JP2003260112A - 薬剤配合方法 - Google Patents

薬剤配合方法

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JP2003260112A
JP2003260112A JP2003100588A JP2003100588A JP2003260112A JP 2003260112 A JP2003260112 A JP 2003260112A JP 2003100588 A JP2003100588 A JP 2003100588A JP 2003100588 A JP2003100588 A JP 2003100588A JP 2003260112 A JP2003260112 A JP 2003260112A
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drug
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needle tube
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JP2003100588A
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Tomoko Ishihara
知子 石原
Toru Amamiya
徹 雨宮
Sumio Hama
澄男 濱
Junji Kimura
順治 木村
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成分の異なる複数種の薬剤を輸液バッグに配合
するに際し、汚染を生じることなく簡単な操作で短時間
に行う。 【解決手段】注射器100の第1の針管3を輸液バッグ
105の弾性栓106に穿刺し、かつ、第2の針管5を
ガスケット12の薄肉部14に刺通してその内部を容器
(第1容器)10の内部と連通させ、この状態でガスケ
ット12を容器10に対し押圧移動して容器10内の薬
剤を薬液108として輸液バッグ105内に注入し、配
合する。次に、第1の針管3を弾性栓106に穿刺した
ままで、使用済みの容器10を成分の異なる薬剤が収納
された他の容器(第2容器)に交換し、該容器に対し同
様の操作を行って、該容器内の薬剤を薬液108とし
て、輸液バッグ105内に注入し、配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、注射器を用いて、
バッグ内に薬剤を注入する薬剤配合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】患者に輸液を投与するのに先立って、輸
液バッグ内に充填された輸液に、例えばビタミン剤、ヘ
パリン、抗生物質のような薬剤を必要に応じて配合する
ことが行われている。
【0003】このような薬剤の配合は、まず、注射器の
穿刺針を輸液バッグの弾性栓に刺通し、プランジャーを
引いて輸液バッグ内の輸液を注射器内に採取し、次い
で、この採取した輸液を配合する薬剤(粉末状)が入れ
られた容器に移し、この容器内で薬剤を溶解、混合した
後、再びこの薬剤混合液を前記注射器で吸引、採取し、
穿刺針を輸液バッグの弾性栓に刺通し、プランジャーを
押して薬剤混合液を輸液バッグ内に注入することにより
行われている。
【0004】しかしながら、このような薬液の配合は、
操作手順が複雑であり、配合に要する時間が長くかかる
という欠点がある。特に、救急患者に対しては、迅速な
対応が不可欠であるが、このような患者に投与する薬液
を配合する場合には不利である。
【0005】さらに、上記薬液の配合操作、特に薬剤の
溶解、混合は、そのほとんどが大気と接触した状態で行
われるため、細菌汚染や異物混入のおそれがあった。
【0006】特に、複数種の薬剤を配合する場合には、
上記配合操作を繰り返し行うため、上記欠点がより顕著
なものとなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、成分
の異なる複数種の薬剤をバッグ内に配合するに際し、汚
染を生じることなく簡単な操作で短時間に行うことがで
きる薬剤配合方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0009】(1) 外筒と、この外筒の外側に設置さ
れ、バッグの弾性栓に穿刺して使用される第1の針管
と、前記外筒の内側に設置され、前記第1の針管内と連
通する第2の針管と、それぞれ成分の異なる薬剤を収納
する円筒状の第1容器および第2容器と、ガスケット押
圧部材により押圧されて前記第1容器および第2容器内
でそれぞれ液密に摺動するガスケットとを備える注射器
を用いて、前記バッグ内に成分の異なる薬剤を配合する
薬剤配合方法であって、前記第1の針管を前記バッグの
弾性栓に穿刺し、かつ、前記第2の針管の内部を前記第
1容器の内部と連通させた状態で、前記ガスケット押圧
部材により当該第1容器内の前記ガスケットを押圧して
当該第1容器内で摺動させ、当該第1容器内の薬剤を薬
液として、前記第2の針管および前記第1の針管を介し
て前記バッグ内に注入した後、前記第1の針管を前記弾
性栓に穿刺したままで、前記第1容器を前記第2容器に
交換し、当該第2容器に対し前記第1容器と同様の操作
を行って、当該第2容器内の薬剤を薬液として、前記第
