JP2003258500A - 部品装着確認方法および部品装着確認装置 - Google Patents

部品装着確認方法および部品装着確認装置

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JP2003258500A
JP2003258500A JP2002060851A JP2002060851A JP2003258500A JP 2003258500 A JP2003258500 A JP 2003258500A JP 2002060851 A JP2002060851 A JP 2002060851A JP 2002060851 A JP2002060851 A JP 2002060851A JP 2003258500 A JP2003258500 A JP 2003258500A
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Japan
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component
mounting
mounting surface
light beam
electronic component
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JP2002060851A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Suhara
信介 須原
Takehiro Ido
武洋 井土
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Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ビームを用いて部品が装着されているか否
かを検出する部品装着確認方法および装置において、誤
検知が生じないようにする。 【解決手段】 基板Sの装着面Saの部品Pが装着され
る位置に薄板状の光ビームLBを照射し、この光ビーム
が当たって生じるライン光Lを観察することにより装着
面への部品の装着の有無を判断するものにおいて、光ビ
ームはその中心面が装着面に対しほゞ直交するように照
射し、ライン光の観察は光ビームの中心面から離れた位
置より行う。光ビームは斜め上方から装着面を照射し、
光ビームの照射およびライン光の観察は、部品を装着面
に装着する動作が終了した直後に行うのがよい。上記照
射および観察は部品を装着面に装着する動作の開始直前
および終了直後に行ってもよく、その場合の部品装着の
有無の判断は、装着動作の前後に得られたライン光の画
像を比較することにより行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を基板に
実装してプリント回路基板を製造する技術などにおい
て、部品が装着面に装着されたか否かを確認する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品を基板に実装するには、基板の
所定位置に予めクリームハンダあるいは熱硬化性の接着
剤をスクリーン印刷などにより塗布し、その位置に電子
部品を装着し加熱してハンダ付けあるいは接着してい
る。接着剤の場合はUV硬化性の接着剤を使用し、紫外
線照射により硬化させて接着することも行われている。
基板上の所定位置に対する各電子部品の装着には、ロー
タリータイプまたはガントリータイプの装着機が使用さ
れるが、何れの場合にも装着機の一部である装着ヘッド
により吸着保持して基板上に搬入した電子部品を基板の
装着面に移し換えることにより行っている。
【0003】この移し換えの際に電子部品が装着ヘッド
から離れずにそのまま運び去られて、その電子部品が基
板に装着されないというエラーが生じることがある。そ
の場合はプリント回路基板は部品不足の不良品となり、
これを発見するにはその後に全ての電子部品の装着検査
をまとめて行う必要がある。また電子部品を吸着したま
ま運び去った装着ヘッドは、次の部品装着サイクルの部
品吸着ステーションで次の電子部品を吸着しようとする
が、電子部品を重ねて吸着することになるので電子部品
を破損したり装着ヘッドに故障を生じたりするおそれが
ある。
【0004】このような問題を解決する手段としては、
出願人が先に提案した特願平9−21674号(特開平
10−224099号公報参照)の技術がある。これは
装着ヘッドにより装着面Saに電子部品を装着した直後
に、図7および図8に示すように、装着した電子部品P
に斜め上方からレーザ光射出装置1からの薄板状のレー
ザビームLBを照射し、このレーザビームLBが電子部
品Pまたは装着面Saに当たって生じたライン光Lを反
対側の斜め上方に設けたカメラ2により観察することに
より電子部品Pが装着面Saに装着されたか否かを判断
するものである。このレーザ光射出装置1は、図に示す
ように、薄板状のレーザビームLBの中心面が装着面S
aに対し相当傾斜するように配置されている。
【0005】正常な状態では図7および図8(a1)に示す
ように、レーザビームLBは基板Sの装着面Saに装着
された電子部品Pの上面とその両側の装着面Saに当た
って、電子部品Pの上面上の部分Laと電子部品Pの両
側の装着面Sa上の部分Lbよりなるライン光Lを生じ
る。このライン光Lをカメラ2により観察すれば、図8
(a2)に示すように、中央の部分Laと両側の部分Lbに
段差があるライン光Lの画像が得られる。一方、電子部
品Pが装着されていなければ装着面Saに当たった単純
な一直線のライン光Lの画像が得られるだけであるの
で、カメラ2により得られたライン光Lの画像が上述の
ような段差があるものであることを確認することによ
り、電子部品Pが装着面Saに装着されていることを検
出することができる。これにより部品不足によるプリン
ト回路基板の不良を部品装着工程で発見し、また電子部
品を重ねて吸着することによる電子部品の破損や装着ヘ
ッドの故障を防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電子部品Pを装着する
基板Sは、通常は図2および図3に示すように両側部を
XYテーブル17に支持しているので、基板Sの平坦度
のばらつきにより装着される電子部品Pには高さ方向の
位置のばらつきが生じる。上述した従来技術による電子
部品Pが装着されたか否かを判断する技術では、装着面
Saに対するレーザビームLBの中心面の傾斜角を直角
よりもある程度小さくする必要があるので、電子部品P
に高さ方向位置のばらつきが生じると、電子部品Pの上
面に生じるライン光Lの部分Laは位置が変化する。そ
してこのばらつきが大きくなってレーザビームLBが電
子部品Pの上面から外れると電子部品Pの装着の有無に
ついて誤検知が生じるという問題がある。
【0007】すなわち、基板Sの装着面Saが設計上の
位置である基準位置Sa0 よりある程度以上下がると、
図8(b1)に示すように、レーザビームLBは電子部品P
の上面から外れて全て装着面Saに当たるので、カメラ
2により観察したライン光Lの画像は、図8(b2)に示す
ように、電子部品Pが装着されなかった場合と同じ単純
な一直線となる。また基板Sの装着面Saが設計上の位
置である基準位置Sa0 よりある程度以上上がると、図
8(c1)に示すように、電子部品Pの上面から外れたレー
ザビームLBは電子部品Pの側面に当たってレーザ光射
出装置1側に戻されるので、カメラ2により観察したラ
イン光Lの画像は、図8(c2)に示すように、電子部品P
の両側の部分Lbだけとなる。そしてこの何れの場合に
も、電子部品Pが装着されているにもかかわらず装着さ
れていないと判断する誤検知を生じるという問題があ
る。
【0008】本発明は、部品が装着面に装着されている
か否かを検出する薄板状の光ビームを、その中心面が前
記装着面Saに対しほゞ直交するように照射することに
より、部品に高さ方向位置のばらつきが生じても光ビー
ム(レーザビーム)が部品の上面から外れないようにし
て部品の装着の有無について誤検知が生じないようにす
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
る部品装着確認方法は、基板の装着面の部品が装着され
る位置に薄板状の光ビームを照射し、この光ビームが当
たって生じるライン光を観察することにより部品が装着
面に装着されたか否かを判断する部品装着確認方法にお
いて、薄板状の光ビームはその中心面が装着面に対しほ
ゞ直交するように照射し、ライン光の観察は光ビームの
中心面から離れた位置より行うことを特徴とするもので
ある。
【0010】前項に記載の部品装着確認方法における光
ビームは斜め上方から装着面を照射し、光ビームの照射
およびライン光の観察は部品を装着面に装着する動作が
終了した直後に行うことが好ましい。
【0011】前2項に記載の部品装着確認方法は、光ビ
ームの照射およびライン光の観察は部品を装着面に装着
する動作の開始直前および終了直後に行い、部品が装着
されたか否かの判断は部品の装着動作の前後における観
察により得られたライン光の画像を比較することにより
行うことが好ましい。
【0012】前項に記載の部品装着確認方法は、光ビー
ムは薄板状のものに代えて細い棒状のものとして斜め上
方から装着面を照射し、部品が装着されたか否かの判断
は部品の装着動作の前後における観察により得られた細
い棒状の光ビームによるスポット光の位置を比較するこ
とにより行うようにしてもよい。
【0013】前々項に記載の部品装着確認方法は、光ビ
ームは薄板状のものに代えて円錐状に広がるものとして
斜め上方から装着面を照射し、この照射部分の観察は装
着面と直交する方向から見て光ビームから離れた位置よ
り行い、部品が装着されたか否かの判断は部品の装着動
作の前後における観察により得られた円錐状の光ビーム
による画像を比較することにより行うようにしてもよ
い。
【0014】本発明による部品装着確認方法は、基板の
装着面の部品が装着される位置付近を観察することによ
り部品が装着面に装着されたか否かを判断する部品装着
確認方法において、観察を行う観察装置は複数個として
装着面と直交する方向から見て互いに異なる方向から装
着面の部品が装着される位置付近を観察することを特徴
とするものである。
【0015】また本発明による部品装着確認装置は、基
板の装着面の部品が装着される位置に薄板状の光ビーム
を照射する光射出装置と、光ビームが当たって生じるラ
イン光を観察する観察装置を備えてなる、部品が装着面
に装着されたか否かを判断する部品装着確認装置におい
て、光射出装置は薄板状の光ビームの中心面が装着面に
対しほゞ直角に照射されるように配置し、観察装置は光
ビームの中心面から離れた位置に配置したことを特徴と
するものである。
【0016】前項に記載の部品装着確認装置は、部品を
搬入して装着面に装着する装着ヘッドをさらに備えたも
のとし、光射出装置は光ビームが斜め上方から装着面を
照射するように配置し、光射出装置および観察装置は装
着ヘッドによる部品の装着動作が終了した直後に作動し
て光ビームの照射およびライン光の観察を行うものとす
ることが好ましい。
【0017】前2項に記載の部品装着確認装置の光射出
装置および観察装置は機枠に固定された部分にまたは装
着ヘッドに取り付けることが好ましい。
【0018】
【発明の作用および効果】本発明の部品装着確認方法に
よれば、薄板状の光ビームをその中心面が装着面に対し
ほゞ直交するように照射し、またライン光の観察を光ビ
ームの中心面から離れた位置より行うようにしたので、
基板の平坦度のばらつきなどにより装着される電子部品
に高さ方向位置のばらつきが生じても光ビームが部品の
上面から外れることはない。これにより、部品が装着さ
れている限り薄板状の光ビームは常に装着面および部品
の上面の両方に当たって、装着面よりも高い部品の上面
上の部分と部品両側の装着面上の部分の高低二段よりな
るライン光を生じ、このライン光を光ビームの中心面か
ら離れた位置より観察することによりこのライン光が高
低二段であるか否かの確認を容易に行うことができる。
従って部品が装着面上に装着されているか否かの確認を
常に確実にかつ容易に行うことができる。
【0019】光ビームは斜め上方から装着面を照射し、
