JP2003257853A - 位相シフトマスク撮像性能を向上させる装置およびシステム、ならびにその方法 - Google Patents

位相シフトマスク撮像性能を向上させる装置およびシステム、ならびにその方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゼロ次漏れがフォトレジストを露光させる光
の強度のばらつきを引き起こすことを防ぐ装置および方
法を提供すること 【解決手段】 本発明による遮光アパチャは、光の波長
に対して半透過である物体と、物体を、位相シフトマス
クを用いたフォトグラフィシステムの瞳孔面における光
のゼロ次部分に実質的に支持する手段とを備える。さら
に、本発明によるフォトグラフィシステムは、光が位相
シフトマスクを通過するようにさせることができる照射
源と、位相シフトマスクからの該光を、瞳孔面に収束さ
せることができる第1の調整レンズと、実質的に瞳孔面
内に位置し、光の一部分を遮光することができる、遮光
アパチャと、瞳孔面からの光を、フォトレジストに向け
て方向付けし直すことができる、第2の調整レンズとを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願は、米国仮特許出願第
60/361,351号の優先権を主張する。米国仮特
許出願第60/361,351号は、2002年3月5
日に出願され、その全文を通じて、本明細書中で参考と
して援用される。
【0002】本発明は、瞳孔面を有し、位相シフトマス
クを用いるフォトリソグラフィシステムにおいて撮像性
能を向上させる方法に関する。
【0003】
【従来の技術】ますます高まる密度を支えるように、フ
ィーチャがより小型化しているデバイスを有する集積回
路(IC)チップを製造する能力は、フォトリソグラフ
ィ方法のとどまることのない進歩に依存している。IC
チップ上において、デバイスおよびその接続は、典型的
には、複数の段階で製造される。いくつかの段階は、半
導体基板(すなわち、ウェハ)の一部を変更する処理を
含む。これらの段階の各々において、処理される部分
は、ウェハの残りの部分から絶縁される必要がある。こ
れは、しばしば、膜の層(すなわち、フォトレジスト)
をウェハの表面上に付与し、フォトレジストを光のパタ
ーンに露光させることによって達成される。パターン
は、ウェハの処理される部分を、残りの部分から区別す
る。光のパターンは、典型的には、光が不透過部分およ
び透過部分としてパターンが形成されたマスク(すなわ
ち、レチクル)を通過するようにさせることによって生
成される。光がレチクルの透過部分を通過する場合、フ
ォトレジストの対応する部分が露光する。フォトレジス
トの露光した部分、または、露光しない部分のいずれか
(両方ではない)が除去されて、その下のウェハの部分
が処理されるように露出する。ウェハの残りの部分は、
残りのフォトレジストによって、処理から保護される。
【0004】光がレチクルを通過するようにして、ウェ
ハ上のフォトレジストを露光させる機械は、ウェハステ
ッパまたはウェハスキャナと呼ばれる。フォトレジスト
上でミクロン以下の寸法のレチクルパターンを正確に表
現することを達成するため、高い解像度および焦点深度
の両方を支える光源を用いることが必要である。この要
件は、フォトリソグラフィ用途における光源としてのレ
ーザーの使用につながった。
【0005】皮肉なことに、ICチップ上に製造される
デバイスの密度を高めようとする試みは、より高い密度
が依存している、その同じフィーチャの小型化に起因し
てうまく行かなくなる。レチクル上のパターンの寸法が
小さくなればなるほど、特に線幅について、パターンを
通過する光の回折がより大きくなる。ウェハにおいて、
このより大きい光の回折は、それ自体が「スピルオーバ
ー(spillover)」であると示し得、2つの隣
接するフィーチャからの電磁エネルギーの分布が合成さ
れて、フィーチャを区別することが困難になる。
【0006】しかし、位相シフトマスクを用いることに
よって、2つの隣接するフィーチャからの電磁エネルギ
ーの分布は、互いに位相がずれる。光の強度は、電磁エ
ネルギーの振幅のベクトル和の二乗に比例する。従っ
て、位相シフトマスクを用いることによって、2つの隣
接するフィーチャの間に強度が最小である点があり、フ
ィーチャを区別できる可能性が高められる。
【0007】さらに、位相シフトマスクを用いることに
よって、従来のフォトリソグラフィシステムにおいて用
いられる0次および1次の光ではなく、1/2次の光
が、建設的干渉の方向となる。1/2次の光を用いるこ
とによって、レチクル上のフィーチャの間の間隔が低減
されることが可能になる。レチクル上のフィーチャの間
の間隔を低減することによって、1/2次の光の回折角
度が増大する。回折角度は、1/2次の光がフォトリソ
グラフィシステムの調整レンズによって捕捉される限
り、増大し得る。
【0008】不運なことに、実行可能な位相シフトマス
クを実現することは、光の波長の2分の1の奇数倍の深
さ(高さ)であり、特定の幅であり、レチクル上の隣接
するフィーチャから正確な間隔のレチクルのくぼみ(ま
たは隆起)を精密に製造する能力に依存する。これらの
基準からのずれによって、1/2次の光が、完全には互
いの位相がずれず、0次の光が、相殺的干渉によって完
全には取り消されないことになる。この現象は、「ゼロ
次漏れ」と呼ばれる。
【0009】ゼロ次漏れは、名目上焦点面の上または下
のフォトレジストを露光させる光の強度のばらつきの原
因となる。これらの強度のばらつきは、ウェハ上に形成
される線幅のばらつきの原因となる。このようなウェハ
上に形成される線幅のばらつきは、製造中のデバイスの
電気または電子特性に有害な影響を与え得る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】必要とされているの
は、ゼロ次漏れがフォトレジストを露光させる光の強度
のばらつきを引き起こすことを防ぐ装置および方法であ
る。このような方法は、容易に実現され、費用がかから
ないことが好ましい。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による遮光アパチ
ャは、光の波長に対して半透過である物体と、該物体
を、位相シフトマスクを用いたフォトグラフィシステム
の瞳孔面における該光のゼロ次部分に実質的に支持する
手段とを備え、それにより上記目的が達成される。
【0012】前記支持する手段が、前記物体と前記フォ
トグラフィシステムとの間に連結された支持アームであ
ってもよい。
【0013】前記支持する手段が、エアーベアリングデ
バイスであってもよい。
【0014】前記支持する手段が、磁気浮揚デバイスで
あってもよい。
【0015】前記物体が、前記波長に対して不透過であ
ってもよい。
【0016】前記物体が第1の面積を有し、前記瞳孔面
における前記光の前記ゼロ次部分が第2の面積を有し、
該第1の面積は該第2の面積以上であってもよい。
【0017】前記物体が第1の形状を有し、前記瞳孔面
における前記光の前記ゼロ次部分が第2の形状を有し、
該第1の形状は該第2の形状に実質的に対応してもよ
い。
【0018】前記第1の面積が、前記フォトグラフィシ
ステムの調整レンズの開口率の関数であってもよい。
【0019】前記第1の面積が、前記フォトグラフィシ
ステムの前記光の部分的コヒーレンスの関数であっても
よい。
【0020】前記波長に対して半透過である第2の物体
と、該第2の物体を、前記瞳孔面における該光の位相誤
差部分に支持する手段とをさらに備えてもよい。
【0021】前記瞳孔面における前記光の前記位相誤差
部分が、前記フォトグラフィシステムによって用いられ
る網線のパターンのピッチの関数であってもよい。
【0022】本発明によるフォトグラフィシステムは、
光が位相シフトマスクを通過するようにさせることがで
きる照射源と、該位相シフトマスクからの該光を、瞳孔
面に収束させることができる第1の調整レンズと、実質
的に該瞳孔面内に位置し、該光の一部分を遮光すること
ができる、遮光アパチャと、該瞳孔面からの該光を、フ
ォトレジストに向けて方向付けし直すことができる、第
2の調整レンズとを備えており、それにより上記目的が
達成される。
【0023】前記遮光アパチャが、前記光の波長に対し
て半透過であってもよい。
【0024】前記遮光アパチャが、前記光の波長に対し
て不透過であってもよい。
【0025】前記遮光アパチャが、前記瞳孔面における
前記光のゼロ次部分に位置づけられてもよい。
【0026】前記遮光アパチャが第1の面積を有し、前
記瞳孔面における前記光の前記ゼロ次部分が第2の面積
を有し、該第1の面積は該第2の面積以上であってもよ
い。
【0027】前記遮光アパチャが第1の形状を有し、前
記瞳孔面における前記光の前記ゼロ次部分が第2の形状
を有し、該第1の形状は該第2の形状に実質的に対応し
てもよい。
【0028】前記第1の面積が、前記第1の調整レンズ
の開口率の関数であってもよい。
【0029】前記第1の面積が、前記第1の調整レンズ
と前記瞳孔面との間の前記光の部分的コヒーレンスの関
数であってもよい。
【0030】前記遮光アパチャが、該遮光アパチャと前
記フォトグラフィシステムの別の部分との間に連結され
ている支持アームによって支持されてもよい。
【0031】前記遮光アパチャがエアーベアリングデバ
イスによって支持されてもよい。
【0032】前記遮光アパチャが磁気浮揚デバイスによ
って支持されてもよい。
【0033】本発明によるフォトグラフィシステムにお
いて撮像性能を向上させる方法は、(1)瞳孔面のうち
の、位相シフトマスクからの光の位相誤差部分が収束す
る部分を見つけるステップと、(2)アパチャを該瞳孔
面の該見つけられた部分に配置するステップとを包含
し、それにより上記目的が達成される。
【0034】前記光の前記位相誤差部分が、該光のゼロ
次部分であってもよい。
【0035】前記アパチャが、前記光の波長に対して不
透過であってもよい。
【0036】前記アパチャが、前記光の別の部分が前記
瞳孔面を通過することを可能にしてもよい。
【0037】前記アパチャの面積が、前記瞳孔面の前記
見つけられた部分の面積に対応してもよい。
【0038】前記アパチャの形状が、前記瞳孔面の前記
見つけられた部分の形状に対応してもよい。
【0039】本発明によるフォトグラフィシステムにお
いて撮像性能を向上させる方法は、(1)ある波長を有
する光が網線を通過する際に該波長を有する該光の位相
誤差部分を生成することができるパターンを有する位相
シフトマスクを有する網線を選択するステップであっ
て、該位相誤差が瞳孔面に遮光アパチャを収束させるこ
とができるステップと、(2)該波長を有する該光が該
選択された網線を通過するようにさせるステップとを包
含し、それにより上記目的が達成される。
【0040】(3)前記選択された網線を通過した前記
光に、フォトレジストを露出させるステップをさらに包
含してもよい。
【0041】本発明は、瞳孔面を有し、位相シフトマス
クを用いるフォトリソグラフィシステムにおいて撮像性
能を向上させる方法に関する。位相シフトマスクの使用
に伴うゼロ次漏れの現象の研究において、本発明者は、
位相シフトマスクの製造における製造許容範囲からの逸
脱に加えて、ゼロ次漏れの主な原因が、位相シフトマス
ク自体のトポグラフィから起きることを理解した。位相
シフトマスクのトポグラフィは、0次の光の方向におけ
る建設的干渉の回折のさらなるモードを生成する。さら
に、位相シフトマスクが用いられる場合、1/2次の光
が、建設的干渉の所望の方向であり、異なる次数の光
は、瞳孔面において異なる領域で収束することを認識
し、本発明者は、瞳孔面において、ゼロ次漏れの光を遮
光することによって、位相シフトマスク撮像性能を向上
させる方法を考えた。
【0042】ある実施形態において、本発明は、遮光ア
パチャを含む。遮光アパチャは、光の波長に対して半透
過である物体と、物体を、位相シフトマスクを用いたフ
ォトグラフィシステムの瞳孔面における光のゼロ次部分
に実質的に支持する手段とを含む。支持する手段が、物
体とフォトグラフィシステムとの間に連結された支持ア
ーム、エアーベアリングデバイス、磁気浮揚デバイスを
含み得るが、これらに限定されない。好ましくは、物体
が、波長に対して不透過である。
【0043】典型的には、物体の面積は、瞳孔面におけ
る光のゼロ次部分の面積以上である。好ましくは、物体
が、瞳孔面における光のゼロ次部分の形状に実質的に対
応する形状を有する。面積が、フォトグラフィシステム
の調整レンズの開口率の関数、またはフォトグラフィシ
ステムの光の部分的コヒーレンスの関数であり得る。
【0044】遮光アパチャは、波長に対して半透過であ
る第2の物体と、第2の物体を、瞳孔面における光の位
相誤差部分に支持する手段とをさらに含み得る。瞳孔面
における光の位相誤差部分が、フォトグラフィシステム
によって用いられるレチクルのパターンのピッチの関数
であり得る。
【0045】他の実施形態において、本発明は、フォト
リソグラフィシステムを含む。フォトリソグラフィシス
テムは、照射源と、第1の調整レンズと、遮光アパチャ
と、第2の調整レンズとを含む。照射源は、光が位相シ
フトマスクを通過するようにさせることができる。第1
の調整レンズは、位相シフトマスクからの光を、瞳孔面
に収束させることができる。遮光アパチャは、実質的に
瞳孔面内に位置し、光の一部分を遮光することができ
る。第2の調整レンズは、瞳孔面からの光を、フォトレ
ジストに向けて方向付けし直すことができる。
【0046】遮光アパチャが、遮光アパチャとフォトグ
ラフィシステムの別の部分との間に連結されている支持
アーム、エアーベアリングデバイス、磁気浮揚デバイス
などによって支持されている。遮光アパチャが、光の波
長に対して半透過である。好ましくは、遮光アパチャ
が、光の波長に対して不透過である。
【0047】遮光アパチャが、瞳孔面における光のゼロ
次部分に位置づけられる。典型的には、遮光アパチャの
面積は、瞳孔面における光のゼロ次部分の面積以上であ
る。好ましくは、遮光アパチャが、瞳孔面における光の
ゼロ次部分の形状に実質的に対応する形状を有する。面
積が、フォトグラフィシステムの第1の調整レンズの開
口率の関数、または第1の調整レンズと瞳孔面との間の
光の部分的コヒーレンスの関数であり得る。
【0048】さらに他の実施形態において、本発明は、
フォトグラフィシステムにおいて撮像性能を向上させる
方法を含む。瞳孔面のうちの、位相シフトマスクからの
光の位相誤差部分が収束する部分が見つけられる。アパ
チャが、瞳孔面の見つけられた部分に配置される。光の
位相誤差部分が、光のゼロ次部分である。好ましくは、
アパチャが、光の波長に対して不透過である。好ましく
は、アパチャは、光の別の部分が瞳孔面を通過すること
を可能にする。好ましくは、アパチャの面積が、瞳孔面
の見つけられた部分の面積に対応する。好ましくは、ア
パチャの形状が、瞳孔面の見つけられた部分の形状に対
応する。
【0049】さらに別の実施形態において、本発明は、
フォトグラフィシステムにおいて撮像性能を向上させる
方法を含む。ある波長を有する光がレチクルを通過する
際にその波長を有する光の位相誤差部分を生成すること
ができるパターンを有する位相シフトマスクを有するレ
チクルが選択される。位相誤差が瞳孔面に遮光アパチャ
を収束させることができる。波長を有する光が選択され
たレチクルを通過するようにさせられる。好ましくは、
フォトレジストが、選択されたレチクルを通過させられ
た光に露光する。
【0050】
【発明の実施の形態】添付の図面は、本明細書中に組み
込まれ、明細書の一部を成しているが、本発明の例示で
あり、記載とともに、本発明の原理を説明し、該当する
分野の当業者が本発明を作成し、用いることを可能にす
る。
【0051】本発明の好適な実施形態は、図面を参照し
ながら説明される。図面において、同一の参照符号は、
同一の要素、または機能が類似している要素を指す。ま
た、図面において、各参照符号の左端の数字は、その参
照符号が最初に用いられている図面を示す。
【0052】本発明は、瞳孔面を有し、位相シフトマス
クを用いるフォトリソグラフィシステムにおいて撮像性
能を向上させる方法に関する。位相シフトマスクの使用
に伴うゼロ次漏れの現象の研究において、本発明者は、
位相シフトマスクの製造における製造許容範囲からの逸
脱に加えて、ゼロ次漏れの主な原因が、位相シフトマス
ク自体のトポグラフィから起きることを理解した。位相
シフトマスクのトポグラフィは、0次の光の方向におけ
る建設的干渉の回折のさらなるモードを生成する。さら
に、位相シフトマスクが用いられる場合、1/2次の光
が、建設的干渉の所望の方向であり、異なる次数の光
は、瞳孔面において異なる領域で収束することを認識
し、本発明者は、瞳孔面において、ゼロ次漏れの光を遮
光することによって、位相シフトマスク撮像性能を向上
させる方法を考えた。
【0053】図1は、例示的なフォトリソグラフィシス
テム100を示すブロック図である。フォトリソグラフ
ィシステム100は、照射源102、第1の調整レンズ
104、および第2の調整レンズ106を含む。照射源
102は、光軸110に沿って方向付けされる光108
を生成する。光108の一部は、ウェハ114に付与さ
れたフォトレジストの層に変換されるパターンを複製す
るように、レチクル112を通過する。第1の調整レン
ズ104および第2の調整レンズ106が用いられて、
光108の一部が、ICに含まれるフィーチャのサイズ
に収束される。しばしば、フォトリソグラフィシステム
100は、光108の全ての部分が通過する瞳孔面11
6を含む。瞳孔面116は、ユーザに、光108の全て
の部分を有効にする様態で、フォトリソグラフィシステ
ム100を調節するために便利な位置を提供する。
【0054】皮肉なことに、ICチップ上に製造される
デバイスの密度を高めようとする試みは、より高い密度
が依存している、その同じフィーチャの小型化に起因し
てうまく行かなくなる。レチクル112上のパターンの
寸法が小さくなればなるほど、特に線幅について、パタ
ーンを通過する光108の回折がより大きくなる。回折
は、小さい開口部またはバリヤの周りを通過するにつれ
て、広がり、折れ曲がる波長の性質を意味する。特に重
要なことは、回折が、光108の、面「R」118にお
いてレチクル112から出射し、面「W」120におい
てウェハ114に入射する間の部分に、いかに影響を与
えるかである。
【0055】図2Aおよび図2Bは、面R118の第1
の透過部分202および第2の透過部分204を通過し
た後の光108の干渉の関数から、どのように回折パタ
ーンが得られるのかを示す図である。干渉は、コヒーレ
ントな光のビームが、上に重なるか、または交差する場
合に起きる現象である。光は、電磁エネルギーの振動波
からなる。光のビームが、上に重なるか、または交差す
る場合、交差点における光の強度は、これらの点におけ
る電磁エネルギーの波長の間の相互作用の関数である。
交差するビームのコヒーレンスの度合いが高い場合、交
差点での光の強度は、電磁エネルギーの波長の振幅のベ
クトル和の二乗に比例する。コヒーレントなビームは、
交差点において、実質的には位相が合っており、光の強
度は、個別のビームの各々の寄与よりも強い。交差点
は、周囲よりも明るく見える。これは、建設的干渉と呼
ばれる。しかし、コヒーレントなビームが、交差点で大
幅に位相がずれる場合、光の強度は、個別のビームの各
々の寄与よりも弱い。交差点は、周囲よりも暗い。これ
は、相殺的干渉と呼ばれる。
【0056】図2Aにおいて、光は、波長「λ」であ
る。第1の透過部分202および第2の透過部分204
の幅は、「d」である。第1の透過部分202および
第2の透過部分204は、間隔「s」分、隔てられて
いる。第1の波形206は、第1の透過部分202から
発生し、第2の波形208は、第2の透過部分204か
ら発生する。回折は、第1の波形206および第2の波
形208を、伝播するにつれて、広げる。第1の波形2
06および第2の波形208は、広がるにつれて、交差
する。
【0057】間隔sの中間点における面R118上の
ポイント「O」210から、3方向、第1の方向21
2、第2の方向214、および第3の方向216が示さ
れている。各第1の方向212、第2の方向214、お
よび第3の方向216の各々に沿って、第1の波形20
6および第2の波形208は、波形の位相が互いに合う
ように、交差する。第1の方向212は、面R118に
対して垂直である。第1の破線218で示すように、第
1の波形206および第2の波形208は位相が互いに
合うので、第1の方向212に沿って建設的に干渉す
る。第2の破線220で示すように、第2の波形208
は、第1の波形206よりも、波長λ分進んでいる。こ
こでも、第1の波形206および第2の波形208は互
いに位相が合うので、第2の破線220に対して垂直で
ある第2の方向214に沿って建設的に干渉する。同様
に、第3の破線222が示すように、第1の波形206
は、第2の波形208よりも波長λ分進んでいる。ここ
でも、第1の波形206および第2の波形208は、第
3の破線222に対して垂直である第3の方向216に
沿って建設的に干渉するように、互いに位相が合う。概
して、建設的干渉の方向は、式(1)に示すように求め
られ得る。 式(1)(s)(sin(θ))=(m)(λ) ただし、「θ」は、ポイントO210において、建設的
干渉の方向と第1の方向212との間の角度であり、m
は整数である。
【0058】建設的干渉の方向の各々は、光の「次数」
と呼ばれる。但し、mは、数値的な順序を示す。典型的
には、伝播の方向から観察される場合、第1の方向21
2の左への光の次数は、負の次数であり、第1の方向2
12の右への光の次数は、正の次数である。従って、図
2Aにおいて、第1の方向212は、「0次」の光であ
り、第2の方向214は、「負の1次」の光であり、第
3の方向216は、「正の1次」の光である。負および
正の1次の光の各々の角度「θ」は、式(1)(ただ
し、m=1)から求められる。他の次数の光の方向も同
様に求められる。
【0059】図2Bにおいて、第1の透過部分202お
よび第2の透過部分204は、間隔「s」(ただし、
<s)分、隔てられている。図2Aと比較する
と、図2Bは、第1の透過部分202および第2の透過
部分204の間の間隔とともに、回折パターンがいかに
変化したかを示している。式(1)を当てはめると、ポ
イントO210において、0次の光と、負および正の1
次の光との間に角度「θ ’」が形成される(ただし、
θ’>θ)。
【0060】また、図2Bは、ポイントO210からの
第4の方向224および第5の方向226を示す。第4
の方向224および第5の方向226の各々に沿って、
第1の波形206および第2の波形208は、互いの位
相がずれるように、交差する。第4の破線228によっ
て示されるように、第2の波形208は、第1の波形2
06よりも、波長λの2分の1分進んでいる。ここで、
第1の波形206および第2の波形208は、位相がず
れているので、第4の破線228に対して垂直である第
4の方向224に沿って相殺的に干渉する。同様に、第
5の破線230によって示されるように、第1の波形2
06は、第2の波形208よりも、波長λの2分の1分
進んでいる。ここでも、第1の波形206および第2の
波形208は、位相がずれているので、第5の破線23
0に対して垂直である第5の方向226に沿って相殺的
に干渉する。相殺的干渉の方向の各々は、「1/2次」
の光と呼ばれる。従って、図2Bにおいて、第4の方向
224は、「負の1/2次」の光であり、第5の方向2
26は、「正の1/2次」の光である。負および正の1
/2次の光の角度「θ1/2」は、式(1)(ただし、
m=1/2)から求められる。
【0061】再び図1を参照する。第1透過部分202
および第2透過部分204から現れる光108の0次、
負1次、および正1次部分の経路が示される。第1透過
部分202から現れる光108の一部と第2透過部分2
04から現れる光108の一部とを区別するために、下
付き文字を使用する。すなわち、第1透過部分202か
ら現れる光108の0次、負1次、および正1次部分
は、それぞれ「0」、「−1」、および「+1
と標識される。同様に、第2透過部分204から現れる
光108の0次、負1次、および正1次部分は、それぞ
れ「0」、「−1」、および「+1」と標識され
る。第1調整レンズ104および第2調整レンズ106
はこれらの次数の光108をウェハ114へ再方向付け
る。ウェハ114において、第1透過部分202からの
光108の一部はポイント「A」122に当たり、かつ
第2透過部分204からの光108の一部はポイント
「B」124に当たる。ポイントA122およびB12
4は、間隔「s’」(s’<s)だけ分離され
る。このように、レチクル112のパターンは、ミクロ
ン以下の寸法に低減され、そしてウェハ114へ転写さ
れる。
【0062】回折パターンはまた、第1透過部分202
および第2透過部分204のそれぞれの幅「d」の関数
である。図3Aおよび3Bは、幅dを有する第1透過
部分202の回折パターンへの寄与を示す。例として、
第1透過部分202の回折パターンへの寄与を面「L」
302に示す。
【0063】図3Aにおいて、第1光線「r」304
は第1透過部分202の上部から面R118を抜け、他
方第2光線「r」306は第1透過部分202の下部
から面R118を抜ける。第1光線r206および第
2光線r208の両方は、面L302にポイント「P
」308で当たる。ポイントP308は、第1透過
部分202の中心にあるポイント「Z」310の真向か
いである。ポイントP 308に到達するために、第1
光線r304および第2光線r306は同じ距離を
伝播する。第1光線r304および第2光線r30
6の波は位相が同じなので強めあうように干渉するの
で、それらの電磁エネルギーの振幅のベクトル和はポイ
ントP308において最大の電磁エネルギーを生成す
る(グラフ312上に示す)。光108の一部の強度
は、電磁エネルギーの振幅のベクトル和の二乗に比例す
る。したがって、ポイントP308はまた、主要な最
大強度となる(グラフ314上に示す)。
【0064】図3Bにおいて、第3の光線「r」31
6は第1透過部分202の上部から面R118を抜け、
他方第4の光線「r」318は第1透過部分202の
下部から面R118を抜ける。第3の光線r316お
よび第4の光線r318の両方は、面L302にポイ
ント「Pmin1 」320で当たる。ポイントP
in1 320に到達するために、第3の光線r31
6および第4の光線r318は異なる距離を伝播す
る。第3の光線r316および第4の光線r318
が伝播する距離の差は波長λの1/2の奇数倍である。
第3の光線r316および第4の光線r318の波
は位相が異なり弱めあうように干渉するので、それらの
電磁エネルギーの振幅を合わせたベクトル和はポイント
min1 320において最小の電磁エネルギーを生
成する(グラフ312上に示す)。ポイントPmin1
320はまた、最小強度となる(グラフ314上に示
す)。
【0065】また図3Bにおいて、第5の光線「r
322は第1透過部分202の上部から面R118を抜
け、他方第6の光線「r」324は第1透過部分20
2の下部から面R118を抜ける。第5の光線r32
2および第6の光線r324の両方は、面L302に
ポイント「PLMAX1 」326で当たる。ポイント
LMAX1 326に到達するために、第5の光線r
322および第6の光線r324は異なる距離を伝
播する。第5の光線r322および第6の光線r
24が伝播する距離の差は波長λの1/2の偶数倍であ
る。第5の光線r322および第6の光線r324
の波は位相が同じで強めあうように干渉するので、それ
らの電磁エネルギーの振幅を合わせたベクトル和はポイ
ントP MAX1 326において局所最大の電磁エネ
ルギーを生成する(グラフ312上に示す)。ポイント
LMAX1 326はまた、局所最大強度となる(グ
ラフ314上に示す)。
【0066】グラフ314上に示す強度パターンは、ポ
イントP308における主要な最大強度のポイントの
回りで対称である。したがって、ポイントPmin1
320に対して対称に対応するポイントPmin1
28があり、かつポイントP LMAX1 326に対称
に対応するポイントPLMAX1 330がある。一般
に、最小強度のポイントは式(2)に示すように決定さ
れる: 式(2)(d)sin(φ))=(n)(λ) ここで「φ」はポイントZ310における、最小強度の
ポイントの方向とポイントP308との間に形成され
る角度であり、かつnはゼロでない整数である。例え
ば、ポイントPmin1 320は、角度
「φmin1」である。
【0067】図4は、幅「d」(d<d)を有す
る第1透過部分202の回折パターンへの寄与を示す。
図3Aおよび3Bと比較して、図4は、第1透過部分2
02の幅が増加するにつれどのように回折パターンが変
化するかを示す。式(2)を適用することにより、最小
強度の第1負および第1正ポイントは、ポイントZ31
0において最小強度のポイントの方向とポイントP
08との間の角度「φ min1’」を形成する(φ
min1’>φmin1)。したがって、ここで第1透
過部分202からの光108の一部の電磁エネルギーの
分布はグラフ402に示すようなものとなり、かつ第1
透過部分202からの光108の一部の強度の分布はグ
ラフ404に示すようなものとなる。なお、グラフ31
2および314上のピークはグラフ402および404
上のピークよりも急峻である。
【0068】図5Aおよび5Bは、ウェハ114上の面
W120におけるポイントA122およびB124での
回折パターンを示す。上記のように、第1調整レンズ1
04および第2調整レンズ106は光108の一部をウ
ェハ114へ再方向付ける。ウェハ114において、第
1透過部分202からの光108の一部はポイントA1
22に当たり、かつ第2透過部分204からの光108
の一部はポイント「B」124に当たる。
【0069】図5Aは、第1透過部分202および第2
透過部分204がそれぞれ幅dを有し、かつ間隔s
だけ分離される場合の回折パターンを示す。第1透過部
分202からの光108の一部の電磁エネルギーの分布
は、図3Aおよび3Bにグラフ312として示される。
最大エネルギーのポイントは、ポイントA122に対向
する位置に示される。同様に、第2透過部分204から
の光108の一部の電磁エネルギーの分布は、グラフ5
02として示される。最大エネルギーのポイントは、ポ
イントB124に対向する位置に示される。グラフ31
2および502は同じ形であるが間隔s’だけ離れ
る。光108の一部の強度は、電磁エネルギーの振幅の
ベクトル和の二乗に比例する。したがって、ウェハ11
4における光108の一部の強度の分布はグラフ504
として示される。この分布は、グラフ312および50
2に示される電磁エネルギーの振幅のベクトル和の二乗
である。
【0070】図5Bは、第1透過部分202および第2
透過部分204がそれぞれ幅dを有し、かつ間隔s
だけ分離される場合の回折パターンを示す。第1透過部
分202からの光108の一部の電磁エネルギーの分布
は、図4Aにグラフ402として示される。再度、最大
エネルギーのポイントは、ポイントA122に対向する
位置に示される。同様に、第2透過部分204からの光
108の一部の電磁エネルギーの分布は、グラフ502
として示される。最大エネルギーのポイントは、ポイン
トB124に対向する位置に示される。再度、グラフ4
02および506は同じ形であるが間隔s’だけ離れ
る。ウェハ114における光108の一部の強度の分布
はグラフ508として示される。この分布は、グラフ4
02および506に示される電磁エネルギーの振幅のベ
クトル和の二乗である。
【0071】グラフ504および508を比較すると、
グラフ504上のピークはグラフ508上のピークより
も急峻であることがわかる。また、グラフ504におい
て、第1透過部分202からの光108の一部に対応す
るピークは第2透過部分204からの光108の一部に
対応するピークとより容易に区別可能である。対照的
に、グラフ508において、2つのピークは融合して一
方と他方の区別をより困難にする傾向がある。このよう
な状態を「スピルオーバー」と称す。スピルオーバー
は、レチクル112のパターンの特徴が低減されかつウ
ェハ114に転写される際にその特徴間に得られ得る分
解能を低下させる。さらに、上記図の検討から、間隔s
が、例えばsからsへ、低減されるとよりスピルオ
ーバーが発生することがわかる。したがって、上記図が
示すように、ICチップ上に製造されるデバイスの密度
を増加させようとする試みは、より大きな密度が依存す
る同じくより小さな特徴サイズによって妨げられる。
【0072】スピルオーバーを低減する1つの方法は、
レチクル112のパターンにおける隣接する特徴の電磁
エネルギーの振幅のベクトル和を交番位相シフトマスク
を使用して低減することである。図6は、レチクル11
2が交番位相シフトマスク600として実現される際に
回折パターンがどのようにして変化するかを示す。交番
位相シフトマスク600は、第1透過部分202および
位相シフト透過部分602を含む。第1透過部分202
および位相シフト透過部分602のそれぞれは幅d
有する。第1透過部分202および位相シフト透過部分
602は間隔s によって分離される。位相シフト透過
部分602は、さらに面R118において形成された凹
部によって特徴付けられる。凹部は面R118中へ波長
λの1/2の奇数倍だけ伸長する(あるいは、位相シフ
ト透過部分602は、さらに面118上に形成された透
過な凸部によって特徴付けられ、凸部は面R118の外
へ波長λの1/2の奇数倍だけ伸長する)。
【0073】図6において、第1波形206は第1透過
部分202から現れ、他方第2波形208は位相シフト
透過部分602から現れる。間隔sの中点における面
R118上のポイントO210から、3つの方向が示さ
れる。第1方向212、第4の方向224、および第5
の方向226である。第1方向212は面R118に対
して垂直である。第1破線218によって示されるよう
に、第2波形208は第1波形206よりも波長λの1
/2だけ先行する。ここで、第1および第2波形206
および208は位相が異なるので、それらは第1方向2
12に沿って弱めあうように干渉する。第4の破線22
8によって示されるように、第1および第2波形206
および208は位相が合うので、それらは第4の方向2
24に沿って強めあうように干渉する。第4の方向22
4は第4の破線228に対して垂直である。第5の破線
230によって示されるように、第1および第2波形2
06および208は位相が合うので、それらは第5の方
向226に沿って強めあうように干渉する。第5の方向
226は第5の破線230に対して垂直である。負およ
び正1/2次の光のそれぞれに対してポイントO210
において形成される角度「θ1/2」は、式(1)(m
=1/2のとき)から決定される。
【0074】図6と図2Aおよび2Bとを比較すると、
図6における回折パターンが図2Aおよび2Bの回折パ
ターンの逆であることがわかる。図2Bにおいて、0次
の光(第1方向212)は強めあう干渉の方向であり、
負1/2次の光(第4の方向224)および正1/2次
の光(第5の方向226)は弱めあう干渉の方向であ
る。対照的に、図6において、0次の光(第1方向21
2)は弱めあう干渉の方向であり(図示しないが、負1
次の光および正1次の光と同様である)、負1/2次の
光(第4の方向224)および正1/2次の光(第5の
方向226)は強めあう干渉の方向である。
【0075】さらに、全体として、図1、2Aおよび2
Bならびに6の教示によると、交番位相シフトマスク6
00の第1利点を示す。図1は、第1透過部分202お
よび第2透過部分204からの1次の光(すなわち、−
、+1、−1、および+1)はそれぞれ角度
θでレチクル112を抜ける。1次の光は強めあう干
渉の方向である。図6は、交番位相シフトマスク600
を使用することによって、1次の光は弱めあう干渉の方
向となり、他方1/2次の光が強めあう干渉の方向とな
る。図6において、1/2次の光はそれぞれ角度θ
1/2’を有する。θ1/2’は対応の1次の光のそれぞ
れに対して角度θ’の半分である。図2Aおよび2B
は、間隔sが、例えば間隔sから間隔sへ低減され
ると角度θはθからθ’へ増加する。したがって、
図1において、レチクル112が交番位相シフトマスク
600として実現されると、間隔sは角度θが増加する
ように低減され得る。1/2次の光が第1調整レンズ1
04に当たる限り、角度θは増加され得る。ここで0次
および1次の光は弱めあう干渉の方向であるので、角度
θの増加によって1次の光のいくつか(すなわち、−1
および+1)が第1調整レンズ104に当たらない
おそれがあっても問題とならない。レチクル112が交
番位相シフトマスク600として実現される場合、強め
あう干渉の方向である1/2次の光を使用してレチクル
112のパターンをウェハ114へ転写する。レチクル
112のそのような構成が交番位相シフトマスク600
として実現されることを図7に示す。図7において、第
1透過部分202および位相シフト透過部分602は間
隔s(ここで、s<s)によって分離される。
【0076】図8は、幅dを有する位相シフト透過部
分602の回折パターンへの寄与を示す。図8におい
て、位相シフト透過部分602からの光108の一部の
電磁エネルギーの分布はグラフ802として示される。
グラフ802は図4のグラフ402の鏡像イメージであ
る。しかし、光108の一部の強度は電磁エネルギーの
振幅のベクトル和の二乗に比例するので、位相シフト透
過部分602からの光108の一部の強度の分布は図4
のグラフ404と同一である。
【0077】図9は、第1透過部分202および位相シ
フト透過部分602がそれぞれが幅dを有しかつ間隔
によって分離される場合のウェハ114上の面W1
20におけるポイントA122およびB124での回折
パターンを示す。第1透過部分202からの光108の
一部の電磁エネルギーの分布は、図4からのグラフ40
2として示される。最大電磁エネルギーのポイントはポ
イントA122に対向する位置に示される。同様に、位
相シフト透過部分602からの光108の一部の電磁エ
ネルギーの分布は、グラフ802として示される。最大
電磁エネルギーのポイントはポイントB124に対向す
る位置に示される。グラフ402および802は鏡像イ
メージの形を有し、かつ間隔「s’」だけ離れる。s
’は第1調整レンズ104および第2調整レンズ10
6によって生成される間隔sの低減に対応する。光1
08の一部の強度は電磁エネルギーの振幅のベクトル和
の二乗に比例する。したがって、ウェハ114における
光108の一部の強度の分布はグラフ902として示さ
れ、グラフ402および802に示される電磁エネルギ
ーの振幅のベクトル和の二乗である。
【0078】グラフ902(図9)と508(図5B)
とを比較すると、グラフ902上のピークがグラフ50
8上のピークよりも急峻であることがわかる。また、グ
ラフ902において、第1透過部分202からの光10
8の一部に対応するピークは、位相シフト透過部分60
2からの光108の一部に対応するピークとより容易に
区別可能である。対照的に、グラフ508において、第
1透過部分202および第2透過部分204からの2つ
のピークは融合して一方と他方の区別をより困難にする
傾向がある。さらに、グラフ902上のピークは互いに
間隔s’だけ分離される。s’は、グラフ508上
のピークを分離するs’よりも短い。したがって、グ
ラフ902は、グラフ508によって示されるよりも大
きな分解能を示す。このより大きな分解能は交番位相シ
フトマスク600の第2利点である。
【0079】理論上では交番位相シフトマスク600が
ICチップ上に製造されるデバイス密度を増加すると非
常に期待されるが、製造能力に制限があるのでこのアプ
ローチの有効性は小さくなる可能性がある。実行可能な
交番位相シフトマスク600の実現できるかどうかは、
波長λの1/2の奇数倍の深さ(高さ)を有するレチク
ル112中(上)の凹部(凸部)かつ幅dを有し、かつ
間隔sだけ隣接する透過部分202から離れた位相シフ
ト透過部分602を精密に製造する能力に左右される。
【0080】図6について上記したように、これらの評
価基準から外れると、第1および第2波形206および
208が完全に位相が異なるとは限らない(例えば、第
2波形208はおよそ波長λの1/2だけ第1波形20
6を先行し得る)。したがって、交番位相シフトマスク
600における0次の光の弱めあう干渉は、完全でない
ことがある。この場合、0次の光は無視できない強度を
有することがある。0次の光におけるそのような所望し
ない強度を「ゼロ次漏れ」と称す。
【0081】さらに、交番位相シフトマスク600が完
璧に製造される場合でさえ、得られたトポグラフィーに
よって回折のさらなるモードを生じ、0次の光が無視で
きない強度を有する原因となる。この現象を「トポグラ
フィック効果」または「伝送線路(transmiss
ion line)効果」と称す。したがって、ある程
度のゼロ次漏れは、交番位相シフトマスク600の使用
に本質的に伴うものである。図10は、光108の一部
が位相シフト透過部分602から現れる際に生成される
トポグラフィック効果を示す。
【0082】図10において、6つの光線が位相シフト
透過部分602の後壁から現れるように示される。第1
光線「r」1004、第2光線「r」1006、第
3の光線「r」1008、第4の光線「r」101
0、第5の光線「r」1012、および第6の光線
「r」1014である。第1の光線r1004、第
2の光線r1006、および第3のの光線r100
8は負方向へ回折し、他方第4の光線r1010、第
5のの光線r1012、および第6のの光線r 10
14は正方向へ回折する。第1の光線r1004およ
び第4の光線r1010は、図8と同じように位相シ
フト透過部分602から伝播する。対照的に、第2の光
線r1006および第3の光線r1008は負側壁
1016に当たり、そして正方向へ再方向付けられる。
同様に、第5の光線r1012および第6の光線r
1014は正側壁1018に当たり、そして負方向へ再
方向付けられる。第2の光線r1006および第5の
光線r1012はそれらの交差点で強めあうように干
渉する。同様に、第3の光線r1008および第6の
光線r1014はそれらの交差点で強めあうように干
渉する。第2の光線r 1004、第3の光線r10
06、第5の光線r1012、および第6の光線r
1014の再方向付けの正味の結果は、無視できない強
度を有する光が矢印1020によって示されるような0
次方向へ伝播する。これがトポグラフィック効果であ
る。
【0083】図11は、交番位相シフトマスク600と
して実現されるレチクル112からの負1/2次、正1
/2次および0次の漏れ光の経路を示す。図11におい
て、第1透過部分202および位相シフト透過部分60
2はそれぞれ幅dを有し、かつ間隔sだけ分離され
る。第1透過部分202から現れる光108の一部と位
相シフト透過部分602から現れる光108の一部とを
区別するために、下付き文字を使用する。したがって、
第1透過部分202から現れる光108の負1/2次お
よび正1/2次部分はそれぞれ「−1/2」および
「+1/2」と標識される。負1/2次の光−1/2
および正1/2次の光+1/2は、角度
「θ1/2’’」で第1透過部分202から現れる。同
様に、位相シフト透過部分602から現れる光108の
負1/2次、正1/2次、およびゼロ次漏れ部分はそれ
ぞれ「−1/2」、「+1/2」、および
「OIb」と標識される。負1/2次の光−1/2
よび正1/2次の光+1/2のそれぞれは角度θ
1/2’’で位相シフト透過部分602から現れる。
【0084】ここまで面W120においてウェハ114
に当たる光108の一部について説明したが、数百ナノ
メーターのオーダーで測定する波長λを用いて、ウェハ
114に適用するフォトレジストの層の厚さのばらつき
が著しく大きいので、フォトレジスト層を単一面として
モデリングすることは無効となることが当業者に理解さ
れ得る。実行可能なフォトリソグラフィシステムは、フ
ォトレジスト層が面W120から実質的に外れても、レ
チクル112のパターンを低減し、かつウェハ114へ
パターンを転写することが可能でなければならない。
【0085】図12は、異なる面における負1/2次、
正1/2次、およびゼロ次漏れ光の経路を示す。図12
において、面W120は名目上の焦点面として示され
る。面「X」1202は面W120に平行であり、光源
102へ距離「D」だけより近いように示される。同様
に、面「Y」1204は面W120に平行であり、光源
102から距離「D」だけより遠いように示される。
【0086】負1/2次の光−1/2、正1/2次の
光+1/2、負1/2次の光−1/2、正1/2次
の光+1/2、およびゼロ次漏れ光01bのそれぞれ
に沿って、光108の一部の波長λの期間の位相を表す
ポイントを示す。これらのポイントは、「f」(ゼロか
ら落ちる)、「m」(最小)、「r」(ゼロから上が
る)、および「M」(最大)と標識される。波長λは光
108のそれぞれの次数の部分のうちの1つの上の2つ
の共通の位相ポイント間の距離に対応する(すなわち、
fからf)。
【0087】第1透過部分202から現れる光108の
一部と位相シフト透過部分602から現れる光108の
一部とを区別するために、下付き文字を使用する。した
がって、正1/2次の光+1/2に対して、波長λは
「f+1/2a」から「m 1/2a」、次いで「r
+1/2a」、次いで「M+1/2a」、次いで「f
1/2a」へと進む。同様に、負1/2次の光−1/2
に対して、波長λは「f−1/2a」から「m
−1/2a」、次いで「r−1/2a」、次いで「M
1/2a」、次いで「f−1/2a」へと進む。同様
に、正1/2次の光+1/2に対して、波長λは「f
+1/2b」から「m+1/2b」、次いで「r
1/2b」、次いで「M+1/2b」、次いで「f
+1/2b」へと進む。また、負1/2次の光−1/2
に対して、波長λは「f−1/2b」から「m−1
/2b」、次いで「r−1/2b」、次いで「M
−1/2b」、次いで「f−1 /2b」へと進む。最後
に、ゼロ次漏れ光01bに対して、波長λは
「r01b」(図示せず)から「M01b」、次いで
「f01b」、次いで「m01b」、次いで
「r01b」(図示せず)へと進む。
【0088】図12の説明は、負および正1/2次の光
−1/2および+1/2は位相が同じであり、かつ
負および正1/2次の光−1/2および+1/2
また位相が同じである。一括して、第1透過部分202
から現れる負1/2次の光−1/2および正1/2次
の光+1/2ならびに位相シフト透過部分602から
現れる負1/2次の光−1/2および正1/2次の光
+1/2は位相が異なる。これは、図9のグラフ40
2および802の形状に一致する。
【0089】しかし、ゼロ次漏れ光01bと位相シフト
透過部分602から現れる負および正1/2次の光−1
/2および+1/2とを比較すると、これら光の3
つの部分は面X1202において実質的に位相が同じで
あり、ゼロ次漏れ光01bは面Y1204において負1
/2次の光−1/2と正1/2次の光+1/2とで
実質的に位相が異なる。
【0090】図13A、図13Bおよび図13Cは、負
の1/2次、正の1/2次、およびゼロ次漏れ光の経路
が異なる平面でウェハ114に衝突する際に起こる回折
パターンを示す。
【0091】図13Aは、位相シフト透過部分602か
ら現れるゼロ次漏れ光0lbの、平面W120での回折
パターンに対する貢献を示す。第1の透過部分202か
らの光−1/2および+1/2の1/2次部分の電
磁エネルギーの分布を図4からのグラフ402として示
す。同様に、位相シフト透過部分602からの光−1/
および+1/2の1/2次部分の電磁エネルギー
の分布を図8からのグラフ802として示す。さらに、
位相シフト透過部分602からのゼロ次漏れ光0lb
電磁エネルギーの分布をグラフ1302として示す。光
108の上記部分の強度は、電磁エネルギーの振幅のベ
クトル和の二乗に比例する。したがって、光108の、
平面W120における部分の強度分布はグラフ1304
として示す通りであり、これは、グラフ402、802
および1302に示す電磁エネルギーの振幅のベクトル
和の二乗である。
【0092】グラフ802に示す電磁エネルギーの分布
は、負および正の1/2次光−1/2および+1/2
が互いに近接しているとき(図12参照)に生成され
るため、グラフ1302に示す電磁エネルギーの分布
は、グラフ1304に示すように、光108の、平面W
120における部分の強度分布に対してほとんどインパ
クトを有していない。グラフ1304(図13A)と9
02(図9)とを比較すると、両方のグラフが2つのピ
ーク、すなわちピーク「K」1306とピーク「L」1
308によって特徴づけられる類似の形状を有すること
がわかる。各ピークは高さ「h」を有する。
【0093】図13Bは、位相シフト透過部分602か
ら現れるゼロ次漏れ光0lbの、平面X1202での回
折パターンに対する貢献を示す。図13Aに示すよう
に、第1の透過部分202からの光−1/2および+
1/2の1/2次部分の電磁エネルギーの分布を図4
からのグラフ402として示す。位相シフト透過部分6
02からの光−1/2および+1/2の1/2次部
分の電磁エネルギーの分布を図8からのグラフ802と
して示す。位相シフト透過部分602からのゼロ次漏れ
光0lbの電磁エネルギーの分布をグラフ1302とし
て示す。光108の上記部分の強度は、電磁エネルギー
の振幅のベクトル和の二乗に比例する。したがって、光
108の、平面X1202における部分の強度分布はグ
ラフ1310として示す通りであり、これは、グラフ4
02、802および1302に示す電磁エネルギーの振
幅のベクトル和の二乗である。
【0094】しかし、グラフ802に示す電磁エネルギ
ーの分布は、負および正の1/2次光−1/2および
+1/2がその間にある程度の距離を有しているとき
(図12参照)に生成されるため、グラフ1302に示
す電磁エネルギーの分布は、グラフ1310に示すよう
に、光108の、平面X1202における部分の強度分
布に対してインパクトを有する。ここで、位相シフト透
過部分602から現れるゼロ次漏れ光0lbと、負およ
び正の1/2次光−1/2および+1/2とは、互
いに実質的に同期している。従って、グラフ802およ
び1302に示す電磁エネルギーの振幅のベクトル和
は、グラフ1302に示す電磁エネルギーの振幅よりも
大きい。グラフ1310(図13B)と1304(図1
3A)とを比較すると、両方のグラフが2つのピークに
よって特徴づけられることがわかる。しかし、グラフ1
310において、ピークL1308は高さ「h’」を有
し、ピークK1306は高さ「h」を有し、h’>hで
ある。
【0095】図13Cは、位相シフト透過部分602か
ら現れるゼロ次漏れ光0lbの、平面Y1204での回
折パターンに対する貢献を示す。図13Aおよび図13
Bに示すように、第1の透過部分202からの光−1/
および+1/2の1/2次部分の電磁エネルギー
の分布を図4からのグラフ402として示す。位相シフ
ト透過部分602からの光−1/2および+1/2
の1/2次部分の電磁エネルギーの分布を図8からのグ
ラフ802として示す。位相シフト透過部分602から
のゼロ次漏れ光0lbの電磁エネルギーの分布をグラフ
1302として示す。光108の上記部分の強度は、電
磁エネルギーの振幅のベクトル和の二乗に比例する。従
って、光108の、平面X1202における部分の強度
分布はグラフ1312として示す通りであり、これは、
グラフ402、802および1302に示す電磁エネル
ギーの振幅のベクトル和の二乗である。
【0096】しかし、グラフ802に示す電磁エネルギ
ーの分布は、負および正の1/2次光−1/2および
+1/2がその間にある程度の距離を有しているとき
(図12参照)に生成されるため、グラフ1302に示
す電磁エネルギーの分布は、グラフ1308に示すよう
に、光108の、平面Y1204における部分の強度分
布に対してインパクトを有する。ここで、位相シフト透
過部分602から現れるゼロ次光0lbと、負および正
の1/2次光−1/2および+1/2とは、互いに
実質的に非同期である。従って、グラフ802および1
302に示す電磁エネルギーの振幅のベクトル和は、グ
ラフ1302に示す電磁エネルギーの振幅よりも小さ
い。グラフ1312(図13C)と1304(図13
A)とを比較すると、両方のグラフが2つのピークによ
って特徴づけられることがわかる。しかし、グラフ13
12において、ピークL1308は高さ「h”」を有
し、ピークK1306は高さ「h」を有し、h”<hで
ある。
【0097】図14A、図14Bおよび図14Cは、ゼ
ロ次漏れが印刷された線および空間に及ぼす悪影響を示
す走査型電子顕微鏡画像である。図14Aは、平面W1
20に露出したフォトレジストから形成された線に対応
する。線1402は、グラフ1304のピークK130
6に対応する強度で露出したフォトレジストに対応す
る。線1404は、グラフ1304のピークL1308
に対応する強度で露出したフォトレジストに対応する。
線1402および1404は均一な幅を有する。図14
Bは、平面X1202に露出したフォトレジストから形
成された線に対応する。線1402は、グラフ1310
のピークK1306に対応する強度で露出したフォトレ
ジストに対応する。線1404は、グラフ1310のピ
ークL1308に対応する強度で露出したフォトレジス
トに対応する。線1402は線1404よりも狭い幅を
有する。図14Cは、平面Y1204に露出したフォト
レジストから形成された線に対応する。線1402は、
グラフ1312のピークK1306に対応する強度で露
出したフォトレジストに対応する。線1404は、グラ
フ1312のピークL1308に対応する強度で露出し
たフォトレジストに対応する。線1402は線1404
よりも広い幅を有する。当業者であれば、ウェハ114
上に形成された線幅の変化が、製造中のデバイスの電気
的または電子的特性に悪影響を及ぼし得ることを理解し
得る。特に懸念されるのは、変化する位置が変わること
であるが、これは露出したフォトレジストが名目上焦点
面の上方にあるか下方にあるかに依存する。
【0098】図15は、本発明によるフォトリソグラフ
ィシステム1500をブロック図により説明する。フォ
トリソグラフィシステム1500は、照射源102と、
第1の調整レンズ104と、遮光アパチャ1502と、
第2の調整レンズ106とを含む。照射源102は、光
108が網線112の交番位相シフトマスク600を通
過するようにさせることができる。第1の調整レンズ1
04は、交番位相シフトマスク600からの光108を
瞳孔面116に収束させることができる。遮光アパチャ
1502は、実質的に瞳孔面116内に位置し、光10
8の一部分を遮光することができる。第2の調整レンズ
106は、瞳孔面116からの光108をフォトレジス
ト(ここではウェハ116上に示す)に向けて方向付け
し直すことができる。
【0099】遮光アパチャ1502は、遮光アパチャ1
502と、フォトリソグラフィシステム1500の別の
部分、すなわちエアーベアリングデバイス(図示せ
ず)、磁気浮揚デバイス(図示せず)などとの間に連結
された支持アーム(図示せず)によって支持され得る。
遮光アパチャ1502は、光108の波長λに対して半
透過である。遮光アパチャ1502は好適には、光10
8の波長λに対して不透過である。
【0100】遮光アパチャ1502は、瞳孔面116に
おける光108のゼロ次部分に位置する。典型的には、
遮光アパチャ1502の面積は、瞳孔面116における
光108のゼロ次部分(たとえば、0lb)の面積以上
である。遮光アパチャ1502は好適には、瞳孔面11
6における光108のゼロ次部分の形状に実質的に対応
する形状を有する。この面積は、第1の調整レンズ10
4の開口率の関数、または第1の調整レンズ104と瞳
孔面116との間の光108の部分的コヒーレンスの関
数であり得る。
【0101】図16は、本発明による遮光アパチャ16
00を示す。遮光アパチャ1600は、光108の波長
λに対して半透過である物体1602と、交番位相シフ
トマスク600を用いたフォトグラフィシステム(たと
えば、フォトグラフィシステム1500)の瞳孔面11
6における光108のゼロ次部分(たとえば、0lb
に物体1602を実質的に支持する手段を含む。支持手
段は、物体1602とフォトグラフィシステム(図示せ
ず)との間に連結された支持アーム1604と、エアー
ベアリングデバイス(図示せず)と、磁気浮揚デバイス
(図示せず)とを含み得るがこれらには限定されない。
物体1602は好適には、光108の波長λに対して不
透過である。
【0102】典型的には、物体1602の面積は、瞳孔
面116における光108のゼロ次部分(たとえば、0
lb)の面積以上である。物体1602は好適には、瞳
孔面116における光108のゼロ次部分の形状に実質
的に対応する形状を有する。この面積は、フォトグラフ
ィシステムの調整レンズ(たとえば、第1の調整レンズ
104)の開口率の関数、またはフォトグラフィシステ
ムの光108の部分的コヒーレンスの関数であり得る。
【0103】図17は、遮光アパチャ1700を示し、
遮光アパチャ1700は、第2の物体1702と、第3
の物体1704と、第2および第3の物体1702およ
び1704を瞳孔面116における光108の位相誤差
部分に支持する手段とを含む。第2および第3の物体1
702および1704は、光108の波長λに対して半
透過である。当業者であれば、さらなる位相誤差が、特
にフォトグラフィシステムによって用いられる網線11
2のパターンのピッチの関数として、起こり得ることを
理解する。これらの他の位相誤差は、光の他の1未満の
次数、たとえば光の3/4次などと関連づけられ得る。
遮光アパチャ1700は、270ナノメートルのピッチ
で90ナノメートルの線幅を有するパターンを有する状
態で示されている。ピッチが増加すると、第2および第
3の物体1702および1704が物体1602に近づ
く方向に移動する。
【0104】図18は、フォトグラフィシステムにおけ
る撮像性能を向上させる方法1800のフローチャート
を示す。方法1800では、ステップ1802におい
て、瞳孔面のうち、位相シフトマスクからの光の位相誤
差部分が収束する部分が見つけられる。ステップ180
4において、アパチャが瞳孔面の見つけられた部分に配
置される。光の位相誤差部分は、光のゼロ次部分であり
得る。アパチャは好適には、光の波長に対して不透過で
ある。アパチャは好適には、光の別の部分が瞳孔面を通
過することを可能にする。アパチャの面積は好適には、
瞳孔面の上記見つけられた部分の面積に対応する。アパ
チャの形状は好適には、瞳孔面の上記見つけられた部分
の形状に対応する。
【0105】図19は、フォトグラフィシステムにおけ
る撮像性能を向上させる方法1900のフローチャート
を示す。方法1900では、ステップ1902におい
て、ある波長を有する光が網線を通過する際に上記波長
を有する光の位相誤差部分を生成することができるパタ
ーンを有する位相シフトマスクを有する網線が選択され
る。位相誤差は、瞳孔面における遮光アパチャにおいて
収束することができる。ステップ1904において、上
記波長を有する光が選択された網線を通過する。好適に
は、ステップ1906において、フォトレジストが、選
択された網線を通過した光に露出させる。
【0106】本発明の実施形態を述べてきたが、上記実
施形態は例示のためのみに示されたものであり、本発明
を限定するものではないことが理解されるべきである。
当業者であれば、特許請求の範囲で定義された本発明の
精神および範囲から逸脱することなく、形態および詳細
の様々な変更がなされ得ることを理解する。したがっ
て、本発明の範囲は、上記の例示のための実施形態によ
って限定されるべきではなく、特許請求の範囲およびそ
の均等物によってのみ定義されるべきである。
【0107】瞳孔面を有し位相シフトマスクを用いるフ
ォトグラフィシステムにおける撮像性能を向上させる方
法。瞳孔面のうち、位相シフトマスクからの光の位相誤
差部分が収束する部分が見つけられる。瞳孔面の見つけ
られた部分にアパチャが配置される。典型的には、位相
シフトマスクからの光の位相誤差部分は、「ゼロ次漏
れ」としばしば呼ばれる、光のゼロ次部分である。ゼロ
次部分漏れを遮光することによって、名目上焦点面の上
方または下方にあるフォトレジストが露出される光の強
度の変化が大幅に緩和される。これにより、ウェハ上に
形成される線幅の変化が低減する。
【0108】
【発明の効果】以上の説明により、ゼロ次漏れがフォト
レジストを露光させる光の強度のばらつきを引き起こす
ことを防ぐための位相シフトマスク撮像性能を向上させ
る装置およびシステム、ならびにその方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、例示的なフォトリソグラフィシステム
100を示すブロック図である。
【図2A】図2Aは、面R118の第1の透過部分20
2および第2の透過部分204を通過した後の光108
の干渉の関数から、どのように回折パターンが得られる
かを示す図である。
【図2B】図2Bは、面R118の第1の透過部分20
2および第2の透過部分204を通過した後の光108
の干渉の関数から、どのように回折パターンが得られる
かを示す図である。
【図3A】図3Aは、幅がdである場合の第1の透過
部分202の回折パターンに対する寄与を示す図であ
る。
【図3B】図3Bは、幅がdである場合の第1の透過
部分202の回折パターンに対する寄与を示す図であ
る。
【図4】図4は、幅が「d」(ここで、d<d
である場合の第1の透過部分202の回折パターンに対
する寄与を示す図である。
【図5A】図5Aは、ウェハ114上の面W120にお
けるポイントA122およびB124における回折パタ
ーンを示す図である。
【図5B】図5Bは、ウェハ114上の面W120にお
けるポイントA122およびB124における回折パタ
ーンを示す図である。
【図6】図6は、レチクル112が交番位相シフトマス
ク600として実現される場合の回折パターンがどのよ
うに変化したかを示す図である。
【図7】図7は、交番位相シフトマスク600として実
現されたレチクル112を示す図である。
【図8】図8は、幅がdである場合の位相シフト透過
部分602の回折パターンに対する寄与を示す図であ
る。
【図9】図9は、第1の透過部分202および位相シフ
ト透過部分602の各々が、幅dであり、間隔s
分、隔てられている場合における、ウェハ114上の
面W120におけるポイントA122およびB124に
おける回折パターンを示す図である。
【図10】図10は、位相シフト透過部分602から発
せられる光108の一部として生成されたトポグラフィ
効果を示す図である。
【図11】図11は、交番位相シフトマスク600とし
て実現されるレチクル112からの負の1/2次の光、
正の1/2次の光、およびゼロ次漏れの光の経路を示す
図である。
【図12】図12は、異なる面においてウェハ114に
入射する、負の1/2次の光、正の1/2次の光、およ
びゼロ次漏れの光の経路を示す図である。
【図13A】図13Aは、負の1/2次の光、正の1/
2次の光、およびゼロ次漏れの光の経路が異なる平面に
おいてウェハ114に入射する場合の回折パターンを示
す図である。
【図13B】図13Bは、負の1/2次の光、正の1/
2次の光、およびゼロ次漏れの光の経路が異なる平面に
おいてウェハ114に入射する場合の回折パターンを示
す図である。
【図13C】図13Cは、負の1/2次の光、正の1/
2次の光、およびゼロ次漏れの光の経路が異なる平面に
おいてウェハ114に入射する場合の回折パターンを示
す図である。
【図14A】図14Aは、ゼロ次漏れがプリントされた
ラインおよびスペースに及ぼす有害な影響を示す走査電
子顕微鏡の映像の図である。
【図14B】図14Bは、ゼロ次漏れがプリントされた
ラインおよびスペースに及ぼす有害な影響を示す走査電
子顕微鏡の映像の図である。
【図14C】図14Cは、ゼロ次漏れがプリントされた
ラインおよびスペースに及ぼす有害な影響を示す走査電
子顕微鏡の映像の図である。
【図15】図15は、本発明によるフォトリソグラフィ
システム1500を示すブロック図である。
【図16】図16は、本発明による遮光アパチャ160
0の図である。
【図17】図17は、第2の物体1702および第3の
物体1704と、瞳孔面116における光108の位相
誤差部分において第2および第3の物体1702および
1704を支持する手段とを含む遮光アパチャ1700
を示す図である。
【図18】図18は、フォトリソグラフィシステムにお
いて撮像性能を向上させる方法1800のフローチャー
トである。
【図19】図19は、フォトリソグラフィシステムにお
いて撮像性能を向上させる方法1900のフローチャー
トである。
【符号の説明】
100 フォトリソグラフィシステム 102 照射源 104 第1の調整レンズ 106 第2の調整レンズ 108 光 110 光軸 112 レチクル 114 ウェハ 116 瞳孔面 118 面R 120 面W
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年5月19日(2003.5.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2A
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2A】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2B
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2B】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3A
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3A】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3B
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3B】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5A
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5A】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5B
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5B】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13A
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13A】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13B
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13B】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13C
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13C】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の波長に対して半透過である物体と、 該物体を、位相シフトマスクを用いたフォトグラフィシ
    ステムの瞳孔面における該光のゼロ次部分に実質的に支
    持する手段と、を備えた遮光アパチャ。
  2. 【請求項2】 前記支持する手段が、前記物体と前記フ
    ォトグラフィシステムとの間に連結された支持アームで
    ある、請求項1に記載の遮光アパチャ。
  3. 【請求項3】 前記支持する手段が、エアーベアリング
    デバイスである、請求項1に記載の遮光アパチャ。
  4. 【請求項4】 前記支持する手段が、磁気浮揚デバイス
    である、請求項1に記載の遮光アパチャ。
  5. 【請求項5】 前記物体が、前記波長に対して不透過で
    ある、請求項1に記載の遮光アパチャ。
  6. 【請求項6】 前記物体が第1の面積を有し、前記瞳孔
    面における前記光の前記ゼロ次部分が第2の面積を有
    し、該第1の面積は該第2の面積以上である、請求項1
    に記載の遮光アパチャ。
  7. 【請求項7】 前記物体が第1の形状を有し、前記瞳孔
    面における前記光の前記ゼロ次部分が第2の形状を有
    し、該第1の形状は該第2の形状に実質的に対応する、
    請求項6に記載の遮光アパチャ。
  8. 【請求項8】 前記第1の面積が、前記フォトグラフィ
    システムの調整レンズの開口率の関数である、請求項6
    に記載の遮光アパチャ。
  9. 【請求項9】 前記第1の面積が、前記フォトグラフィ
    システムの前記光の部分的コヒーレンスの関数である、
    請求項6に記載の遮光アパチャ。
  10. 【請求項10】 前記波長に対して半透過である第2の
    物体と、 該第2の物体を、前記瞳孔面における該光の位相誤差部
    分に支持する手段と、をさらに備えた、請求項1に記載
    の遮光アパチャ。
  11. 【請求項11】 前記瞳孔面における前記光の前記位相
    誤差部分が、前記フォトグラフィシステムによって用い
    られる網線のパターンのピッチの関数である、請求項1
    0に記載の遮光アパチャ。
  12. 【請求項12】 光が位相シフトマスクを通過するよう
    にさせることができる照射源と、 該位相シフトマスクからの該光を、瞳孔面に収束させる
    ことができる第1の調整レンズと、 実質的に該瞳孔面内に位置し、該光の一部分を遮光する
    ことができる、遮光アパチャと、 該瞳孔面からの該光を、フォトレジストに向けて方向付
    けし直すことができる、第2の調整レンズと、を備えた
    フォトグラフィシステム。
  13. 【請求項13】 前記遮光アパチャが、前記光の波長に
    対して半透過である、請求項12に記載のフォトグラフ
    ィシステム。
  14. 【請求項14】 前記遮光アパチャが、前記光の波長に
    対して不透過である、請求項12に記載のフォトグラフ
    ィシステム。
  15. 【請求項15】 前記遮光アパチャが、前記瞳孔面にお
    ける前記光のゼロ次部分に位置づけられる、請求項12
    に記載のフォトグラフィシステム。
  16. 【請求項16】 前記遮光アパチャが第1の面積を有
    し、前記瞳孔面における前記光の前記ゼロ次部分が第2
    の面積を有し、該第1の面積は該第2の面積以上であ
    る、請求項15に記載のフォトグラフィシステム。
  17. 【請求項17】 前記遮光アパチャが第1の形状を有
    し、前記瞳孔面における前記光の前記ゼロ次部分が第2
    の形状を有し、該第1の形状は該第2の形状に実質的に
    対応する、請求項16に記載のフォトグラフィシステ
    ム。
  18. 【請求項18】 前記第1の面積が、前記第1の調整レ
    ンズの開口率の関数である、請求項17に記載のフォト
    グラフィシステム。
  19. 【請求項19】 前記第1の面積が、前記第1の調整レ
    ンズと前記瞳孔面との間の前記光の部分的コヒーレンス
    の関数である、請求項17に記載のフォトグラフィシス
    テム。
  20. 【請求項20】 前記遮光アパチャが、該遮光アパチャ
    と前記フォトグラフィシステムの別の部分との間に連結
    されている支持アームによって支持されている、請求項
    12に記載のフォトグラフィシステム。
  21. 【請求項21】 前記遮光アパチャがエアーベアリング
    デバイスによって支持されている、請求項12に記載の
    フォトグラフィシステム。
  22. 【請求項22】 前記遮光アパチャが磁気浮揚デバイス
    によって支持されている、請求項12に記載のフォトグ
    ラフィシステム。
  23. 【請求項23】 フォトグラフィシステムにおいて撮像
    性能を向上させる方法であって、(1)瞳孔面のうち
    の、位相シフトマスクからの光の位相誤差部分が収束す
    る部分を見つけるステップと、(2)アパチャを該瞳孔
    面の該見つけられた部分に配置するステップと、を包含
    する方法。
  24. 【請求項24】 前記光の前記位相誤差部分が、該光の
    ゼロ次部分である、請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記アパチャが、前記光の波長に対し
    て不透過である、請求項23に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記アパチャが、前記光の別の部分が
    前記瞳孔面を通過することを可能にする、請求項23に
    記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記アパチャの面積が、前記瞳孔面の
    前記見つけられた部分の面積に対応する、請求項26に
    記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記アパチャの形状が、前記瞳孔面の
    前記見つけられた部分の形状に対応する、請求項27に
    記載の方法。
  29. 【請求項29】 フォトグラフィシステムにおいて撮像
    性能を向上させる方法であって、(1)ある波長を有す
    る光が網線を通過する際に該波長を有する該光の位相誤
    差部分を生成することができるパターンを有する位相シ
    フトマスクを有する網線を選択するステップであって、
    該位相誤差が瞳孔面に遮光アパチャを収束させることが
    できるステップと、(2)該波長を有する該光が該選択
    された網線を通過するようにさせるステップと、を包含
    する方法。
  30. 【請求項30】 (3)前記選択された網線を通過した
    前記光に、フォトレジストを露出させるステップをさら
    に包含する、請求項29に記載の方法。
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