JP2003260131A - 透析システムおよび透析システムの清浄度維持方法 - Google Patents

透析システムおよび透析システムの清浄度維持方法

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JP2003260131A JP2002064874A JP2002064874A JP2003260131A JP 2003260131 A JP2003260131 A JP 2003260131A JP 2002064874 A JP2002064874 A JP 2002064874A JP 2002064874 A JP2002064874 A JP 2002064874A JP 2003260131 A JP2003260131 A JP 2003260131A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】コンパクトなシステムで透析システム全体の自
動消毒を簡単に行うことができる透析システムを提供す
ること、また、透析治療未実施時の配管内の細菌やエン
ドトキシン汚染が極めて少ない透析システムの清浄度維
持方法を提供すること。 【解決手段】精製水製造装置Bで精製された精製水に透
析原剤を添加して所定の透析液を製造する透析液供給装
置Dと、該透析液供給装置Dで調合された透析液により
血液透析を実施する透析用監視装置Hからなる透析シス
テムにおいて、該精製水製造装置Bからの消毒液送液信
号により、該精製水製造装置Bから消毒液Lを送液する
ようになし、該精製水製造装置Bから送液された消毒液
Lを該透析液供給装置Dが導入する所定の動作を行わせ
るようにし、かつ該透析液供給装置Dは導入した消毒液
Lを該透析用監視装置Hに送液し、該透析液監視装置H
は送液された消毒液Lを導入する所定の動作を行わせる
ようにした透析システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透析治療に用いる
透析システムに関し、特に装置間の配管系統内の細菌や
エンドトキシン汚染を低減し、クリーンな精製水および
透析液の供給を可能にした透析システムと、透析システ
ムの清浄度維持方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は一般的な透析システムを示すフロ
ー図である。原水A(一般には水道水)は精製水製造装
置B(一般には、逆浸透法による精製水製造装置)にお
いて、原水A中の不純物・異物は除去され、精製水Cを
得る。この精製水Cの大半は透析液供給装置Dに送液さ
れるが、一部はA粉末溶解装置EあるいはB粉末溶解装
置Fへも供給される。
【0003】製造された透析液Gは透析液用監視装置H
を経て、ダイアライザーI内で透析膜(図示せず)を介
して患者からの血液Jと接触して、血液を浄化するもの
である。
【0004】ここで、ダイアライザーI内で血液から移
行した老廃物を含んだ廃透析液は再び透析用監視装置H
を経て排出される。透析用監視装置Hでは、ダイアライ
ザーIで血液側から除去される水分量や血液の圧力等を
監視している。また、精製水Cは個人用供給装置Kにも
送液されることがあるが、個人用透析装置Kは透析液供
給装置Dと透析用監視装置の機能を合わせ持ったもので
あるが、患者個人個人に対応した透析を実現するもので
あって、透析システムの実施上必ずシステムに必要とい
うものではなく、詳述はしない。
【0005】図9は精製水製造装置Aの一例を示すフロ
ー図である。基本的な動作を説明すると、原水Aは軟水
器1で硬度成分をイオン交換された後、活性炭濾過器2
で残留塩素を除去され、ROポンプ3により所定の圧力
に昇圧されて、ROモジュール4に供給される。ROモ
ジュール4は逆浸透(RO)膜からなるエレメント部
と、これを収納するケーシングから構成される。逆浸透
膜を透過して、各種イオン、微粒子、細菌やエンドトキ
シンを除去され清浄化された精製水は、精製水タンク5
に貯蔵される。一方、塩分等の不純物が濃縮された濃縮
水は、一部は排水されるが、大半はROモジュール4内
の液流速を維持するため、再びROポンプ3に還流され
る。精製水槽5に貯蔵された精製水は供給ポンプ6を経
て、精製水Cとして下流の装置へ供給される。その途中
の供給ポンプ出にエンドトキシン除去フィルター7が設
置されることもある。一方、万一、ROポンプ3等に異
常を生じても透析治療が継続できるように、活性炭濾過
器2の出側からROモジュール4をバイパスする軟水ラ
イン8が設けられており、軟水バルブ9を開ければ、除
菌フィルター10を経て精製水ラインに無菌の軟水を供
給することができるように構成されている。
【0006】近年、透析治療技術法の進展・発展に伴