光ビームの照射およびライン光の観察は部品を装着面に
装着する動作が終了した直後に行うようにした部品装着
確認方法によれば、部品を装着面上に装着した直後にそ
の位置において直ちに光ビームを照射して部品の装着の
有無を確認できるので、確認に要する時間を大幅に短縮
して生産性を向上させることができる。
【0020】光ビームの照射およびライン光の観察は部
品を装着面に装着する動作の開始直前および終了直後に
行い、部品が装着されたか否かの判断は部品の装着動作
の前後における観察により得られたライン光の画像を比
較することにより行うようにした部品装着確認方法によ
っても、前各項の部品装着確認方法と同様、部品が装着
面上に装着されているか否かの確認を常に確実に、かつ
短い時間で行うことができる。
【0021】光ビームは薄板状のものに代えて細い棒状
のものとして斜め上方から装着面を照射し、部品が装着
されたか否かの判断は部品の装着動作の前後における観
察により得られた細い棒状の光ビームによるスポット光
の位置を比較することにより行うようにした部品装着確
認方法によっても、前各項の部品装着確認方法と同様、
部品が装着面上に装着されているか否かの確認を常に確
実に、また短い時間で行うことができる。
【0022】光ビームは薄板状のものに代えて円錐状に
広がるものとして斜め上方から装着面を照射し、この照
射部分の観察は装着面と直交する方向から見て光ビーム
から離れた位置より行い、部品が装着されたか否かの判
断は部品の装着動作の前後における観察により得られた
円錐状の光ビームによる画像を比較することにより行う
ようにした部品装着確認方法によっても、前各項の部品
装着確認方法と同様、部品が装着面上に装着されている
か否かの確認を常に確実に、また短い時間で行うことが
できる。
【0023】基板の装着面の部品が装着される位置付近
を観察することにより部品が装着面に装着されたか否か
を判断する部品装着確認方法において、観察を行う観察
装置は複数個として装着面と直交する方向から見て互い
に異なる方向から装着面の部品が装着される位置付近を
観察するようにした部品装着確認方法によれば、部品の
形状を立体的に捕らえることができるので、前各項の部
品装着確認方法と同様、部品が装着面上に装着されてい
るか否かの確認を常に確実に、また短い時間で行うこと
ができるのに加えて、電子部品の装着精度や形状が適切
であるか否かの判断もでき、不良基板の生産を防ぐこと
ができる。
【0024】また本発明の部品装着確認装置によれば、
光射出装置は薄板状の光ビームの中心面が装着面に対し
ほゞ直角に照射されるように配置し、観察装置は光ビー
ムの中心面から離れた位置に配置したので、基板の平坦
度のばらつきなどにより装着される電子部品に高さ方向
位置のばらつきが生じても光射出装置からの光ビームが
部品の上面から外れることはない。これにより、部品が
装着されている限り薄板状の光ビームは常に装着面およ
び部品の上面の両方に当たって、装着面よりも高い部品
の上面上の部分と部品両側の装着面上の部分の高低二段
よりなるライン光を生じ、またこのライン光を光ビーム
の中心面から離れた位置に配置した観察装置により観察
することによりこのライン光が高低二段であるか否かの
確認を容易に行うことができる。従って部品が装着面上
に装着されているか否かの確認を常に確実かつ容易に行
うことができる。
【0025】部品を搬入して装着面に装着する装着ヘッ
ドをさらに備えたものとし、光射出装置を光ビームが斜
め上方から装着面を照射するように配置し、光射出装置
および観察装置は装着ヘッドによる部品の装着動作が終
了した直後に作動して光ビームの照射およびライン光の
観察を行うようにした部品装着確認装置によれば、部品
を装着面上に装着した直後にその位置において直ちに光
ビームを照射して部品の装着の有無を確認できるので、
確認に要する時間を大幅に短縮して生産性を向上させる
ことができる。
【0026】光射出装置および観察装置を機枠に固定さ
れた部分に取り付けた部品装着確認装置は、部品の取付
位置が機枠に対し一定の位置となるロータリー式装着機
を用いた電子部品実装装置に使用するのに適している。
また光射出装置および観察装置を部品を保持する装着ヘ
ッドに取り付けた部品装着確認装置は、部品の取付位置
に装着ヘッドが移動するXY移動式装着機を用いた電子
部品実装装置に使用するのに適している。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に図1〜図5により、第1の
実施の形態の説明をする。先ず図2および図3により、
第1の実施の形態の部品装着確認装置を備えた電子部品
実装装置の全体構造の説明をする。なお図2および図3
には、本発明の要部であるレーザ光射出装置(光射出装
置)50は図示されていない。この電子部品実装装置
は、回転体33を有するロータリータイプの装着機30
と、この装着機30の一側の部品供給部Bに電子部品P
を供給する部品供給装置20と、装着機30の他側に設
けられて基板Sを支持する基板支持装置15を備えてい
る。装着機30は、部品供給部Bに供給された電子部品
Pを、回転体33の円周上に配置された装着ヘッド40
により吸着保持して基板支持装置15に支持された基板
Sに自動的に装着するものである。
【0028】基板支持装置15は、機枠10に固定され
た基台16に支持されてX軸およびY軸サーボモータ
(図示省略)により互いに直交する水平なXYの2方向
に移動されるXYテーブル17を備えており、XYテー
ブル17により基板Sを水平に支持して所定位置に位置
決めするものである。部品供給装置20は、図2および
図3に示すように、機枠10に固定された部品供給テー
ブル21によりX方向に移動可能に案内支持された移動
テーブル22と、その上に取り付けられたカセット式フ
ィーダ24よりなるものである。移動テーブル22は、
下方に突出するナット22aとこれにねじ係合されてサ
ーボモータ23により回転駆動される送りねじ23aに
よりX方向に往復動される。図示の実施の形態では、カ
セット式フィーダ24が1組の場合を示したが、カセッ
ト式フィーダ24は複数組をX方向に並べて移動テーブ
ル22上に取り付けてもよい。
【0029】カセット式フィーダ24は、移動テーブル
22上に固定された本体25と、本体25の後部に設け
られた供給リール26と、本体25の先端に設けられた
スプロケット27を備えている。電子部品Pが所定ピッ
チで封入されて供給リール26に巻回保持された細長い
テープ29は、下側のテープ本体29aがスプロケット
27により所定ピッチで引き出され、テープ本体29a
を覆うカバーテープ29bはカバー板28の下側を通る
際にその前部に形成したスリット28aを通して引き剥
がされて巻取りリール26aにより巻き取られる。これ
によりテープ29に封入された電子部品Pは、装着ヘッ
ド40により取り出される毎に、カバーテープ29bが
引き剥がされた状態で、部品取出位置となる本体25の
先端部に順次送り込まれる。
【0030】次に主として図3によりロータリータイプ
の装着機30の説明をする。機枠10に固定された略円
筒状の支持部材31の下側には、鉛直な中心軸を有する
回転軸32が同軸的に軸支されいる。回転軸32は支持
部材31に内蔵されるサーボモータにより、次に述べる
各移動部材35が回転軸32を中心として1回転を8等
分した8つのステーション(図4参照)に対応する位置
で停止するように間欠的に回転される。支持部材31の
下部には外周に沿って突条よりなる立体カム39が形成
され、立体カム39の上側に沿って溝39aが形成され
ている。この立体カム39には、部品供給部Bと対応す
る部品吸着ステーションおよび基板支持装置15側とな
る部品装着ステーション(何れも図4参照)と対応する
位置に、後述する内側ローラ37が通過可能な切欠き3
9bが形成されている。
【0031】回転軸32に固定された回転体33の外周
に45度間隔で固定された上下1対からなる8組のスラ
イダ34には、それぞれ移動部材35がレール35aを
介して回転体33の回転軸線と平行なZ方向に摺動自在
に案内支持されている。各移動部材35の上端から上方
に延びるブラケット36の上部には間をおいて上下各1
対の内側ローラ37および外側ローラ38が設けられ、
各内側ローラ37は転動自在に上下から立体カム39に
係合されている。また、部品吸着ステーションおよび部
品装着ステーションと対応する位置には、それぞれ装着
ヘッド昇降機構(図示省略)により作動される作動板4
3a,43bが配置されている。装着機30が作動され
れば各移動部材35は回転体33とともに回転軸32の
中心軸回りに回転し、この回転に伴い立体カム39によ
り上下動される。部品吸着ステーションおよび部品装着
ステーションでは、各外側ローラ38は上下から作動板
43a,43bに係合され、内側ローラ37は切欠き3
9bの位置となって立体カム39との係合が離脱される
ので、装着ヘッド昇降機構を作動させて作動板43a,
43bを昇降することにより、各移動部材35は昇降さ
れる。
【0032】各移動部材35の下端部には装着ヘッド4
0が上下軸線回りに回転自在に設けられてサーボモータ
42により回転される。移動部材35から突出する装着
ヘッド40の下端には電子部品Pを吸着保持する吸着ノ
ズル41が下方に突出して設けられている。各吸着ノズ
ル41は、開閉弁を設けた管路を介して負圧供給源に接
続されている(何れも図示省略)。吸着ノズル41は実
際には複数個設けて電子部品Pの種類により切換選択す
るようにしているが、図は1個のみを示している。
【0033】図4に示すように、互いに180度位相が
異なる部品吸着ステーションと部品装着ステーションの
間には、フラックス塗布ステーションと画像認識ステー
ションとθ補正ステーションの3ステーションが45度
間隔で設けられ、部品装着ステーションと部品吸着ステ
ーションの間には、θ戻しステーションと部品廃棄ステ
ーションとノズル切換ステーションが45度間隔で設け
られている。
【0034】部品装着ステーションには、本発明の要部
をなすレーザ光射出装置(光射出装置)50およびカメ
ラ(観察装置)51が設けられている。レーザ光射出装
置50は薄板状のレーザビーム(光ビーム)LBを発生
するものであり、主として図1および図4に示すよう
に、薄板状のレーザビームLBの中心面が部品装着ステ
ーションにおいて各装着ヘッド40の吸着ノズル41が
配置される円筒面と接する鉛直な平面と平行で吸着ノズ
ル41の中心線を含む平面と一致するように配置されて
いる。レーザ光射出装置50の光学系の中心線であって
レーザビームLBの中心面内に含まれる光軸LCは、斜
め上方から電子部品Pの上面の中心付近に向かってお
り、これによりレーザビームLBは電子部品Pの装着位
置となる装着面Saを斜め上方から照射している。この
レーザビームLBは基板Sの装着面Saに装着された電
子部品Pとその両側の装着面Saに当たって、電子部品
Pの上面上の部分Laと電子部品Pの両側の装着面Sa
上の部分Lbと電子部品Pの側面上の部分Lcよりなる
ライン光Lを生じる。
【0035】カメラ51は例えばCCDカメラであり、
このレーザビームLBが当たって生じるライン光Lを撮
影するものであり、その光学系の中心線である光軸CC
が部品装着ステーションにおける吸着ノズル41の中心
線と回転体33の中心線を含む鉛直な平面内に内に含ま
れて、斜め上方から電子部品Pの上面の中心付近に向か
うように配置されている。この第1の実施の形態のレー
ザ光射出装置50およびカメラ51は、何れもブラケッ
ト(図示省略)を介して機枠10に取り付けられてい
る。
【0036】フラックス塗布ステーションの下側には、
装着ヘッド40の吸着ノズル41に吸着保持された電子
部品Pの端子に酸化膜除去作用を有するフラックスを塗
布するフラックス転写装置45が設けられ、画像認識ス
テーションの下側には吸着ノズル41に吸着保持された
電子部品Pの吸着保持状態を認識する撮像装置(例えば
CCDカメラ)46が設けられている。
【0037】次に上述した第1の実施の形態の作動の説
明をする。説明を簡略化するために、先ず1つの電子部
品Pについて、基板Sへの取り付け手順を説明する。電
子部品実装装置の制御装置は、先ず次に装着する電子部
品Pが供給されるカセット式フィーダ24先端部の部品
取出位置を部品供給部Bに位置決めし、部品吸着ステー
ションにある移動部材35を作動板43aにより下降上
昇させて、装着ヘッド40下端の吸着ノズル41の下端
に部品取出位置にあった電子部品Pを吸着保持する。次
いで回転体33が回転してその装着ヘッド40はフラッ
クス塗布ステーションに移動され、吸着保持された電子
部品Pがフラックスを塗布するものであればフラックス
転写装置45を作動させてその下面にフラックスを塗布
した後、またフラックスを塗布するものでなければ塗布
することなく、その装着ヘッド40は画像認識ステーシ
ョンに回転される。
【0038】画像認識ステーションでは下側に設けた撮
像装置46により吸着ノズル41に吸着保持した電子部
品Pの画像認識を行って電子部品Pが吸着されているこ
とを確認し、また電子部品Pの中心位置のずれおよび保
持角度のずれを検出する。次いでその装着ヘッド40は
θ補正ステーションに移動され、サーボモータ42によ
り吸着ノズル41中心回りの電子部品Pの角度が補正さ
れる。そしてその装着ヘッド40は部品装着ステーショ
ンに回転され、XYテーブル17により基板Sの位置を
決めてから、作動板43bにより移動部材35が下降上
昇されて、吸着ノズル41の下端に吸着保持されていた
電子部品Pが基板Sの装着面Sa上の所定位置に移し換
えられ装着される。この後、その装着ヘッド40は順次
回転され、θ戻しステーションで装着ヘッド40の回転
角度を基準位置に戻し、吸着ノズル41に電子部品Pが
吸着されて残っていた場合には部品廃棄ステーションで
その電子部品Pを廃棄し、ノズル切換ステーションでは
吸着ノズル41を次に装着する電子部品Pに対応するも
のに切り換えて、次の作動に備える。
【0039】部品装着ステーションにおいて吸着ノズル
41に吸着保持していた電子部品Pを装着面Sa上に移
し換えた後、その装着ヘッド40が次のθ戻しステーシ
ョンに移動する前に、レーザ光射出装置50およびカメ
ラ51により、電子部品Pが装着面Sa上に装着されて
いるか否かの確認を行う。電子部品Pが正常に装着され
ている状態では、移動部材35とともに吸着ノズル41
が上昇した直後にレーザ光射出装置50を作動させれ
ば、照射されたレーザビームLBは、図1および図5(a
1)に示すように、装着された電子部品Pの中央付近とそ
の両側の装着面Saに当たって、電子部品Pの上面の中
央付近を通る部分Laと電子部品Pの両側の装着面Sa
上の部分Lbと電子部品Pの側面上の部分Lcの3部分
よりなるライン光Lを生じ、このライン光Lをレーザビ
ームLBの中心面から側方に離れたカメラ51により観
察すれば、図5(a2)に示すように、中央の部分Laと両
側の部分Lbに段差があるライン光Lの画像が得られ
る。なお、電子部品Pの側面に生じるライン光Lの部分
Lcはカメラ51では観察されず、また電子部品Pより
右側となるライン光L2と電子部品Pの間には多少の距
離が生じる。一方、電子部品Pが装着されていなければ
全長において装着面Saに当たった単純な一直線のライ
ン光Lの画像が得られるだけである。
【0040】従ってカメラ51により得られたライン光
Lの画像が上述のような段差があるものであるか、単純
な一直線であるかを画像処理により判断する処理装置に
より、電子部品Pが装着面Saに装着されているか否か
を判断することができる。そして電子部品Pが装着され
ていると判断された場合は制御装置は電子部品実装装置
による生産を続行し、電子部品Pが装着されていないと
判断された場合は制御装置は電子部品実装装置により自
動リカバリ装着を行うか、電子部品実装装置の作動を停
止させる。また、画像認識ステーションにおいて電子部
品Pが吸着されていることが確認されているにもかかわ
らず、部品装着ステーションにおいて電子部品Pが装着
されていないと判断された場合は、電子部品Pが吸着ノ
ズル41から離れずに残っていると判断されるので、制
御装置は部品廃棄ステーションにおいて吸着ノズル41
の先端から電子部品Pを離脱させて廃棄部品容器内に廃
棄する処置を行う。
【0041】前述のように電子部品Pを装着する基板S
は、その平坦度のばらつきにより装着される電子部品P
に高さ方向位置のばらつきを生じるが、この実施の形態
による部品装着確認方法および部品装着確認装置では、
照射される薄板状のレーザビームLBの中心面は、水平
に支持された基板Sの装着面Saと直交する鉛直面であ
るので、基板Sの平坦度のばらつきなどにより装着され
る電子部品Pに高さ方向位置のばらつきが生じてもレー
ザビームLBが部品の上面から外れることはない。すな
わち、図5(b1)に示すように基板Sの装着面Saが設計
上の位置である基準位置Sa0 にある場合(図1および
図5(a1)参照)より相当程度下がっても、レーザビーム
LBは装着面Saに対し直角であるので、図1の場合と
同様電子部品Pの上面の中央付近を通り、カメラ51に
より観察されるライン光Lの画像は、図5(b2)に示すよ
うに、中央の部分Laと両側の部分Lbに段差があるラ
イン光Lの画像が得られる。同様に、基板Sの装着面S
aが基準位置Sa0 より相当程度上がっても、レーザビ
ームLBは電子部品Pの上面の中央付近を通り、カメラ
51により観察されるライン光Lの画像は、中央の部分
Laと両側の部分Lbに段差があるライン光Lの画像が
得られる(図5(c1)、図5(c2)参照)。従って電子部品
Pに高さ方向位置のばらつきがあっても、前述した従来
技術のように、電子部品Pが装着されているにもかかわ
らず装着されていないと判断する誤検知を生じることは
ない。なお、照射される薄板状のレーザビームLBの中
心面は、基板Sの装着面Saに対し厳密に直交させる必
要はなく、ほゞ直交させれば充分である。
【0042】装着面Saが下がった場合は、図5(b1)に
示すように、装着面Saおよび電子部品Pに当たるレー
ザビームLBの範囲は全体として右にずれるので、電子
部品Pの両側となるライン光Lの部分Lbは、図5(b2)
に示すように左側が短くなって右側が長くなり、右側の
ライン光L2と電子部品Pの間の距離は多少減少する。
また装着面Saが下がった場合は、図5(c1)に示すよう
