JP2003259787A - 粘着式捕虫トラップ及び捕虫用照明器具 - Google Patents

粘着式捕虫トラップ及び捕虫用照明器具

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JP2003259787A
JP2003259787A JP2002063292A JP2002063292A JP2003259787A JP 2003259787 A JP2003259787 A JP 2003259787A JP 2002063292 A JP2002063292 A JP 2002063292A JP 2002063292 A JP2002063292 A JP 2002063292A JP 2003259787 A JP2003259787 A JP 2003259787A
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trap
layer
insect
pressure
adhesive
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Shinichi Aoki
慎一 青木
Makoto Yamada
真 山田
Osamu Kuramitsu
修 倉光
Tatsukiyo Uchida
達清 内田
Toshihiko Sakaguchi
敏彦 阪口
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つのトラップで複数の昆虫を捕獲できる手
軽な粘着式捕虫トラップ及び捕虫用照明器具を提供する
ことにある。 【解決手段】 支持体1上に粘着剤からなるトラップ層
2が形成された捕虫トラップAにおいて、粘着特性の異
なる2種類の粘着剤層11,12を用いてトラップ層2
を形成し、トラップ層2表面に捕獲対象昆虫が異なるよ
うに粘着特性が調整された2種以上の粘着領域3,4を
設ける。このトラップ層2は、例えば、その表面に異な
る粘着特性を有する2種以上の粘着領域を備えることが
でき、前記粘着特性は、捕獲対象昆虫が異なるように調
整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着式捕虫トラップ
及び捕虫用照明器具に関する。具体的には、蚊や蝿など
の昆虫類を捕獲する粘着シートタイプの捕虫トラップ及
び当該捕虫トラップを利用した捕虫用照明器具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から粘着シートタイプの捕虫トラッ
プが各種提供されている。捕虫トラップXは、図16に
示すように、紙やプラスチックシートなどの支持体上に
単一の粘着剤層を備えている。捕虫トラップXは、水平
や垂直あるいは傾斜して、また場合によってはV字状に
して配置される。このタイプの捕虫トラップXでは、対
象とする昆虫ごとに適切な粘着剤が選択され、一の捕虫
トラップでほぼ一種の昆虫のみが対象とされる。このた
め、対象昆虫以外の昆虫を捕虫できず、何種類もの捕虫
トラップを設置する必要があった。また、対象外である
昆虫類を捕虫することができたとしても捕獲後に逃げら
れるおそれがあり、垂直に配置した場合には捕虫トラッ
プから落下して、周辺を汚してしまうという問題があっ
た。
【0003】一方、水板式の捕虫トラップも利用されて
いる。水板式の捕虫トラップは、一つのトラップで複数
の昆虫を捕獲することができ、しかも周辺を汚すことが
ないという利点を有するが、水平設置しかできず設置方
法が制限され、また、水を使用するため設置場所が屋外
に限られるなど設置場所が限定されるという問題点があ
った。
【0004】さらに、乾式トラップ(かご式トラップ)
も存在するが、小型の昆虫の捕獲が困難になるという問
題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の捕虫
トラップはいずれも一長一短があり、複数の昆虫を対象
にした手軽な捕虫トラップが望まれていたところであ
る。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、一つのトラップで複数の昆虫を捕獲できる手軽
な捕虫トラップを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着式捕虫トラ
ップは、支持体の少なくとも片面に粘着剤からなるトラ
ップ層が形成された粘着式捕虫トラップにおいて、前記
トラップ層は、粘着特性の異なる2種以上の粘着剤層か
らなることを特徴としている。
