JP2003263071A - 潤滑剤塗布装置および画像形成装置 - Google Patents

潤滑剤塗布装置および画像形成装置

Info

Publication number
JP2003263071A
JP2003263071A JP2002065211A JP2002065211A JP2003263071A JP 2003263071 A JP2003263071 A JP 2003263071A JP 2002065211 A JP2002065211 A JP 2002065211A JP 2002065211 A JP2002065211 A JP 2002065211A JP 2003263071 A JP2003263071 A JP 2003263071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
image forming
toner
image
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002065211A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3973932B2 (ja
Inventor
Yoshinori Ozawa
義則 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002065211A priority Critical patent/JP3973932B2/ja
Publication of JP2003263071A publication Critical patent/JP2003263071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3973932B2 publication Critical patent/JP3973932B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の作像ユニットから順次画像を転写する場
合を対象として最初の転写行程から最終の転写行程にお
いて転写画像の一部が逆転写して欠損することによる不
鮮明な画像が得られてしまうことがないようにできる構
成を備えた潤滑剤塗布装置を提供する。 【解決手段】被塗布体4に対して接離可能に設けられて
いる塗布部材18と、上記被塗布体4に付着する付着物
の付着量を検知可能な付着量検出センサ19と、上記付
着量検出センサ19による検知結果に応じて上記塗布部
材18の動作態位を設定可能な制御部20とを備え、上
記制御部は、上記複数の被塗布体間で前段(n−1番
目)の被塗布体に設けられる付着物識別部に含まれる付
着物が次段(n番目)で逆転写する量を検出し、その検
出結果に応じて上記塗布部材による潤滑剤の塗布制御を
行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑剤塗布装置お
よび画像形成装置に関し、さらに詳しくは、潜像担持体
である感光体への潤滑剤塗布を実行するための構成に関
する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の一つであるカラー複写機
あるいはカラープリンタにおいては、色分解色に対応す
る補色トナーを用いて色分解毎に形成された静電潜像を
現像処理し、現像によって可視像とされたトナー像を記
録媒体に重畳転写することによりフルカラー画像を得る
行程が実行される。
【0003】フルカラー画像を得る場合には、各色分解
毎の静電潜像が形成される潜像担持体である感光体およ
びこの感光体に対して画像形成処理を実行する帯電装
置、書込装置、現像装置および転写装置を纏めて装備す
る作像ユニットが色分解数に対応する数設けられ、各作
像ユニットで形成された可視像を、中間転写体が用いら
れる場合にはその中間転写体に順次1次転写して重畳し
た画像を記録媒体に対して2次転写により一括転写する
ことが行われ、また、記録媒体を各作像ユニット管に移
動させる場合には移動過程にある記録媒体に対して各作
像ユニットで形成された入りの画像を順次重畳転写する
ことにより移動を終えた記録媒体上にフルカラー画像を
形成することが行われる。
【0004】複数の作像ユニットを用いた画像形成装置
の方式の一つとして、記録媒体を静電吸着しながら搬送
する転写ベルトの展張方向に沿ってイエロー、マゼン
タ、シアンおよびブラックの各画像を形成可能な作像ユ
ニットを並置した4連タンデム方式がある。4連タンデ
ム方式においては、ベルトの展張方向に沿って並置され
ている各作像ユニットの位置で画像転写が行われるが、
展張方向で最初の転写位置と最後の転写位置とで画像の
転写状況が変化することがある。つまり、例えば、記録
媒体をベルトにより搬送しながら各作像ユニットでの画
像転写を行う場合でいうと、記録媒体を静電吸着しなが
ら搬送するベルトの移動方向上流側で転写された画像の
一部が移動方向下流側の転写位置において記録媒体側か
ら感光体側に逆転写、いわゆる、オフセットして剥ぎ取
られた格好となり、画像の濃度ムラや画像の欠損が発生
する。このような現象が発生するとトナー画像の鮮明度
が不安定となってぼそついた画像となるばかりでなくト
ナーの浪費にも繋がる。