2の針管および前記第1の針管を介して前記バッグ内に
注入することを特徴とする薬剤配合方法。
【0010】(2) 前記ガスケット押圧部材の端部に
ガスケットと連結する連結部が形成され、該連結部によ
り前記ガスケット押圧部材と前記ガスケットとが連結さ
れた状態で前記バッグへの薬剤の配合を行う上記(1)
に記載の薬剤配合方法。
【0011】(3) 前記第1容器および前記第2容器
の内部には、それぞれ、固体または液体の薬剤が入れら
れている上記(1)または(2)に記載の薬剤配合方
法。
【0012】(4) 前記薬剤が固体の薬剤の場合、前
記バッグ内の輸液を一旦容器内に導入し、該輸液に前記
固体の薬剤を溶解または分散させて薬液とし、該薬液を
前記バッグ内に注入する上記(3)に記載の薬剤配合方
法。
【0013】(5) 前記バッグ内への薬液の注入に際
し、フィルターにより溶解または分散しきれなかった固
形の薬剤の通過を阻止する上記(4)に記載の薬剤配合
方法。
【0014】(6) 前記第1容器、第2容器に対し前
記ガスケットを1回または複数回往復動させて、薬剤を
無駄なく前記バッグに供給する上記(1)ないし(5)
のいずれかに記載の薬剤配合方法。
【0015】(7) 前記第1容器を前記第2容器に交
換する際に、被包部材により前記第2の針管の針先を被
包し、当該針先からの液漏れを防止する上記(1)ない
し(5)のいずれかに記載の薬剤配合方法。
【0016】(8) 前記バッグは、輸液バッグである
上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の薬剤配合方
法。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の薬剤配合方法を添
付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0018】本発明の薬剤配合方法は、例えば図7に示
すような注射器100を用いて行われる。この注射器1
00は、注射器本体1と、容器10とで構成されてい
る。まず、これらの構成について順次説明する。
【0019】図1は、本発明に用いられる注射器を構成
する注射器本体の構成例を示す縦断面図、図2は、図1
中のII−II線視図である。なお、説明の都合上、図1中
の上側を先端、下側を後端という。図1に示すように、
注射器本体1は、先端側に底部2aを有する筒状の外筒
2を有し、この外筒2の先端部には、底部2aより突出
した第1の針管3が設置されている。
【0020】図示の構成例における第1の針管3は、例
えば、輸液バッグ105の開口を封止する弾性栓106
に刺通される瓶針であり(図7および図8参照)、先端
部付近の側部には、第1の針管3の内腔と連通する複数
の側孔31が形成されている。なお、本発明の注射器で
は、第1の針管は、図示のような瓶針に限らず、通常の
金属製の穿刺針等であってもよい。
【0021】外筒2内には、前記第1の針管3の内腔と
連通する管体4および第2の針管5が、外筒2とほぼ同
心的に設置されている。図示の例では、管体4は、第1
の針管3と一体的に形成され、外筒2の底部2aに融
着、接着、嵌合等の方法で固定されている。この管体4
は、後述するガスケット12を押圧して移動するガスケ
ット押圧部材として機能する。
【0022】管体4の後端側には、鋭利な針先(刃先)
51を有する第2の針管5が、針先51を後端に向けて
設置されている。
【0023】第2の針管5の外周部には、後述する容器
10のガスケット12に形成された係止部16に係止す
る連結部6が形成されている。この連結部6は、図2に
示すように、第2の針管5の径方向に突出する一対の扇
状(羽状)の小片で構成されている。なお、図示の例で
は、連結部6は、管体4と一体的に形成されている。
【0024】外筒2、第1の針管3、管体4および連結
部6のそれぞれの構成材料としては、例えば、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネ
ート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−
スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポ
リエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミ
ド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6
・10、ナイロン12)のような各種樹脂またはアルミ
ナ等のセラミックスが挙げられるが、その中でも、成形
が容易であるという点で、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)のような樹脂が
好ましい。なお、これらの材料は、内部の視認性を確保
するために、実質的に透明であるのが好ましい。
【0025】また、第2の針管5は、例えば、ステンレ
ス、チタン、アルミニウム等の金属または硬質な樹脂で
構成されているのが好ましい。また、第2の針管5は、
管体4や第1の針管3と同材料で一体的に形成されてい
てもよい。
【0026】第2の針管5の周囲には、第2の針管5の
少なくとも針先51を被包する被包部材7が設置されて
いる。この被包部材7は、未使用時に針先51の汚染を
防止するとともに、管体4内の液が針先51から漏れ出
