JP3973932B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、潤滑剤塗布装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、潜像担持体である感光体への潤滑剤塗布を実行するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の一つであるカラー複写機あるいはカラープリンタにおいては、色分解色に対応する補色トナーを用いて色分解毎に形成された静電潜像を現像処理し、現像によって可視像とされたトナー像を記録媒体に重畳転写することによりフルカラー画像を得る行程が実行される。
【0003】
フルカラー画像を得る場合には、各色分解毎の静電潜像が形成される潜像担持体である感光体およびこの感光体に対して画像形成処理を実行する帯電装置、書込装置、現像装置および転写装置を纏めて装備する作像ユニットが色分解数に対応する数設けられ、各作像ユニットで形成された可視像を、中間転写体が用いられる場合にはその中間転写体に順次1次転写して重畳した画像を記録媒体に対して2次転写により一括転写することが行われ、また、記録媒体を各作像ユニット管に移動させる場合には移動過程にある記録媒体に対して各作像ユニットで形成された入りの画像を順次重畳転写することにより移動を終えた記録媒体上にフルカラー画像を形成することが行われる。
【0004】
複数の作像ユニットを用いた画像形成装置の方式の一つとして、記録媒体を静電吸着しながら搬送する転写ベルトの展張方向に沿ってイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各画像を形成可能な作像ユニットを並置した4連タンデム方式がある。
4連タンデム方式においては、ベルトの展張方向に沿って並置されている各作像ユニットの位置で画像転写が行われるが、展張方向で最初の転写位置と最後の転写位置とで画像の転写状況が変化することがある。つまり、例えば、記録媒体をベルトにより搬送しながら各作像ユニットでの画像転写を行う場合でいうと、記録媒体を静電吸着しながら搬送するベルトの移動方向上流側で転写された画像の一部が移動方向下流側の転写位置において記録媒体側から感光体側に逆転写、いわゆる、オフセットして剥ぎ取られた格好となり、画像の濃度ムラや画像の欠損が発生する。このような現象が発生するとトナー画像の鮮明度が不安定となってぼそついた画像となるばかりでなくトナーの浪費にも繋がる。
【0005】
従来、トナーのオフセットを防止するための構成としては、定着装置におけるホットオフセットを防止するための構成が知られている。この構成は、定着部材、特にトナーと接触する側の加熱部材表面に離型剤を塗布する構成である。そこで、感光体へのトナーのオフセットを防止するために、感光体を対象として潤滑剤を塗布する構成が提案されている(例えば、特開2001−201899号公報)。
上記公報には、感光体の表面摩擦係数を所定値に維持するために潤滑剤を塗布する構成が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に開示されている構成では、潤滑剤の塗布目的が感光体に接触して残留トナーを回収するクリーニング装置に装備されているクリーニングブレードとの間で発生する摩擦負荷増加を防止することだけであり、トナーの逆転写を防止するようにはなっていない。特に、摩擦抵抗軽減のためにはなるべく多くの潤滑剤を塗布しなければならないが、この結果として過剰塗布状態となるとその潤滑剤が感光体への接触帯電方式を用いた場合の帯電ローラあるいは非接触帯電方式を用いた場合の帯電チャージャへの飛散による汚損が発生する。このような帯電部での汚損は帯電ムラにより画像の一部にスジ状のムラが発生することになる。
【0007】
本発明の目的は、上記従来の潤滑剤塗布装置、特に、複数の作像ユニットから順次画像を転写する場合を対象として最初の転写行程から最終の転写行程において転写画像の一部が逆転写して欠損することによる不鮮明な画像が得られてしまうことがないようにできる構成を備えた潤滑剤塗布装置および画像形成装置を提供することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、逆転写によるトナー消費量の増加を抑えると共に逆転写する対象である潜像担持体の周辺に位置する装置への汚損を防止して画像ムラを防止できる構成を備えた潤滑剤塗布装置および画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数の潜像担持体に対してそれぞれ配置されて潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を備えた画像形成装置において、