【0008】このトラップ層は、例えば、その表面に異
なる粘着特性を有する2種以上の粘着領域を備えること
ができ、前記粘着特性は、捕獲対象昆虫が異なるように
調整される。
【0009】また、前記トラップ層は、支持体の片面全
面に積層された第1の粘着剤層の全面若しくは一部領域
に、当該第1の粘着剤層の捕獲特性より小型の昆虫の捕
獲特性に適した第2の粘着剤層を薄層状に積層すること
ができる。
【0010】この場合、前記第2の粘着剤層は、前記第
1の粘着剤層よりも軟らかく形成するのがよい。
【0011】さらに、このトラップ層では、前記第2の
粘着剤層に、前記第1の粘着剤層及び前記第2の粘着剤
層の各粘着特性と異なる第3の粘着剤層を積層し、当該
トラップ層の表面に異なる粘着特性を有する2種以上の
粘着領域を備えることもできる。
【0012】本発明の捕虫用照明器具は、捕虫用ランプ
と粘着式捕虫トラップを備えた捕虫用照明器具であっ
て、前記粘着式捕虫トラップは、上記記載の粘着式捕虫
トラップであることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、各図に従って本発明につい
て詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態であ
る粘着式捕虫トラップ(以下「捕虫トラップ」と称す
る。)Aを示す図である。当該粘着式捕虫トラップA
は、紙やプラスチックシートなどからなる支持体1上に
粘着特性の異なる2種の粘着剤層11,12からなるト
ラップ層2を備えている。図1に示す捕虫トラップAで
は、トラップ層2は、粘着特性の異なる第1の粘着剤層
11と第2の粘着剤層12からなり、第1の粘着剤層1
1と第2の粘着剤層12がほぼ平行な直線となったスト
ライプ状に形成され、その表面に粘着特性の異なる第1
の粘着領域3と第2の粘着領域4が形成されている。こ
こにおいて粘着特性とは捕獲対象昆虫に対する捕獲特性
を言うものであって、ここでいう粘着特性は、粘着剤の
一般的な特性を示す粘着力やタック力、硬さなどの物理
的特性で区別され、さらには、これらの物理的特性のみ
ならず、誘引剤の有無や粘着剤の組成などをも含めた広
義の概念を意味する。このように、異なる粘着特性を有
する粘着領域を複数形成することにより、蚊のような小
型の昆虫から蝿やさらにはこれよりも大きな昆虫まで複
数種の昆虫を、一枚の捕虫トラップAによって捕獲しよ
うとするものである。また、本発明の捕虫トラップで
は、体長が概ね0.1mm〜35mmの昆虫を対象とし
て粘着特性(捕獲特性)が調整されるが、これよりも小
さくても、また、これよりも大きな昆虫を対象とするこ
とも可能なものである。
【0014】この捕虫トラップAでは、2つの粘着剤層
11,12の各幅を各粘着剤層11,12が捕獲対象と
する昆虫の大きさの0.2〜2.0倍となるように形成
するのが好ましい。これにより、捕獲昆虫数を格段に増
加させることができる。すなわち、各粘着剤層11,1
2の幅が捕獲対象とする昆虫の大きさ(体長)の0.2
倍よりも狭い場合には、昆虫を十分に捕獲することがで
きず、その幅が2.0倍を越えたとしてもそれ以上の捕
獲効果を得ることができない。
【0015】また、一枚の捕虫トラップAには、第1の
粘着剤層11と第2の粘着剤層12が交互に現れるよう
に形成すればよく、適当な数の粘着剤層11,12を設
ければよい。さらに、各粘着剤層11,12の形状も直
線状に限られるものではなく、種々の形状にすることが
できる。
【0016】図2は本発明の第2の実施形態である捕虫
トラップBを示す平面図である。この捕虫トラップB
は、第1の粘着剤層11と第2の粘着剤層12が支持体
1面に対して斜めとなったストライプ状となるように形
成されたものである。この第1の粘着剤層11と第2の
粘着剤層12の粘着特性は異なったものであって、各粘
着剤層11,12の幅も捕獲対象となる昆虫の大きさの
0.2〜2.0倍の幅となるように形成されている。
【0017】図3は本発明の第3の実施形態である捕虫
トラップCを示す図であって、当該捕虫トラップCで
は、第1の粘着領域3(第1の粘着剤層11)と第2の
粘着領域4(第2の粘着剤層12)が市松模様を構成す
るように形成されている。このようにしても1枚の捕虫
トラップCによって複数種の昆虫を捕獲することができ
る。なお、この場合には、格子枠のいずれか一方の長さ
が、昆虫の大きさの0.2〜2.0倍となるようにすれば
よい。
【0018】図4は本発明の第4の実施形態である捕虫
トラップDを示す図であって、当該捕虫トラップDは、