い、透析液の一層高いレベルの清浄度が要求されるよう
になった。
【0007】すなわち、従来の透析療法が取除いていた
尿毒素成分よりも更に分子量の大きい取除くべき成分が
見出され、よりサイズの大きい物質を血液中から除去す
る必要が生じ、例えばHPM(ハイパフォーマンスメン
ブレン)という透析膜の孔径(ポアサイズ)の大きなダ
イアライザーが使用され始めた。
【0008】しかし、このことは、従来は透析膜で阻止
されていた透析液中の不純物が血液側に混入する危険性
が高くなることを意味する。さらにはオンラインHDF
という、血液中の血漿成分を積極的に取り出し、それと
ほぼ当量の補液を血液に還流させる際に、透析液をクリ
ーンに浄化することにより、患者の傍で補液を製造する
療法も普及し始めている。
【0009】そのため、透析液が従来以上に高清浄度で
あることが要求されるが、透析液中の細菌のみならず、
細菌の一種であるグラム陰性菌から派生するエンドトキ
シンも問題となってきた。エンドトキシンは、症状的に
は発熱を引き起こす毒素成分の総称であるパイロジェン
の一種である。グラム陰性菌自体は、特別危険な細菌で
なくとも、それが代謝あるいは死滅した際に、細胞壁か
ら剥離して生成されるエンドトキシンは、非常に取扱い
の難しい物質である。多量のエンドトキシンが体内に混
入した場合には、患者に血圧低下や発熱をもたらし、さ
らに重篤な場合は患者を危険な状態に陥れることもあり
得るものである。さらに、このエンドトキシンが細かく
分裂した破片(フラグメント)による慢性的な障害が指
摘されている。毎週10〜15時間の透析治療を生存期
間中受けなければならない透析患者にとっては、何十年
にもわたる長期の治療で慢性的な疾患を考慮すると大き
な問題である。
【0010】このフラグメントの最小分子量は5,00
0ダルトンとされており、患者から除去すべき尿毒素成
分のサイズ(分子量)に相当するものであり、これは優
に透析膜を透過する(例えば、50,000ダルトンの
物質を透過させる透析膜も利用されている)。従ってこ
のような高性能な透析治療を安全に実施するには、透析
液中のエンドトキシン数を極小化しなけらばならない。
【0011】そのため、透析液ラインでエンドトキシン
が生成しないように種々の検討がなされてきた。しか
し、透析中には豊富な栄養源を含むため細菌は繁殖し、
その結果エンドトキシンが生成し易い。従って、従来は
「エンドトキシンは透析液ラインで発生する」というご
く常識的な概念に基づいて、透析液ラインの滅菌法が研
究されてきた。現在、一般的に透析治療後には、300
〜1,500ppmという高濃度の塩素での滅菌が行わ
れている。しかし、それでもエンドトキシンの発生が抑
えられないため、一部で過酢酸等の薬剤が使用されてい
るが非常に高価な薬剤であるに加えて、それだけでは依
然エンドトキシンの低減に限界があるとの示唆もある。
【0012】一方、透析液ラインの管理が十分であって
も、エンドトキシンの9割以上がRO精製水に由来する
との報告もある。最大の要因として、ROモジュールの
物理的・経時的な疲労によって生じたミクロなリークに
より、多量のエンドトキシンを含有する原水から混入す
るエンドトキシンがあることが指摘されている。これに
対し、特開平11−104639号公報によりROモジ
ュールの物理的な疲労を大幅に低減する技術、また従来
から行われてきたRO膜リークのチェックや、精製水製
造装置内での精製水の常時循環により装置内の停滞水の
発生防止などの清浄化技術が開発され、さらに特開20
01−353214号公報の滅菌技術により良好な透析
液を得られるようになったが、さらに高度な透析液を得
るには課題があった。
【0013】前記のとおり各装置内の清浄化は種々の試
みがなされ装置単体としては、透析液清浄化は実現され
つつある。
【0014】しかしながら、本発明者らは精製水製造装
置からは清浄な精製水を供給できているのに対し、場合
によって末端の個人用透析装置で高いエンドトキシン値
を検出することがあることを確認した。研究を進めた結
果、RO精製水集中送液ラインから各個人用透析装置に
RO精製水を分送する分送ラインに細菌とエンドトキシ
ン汚染があることを突き止めた。
【0015】つまり、個人用透析装置は通常透析施設内
に数台から数十台設置され、精製水製造装置からRO精
製水集中送液ラインにより各個人用透析装置まで精製水
が供給されるが、未使用の個人用透析装置があれば精製
水集中送液ラインから個人用透析装置に精製水を分送す
る分送ライン内は精製水が停滞したままの状態にある。
特に、緊急透析室や入院透析装置室に設置される透析装
置は使用頻度が少なく、長期間にわたり精製水がライン
内に封入されたままになることもある。通常、透析液ラ
インは富栄養環境下であり細菌が容易に増殖するため透
