JP2003263759A - 光学式情報装置 - Google Patents

光学式情報装置

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実透 矢部
Norihiro Watanabe
教弘 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で部品点数が少なく、安価で小形
である上、異なる種類の光学式情報記録媒体を記録再生
することが可能な光学式情報装置を得る。 【解決手段】 発生する磁界とトラッキング用マグネッ
トの磁界との相互作用によって回動する方向に駆動力を
生じるトラッキング用コイル、および発生する磁界とフ
ォーカシング用マグネットの磁界との相互作用によって
上下動する方向に駆動力を生じるフォーカシング用コイ
ルを備えたレンズホルダと、レンズホルダに軸線からほ
ぼ等しい距離だけ偏心した位置に回動方向に配列された
複数の対物レンズのうちのいずれかの対物レンズによっ
て収束された光ビームを照射される光学式情報記録媒体
を回転させるディスクモータとを備え、複数の対物レン
ズのうち、径の小さいおよび/または作動距離の大きい
対物レンズをディスクモータに近い側に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板厚や記録密度等
種類の異なる複数の光学式情報記録媒体を1台の光学式
情報装置において記録もしくは再生するため、各々の光
学式情報記録媒体の情報記録面にそれぞれ集光される光
スポットを、各々の媒体に最も適したものとし、かつ正
確にトラックずれ及び焦点ずれを制御するようにした対
物レンズ駆動装置及び光ヘッド装置及び光学式情報装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザを光源とし、光学的に情報
の記録や再生を行う光学式情報装置に用いられる光学式
情報記録媒体は、再生専用のコンパクトディスクを例に
挙げれば、1.2mm厚のポリカーボネート基板上に情
報が約1.6ミクロンの間隔で渦巻き状に凹凸の形態と
して刻まれている。そして光ビームは1.2mm厚の基
板を透過して情報面に照射され、反射光の強度変化とし
て情報の検出が行われている。
【0003】一般に光学式情報装置では、コンパクトデ
ィスクよりも高い記録密度を達成するために、上述のよ
うに透明な基板越しに光ビームが照射される形態は共通
であるが、コンパクトディスクとは異なる情報のトラッ
クピッチや、異なる基板の厚みを持った光学式情報記録
媒体が出現してきている。しかし、このようなトラック
ピッチや基板の厚みが異なるような光学式情報記録媒体
を、従来の光ヘッド装置をそのまま用いて再生すること
は非常に困難であったり不可能であったりする。その理
由は第一に光ビームを光学式情報記録媒体上に集光照射
するための対物レンズは、使用する基板の厚みに対して
収差が最小となるように設計されているので、異なる厚
みの基板に対しては大きな収差が発生し、情報を再生す
るのに十分集光された光スポットを形成できないこと、
第二にトラックピッチが異なるということは、光学式情
報記録媒体の記録密度が異なっているためであり、その
記録密度に応じた専用の対物レンズを使用しないと情報
の記録や再生が困難であること、という点にある。
【0004】そこで種類の異なる光学式情報記録媒体に
対して記録再生できる光ヘッド装置の例として、たとえ
ば特開平7−98431号公報に示すような光ヘッド装
置がある。図26は従来の光ヘッド装置に設けられてい
る複合対物レンズの概略断面図、図27は従来の光ヘッ
ド装置の概略断面図である。
【0005】図26において、104は対物レンズ、1
07はホログラムレンズである。ホログラムレンズ10
7は、光ビーム103に対して透明な基板109に形成
されていて、格子パターン107aが同心円状であり、
その中心は対物レンズ104と一致している。ホログラ
ムレンズ107の1次回折光の回折効率は100パーセ
ント未満であり、光ビーム103aの透過光(0次回折
光)161aも充分な強度を有するように設計する。
【0006】図27において、102は半導体レーザな
どの放射光源である。この放射光源102から出射した
光ビーム103はコリメータレンズ122によってほぼ
平行光になり、ビームスプリッタ136を透過してホロ
グラムレンズ107と対物レンズ104に入射し、光学
式情報記録媒体上に集光される。光学式情報記録媒体で
反射した光ビームはもとの光路を逆にたどって、透過光
161はホログラムレンズを再び透過し、ビームスプリ
ッタ136で反射され、収束レンズ121によって集光
され光検出器107に入射する。
【0007】次に動作について説明する。対物レンズ1
04はホログラムレンズ107を回折されずに透過した
光ビーム161が入射したときに、基板の厚みの薄い光
学式情報記録媒体上に回折限界の集光スポットを形成で
きるように設計されている。また、ホログラムレンズ1
07で回折された1次回折光164は対物レンズ104
によって基板の厚みの厚い光学式情報記録媒体に集光さ
れる。ここで1次回折光164は基板の厚みの厚い光学
式情報記録媒体に回折限界まで集光できるように収差補
正されている。
【0008】以上のように、この光ヘッド装置は常に2
個の焦点をもっているため、基板の厚みの厚い光学式情