【0005】従来、トナーのオフセットを防止するため
の構成としては、定着装置におけるホットオフセットを
防止するための構成が知られている。この構成は、定着
部材、特にトナーと接触する側の加熱部材表面に離型剤
を塗布する構成である。そこで、感光体へのトナーのオ
フセットを防止するために、感光体を対象として潤滑剤
を塗布する構成が提案されている(例えば、特開200
1−201899号公報)。上記公報には、感光体の表
面摩擦係数を所定値に維持するために潤滑剤を塗布する
構成が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示されている構成では、潤滑剤の塗布目的が感光体に接
触して残留トナーを回収するクリーニング装置に装備さ
れているクリーニングブレードとの間で発生する摩擦負
荷増加を防止することだけであり、トナーの逆転写を防
止するようにはなっていない。特に、摩擦抵抗軽減のた
めにはなるべく多くの潤滑剤を塗布しなければならない
が、この結果として過剰塗布状態となるとその潤滑剤が
感光体への接触帯電方式を用いた場合の帯電ローラある
いは非接触帯電方式を用いた場合の帯電チャージャへの
飛散による汚損が発生する。このような帯電部での汚損
は帯電ムラにより画像の一部にスジ状のムラが発生する
ことになる。
【0007】本発明の目的は、上記従来の潤滑剤塗布装
置、特に、複数の作像ユニットから順次画像を転写する
場合を対象として最初の転写行程から最終の転写行程に
おいて転写画像の一部が逆転写して欠損することによる
不鮮明な画像が得られてしまうことがないようにできる
構成を備えた潤滑剤塗布装置および画像形成装置を提供
することにある。
【0008】本発明の別の目的は、逆転写によるトナー
消費量の増加を抑えると共に逆転写する対象である潜像
担持体の周辺に位置する装置への汚損を防止して画像ム
ラを防止できる構成を備えた潤滑剤塗布装置および画像
形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の被塗布体に対してそれぞれ配置されて潤滑剤を該
被塗布体に塗布するための潤滑剤塗布装置であって、上
記被塗布体に対して接離可能に設けられている塗布部材
と、上記被塗布体に付着する付着物の付着量を検知可能
な付着量検知センサと、上記付着量検知センサによる検
知結果に応じて上記塗布部材の動作態位を設定可能な制
御部とを備え、上記制御部は、上記複数の被塗布体間で
前段(n−1番目)の被塗布体に設けられる付着物識別
部に含まれる付着物が次段(n番目)で逆転写する量を
検出し、その検出結果に応じて上記塗布部材による潤滑
剤の塗布制御を行うことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に加えて、上記制御部は、上記被塗布体での付着物の
付着量検知動作と上記潤滑剤の塗布動作とを交互に繰り
返し、上記被塗布体での付着物の付着量の検知結果が閾
値以下に達した時点で潤滑剤塗布動作を終了することを
特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明に加えて、上記制御部は、上記付着物の付着
量検知と潤滑剤塗布動作とを交互に行う作業を1サイク
ルとし、該作業のサイクル数を制限可能であることを特
徴としている。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
うちの一つに記載の潤滑剤塗布装置を潤滑剤の被塗布体
である潜像担持体を含む作像ユニットを複数並置して複
数色の画像を形成可能な構成を対象として画像形成装置
に装備したことを特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明に加えて、上記潤滑剤塗布装置は、潜像担持体の周辺
に設けられている転写部とクリーニング部との間で潜像
担持体と対向する位置に該潜像担持体上に担持される付
着物であるトナーの濃度を付着量として検知可能な濃度
センサが配置されていることを特徴としている。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項4または5
記載の発明に加えて、上記作像ユニットは、上記潜像担
持体からのトナー画像の転写対象が移動する方向に沿っ
て上流側から下流側に向けて並置されていることを特徴
としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を説明する。図1は、本発明の実施形態による潤滑
剤塗布装置が用いられる画像形成装置の構成を示す模式
図である。同図に示す画像形成装置1は、記録媒体とし
て用いら得る記録シート(図示されず)を静電吸着した
状態で搬送可能な転写ベルト2に沿って複数の作像ユニ
ット3Y,3M,3C,3Bが並置されている4連式タ
ンデム方式を用いたカラープリンタである。本発明は、
プリンタに限らず、複写機やファクシミリ装置あるいは
印刷機なども画像形成装置として含むものである。
【0016】以下に作像ユニットのうちで、補色の一つ
であるイエローを対象とした画像形成が可能な作像ユニ
ット3Yを対象としてその構成を説明し、他の作像ユニ
ットにおいては数字の次に付けたアルファベットにより
形成される画像色を区別しておく。作像ユニット3Yに