析終了後に滅菌が行われるが、貧栄養環境下である精製
水ラインは滅菌しないのが通常である。エンドトキシン
を産出するグラム陰性菌は貧栄養性菌であり、増殖速度
は遅いもののこの貧栄養環境である精製水ラインに増殖
し、高いエンドトキシン値を検出したのである。
【0016】また、本発明者らこれまで研究を進めた結
果、精製水ライン内の流れが停滞する部位や比較的流速
が遅い部位にグラム陰性菌が増殖しやすく、結果として
高エンドトキシン値を示すことを究明し、精製水の滞留
こそ細菌の増殖を引き起こす一要因であるという知見を
得た。
【0017】一方、透析システムの滅菌・消毒手段は、
製造元の異なる装置の組み合わせで透析システムを構成
することが多く、各装置間は電気信号の受発信のやりと
りが困難で装置毎に消毒手段を準備する必要があり、シ
ステム全体の消毒手法としては無駄が多いばかりではな
く、透析システムの消毒を実施する人の労力もかかると
いった問題がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、装置
間を連結する配管まで含めた透析システム全体の消毒
を、各装置間を電気的に接続し、各装置間で信号の受発
信ができるようにすることで、消毒液導入箇所が一カ所
ですみ、システム全体をコンパクトなものにすることが
でき、かつ各装置間で信号の受発信が可能なので消毒作
業の自動化が図れ、透析システム全体の消毒を簡便に実
施できる透析システムを提供せんとするものである。
【0019】また、比較的消毒頻度の少ない精製水ライ
ンにはエンドトキシンを生成するグラム陰性菌が繁殖し
うる可能性が十分にあり、精製水ラインの最上流部であ
るROモジュール直後から最下流部である個人用透析装
置、透析液供給装置、透析原液製造装置にかけての精製
水ライン全体にわたり非消毒部位がなく、透析システム
全体を効果的に消毒できる透析システムを提供せんとす
るものである。
【0020】また、グラム陰性菌の繁殖する一要因とし
て、透析システム内の精製水の停滞が指摘されており、
実際の透析治療において未使用の装置があれば精製水集
中供給ラインから未使用装置までの分岐配管内は停滞の
状態にあり、透析治療中において未使用装置があっても
精製水ライン全体にわたり停滞部がなく、透析治療中に
コンパクトな透析システムで精製水ライン全体の循環状
態を維持することができ、細菌やエンドトキシン汚染が
極めて少ない透析システムを提供せんとするものであ
る。
【0021】さらには、透析システム未実施時に精製水
が停滞するすべての配管内を消毒液で置換封入すること
により、透析システム未実施時の配管内の細菌やエンド
トキシン汚染が極めて少ない透析システムの清浄度維持
方法を提供せんとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は以下(1)〜(6)の構成を採用する。す
なわち、 (1)逆浸透膜により原水を精製して精製水を得る精製
水製造装置と、該精製水製造装置で精製された精製水に
透析原剤を添加して所定の透析液を製造する透析液供給
装置と、該透析液供給装置で調合された透析液により血
液透析を実施する透析用監視装置からなる透析システム
において、前記精製水製造装置からの消毒液送液信号に
より、該精製水製造装置から消毒液を送液するようにな
し、該精製水製造装置から送液された消毒液を前記透析
液供給装置が導入する所定の動作を行なうようにし、か
つ該透析液供給装置は導入した消毒液を前記透析用監視
装置に送液し、該透析液監視装置は送液された消毒液を
導入する所定の動作を行なうように構成したことを特徴
とする透析システム。 (2)逆浸透膜により原水を精製して精製水を得る精製
水製造装置と、該精製水製造装置で精製された精製水に
透析原剤を添加して所定の透析液を製造する透析液供給
装置と、該透析液供給装置で調合された透析液により血
液透析を実施する透析用監視装置からなる透析システム
において、該精製水製造装置内に設けられた逆浸透膜モ
ジュールと該透析液供給装置との間に消毒液注入手段を
設けたことを特徴とする透析システム。 (3)逆浸透膜により原水を精製して精製水を得る精製
水製造装置と、該精製水製造装置で精製された精製水に
透析原剤を添加して所定の透析液を製造する透析液供給
装置と、該透析液供給装置で調合された透析液により血
液透析を実施する透析用監視装置からなる透析システム
において、前記精製水製造装置で精製された精製水を前
記透析液供給装置に供給する精製水供給ラインと、該透
析液供給装置から精製水を回収する精製水回収ラインを
設けたことを特徴とする透析システム。 (4)精製水を供給する送液ラインと精製水の回収ライ
ンの切り替えを流路切替弁により行うように構成したこ