報記録媒体と基板の厚みの薄い光学式情報記録媒体のい
ずれにも最適な光スポットを形成し、情報の記録または
再生を行うことができる。
【0009】光検出器107の出力を演算することによ
り、フォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー
信号を生成し、そのエラー信号に基づいて対物レンズ1
04を駆動制御し、光スポットのフォーカスずれ及びト
ラックずれを補正する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は以上のよ
うに構成されているので、以下に述べるような問題点が
あった。
【0011】光源から出射した光ビーム103をホログ
ラムレンズ107によって常に複数の光ビームに分離し
ているので、光ビームの利用効率が悪く、光源に高価な
高出力の半導体レーザを用いなければならないという問
題点があった。
【0012】また、常に複数の光ビームが同一光路中に
存在しているので、これらの光ビームが相互に干渉した
り、一方の光ビームが迷光となったりして再生信号品質
が悪化したり、フォーカシングまたはトラッキングエラ
ー信号にオフセットを生じるという問題点があった。
【0013】また、このようなホログラムレンズ107
は非常に高価であるばかりでなく、生産性も悪いため、
結果として光ヘッド装置が高価なものとなってしまうと
いう問題点があった。
【0014】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、対物レンズがターンテーブルに衝
突することがなくなり信頼性の高い光学式情報装置を得
ることができるばかりでなく、メカ部の設計の自由度が
大きな光学式情報装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学式情報
装置においては、光ヘッドベースと、トラッキング用マ
グネットおよびフォーカシング用マグネットを有して前
記光ヘッドベース上に配設される固定ベースと、該固定
ベース上の軸線の回りに回動かつ当該軸線に沿って上下
動自在に保持され、発生する磁界と前記トラッキング用
マグネットの磁界との相互作用によって前記回動する方
向に駆動力を生じるトラッキング用コイル、および発生
する磁界と前記フォーカシング用マグネットの磁界との
相互作用によって前記上下動する方向に駆動力を生じる
フォーカシング用コイルを備えたレンズホルダと、該レ
ンズホルダに前記軸線からほぼ等しい距離だけ偏心した
位置に前記回動方向に配列された複数の対物レンズと、
該複数の対物レンズのうちのいずれかの対物レンズによ
って収束された光ビームを照射される光学式情報記録媒
体を回転させるディスクモータとを備える光学式情報装
置であって、前記複数の対物レンズのうち、径の小さい
および/または作動距離の大きい対物レンズを前記ディ
スクモータに近い側に配置したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1である対物
レンズ駆動装置の斜視図、図2は本発明の実施の形態1
である対物レンズ駆動装置の平面図であり、第2の固定
ベースをレンズホルダを透過して示している。図3は本
発明の実施の形態1である対物レンズ駆動装置の分解斜
視図、図4は本発明の実施の形態1である対物レンズ駆
動装置における可動部の分解斜視図、図5は本発明の実
施の形態1である対物レンズ駆動装置における可動部を
裏面からみた斜視図、図6は本発明の実施の形態1であ
る対物レンズ駆動装置における対物レンズと光学式情報
記録媒体を保持するディスクモータとターンテーブルの
関係を示す図、図7は本発明の実施の形態1である対物
レンズ駆動装置の要部の断面図、図8は本発明の実施の
形態1である対物レンズ駆動装置を備えた光ヘッド装置
の要部の斜視図、図9はその光ヘッド装置を設けた光学
式情報装置を示す図である。
【0017】図1〜図7において、1は磁性材で形成さ
れた第1の固定ベースであり、ネジ部1a、1bを有し
ている。また、支軸4から1aに向かうベクトルと1b
に向かうベクトルの和のほぼ反対方向の底面付近に突出
部と貫通穴1cを有している。また、第1の固定ベース
1の底面には球面部1dが設けられている。図7に示す
ように、球面部1dの中心は対物レンズの主点を含む光
学式情報記録媒体に平行な平面と軸線との交点近傍に設
けられている。2は光ビームである。
【0018】3は第2の固定ベースであり、摩擦係数が
小さなフッ素系樹脂がコーティングされた支軸4の下端
部を保持している。5、6は光学式情報記録媒体と平行
な方向に着磁されたフォーカシング用マグネットであ
り、上記第2の固定ベース3に接着固定されている。上
記第1の固定ベース1の球面部が形成されている箇所の
表側の面は周囲の部分に対して段差になっており、この
段差部分を利用して第2の固定ベース3が接着固定され
ている。この段差部分の高さは第2の固定ベース3の底
面の高さ以上設けられている。
【0019】7、8は左右方向に2極着磁されたトラッ
キング用マグネットであり第1の固定ベース1に接着固
定されている。9は正面から入射する上記光ビーム2を
鉛直上方に反射する打ち上げミラーである。
【0020】10は軽量で高剛性なプラスチック材等で
形成されたレンズホルダであり、複数の異なる基板厚の
光学式情報記録媒体に対応する対物レンズ11及び12