は、潜像担持体として感光体ドラム4Yが用いられ、感
光体ドラム4Yの周囲には、感光体ドラム4Yの回転過
程において画像形成処理を実行する帯電装置5Y、書込
装置6Y、現像装置7Yおよびクリーニング装置8Yが
それぞれ配置されている。
【0017】各作像ユニットにおける感光体ドラム4
Y,4M,4C,4Bに対向する位置には転写ベルト2
が設けられており、転写ベルト2は、複数のローラに掛
け回された状態で各作像ユニットと対向する展張面が図
示矢印方向に移動するようになっている。転写ベルト2
は、図示しない給紙装置から繰り出されてレジストロー
ラ10によりレジスト給送される記録シートを静電吸着
した状態で移動させることができ、移動過程において各
作像ユニットの感光体ドラムから画像を転写させるよう
になっている。このため、転写ベルト2をはさんで各作
像ユニットにおける感光体ドラム4Y、4M、4C、4
Bと対向する位置には転写バイアスを印加可能な転写ロ
ーラ11Y、11M、11C、11Bがそれぞれ配置さ
れている。なお、図1において符号12は転写ベルトク
リーニング装置であり、符号13は定着装置である。
【0018】一方、各作像ユニット3Y、3M、3C、
3Bには、各クリーニング装置8Y、8M、8C、8B
と各帯電装置4Y、4M、4C、4Bとの間に潤滑剤塗
布装置14が配置されている。潤滑剤塗布装置14は、
図2に示すように、不動部に設けられている塗布部材ス
ライドガイドケース14Aの内部に取り付けられている
ソレノイド15と、ソレノイド15により感光体ドラム
に対して進退方向に移動可能な潤滑剤固定ケース16
と、潤滑剤固定ケース16の内部に装填されて自重によ
り落下可能な潤滑剤17と、潤滑剤17に穂先を接触さ
せた状態で潤滑剤固定ケース16により回転自在に支持
されている塗布ブラシ18とを備えている。塗布ブラシ
18は、感光体ドラムに接触した際に感光体ドラムに連
動して回転する構成あるいは、図示しない駆動源を用い
て回転速度を可変若しくは所定速度で回転する構成が用
いられ、重力により落下する習性を有する潤滑剤17と
常時接触している。
【0019】本実施形態においては潤滑剤17が乾燥さ
せた固体疎水性潤滑剤を用いた固形潤滑剤で構成されて
おり、材料として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バ
リウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン
酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、
ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸
鉄、オレイン酸コバルト、オレイン酸鉛、オレイン酸マ
グネシウム、オレイン酸銅、パルチミン酸亜鉛、パルチ
ミン酸コバルト、パルチミン酸銅、パルチミン酸マグネ
シウム、パルチミン酸アルミニウム、パルチミン酸カル
シウム、カプリル酸鉛、カプロン酸鉛、リノレン酸亜
鉛、リノレン酸コバルト、リノレン酸カルシウム、リコ
リノネン酸亜鉛及びリコリノネン酸カドウミウのような
脂肪酸の金属塩、例えばカポツトコーポレーションから
市販されているCab−O−S11のようなコロイド状
高温シリカ粉末がある。
【0020】潤滑剤塗布装置14は、各作像ユニット間
でのトナーの付着量に対応するトナー濃度を検知し、そ
の濃度検知結果において記録シートの移動方向で上流側
よりも下流側での濃度が高くなっている場合に感光体ド
ラムに対するトナーの逆転写、つまり、オフセットが発
生している状態であるとして潤滑剤塗布作業を行う。以
下にこの作業について説明する。潤滑剤塗布作業には、
感光体ドラム4Y、4M、4C、4Bでのトナーの付着
量に対応するトナー濃度を検知することが必要であるの
で、各感光体ドラムには、転写位置とクリーニング位置
との間に付着物に相当するトナーの付着量を検知する付
着量検出センサとしての反射型画像濃度検出センサ19
が設けられている。
【0021】反射型画像濃度検出センサ19は、図3に
示す制御部20の入力側に接続されている。図3は、潤
滑剤塗布装置14での潤滑剤塗布作業を制御する制御部
20の構成を説明するためのブロック図であり、同図に
おいて制御部20は、マイクロコンピュータにより主要
部が構成され、図示しない入出力装置を介して入力側に
は反射型画像濃度検出センサ19が、そして出力側には
ソレノイド15の駆動部15Aおよび、塗布ブラシ18
が駆動源を備えた場合にはその駆動源の駆動部21が接
続されている。なお、塗布ブラシ18において駆動源を
用いない場合には駆動部21は不要である。
【0022】制御部20では、画像濃度検出センサ19
からの検知データに基づき、感光体ドラムへの逆転写ト
ナー量の判別を行う逆転写トナー付着量検出モードと、
潤滑剤の塗布作業を行う潤滑剤塗布モードとを1サイク
ル作業として制御するようになっている。以下に各モー
ド実行の内容を説明する。逆転写トナー付着量検出モー
ドは、転写ベルト2から感光体ドラムへのトナーの逆転
写付着量An(n:各作像ユニットの番目を意味する)
を検出する作業を行う。このモード実行時には、通常の
画像形成時に行われる記録シートへの画像転写時と同様
な画像形成処理が実行されるが、記録シートの給送は行
