JP2003259368A - 符号化処理装置、復号処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

符号化処理装置、復号処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム

Info

Publication number
JP2003259368A
JP2003259368A JP2002052858A JP2002052858A JP2003259368A JP 2003259368 A JP2003259368 A JP 2003259368A JP 2002052858 A JP2002052858 A JP 2002052858A JP 2002052858 A JP2002052858 A JP 2002052858A JP 2003259368 A JP2003259368 A JP 2003259368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quantization
data
block
dynamic range
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002052858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4055434B2 (ja
JP2003259368A5 (ja
Inventor
Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Ryuhei Sakagami
竜平 坂上
Hajime Otsubo
元 大坪
Masaru Inoue
賢 井上
Masanori Yamanaka
政宣 山中
Yoshihiro Takahashi
義博 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002052858A priority Critical patent/JP4055434B2/ja
Publication of JP2003259368A publication Critical patent/JP2003259368A/ja
Publication of JP2003259368A5 publication Critical patent/JP2003259368A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4055434B2 publication Critical patent/JP4055434B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ADRC処理において、画素分布に応じた処
理態様変更により圧縮率、画質向上を可能とした装置お
よび方法を提供する。 【解決手段】 符号化処理対象となる画像データを領域
分割したブロック単位でのダイナミックレンジに応じた
固定長または可変長ADRC処理による符号化を実行す
るとともに、画素分布に応じて符号化処理態様を変更す
る。例えば、元画素値と、復号画素値との差分:残差デ
ータ(err)が最小となるダイナミックレンジ(D
R)、最小値(MIN)を設定する。また、ダイナミッ
クレンジのビット数を可変とする。さらに、可変長AD
RCにおいて、量子化ビット数の切り換え位置となる閾
値を変更して設定する。あるいは、画素値分布を考慮し
てブロック内の集合分割を実行する等の手法により、圧
縮率、画質の向上を実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化処理装置、
復号処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プロ
グラムに関する。さらに詳細には、画像信号の符号化処
理における圧縮率向上、および符号化データの復号後の
画質の向上を実現する符号化処理装置、復号処理装置、
および方法、並びにコンピュータ・プログラムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像信号は、例えば記録媒体への記録処
理、データ転送処理等の際に情報量の削減を目的とした
符号化処理が行なわれることが多い。デジタル画像信号
の高能率符号化処理の1つとして、ADRC(Adaptive
Dynamic Range Coding)が知られている。
【0003】ADRCは、例えば特開昭61−1449
89号に開示されているように、画像領域をブロック分
割し、分割したブロック内に含まれる複数の画素の持つ
画素値としての最大値(MAX)および最小値(MI
N)の差分によって規定されるダイナミックレンジ(D
R)を算出し、算出したダイナミックレンジ(DR)に
適応した符号化処理を行なうものであり、ダイナミック
レンジ適応型の圧縮手法である。
【0004】ADRCによる画像符号化処理について、
図を参照して説明する。図20は、画像データのADR
Cによる符号化処理におけるブロック分割およびダイナ
ミックレンジの算出処理を説明する図である。例えば動
画像データの1フレームの画像信号を、複数画素領域の
ブロックに分割し、各ブロックに含まれる画素の信号レ
ベルの最大値と最小値とを検出する。
【0005】なお、画素の信号レベルとは、例えば画像
信号が白黒であれば輝度信号レベルが適用され、例えば
0〜255の256階調の輝度レベルデータが適用され
る。また、カラー画像信号でYUV信号、すなわち輝度
に関する輝度信号Y、色に関する2つの色信号U,Vが
用いられる場合は、Y,U,Vそれぞれについて最大値
と最小値とを検出し、それぞれの信号毎の量子化、すな
わち符号化処理を行う。また、RGB等の色信号を適用
する場合は、RGBそれぞれについて最大値と最小値と
を検出し、それぞれの信号毎の量子化処理を行うことに
なる。
【0006】小領域に区分けされたブロック内の画素の
信号レベルは、画像の持つ相関性により、近い値を持つ
ことが多い。従って、各ブロック内の信号レベルの最大
値と最小値との差を各ブロックにおけるダイナミックレ
ンジとして定義することで、信号レベル方向の冗長度、
すなわちブロック内最大信号レベル値より大きいレベル
と、ブロック内最小信号レベル値より小さいレベルを取
り除くことができ、各ブロック内の限定されたダイナミ
ックレンジ内で効率のよい量子化が可能となる。
【0007】例えば図20に示すように画像データ80
1を複数ブロックに分割する。次に、各ブロックに含ま
れる画素の持つ信号レベルを検出し、ブロック内の信号
レベルデータを取得する。例えばブロック802に含ま
れる画素の持つ信号レベルは、信号レベルデータ803
として取得される。次に、ブロック内に含まれる画素の
信号レベルの最大値(MAX)、最小値(MIN)を選
択し、その差分をダイナミックレンジ(DR)とする。
【0008】このダイナミックレンジ(DR)に基づい
て、ブロック内の画素の値を量子化する。量子化処理に
ついて図21を参照して説明する。量子化ビット数をn
とした場合、ブロック内の各画素値から最小値(MI
N)が減算され、その減算値をDR/2nで除算し、除
算値に対応するコードを量子化コード(Qコード)とし
て設定する。
【0009】図21の例では、ブロックAとブロックB
の2つのブロックについて、n=1、すなわち1ビット
量子化した場合の例を示している。各ブロックには8画
素含まれ、各画素の信号レベルが図に示すように分布し
ていたとする。ブロックAのダイナミックレンジ(D
R)は、ブロックAに含まれる画素の最大値と最小値に
よって決定し、ブロックBのダイナミックレンジ(D
R)は、ブロックBに含まれる画素の最大値と最小値に
よって決定する。
【0010】1ビット量子化する場合は、ダイナミック
レンジを2分割し、例えば上部を[1]、下部を[0]
として各画素の信号レベルに応じて量子化する。この結
果、ブロックAの量子化コードは、[1111100
1]として構成され、ブロックBの量子化コード(Qコ
ード)は、[00001111]により構成される。例
えば2ビット量子化の場合は、各画素について、[0
0]、[01]、[10]、[11]の4値が設定可能
となり、ダイナミックレンジが22=4分割されて、各
画素にいずれかの量子化コード(Qコード)が割り当て
られることになる。3ビット量子化の場合は、23=8
分割されることになる。
【0011】図22は、ADRC符号化処理を行なった
場合の各ブロックのブロック情報の構成を示す図であ
る。ブロック情報には、各ブロックに含まれる画素の信
号レベルの最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(D
R)、及び、上述した処理で算出した量子化コード(Q
コード)が含まれる。例えば信号レベルが0〜255で
ある場合、最小値(MIN)を8ビット、ダイナミック
レンジ(DR)を8ビット、量子化コード(Qコード)
をk×nビットとして構成することができる。ただし、
nは量子化ビット数、kはブロック内の画素数である。
【0012】ADRCによる符号化(エンコード)処理
および復号(デコード)処理の手順を図23に示す。
【0013】ADRC符号化処理では、ステップS80
1において画像データをブロック分割し、ステップS8
02において、ブロック内の最大値(MAX)、最小値
(MIN)を検出する。次にステップS803で、各分
割ブロック内のダイナミックレンジ(DR)を求め、ス
テップS804で、各ブロックの画素値−最小値(MI
N)を算出し、ステップS805において、予め定めら
れた量子化ビット数=nに基づいて、各画素値の量子化
を実行し、ステップS806で、最小値(MIN)、ダ
イナミックレンジ(DR)、量子化コード(Qコード)
からなるブロック情報(図22参照)を生成する。
【0014】具体的なADRC処理による量子化コード
(Qコード)の生成は、下式に従って実行される。
【0015】
【数1】DR=MAX−MIN+1 Δ=DR/2n Q=(x−MIN+0.5)/Δ (DR≧2nの場
合) =(x−MIN) (DR<2nの場合)
【0016】上記式において、DR:ダイナミックレン
ジ、MAX:最大値、MIN:最小値、Q:量子化コー
ド(Qコード)、x:画素値、Δ:量子化ステップ幅、
n:量子化ビット数である。DR<2nの場合の量子化
コード:Qの算出においては、Δ:量子化ステップ幅に
よる除算を行なうことなく、各ブロックの画素値−最小
値(x−MIN)そのものを量子化コードとして適用す
る。(x−MIN)の値そのものがnビット以下のコー
ドとして表現可能となるからである。また、DR=MA
X−MIN+1における[+1]は、MAX=MINの
場合において、DR=1と設定するための処理である。
【0017】一方、ADRCによる符号化(エンコー
ド)によって生成されたブロック情報に基づく復号(デ
コード)処理の手順について図23を参照して説明す
る。復号処理では、ステップS811において、最小値
(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、量子化コー
ド(Qコード)からなるブロック情報を取得する。
【0018】ステップS812において、ブロック情報
に基づく復号(デコード)処理を実行する。デコード処
理の具体的処理を、復元画素値をx’とすると、以下
の、x’算出式として示される。
【0019】
【数2】x’=(Q+0.5)×Δ+MIN(DR≧2
nの場合) x’=(Q+MIN) (DR<2nの場合)
【0020】上記式において、x’:復元画素値、MI
N:最小値、Q:量子化コード(Qコード)、Δ:量子
化ステップ幅、n:量子化ビット数である。
【0021】ステップS813において、上記式におい
て算出された画素値x’に基づいて各画素値を決定して
画像再生を実行する。
【0022】なお、前述したように、画素値は、例えば
画像信号が白黒であれば、輝度信号レベル値が適用さ
れ、カラーの画像信号では、例えばYUVなどの、輝度
に関する輝度信号Y、並びに色に関する2つの色信号
U,Vが画素値として用いられ、Y,U,Vそれぞれの
値についての符号化処理、復号処理が実行されることに
なる。
【0023】上述したADRCによる量子化(符号化)
処理、復号処理は、各ブロック内の画素値に適用する符
号化ビット数を同一とした例である。例えば量子化ビッ
ト数:n=1として設定した場合であれば、すべてのブ
ロックにおいて1ビットの量子化処理を行ない、量子化
ビット数:n=2として設定した場合であれば、すべて
のブロックにおいて2ビットの量子化処理を行なう構成
例である。
【0024】しかし、量子化ビット数をすべてのブロッ
クにおいて共通化すると、ダイナミックレンジ(DR)
の大きいブロックにおいても、また、小さいブロックに
おいても、同一のビット数の量子化が行われることにな
り、ダイナミックレンジの大きいブロックにおける量子
化ステップ幅が大きくなり、復号処理の際に元の画素値
と復元画素値との差が大きくなる場合がある。
【0025】そこで、ダイナミックレンジ(DR)の大
きいブロックにおける量子化ビット数と、ダイナミック
レンジ(DR)の小さいブロックにおける量子化ビット
数を異ならせて、符号化処理を行なう可変長ADRCが
考案された。
【0026】可変長ADRCの基本的考え方は、ダイナ
ミックレンジ(DR)の大きいブロックにおける量子化
ビット数を大きくし、ダイナミックレンジ(DR)の小
さいブロックにおける量子化ビット数を小さくするもの
であり、例えば特開昭62−128621号にその基本
構成が示されている。
【0027】具体的には、例えばダイナミックレンジ
(DR)の大きいブロックにおける量子化ビット数を3
ビットとして、ダイナミックレンジ(DR)の小さいブ
ロックにおける量子化ビット数を1ビットとするなどの
処理が行なわれる。このような処理を行なうことで、ダ
イナミックレンジ(DR)の小さいブロックにおいて
は、DR/21として、ダイナミックレンジを2つに区
分した量子化ステップ幅:Δを設定した量子化がなさ
れ、ダイナミックレンジ(DR)の大きいブロックで
は、DR/23として8つに区分した量子化ステップ
幅:Δ設定による量子化が実行可能となり、ダイナミッ
クレンジ(DR)の大きいブロックにおいても、より細
かい量子化ステップ幅:Δの設定が可能となるので元の
画素値と復号処理後の画素値との誤差を小さくすること
が可能となる。
【0028】可変長ADRCによる符号化(エンコー
ド)処理および復号(デコード)処理の手順を図24に
示す。
【0029】可変長ADRC符号化処理では、ステップ
S821において画像データをブロック分割し、ステッ
プS822において、ブロック内の最大値(MAX)、
最小値(MIN)を検出する。次にステップS823
で、各分割ブロック内のダイナミックレンジ(DR)を
求め、ステップS824で、求めたダイナミックレンジ
(DR)に基づいて、量子化ビット数を決定する。
【0030】量子化ビット数は、例えば、予め定められ
た下記の量子化ビット数設定条件式に基づいて決定され
る。 0≦DR<th1 →0ビット th1≦DR<th2 →1ビット th2≦DR<th3 →2ビット : thn≦DR≦thn+1 →nビット
【0031】上記条件式において、DRは、各ブロック
のダイナミックレンジであり、th1〜thnは、予め
定められた閾値である。すなわち、ダイナミックレンジ
(DR)の大きいブロックほど多くのビット数が量子化
ビット数として割り当てられ、ダイナミックレンジ(D
R)の大きいブロックにおける量子化ステップ幅:Δが
過大になることを防止している。
【0032】各ブロックのダイナミックレンジ(DR)
に基づく量子化ビット数が決定されると、次に、ステッ
プS825で、各ブロックの画素値−最小値(MIN)
を算出し、ステップS826において、ステップS82
4で決定した量子化ビット数=0〜nに基づいて、各画
素値の量子化を実行し、ステップS827で、最小値
(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、量子化コー
ド(Qコード)からなるブロック情報(図22参照)を
生成する。
【0033】一方、可変ADRCによる符号化(エンコ
ード)によって生成されたブロック情報に基づく復号
(デコード)処理の手順について図24を参照して説明
する。復号処理では、ステップS831において、最小
値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、量子化コ
ード(Qコード)からなるブロック情報を取得する。
【0034】ステップS832では、ブロック情報から
取得した各ブロックのダイナミックレンジ(DR)に基
づいて量子化ビット数を算出する。復号側においても、
上述の量子化ビット数設定条件式を保有、あるいは、デ
ータ符号化装置から取得し、量子化ビット数設定条件式
に基づいて量子化ビット数を算出する。
【0035】次に、ステップS833において、ブロッ
ク情報に基づく復号(デコード)処理を実行し、ステッ
プS834において、デコードにより算出された画素値
x’に基づいて各画素値を決定して画像再生を実行す
る。
【0036】なお、上述した可変長ADRCでは、各ブ
ロックのダイナミックレンジにより量子化ビット数を設
定する構成であるので、この処理の結果、画像データの
圧縮率が異なることになり、符号化データ量が画像によ
って大きく異なってしまう場合がある。このような可変
長ADRCによる符号化データ量の変動を制御するた
め、画像のダイナミックレンジの度数分布を作成し、度
数分布に基づいて符号化データ量を制御する構成が例え
ば特開昭63−111781号に記載されている。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】上述したADRCによ
る符号化処理において、分割ブロック内の画素値の最大
値、最小値とに基づいてダイナミックレンジ(DR)が
規定され、量子化が実行されることになるが、ブロック
内に含まれる複数の画素の分布状況、例えば偏り等につ
いては、考慮されていないのが現状である。ブロック内
の画素値の分布状況によっては、復号後の画素値と、元
の画素値との差が大きくなってしまう場合がある。
【0038】図25を参照して、ブロック内の画素値の
分布と、ADRC符号化による符号化データの復号画素
値と元の画素値との差との関係について説明する。図2
5(a)は、1ビット符号化を行なう場合の1ブロック
に含まれる元の画素値分布を示した例である。各画素値
は、最大値(MAX)と最小値(MIN)の範囲に分布
し、[0]または[1]の量子化コード(Qコード)が
割り当てられる。
【0039】この場合、復号処理において、量子化コー
ド[0]については、最小値(MIN)に相当する信号
レベルの画素値を設定し、量子化コード[1]について
は、最大値(MAX)に相当する信号レベルの画素値を
設定する処理を行なうとすると、図25(a)に示す各
画素中、P1,P6については、誤差のない復号が可能
となるが、P2〜P5,P7については、図中の矢印に
相当する信号レベルが量子化誤差として発生、すなわち
元の画素の画素値xと、復号後の画素値x’との差分
x’−x=δが発生することになる。
【0040】また、図25(b)は、2ビット符号化を
行なう場合の1ブロックに含まれる元の画素値分布を示
した例である。各画素値は、最大値(MAX)と最小値
(MIN)の範囲に分布し、[00]〜[11]の量子
化コード(Qコード)が割り当てられる。
【0041】この場合も、上述したと同様に、P12〜
P15,P17については、図中の矢印に相当する信号
レベルが量子化誤差として発生、すなわち元の画素の画
素値xと、復号後の画素値x’との差分x’−x=δが
発生することになる。
【0042】このように、ブロック内の画素値分布を考
慮せずにADRC符号化処理を行なうと、復号後の画素
値が元の画素値と乖離してしまうという欠点がある。
【0043】また、ADRCによる符号化におけるブロ
ック内の画素値分布を考慮しないことによる問題点とし
て、ブロック内に離れて存在する画素値の影響がある。
図26を参照して、この問題点について説明する。
【0044】図26は、2ビット量子化を行なうブロッ
ク領域の画素値分布を示している。図26のブロックで
は、最大値(MAX)に相当する画素が1つ存在するた
め、その1つの画素の存在により、ダイナミックレンジ
が決定され、それぞれ領域DR−a1にある画素は[0
0]、DR−a2にある画素は[01]、DR−a3に
ある画素は[10]、DR−a4にある画素は[11]
の量子化がなされることになる。しかし、実際には、領
域DR−a2、DR−a3には画素は存在せず、量子化
コードを設定する意味がないことになる。
【0045】このような、画素分布においては、領域D
R−a1にある多数画素を対象として細かい量子化幅を
設定した量子化を行なえば、復号後の画素値と元画素の
画素値との差分を小さくでき、ADRC処理の改善が達
成される。
【0046】本発明は、上述のようなADRC処理にお
ける問題点に鑑みてなされたものであり、領域分割した
ブロック内の画素値の分布状況を考慮して、符号化処理
態様を変更することにより、復号後の画素値と元の画素
値との差分を小さくし、また符号化効率を高めることを
可能とした符号化処理装置、復号処理装置、および方
法、並びにコンピュータ・プログラムを提供するもので
ある。
【0047】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面は、
画像データの符号化処理を実行する符号化処理装置であ
り、画像を構成する分割領域として設定するブロック単
位で、ダイナミックレンジおよび最小値データを設定
し、ブロック内画素値の量子化処理を実行する量子化処
理手段と、前記量子化処理に適用するダイナミックレン
ジおよび最小値データの最適値を、量子化データに基づ
く復号画素値と元画素値との差分に基づいて判定する最
適値算出処理手段とを有し、前記量子化処理手段は、前
記最適値算出処理手段の算出したダイナミックレンジお
よび最小値データに基づく量子化データをブロック単位
の符号化データとして出力する構成であることを特徴と
する符号化処理装置にある。
【0048】さらに、本発明の符号化処理装置の一実施
態様において、前記符号化処理装置は、さらに、前記量
子化処理手段の生成した量子化データに基づく復号処理
を実行する復号処理手段を有し、前記量子化処理手段
は、異なるダイナミックレンジおよび異なる最小値に基
づく複数の量子化データを生成するとともに、前記復号
処理手段は、前記複数の量子化データの復号画素データ
を生成する構成を有し、前記最適値算出処理手段は、前
記復号処理手段の生成する復号に基づく復元画素値と元
画素値との差分の小さい量子化データに対応するダイナ
ミックレンジおよび最小値データを最適値として設定す
る処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0049】さらに、本発明の符号化処理装置の一実施
態様において、前記量子化処理手段の適用する量子化処
理は、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)に
基づく処理であり、最小値(MIN)、およびダイナミ
ックレンジ(DR)を適用して、前記ブロックに含まれ
る画素値に対応する量子化コード(Qコード)を算出す
る処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0050】さらに、本発明の第2の側面は、画像デー
タの符号化処理を実行する符号化処理装置であり、画像
を構成する分割領域として設定するブロック単位で設定
されるダイナミックレンジおよび最小値データに基づい
てブロック内画素値の量子化処理を実行し、最小値(M
IN)、ダイナミックレンジ(DR)、および画素値対
応の量子化コード(Qコード)を有するブロック情報の
生成処理を実行する量子化処理手段と、ブロック内画素
の最小値(MIN)に基づいて、前記ブロック情報に格
納するダイナミックレンジデータのビット数を設定する
ダイナミックレンジ・ビット数決定手段とを有し、前記
量子化処理手段は、前記ダイナミックレンジ・ビット数
決定手段の設定したビット数に応じたビット領域をブロ
ック情報のダイナミックレンジデータ格納領域として設
定する処理を実行する構成であることを特徴とする符号
化処理装置にある。
【0051】さらに、本発明の符号化処理装置の一実施
態様において、前記ダイナミックレンジ・ビット数決定
手段は、ブロック内画素の最小値(MIN)に基づいて
決定されるダイナミックレンジデータ表記可能最小ビッ
ト数を、設定ビット数とする構成であることを特徴とす
る。
【0052】さらに、本発明の第3の側面は、画像デー
タの符号化処理を実行する符号化処理装置であり、画像
を構成する分割領域として設定するブロック単位のダイ
ナミックレンジ(DR)に基づいて量子化ビット数を設
定し、ブロック内画素値に応じた量子化コード(Qコー
ド)を、設定ビット数からなる量子化データとして生成
する量子化処理手段を有し、前記量子化処理手段は、前
記量子化ビット数の変更ポイントとしての閾値を目標圧
縮率に応じて動的に変更して、量子化ビット数の変更設
定処理を実行し、各ブロックのダイナミックレンジに対
応した設定量子化ビット数に従って、ブロック単位の量
子化データ生成処理を実行する構成であることを特徴と
する符号化処理装置にある。
【0053】さらに、本発明の符号化処理装置の一実施
態様において、前記量子化処理手段は、前記閾値を変更
して取得される量子化データを含むブロック単位の符号
化情報としてのブロック情報のビット数に基づいて目標
圧縮率との比較を実行し、該比較結果に基づいて最適閾
値を設定する処理を実行する構成であることを特徴とす
る。
【0054】さらに、本発明の符号化処理装置の一実施
態様において、前記量子化処理手段の適用する量子化処
理は、可変長ADRC(Adaptive Dynamic Range Codin
g)に基づく処理であり、ブロック内の画素値に基づい
て、最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)値
を算出し、さらに、ダイナミックレンジ(DR)に基づ
いて、前記閾値に応じて設定される量子化ビット数に応
じた量子化コード(Qコード)を生成する処理を実行す
る構成であることを特徴とする。
【0055】さらに、本発明の第4の側面は、画像デー
タの符号化処理を実行する符号化処理装置であり、画像
を構成する分割領域として設定するブロック単位での画
素値分布データを取得し、取得データに基づいて量子化
処理態様を決定する量子化態様決定処理手段と、前記量
子化態様決定処理手段の決定した量子化態様に応じて、
ブロック単位での符号化データとしてのブロック情報を
生成する量子化処理手段とを有し、前記量子化態様決定
処理手段は、ブロック内画素の画素値に基づくソートデ
ータにおける隣接画素値の差分と予め定めた画素値差分
閾値[Vth]とを比較し、前記ソートデータ中の隣接
画素値の差分が前記画素値差分閾値[Vth]以上のデ
ータを含む場合に、ブロック内画素を複数の集合として
分離設定し、設定集合単位での処理を決定する構成であ
ることを特徴とする符号化処理装置にある。
【0056】さらに、本発明の符号化処理装置の一実施
態様において、前記量子化態様決定処理手段は、前記集
合内に含まれる画素数と、予め定めた画素数閾値[P]
とを比較し、前記集合内に含まれる画素数が、前記画素
数閾値[P]未満である場合において、該集合内の画素
値データを前記ブロック情報に格納する量子化態様を決
定する構成であることを特徴とする。
【0057】さらに、本発明の符号化処理装置の一実施
態様において、前記量子化処理手段の適用する量子化処
理は、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)に
基づく処理であり、設定された集合が無い場合は前記ブ
ロックに含まれる画素値に対応する最小値(MIN)、
およびダイナミックレンジ(DR)を適用し、設定され
た集合がある場合は、集合に含まれる画素値に対応する
最小値(MIN)、およびダイナミックレンジ(DR)
を適用して、量子化コード(Qコード)を算出する処理
を実行する構成であることを特徴とする。
【0058】さらに、本発明の第5の側面は、画像符号
化データの復号処理を実行する復号処理装置であり、画
像を構成する分割領域として設定するブロック単位で、
最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、およ
び画素値対応の量子化コード(Qコード)を有するブロ
ック情報を入力し、最小値に基づいてダイナミックレン
ジデータ格納ビット数を判定し、ビット数調整処理を実
行するビット数調整手段と、前記ビット数調整手段の調
整処理済みブロック情報に基づく復号処理を実行する復
号処理手段と、を有することを特徴とする復号処理装置
にある。
【0059】さらに、本発明の復号処理装置の一実施態
様において、前記ビット数調整手段は、ダイナミックレ
ンジデータ格納ビット列の上位ビットに0を付加するこ
とによりビット数調整処理を実行する構成であることを
特徴とする。
【0060】さらに、本発明の復号処理装置の一実施態
様において、前記復号処理手段の適用する復号処理は、
ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)に基づく
復号処理であり、前記ブロック情報内の最小値(MI
N)、ダイナミックレンジ(DR)、および画素値対応
の量子化コード(Qコード)に基づいて、量子化コード
(Qコード)の逆量子化処理を実行する構成であること
を特徴とする。
【0061】さらに、本発明の第6の側面は、画像符号
化データの復号処理を実行する復号処理装置であり、画
像符号化データとして、画像を構成する分割領域である
ブロック単位の符号化情報としてのブロック情報に格納
された量子化態様識別フラグに基づいて、量子化態様を
判別する符号化データ解析手段と、前記符号化データ解
析手段の解析結果に基づいて、前記ブロック情報に基づ
く復号処理を実行する復号処理手段と、前記符号化デー
タ解析手段の解析結果に基づいて、前記ブロック情報か
ら画素値データを取得する画素値データ取得部と、を有
することを特徴とする復号処理装置にある。
【0062】さらに、本発明の復号処理装置の一実施態
様において、前記複合処理装置は、さらに、前記複合処
理手段の復号画素値および、前記画素値データ取得部の
取得した画素値データに基づいてブロック内復元画素デ
ータを生成する画素位置調整処理手段を有することを特
徴とする。
【0063】さらに、本発明の復号処理装置の一実施態
様において、前記復号処理手段の適用する復号処理は、
ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)に基づく
逆量子化処理であり、前記ブロック情報にブロック内画
素の位置部画素からなる集合単位のADRC量子化デー
タを含む場合は、集合単位の最小値(MIN)、および
ダイナミックレンジ(DR)を適用して、集合単位の量
子化コード(Qコード)に基づく逆量子化処理を実行す
る構成であることを特徴とする。
【0064】さらに、本発明の第7の側面は、画像デー
タの符号化処理を実行する符号化処理方法であり、画像
を構成する分割領域として設定するブロック単位で、ダ
イナミックレンジおよび最小値データを設定し、ブロッ
ク内画素値の量子化処理を実行する量子化処理ステップ
と、前記量子化処理に適用するダイナミックレンジおよ
び最小値データの最適値を、量子化データに基づく復号
画素値と元画素値との差分に基づいて判定する最適値算
出処理ステップを有し、前記量子化処理ステップは、前
記最適値算出処理ステップにおいて算出したダイナミッ
クレンジおよび最小値データに基づく量子化データをブ
ロック単位の符号化データとして出力することを特徴と
する符号化処理方法にある。
【0065】さらに、本発明の第8の側面は、画像デー
タの符号化処理を実行する符号化処理方法であり、画像
を構成する分割領域として設定するブロック単位で設定
されるダイナミックレンジおよび最小値データに基づい
てブロック内画素値の量子化処理を実行し、最小値(M
IN)、ダイナミックレンジ(DR)、および画素値対
応の量子化コード(Qコード)を有するブロック情報の
生成処理を実行する量子化処理ステップと、ブロック内
画素の最小値(MIN)に基づいて、前記ブロック情報
に格納するダイナミックレンジデータのビット数を設定
するダイナミックレンジ・ビット数決定ステップとを有
し、前記量子化処理ステップは、前記ダイナミックレン
ジ・ビット数決定ステップにおいて設定したビット数に
応じたビット領域をブロック情報のダイナミックレンジ
データ格納領域として設定する処理を実行することを特
徴とする符号化処理方法にある。
【0066】さらに、本発明の第9の側面は、画像デー
タの符号化処理を実行する符号化処理方法であり、画像
を構成する分割領域として設定するブロック単位のダイ
ナミックレンジ(DR)に基づいて量子化ビット数を設
定し、ブロック内画素値に応じた量子化コード(Qコー
ド)を、設定ビット数からなる量子化データとして生成
する量子化処理ステップを有し、前記量子化処理ステッ
プは、前記量子化ビット数の変更ポイントとしての閾値
を目標圧縮率に応じて動的に変更して、量子化ビット数
の変更設定処理を実行し、各ブロックのダイナミックレ
ンジに対応した設定量子化ビット数に従って、ブロック
単位の量子化データ生成処理を実行することを特徴とす
る符号化処理方法にある。
【0067】さらに、本発明の第10の側面は、画像デ
ータの符号化処理を実行する符号化処理方法であり、画
像を構成する分割領域として設定するブロック単位での
画素値分布データを取得し、取得データに基づいて量子
化処理態様を決定する量子化態様決定処理ステップと、
前記量子化態様決定処理ステップにおいて決定した量子
化態様に応じて、ブロック単位での符号化データとして
のブロック情報を生成する量子化処理ステップとを有
し、前記量子化態様決定処理ステップは、ブロック内画
素の画素値に基づくソートデータにおける隣接画素値の
差分と予め定めた画素値差分閾値[Vth]とを比較
し、前記ソートデータ中の隣接画素値の差分が前記画素
値差分閾値[Vth]以上のデータを含む場合に、ブロ
ック内画素を複数の集合として分離設定し、設定集合単
位での処理を決定することを特徴とする符号化処理方法
にある。
【0068】さらに、本発明の第11の側面は、画像符
号化データの復号処理を実行する復号処理方法であり、
画像を構成する分割領域として設定するブロック単位
で、最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、
および画素値対応の量子化コード(Qコード)を有する
ブロック情報を入力し、最小値に基づいてダイナミック
レンジデータ格納ビット数を判定し、ビット数調整処理
を実行するビット数調整ステップと、前記ビット数調整
手段の調整処理済みブロック情報に基づく復号処理を実
行する復号処理ステップと、を有することを特徴とする
復号処理方法にある。
【0069】さらに、本発明の第12の側面は、画像符
号化データの復号処理を実行する復号処理方法であり、
画像符号化データとして、画像を構成する分割領域であ
るブロック単位の符号化情報としてのブロック情報に格
納された量子化態様識別フラグに基づいて、量子化態様
を判別する符号化データ解析ステップと、前記符号化デ
ータ解析ステップにおける解析結果に基づいて、前記ブ
ロック情報に基づく復号処理を実行する復号処理ステッ
プと、前記符号化データ解析ステップにおける解析結果
に基づいて、前記ブロック情報から画素値データを取得
する画素値データ取得ステップと、を有することを特徴
とする復号処理方法にある。
【0070】さらに、本発明の第13の側面は、画像デ
ータの符号化処理の実行プログラムとしてのコンピュー
タ・プログラムであって、画像を構成する分割領域とし
て設定するブロック単位で、ダイナミックレンジおよび
最小値データを設定し、ブロック内画素値の量子化処理
を実行する量子化処理ステップと、前記量子化処理に適
用するダイナミックレンジおよび最小値データの最適値
を、量子化データに基づく復号画素値と元画素値との差
分に基づいて判定する最適値算出処理ステップを有し、
前記量子化処理ステップは、前記最適値算出処理ステッ
プにおいて算出したダイナミックレンジおよび最小値デ
ータに基づく量子化データをブロック単位の符号化デー
タとして出力するステップを含むことを特徴とするコン
ピュータ・プログラムにある。
【0071】さらに、本発明の第14の側面は、画像デ
ータの符号化処理の実行プログラムとしてのコンピュー
タ・プログラムであって、画像を構成する分割領域とし
て設定するブロック単位で設定されるダイナミックレン
ジおよび最小値データに基づいてブロック内画素値の量
子化処理を実行し、最小値(MIN)、ダイナミックレ
ンジ(DR)、および画素値対応の量子化コード(Qコ
ード)を有するブロック情報の生成処理を実行する量子
化処理ステップと、ブロック内画素の最小値(MIN)
に基づいて、前記ブロック情報に格納するダイナミック
レンジデータのビット数を設定するダイナミックレンジ
・ビット数決定ステップとを有し、前記量子化処理ステ
ップは、前記ダイナミックレンジ・ビット数決定ステッ
プにおいて設定したビット数に応じたビット領域をブロ
ック情報のダイナミックレンジデータ格納領域として設
定する処理を実行するステップを含むことを特徴とする
コンピュータ・プログラムにある。
【0072】さらに、本発明の第15の側面は、画像デ
ータの符号化処理の実行プログラムとしてのコンピュー
タ・プログラムであって、画像を構成する分割領域とし
て設定するブロック単位のダイナミックレンジ(DR)
に基づいて量子化ビット数を設定し、ブロック内画素値
に応じた量子化コード(Qコード)を、設定ビット数か
らなる量子化データとして生成する量子化処理ステップ
を有し、前記量子化処理ステップは、前記量子化ビット
数の変更ポイントとしての閾値を目標圧縮率に応じて動
的に変更して、量子化ビット数の変更設定処理を実行
し、各ブロックのダイナミックレンジに対応した設定量
子化ビット数に従って、ブロック単位の量子化データ生
成処理を実行するステップを含むことを特徴とするコン
ピュータ・プログラムにある。
【0073】さらに、本発明の第16の側面は、画像デ
ータの符号化処理の実行プログラムとしてのコンピュー
タ・プログラムであって、画像を構成する分割領域とし
て設定するブロック単位での画素値分布データを取得
し、取得データに基づいて量子化処理態様を決定する量
子化態様決定処理ステップと、前記量子化態様決定処理
ステップにおいて決定した量子化態様に応じて、ブロッ
ク単位での符号化データとしてのブロック情報を生成す
る量子化処理ステップとを有し、前記量子化態様決定処
理ステップは、ブロック内画素の画素値に基づくソート
データにおける隣接画素値の差分と予め定めた画素値差
分閾値[Vth]とを比較し、前記ソートデータ中の隣
接画素値の差分が前記画素値差分閾値[Vth]以上の
データを含む場合に、ブロック内画素を複数の集合とし
て分離設定し、設定集合単位での処理を決定するステッ
プを含むことを特徴とするコンピュータ・プログラムに
ある。
【0074】さらに、本発明の第17の側面は、画像符
号化データの復号処理の実行プログラムとしてのコンピ
ュータ・プログラムであって、画像を構成する分割領域
として設定するブロック単位で、最小値(MIN)、ダ
イナミックレンジ(DR)、および画素値対応の量子化
コード(Qコード)を有するブロック情報を入力し、最
小値に基づいてダイナミックレンジデータ格納ビット数
を判定し、ビット数調整処理を実行するビット数調整ス
テップと、前記ビット数調整手段の調整処理済みブロッ
ク情報に基づく復号処理を実行する復号処理ステップ
と、を有することを特徴とするコンピュータ・プログラ
ムにある。
【0075】さらに、本発明の第18の側面は、画像符
号化データの復号処理の実行プログラムとしてのコンピ
ュータ・プログラムであって、画像符号化データとし
て、画像を構成する分割領域であるブロック単位の符号
化情報としてのブロック情報に格納された量子化態様識
別フラグに基づいて、量子化態様を判別する符号化デー
タ解析ステップと、前記符号化データ解析ステップにお
ける解析結果に基づいて、前記ブロック情報に基づく復
号処理を実行する復号処理ステップと、前記符号化デー
タ解析ステップにおける解析結果に基づいて、前記ブロ
ック情報から画素値データを取得する画素値データ取得
ステップと、を有することを特徴とするコンピュータ・
プログラムにある。
【0076】さらに、本発明の第19の側面は、画像デ
ータの符号化処理の実行コンピュータ・プログラムを格
納したプログラム記録媒体であって、前記コンピュータ
・プログラムは、画像を構成する分割領域として設定す
るブロック単位で、ダイナミックレンジおよび最小値デ
ータを設定し、ブロック内画素値の量子化処理を実行す
る量子化処理ステップと、前記量子化処理に適用するダ
イナミックレンジおよび最小値データの最適値を、量子
化データに基づく復号画素値と元画素値との差分に基づ
いて判定する最適値算出処理ステップを有し、前記量子
化処理ステップは、前記最適値算出処理ステップにおい
て算出したダイナミックレンジおよび最小値データに基
づく量子化データをブロック単位の符号化データとして
出力するステップを含むことを特徴とするプログラム記
録媒体にある。
【0077】さらに、本発明の第20の側面は、画像デ
ータの符号化処理の実行コンピュータ・プログラムを格
納したプログラム記録媒体であって、前記コンピュータ
・プログラムは、画像を構成する分割領域として設定す
るブロック単位で設定されるダイナミックレンジおよび
最小値データに基づいてブロック内画素値の量子化処理
を実行し、最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(D
R)、および画素値対応の量子化コード(Qコード)を
有するブロック情報の生成処理を実行する量子化処理ス
テップと、ブロック内画素の最小値(MIN)に基づい
て、前記ブロック情報に格納するダイナミックレンジデ
ータのビット数を設定するダイナミックレンジ・ビット
数決定ステップとを有し、前記量子化処理ステップは、
前記ダイナミックレンジ・ビット数決定ステップにおい
て設定したビット数に応じたビット領域をブロック情報
のダイナミックレンジデータ格納領域として設定する処
理を実行するステップを含むことを特徴とするプログラ
ム記録媒体にある。
【0078】さらに、本発明の第21の側面は、画像デ
ータの符号化処理の実行コンピュータ・プログラムを格
納したプログラム記録媒体であって、前記コンピュータ
・プログラムは、画像を構成する分割領域として設定す
るブロック単位のダイナミックレンジ(DR)に基づい
て量子化ビット数を設定し、ブロック内画素値に応じた
量子化コード(Qコード)を、設定ビット数からなる量
子化データとして生成する量子化処理ステップを有し、
前記量子化処理ステップは、前記量子化ビット数の変更
ポイントとしての閾値を目標圧縮率に応じて動的に変更
して、量子化ビット数の変更設定処理を実行し、各ブロ
ックのダイナミックレンジに対応した設定量子化ビット
数に従って、ブロック単位の量子化データ生成処理を実
行するステップを含むことを特徴とするプログラム記録
媒体にある。
【0079】さらに、本発明の第22の側面は、画像デ
ータの符号化処理の実行コンピュータ・プログラムを格
納したプログラム記録媒体であって、前記コンピュータ
・プログラムは、画像を構成する分割領域として設定す
るブロック単位での画素値分布データを取得し、取得デ
ータに基づいて量子化処理態様を決定する量子化態様決
定処理ステップと、前記量子化態様決定処理ステップに
おいて決定した量子化態様に応じて、ブロック単位での
符号化データとしてのブロック情報を生成する量子化処
理ステップとを有し、前記量子化態様決定処理ステップ
は、ブロック内画素の画素値に基づくソートデータにお
ける隣接画素値の差分と予め定めた画素値差分閾値[V
th]とを比較し、前記ソートデータ中の隣接画素値の
差分が前記画素値差分閾値[Vth]以上のデータを含
む場合に、ブロック内画素を複数の集合として分離設定
し、設定集合単位での処理を決定するステップを含むこ
とを特徴とするプログラム記録媒体にある。
【0080】さらに、本発明の第23の側面は、画像符
号化データの復号処理の実行コンピュータ・プログラム
を格納したプログラム記録媒体であって、前記コンピュ
ータ・プログラムは、画像を構成する分割領域として設
定するブロック単位で、最小値(MIN)、ダイナミッ
クレンジ(DR)、および画素値対応の量子化コード
(Qコード)を有するブロック情報を入力し、最小値に
基づいてダイナミックレンジデータ格納ビット数を判定
し、ビット数調整処理を実行するビット数調整ステップ
と、前記ビット数調整手段の調整処理済みブロック情報
に基づく復号処理を実行する復号処理ステップと、を有
することを特徴とするプログラム記録媒体にある。
【0081】さらに、本発明の第24の側面は、画像符
号化データの復号処理の実行コンピュータ・プログラム
を格納したプログラム記録媒体であって、前記コンピュ
ータ・プログラムは、画像符号化データとして、画像を
構成する分割領域であるブロック単位の符号化情報とし
てのブロック情報に格納された量子化態様識別フラグに
基づいて、量子化態様を判別する符号化データ解析ステ
ップと、前記符号化データ解析ステップにおける解析結
果に基づいて、前記ブロック情報に基づく復号処理を実
行する復号処理ステップと、前記符号化データ解析ステ
ップにおける解析結果に基づいて、前記ブロック情報か
ら画素値データを取得する画素値データ取得ステップ
と、を有することを特徴とするプログラム記録媒体にあ
る。
【0082】
【作用】本発明の構成例の1つは、分割されたブロック
内に含まれる画素についての符号化処理において、元画
素値と、復号画素値との差分:残差データ(err)が
最小となるダイナミックレンジ(DR)、最小値(MI
N)の組合わせに基づいて生成される量子化データを出
力する構成であり、本構成により生成された量子化コー
ドに基づく復号処理を行なうことで復号画素値が元の画
素値に近い値、すなわち誤差を低減することが可能とな
り、符号化復号処理の実行による画質劣化が抑制されて
高品質のデータ提供が可能となる。
【0083】さらに、本発明の構成例の1つは、ブロッ
ク情報中のダイナミックレンジ格納領域に割り当てるビ
ット数を可変とすることにより、符号化データの情報量
の削減を可能とするものであり、例えば、画素値を信号
レベルが0〜255の輝度データとして取得して符号化
を行なう場合、最小値が大であるほど、すなわち輝度信
号レベルが全体に高い画像ほどダイナミックレンジが小
さくなり、ブロック情報中のダイナミックレンジ格納領
域に割り当てるビット数を削減することが可能となり、
圧縮率を向上させることが可能となる。
【0084】さらに、本発明の構成例の1つは、可変長
ADRCにおいて、量子化ビット数の切り換え位置とな
る閾値を、目標圧縮率と比較しながら、符号化対象画像
データに応じて変更して設定する構成としたので、閾値
変更による符号化データの情報量の削減、すなわち圧縮
率を高めることを可能としている。
【0085】さらに、本発明の構成例の1つは、画像デ
ータを領域分割したブロック単位で、画素値分布を考慮
してブロック内の集合分割を実行し、集合単位での符号
化データまたは画素値を直接格納した符号化データとし
てのブロック情報を生成する構成であり、圧縮率が向上
し、また、ブロック内で生成する集合は、ブロックに比
較してダイナミックレンジ(DR)が小さく設定でき、
符号化、復号処理による画素値の誤差を減少させること
ができる。また、画素値を直接ブロック情報に格納する
場合は、符号化、復号処理による画素値の誤差の発生は
皆無となり、いずれにおいても本実施例における符号化
処理構成により符号化前の画素値データと、符号化、復
号処理による画素値との差分が少なくなり、S/N比改
善が実現される。
【0086】なお、本発明のコンピュータ・プログラム
は、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎
用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読
な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDや
FD、MOなどの記憶媒体、あるいは、ネットワークな
どの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログ
ラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読
な形式で提供することにより、コンピュータ・システム
上でプログラムに応じた処理が実現される。
【0087】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づく、より
詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明
細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構
成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限
らない。
【0088】
【発明の実施の形態】以下、本発明の符号化処理装置、
復号処理装置、および方法について、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0089】[最適DR、最適最小値(MIN)設定に
よるADRC]まず、ブロック内の画素値の分布状況に
基づいて、復号後の画素値と元の画素値との差分を小さ
くすることを可能とした符号化処理について説明する。
【0090】図1および図2を参照して、本実施例に係
るADRCによる符号化処理態様を説明する。本実施例
の符号化処理では、ブロック内に存在する画素の画素値
分布に従って、最適なダイナミックレンジ(DR)と、
最適な最小値(MIN)を設定して量子化処理を実行す
る。最適なダイナミックレンジ(DR)と、最適な最小
値(MIN)とは、復号後の画素値と元の画素値との差
分を最小とするための各設定値である。
【0091】図1は、1ビット符号化を行なう場合の1
ブロックに含まれる元の画素値分布例におけるダイナミ
ックレンジ(DR)と、最小値(MIN)設定例であ
り、(a)は、先に図25(a)を参照して説明したと
同様の設定例である。先に説明したように、図1(a)
に示す各画素中、P1,P6については、誤差のない復
号が可能となるが、P2〜P5,P7については、図中
の矢印に相当する信号レベルが量子化誤差として発生、
すなわち元の画素の画素値xと、復号後の画素値x’と
の差分x’−x=δが発生することになる。
【0092】本発明の構成では、図1(b)に示すよう
に、ブロックにおいて設定するダイナミックレンジ(D
R)と、最小値(MIN)を、ブロック内の最小値を持
つ画素値の存在に拘束されることなく、復号後の画素値
と元の画素値との差分を最小とするために最適なダイナ
ミックレンジ(DR)と、最小値(MIN)を設定して
量子化処理を行なう。図1(b)に示すダイナミックレ
ンジ(DR)と、最小値(MIN)の設定態様において
は、画素P1は、元の画素の画素値xと、復号後の画素
値x’との差分x’−x=δ’が発生するが、その他の
画素P2〜P7では、元の画素の画素値xと、復号後の
画素値x’との差分x’−x=0となり、誤差のない復
号が可能となる。
【0093】さらに、図2は、2ビット符号化を行なう
場合の1ブロックに含まれる元の画素値分布例における
ダイナミックレンジ(DR)と、最小値(MIN)設定
例であり、(a)は、先に図25(b)を参照して説明
したと同様の設定例である。先に説明したように、図2
(a)に示す各画素中、P1,P6については、誤差の
ない復号が可能となるが、P2〜P5,P7について
は、図中の矢印に相当する信号レベルが量子化誤差とし
て発生、すなわち元の画素の画素値xと、復号後の画素
値x’との差分x’−x=δが発生することになる。
【0094】本発明の構成では、図2(b)に示すよう
に、復号後の画素値と元の画素値との差分を最小とする
ために最適なダイナミックレンジ(DR)と、最小値
(MIN)を設定して量子化処理を行なう。図2(b)
に示すダイナミックレンジ(DR)と、最小値(MI
N)の設定態様においては、画素P2〜P5,P7は、
元の画素の画素値xと、復号後の画素値x’との差分
x’−x=δ’が発生するが、その差分は、図2(a)
に比較すると、大きく減少しており、ブロック全体の画
素の誤差は大幅に減少することになる。
【0095】このように、本発明のADRCを適用した
符号化処理装置では、ブロック内の画素値の分布に応じ
て、復号後の画素値と元の画素値との差分を最小とする
ために最適なダイナミックレンジ(DR)と、最小値
(MIN)を設定して量子化処理を行なうものである。
【0096】図3に本実施例に係る符号化処理装置のブ
ロック図を示す。図3に示す構成について説明する。符
号化処理対象となる画像データは、まず、ブロック分割
部101に入力され、各フレーム画像について例えばl
×m=k画素からなるブロック領域に分割される。
【0097】さらに、ブロック内画素値取得部102で
は、ブロック分割部101で分割されたl×m=k画素
からなるブロック領域に含まれるl×m=k画素の画素
値を取得する。画素値とは、例えば画像信号が白黒であ
れば輝度信号レベルが適用され、例えば0〜255の2
56階調の輝度レベルデータである。また、カラー画像
信号でYUV信号、すなわち輝度に関する輝度信号Y、
色に関する2つの色信号U,Vが用いられる場合は、
Y,U,Vそれぞれについての信号レベルである。RG
B等の色信号を適用する場合は、RGBそれぞれについ
ての信号レベルである。量子化処理は、各信号について
実行されることになるが、その処理態様は同様のもので
あるので、以下では、0〜255の256階調の輝度レ
ベル信号についての処理を行なうものとして説明する。
【0098】ブロック内画素値取得部102では、ブロ
ック分割部101で分割されたl×m=k画素からなる
ブロック領域に含まれるl×m=k画素の各画素値(0
〜255の輝度レベル)を取得する。次に、クリッピン
グ処理部103は、ブロック内画素値取得部102にお
いて取得した画素値に基づいてクリッピング処理を実行
する。クリッピング処理は、ブロックにおける最小値
(MIN)と、ダイナミックレンジ(DR)を、順次変
更して設定する処理として実行される。
【0099】クリッピング処理部103は、まず、初期
値として、最小値(MIN)=0、ダイナミックレンジ
(DR)=0として設定し、その設定に基づいて、量子
化(符号化)処理部104が、量子化処理を実行する。
【0100】クリッピング処理部103は、さらに、順
次、最小値(MIN)を1つインクリメントして、最小
値の値を更新し、その設定に基づいて、量子化(符号
化)処理部104が、量子化処理を実行する。クリッピ
ング処理部103は、画素値の最大値、例えば画素値と
して、0〜255の輝度レベル信号を適用している場合
は、最小値(MIN)=255まで、順次インクリメン
トし、量子化(符号化)処理部104は、各設定に基づ
く量子化処理を実行する。
【0101】さらに、クリッピング処理部103は、順
次、ダイナミックレンジ(DR)を1インクリメントし
て、ダイナミックレンジ(DR)の値を更新し、その設
定に基づいて、量子化(符号化)処理部104が、量子
化処理を実行する。クリッピング処理部103は、ダイ
ナミックレンジ(DR)の最大値、例えば画素値とし
て、0〜255の輝度レベル信号を適用している場合
は、ダイナミックレンジ(DR)=255まで、順次イ
ンクリメントし、量子化(符号化)処理部104は、各
設定に基づく量子化処理を実行する。
【0102】量子化処理部104において実行する量子
化処理は、ブロックに設定されたダイナミックレンジ
(DR)にかかわらず量子化ビット数を固定とした固定
長ADRC、または、ブロックに設定されたダイナミッ
クレンジ(DR)に応じて量子化ビット数を変更する可
変長ADRCのいずれかの処理として実行する。固定長
ADRCの場合は、あらかじめ定められた量子化ビット
数に応じた量子化処理により、各画素の量子化コード
(Qコード)が設定される。
【0103】また、可変長ADRCの場合は、クリッピ
ング処理部103の設定したダイナミックレンジ(D
R)に対応して設定された量子化ビット数に応じた量子
化処理により、各画素の量子化コード(Qコード)が設
定されることになる。可変長ADRCの場合の量子化ビ
ット数は、例えば、予め定められた下記の量子化ビット
数設定条件式に基づいて決定される。 0≦DR<th1 →0ビット th1≦DR<th2 →1ビット th2≦DR<th3 →2ビット : thn≦DR≦thn+1 →nビット
【0104】上記条件式において、DRは、各ブロック
のダイナミックレンジであり、本実施例の場合は、クリ
ッピング処理部103の設定したダイナミックレンジ
(DR)である。th1〜thnは、予め定められた閾
値である。
【0105】量子化処理部104において実行する量子
化コード(Qコード)の生成は、下式に従って実行され
る。
【0106】
【数3】 Δ=DR/2n Q=(x−MIN+0.5)/Δ (DR≧2nの場合) =(x−MIN) (DR<2nの場合) ……(数式a1)
【0107】上記式において、x:画素値、Δ:量子化
ステップ幅、n:量子化ビット数である。DRは、クリ
ッピング処理部103の設定したダイナミックレンジ
(DR)であり、MINは、クリッピング処理部103
の設定した最小値(MIN)である。
【0108】量子化処理部104の生成した量子化デー
タ、すなわち、符号化データとしてのブロック情報は、
復号処理部105に入力される。符号化データとしての
ブロック情報には、クリッピング処理部103の設定し
た最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、及
び、量子化処理部104において、上述した処理に従っ
て算出した量子化コード(Qコード)が含まれる。
【0109】復号処理部105では、ブロック情報に基
づく復号(デコード)処理が実行される。復号(デコー
ド)処理は、復元画素値をx’として、下式に従って
x’を算出する処理として実行する。
【0110】
【数4】 x’=(Q+0.5)×Δ+MIN(DR≧2nの場合) x’=(Q+MIN) (DR<2nの場合) ……(数式a2)
【0111】上記式において、x’:復元画素値、MI
N:最小値、Q:量子化コード(Qコード)、Δ:量子
化ステップ幅、n:量子化ビット数、DR:ダイナミッ
クレンジであり、DR、およびMINは、クリッピング
処理部103の設定したダイナミックレンジ(DR)お
よび最小値(MIN)である。
【0112】復号処理部105が上記処理によってブロ
ック内の画素についての復元画素値x’p(P=1〜
k)を求めると、復元画素値データを残差(err)算
出部106に出力する。残差(err)算出部106
は、復号処理部105からの復元画素値x’p(P=1
〜k)を入力するとともに、ブロック内画素値取得部1
02から、量子化(符号化)処理前の元の画素値x
p(P=1〜k)を入力し、下式に従って元画素値と、
復元画素値との差分を残差データ(err)として算出
する。
【0113】
【数5】
【0114】上記式は、ブロックに含まれる全画素につ
いての量子化処理以前の元画素値と、量子化後の復号処
理によって取得した復号画素値との差分の積算値の大小
を示す指標値とされる。最適DR,最小値(MIN)算
出部107は、この残差データ(err)が最小となる
ダイナミックレンジ(DR)、最小値(MIN)の組合
わせを求め、その組み合わせに基づいて、量子化(符号
化)処理部104が量子化して生成したブロック情報
(符号化データ)を出力データとする。
【0115】このように、本実施例の符号化処理装置で
は、分割されたブロック内に含まれる画素についての符
号化処理において、元画素値と、復号画素値との差分:
残差データ(err)が最小となるダイナミックレンジ
(DR)、最小値(MIN)の組合わせに基づいて生成
される量子化データを出力する構成であり、本構成によ
り生成された量子化コードに基づく復号処理を行なうこ
とで復号画素値が元の画素値に近い値、すなわち誤差を
低減することが可能となり、符号化復号処理の実行によ
る画質劣化が抑制されて高品質のデータ提供が可能とな
る。
【0116】図4に復号処理装置のブロック図を示す。
図4に示す構成について説明する。復号処理対象となる
ブロック情報には、図3に示す符号化装置のクリッピン
グ処理部103の設定した最小値(MIN)、ダイナミ
ックレンジ(DR)、及び、量子化処理部104におい
て、前述した処理に従って算出した量子化コード(Qコ
ード)が含まれる。
【0117】復号処理装置の最小値取得部201は、ブ
ロック情報から最小値を取得し、DR取得部202は、
ブロック情報からダイナミックレンジ(DR)を取得
し、復号(逆量子化)処理部203は、ブロック情報か
ら取得する量子化コード(Qコード)と、最小値取得部
201の取得した最小値(MIN)、DR取得部202
の取得したダイナミックレンジ(DR)とに基づいて、
復号処理を実行する。復号処理は、先に符号化装置の復
号処理部105の処理説明中に示した(数式a2)に従
って復元画素値x’を求める処理として実行される。
【0118】なお、復号処理においても、ブロックに設
定されたダイナミックレンジ(DR)にかかわらず量子
化ビット数を固定とした固定長ADRC、または、ブロ
ックに設定されたダイナミックレンジ(DR)に応じて
量子化ビット数を変更する可変長ADRCのいずれかの
符号化処理に対応して復号処理が実行されることにな
り、固定長ADRCの場合は、あらかじめ定められた量
子化ビット数に応じて逆量子化処理が実行されて、各画
素の量子化コード(Qコード)から復元画素値x’が算
出される。
【0119】また、可変長ADRCの場合は、符号化装
置の最適DR,最小値(MIN)算出部107が設定
し、ブロック情報に格納されたダイナミックレンジ(D
R)に対応して設定された量子化ビット数に応じて逆量
子化処理が実行されて各画素の量子化コード(Qコー
ド)から復元画素値x’が算出される。可変長ADRC
の場合の量子化ビット数は、符号化処理装置と同様の量
子化ビット数設定条件式、例えば下式に基づいて決定さ
れる。 0≦DR<th1 →0ビット th1≦DR<th2 →1ビット th2≦DR<th3 →2ビット : thn≦DR≦thn+1 →nビット
【0120】上記式において、DRは、各ブロックのダ
イナミックレンジであり、本実施例の場合は、符号化処
理装置の符号化装置の最適DR,最小値(MIN)算出
部107が設定し、ブロック情報に格納されたダイナミ
ックレンジ(DR)である。
【0121】次に、図5および図6に示すフローチャー
トを参照して、本実施例に係る符号化処理装置、および
復号処理装置の処理手順について説明する。
【0122】まず、図3の符号化処理装置の構成を参照
しながら、図5の各ステップにおける処理について説明
する。符号化処理対象となる画像データは、まず、ステ
ップS101において、図3に示す符号化装置のブロッ
ク分割部101において、例えばl×m=k画素からな
るブロック領域に分割される。
【0123】次に、ステップS102において、ブロッ
ク内画素値取得部102が、ブロック分割部101で分
割したブロック領域に含まれるk画素の画素値X0〜X
kを取得する。
【0124】次にステップS103において、クリッピ
ング処理部103が、ブロックにおける最小値(MI
N)を設定する。まず、初期値として、最小値(MI
N)=0を設定する。さらに、ステップS104におい
て、ブロックにおけるダイナミックレンジ(DR)を設
定する。初期値として、ダイナミックレンジ(DR)=
0を設定する。
【0125】ステップS105では、符号化処理を固定
長ADRCとして実行するか、可変長ADRCとして実
行するかを判定し、可変長ADRC処理の場合は、ステ
ップS106で、ダイナミックレンジ(DR)に対応し
て設定された量子化ビット数を取得し、ステップS10
7に進む。
【0126】ステップS107では、量子化(符号化)
処理部104が、量子化処理を実行する。固定長ADR
Cの場合は、あらかじめ定められた量子化ビット数に応
じた量子化処理により、各画素の量子化コード(Qコー
ド)が設定される。可変長ADRCの場合は、クリッピ
ング処理部103の設定したダイナミックレンジ(D
R)に対応して設定された量子化ビット数に応じた量子
化処理により、各画素の量子化コード(Qコード)が算
出される。
【0127】次に、ステップS108において、量子化
処理部104の生成した量子化データ、すなわち、符号
化データとしてのブロック情報が復号処理部105に入
力され、ブロック情報に基づく復号(デコード)処理が
実行される。復号(デコード)処理は、復元画素値を
x’を前述の(数式a2)に従って算出する処理として
実行される。
【0128】次に、ステップS109において、残差
(err)算出部106が残差データ(err)の算出
処理を実行する。残差データ(err)の算出は、元画
素値と、復元画素値との差分を前述した(数式a3)に
従って求める処理である。
【0129】ステップS110は、設定した最小値(M
IN)が最大値に達しているか否かを判定するステップ
であり、最大値に達していない場合は、順次、最小値
(MIN)を1インクリメントして、最小値の値を更新
し、その設定に基づいて、再度ステップS103以下の
処理を実行する。
【0130】ステップS111は、設定したダイナミッ
クレンジ(DR)が最大値に達しているか否かを判定す
るステップであり、最大値に達していない場合は、順
次、ダイナミックレンジ(DR)を1インクリメントし
て、ダイナミックレンジ(DR)の値を更新し、その設
定に基づいて、再度ステップS104以下の処理を実行
する。
【0131】最小値(MIN)とダイナミックレンジ
(DR)との値の全ての組合わせについての量子化処
理、復号処理、残差テータ算出処理が実行されると、ス
テップS112において、最適DR,最小値(MIN)
算出部107が、残差データ(err)が最小となるダ
イナミックレンジ(DR)、最小値(MIN)の組合わ
せを選択し、ステップS113において、選択した組み
合わせに基づくブロック情報(符号化データ)を出力す
る。
【0132】次に、図6を参照して、復号処理装置の処
理手順について説明する。ステップS201において、
復号処理対象となるブロック情報を入力する。ブロック
情報には、最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(D
R)、及び、量子化コード(Qコード)が含まれる。
【0133】ステップS202では、復号処理を固定長
ADRCとして実行するか、可変長ADRCとして実行
するかを判定する。これらは符号化処理装置で実行され
た態様に従って、同様の処理に決定することになる。可
変長ADRC処理の場合は、ステップS203で、ダイ
ナミックレンジ(DR)に対応して設定された量子化ビ
ット数を取得し、ステップS204に進む。
【0134】次にステップS205では、図4に示す復
号(逆量子化)処理部203が、ブロック情報から取得
する量子化コード(Qコード)と、最小値取得部201
の取得した最小値(MIN)、DR取得部202の取得
したダイナミックレンジ(DR)とに基づいて、復号処
理を実行し、復元画素値x’0〜x’kを求め、ステッ
プS205において、復元画素値x’0〜x’kをブロ
ック内画素値として出力する。
【0135】本発明の構成は、上述したように、復号後
の画素値と元の画素値との差分を最小とする最適なダイ
ナミックレンジ(DR)と、最小値(MIN)を設定
し、その設定値に基づいて量子化処理を行なう。従っ
て、復号時に出力される画素値の誤差は小さくなり、復
号画像が元画像との差異の小さい画像再生が可能とな
る。
【0136】上述した実施例構成に従った量子化を実行
し、復号処理を実行した画像データの画素値の変遷を図
7を参照して説明する。
【0137】図7(a)は、1ビット量子化処理を行な
った場合の例であり、3×3=9画素のブロックデータ
(a1)について、上段が従来のブロック内の画素値に
基づく最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)
の設定を行なった上での量子化データ(a2)と、復号
後の復元画素値(a3)を示しており、下段が本発明を
適用した最適最小値(MIN)、ダイナミックレンジ
(DR)の設定を行なった量子化データ(a4)と、復
号後の復元画素値(a5)を示している。
【0138】元の画素値データは、(a1)に示すよう
に、31〜39の範囲にあり、従来型のADRCを行な
うと、最小値(MIN)=31、ダイナミックレンジ
(DR)=8として設定され、量子化値は、(a2)に
示すように、0または1のコード値として設定され、こ
の量子化コードを復号すると、(a3)に示すように、
復元画素値は31または、39のいずれかとして出力さ
れる。この場合の元の画素値とのブロック全体の差分
は、画素値の差異=4の画素が7つあり、4×7=28
となる。
【0139】一方、本発明を適用した最適最小値(MI
N)、ダイナミックレンジ(DR)の設定を行なった場
合、最小値(MIN)=35、ダイナミックレンジ(D
R)=4として設定され、量子化値は、(a4)に示す
ように、0または1のコード値として設定され、この量
子化コードを復号すると、(a5)に示すように、復元
画素値は35または、39のいずれかとして出力され
る。この場合の元の画素値とのブロック全体の差分は、
画素値の差異=4の画素が1つあり、4×1=4とな
る。
【0140】このように、本発明を適用した最適最小値
(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)の設定を行な
った場合、元の画素値とのブロック全体の差分は、従来
型のADRCを行なった場合の差分に比較して大幅に減
少させることが可能となる。
【0141】また、図7(b)は、2ビット量子化処理
を行なった場合の例であり、3×3=9画素のブロック
データ(b1)について、上段が従来のブロック内の画
素値に基づく最小値(MIN)、ダイナミックレンジ
(DR)の設定を行なった上での量子化データ(b2)
と、復号後の復元画素値(b3)を示しており、下段が
本発明を適用した最適最小値(MIN)、ダイナミック
レンジ(DR)の設定を行なった量子化データ(b4)
と、復号後の復元画素値(b5)を示している。
【0142】元の画素値データは、(b1)に示すよう
に、31〜39の範囲にあり、従来型のADRCを行な
うと、最小値(MIN)=31、ダイナミックレンジ
(DR)=8として設定され、量子化値は、(b2)に
示すように、00〜11のコード値として設定され、こ
の量子化コードを復号すると、(b3)に示すように、
復元画素値は31,36,39のいずれかとして出力さ
れる。この場合の元の画素値とのブロック全体の差分
は、画素値の差異=1の画素が7つあり、1×7=7と
なる。
【0143】一方、本発明を適用した最適最小値(MI
N)、ダイナミックレンジ(DR)の設定を行なった場
合、最小値(MIN)=27、ダイナミックレンジ(D
R)=12として設定され、量子化値は、(b4)に示
すように、00〜11のコード値として設定され、この
量子化コードを復号すると、(b5)に示すように、復
元画素値は31,35,39のいずれかとして出力され
る。この場合の元の画素値とのブロック全体の差分は0
となる。
【0144】このように、本発明を適用した最適最小値
(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)の設定を行な
った場合、元の画素値とのブロック全体の差分は、従来
型のADRCを行なった場合の差分に比較して大幅に減
少させることが可能となる。
【0145】[ダイナミックレンジ(DR)情報量削減
構成]次に、ADRC処理による符号化において生成す
るブロック情報中のダイナミックレンジ(DR)情報削
減処理構成について説明する。
【0146】ADRC処理による符号化処理装置は、前
述した説明から明らかなように、各ブロックの符号化情
報として、図8(a)に示すように、最小値(MI
N)、ダイナミックレンジ(DR)、及び、量子化コー
ド(Qコード)を含むブロック情報を生成する。例えば
信号レベルが0〜255である場合、最小値(MIN)
を8ビット、ダイナミックレンジ(DR)を8ビット、
量子化コード(Qコード)をk×nビットとして構成す
ることができる。ただし、nは量子化ビット数、kはブ
ロック内の画素数である。
【0147】本実施例の構成では、各分割ブロックにお
いて設定されるダイナミックレンジ(DR)に応じて、
ブロック情報中のダイナミックレンジ(DR)の格納領
域ビット数を可変とした。
【0148】ダイナミックレンジ(DR)の格納領域ビ
ット数は、図8(b)に示すように、最小値(MIN)
に基づいて設定する。図8(b)は、画素値に対応する
信号レベルが0〜255として設定されている場合の、
最小値(MIN)に基づいて設定されるブロック情報中
のダイナミックレンジ格納領域ビット数を示すものであ
る。最小値(MIN)が128未満である場合、ダイナ
ミックレンジは、127より大となり8ビット表現が必
要となり、ブロック情報中のダイナミックレンジ格納領
域に8ビットが割り当てられる。
【0149】しかし、最小値(MIN)が128以上、
192未満である場合、ダイナミックレンジは、127
以下となり7ビット表現が可能となり、ブロック情報中
のダイナミックレンジ格納領域には7ビットのみが割り
当てられる。以下、最小値の値に応じて必要となるダイ
ナミックレンジ表現ビット数に応じて、ブロック情報中
のダイナミックレンジ格納領域に0〜8ビットが割り当
てられる。
【0150】このように、ブロック情報中のダイナミッ
クレンジのビット数を可変とすることにより、符号化デ
ータの情報量の削減が達成される。例えば画素値を信号
レベルが0〜255の輝度データとして取得して符号化
を行なう場合、最小値が大であるほど、すなわち輝度信
号レベルが全体に高い画像ほどダイナミックレンジが小
さくなり、ブロック情報中のダイナミックレンジ格納領
域に割り当てるビット数を削減することが可能となる。
【0151】一方、輝度信号レベルが全体に低い画像で
は、ダイナミックレンジが大きくなり、本実施例の処理
の効果は減少するが、この場合には、画素値の反転処理
を実行することにより、全体的に暗い画像データを明る
い画像に変換して、その後、上述のダイナミックレンジ
格納領域の割り当てビット数設定処理を行なうことで、
効果的にブロック情報中のダイナミックレンジ領域ビッ
ト数を削減することが可能となる。ただし、この場合に
は、このような反転処理を実行したか否かを示す識別フ
ラグ用のビットを、ブロック単位、あるいは画像フレー
ム単位、または処理画像単位等、必要な処理単位で1ビ
ット付加し、復号側でフラグに応じた処理を適用するこ
とが必要となる。
【0152】なお、上記処理例は、256の階調を持つ
輝度信号レベルデータの画素値データの符号化処理例を
説明したものであるが、YBP、RGB、YUV等の複
数の信号レベルデータによって構成されるカラー画像信
号の符号化処理においても、各信号レベルのプレーン毎
に、上述した処理と同様のダイナミックレンジに応じた
割り当てビット数の設定処理が可能であり、このような
カラー画像データにおいても、ADRC符号化処理で生
成するブロック情報の情報量の削減が可能である。
【0153】図9に本実施例に係る符号化処理装置のブ
ロック図を示す。図9に示す構成について説明する。符
号化処理対象となる画像データは、まず、ブロック分割
部301に入力され、各フレーム画像について例えばl
×m=k画素からなるブロック領域に分割される。
【0154】さらに、ブロック内画素値取得部302で
は、ブロック分割部301で分割されたl×m=k画素
からなるブロック領域に含まれるl×m=k画素の画素
値を取得する。画素値とは、例えば画像信号が白黒であ
れば輝度信号レベルが適用され、例えば0〜255の2
56階調の輝度レベルデータである。また、カラー画像
信号でYUV信号、すなわち輝度に関する輝度信号Y、
色に関する2つの色信号U,Vが用いられる場合は、
Y,U,Vそれぞれについての信号レベルである。RG
B等の色信号を適用する場合は、RGBそれぞれについ
ての信号レベルである。量子化処理は、各信号について
実行されることになるが、その処理態様は同様のもので
あるので、以下では、0〜255の256階調の輝度レ
ベル信号についての処理を行なうものとして説明する。
【0155】ブロック内画素値取得部302では、ブロ
ック分割部301で分割されたl×m=k画素からなる
ブロック領域に含まれるl×m=k画素の各画素値(0
〜255の輝度レベル)を取得し、これを量子化(符号
化)処理部303、およびDR値格納領域設定ビット数
決定部304に出力する。
【0156】DR値格納領域設定ビット数決定部304
では、ブロック内画素値取得部302の取得した各画素
値に基づいて、先に図8を参照して説明したように、最
小値(MIN)に基づいてブロック情報中に格納するダ
イナミックレンジのビット数を決定する。各画素値が、
0〜255の輝度レベルである場合、最小値(MIN)
に応じて0〜8ビットのビット数がダイナミックレンジ
のビット数として決定される。
【0157】量子化(符号化)処理部303はADRC
に従った量子化処理を実行し、量子化コード(Qコー
ド)を生成する。量子化コード生成は、下式に従って実
行する。
【0158】
【数6】 DR=MAX−MIN+1 Δ=DR/2n Q=(x−MIN+0.5)/Δ (DR≧2nの場合) =(x−MIN) (DR<2nの場合)
【0159】上記式において、DR:ダイナミックレン
ジ、MAX:最大値、MIN:最小値、Q:量子化コー
ド(Qコード)、x:画素値、Δ:量子化ステップ幅、
n:量子化ビット数である。DR<2nの場合の量子化
コード:Qの算出においては、Δ:量子化ステップ幅に
よる除算を行なうことなく、各ブロックの画素値−最小
値(x−MIN)そのものを量子化コードとして適用す
る。(x−MIN)の値そのものがnビット以下のコー
ドとして表現可能となるからである。また、DR=MA
X−MIN+1における[+1]は、MAX=MINの
場合において、DR=1と設定するための処理である。
【0160】なお、量子化(符号化)処理部303は、
固定長ADRC、または、ブロックに設定されたダイナ
ミックレンジ(DR)に応じて量子化ビット数を変更す
る可変長ADRCのいずれかの処理を実行する。固定長
ADRCの場合は、あらかじめ定められた量子化ビット
数に応じた量子化処理により、各画素の量子化コード
(Qコード)が設定される。また、可変長ADRCの場
合は、各ブロックのダイナミックレンジ(DR)に対応
して設定された量子化ビット数に応じた量子化処理によ
り、各画素の量子化コード(Qコード)が設定される。
【0161】量子化(符号化)処理部303はADRC
に従った量子化処理を実行し、量子化コード(Qコー
ド)を生成して、最小値(MIN)、ダイナミックレン
ジ(DR)、量子化コード(Qコード)を格納したブロ
ック情報を符号化データとして出力する。このブロック
情報に格納するダイナミックレンジ(DR)の格納領域
は、DR値格納領域設定ビット数決定部304が、最小
値(MIN)に応じて決定した0〜8ビットのビット数
となる。
【0162】図10に本実施例に係る復号処理装置のブ
ロック図を示す。図10に示す構成について説明する。
復号処理対象となるブロック情報には、最小値(MI
N)、ダイナミックレンジ(DR)、及び、量子化コー
ド(Qコード)が含まれる。
【0163】復号処理装置の最小値取得部401は、ブ
ロック情報から最小値を取得し、DR取得部402は、
ブロック情報からダイナミックレンジ(DR)を取得す
る。最小値取得部401の取得した最小値(MIN)、
DR取得部402の取得したダイナミックレンジ(D
R)情報は、DRビット数調整部403に出力され、D
Rビット数調整部403は、最小値(MIN)に基づい
て、ブロック情報中のDR設定ビット数の調整に必要な
ビット数を計算する。すなわち、各画素値が、例えば0
〜255の輝度レベルであり、デフォルトのDRビット
数が8ビットとして設定されている場合、処理対象のD
R格納ビット数が8ビット未満であるか否かを判定し、
8ビット未満である場合には、ブロック情報のダイナミ
ックレンジ(DR)格納領域が8ビットとなるようにブ
ロック情報のダイナミックレンジ(DR)格納領域の上
位ビットとして[0]を付加する処理を実行する。
【0164】この調整処理が行なわれた後、ダイナミッ
クレンジ(DR)データが、復号(逆量子化)処理部4
04に送られ、復号(逆量子化)処理部404は、ブロ
ック情報から取得する量子化コード(Qコード)と、最
小値取得部401の取得した最小値(MIN)、DR取
得部402の取得し、DRビット数調整部403の調整
したダイナミックレンジ(DR)データとに基づいて、
復号処理を実行する。復号処理は、前述した(数式a
2)に従って復元画素値x’を求める処理として実行さ
れる。
【0165】なお、復号処理においても、ブロックに設
定されたダイナミックレンジ(DR)にかかわらず量子
化ビット数を固定とした固定長ADRC、または、ブロ
ックに設定されたダイナミックレンジ(DR)に応じて
量子化ビット数を変更する可変長ADRCのいずれかの
符号化処理に対応して復号処理が実行されることにな
り、固定長ADRCの場合は、あらかじめ定められた量
子化ビット数に応じて逆量子化処理が実行されて、各画
素の量子化コード(Qコード)から復元画素値x’が算
出される。
【0166】また、可変長ADRCの場合は、ブロック
情報に格納されたダイナミックレンジ(DR)に対応し
て設定された量子化ビット数に応じて逆量子化処理が実
行されて各画素の量子化コード(Qコード)から復元画
素値x’が算出される。
【0167】次に、図11および図12に示すフローチ
ャートを参照して、本実施例に係る符号化処理装置、お
よび復号処理装置の処理手順について説明する。
【0168】まず、図9の符号化処理装置の構成を参照
しながら、図11の各ステップにおける処理について説
明する。符号化処理対象となる画像データは、まず、ス
テップS311において、図9に示す符号化装置のブロ
ック分割部301において、例えばl×m=k画素から
なるブロック領域に分割される。
【0169】次に、ステップS312において、ブロッ
ク内画素値取得部302が、ブロック分割部301で分
割したブロック領域に含まれるk画素の画素値X0〜X
kを取得する。
【0170】次にステップS313において、ブロック
内画素値取得部302が、ブロックにおける最小値(M
IN)、ダイナミックレンジ(DR)を算出する。
【0171】ステップS314では、量子化(符号化)
処理部303が、量子化処理を実行する。固定長ADR
Cの場合は、あらかじめ定められた量子化ビット数に応
じた量子化処理により、各画素の量子化コード(Qコー
ド)が設定される。可変長ADRCの場合は、ダイナミ
ックレンジ(DR)に対応して設定された量子化ビット
数に応じた量子化処理により、各画素の量子化コード
(Qコード)が算出される。なお、フローでは省略して
あるが、符号化処理を固定長ADRCとして実行する
か、可変長ADRCとして実行するかを判定し、可変長
ADRC処理の場合は、ダイナミックレンジ(DR)に
対応して設定された量子化ビット数を取得する処理をス
テップS314の量子化処理の以前に実行する。
【0172】次に、ステップS315において、ブロッ
クにおける最小値(MIN)に基づいて、符号化データ
としてのブロック情報に格納するダイナミックレンジ
(DR)データのビット数を決定する。この決定処理
は、先に図8を参照して説明したように、ブロックにお
ける最小値(MIN)に基づいて、0〜8ビットのいず
れかの値が決定される。
【0173】次に、ステップS316において、最小値
(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、量子化コー
ド(Qコード)を格納したブロック情報を符号化データ
として出力する。このブロック情報に格納するダイナミ
ックレンジ(DR)の格納領域は、DR値格納領域設定
ビット数決定部304が、最小値(MIN)に応じて決
定した0〜8ビットのビット数となる。
【0174】次に、図12を参照して、復号処理装置の
処理手順について説明する。ステップS321におい
て、復号処理対象となるブロック情報を入力する。ブロ
ック情報には、最小値(MIN)、ダイナミックレンジ
(DR)、及び、量子化コード(Qコード)が含まれ
る。
【0175】ステップS322では、ブロック情報から
最小値(MIN)を取得し、ステップS323におい
て、DRビット数を判定する。判定処理は、前述の図8
(b)に示すテータブルの対応に基づいて実行される。
次に、ステップS324において、判定DRビット数に
基づいて、ブロック情報のダイナミックレンジ(DR)
のブランク上位ビットに[0]を格納する処理を実行す
る。例えばデフォルトのDRビット数が8ビットとして
設定されている場合には、ブロック情報のダイナミック
レンジ(DR)格納領域が8ビットとなるようにブラン
ク上位ビットに[0]を付加する処理を実行する。
【0176】この調整処理が行なわれた後、ステップS
325において、復号(逆量子化)処理部404がブロ
ック情報に基づく復号処理を実行し、ステップS326
において復号結果として得られた画素値からなる画像デ
ータを出力する。
【0177】なお、復号処理においても、ブロックに設
定されたダイナミックレンジ(DR)にかかわらず量子
化ビット数を固定とした固定長ADRC、または、ブロ
ックに設定されたダイナミックレンジ(DR)に応じて
量子化ビット数を変更する可変長ADRCのいずれかの
符号化処理に対応して復号処理が実行されることにな
り、固定長ADRCの場合は、あらかじめ定められた量
子化ビット数に応じて逆量子化処理が実行されて、各画
素の量子化コード(Qコード)から復元画素値x’が算
出され、可変長ADRCの場合は、ブロック情報に格納
されたダイナミックレンジ(DR)に対応して設定され
た量子化ビット数に応じて逆量子化処理が実行されて各
画素の量子化コード(Qコード)から復元画素値x’が
算出される。
【0178】本実施例の構成によれば、ブロック情報中
のダイナミックレンジの格納領域に割り当てるビット数
を可変とすることにより、符号化データの情報量の削減
が達成され、例えば、画素値を信号レベルが0〜255
の輝度データとして取得して符号化を行なう場合、最小
値が大であるほど、すなわち輝度信号レベルが全体に高
い画像ほどダイナミックレンジが小さくなり、ブロック
情報中のダイナミックレンジ格納領域に割り当てるビッ
ト数を削減することが可能となり、圧縮率を向上させる
ことが可能となる。
【0179】[可変長ADRCにおける閾値設定]次
に、ブロックのダイナミックレンジ(DR)に応じて量
子化ビット数を設定する可変長ADRCにおいて、量子
化ビット数の切り換え位置となる閾値を、符号化対象画
像データに応じて変更して符号化データの情報量を削
減、すなわち圧縮率を高める構成について説明する。
【0180】先に説明したように、可変長ADRCの場
合は、ブロックのダイナミックレンジ(DR)に対応し
て設定された量子化ビット数に応じて量子化処理が実行
されて各画素の量子化コード(Qコード)を生成する。
可変長ADRCの場合の量子化ビット数は、量子化ビッ
ト数設定条件式、例えば下式に基づいて決定される。 0≦DR<th1 →0ビット th1≦DR<th2 →1ビット th2≦DR<th3 →2ビット : thn≦DR≦thn+1 →nビット
【0181】従来の符号化処理では、上記の量子化ビッ
ト数設定条件式における閾値th1〜thnの値は予め
決定した固定値が用いられるが、本実施例の符号化処理
装置では、これらの閾値th1〜thnを符号化対象画
像データに応じて変更して可変長ADRCを適用した量
子化処理を実行する。
【0182】本実施例の符号化処理における閾値の決定
処理について、以下説明する。可変長ADRCによる符
号化処理は、前述したように画像を複数ブロックに分割
し、各分割ブロック内のダイナミックレンジに応じて量
子化ビット数を決定して符号化処理を行なう構成であ
る。例えば、l画素×m画素=k画素のブロックを生成
して、ある画像を1〜nビットの量子化ビット数で可変
長ADRC符号化処理を実行した場合に生成されるブロ
ック情報の総ビット数:Beは、下式によって示され
る。
【0183】 Be=(8[MIN]+8[DR]+k×1[Qコード])×H1 +(8[MIN]+8[DR]+k×2[Qコード])×H2 : +(8[MIN]+8[DR]+k×n[Qコード])×Hn ……(数式b1)
【0184】上記式において、H1〜Hnは、それぞれ
量子化ビット数1〜nに対応する処理を実行するブロッ
ク数である。H1は、量子化ビット数1での量子化処理
を実行するブロック数である。
【0185】例えば、符号化処理対象画像が1画素を8
ビットデータとして構成された画像データである場合、
元の画像データの総ビット数:Boは、下式によって示
される。 Bo=(k×Hall)×8……(数式b2)
【0186】上記式においてHallは、画像全体のブ
ロック数、すなわち、Hall=H1+H2+…+Hn
である。
【0187】可変長ADRCを適用した符号化による目
標圧縮率をPとすると、符号化処理によって生成するブ
ロック情報の総ビット数:Beと、元画像の総ビット
数:Boとの間において、下式、 Be≦Bo×(P/100) ……(数式b3) を満足することが必要となる。
【0188】本実施例の符号化処理装置では、上記(数
式b3)を満足させ、かつ、元の画像の画素値と、量子
化後、復号した復元画素値との差異を少なくする最適な
閾値設定処理を行なって可変長ADRCを実行する。本
実施例の閾値設定処理例を示すフロー図を図13に示
す。
【0189】図13に示す処理フローは、2つの閾値
(閾値1,2)をDR値0〜255の範囲に設定する例
を示している。DR値のスケールにおいて、閾値1<閾
値2とした設定であり、例えば、0≦DR<閾値1で
は、1ビット量子化処理、閾値1≦DR<閾値2では、
2ビット量子化処理、閾値2≦DR≦MAXでは、3ビ
ット量子化処理、を行なう処理例を示している。
【0190】まず、ステップS501において、閾値1
および閾値2の初期設定を行なう。初期設定は、閾値1
=0、閾値2=255として設定する。次にステップS
502において、設定した閾値条件での全ブロック情報
のビット数総計を算出する。ビット数総計は、上記(数
式b1)を用いて[Be]を算出する処理として実行す
る。
【0191】次に、ステップS503で、ステップS5
02で求めたビット数に基づいて決定される圧縮率が予
め定めた目標圧縮率以下となるか否かを判定する。これ
は、上述の(数式b3)に対応する処理であり、目標圧
縮率をPとして、符号化処理によって生成するブロック
情報の総ビット数:Beと、元画像の総ビット数:Bo
との間において、Be≦Bo×(P/100)が満足す
るか否かを判定する処理として実行される。
【0192】ステップS503の判定がNoである場合
は、ステップS504に進み、閾値1を+1する閾値1
の更新処理を実行する。この処理は、閾値1を閾値2に
DR値レベルとして[1]近づける処理である。さら
に、ステップS502の設定閾値におけるブロック情報
総ビット数算出、およびS503の実圧縮率と、目標圧
縮率との比較処理を繰り返す。
【0193】ステップS503の判定がYes、すなわ
ち、設定閾値における圧縮率が目標圧縮率以下となった
場合は、ステップS505に進む。
【0194】ステップS505では、|目標圧縮率−実
圧縮率|が、予め定めた許容差分設定閾値[ε]を超え
ないか、すなわち、|目標圧縮率−実圧縮率|<ε、あ
るいは(閾値1)+1=閾値2のいずれかを満足するか
否かを判定する。ここで、許容差分設定閾値[ε]は、
十分小さな正数である。
【0195】実圧縮率≦目標圧縮率を満足し、かつ、|
目標圧縮率−実圧縮率|<εを満足することにより、目
標値により近く、かつ、S/N比も許容レベルを保つエ
ンコードが可能とみなす。(閾値1)+1=閾値2は、
閾値1と閾値2がDR値レベルで隣接する状態を示し、
これ以上の閾値変更が不可能なポイントを示している。
【0196】ステップS505の|目標圧縮率−実圧縮
率|<ε、あるいは(閾値1)+1=閾値2のいずれか
をも満足しない(No)場合は、ステップS506に進
み、(閾値2)−1の閾値2の更新処理を実行する。こ
の処理は、閾値2を閾値1にDR値レベルとして[1]
近づける処理である。さらに、ステップS502の設定
閾値におけるブロック情報総ビット数算出処理以下を繰
り返す。
【0197】これらの処理により、実圧縮率≦目標圧縮
率を満足し、かつ、|目標圧縮率−実圧縮率|<εを満
足する場合、または、実圧縮率≦目標圧縮率を満足し、
かつ、(閾値1)+1=閾値2を満足する場合のいずれ
かの場合において、ステップS507に進み、その時点
で設定された閾値1,2を2つの閾値として決定する。
【0198】上述した処理に従って設定された閾値1,
2を適用して、各ブロックのダイナミックレンジ(D
R)に基づいて、0≦DR<閾値1では、1ビット量子
化処理、閾値1≦DR<閾値2では、2ビット量子化処
理、閾値2≦DR≦MAXでは、3ビット量子化処理、
を実行することで、目標値により近く、かつ、S/N比
も許容レベルを保つ可変長ADRC処理が実行可能とな
る。
【0199】本実施例の構成に従えば、可変長ADRC
において、量子化ビット数の切り換え位置となる閾値
を、目標圧縮率と比較しながら、符号化対象画像データ
に応じて変更して設定する構成としたので、閾値変更に
よる符号化データの情報量の削減、すなわち圧縮率を高
めることが可能となる。
【0200】[画素値分布を考慮した処理]次に、先に
図26を参照して説明したブロック内に離れて存在する
画素値等、領域分割したブロック内の画素値の分布状況
を考慮して、符号化処理態様を変更することにより、復
号後の画素値と元の画素値との差分を小さくし、また符
号化効率を高めた処理構成について説明する。
【0201】先に図26を参照して説明したように、分
割ブロック内に様々な画素値が分布している状況におい
て、最小値(MIN)と最大値(MAX)によって規定
されるダイナミックレンジ(DR)領域において、極少
数あるいは画素数=0の画素レベル領域が存在する場
合、このような領域に対して量子化コードを設定するこ
とは意味がない、あるいは少ないということになる。一
方、画素がある程度集中している画素レベル領域には、
細かい量子化幅を設定した量子化を行なえば、復号後の
画素値と元画素の画素値との差分を小さくでき、ADR
C処理の改善が達成される。
【0202】本実施例では、ブロック内の画素値の分布
状況を考慮して、符号化処理態様を変更することによ
り、復号後の画素値と元の画素値との差分を小さくし、
また符号化効率を高めた符号化処理構成例を説明する。
【0203】(符号化処理)図14に本実施例に係る符
号化処理装置のブロック図を示す。図14に示す構成に
ついて説明する。符号化処理対象となる画像データは、
まず、ブロック分割部501に入力され、各フレーム画
像について例えばl×m=k画素からなるブロック領域
に分割される。
【0204】さらに、ブロック内画素値取得部502で
は、ブロック分割部501で分割されたl×m=k画素
からなるブロック領域に含まれるl×m=k画素の画素
値を取得する。画素値とは、例えば画像信号が白黒であ
れば輝度信号レベルが適用され、例えば0〜255の2
56階調の輝度レベルデータである。また、カラー画像
信号でYUV信号、すなわち輝度に関する輝度信号Y、
色に関する2つの色信号U,Vが用いられる場合は、
Y,U,Vそれぞれについての信号レベルである。RG
B等の色信号を適用する場合は、RGBそれぞれについ
ての信号レベルである。量子化処理は、各信号について
実行されることになるが、その処理態様は同様のもので
あるので、以下では、0〜255の256階調の輝度レ
ベル信号についての処理を行なうものとして説明する。
【0205】ブロック内画素値取得部502では、ブロ
ック分割部501で分割されたl×m=k画素からなる
ブロック領域に含まれるl×m=k画素の各画素値(0
〜255の輝度レベル)を取得する。次に、量子化態様
決定処理部503は、ブロック内画素値取得部502に
おいて取得した画素値に基づいて、量子化態様を決定す
る。すなわち、ブロック内の画素値の分布状況を考慮し
て、実行する量子化処理態様を決定する。
【0206】量子化態様決定処理部503の実行する量
子化態様決定処理について説明する。量子化態様決定処
理部は、ブロック内画素値取得部502において取得し
た複数の画素に対応する画素値について、画素値順のソ
ート処理を実行し、ソートデータに基づいて、隣接画素
値の差分を算出し、隣接画素の差分が予め定めた画素値
差分閾値[Vth]以上である場合に、各画素値集合を
分割する。
【0207】図15を参照して、ブロック内の画素値に
基づく分割処理例を説明する。図15には、あるブロッ
ク内の画素値分布を示している。各画素値において、あ
る画素Paと画素Pbの画素値の差分が予め定めた画素
値差分閾値[Vth]以上であったとすると、画素Pa
から画素値=MAXまでの集合領域1と、画素Pbから
画素値=MINまでの集合領域2の2領域に分割する。
【0208】さらに分割された集合に含まれる画素数
が、あらかじめ定めた画素数閾値[P]未満であるとき
は、符号化データとして、元の画素値(例えば8ビット
データ)をそのまま使用する符号化処理態様とする。ま
た、分割された集合に含まれる画素数が、あらかじめ定
めた画素数閾値[P]以上であるときは、符号化データ
として、新たな領域におけるダイナミックレンジ(D
R)を適用して最小値(MIN)、ダイナミックレンジ
(DR)、量子化コード(Qコード)からなるデータを
生成する符号化処理態様とする。量子化コード(Qコー
ド)の生成は、量子化ビット数を固定とした固定長AD
RC、または、ダイナミックレンジ(DR)に応じて量
子化ビット数を変更する可変長ADRCのいずれかの符
号化処理が適用可能である。
【0209】図14に示す量子化態様決定処理部503
が、ブロック内画素値分布に基づいて決定した各種の符
号化処理態様に従って、量子化(符号化)処理部504
は、符号化データ生成処理を実行する。
【0210】量子化処理部504において実行する量子
化処理は、分割された集合に含まれる画素数が、あらか
じめ定めた画素数閾値[P]以上であるときは、新たな
領域に含まれる画素値によって定義されるダイナミック
レンジ(DR)、最小値(MIN)に基づくADRC処
理により生成される量子化コードを含むデータ、すなわ
ち、最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、
量子化コード(Qコード)からなるデータとなる。
【0211】一方、分割された集合に含まれる画素数
が、あらかじめ定めた画素数閾値[P]未満であるとき
は、符号化データとして、元の画素値(例えば8ビット
データ)をそのまま使用したデータとなる。
【0212】量子化(符号化)処理部504は、このよ
うな様々な形式のデータを出力することになるので、復
号時にデータ形式を判別するための判別データ、あるい
は、画素位置を示すデータ等を付加して出力する。
【0213】量子化(符号化)処理部504の出力する
データ構成を図16に示す。(a)は、ブロック内の分
割領域が、あらかじめ定めた画素数閾値[P]未満であ
る集合領域と、あらかじめ定めた画素数閾値[P]以上
である集合領域が混在する場合の符号化データとしての
ブロック情報構成例である。
【0214】(a)のデータ構成において、処理態様識
別フラグは、ブロック情報としての通常の最小値(MI
N)、ダイナミックレンジ(DR)、量子化コード(Q
コード)からなるブロック情報であるか否かを判定し、
データ構成を識別するための情報として付加される。
【0215】さらに、画素値格納画素個数データは、量
子化コードではなく、画素値そのものを格納した画素数
データを格納する。図15の例では、集合1に含まれる
画素数となる。画素値は、画素値データ(例えば8ビッ
ト)そのもののデータであり、図15の例では、集合1
に含まれる画素各々の画素値となる。画素位置は、画素
値を格納した画素のブロック内における位置データであ
る。その後に続く、最小値(MIN)、ダイナミックレ
ンジ(DR)、量子化コード(Qコード)は、図15の
例では、集合2に含まれる画素を対象としてADRC処
理を実行した結果取得される最小値(MIN)、ダイナ
ミックレンジ(DR)、量子化コード(Qコード)の各
値である。
【0216】(b)の例は、ブロック内の集合領域が2
つで、その2つの集合領域に含まれる画素数が、双方と
もあらかじめ定めた画素数閾値[P]以上である場合の
符号化データとしてのブロック情報構成例である。
【0217】(b)のデータ構成において、識別フラグ
はデータ構成を識別するための情報であり、集合所属識
別データは、ブロック内の各画素の含まれる集合がどの
集合であるかを各画素毎に判別するためのデータであ
る。量子化コードは、ブロック内の画素の量子化コード
(Qコード)が格納され、その後に続く、最小値(MI
N−1)、ダイナミックレンジ(DR−1)、最小値
(MIN−2)、ダイナミックレンジ(DR−2)の各
データは、集合1,2におけるそれぞれの最小値(MI
N)、およびダイナミックレンジ(DR)データであ
る。
【0218】(c)のデータ構成は、ブロック内の画素
分布に基づく分割によって複数の集合を形成しなかった
場合のデータ構成であり、識別フラグはデータ構成を識
別するための情報であり、さらに、従来のブロック情報
と同様の最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(D
R)、量子化コード(Qコード)を持つデータ構成とな
る。
【0219】(a)、(b)、(c)の各データ構成に
おける総ビット数を計算すると、以下のようになる。ブ
ロックには、l×m=k(画素)の画素数を含み、量子
化処理は、1〜3ビットの量子化処理が実行されるもの
とする。さらに、(a)における画素値記録画素数をp
とし、(b)における集合数を2とする。
【0220】データ構成(a) 処理態様識別フラグ:2ビット 画素値格納画素個数データ:2ビット 画素値データ:p×8ビット
【0221】
【数7】
【0222】最小値(MIN):8ビット ダイナミックレンジ(DR):8ビット 量子化コード(Qコード):(1or2or3)×(k
−p)ビット
【0223】データ構成(b) 処理態様識別フラグ:2ビット 集合所属識別データ:k×1ビット 量子化コード(Qコード):(1or2or3)×kビ
ット 最小値−1(MIN−1):8ビット ダイナミックレンジ−1(DR−1):8ビット 最小値−2(MIN−2):8ビット ダイナミックレンジ−2(DR−2):8ビット
【0224】データ構成(c) 最小値(MIN):8ビット ダイナミックレンジ(DR):8ビット 量子化コード(Qコード):(1or2or3)×kビ
ット
【0225】上記(a)〜(c)に対して、具体的数値
を設定して各データ態様における総ビット数を算出す
る。集合に分割しない場合のブロック全体に対応するダ
イナミックレンジに設定される量子化ビット数=3と
し、ブロック内を分割して生成される集合に対応するダ
イナミックレンジに設定される量子化ビット数=1とし
た場合を想定し、ブロック内画素数を64、(a)にお
ける画素値格納画素数=3、(b)の集合を2として、
各集合に含まれる画素数=32と仮定する。
【0226】データ構成(a) 処理態様識別フラグ:2ビット 画素値格納画素個数データ:2ビット 画素値データ:3×8=24ビット 画素位置データ:3×log64=18ビット 最小値(MIN):8ビット ダイナミックレンジ(DR):8ビット 量子化コード(Qコード):1×(64−3)=61ビ
ット となり、総ビット数は、123ビットとなる。
【0227】データ構成(b) 処理態様識別フラグ:2ビット 集合所属識別データ:64×1=64ビット 量子化コード(Qコード):1×64=64ビット 最小値−1(MIN−1):8ビット ダイナミックレンジ−1(DR−1):8ビット 最小値−2(MIN−2):8ビット ダイナミックレンジ−2(DR−2):8ビット となり、総ビット数は、162ビットとなる。
【0228】データ構成(c) 処理態様識別フラグ:2ビット 最小値(MIN):8ビット ダイナミックレンジ(DR):8ビット 量子化コード(Qコード):3×64=192ビット となり、総ビット数は、210ビットとなる。
【0229】このように、(a)〜(c)の各場合の総
ビット数は、 (a)<(c) (b)<(c) である。このように、ブロック内の画素値分布に従って
分割した集合に基づいて、画素値格納、あるいは、集合
毎のADRC符号化を実行した場合の総ビット数が通常
のブロック全体におけるADRC処理を実行した場合の
総ビット数に比較して小となり、圧縮率を高めた符号化
データの生成が可能となる。
【0230】次に、図17に示すフローチャートを参照
して、本実施例における符号化処理装置の符号化処理手
順について説明する。
【0231】まず、ステップS601において、入力画
像のブロック分割処理を実行する。これは予め定められ
たl×mの画素領域毎にブロックを設定する処理であ
る。次に、ステップS602において、ブロック毎に最
小値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)を算出す
る。
【0232】次に、ステップS603において、ブロッ
ク毎に画素値に基づくソート処理を実行し、ステップS
604において、ソートした画素値配列における隣接画
素値と、あらかじめ設定した画素値差分閾値[Vth]
を比較し、ステップS605において、隣接画素値≧画
素値差分閾値[Vth]に相当するデータの有無を判定
する。
【0233】隣接画素値≧画素値差分閾値[Vth]に
相当するデータが無いと判定した場合は、ステップS6
06に進み、ブロック単位での量子化処理を実行して、
ブロック情報、すなわち、ブロック内の最小値(MI
N)、ダイナミックレンジ(DR)、ブロック内画素の
量子化コード(Qコード)を有するブロック情報(図1
6(c)参照)を生成する。
【0234】ステップS605において、隣接画素値≧
画素値差分閾値[Vth]に相当するデータが有ると判
定した場合は、ステップS607に進み、隣接画素値≧
画素値差分閾値[Vth]に相当するデータに基づい
て、分割領域としての集合設定処理を実行する。
【0235】さらに、ステップS608では、各集合中
の画素数算出処理を実行し、ステップS609におい
て、集合内画素数と、予め設定した画素数閾値[P]と
の比較処理を実行し、集合内画素数<画素数閾値[P]
となる集合の有無を判定する。集合内画素数<画素数閾
値[P]となる集合が無いと判定した場合は、ステップ
S610において、各集合単位でのADRC処理を実行
し、集合単位の最小値(MIN)、ダイナミックレンジ
(DR)、ブロック内画素の量子化コード(Qコード)
を有するブロック情報(図16(b)参照)を生成す
る。
【0236】ステップS609において、集合内画素数
<画素数閾値[P]となる集合が有ると判定した場合
は、ステップS611において、集合内画素数<画素数
閾値[P]となる集合については、画素値をブロック情
報に格納し、それ以外の集合については、集合単位での
ADRC処理を実行し、画素値データと、集合単位の最
小値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、ブロッ
ク内画素の量子化コード(Qコード)を有するブロック
情報(図16(a)参照)を生成する。
【0237】ステップS612において、全てのブロッ
クについての符号化処理が終了したか否かを判定し、処
理対象の残ブロックがある場合は、ステップS602以
下の処理を残りブロックについて実行する。全てのブロ
ックについての符号化処理が終了すると、処理終了とな
る。この符号化処理によって、先に図16を用いて説明
した(a)、(b)、(c)の3種類のブロック情報が
生成される。
【0238】上述したように、本実施例の符号化処理で
は、画像データを領域分割したブロック単位で、画素値
分布を考慮して、ブロック内の集合分割を実行し、集合
単位での符号化データまたは画素値を直接格納したブロ
ック情報を生成する構成としたので、圧縮率が向上し、
また、ブロック内で生成する集合は、ブロックに比較し
てダイナミックレンジ(DR)を小さく設定できること
になり、符号化、復号処理による画素値の誤差が減少す
る。また画素値を直接ブロック情報に格納する場合は、
符号化、復号処理による画素値の誤差の発生は皆無とな
り、いずれにおいても本実施例における符号化処理構成
により符号化前の画素値データと、符号化、復号処理に
よる画素値との差分が少なくなり、S/N比改善が実現
される。
【0239】(復号処理)次に、本実施例における復号
処理について説明する。図18に本実施例における復号
処理装置構成のブロック図を示す。
【0240】図18に示す構成について説明する。復号
処理対象となるブロック情報には、先に、図16を参照
して説明したように、(a)、(b)、(c)のいずれ
かの態様である。
【0241】復号処理装置の符号化データ解析部601
は、まず、入力ブロック情報の識別フラグに基づいて、
ブロック情報の態様、すなわち(a)、(b)、(c)
のいずれの形式を持つブロック情報であるかを判定す
る。さらに(a)の態様であれば、ブロック情報中に含
まれる画素値データ、画素位置データを画素値データ取
得部605に出力し、集合単位の最小値(MIN)、ダ
イナミックレンジ(DR)をそれぞれ最小値(MIN)
取得部603、DR取得部602に出力し、また、量子
化データ(Qコード)を復号(逆量子化)処理部604
に出力する。
【0242】入力ブロック情報が(b)の態様であれ
ば、ブロック情報中に含まれる2以上の集合単位の最小
値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)をそれぞれ
最小値(MIN)取得部603、DR取得部602に順
次、出力し、また、各集合に属する量子化データ(Qコ
ード)を、集合所属識別データに基づいて判別して復号
(逆量子化)処理部604に出力する。
【0243】入力ブロック情報が(c)の態様であれ
ば、ブロック情報中に含まれるブロック単位の最小値
(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)をそれぞれ最
小値(MIN)取得部603、DR取得部602に出力
し、また、ブロックに対応する量子化データ(Qコー
ド)を復号(逆量子化)処理部604に出力する。
【0244】復号(逆量子化)処理部604は、ブロッ
ク情報から取得する量子化コード(Qコード)と、最小
値取得部603の取得した最小値(MIN)、DR取得
部602の取得したダイナミックレンジ(DR)とに基
づいて、復号処理を実行する。復号処理は、先に説明し
た(数式a2)に従って復元画素値x’を求める処理と
して実行される。
【0245】なお、復号処理は、ブロックに設定された
ダイナミックレンジ(DR)にかかわらず量子化ビット
数を固定とした固定長ADRC、または、ブロックに設
定されたダイナミックレンジ(DR)に応じて量子化ビ
ット数を変更する可変長ADRCのいずれかの符号化処
理に対応して復号処理が実行されることになり、固定長
ADRCの場合は、あらかじめ定められた量子化ビット
数に応じて逆量子化処理が実行されて、各画素の量子化
コード(Qコード)から復元画素値x’が算出される。
【0246】また、可変長ADRCの場合は、ダイナミ
ックレンジ(DR)に対応して設定された量子化ビット
数に応じて逆量子化処理が実行されて各画素の量子化コ
ード(Qコード)から復元画素値x’が算出される。
【0247】復号(逆量子化)処理部604の復号した
画素値、および、画素値データ取得部605がブロック
情報(データ構成(a)の場合)から直接取得した画素
値情報および画素位置情報は、画素位置調整処理部60
6に入力され、ブロック内の画素位置が特定されて配列
された後、ブロック単位の画像データとして出力され
る。
【0248】図19のフローチャートを参照して、本実
施例に係る復号処理装置の処理手順を説明する。
【0249】まず、ステップS701において、復号処
理対象となるブロック情報を入力し、ステップS702
において、入力ブロック情報が、先に、図16を参照し
て説明した(a)、(b)、(c)のいずれかの態様で
あるかを判別する。判別処理は、復号処理装置の符号化
データ解析部601が、入力ブロック情報の識別フラグ
に基づいて実行する。
【0250】(a)のデータ構成を持つブロック情報で
ある場合は、ステップS711に進み、ブロック情報中
に含まれる画素値データを取得した後、ステップS71
2、S713において、ブロック情報に含まれる全ての
集合単位の最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(D
R)、量子化データ(Qコード)に基づいて、集合単位
の復号(逆量子化)処理を実行する。
【0251】入力ブロック情報が(b)の態様である場
合は、ステップS721、S722において、ブロック
情報に含まれる全ての集合単位の最小値(MIN)、ダ
イナミックレンジ(DR)、量子化データ(Qコード)
に基づいて集合単位の復号(逆量子化)処理を実行す
る。
【0252】入力ブロック情報が(c)の態様である場
合は、ステップS731に進み、ブロック情報中に含ま
れるブロック単位の最小値(MIN)、ダイナミックレ
ンジ(DR)、量子化データ(Qコード)に基づいてブ
ロック単位の復号(逆量子化)処理を実行する。
【0253】復号処理が終了すると、ステップS751
に進み、先に図18を参照して説明したように画素位置
調整処理部604における画素位置調整処理を実行す
る。ステップS752において、全てのブロックについ
ての復号処理が終了したか否かを判定し、処理対象の残
ブロックがある場合は、ステップS701以下の処理を
残りブロックについて実行する。全てのブロックについ
ての復号処理が終了すると、ステップS753で画像デ
ータを出力して処理終了となる。
【0254】上述したように、本実施例の符号化処理で
は、画像データを領域分割したブロック単位で、画素値
分布を考慮して、ブロック内の集合分割を実行し、集合
単位での符号化データまたは画素値を直接格納したブロ
ック情報を生成し、圧縮率向上、S/N比改善を実現し
ている。また、復号処理においても、符号化処理におけ
る各種ブロック情報の形式を識別フラグに応じて判別し
て、判別後の処理手順を選択して実行する構成としたの
で、異なる形式のブロック情報の復号処理を確実に高効
率に実行可能となる。
【0255】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で
本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべ
きではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に
記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0256】なお、明細書中において説明した一連の処
理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者
の複合構成によって実行することが可能である。ソフト
ウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを
記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込ま
れたコンピュータ内のメモリにインストールして実行さ
せるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュ
ータにプログラムをインストールして実行させることが
可能である。
【0257】例えば、プログラムは記録媒体としてのハ
ードディスクやROM(Read OnlyMemory)に予め記録し
ておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシ
ブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only
Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Dig
ital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリな
どのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に
格納(記録)しておくことができる。このようなリムー
バブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアと
して提供することができる。
【0258】なお、プログラムは、上述したようなリム
ーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする
他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送
したり、LAN(Local Area Network)、インターネット
といったネットワークを介して、コンピュータに有線で
転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されて
くるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の
記録媒体にインストールすることができる。
【0259】なお、明細書に記載された各種の処理は、
記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実
行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあ
るいは個別に実行されてもよい。
【0260】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の符号
化処理装置、復号処理装置、および方法によれば、本実
施例の符号化処理装置では、分割されたブロック内に含
まれる画素についての符号化処理において、元画素値
と、復号画素値との差分:残差データ(err)が最小
となるダイナミックレンジ(DR)、最小値(MIN)
の組合わせに基づいて生成される量子化データを出力す
る構成であり、本構成により生成された量子化コードに
基づく復号処理を行なうことで復号画素値が元の画素値
に近い値、すなわち誤差を低減することが可能となり、
符号化復号処理の実行による画質劣化が抑制されて高品
質のデータ提供が可能となる。
【0261】さらに、本発明の符号化処理装置、復号処
理装置、および方法によれば、ブロック情報中のダイナ
ミックレンジのビット数を可変とすることにより、符号
化データの情報量の削減が達成され、例えば、画素値を
信号レベルが0〜255の輝度データとして取得して符
号化を行なう場合、最小値が大であるほど、すなわち輝
度信号レベルが全体に高い画像ほどダイナミックレンジ
が小さくなり、ブロック情報中のダイナミックレンジ格
納領域に割り当てるビット数を削減することが可能とな
り、圧縮率を向上させることが可能となる。
【0262】さらに、本発明の符号化処理装置、復号処
理装置、および方法によれば、可変長ADRCにおい
て、量子化ビット数の切り換え位置となる閾値を、目標
圧縮率と比較しながら、符号化対象画像データに応じて
変更して設定する構成としたので、閾値変更による符号
化データの情報量の削減、すなわち圧縮率を高めること
が可能となる。
【0263】さらに、本発明の符号化処理装置、復号処
理装置、および方法によれば、画像データを領域分割し
たブロック単位で、画素値分布を考慮してブロック内の
集合分割を実行し、集合単位での符号化データまたは画
素値を直接格納した符号化データとしてのブロック情報
を生成する構成としたので、圧縮率が向上し、また、ブ
ロック内で生成する集合は、ブロックに比較してダイナ
ミックレンジ(DR)が小さく設定できることになり、
符号化、復号処理による画素値の誤差が減少する。ま
た、画素値を直接ブロック情報に格納する場合は、符号
化、復号処理による画素値の誤差の発生は皆無となり、
いずれにおいても本実施例における符号化処理構成によ
り符号化前の画素値データと、符号化、復号処理による
画素値との差分が少なくなり、S/N比改善が実現され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】量子化誤差の発生について説明する図である。
【図2】量子化誤差の発生を抑制するための構成につい
て説明する図である。
【図3】本発明の符号化処理装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の復号処理装置の構成例を示すブロック
図である。
【図5】本発明の符号化処理装置における処理手順を説
明するフローを示す図である。
【図6】本発明の復号処理装置における処理手順を説明
するフローを示す図である。
【図7】本発明の符号化処理装置、復号処理装置によっ
て処理されるデータの画素値差分について説明する図で
ある。
【図8】ダイナミックレンジデータのビット数の削減処
理構成を説明する図である。
【図9】ダイナミックレンジデータのビット数の削減処
理構成を実現する符号化処理装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図10】ダイナミックレンジデータのビット数削減ブ
ロック情報に基づく復号を実行する復号処理装置の構成
例を示すブロック図である。
【図11】ダイナミックレンジデータのビット数の削減
処理構成を実現する符号化処理装置の処理フローを示す
図である。
【図12】ダイナミックレンジデータのビット数削減ブ
ロック情報に基づく復号を実行する復号処理装置の処理
フローを示す図である。
【図13】可変長ADRCにおける閾値設定処理フロー
を示す図である。
【図14】画素値分布に基づいて異なるブロック情報生
成処理を実行する符号化処理装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図15】画素値分布に基づいて、異なるブロック情報
を生成する際の画素分布例、ブロック情報生成例につい
て説明する図である。
【図16】画素値分布に基づいて生成される異なるブロ
ック情報のデータ構成を示す図である。
【図17】画素値分布に基づいて異なるブロック情報生
成処理を実行する符号化処理装置の処理フローを示す図
である。
【図18】画素値分布に基づいて生成される異なるブロ
ック情報を受領して復号処理を実行する復号処理装置構
成を示すブロック図である。
【図19】画素値分布に基づいて生成される異なるブロ
ック情報を受領して復号処理を実行する復号処理装置の
処理フローを示す図である。
【図20】ADRC処理の概要を説明する図である。
【図21】ADRC処理における量子化処理の概要を説
明する図である。
【図22】ADRC処理において生成するブロック情報
の構成を説明する図である。
【図23】固定長ADRC処理の手順を説明するフロー
図である。
【図24】可変長ADRC処理の概要を説明する図であ
る。
【図25】可変長ADRC処理の手順を説明するフロー
図である。
【図26】画素値分布の偏りに基づくADRC処理の欠
点を説明する図である。
【符号の説明】
101 ブロック分割部 102 ブロック内画素値取得部 103 クリッピング処理部 104 量子化(符号化)処理部 105 復号処理部 106 残差(err)算出部 107 最適DR,最小値(MIN)算出部 201 最小値(MIN)取得部 202 DR取得部 203 復号(逆量子化)部 301 ブロック分割部 302 ブロック内画素値取得部 303 量子化(符号化)処理部 304 DR値格納領域設定ビット数決定部 401 最小値(MIN)取得部 402 DR取得部 403 DRビット数調整部 404 復号(逆量子化)部 501 ブロック分割部 502 ブロック内画素値取得部 503 量子化態様決定処理部 504 量子化(符号化)処理部 601 符号化データ解析部 602 DR取得部 603 最小値(MIN)取得部 604 復号(逆量子化)部 605 画素値データ取得部 606 画素位置調整処理部 801 画像データ 802 ブロック 803 信号レベルデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大坪 元 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 井上 賢 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山中 政宣 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 高橋 義博 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK01 MA28 MC11 SS06 SS11 SS20 TA00 TA12 TA53 TA60 TB08 TC02 TC08 TC18 TC38 TC42 TD02 TD09 TD12 TD13 UA02 UA05 UA39 5C078 AA04 BA44 CA01 CA22 DA01 DA17 DA18 DB07 5J064 AA02 BA09 BB13 BC08 BC16 BC22 BC23 BC29 BD04