とを特徴とする請求項3記載の透析システム。 (5)逆浸透膜により原水を精製して精製水を得る精製
水製造装置と、該精製水製造装置で精製された精製水に
透析原剤を添加して所定の透析液を製造する透析液供給
装置と、該透析液供給装置で調合された透析液により血
液透析を実施する透析用監視装置からなる透析システム
において、該透析液供給装置に供給した精製水を精製水
製造装置内に設けられている逆浸透膜加圧用ポンプの一
次側に回収することを特徴とする透析システム。 (6)逆浸透膜により原水を精製して精製水を得る精製
水製造装置と、該精製水製造装置で精製された精製水に
透析原剤を添加して所定の透析液を製造する透析液供給
装置と、該透析液供給装置で調合された透析液により血
液透析を実施する透析用監視装置からなる透析システム
において、透析治療未実施時に精製水ライン内または/
および透析液ライン内を消毒液にて封入した状態で保管
するようにしたことを特徴とする透析システムの清浄度
維持方法。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明者らは鋭意検討した結果、
下記の配管系統まで含めた透析システム全体の細菌対策
としての消毒方法とRO精製水ラインに棲息する細菌の
特性について注目して検討した結果、下記(1)〜
(4)の知見を得て、さらに本発明に至ったものであ
る。 (1)通常の透析システムは、製造元が異なる装置の組
み合わせから構成されるため、装置間の電気信号の受発
信のやりとりが困難で、装置毎に消毒手段を設置する必
要があり透析システム全体の消毒手段として見た場合、
無駄が多いばかりでなく、消毒作業者の労力がかかる。 (2)エンドトキシンを産生する貧栄養性菌であるグラ
ム陰性菌は、貧栄養環境であるRO精製水ラインに増殖
し、RO精製水ラインの最上流部である逆浸透膜直後に
消毒液導入部位を設置することで、RO精製水ライン全
体を効果的に消毒できる。 (3)エンドトキシンを産出するグラム陰性菌は、RO
精製水ラインの滞留部や流れの遅い部位に増殖しやす
く、RO精製水ライン全体にわたり精製水の停滞が無い
ように循環させることでグラム陰性菌の増殖を抑えるこ
とができる。 (4)透析治療未実施時に、RO精製水ライン全体と透
析液ライン内全体を消毒液にて封入保管することで、透
析システムが停機している間もRO精製水ラインと透析
液ライン内の細菌増殖を抑えることができる。
【0024】さらに、本発明にかかる透析システムにつ
いて、その実施の形態を図によって示し詳細に説明す
る。
【0025】図1は、請求項1に記載の本発明の透析シ
ステム全体の消毒方法の実施の形態の一例を示すフロー
図である。
【0026】精製水製造装置Bと、透析液供給装置Dお
よび透析用監視装置Hは電気信号101、102によ
り、電気的に接続されており各装置間で信号の受発信が
できる。精製水製造装置Bは、透析用監視装置Hおよび
透析液供給装置Dからの電気信号により、たとえば装置
の停止信号を消毒液送液コントロール装置12で受信
し、消毒液送液コントロール装置12の制御信号によ
り、消毒液貯槽11に貯留されている消毒液Lを消毒液
注入手段17によりRO精製水ライン内に消毒液Lを導
入する。消毒液注入手段17は、定量ポンプ等が考えら
れるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0027】透析液供給装置Dは、消毒液送液コントロ
ール装置12からの消毒液送液の電気信号により、送液
される消毒液Lの装置内への導入動作を開始し、装置内
に消毒液Lを導入する。
【0028】また、透析用監視装置Hは、消毒液送液コ
ントロール装置12からの消毒液送液の電気信号によ
り、透析液供給装置Dを経由し送液される消毒液Lの導
入動作を開始する。この一連の操作で、精製水製造装置
B内、透析液供給装置D内、透析用監視装置H内と、そ
れぞれの装置を連結する配管内すべてのRO精製水ライ
ンおよび透析液ラインの自動消毒を実施することができ
る。
【0029】図2は、請求項1に記載の本発明の透析シ
ステム全体の消毒方法の実施の形態の別の一例を示すフ
ロー図である。
【0030】図2において、精製水製造装置Bと、透析
液供給装置Dおよび透析液原液を調合するA粉末溶解装
置EおよびB粉末溶解装置Fと個人用透析装置Kとから
システムは構成されており、、電気信号101、103
〜105により電気的に接続されており、各装置間で信
号の受発信ができる。さらに、前記のとおり透析液供給
装置Dと透析用監視装置Hは、電気信号102により電
気的に接続されており各装置間で信号の受発信ができ
る。精製水製造装置Bは、各装置からの電気信号、たと
えば各装置の停止信号を消毒液送液コントロール装置1
2で受信し、消毒液送液コントロール装置12の制御信
