JP2003263220A - 電気機器の状態情報収集方法および状態情報収集サーバ - Google Patents

電気機器の状態情報収集方法および状態情報収集サーバ

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JP2003263220A JP2002054742A JP2002054742A JP2003263220A JP 2003263220 A JP2003263220 A JP 2003263220A JP 2002054742 A JP2002054742 A JP 2002054742A JP 2002054742 A JP2002054742 A JP 2002054742A JP 2003263220 A JP2003263220 A JP 2003263220A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気機器の状態情報を収集する方法とサーバ
コンピュータの提供。 【解決手段】 電気機器と同じ情報を持つ分身として記
述されたソフトウエアオブジェクトであり、かつ、該電
気機器との通信に使われる複数の通信プロトコルをその
中に隠蔽した仮想機器、を呼び寄せ、読み込むことによ
って、該電気機器の状態情報を取得する。サーバコンピ
ュータは、さらに複数の仮想機器、および/または、各
仮想機器のふるまいなどの機能を記述した固定エージェ
ントの設定、および/または、各仮想機器を通じて取得
した記録までを含めた包含仮想機器およびさらには複数
の包含仮想機器を統括する統括仮想機器を作成し、保持
し、および/または動作させる機能を有し、および/また
は、配送する機能を有する。他のサーバが作成した包含
仮想機器、および/または、統括仮想機器を呼び寄せ、
保持し、および/または、動作させることができ、包含
仮想機器、および/または、統括仮想機器を操作するこ
とによって、複数の電気機器それぞれの情報を変更、お
よび/または、監視・制御を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の属する技術分野】本発明は、電気機器の状態情
報を収集する方法および電気機器の状態情報を収集する
サーバコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】電気機器の状態情報を収集する方法およ
びそのための装置としては、以下の二つがある。ひとつ
は、電力会社等が実施する電気機器負荷実態調査業務
(ロードサーベイ)において、負荷実態調査対象電気機
器に接続して計測するロードサーベイメータである。こ
のロードサーベイメータで取得できる電気機器の状態情
報は、電力量のみであった。また、このロードサーベイ
メータは、対象機器毎に取り付けが必要となるものであ
り、電気機器負荷実態調査対象の顧客の日常生活に支障
になるくらい大きい箱状のものであった。さらに、取得
したデータを受信するセンター装置を含めてすべて当該
調査専用のシステムで構成されるものであり、取得した
データは、電力会社等が基礎データとして使用するもの
であった。
【0003】もうひとつは、対象電気機器とコンセント
の間に接続して電力量や通電時間を計測・取得する方法
である。この場合の計測装置は、表示部に計測結果を表
示することができるものの、計測の開始時期の設定や計
測したデータの活用は、該計測装置を取り付ける電気使
用者に委ねられており、計測の前後に電力会社等の電気
供給者とのシステム連係はないものであった。すなわ
ち、計測した電気機器の状態情報は、電気使用者が任意
に取得する参考値にすぎず、電力会社等の電気供給者に
連係されるような、実際の電気料金の計算根拠となり得
るものではなかった。
【0004】現在の電気料金制度では電気料金の請求単
位は、建物単位または世帯単位であるため、電力量を計
量する単位も請求単位と同じになる。すなわち、電気機
器別の電力量を計量する必要性も、電力量以外の電気機
器の状態情報を取得する必要性もなく、したがって、電
気機器の状態情報を根拠にした電気料金の算出を可能に
する方法および電気機器の状態情報を根拠にした電気料
金の算出を可能にするサーバコンピュータは、これまで
存在しなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、無線および
/または有線通信を介して接続されている電気機器の電
力量、通電時間、使用回数、電源のON/OFFなどの
状態情報(以下、総称して「電気機器の状態情報」とい
う。)を収集する方法を提供するとともに、電気機器の
状態情報を収集することができるサーバコンピュータを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を解決する
ための方法としては、請求項1の電気機器の状態情報を
取得する方法があり、本発明の課題を解決するための装
置としては、請求項2ないし請求項8の電気機器の状態
情報を取得し、記憶装置に保持する機能を有するサーバ
コンピュータがある。本発明の電気機器の状態情報を取
得する方法は、電気機器と同じ情報を持つ分身として記
述されたソフトウエアオブジェクトであり、かつ、該電
気機器との通信に使われる複数の通信プロトコルをその
中に隠蔽した仮想機器を呼び寄せ、読み込むことによっ
て、該電気機器の状態情報を取得することを特徴とす
る。
【0007】本発明のサーバコンピュータは、サーバコ
ンピュータと状態情報収集の対象となる一以上の電気機
器とで構成されており、該サーバコンピュータと該電気
機器とが無線および/または有線通信を介して接続され
ているシステムにおけるサーバコンピュータであって、
そのサーバコンピュータが、該電気機器と同じ情報を持
つ分身として記述されたソフトウエアオブジェクトであ
り、かつ、該電気機器との通信に使われる複数の通信プ
ロトコルをその中に隠蔽した仮想機器を呼び寄せ、読み
込むことによって、該電気機器の状態情報を取得し、記
憶装置に保持する機能を有することを特徴とする。本発
明のサーバコンピュータは、さらに複数の仮想機器、お
よび/または、各仮想機器のふるまいなどの機能を記述
した固定エージェントの設定、および/または、各仮想
機器を通じて取得した記録までを含めた包含仮想機器お
よびさらには複数の包含仮想機器を統括する統括仮想機
器を作成し、保持し、および/または動作させる機能を
有し、および/または、配送する機能を有しており、そ
の場合、本発明は、サーバコンピュータと状態情報収集
の対象となる一以上の電気機器とで構成されており、該
サーバコンピュータと該電気機器とが無線および/また
は有線通信を介して接続されているシステムにおけるサ
ーバコンピュータであって、そのサーバコンピュータ
が、該電気機器と同じ情報を持つ分身として記述された
ソフトウエアオブジェクトであり、かつ、該電気機器と
の通信に使われる複数の通信プロトコルをその中に隠蔽
した仮想機器を呼び寄せ、読み込むことによって、該電
気機器の状態情報を取得し、記憶装置に保持する機能を
有すること、さらに複数の仮想機器、および/または、
各仮想機器のふるまいなどの機能を記述した固定エージ
ェントの設定、および/または、各仮想機器を通じて取
得した記録までを含めた包含仮想機器およびさらには複
数の包含仮想機器を統括する統括仮想機器を作成し、保
持し、および/または動作させる機能を有し、および/ま
たは、配送する機能を有することを特徴とするサーバコ
ンピュータである。
【0008】本発明のサーバコンピュータは、他のサー
バが作成した包含仮想機器、および/または、統括仮想
機器を呼び寄せ、保持し、および/または、動作させる
ことができ、包含仮想機器、および/または、統括仮想
機器を操作することによって、複数の電気機器それぞれ
の情報を変更、および/または、監視・制御を行うこと
ができ、その場合、本発明は、サーバコンピュータと状
態情報収集の対象となる一以上の電気機器とで構成され
ており、該サーバコンピュータと該電気機器とが無線お
よび/または有線通信を介して接続されているシステム
におけるサーバコンピュータであって、そのサーバコン
ピュータが、該電気機器と同じ情報を持つ分身として記
述されたソフトウエアオブジェクトであり、かつ、該電
気機器との通信に使われる複数の通信プロトコルをその
中に隠蔽した仮想機器を呼び寄せ、読み込むことによっ
て、該電気機器の状態情報を取得し、記憶装置に保持す
る機能を有すること、好ましくはさらに複数の仮想機
器、および/または、各仮想機器のふるまいなどの機能
を記述した固定エージェントの設定、および/または、
各仮想機器を通じて取得した記録までを含めた包含仮想
機器およびさらには複数の包含仮想機器を統括する統括
仮想機器を作成し、保持し、および/または動作させる
機能を有し、および/または、配送する機能を有し、ま
た、他のサーバが作成した包含仮想機器、および/また
は、統括仮想機器を呼び寄せ、保持し、および/また
は、動作させることができ、包含仮想機器、および/ま
