JP2003260096A - 医療台 - Google Patents

医療台

Info

Publication number
JP2003260096A
JP2003260096A JP2002062349A JP2002062349A JP2003260096A JP 2003260096 A JP2003260096 A JP 2003260096A JP 2002062349 A JP2002062349 A JP 2002062349A JP 2002062349 A JP2002062349 A JP 2002062349A JP 2003260096 A JP2003260096 A JP 2003260096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arrow
seat plate
auxiliary
height
back plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002062349A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kawakami
秀生 川上
Shinichi Okamura
信一 岡村
Kazuo Matsubara
一雄 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Atom Medical Corp
Original Assignee
Atom Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Atom Medical Corp filed Critical Atom Medical Corp
Priority to JP2002062349A priority Critical patent/JP2003260096A/ja
Publication of JP2003260096A publication Critical patent/JP2003260096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X形リンクの高さを低減させる方向への移動
部の移動を穏やかに完了させ、移動の完了時における衝
撃音の発生や振動や揺動等を防止して、患者に不安感や
不快感等を生じさせない様にすることが可能な医療台を
提供する。 【解決手段】 補助台18、19を支持しているX形リ
ンクの幅を変動させる油圧シリンダにクッション機構が
設けられている。このため、X形リンクの高さを低減さ
せる方向への補助台18、19の移動速度を移動の終末
時に低下させることができる。従って、X形リンクの高
さを低減させる方向への補助台18、19の移動を穏や
かに完了させ、移動の完了時における衝撃音の発生や振
動や揺動等を防止して、患者に不安感や不快感等を生じ
させない様にすることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、所謂X形リン
クに支持されておりX形リンクの高さの変動によってこ
の高さ方向へ移動する移動部を具備する医療台に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】検診台や分娩台等の医療台には移動部が
具備されており、例えば、分娩台には補助台が具備され
ている。この補助台は、非使用時には座板等の下方に格
納されており、臍帯処置つまり臍の緒の切断等のために
分娩直後の新生児が載置されたり患者自身が横たわるた
めの水平ベッドの一部とされたりする使用時には座板等
の下方から押し出され適当な高さまで上昇させられる。
そして、補助台のこの様な押し出し及び上昇並びに格納
のための下降及び引き込みは分娩中に必要に応じて何度
も行われる。
【0003】補助台をこの様に昇降させるために、X形
リンクにおける一対のリンクの夫々の上端部に補助台が
支持されており、駆動部としての流体圧シリンダが一方
のリンクの下端部をX形リンクの幅方向へ移動させる。
即ち、X形リンクの他方のリンクの下端部が固定されて
いる状態で、流体圧シリンダのピストンロッドが一方の
リンクの下端部を他方のリンクの下端部へ接近させる様
に移動させれば、X形リンクの幅が狭くなって高さが高
くなり、その結果、補助台が上昇する。逆に、一方のリ
ンクの下端部を他方のリンクの下端部から離隔させる様
に移動させれば、X形リンクの幅が広くなって高さが低
くなり、その結果、補助台が下降する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の医療台
では、流体圧シリンダにおけるピストンロッドの移動速
度つまり流体圧シリンダが一方のリンクの下端部をX形
リンクの幅方向へ移動させる速度が、移動の開始から完
了まで一定であった。一方、X形リンクの幅の変動に際
して、各々のリンクの上端部は下端部に対して相対的に
円弧状の移動軌跡を描く。そして、ピストンロッドの移
