JP2003260633A - クーラントタンクにおける密閉クリーン槽のエア抜き方法と装置 - Google Patents

クーラントタンクにおける密閉クリーン槽のエア抜き方法と装置

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JP2003260633A
JP2003260633A JP2002056813A JP2002056813A JP2003260633A JP 2003260633 A JP2003260633 A JP 2003260633A JP 2002056813 A JP2002056813 A JP 2002056813A JP 2002056813 A JP2002056813 A JP 2002056813A JP 2003260633 A JP2003260633 A JP 2003260633A
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coolant
air
clean tank
closed
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Osamu Iio
治 飯尾
Hiroya Ono
裕哉 大野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クーラントポンプの稼働時及び停止時に、密
閉クリーン槽の液面低下を簡潔な手段により防止できる
密閉クリーン槽のエア抜き方法と装置を提供する。 【解決手段】 クーラントポンプCPの吐出側Oから分
岐配置したリキッドコレクタ5の吐出口5Aがダーティ
ー槽3に接続され、更に、上記リキッドコレクタ5の空
気吸込口5Bが密閉クリーン槽1の上部に接続され、密
閉クリーン槽の上部空気をダーティー槽3にクーラント
ポンプ稼働時に強制吸引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クーラントタンク
における密閉クリーン槽のエア抜き方法とその装置に係
り、特に、クーラントポンプの稼働時及び停止時に、密
閉クリーン槽の液面低下を簡潔な手段により防止できる
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械において、切削工具の刃
先にクーラント液を噴射してワークの切削加工を行なっ
ている。上記クーラント液を供給・回収して再利用する
循環式のクーラントタンク装置が提供されている。この
クーラントタンク装置は、切削で切粉を含んだクーラン
ト液を回収して貯留する「ダーティー槽」と、ダーティ
ー槽に回収されたクーラント液をフイルターで濾過した
クーラント液を貯蔵する「クリーン槽」とからなる。そ
して、このクリーン槽に貯まるクーラント液をクーラン
トポンプでポンプアップして、切削工具の刃先にクーラ
ント液を噴射する循環方式になっている。
【0003】上記クーラントタンク装置は、密閉クリー
ン槽のクーラント液をクーラントポンプで加工部へ供給
し、加工部から戻る切粉混じりのクーラント液を回収し
て密閉クリーン槽に流入させるダーティー槽とからな
る。そして、上記クリーン槽は密閉式であるから、クー
ラントポンプの汲み上げでクーラント液の液面が低下す
ると、この上部空間が広くなって空気が溜まってしま
い、ダーティー槽からの回収済みクーラント液の供給が
遅れる。このため、遂には、密閉クリーン槽におけるク
ーラント液面の著しい低下で、クーラントポンプの汲み
上げ可能限界を下回り、クーラント液の供給ができなく
なると言う問題がある。これは、ワーク加工部での加工
不良や工具寿命の短命化を招くばかりか、加工面の加工
精度や加工能率にも悪影響を及ぼす結果を招いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
クークラントタンクにおける密閉クリーン槽が持つ各種