たは、統括仮想機器を操作することによって、複数の電
気機器それぞれの情報を変更、および/または、監視・
制御を行うことができることを特徴とするサーバコンピ
ュータである。
【0009】本発明のサーバコンピュータは、固定エー
ジェントを配送、常駐させるリモートステーションシス
テムを装備し、外部につながる電気機器の状態情報収集
および制御を仮想機器を用いて行うとともに、それらの
状態情報にもとづいて情報の加工・演算などを実施する
ことができる機能を有しており、その場合、本発明は、
サーバコンピュータと状態情報収集の対象となる一以上
の電気機器とで構成されており、該サーバコンピュータ
と該電気機器とが無線および/または有線通信を介して
接続されているシステムにおけるサーバコンピュータで
あって、そのサーバコンピュータが、該電気機器と同じ
情報を持つ分身として記述されたソフトウエアオブジェ
クトであり、かつ、該電気機器との通信に使われる複数
の通信プロトコルをその中に隠蔽した仮想機器を呼び寄
せ、読み込むことによって、該電気機器の状態情報を取
得し、記憶装置に保持する機能を有すること、好ましく
はさらに複数の仮想機器、および/または、各仮想機器
のふるまいなどの機能を記述した固定エージェントの設
定、および/または、各仮想機器を通じて取得した記録
までを含めた包含仮想機器およびさらには複数の包含仮
想機器を統括する統括仮想機器を作成し、保持し、およ
び/または動作させる機能を有し、および/または、配送
する機能を有し、また、他のサーバが作成した包含仮想
機器、および/または、統括仮想機器を呼び寄せ、保持
し、および/または、動作させることができ、包含仮想
機器、および/または、統括仮想機器を操作することに
よって、複数の電気機器それぞれの情報を変更、および
/または、監視・制御を行うことができることを特徴と
するサーバコンピュータである。
【0010】本発明のサーバコンピュータは、さらに、
固定エージェントを配送、常駐させるリモートステーシ
ョンシステムを装備し、外部につながる電気機器の状態
情報収集および制御を仮想機器を用いて行うとともに、
それらの状態情報にもとづいて情報の加工・演算などを
実施することができる機能を有することを特徴とする。
本発明のサーバコンピュータは、さらに、電気機器の状
態情報および現状値を、あらかじめ登録されたスケジュ
ールに従って収集・保存したり、指定された情報の状態
変化記録の保存や指定周期でのアナログ値のトレンド記
録、日報・月報等の作成を行うとともに、仮想機器を介
して現状値の表示および保存データのネットワーク経由
による閲覧を行うことができる機能を有することを特徴
とする。
【0011】本発明のサーバコンピュータは、上記のサ
ーバコンピュータにおいて、記憶装置に保持した該電気
機器の状態情報を参照して、該電気機器の電気料金を計
算する機能を有することを特徴とする。
【0012】本発明のサーバコンピュータは、上記のサ
ーバコンピュータにおいて、記憶装置に保持する情報、
より具体的には、記憶装置に保持した該電気機器の状態
情報および/または電気料金に係る情報を送信する機能
を有することを特徴とする。
【0013】本発明のサーバコンピュータは、上記のサ
ーバコンピュータにおいて、記憶装置に保持する情報、
より具体的には、記憶装置に保持した該電気機器の状態
情報および/または電気料金に係る情報を、無線および
/または有線を介して、電気機器に表示させる機能を有
することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態について図を使って説明する。電気機器の状態情報
を取得する方法を、電気機器の状態情報を取得すること
ができるサーバコンピュータを使用した場合において説
明する。 〈ハードウエア構成〉図1は、サーバコンピュータと電
気機器を住宅内に設置した場合の構成を示すシステム構
成図の例である。電気機器8は、電気機器8の状態情報
を取得するため、およびサーバコンピュータ1と通信す
るためのインターフェース7を内蔵しており、電灯線9
でサーバコンピュータ1と接続されている。電気機器6
はインターフェース5を電気機器6の外側、すなわち電
気機器6の電源ケーブルに接続することで電気機器8と
同様の手順でサーバコンピュータ1と通信できる。この
ようにインターフェースは、電気機器に内蔵させること
と、電気機器の外側で電気機器に接続させることが可能
である。ただし、サーバコンピュータと電気機器との通
信において、ここでは電力線通信方法で説明するが、通
信方法は必ずしもこれに限定されるものではなく、他の
通信方法であってもよい。サーバコンピュータ1は、C
PU2、記憶装置3、外部通信装置4とで構成されてお
り、電源の供給を受けるために電灯線9に接続されてい
る。サーバコンピュータ1のCPU2は、リアルタイム
オペレーティングシステムおよびJava(登録商標)
実行環境などのシステムや、電気機器ごとの電気料金を
計算するアプリケーションプログラムを実行・制御する
ための中央演算装置である。サーバコンピュータ1の記
憶装置3は不揮発性メモリなどで構成されており、収集
した電気機器の状態情報やプログラムを保持することが
できる。サーバコンピュータ1の外部通信装置4は、例
えばPHSなどの外部通信装置を指すものである。
【0015】《電力量データ収集基板》前出の電気機器
に内蔵、および/または、外付けするインターフェース
について、図を使って説明する。図2は、サーバコンピ
ュータと通信し、電気機器の状態情報を得るためのイン
ターフェース(以下、「電力量データ収集基板」とい
う。)の構成図である。サーバコンピュータが電気機器
の状態情報を収集するには、電気機器本来の機能をコン
トロールする仕組み以外に、電気機器の電力量などを計
測してサーバコンピュータへ伝達する機能、およびサー
バコンピュータからの指令を受け取る機能を持ったイン
ターフェースが必要となる。このインターフェースが電
力量データ収集基板であり、電力量データ収集基板は電
気機器に内蔵することができるものである。また、電気
機器の外側において当該電気機器の電源ケーブルに接続
することも可能である。なお、電力量データ収集基板は
各種回路等が組み込まれた構成の基板であるが、ヒュー
ズやCT回路などを除く部分については、それらを縮小
してワンチップ化することが技術的に可能であるため、
仮に電力量データ収集基板の機能がネットワーク家電へ
の対応などに効用がある場合は、ワンチップ化、量産化
が加速するとともに、さらに電気機器の制御機能を含む
インターフェースとしても活用できうるものである。
【0016】電力量データ収集基板20はヒューズ2
8、CT(Current Transformer)回路25、電圧分圧
回路24、電圧変換回路27、電力量計測IC22、電
流変換回路26、マイクロコンピュータ21、電灯線通
信モジュール23で構成され、これらの構成要素は基板
上のパターン(銅箔)で接続されている。ただし、CT
回路25の交流電流センサーに貫通させる部分のみ電源
ケーブル(銅線)である。 [CT回路] CT回路25は、貫通型の交流電流セン
サー(例えば、U_RD社製CT−6−L−Z)と抵抗
を中心とした構成であり、交流電流センサーに電源ケー
ブルを貫通させて電源ケーブルに流れる電流を捕捉し、
交流電流センサーでとらえた電源ケーブルに流れる電流
を抵抗で交流電圧に変換するものである。交流電圧への
変換は、電力量計測IC22への入力が交流電圧である
ことを要するためである。 [電圧分圧回路] 電圧分圧回路24から電力量計測I
C22へ入力する交流電圧の許容範囲は−0.66ボル
トから+0.66ボルト(実効値0.93ボルト)であ
ることから、実際は−100ボルトから+100ボルト
(実効値141ボルト)の電圧を電力量計測IC22へ
入力する前に許容範囲に適合した電圧に変換する必要が
ある。そこで、電圧分圧回路24では抵抗値の異なる2
個の抵抗を直列に接続する。その抵抗比にもとづいて許
容範囲内の電圧に変換された交流電圧を電力量計測IC
22および電圧変換回路27への入力とする。 [電圧変換回路] 電圧変換回路27は絶対値回路と平
滑化回路で構成されており、電圧分圧回路24により変
換された交流電圧をマイクロコンピュータ21が認識で
きる範囲の直流電圧(0ボルト〜+5ボルト)に変換し
てマイクロコンピュータ21への入力とする。 [電流変換回路] 電流変換回路26は絶対値回路と平
滑化回路で構成されており、CT回路25により変換さ
れた交流電圧をマイクロコンピュータ21が認識できる
範囲の直流電圧(0ボルト〜+5ボルト)に変換してマ
イクロコンピュータ21への入力とする。 [電力量計測IC] 電力量計測IC22(例えば、ア
ナログ・デバイセズ社製AD7755APS)は、電流
値(CT回路25からの出力)と電圧値(電圧分圧回路
24からの出力)を乗算してパルス信号を発信する集積
回路であり、CT回路25からの出力(許容範囲は−
0.47ボルト〜+0.47ボルト)と、電圧分圧回路
24からの出力(許容範囲は−0.66ボルト〜+0.