上記潜像担持体に対して接離可能に設けられている塗布部材と、
上記潜像担持体に付着するトナーの付着量を検知可能な付着量検知センサと、
上記付着量検知センサによる検知結果に応じて上記塗布部材の動作態位を設定可能な制御部とを備え、
上記制御部は、上記複数の潜像担持体間で前段(n−1番目)の潜像担持体に形成されるトナー付着量検出用の付着物識別部に含まれるトナーが次段(n番目)で逆転写する量を検出し、その検出結果に応じて該検出結果が所定の逆転写量以上である場合に所定量以上の逆転写が発生している潜像担持体を対象として上記塗布部材による潤滑剤の塗布制御を行うことを特徴としている。
【0010】
請求項記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、上記制御部は、上記潜像担持体でのトナーの付着量検知動作と上記潤滑剤の塗布動作とを交互に繰り返し、上記潜像担持体でのトナーの付着量の検知結果が閾値以下に達した時点で潤滑剤塗布動作を終了することを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、上記制御部は、上記トナーの付着量検知と潤滑剤塗布動作とを交互に行う作業を1サイクルとし、該作業のサイクル数を制限可能であることを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のうちの一つに記載の画像形成装置において、上記潜像担持体は、複数の色毎に画像形成を行うために設けられている作像ユニットにそれぞれ設けられていることを特徴としている。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、上記潜像担持体には、転写位置とクリーニング位置との間にトナーの濃度を付着量として検知可能な濃度検知センサが配置されていることを特徴としている。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載の発明に加えて、上記作像ユニットは、上記潜像担持体からのトナー画像の転写対象が移動する方向に沿って上流側から下流側に向けて並置されていることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態による潤滑剤塗布装置が用いられる画像形成装置の構成を示す模式図である。
同図に示す画像形成装置1は、記録媒体として用いら得る記録シート(図示されず)を静電吸着した状態で搬送可能な転写ベルト2に沿って複数の作像ユニット3Y,3M,3C,3Bが並置されている4連式タンデム方式を用いたカラープリンタである。本発明は、プリンタに限らず、複写機やファクシミリ装置あるいは印刷機なども画像形成装置として含むものである。
【0016】
以下に作像ユニットのうちで、補色の一つであるイエローを対象とした画像形成が可能な作像ユニット3Yを対象としてその構成を説明し、他の作像ユニットにおいては数字の次に付けたアルファベットにより形成される画像色を区別しておく。
作像ユニット3Yには、潜像担持体として感光体ドラム4Yが用いられ、感光体ドラム4Yの周囲には、感光体ドラム4Yの回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置5Y、書込装置6Y、現像装置7Yおよびクリーニング装置8Yがそれぞれ配置されている。
【0017】
各作像ユニットにおける感光体ドラム4Y,4M,4C,4Bに対向する位置には転写ベルト2が設けられており、転写ベルト2は、複数のローラに掛け回された状態で各作像ユニットと対向する展張面が図示矢印方向に移動するようになっている。