動速度が一定であれば、円弧上における移動速度も一定
である。しかし、円弧上における移動速度が一定であっ
ても、X形リンクの幅が広くなるに連れて、移動速度に
おけるX形リンクの幅方向の成分が少なくなってX形リ
ンクの高さ方向の成分が多くなる。
【0005】つまり、従来の医療台では、X形リンクの
高さを低減させる方向への移動部の移動の完了に際し
て、移動部は高速度で移動していた状態から急激に停止
していた。このため、移動の完了時に衝撃音や振動や揺
動等が発生して、患者に不安感や不快感等を生じさせて
いた。特に、鉛直方向への移動部の下降時には、上述の
理由の他に移動部の重力が加えられて、下降速度が特に
速くなっていた。この結果、移動部の特に下降が急激に
完了し、下降の完了時に特に大きな衝撃音や振動や揺動
等が発生して、患者に特に大きな不安感や不快感等を生
じさせていた。
【0006】従って、本願の発明は、X形リンクの高さ
を低減させる方向への移動部の移動を穏やかに完了さ
せ、移動の完了時における衝撃音の発生や振動や揺動等
を防止して、患者に不安感や不快感等を生じさせない様
にすることが可能な医療台を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る医療台で
は、X形リンクの幅を広げる方向への一方のリンクの一
端部による相対的な移動の終末時にこの移動の速度を低
下させる速度低下機構が、この移動のための駆動部に設
けられている。このため、X形リンクの高さを低減させ
る方向への移動部の移動速度を移動の終末時に低下させ
ることができる。
【0008】請求項2に係る医療台では、流体圧シリン
ダが駆動部になっており、流体圧シリンダのクッション
機構が速度低下機構になっている。流体圧シリンダのク
ッション機構は簡単な構造で実現可能であるので、X形
リンクの高さを低減させる方向への移動部の移動速度を
移動の終末時に低下させることがコストの僅かな増分で
実現される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、分娩台に適用した本願の発
明の一実施形態を、図1〜19を参照しながら説明す
る。図1〜3が、本実施形態の分娩台の全体を示してい
る。この分娩台11では、基台12上に昇降台13が備
えられており、昇降台13上に座板14及び背板15が
備えられている。座板14の左右両側には患者が握るた
めの一対のグリップ16が備えられており、座板14の
左右両側の下方には患者の膝や踵を支持するための一対
の支脚器17が備えられている。昇降台13内には二つ
の補助台18、19が備えられている。
【0010】昇降台13は昇降台駆動機構(図示せず)
によって基台12に対して昇降可能であり、この昇降に
よって座板14、背板15及び補助台18、19の全体
の高さが調整される。座板14及び背板15は次に説明
する座板及び背板駆動機構によって夫々矢印a、a′方
向及び矢印b、b′方向に回転可能であり、これらの回
転によって座板14及び背板15の角度が調整される。
【0011】図4、5は、座板及び背板駆動機構21を
示している。昇降台13内には摺動台基部22が固定さ
れており、摺動台基部22上にフレーム23が固定され
ている。フレーム23上にはブラケット24が固定され
ており、ブラケット24に軸25が支持されている。座
板14の後端部には略L字状のアーム26の一端部が固
定されており、背板15に対して摺動可能な後述するフ
レームの下端部にはアーム27及びブラケット28の夫
々の一端部が固定されている。アーム26、27の中央
部は軸25に回転可能に取り付けられており、ブラケッ
ト28の他端部にはピン29によってリンク31の一端
部が回転可能に取り付けられている。
【0012】単動形の油圧シリンダ32がピン33によ
ってフレーム23に取り付けられており、ピストンロッ
ド32aの先端部がピン34によってアーム26の他端
部に回転可能に取り付けられている。シリンダチューブ
32b内のピストン32cの一方側における油圧室32
dにはポート32eから圧力油が供給及び排出される。
【0013】また、複動形の油圧シリンダ35がピン3
6によってフレーム23に取り付けられており、ピスト
ンロッド35aの先端部がピン37によってリンク31
の他端部に回転可能に取り付けられている。ピン37に
は案内ローラ38も回転可能に取り付けられている。フ
レーム23には上下一対の案内レール39が固定されて
おり、案内ローラ38は案内レール39に案内されて矢
印c、c′方向へ移動可能である。シリンダチューブ3
5b内のピストン35cの両側における油圧室35d、
35eには夫々ポート35f、35gから圧力油が交互
に供給及び排出される。
【0014】この様な座板及び背板駆動機構21では、
図5に示されている様に、油圧シリンダ32の油圧室3
2d内にポート32eから圧力油が供給されると、ピス
トン32cを介してピストンロッド32aが矢印c方向
へ押し出される。この結果、アーム26及び座板14が
軸25の回りに矢印a方向へ回転する。逆に、図4に示