号により、消毒液貯槽11に貯留されている消毒液Lを
消毒液注入手段17によりRO精製水ライン内に消毒液
Lを導入する。
【0031】透析液供給装置DおよびA粉末溶解装置E
およびB粉末溶解装置Fと個人用透析装置Kは、消毒液
送液コントロール装置12からの消毒液送液の電気信号
により、送液される消毒液Lの導入動作を開始し、装置
内に消毒液Lを導入するものである。
【0032】また、前記のとおり透析用監視装置Hは、
消毒液送液コントロール装置12からの消毒液送液の電
気信号により、透析液供給装置Dを経由し送液される消
毒液Lの導入動作を開始する。この一連の操作で、精製
水製造装置B内、透析液供給装置D内、A粉末溶解装置
E内およびB粉末溶解装置F内、個人用透析装置K内と
透析用監視装置H内と、それぞれの装置を連結する配管
内すべてのRO精製水ラインおよび透析液ラインの自動
消毒を実施することができる。
【0033】また、前記透析システム全体の自動消毒後
には精製水製造装置Bから、透析液供給装置D、A粉末
溶解装置E、B粉末溶解装置F、個人用透析装置K内
に、また透析用監視装置Hには透析液供給装置D経由で
精製水を供給し、精製水にて各装置内および配管内を消
毒液の残留がないように水洗し、次の透析治療に供する
一連の動作を自動的に実施することも可能である。図2
に示した透析システムにおいて、個人用透析装置Kは、
前述もしたように必ずしもなくても良く、その場合でも
本発明の透析システムを構成することができる。
【0034】また、図3は、請求項2記載の本発明のシ
ステムにおける消毒液注入手段の実施の形態の一例を示
すフロー図である。RO精製水ライン内への消毒液の注
入方法は、消毒液貯槽11と消毒液注入手段17で構成
することが考えられるが、特にこれらに限定されるもの
ではない。消毒液注入手段17によるRO精製水ライン
内への消毒液の注入位置は、精製水製造措置Bと透析液
供給装置Dの間、好ましくはRO精製水ラインの最上流
部であるRO(逆浸透)モジュール直後に設定すること
で、RO精製水ライン最上流部から末端に至る装置、配
管を含めた全RO精製水ラインを非消毒部位がなく効果
的に消毒することができる。
【0035】また、消毒液注入位置をROモジュール直
後に設けることで、ROモジュールの物理的、経時的劣
化によるROモジュール二次側への細菌やエンドトキシ
ンのリークが起きた際も、ROモジュール二次側の精製
水ライン内の細菌・エンドトキシン汚染を極めて極小に
することができる。
【0036】図4は、請求項3記載の精製水回収ライン
を設けた実施態様の一例を示すフロー図である。通常、
透析液供給装置D内の透析液貯留タンク内には液面検出
手段を設け、タンク内の透析液の残量を監視している
が、液面が低い場合、つまりタンク内の貯留透析液が少
ないときに、透析液供給装置Dは精製水製造装置Bから
RO精製水を導入し、透析原剤と調合し透析液を作製す
る。この透析液の作製時は、精製水製造装置Bから透析
液供給装置Dにかけての精製水供給ライン13内は、あ
る流速をもったRO精製水Cが常時流れている状態であ
る。しかしながら、透析液供給装置D内の透析液貯留タ
ンク内の液面が高い場合、つまりタンク内の貯留透析液
が多いときには、透析液供給装置Dは透析液の作製を停
止しているので、精製水製造装置Bから透析液供給装置
Dにかけての精製水供給ライン13内は、精製水Cが常
時停滞している状態にある。一方、請求項3記載の精製
水回収ライン15を精製水供給ライン13とは別に設け
ることで、透析液供給装置Dは透析液の作製を停止して
いる際も、精製水製造装置B内の精製水送液ポンプの送
液圧の作用により、RO精製水Cを精製水製造装置Bに
リターンさせることができ、この間は精製水製造装置B
内と精製水供給ライン13内および精製水回収ライン1
5内は、精製水Cが常時循環可能な状態であり、貧栄養
環境下でかつ精製水の流れの停滞部位に増殖しやすいエ
ンドトキシンを産出するグラム陰性菌の増殖を抑えるこ
とができるのである。
【0037】図5は、請求項3記載の精製水回収ライン
を設けた実施態様の別の一例を示すフロー図である。透
析液原液を調合するA粉末溶解装置EとB粉末溶解装置
Fと透析液供給装置D、および個人用透析装置群(K1
〜K3)には、精製水製造装置BからRO精製水が供給
される。前記透析液供給装置Dの停止工程と同様、それ
ぞれの装置が停止している状態では、精製水集中供給ラ
イン13から各装置に精製水Cを分送する分送ライン
(14a〜14f)内は、精製水Cが停滞している状態
にある。そこで、前記の透析液供給装置Dに設けた精製
水回収ラインと同様に、各装置毎に個別の精製水回収ラ
イン(16a〜16f)を設け、かつ精製水集中回収ラ
イン15を設けることで、精製水製造装置B内の精製水