すのを防ぐ役割を果たす。
【0027】このような被包部材7としては、例えば、
天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、シリコー
ンゴム、ラテックスゴムのような各種ゴム材料による膜
で構成され、針先51により容易に刺通可能なものが好
適に使用される。
【0028】外筒2の後端開口2bの周囲には、板状の
フランジ2cが外筒2と一体的に形成されている。後述
する容器10を外筒2内に挿入する際、または外筒2内
から引き抜く際には、このフランジ2cに指をあてて注
射器本体1を固定する。
【0029】また、未使用時の注射器本体1において、
フランジ2cの後端面には、外筒2の後端開口2bを好
ましくは気密的に封止するフィルム8が貼着されてい
る。これにより、注射器本体1の内部の汚染が防止さ
れ、無菌性が保持される。なお、注射器本体1の使用時
には、このフィルム8を剥す。このとき、フィルム8を
剥し易いように、フィルム8の縁部には、タブ81が形
成されている。
【0030】フィルム8としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、アイオノマー、ポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル、ポリスチレン、ポリ−(4−メチ
ルペンテン−1)、ポリアミド等の樹脂、またはアルミ
箔のような金属箔よりなる単一層のもの、あるいはこれ
らのうちの2以上の層を積層(ラミネート)した積層体
が好適に使用される。なお、金属箔と樹脂層との積層体
は、気体透過性が低いので、フィルム8としてこのよう
なものを用いれば、外筒2内の密閉性が向上し、細菌等
の侵入を有効に防止できるので好ましい。
【0031】外筒2の先端側には、第1の針管3を被包
するキャップ9が装着されている。このキャップ9は、
危険防止および第1の針管3の汚染防止の機能を有す
る。
【0032】なお、本発明の注射器において、フィルム
8、19およびキャップ9は、必要に応じて設ければよ
く、これらが存在しなくてもよい。
【0033】図3は、本発明における容器(第1容器、
第2容器)の構成例を示す縦断面図、図4は、図3に示
す容器におけるガスケットの平面図、図5は、図4中の
V−V線断面図、図6は、図4中のVI−VI線断面図であ
る。なお、説明の都合上、図3、図5および図6中の上
側を先端、下側を後端という。
【0034】図3に示すように、容器10は、主に、一
端が解放した有底の円筒状の容器本体11と、この容器
本体11の内面に沿って液密に摺動し得るガスケット1
2とで構成されている。
【0035】容器本体11は、前記外筒2等と同様の樹
脂材料またはガラス材で構成され、内部の視認性を確保
するために、実質的に透明であるのが好ましい。
【0036】容器本体11の外径は、前記外筒2の内径
より小さく、また、容器本体11の内径は、前記管体4
の外径および連結部6の最大直径より大きいものとされ
る。これにより、容器本体11を外筒2の奥部まで挿入
することが可能となる。
【0037】また、容器本体11の全長は、外筒2の全
長とほぼ等しいかまたはそれ以上とするのが好ましく、
特に、容器10の姿勢にかかわらず容器10内の薬液を
できるだけ残らずに排出することができるように、容器
本体11を外筒2の最奥部まで挿入したとき、ガスケッ
ト12の後端面122が容器本体11の底部内面113
に接触し得る程度とするのが好ましい。
【0038】容器本体11の内面であって、先端開口1
11から後端側に所定距離(例えば、5〜20mm程度)
離間した位置には、容器本体11の内周に沿ってリング
状の突部112が形成されている。この突部112は、
後述するガスケット12の後端面122に係止してガス
ケット12の容器本体11に対する軸方向の位置を規制
するための規制手段である。すなわち、容器10内が減
圧状態であるときに、大気圧との差圧によりガスケット
12が容器本体11の後端側に移動するのを防止する役
割、第2の針管5を薄肉部14に刺通する際に、押圧さ
れてガスケット12が容器本体11の後端側に移動する
のを防止する役割、あるいは、ガスケット12を容器本
体11の先端側へ移動する際や容器10を注射器本体1
から抜き取る際に、容器本体11からガスケット12が
容易に抜けるのを防止する役割を果たす。
【0039】未使用時の容器10において、容器本体1
1の先端には、先端開口111を気密的に封止するフィ
ルム19が貼着されているのが好ましい。これにより、
ガスケット12の係止部16内および空間15の汚染が
防止され、無菌性が保持される。また、未使用時に容器
10内を減圧状態としておく場合、気体不透過性のフィ
ルム19を用いることにより、先端開口111の気密性
が得られ、容器10内の減圧状態維持に有利である。な
お、このフィルム19としては、前記フィルム8と同様
のものを用いることができる。
【0040】図4、図5および図6に示すように、ガス
ケット12は、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプ
レンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処
理したもの)や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポ
リアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種エラス
トマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料で構成さ
れる円柱状の部材である。なお、ガスケット12は、そ
の全体が上記材料で構成されているものに限らず、少な
くとも突部18と、薄肉部14とが上記材料で構成され
ているものでもよい。
【0041】本実施例において、ガスケット12の中心
部には、前記注射器本体1の第2の針管5が刺通可能な
薄肉部(針管刺通部)14が形成されている。この薄肉
部14の厚さは、例えば0.5〜10mm程度とされる。
【0042】また、薄肉部14より先端側には、前記第
2の針管5を薄肉部14に穿刺した際に被包部材7を収
納、保持する空間15が形成されている。また、ガスケ
ット12には、係止部16が形成されている。この係止
部16は、前記注射器本体1の連結部6が係止し、連結
する凹部であり、空間15に連通する一対の横断面が扇
状の空間161と、該空間161に連通するとともにガ
スケット12の先端面121に解放する前記連結部6が
通過可能な開口162とで構成されている。
【0043】空間161内では、連結部6が所定角度
(例えば、50〜130°程度)回動可能であり、ガス
ケット12の先端面121に対しほぼ垂直な当接面16
3、163に当接してその回動が規制される。連結部6
が当接面163に当接した状態では、連結部6は係止部
16に対し、先端方向および後端方向のいずれの方向へ
の移動も規制される。また、開口162の輪郭形状は、
連結部6とほぼ等しいものとされる(図4参照)。
【0044】薄肉部14より後端側には、前記第2の針
管5を薄肉部14に穿刺した際に針先51が位置する空
間13が形成されている。また、ガスケット12の内部
には、一端が空間13に連通し、他端がガスケット12
の外周面123に解放する少なくとも1つの通気孔17
が形成されている。この通気孔17は、容器10内に入
れられた薬剤を凍結乾燥する際に、水蒸気を排出するた
めのものである。従って、この通気孔17は、容器10
内に収納される薬剤の形態により、必要に応じて設けら
れる。
【0045】ガスケット12の外周面123には、全周
に渡って複数のリング状の突部18が形成されている。
この突部18は、ガスケット12が摺動する際に、容器
本体11の内周面に密着し、気密性を保持するととも
に、適度な摺動性を保つ機能を有している。
【0046】本発明では、容器が針管刺通専用のゴム
栓、薄肉部(針管刺通部)や、プランジャーロッド(ガ
スケット押圧部材)を有するものでもよいが、図示の容
器10のように、容器本体11がガスケット12を容器
本体11に対し移動させる機能を兼ね備え、また、ガス
ケット12が容器本体11を密封するための封止部材と
しての機能と、第2の針管5内との連通・遮断を得る機
能とを兼ね備えているため、容器を必要最低限の部材で
ある容器本体およびガスケットで構成することができ、
構成が簡単で、部品点数を少なくすることができ、操作
も容易である。
【0047】このような容器10の内部は、未使用時に
空の状態であってもよいが、通常は、予め所定量の薬剤
が入れられているのが好ましい。薬剤としては、液状の
もの、固体状(半固形物を含む)のもののいずれでもよ
い。固体の薬剤の代表例としては、錠剤または図示のよ
うな粉末(顆粒)状の薬剤120が挙げられ、特に、容
器10内に導入された液体により溶解または分散され易
いという点で、粉末状のものが好ましい。このような粉
末状の薬剤120は、例えば、凍結乾燥により容易に得
ることができる。
【0048】また、容器10の内部に固体の薬剤が入れ
られている場合、容器10の内部は、大気圧とほぼ等し
い状態でもよいが、減圧状態(例えば、0.1〜760
mmHg)とされているのが好ましい。
【0049】なお、1つの容器10内に封入される薬剤
120は、通常、単一の有効成分よりなるものである
が、2以上の有効成分を含む配合剤であってもよい。
【0050】薬剤120の具体例としては、ビタミン剤
(総合ビタミン剤)、各種アミノ酸、ヘパリンのような
抗血栓剤、インシュリン、抗生物質、抗腫瘍剤、鎮痛
剤、強心剤、静注麻酔剤、抗パーキンソン剤、潰瘍治療
剤、副腎皮質ホルモン剤、不整脈用剤、補正電解質等が
挙げられる。
【0051】本発明では、容器10内において溶解また
は分散しきれなかった固形の薬剤が側孔31から排出さ
れるのを防止するために、管体4や第2の針管5の内腔
等の流路内、あるいはガスケット12の後端面122等
に、固形の薬剤の通過を阻止するフィルター(図示せ
ず)を設けることもできる。このフィルターとしては、
例えば、メンブランフィルイター、メッシュ、織布、不
織布等が挙げられる。
【0052】なお、注射器本体1および容器10の少な
くとも内部には、予め高圧蒸気滅菌、ガス滅菌または放
射線滅菌等の滅菌処理が施されているのが好ましい。
【0053】次に、注射器100を用いた本発明の薬剤
配合方法の一例を説明する。 A.容器10内が予め減圧状態とされている場合の使用
方法 [1] まず、図7に示すように、キャップ9を取り外
し、注射器100の第1の針管3を、薬剤120を配合
しようとする輸液バッグ105の開口を封止する弾性栓
106に刺通する。