されている様に、油圧シリンダ32の油圧室32d内の
圧力油がポート32eから排出されると、患者及び座板
14の重力によってアーム26及び座板14が軸25の
回りに矢印a′方向へ回転する。この結果、ピストンロ
ッド32aが矢印c′方向へ押し戻される。
【0015】一方、図4に示されている様に、油圧シリ
ンダ35の一方の油圧室35d内に一方のポート35f
から圧力油が供給されると、ピストン35cを介してピ
ストンロッド35aが矢印c′方向へ押し出される。こ
の結果、リンク31及びブラケット28を介してアーム
27及び背板15が軸25の回りに矢印b方向へ回転す
る。逆に、図5に示されている様に、油圧シリンダ35
の他方の油圧室35e内に他方のポート35gから圧力
油が供給されると、ピストン35cを介してピストンロ
ッド35aが矢印c方向へ引き込まれる。この結果、ア
ーム27及び背板15が軸25の回りに矢印b′方向へ
回転する。
【0016】以上の様な矢印a、a′方向及び矢印b、
b′方向への座板14及び背板15の回転によって、患
者の姿勢の角度が調整される。矢印b′方向への背板1
5の回転が継続されて背板15が座板14と面一の水平
状態になると、アーム27の先端部27aが矢印b′方
向から座板14の下面14aに当接する。この状態から
矢印b′方向への背板15の回転が更に継続されると、
座板14も下方からアーム27に押圧されて背板15と
一体的に矢印a方向へ回転する。
【0017】アーム27の先端部27aが座板14の下
面14aに当接した後の矢印a方向への座板14の回転
に際しては、アーム26が油圧シリンダ32のピストン
ロッド32a及びピストン32cを矢印c方向へ引き出
すだけであるので、背板15と一体的な矢印a方向への
座板14の回転は油圧シリンダ32によって阻害されな
い。また、この際、座板14及び背板15はアーム27
によって互いに面一の状態で一体的に矢印a方向及び矢
印b′方向へ回転するので、背板15が座板14の仰角
を超える俯角まで不測に回転することはない。
【0018】従って、患者は図1、4に示されている座
位姿勢から図3、5に示されている俯角状態の仰臥姿勢
まで連続的に且つ円滑に移行し、例えば座位分娩中に患
者が貧血を起こした場合の様な緊急事態に容易に対応す
ることができる。なお、図4、5の説明では座板14及
び背板15が背板15のアーム27によって互いに面一
の状態で一体的に矢印a方向及び矢印b′方向へ回転し
ているが、背板15が座板14と面一の水平状態になっ
た時点で座板14のアーム26に背板15が当接し、そ
の後はアーム26によって座板14及び背板15が互い
に面一の状態で一体的に矢印a方向及び矢印b′方向へ
回転する様に構成されていてもよい。
【0019】図1、2に示されている様に、補助台1
8、19は、次に説明する摺動台駆動機構及び補助台駆
動機構によって昇降台13内と昇降台13外との間で矢
印c、c′方向に移動可能であり、補助台駆動機構によ
って昇降台13外において矢印d、d′方向に移動可能
であり、これらの移動によって座板14に対する補助台
18、19の押出し量及び高さが調整される。
【0020】図6は、摺動台駆動機構41を示してい
る。昇降台13内に固定されている摺動台基部22上に
は、複数のブラケット42によって油圧シリンダ43が
取り付けられている。油圧シリンダ43のピストンロッ
ド43aの先端部にホルダ44が取り付けられており、
ピニオン軸45によってピニオン46がホルダ44に回
転可能に取り付けられている。摺動台基部22上には固
定ラック47が取り付けられており、複数のブラケット
48によって摺動ラック49が摺動台51に取り付けら
れている。ピニオン46は固定ラック47及び摺動ラッ
ク49と噛み合っている。
【0021】この様な摺動台駆動機構41では、油圧シ
リンダ43のピストンロッド43aが矢印c方向へ押し
出されると、ピニオン46が矢印e方向へ回転しつつ固
定ラック47上で矢印c方向へ移動する。そして、ピニ
オン46の回転によって、摺動ラック49及びそれと一
体の摺動台51も矢印c方向へ移動する。逆に、ピスト
ンロッド43aが矢印c′方向へ引き込まれると、摺動
ラック49及び摺動台51も矢印c′方向へ移動する。
【0022】摺動ラック49及び摺動台51は、移動し
ているピニオン46に対して更に相対的に移動するの
で、ピストンロッド43aの移動速度の2倍の速度でピ
ストンロッド43aの移動距離の2倍の距離を移動す
る。また、後述する様に、補助台18、19は摺動台5
1に連結されている。このため、矢印c、c′方向への
ピストンロッド43aの移動によって、補助台18、1
9を座板14の前方へ押し出す動作並びに補助台18、
19を座板14等の下方へ引き込む動作が迅速に行われ
る。しかも、油圧シリンダ43の長さは摺動台51の移
動距離の半分でよい。
【0023】図7〜9は、補助台駆動機構52を示して
いる。摺動台基部22には複数の案内輪53が回転可能
に取り付けられており、摺動台51には一対の案内軸5