の問題点に鑑みてなされたもので、クーラントポンプの
稼働時及び停止時に、密閉クリーン槽の液面低下を簡潔
な手段により防止できる密閉クリーン槽のエア抜き方法
と装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
クーラントタンクにおける密閉クリーン槽のエア抜き方
法は、密閉クリーン槽のクーラント液をクーラントポン
プで加工部へ供給し、加工部から戻る切粉混じりのクー
ラント液を回収してクリーン槽に流入させるダーティー
槽とからなるクーラントタンクであって、上記クーラン
トポンプの吐出側から分岐されたリキッドコレクタの吐
出口がダーティー槽に接続され、更に、上記リキッドコ
レクタの空気吸込口が上記密閉クリーン槽の上部に接続
されており、密閉クリーン槽の上部空気をダーティー槽
にクーラントポンプ稼働時に強制吸引することを特徴と
する。
【0006】請求項2記載のクーラントタンクにおける
密閉クリーン槽のエア抜き装置は、密閉クリーン槽のク
ーラント液をクーラントポンプで加工部へ供給し、加工
部から戻る切粉混じりのクーラント液を回収してクリー
ン槽に流入させるダーティー槽とからなるクーラントタ
ンクであって、上記クーラントポンプの吐出側にリキッ
ドコレクタを分岐配置し、このリキッドコレクタの吐出
口をダーティー槽に接続し、更に、上記リキッドコレク
タの空気吸込口と上記密閉クリーン槽の上部とを接続し
たことを特徴とする。
【0007】請求項3記載のクーラントタンクにおける
密閉クリーン槽のエア抜き方法は、密閉クリーン槽のク
ーラント液をクーラントポンプで加工部へ供給し、加工
部から戻る切粉混じりのクーラント液を回収してクリー
ン層に流入させるダーティー槽とからなるクーラントタ
ンクであって、上記クーラントポンプの停止時に、上記
密閉クリーン槽の上部空気圧とダーティー槽の上部空気
圧とを開閉弁により均等化させることを特徴とする。
【0008】請求項4記載のクーラントタンクにおける
密閉クリーン槽のエア抜き装置は、密閉クリーン槽のク
ーラント液をクーラントポンプで加工部へ供給し、加工
部から戻る切粉混じりのクーラント液を回収してクリー
ン槽に流入させるダーティー槽とからなるクーラントタ
ンクであって、上記クリーン槽の上部とダーティー槽の
上部とを開閉弁で接続し、上記クーラントポンプの停止
時に、上記開閉弁を開口動作させることを特徴とする。
【0009】請求項5記載のクーラントタンクにおける
密閉クリーン槽のエア抜き装置は、請求項4記載のクー
ラントタンクにおける密閉クリーン槽のエア抜き装置に
おいて、上記開閉弁はエアーマスターバルブに接続さ
れ、このエアーマスターバルブにより開閉作動させるこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】上記請求項1によると、密閉クリーン槽のクー
ラント液をクーラントポンプで加工部へ供給し、加工部
から戻る切粉混じりのクーラント液を回収して密閉クリ
ーン槽に流入させるダーティー槽とからなるクーラント
タンクにおいて、上記密閉クリーン槽のクーラント液
は、クーラントポンプの吐出側から加工部に供給され
る。これと同時に、密閉クリーン槽のクーラント液が減
少することで、この空間体積が増大して内圧が負圧化さ
れる。この密閉クリーン槽内の負圧化で、ダーティー槽
内にある大気中のクーラント液は、フイルタを介して密
閉クリーン槽内に積極的に流入される。しかし、加工部
から戻る切粉混じりのクーラント液中には、気泡状の空
気が混入しており、これが密閉クリーン槽内まで入り込
んで密閉空間内の空間体積を益々増大させ、負圧化を弱
めることになる。
【0011】ところが、クーラントポンプで汲み上げた
密閉クリーン槽内のクーラント液は、その一部が分岐配
置しているリキッドコレクタへ供給されるとともに、こ
の吐出口からダーティー槽へ戻される。この時、リキッ
ドコレクタの空気吸込口が強く負圧化され、密閉クリー
ン槽内の上部の空気を吸引して強制的に排出する。この
