に、4−モルフォリン−2、5−
ジブトキシジアゾニウムトリフルオロメタンスルフォネ
ートとポリビニルピロリドンの水溶液をスピンコート
し、これを乾燥させることにより、例えば厚さ200n
mのセパレート層16が形成される。
【0029】しかる後、形成したセパレート層16上
に、カバー層14を形成する。カバー層14を、樹脂材
から形成する場合、予め所定の吸収剤を混ぜた熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等を含む樹脂材
を塗布することによって、カバー層14を、例えば厚さ
0.1mmに形成する。このカバー層14の塗布による
形成方法としては、記録層13と同様にスピンコート法
やキャスト法等の塗布法が用いられるが、この中でもス
ピンコート法が好ましい。ここで、熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂等を含む樹脂材は、適当な溶剤に溶解して塗布
液とし、これを塗布し、乾燥することによって形成する
ことができる。紫外線硬化性樹脂を含む樹脂材は、その
ままもしくは適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した後
にこの塗布液を塗布し、必要に応じて乾燥させた後、紫
外線を照射して硬化させることによって形成することが
できる。紫外線硬化性樹脂を含む樹脂材を用いる場合、
前述したように、これに混入される吸収剤は、紫外線照
射による樹脂材の重合を妨げないようなものが選択され
るので、特に問題は生じない。
【0030】また、カバー層14を、フィルムやシート
状の被膜材で形成する場合、フィルムやシートの材料に
吸収剤を予め混ぜておき、この材料から所定の厚さのフ
ィルムまたはシートを作成する。そして、このフィルム
またはシートを接着剤でセパレート層16上に接着する
ことにより、カバー層14が形成される。このような工
程を経ることによって、光記録媒体が製造されることに
なる。
【0031】上述したように、膜面入射方式の光記録媒
体において、色素材料を用いて形成される記録層13を
覆うカバー層14に、紫外線波長領域の光エネルギを吸
収する吸収剤を含む構成としたので、自然界の紫外線や
製造工程において紫外線硬化性樹脂を硬化させるために
用いられる紫外線等によって、記録層13に含まれる色
素がダメージを受けるのを防止することができる。もち
ろん、吸収剤は、記録層13に対する記録/再生に用い
るレーザ光の波長領域は吸収しないように設定されてい
るので、記録特性が損なわれることもない。これによ
り、製造工程における光記録媒体の不良率を低減し、ま
たユーザの手に渡ってからも光記録媒体の長寿命化を図
ることが可能となる。また、このような吸収剤は、カバ
ー層14を構成する樹脂材、あるいはフィルムあるいは
シート状の被膜材に予め混ぜておけばよく、これらの材
料を用いて光記録媒体を行う製造工程では何ら余計な手
間がかかるわけではない。したがって、最小限のコスト
で上記効果を得ることが可能となるのである。
【0032】ところで、上記実施の形態において、光記
録媒体として、反射層12、透明層15、記録層13、
セパレート層16、カバー層14を有する構成とした
が、これに限るものではなく、例えば透明層15を省略
する構成とすること、セパレート層16を省略する構成
とすること等が可能である。上記実施の形態ではカバー
層14に吸収剤を入れる構成としたが、またセパレート
層16を備える構成とする場合、このセパレート層16
に吸収剤を入れてマスク層として機能させ、カバー層1
4には吸収剤を入れない構成とすることも可能である。
さらに、カバー層14、あるいはセパレート層16の一
方だけでなく、カバー層14とセパレート層16の双方
に吸収剤を入れて双方をマスク層とすることも可能であ
る。このとき、カバー層14、セパレート層16の双方
に対し、同じ波長領域に対して吸収能力を有する吸収剤
を入れれば、いずれか一方のみに吸収剤を入れる場合に
比較し、エネルギ吸収能力を高めることができる。
【0033】また、カバー層14の吸収剤とセパレート
層16の吸収剤で吸収能力がある波長領域を異ならせれ
ば、例えば、カバー層14を紫外線硬化樹脂で形成し、
しかもその紫外線硬化性樹脂の重合に用いる紫外線の波
長領域が記録層13の色素の吸収領域に入ってしまうよ
うな場合や、カバー層14をフィルムあるいはシート状
の被膜材で形成し、これを紫外線硬化型の接着剤を用い
て接着する場合にも有効となる。これらの場合、カバー
層14の吸収剤は、記録層13の色素にダメージを与え
る波長領域に対しエネルギ吸収能力を有するものとす
る。そして、セパレート層16の吸収剤を、カバー層1
4を形成する紫外線硬化性樹脂や接着剤の重合に用いる
紫外線の波長領域に対してエネルギ吸収能力を有するも
のとするのである。これにより、記録層13にダメージ
を与えることなく紫外線硬化性樹脂を硬化させてカバー
層14を形成することが可能となる。
【0034】なお、カバー層14とセパレート層16に
それぞれ一種類のみの吸収剤を入れるのではなく、カバ
ー層14あるいはセパレート層16のいずれか一方に二
種類の吸収剤を入れることも可能である。また、三種類
以上の吸収剤をカバー層14やセパレート層16に入れ
る構成とすることも可能である。上記実施の形態におい
て、吸収剤をカバー層14やセパレート層16に入れる
構成としたが、吸収剤は記録層13に対するダメージを
防ぐものであるので、記録層13とディスク表面との間
にカバー層14やセパレート層16以外の層が存在する
場合、その層に入れる構成とすることも可能である。こ
れ以外に、本願発明の主旨を逸脱しない範囲内であれ
ば、他の如何なる構成とすることも何らの支障はない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録層に含まれる色素がダメージを受けるのを有効に防