第1の粘着剤層11に第2の粘着剤層12が逆円錐台状
に埋め込まれたものである。このトラップ層2の表面に
は、第2の粘着領域4が円形状に現れている。このよう
に第1の粘着剤層11中に第2の粘着剤層12を埋め込
むようにして、トラップ層2の表面に粘着特性の異なる
2つの粘着領域3,4が現れるようにしてもよい。
【0019】また、この場合、トラップ層2の表面に現
れる第2の粘着領域4の形状は円形のみに限られるもの
ではない。例えば、図5に示す第5の実施形態である捕
虫トラップEでは、第2の粘着剤層12は大きな渦巻を
描くように形成され、図6に示す第6の実施形態である
捕虫トラップFでは、小さな渦巻状に形成された第2の
粘着剤層12が複数配置されている。
【0020】このように、粘着特性の異なる2つの粘着
剤層11,12を用いて、トラップ層2の表面に粘着特
性の異なる第1の粘着領域3と第2の粘着領域4を形成
することにより、1枚の捕虫トラップによって複数種の
昆虫を効率よく捕獲することができる。また、異なる粘
着領域は2種以上であればよく、3種、4種の粘着剤層
を用いてトラップ層2を形成してもよい。
【0021】図7は本発明の第7の実施形態である捕虫
トラップGを示す図である。この捕虫トラップGのトラ
ップ層2は、支持体1の片面全面に形成された第1の粘
着剤層11上に、粘着特性の異なる第2の粘着剤層12
がストライプ状に形成されたものである。これにより、
トラップ層2の表面には粘着特性の異なる第1の粘着領
域3と第2の粘着領域4とがストライプ状に現れてい
る。このように第2の粘着剤層12を第1の粘着剤層1
1上に積層することによって、粘着特性の異なる2つの
粘着領域3,4を形成してもよく、捕獲対象である昆虫
種を増やすことができる。特にこの方法であれば、極め
て簡単に2つの粘着特性の異なる粘着領域を形成でき
る。
【0022】また、このように第2の粘着剤層12を積
層する場合にも、種々の形状に第2の粘着領域4(第2
の粘着剤層12)を形成することができる。図8は第8
の実施形態である捕虫トラップHを示す図であって、こ
の捕虫トラップ1においては、第2の粘着剤層12が波
状に形成され、トラップ層2の表面には第2の粘着領域
4が波状に現れている。また、図9に示す第9の実施形
態である捕虫トラップIでは、第2の粘着剤層12が鋸
歯状に形成されている。さらに、図10の第10の実施
形態である捕虫トラップJでは、第2の粘着剤層12が
島状に形成されている。さらに、図11に示す第11の
実施形態である捕虫トラップKでは、同心円状に形成さ
れた第2の粘着剤層12が第1の粘着剤層11上に複数
設けられている。
【0023】このように粘着特性の異なる2つの粘着剤
層を用いてトラップ層2表面に粘着特性の異なる粘着領
域を設けることもできる。この結果、多種類の昆虫が捕
獲され、捕獲数も格段に増加する。また、粘着特性の異
なる2種以上の粘着領域(粘着剤層)は、各図に示した
ようにほぼ規則的に設ける必要もなく、任意の間隔で設
けることにしてもよい。
【0024】図12は本発明の第12の実施形態である
捕虫トラップLの側面図である。この捕虫トラップL
は、支持体1の全面に第1の粘着剤層11が形成され、
当該第1の粘着剤層11の全面に、粘着特性の異なる第
2の粘着剤層12が積層されている。第2の粘着剤層1
2は薄層状に形成されており、第2の粘着剤層12は第
1の粘着剤層11に比べて柔らかく、小型の昆虫を捕獲
しやすくなっている。すなわち、上層にある第2の粘着
剤層12は蚊やそれよりも小さな小型の昆虫の捕獲に適
した粘着特性となっており、蝿などのそれよりも大きな
昆虫はこの軟らかな第2の粘着剤層12では十分に捕獲
することができない。一方、第1の粘着剤層11はそれ
よりも硬く、蝿など前記小型の昆虫よりも大きな昆虫の
捕獲に適した粘着特性となっている。このトラップ層2
では、上層である第2の粘着剤層12は薄膜状に形成さ
れているため、自重の大きな大型の昆虫は、その足が第
2の粘着剤層12を貫くようにして第1の粘着剤層11
に捕捉される。この場合において、第1の粘着剤層11
の粘着力が弱いと一度捕獲した大型昆虫が逃げ出す場合
がある。また、第2の粘着剤層12のタック力が弱い場
合には粘着力が強くとも小型昆虫でさえも捕獲すること
ができないことがある。つまり、ここにいう軟らかなと
は粘着力及びタック力の総合的な判断で決められるもの
であり、粘着力やタック力によってのみ一義的に決めら
れるものではなく、上記したように、比較的大型の昆虫
は第2の粘着剤層12を貫いて第1の粘着剤層で捕獲さ
れ、第2の粘着剤層12が小型昆虫をその表面にて捕獲