転写ベルト2は、図示しない給紙装置から繰り出されてレジストローラ10によりレジスト給送される記録シートを静電吸着した状態で移動させることができ、移動過程において各作像ユニットの感光体ドラムから画像を転写させるようになっている。このため、転写ベルト2をはさんで各作像ユニットにおける感光体ドラム4Y、4M、4C、4Bと対向する位置には転写バイアスを印加可能な転写ローラ11Y、11M、11C、11Bがそれぞれ配置されている。なお、図1において符号12は転写ベルトクリーニング装置であり、符号13は定着装置である。
【0018】
一方、各作像ユニット3Y、3M、3C、3Bには、各クリーニング装置8Y、8M、8C、8Bと各帯電装置4Y、4M、4C、4Bとの間に潤滑剤塗布装置14が配置されている。
潤滑剤塗布装置14は、図2に示すように、不動部に設けられている塗布部材スライドガイドケース14Aの内部に取り付けられているソレノイド15と、ソレノイド15により感光体ドラムに対して進退方向に移動可能な潤滑剤固定ケース16と、潤滑剤固定ケース16の内部に装填されて自重により落下可能な潤滑剤17と、潤滑剤17に穂先を接触させた状態で潤滑剤固定ケース16により回転自在に支持されている塗布ブラシ18とを備えている。塗布ブラシ18は、感光体ドラムに接触した際に感光体ドラムに連動して回転する構成あるいは、図示しない駆動源を用いて回転速度を可変若しくは所定速度で回転する構成が用いられ、重力により落下する習性を有する潤滑剤17と常時接触している。
【0019】
本実施形態においては潤滑剤17が乾燥させた固体疎水性潤滑剤を用いた固形潤滑剤で構成されており、材料として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸コバルト、オレイン酸鉛、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸銅、パルチミン酸亜鉛、パルチミン酸コバルト、パルチミン酸銅、パルチミン酸マグネシウム、パルチミン酸アルミニウム、パルチミン酸カルシウム、カプリル酸鉛、カプロン酸鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸コバルト、リノレン酸カルシウム、リコリノネン酸亜鉛及びリコリノネン酸カドウミウのような脂肪酸の金属塩、例えばカポツトコーポレーションから市販されているCab−O−S11のようなコロイド状高温シリカ粉末がある。
【0020】
潤滑剤塗布装置14は、各作像ユニット間でのトナーの付着量に対応するトナー濃度を検知し、その濃度検知結果において記録シートの移動方向で上流側よりも下流側での濃度が高くなっている場合に感光体ドラムに対するトナーの逆転写、つまり、オフセットが発生している状態であるとして潤滑剤塗布作業を行う。以下にこの作業について説明する。
潤滑剤塗布作業には、感光体ドラム4Y、4M、4C、4Bでのトナーの付着量に対応するトナー濃度を検知することが必要であるので、各感光体ドラムには、転写位置とクリーニング位置との間に付着物に相当するトナーの付着量を検知する付着量検出センサとしての反射型画像濃度検出センサ19が設けられている。
【0021】
反射型画像濃度検出センサ19は、図3に示す制御部20の入力側に接続されている。
図3は、潤滑剤塗布装置14での潤滑剤塗布作業を制御する制御部20の構成を説明するためのブロック図であり、同図において制御部20は、マイクロコンピュータにより主要部が構成され、図示しない入出力装置を介して入力側には反射型画像濃度検出センサ19が、そして出力側にはソレノイド15の駆動部15Aおよび、塗布ブラシ18が駆動源を備えた場合にはその駆動源の駆動部21が接続されている。なお、塗布ブラシ18において駆動源を用いない場合には駆動部21は不要である。
【0022】
制御部20では、画像濃度検出センサ19からの検知データに基づき、感光体ドラムへの逆転写トナー量の判別を行う逆転写トナー付着量検出モードと、潤滑剤の塗布作業を行う潤滑剤塗布モードとを1サイクル作業として制御するようになっている。以下に各モード実行の内容を説明する。
逆転写トナー付着量検出モードは、転写ベルト2から感光体ドラムへのトナーの逆転写付着量An(n:各作像ユニットの番目を意味する)を検出する作業を行う。このモード実行時には、通常の画像形成時に行われる記録シートへの画像転写時と同様な画像形成処理が実行されるが、記録シートの給送は行われずに画像が転写ベルト2上に形成される状態とされる。
【0023】