止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態における光記録媒体の層構成を
示す断面図である。
【図2】 記録層に含まれる色素の光の吸収領域、およ
びカバー層で吸収する光の波長領域を示す図である。
【符号の説明】
11…基板、12…反射層、13…記録層、14…カバ
ー層(マスク層)、16…セパレート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝澤 俊文 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社内 Fターム(参考) 5D029 JA04 MA02 MA04 5D121 AA01 AA03 EE21 EE23 GG02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、特定波長のレーザ光にて記録
    /再生される色素含有記録層と、 前記特定波長を含まない所定波長領域の光を遮断するマ
    スク層と、を、前記基板、前記色素含有記録層、前記マ
    スク層の積層順序で備えることを特徴とする光記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 前記特定波長は、紫外線波長領域内に存
    在し、 前記マスク層は、前記特定波長を含まない紫外線波長領
    域内の所定波長領域の光を遮断することを特徴とする請
    求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記マスク層は、前記色素含有記録層を
    覆うカバー層、または当該カバー層と前記色素含有記録
    層との間に形成されるセパレート層であることを特徴と
    する請求項1または2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 略円板状の基板と、 前記基板上に形成され、レーザ光にて記録/再生される
    色素含有記録層と、 前記色素含有記録層を覆うよう形成され、紫外線波長領
    域における所定波長領域の光を吸収する吸収剤を含むカ
    バー層と、を備えることを特徴とする光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記カバー層は、前記吸収剤を含んだシ
    ート状の被膜によって形成されることを特徴とする請求
    項4記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記カバー層は、紫外線硬化性樹脂によ
    って形成され、かつ当該カバー層に含まれる前記吸収剤
    は、当該紫外線硬化性樹脂を重合させるための紫外線を
    実質的に吸収しないことを特徴とする請求項4記載の光
    記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記色素含有記録層と前記カバー層の間
    に介在し、前記カバー層とは異なる波長領域の光を吸収
    する吸収剤を含むセパレート層をさらに備えることを特
    徴とする請求項4記載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 色素含有記録層にレーザ光を照射するこ
    とによって記録/再生が行われる光記録媒体に用いられ
    る被膜材であって、 前記被膜材は、前記レーザ光の波長を通し、かつ当該レ
    ーザ光の波長を含まない紫外線波長領域の光を吸収し、
    前記光記録媒体にて前記色素含有記録層を覆うカバー層
    を形成することを特徴とする被膜材。
  9. 【請求項9】 色素含有記録層にレーザ光を照射するこ
    とによって記録/再生が行われる光記録媒体に用いられ
    る樹脂材であって、 前記樹脂材は、前記レーザ光の波長を通しかつ当該レー
    ザ光の波長を含まない紫外線波長領域の光を吸収する吸
    収剤を含有し、前記光記録媒体にて前記色素含有記録層
    を覆うカバー層を形成することを特徴とする樹脂材。
  10. 【請求項10】 基板上に色素材料を塗布して記録層を
    形成する工程と、 前記記録層に対して記録/再生を行うための紫外線波長
    領域のレーザ光を通過し、かつ当該レーザ光の波長を含
    まない紫外線波長領域の光を吸収する吸収剤を含んだ材
    料を用い、当該記録層を覆うカバー層を形成する工程
    と、を有することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記カバー層を形成する工程は、 紫外線硬化性樹脂を、前記記録層を覆うように塗布する
    工程と、 前記吸収剤で吸収する紫外線波長領域とは異なる紫外線
    波長領域の光を照射し、前記紫外線硬化性樹脂を硬化さ
    せて前記カバー層を形成する工程と、を有することを特
    徴とする請求項10記載の光記録媒体の製造方法。
JP2002063283A 2002-03-08 2002-03-08 光記録媒体、被膜材、樹脂材、光記録媒体の製造方法 Withdrawn JP2003263784A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010262688A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Jx Nippon Oil & Energy Corp 光学フィルター及びそれを用いた光記録媒体

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