われずに画像が転写ベルト2上に形成される状態とされ
る。
【0023】転写ベルト2に形成される画像としては、
付着量検出用の特別な規格とされた付着物識別部として
のトナーパッチが用いられ、本実施形態では、少なくと
も、画像濃度検出センサ19の検出幅+5〜20mmと
されている。
【0024】潤滑剤塗布モードは、ソレノイド15によ
り塗布ブラシ18を感光体ドラムに接触させた状態で所
定時間Tの間、回転させることにより潤滑剤17を塗布
する作業であり、作業終了時には塗布ブラシ18が感光
体ドラムから離れる。このモード実行時には、通常の画
像形成時に行われる記録シートの搬送および露光行程は
実行されない。塗布ブラシ18を回転させる時間Tは、
任意に設定可能であるが、概ね感光体ドラムが1周する
時間の2〜3倍程度が潤滑剤の一様な塗布を確実にする
ために適当である。
【0025】制御部20では、逆転写トナー付着量検出
モードにおいて、転写ベルト2に対して各作像ユニット
毎で転写されるトナーパッチを対象として、前段(n−
1番目)の感光体ドラムで形成されたトナーパッチを転
写ベルト2に転写した後、転写ベルト2が移動して次段
(n番目)の感光体ドラムに達した際に次段(n番目)
の感光体ドラムに逆転写されるトナーの逆転写付着量A
nを検出する。
【0026】制御部20に入力されるトナーの逆転写付
着量Anが予め制御部20において登録されている閾値
(Aref)よりも大きい場合、特に、記録シートの移
動方向で上流側の2番目に位置する作像ユニット3Mか
ら下流側最終位置に配置されている作像ユニット3Bの
うちで一つでも閾値以上の場合には、潤滑剤塗布モード
を実行し、閾値以下に達するまでの間、逆転写トナー付
着量検出モードおよび潤滑剤塗布モードをそれぞれ交互
に繰り返し、閾値に達した時点で各モードを終了させ
る。
【0027】上記閾値(Aref)は一定値であり、全
く潤滑剤が感光体ドラムに塗布されない場合から潤滑塗
布モードの実行により感光体ドラム表面に潤滑剤が塗布
されると塗布時間と感光体摩擦係数μとは、図4に示す
ように摩擦係数μが低下する傾向となる。感光体ドラム
の表面摩擦係数μは、ある一定の塗布量(塗布時間の経
過)に達すると殆ど低下しなくなる。このときの摩擦係
数を便宜上、μrefとする。また、逆転写トナー付着
量Anと感光体ドラム表面の摩擦係数μとの関係は図5
に示すように変化する。これにより、閾値Arefとし
て、感光体ドラムの表面摩擦係数が上記μrefの時の
逆転写トナー付着量Anに対して誤差などを考慮した計
数αを加算した値(Aref+α)を閾値(An)とす
る。これにより、感光体ドラムへの潤滑剤の塗布を継続
しても表面摩擦係数がこの時点よりも低下しない状態、
いわゆる、摩擦係数の飽和状態が得られるときに画像濃
度を閾値とすることにより過剰な潤滑剤の供給を避ける
ことができ、過剰な潤滑剤の飛散などの不具合を起こさ
ないようにできる。
【0028】制御部20では、1サイクル時に実行され
るトナーパッチの濃度検知による逆転写トナー付着量検
出モードの回数を制限する場合がある。これは、反射型
画像濃度検出センサ19に不測の事態が発生して濃度検
知が不能となった場合あるいは感光体ドラムの経時劣化
により表面電位が不安定となるような場合に過剰な潤滑
剤の塗布が行われるのを防ぐための処置である。この場
合には、潤滑剤塗布モードの実行回数(i)を設定し、
実行毎にカウントアップして設定した実行回数に達した
場合に1サイクルの作業を中断して警報処置などを採
る。本実施形態では、上記実行回数(i)が5回とされ
ている。
【0029】制御部20での各モードの実行時期は、予
め設定された画像形成回数毎あるいは感光体ドラムの所
定回転回数毎とされ、これにより、感光体ドラムがクリ
ーニング行程を経過する際に潤滑剤も残留トナーと共に
掻き取られることが原因して潤滑剤の欠乏が生じた際の
トナー逆転写現象が発生しやすくなるのを前もって監視
することにより防止できるようになっている。
【0030】図6は、上記制御部20の動作を説明する
ためのフローチャートであり、1サイクルの作業開始時
には、逆転写トナー付着量検出モードが実行される(S
T1)。このモード実行時には、転写ベルト2に担持さ
れて搬送される記録シートの移動方向上流側から下流側
に向けた作像ユニットにおいてトナーパッチが形成さ
れ、転写ベルト2にそれぞれ転写される(ST1)。
【0031】転写ベルト2に形成されたトナーパッチ
は、これが形成された作像ユニット野路段に位置する作
像ユニットにおいて感光体ドラムに逆転写したトナーの
付着量が反射型画像濃度検出センサ19によって検出さ
れ、その結果が制御部20に出力される。
【0032】制御部20では、記録シートの移動方向上
流側から下流側に掛けて並置されている作像ユニット3
M、3C、3Bを対象として、逆転写トナー付着量An
(n:2番目、3番目、4番目の作像ユニットを意味す
る数字2,3,4が付してある)が取り込まれ、閾値
(Aref)と比較され(ST2〜ST5)、閾値(A
ref)よりも大きい場合には潤滑剤塗布モードが実行
される(ST6〜ST9)。所定時間の経過後、潤滑剤
塗布装置14における塗布ブラシ18が感光体ドラムか
ら離され(ST10)、上記閾値に達するまでの間、逆