転写ベルト2に形成される画像としては、付着量検出用の特別な規格とされた付着物識別部としてのトナーパッチが用いられ、本実施形態では、少なくとも、画像濃度検出センサ19の検出幅+5〜20mmとされている。
【0024】
潤滑剤塗布モードは、ソレノイド15により塗布ブラシ18を感光体ドラムに接触させた状態で所定時間Tの間、回転させることにより潤滑剤17を塗布する作業であり、作業終了時には塗布ブラシ18が感光体ドラムから離れる。このモード実行時には、通常の画像形成時に行われる記録シートの搬送および露光行程は実行されない。塗布ブラシ18を回転させる時間Tは、任意に設定可能であるが、概ね感光体ドラムが1周する時間の2〜3倍程度が潤滑剤の一様な塗布を確実にするために適当である。
【0025】
制御部20では、逆転写トナー付着量検出モードにおいて、転写ベルト2に対して各作像ユニット毎で転写されるトナーパッチを対象として、前段(n−1番目)の感光体ドラムで形成されたトナーパッチを転写ベルト2に転写した後、転写ベルト2が移動して次段(n番目)の感光体ドラムに達した際に次段(n番目)の感光体ドラムに逆転写されるトナーの逆転写付着量Anを検出する。
【0026】
制御部20に入力されるトナーの逆転写付着量Anが予め制御部20において登録されている閾値(Aref)よりも大きい場合、特に、記録シートの移動方向で上流側の2番目に位置する作像ユニット3Mから下流側最終位置に配置されている作像ユニット3Bのうちで一つでも閾値以上の場合には、潤滑剤塗布モードを実行し、閾値以下に達するまでの間、逆転写トナー付着量検出モードおよび潤滑剤塗布モードをそれぞれ交互に繰り返し、閾値に達した時点で各モードを終了させる。
【0027】
上記閾値(Aref)は一定値であり、全く潤滑剤が感光体ドラムに塗布されない場合から潤滑塗布モードの実行により感光体ドラム表面に潤滑剤が塗布されると塗布時間と感光体摩擦係数μとは、図4に示すように摩擦係数μが低下する傾向となる。感光体ドラムの表面摩擦係数μは、ある一定の塗布量(塗布時間の経過)に達すると殆ど低下しなくなる。このときの摩擦係数を便宜上、μrefとする。また、逆転写トナー付着量Anと感光体ドラム表面の摩擦係数μとの関係は図5に示すように変化する。これにより、閾値Arefとして、感光体ドラムの表面摩擦係数が上記μrefの時の逆転写トナー付着量Anに対して誤差などを考慮した計数αを加算した値(Aref+α)を閾値(An)とする。これにより、感光体ドラムへの潤滑剤の塗布を継続しても表面摩擦係数がこの時点よりも低下しない状態、いわゆる、摩擦係数の飽和状態が得られるときに画像濃度を閾値とすることにより過剰な潤滑剤の供給を避けることができ、過剰な潤滑剤の飛散などの不具合を起こさないようにできる。
【0028】
制御部20では、1サイクル時に実行されるトナーパッチの濃度検知による逆転写トナー付着量検出モードの回数を制限する場合がある。これは、反射型画像濃度検出センサ19に不測の事態が発生して濃度検知が不能となった場合あるいは感光体ドラムの経時劣化により表面電位が不安定となるような場合に過剰な潤滑剤の塗布が行われるのを防ぐための処置である。この場合には、潤滑剤塗布モードの実行回数(i)を設定し、実行毎にカウントアップして設定した実行回数に達した場合に1サイクルの作業を中断して警報処置などを採る。本実施形態では、上記実行回数(i)が5回とされている。
【0029】
制御部20での各モードの実行時期は、予め設定された画像形成回数毎あるいは感光体ドラムの所定回転回数毎とされ、これにより、感光体ドラムがクリーニング行程を経過する際に潤滑剤も残留トナーと共に掻き取られることが原因して潤滑剤の欠乏が生じた際のトナー逆転写現象が発生しやすくなるのを前もって監視することにより防止できるようになっている。
【0030】
図6は、上記制御部20の動作を説明するためのフローチャートであり、1サイクルの作業開始時には、逆転写トナー付着量検出モードが実行される(ST1)。このモード実行時には、転写ベルト2に担持されて搬送される記録シートの移動方向上流側から下流側に向けた作像ユニットにおいてトナーパッチが形成され、転写ベルト2にそれぞれ転写される(ST1)。
【0031】
転写ベルト2に形成されたトナーパッチは、これが形成された作像ユニットの次段に位置する作像ユニットにおいて感光体ドラムに逆転写したトナーの付着量が反射型画像濃度検出センサ19によって検出され、その結果が制御部20に出力される。
