JP2003261537A - アミド誘導体およびその製造方法 - Google Patents

アミド誘導体およびその製造方法

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JP2003261537A
JP2003261537A JP2002064945A JP2002064945A JP2003261537A JP 2003261537 A JP2003261537 A JP 2003261537A JP 2002064945 A JP2002064945 A JP 2002064945A JP 2002064945 A JP2002064945 A JP 2002064945A JP 2003261537 A JP2003261537 A JP 2003261537A
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pyridinecarboxamide
chloro
same
acid
formula
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Koji Takamoto
孝二 高本
Shunichi Yagi
俊一 八木
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Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的に使用困難な試剤を用いず、また廃
棄物処理の問題もなく、一般式(4) (式中、R3は、置換されていてもよいフェニル基を表
わし、R4は水素原子または置換されていてもよいアル
キル基を表わす。)で示されるケトン誘導体に誘導でき
る新規な化合物を提供すること。 【解決手段】一般式(1) (式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なっ
て、低級アルキル基を表わし、X1はハロゲン原子また
は水酸基を表わす。)で示されるアミド誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミド誘導体およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般式(4) (式中、R3は、置換されていてもよいフェニル基を表
わし、R4は水素原子または置換されていてもよいアル
キル基を表わす。)で示されるケトン誘導体は、例えば
アシル−CoA:コレステロールアシルトランスフェラ
ーゼ(ACAT)阻害作用を有し、高脂血症治療剤およ
び動脈硬化治療剤として有用なナフチリジン誘導体の合
成中間体として有用であり(特開平10−212288
号)、その製造方法として、2−アミノピリジン誘導体
に、n−ブチルリチウムを作用させ、次いでベンジルア
ルコール誘導体を反応させた後、酸化クロムで酸化する
方法が報告されている(J.Heterocyclic
Chem.,26,105(1989))。しかしなが
ら、かかる方法は、工業的には利用が困難なn−ブチル
リチウムや廃棄物処理の点で問題のある酸化クロムを使
用しているという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況のも
と、本発明者らは、上記一般式(4)で示されるケトン
誘導体の工業的に有利な製造方法について鋭意検討した
ところ、新規な化合物である一般式(1)で示されるア
ミド誘導体が、工業的に使用困難な試剤を用いることな
く、また廃棄物処理の問題もなく、一般式(4)で示さ
れるケトン誘導体に容易に誘導可能であることを見出
し、本発明に至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
式(1) (式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なっ
て、低級アルキル基を表わし、X1はハロゲン原子また
は水酸基を表わす。)で示されるアミド誘導体とその製
造方法を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】一般式(1) (式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なっ
て、低級アルキル基を表わし、X1はハロゲン原子また
は水酸基を表わす。)で示されるアミド誘導体(以下、
アミド誘導体(1)と略記する。)の式中、低級アルキ
ル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
sec−ブチル基、tert−ブチル基等の炭素数1〜
4のアルキル基が挙げられる。ハロゲン原子としては、
例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等