送液ポンプの送液圧の作用により、精製水Cを精製水製
造装置Bにリターンさせることができ、この間は精製水
製造装置B内と精製水集中供給ライン13内と精製水集
中回収ライン15内、および各装置毎に設けた個別の精
製水分送ライン(14a〜14f)内と回収ライン(1
6a〜16f)内の精製水を常時循環している状態にあ
り、貧栄養環境下でかつ精製水の流れの停滞部位に増殖
しやすいエンドトキシンを産出するグラム陰性菌の増殖
を抑えることができ、透析システムの全精製水ラインの
清浄化が図ることができるのである。
【0038】図6は、請求項4記載の本発明の各装置へ
の精製水の送液と回収の切替え手段の一例を示すフロー
図である(ここでは、透析液供給装置Dを例にとって記
述するが、他の精製水を供給する周辺装置についても同
様である)。
【0039】すなわち、精製水製造装置Bで精製された
精製水Cは、精製水集中供給ライン13により送液さ
れ、透析液供給装置Dへ精製水Cを分送する分送ライン
14cによって、透析液供給装置Dに精製水Cが供給さ
れる。
【0040】各装置への精製水Cの送液と回収の流路切
替手段は、二方弁や三方弁などを利用することが考えら
れるが、特に限定されるものではない。図6において、
上方に図示したのが二方弁18a、18bを用いた場
合、下方に図示したのが三方弁18cを用いた場合のフ
ロー図である。
【0041】まず、流路切替手段に二方弁18a、18
bを用いた場合について説明すると、透析液供給装置D
が精製水Cを使用しているときは、二方弁18aは開状
態にあり、他方の二方弁18bは閉状態にあり、精製水
Cは精製水回収ライン16cには流れずに、精製水分送
ライン14cから透析液供給装置Dに供給される。一
方、透析液供給装置Dが精製水Cを使用していないとき
は、二方弁18aは閉状態にあり、他方の二方弁18b
は開状態にあり、精製水Cは透析液供給装置Dには流れ
ずに精製水回収ライン16cに流れ、精製水集中回収ラ
イン15によって精製水製造装置Bに回収される。
【0042】次に、流路切替手段に三方弁18cを用い
た場合について説明すると、上述の二方弁と同様の動作
で、透析液供給装置Dが精製水Cを使用しているとき
は、精製水分送ライン14cから透析液供給装置Dへの
流路は開状態で、精製水分送ライン14cから精製水回
収ライン16cへの流路は閉状態にあり、精製水Cは精
製水回収ライン16cには流れずに、精製水分送ライン
14cから透析液供給装置Dに供給される。一方、透析
液供給装置Dが精製水Cを使用していないときは、精製
水分送ライン14cから透析液供給装置Dへの流路は閉
状態で、精製水分送ライン14cから精製水回収ライン
16cへの流路は開状態にあり、精製水Cは透析液供給
装置Dへは流れずに精製水回収ライン16cに流れ、精
製水集中回収ライン15によって精製水製造装置Bに回
収される。これにより、透析システムの中で精製水Cを
使用する各装置のいずれかが停止状態にあっても、全精
製水ラインにわたり停滞部がなく細菌やエンドトキシン
汚染を極めて極小にすることができる。
【0043】なお、流路切替手段は精製水Cを供給する
各装置の内部に設置しようが、装置外の配管に設置しよ
うが、いずれでもよく特に限定されるものではない。
【0044】図7は、請求項5記載の本発明の透析シス
テムにおける精製水の集中回収手段の一例を示すフロー
図である。
【0045】すなわち、原水Aは、精製水製造装置B内
に導入され、該精製水製造装置B内の軟水器1で硬度成
分をイオン交換された後、活性炭濾過器2で残留塩素を
除去し、ROポンプ3により所定の圧力に昇圧されて、
ROモジュール4に供給される。ROモジュール4を透
過して、各種イオン、微粒子、細菌、エンドトキシンな
どが除去され清浄化された精製水は、精製水タンク5に
一旦貯蔵され供給ポンプ6の作用で、精製水Cとして下
流の装置へ供給される(ここでは、透析液供給装置Dに
ついて記述するが、他の精製水を供給する周辺装置につ
いても同様である)。透析液供給装置Dが透析液の作製
を停止したときは、精製水製造装置B内の供給ポンプ6
の作用により、精製水の個別回収ライン16cと集中回
収ライン15を経由し、RO精製水Cを精製水製造装置
Bに回収する。この精製水集中回収ライン15を、精製
水製造装置B内のROポンプ3の一次側に連結すること
で、ROモジュール内および全精製水ライン内におい
て、精製水の液流速を確保し停滞部位がなく細菌やエン
ドトキシン汚染を極めて極小にすることができるのであ
る。
【0046】なお、従来から知られている精製水を、精
製水製造装置内の精製水タンクに戻す循環システムで
は、精製水ライン内で細菌やエンドトキシン汚染があっ
た場合に、細菌、エンドトキシンに汚染された精製水を