【0054】[2] 次に、フィルム8および19をそ
れぞれ剥し、外筒2の後端開口2bより、容器(第1容
器)10を先端側から外筒2内に挿入して、連結部6を
ガスケット12の開口162を通過させ、空間161内
で係止させるとともに、第2の針管5をガスケット12
の薄肉部14に刺通し、針先51を空間13内に位置さ
せる。
【0055】ここで、容器10内が予め減圧状態とされ
ているため、大気圧との圧力差により、輸液バッグ10
5内の輸液107は、図7中の矢印で示すように、側孔
31、第1の針管3の内腔、管体4内および第2の針管
5の内腔を順次経て、容器10内に導入される。
【0056】なお、針先51は、薄肉部14の穿刺に先
立って、被包部材7を刺通するが、この被包部材7は、
ガスケット12の空間15内において、蛇腹状に圧縮さ
れた状態で保持される。
【0057】[3] 次に、容器10に揺動または振動
を与え、容器10内に導入された輸液に薬剤120を溶
解または分散させ、薬剤120の有効成分を含む薬液1
08とする。なお、この薬液108としては、薬剤12
0の溶解液、懸濁液(乳濁液)等が挙げられる。
【0058】[4] 次に、図8に示すように、容器1
0の後端(底部)を先端方向に押圧して、容器本体11
を外筒2内に挿入して行く。連結部6と係止部16とが
係止しているため、ガスケット12が管体4の後端に連
結されたまま、容器本体11のみが先端方向に移動す
る。これにより、ガスケット12の後端と容器本体11
とで囲まれる部分の容積が減少し、容器10内の薬液1
08は、図8中の矢印で示すように、第2の針管5の内
腔、管体4内、第1の針管3の内腔および側孔31を順
次経て、輸液バッグ105内に注入され、輸液107に
配合される。
【0059】[5] 上記[4]の薬液注入操作におい
ては、ガスケット12の後端面122が容器本体11の
底部内面113に接触するまで容器本体11を外筒2内
に挿入したとしても、管体4や第1の針管3の内腔等に
薬液108が残存するため、1回の容器10の押入操作
では、薬液108の全量を輸液バッグ105内に注入す
ることはできない。そこで、外筒2内に容器本体11を
ある程度の深さまで挿入したら、逆に、容器本体11を
後端側へ引き、輸液バッグ105内の輸液107を前記
と同様の経路で容器10内に導入して残存している薬液
108を希釈し、再度容器本体11を外筒2内に押圧、
挿入する。このような容器本体11の往復動を数回繰り
返して行うことにより、薬液108を無駄なく輸液バッ
グ105内に供給することができ、また、正確な量の薬
剤の配合が可能となる。
【0060】なお、容器本体11を後端側へ引く際に
は、容器10を注射器本体1に対して図4中反時計回り
に所定角度回転させて、連結部6を当接面163に当接
させる。これにより、連結部6は、開口162を通過す
ることができなくなり、ガスケット12が管体4の後端
に連結されたまま、容器本体11のみが引き抜かれ、ガ
スケット12の後端と容器本体11とで囲まれる部分の
容積が増大し、輸液107が導入される。
【0061】また、ガスケット12の摺動に際し、突部
18が容器本体11の突部112を通過するときには所
定の抵抗が加わるため、容器本体11から誤ってガスケ
ット12を抜き取ってしまうことが防止される。
【0062】[6] 次に、輸液バッグ105内にさら
に成分の異なる薬剤を配合する。この場合、第1の針管
3を輸液バッグ105の弾性栓106に刺通したまま
で、使用済みの容器(第1容器)10を注射器本体1か
ら引き抜き、新たに配合しようとする薬剤が入った同様
の容器(第2容器)10を前記[2]と同様にして注射
器本体1にセットし、以下[3]〜[5]と同様の操作
を行う。このように、成分の異なる複数種の薬剤を配合
する場合、それぞれの薬剤が収納されている複数の容器
10を用意し、これらを適宜交換して用いればよいた
め、その操作が簡単であり、配合に要する時間も短い。
特に、容器の交換は、第1の針管3を輸液バッグ105
の弾性栓106に穿刺した状態のままで行うことができ
るので、その操作が極めて簡単であるとともに、外気と
接触する機会が極めて少なくなり、細菌汚染や異物混入
のおそれもない。
【0063】なお、使用済みの容器10は、容器10内
の残液量をできるだけ少なくするために、ガスケット1
2の後端面122が容器本体11の底部内面113に接
触または接近した状態のまま注射器本体1から引き抜く
のが好ましい。
【0064】また、ガスケット12を第2の針管5から
抜き取った際には、蛇腹状に圧縮されていた被包部材7
が瞬時に元の形状に復元して針先51を被包するので、
針先51から液が漏れて周囲に飛散することが防止され
る。
【0065】B.容器10内の圧力がほぼ大気圧と同等
である場合の使用方法 まず、フィルム8および19をそれぞれ剥し、外筒2の
後端開口2bより、容器10を先端側から外筒2内に挿
入して、連結部6をガスケット12の開口162を通過
させ、空間161内で係止させるとともに、第2の針管
5をガスケット12の薄肉部14に刺通し、針先51を
空間13内に位置させる。
【0066】次に、容器本体11を先端方向に押圧し
て、容器本体11を外筒2内に挿入して行き、ガスケッ
ト12の後端と容器本体11とで囲まれる部分の容積を
減少させる。
【0067】次に、キャップ9を取り外し、第1の針管
3を輸液バッグ105の弾性栓106に刺通する。な