を、支軸4からほぼ等しい距離だけ偏心した位置に、両
者ができるだけ接近した位置で保持している。レンズホ
ルダ10には対物レンズ11及び12の光軸とほぼ平行
な軸を有する様な軸受け部が設けられている。
【0021】図6に示すように、一般的に異なる種類の
光学式情報記録媒体に対応した対物レンズ11、12は
光ビーム2を光学式情報記録媒体に集光させる位置に設
けたとき、媒体下面との距離(ワーキングディスタンス
と呼ばれる)W1、W2が異なる。13は光学式情報記
録媒体、14は光学式情報記録媒体を回転させるディス
クモータ、15は光学式情報記録媒体を回転可能に保持
するターンテーブルである。対物レンズ11、12はワ
ーキングディスタンスが大きい方がターンテーブル15
に近く、すなわち光学式情報記録媒体の内周側に位置す
るように、レンズホルダ10に接着固定されている。
【0022】また、一般的に異なる種類の光学式情報記
録媒体に対応した対物レンズ11、12はその外径が異
なる。対物レンズ11、12はその外径が小さい方がタ
ーンテーブル15に近く、すなわち光学式情報記録媒体
の内周側に位置するように、レンズホルダ10に接着固
定されている。
【0023】16は上記レンズホルダ10に対して上記
軸受け部と同軸をなすように接着固定されたフォーカシ
ング用コイルであり、上記第2の固定ベース3と上記フ
ォーカシング用マグネット5、6とで形成された磁気ギ
ャップ中に配置されている。
【0024】上記レンズホルダ10には切り欠き部が設
けられており、磁性片17a、17b、17c、17d
を切り欠き部に挿入し、接着固定している。磁性片17
aと17b及び17cと17dを固定する位置はそれぞ
れ前記対物レンズ11と12の支軸4を中心とした角度
とほぼ同じ角度に配置されている。また、磁性片17a
と17c及び17bと17dを固定する位置はそれぞれ
前記トラッキング用マグネット7、8の支軸4を中心と
した角度とほぼ同じ角度に配置されている。
【0025】また、上記レンズホルダ10には前記切り
欠き部をまたぐようにトラッキング用コイル固定用ボス
が形成されている。このトラッキング用コイル固定用ボ
スにトラッキング用コイル18a、18b、18c、1
8dを位置決めし接着固定している。トラッキング用コ
イル18aと18b及び18cと18dを固定する位置
はそれぞれ前記対物レンズ11と12の支軸4を中心と
した角度とほぼ同じ角度に配置されている。また、トラ
ッキング用コイル18aと18c及び18bと18dを
固定する位置はそれぞれ前記トラッキング用マグネット
7、8の支軸4を中心とした角度とほぼ同じ角度に配置
されている。また、トラッキング用コイル18a〜18
dは連続巻きで構成されており、直列に接続されてい
る。各トラッキングコイル間の線長さは前記トラッキン
グ用コイル固定用ボス間の距離よりも若干長めに設定さ
れている。
【0026】また、レンズホルダ10の裏面には突起部
19が設けられている。この突起部はレンズホルダ10
が回転すると、第2の固定ベースに接触する位置に設け
られている。
【0027】20はレンズホルダ10上に設けられたフ
ォーカシング用コイル及びトラッキング用コイルに駆動
電流を供給する給電手段であり、フレキシブルプリント
基板で構成されている。給電手段20の先端はレンズホ
ルダ10の裏面に固定されており、フォーカシング用コ
イル及びトラッキング用コイルの端線と半田付け等の方
法で電気的に接続されている。レンズホルダ10には突
起部21cが設けられており、前記端線が光ビーム通過
用の穴を遮らないように引き回される。給電手段20は
その先で20a、20bに分割され、その根本はレンズ
ホルダの裏面に設けられたフォーカシング用コイルを保
持する円筒部分の上端付近の可動部の重心付近に位置決
め固定されている。また、給電手段20を固定する部分
の外周部にはレンズホルダと一体に成形されたボス21
a、21bが設けられている。また、給電手段20a、
20bのもう一方の先端は、第1の固定ベース1の側壁
部に設けられたボスで位置決めし固定されている。さら
に、給電手段20a、20bは支軸4と対物レンズ1
1、12間の中心を結ぶ直線に対してほぼ対称となるよ
うに形成されている。また、給電手段20は光学式情報
記録媒体と垂直な方向に面をもつように形成されてい
る。
【0028】31は先端にネジが形成されていてそのネ
ジ部より直径の大きな円筒部をもつ特殊ネジ、32はバ
ネ、33、34はネジである。
【0029】次に動作について説明する。光学式情報装
置に光学式情報記録媒体がセットされると、媒体の種類
を所定の手段で判別し、その種類に対応した対物レンズ
(図2では対物レンズ12)を選択する。
【0030】図10は基板の厚みの違う光学式情報記録
媒体がセットされたとき、それに対応した対物レンズが
選択されているかどうかを識別する手段の一例を示す図
である。図10(a)に示すように、光学式情報記録媒
体に対応した対物レンズが選択されているときは、フォ
ーカシングエラー信号があるしきい値以上の振幅をもつ
が、図10(b)に示すように、対応していない対物レ
ンズが選択されているときは、しきい値以下の振幅しか
得られない。したがってフォーカシングエラー信号の振
幅を設定されたしきい値と比較することにとり、正しい
対物レンズが選択されているかを判断することができ
る。
