JP2003260358A - フィッシャー・トロプシュ法による炭化水素の製造方法とその触媒 - Google Patents

フィッシャー・トロプシュ法による炭化水素の製造方法とその触媒

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FT法で炭化水素油を高収率で製造する。 【解決手段】 触媒層4の酸化ダイヤモンド担持コバル
ト触媒は、反応開始前に水素気流中で還元を行った後、
所定圧力の一酸化炭素―水素の混合ガスを1:2の比で
通じ反応を開始させた。酸化ダイヤモンドにコバルトを
金属として5wt%担持した触媒を用いて、250℃で
反応を4時間行ったところ、一酸化炭素の有効転化率6
0.5%、ガス選択率27.2%を示した。得られた液
状炭化水素は炭素数6から炭素数の大きくなるに従い減
少していくが、炭素数30程度までの成分が認められ、
超低硫黄ディーゼル燃料に適したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一酸化炭素と水素か
ら炭化水素を合成する際に使用する触媒と、その触媒を
使用した炭化水素の製造方法に関するものであり、特に
その合成反応としてフィッシャー・トロプシュ法を使用
する製造方法と触媒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一酸化炭素と水素からなる合成ガスから
炭化水素ができることは古くドイツにおいてフィッシャ
ーとトロプシュによって提唱され、その後フィッシャー
・トロプシュ法(以下「FT法」と略記する)として、
第2次世界大戦中ドイツで工業化された。現在も南アフ
リカではこの方法(そこでは「サソール法」と呼ばれて
いる)によって炭化水素が製造されている。その後、安
価な石油が中東で産出するようになり、工業的価値を失
った。
【0003】近年、ディーゼル排気ガスの大気汚染、特
に浮遊粉塵の排出が大きな問題になっている。これを解
決するために、燃料油中の硫黄分をガソリン並の50p
pm以下に低減することが必要とされているが、このた
めには多量の水素が必要になり、かつコストも要する。
【0004】そのため、精製の容易な合成ガスを高硫黄
油から製造し、その合成ガスからディーゼル燃料油を合
成することによって、原理的に硫黄分を全く含まないデ
ィーゼル燃料油を製造しようとする試みがなされてい
る。
【0005】その合成ガスからディーゼル燃料油を合成
する反応では、主として鉄系触媒がシリカなどに担持さ
れたものが用いられている。その理由は、鉄系触媒が安
価なためである。しかし、鉄系触媒を用いた反応では、
メタンから炭素数が1000にもおよぶ高分子量の炭化
水素までが生成し、生成した高分子量炭化水素がシリカ
などの触媒担体の細孔を閉塞して活性低下が速やかに起
こるので、固定床での利用は困難である。そのため、南
アフリカでは溶媒に懸濁させたスラリー床として用いて
いるが、その場合には触媒の粉化などによる摩耗損失も
無視できない。さらに、鉄系触媒では炭素が析出する問
題もあるので、触媒寿命はあまり長くないとされてい
る。
【0006】触媒としては鉄系触媒よりもコバルトの方
が活性は高いが、コバルト金属が高価なために工業化さ
れていない。しかし、活性をさらに高くすることができ
れば、コバルトの使用量を削減できるので、価格面での
制約から逃れることができる。
【0007】一方、FT反応は発熱反応であり、従来か
ら、高活性の触媒を用いると熱の除去に問題があると指
摘されてきたが、近年の技術によりこの問題は克服でき
るので、高活性な触媒の導入は望ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】コバルト触媒では、コ
バルトの分散が活性を支配するので、高分散にするため
には担体としてシリカなどの細孔径の小さく、細孔容積
が大きく、高比表面積のものを用いることが検討されて
いる。しかし、シリカ担体では、活性は向上するが、細
孔の閉塞が起こり易いなどの相反する問題に遭遇する。
近年では、超臨界相で高分子量炭化水素を系外に流し出
す提案もあるが、高圧での操業となり経済性が増すとは
考えられない。
【0009】そこで、本発明はFT法により一酸化炭素
と水素とから液状炭化水素を高収率で製造することので
きる方法と、そこで用いる触媒を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このFT反応において解
決すべき問題の一つは、本反応が比較的遅い反応である
ことである。本発明ではこの点を解決するために種々の
検討を加え、従来知られているシリカ担体を酸化ダイヤ
モンド担体に換えることにより、活性並びに選択性の優
れた触媒を調製することに成功したものである。
【0011】本発明の触媒は、酸化ダイヤモンドを担体
とし、それにコバルトを担持したFT法による炭化水素
製造用触媒である。
【0012】本発明の炭化水素の製造方法は、酸化ダイ
ヤモンドを担体とするコバルト触媒の存在下で、一酸化
炭素の還元的重合を行うFT法による炭化水素の製造方
法である。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、酸化ダイヤモンド担持コバ
ルト触媒の調製方法について説明する。ここでは、一例
として、担体となるダイヤモンドとして合成ダイヤモン
ド粉末を使用する場合について触媒調製方法を説明す
る。合成ダイヤモンド粉末はその表面に含酸素官能基を
有しているが、製造条件によって種々の官能基を有しそ
の含量も異なるために一定の触媒として用いるために
は、前処理が必要となる。その前処理の一例として、ま
ず、合成時の金属を除くために硝酸中で一夜放置し金属
を可能な限り溶解させる。次に、全ての有機官能基を除
くために、水素気流下で900℃に1時間保ち、表面を
水素化する。この過程で調製条件の差異による官能基の
種類や量に無関係な表面水素化ダイヤモンドを得る。
【0014】この水素化ダイヤモンドを、酸素とアルゴ
ンの体積比率が1:4の気流下で、450℃において1
時間酸化して表面を酸化する。この状態のダイヤモンド
を「酸化ダイヤモンド」と呼ぶ。酸化ダイヤモンドの表
面にはエーテル基、カルボニル基などの官能基が存在
し、水素化ダイヤモンドが疎水性であるのに対して、酸
化ダイヤモンドは親水性を示し、金属塩の担持が容易に
なる。
【0015】次に、酸化ダイヤモンドの所定量を、所定
量の硝酸コバルト水溶液に一昼夜浸漬した後、過剰の水
を蒸発乾燥させて酸化ダイヤモンドにコバルト塩を担持
させる。その後、400℃から450℃の温度で空気気
流下で焼成し、担持したコバルト塩を酸化物に変換す
る。しかし、酸化ダイヤモンド担持コバルト触媒を調製
する際の条件は上記のものに限られるものではない。
【0016】酸化ダイヤモンドの調製は350ないし5
00℃の範囲で行うことができ、低温では長時間を、高
温では短時間の処理で行えるが、ここで示した温度は再
現性よく調製するには望ましい。コバルト担持量は金属
として0.5から15wt%の範囲が用いられるが、反
応速度、生成物分布の点から5ないし10wt%が最適
である。
【0017】炭化水素を合成する本発明のFT反応にお
いて、反応ガスの組成はCO:H2=1:2が化学量論
的に最適であるが、1:1から1:3程度の範囲で使用
できる。反応ガスの流速は、ガス空間速度として500
から10000h-1の範囲で操作できるが、高いCOの
転化率を得るためには1500から3000程度が望ま
しい。
【0018】炭化水素を合成する本発明のFT反応は、
小型固定床加圧流通系の装置で行った。その反応装置で
は、質量流量制御装置により入口側の水素及び一酸化炭
素の流量を制御した。出口側に圧力制御弁を設け反応器
内の圧力を一定に保った。出口ガスはガスビューレット
に接続し、出口流量を一定時間毎に測定し、反応状況を
追跡した。その装置図を図1に示す。ただし、この反応
装置はあくまで評価のための実験装置であり、実際にこ
の触媒を使用して炭化水素の製造を行う製造装置はこの
反応装置に限定されるものではない。
【0019】図1において、ステンレススチール製反応
管2は内径6mm、長さ300mmであり、その両側か
ら石英製グラスウールを用いて本発明の酸化ダイヤモン
ド担持コバルト触媒の触媒層4を反応管の中央部に充填
してある。6は反応管2を加熱する電気炉であり、反応
管2がその電気炉6中に収納されるように、電気炉6に
対して反応管2が配置されている。触媒層4に接してス
テンレススチール製シースに封入された熱電対(図示
略)が通されて触媒層4と接触している。触媒層4の温
度はその熱電対により検出される。8は温度コントロー
ラであり、その熱電対により検出した触媒層4の温度が
設定温度になるように、電気炉6への通電を制御するも
のである。
【0020】反応管2の一端には、原料ガスとして水素
(H2)を供給する水素ガスボンベ10と、一酸化炭素
(CO)を供給する一酸化炭素ガスボンベ20が接続さ
れている。水素を供給する流路には、上流側から開閉弁
12、質量流量制御装置14及びチェックバルブ(逆止
弁)16が配置されている。一酸化炭素を供給する流路
には、上流側から開閉弁22、質量流量制御装置24及
びチェックバルブ26が配置されている。それらの流路
は合流して反応管2の一端に接続され、その合流した流
路には圧力計30が接続されている。
【0021】反応管2の他端は、リボンヒータで保温さ
れた流路を経て、油分を捕集するためのコールドトラッ
プ32に導かれている。コールドトラップ32は液だめ
として作用するもので、空塔で外部から効率よく冷却で
きる構造が望ましい。コールドトラップ32を経て油分
が除去された反応ガスの流路は圧力制御弁としての背圧
弁34を経てガスビューレットに接続されている。
【0022】触媒層4の酸化ダイヤモンド担持コバルト
触媒は、反応開始前にあらかじめコバルト酸化物を還元
し活性種の金属に変換するために、水素を1気圧の下
で、300〜400℃の温度範囲で10〜30ml/m
inの流速で通じ1時間から4時間還元を行い、水素雰
囲気下で所定温度(200〜350℃)に設定した後、
所定圧力の一酸化炭素―水素の混合ガスを1:2の比で
通じ反応を開始させた。
【0023】反応生成物の油分は反応管2の直下のトラ
ップ32に捕集し、反応終了後ガスクロマトグラフによ
り生成物分布を測定した。未反応ガス、ガス状生成物は
ガスビューレット内のガスをガスクロマトグラフにより
分析し、ガス収率・選択率、及び一酸化炭素の有効転化
率(表1,2では「有効CO転化率」と表示している)
を求めた。
【0024】ガス収率はメタンからC4炭化水素までの
アルケンを含むガスの絶対量をガスビュレットに捕集し
た体積とガスクロマトグラフより求めた濃度から算出し
た。ガス選択率は得られた炭化水素中に占めるメタンか
らC4炭化水素までの軽質炭化水素の割合である。
【0025】一酸化炭素の有効転化率は導入した一酸化
炭素量(COi)から回収された一酸化炭素量(CO
o)を差し引き、さらにこれから二酸化炭素へ転換され
た一酸化炭素量(CO(CO2))を差し引き、導入した一
酸化炭素量で除して求めた。すなわち、 有効転化率={COi−(COo+CO(CO2))}/C
Oi である。この大小が触媒の活性の尺度になる。
【0026】(実施例1)酸化ダイヤモンドにコバルト
を金属として5wt%担持した触媒を用いて、250℃
で反応を4時間行った。反応中のガスの捕集状況から反
応は一定の速度で進行した。表1の番号1にその結果を
示す。全圧力は図1の反応器内の圧力で、1MPaとな
るように保ち、反応管に供給する反応ガスは水素10m
L/min、一酸化炭素5mL/minで一定とした。
反応ガス流量は反応開始前に反応管の出口側で測定し、
表1には出口側流量として表示している。SVは空間速
度である。表1に示すように一酸化炭素の有効転化率5
9.4%、ガス選択率(「C1〜C4 selectivity」と表
示)27.0%を示した。生成物の選択性を表3の番号
1に示す。その結果をみると、液状炭化水素は炭素数6
から炭素数の大きくなるに従い減少していくが、炭素数
30程度までの成分が認められ、超低硫黄ディーゼル燃
料の製造に適していることが明らかである。
【0027】(実施例2)実施例1と同じ担持量の触媒
を用い、触媒使用量を200mgに低減し、他の条件は
同じで反応を行った。その結果を表1の番号2に示す。
一酸化炭素の有効転化率は52.3%と低下したが、ガ
ス、液状生成物ともに高収率で生成した。液状生成物の
炭素数分布も実施例1の時とほとんど変わらず炭素数3
0程度までのものが生成した。
【0028】(実施例3)実施例1と同じ担持量の触媒
を用い、触媒使用量を100mgに低減し、他の条件は
同じで反応を行った。その結果を表1の番号3に示す。
一酸化炭素の有効転化率は25.6%へと大きく低下し
たが、ガス、液状生成物ともに高収率で生成した。液状
生成物の炭素数分布も実施例1の時とほとんど変わらず
炭素数30程度までのものが生成した。しかし、高分子
量側の生成物の選択性は低下する傾向が認められた。
【0029】(実施例4、5)実施例1と同じ担持量の
触媒を用い、触媒使用量を100mgに低減し、反応温
度を275℃、300℃に上昇して反応を行った。その
結果を表1の番号4,5に示す。一酸化炭素の有効転化
率は65.3%、69.5%へとそれぞれ実施例3の時
よりも大幅に増大したが、ガスの選択率が大きくなり、
液状生成物の収率が低下し、ディーゼル燃料の生成には
望ましくない環境となった。液状生成物の炭素数分布も
低分子側に移り高分子量生成物の収率が低下し、その傾
向は300℃の反応では一層顕著になった。
【0030】(実施例6、7、8)酸化ダイヤモンド担
体に担持するコバルト量の影響を検討した。触媒使用量
300mg、SV3000の条件で反応を行った。その
結果を表1の番号6,7,8に示す。コバルト担持量を
3wt%とすると、一酸化炭素有効転化率は54.7%
となったが、担持量5%の時よりもわずかに低下したの
みで、ガスの選択性、液状炭化水素の炭素数分布にも大
きな差は認められなかった。
【0031】コバルト担持量を7wt%に増加すると、
一酸化炭素有効転化率は63.8%と大幅に増加し。ガ