排出空気は、ダーティー槽内へ排出される。これによ
り、密閉クリーン槽内は負圧化を回復するとともに、ダ
ーティー槽内が正圧化の傾向となりその液面が押し下げ
られて、ダーティー槽から密閉クリーン槽への浄化され
たクーラント液の流動量を倍増し、両槽を同一液面のレ
ベルに接近して均衡させる。
【0012】しかして、上記クーラントタンクにおける
密閉クリーン槽のエア抜き方法によると、クーラントポ
ンプの運転時は、常に密閉クリーン槽内の負圧力を倍増
するとともに負圧空気を積極的に吸引・排出して液面レ
ベルの低下を防止し、且つ、ダーティー槽から密閉クリ
ーン槽への浄化されたクーラント液の流動量を倍増させ
られるから、長時間の連続運転が可能となる。
【0013】請求項2によると、上記請求項1によるク
ーラントタンクにおける密閉クリーン槽のエア抜き方法
の実施は、クーラントポンプの吐出側にリキッドコレク
タを分岐配置し、このリキッドコレクタの吐出口をダー
ティー槽に接続し、更に、上記リキッドコレクタの空気
吸込口と上記密閉クリーン槽の上部とを接続するだけ
で、簡潔且つ確実に実行できる。
【0014】しかして、上記クーラントタンクにおける
密閉クリーン槽のエア抜き装置によると、クーラントポ
ンプの運転時に、常に密閉クリーン槽内の負圧力を倍増
するとともに負圧空気を積極的に吸引・排出して液面レ
ベルの低下を防止させる。これで、ダーティー槽から密
閉クリーン槽への浄化されたクーラント液の流動量が倍
増されて、長時間の連続運転を可能にする。
【0015】請求項3の密閉クリーン槽のエア抜き方法
によると、クーラントタンクは、密閉クリーン槽のクー
ラント液をクーラントポンプで加工部へ供給し、加工部
から戻る切粉混じりのクーラント液を回収して密閉クリ
ーン層に流入させるダーティー槽とからなる。上記クー
ラントポンプの停止時に、上記密閉クリーン槽の上部空
気圧とダーティー槽の上部空気圧とを開閉弁により連通
して圧力を均等化させる。これで、両槽の液面レベル
が、急速に同じになる。
【0016】しかして、クーラントポンプの停止時にお
いて、ダーティー槽がオーバーフローしない。更に、短
時間の停止後にクーラントポンプを再起動しても、密閉
クリーン槽の液面低下がやや見られるものの、ポンプ運
転可能な範囲内に止められる。
【0017】請求項4によると、上記請求項3によるク
ーラントタンクにおける密閉クリーン槽のエア抜き方法
の実施は、密閉クリーン槽の上部空気とダーティー槽の
上部空気とを開閉弁により接続し、クーラントポンプの
停止時に開口して両槽空気圧を均等化させることが、簡
潔且つ確実に実行できる。
【0018】請求項5によると、請求項4記載のクーラ
ントタンクにおける密閉クリーン槽のエア抜き装置にお
いて、開閉弁はエアーマスターバルブに接続され、この
エアーマスターバルブにより開閉作動されるから、工作
機械の加工運転によるクーラントポンプの起動・停止に
対して、開閉弁の開閉動作が確実に同期できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るクーラントタ
ンクにおける密閉クリーン槽のエア抜き方法と装置を、
図面に示す実施形態により説明する。図1は第1実施形
態となる密閉クリーン槽のエア抜き方法を実行するため
のエア抜き装置の回路図である。
【0020】図1に示す第1実施形態において、まず、
クーラントタンク10は、密閉クリーン槽1内のクーラ
ント液CをクーラントポンプCPから配管P1でワーク
Wの加工部Kへ供給される。そして、加工部から戻る切
粉混じりのクーラント液C1は、ダーティー槽3へ回収
される。このダーティー槽3内のクーラント液C1は、
発泡状に空気Eを含んだ状態で、クリーン槽1に流入さ
れる。
【0021】上記クーラントタンク10に備える密閉ク
リーン槽1のエア抜き装置100は、クーラントポンプ
CPの吐出側Oの配管P1から分岐した配管P2がリキ