【0031】光学式情報記録媒体に対応した対物レンズ
が光ビーム2中に存在する場合は引続きフォーカス引き
込み動作を開始する。一方、対応した対物レンズが光ビ
ーム2中に存在しない場合は、トラッキング用コイル1
8a〜18dにあらかじめ設定された所望の電流を印加
し、トラッキング用マグネット7、8が発生する磁界と
の相互作用により得られる電磁力により、支軸4を中心
としてレンズホルダ10を回動させ、対応する対物レン
ズを光ビーム2中に移動させる。このとき、後述する磁
性片により発生する磁気力により、選択された対物レン
ズが光ビームの中心位置付近で回動を中止し保持され
る。その後フォーカス引き込み動作を開始する。
【0032】光スポット(図示せず)のフォーカスずれ
を補正する場合は、フォーカシング用コイル16に所望
の電流を印加し、上記フォーカシング用マグネット5、
6が発生する磁界との相互作用により得られる電磁力に
よりレンズホルダ10ひいては対物レンズ11または1
2を光学式情報記録媒体に対して垂直な方向に駆動し、
フォーカシング方向の制御を行なう。また、光スポット
(図示せず)のトラックずれを補正する場合は、トラッ
キング用コイル18a〜18dに所望の電流を印加し、
上記トラッキング用マグネット7、8が発生する磁界と
の相互作用により得られる電磁力により、支軸4を中心
としてレンズホルダ10を電磁力により光学式情報記録
媒体のトラックを横切る方向に回動させ、対物レンズ1
1または12のトラッキング方向の制御を行なう。
【0033】磁性片17a〜17dは、レンズホルダ1
0に設けられた複数の対物レンズがそれぞれ光ビーム2
の中心位置に存在するとき、トラッキング用マグネット
7、8が発生する磁界中の最も磁束密度が高くなる点に
配置する。レンズホルダ10が、フォーカシング方向、
トラッキング方向のいずれの方向においても、移動する
のに伴い磁性材に作用する磁束密度の変化が生じ、その
移動量に応じて磁気的に復元力が生じる。磁性片は、対
物レンズのトラック補正を行う範囲で(一般的にはプラ
スマイナス0.5mm程度)リニアな特性が得られるよ
うに形状を決定する。
【0034】給電手段20はレンズホルダ10を含む可
動部の重心付近に固定されているので、レンズホルダが
移動しても給電手段20により発生する反力がレンズホ
ルダ10の駆動に影響を与えない。また、給電手段20
により、可動部のダンピング効果が得られている。ま
た、レンズホルダと一体に成形されたボス21a、21
bにより給電手段20の移動量を規制し、固定部から剥
離するのを防止している。
【0035】第1の固定ベース1は特殊ネジ31及びバ
ネ22によって、図示しないヘッドベースに設けられた
円錐状面に、下面の球面部で接触するように押圧されて
いる。ヘッドベースの下方よりネジ34の締め付け量を
調整することにより、球面部の中心点を中心に第1の固
定ベース1、ひいては対物レンズ11、12の光学式情
報記録媒体のトラック方向の光軸の傾きを調整すること
ができる。同様にネジ33の締め付け量を調整すること
により、第1の固定ベース1、ひいては対物レンズ1
1、12の光学式情報記録媒体のトラックに垂直な方向
の光軸の傾きを調整することができる。
【0036】図8、図9において、40は光ヘッドベー
ス、41は光源である半導体レーザで光ヘッドベースに
位置決め固定されている。42は光ビームを分割する回
折格子であり、回折格子ホルダ43に接着固定されてお
り、回折格子ホルダ43は光ヘッドベース40に回動調
整可能なように位置決め固定されている。44はハーフ
ミラーであり、入射する光ビームの一部を反射し、一部
を透過する性質を持ち、光ヘッドベース40に位置決め
固定されている。45はコリメータレンズであり、発散
光をほぼ平行な光ビームに変換する性質をもち、やはり
光ヘッドベース40に位置決め固定されている。46は
収束レンズで光ビームを集光するとともにフォーカシン
グエラー信号を発生させるために非点収差を発生させ
る。収束レンズ46は収束レンズホルダ47に接着固定
されており、収束レンズホルダ47は光ビーム方向に調
整可能なように、光ヘッドベース40に位置決め固定さ
れている。48は光検知器であり、入射光を光量に応じ
て電流に変換する作用を持つ。光ヘッドベースには軸受
け51及びU字部52が設けられておりシャフト(図示
せず)によって支持されており、やはり不図示の駆動手
段により光学式情報記録媒体の半径方向に駆動される。
【0037】半導体レーザ41から出射した光ビームは
回折格子42で3ビームに分割された後、ハーフミラー
44で反射される。その後光ビームはコリメータレンズ
45で平行光に変換され、打ち上げミラー9で反射され
て対物レンズ駆動装置に設けられた対物レンズに入射
し、光学式情報記録媒体上に集光される。光学式情報記
録媒体で反射された光ビームはハーフミラー44を透過
し収束レンズ46を通過した後光検知器48に入射す
る。光検知器48から出力される電流を電圧に変換した
後、再生信号を検出するとともに、フォーカシングエラ
ー信号及びトラッキングエラー信号を生成し、これをも
とにアクチュエータ駆動回路に必要な駆動情報を与え、
対物レンズ駆動装置を駆動する。さらに、光検知器より
得られた信号をもとに、ディスク判別回路で光学式情報
記録媒体の識別をし、必要なら切り替えパルス発生回路
により所望の電流(電圧)を発生させてアクチュエータ