4が水平に取り付けられており、案内輪53と案内軸5
4とが互いに係合している。摺動台51には、その摺動
方向である矢印c、c′方向に並んでいる二つのパンタ
グラフ機構55a、55bが備えられている。
【0024】パンタグラフ機構55aは、リンク56
a、57aの夫々の中央部がピン58aによって互いに
回転可能にX形に連結されている一対のX形リンクで構
成されている。パンタグラフ機構55bも、リンク56
b、57bの夫々の中央部がピン58bによって互いに
回転可能にX形に連結されている一対のX形リンクで構
成されている。リンク56a、56bの夫々の上端部
は、ピン59a、59bによって補助台18、19の下
面の突起部61a、61bに回転可能に取り付けられて
いる。リンク57a、57bの夫々の下端部は、ピン6
2a、62bによって摺動台51に回転可能に取り付け
られている。
【0025】リンク56a、56bの夫々の下端部には
ローラ軸63a、63bによって案内ローラ64a、6
4bが回転可能に取り付けられており、リンク57a、
57bの夫々の上端部にも案内ローラ65a、65bが
回転可能に取り付けられている。一対のローラ軸63
a、63b間にはフレーム66a、66bが取り付けら
れており、ローラ軸63a、63bとは別のもう一対の
ローラ軸67a、67bがフレーム66a、66bに取
り付けられて、案内ローラ68a、68bがローラ軸6
7a、67bに回転可能に取り付けられている。
【0026】摺動台51には矢印c、c′方向に延びる
一対の案内レール69a、69bが固定されており、案
内ローラ64a、64b、68a、68b及びフレーム
66a、66bは案内レール69a、69bに案内され
て矢印c、c′方向へ移動可能である。補助台18、1
9の下面にも矢印c、c′方向に延びる案内レール71
a、71bが固定されており、案内ローラ65a、65
bも案内レール71a、71bに案内されて矢印c、
c′方向へ移動可能である。摺動台51にはブラケット
72が固定されており、パンタグラフ機構55aのフレ
ーム66aにもブラケット73が固定されている。
【0027】ブラケット72には複動形の油圧シリンダ
74の基部が固定されており、ブラケット73には油圧
シリンダ74のピストンロッド74aの先端部がピン7
5によって連結されている。パンタグラフ機構55bの
フレーム66bには軸76が取り付けられており、回転
手段としてのアーム77が軸76に矢印f、f′方向へ
回転可能に取り付けられている。
【0028】アーム77の中間部の側面には接触手段と
してのローラ78が回転可能に取り付けられており、ア
ーム77の先端部には溝状の係止部77aが設けられて
いる。パンタグラフ機構55aのフレーム66aにはピ
ン79が設けられており、係止部77aはピン79に対
して矢印f、f′方向で係止及び離脱可能である。摺動
台基部22には分離手段としての山形のカム状突起81
が固定されている。
【0029】図10〜12は、油圧シリンダ74を詳細
に示している。油圧シリンダ74のシリンダチューブ7
4b内にはピストン74cが収容されており、シリンダ
チューブ74bの一端部と他端部とに夫々ヘッドカバー
74d及びロッドカバー74eが取り付けられている。
ピストン74cとヘッドカバー74d及びロッドカバー
74eとの間に夫々油圧室74f、74gが形成されて
おり、ピストン74cのヘッドカバー74d側及びロッ
ドカバー74e側に夫々ニードル74h及び既述のピス
トンロッド74aが取り付けられている。
【0030】ヘッドカバー74d内にはピストン74c
がヘッドカバー74dに当接した状態でもニードル74
hが挿入され得る空間である案内部74iが設けられて
おり、ロッドカバー74e内にもピストンロッド74a
が挿入されている空間である案内部74jが設けられて
いる。ヘッドカバー74d及びロッドカバー74eには
夫々コネクタ74k及びエルボ74lが接続されてお
り、これらのコネクタ74k及びエルボ74lが圧力油
の供給及び排出のためのポートになっている。
【0031】ピストンロッド74aの先端部にはコネク
タ74mが接続されており、ピン75が挿通される貫通
穴74nがコネクタ74mに設けられている。なお、ニ
ードル74hの形状は、図10に示されている様に先端
部以外の部分が円柱状である形状の他に、図11に示さ
れている様な段付の円柱状でもよい。また、案内部74
iの形状も、図10に示されている様な円柱状の他に、
図12に示されている様な段付の円柱状でもよい。
【0032】図13は、油圧シリンダ74を駆動するた
めの油圧シリンダ駆動機構82を示している。圧力油の
タンク82aは送油ポンプ82bを介して電磁弁82
c、82dに接続されており、電磁弁82c、82dは
夫々逆止弁82e、82fを介してコネクタ74k及び
エルボ74lに接続されている。コネクタ74kと逆止
弁82eとの間の部分は電磁弁82gを介してタンク8
2aに接続されており、エルボ74lと逆止弁82fと
の間の部分は電磁弁82hを介してタンク82aに接続
されている。