転写トナー付着量検出モードおよび潤滑剤塗布モードが
繰り返される。
【0033】図7は、逆転写トナー付着量検出モードお
よびこれと交互に繰り返される潤滑剤塗布モードの実行
回数(i)を制限する場合を説明するためのフローチャ
ートであり、同図において、図6において説明したステ
ップST10までの処理が終了すると、実行回数(i)
がカウントアップされ(ST11)、その実行回数が所
定回数(5回)に達したかどうか判別し(ST12)、
所定回数(5回)に達している場合には1サイクルの作
業を終了する。なお、本実施形態では、実行回数が所定
回数に達した場合、この状態を警報してメンテナンスの
必要を警告することも可能である。
【0034】本実施形態においては、トナーの消費量を
低減する工夫もなされている。以下その説明を行う。一
般的に画像形成装置においては、記録紙上でのトナー付
着量を一定値M1に保つように制御されている、これ
は、フルカラー画像の場合、重畳されたトナーの量によ
って定着効率に影響が及び、定着装置での加熱熱量の増
加による負荷増大や高温下による危険性を避けるという
ことが理由の一つとなる。
【0035】第1番目の画像色を考えた場合、例えば、
記録シートの移動方向上流側で第1番目の作像ユニット
3Yでの感光体ドラム4Yに載せるべき最大トナー付着
量P1は、 M1=P1−(T1+T2+T3+T4) P1=M1+(T1+T2+T3+T4)・・・ 但し、M1:記録シート上での最終トナー付着量 T1:第1番目の作像ユニットでの転写時に感光体ドラ
ムに逆転写するトナー量 T2:第2番目の作像ユニットでの転写時に感光体ドラ
ムに逆転写するトナー量 T3:第3番目の作像ユニットでの転写時に感光体ドラ
ムに逆転写するトナー量 T4:第4番目の作像ユニットでの転写時に感光体ドラ
ムに逆転写するトナー量 により求められる。式において、未転写トナー、逆転
写トナーを減らすことにより感光体ドラムに載せるべき
トナー付着量が少なくて済むことになる。本実施形態で
は、式でのT1〜T4を低減することができるので、
感光体ドラムに載せるべきトナー付着量を少なくするこ
とができ、結果として、トナーの消費量を少なくするこ
とが可能となる。第2番目の作像ユニットおよび第3番
目の作像ユニットでのトナー消費量に関しても同様であ
る。
【0036】
【発明の効果】請求項1,4および5記載の発明によれ
ば、被塗布体である潜像担持体を含む作像ユニットが複
数並置されている場合に、各作像ユニットにおける前段
(n−1番目)の潜像担持体に付着している付着物であ
るトナーの量(濃度)を次段(n番目)の潜像担持体で
のトナーの付着量(濃度)と比較した結果に応じて潤滑
剤の塗布制御を行うので、各作像ユニットでの潜像担持
体上のトナーの付着量をオフセットがない状態に相当す
る量に達するまで自動的に制御することができる。これ
により、潜像担持体への付着物であるトナーの逆転写を
抑制することが可能となり、画像の一部が欠損する事態
を未然に防ぐことができる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、被塗布体へ
の付着物の付着量が閾値以下に達した時点で潤滑剤の塗
布動作を終了させるので、過剰な塗布による潤滑剤の飛
散を防止して被塗布体周辺部への汚染を防ぐことがで
き、被塗布体が潜像担持体であれば、その周辺に位置す
る帯電装置への汚染を防いで帯電ムラなどによる画像ム
ラの発生を未然に防止することが可能となる。
【0038】請求項3記載の発明によれば、付着物の付
着量検知と潤滑剤塗布動作とを交互に繰り返す作業を1
サイクルとし、該作業のサイクル数を制限することがで
きるので、付着量検知に不測の事態が発生した場合でも
潤滑剤の過剰な塗布を防止して周辺部材への潤滑剤によ
る汚染を防止することが可能となる。
【0039】請求項6記載の発明によれば、作像ユニッ
トは潜像担持体からのトナー画像の転写対象が移動する
方向に沿って上流側から下流側に向けて並置されている
ので、これを対象として潤滑剤塗布装置による上流側か
ら下流側に向けた潜像担持体間でのオフセットを潤滑剤
塗布動作によって解消することができ、下流側の転写画
像の一部が抜けてしまうような事態を未然に防止して不
良画像の発生を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による潤滑剤塗布装置を用いる画
像形成装置の構成を説明するための模式図である。
【図2】本発明の実施形態による潤滑剤塗布装置の構成
を説明するための模式図である。
【図3】図2に示した潤滑剤塗布装置の動作制御を行う
制御部の構成を説明するためのブロック図である。
【図4】図2に示した潤滑剤塗布装置による潤滑剤塗布
時での潜像担持体である感光体ドラムの表面摩擦係数と
塗布量(塗布時間)との関係を説明するための線図であ
る。
【図5】図2に示した潤滑剤塗布装置による潤滑剤塗布
時での潜像担持体である感光体ドラムの表面摩擦係数と
逆転写トナー付着量検出値との関係を説明するための線
図である。
【図6】図3に示した制御部の一動作を説明するための
フローチャートである。
【図7】図3に示した制御部の他の動作を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置の一つであるカラープリンタ 2 転写ベルト 3Y、3M、3C、3B 作像ユニット 4Y、4M、4C、4B 潜像担持体である感光体ドラ