が挙げられる。
【0006】かかるアミド誘導体(1)としては、例え
ば2−クロロ−N−メトキシ−N−メチル−3−ピリジ
ンカルボキシアミド、2−クロロ−N−エトキシ−N−
エチル−3−ピリジンカルボキシアミド、2−クロロ−
N−n−プロポキシ−N−n−プロピル−3−ピリジン
カルボキシアミド、2−クロロ−N−イソプロポキシ−
N−イソプロピル−3−ピリジンカルボキシアミド、2
−クロロ−N−n−ブトキシ−N−n−ブチル−3−ピ
リジンカルボキシアミド、2−クロロ−N−イソブトキ
シ−N−イソブチル−3−ピリジンカルボキシアミド、
2−クロロ−N−sec−ブトキシ−N−sec−ブチ
ル−3−ピリジンカルボキシアミド、2−クロロ−N−
tert−ブトキシ−N−tert−ブチル−3−ピリ
ジンカルボキシアミド、2−クロロ−N−エチル−N−
メトキシ−3−ピリジンカルボキシアミド、2−クロロ
−N−メトキシ−N−n−プロピル−3−ピリジンカル
ボキシアミド、2−クロロ−N−イソプロピル−N−メ
トキシ−3−ピリジンカルボキシアミド、2−クロロ−
N−n−ブチル−N−メトキシ−3−ピリジンカルボキ
シアミド、2−クロロ−N−イソブチル−N−メトキシ
−3−ピリジンカルボキシアミド、2−クロロ−N−メ
トキシ−N−sec−ブチル−3−ピリジンカルボキシ
アミド、2−クロロ−N−メトキシ−N−tert−ブ
チル−3−ピリジンカルボキシアミド、
【0007】2−クロロ−N−エトキシ−N−メチル−
3−ピリジンカルボキシアミド、2−クロロ−N−メチ
ル−N−n−プロポキシ−3−ピリジンカルボキシアミ
ド、2−クロロ−N−イソプロポキシ−N−メチル−3
−ピリジンカルボキシアミド、2−クロロ−N−n−ブ
トキシ−N−メチル−3−ピリジンカルボキシアミド、
2−クロロ−N−イソブトキシ−N−メチル−3−ピリ
ジンカルボキシアミド、2−クロロ−N−メチル−N−
sec−ブトキシ−3−ピリジンカルボキシアミド、2
−クロロ−N−メチル−N−tert−ブトキシ−3−
ピリジンカルボキシアミド、
【0008】2−ブロモ−N−メトキシ−N−メチル−
3−ピリジンカルボキシアミド、2−ブロモ−N−エト
キシ−N−エチル−3−ピリジンカルボキシアミド、2
−ブロモ−N−n−プロポキシ−N−n−プロピル−3
−ピリジンカルボキシアミド、2−ブロモ−N−イソプ
ロポキシ−N−イソプロピル−3−ピリジンカルボキシ
アミド、2−ブロモ−N−n−ブトキシ−N−n−ブチ
ル−3−ピリジンカルボキシアミド、2−ブロモ−N−
イソブトキシ−N−イソブチル−3−ピリジンカルボキ
シアミド、2−ブロモ−N−sec−ブトキシ−N−s
ec−ブチル−3−ピリジンカルボキシアミド、2−ブ
ロモ−N−tert−ブトキシ−N−tert−ブチル
−3−ピリジンカルボキシアミド、2−ブロモ−N−エ
チル−N−メトキシ−3−ピリジンカルボキシアミド、
2−ブロモ−N−メトキシ−N−n−プロピル−3−ピ
リジンカルボキシアミド、2−ブロモ−N−イソプロピ
ル−N−メトキシ−3−ピリジンカルボキシアミド、2
−ブロモ−N−n−ブチル−N−メトキシ−3−ピリジ
ンカルボキシアミド、2−ブロモ−N−イソブチル−N
−メトキシ−3−ピリジンカルボキシアミド、2−ブロ
モ−N−メトキシ−N−sec−ブチル−3−ピリジン
カルボキシアミド、2−ブロモ−N−メトキシ−N−t
ert−ブチル−3−ピリジンカルボキシアミド、
【0009】2−ブロモ−N−エトキシ−N−メチル−
3−ピリジンカルボキシアミド、2−ブロモ−N−メチ
ル−N−n−プロポキシ−3−ピリジンカルボキシアミ
ド、2−ブロモ−N−イソプロポキシ−N−メチル−3
−ピリジンカルボキシアミド、2−ブロモ−N−n−ブ
トキシ−N−メチル−3−ピリジンカルボキシアミド、
2−ブロモ−N−イソブトキシ−N−メチル−3−ピリ
ジンカルボキシアミド、2−ブロモ−N−メチル−N−
sec−ブトキシ−3−ピリジンカルボキシアミド、2
−ブロモ−N−メチル−N−tert−ブトキシ−3−
ピリジンカルボキシアミド等が挙げられる。
【0010】かかるアミド誘導体(1)は、一般式
(2) (式中、X1およびX2はそれぞれ同一または相異なっ
て、ハロゲン原子または水酸基を表わす。)で示される
ニコチン酸誘導体(以下、ニコチン酸誘導体(2)と略
記する。)と一般式(3) (式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なっ
て、低級アルキル基を表わす。)で示されるN,O−置
換ヒドロキシルアミン誘導体(以下、ヒドロキシルアミ
ン誘導体(3)と略記する。)を反応させることにより
製造することができる。
【0011】ニコチン酸誘導体(2)の式中、X1およ
びX2はそれぞれ同一または相異なって、ハロゲン原子
または水酸基を表わす。ハロゲン原子としては、上記し
たものと同様のものが挙げられる。
【0012】かかるニコチン酸誘導体(2)としては、