【0033】油圧シリンダ駆動機構82によってタンク
82aから油圧室74fへ圧力油を供給するためには、
電磁弁82c、82hを開放すると共に電磁弁82d、
82gを閉塞する。逆に、タンク82aから油圧室74
gへ圧力油を供給するためには、電磁弁82d、82g
を開放すると共に電磁弁82c、82hを閉塞する。
【0034】図14〜17は、以上の様な補助台駆動機
構52の動作を示している。このうちの図14は、補助
台18、19が座板14等の下方に格納されている状態
を示している。この格納に際しては、図7〜9に示され
ている油圧シリンダ74のピストンロッド74aが矢印
c′方向へ引き込まれることによって、アーム77で互
いに連結されているフレーム66a、66bが摺動台5
1上を矢印c′方向へ同時に移動し、ローラ軸63a、
63bに取り付けられているリンク56a、56bの下
端部もフレーム66a、66bの移動に伴って摺動台5
1上を矢印c′方向へ移動する。
【0035】しかし、リンク57a、57bの下端部は
摺動台51に固定されている。従って、パンタグラフ機
構55a、55bは矢印d′方向に折り畳まれる。この
状態で既述の摺動台駆動機構41によって摺動台51が
矢印c′方向へ引き込まれることによって、補助台1
8、19が座板14等の下方に格納されている。なお、
分娩台11の非使用時には、この様に補助台18、19
を座板14等の下方に格納すると共に共に既述の座板及
び背板駆動機構21によって背板15を水平に倒せば、
図2に示された様に、分娩台11の全体がコンパクトに
なる。
【0036】図15は、この様にパンタグラフ機構55
a、55bが矢印d′方向に折り畳まれる際の油圧シリ
ンダ74の状態を示している。ピストンロッド74aが
矢印c′方向へ引き込まれても、図15(a)に示され
ている様にニードル74hが案内部74iに未だ接近し
ていなければ、油圧シリンダ74にニードル74h及び
案内部74iが備えられている影響は殆どない。
【0037】しかし、ニードル74hが案内部74iに
接近して、特に、図15(b)に示されている様にニー
ドル74hが案内部74i中に挿入されると、圧力油の
流路の断面積が減少し、ヘッドカバー74dが絞り弁と
して作用して、ピストンロッド74aが矢印c′方向へ
移動しにくくなる。このため、補助台18、19の下降
の終末時には、補助台18、19の下降速度が低下し
て、補助台18、19の下降が穏やかに完了する。つま
り、油圧シリンダ74のニードル74h及び案内部74
iはクッション機構になっている。
【0038】図16は、一方の補助台18のみが座板1
4の前方へ押し出されている状態を示している。この押
出しに際しては、摺動台駆動機構41によって摺動台5
1がその略半ストローク分だけ座板14等の下方から矢
印c方向へ摺動させられ、一点鎖線で示されている様に
一方の補助台18が座板14の前方へ押し出されて他方
の補助台19は座板14の下方までしか押し出されされ
ていない位置で摺動台51が停止させられる。
【0039】この時、図8に示されている様に、アーム
77に取り付けられているローラ78がカム状突起81
に乗り上げ、アーム77が軸76を中心にして矢印f方
向へ回転して、アーム77の係止部77aがピン79か
ら矢印f方向へ離脱する。このため、フレーム66aと
フレーム66bとの連結が解除される。この状態で、油
圧シリンダ74のピストンロッド74aが矢印c方向へ
押し出される。
【0040】この結果、フレーム66aのみが矢印c方
向へ移動させられ、パンタグラフ機構55aのみが矢印
d方向へ伸ばされて、実線で示されている様に一方の補
助台18のみが矢印d方向へ押し上げられる。従って、
ピストンロッド74aの位置を矢印c、c′方向で制御
することによって、パンタグラフ機構55aを矢印d、
d′方向で伸縮させて、座板14に対する補助台18の
高さを矢印d、d′方向で調整することができる。図1
6の状態から補助台18を座板14の下方に格納するた
めには、図16についての上述の動作とは逆の動作が行
われる。
【0041】ところで、新生児の臍の緒の長さは新生児
によってまちまちであるので、分娩直後の新生児が補助
台18上に載置されて臍帯処置が行われる際には、補助
台18の高さが調整される必要がある。従って、この際
に上述の様に補助台18の高さが矢印d、d′方向で調
整されることによって、臍帯処置や分娩介助等が安全且
つ円滑に行われる。
【0042】図17は、両方の補助台18、19が座板
14の前方へ押し出されている状態を示している。この
押出しに際しては、摺動台駆動機構41によって摺動台
51がその全ストロークの終了まで座板14等の下方か
ら矢印c方向へ摺動させられる。この摺動の途中でも、
図16に示された様にフレーム66aとフレーム66b
との連結が一旦は解除される。しかし、この図17の場
合は、矢印c方向への摺動台51の摺動がこの状態で停
止させられることなく更に継続される。
【0043】このため、ローラ78がカム状突起81を
矢印c方向へ乗り越えて、図9に示されている様にアー