精製水タンク内に導入してしまうことになり、精製水製
造装置内を細菌やエンドトキシン汚染に曝すことにな
る。そのため、精製水タンク直前の精製水の回収ライン
内にエンドトキシン除去フィルターを設置するなどの清
浄化対策が必要となるので望ましくはない。
【0047】一方、本発明の透析システムのように、精
製水の集中回収ラインを精製水製造装置内のROポンプ
の一次側に連結しROポンプ一次側に精製水を回収する
ように構成すれば、いずれかの精製水ライン内で細菌や
エンドトキシン汚染があった場合でも、再度各種イオ
ン、微粒子、細菌、やエンドトキシンの除去能力が高い
ROモジュールを透過させるので、精製水製造装置内を
細菌やエンドトキシン汚染から回避することができるの
である。さらに、精製水回収ライン内にエンドトキシン
除去フィルターを設置するなどの清浄化対策は必要な
く、透析システム全体として非常にコンパクトなシステ
ムで細菌やエンドトキシン汚染が極めて少ない透析シス
テムを実現することができるのである。
【0048】最後に、本発明の請求項6記載の透析治療
未実施時に精製水ライン内、あるいはおよび透析液ライ
ン内を消毒液にて封入保管する透析システムの清浄度維
持方法について、図8により以下に詳細を説明する。
【0049】通常、透析液供給装置Dと透析用監視装置
Hおよびそれぞれを連結する配管部材からなる透析液ラ
インは、透析治療終了後には消毒液にて消毒された後、
各装置内および配管内を精製水による水洗を実施し透析
システムは停止される。
【0050】一方、精製水製造装置Bと、透析液供給装
置DとA粉末溶解装置Eと個人用透析装置Kのそれぞれ
を連結する配管部材からなる精製水ラインは、装置単独
では消毒されるものの、配管内は通常消毒されないまま
の状態であることがある。透析システム未使用時は、こ
の透析液ラインと精製水ライン内は貧栄養環境であるR
O精製水が封入されたままの状態で、土曜日・日曜日な
どの休日や場合によっては更に長期間にわたり、貧栄養
性菌であるエンドトキシンを産生するグラム陰性菌が増
殖しやすい環境下に曝していることになる。
【0051】そこで、精製水ラインについては透析治療
終了後に各装置を含む全精製水ライン内を消毒液にて置
換封入する。また、通常、透析液ラインについては透析
液に添加されているブドウ糖等の有機物やダイアライザ
ーIの後では患者から輩出された老廃蛋白質などの除去
のため高濃度の塩素滅菌がなされるため、その後に各装
置を含む全透析液ライン内を消毒液にて置換封入するこ
とで、透析治療未実施時における各装置内および配管ラ
イン内での細菌やエンドトキシン汚染が極めて少ない透
析システムの清浄度維持が可能となる。消毒液にて置換
封入するラインは、全精製水ライン内または透析液ライ
ン、あるいは該両ライン双方とすることで上記の効果を
えることができる。
【0052】なお、使用する消毒液については滅菌性や
材料劣化が少ないもの、あるいは環境への負荷が少ない
ものを、取り扱いが容易なもの等を考慮し、種々の消毒
剤あるいは処方濃度が考えられるが、特に限定されるも
のではない。
【0053】
【発明の効果】コンパクトなシステムで透析システム全
体の自動消毒を簡単に行うことができ、かつ透析治療実
施時、未実施時にかかわらず比較的消毒頻度の少ない配
管まで含む精製水ライン全体にわたり、精製水を循環さ
せることが可能で停滞部を極力少なくすることができ、
細菌やエンドトキシン汚染が極めて少ない透析システム
を提供することができる。
【0054】また、透析治療未実施時に精製水が停滞す
る精製水ラインまたは/および透析液ラインの配管内を
消毒液で置換封入することにより、透析治療未実施時の
配管内の細菌やエンドトキシン汚染が極めて少ない透析
システムの清浄度維持方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の透析システム全体の消毒方法
の実施態様の一例を示すフロー図である。
【図2】図2は、本発明の透析システム全体の消毒方法
の実施態様の他の一例を示すフロー図である。
【図3】図3は、本発明の消毒液の注入手段の実施態様
の一例を示すフロー図である。
【図4】図4は、本発明の透析システムに精製水回収ラ
インを設けた実施態様の一例を示すフロー図である。
【図5】図5は、本発明の透析システムに精製水回収ラ
インを設けた実施態様の別の一例を示すフロー図であ
る。
【図6】図6は、本発明の各装置への精製水の送液と回
収の切替え手段の実施態様の一例を示すフロー図であ
る。
【図7】図7は、本発明の精製水の回収手段の実施態様
の一例を示すフロー図である。
【図8】図8は、一般的な透析システムを示すフロー図
である。
【図9】図9は、精製水製造装置Aの一例を示すフロー
図である。
【符号の説明】