例えば2−フルオロニコチン酸、2−クロロニコチン
酸、2−ブロモニコチン酸、2−ヨードニコチン酸、2
−フルオロニコチン酸クロリド、2−クロロニコチン酸
クロリド、2−ブロモニコチン酸クロリド、2−ヨード
ニコチン酸クロリド等が挙げられる。
【0013】ヒドロキシルアミン誘導体(3)の式中、
1およびR2はそれぞれ同一または相異なって、低級ア
ルキル基を表わし、低級アルキル基としては、上記した
ものと同様のものが挙げられる。
【0014】かかるヒドロキシルアミン誘導体(3)と
しては、例えばN,O−ジメチルヒドロキシルアミン、
N,O−ジエチルヒドロキシルアミン、N,O−ジ−n
−プロピルヒドロキシルアミン、N,O−ジイソプロピ
ルヒドロキシルアミン、N,O−ジ−n−ブチルヒドロ
キシルアミン、N,O−ジイソブチルヒドロキシルアミ
ン、N,O−ジ−sec−ブチルヒドロキシルアミン、
N,O−ジ−tert−ブチルヒドロキシルアミン、O
−エチル−N−メチルヒドロキシルアミン、N−メチル
−O−n−プロピルヒドロキシルアミン、O−イソプロ
ピル−N−メチルヒドロキシルアミン、O−n−ブチル
−N−メチルヒドロキシルアミン、N−メチル−O−s
ec−ブチルヒドロキシルアミン、N−メチル−O−t
ert−ブチルヒドロキシルアミン、N−エチル−O−
メチルヒドロキシルアミン、O−メチル−N−n−プロ
ピルヒドロキシルアミン、N−イソプロピル−O−メチ
ルヒドロキシルアミン、N−n−ブチル−O−メチルヒ
ドロキシルアミン、O−メチル−N−sec−ブチルヒ
ドロキシルアミン、O−メチル−N−tert−ブチル
ヒドロキシルアミン等が挙げられる。
【0015】かかるヒドロキシルアミン誘導体(3)
は、酸付加塩であってもよく、酸付加塩の酸としては、
例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸等
の無機酸、例えば酢酸、ギ酸、乳酸、シュウ酸、クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、メタン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸が挙げ
られる。
【0016】かかるヒドロキシルアミン誘導体(3)ま
たはその酸付加塩は、市販のものを用いてもよいし、例
えば特開平8−283222号公報等の公知の方法に準
じて製造したものを用いてもよい。
【0017】ニコチン酸誘導体(2)とヒドロキシルア
ミン誘導体(3)との反応は、通常溶媒の存在下に、そ
の両者を混合することにより実施される。その混合順序
は特に制限されないが、ヒドロキシルアミン誘導体
(3)と溶媒の混合物に、ニコチン酸誘導体(2)を加
えることが好ましい。ニコチン酸誘導体(2)は、一括
で加えてもよいが、連続的または間欠的に加えることが
好ましく、連続的に加えることがより好ましい。
【0018】溶媒としては反応を阻害しないものであれ
ば特に制限されず、例えばメタノール、エタノール、イ
ソプロパノール等のアルコール系溶媒、例えばジクロロ
メタン、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化
炭化水素系溶媒、例えばジエチルエーテル、メチルte
rt−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル系溶媒、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素系溶媒等の単独または混合溶媒が挙げられ、好ましく
はハロゲン化炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、芳香族
炭化水素系溶媒が、さらに好ましくは芳香族炭化水素系
溶媒が挙げられる。かかる溶媒の使用量は、ヒドロキシ
ルアミン誘導体(3)に対して、通常1〜50重量倍で
ある。
【0019】反応温度は、通常−50℃〜反応液の還流
温度の範囲であり、好ましくは0℃〜反応液の還流温度
である。
【0020】ヒドロキシルアミン誘導体(3)の酸付加
塩を用いる場合は、該酸付加塩の酸を中和するに足る量
の塩基を併用することが好ましい。かかる塩基は、予め
酸付加塩と混合しておいてもよい。塩基としては、例え
ばピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基、例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基が挙げら
れる。かかる塩基はそのまま用いてもよいし、水溶液と
して用いてもよい。
【0021】反応終了後、水および必要に応じて水に不
溶の有機溶媒を加え、分液処理することにより、アミド
誘導体(1)を含む有機層が得られ、該有機層を、必要
に応じて洗浄処理した後、濃縮処理することにより、ア
ミド誘導体(1)を取り出すことができる。取り出した
アミド誘導体(1)は、例えば再結晶、カラムクロマト
グラフィ等の通常の精製手段により、さらに精製しても
よい。水に不溶の有機溶媒としては、例えばトルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばジクロロメ
タン、ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒等
が挙げられ、その使用量は制限されない。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は、この実施例に限定されるものでは
ない。
【0023】実施例1 反応容器に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン・塩
酸塩15.8g、トルエン157.7gおよび8重量%
水酸化ナトリウム水溶液169.1gを加え、室温で、
2−クロロニコチン酸クロリド25.9gを含むテトラ
ヒドロフラン/トルエン混合溶液86.2gを滴下し、
同温度で攪拌し、反応させた。高速液体クロマトグラフ
ィ分析により、2−クロロニコチン酸クロリドの消失が
確認された時点で、反応終了とした。反応液を分液処理
し、得られた有機層を水洗した後、濃縮処理した。濃縮
残渣を、内温0〜5℃に冷却した後、同温度でヘキサン
24gを加え、析出した結晶を濾取し、ヘキサンで洗浄
後、減圧乾燥し、2−クロロ−N−メトキシ−N−メチ
ル−3−ピリジンカルボキシアミド18.0gを得た。
収率:77%。
【0024】2−クロロ−N−メトキシ−N−メチル−
3−ピリジンカルボキシアミドの1H−NMRスペクト
ルデータ(δ:ppm,CDCl3溶媒,TMS基準) 3.41(s,3H),3.50(s,3H),7.2
7−7.33(m,1H),7.69−7.71(m,
1H),8.45−8.47(m,1H)
【0025】参考例1 反応容器に、マグネシウム14.2g、トルエン71.
1g、テトラヒドロフラン71.1gおよびジブロモエ
タン4.4gを加え、内温10℃で、3−ブロモアニソ
ール109.4gを含むテトラヒドロフラン溶液43
7.7gを30分かけて滴下した後、同温度で1時間攪
拌した。これに、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルフェノール0.4gを加え、内温20℃に昇温し
た後、2−クロロ−N−メトキシ−N−メチル−3−ピ
リジンカルボキシアミド39.1gを含むテトラヒドロ
フラン溶液704.2を1時間かけて滴下し、同温度で
1時間30分攪拌、保持し、反応させた。反応液に、ト
ルエン1104gを加え、5重量%塩酸水溶液552
g、10重量%炭酸ナトリウム水溶液552g、さらに
水552gで洗浄処理した後、濃縮処理し、2−クロロ
−3−(3−メトキシベンゾイル)ピリジンを含むトル
エン溶液200.7gを得た。該トルエン溶液を高速液
体クロマトグラフィにより分析したところ、2−クロロ
−3−(3−メトキシベンゾイル)ピリジンの含量は、
21.4重量%であった。収率:88%。
【0026】参考例2 反応容器に、参考例1と同様に実施して得られた2−ク
ロロ−3−(3−メトキシベンゾイル)ピリジンを含む
トルエン溶液(含量:19.6重量%)99.8gおよ
びn−ブチルアミン57.7gを加え、内温80℃に昇
温し、同温度で8時間攪拌、保持し、反応させた。反応
終了後、反応液を濃縮処理し、残存するn−ブチルアミ
ンを留去した。濃縮残渣に、トルエン97.7gを加
え、12重量%塩化アンモニウム水溶液97.7gで2
回、水97.7gで2回それぞれ洗浄処理した後、濃縮
処理し、2−(n−ブチルアミノ)−3−(3−メトキ
シベンゾイル)ピリジンを含むトルエン溶液46.1g
を得た。該トルエン溶液を高速液体クロマトグラフィに
より分析したところ、2−(n−ブチルアミノ)−3−
(3−メトキシベンゾイル)ピリジンの含量は42.1
重量%であった。収率:86%。
【0027】参考例3 反応容器に、マグネシウム7.3g、トルエン36.5
g、テトラヒドロフラン36.5gおよびジブロモエタ
ン2.3gを加え、内温25℃で、3−(ベンジルオキ
シ)ブロモベンゼン52.6gを含むテトラヒドロフラ
ン溶液210.5gを30分かけて滴下した後、同温で
1時間攪拌した。これに、2,6−ジ−tert−ブチ
ル−4−メチルフェノール0.2gを加えた後、2−ク
ロロ−N−メトキシ−N−メチル−3−ピリジンカルボ
キシアミド20.1gを含むテトラヒドロフラン溶液2
20.7gを1時間かけて滴下し、同温で1時間攪拌、
保持し、反応させた。反応液に、トルエン401gを加
え、10重量%塩酸水溶液401g、10重量%炭酸ナ
トリウム水溶液401g、さらに水401gで洗浄処理
した後、濃縮処理し、2−クロロ−3−(3−ベンジル
オキシベンゾイル)ピリジンを含むトルエン溶液74.