ッドコレクタ5に接続している。このリキッドコレクタ
5の吐出口5Aは、ダーティー槽3の上部空間Sに配管
P3で接続されている。更に、上記リキッドコレクタ5
の空気吸込口5Bは、配管P4で上記密閉クリーン槽1
の上部空間S2に接続されている。
【0022】上記第1実施形態の密閉クリーン槽のエア
抜き装置100は、以上のように構成されており、クー
ラントポンプCPの稼働時に、密閉クリーン槽1内の負
圧空気を強制的に吸引排出して、ダーティー槽3内に送
り込むように作用するものである。
【0023】まず、上記密閉クリーン槽1のクーラント
液Cは、クーラントポンプCPの吐出側Oから加工部K
に供給される。これと同時に、密閉されたクリーン槽1
のクーラント液Cが減少することで、この空間体積Qが
増大して内圧が負圧化される。このクリーン槽内の負圧
化で、ダーティー槽3にある大気中のクーラント液C1
は、フイルタを介してクリーン槽内に積極的に流入され
る。しかし、加工部Kから戻る切粉混じりのクーラント
液C1には、気泡状の空気Eが混入しており、これがク
リーン槽1内まで入り込んで密閉空間内の負圧化を弱め
て空間体積Qを益々増大することになる。
【0024】ところが、クーラントポンプCPで汲み上
げた密閉クリーン槽1内のクーラント液Cは、その一部
が分岐配置しているリキッドコレクタ5へ供給されると
ともに、この吐出口5Aからダーティー槽1へ戻され
る。この時、リキッドコレクタ5の空気吸込口5Bが強
く負圧化され、密閉クリーン槽1内の上部の空気Eを吸
引して強制的に排出する。この排出空気Eは、ダーティ
ー槽3内へ排出される。これにより、密閉クリーン槽1
内が更に負圧化されて、ダーティー槽3から密閉クリー
ン槽1への浄化されたクーラント液Cの流動量を倍増
し、両槽を同一液面のレベルに接近して均衡させる。
【0025】しかして、上記クーラントタンク10にお
ける密閉クリーン槽1のエア抜き方法によると、クーラ
ントポンプCPの運転時は、常に負圧空気を積極的に吸
引・排出して密閉クリーン槽内の負圧力を倍増すること
で、液面レベルLの低下を防止し、且つ、ダーティー槽
3から密閉クリーン槽1への浄化されたクーラント液C
の流動量を倍増させられるから、長時間の連続運転が可
能である。
【0026】本発明は、上記第1実施形態の密閉クリー
ン槽のエア抜き装置100に限定されない。図2と図3
に示す第2実施形態の密閉クリーン槽のエア抜き装置2
00としても良い。まず、クーラントタンク10は、密
閉式としたクリーン槽1内のクーラント液Cをクーラン
トポンプCPから配管P1でワークWの加工部Kへ供給
される。そして、加工部から戻る切粉混じりのクーラン
ト液C1は、ダーティー槽3へ回収される。このダーテ
ィー槽3内のクーラント液Cは、発泡状に空気Eを含ん
だ状態で、密閉クリーン槽1に流入される。上記本発明
の密閉クリーン槽のエア抜き装置200は、上記密閉ク
リーン槽1の上部空間S2とダーティー槽3の上部空間
Sとが開閉弁Vを介在させた配管P2で接続されてい
る。上記開閉弁Vは、クーラントポンプCPの停止時
に、開口動作させられるように制御される。
【0027】上記第2実施形態の密閉クリーン槽のエア
抜き装置200は、以上のように構成されており、クー
ラントポンプCPの停止時に、密閉クリーン槽1とダー
ティー槽3とを共通の内圧にし、液面レベルLを同一に
するものである。今、上記クーラントタンク10は、密
閉クリーン槽のクーラント液CをクーラントポンプCP
で加工部Kへ供給し、加工部から戻る切粉混じりのクー
ラント液C1を回収してクリーン層に流入させるダーテ
ィー槽3とからなる。そして、上記クーラントポンプの
停止時に、上記密閉クリーン槽の上部空気圧とダーティ
ー槽の上部空気圧とを開閉弁Vにより連通し、両圧力を
均等化させる。これで、両槽の液面レベルが急速に同じ
になる。
【0028】しかして、クーラントポンプCPの停止時
において、ダーティー槽3がオーバーフローしない。更