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データの符号化処理を実行する符号化
    処理装置であり、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位
    で、ダイナミックレンジおよび最小値データを設定し、
    ブロック内画素値の量子化処理を実行する量子化処理手
    段と、 前記量子化処理に適用するダイナミックレンジおよび最
    小値データの最適値を、量子化データに基づく復号画素
    値と元画素値との差分に基づいて判定する最適値算出処
    理手段とを有し、 前記量子化処理手段は、前記最適値算出処理手段の算出
    したダイナミックレンジおよび最小値データに基づく量
    子化データをブロック単位の符号化データとして出力す
    る構成であることを特徴とする符号化処理装置。
  2. 【請求項2】前記符号化処理装置は、さらに、 前記量子化処理手段の生成した量子化データに基づく復
    号処理を実行する復号処理手段を有し、 前記量子化処理手段は、異なるダイナミックレンジおよ
    び異なる最小値に基づく複数の量子化データを生成する
    とともに、前記復号処理手段は、前記複数の量子化デー
    タの復号画素データを生成する構成を有し、 前記最適値算出処理手段は、 前記復号処理手段の生成する復号に基づく復元画素値と
    元画素値との差分の小さい量子化データに対応するダイ
    ナミックレンジおよび最小値データを最適値として設定
    する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項
    1に記載の符号化処理装置。
  3. 【請求項3】前記量子化処理手段の適用する量子化処理
    は、 ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)に基づく
    処理であり、 最小値(MIN)、およびダイナミックレンジ(DR)
    を適用して、前記ブロックに含まれる画素値に対応する
    量子化コード(Qコード)を算出する処理を実行する構
    成であることを特徴とする請求項1に記載の符号化処理
    装置。
  4. 【請求項4】画像データの符号化処理を実行する符号化
    処理装置であり、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位で
    設定されるダイナミックレンジおよび最小値データに基
    づいてブロック内画素値の量子化処理を実行し、最小値
    (MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、および画素
    値対応の量子化コード(Qコード)を有するブロック情
    報の生成処理を実行する量子化処理手段と、 ブロック内画素の最小値(MIN)に基づいて、前記ブ
    ロック情報に格納するダイナミックレンジデータのビッ
    ト数を設定するダイナミックレンジ・ビット数決定手段
    とを有し、 前記量子化処理手段は、前記ダイナミックレンジ・ビッ
    ト数決定手段の設定したビット数に応じたビット領域を
    ブロック情報のダイナミックレンジデータ格納領域とし
    て設定する処理を実行する構成であることを特徴とする
    符号化処理装置。
  5. 【請求項5】前記ダイナミックレンジ・ビット数決定手
    段は、 ブロック内画素の最小値(MIN)に基づいて決定され
    るダイナミックレンジデータ表記可能最小ビット数を、
    設定ビット数とする構成であることを特徴とする請求項
    4に記載の符号化処理装置。
  6. 【請求項6】画像データの符号化処理を実行する符号化
    処理装置であり、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位の
    ダイナミックレンジ(DR)に基づいて量子化ビット数
    を設定し、ブロック内画素値に応じた量子化コード(Q
    コード)を、設定ビット数からなる量子化データとして
    生成する量子化処理手段を有し、前記量子化処理手段
    は、 前記量子化ビット数の変更ポイントとしての閾値を目標
    圧縮率に応じて動的に変更して、量子化ビット数の変更
    設定処理を実行し、各ブロックのダイナミックレンジに
    対応した設定量子化ビット数に従って、ブロック単位の
    量子化データ生成処理を実行する構成であることを特徴
    とする符号化処理装置。
  7. 【請求項7】前記量子化処理手段は、 前記閾値を変更して取得される量子化データを含むブロ
    ック単位の符号化情報としてのブロック情報のビット数
    に基づいて目標圧縮率との比較を実行し、該比較結果に
    基づいて最適閾値を設定する処理を実行する構成である
    ことを特徴とする請求項6に記載の符号化処理装置。
  8. 【請求項8】前記量子化処理手段の適用する量子化処理
    は、 可変長ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)に
    基づく処理であり、 ブロック内の画素値に基づいて、最小値(MIN)、ダ
    イナミックレンジ(DR)値を算出し、さらに、ダイナ
    ミックレンジ(DR)に基づいて、前記閾値に応じて設
    定される量子化ビット数に応じた量子化コード(Qコー
    ド)を生成する処理を実行する構成であることを特徴と
    する請求項6に記載の符号化処理装置。
  9. 【請求項9】画像データの符号化処理を実行する符号化
    処理装置であり、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位で
    の画素値分布データを取得し、取得データに基づいて量
    子化処理態様を決定する量子化態様決定処理手段と、 前記量子化態様決定処理手段の決定した量子化態様に応
    じて、ブロック単位での符号化データとしてのブロック
    情報を生成する量子化処理手段とを有し、 前記量子化態様決定処理手段は、 ブロック内画素の画素値に基づくソートデータにおける
    隣接画素値の差分と予め定めた画素値差分閾値[Vt
    h]とを比較し、前記ソートデータ中の隣接画素値の差
    分が前記画素値差分閾値[Vth]以上のデータを含む
    場合に、ブロック内画素を複数の集合として分離設定
    し、設定集合単位での処理を決定する構成であることを
    特徴とする符号化処理装置。
  10. 【請求項10】前記量子化態様決定処理手段は、 前記集合内に含まれる画素数と、予め定めた画素数閾値
    [P]とを比較し、前記集合内に含まれる画素数が、前
    記画素数閾値[P]未満である場合において、該集合内
    の画素値データを前記ブロック情報に格納する量子化態
    様を決定する構成であることを特徴とする請求項9に記
    載の符号化処理装置。
  11. 【請求項11】前記量子化処理手段の適用する量子化処
    理は、 ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)に基づく
    処理であり、 設定された集合が無い場合は前記ブロックに含まれる画
    素値に対応する最小値(MIN)、およびダイナミック
    レンジ(DR)を適用し、設定された集合がある場合
    は、集合に含まれる画素値に対応する最小値(MI
    N)、およびダイナミックレンジ(DR)を適用して、
    量子化コード(Qコード)を算出する処理を実行する構
    成であることを特徴とする請求項9に記載の符号化処理
    装置。
  12. 【請求項12】画像符号化データの復号処理を実行する
    復号処理装置であり、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位
    で、最小値(MIN)、 ダイナミックレンジ(DR)、および画素値対応の量子
    化コード(Qコード)を有するブロック情報を入力し、
    最小値に基づいてダイナミックレンジデータ格納ビット
    数を判定し、ビット数調整処理を実行するビット数調整
    手段と、 前記ビット数調整手段の調整処理済みブロック情報に基
    づく復号処理を実行する復号処理手段と、を有すること
    を特徴とする復号処理装置。
  13. 【請求項13】前記ビット数調整手段は、 ダイナミックレンジデータ格納ビット列の上位ビットに
    0を付加することによりビット数調整処理を実行する構
    成であることを特徴とする請求項12に記載の復号処理
    装置。
  14. 【請求項14】前記復号処理手段の適用する復号処理
    は、 ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)に基づく
    復号処理であり、 前記ブロック情報内の最小値(MIN)、ダイナミック
    レンジ(DR)、および画素値対応の量子化コード(Q
    コード)に基づいて、量子化コード(Qコード)の逆量
    子化処理を実行する構成であることを特徴とする請求項
    12に記載の復号処理装置。
  15. 【請求項15】画像符号化データの復号処理を実行する
    復号処理装置であり、 画像符号化データとして、画像を構成する分割領域であ
    るブロック単位の符号化情報としてのブロック情報に格
    納された量子化態様識別フラグに基づいて、量 子化態様を判別する符号化データ解析手段と、 前記符号化データ解析手段の解析結果に基づいて、前記
    ブロック情報に基づく復号処理を実行する復号処理手段
    と、 前記符号化データ解析手段の解析結果に基づいて、前記
    ブロック情報から画素値データを取得する画素値データ
    取得部と、 を有することを特徴とする復号処理装置。
  16. 【請求項16】前記複合処理装置は、さらに、 前記複合処理手段の復号画素値および、前記画素値デー
    タ取得部の取得した画素値データに基づいてブロック内
    復元画素データを生成する画素位置調整処理手段を有す
    ることを特徴とする請求項15に記載の復号処理装置。
  17. 【請求項17】前記復号処理手段の適用する復号処理
    は、 ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)に基づく
    逆量子化処理であり、 前記ブロック情報にブロック内画素の位置部画素からな
    る集合単位のADRC量子化データを含む場合は、集合
    単位の最小値(MIN)、およびダイナミックレンジ
    (DR)を適用して、集合単位の量子化コード(Qコー
    ド)に基づく逆量子化処理を実行する構成であることを
    特徴とする15に記載の復号処理装置。
  18. 【請求項18】画像データの符号化処理を実行する符号
    化処理方法であり、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位
    で、ダイナミックレンジおよび最小値データを設定し、
    ブロック内画素値の量子化処理を実行する量子化処理ス
    テップと、 前記量子化処理に適用するダイナミックレンジおよび最
    小値データの最適値を、量子化データに基づく復号画素
    値と元画素値との差分に基づいて判定する最適値算出処
    理ステップを有し、 前記量子化処理ステップは、前記最適値算出処理ステッ
    プにおいて算出したダイナミックレンジおよび最小値デ
    ータに基づく量子化データをブロック単位の符号化デー
    タとして出力することを特徴とする符号化処理方法。
  19. 【請求項19】画像データの符号化処理を実行する符号
    化処理方法であり、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位で
    設定されるダイナミックレンジおよび最小値データに基
    づいてブロック内画素値の量子化処理を実行し、最小値
    (MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、および画素
    値対応の量子化コード(Qコード)を有するブロック情
    報の生成処理を実行する量子化処理ステップと、 ブロック内画素の最小値(MIN)に基づいて、前記ブ
    ロック情報に格納するダイナミックレンジデータのビッ
    ト数を設定するダイナミックレンジ・ビット数決定ステ
    ップとを有し、 前記量子化処理ステップは、前記ダイナミックレンジ・
    ビット数決定ステップにおいて設定したビット数に応じ
    たビット領域をブロック情報のダイナミックレンジデー
    タ格納領域として設定する処理を実行することを特徴と
    する符号化処理方法。
  20. 【請求項20】画像データの符号化処理を実行する符号
    化処理方法であり、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位の
    ダイナミックレンジ(DR)に基づいて量子化ビット数
    を設定し、ブロック内画素値に応じた量子化コード(Q
    コード)を、設定ビット数からなる量子化データとして
    生成する量子化処理ステップを有し、 前記量子化処理ステップは、 前記量子化ビット数の変更ポイントとしての閾値を目標
    圧縮率に応じて動的に変更して、量子化ビット数の変更
    設定処理を実行し、各ブロックのダイナミックレンジに
    対応した設定量子化ビット数に従って、ブロック単位の
    量子化データ生成処理を実行することを特徴とする符号
    化処理方法。
  21. 【請求項21】画像データの符号化処理を実行する符号
    化処理方法であり、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位で
    の画素値分布データを取得し、取得データに基づいて量
    子化処理態様を決定する量子化態様決定処理ステップ
    と、 前記量子化態様決定処理ステップにおいて決定した量子
    化態様に応じて、ブロック単位での符号化データとして
    のブロック情報を生成する量子化処理ステップとを有
    し、 前記量子化態様決定処理ステップは、 ブロック内画素の画素値に基づくソートデータにおける
    隣接画素値の差分と予め定めた画素値差分閾値[Vt
    h]とを比較し、前記ソートデータ中の隣接画素値の差
    分が前記画素値差分閾値[Vth]以上のデータを含む
    場合に、ブロック内画素を複数の集合として分離設定
    し、設定集合単位での処理を決定することを特徴とする
    符号化処理方法。
  22. 【請求項22】画像符号化データの復号処理を実行する
    復号処理方法であり、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位
    で、最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、
    および画素値対応の量子化コード(Qコード)を有する
    ブロック情報を入力し、最小値に基づいてダイナミック
    レンジデータ格納ビット数を判定し、ビット数調整処理
    を実行するビット数調整ステップと、 前記ビット数調整手段の調整処理済みブロック情報に基
    づく復号処理を実行する復号処理ステップと、 を有することを特徴とする復号処理方法。
  23. 【請求項23】画像符号化データの復号処理を実行する
    復号処理方法であり、 画像符号化データとして、画像を構成する分割領域であ
    るブロック単位の符号化情報としてのブロック情報に格
    納された量子化態様識別フラグに基づいて、量子化態様
    を判別する符号化データ解析ステップと、 前記符号化データ解析ステップにおける解析結果に基づ
    いて、前記ブロック情報に基づく復号処理を実行する復
    号処理ステップと、 前記符号化データ解析ステップにおける解析結果に基づ
    いて、前記ブロック情報から画素値データを取得する画
    素値データ取得ステップと、 を有することを特徴とする復号処理方法。
  24. 【請求項24】画像データの符号化処理の実行プログラ
    ムとしてのコンピュータ・プログラムであって、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位
    で、ダイナミックレンジおよび最小値データを設定し、
    ブロック内画素値の量子化処理を実行する量子化処理ス
    テップと、 前記量子化処理に適用するダイナミックレンジおよび最
    小値データの最適値を、量子化データに基づく復号画素
    値と元画素値との差分に基づいて判定する最適値算出処
    理ステップを有し、 前記量子化処理ステップは、前記最適値算出処理ステッ
    プにおいて算出したダイナミックレンジおよび最小値デ
    ータに基づく量子化データをブロック単位の符号化デー
    タとして出力するステップを含むことを特徴とするコン
    ピュータ・プログラム。
  25. 【請求項25】画像データの符号化処理の実行プログラ
    ムとしてのコンピュータ・プログラムであって、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位で
    設定されるダイナミックレンジおよび最小値データに基
    づいてブロック内画素値の量子化処理を実行し、最小値
    (MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、および画素
    値対応の量子化コード(Qコード)を有するブロック情
    報の生成処理を実行する量子化処理ステップと、 ブロック内画素の最小値(MIN)に基づいて、前記ブ
    ロック情報に格納するダイナミックレンジデータのビッ
    ト数を設定するダイナミックレンジ・ビット数決定ステ
    ップとを有し、 前記量子化処理ステップは、前記ダイナミックレンジ・
    ビット数決定ステップにおいて設定したビット数に応じ
    たビット領域をブロック情報のダイナミックレンジデー
    タ格納領域として設定する処理を実行するステップを含
    むことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  26. 【請求項26】画像データの符号化処理の実行プログラ
    ムとしてのコンピュータ・プログラムであって、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位の
    ダイナミックレンジ(DR)に基づいて量子化ビット数
    を設定し、ブロック内画素値に応じた量子化コード(Q
    コード)を、設定ビット数からなる量子化データとして
    生成する量子化処理ステップを有し、 前記量子化処理ステップは、 前記量子化ビット数の変更ポイントとしての閾値を目標
    圧縮率に応じて動的に変更して、量子化ビット数の変更
    設定処理を実行し、各ブロックのダイナミックレンジに
    対応した設定量子化ビット数に従って、ブロック単位の
    量子化データ生成処理を実行するステップを含むことを
    特徴とするコンピュータ・プログラム。
  27. 【請求項27】画像データの符号化処理の実行プログラ
    ムとしてのコンピュータ・プログラムであって、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位で
    の画素値分布データを取得し、取得データに基づいて量
    子化処理態様を決定する量子化態様決定処理ステップ
    と、 前記量子化態様決定処理ステップにおいて決定した量子
    化態様に応じて、ブロック単位での符号化データとして
    のブロック情報を生成する量子化処理ステップとを有
    し、 前記量子化態様決定処理ステップは、 ブロック内画素の画素値に基づくソートデータにおける
    隣接画素値の差分と予め定めた画素値差分閾値[Vt
    h]とを比較し、前記ソートデータ中の隣接画素値の差