ム77及びローラ78の重力でアーム77が矢印f′方
向へ回転する。そして、摺動台51がその全ストローク
の終了まで矢印c方向へ摺動させられた状態では、図9
に示されている様に、アーム77の係止部77aがピン
79と再び係止しており、フレーム66aとフレーム6
6bとはアーム77による連結状態を維持している。こ
の状態で、油圧シリンダ74のピストンロッド74aが
矢印c方向へ押し出される。
【0044】この結果、フレーム66a、66bの両方
が矢印c方向へ同時に移動させられ、パンタグラフ機構
55a、55bの両方が矢印d方向へ伸ばされて、補助
台18、19の両方が矢印d方向へ同時に押し上げられ
る。従って、実線で示されている様に、補助台18、1
9を座板14の前方で座板14と略面一の高さで直列状
に配置させることができる。図17の状態から補助台1
8、19を座板14等の下方に格納するためには、図1
7についての上述の動作とは逆の動作が行われる。図1
7では摺動台51が片持ち状態であって振動等が生じ易
いが、上述のクッション機構によってこの振動等が効果
的に防止されている。
【0045】上述の様に補助台18、19を座板14の
前方で座板14と略面一の高さで直列状に配置させると
共に既述の座板及び背板駆動機構21によって背板15
を水平に倒せば、図2に示された様に、この分娩台11
は仰臥分娩や患者を安静に寝かせるための水平ベッドに
なる。なお、以上の座板及び背板駆動機構21による座
板14及び背板15の角度調整や摺動台駆動機構41及
び補助台駆動機構52による補助台18、19の押出し
量及び高さの調整並びに格納は、全てフットスイッチ
(図示せず)によって行われる。
【0046】図18、19は、背板摺動機構83及びそ
の動作を示している。背板摺動機構83には下端部84
aにアーム27及びブラケット28の夫々の一端部が固
定されている上述のフレーム84が備えられており、フ
レーム84は一対の支柱84bを有している。支柱84
bの一面には案内レール85が設けられており、支柱8
4bの二面には合成樹脂製の滑性シート86が接着等に
よって固定されている。背板15の背面には凹部15a
が設けられており、凹部15a内にフレーム87が固定
されている。
【0047】フレーム87には、一対の案内レール88
が設けられると共に略L字状の一対のフレーム89が固
定されている。フレーム84は凹部15a内に嵌合され
ており、支柱84bの案内レール85はローラ軸受91
を介してフレーム87の案内レール88と対向してお
り、支柱84bの滑性シート86はフレーム89と対向
している。このため、背板15はローラ軸受91や滑性
シート86によってフレーム84に対して矢印g、g′
方向へ極めて円滑に摺動することができる。
【0048】既述の様に、油圧シリンダ35によってフ
レーム84を矢印b、b′方向へ回転させることによっ
て、フレーム84と共に矢印b、b′方向における背板
15の角度が調整される。その際、背板15はその重力
によって常に矢印g′方向へ付勢されているので、背板
15の前面下端の角部15bが座板14の上面後端の角
部14bに常に当接している状態で矢印b、b′方向に
おける背板15の角度が調整される。
【0049】つまり、背板15が矢印b方向へ回転させ
られてフレーム84の下端部84aが座板14の角部1
4bに接近すると、背板15はフレーム84に対して矢
印g方向へ摺動する。逆に、背板15が矢印b′方向へ
回転させられてフレーム84の下端部84aが座板14
の角部14bから離隔すると、背板15はフレーム84
に対して矢印g′方向へ摺動する。
【0050】このため、背板15の角部15bが座板1
4の角部14bに常に当接している状態で矢印b、b′
方向における背板15の角度が調整される。従って、背
板15を矢印bに起こす際に、背板15の角部15bが
座板14の角部14bに対して矢印c方向へ接近して、
これらの角部15b、14bで患者の臀部を挟み込んだ
り背板15の角部15bで患者の臀部を矢印c方向へ押
し出したりすることが全くない。
【0051】なお、以上の実施形態では、リンク56
a、56bの上端部とリンク57a、57bの下端部と
が固定されており、これらの上端部及び下端部に対して
リンク57a、57bの上端部とリンク56a、56b
の下端部とが移動することによって、X形リンクの高さ
が変動している。しかし、リンク56a、56bの上端
部及びリンク57a、57bの下端部に対してリンク5
7a、57bの上端部及びリンク56a、56bの下端
部が相対的に移動し、その結果としてX形リンクの幅及
び高さが変動するのであれば、リンク56a、56bの
上端部及びリンク57a、57bの下端部も移動可能で
あってもよい。
【0052】また、以上の実施形態では、油圧シリンダ
74におけるニードル74h及びヘッドカバー74dの
案内部74iがクッション機構になっているので、補助
台18、19の下降時にしかクッション機構が作用しな
い。しかし、ロッドカバー74eの案内部74jに挿入