お、この操作は、前記容器本体11の外筒2内への挿入
操作の前に行ってもよい。
【0068】次に、容器本体11を後端側へ引き、輸液
バッグ105内の輸液107を前記と同様の経路で容器
10内に導入する。その後、前記[3]〜[6]と同様
の操作を行う。
【0069】C.容器10内に予め液体の薬剤(薬液)
が収納されている場合の使用方法 基本的には、前記[1]、[2]、[4]〜[6]と同
様である。以下、簡単に説明する。
【0070】まず、キャップ9を取り外し、注射器10
0の第1の針管3を、輸液バッグ105の開口を封止す
る弾性栓106に刺通する。
【0071】次に、外筒2の後端開口2bより、容器1
0を先端側から外筒2内に挿入し、第2の針管5を容器
10の薄肉部14に刺通し、その針先51を容器内と連
通させる。
【0072】なお、被包部材7は、第2の針管5に刺通
され、蛇腹状に圧縮された状態で保持される。
【0073】次に、ガスケット12を管体4で押圧して
容器本体11に対し摺動させ、ガスケット12と容器本
体11とで囲まれる部分の容積を減少させる。これによ
り、容器10内の薬液は、第2の針管5の内腔、管体4
内、第1の針管3の内腔および側孔31を順次経て、輸
液バッグ105内に注入され、輸液に配合される。
【0074】必要に応じ、ガスケット12を容器本体1
1内で往復動させて、容器10内に輸液を導入し、残存
している薬液を希釈し、輸液バッグ105内に戻す。こ
れにより、薬液を無駄なく輸液バッグ105内に供給す
ることができ、また、正確な量の薬剤の配合が可能とな
る。
【0075】次に、輸液バッグ105内にさらに成分の
異なる薬剤を配合する。この場合、第1の針管3を輸液
バッグ105の弾性栓106に刺通したままで、使用済
みの容器(第1容器)を新たに配合しようとする薬剤が
入った容器(第2容器)と交換し、以後前記と同様の操
作を行なう。
【0076】なお、使用済みの容器を外筒2から取り外
した際には、蛇腹状に圧縮されていた被包部材7が瞬時
に元の形状に復元して第2の針管5の針先を被包するの
で、針先から液が漏れて周囲に飛散することが防止され
る。
【0077】本発明の注射器では、容器10が上記A〜
Cのうちのいかなる形態のものであっても、注射器本体
1に対しそれらを適宜交換して用いることができる。
【0078】なお、以上のような薬剤の配合(注入)
は、輸液バッグ105に対して行われるのに限定され
ず、例えば、生理食塩水や透析液のような輸液以外の液
体や、血液、血漿等を収納するバッグに対して行うこと
もできる。
【0079】図9は、本発明における注射器の他の構成
例を示す部分縦断面図である。同図に示す注射器101
は、連結部および係止部の構成が異なり、その他は前記
注射器100とほぼ同様である。
【0080】注射器101における連結部6Aは、第2
の針管5の管体4側端部の外周に形成された円形の凸部
で構成され、その外周面には、雄ねじ61が形成されて
いる。
【0081】一方、注射器101における係止部16A
は、ガスケット12Aの先端側のほぼ中心部に形成さ
れ、先端面121に解放する円形の凹部で構成され、そ
の内周面には、前記雄ねじ61と螺合する雌ねじ164
が形成されている。
【0082】連結部6Aと係止部16Aとの係合は、注
射器本体1Aと容器10Aとを相対的に回転して、雄ね
じ61と雌ねじ164とを螺合することによりなされ
る。
【0083】図10は、本発明における容器の他の構成
例を示す平面図、図11は、図10に示す容器10Bの
先端部の構成を示す縦断面図、図12は、容器10Bの
ガスケット移動時における構成を示す縦断面図である。
なお、説明の都合上、図11および図12中の上側を先
端、下側を後端という。
【0084】これらの図に示す容器10Bは、主に、ガ
スケットおよびガスケットの容器本体11に対する軸方
向の位置を規制する規制手段の構成が異り、その他は前
記容器10または10Aと同様である。
【0085】容器10Bでは、容器本体11の内周面
に、前記突部112が設けられていない。
【0086】容器10Bにおけるガスケット20は、そ
のほぼ中心部に前記と同様の薄肉部22を有し、薄肉部
22の後端側には、前記と同様の空間21が形成されて
いる。また、ガスケット20の薄肉部22より先端側に
は、例えば前述したような樹脂で構成される芯材23が
埋設されている。芯材23のほぼ中心部には、前記と同
様の被包部材7を収納、保持する空間24と、この空間
24に連通する前記係止部16Aと同様の円形凹部より
なる係止部25とが形成されている。また、係止部25
の内周面には、連結部外周の雄ねじと螺合する雌ねじ2
6が形成されている。
【0087】芯材23の先端には、芯材23の中心部か
らそれぞれ120°の間隔で径方向に延びた3つの扇状
の小片27が形成されている。
【0088】一方、容器本体11の先端には、リング状
の係止部材28が、容器本体11の先端縁部114に嵌
合することにより固定されている。この係止部材28の
内側開口には、図11に示すように、芯材23の胴部2
31が挿通されている。
【0089】係止部材28の内側開口は、その直径が芯
材23の胴部231の外径とほぼ等しいかまたはそれよ
り若干大きい値である部分(小片27に対応するよう、
中心部からそれぞれ120°の間隔で3箇所形成)と、
前記各小片27の最外周を結ぶ円の直径より大きい内径