するに適した捕獲特性、すなわち粘着特性を意味するも
のである。このように、第2の粘着剤層12を第1の粘
着剤層11よりも軟らかなものとし、第2の粘着剤層1
2の層厚を薄くして第1の粘着剤層11に積層すること
によって、小型種及び大型種の昆虫を一度に捕獲するこ
とができる。従って、第1の粘着剤層11の粘着特性及
び第2の粘着剤層12の粘着特性、例えば粘着力やタッ
ク力は、捕獲対象とする小型の昆虫が第2の粘着剤層1
2で捕獲され、それよりも大型の昆虫はその足が第2の
粘着剤層12を貫き、第1の粘着剤層11で捕獲される
ように適宜調整されると共に、第2の粘着剤層12の膜
厚も捕獲対象昆虫である大型の昆虫の足が貫き易いよう
適宜調整されるものである。
【0025】図13は本発明の第13の実施形態である
捕虫トラップMを示す図である。この捕虫トラップM
は、第12の実施形態である捕虫トラップLの第2の粘
着剤層12上に第3の粘着剤層13を備えたものであ
る。第3の粘着剤層13は、第2の粘着剤層12上に筋
塗り塗工され、トラップ層2の表面に粘着特性の異なる
2つの粘着領域が形成されている。すなわち、トラップ
層2の表面には、第3の粘着剤層13からなる第1の粘
着領域3が形成され、第1の粘着領域3の隙間に第2の
粘着剤層12からなる第2の粘着領域4が形成されてい
る。
【0026】第1の粘着剤層11と第2の粘着剤層12
は、上記第12の実施形態である捕虫トラップLの構成
と同じであり、第2の粘着剤層12は第1の粘着剤層1
1よりも柔らかく、また層厚も薄い。第3の粘着剤層1
3は他の2つの粘着剤層11,12の粘着特性と異なる
ものであればよく、また層厚も第2の粘着剤層12より
も厚いものであればよい。このとき、第3の粘着特性
を、第1の粘着特性と同じにした場合には、トラップ層
2の表面には2つの粘着領域しか形成されず、実質的に
は捕獲対象昆虫としては2種類の昆虫類が対象であっ
て、第1の実施形態である捕虫トラップAと同じ構成と
考えられる。つまり、第1の粘着剤層11に積層された
第2の粘着剤層12上に、これらの粘着特性と異なる粘
着特性を有する第3の粘着剤層13を部分的に積層する
ことによって、第3の粘着剤層13からトラップ層2の
表面に現れる第2の粘着領域4と、第2の粘着剤層12
からトラップ層2の表面に現れる第1の粘着領域3とが
形成されると共に、第1の粘着領域3においては、上記
捕虫トラップLと同様にその表面では比較的小型の昆虫
が第2の粘着剤層12によって捕捉され、また、その下
層にある第1の粘着剤層11によってそれよりも大きな
昆虫が捕捉される。こうして、当該捕虫トラップLは3
つの昆虫種を捕獲対象とすることができる。このため、
第3の粘着剤層13の粘着特性は、好ましくは第2の粘
着剤層12よりも硬いものがよく、層厚も第2の粘着剤
層12よりも厚く形成される。
【0027】この第3の粘着剤層13によって形成され
る第2の粘着領域4は図13に示す如く直線的なストラ
イプ状に形成されているが、この場合、当該第2の粘着
領域4と第1の粘着領域3との面積比率は任意に設定さ
れうる。しかしながら、第3の粘着領域3の幅は少なく
とも0.2〜2.0倍となるようにするのがよい。ま
た、第1の粘着領域3の形状は特に限定されるものでは
なく、例えば、図9〜図12に示した如く、鋸歯状や波
状、島状、同心円状に形成することもできる。
【0028】このようにして得られた各種の捕虫トラッ
プは、屋内、屋外を問わず用いることができる。その設
置方法も、従来の捕虫トラップXと同様に、水平や垂
直、斜めなど自由に設置可能である。また、これらの捕
虫トラップは、捕虫ランプ21と共に用いられ、捕虫用
照明器具20として提供される。図14は、本発明の第
1の実施形態である捕虫用照明器具20の概略構成図で
ある。この捕虫用照明器具20は、例えば、第1の実施
形態である1枚の捕虫トラップAを用いたものであっ
て、捕虫トラップAはV字状に折られ、できた谷の上方
に捕虫ランプ21が配置されている。昆虫は捕虫ランプ
21の光を頼って捕虫ランプ21周辺に集まり、あるも
のは捕虫トラップA上に落下し、あるものは直接捕虫ト
ラップAに接触し、多数の昆虫が捕虫トラップAに捕獲
される。
【0029】また、図15に示す第2の捕虫用照明器具
20は、同じく第1の実施形態である捕虫トラップAを
2枚用いたものであって、1枚の捕虫トラップAは水平
に配置され、残る1枚の捕虫トラップAは捕虫ランプ2
1のすぐ下から他方の捕虫トラップAに向けて斜めに配
置されている。この捕虫用照明器具20においても、捕
虫ランプ21周辺に集まった昆虫は、あるものは直接捕
虫トラップAに接触し、あるものは捕虫ランプ21に当
たって捕虫トラップA上に落下して、捕虫トラップAに
捕獲される。
【0030】これらの照明器具20に用いられる捕虫ラ
ンプ21は、捕虫用に適した波長光を出射するものであ
って、各図では直管のものが用いられているが、直管以
外の丸管、電球型の蛍光灯、HIDランプ、白熱灯、L
EDなどの各種ランプが用いられる。
【0031】もちろん、本発明による捕虫トラップはこ
れ以外の設置方法が考えられるのは言うまでもなく、ま
た、第1の実施形態である捕虫トラップA以外の捕虫ト
ラップも捕虫用照明器具20として好適に用いられるの
は言うまでもない。なお、捕虫トラップを縦置きにして
使用する場合には、図示はしないが、支持体1の両面に
トラップ層2が形成されたものを用いるのが良好であ
る。
【0032】
【実施例】次に、実施例である各種捕虫トラップを用い
て昆虫の捕獲実験を行った。その結果を表1に示す。捕
獲実験は、上記実施形態である各捕虫トラップを、図1
4及び図15に示す照明器具と同様な配置にして行っ
た。10m四方の部屋の中に3種類の虫(蝿、コナガ、
ガ)を各100匹離し、1時間後の昆虫ごとの捕虫数を
計測した。表1には、捕虫トラップX(従来例)を用い
た器具Aの場合を1(捕中数、33匹)とした相対値を
表1の上段に示した。また、10匹以上捕獲された虫の
種類を計測し、表1の下段に示した。なお、表1中器具
Aは図14に示す配置、器具Bは図15に示す配置のも
のである。捕虫ランプには20W捕虫ランプ(松下電子
工業製)を用い、器具Aでは長さ200mm、V字片の
長さ100mmの捕虫トラップを、器具Bでは長さ27
5mm、幅80mmの捕虫トラップと長さ200、幅1
00mmの捕虫トラップとを組み合せた。また、第1の
粘着剤層、第2の粘着剤層、第3の粘着剤層には表2に
示す粘着性のものを用い、ポリエチレンテレフタレート
製のシートに約50〜100μmの厚さでトラップ層を
形成した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】表1から分かるように、本発明による捕虫
トラップでは、捕獲できた昆虫種は1種だけでなく2
種、3種と捕獲することができた。また、捕獲できた昆
虫数も少なくとも1.5倍、多いものでは2倍以上にな
り、本発明による効果を十分に確認することができた。
【0036】
【発明の効果】本発明の粘着性捕虫トラップによれば、
粘着特性、すなわち捕獲対象昆虫が異なるように調整さ
れた2種以上の粘着剤層を用いてトラップ層が形成され
ているので、1の捕虫トラップによって多種類の昆虫を
捕獲できる。
【0037】例えば、2種以上の粘着剤層を用いてトラ
ップ層の表面に粘着特性の異なる粘着領域を形成しても
よく、支持体の片面全面に積層された第1の粘着剤層の
全面若しくは一部領域に、当該第1の粘着剤層の捕獲特
性より小型の昆虫の捕獲特性に適した第2の粘着剤層を
薄層状に積層することにより、多種類の昆虫を捕獲する
ことができるようになる。また、このような構成を採用
することにより、トラップ層の形成が容易になる。
【0038】また、後者の方法では、さらに第3の粘着
剤層を容易に積層することができ、より多くの種類の昆
虫を捕獲できるようになる。
【0039】本発明の捕虫用照明器具は、上記本発明の
粘着性捕虫トラップを用いているので、1の照明器具を
設置するのみで多種類の昆虫を効率よく捕獲できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である粘着式捕虫トラ
ップAを示す図であって、(a)はその側面図、(b)
はその平面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態である粘着式捕虫トラ
ップBの平面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態である粘着式捕虫トラ
ップCを示す図であって、(a)はその側面図、(b)
はその平面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態である粘着式捕虫トラ
ップDを示す図であって、(a)はその側面図、(b)
はその平面図である。
【図5】本発明の第5の実施形態である粘着式捕虫トラ
ップEを示す図であって、(a)はその側面図、(b)
はその平面図である。
【図6】本発明の第6の実施形態である粘着式捕虫トラ
ップFを示す図であって、(a)はその側面図、(b)
はその平面図である。
【図7】本発明の第7の実施形態である粘着式捕虫トラ
ップGを示す図であって、(a)はその側面図、(b)
はその平面図である。
【図8】本発明の第8の実施形態である粘着式捕虫トラ
ップHを示す図であって、(a)はその側面図、(b)
はその平面図である。
【図9】本発明の第9の実施形態である粘着式捕虫トラ
ップIを示す図であって、(a)はその側面図、(b)
はその平面図である。
【図10】本発明の第10の実施形態である粘着式捕虫
トラップJを示す図であって、(a)はその側面図、
(b)はその平面図である。
【図11】本発明の第11の実施形態である粘着式捕虫
トラップKを示す図であって、(a)はその側面図、
(b)はその平面図である。
【図12】本発明の第12の実施形態である粘着式捕虫
トラップLの側面図である。
【図13】本発明の第13の実施形態である粘着式捕虫
トラップMを示す図であって、(a)はその側面図、
(b)はその側面図である。
【図14】本発明の第1の実施形態である捕虫用照明器
具の概略的構成図である。
【図15】本発明の第2の実施形態である捕虫用照明器
具の概略的構成図である。
【図16】従来例である粘着式捕虫トラップXの斜視図
である。
【符号の説明】
1 支持体 2 トラップ層 3 第1の粘着領域 4 第2の粘着領域 11 第1の粘着剤層 12 第2の粘着剤層 13 第3の粘着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉光 修 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 内田 達清 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 阪口 敏彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2B121 AA12 BA03 BA06 BA54 DA37 DA38 FA06 4J004 AB01 CA06 CC02 CE01 CE03 EA05 FA10 4J040 JA09 JB09 LA06 NA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも片面に粘着剤からな
    るトラップ層が形成された粘着式捕虫トラップにおい
    て、 前記トラップ層は、粘着特性の異なる2種以上の粘着剤
    層からなることを特徴とする粘着式捕虫トラップ。
  2. 【請求項2】 前記トラップ層は、その表面に異なる粘
    着特性を有する2種以上の粘着領域を有することを特徴
    とする請求項1に記載の粘着式捕虫トラップ。
  3. 【請求項3】 前記粘着特性は、捕獲対象昆虫が異なる
    ように調整されたことを特徴とする請求項1又は2のい
    ずれかに記載の粘着式捕虫トラップ。
  4. 【請求項4】 前記トラップ層は、支持体の片面全面に
    積層された第1の粘着剤層の全面若しくは一部領域に、
    当該第1の粘着剤層の捕獲特性より小型の昆虫の捕獲特
    性に適した第2の粘着剤層が薄層状に積層されたことを
    特徴とする請求項1に記載の粘着式捕虫トラップ。
  5. 【請求項5】 前記第2の粘着剤層は、前記第1の粘着
    剤層よりも軟らかなことを特徴とする請求項4に記載の
    粘着式捕虫トラップ。
  6. 【請求項6】 前記トラップ層は、前記第2の粘着剤層
    に、前記第1の粘着剤層及び前記第2の粘着剤層の各粘
    着特性と異なる第3の粘着剤層が積層され、当該トラッ
    プ層の表面に異なる粘着特性を有する2種以上の粘着領
    域を有することを特徴とする請求項4又は5のいずれか
    に記載の粘着式捕虫トラップ。
  7. 【請求項7】 捕虫用ランプと粘着式捕虫トラップを備
    えた捕虫用照明器具であって、前記粘着式捕虫トラップ
    は請求項1〜6のいずれかに記載の粘着式捕虫トラップ
    であることを特徴とする捕虫用照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015223122A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 大協技研工業株式会社 害虫捕獲用粘着シート
CN114341289A (zh) * 2019-09-25 2022-04-12 3M创新有限公司 多相粘合剂制品及其方法

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