5gを得た。該トルエン溶液に、イソプロパノール32
3.8gを、内温40℃で加えた後、内温0℃まで冷却
し、析出した結晶を濾取し、イソプロパノールで洗浄、
減圧条件下で乾燥し、2−クロロ−3−(3−ベンジル
オキシベンゾイル)ピリジン26.0gを得た。収率:
80%。
【0028】反応容器に、得られた2−クロロ−3−
(3−ベンジルオキシベンゾイル)ピリジン24.9g
およびn−ブチルアミン56.3gを加え、内温80℃
に昇温し、同温度で4時間攪拌、保持し、反応させた。
反応終了後、反応液にトルエン124.7gを加え、1
0重量%塩酸水溶液308.8gを滴下し、内温50℃
に調整し、同温度で2時間攪拌、保持した。テトラヒド
ロフラン60gを加え、室温まで冷却した後、分液処理
し、有機層を得た。該有機層を4重量%水酸化ナトリウ
ム水溶液124.7gおよび水124.7gで2回洗浄
処理した後、濃縮処理し、2−(ブチルアミノ)−3−
(3−ベンジルオキシベンゾイル)ピリジンを含むトル
エン溶液30.5gを得た。該トルエン溶液を高速液体
クロマトグラフィにより分析したところ、2−(ブチル
アミノ)−3−(3−ベンジルオキシベンゾイル)ピリ
ジンの含量は、78.9重量%であった。収率:86
%。
【0029】
【発明の効果】本発明の新規化合物であるアミド誘導体
は、高脂血症治療剤および動脈硬化治療剤として有用な
ナフチリジン誘導体の合成中間体として有用なケトン誘
導体に、容易に誘導可能であり、工業的に有用である。
フロントページの続き (72)発明者 八木 俊一 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C055 AA01 BA02 BA16 BA39 CA03 CA34 CB15 DA01 FA15 FA32 FA37

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なっ
    て、低級アルキル基を表わし、X1はハロゲン原子また
    は水酸基を表わす。)で示されるアミド誘導体。
  2. 【請求項2】一般式(1)の式中、R1およびR2が同一
    の低級アルキル基である請求項1に記載のアミド誘導
    体。
  3. 【請求項3】一般式(1)の式中、X1がハロゲン原子
    である請求項1または請求項2に記載のアミド誘導体。
  4. 【請求項4】一般式(2) (式中、X1およびX2はそれぞれ同一または相異なっ
    て、ハロゲン原子または水酸基を表わす。)で示される
    ニコチン酸誘導体と一般式(3) (式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なっ
    て、低級アルキル基を表わす。)で示されるN,O−置
    換ヒドロキシルアミン誘導体を反応させることを特徴と
    する一般式(1) (式中、R1、R2およびX1は上記と同一の意味を表わ
    す。)で示されるアミド誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】一般式(3)の式中、R1およびR2が同一
    の低級アルキル基である請求項4に記載のアミド誘導体
    の製造方法。
  6. 【請求項6】一般式(3)の式中、X1がハロゲン原子
    である請求項4または請求項5に記載のアミド誘導体の
    製造方法。
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