の内径拡大部29とが、円周方向に沿って交互に配置さ
れた形状となっている。この場合、各内径拡大部29
は、中心部からそれぞれ120°の間隔で配置され、か
つその内径および開き角は、小片27のそれらより大き
くなっている。
【0090】図10および図11に示す状態では、ガス
ケット20の先端面が係止部材28の後端面(容器内側
の面)に当接するとともに、芯材23の各小片27が、
係止部材28の隣接する内径拡大部29間の部分に係止
し、いわゆるロック状態となっているので、ガスケット
20の先端側および後端側への移動が規制される。
【0091】また、芯材23を係止部材28に対し60
°回転し、各小片27を対応する内径拡大部29に重ね
ると、3つの小片27が同時に内径拡大部29を通過
し、図12に示すように、前記後端側への移動規制が解
除され、ガスケット20が容器本体11内を後端側に向
かって摺動することが可能となる。
【0092】なお、このような規制手段を有する容器1
0Bにおいて、係止部25に代わり、前記係止部16と
同様の構成としてもよい。
【0093】図13、図15および図17は、それぞれ
本発明における容器の他の構成例を示す縦断面図、図1
4および図16は、それぞれ図13および図15に示す
容器の底面図である。
【0094】これらの図に示す容器は、いずれもその容
器本体11の後端部(底部)外周にリング状のリブ11
5が形成されており、このリブ115に係合して容器本
体11の底部に固定的に設置された把持部材(容器移動
用補助具)30A〜30Cが設けられている。
【0095】図13および図14に示す把持部材30A
は、リブ115に係合する係合部300と、この係合部
300と反対側に形成されたフランジ301とを有して
いる。
【0096】図15および図16に示す把持部材30B
は、リブ115に係合する係合部300と、この係合部
300と反対側に形成されたフランジ302とを有し、
係合部300とフランジ302とが軸303により連結
された構成となっている。
【0097】図17に示す把持部材30Cは、リブ11
5に係合する係合部300を有し、この係合部300と
反対側の外周に、指等による把持に適した凹部304が
形成された構成となっている。
【0098】このような容器では、把持部材30A〜3
0Cのフランジ301、302または凹部304を指等
で把持し、容器の注射器本体に対する移動操作を行うの
で、その操作、特に注射器本体から容器を引き抜く方向
に移動する操作を容易かつ確実に行うことができる。特
に、容器本体11の長さが比較的短いときには有効であ
る。
【0099】なお、把持部材の形状、構造は、各図に示
すものに限定されない。また、図13〜図17に示す構
成例では、容器本体11と把持部材30A〜30Cとが
別部材で構成されているが、これらは一体的に形成され
ていてもよい。
【0100】以上本発明を添付図面に示す各構成例に基
づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。例えば、注射器における連結部および係止部の
構成については、図示のごとき凸部および凹部で構成さ
れたものに限らず、例えば、互いに接合する面であって
もよい。この場合、容器本体11の外筒内への挿入によ
りガスケット12を容器本体11に対しその後端側に摺
動させることのみ可能となる。
【0101】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、例
えば輸液バッグのようなバッグ内へ成分の異なる複数の
薬剤を配合するに際し、それを簡単な操作で短時間に行
うことができ、緊急時への対応が有利となる。また、薬
剤の配合等の操作中において、容器内部等の注射器各所
が外気と接触する機会が極めて少ないため、細菌汚染や
異物の混入を防止することができる。
【0102】特に、本発明によれば、第1容器内の薬剤
を配合した後、注射器の第1の針管をバッグの弾性栓に
穿刺した状態のままで、第1容器をそれと異なる薬剤が
収納された第2容器に交換し、第1容器と同様の操作に
てその薬剤を配合するので、上述の優れた操作性および
無菌保持性の効果がより有効に発揮される。
【0103】また、ガスケットを容器本体内で往復動可
能とした場合には、容器内の薬剤を無駄なく排出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる注射器における注射器本体
の構成例を示す縦断面図である。
【図2】図1中のII−II線視図である。
【図3】本発明における容器(第1容器、第2容器)の
構成例を示す縦断面図である。
【図4】図3に示す容器におけるガスケットの平面図で
ある。
【図5】図4中のV−V線断面図である。
【図6】図4中のVI−VI線断面図である。
【図7】本発明に用いられる注射器の使用状態(輸液バ
ッグへの薬剤の配合操作)を示す縦断面図である。
【図8】本発明に用いられる注射器の使用状態(輸液バ
ッグへの薬剤の配合操作)を示す縦断面図である。
【図9】本発明に用いられる注射器の他の構成例を示す
部分縦断面図である。
【図10】本発明における容器の他の構成例を示す平面
図である。
【図11】図10に示す容器の先端部の構成を示す縦断
面図である。
【図12】図10に示す容器の先端部の構成(ガスケッ
ト移動時)を示す縦断面図である。
【図13】本発明における容器の他の構成例を示す縦断