に、レーザビームLBの範囲は全体として左にずれるの
で、ライン光Lの部分Lbは、図5(c2)に示すように右
側が短くなって左側が長くなり、右側のライン光L2と
電子部品Pの間の距離は多少増大する。しかしこのよう
な違いにより前述した判断が左右されることはない。
【0043】以上は1つの電子部品Pにつき説明した
が、実際にはこの電子部品Pが部品吸着ステーションで
部品取出位置から吸着ノズル41に吸着されているとき
には、その直前、2回前、3回前・・・に吸着ノズル4
1に吸着保持された各電子部品Pはそれぞれ、フラック
ス塗布ステーションにおいて必要ならばフラックスFが
塗布され、画像認識ステーションにおいて画像認識がな
され、θ補正ステーションにおいて角度の補正がなさ
れ、部品装着ステーションにおいて基板S上の所定位置
への装着がなされている。従ってこの実施の形態では、
回転体33が1/8回転する毎に1個の電子部品Pが基
板S上に装着されるとともに、装着ミスの有無が検出さ
れる。
【0044】次に図6に示す第2の実施の形態の説明を
する。前述した第1の実施の形態では、カセット式フィ
ーダ24により供給された電子部品Pをロータリータイ
プの装着機30によりXYテーブル17に支持された基
板Sに装着するものであるの対し、この第2の実施の形
態はトレイ67により供給される電子部品PをXY移動
式装着機60により支持テーブル18に支持された基板
Sに装着するものである点が相違している。
【0045】第2の実施の形態の基板支持装置15は、
機枠に取り付けられた支持テーブル18により基板Sを
水平に支持するものである。供給される電子部品Pを支
持するトレイ67は、支持テーブル18の一側において
機枠に取り付けられた支持台19上に設けられている。
【0046】XY移動式装着機60は、支持台19と反
対側となる支持テーブル18の一側において機枠に固定
されたベース61と、このベース61に支持されてX軸
サーボモータ(図示省略)により水平なX方向に移動さ
れる移動部材62と、この移動部材62に支持されてY
軸サーボモータ(図示省略)によりX方向と直交する水
平なY方向に移動される移動アーム63と、この移動ア
ーム63の先端部の下側に支持されてZ軸サーボモータ
(図示省略)により鉛直なZ方向に移動される装着ヘッ
ド64を備えている。第1の実施の形態と同様、装着ヘ
ッド64はサーボモータ(図示省略)によりZ軸回りに
回転され、またその下端には吸着ノズル65が設けられ
ている。
【0047】装着ヘッド64が取り付けられる移動アー
ム63の先端部には、X方向に延びる第1ブラケット6
3aとY方向に延びる第2ブラケット63bが固定され
ている。この第2の実施の形態では、本発明の要部をな
すレーザ光射出装置50およびカメラ51は、各ブラケ
ット63a,63bの先端に取り付けられている。第1
の実施の形態と同様、レーザ光射出装置50は、その薄
板状のレーザビームLBの中心面がX方向と平行で吸着
ノズル41の中心線を含む平面と一致するように配置さ
れ、またカメラ51は、その光軸CCがY方向と平行で
吸着ノズル41の中心線を含む鉛直な平面内に内に含ま
れて斜め上方から電子部品Pの上面の中心付近に向かう
ように配置されている。
【0048】次にこの第2の実施の形態の作動の説明を
する。制御装置は、先ず移動部材62および移動アーム
63を作動させてトレイ67上の次に取り出す電子部品
Pの位置に装着ヘッド64を位置決めし、装着ヘッド6
4を下降上昇させて、その電子部品Pを吸着ノズル65
の下端に吸着保持する。次いで制御装置は再び移動部材
62および移動アーム63を作動させて支持テーブル1
8により支持された基板Sの装着面Sa上の装着位置に
装着ヘッド64を位置決めし、装着ヘッド64を下降上
昇させ、吸着ノズル41の下端に吸着保持されていた電
子部品Pを基板Sの装着面Sa上の所定位置に移し換え
て装着する。
【0049】吸着ノズル41に吸着保持さていた電子部
品Pを、このように装着面Sa上の所定位置に移し換え
て吸着ノズル65を上昇させた後、吸着ノズル65をX
Y方向に移動する前に、制御装置はレーザ光射出装置5
0とカメラ51により、電子部品Pが装着面Sa上に装
着されているか否かの確認を行う。前述した第1の実施
の形態と同様、レーザ光射出装置50を作動させれば、
照射されたレーザビームLBは、図6に示すように、装
着された電子部品Pの中央付近とその両側の装着面Sa
に当たってライン光Lを生じ、カメラ51により観察し
たライン光Lが、図5(a2),(b2),(c2)に示すように中
央の部分Laと両側の部分Lbに段差があるものであれ
ば処理装置は電子部品Pが装着されていると判断し、そ
うでなければ処理装置は電子部品Pが装着されていない
と判断する。この判断は、前述と同様、電子部品Pに高
さ方向位置のばらつきがあっても、誤りを生じることは
ない。
【0050】電子部品Pが装着されていると判断された
場合は制御装置は電子部品実装装置による生産を続行
し、電子部品Pが装着されていないと判断された場合は
制御装置は電子部品実装装置により自動リカバリ装着を
行うか、電子部品実装装置の作動を停止させる。また電
子部品Pが装着されていない場合は電子部品Pが吸着ノ
ズル65から離れずに残っていると判断されるので、制
御装置は装着ヘッド64を廃棄部品容器の上側に移動さ
せて、吸着ノズル65の先端に吸着保持されて残ってい
た電子部品Pを廃棄部品容器内に廃棄する。
【0051】上述した各実施の形態によれば、レーザ光
射出装置50かの薄板状のレーザビームLBは、その中
心面が装着面Saに対し直交またはほゞ直交するように
照射されるので、基板Sの平坦度のばらつきなどにより
装着される電子部品Pに高さ方向位置のばらつきが生じ
ても光ビームが電子部品Pの上面から外れることはな
い。従って、電子部品Pが装着されている限り薄板状の
レーザビームLBは常に装着面および電子部品Pの上面
の両方に当たって、装着面Sa上の部分Lbとそれより
も高い電子部品Pの上面上の部分Lbの高低二段よりな
るライン光Lを生じる。従ってレーザビームLBの中心
面から離れた位置に配置したカメラ51によりライン光
Lが高低二段であるか否かを直接的に検出することによ
り、電子部品Pが装着面上に装着されているか否か確認
を常に確実かつ容易に行うことができる。
【0052】また上述した各実施の形態では、レーザ光
射出装置50からのレーザビームLBが斜め上方から装
着面Saを照射するようにしたので、電子部品Pを装着
面上に装着した直後に装着ヘッド40を側方に移動させ
ることなく直ちにレーザビームLBを照射して電子部品
Pの装着の有無を確認でき、これにより確認に要する時
間を大幅に短縮して生産性を向上させることができる。
なおレーザ光射出装置50を機枠10に固定された部分
に取り付けた第1の実施の形態では、レーザビームLB
が斜め上方から装着面Saを照射するように配置するこ
とにより、円周方向に回転される装着ヘッド40とレー
ザ光射出装置50の干渉を避けることができる。
【0053】上述した第1の実施の形態では、レーザ光
射出装置50およびカメラ51は機枠10に固定された
部分に取り付けており、これは機枠に対する電子部品P
の取付位置を一定にするとともに基板SをXY方向に移
動して位置決めし、取付位置に次々と割り出される複数
の装着ヘッド40により電子部品Pを装着するようなロ
ータリー式装着機を用いた電子部品実装装置に使用する
のに適している。また第2の実施の形態では、電子部品
Pを保持する装着ヘッド40にレーザ光射出装置50お
よびカメラ51を取り付けており、これは基板Sの装着
面Sa上における電子部品Pの取付位置に1または少数
の装着ヘッド40が移動するXY移動式装着機を用いた
電子部品実装装置に使用するのに適している。
【0054】上述した各実施の形態では、電子部品Pの
装着直後にレーザビームLBの照射およびカメラ51に
よるライン光Lの観察を1回だけ行い、ライン光Lが段
差があるものであれば電子部品Pが装着されていると判
断している。しかし本発明はこのようなライン光Lの観
察を、電子部品Pを装着面Saに装着する動作の開始直
前および終了直後に行い、電子部品Pが装着されたか否
かの判断は電子部品Pの装着動作の前後における観察に
より得られた各ライン光Lの画像を比較して、両画像に
差があれば処理装置は電子部品Pが装着されていると判
断し、そうでなければ処理装置は電子部品Pが装着され
ていないと判断するようにして実施してもよい。
【0055】このように電子部品Pの装着動作の前後に
おける観察により得られた画像を比較して電子部品Pの
装着の有無を検出する場合は、レーザビームLBは薄板
状のものに代えて細い棒状のものとして斜め上方から装
着面Saを照射するようにしてもよい。このこの場合
は、レーザビームLBが電子部品Pの上面または基板S
の装着面Saに当たって生じる点状のスポット光をカメ
ラ51により観察し、電子部品Pの装着動作の前後にお
ける観察により得られた各スポット光の位置を比較し
て、その位置に差があれば処理装置は電子部品Pが装着
されていると判断し、そうでなければ処理装置は電子部
品Pが装着されていないと判断する。
【0056】上述した各実施の形態では、電子部品Pの
上面と装着面Saの装着面Saにライン光Lを生じさせ
るための光ビームとしてレーザビームLBを使用してお
り、これによれば幅か狭くエネルギ密度の高いライン光
Lが得られるので、カメラ51などによるライン光Lの
検知が容易となる。しかし本発明はこれに限られるもの
ではなく、白色光などによる光ビームを使用して実施す
ることも可能である。
【0057】また上述した各実施の形態では、基板S上
に電子部品Pを装着する場合につき説明したが、本発明
は電子部品P以外の部品を基板S上に自動的に装着する
場合にも適用可能である。
【0058】なお上述した各実施の形態では、基板Sの
装着面Saと直交する方向から見た場合、カメラ51の
光軸CCとレーザビームLBがなす角が直角となるよう
に配置したが、この角は装着面Sa上の部分Lbとそれ
よりも高い電子部品Pの上面上の部分Lbよりなるライ
ン光Lをカメラ51が高低二段であると認識できる角度
であればよく、必ずしも直角である必要はない。また、
レーザ光射出装置50とカメラ51は、基板Sの装着面
Saと直交する方向から見た場合に、レーザビームLB
がX方向に、光軸CCがY方向となるような向きに配置
したが、これに限られるものではなく、周囲の状況が許
す限り配置は自由である。
【0059】また本発明は、図9に示す第3の実施の形
態のように、LED等を光源とする円錐状に広がる光ビ
ームLBにより電子部品Pが装着される付近の広い範囲
の装着面Saを斜め上方から照射し、平面視において光
ビームLBの光軸LCの側方に晴れた斜め上方の位置か
らのカメラ51によるこの広い範囲の観察を、電子部品
Pを装着面Saに装着する動作の開始直前および終了直
後に行い、電子部品Pの装着動作の前後における観察に
より得られた各ライン光Lの画像を比較して電子部品P
が装着されたか否かの判断を行うようにして実施しても
よい。電子部品Pの装着前は光ビームLBは何も存在し
ない装着面Saを照射するが、装着後は影Paが存在す
るので、装着動作の前後の画像の差分を認識して、この
差分が発生した場合は電子部品Pが装着されていると判
断し、差分が発生しない場合は電子部品Pが装着されて
いないと判断する。ただし電子部品Pに応じて影Paの
位置や大きさは異なるので、電子部品Pの大きさ別に影
Paの発生する位置や大きさを処理する。
【0060】さらに本発明は、図10に示す第4の実施
の形態のように、電子部品Pが装着される位置付近の広
い範囲の装着面Saを、2個のカメラ51A,51Bに
より斜め上方から観察するようにして実施してもよい。
各カメラ51A,51Bは平面視において各光軸CC
1,CC2が互いに交差するような角度で配置し、この
ようにすれば電子部品Pの形状を立体的に捕らえること
ができるので、上述した各実施の形態のように装着の有
無の確認だけでなく、電子部品Pの装着精度や形状が適
切であるか否かの判断もできる。これにより、装着直後
の装着精度や電子部品Pの形状不良の認識も可能にな
り、不良基板の生産を防ぐことが可能になる。なおカメ
ラは2個に限らず、複数個としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による部品装着確認装置の第1の実施
形態の全体構造を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す部品装着確認装置を設ける電子部
品実装装置の一例の全体構造を示す斜視図である。
【図3】 図2に示す電子部品実装装置の要部を示す一
部破断した側断面図である。
【図4】 図2に示す電子部品実装装置における図1に
示す部品装着確認装置の配置を示す模式的平面図であ
る。
【図5】 第1の実施形態の作用の説明図である。
【図6】 本発明による部品装着確認装置の第2の実施
形態を備えた電子部品実装装置の一例の全体構造を示す
斜視図である。
【図7】 従来技術による部品装着確認装置の図1に相
当する斜視図である。
【図8】 図7に示す従来技術の図5に相当する作用の
説明図である。
【図9】 本発明による部品装着確認装置の第3の実施
形態の全体構造を示す斜視図である。
【図10】 本発明による部品装着確認装置の第4の実
施形態の全体構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…機枠、40,64…装着ヘッド、50…光射出装
置(レーザ光射出装置)、51…観察装置(カメラ)、
L…ライン光、LB…光ビーム(レーザビーム)、P…
部品(電子部品)、S…基板、Sa…装着面。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の装着面の部品が装着される位置に
    薄板状の光ビームを照射し、この光ビームが当たって生
    じるライン光を観察することにより前記部品が前記装着
    面に装着されたか否かを判断する部品装着確認方法にお
    いて、前記薄板状の光ビームはその中心面が前記装着面
    に対しほゞ直交するように照射し、前記ライン光の観察
    は前記光ビームの中心面から離れた位置より行うことを
    特徴とする部品装着確認方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の部品装着確認方法にお
    いて、前記光ビームは斜め上方から前記装着面を照射
    し、前記光ビームの照射および前記ライン光の観察は前
    記部品を前記装着面に装着する動作が終了した直後に行
    うことを特徴とする部品装着確認方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の部品装
    着確認方法において、前記光ビームの照射および前記ラ
    イン光の観察は前記部品を前記装着面に装着する動作の
    開始直前および終了直後に行い、前記部品が装着された
    か否かの判断は前記部品の装着動作の前後における前記
    観察により得られた前記ライン光の画像を比較すること
    により行うことを特徴とする部品装着確認方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の部品装着確認方法にお
    いて、前記光ビームは薄板状のものに代えて細い棒状の
    ものとして斜め上方から前記装着面を照射し、前記部品
    が装着されたか否かの判断は前記部品の装着動作の前後
    における前記観察により得られた細い棒状の前記光ビー
    ムによるスポット光の位置を比較することにより行うこ
    とを特徴とする部品装着確認方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の部品装着確認方法にお
    いて、前記光ビームは薄板状のものに代えて円錐状に広
    がるものとして斜め上方から前記装着面を照射し、この
    照射部分の観察は前記装着面と直交する方向から見て前
    記光ビームから離れた位置より行い、前記部品が装着さ
    れたか否かの判断は前記部品の装着動作の前後における
    前記観察により得られた円錐状の前記光ビームによる画
    像を比較することにより行うことを特徴とする部品装着
    確認方法。
  6. 【請求項6】 基板の装着面の部品が装着される位置付
    近を観察することにより前記部品が前記装着面に装着さ
    れたか否かを判断する部品装着確認方法において、前記
    観察を行う観察装置は複数個として前記装着面と直交す
    る方向から見て互いに異なる方向から前記装着面の部品
    が装着される位置付近を観察することを特徴とする部品
    装着確認方法。
  7. 【請求項7】 基板の装着面の部品が装着される位置に
    薄板状の光ビームを照射する光射出装置と、前記光ビー
    ムが当たって生じるライン光を観察する観察装置を備え
    てなる、前記部品が前記装着面に装着されたか否かを判
    断する部品装着確認装置において、前記光射出装置は前
    記薄板状の光ビームの中心面が前記装着面に対しほゞ直
    角に照射されるように配置し、前記観察装置は前記光ビ
    ームの中心面から離れた位置に配置したことを特徴とす
    る部品装着確認装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の部品装着確認装置にお
    いて、前記部品を搬入して前記装着面に装着する装着ヘ
    ッドをさらに備え、前記光射出装置は前記光ビームが斜
    め上方から前記装着面を照射するように配置し、前記光
    射出装置および観察装置は前記装着ヘッドによる前記部
    品の装着動作が終了した直後に作動して前記光ビームの
    照射および前記ライン光の観察を行うことを特徴とする
    部品装着確認装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載の部品装
    着確認装置において、前記光射出装置および観察装置は
    機枠に固定された部分または前記装着ヘッドに取り付け
    たことを特徴とする部品装着確認装置。
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