に、短時間の停止後にクーラントポンプCPを再起動し
ても、密閉クリーン槽1の液面低下がやや見られるもの
の、ポンプ運転可能な範囲内に止められる。
【0029】更に、図4と図5に示す第3実施形態の密
閉クリーン槽のエア抜き装置300のように、回路変更
させても良い。このエア抜き装置300は、上記第2実
施形態の密閉クリーン槽のエア抜き装置200におい
て、開閉弁Vを「オペレートタイプの開閉弁V2」と
し、この開閉弁V2を「機付きエアーマスターバルブV
3」の開閉動作に連動して自動開閉動作させるようにし
たものである。そのために、開閉弁V2は、機付きエア
ーマスターバルブV3に配管P4を介して接続されてい
る。その他の構成は、上記第2実施形態の密閉クリーン
槽のエア抜き装置200と同一につき、同一符号を附し
てその説明を省略する。尚、上記開閉弁V2は、その構
造や型式に限定されず、各種タイプや各種方式のものが
使用できる。
【0030】上記図4と図5に示す第3実施形態の密閉
クリーン槽のエア抜き装置300によると、開閉弁V2
はエアーマスターバルブV3に接続され、このエアーマ
スターバルブV3により開閉作動されるから、工作機械
の加工運転によるクーラントポンプCPの起動・停止に
対して、開閉弁V2の開閉動作が確実に同期できる。そ
の他の作用・効果は、上記第2実施形態の密閉クリーン
槽のエア抜き装置200と同一につき、その説明を省略
する。
【0031】
【発明の効果】本発明の請求項1となるクーラントタン
クにおける密閉クリーン槽のエア抜き方法によると、ク
ーラントポンプの運転時は、常に密閉クリーン槽内の負
圧力を倍増するとともに負圧空気を積極的に吸引・排出
して液面レベルの低下を防止し、且つ、ダーティー槽か
ら密閉クリーン槽への浄化されたクーラント液の流動量
を倍増させられ、長時間の連続運転ができる。
【0032】請求項2によると、請求項1における上記
クーラントタンクにおける密閉クリーン槽のエア抜き方
法において、クーラントポンプの運転時に、常に密閉ク
リーン槽内の負圧力を倍増するとともに負圧空気を積極
的に吸引・排出して液面レベルの低下を防止させ、且
つ、ダーティー槽からクリーン槽への浄化されたクーラ
ント液の流動量を倍増させるから、長時間の連続運転を
可能にできる。
【0033】請求項3によると、クーラントポンプの停
止時において、ダーティー槽がオーバーフローしない。
更に、短時間の停止後にクーラントポンプを再起動して
も、密閉クリーン槽の液面低下がやや見られるものの、
ポンプ運転可能な範囲内に止めることができる。
【0034】請求項4によると、上記請求項3によるク
ーラントタンクにおける密閉クリーン槽のエア抜き方法
において、密閉クリーン槽の上部空気とダーティー槽の
上部空気とを開閉弁により接続し、クーラントポンプの
停止時に開口して両槽空気圧を均等化させることが、簡
潔且つ確実に実行できる。
【0035】請求項5によると、請求項4記載のクーラ
ントタンクにおける密閉クリーン槽のエア抜き装置にお
いて、開閉弁はエアーマスターバルブに接続され、この
エアーマスターバルブにより開閉作動されるから、工作
機械の加工運転によるクーラントポンプの起動・停止に
対して、開閉弁の開閉動作が確実に同期できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態となる密閉クリーン槽の
エア抜き方法を実行するエア抜き装置の回路図である。
【図2】本発明の第2実施形態となる密閉クリーン槽の
エア抜き方法を実行するエア抜き装置の回路図である。
【図3】本発明の第2実施形態となる密閉クリーン槽の
エア抜き方法を実行するエア抜き装置の回路図である。
【図4】本発明の第3実施形態となる密閉クリーン槽の
エア抜き方法を実行するエア抜き装置の回路図である。
【図5】本発明の第3実施形態となる密閉クリーン槽の
エア抜き方法を実行するエア抜き装置の回路図である。
【符号の説明】