A:原水 B:精製水製造装置 C:精製水 D:透析液供給装置 E:透析原液製造装置(A粉末溶解装置) F:透析原液製造装置(B粉末溶解装置) G:透析液 H:透析用監視装置 I:ダイアライザー J:患者からの血液 K(K1〜K3):個人用透析装置 L:消毒液 1:軟水器 2:活性炭濾過器 3:ROポンプ 4:ROモジュール 5:精製水タンク 6:精製水送液ポンプ 7:エンドトキシン除去フィルター 8:軟水ライン 9:軟水ラインバルブ 10:除菌フィルター 11:消毒液貯槽 12:消毒液送液コントロール装置 13:精製水集中供給ライン 14a〜14f:精製水分送ライン 15:精製水集中回収ライン 16a〜16f:精製水個別回収ライン 17:消毒液注入手段 18a〜c:流路切替手段 101〜105:電気信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 光好 静岡県沼津市足高字尾上405−65 東レ・ メディカル株式会社静岡工場内 Fターム(参考) 4C077 AA05 BB01 CC08 DD14 DD15 DD17 DD29 EE03 GG02 GG03 GG09 GG13 GG14 KK09 NN14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】逆浸透膜により原水を精製して精製水を得
    る精製水製造装置と、該精製水製造装置で精製された精
    製水に透析原剤を添加して所定の透析液を製造する透析
    液供給装置と、該透析液供給装置で調合された透析液に
    より血液透析を実施する透析用監視装置からなる透析シ
    ステムにおいて、前記精製水製造装置からの消毒液送液
    信号により、該精製水製造装置から消毒液を送液するよ
    うになし、該精製水製造装置から送液された消毒液を前
    記透析液供給装置が導入する所定の動作を行なうように
    し、かつ該透析液供給装置は導入した消毒液を前記透析
    用監視装置に送液し、該透析液監視装置は送液された消
    毒液を導入する所定の動作を行なうように構成したこと
    を特徴とする透析システム。
  2. 【請求項2】逆浸透膜により原水を精製して精製水を得
    る精製水製造装置と、該精製水製造装置で精製された精
    製水に透析原剤を添加して所定の透析液を製造する透析
    液供給装置と、該透析液供給装置で調合された透析液に
    より血液透析を実施する透析用監視装置からなる透析シ
    ステムにおいて、該精製水製造装置内に設けられた逆浸
    透膜モジュールと該透析液供給装置との間に消毒液注入
    手段を設けたことを特徴とする透析システム。
  3. 【請求項3】逆浸透膜により原水を精製して精製水を得
    る精製水製造装置と、該精製水製造装置で精製された精
    製水に透析原剤を添加して所定の透析液を製造する透析
    液供給装置と、該透析液供給装置で調合された透析液に
    より血液透析を実施する透析用監視装置からなる透析シ
    ステムにおいて、前記精製水製造装置で精製された精製
    水を前記透析液供給装置に供給する精製水供給ライン
    と、該透析液供給装置から精製水を回収する精製水回収
    ラインを設けたことを特徴とする透析システム。
  4. 【請求項4】精製水を供給する送液ラインと精製水の回
    収ラインの切り替えを流路切替弁により行うように構成
    したことを特徴とする請求項3記載の透析システム。
  5. 【請求項5】逆浸透膜により原水を精製して精製水を得
    る精製水製造装置と、該精製水製造装置で精製された精
    製水に透析原剤を添加して所定の透析液を製造する透析
    液供給装置と、該透析液供給装置で調合された透析液に
    より血液透析を実施する透析用監視装置からなる透析シ
    ステムにおいて、該透析液供給装置に供給した精製水を
    精製水製造装置内に設けられている逆浸透膜加圧用ポン
    プの一次側に回収することを特徴とする透析システム。
  6. 【請求項6】逆浸透膜により原水を精製して精製水を得
    る精製水製造装置と、該精製水製造装置で精製された精
    製水に透析原剤を添加して所定の透析液を製造する透析
    液供給装置と、該透析液供給装置で調合された透析液に
    より血液透析を実施する透析用監視装置からなる透析シ
    ステムにおいて、透析治療未実施時に精製水ライン内ま
    たは/および透析液ライン内を消毒液にて封入した状態
    で保管するようにしたことを特徴とする透析システムの
    清浄度維持方法。
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