ム 14 潤滑剤塗布装置 15 ソレノイド 15A ソレノイド用の駆動部 19 逆転写トナー付着量検出センサに相当する反射型
画像濃度センサ 20 制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の被塗布体に対してそれぞれ配置され
    て潤滑剤を該被塗布体に塗布するための潤滑剤塗布装置
    であって、 上記被塗布体に対して接離可能に設けられている塗布部
    材と、 上記被塗布体に付着する付着物の付着量を検知可能な付
    着量検知センサと、 上記付着量検知センサによる検知結果に応じて上記塗布
    部材の動作態位を設定可能な制御部とを備え、 上記制御部は、上記複数の被塗布体間で前段(n−1番
    目)の被塗布体に設けられる付着物識別部に含まれる付
    着物が次段(n番目)で逆転写する量を検出し、その検
    出結果に応じて上記塗布部材による潤滑剤の塗布制御を
    行うことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の潤滑剤塗布装置において、 上記制御部は、上記被塗布体での付着物の付着量検知動
    作と上記潤滑剤の塗布動作とを交互に繰り返し、上記被
    塗布体での付着物の付着量の検知結果が閾値以下に達し
    た時点で潤滑剤塗布動作を終了することを特徴とする潤
    滑剤塗布装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の潤滑剤塗布装置に
    おいて、 上記制御部は、上記付着物の付着量検知と潤滑剤塗布動
    作とを交互に行う作業を1サイクルとし、該作業のサイ
    クル数を制限可能であることを特徴とする潤滑剤塗布装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のうちの一つに記載の潤滑
    剤塗布装置を潤滑剤の被塗布体である潜像担持体を含む
    作像ユニットを複数並置して複数色の画像を形成可能な
    構成を対象として装備していることを特徴とする画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の画像形成装置において、 上記潤滑剤塗布装置は、潜像担持体の周辺に設けられて
    いる転写部とクリーニング部との間で潜像担持体と対向
    する位置に該潜像担持体上に担持される付着物であるト
    ナーの濃度を付着量として検知可能な濃度センサが配置
    されていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の画像形成装置にお
    いて、 上記作像ユニットは、上記潜像担持体からのトナー画像
    の転写対象が移動する方向に沿って上流側から下流側に
    向けて並置されていることを特徴とする画像形成装置。
JP2002065211A 2002-03-11 2002-03-11 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3973932B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002065211A JP3973932B2 (ja) 2002-03-11 2002-03-11 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002065211A JP3973932B2 (ja) 2002-03-11 2002-03-11 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003263071A true JP2003263071A (ja) 2003-09-19
JP3973932B2 JP3973932B2 (ja) 2007-09-12

Family

ID=29197634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002065211A Expired - Fee Related JP3973932B2 (ja) 2002-03-11 2002-03-11 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3973932B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008225240A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、潤滑剤塗布方法、プログラム及びコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2009042288A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Ricoh Co Ltd 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、および画像形成装置