面図である。
【図14】図13に示す容器の底面図である。
【図15】本発明における容器の他の構成例を示す縦断
面図である。
【図16】図15に示す容器の底面図である。
【図17】本発明における容器の他の構成例を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
100、101 注射器 1、1A 注射器本体 2 外筒 2a 底部 2b 後端開口 2c フランジ 3 第1の針管 31 側孔 4 管体 5 第2の針管 51 針先 6、6A 連結部 61 雄ねじ 7 被包部材 8 フィルム 81 タブ 9 キャップ 10、10A、10B 容器(第1容器、第2容器) 11 容器本体 111 先端開口 112 突部 113 底部内面 114 先端縁部 115 リブ 12、12A ガスケット 121 先端面 122 後端面 123 外周面 13 空間 14 薄肉部 15 空間 16、16A 係止部 161 空間 162 開口 163 当接面 164 雌ねじ 17 通気孔 18 突部 19 フィルム 20 ガスケット 21 空間 22 薄肉部 23 芯材 231 胴部 24 空間 25 係止部 26 雌ねじ 27 小片 28 係止部材 29 内径拡大部 30A、30B、30C 把持部材 300 係合部 301、302 フランジ 303 軸 304 凹部 105 輸液バッグ 106 弾性栓 107 輸液 108 薬液 120 薬剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱 澄男 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内 (72)発明者 木村 順治 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒と、この外筒の外側に設置され、バ
    ッグの弾性栓に穿刺して使用される第1の針管と、前記
    外筒の内側に設置され、前記第1の針管内と連通する第
    2の針管と、それぞれ成分の異なる薬剤を収納する円筒
    状の第1容器および第2容器と、ガスケット押圧部材に
    より押圧されて前記第1容器および第2容器内でそれぞ
    れ液密に摺動するガスケットとを備える注射器を用い
    て、前記バッグ内に成分の異なる薬剤を配合する薬剤配
    合方法であって、 前記第1の針管を前記バッグの弾性栓に穿刺し、かつ、
    前記第2の針管の内部を前記第1容器の内部と連通させ
    た状態で、前記ガスケット押圧部材により当該第1容器
    内の前記ガスケットを押圧して当該第1容器内で摺動さ
    せ、当該第1容器内の薬剤を薬液として、前記第2の針
    管および前記第1の針管を介して前記バッグ内に注入し
    た後、 前記第1の針管を前記弾性栓に穿刺したままで、前記第
    1容器を前記第2容器に交換し、当該第2容器に対し前
    記第1容器と同様の操作を行って、当該第2容器内の薬
    剤を薬液として、前記第2の針管および前記第1の針管
    を介して前記バッグ内に注入することを特徴とする薬剤
    配合方法。
  2. 【請求項2】 前記ガスケット押圧部材の端部にガスケ
    ットと連結する連結部が形成され、該連結部により前記
    ガスケット押圧部材と前記ガスケットとが連結された状
    態で前記バッグへの薬剤の配合を行う請求項1に記載の
    薬剤配合方法。
  3. 【請求項3】 前記第1容器および前記第2容器の内部
    には、それぞれ、固体または液体の薬剤が入れられてい
    る請求項1または2に記載の薬剤配合方法。
  4. 【請求項4】 前記薬剤が固体の薬剤の場合、前記バッ
    グ内の輸液を一旦容器内に導入し、該輸液に前記固体の
    薬剤を溶解または分散させて薬液とし、該薬液を前記バ
    ッグ内に注入する請求項3に記載の薬剤配合方法。
  5. 【請求項5】 前記バッグ内への薬液の注入に際し、フ
    ィルターにより溶解または分散しきれなかった固形の薬
    剤の通過を阻止する請求項4に記載の薬剤配合方法。
  6. 【請求項6】 前記第1容器、第2容器に対し前記ガス
    ケットを1回または複数回往復動させて、薬剤を無駄な
    く前記バッグに供給する請求項1ないし5のいずれかに
    記載の薬剤配合方法。
  7. 【請求項7】 前記第1容器を前記第2容器に交換する
    際に、被包部材により前記第2の針管の針先を被包し、
    当該針先からの液漏れを防止する請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の薬剤配合方法。
  8. 【請求項8】 前記バッグは、輸液バッグである請求項
    1ないし7のいずれかに記載の薬剤配合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008102796A1 (ja) * 2007-02-22 2008-08-28 Terumo Kabushiki Kaisha 薬剤収納容器および薬剤収納容器の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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