され得るクッションリングがピストン74cのロッドカ
バー74e側に取り付けられていてもよく、その場合
は、補助台18、19の上昇時にもクッション機構が作
用する。
【0053】また、以上の実施形態では補助台駆動機構
52の油圧シリンダ74にしかクッション機構が備えら
れていないが、座板及び背板駆動機構21における単動
形の油圧シリンダ32及び複動形の油圧シリンダ35や
摺動台駆動機構41における油圧シリンダ43や昇降台
13を昇降させるための油圧シリンダ等にもクッション
機構が備えられていてもよい。
【0054】また、これらの油圧シリンダ32、35、
43、74の代わりにエアシリンダ等の他の流体圧シリ
ンダが用いられていてこの流体圧シリンダにクッション
機構が備えられていてもよい。また、移動の終末時にこ
の移動の速度を低下させる速度低下機構が設けられてい
るその他の駆動部が流体圧シリンダの代わりに備えられ
ていてもよい。更に、以上の実施形態は本願の発明を分
娩台11に適用したものであるが、本願の発明は検診台
等のその他の医療台にも適用することができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1に係る医療台では、X形リンク
の高さを低減させる方向への移動部の移動速度を移動の
終末時に低下させることができる。このため、X形リン
クの高さを低減させる方向への移動部の移動を穏やかに
完了させ、移動の完了時における衝撃音の発生や振動や
揺動等を防止して、患者に不安感や不快感等を生じさせ
ない様にすることが可能である。
【0056】請求項2に係る医療台では、X形リンクの
高さを低減させる方向への移動部の移動速度を移動の終
末時に低下させることがコストの僅かな増分で実現され
る。このため、X形リンクの高さを低減させる方向への
移動部の移動を穏やかに完了させ、移動の完了時におけ
る衝撃音の発生や振動や揺動等を防止して、患者に不安
感や不快感等を生じさせない様にすることがコストの僅
かな増分で可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の一実施形態としての分娩台の全体
を示しており、座位分娩時における側面図である。
【図2】仰臥分娩時における図1に対応する側面図であ
る。
【図3】俯角状態の仰臥分娩時における図1に対応する
側面図である。
【図4】本願の発明の一実施形態としての分娩台におけ
る座板及び背板駆動機構を示しており、座位分娩時にお
ける側面図である。
【図5】俯角状態の仰臥分娩時における図4に対応する
側面図である。
【図6】本願の発明の一実施形態としての分娩台におけ
る摺動台駆動機構の側面図である。
【図7】本願の発明の一実施形態としての分娩台におけ
る補助台駆動機構の平面図である。
【図8】一つの補助台が上昇している状態での図7のA
−A線に沿う位置における側面図である。
【図9】二つの補助台が上昇している状態での図7のA
−A線に沿う位置における側面図である。
【図10】図7の補助台駆動機構における油圧シリンダ
の部分断面側面図である。
【図11】図10の油圧シリンダにおけるニードルの変
形形態を示す要部の断面図である。
【図12】図10の油圧シリンダにおけるニードルの案
内部の変形形態を示す要部の断面図である。
【図13】図10の油圧シリンダの駆動機構を示す配管
図である。
【図14】本願の発明の一実施形態としての分娩台にお
ける補助台が格納されている状態の側面図である。
【図15】図10の油圧シリンダの作動状態を順次に示
す要部の断面図である。
【図16】一つの補助台が引き出されている状態の図1
4に対応する側面図である。
【図17】二つの補助台が引き出されている状態の図1
4に対応する側面図である。
【図18】本願の発明の一実施形態としての分娩台にお
ける背板摺動機構の一部が切り欠かれている側面図であ
る。
【図19】図18のB−B線に沿う位置における断面図
である。
【符号の説明】
11…分娩台(医療台)、18、19…補助台(移動
部)、74…油圧シリンダ(流体圧シリンダ、駆動
部)、56a、56b、57a、57b…リンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 一雄 東京都文京区本郷3丁目18番15号 アトム メディカル株式会社内 Fターム(参考) 4C341 MM02 MM13 MN16 MP02 MQ07 MQ08 MR03 MR17 MR20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のリンクが互いに回転可能にX形に
    連結されてX形リンクが構成されており、このX形リン
    クの幅方向で互いに対向している一方の前記リンクの一
    端部が他方の前記リンクの一端部に対して前記幅方向へ
    相対的に移動可能であり、この移動によって前記X形リ
    ンクの高さが変動し、前記一対のリンクの夫々の他端部
    に支持されている移動部が前記変動によって前記X形リ