【0032】
制御部20では、記録シートの移動方向上流側から下流側に掛けて並置されている作像ユニット3M、3C、3Bを対象として、逆転写トナー付着量An(n:2番目、3番目、4番目の作像ユニットを意味する数字2,3,4が付してある)が取り込まれ、閾値(Aref)と比較され(ST2〜ST5)、閾値(Aref)よりも大きい場合には潤滑剤塗布モードが実行される(ST6〜ST9)。所定時間の経過後、潤滑剤塗布装置14における塗布ブラシ18が感光体ドラムから離され(ST10)、上記閾値に達するまでの間、逆転写トナー付着量検出モードおよび潤滑剤塗布モードが繰り返される。
【0033】
図7は、逆転写トナー付着量検出モードおよびこれと交互に繰り返される潤滑剤塗布モードの実行回数(i)を制限する場合を説明するためのフローチャートであり、同図において、図6において説明したステップST10までの処理が終了すると、実行回数(i)がカウントアップされ(ST11)、その実行回数が所定回数(5回)に達したかどうか判別し(ST12)、所定回数(5回)に達している場合には1サイクルの作業を終了する。なお、本実施形態では、実行回数が所定回数に達した場合、この状態を警報してメンテナンスの必要を警告することも可能である。
【0034】
本実施形態においては、トナーの消費量を低減する工夫もなされている。以下その説明を行う。
一般的に画像形成装置においては、記録紙上でのトナー付着量を一定値M1に保つように制御されている、これは、フルカラー画像の場合、重畳されたトナーの量によって定着効率に影響が及び、定着装置での加熱熱量の増加による負荷増大や高温下による危険性を避けるということが理由の一つとなる。
【0035】
第1番目の画像色を考えた場合、例えば、記録シートの移動方向上流側で第1番目の作像ユニット3Yでの感光体ドラム4Yに載せるべき最大トナー付着量P1は、
M1=P1−(T1+T2+T3+T4)
P1=M1+(T1+T2+T3+T4)・・・▲1▼
但し、M1:記録シート上での最終トナー付着量
T1:第1番目の作像ユニットでの転写時に感光体ドラムに逆転写するトナー量
T2:第2番目の作像ユニットでの転写時に感光体ドラムに逆転写するトナー量
T3:第3番目の作像ユニットでの転写時に感光体ドラムに逆転写するトナー量
T4:第4番目の作像ユニットでの転写時に感光体ドラムに逆転写するトナー量
により求められる。
▲1▼式において、未転写トナー、逆転写トナーを減らすことにより感光体ドラムに載せるべきトナー付着量が少なくて済むことになる。本実施形態では、▲1▼式でのT1〜T4を低減することができるので、感光体ドラムに載せるべきトナー付着量を少なくすることができ、結果として、トナーの消費量を少なくすることが可能となる。第2番目の作像ユニットおよび第3番目の作像ユニットでのトナー消費量に関しても同様である。
【0036】
【発明の効果】
請求項1,4および5記載の発明によれば、被塗布体である潜像担持体を含む作像ユニットが複数並置されている場合に、各作像ユニットにおける前段(n−1番目)の潜像担持体に付着している付着物であるトナーの量(濃度)を次段(n番目)の潜像担持体でのトナーの付着量(濃度)と比較した結果に応じて潤滑剤の塗布制御を行うので、各作像ユニットでの潜像担持体上のトナーの付着量をオフセットがない状態に相当する量に達するまで自動的に制御することができる。これにより、潜像担持体への付着物であるトナーの逆転写を抑制することが可能となり、画像の一部が欠損する事態を未然に防ぐことができる。
【0037】
請求項2記載の発明によれば、被塗布体への付着物の付着量が閾値以下に達した時点で潤滑剤の塗布動作を終了させるので、過剰な塗布による潤滑剤の飛散を防止して被塗布体周辺部への汚染を防ぐことができ、被塗布体が潜像担持体であれば、その周辺に位置する帯電装置への汚染を防いで帯電ムラなどによる画像ムラの発生を未然に防止することが可能となる。
【0038】
請求項3記載の発明によれば、付着物の付着量検知と潤滑剤塗布動作とを交互に繰り返す作業を1サイクルとし、該作業のサイクル数を制限することができるので、付着量検知に不測の事態が発生した場合でも潤滑剤の過剰な塗布を防止して周辺部材への潤滑剤による汚染を防止することが可能となる。
【0039】