駆動回路に入力し、レンズホルダ10を回動させて対物
レンズを選択する。
【0038】なお、上記実施の形態1では、磁性材17
a〜17dをレンズホルダ10に固定したが、これはレ
ンズホルダ10と一体でインサート成形しても良い。
【0039】実施の形態2.図11は本発明の実施の形
態2である対物レンズ駆動装置の可動部を示す斜視図で
ある。図において、図1〜7と同一または相当する部分
は同一の符号を付している。
【0040】61a、61b、61c、61dは円柱状
の磁性片で、たとえば既成のピン材を切断するといった
方法で製作されている。磁性材61a〜61dはレンズ
ホルダ10の切り欠き部に位置決め固定されている。そ
の他の構成、動作、作用は実施の形態1と全く同じであ
る。
【0041】実施の形態3.図12は本発明の実施の形
態3である対物レンズ駆動装置の可動部を下方からみた
斜視図である。図において、図1〜7と同一または相当
する部分は同一の符号を付している。
【0042】62a、62bはレンズホルダ10のフォ
ーカシングコイル保持部の周囲に突出した壁部である。
給電手段20a、20bはフォーカシングコイル保持部
と62a、62bのすきまで位置決め固定されている。
その他の構成、動作、作用は実施の形態1と全く同じで
ある。
【0043】実施の形態4.図13は本発明の実施の形
態4である対物レンズ駆動装置の固定ベースの斜視図で
ある。図において、図1〜7と同一または相当する部分
は同一の符号を付している。
【0044】63は磁性材で形成された固定ベースであ
り、ネジ部63a、63bを有している。また、支軸か
ら63aに向かうベクトルと63bに向かうベクトルの
和のほぼ反対方向の底面付近に突出部と貫通穴63cを
有している。また、固定ベース63の底面には球面部6
3d(不図示)が設けられている。球面部63dの中心
は対物レンズの主点を含む光学式情報記録媒体に平行な
平面と軸線との交点近傍に設けられている。固定ベース
63には支軸の保持部及びフォーカシング用マグネット
の保持部、さらにはトラッキング用マグネットの保持部
が一体で形成されている。また、固定ベース63は鉄系
の焼結材により形成されている。その他の構成、動作、
作用は実施の形態1と全く同じである。
【0045】実施の形態5.図14は本発明の実施の形
態5である対物レンズ駆動装置の固定ベースの斜視図で
ある。図において、図1〜7と同一または相当する部分
は同一の符号を付している。
【0046】64は固定ベースである。本発明の実施の
形態4では固定ベースを鉄系の焼結材で形成したが、実
施の形態5では鉄系の板金で形成したものである。その
他の構成、動作、作用は実施の形態1と全く同じであ
る。
【0047】実施の形態6.図15は本発明の実施の形
態6である対物レンズ駆動装置の可動部を示す斜視図で
ある。図において、図1〜7と同一または相当する部分
は同一の符号を付している。
【0048】レンズホルダ10にはボスが複数箇所形成
されている。65a、65b、65c、65dは中心部
に矩形状の穴があいた磁性片で、前記レンズホルダのボ
スに位置決め固定されている。さらに、その上からトラ
ッキング用コイル18a〜18dが同じボスに位置決め
固定されている。その他の構成、動作、作用は実施の形
態1と全く同じである。
【0049】実施の形態7.図16は本発明の実施の形
態7である対物レンズ駆動装置の可動部を示す斜視図で
ある。図において、図1〜7と同一または相当する部分
は同一の符号を付している。
【0050】レンズホルダ10には中心部にスリットを
設けたボスが複数箇所形成されている。66a、66
b、66c、66dは磁性片で、前記レンズホルダのボ
スのスリット部に位置決め固定されている。さらに、そ
の上から前記ボスにトラッキング用コイル18a〜18
dが位置決め固定されている。その他の構成、動作、作
用は実施の形態1と全く同じである。
【0051】実施の形態8.図17は本発明の実施の形
態8である対物レンズ駆動装置の可動部を示す斜視図で
ある。図において、図1〜7と同一または相当する部分
は同一の符号を付している。
【0052】レンズホルダ10の上面に連続した1つの
勘合部67が設けられている。この勘合部67に複数の
対物レンズ11、12が位置決め固定されている。その
他の構成、動作、作用は実施の形態1と全く同じであ
る。
【0053】実施の形態9.図18は本発明の実施の形
態9である対物レンズ駆動装置の可動部を示す斜視図、
図19は本発明による光学式情報装置である。図におい
て、図1〜7と同一または相当する部分は同一の符号を
付している。
【0054】レンズホルダ10の切り欠き部をまたぐよ
うに形成されたボスにトラッキング用コイル68a、6
8b、68c、68dを位置決めし接着固定している。
トラッキング用コイル68aと68c及び68bと68
dを固定する位置はそれぞれ前記対物レンズ11と12
の支軸4を中心とした角度とほぼ同じ角度に配置されて
いる。また、トラッキング用コイル68aと68b及び
68cと68dを固定する位置はそれぞれ前記トラッキ
ング用マグネット7、8の支軸4を中心とした角度とほ
ぼ同じ角度に配置されている。また、トラッキング用コ
イル68aと68b及び68cと68dはそれぞれ連続
巻きで構成されており、直列に接続されている。それぞ
れのトラッキングコイル間の線長さは前記ボス間の距離
よりも若干長めに設定されている。トラッキング用コイ
ル68a、68bと68c、68dは並列にアクチュエ
ータ駆動回路に接続されている。
【0055】次に動作について説明する。光学式情報記
録媒体に対応した対物レンズが選択されたとき、トラッ
キング用マグネットと対向する位置に存在するトラッキ
ング用コイルの組をトラッキングコイル切り替え回路を
用いて選択する。選択されたトラッキング用コイルの組
にアクチュエータ駆動回路から所望の電圧(電流)を与
え、対物レンズ駆動装置をトラッキング方向に駆動す
る。同様に、光検知器より得られた信号をもとに、ディ
スク判別回路で光学式情報記録媒体の識別をし、必要な
らトラッキングコイル切り替え回路によりトラッキング
コイルの組を選択した後、切り替えパルス発生回路によ
り所望の電流(電圧)を発生させてアクチュエータ駆動
回路に入力し、レンズホルダを回動させて対物レンズを
選択する。その他の構成、動作、作用は実施の形態1と
全く同じである。
【0056】実施の形態10.図20は本発明の実施の
形態10である対物レンズ駆動装置の斜視図、図21は
本発明の実施の形態10である対物レンズ駆動装置の平
面図、図22は本発明の実施の形態10である対物レン
ズ駆動装置における可動部を裏面からみた斜視図、図2
3は本発明の実施の形態10である対物レンズ駆動装置
図を備えた光ヘッド装置の要部の斜視図、図24はその
光ヘッド装置を設けた光学式情報装置の動作を説明する
図、図25はこの光学式情報装置を示す図である。図に
おいて、図1から図9と同一または相当する部分には同
一の符号を付している。
【0057】図20〜図25において、71は磁性材で
形成された第1の固定ベースである。72、73、7
4、75は左右方向に2極着磁されたトラッキング用マ
グネットであり第1の固定ベース71に接着固定されて
いる。マグネット72と73及び74と75を固定する
位置はそれぞれ前記対物レンズ11と12の支軸4を中
心とした角度とほぼ同じ角度に配置されている。また、
トラッキング用マグネット72と74及び73と75を
固定する位置は後述するトラッキング用コイル77a、
77bの支軸4を中心とした角度とほぼ同じ角度に配置
されている。給電手段20の先端はレンズホルダ10の
裏面に固定されており、フォーカシング用コイル及びト
ラッキング用コイル77a、77bの端線と半田付け等
の方法で電気的に接続されている。
【0058】前記レンズホルダ10には切り欠き部が設
けられており、磁性片76a、76bを該切り欠き部に
挿入し、接着固定している。また、上記レンズホルダ1
0には前記切り欠き部をまたぐようにトラッキングコイ
ル固定用ボスが形成されている。このトラッキングコイ
ル固定用ボスにトラッキング用コイル77a、77bを
位置決めし接着固定している。トラッキング用コイル7
7a、77bは連続巻きで構成されており、直列に接続
されている。両トラッキング用コイル間の接続線はレン
ズホルダ10の裏面にはいまわされており、給電手段2
0をレンズホルダに固定する際覆うように同時に固定し
ている。レンズホルダ10には突起部78a、78bが
設けられており、前記端線及び接続線が光ビーム通過用
の穴を遮らないように引き回される。
【0059】80は本発明による光ヘッド装置、81は
メカデッキ、82は基板であり図24に示すような回路
が実装されている。83は光学式情報装置の外枠であ
る。
【0060】次に動作について説明する。トラッキング
用コイル77a、77bに所望の電流を印加することに
より、レンズホルダ10を回動制御する。本発明の実施
の形態1がトラッキング用コイルと磁性材を4個、トラ
ッキング用マグネットを2個用いた構成であるのに対
し、実施の形態10ではトラッキング用コイルと磁性材
を2個、トラッキング用マグネットを4個用いた構成と
したが、その構成、動作、作用は実施の形態1と全く同
じである。
【0061】
【発明の効果】本発明に係る光学式情報装置において
は、光ヘッドベースと、トラッキング用マグネットおよ
びフォーカシング用マグネットを有して前記光ヘッドベ
ース上に配設される固定ベースと、該固定ベース上の軸
線の回りに回動かつ当該軸線に沿って上下動自在に保持
され、発生する磁界と前記トラッキング用マグネットの
磁界との相互作用によって前記回動する方向に駆動力を
生じるトラッキング用コイル、および発生する磁界と前
記フォーカシング用マグネットの磁界との相互作用によ
って前記上下動する方向に駆動力を生じるフォーカシン
グ用コイルを備えたレンズホルダと、該レンズホルダに
前記軸線からほぼ等しい距離だけ偏心した位置に前記回
動方向に配列された複数の対物レンズと、該複数の対物
レンズのうちのいずれかの対物レンズによって収束され
た光ビームを照射される光学式情報記録媒体を回転させ
るディスクモータとを備える光学式情報装置であって、
前記複数の対物レンズのうち、径の小さいおよび/また
は作動距離の大きい対物レンズを前記ディスクモータに
近い側に配置したことを特徴とするので、複数の対物レ
ンズのどの対物レンズが選択されても、対物レンズがタ
ーンテーブルに衝突することがなくなり信頼性の高い対
物レンズ駆動装置を得ることができるばかりでなく、メ
カ部の設計の自由度が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1である対物レンズ駆動
装置の斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1である対物レンズ駆動
装置の平面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1である対物レンズ駆動
装置の分解斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態1である対物レンズ駆動
装置における可動部の分解斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態1である対物レンズ駆動
装置における可動部を裏面からみた斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態1である対物レンズ駆動
装置における対物レンズと光学式情報記録媒体を保持す
るディスクモータとターンテーブルの関係を示す図であ
る。
【図7】 本発明の実施の形態1である対物レンズ駆動
装置の要部の断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態1である対物レンズ駆動
装置図を備えた光ヘッド装置の要部の斜視図である。
【図9】 本光ヘッド装置を設けた光学式情報装置を示
す図である。
【図10】 基板の厚みの違う光学式情報記録媒体がセ
ットされたとき、それに対応した対物レンズが選択され
ているかを識別する手段の一例を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態2である対物レンズ駆
動装置の可動部を示す斜視図である。
【図12】 本発明の実施の形態3である対物レンズ駆
動装置の可動部を下方からみた斜視図である。
【図13】 本発明の実施の形態4である対物レンズ駆
動装置の固定ベースの斜視図である。
【図14】 本発明の実施の形態5である対物レンズ駆
動装置の固定ベースの斜視図である。
【図15】 本発明の実施の形態6である対物レンズ駆
動装置の可動部を示す斜視図である。
【図16】 本発明の実施の形態7である対物レンズ駆
動装置の可動部を示す斜視図である。
【図17】 本発明の実施の形態8である対物レンズ駆
動装置の可動部を示す斜視図である。
【図18】 本発明の実施の形態9である対物レンズ駆
動装置の可動部を示す斜視図である。
【図19】 本発明の実施の形態9である対物レンズ駆
動装置を備えた光学式情報装置を示す図である。
【図20】 本発明の実施の形態10である対物レンズ
駆動装置の斜視図である。
【図21】 本発明の実施の形態10である対物レンズ
駆動装置の平面図である。
【図22】 本発明の実施の形態10である対物レンズ
駆動装置における可動部を裏面からみた斜視図である。
【図23】 本発明の実施の形態10である対物レンズ
駆動装置図を備えた光ヘッド装置の要部の斜視図であ
る。
【図24】 本発明の実施の形態10である光ヘッド装
置を設けた光学式情報装置の動作を説明する図である。
【図25】 本発明の実施の形態10である光ヘッド装
置を設けた光学式情報装置を示す図である。
【図26】 従来の光ヘッド装置に設けられている複合
対物レンズの概略断面図である。
【図27】 従来の光ヘッド装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1 第1の固定ベース、2 光ビーム、3 第2の固定
ベース、4 支軸、5,6 フォーカシング用マグネッ
ト、7,8 トラッキング用マグネット、10レンズホ
ルダ、11,12 対物レンズ、17a〜17d 磁性
片、18a〜18d トラッキング用コイル、20 給
電手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 教弘 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 木目 健治朗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5D117 AA02 EE00 FF03 FF11 GG06 HH09 5D118 AA26 AA28 BA01 DC03 EA02 EB13 EC02 EC07 ED01 ED03 ED09 EE00 EF00 EF05 EF09 FA07 FC01 FC10 5D789 AA01 AA04 AA41 AA43 BA01 CA16 EC22 EC45 EC47 FA08 JA49 LB05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ヘッドベースと、 トラッキング用マグネットおよびフォーカシング用マグ
    ネットを有して前記光ヘッドベース上に配設される固定
    ベースと、 該固定ベース上の軸線の回りに回動かつ当該軸線に沿っ
    て上下動自在に保持され、発生する磁界と前記トラッキ
    ング用マグネットの磁界との相互作用によって前記回動
    する方向に駆動力を生じるトラッキング用コイル、およ
    び発生する磁界と前記フォーカシング用マグネットの磁
    界との相互作用によって前記上下動する方向に駆動力を
    生じるフォーカシング用コイルを備えたレンズホルダ
    と、 該レンズホルダに前記軸線からほぼ等しい距離だけ偏心