66ボルト)を用いて単位時間当たりの電力量に相当す
る周波数を計算し、この周波数のパルス信号をマイクロ
コンピュータ21への入力とする。 [電灯線通信モジュール] 電灯線通信モジュール23
は電灯線通信ができるトランシーバであり、マイクロコ
ンピュータ21から出力された情報を電灯線通信ができ
るようにデータ変換してサーバコンピュータ側の電灯線
通信モジュールへ送り出す。また、サーバコンピュータ
側の電灯線通信モジュールからの指令を受け取る。 [マイクロコンピュータ] マイクロコンピュータ21
(例えば、東芝製ニューロンチップ)はプログラム(例
えば、NeuronC言語で記述されたプログラム)を
持ち、電圧変換回路27から出力された直流電圧を変換
式を用いて交流電圧値に変換し、電流変換回路26から
出力された直流電圧を変換式を用いて交流電流値に変換
し、電力量計測IC22から出力されたパルス信号を電
力(W)に変換し、電力(W)の値から対象機器の電源
ON/OFFを判定し、電力(W)を電力量(Wh)に
変換し、それぞれ求めた値をマイクロコンピュータ21
の記憶領域にあるネットワーク変数に保持する。また、
電灯線通信モジュール23を介した電灯線通信をコント
ロールするものである。
【0017】《仮想機器》マイクロコンピュータは電灯
線通信モジュールを使用して電灯線を介したサーバコン
ピュータとの通信が可能であり、マイクロコンピュータ
が収集した電気機器の状態情報をサーバコンピュータが
取得することが可能である。マイクロコンピュータは、
マイクロコンピュータを内蔵した電気機器またはマイク
ロコンピュータを外付けした電気機器を住宅内で特定で
きる固有のサブネット/ノードアドレスを持ち、電気機
器を制御可能にするNeuronC言語で記述された制
御プログラムと、例えば、電灯線などの制御系通信網を
介してサーバコンピュータとデータ通信可能なプロトコ
ルを有する制御系通信プログラムなどを持つ。この制御
系通信プログラムは外部からの要求を受けて、マイクロ
コンピュータが持つ機器の状態情報を示すネットワーク
変数を書き込みおよび読み込む機能を有する。サーバコ
ンピュータは、情報系通信網と制御系通信網を接続する
ゲートウェイ機能を有し、機器管理情報として、仮想機
器生成時に使用するクラスが特定できる機器のVMクラ
ス番号、マイクロコンピュータの持つサブネット/ノー
ドアドレスが特定できる性格を持つリアルIDを持つサ
ーバプログラムと、仮想機器からマイクロコンピュータ
への要求に呼応するドライバプログラム(例えば、EC
HELON社製LonTalkインターフェースドライ
バ)と、例えば電気料金計算などのアプリケーションプ
ログラムが存在する。
【0018】仮想機器はJava(登録商標)言語で記
述されたソフトウエアオブジェクトであって、機器の状
態情報を変数として持つ部分、およびアプリケーション
プログラムとマイクロコンピュータが持つ機器の状態情
報ならびに機器の状態情報を変数として持つ部分とを対
応させるメソッドで構成される。図3により、住宅にお
いて、電気機器の仮想機器を使って電力量を得る方法を
説明する。電気機器48の電力量を得る場合には、アプ
リケーションプログラム41がまず、VMクラス番号4
4とリアルID45を指定して電気機器48の仮想機器
42を生成する。次にアプリケーションプログラム41
が仮想機器42に対し電力量取得のメソッド43を指定
すると、仮想機器42はマイクロコンピュータ49が持
つ電力量の格納されたネットワーク変数51を特定でき
るセレクタNo50を指定し、サーバコンピュータ40
の持つリアルID45と、メソッド43に呼応するドラ
イバプログラム46によって電力量データ収集基板52
にあるマイクロコンピュータ49に対して、マイクロコ
ンピュータ49との通信手段であるLonTalkプロ
トコル47(ECHELON社製)を使用して通信し、
電力量を得る。アプリケーションプログラム41は仮想
機器42に書き込まれた電力量を読み込んで電力量を得
ることができる。一旦、生成された仮想機器42はアプ
リケーションプログラム41を用いて削除しない限り常
駐しており、アプリケーションプログラム41はこの仮
想機器42に対する2回目以降の電力量取得などの要求
においては仮想機器42を生成する必要はなくなる。サ
ーバコンピュータは、電気機器の仮想機器を読み込むこ
とによって電力量や電源の状態を得ることができる。
【0019】〈電気機器の状態情報の取得方法〉サーバ
コンピュータ上で動作する電気機器の電力量を必要とす
るアプリケーションプログラムは、必要とする期間の電
力量を得るため、必要とする期間の初期時点においてマ
イクロコンピュータが持つ電力量を0(ゼロ)にリセッ
トし、必要とする期間の末期時点でマイクロコンピュー
タが持つ電力量を読み取ることで、必要な電力量を得る
ことができる。アプリケーションプログラムによる電力
量データの0(ゼロ)リセットや電力量の読み取りは、
アプリケーションプログラムが電力量データ収集基板の
仮想機器を呼び出し、その仮想機器に対して所定の命令
を与えることで実行できる。マイクロコンピュータが認
識する電気機器の電源ON/OFFの判定方法は、電力
(W)と対象機器の電源ON/OFF判定基準にもとづ
くものである。対象機器の電源ON/OFF判定基準
は、電気機器個別の電源ON状態の電力(W)として認
められる範囲の下限値であり、あらかじめマイクロコン
ピュータが持つプログラムに記述されており、マイクロ
コンピュータはこれと電力(W)とを比較し、電力
(W)が上回った場合をONと判定し、逆に電力(W)
が下回った場合をOFFと判定する。このONまたはO
FFのイベント情報は、マイクロコンピュータが電灯線
通信モジュールを使ってサーバコンピュータ上で動作す
るアプリケーションプログラムに対して変化があった都
度、発信できるため、アプリケーションプログラムで
は、ONまたはOFFの回数やONからOFFまでの通
電時間の計算が可能となる。
【0020】次に、電気機器の状態情報を取得し、記憶
装置に保持するサーバコンピュータに関する機能につい
て説明する。 〈ハードウエア構成〉図1は、サーバコンピュータと電
気機器を住宅内に設置した場合の構成を示すシステム構
成図の例である。電気機器8は、電気機器8の状態情報
を取得するため、およびサーバコンピュータ1と通信す
るためのインターフェース7を内蔵しており、電灯線9
でサーバコンピュータ1と接続されている。電気機器6
はインターフェース5を電気機器6の外側、すなわち電
気機器6の電源ケーブルに接続することで電気機器8と
同様の手順でサーバコンピュータ1と通信できる。この
ようにインターフェースは、電気機器に内蔵させること
と、電気機器の外側で電気機器に接続させることが可能
である。サーバコンピュータ1は、CPU2、記憶装置
3、外部通信装置4とで構成されており、電源の供給を
受けるために電灯線9に接続されている。サーバコンピ
ュータ1のCPU2は、リアルタイムオペレーティング
システムおよびJava(登録商標)実行環境などのシ
ステムや、電気機器ごとの電気料金を計算するアプリケ
ーションプログラムを実行・制御するための中央演算装
置である。サーバコンピュータ1の記憶装置3は不揮発
性メモリなどで構成されており、収集した電気機器の状
態情報やプログラムを保持することができる。サーバコ
ンピュータ1の外部通信装置4は、例えばPHSなどの
外部通信装置を指すものである。 〈処理手順〉サーバコンピュータ上で動作するアプリケ
ーションプログラムは、例えば10分間隔などの予め設
定された時刻にスケジューラから起動要求され、動作を
開始する。該アプリケーションプログラムの動作につい
て、図4によって説明する。以下は、電気機器の状態情
報のうち、電力量と通電時間を取得する例である。電気
機器は複数あるものとし、また、仮想機器から取得する
電力量は前回取得後、今回取得要求するまでの間に使用
された電力量とする。 ・電気機器の状態情報を取得する対象となる全電気機器
について電力量と通電時間の取得処理が終了しているか
調べ(S1)、 ・処理が終了していなければ、 ・対象となる電気機器の仮想機器を読み込み(S2)、 ・対象となる電気機器の仮想機器から電気機器の電力量
と通電時間を取得し(S3)、 ・取得した電気機器の電力量と通電時間を記憶装置に保
存し(S4)、 ・対象となる電機機器の仮想機器の電力量をリセット
(ゼロクリア)し(S5)、 ・再び、電気機器の状態情報を取得する対象となる全電
気機器の処理が終了しているかの判定処理(S1)に戻
り、条件が成立するまでS2〜S5の処理を繰り返す。
状態情報の取得の対象となる全電気機器の処理が終了し
ていれば、終了する。
【0021】次に、電気機器の電気料金を計算するサー
バコンピュータに関する機能について説明する。 〈電気料金計算の前提〉以下に、サーバコンピュータと
電気機器を住宅内に設置した場合の電気料金計算の例を
示す。現在の電気料金制度では、電気料金の計算単位を
1ヵ月ごとと定めており、計算の根拠となる電力量を確
定させる検針行為を毎月1回行っている。本発明におけ
る電気機器毎の電気料金の計算を現在の電気料金制度が
踏襲された形態のもとで実行されるものと仮定し、請求
単位となる住宅全体の電気料金とは別に、その内訳とし
て電気機器毎の電気料金を計算するものとする。また、
電気料金計算の対象となる電気機器には電力量データ収
集基板を接続し、1日毎の電力量を計測し、記憶装置に
保存しているものとする。なお、住宅全体の電力量を計
測する電力量計についても、電気機器と同様にインター
フェースを接続することで仮想機器を読み込み、指示数
を読み取ることができる。今回の電気料金の計算は、一
般住宅用用途の電気の需給契約で実際に最も多く適用し
ている契約種別を用いて説明する。この契約種別の電気
料金は、電力量の増加に伴って適用される料金単価も増
加する逓増料金制による単価設定がなされており、最低
料金と電力量料金に区分される。以下に一例として、電
気料金の計算モデルを示す。電力量が0キロワット時か
ら11キロワット時までのものに一律に最低料金が適用
され、それをこえる電力量について、電力量料金が適用
される。電力量料金は、 ・電力量が11キロワット時をこえ120キロワット時
までの1キロワット時につき適用される第1段および、 ・電力量が120キロワット時をこえ300キロワット
時までの1キロワット時につき適用される第2段およ
び、 ・電力量が300キロワット時をこえる1キロワット時
につき適用される第3段の3段階で構成される。この
他、四半期ごとの原油価格や為替レートによって変動す
る燃料費調整単価の加減算および、口座振替割引額の減
算を行ったものが早収料金である。燃料費調整単価は、
電力量が0キロワット時から11キロワット時までのも
のに一律に適用される単価(以下、「燃調単価(最
低)」という。)と、電力量が11キロワット時をこえ
る1キロワット時につき適用される単価(以下、「燃調
単価(低圧)」という。)の2段階で構成される。な
お、早収料金は、電気料金が一定の期間に支払われる場
合の呼称でもあり、この期間を越えて支払われる場合
は、これに遅収料金が加算される。また、電気料金の支
払方法(以下、「支払種別」という。)は、金融機関の
預金口座から引き落とす口座振替とそれ以外の2種類で
あり、支払種別が口座振替の場合は50円の割引がなさ
れる。なお、電気料金計算で使用する単価のうち、燃調
単価(最低)および燃調単価(低圧)は四半期で変動す
ることから、プログラムに渡すパラメータとしてサーバ
コンピュータの記憶装置に保持することとする。一方、
最低料金単価、電力料金単価1、電力料金単価2、電力
料金単価3は、料金改定を経て変更されるものであり、
過去の料金改定を見たとき数年間は変更がないことと、
料金改定がある場合は料金制度も変更される可能性があ
ることから、プログラム本体に記述することとする。
【0022】上記のような電気料金の計算モデルを前提
として、以下、処理手順について説明する。 〈処理手
順〉アプリケーションプログラムは、検針日にスケジュ
ーラから起動要求され、動作を開始する。該アプリケー
ションプログラムの動作について、図5〜7によって説
明する。 ・記憶装置から前回検針日、前回指示数、支払種別、燃
調単価(最低)、燃調単価(低圧)、電気機器の1日毎
の電力量を取得し(S6)、 ・電力量計の仮想機器を読み込み(S7)、 ・電力量計の仮想機器から現在の指示数を取得し(S
8)、 ・現在の指示数から前回指示数を減算することで、住宅
の1ヶ月の電力量を求め(S9)、 ・住宅の1ヶ月の電力量が12キロワット時未満か比較
し(S14)、 ・条件が成立するならS22へ分岐し、条件が成立しな
いのであれば次の処理へ行き ・住宅の1ヶ月の電力量が12キロワット時以上120
キロワット時以下か比較し(S15)、 ・条件が成立するなら、住宅の1ヶ月の電力量から11
キロワット時を減算した結果に電力料金単価1を乗算し
て電力量料金第1段を計算し(S16)、S22へ分岐
し、条件が成立しないのであれば、次の処理へ行き、 ・120キロワット時から11キロワット時を減算した
結果に電力料金単価1を乗算して電力量料金第1段を計
算し(S17)、 ・住宅の1ヶ月の電力量が121キロワット時以上30
0キロワット時以下か比較し(S18)、 ・条件が成立するなら、住宅の1ヶ月の電力量から12
0キロワット時を減算した結果に電力料金単価2を乗算
して電力量料金第2段を計算し(S19)、S22へ分
岐し、条件が成立しないのであれば、次の処理へ行き、 ・300キロワット時から120キロワット時を減算し
た結果に電力料金単価2を乗算して電力量料金第2段を
計算し(S20)、 ・住宅の1ヶ月の電力量から300キロワット時を減算
した結果に電力料金単価3を乗算して電力量料金第3段
を計算し(S21)、 ・電力量料金第1段と電力量料金第2段と電力量料金第
3段を加算して段別料金を計算し(S22)、 ・住宅の1ヶ月の電力量が11キロワット時以下か比較
し(S23)、 ・条件が成立するなら、燃調単価(最低)を燃料費調整
額とし(S24)、条件が成立しないのであれば、住宅
の1ヶ月の電力量から11キロワット時を減算した結果
に燃調単価(低圧)を乗算し、その結果に燃調単価(最
低)を加算して燃料費調整額を計算し(S25)、 ・支払種別が口座振替か比較し(S26)、 ・条件が成立するなら、口座振替割引額を50円にし
(S27)、条件が成立しないのであれば、口座振替割
引額を0円にし(S28)、 ・最低料金単価と段別料金と燃料費調整額を加算した結
果から口座振替割引額を減算し、小数点以下を切捨てし
て早収料金を計算し(S29)、 ・早収料金に0.05(税率)を乗算し、小数点以下を
切捨てして消費税相当額を計算し(S30)、 ・早収料金と消費税相当額を加算して住宅の1ヶ月間の
電気料金を計算し(S31)、 ・電気料金計算の対象
となる全電気機器について、処理が終了しているか判定
し(S10)、 ・処理が終了していなければ、電気機器xについて、記
憶装置から取得した1日ごとの電力量を用いて、前回検
針日から前日までの電力量を加算して、1ヶ月間の電力
量を求め(S11)、電気機器xの1ヶ月間の電力量を
住宅の1ヶ月間の電力量で除算して住宅の電力量に占め
る電気機器xの電力量のウエイト(これを「電力量率」
という。)を求め、(S12)、電気機器xの電力量率
と住宅の1ヶ月間の電気料金を乗算し、電気機器xの電
気料金を求め(S13)、 ・再び、電気料金計算の対象となる全電気機器の処理が
終了しているかの判定処理(S10)に戻り、条件が成
立するまでS11〜S13の処理を繰り返し、電気料金
計算の対象となる全電気機器の処理が終了していれば、
終了する。
【0023】次いで、電気機器の状態情報および/また
は電気料金に係る情報を送信するサーバコンピュータに
関する機能について説明する。一つ以上の電気機器のあ
る住宅にサーバコンピュータが設置されており、このサ
ーバコンピュータが取得した電気機器の状態情報および
/または電気料金を外部のセンター装置に送信する場
合、サーバコンピュータは、サーバコンピュータの記憶
装置に保持している電気機器毎の状態情報および/また
は電気料金を取り出し、WAN(例えばPHS網)を介
してセンター装置に送信することができる。
【0024】《包含仮想機器および統括仮想機器》さら
に、状態情報を取得する電気機器が住宅内に多数存在す
る場合や、住宅が多数存在する場合、例えば地域毎に各
住宅内の個々の電気機器を管理する場合において、セン
ター装置等へデータを送信して機器の状態情報を取得し
たり、機器毎の電気料金情報を取得しようとする際、セ
ンター装置と個々の住宅のデータを円滑に連携し、かつ
センター装置の負荷を軽減するために用いる包含仮想機
器と統括仮想機器について説明する。包含仮想機器と
は、サーバと制御系通信網上でつながれている各電気機
器の仮想機器と、各仮想機器のふるまいなどの機能を記
述した固定エージェントの設定、および/または、各仮
想機器を通じて取得した記録までを含めたものである。
また、統括仮想機器とは、これらの複数の包含仮想機器
を統括するものである。以下、図を用いて説明する。図
8においては、使用者5410と使用者5510の2名
がおり、使用者5410宅内では、制御系通信網159
上で電気機器156が、制御系通信網591上で電気機
器561、562がリモートコントロールサーバ154
(以下、単に「サーバ154」ということがある。)と
結ばれている。使用者5510宅内では、電気機器15
7が制御系通信機能を有していないため入出力装置16
1を介して制御系通信網160上で、また、制御系通信
網601上で電気機器571と、制御系通信網602上
で電気機器572とがそれぞれサーバ155と結ばれて
いる。一方、使用者5410と使用者5510にあるサ
ーバ154と155は、中央管理センター5110とW
AN170を介して接続されている。また、中央管理セ
ンター5110は、例えば電気機器を使用者5410に
レンタルしている電気事業者5010が持つクライアン
ト端末152と、同じく電気機器を使用者5510にレ
ンタルしている電気事業者5020が持つクライアント
端末153と、それぞれWAN170を介して接続され
ている。この場合、電気事業者が持つクライアント端末
は、パソコンでも、PDAでも、携帯電話でもよいが、
包含仮想機器自体を配信するときにはパソコンが適して
おり、クライアント端末への通報が電子メールでよいと
きは、携帯電話が適しているなど、本実施例に限定され
るものではない。さて、中央管理センター5110が使
用者5410と5510から電気機器の状態情報や稼働
状況、電気機器毎に個別に計算した電気料金情報などを
それぞれの電気事業者5010、5020に提供する場
合の一例を説明する。具体的に説明すると、使用者54
10宅内にあるサーバ154には、固定エージェント6
10が常駐しており、固定エージェント610は、モニ
タリング機能612と仮想機器包含機能611を有して
いる。このうち、モニタリング機能612は、各仮想機
器を通じて電気機器を監視したり、状態情報を取得して
記録する状態監視・記録機能613と、各仮想機器のふ
るまいを設定するスケジュール/連動制御機能614を
有している。このうち、仮想機器包含機能611は、サ
ーバと制御系通信網上で結ばれている各電気機器の仮想
機器156a、561a、562aと、各仮想機器のふ
るまいなどの機能を記述した固定エージェントの設定5
42と、各仮想機器を通じて取得した記録541までを
含めて包含仮想機器を作成する機能である。また、使用
者5510宅内にあるサーバ155には、固定エージェ
ント620が常駐しており、固定エージェント620
は、固定エージェント610と同じく、モニタリング機
能622と仮想機器包含機能621を有している。な
お、包含仮想機器を作成する際には、通信のトラフィッ
ク量を軽減するために、センター装置が必要とする情報
や設定、記録に絞って作成することもできる。また、使
用者毎に包含仮想機器を作成することができるので、セ
ンター装置で管理する単位も、例えば使用者毎にするな
ど、明確となり、管理が容易になる。さて、中央管理セ
ンター5110内にあるセンターサーバ151(以下、
単に「センター151」ということがある)が、使用者
5410宅内にあるサーバ154に制御系通信網上で結
ばれている各電気機器の状態情報や電気料金情報を取得
する場合、センター151は、サーバ154にある固定
エージェント610が作成した包含仮想機器154Sb
を呼び寄せ、保持し、操作することによって状態情報や
電気料金情報を取得することができる。センター151
が使用者5510宅内にあるサーバ155に制御系通信
網上で結ばれている各電気機器の状態情報を取得する場
合も、同じくサーバ155にある固定エージェント62
0が作成した包含仮想機器155Sbを呼び寄せ、保持
し、操作することによって状態情報や電気料金情報を取
得することができる。センター151は、これら包含仮
想機器から得られた情報にもとづき、センター側で使用
料金や電気料金を計算した場合は、その結果などを電気
機器をレンタルしている電気事業者5010や5020
に通知することもできるし、電気機器の状態情報から機
器の異常と判定された場合に、電気事業者5010や5
020に電子メールや電話などを通じて異常を通報した
り、包含仮想機器自体を送信したりすることができる。
なお、電気機器の状態情報や電気料金情報は使用者のプ
ライバシーに関わることであるので、情報の取得にあた
っては使用者の同意を得ることはもちろんのこと、取得
した情報の取り扱いにおいても、外部に流出させないな
ど、プライバシーを侵害しない措置が必要である。
【0025】さらに、図9によって、地域毎に地域管理
センターを設置して使用者宅の電気機器や電気機器毎の
電気料金を管理する場合、各使用者宅にあるサーバが保
持している包含仮想機器を呼び寄せて、包含仮想機器を
統括するために作成された仮想機器である統括仮想機器
を用いれば、より迅速かつ円滑にセンターサーバが各リ
モートコントロールサーバに制御系通信網上で結ばれて
いる電気機器の状態情報を取得することができることを
説明する。なお、ここでは、わかりやすく説明するた
め、使用者が3者の場合で説明する。すなわち、図9
は、図8のシステム構成において、使用者6510が追
加され、例えば、地域管理センター9010を設置し、
中央管理センター5110を地域管理センターと位置づ
けた場合のシステム構成図である。このとき、使用者6
510宅内では、電気機器650は制御系通信機能を有
していないために入出力装置164を介して制御系通信
網604上で、電気機器651と652は制御系通信網
605上でサーバ165と結ばれている。サーバ165
には、サーバ154や155に常駐している固定エージ
ェント610や620と同じく、仮想機器包含機能とモ
ニタリング機能を有する固定エージェント630が常駐
している。地域管理センター9010において、サーバ
190は、WAN170を介して使用者5410、55
10、6510宅内にそれぞれあるサーバ154、15
5、165と結ばれており、また、サーバ190には、
他のサーバが作成し、サーバ190が呼び寄せ、保持し
ている包含仮想機器を統括する統括仮想機器を作成する
包含仮想機器統括機能901を有している。地域管理セ
ンター内のサーバ190は、サーバ154、155、1
65がそれぞれ作成した包含仮想機器154Sf、15
5Sf、165Sfを呼び寄せ、保持しており、包含仮想
機器統括機能901によって、統括仮想機器190Tb
を作成する。中央管理センター内のサーバ151は、こ
の統括仮想機器190Tbを呼び寄せ、保持している。
この統括仮想機器190Tbは、使用者5410宅内の
サーバ154、使用者5510宅内のサーバ155、使
用者6510宅内のサーバ165が作成し、地域管理セ
ンター内のサーバ190が呼び寄せ、保持している包含
仮想機器154Sf,155Sf,165Sfと常に情
報を共有している。また包含仮想機器154Sfは、サ
ーバ154に保持されている仮想機器156a、561
a、562aと、また包含仮想機器155Sfは、サーバ
155に保持されている仮想機器157a、571a、
572aと、包含仮想機器165Sfは、サーバ165
に保持されている仮想機器650a、651a、652
aと常に情報が共有されており、仮想機器156a、5
61a、562a、157a、571a、572a、6
50a、651a、652aは、各電気機器と常に情報
を共有している。したがって、統括仮想機器190Tb
は、サーバ154、155、165に制御系通信網上で
結ばれている各電気機器と常に情報を共有していること
になるため、中央管理センター内にあるセンター151
は、サーバ190が作成した統括仮想機器190Tbを
呼び寄せ、保持し、操作することによって、サーバ15
4、155、165に制御系通信網上で接続されている
各電気機器と効率よく状態情報や電気料金情報を取得す
ることができる。なお、統括仮想機器を作成する際に
も、センターや電気事業者の端末で必要とする情報や設
定、記録に絞って作成することもでき、こうすること
で、通信のトラフィック量を軽減することができる。こ
れは、使用者が増えれば増えるほど、その効果を発揮す
ることができる。中央管理センター5110は、センタ
ー151が呼び寄せ、保持している地域管理センター9
010のサーバ190が作成した統括仮想機器190T
bから各使用者宅のそれぞれの電気機器の状態情報や電
気料金情報を取得し、これにもとづき、電気事業者がレ
ンタルしている使用者宅の各電気機器毎の使用料金を計
算し、電気事業者に提供することができるうえ、各使用
者宅の電気機器の状態情報から異常と認められた場合に
は、機器をレンタルしている電気事業者に電子メールや
電話を通じて、異常を通報することができる。なお、図
10は、地域管理センター内のサーバ190が使用者5
410宅内のサーバ154と使用者5510宅内のサー
バ155、使用者6510宅内のサーバ165がそれぞ
れ作成した包含仮想機器154Sf、155Sf、165
Sfを呼び寄せ、保持している状態を、また図11は、
地域管理センター内のサーバ190が作成し、中央管理
センター内にあるセンター151がサーバ190から呼
び寄せ、保持している統括仮想機器190Tbの詳細を
示したものである。
【0026】このように、包含仮想機器や統括仮想機器
を利用すれば、各センターは、情報を共有したり、状態
情報を取得しようとしている電気機器毎の仮想機器を呼
び寄せ、保持し、操作したりすることなく、効率的に状
態情報や電気料金情報の取得を行うことができ、また管
理も容易になる。なお、これら包含仮想機器や統括仮想
機器の登録工程は、電気機器を仮想機器に登録する工程
とほぼ同じである。
【0027】〈固定エージェントの配送、常駐〉また、
電気機器の状態情報を取得するために用いられるサーバ
コンピュータは、固定エージェントを配送、常駐させる
機能を有している。この固定エージェントは、例えば、
仮想機器包含機能や、状態監視・記録機能およびスケジ
ュール/連動制御機能を備えたモニタリング機能を有し
ていたり、包含仮想機器統括機能を有しており、外部の
センター装置から配信され、サーバコンピュータ内に常
駐したり、サーバコンピュータ自身が固定エージェント
を配送したりすることができる。
【0028】〈スケジュール運転および日報・月報の作
成〉サーバコンピュータは、電気機器の状態情報および
現状値を、あらかじめ登録されたスケジュールに従っ
て、例えば30分周期で電気機器の状態情報を収集して
保存したり、指定された情報の状態変化記録の保存や指
定周期でのアナログ値のトレンド記録や日報・月報等の
作成を行うことができる。また、仮想機器を介して現状
値の表示および保存データのネットワーク経由による閲
覧を行うことができる機能を有している。
【0029】次に、電気機器の状態情報および/または
電気料金に係る情報を電気機器に表示させるサーバコン
ピュータに関する機能について説明する。電気機器は、
その一つが表示機能の付いた電気機器(以下、「表示機
能付電気機器」という。)であってもよく、図12はこ
の表示機能付電気機器に電気機器の状態情報および/ま
たは電気料金を表示させることができるシステム構成図
であり、これを使って表示機能について説明する。表示
機能付電気機器62は、HTMLを表示することがで
き、表示画面部64として液晶画面、入力部65として
上下矢印ボタンおよび決定ボタンおよび戻るボタン、電
灯線67を介してサーバコンピュータ60とデータ通信
可能なマイクロコンピュータ63(例えば、東芝製ニュ
ーロンチップ)を内蔵し、また、表示画面部64は、マ
イクロコンピュータ63とデータの送受信ができ、マイ
クロコンピュータ63から液晶画面への表示要求を受け
取り液晶画面に表示を行う液晶画面描画機能、マイクロ
コンピュータ63から送信されたHTMLを解析するH
TML解析機能、HTMLなどの表示データを保存する
データ保存機能、使用者が入力部65から入力した情報
を受け取ることができる機能を持つプログラム部分66
を有する。また、マイクロコンピュータ63には、表示
画面部64へ表示要求やHTMLを送信する機能を持つ
プログラムを有する。HTMLについてはテンプレート
のようなものを想定し、HTMLの変動しない部分、
(例えば、タイトルやテーブルの罫線)をセンター装置
69からサーバコンピュータ60へあらかじめ送信して
おく。サーバコンピュータ60は、使用者から要求され
て画面作成が必要となった時に、HTMLの変動する部
分(例えば、テレビの電力量)をHTMLの変動しない
部分に埋め込み、液晶画面に表示するHTMLを作成す
る方法とする。サーバコンピュータ60には、HTML
の変動しない部分と変動する部分を結合し、表示可能な
HTMLを作成する機能、HTMLを表示機能付電気機
器62に送信する機能、表示機能付電気機器62に表示
要求を送信する機能を有するプログラム(以下、「HT
ML作成プログラム」という。)が存在する。
【0030】〈処理手順〉 ・センター装置69は、PHS網68を介して住宅70
のサーバコンピュータ60に接続し、HTMLの変動し
ない部分を送信する。 ・サーバコンピュータ60は、受信したHTMLの変動
しない部分を記憶装置61に保存する。 ・HTML作成プログラムは、使用者から電気機器の状
態情報を表示するよう要求があった場合、表示要求に該
当するデータ(HTMLの変動しない部分と変動する部
分)を記憶装置61から抽出し、表示可能なHTMLを
作成する。 ・HTML作成プログラムは、表示機能付電気機器62
の仮想機器を読み込み、仮想機器に対してHTMLを送
信し、表示要求を出す。 ・仮想機器と同じ情報を持つ表示機能付電気機器62の
マイクロコンピュータ63は、受信したHTMLと表示
要求を表示画面部64のプログラム部分66に受け渡
す。 ・表示画面部64のプログラム部分66は、受け取った
HTMLを、HTML解析機能を用いて解析し、液晶画
面描画機能を用いて、液晶画面にHTMLを表示する。
また、必要であれば、データ保存機能を用いてHTML
を保存することもできる。
【0031】
【実施例】本願発明の詳細を実施例で説明する。本願発
明はこれら実施例によって何ら限定されるものではな
い。
【0032】実施例1 図13にもとづいて、サーバコンピュータと一つ以上の
電気機器とで構成された住宅、および、外部にはセンタ
ー装置があって、サーバコンピュータとの通信ができる
システム構成における実施例を説明する。電気機器85
は、電気機器85の状態情報を取得するため、およびサ
ーバコンピュータ80と通信するためのインターフェー
ス84を内蔵しており、電気機器85の電源プラグをコ
ンセントに接続することで分電盤89を介して電灯線9
0でサーバコンピュータ80と通信できる。電気機器8
7はインターフェース86を電気機器87の外側、すな
わち電気機器87の電源ケーブルに接続することで電気
機器85と同様の手順でサーバコンピュータ80と通信
できる。このようにインターフェースは、電気機器に内
蔵させることと、電気機器の外側で電気機器に接続させ
ることが可能である。サーバコンピュータ80は、CP
U81、記憶装置82、外部通信装置83とで構成され
ており、電源の供給を受けるために電灯線90に接続さ
れている。なお、サーバコンピュータ80の接続位置に
制限はなく、電力量計88と分電盤89の間に接続する
ことも可能であり、また、サーバコンピュータ80を電
力量計88内部に備えること、すなわち電力量計88と
一体化させる構成も可能である。サーバコンピュータ8
0のCPU81は、リアルタイムオペレーティングシス
テムおよびJava(登録商標)実行環境などのシステ
ムや、電気機器ごとの電気料金を計算するアプリケーシ
ョンプログラムを実行・制御するための中央演算装置で
ある。サーバコンピュータ80の記憶装置82は不揮発
性メモリなどで構成されており、収集した電気機器の状
態情報やプログラムを保持することができる。サーバコ
ンピュータ80の外部通信装置83は、例えばPHSな
どの外部通信装置を指すものである。センター装置92
は、例えば電気機器の状態情報をサーバコンピュータ8
0から受信して、電気機器毎の電気料金請求処理を行う
ホストコンピュータ93と、サーバコンピュータ80と
の通信を行うためのPHSなどの外部通信装置95で構
成されており、サーバコンピュータ80とはWAN91
を介して接続することができる。本発明のサーバコンピ
ュータ80は、住宅94で使用される電気機器85の仮
想機器を呼び寄せ、読み込むことによって電気機器85
の状態情報を取得し、サーバコンピュータ80の記憶装
置82に保存している。また、サーバコンピュータ80
は、住宅94で使用される電気機器87についても、同
様に電気機器87の仮想機器を呼び寄せ、読み込むこと
によって電気機器87の状態情報を取得し、サーバコン
ピュータ80の記憶装置82に保存している。サーバコ
ンピュータ80は、予め設定されたタイミングに達しス
ケジューラから要求があるとき、および/または、セン
ター装置92からの指令があるときに、サーバコンピュ
ータ80の記憶装置82に保存している電気機器の状態
情報、および/または、電気機器の状態情報にもとづい
てサーバコンピュータ80が計算した電気料金をセンタ
ー装置92のホストコンピュータ93に送信する。サー
バコンピュータ80が電気料金の計算を行う場合は、サ
ーバコンピュータ80に電気料金の計算をするためのア
ルゴリズムを含んだアプリケーションプログラムを常駐
させておき、アプリケーションプログラムが電気機器の
状態情報のうち、予め定められたパラメータ(例えば、
電力量など)を、サーバコンピュータ80の記憶装置8
2に保存している電気機器の状態情報から取得すること
で電気機器毎の電気料金の計算を行うとともに、計算結
果をサーバコンピュータ80の記憶装置82に保存す
る。センター装置92は、サーバコンピュータ80から
送信される電気機器の状態情報、および/または、電気
機器の状態情報にもとづいてサーバコンピュータ80が
計算した電気料金を受信する。センター装置92が電気
料金の計算を行う場合は、センター装置92が受信した
電気機器の状態情報のうち、予め定められたパラメータ
(例えば、電力量など)と、電気料金を計算するための
アルゴリズムにより、センター装置92のホストコンピ
ュータ93が電気機器毎の電気料金を計算するととも
に、これを課金のためのデータに変換して、金融機関へ
の口座振替依頼処理に連係することができる。一方、サ
ーバコンピュータ80が電気料金の計算を行う場合は、
サーバコンピュータ80が計算した電気料金をセンター
装置92が受信すると、センター装置92のホストコン
ピュータ93は、電気料金を課金のためのデータに変換
して、金融機関への口座振替依頼処理に連係することが
できる。
【0033】実施例2 本発明がもたらしうるビジネスの一例を、図14を用い
て説明する。図14は、本発明を用いた、使用者の生活
を見守るシステムの概略図である。本発明のサーバコン
ピュータは、一人暮らしの高齢者など(以下、「使用
者」という。)が生活している使用者宅内に設置されて
いる電気機器の状態情報を、取得、保持し、その収集し
たデータをあらかじめ設定したタイミングでセンター装
置へ送信する。本システムを利用した生活見守りサービ
スを提供するサービスプロバイダ104は、センター装
置102が受信した状態情報をもとにして、使用者10
1の生活に異常がないかどうかを判断することや、ま
た、サービスプロバイダ104が、センター装置102
が受信した状態情報を、例えば、使用者101の子や孫
などの遠隔地に住む家族(以下、「見守り者」とい
う。)に提供することによって、見守り者106が使用
者101の日常生活を見守ることができる。このとき、
一方で、見守り者106が、使用者101の日常の生活
を見守るために電気機器の稼働状態を照会することも考
えられる。生活見守りサービスの対象となる電気機器
は、その状態情報から使用者101の生活の様子が判断
できる電気機器であり、その使用形態、使用頻度など
は、使用者毎に様々であるため、使用者101および見
守り者106が協議のうえ、どの電気機器の、どの状態
情報を活用するのかを決定することになる。サービスプ
ロバイダ104、使用者101および見守り者106の
三者は、使用者101の電気機器の状態情報をサービス
プロバイダ104および見守り者106が取得、照会、
活用することに関し、契約を締結する。センター装置1
02運営者はこの契約にもとづき、生活見守りサービス
に係る認証を与える。生活見守りサービスの内容を以
下、例記する。サービスプロバイダ104は、インター
ネット網などのWAN103を介してセンター装置10
2にある電気機器の状態情報を取得して、見守り者10
6に対して電子メールなどを用いて定期的に情報を連係
したり、サービスプロバイダ104のコンピュータ10
5上で電気機器の状態情報を照会したりするサービスを
提供する。この場合、見守り者106はパソコン107
などを用いて、サービスプロバイダ104のコンピュー
タ105にアクセスして電気機器の状態情報を照会する
ことにより、使用者101と同居していなくても、使用
者101の生活の様子を推測することができる。このと
き、サービスプロバイダ104は情報の提供方法とし
て、単にデータを羅列するのではなく、グラフや表を使
ってデータを見やすく編集することや、過去1週間、1
0日間といった単位で情報を提供し、現在と過去の実績
を比較しやすくし、使用者の生活での異常を容易に発見
できるようにしてもよい。一方、見守り者106からサ
ービスプロバイダ104にアクセスする方法だけでな
く、サービスプロバイダ104が使用者101の電気機
器の状態情報をチェックする方法、すなわち、安否の確
認が必要と考えられる場合(例えば、テレビの電源が終
日ONにならないとか、冷蔵庫が終日開閉されていない
というような場合)に、警告を発生させるアプリケーシ
ョンプログラムをサービスプロバイダ104内のコンピ
ュータ105で動作させて、現在の使用状態が異常と判
断したときに、サービスプロバイダ104から使用者1
01および/または見守り者106にその旨を連絡する
といったサービスも考えられる。なお、センター装置運
営者がサービスプロバイダとなって該システムのサービ
スを提供するケースもあり得る。このシステムにより、
見守り者106は手間をかけず、居ながらにして使用者
101の生活を見守ることができるとともに、使用者1
01にとっては、生活を見守られるための装置や通信に
係る煩わしさを意識することなく、また、自分の生活リ
ズムを変えることなく、見守り者106から見守られる
安心感を得ることができる。さらに、該サーバコンピュ
ータ100が電気機器毎の状態情報を収集することか
ら、使用者101が使用する電気機器を新規に買い換え
ても、電気機器側の手当てはいらず、そのままの使用で
生活見守りサービスを継続することができる。
【0034】実施例3 本発明がもたらしうるビジネスの一例を、図15を用い
て説明する。本発明の実施例のうち、リース会社がファ
クシミリをリースする場合の電気機器別課金システムに
ついて説明する。本発明によるサーバコンピュータ11
1、住宅内に設置されたファクシミリ114は電灯線1
12に接続されており、電力量を計量するために電力量
計器113が存在している。リース会社115は、該住
宅内に設置されたファクシミリ114をファクシミリ1
14の使用者(以下、「使用者」という。)にリースし
ている。この場合、ファクシミリ114の所有権はリー
ス会社115に留保されている。使用者は、ファクシミ
リ114を使用した回数にもとづいて算出した機器使用
料金をリース会社115に支払う契約をリース会社11
5と締結している。なお、使用者はファクシミリ114
の通信料金を電話会社に、電気料金を電気事業者に支払
うことになる。サーバコンピュータ111は、電気料金
およびファクシミリ114の機器使用料金の課金に必要
なデータ(以下、「課金データ」という。)を収集、保
存している。リース会社115は、サーバコンピュータ
111の設置者である電気事業者116にファクシミリ
114の該機器使用料金の徴収を委託する。サーバコン
ピュータ111に保存した課金データは、センター装置
117で回収、加工され、電気事業者116に送信され
る。電気事業者116は、該住宅全体の当該使用者名義
の電気料金、すなわち該住宅で使用された電気料金を、
該使用者へ請求するのに併せて、ファクシミリ114の
機器使用料金の請求、徴収を代行することとし、該使用
者に対して電気料金およびファクシミリ114の機器使
用料金を請求するとともに、該使用者の振替銀行口座が
設定されている金融機関118に対して、電気料金およ
び機器使用料金の振替依頼をする。また、電気事業者1
16は、ファクシミリ114の機器使用料金に係る課金
データをリース会社115に通知する。金融機関118
は、該住宅全体の電気料金およびファクシミリ114の
機器使用料金を当該使用者の振替銀行口座から引き落と
し、振替結果を電気事業者116に通知するとともに、
当該機器使用料金をリース会社115の口座に振り込
む。リース会社115は、電気事業者116から予めデ
ータ通知された課金データと振込金額が一致しているか
どうかを確認する。なお、サーバコンピュータ111を
用いることにより、ファクシミリ114使用分のみに係
る電力量を計測することもできるため、電気事業者は、
該住宅全体の電力量からファクシミリ114の電力量を
差し引いた電力量に相当する電気料金については、該使
用者に、また、ファクシミリ114の電力量に相当する
電気料金については、第三者、例えばリース会社115
に、請求するような電気料金体系を適用することもでき
る。以上は、ファクシミリ114を使用した回数にもと
づいて機器使用料金を算出する例を記載しているが、サ
ーバコンピュータ111を用いることによって取得でき
る他の状態情報、例えば、電力量、通電時間等にもとづ
いた機器使用料金を算出、課金することも可能である。
【0035】次に、金融機関118が介在しないケース
について説明する。電気事業者116がセンター装置1
17の運営者となっているとする。ファクシミリ114
の機器使用料金の被課金者(必ずしも、ファクシミリ1
14の使用者でなくてもよい。例えば、遠隔地に住む使
用者の家族)が、リース会社115とファクシミリ11
4の機器使用料金支払者として契約する。電気事業者1
16がこの契約の締結の仲介をすることになる。被課金
者は、ファクシミリ114の機器使用料金の支払義務者
として、センター装置117に登録される。このとき、
該被課金者は、センター装置117にクレジットを預託
する。電気事業者116は、リース会社115に代わっ
てファクシミリ114の機器使用料金の課金・料金回収
を行う。電気事業者116は、課金データをもとに計算