請求項6記載の発明によれば、作像ユニットは潜像担持体からのトナー画像の転写対象が移動する方向に沿って上流側から下流側に向けて並置されているので、これを対象として潤滑剤塗布装置による上流側から下流側に向けた潜像担持体間でのオフセットを潤滑剤塗布動作によって解消することができ、下流側の転写画像の一部が抜けてしまうような事態を未然に防止して不良画像の発生を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による潤滑剤塗布装置を用いる画像形成装置の構成を説明するための模式図である。
【図2】本発明の実施形態による潤滑剤塗布装置の構成を説明するための模式図である。
【図3】図2に示した潤滑剤塗布装置の動作制御を行う制御部の構成を説明するためのブロック図である。
【図4】図2に示した潤滑剤塗布装置による潤滑剤塗布時での潜像担持体である感光体ドラムの表面摩擦係数と塗布量(塗布時間)との関係を説明するための線図である。
【図5】図2に示した潤滑剤塗布装置による潤滑剤塗布時での潜像担持体である感光体ドラムの表面摩擦係数と逆転写トナー付着量検出値との関係を説明するための線図である。
【図6】図3に示した制御部の一動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図3に示した制御部の他の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置の一つであるカラープリンタ
2 転写ベルト
3Y、3M、3C、3B 作像ユニット
4Y、4M、4C、4B 潜像担持体である感光体ドラム
14 潤滑剤塗布装置
15 ソレノイド
15A ソレノイド用の駆動部
19 逆転写トナー付着量検出センサに相当する反射型画像濃度センサ
20 制御部

Claims (6)

  1. 複数の潜像担持体に対してそれぞれ配置されて潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を備えた画像形成装置において、
    上記潜像担持体に対して接離可能に設けられている塗布部材と、
    上記潜像担持体に付着するトナーの付着量を検知可能な付着量検知センサと、
    上記付着量検知センサによる検知結果に応じて上記塗布部材の動作態位を設定可能な制御部とを備え、
    上記制御部は、上記複数の潜像担持体間で前段(n−1番目)の潜像担持体に形成されるトナー付着量検出用の付着物識別部に含まれるトナーが次段(n番目)で逆転写する量を検出し、その検出結果に応じて該検出結果が所定の逆転写量以上である場合に所定量以上の逆転写が発生している潜像担持体を対象として上記塗布部材による潤滑剤の塗布制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記制御部は、上記潜像担持体でのトナーの付着量検知動作と上記潤滑剤の塗布動作とを交互に繰り返し、上記潜像担持体でのトナーの付着量の検知結果が閾値以下に達した時点で潤滑剤塗布動作を終了することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    上記制御部は、上記トナーの付着量検知と潤滑剤塗布動作とを交互に行う作業を1サイクルとし、該作業のサイクル数を制限可能であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のうちの一つに記載の画像形成装置において、
    上記潜像担持体は、複数の色毎に画像形成を行うために設けられている作像ユニットにそれぞれ設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4記載の画像形成装置において、
    上記潜像担持体には、転写位置とクリーニング位置との間にトナーの濃度を付着量として検知可能な濃度検知センサが配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4または5記載の画像形成装置において、
    上記作像ユニットは、上記潜像担持体からのトナー画像の転写対象が移動する方向に沿って上流側から下流側に向けて並置されていることを特徴とする画像形成装置。
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