1 密閉クリーン槽 3 ダーティー槽 5 リキッドコレクタ 5A 吐出口 5B 空気吸込口 10 クーラントタンク C クーラント液 C1 切粉混じりのクーラント液 CP クーラントポンプ K 加工部 O 吐出側 P1〜P4 配管 S,S2 上部空間 V 開閉弁 V2 オペレートタイプの開閉弁 V3 エアーマスターバルブ W ワーク 100 密閉クリーン槽のエア抜き装置 200 密閉クリーン槽のエア抜き装置 300 密閉クリーン槽のエア抜き装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉クリーン槽のクーラント液をクーラ
    ントポンプで加工部へ供給し、加工部から戻る切粉混じ
    りのクーラント液を回収して密閉クリーン槽に流入させ
    るダーティー槽とからなるクーラントタンクであって、
    上記クーラントポンプの吐出側から分岐されたリキッド
    コレクタの吐出口がダーティー槽に接続され、更に、上
    記リキッドコレクタの空気吸込口が上記密閉クリーン槽
    の上部に接続されており、密閉クリーン槽の上部空気を
    ダーティー槽にクーラントポンプ稼働時に強制吸引する
    ことを特徴とするクーラントタンクにおける密閉クリー
    ン槽のエア抜き方法。
  2. 【請求項2】 密閉クリーン槽のクーラント液をクーラ
    ントポンプで加工部へ供給し、加工部から戻る切粉混じ
    りのクーラント液を回収して密閉クリーン槽に流入させ
    るダーティー槽とからなるクーラントタンクであって、
    上記クーラントポンプの吐出側にリキッドコレクタを分
    岐配置し、このリキッドコレクタの吐出口をダーティー
    槽に接続し、更に、上記リキッドコレクタの空気吸込口
    と上記密閉クリーン槽の上部とを接続したことを特徴と
    するクーラントタンクにおける密閉クリーン槽のエア抜
    き装置。
  3. 【請求項3】 密閉クリーン槽のクーラント液をクーラ
    ントポンプで加工部へ供給し、加工部から戻る切粉混じ
    りのクーラント液を回収して密閉クリーン層に流入させ
    るダーティー槽とからなるクーラントタンクであって、
    上記クーラントポンプの停止時に、上記密閉クリーン槽
    の上部空気圧とダーティー槽の上部空気圧とを開閉弁に
    より均等化させることを特徴とするクーラントタンクに
    おける密閉クリーン槽のエア抜き方法。
  4. 【請求項4】 密閉クリーン槽のクーラント液をクーラ
    ントポンプで加工部へ供給し、加工部から戻る切粉混じ
    りのクーラント液を回収して密閉クリーン槽に流入させ
    るダーティー槽とからなるクーラントタンクであって、
    上記密閉クリーン槽の上部とダーティー槽の上部とを開
    閉弁で接続し、上記クーラントポンプの停止時に、上記
    開閉弁を開口動作させることを特徴とするクーラントタ
    ンクにおける密閉クリーン槽のエア抜き装置。
  5. 【請求項5】 上記開閉弁はエアーマスターバルブに接
    続され、このエアーマスターバルブにより開閉作動させ
    ることを特徴とする請求項4記載のクーラントタンクに
    おける密閉クリーン槽のエア抜き装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100943205B1 (ko) * 2008-09-17 2010-02-19 (주)한테크 컴퓨터수치제어를 통한 고속가공장치 및 그 동작방법

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KR100943205B1 (ko) * 2008-09-17 2010-02-19 (주)한테크 컴퓨터수치제어를 통한 고속가공장치 및 그 동작방법

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