    した位置に前記回動方向に配列された複数の対物レンズ
    と、 該複数の対物レンズのうちのいずれかの対物レンズによ
    って収束された光ビームを照射される光学式情報記録媒
    体を回転させるディスクモータとを備える光学式情報装
    置であって、 前記複数の対物レンズのうち、径の小さいおよび/また
    は作動距離の大きい対物レンズを前記ディスクモータに
    近い側に配置したことを特徴とする光学式情報装置。
  2. 【請求項2】 トラッキング用コイルが対物レンズの個
    数以上設けられ、軸線を中心とする回動方向に沿った前
    記トラッキング用コイルの互いに隣接する角度は、前記
    軸線を中心とする回動方向に沿った前記対物レンズの隣
    接する角度にほぼ等しいことを特徴とする請求項1記載
    の光学式情報装置。
  3. 【請求項3】 レンズホルダに切り欠き部を設け、磁性
    材を当該切り欠き部に挿入したことを特徴とする請求項
    1記載の光学式情報装置。
  4. 【請求項4】 レンズホルダと磁性材とを一体にインサ
    ート成形したことを特徴とする請求項1記載の光学式情
    報装置。
  5. 【請求項5】 レンズホルダに突起部を設け、当該突起
    部と固定ベース上の面とを接触させて前記レンズホルダ
    の回動する範囲を規制することを特徴とする請求項1記
    載の光学式情報装置。
  6. 【請求項6】 トラッキング用コイルが複数設けられ、 当該各トラッキング用コイルは、直列に接続されること
    を特徴とする請求項1記載の光学式情報装置。
  7. 【請求項7】 トラッキング用コイルが複数設けられ、 当該各トラッキング用コイルは、連続巻きで形成された
    ことを特徴とする請求項1記載の光学式情報装置。
  8. 【請求項8】 磁性材は、円柱状であることを特徴とす
    る請求項1記載の光学式情報装置。
  9. 【請求項9】 光ヘッドベースは円錐状面を有する凹部
    を有し、 固定ベースは、 軸線に沿って形成される支軸を挿入可能な穴と、 該穴とほぼ同心に形成され、フォーカシング用マグネッ
    トを保持する円筒部と、 トラッキング用マグネットを保持する側壁と、 前記軸線と対物レンズの主面との交点付近を中心とし、
    前記光ヘッドベースの凹部に接触する球面部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の光学式情報装置。
  10. 【請求項10】 固定ベースは、鉄系の焼結材により形
    成されたことを特徴とする請求項1記載の光学式情報装
    置。
  11. 【請求項11】 固定ベースは、鉄系の板金により形成
    されたことを特徴とする請求項1記載の光学式情報装
    置。
  12. 【請求項12】 レンズホルダは複数の突起部を有し、
    当該各突起部にトラッキング用コイル及び磁性材を組と
    して配設したことを特徴とする請求項1記載の光学式情
    報装置。
  13. 【請求項13】 突起部の一部分に磁性材の位置決め部
    を設けることを特徴とする請求項12記載の光学式情報
    装置。
  14. 【請求項14】 レンズホルダは、複数の対物レンズを
    配設する連続した勘合部を有することを特徴とする請求
    項1記載の光学式情報装置。
  15. 【請求項15】 トラッキング用コイルは、該トラッキ
    ング用コイルの所定数で組を構成し、該組が電気的に並
    列に接続されていることを特徴とする請求項1記載の光
    学式情報装置。
  16. 【請求項16】 トラッキング用マグネットが対物レン
    ズの個数以上設けられ、軸線を中心とする回動方向に沿
    った前記トラッキング用マグネットの互いに隣接する角
    度は、前記軸線を中心とする回動方向に沿った前記対物
    レンズの隣接する角度にほぼ等しいことを特徴とする請
    求項1記載の光学式情報装置。
  17. 【請求項17】 複数の対物レンズの内のいずれか一つ
    が選択され、 光源から出射される光ビームがほぼ平行な光束に変換さ
    れた後、前記選択された対物レンズによって、前記ほぼ
    平行な光束が光学式情報記録媒体上に収束される光学式
    情報装置であって、 前記光学式情報記録媒体から反射される反射光を受光し
    て当該反射光に対応する電気信号を生成し、当該電気信
    号に含まれる前記選択された対物レンズに関するフォー
    カシングエラー信号およびトラッキングエラー信号を出
    力する光検知器を更に備え、 該光検知器より出力される前記フォーカシングエラー信
    号およびトラッキングエラー信号に基づいて前記対物レ
    ンズの位置を制御する請求項1記載の光学式情報装置。
  18. 【請求項18】 光検知器の出力する電気信号に基づい
    て光学式情報記録媒体の判別を行うディスク判別回路を
    更に備え、 該ディスク判別回路の出力する判別結果に基づいて、ほ
    ぼ平行な光束を前記光学式情報記録媒体上に収束させる
    のに用いる対物レンズを選択するように構成した請求項
    17記載の光学式情報装置。
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