スの選択性も23.4%と低くなり液状炭化水素の収率
が増加した。
【0032】コバルトの担持量をさらに9wt%へと増
加すると、さらに一酸化炭素有効転化率は76.2%へ
と増加し最も高い収率を与えた。ガスの選択性も大きな
変化はなかった。
【0033】
【表1】
【0034】(参照例1)コバルト担持量5wt%のシ
リカ触媒(シリカ比表面積約100m2/g)300m
gを用いて、実施例1と同条件で反応を行った。その結
果を表2の番号9に示す。ガス選択性は酸化ダイヤモン
ド触媒を用いたときと同じであったが、一酸化炭素有効
転化率は45.0%と低く、同じコバルト担持量では酸
化ダイヤモンド触媒の方が優れていることがわかる。生
成物分布をみると、表3の番号9に示すようにシリカ担
体を用いた方が高分子量の炭化水素の選択性が低く、酸
化ダイヤモンド担体の優位性がわかる。
【0035】ここで用いたシリカ担持コバルト触媒は嵩
比重が大きく酸化ダイヤモンド担体に比較して同じ触媒
重量では体積が大きい。ここでは使用した触媒量が少な
く正確に触媒の体積が求められないので、触媒の重量基
準で空間速度を示しているので、ガスの触媒層への滞留
時間はシリカ系の触媒のときは酸化ダイヤモンド触媒の
1.5倍ないし2倍程度になり、工業的に触媒単位体積あ
たりの一酸化炭素の単位時間当たりの転化率に換算する
とさらに酸化ダイヤモンド担持触媒は有利になる。
【0036】(参照例2及び3)参照例1と同様に実験
を行ったが、触媒使用量を200、100mgと低減さ
せSVを増大して反応を行った。その結果を表2の番号
10,11に示す。一酸化炭素有効転化率は著しく減少
した。
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】実験を行ったすべての範囲で本発明の酸化
ダイヤモンド担持コバルト触媒は、従来のシリカ担持コ
バルト触媒に比べて、高い一酸化炭素有効転化率と、分
子量の大きな液状炭化水素を与える能力の高いことが認
められた。
【0040】分子量の大きな炭化水素の選択性に対する
酸化ダイヤモンド触媒とシリカ触媒の差は、主として細
孔内で生成した分子量の大きな炭化水素が細孔外へ拡散
するのが遅いためと推察され、細孔を有さない酸化ダイ
ヤモンド触媒がFT反応の優れた触媒担体であると結論
できる。実施例では、原料ガスとしてガスボンベから供
給される一酸化炭素と水素を使用しているが、燃料油等
から生成される合成ガスを使用することもできる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、酸化ダイヤモンドを担
体とするコバルト触媒の存在下で、FT法により一酸化
炭素から還元的重合により炭化水素を製造するので、従
来のシリカ担持コバルト触媒を用いるのに比べて、高い
一酸化炭素有効転化率と、分子量の大きな液状炭化水素
をより多く与えることができる。そのため、本発明の方
法は、例えばディーゼル燃料の生成に適した炭化水素の
製造方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の触媒を使用して炭化水素を合成する反
応装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
2 ステンレススチール製反応管 4 触媒層 6 電気炉 8 温度コントローラ 10 水素ガスボンベ 12,22 開閉弁 14,24 質量流量制御装置 16,26 チェックバルブ 20 一酸化炭素ガスボンベ 30 圧力計 32 コールドトラップ 34 背圧弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本庄 孝夫 兵庫県高砂市中筋4−5−27 Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 BA08A BA08B BB04A BB04B BC67A BC67B CC23 DA05 EC22X EC22Y FA01 FA03 FB14 FB30 4H029 CA00 DA00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化ダイヤモンドを担体とし、それにコ
    バルトを担持したことを特徴とするフィッシャー・トロ
    プシュ法による炭化水素製造用触媒。
  2. 【請求項2】 酸化ダイヤモンドを担体としそれにコバ
    ルトを担持した触媒の存在下で、一酸化炭素の還元的重
    合を行うことを特徴とするフィッシャー・トロプシュ法
    による炭化水素の製造方法。
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