    ンクの高さ方向へ移動する医療台において、 前記幅を広げる方向への前記相対的な移動の終末時にこ
    の移動の速度を低下させる速度低下機構が、この移動の
    ための駆動部に設けられていることを特徴とする医療
    台。
  2. 【請求項2】 流体圧シリンダが前記駆動部になってお
    り、前記流体圧シリンダのクッション機構が前記速度低
    下機構になっていることを特徴とする請求項1に記載の
    医療台。
JP2002062349A 2002-03-07 2002-03-07 医療台 Pending JP2003260096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002062349A JP2003260096A (ja) 2002-03-07 2002-03-07 医療台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002062349A JP2003260096A (ja) 2002-03-07 2002-03-07 医療台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003260096A true JP2003260096A (ja) 2003-09-16

Family

ID=28670597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002062349A Pending JP2003260096A (ja) 2002-03-07 2002-03-07 医療台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003260096A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010000174A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Atom Medical Corp 分娩台
JP2010029299A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Mizuho Co Ltd 手術台のテーブル
CN107837166A (zh) * 2017-12-08 2018-03-27 河南科技大学第附属医院 一种多用途妇科检查床

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010000174A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Atom Medical Corp 分娩台
JP2010029299A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Mizuho Co Ltd 手術台のテーブル
CN107837166A (zh) * 2017-12-08 2018-03-27 河南科技大学第附属医院 一种多用途妇科检查床

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW200304802A (en) Movable bed
JP6091853B2 (ja) ベッド類の昇降装置及びこれを組み込んだストレッチャ
US10729246B2 (en) Person support apparatus with shear-reducing pivot assembly
CN107847381B (zh) 电动床
JP2009006023A (ja) 医療用椅子
JP2003260096A (ja) 医療台
WO2017006928A1 (ja) 電動ベッド
JP5274325B2 (ja) マッサージ機
WO2010051082A1 (en) Dental chair
KR102418551B1 (ko) 스탠딩 기능을 포함한 휠체어
JP2006034469A (ja) 立ち上がり補助椅子
JP2017018226A (ja) 昇降ベッド
JP4512847B2 (ja) 昇降椅子
JP6788995B2 (ja) 診療台
JP6694449B2 (ja) 介助ロボット
JPH0313308Y2 (ja)
JP2014097134A (ja) ベッド類の回転式サイドガード装置及びこれを組み込んだストレッチャ
CN114569320B (zh) 按摩装置
JP2819110B2 (ja) 座椅子用昇降台及び昇降式座椅子
JP2005124795A (ja) 肘掛け椅子
JP2003079668A (ja) 起立補助座椅子
JP2023064389A (ja) 眼科用ストレッチャー
JP4645874B2 (ja) マッサージチェア
JPH0369539B2 (ja)
JPH1014999A (ja) 点滴・人工透析用椅子の足乗台

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080430