    分が前記画素値差分閾値[Vth]以上のデータを含む
    場合に、ブロック内画素を複数の集合として分離設定
    し、設定集合単位での処理を決定するステッ プを含むことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  28. 【請求項28】画像符号化データの復号処理の実行プロ
    グラムとしてのコンピュータ・プログラムであって、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位
    で、最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、
    および画素値対応の量子化コード(Qコード)を有する
    ブロック情報を入力し、最小値に基づいてダイナミック
    レンジデータ格納ビット数を判定し、ビット数調整処理
    を実行するビット数調整ステップと、前記ビット数調整
    手段の調整処理済みブロック情報に基づく復号処理を実
    行する復号処理ステップと、 を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  29. 【請求項29】画像符号化データの復号処理の実行プロ
    グラムとしてのコンピュータ・プログラムであって、 画像符号化データとして、画像を構成する分割領域であ
    るブロック単位の符号化情報としてのブロック情報に格
    納された量子化態様識別フラグに基づいて、量子化態様
    を判別する符号化データ解析ステップと、 前記符号化データ解析ステップにおける解析結果に基づ
    いて、前記ブロック情報に基づく復号処理を実行する復
    号処理ステップと、 前記符号化データ解析ステップにおける解析結果に基づ
    いて、前記ブロック情報から画素値データを取得する画
    素値データ取得ステップと、 を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  30. 【請求項30】画像データの符号化処理の実行コンピュ
    ータ・プログラムを格納したプログラム記録媒体であっ
    て、前記コンピュータ・プログラムは、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位
    で、ダイナミックレンジおよび最小値データを設定し、
    ブロック内画素値の量子化処理を実行する量子化処理ス
    テップと、 前記量子化処理に適用するダイナミックレンジおよび最
    小値データの最適値を、量子化データに基づく復号画素
    値と元画素値との差分に基づいて判定する最適値算出処
    理ステップを有し、 前記量子化処理ステップは、前記最適値算出処理ステッ
    プにおいて算出したダイナミックレンジおよび最小値デ
    ータに基づく量子化データをブロック単位の符号化デー
    タとして出力するステップを含むことを特徴とするプロ
    グラム記録媒体。
  31. 【請求項31】画像データの符号化処理の実行コンピュ
    ータ・プログラムを格納したプログラム記録媒体であっ
    て、前記コンピュータ・プログラムは、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位で
    設定されるダイナミックレンジおよび最小値データに基
    づいてブロック内画素値の量子化処理を実行し、最小値
    (MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、および画素
    値対応の量子化コード(Qコード)を有するブロック情
    報の生成処理を実行する量子化処理ステップと、 ブロック内画素の最小値(MIN)に基づいて、前記ブ
    ロック情報に格納するダイナミックレンジデータのビッ
    ト数を設定するダイナミックレンジ・ビット数決定ステ
    ップとを有し、 前記量子化処理ステップは、前記ダイナミックレンジ・
    ビット数決定ステップにおいて設定したビット数に応じ
    たビット領域をブロック情報のダイナミックレンジデー
    タ格納領域として設定する処理を実行するステップを含
    むことを特徴とするプログラム記録媒体。
  32. 【請求項32】画像データの符号化処理の実行コンピュ
    ータ・プログラムを格納したプログラム記録媒体であっ
    て、前記コンピュータ・プログラムは、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位の
    ダイナミックレンジ(DR)に基づいて量子化ビット数
    を設定し、ブロック内画素値に応じた量子化コード(Q
    コード)を、設定ビット数からなる量子化データとして
    生成する量子化処理ステップを有し、 前記量子化処理ステップは、 前記量子化ビット数の変更ポイントとしての閾値を目標
    圧縮率に応じて動的に変更して、量子化ビット数の変更
    設定処理を実行し、各ブロックのダイナミックレンジに
    対応した設定量子化ビット数に従って、ブロック単位の
    量子化データ生成処理を実行するステップを含むことを
    特徴とするプログラム記録媒体。
  33. 【請求項33】画像データの符号化処理の実行コンピュ
    ータ・プログラムを格納したプログラム記録媒体であっ
    て、前記コンピュータ・プログラムは、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位で
    の画素値分布データを取得し、取得データに基づいて量
    子化処理態様を決定する量子化態様決定処理ステップ
    と、 前記量子化態様決定処理ステップにおいて決定した量子
    化態様に応じて、ブロック単位での符号化データとして
    のブロック情報を生成する量子化処理ステップとを有
    し、 前記量子化態様決定処理ステップは、 ブロック内画素の画素値に基づくソートデータにおける
    隣接画素値の差分と予め定めた画素値差分閾値[Vt
    h]とを比較し、前記ソートデータ中の隣接画素値の差
    分が前記画素値差分閾値[Vth]以上のデータを含む
    場合に、ブロック内画素を複数の集合として分離設定
    し、設定集合単位での処理を決定するステップを含むこ
    とを特徴とするプログラム記録媒体。
  34. 【請求項34】画像符号化データの復号処理の実行コン
    ピュータ・プログラムを格納したプログラム記録媒体で
    あって、前記コンピュータ・プログラムは、 画像を構成する分割領域として設定するブロック単位
    で、最小値(MIN)、ダイナミックレンジ(DR)、
    および画素値対応の量子化コード(Qコード)を有する
    ブロック情報を入力し、最小値に基づいてダイナミック
    レンジデータ格納ビット数を判定し、ビット数調整処理
    を実行するビット数調整ステップと、前記ビット数調整
    手段の調整処理済みブロック情報に基づく復号処理を実
    行する復号処理ステップと、 を有することを特徴とするプログラム記録媒体。
  35. 【請求項35】画像符号化データの復号処理の実行コン
    ピュータ・プログラムを格納したプログラム記録媒体で
    あって、前記コンピュータ・プログラムは、 画像符号化データとして、画像を構成する分割領域であ
    るブロック単位の符号化情報としてのブロック情報に格
    納された量子化態様識別フラグに基づいて、量子化態様
    を判別する符号化データ解析ステップと、 前記符号化データ解析ステップにおける解析結果に基づ
    いて、前記ブロック情報に基づく復号処理を実行する復
    号処理ステップと、 前記符号化データ解析ステップにおける解析結果に基づ
    いて、前記ブロック情報から画素値データを取得する画
    素値データ取得ステップと、 を有することを特徴とするプログラム記録媒体。
JP2002052858A 2002-02-28 2002-02-28 符号化処理装置、復号処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム Expired - Fee Related JP4055434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002052858A JP4055434B2 (ja) 2002-02-28 2002-02-28 符号化処理装置、復号処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002052858A JP4055434B2 (ja) 2002-02-28 2002-02-28 符号化処理装置、復号処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007280196A Division JP4506811B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 符号化処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003259368A true JP2003259368A (ja) 2003-09-12
JP2003259368A5 JP2003259368A5 (ja) 2005-08-11
JP4055434B2 JP4055434B2 (ja) 2008-03-05

Family

ID=28664439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002052858A Expired - Fee Related JP4055434B2 (ja) 2002-02-28 2002-02-28 符号化処理装置、復号処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4055434B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1691488A1 (en) 2005-02-08 2006-08-16 Sony Corporation Quantization-precision-reproduction method, quantization-precision-reproduction device, image-pickup device, information-processing device, and program
JP2006217340A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Sony Corp 符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システムおよび画像処理方法、記録媒体、並びにプログラム
JP2006217341A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Sony Corp 符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システムおよび画像処理方法、記録媒体、並びにプログラム
JP2006215449A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Sony Corp 符号化装置および方法、再生装置および方法、プログラム、記録媒体、並びにデータ処理システム
WO2013008370A1 (ja) * 2011-07-13 2013-01-17 パナソニック株式会社 画像圧縮装置、画像伸長装置および画像処理装置
JP5263854B1 (ja) * 2013-02-25 2013-08-14 株式会社ドクターネット 画像圧縮装置、画像解凍装置、画像圧縮プログラム、画像解凍プログラム及びデータ構造
US8610738B2 (en) 2008-12-26 2013-12-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Image processing apparatus and method with dynamic range processing

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006217340A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Sony Corp 符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システムおよび画像処理方法、記録媒体、並びにプログラム
JP2006217341A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Sony Corp 符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システムおよび画像処理方法、記録媒体、並びにプログラム
US7957471B2 (en) 2005-02-04 2011-06-07 Sony Corporation Encoding apparatus and method, decoding apparatus and method, image processing system and method, and recording medium
JP4556125B2 (ja) * 2005-02-04 2010-10-06 ソニー株式会社 符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システム、記録媒体、並びにプログラム
JP4556124B2 (ja) * 2005-02-04 2010-10-06 ソニー株式会社 符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システム、記録媒体、並びにプログラム
JP4622558B2 (ja) * 2005-02-07 2011-02-02 ソニー株式会社 符号化装置および方法、プログラム、記録媒体、並びにデータ処理システム
JP2006215449A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Sony Corp 符号化装置および方法、再生装置および方法、プログラム、記録媒体、並びにデータ処理システム
US7265687B2 (en) 2005-02-08 2007-09-04 Sony Corporation Quantization-precision-reproduction method, quantization-precision-reproduction device, image-pickup device, information-processing device, and program
EP1691488A1 (en) 2005-02-08 2006-08-16 Sony Corporation Quantization-precision-reproduction method, quantization-precision-reproduction device, image-pickup device, information-processing device, and program
US8610738B2 (en) 2008-12-26 2013-12-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Image processing apparatus and method with dynamic range processing
WO2013008370A1 (ja) * 2011-07-13 2013-01-17 パナソニック株式会社 画像圧縮装置、画像伸長装置および画像処理装置
CN102972023A (zh) * 2011-07-13 2013-03-13 松下电器产业株式会社 图像压缩装置、图像解压缩装置以及图像处理装置
US8705880B2 (en) 2011-07-13 2014-04-22 Panasonic Corporation Image compression device, image expansion device, and image processing apparatus
JPWO2013008370A1 (ja) * 2011-07-13 2015-02-23 パナソニック株式会社 画像圧縮装置、画像伸長装置および画像処理装置
CN102972023B (zh) * 2011-07-13 2016-09-28 松下知识产权经营株式会社 图像压缩装置、图像解压缩装置以及图像处理装置
JP5263854B1 (ja) * 2013-02-25 2013-08-14 株式会社ドクターネット 画像圧縮装置、画像解凍装置、画像圧縮プログラム、画像解凍プログラム及びデータ構造
WO2014129308A1 (ja) * 2013-02-25 2014-08-28 株式会社ドクターネット 画像圧縮装置、画像解凍装置、画像圧縮プログラム、画像解凍プログラム及びデータ構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4055434B2 (ja) 2008-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6611620B1 (en) Reversible coding method, reversible coding apparatus, and memory medium used therein
US6061474A (en) Image processing apparatus and method
JP2005348390A (ja) 画像符号化装置及び画像復号装置及びそれらの制御方法、並びに、コンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体
JP6681383B2 (ja) エンコーダ、デコーダ、および方法
JP2003018599A (ja) 画像符号化装置および方法
JP4506811B2 (ja) 符号化処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
US9525880B2 (en) Lossless video data compressor with very high data rate
JP2003259368A (ja) 符号化処理装置、復号処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
KR19980065442A (ko) 윤곽선 영상 부호화기
JP2003244696A (ja) 符号化処理装置、復号処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP4016662B2 (ja) 符号化処理装置、復号処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
JPH118848A (ja) 画像符号化方法および画像符号化装置
JP2003259368A5 (ja)
EP3429204B1 (en) Encoding device and encoding method
JPS63305672A (ja) 多値画像のブロック符号化装置
JP2003259393A (ja) 符号化処理装置、復号処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP4139657B2 (ja) 映像信号の符号化装置および復号化装置
JPH10187999A (ja) 輪郭線映像信号符号化装置
US20240015299A1 (en) Method and image processor unit for processing image data of an image sensor
WO1998044741A1 (en) Dynamic image data encoder, dynamic image data decoder and method therefor
JP2598410B2 (ja) 符号化装置
JPH11136674A (ja) 画像符号化方法及び記憶媒体
KR100261251B1 (ko) 영상신호 특성분류를 이용한 양자화 간격 결정방법 및 장치
JP6572093B2 (ja) 画像符号化装置及びその制御方法
JP2003299120A (ja) カラー画像圧縮方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071203

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees