JP2003257976A - 配線構造の形成方法 - Google Patents

配線構造の形成方法

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Tetsuya Ueda
哲也 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁膜に埋め込まれた配線同士の間における
短絡を防止する。 【解決手段】 基板100上に形成されたFSG膜10
9に複数の配線用溝110を形成した後、各配線用溝1
10が完全に埋まるようにFSG膜109の上にバリア
メタル膜(窒化タンタル膜111)及び配線用導電膜
(銅膜112及び113)を順次堆積する。その後、各
配線用溝110の外側の銅膜112及び113を研磨に
より除去した後、各配線用溝110の外側の窒化タンタ
ル膜111を研磨により除去する。その後、研磨時に基
板100に付着した異物を除去した後、FSG膜109
の表面を研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置におけ
る配線構造の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の配線構造の形成方法として、例え
ば特許文献1に記載された方法が用いられてきた。この
従来の配線構造の形成方法について、絶縁膜に形成され
たホールにプラグを形成する場合を例にとって、図面を
参照しながら説明する。
【0003】図9(a)〜(c)は、従来の配線構造の
形成方法の各工程を示す断面図である。
【0004】まず、図9(a)に示すように、シリコン
基板11の上に厚さ1μm程度のシリコン酸化膜12を
絶縁膜として堆積した後、リソグラフィー法及びドライ
エッチング法により、シリコン酸化膜12の所定領域に
該酸化膜12を貫通する径0.8μm程度のホール13
を形成する。
【0005】次に、ホール13を含むシリコン酸化膜1
2の上に全面に亘って、PVD(physical vapor depos
ition )法により、下層の導電膜である膜厚30nmの
チタン膜14、及び中間層の導電膜である膜厚100n
mの窒化チタン膜15を順次堆積する。その後、窒化チ
タン膜15の上に全面に亘って、CVD(chemical vap
or deposition )法により、上層の導電膜である膜厚1
μmのタングステン膜16を堆積する。これにより、3
層構造の導電膜が堆積される。ここで、チタン膜14及
び窒化チタン膜15はバリアメタルである。
【0006】次に、一の研磨剤を使用した化学機械研磨
(CMP)法により、図9(b)に示すように、ホール
13の外側の領域に堆積されているタングステン膜16
及び窒化チタン膜15を除去する。これにより、ホール
13の外側の領域に堆積されているチタン膜14が完全
に露出する。
【0007】次に、他の研磨剤を使用したCMP法によ
り、図9(c)に示すように、ホール13の外側の領域
に堆積されているチタン膜14を除去する。これによ
り、ホール13内にタングステンよりなるプラグ17が
形成されると共に、シリコン酸化膜12が露出する。
【0008】以上、タングステンプラグの形成を例とし
て説明を行なったが、同様の方法により、例えば、絶縁
膜に形成された配線用溝に銅配線を形成することができ
る。
【0009】
【特許文献1】特開平10−214834号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来の配線構造の形成方法においては、配線同士の間で
短絡が生じるという問題がある。
【0011】前記に鑑み、本発明は、絶縁膜に埋め込ま
れた配線同士の間における短絡を防止できるようにする
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本願発明者らが、前述の従来の配線構造の形成方
法において配線同士の間で短絡が生じる原因を検討した
結果、次のような知見を得た。
【0013】すなわち、従来の配線構造の形成方法に従
って配線を形成する際に、バリアメタルに対する研磨時
にバリアメタルが局所的に剥離して異物となる。この異
物は硬いため、配線間に存在する絶縁膜の表面に微小な
亀裂を発生させる。この亀裂が、一の配線から、該一の
配線と隣り合う他の配線まで延びている場合において配
線形成時に該亀裂中に金属(バリアメタル又は配線用導
電膜の一部)が埋め込まれてしまうと、配線間に短絡が
生じる。
【0014】尚、配線構造が微細化されるに従って、配
線同士の間の距離が小さくなるため、前述の亀裂が配線
間をまたがりやすくなるので、該亀裂中に埋め込まれた
金属によって、配線間に擬似的な架橋構造が形成されや
すくなる。すなわち、配線間に短絡が生じやすくなる。
【0015】図10は、配線間の絶縁膜に生じた亀裂に
金属が埋め込まれた様子を示す平面図である。図10に
示すように、絶縁膜21には複数の銅配線22が互いに
平行に延びるように埋め込まれている。銅配線22同士
の間の絶縁膜21には、配線間をまたがるように亀裂2
3が生じている。この亀裂23には、銅配線22の形成
時に銅が埋め込まれており、その結果、銅配線22同士
の間で短絡が生じる。
【0016】本発明は、以上の知見に基づきなされたも
のであって、具体的には、本発明に係る配線構造の形成
方法は、絶縁膜に、第1の溝、及び第1の溝と隣り合う
第2の溝を形成する溝形成工程と、第1の溝及び第2の
溝が埋まるように絶縁膜の上にバリアメタル膜及び導電
膜を堆積する膜堆積工程と、第1の溝の外側及び第2の
溝の外側の導電膜を研磨により除去する第1の研磨工程
と、第1の研磨工程よりも後に、第1の溝の外側及び第
2の溝の外側のバリアメタル膜を研磨により除去する第
2の研磨工程と、第2の研磨工程よりも後に、被研磨面
に付着した異物を除去する異物除去工程と、異物除去工
程よりも後に、絶縁膜の表面を研磨する第3の研磨工程
とを備えている。
【0017】本発明の配線構造の形成方法によると、絶
縁膜に設けられた溝にバリアメタル膜及び導電膜を埋め
込んだ後、溝の外側の導電膜及びバリアメタル膜を研磨
により除去する。その後、研磨時に被研磨面に付着した
異物を除去した後、絶縁膜の表面を研磨する。このた
め、バリアメタル膜の研磨時に、溝間(つまり配線間)
に存在する絶縁膜の表面に微小な亀裂が発生し、該亀裂
中に金属が埋め込まれた場合に、次のような効果が得ら
れる。すなわち、バリアメタル膜の研磨時等に被研磨面
に付着した異物を除去した後に絶縁膜の表面に対して仕
上げ研磨を行なうので、異物によって絶縁膜表面が新た
に損傷を受けることを防止しながら、亀裂中に埋め込ま
れた金属を除去することができる。従って、亀裂中に埋
め込まれた金属によって配線間が架橋される事態を回避
できるため、配線間におけるショート発生頻度を低減で
きるので、高性能配線を形成することができる。
【0018】本発明の配線構造の形成方法において、第
2の研磨工程と第3の研磨工程との間に、第2の研磨工
程で用いた研磨パッドを洗浄し、それにより研磨パッド
に付着した異物を除去する工程を備えていることが好ま
しい。
【0019】このようにすると、第2の研磨工程(バリ
アメタル膜の研磨)で用いた研磨パッドを第3の研磨工
程(絶縁膜の研磨)でも用いる場合に、絶縁膜表面が損
傷することをより確実に防止できる。
【0020】本発明の配線構造の形成方法において、第
3の研磨工程における被研磨面を研磨パッドに押し当て
る圧力及び該研磨パッドの回転速度はそれぞれ第2の研
磨工程と同じであることが好ましい。
【0021】このようにすると、第2の研磨工程から第
3の研磨工程に移行する際に研磨条件の複雑な変更を行
なう必要がないので、配線形成における作業性を向上さ
せることができ、それによりプロセスのスループットの
低下を防止できる。このとき、第3の研磨工程の研磨時
間が第2の研磨工程よりも短いと、絶縁膜表面が大きく
削られることを防止できる。また、このとき、第3の研
磨工程における前述の圧力及び回転速度がそれぞれ第1
の研磨工程と比べて小さいと、絶縁膜表面が大きく削ら
れることをより確実に防止できる。
【0022】本発明の配線構造の形成方法において、第
3の研磨工程で用いられる研磨剤は第2の研磨工程と同
じであることが好ましい。
【0023】このようにすると、第3の研磨工程で、溝
に埋め込まれた導電膜が大きく研磨されることがないの
で、配線抵抗の増大を防止できる。
【0024】本発明の配線構造の形成方法において、第
2の研磨工程、異物除去工程及び第3の研磨工程は同じ
研磨装置を用いて行なわれ、異物除去工程は、被研磨面
を研磨パッドに押し当てて該研磨パッドを回転させる工
程を含むことが好ましい。
【0025】このようにすると、第2の研磨工程、異物
除去工程及び第3の研磨工程の3工程を同一研磨装置内
で該装置を停止させることなく連続的に行なえるので、
配線形成における作業性をより向上させることができ
る。
【0026】本発明の配線構造の形成方法において、第
3の研磨工程で用いられる研磨剤は第1の研磨工程と同
じであることが好ましい。
【0027】このようにすると、絶縁膜表面の亀裂に埋
め込まれた金属が導電膜の一部である場合、これを確実
に除去することができる。また、この場合、第3の研磨
工程の研磨時間は第1の研磨工程及び第2の研磨工程と
比べて短いことが好ましい。このようにすると、第3の
研磨工程で、溝に埋め込まれた導電膜が大きく研磨され
ることがないので、配線抵抗の増大を防止できる。さら
に、この場合、第3の研磨工程における被研磨面を研磨
パッドに押し当てる圧力及び該研磨パッドの回転速度は
第2の研磨工程と比べて大きいことが好ましい。言い換
えると、第3の研磨工程における前述の圧力及び回転速
度は第1の研磨工程と同じであることが好ましい。この
ようにすると、絶縁膜表面の亀裂に埋め込まれた金属が
導電膜の一部である場合、これをより一層確実に除去で
きる。
【0028】本発明の配線構造の形成方法において、第
2の研磨工程及び第3の研磨工程は同じ研磨装置及び研
磨パッドを用いて行なわれることが好ましい。
【0029】このようにすると、配線形成における作業
効率を向上させることができる。この場合、第3の研磨
工程よりも前に、第2の研磨工程で用いた研磨パッドを
洗浄することにより、研磨パッドに付着した異物を除去
する工程を備えていると、絶縁膜表面が損傷することを
より確実に防止できる。同様の効果は、第3の研磨工程
よりも前に、第2の研磨工程で用いた研磨パッドの表面
を砥石によりブラッシングすることにより、研磨パッド
に付着した異物を除去する工程を備えている場合にも得
られる。
【0030】本発明の配線構造の形成方法において、第
1の研磨工程及び第3の研磨工程は同じ研磨装置及び研
磨パッドを用いて行なわれることが好ましい。
【0031】このようにすると、配線形成における作業
効率を向上させることができる。この場合、第3の研磨
工程よりも前に、第1の研磨工程で用いた研磨パッドを
洗浄することにより、研磨パッドに付着した異物を除去
する工程を備えていると、絶縁膜表面が損傷することを
より確実に防止できる。同様の効果は、第3の研磨工程
よりも前に、第1の研磨工程で用いた研磨パッドの表面
を砥石によりブラッシングすることにより、研磨パッド
に付着した異物を除去する工程を備えている場合にも得
られる。
【0032】本発明の配線構造の形成方法において、第
3の研磨工程は、研磨条件の異なる2段階の研磨工程を
含んでいてもよい。この場合、2段階の研磨工程のうち
の一の段階で用いられる研磨剤は第2の研磨工程と同じ
であると共に、2段階の研磨工程のうちの他の段階で用
いられる研磨剤は第1の研磨工程と同じであることが好
ましい。このようにすると、配線形成における歩留まり
を向上させることができる。
【0033】本発明の配線構造の形成方法において、異
物除去工程は、有機酸又は有機アルカリを用いて被研磨
面に対して洗浄を行なう工程を含むことが好ましい。
【0034】このようにすると、被研磨面に付着した異
物を確実に除去することができる。
【0035】本発明の配線構造の形成方法において、第
1の溝と第2の溝との間隔が0.25μm以下である
と、従来技術と比べて、前述の本発明の効果がより顕著
に得られる。
【0036】本発明の配線構造の形成方法において、第
1の溝と第2の溝とは互いに平行に配置されてもよい。
【0037】本発明の配線構造の形成方法において、第
1の溝及び第2の溝における配線形成はデュアルダマシ
ン法を用いて行なわれてもよい。
【0038】本発明の配線構造の形成方法において、導
電膜は銅膜であり、バリアメタル膜はタンタル膜、窒化
タンタル膜、又はタンタル膜と窒化タンタル膜との積層
膜であることが好ましい。
【0039】このようにすると、低抵抗の配線を形成す
ることができる。また、この場合、第1の溝又は第2の
溝に形成される配線は、該配線の下側に形成されている
プラグと電気的に接続されてもよい。
【0040】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態に係る配線構造の形成方法について図
面を参照しながら説明する。
【0041】図1(a)〜(c)、図2(a)、
(b)、図3(a)、(b)及び図4は、第1の実施形
態に係る配線構造の形成方法の各工程を示す断面図であ
る。
【0042】まず、図1(a)に示すように、例えばシ
リコンよりなる基板100上に第1のシリコン酸化膜1
01を形成した後、第1のシリコン酸化膜101の上
に、例えばタングステン膜よりなる下層配線102を形
成する。その後、下層配線102の上を含む第1のシリ
コン酸化膜101の上に、例えばCVD法により第2の
シリコン酸化膜103を堆積する。
【0043】次に、図1(b)に示すように、リソグラ
フィー法及びドライエッチング法を用いて、第2のシリ
コン酸化膜103中に、下層配線102に達するビアホ
ール104を形成する。
【0044】次に、図1(c)に示すように、例えばP
VD法又はCVD法を用いて、ビアホール104が途中
まで埋まるように第2のシリコン酸化膜103の上にチ
タン(Ti)膜105及び窒化チタン(TiN)膜10
6を順次堆積する。その後、例えばCVD法を用いて、
ビアホール104が完全に埋まるように窒化チタン膜1
06の上にタングステン膜107を形成する。ここで、
チタン膜105及び窒化チタン膜106はバリアメタル
である。
【0045】次に、図2(a)に示すように、例えばC
MP法を用いて、ビアホール104の外側の領域に堆積
されているチタン膜105、窒化チタン膜106及びタ
ングステン膜107を除去する。これにより、第2のシ
リコン酸化膜103中のビアホール104に、バリアメ
タルによって確実に保護され且つタングステンよりなる
プラグ108が形成される。
【0046】次に、図2(b)に示すように、例えばC
VD法を用いて、第2のシリコン酸化膜103の上に、
フッ素が添加されたシリコン酸化膜(以下、FSG(Fl
uorine Doped Silicate Glass )膜と称する)109を
堆積する。その後、リソグラフィー法及びドライエッチ
ング法を用いて、FSG膜109(及び第2のシリコン
酸化膜103の表面部)中に、複数の配線用溝(トレン
チ)110を形成する。ここで、複数の配線用溝110
は、プラグ108に達する配線用溝を含んでいる。ま
た、各配線用溝110は、例えば互いに平行に配置され
ており、配線用溝110同士の間の距離は0.25μm
程度である。
【0047】次に、図3(a)に示すように、例えばP
VD法を用いて、各配線用溝110が途中まで埋まるよ
うにFSG膜109の上に窒化タンタル(TaN)膜1
11及び第1の銅(Cu)膜112を順次堆積する。こ
こで、第1の銅膜112は、後続のメッキ工程における
シード層として機能する。また、窒化タンタル膜111
はバリア層として機能する。続いて、例えばメッキ法を
用いて、各配線用溝110が完全に埋まるように第1の
銅膜112上に第2の銅膜113を堆積する。
【0048】次に、図3(b)に示すように、Cu研磨
用研磨剤(スラリー)を用いたCMP法により、各配線
用溝110の外側の領域に堆積された第1の銅膜112
及び第2の銅膜113を除去する(第1の研磨工程)。
これにより、各配線用溝110の外側の窒化タンタル膜
111が露出する。続いて、バリア層(TaN)研磨用
スラリーを用いたCMP法により、各配線用溝110の
外側の領域に堆積された窒化タンタル膜111を除去す
る(第2の研磨工程)。これにより、各配線用溝110
内に、FSG膜109との間にバリア層を持つ銅配線
(上層配線)114が形成されると共に、FSG膜10
9の表面が露出する。ここで、銅配線114は、その下
側に形成されているプラグ108と電気的に接続する。
【0049】ここで、第1及び第2の研磨工程について
詳しく説明する。本実施形態では第1及び第2の研磨工
程を同一のCMP装置を用いて行なう。
【0050】図5は第1及び第2の研磨工程で用いられ
るCMP装置の概略構成図である。
【0051】図5に示すように、被研磨基板(基板10
0)であるウェハ151は、回転可能で且つ上下動可能
に設けられたホルダー152に保持されている。また、
ウェハ151の表面を研磨する研磨パッド153は、回
転運動を行なう研磨定盤154の表面に取り付けられて
いる。スラリー155はスラリー供給管156から研磨
パッド153の上に滴下される。この状態で、研磨定盤
154を回転させて研磨パッド153を回転させると共
にホルダー152を回転させながら降下させると、ホル
ダー152に保持されているウェハ151と研磨パッド
153とが互いに擦れ合うことによって、ウェハ151
の表面が研磨される。
【0052】尚、本実施形態において、第1の研磨工程
から第2の研磨工程に移行する際に、スラリーの種類等
の研磨条件を変更する。具体的には、第2の研磨工程に
おけるウェハ151を研磨パッド153に押し当てる圧
力及び研磨パッド153の回転速度はそれぞれ第1の研
磨工程と比べて小さい。但し、本明細書において、ウェ
ハ151がホルダー152と共に回転する場合、研磨パ
ッド153の回転速度とは、ウェハ151に対する研磨
パッド153の相対速度を意味する。
【0053】ところで、以上に説明したようなCMP法
を用いた第2の研磨工程の終了時点において、図3
(b)に示すように、銅配線114の間のFSG膜10
9の表面に生じた亀裂に銅等の金属115が埋め込まれ
てしまう。ここで、亀裂中に埋め込まれた金属115
が、銅配線114同士の間に擬似的な架橋構造を形成す
る場合、銅配線114同士の間でショートが発生してし
まう。
【0054】そこで、本実施形態においては、銅配線1
14を構成する銅膜の膜厚の減少を最小限に抑えなが
ら、銅配線114間におけるショートの発生頻度を低減
するために、以下に説明するような方法を用いて、亀裂
中に埋め込まれた金属115の除去を行なう。
【0055】まず、第2の研磨工程の終了後、基板10
0(ウェハ151)をCMP装置から取り出して基板1
00の表面を洗浄する。これにより、第1の研磨工程又
は第2の研磨工程で発生した削りくず(異物)を基板1
00の表面から洗い流すことができる。基板100の洗
浄には、例えば純水、有機酸溶液又は有機アルカリ溶液
を用いる。ここで、異物となる削りくずを除去すること
が重要である。すなわち、基板100上に削りくずを残
したまま、FSG膜109の表面の亀裂中に埋め込まれ
た金属115を除去しようとすると、その削りくずによ
ってFSG膜109又は銅配線114に新たな損傷が生
じてしまう可能性があるからである。具体的には、当初
の亀裂中に埋め込まれていた金属115を除去できたと
しても、銅配線114が損傷したり(つまり銅配線11
4を構成する銅膜が薄くなったり)、又はFSG膜10
9に新たな亀裂が生じて該亀裂中に金属が埋め込まれた
りする可能性がある。
【0056】本実施形態において、前述の基板100
(ウェハ151)に対する洗浄工程(異物除去工程)
は、基板100をCMP装置から洗浄装置に移動させて
行なわれる。このとき、基板100を洗浄している間
に、別途、研磨パッド153に付着した削りくず(異
物)を除去しておくことが好ましい。その理由は、前述
の基板100の洗浄の場合と同様である。すなわち、研
磨パッド153上に残存する削りくずを除去しておくこ
とによって、基板100上のFSG膜109の表面の亀
裂中に埋め込まれた金属115を研磨パッド153を引
き続き用いて除去した際に、FSG膜109の表面等に
新たな損傷が生じることをより確実に防止できる。ここ
で、研磨パッド153上に残存する削りくずの除去は、
例えば、CMP装置において研磨パッド153を回転さ
せながらスラリーに代えて純水を供給して研磨パッド1
53を洗浄することにより行なわれる。或いは、研磨パ
ッド153の表面を砥石によりブラッシングすることに
より、削りくずの除去を行なってもよい。これらによ
り、研磨パッド153の表面に付着した削りくずを確実
に除去することができる。
【0057】次に、異物除去工程の後、FSG膜109
の表面の微小な亀裂中に埋め込まれた金属115を除去
するために、CMP法により、FSG膜109の表面を
研磨する(第3の研磨工程)。これにより、図4に示す
ように、配線間ショートの原因となる、亀裂中の金属1
15を亀裂と共に除去することができる。
【0058】尚、本実施形態においては、第3の研磨工
程を、第1及び第2の研磨工程と同一のCMP装置(図
5参照)を用いて行なう。研磨時間を除く第3の研磨工
程の研磨条件は、第2の研磨工程(つまり窒化タンタル
膜111(バリアメタル膜)に対する研磨工程)の研磨
条件と同じである。具体的には、第3の研磨工程におけ
る基板100(ウェハ151)を研磨パッド153に押
し当てる圧力及び研磨パッド153の回転速度はそれぞ
れ第2の研磨工程と同じである。すなわち、第3の研磨
工程における前述の圧力及び回転速度はそれぞれ第1の
研磨工程(銅膜112及び113の研磨工程)と比べて
小さい。また、第3の研磨工程で用いられるスラリー
は、第2の研磨工程と同様に、バリア層(TaN)研磨
用スラリーである。一方、第3の研磨工程の研磨時間
は、第2の研磨工程におけるバリアメタル膜の研磨時間
よりも短い時間(例えば20秒程度)に設定される。そ
の理由は、FSG膜109の亀裂中に埋め込まれた金属
115の厚さは小さいので、この不要な金属115を除
去するための研磨は短時間で行なえるからである。すな
わち、第3の研磨工程は仕上げ研磨として実施されるも
のであり、FSG膜109自体を大きく研磨するもので
はない。また、第3の研磨工程の研磨条件(基板を研磨
パッドに押し当てる圧力、研磨パッドの回転速度、スラ
リー、研磨時間等)によって、銅配線114を構成する
銅膜が大きく研磨されることもない。
【0059】以上に説明したように、第1の実施形態に
よると、基板100上のFSG膜109に設けられた配
線用溝110に、バリアメタル膜(窒化タンタル膜11
1)及び配線用導電膜(銅膜112及び113)を順次
埋め込んだ後、配線用溝110の外側の配線用導電膜及
びバリアメタル膜を研磨により除去する。その後、研磨
時に基板100に付着した異物(削りくず)を除去した
後、FSG膜109の表面を研磨する。このため、バリ
アメタル膜の研磨時に、配線用溝110間(つまり銅配
線114間)に存在するFSG膜109の表面に微小な
亀裂が発生し、該亀裂中に金属115が埋め込まれた場
合に、次のような効果が得られる。すなわち、バリアメ
タル膜の研磨時等に基板100に付着した異物を除去し
た後にFSG膜109の表面に対して仕上げ研磨を行な
うので、異物によってFSG膜109の表面が新たに損
傷を受けることを防止しながら、亀裂中に埋め込まれた
金属115を除去することができる。従って、亀裂中に
埋め込まれた金属115によって銅配線114間が架橋
される事態を回避できるので、配線間におけるショート
発生が抑制された配線構造、つまり高性能配線を形成す
ることができる。
【0060】図6(a)は、本実施形態の配線構造の形
成方法によって形成された銅配線同士の間におけるショ
ート発生頻度を、従来技術の場合と比較した結果を示し
ている。また、図6(b)は、本実施形態の配線構造の
形成方法によって形成された配線構造における配線間距
離及び配線幅を模式的に示している。尚、図6(a)の
縦軸は、単位面積(1cm2 )当たりの欠陥数(ショー
ト発生の原因となる、絶縁膜表面の傷(亀裂)の数)で
ある。また、図6(b)に示すように、本実施形態の配
線構造の形成方法によってFSG膜109中に形成され
た銅配線114同士の間の距離は0.25μmであり、
銅配線114の幅も0.25μmである。図6(a)に
示すように、本実施形態では、バリアメタル膜(窒化タ
ンタル膜111)の研磨後に、基板100の表面の洗浄
(削りくずの除去)及びFSG膜109の表面の研磨を
順次行なうことにより、ショート発生の原因となる欠陥
数を、従来技術の場合の50分の1程度である0.2程
度まで低減できる。すなわち、本実施形態による欠陥数
は、実用上十分な歩留まりが達成される欠陥数である
0.5を大きく下回っている。
【0061】従来技術においては、互いに隣り合う配線
同士の間の距離が小さくなるに従って、特に、配線間距
離が0.25μm以下になると、配線間ショートが顕著
に生じてきた。それに対して、本実施形態によると、配
線間距離が0.25μm以下の場合に、配線間ショート
を防止する効果がより顕著に得られる。
【0062】また、第1の実施形態によると、第3の研
磨工程(FSG膜109の研磨工程)における基板10
0を研磨パッド153に押し当てる圧力及び研磨パッド
153の回転速度はそれぞれ第2の研磨工程(窒化タン
タル膜111の研磨工程)と同じである。言い換える
と、研磨時間を除く第3の研磨工程の研磨条件は、第2
の研磨工程と同じである。このため、第2の研磨工程か
ら第3の研磨工程に移行する際に研磨条件の複雑な変更
を行なう必要がないので、配線形成における作業性を向
上させることができ、それによりプロセスのスループッ
トの低下を防止できる。また、第3の研磨工程の研磨時
間が第2の研磨工程よりも短いので、FSG膜109の
表面が大きく削られることを防止できる。このとき、第
3の研磨工程における前述の圧力及び回転速度がそれぞ
れ第1の研磨工程(銅膜112及び113の研磨工程)
と比べて小さいと、FSG膜109の表面が大きく削ら
れることをより確実に防止できる。
【0063】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る配線構造の形成方法について図面を参照
しながら説明する。尚、第2の実施形態が第1の実施形
態と異なっている点は、銅配線の形成にデュアルダマシ
ン法を用いていることである。
【0064】図7(a)〜(c)及び図8(a)、
(b)は、第2の実施形態に係る配線構造の形成方法の
各工程を示す断面図である。
【0065】まず、図7(a)に示すように、例えばシ
リコンよりなる基板200上の第1のシリコン酸化膜2
01を形成した後、第1のシリコン酸化膜201の上
に、例えばタングステン膜よりなる下層配線202を形
成する。その後、下層配線202の上を含む第1のシリ
コン酸化膜201の上に、例えばCVD法により第2の
シリコン酸化膜203及びFSG膜204を順次堆積す
る。その後、リソグラフィー法及びドライエッチング法
を用いて、FSG膜204及び第2のシリコン酸化膜2
03に、下層配線202に達するビアホール205を形
成する。
【0066】次に、図7(b)に示すように、基板20
0の上に全面に亘ってレジストを塗布した後、リソグラ
フィー法を用いて、配線用溝形成領域に開口部を持つレ
ジストパターン206を形成する。
【0067】次に、図7(c)に示すように、レジスト
パターン206をマスクとして、FSG膜204及び第
2のシリコン酸化膜203に対してドライエッチングを
行なって複数の配線用溝207を形成した後、レジスト
パターン206をアッシングにより除去する。ここで、
複数の配線用溝207は、ビアホール205に達する配
線用溝(元のビアホール205の上部を含む領域に形成
される)を含んでいる。また、各配線用溝207は、例
えば互いに平行に配置されており、配線用溝207同士
の間の距離は0.25μm程度である。
【0068】次に、図8(a)に示すように、各配線用
溝207及びビアホール205が途中まで埋まるように
FSG膜204の上に窒化タンタル(TaN)膜208
を堆積する。ここで、窒化タンタル膜208はバリア層
として機能する。続いて、各配線用溝207及びビアホ
ール205が完全に埋まるように窒化タンタル膜208
上に銅膜209を堆積する。
【0069】次に、図8(b)に示すように、Cu研磨
用スラリーを用いたCMP法により、各配線用溝207
及びビアホール205の外側の領域に堆積された銅膜2
09を除去する(第1の研磨工程)。これにより、各配
線用溝207及びビアホール205の外側の窒化タンタ
ル膜208が露出する。続いて、バリア層(TaN)研
磨用スラリーを用いたCMP法により、各配線用溝20
7及びビアホール205の外側の領域に堆積された窒化
タンタル膜208を除去する(第2の研磨工程)。これ
により、各配線用溝207及びビアホール205に、第
2のシリコン酸化膜203等の絶縁膜との間にバリア層
を持つ銅配線(上層配線)210が形成されると共に、
FSG膜204の表面が露出する。ここで、銅配線21
0は、ビアホール205内に形成され且つ下層配線20
2と電気的に接続されたプラグ部分を有する。
【0070】尚、本実施形態においても、第1の実施形
態と同様に、第1及び第2の研磨工程を同一のCMP装
置(図5参照)を用いて行なう。また、第1の研磨工程
から第2の研磨工程に移行する際に、スラリーの種類等
の研磨条件を変更する。具体的には、第2の研磨工程に
おける基板200を研磨パッドに押し当てる圧力及び該
研磨パッドの回転速度はそれぞれ第1の研磨工程と比べ
て小さい。
【0071】ところで、以上に説明したようなCMP法
を用いた第2の研磨工程の終了時点において、銅配線2
10の間のFSG膜204の表面に生じた亀裂に銅等の
金属(図示省略)が埋め込まれてしまう。ここで、亀裂
中に埋め込まれた金属が、銅配線210同士の間に擬似
的な架橋構造を形成する場合、銅配線210同士の間で
ショートが発生してしまう。
【0072】そこで、本実施形態においては、銅配線2
10を構成する銅膜の膜厚の減少を最小限に抑えなが
ら、銅配線210間におけるショートの発生頻度を低減
するために、以下に説明するような方法を用いて、亀裂
中に埋め込まれた金属の除去を行なう。
【0073】まず、第2の研磨工程の終了後、基板20
0をCMP装置から取り出して基板200の表面を洗浄
する。これにより、第1の研磨工程又は第2の研磨工程
で発生した削りくず(異物)を基板200の表面から洗
い流すことができる。基板200の洗浄には、例えば純
水、有機酸溶液又は有機アルカリ溶液を用いる。ここ
で、異物となる削りくずを除去することが重要である。
すなわち、基板200上に削りくずを残したまま、FS
G膜204の表面の亀裂中に埋め込まれた金属を除去し
ようとすると、その削りくずによってFSG膜204又
は銅配線210に新たな損傷が生じてしまう可能性があ
るからである。具体的には、当初の亀裂中に埋め込まれ
ていた金属を除去できたとしても、銅配線210が損傷
したり(つまり銅配線210を構成する銅膜が薄くなっ
たり)、又はFSG膜204に新たな亀裂が生じて該亀
裂中に金属が埋め込まれたりする可能性がある。
【0074】本実施形態において、前述の基板200に
対する洗浄工程(異物除去工程)は、基板200をCM
P装置から洗浄装置に移動させて行なわれる。このと
き、基板200を洗浄している間に、別途、第2の研磨
工程で用いたCMP装置の研磨パッドの表面を洗浄し、
それにより研磨パッドに付着した削りくず(異物)を除
去しておくことが好ましい。その理由は、前述の基板2
00の洗浄の場合と同様である。すなわち、研磨パッド
上に残存する削りくずを洗い流しておくことによって、
基板200上のFSG膜204の表面の亀裂中に埋め込
まれた金属を該研磨パッドを引き続き用いて除去した際
に、FSG膜204の表面等に新たな損傷が生じること
をより確実に防止できる。ここで、研磨パッドの洗浄
は、例えば、CMP装置において研磨パッドを回転させ
ながらスラリーに代えて純水を供給することにより行な
われる。これにより、研磨パッドの表面に付着した削り
くずを確実に除去することができる。
【0075】次に、異物除去工程の後、FSG膜204
の表面の微小な亀裂中に埋め込まれた金属を除去するた
めに、CMP法によりFSG膜204の表面を研磨する
(第3の研磨工程)。これにより、配線間ショートの原
因となる、亀裂中の金属を亀裂と共に除去することがで
きる。
【0076】尚、本実施形態においても、第1の実施形
態と同様に、第3の研磨工程を、第1及び第2の研磨工
程と同一のCMP装置(図5参照)を用いて行なう。ま
た、研磨時間を除く第3の研磨工程の研磨条件は、第2
の研磨工程(つまり窒化タンタル膜208(バリアメタ
ル膜)に対する研磨工程)の研磨条件と同じである。具
体的には、第3の研磨工程における基板200を研磨パ
ッドに押し当てる圧力及び該研磨パッドの回転速度はそ
れぞれ第2の研磨工程と同じである。すなわち、第3の
研磨工程における前述の圧力及び回転速度はそれぞれ第
1の研磨工程(銅膜209の研磨工程)と比べて小さ
い。また、第3の研磨工程で用いられるスラリーは、第
2の研磨工程と同様に、バリア層(TaN)研磨用スラ
リーである。一方、第3の研磨工程の研磨時間は、第2
の研磨工程におけるバリアメタル膜の研磨時間よりも短
い時間(例えば20秒程度)に設定される。その理由
は、FSG膜204の亀裂中に埋め込まれ金属の厚さは
小さいので、この不要な金属を除去するための研磨は短
時間で行なえるからである。すなわち、第3の研磨工程
は仕上げ研磨として実施されるものであり、FSG膜2
04自体を大きく研磨するものではない。また、第3の
研磨工程の研磨条件(基板を研磨パッドに押し当てる圧
力、研磨パッドの回転速度、スラリー、研磨時間等)に
よって、銅配線210を構成する銅膜が大きく研磨され
ることもない。
【0077】以上に説明したように、第2の実施形態に
よると、基板200上のFSG膜204及び第2のシリ
コン酸化膜203に設けられた配線用溝207及びビア
ホール205に、バリアメタル膜(窒化タンタル20
8)及び配線用導電膜(銅膜209)を順次埋め込んだ
後、配線用溝207及びビアホール205の外側の配線
用導電膜及びバリアメタル膜を研磨により除去する。そ
の後、研磨時に基板200に付着した異物(削りくず)
を除去した後、FSG膜204の表面を研磨する。この
ため、バリアメタル膜の研磨時に、配線用溝207間
(つまり銅配線210間)に存在するFSG膜204の
表面に微小な亀裂が発生し、該亀裂中に金属が埋め込ま
れた場合に、次のような効果が得られる。すなわち、バ
リアメタル膜の研磨時等に基板200に付着した異物を
除去した後にFSG膜204の表面に対して仕上げ研磨
を行なうので、異物によってFSG膜204の表面が新
たに損傷を受けることを防止しながら、亀裂中に埋め込
まれた金属を除去することができる。従って、埋め込ま
れた金属によって銅配線210間が架橋される事態を回
避できるので、配線間におけるショート発生が抑制され
た配線構造、つまり高性能配線を形成することができ
る。
【0078】また、従来技術においては、互いに隣り合
う配線同士の間の距離が小さくなるに従って、特に、配
線間距離が0.25μm以下になると、配線間ショート
が顕著に生じてきた。それに対して、本実施形態による
と、配線間距離が0.25μm以下の場合に、配線間シ
ョートを防止する効果がより顕著に得られる。
【0079】また、第2の実施形態によると、第3の研
磨工程(FSG膜204の研磨工程)における基板20
0を研磨パッドに押し当てる圧力及び該研磨パッドの回
転速度はそれぞれ第2の研磨工程(窒化タンタル膜20
8の研磨工程)と同じである。言い換えると、研磨時間
を除く第3の研磨工程の研磨条件は、第2の研磨工程と
同じである。このため、第2の研磨工程から第3の研磨
工程に移行する際に研磨条件の複雑な変更を行なう必要
がないので、配線形成における作業性を向上させること
ができ、それによりプロセスのスループットの低下を防
止できる。また、第3の研磨工程の研磨時間が第2の研
磨工程よりも短いので、FSG膜204の表面が大きく
削られることを防止できる。このとき、第3の研磨工程
における前述の圧力及び回転速度がそれぞれ第1の研磨
工程(銅膜209の研磨工程)と比べて小さいと、FS
G膜204の表面が大きく削られることをより確実に防
止できる。
【0080】尚、第1又は第2の実施形態において、第
1層目の銅配線を形成する場合を対象としたが、多層の
銅配線の形成を行なう場合、第2層目以降の上層の銅配
線の形成に本実施形態の方法を適用してもよい。また、
配線用溝に銅以外の導電膜を埋め込んで配線を形成する
場合に本実施形態の方法を適用してもよい。
【0081】また、第1又は第2の実施形態において、
バリアメタル膜の種類は特に限定されるものではない
が、配線用導電膜として銅膜を用いる場合には、バリア
メタル膜として、例えばタンタル膜、窒化タンタル膜、
又はタンタル膜と窒化タンタル膜との積層膜を用いるこ
とが好ましい。また、配線が埋め込まれる絶縁膜の種類
も特に限定されるものではない。
【0082】また、第1又は第2の実施形態において、
銅配線間の絶縁膜としてFSG膜を用いたが、これに代
えて、他の種類の絶縁膜、例えばSiO2 膜又は有機化
合物膜等を用いてもよい。
【0083】また、第1又は第2の実施形態において、
第2の研磨工程(バリアメタル膜の研磨)後に行なわれ
る異物除去工程(基板洗浄工程)では、有機酸溶液又は
有機アルカリ溶液を用いて基板洗浄を行なうことが好ま
しい。このようにすると、基板表面に付着した異物(削
りかす)を確実に除去することができる。このとき、有
機アルカリとしては、例えばTMAH(テトラメチルア
ンモニウムハイドライド)等のヒドロキシルアミンを用
いてもよい。また、有機酸としては、例えばシュウ酸、
クエン酸又はリンゴ酸等の、カルボキシル基(−COO
H基)を2つ以上持つカルボン酸を用いてもよい。
【0084】また、第1又は第2の実施形態において、
Cu研磨用スラリーの種類及びバリア層(TaN)研磨
用スラリーの種類はそれぞれ特に限定されるものではな
いが、例えば過酸化水素水が酸化剤として含有されたC
u研磨用スラリー、及び例えば硝酸(若しくはその派生
化合物)が酸化剤として含有されたTaN研磨用スラリ
ー等を用いてもよい。また、互いに粒子サイズが異なる
Cu研磨用スラリー及びTaN研磨用スラリーを用いて
もよい。また、第3の研磨工程で用いられるスラリーの
種類は特に限定されるものではないが、第2の研磨工程
と同様に、バリア層研磨用スラリーを用いることが好ま
しい。このようにすると、第3の研磨工程で、配線用導
電膜が大きく研磨されることを防止できるので、配線抵
抗の増大を防止できる。また、第2の研磨工程から第3
の研磨工程に移行する際の研磨条件の変更がより簡単に
なる。
【0085】また、第1又は第2の実施形態において、
第1〜第3の研磨工程を同一のCMP装置を用いて行な
ったが、これに代えて、全ての研磨工程を別々のCMP
装置を用いて行なってもよいし、又はいずれか1つの研
磨工程のみを別のCMP装置を用いて行なってもよい。
但し、設備運用の観点からは、できる限り多くの研磨工
程で同じCMP装置及び研磨パッドを用いることが好ま
しい。また、第1〜第3の研磨工程で使用可能なCMP
装置は、1個の基板ホルダーを有し且つ1度の研磨工程
で1枚の基板を研磨する方式のものに限られない。すな
わち、複数の基板ホルダーを有し且つ1度の研磨工程で
複数枚の基板を研磨する方式のCMP装置を用いてもよ
い。
【0086】また、第1又は第2の実施形態において、
研磨時間を除く第3の研磨工程の研磨条件を、第1の研
磨工程の研磨条件と同じにしてもよい。詳しくは、第1
の研磨工程及び第3の研磨工程は同じ研磨装置及び研磨
パッドを用いて行なわれてもよいし、また、第3の研磨
工程で用いられるスラリーは、第1の研磨工程と同様
に、Cu研磨用スラリーであってもよい。この場合、第
3の研磨工程よりも前に、第1の研磨工程で用いた研磨
パッドの表面から削りくずを、洗浄により又は砥石を用
いたブラッシングにより除去しておくことが好ましい。
このようにすると、絶縁膜表面の亀裂に埋め込まれた金
属が銅膜(配線用導電膜)の一部である場合、これを確
実に除去できる。また、この場合、第3の研磨工程の研
磨時間は第1及び第2の研磨工程と比べて短いことが好
ましい。このようにすると、第3の研磨工程で、配線用
溝に埋め込まれた導電膜が大きく研磨されることがない
ので、配線抵抗の増大を防止できる。さらに、この場
合、第3の研磨工程における基板を研磨パッドに押し当
てる圧力及び該研磨パッドの回転速度は第2の研磨工程
と比べて大きいことが好ましい。言い換えると、第3の
研磨工程における前述の圧力及び回転速度は第1の研磨
工程と同じであることが好ましい。このようにすると、
絶縁膜表面の亀裂に埋め込まれた金属が配線用導電膜の
一部である場合、これをより一層確実に除去できる。さ
らに、第3の研磨工程を2段階に分けて行なうと共に、
第3の研磨工程の第1段階で第1の研磨工程と同じ条件
で研磨を実施し、引き続いて、第3の研磨工程の第2段
階で第2の研磨工程と同じ条件で研磨を実施してもよ
い。このようにすると、配線形成における歩留まりをさ
らに向上させることができる。
【0087】また、第1又は第2の実施形態において、
第2の研磨工程、異物除去工程及び第3の研磨工程を、
同一のCMP装置を用いて研磨パッドの回転を停止させ
ることなく研磨条件のみを変更しながら連続的に行なっ
てもよい。この場合に用いられるCMP装置はスラリー
供給管及び洗浄液供給管を備えており、第2及び第3の
研磨工程ではスラリー供給管からバリアメタル研磨用ス
ラリーが研磨パッド上に滴下される一方、異物除去工程
では洗浄液供給管から純水、有機酸又は有機アルカリ等
が研磨パッド上に滴下される。ここで、異物除去工程
は、基板を研磨パッドに押し当てて該研磨パッドを回転
させながら実施され、それにより、基板表面と研磨パッ
ドとを同時に洗浄できる。すなわち、研磨装置からウェ
ハを取り出すことなく、第1の研磨工程又は第2の研磨
工程でウェハ及び研磨パッドのそれぞれに付着した削り
くず(異物)を同時に洗い流すことができる。また、異
物除去工程における基板を研磨パッドに押し当てる圧力
及び研磨パッドの回転速度はそれぞれ第2及び第3の研
磨工程と比べて小さい。尚、第3の研磨工程において
は、第1の研磨工程で用いたスラリー又は第2の研磨工
程で用いたスラリーと同一のスラリーを用いることが好
ましい。
【0088】
【発明の効果】本発明によると、絶縁膜に設けられた配
線用溝にバリアメタル膜及び配線用導電膜を順次埋め込
んで配線を形成する際に、バリアメタル膜の研磨時等に
基板に付着した異物を除去してから絶縁膜の表面に対し
て仕上げ研磨を行なう。このため、異物によって絶縁膜
表面が新たに損傷を受けることを防止しながら、絶縁膜
表面の亀裂中に埋め込まれた金属を除去できるので、該
金属によって配線間が架橋される事態を回避できる。従
って、配線間におけるショート発生頻度を低減できるの
で、高性能配線を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る配線構造の形成方法の各工程を示す断面図である。
【図2】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係る配線構造の形成方法の各工程を示す断面図である。
【図3】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係る配線構造の形成方法の各工程を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る配線構造の形成
方法の一工程を示す断面図である。
【図5】本発明の第1又は第2の実施形態に係る配線構
造の形成方法において用いられるCMP装置の概略構成
図である。
【図6】(a)は本発明の第1の実施形態に係る配線構
造の形成方法によって形成された銅配線同士の間におけ
るショート発生頻度を、従来技術の場合と比較した結果
を示す図であり、(b)は本発明の第1の実施形態に係
る配線構造の形成方法によって形成された配線構造にお
ける配線間距離及び配線幅を模式的に示す図である。
【図7】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係
る配線構造の形成方法の各工程を示す断面図である。
【図8】(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に
係る配線構造の形成方法の各工程を示す断面図である。
【図9】(a)〜(c)は従来の配線構造の形成方法の
各工程を示す断面図である。
【図10】従来の配線構造の形成方法における問題点を
説明するための図である。
【符号の説明】 100 基板 101 第1のシリコン酸化膜 102 下層配線 103 第2のシリコン酸化膜 104 ビアホール 105 チタン膜 106 窒化チタン膜 107 タングステン膜 108 プラグ 109 FSG膜 110 配線用溝 111 窒化タンタル膜 112 第1の銅膜 113 第2の銅膜 114 銅配線(上層配線) 115 亀裂中に埋め込まれた金属 151 ウェハ 152 ホルダー 153 研磨パッド 154 研磨定盤 155 スラリー 156 スラリー供給管 200 基板 201 第1のシリコン酸化膜 202 下層配線 203 第2のシリコン酸化膜 204 FSG膜 205 ビアホール 206 レジストパターン 207 配線用溝 208 窒化タンタル膜 209 銅膜 210 銅配線(上層配線)
フロントページの続き (72)発明者 上田 哲也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 濱中 雅司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F033 HH11 HH21 HH32 JJ01 JJ18 JJ19 JJ21 JJ32 JJ33 KK19 MM01 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP06 PP14 PP26 QQ09 QQ11 QQ37 QQ48 QQ50 RR04 RR11 SS11 WW01 XX31

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜に、第1の溝、及び前記第1の溝
    と隣り合う第2の溝を形成する溝形成工程と、 前記第1の溝及び前記第2の溝が埋まるように前記絶縁
    膜の上にバリアメタル膜及び導電膜を堆積する膜堆積工
    程と、 前記第1の溝の外側及び前記第2の溝の外側の前記導電
    膜を研磨により除去する第1の研磨工程と、 前記第1の研磨工程よりも後に、前記第1の溝の外側及
    び前記第2の溝の外側の前記バリアメタル膜を研磨によ
    り除去する第2の研磨工程と、 前記第2の研磨工程よりも後に、被研磨面に付着した異
    物を除去する異物除去工程と、 前記異物除去工程よりも後に、前記絶縁膜の表面を研磨
    する第3の研磨工程とを備えていることを特徴とする配
    線構造の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の研磨工程と前記第3の研磨工
    程との間に、前記第2の研磨工程で用いた研磨パッドを
    洗浄し、それにより前記研磨パッドに付着した異物を除
    去する工程を備えていることを特徴とする請求項1に記
    載の配線構造の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記第3の研磨工程における前記被研磨
    面を研磨パッドに押し当てる圧力及び該研磨パッドの回
    転速度はそれぞれ前記第2の研磨工程と同じであること
    を特徴とする請求項1に記載の配線構造の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記第3の研磨工程の研磨時間は前記第
    2の研磨工程と比べて短いことを特徴とする請求項3に
    記載の配線構造の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記第3の研磨工程における前記圧力及
    び前記回転速度はそれぞれ前記第1の研磨工程と比べて
    小さいことを特徴とする請求項3に記載の配線構造の形
    成方法。
  6. 【請求項6】 前記第3の研磨工程で用いられる研磨剤
    は前記第2の研磨工程と同じであることを特徴とする請
    求項1に記載の配線構造の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の研磨工程、前記異物除去工程
    及び前記第3の研磨工程は同じ研磨装置を用いて行なわ
    れ、 前記異物除去工程は、前記被研磨面を研磨パッドに押し
    当てて該研磨パッドを回転させる工程を含むことを特徴
    とする請求項1に記載の配線構造の形成方法。
  8. 【請求項8】 前記第3の研磨工程で用いられる研磨剤
    は前記第1の研磨工程と同じであることを特徴とする請
    求項1に記載の配線構造の形成方法。
  9. 【請求項9】 前記第3の研磨工程の研磨時間は前記第
    1の研磨工程及び前記第2の研磨工程と比べて短いこと
    を特徴とする請求項8に記載の配線構造の形成方法。
  10. 【請求項10】 前記第3の研磨工程における前記被研
    磨面を研磨パッドに押し当てる圧力及び該研磨パッドの
    回転速度は前記第2の研磨工程と比べて大きいことを特
    徴とする請求項9に記載の配線構造の形成方法。
  11. 【請求項11】 前記第2の研磨工程及び前記第3の研
    磨工程は同じ研磨装置及び研磨パッドを用いて行なわれ
    ることを特徴とする請求項1に記載の配線構造の形成方
    法。
  12. 【請求項12】 前記第3の研磨工程よりも前に、前記
    第2の研磨工程で用いた研磨パッドを洗浄することによ
    り、前記研磨パッドに付着した異物を除去する工程を備
    えていることを特徴とする請求項11に記載の配線構造
    の形成方法。
  13. 【請求項13】 前記第3の研磨工程よりも前に、前記
    第2の研磨工程で用いた研磨パッドの表面を砥石により
    ブラッシングすることにより、前記研磨パッドに付着し
    た異物を除去する工程を備えていることを特徴とする請
    求項11に記載の配線構造の形成方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の研磨工程及び前記第3の研
    磨工程は同じ研磨装置及び研磨パッドを用いて行なわれ
    ることを特徴とする請求項1に記載の配線構造の形成方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第3の研磨工程よりも前に、前記
    第1の研磨工程で用いた研磨パッドを洗浄することによ
    り、前記研磨パッドに付着した異物を除去する工程を備
    えていることを特徴とする請求項14に記載の配線構造
    の形成方法。
  16. 【請求項16】 前記第3の研磨工程よりも前に、前記
    第2の研磨工程で用いた研磨パッドの表面を砥石により
    ブラッシングすることにより、前記研磨パッドに付着し
    た異物を除去する工程を備えていることを特徴とする請
    求項14に記載の配線構造の形成方法。
  17. 【請求項17】 前記第3の研磨工程は、研磨条件の異
    なる2段階の研磨工程を含むことを特徴とする請求項1
    に記載の配線構造の形成方法。
  18. 【請求項18】 前記2段階の研磨工程のうちの一の段
    階で用いられる研磨剤は前記第2の研磨工程と同じであ
    ると共に、前記2段階の研磨工程のうちの他の段階で用
    いられる研磨剤は前記第1の研磨工程と同じであること
    を特徴とする請求項17に記載の配線構造の形成方法。
  19. 【請求項19】 前記異物除去工程は、有機酸又は有機
    アルカリを用いて前記被研磨面に対して洗浄を行なう工
    程を含むことを特徴とする請求項1に記載の配線構造の
    形成方法。
  20. 【請求項20】 前記第1の溝と前記第2の溝との間隔
    は0.25μm以下であることを特徴とする請求項1に
    記載の配線構造の形成方法。
  21. 【請求項21】 前記第1の溝と前記第2の溝とは互い
    に平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記
    載の配線構造の形成方法。
  22. 【請求項22】 前記第1の溝及び前記第2の溝におけ
    る配線形成はデュアルダマシン法を用いて行なわれるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の配線構造の形成方法。
  23. 【請求項23】 前記導電膜は銅膜であり、 前記バリアメタル膜はタンタル膜、窒化タンタル膜、又
    はタンタル膜と窒化タンタル膜との積層膜であることを
    特徴とする請求項1に記載の配線構造の形成方法。
  24. 【請求項24】 前記第1の溝又は前記第2の溝に形成
    される配線は、該配線の下側に形成されているプラグと
    電気的に接続されることを特徴とする請求項23に記載
    の配線構造の形成方法。
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