したファクシミリ114の機器使用料金を被課金者から
預託されたクレジットから差し引き、リース会社115
に連係する。また、リース会社115が、既存のカード
会社のサービスを利用して、該機器使用料金を回収する
ことや、既存の電子決済システムに該課金情報を電子デ
ータとして連係することによって、該機器使用料金を電
子収納することも考えられる。なお、該電気機器の貸与
者および/または課金者がリース会社115ではなく、
家電メーカ等の第三者である場合、ファクシミリ114
の機器使用料金の回収を、電気事業者116に委託する
ことも考えられる。さらに、センター装置117運営者
が、電気機器別の機器使用料金と併せて、他の公共料金
等の課金・回収を、代行することも考えられる。
【0036】《用途》以下のような用途への適用が考え
られる。 a.電気機器別状態情報収集システム b.電気負荷実態調査システム c.電気機器別課金システム d.高齢者等の生活モニタリングシステム e.セキュリティサービスシステム
【0037】
【発明の効果】電力会社等が実施してきたこれまでの電
気機器負荷実態調査は、大型の専用機器やシステムの取
り付けが必要であり、データも電力量しか計測できなか
ったが、本発明のサーバコンピュータを各住宅に配設す
ることによって、電気機器毎の電力量のほか、通電時
間、使用回数や電源のON/OFFなどの電気機器固有
の状態情報を外部から取り出すことができる。本発明に
よれば、電気機器負荷実態調査のために必要な機器は、
コンパクトなものになり、対象となる顧客(電気の使用
者)の生活の支障になることなく、電気機器毎の使用デ
ータを収集することができ、電気事業の運営に資するデ
ータを得ることができる。一方、電気の使用者にとって
は、特別な装置を用意することなく、実際の電気料金と
連動した電気機器毎の電力量や電気料金が把握できるた
め、省エネ意識を向上することができる。さらに、本発
明の包含仮想機器および統括仮想機器を用いることによ
り、使用者宅内に電気機器が多数存在したり、地域単位
で使用者宅内の多数の機器を管理する場合にも、通信回
線の制約にとらわれることなく、スムースに、外部のセ
ンター装置へデータを送信することができる。本発明を
もとにしたシステムにより、電気機器の設置場所は住宅
に限ることなく、オフィスビル、工場、農場等での、電
気機器毎の状態情報を遠隔地で取得することを活用する
サービスを創設することができる。電気機器毎に課金す
ることができ、必ずしも当該電気機器の使用者が電気料
金を支払わなくてもよい仕組み、電気料金の収納単位が
建物・部屋単位でない仕組み、ひいてはインターネット
による電子決済機能とリンクした仕組みを容易に構築す
ること(新しい電気料金制度の設定)ができる。このこ
とにより、電気の使用者以外(居住者)の者、例えば、
家電メーカやマーケティングリサーチ会社が、電気の使
用者の協力を得て、電気機器を設置し、その使用状況を
リサーチすることができる。電気機器毎の使用回数や電
力量に応じた電気料金の支払が可能になるため、電気機
器のリースを普及させることができ、また、電気機器の
使い回しを促進することができる。ひいては、電気機器
の使い捨て等を抑制することができ、環境保護、二酸化
炭素削減などに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーバコンピュータと電気機器を住宅内に設置
した場合の構成を示すシステム構成図の例である。
【図2】電力量データ収集基板の構成図である。
【図3】仮想機器説明図である。
【図4】電気機器状態情報取得の処理手順について説明
する図面である。
【図5】サーバコンピュータと電気機器を住宅内に設置
した場合の電気料金計算の例を説明する図面である。
【図6】電気料金の計算の処理手順について説明する図
面である。
【図7】図6の続きの図面である。
【図8】電気事業者が2者の場合の包含仮想機器および
統括仮想機器を説明するシステム構成図である。
【図9】電気事業者が3者の場合の包含仮想機器および
統括仮想機器を説明するシステム構成図である。
【図10】サーバが保持する包含仮想機器の状態を示す
図である。
【図11】センターが保持する統括仮想機器を詳細に示
す図である。
【図12】表示機能付電気機器に電気機器の状態情報お
よび/または電気料金を表示させることができるシステ
ム構成図である。
【図13】サーバコンピュータと一つ以上の電気機器と
で構成された住宅、および、外部にはセンター装置があ
って、サーバコンピュータとの通信ができるシステム構
成における実施例1を説明する図面である。
【図14】使用者の生活を見守るシステム(実施例2)
の概略図である。
【図15】リース会社がファクシミリをリースする場合
の電気機器別課金システム(実施例3)について説明す
る図面である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器の状態情報を取得する方法であ
    って、電気機器と同じ情報を持つ分身として記述された
    ソフトウエアオブジェクトであり、かつ、該電気機器と
    の通信に使われる複数の通信プロトコルをその中に隠蔽
    した仮想機器、を呼び寄せ、読み込むことによって、該
    電気機器の状態情報を取得することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 サーバコンピュータと状態情報収集の対
    象となる一以上の電気機器とで構成されており、該サー
    バコンピュータと該電気機器とが無線および/または有
    線通信を介して接続されているシステムにおけるサーバ
    コンピュータであって、そのサーバコンピュータが、該
    電気機器と同じ情報を持つ分身として記述されたソフト
    ウエアオブジェクトであり、かつ、該電気機器との通信
    に使われる複数の通信プロトコルをその中に隠蔽した仮
    想機器を作成し、呼び寄せ、読み込むことによって、該
    電気機器の状態情報を取得し、記憶装置に保持する機能
    を有することを特徴とするサーバコンピュータ。
  3. 【請求項3】 さらに複数の仮想機器、および/また
    は、各仮想機器のふるまいなどの機能を記述した固定エ
    ージェントの設定、および/または、各仮想機器を通じ
    て取得した記録までを含めた包含仮想機器およびさらに
    は複数の包含仮想機器を統括する統括仮想機器を作成
    し、保持し、および/または動作させる機能を有し、お
    よび/または、配送する機能を有する請求項2のサーバ
    コンピュータ。
  4. 【請求項4】 他のサーバが作成した包含仮想機器、お
    よび/または、統括仮想機器を呼び寄せ、保持し、およ
    び/または、動作させることができ、包含仮想機器、お
    よび/または、統括仮想機器を操作することによって、
    複数の電気機器それぞれの情報を変更、および/また
    は、監視・制御を行うことができる請求項2または3の
    サーバコンピュータ。
  5. 【請求項5】 固定エージェントを配送、常駐させるリ
    モートステーションシステムを装備し、外部につながる
    電気機器の状態情報収集および制御を仮想機器を用いて
    行うとともに、それらの状態情報にもとづいて情報の加
    工・演算などを実施することができる機能を有する請求
    項2、3または4のサーバコンピュータ。
  6. 【請求項6】 電気機器の状態情報および現状値を、あ
    らかじめ登録されたスケジュールに従って収集・保存し
    たり、指定された情報の状態変化記録の保存や指定周期
    でのアナログ値のトレンド記録、日報・月報等の作成を
    行うとともに、仮想機器を介して現状値の表示および保
    存データのネットワーク経由による閲覧を行うことがで
    きる機能を有することを特徴とする請求項2ないし5の
    いずれかのサーバコンピュータ。
  7. 【請求項7】 サーバコンピュータが、記憶装置に保持
    した該電気機器の状態情報を参照して、該電気機器の電
    気料金を計算する機能を有する請求項2ないし6のいず
    れかのサーバコンピュータ。
  8. 【請求項8】 サーバコンピュータが、記憶装置に保持
    するエージェントや情報を送信する機能を有する請求項
    2ないし7のいずれかのサーバコンピュータ。
  9. 【請求項9】 サーバコンピュータが、記憶装置に保持
    する情報を、無線および/または有線を介して、電気機
    器に表示させる機能を有する請求項2ないし8のいずれ
    かのサーバコンピュータ。
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