JP2009251233A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2013033137A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラム
JP2013088509A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2018165776A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008225240A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、潤滑剤塗布方法、プログラム及びコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2009042288A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Ricoh Co Ltd 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、および画像形成装置
JP2009251233A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2013033137A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラム
US8837972B2 (en) 2011-08-02 2014-09-16 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus that removes residual toner on image bearing body with cleaning blade
JP2013088509A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2018165776A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3973932B2 (ja) 2007-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101393410B (zh) 成像设备
US7536123B2 (en) Image forming apparatus, method of recommending replacement of rotatable member, method of cleaning rotatable member and method of controlling image formation
US8095043B2 (en) Image forming apparatus and method of abrading photoconductor of the apparatus
JP2006258936A (ja) 画像形成装置
JP3973932B2 (ja) 画像形成装置
JP2009086234A (ja) 画像形成装置
US5296897A (en) Image forming apparatus for forming multi-image on transfer sheet with plural color toners
JP5366001B2 (ja) クリーニング装置、転写装置、画像形成装置及びクリーニング方法
JP5522152B2 (ja) 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP2004004685A (ja) 画像形成装置
US11422488B2 (en) Imaging system including a bias application device to apply bias to a tranfer roller
JP2010044098A (ja) 画像形成装置
JP2009157098A (ja) 転写装置及びこれを使用する画像形成装置
JP4207475B2 (ja) 画像形成装置
JP6098454B2 (ja) 画像形成装置
JP7214436B2 (ja) 画像形成装置
US9014588B2 (en) Image forming apparatus
JP2019074601A (ja) 画像形成装置
JP2019074602A (ja) 画像形成装置
JP7207958B2 (ja) 画像形成装置
JP2013020024A (ja) 画像形成装置
JP2007309988A (ja) 定着装置
JP2023074989A (ja) 画像形成装置
JP3163950B2 (ja) 画像形成装置
JP2002258638A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20070613

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120622

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130622

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees