JP2003257334A - 色選別機構、カラー陰極線管並びに色選別機構の制振方法 - Google Patents

色選別機構、カラー陰極線管並びに色選別機構の制振方法

Info

Publication number
JP2003257334A
JP2003257334A JP2002060478A JP2002060478A JP2003257334A JP 2003257334 A JP2003257334 A JP 2003257334A JP 2002060478 A JP2002060478 A JP 2002060478A JP 2002060478 A JP2002060478 A JP 2002060478A JP 2003257334 A JP2003257334 A JP 2003257334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color selection
grit
color
damper
selection mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002060478A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Noji
進 野地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002060478A priority Critical patent/JP2003257334A/ja
Publication of JP2003257334A publication Critical patent/JP2003257334A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリット素体の振動を有効に抑制して色選別
マスクの耐振動性能を向上し、ダンパー線の架張本数の
低減化を可能し、ダンパーシャドーの目立たないように
する。 【解決手段】 カラー陰極線管の色選別機構60を構成
する色選別マスク11に対して、そのグリット素体13
の表面と接触し、かつグリット素体13と直交する方向
に延在して架張されたダンパー線20とグリット素体1
3との接触箇所をレーザ溶接により互いに移動できない
ように接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管用の色選
別機構、カラー陰極線管及び色選別機構の制振方法に関
し、特に色選別機構を構成するフレームに張設された色
選別マスクの振動を減衰抑制するダンパー線を有する色
選別機構及びこの色選別機構を用いてなるカラー陰極線
管並びに色選別機構の制振方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8〜図10により、従来におけるカラ
ー陰極線管の色選別機構について説明する。図8はカラ
ー陰極線管に用いられる色選別機構の斜視図、図9は従
来における色選別機構の一部を拡大して示す斜視図、図
10は従来の色選別機構おけるダンパーシャドーの説明
図である。
【0003】図8において、色選別機構(アパチャーグ
リル)30は、図2に示すフレーム40と、色選別用電
極薄板(以下、色選別マスクという)11と、制振用の
ダンパー線20とを備えている。前記フレーム40は、
対向して配置された一対の金属製支持部材(以下、Aメ
ンバーという)17U,17Dと、このAメンバー17
U,17Dの左右両端において両Aメンバー17U,1
7D間に両端が差し渡し状態に固定された金属部材から
なる弾性変形可能な連結部材(以下、Bメンバーとい
う)18L,18Rとより構成される。このようなフレ
ーム40のAメンバー17Uと17Dとの間には色選別
マスク11が張設されている。
【0004】前記色選別マスク11は、図8及び図9に
示すように、一方向、即ち画面水平方向に一定の間隔で
配列された多数のグリット素体13と、この各隣り合う
グリット素体13間に形成されたスリット状の電子ビー
ム透過孔15とからなっている。この色選別マスク11
は、そのグリット素体13の長手方向の両端部分を相対
向するAメンバー17Uと17Dにシーム溶接すること
によりAメンバー17Uと17D間に張設されている。
【0005】このようなフレーム40のAメンバー17
U,17D間に張設された色選別マスク11は高い張力
を得ることができるが、グリット素体13は僅かな外部
からの衝撃やスピーカ等の振動などで振れてしまう。そ
の結果、色選別マスク11の電子ビーム透過孔15を通
してパネル4のカラー蛍光面4A(図10参照)に照射
される電子ビームの射突位置が一定せず、色ズレや画像
の乱れなどにより画質が悪化するという問題が発生す
る。
【0006】このような問題を解消するために従来にお
いては、図8及び図9に示すように、フレーム40の左
右のBメンバー18L,18Rにダンパースプリング1
9をZ方向に延在して設け、この左右のダンパースプリ
ング19の先端間にダンパー線20を色選別マスク11
のグリット素体13と直交する方向に延在して張設す
る。この時のダンパー線20はグリット素体13の表面
と僅かに接触するように構成されている。このように張
設されたダンパー線20はグリット素体13に接触する
ことにより、ダンパー線20との間に摩擦抵抗を生じさ
せる。これにより、グリット素体13に生じる振動の減
衰が早められ、制振することで色ズレや画像の乱れを低
減するようにしている。
【0007】なお、図8において、21は色選別機構3
0をパネル4に装着するためのスプリングホルダであ
り、このスプリングホルダ21はAメンバー17U,1
7D及びBメンバー18L,18Rにそれぞれスポット
溶接されている。また、各スプリングホルダ21には、
色選別機構30をパネル4に装着するためのスプリング
22がそれぞれスポット溶接されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように構成された近年のカラー陰極線管は、大型化やパ
ネルを含めた色選別機構30の平面化などにより、色選
別マスク11の全てのグリット素体13に所望の張力分
布を構成するには限界があり、また、ダンパー線20が
充分な接触抵抗をもってグリット素体13に接触させる
ことは困難となっている。このため、ダンパー線20が
張設されているにもかかわらず色選別マスク11のグリ
ット素体13に生じた振動の減衰時間が長くなるなど、
いわゆるグリット素体13に対する制振が不充分となっ
ている。
【0009】上述した制振が不充分あることを図9及び
図10を参照して詳細に説明する。色選別機構30が外
部からの衝撃や振動を受けると、色選別マスク11のグ
リット素体13は、図9に示すように、+X,−Xおよ
び+Z,−Zの各方向に揺れる。このグリット素体13
の揺れは上述したダンパー線20との間に生じる摩擦抵
抗により次第に減衰しついには静止する。ところで、グ
リット素体13の制振に作用する従来のダンパー線20
の断面形状は図10に示すように円形であることから色
選別マスク11の面との接触領域が少なく、特にグリッ
ト素体13の振動方向Xに対する摩擦抵抗が極めて小さ
いため、充分な制振効果、即ちグリット素体13の振動
減衰が非常に遅いという問題がある。また、グリット素
体13のX方向の揺れは、図10に示すように電子ビー
ム透過孔15を通過してカラー蛍光面4Aに射突する電
子ビーム24を一時的に遮断させるため、画像の色バラ
ンス、いわゆるユニホミティーをも悪化させる一因とも
なっていた。
【0010】一方、これらの問題を解消する方策とし
て、例えば、色選別機構30の組立て時に色選別マスク
11のグリット素体13に付与される張力を増加した
り、または色選別マスク11を薄板化することで、色選
別マスク11に所望の張力分布が確保できるように設計
することが検討された。しかしながら、フレーム40の
塑性変形により色選別マスク11の張力分布に乱れが生
じたり、また色選別機構30の熱処理後にグリット素体
13に捩れなどの変形が生じるため、色選別マスク11
の張力分布を希望する状態に構成することには限界があ
った。さらに、ダンパー線20の径を太くしてグリット
素体13との摩擦抵抗を増加させたり、あるいはダンパ
ー線20を高張力化したりするなどの方法が検討され
た。
【0011】しかし、ダンパー線20の径を太くするこ
とは、図10に示すようにダンパー線20の影が電子ビ
ーム24によって画面に投影される、いわゆるダンパー
シャドー31が目立ち易くなる。また、ダンパー線20
を高張力化した場合、陰極線管の製造過程等で強い衝撃
が与えられた際にダンパー線が切断するなどの新たな問
題が生じている。さらに、ダンパー線20の断面形状を
多角にし平面をもってグリット素体13に接触させる案
なども検討されているが、ダンパー線20の張設段階で
ダンパー線20のよじれ対策が必要となり、安易には画
像の品質改善には繋がらず、色選別機構30の全面に対
して画面揺れが抑えられる制振手段の開発が望まれてい
る。
【0012】本発明は上述のような問題を解消するため
になされたもので、ダンパー線の径を太くすることな
く、かつ高張力化することなくグリット素体の振動を有
効に抑制して色選別用電極薄板(色選別マスク)の耐振
動性能を向上し、併せてダンパー線の架張本数の低減化
を可能にし、ダンパーシャドーの目立たない、優れたカ
ラー陰極線管用の色選別機構を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、互いに対向する1対の支持部材及び前記
両支持部材の両端を連結する1対の連結部材からなる枠
状のフレームと、前記両支持部材間に張設され、多数の
グリット素体と電子ビーム透過孔とからなる色選別用電
極薄板と、前記グリット素体と接触させて前記両連結部
材間に架張された色選別用電極薄板に少なくとも1本の
制振用のダンパー線とを備える色選別機構であって、前
記各グリット素体と前記ダンパー線との接触箇所は互い
に移動できないように接合されていることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明は、パネルとファンネルとか
らなる管体と、前記ファンネルのネック部内に装着され
た電子銃と、前記パネルの前面内壁に形成されたカラー
蛍光面と、前記パネルの内部に前記カラー蛍光面と対向
するように配設された色選別機構を有するカラー陰極線
管であって、前記色選別機構は、互いに対向する1対の
支持部材及び前記両支持部材の両端を連結する1対の連
結部材からなる枠状のフレームと、前記両支持部材間に
架張され、多数のグリット素体と電子ビーム透過孔とか
らなる色選別用電極薄板と、前記グリット素体と接触さ
せて前記両連結部材間に張設された少なくとも1本の制
振用のダンパー線とを備え、前記各グリット素体と前記
ダンパー線との接触箇所は互いに移動できないように接
合されていることを特徴とする。
【0015】また、本発明は、枠状のフレームと、前記
フレームに張設された色選別用電極薄板とからなる色選
別機構を備え、前記色選別用電極薄板は、所定の間隔を
おいて互いに平行に延在する多数のテープ状のグリット
素体と該各グリット素体間に形成されたスリット状の電
子ビーム透過孔とで構成され、前記グリット素体の振動
をダンパー線により抑制するようにした色選別機構の制
振方法であって、前記ダンパー線を前記グリット素体と
接触するように前記フレームに架張する第1の工程と、
前記各グリット素体と前記ダンパー線との接触箇所を互
いには移動できないように接合する第2の工程とを備え
ることを特徴とする。
【0016】本発明の色選別機構及びこの色選別機構を
用いたカラー陰極線管においては、色選別用電極薄板の
グリット素体と接触するようにしてフレームに張設され
たダンパー線と各グリット素体との接触箇所が互いに接
合されているため、ダンパー線によるグリット素体の制
振性能を大幅に向上できるので、カラー陰極線管が外的
振動または衝撃力を受けることによる色選別用電極薄板
(色選別マスク)の耐振動性能が向上する。したがっ
て、ダンパー線の径を太くすることなく、かつ高張力化
することなくグリット素体の防振及び制振が可能にな
り、ダンパー線の架張本数の低減化が可能となるほか、
ダンパーシャドーの目立たない良質な画像を得ることが
できる。
【0017】また、本発明の色選別機構の制振方法にお
いては、ダンパー線をグリット素体と接触するようにし
てフレームに張設し、しかる後、グリット素体とダンパ
ー線との接触箇所をレーザ溶接などで接合するようにし
たので、ダンパー線によるグリット素体の制振性能を大
幅に向上できるので、カラー陰極線管が外的振動または
衝撃力を受けることによる色選別用電極薄板(色選別マ
スク)の耐振動性能を向上できる。この結果、ダンパー
線の径を太くすることなく、かつ高張力化することなく
グリット素体の防振及び制振が可能になり、ダンパー線
の架張本数の低減化が可能となるほか、ダンパーシャド
ーの目立たない良質な画像を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる色選別機構
及びこの色選別機構を用いたカラー陰極線管並びに色選
別機構の制振方法について、図面を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の好適な具
体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付加されて
いるが、本発明の範囲は、以下の説明において、特に本
発明を限定する記載がない限り、これらの形態に限定さ
れない。本実施の形態による色選別機構及びこの色選別
機構を用いたカラー陰極線管は、多数の帯状グリット素
体を有し、各隣り合うグリット素体間にスリット状の電
子ビーム透過孔が成形された色選別マスク(色選別用電
極薄板)がフレーム上にシームもしくはレーザ溶接され
てなり、色選別マスク面のグリット素体と直交する方向
に架張したダンパー線とグリット素体の接触箇所をレー
ザにより溶接して、ダンパー線によるグリット素体の制
振性能を向上できるようにしたものである。
【0019】また、本実施の形態による色選別機構の制
振方法は、多数の帯状グリット素体を有し、各隣り合う
グリット素体間にスリット状の電子ビーム透過孔が成形
された色選別マスク(色選別用電極薄板)がフレーム上
にシーム溶接されてなり、ダンパー線を色選別マスク面
のグリット素体と直交する方向に張設し、このダンパー
線とグリット素体の接触箇所をレーザにより溶接して、
ダンパー線によるグリット素体の制振性能を向上できる
ようにしたものである。
【0020】以下、本発明の具体的実施例について説明
する。図1は本実施の形態による色選別機構を備えたカ
ラー陰極線管の一部を切り欠いて示す概略斜視、図2は
カラー陰極線に用いられる色選別機構のフレームの斜視
図、図3はフレームに色選別電極薄板(色選別マスク)
を架張して色選別機構(アパチャーグリル)を組立てる
場合の説明図、図4はフレームに色選別電極薄板を架張
したダンパー線架張前の色選別機構の斜視図、図5は本
発明の実施の形態におけるグリット素体とダンパー線と
の溶接方法を示す説明図、図6は本発明の実施の形態に
おけるグリット素体とダンパー線との接触箇所をレーザ
源で溶接する場合の説明用斜視図、図7は本発明の実施
の形態におけるグリット素体とダンパー線とを溶接した
時の説明用拡大図である。
【0021】図1において、カラー陰極線管1は、ファ
ンネル3とパネル4とからなるガラス製の管体2を有
し、ファンネル3のネック部3A内には電子銃5が装着
され、パネル4の内部には本発明にかかる色選別機構
(アパチャーグリル)60がパネル4の前面内壁に形成
したカラー蛍光面4Aと対向するようにして装着されて
いる。この色選別機構60は、図8に示す場合と同様
に、枠状のフレーム40と、色選別用電極薄板(以下、
色選別マスクという)11と、制振用のダンパー線20
とを備えている。
【0022】前記フレーム40は、色選別マスク11を
支持するとともにテンションを付与するもので、図2に
示すように、パネル4内における前面内壁面の上下箇所
に対向して配置される一対の金属製支持部材(以下、A
メンバーという)17U,17Dと、このAメンバー1
7U,17Dの左右両端において両Aメンバー17U,
17D間に両端が差し渡し状態に固定された金属部材か
らなる弾性変形可能な連結部材(以下、Bメンバーとい
う)18L,18Rとより枠状に構成される。このよう
なフレーム40のAメンバー17Uと17Dとの間に
は、図1及び図4に示すように色選別マスク11が架張
されている。
【0023】前記色選別マスク11は、図1、図4〜図
7に示すように、一方向、即ち画面水平方向に一定の間
隔で配列された多数のグリット素体13と、この各隣り
合うグリット素体13間に形成されたスリット状の電子
ビーム透過孔15とから構成されている。
【0024】次に、上述のように構成された色選別マス
ク11をフレーム40に架張して色選別機構60を構成
する場合について説明する。この場合は、図3に示すよ
うに、フレーム40を図示省略のシーム溶接機にセット
し、加圧子12Aと12BをBメンバー18L及び18
Rの両端に押し当てて、相対向するAメンバー17Uと
17Dとの間隔が狭まる方向Yに力F(以下ターンバッ
クルまたはTB量と称す)で加圧する。これにより、A
メンバー17U,17Dに連結されたBメンバー18L
及び18Rを内側方向へ弾性変形させる。
【0025】次に、色選別マスク11の上下両端部11
u,11dをクランプチャック25U,25Dによりク
ランプし、このクランプチャック25D,25Uを図示
省略のエアーシリンダ等により互いに反対のY方向に移
動して、色選別マスク11を両端方向に引っ張る。この
状態で、加圧子12A,12Bで加圧されたフレーム4
0をZ方向に上昇して、Aメンバー17U,17Dを色
選別マスク11に下面側から押し当て、かつ、これに対
応する色選別マスク11の上面にシーム溶接機の電極2
6を押圧することにより色選別マスク11の両端をAメ
ンバー17U及び17Dにシーム溶接する。その後、A
メンバー18L及び18Rへの加圧力を解除する。これ
に伴い、Aメンバー17U,17D間にシーム溶接され
た色選別マスク11にはBメンバー18L,18Rの弾
性回復力により張力が付与され、図4に示す色選別機構
60が構成される。
【0026】次に、色選別マスク11のグリット素体1
3の振動を抑制するダンパー線20を架張する場合につ
いて説明する。色選別マスク11の制振には少なくとも
2本のダンパー線20が使用される。このダンパー線2
0の架張に際しては、図8に示す場合と同様に、フレー
ム40の左右のBメンバー18L,18Rに板状のダン
パースプリング19をZ方向に延在して設け、この左右
のダンパースプリング19の先端間にダンパー線20の
両端を接合することにより行われる。
【0027】この時のダンパー線20は色選別マスク1
1のグリット素体13と直交する方向に延在して張設さ
れるとともにグリット素体13の表面に接触されてい
る。そして、ダンパースプリング19の先端とダンパー
線20との接合は、図6に示すように、リボンテープ4
4を用いてシームもしくはスポット溶接により行われ
る。このように架張されたダンパー線20の張力は、ダ
ンパースプリング19の折り曲げ部19Aの弾性力で付
与される。また、ダンパー線20には、例えば直径20
μmのタングステンワイヤが使用され、その張力は50
gf程度に保持されている。
【0028】次に、各グリット素体13とダンパー線2
0との接合方法について図5〜図7を参照して説明す
る。グリット素体13とダンパー線20との接触箇所の
接合は、レーザ溶接手段を利用して行われる。このレー
ザ溶接手段は、図5に示すように、レーザ照射ユニット
42と、3次元の微移動が可能なXYテーブル46とを
備え、XYテーブル46上にはダンパー線20が架張さ
れた色選別機構60がダンパー線20を上に向けて設置
される。また、前記XYテーブル46は、グリット素体
13とダンパー線20との接触箇所(以下、溶接部位と
いう)をレーザ照射ユニット42からのレーザビーム4
2aの照射位置に割り出す割り出し制御機能を備えてい
【0029】前記レーザ照射ユニット42は、図示省略
したレーザ源からのレーザビームをグリット素体13と
ダンパー線20との接触箇所に集束して照射するための
もので、レーザビーム42aを集束する集束レンズ43
と、レーザ源(図示省略)から出射されるレーザビーム
を集束レンズ43に導く光フィバー47とを備えてい
る。また、溶接用レーザには、例えばNb・YAG(ネ
ポジット・イットリウムアルミニウムガーネット)レー
ザが使用される。このNb・YAGレーザは、グリット
素体13とダンパー線20との接触箇所のように、溶接
面積が極めて小さい極小スポット溶接に適し、しかも熱
変形と熱歪が少なく、かつ薄板溶接に優れているほか、
溶接棒を用いることなく母材同士の溶着を好適に行い得
る特徴を有している。
【0030】また、前記レーザ照射ユニット42には、
図示省略したCCD撮像カメラが搭載されており、この
CCD撮像カメラで撮像されたグリット素体13とダン
パー線20との接触箇所(溶接部位)の画像は画像処理
回路(図示せず)で画像処理され、正しい溶接部位か否
かをパターン認識できる構成になっているとともに、溶
接を要する部位であると認識された場合はレーザ源を含
むレーザ照射ユニット42を作動させ、上記溶接部位に
レーザビーム42aを照射できるように構成されてい
る。
【0031】なお、色選別マスク11は、レジスト処理
された金属薄板にプロッターと呼ばれる画像処理用コン
ピュターで線画処理されたガラス原版を用いて焼付けを
行った後、この金属薄板をエッチングすることにより加
工される。このように成形された色選別マスク11は高
精度に仕上げられており、各グリット素体13の間隙い
わゆるピッチP(図6及び図7参照)は規定の間隔で成
形されている。したがって、例えば色選別機構60が固
定されたXYテーブル46の割り出し制御手段(図示せ
ず)の記憶部に上記規定の間隔を記憶させ、この記憶デ
ータに基づいて割り出し制御手段によりXYテーブル4
6を割り出し制御するとともに溶接部位のパターン認識
機能を取り入れることで、色選別機構60の上記溶接部
位が確実に指定されることになり、高精度で安定したレ
ーザ溶接が可能になる。
【0032】図6及び図7は、色選別マスク11に対し
て張設されたダンパー線20とグリット素体13との接
触箇所をレーザ照射ユニット42でレーザ溶接した状態
を示している。この図6及び図7から明らかなように、
レーザ照射ユニット42を、そのレーザビーム42aが
ダンパー線20とグリット素体13との接触箇所に対し
て、グリット素体13の長手方向の斜め上方から照射さ
れるように配置する。この時の接触箇所に対する好適な
傾斜角度θは、30〜40度である。
【0033】かかる状態で、XYテーブル46をX,Y
軸及びZ軸方向に微移動させることによりダンパー線2
0とグリット素体13との各接触箇所をレーザビーム4
2aの集光点に順次割り出す。そして、ダンパー線20
とグリット素体13との接触箇所がレーザ照射ユニット
42のレーザビーム集光点に割り出される毎にレーザビ
ーム42aを照射してダンパー線20とグリット素体1
3との接触箇所を図6及び図7に示すようにスポット溶
接する。符号45がスポット溶接部を示す。なお、上記
図6及び図7に示す例では、ダンパー線20とグリット
素体13との各接触箇所の接合を一箇所のスポット溶接
で行う場合について説明したが、これに限らず、各接触
箇所を二箇所乃至それ以上のスポット溶接で行うように
してもよい。
【0034】このようにダンパー線20とグリット素体
13との各接触箇所がスポット溶接された後の色選別機
構60は、板状のスプリングホルダ21及び板状のスプ
リング22によってパネル4の内部に装着される。前記
スプリングホルダ21は、図5に示すように、フレーム
40のAメンバー17U,17D及びBメンバー18
L,18Rにそれぞれスポット溶接される。また、各ス
プリングホルダ21には、色選別機構60をパネル4に
装着するためのスプリング22がそれぞれスポット溶接
されている。このスプリング22をパネル4の内面に突
起した金属ピン(図示せず)に嵌合することにより、色選
別機構60がパネル4内に支持される。
【0035】このような本実施の形態にかかる色選別機
構60では、色選別マスク11に対して、そのグリット
素体13の表面と接触し、かつグリット素体13と直交
する方向に延在して張設されたダンパー線20とグリッ
ト素体13との接触箇所はレーザ溶接により接合された
構造になっているため、色選別マスク11の各グリット
素体13はダンパー線20により一体化された一面体構
造となり、各グリット素体13の固有振動数が上昇する
とともにグリット素体13を含む色選別マスク11の剛
性も向上する。その結果、カラー陰極線管1に組込まれ
た色選別機構60が外的衝撃を受けることによりグリッ
ト素体13が振動しても、その振動エネルギーは、張力
を有したダンパー線20を介し色選別マスク11全体に
分散して伝わることにより、グリット素体13の減衰は
早くなる。しかも、フレーム40に張設された色選別マ
スク11の張力分布は両端が高く、中心付近が最も低い
いわゆるV字型を呈しているため、外部からの衝撃や振
動が加えられた場合には、振動周波数の共振帯以外のグ
リット素体は揺れにくい性質がある。
【0036】従って、本実施の形態におけるカラー陰極
線管1の色選別機構60によれば、色選別マスク11の
各グリット素体13はダンパー線20により一体化され
た一面体構造となるため、局部的なグリット素体13の
揺れは起こり難い。つまり外的衝撃や振動が色選別マス
ク11全面に分散して制振作用が働くことになり、色選
別マスク11の耐振動性能が向上し、グリット素体単体
での揺れも非常に小さく、その減衰も早くなる。しか
も、グリット素体13とダンパー線20とが互いに接合
されることにより、色選別マスク11はグリット素体1
3の垂直方向、いわゆるZ振動に対しても大きな制振効
力を発揮し、グリット素体13の垂直方向の揺れが起こ
り難く、その減衰効果が極めて大きくできる。
【0037】よって、本実施の形態によれば、種々の外
的衝撃や振動に起因してグリット素体13が振動した場
合の揺れを素早く減衰することができる。この結果、グ
リット素体13の揺れに起因する色ズレや画像の乱れや
色バランス、いわゆるユニホミティー劣化が殆ど生じる
ことがない。さらに色選別マスク11の減衰効果が顕著
であることからダンパー線20を細線化することができ
る。これにより、ダンパー線20のダンパーシャドーを
目立たなくすることができ、品質の良いカラー画像が得
られる。その上、ダンパー線20の数を減らすことも可
能である。特に平面を有した大型陰極線管や高精細度陰
極線管などに幅広く適用することができる。
【0038】また、本実施の形態によれば、ダンパー線
20を架張する支持体、即ちダンパースプリングにおい
ては、その固定方法及びBメンバーとの固着形態を変更
する必要がなく設備改造を少なくできる。さらに、グリ
ット素体13の振動が大幅に改善することから、色選別
マスク11に大きな張力を付与する必要がなくなり、色
選別マスク11に張力を付与するBメンバーと支持部材
あるAメンバーの軽量ができ、併せてカラー陰極線管の
軽量化も可能になる。
【0039】なお、上記実施の形態では、ダンパー線2
0とグリット素体13との全ての接触箇所をレーザで溶
接した場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れない。例えば、グリット素体13が揺れにくい、例え
ば高張力を有している領域のグリット素体13は必ずし
もダンパー線20と溶接する必要がなく、部分的な溶接
においても色選別マスク11全面の制振効果が得られる
ことは勿論である。また、本発明におけるダンパー線2
0とグリット素体13との接触箇所の接合は、上記実施
の形態に示したレーザ溶接に限らず、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で他の溶接や固接方法を選択することがで
きる。例えばTigと称される高周波溶接や耐熱接着剤
を用いた非溶接による接合も可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明の色選別機構及びこ
の色選別機構を用いたカラー陰極線管によれば、色選別
用電極薄板のグリット素体と接触するようにしてフレー
ムに張設されたダンパー線と各グリット素体との接触箇
所が互いに接合されているため、ダンパー線によるグリ
ット素体の制振性能を大幅に向上できるとともに、グリ
ット素体自体の固有振動数が上昇し、カラー陰極線管が
外的振動または衝撃力を受けることによる色選別用電極
薄板の耐振動性能を向上できる。したがって、ダンパー
線径を太くすることなく、かつ高張力化することなくグ
リット素体の防振及び制振が可能になり、ダンパー線の
架張本数の低減化が可能になるほか、ダンパーシャドー
の目立たない良質なカラー画像を得ることができる。
【0041】また、本発明の色選別機構の制振方法によ
れば、ダンパー線をグリット素体と接触するようにして
フレームに架張し、しかる後、グリット素体とダンパー
線との接触箇所をレーザ溶接などで接合するようにした
ので、ダンパー線によるグリット素体の制振性能を大幅
に向上できるとともに、グリット素体自体の固有振動数
が上昇し、カラー陰極線管が外的振動または衝撃力を受
けることによる色選別用電極薄板の耐振動性能を向上で
きる。したがって、ダンパー線の径を太くすることな
く、かつ高張力化することなくグリット素体の防振及び
制振が可能になり、ダンパー線の張設本数の低減化が可
能になるほか、ダンパーシャドーの目立たない良質なカ
ラー画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による色選別機構を備えたカラー
陰極線管の一部を切り欠いて示す概略斜視である。
【図2】カラー陰極線に用いられる色選別機構のフレー
ムの斜視図である。
【図3】フレームに色選別電極薄板(色選別マスク)を
架張して色選別機構を組立てる場合の説明図である。
【図4】フレームに色選別電極薄板を架張した後のダン
パー線架張前の色選別機構の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるグリット素体とダ
ンパー線との溶接方法を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるグリット素体とダ
ンパー線との接触箇所をレーザ源で溶接する場合の説明
用斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるグリット素体とダ
ンパー線とを溶接した時の説明用拡大図である。
【図8】従来における色選別機構の斜視図である。
【図9】従来における色選別機構の制振機構を拡大して
示す説明用斜視図である。
【図10】従来におけるカラー陰極線管へのダンパーシ
ャドーの状態を示す説明用斜視図である。
【符号の説明】
1……カラー陰極線管、2……管体、3……ファンネ
ル、4……パネル、5……電子銃、11……色選別用電
極薄板(色選別マスク)、13……グリット素体、15
……電子ビーム透過孔、17U,17D……Aメンバ
ー、18L,18R……Bメンバー、19……ダンパー
スプリング、20……ダンパー線、40……フレーム、
42……レーザ照射ユニット、60……色選別機構(ア
パチャ-グリル)、46……XYテーブル、47……光
ファイバー。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する1対の支持部材及び前記
    両支持部材の両端を連結する1対の連結部材からなる枠
    状のフレームと、 前記両支持部材間に架張され、多数のグリット素体と電
    子ビーム透過孔とからなる色選別用電極薄板と、 前記グリット素体と接触させて前記両連結部材間に架張
    された少なくとも1本の制振用のダンパー線とを備える
    色選別機構であって、 前記各グリット素体と前記ダンパー線との接触箇所は互
    いに移動できないように接合されている、 ことを特徴とする色選別機構。
  2. 【請求項2】 前記色選別用電極薄板は、所定の間隔を
    おいて互いに平行に延在する多数のテープ状のグリット
    素体と、該各グリット素体間に形成されたスリット状の
    電子ビーム透過孔とで構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の色選別機構。
  3. 【請求項3】 前記ダンパー線は、前記グリット素体の
    延在方向と直交する方向に延在していることを特徴とす
    る請求項1記載の色選別機構。
  4. 【請求項4】 前記各グリット素体と前記ダンパー線と
    の接触箇所はレーザ溶接により接合されることを特徴と
    する請求項1記載の色選別機構。
  5. 【請求項5】 前記両連結部材には板状のダンパースプ
    リングが設けられ、前記ダンパー線の両端は前記ダンパ
    ースプリングにそれぞれ固着されていることを特徴とす
    る請求項1記載の色選別機構。
  6. 【請求項6】 パネルとファンネルとからなる管体と、
    前記ファンネルのネック部内に装着された電子銃と、前
    記パネルの前面内壁に形成されたカラー蛍光面と、前記
    パネルの内部に前記カラー蛍光面と対向するように配設
    された色選別機構を有するカラー陰極線管であって、 前記色選別機構は、 互いに対向する1対の支持部材及び前記両支持部材の両
    端を連結する1対の連結部材からなる枠状のフレーム
    と、 前記両支持部材間に張設され、多数のグリット素体と電
    子ビーム透過孔とからなる色選別用電極薄板と、 前記グリット素体と接触させて前記両連結部材間に張設
    された少なくとも1本の制振用のダンパー線とを備え、 前記各グリット素体と前記ダンパー線との接触箇所は互
    いに移動できないように接合されている、 ことを特徴とするカラー陰極線管。
  7. 【請求項7】 前記色選別用電極薄板は、所定の間隔を
    おいて互いに平行に延在する多数のテープ状のグリット
    素体と、該各グリット素体間に形成されたスリット状の
    電子ビーム透過孔とで構成されていることを特徴とする
    請求項6記載のカラー陰極線管。
  8. 【請求項8】 前記ダンパー線は、前記グリット素体の
    延在方向と直交する方向に延在していることを特徴とす
    る請求項6記載のカラー陰極線管。
  9. 【請求項9】 前記各グリット素体と前記ダンパー線と
    の接触箇所はレーザ溶接により接合されることを特徴と
    する請求項6記載のカラー陰極線管。
  10. 【請求項10】 前記両連結部材には板状のダンパース
    プリングが設けられ、前記ダンパー線の両端は前記ダン
    パースプリングにそれぞれ固着されていることを特徴と
    する請求項6記載のカラー陰極線管。
  11. 【請求項11】 枠状のフレームと、前記フレームに架
    張された色選別用電極薄板とからなる色選別機構を備
    え、 前記色選別用電極薄板は、所定の間隔をおいて互いに平
    行に延在する多数のテープ状のグリット素体と該各グリ
    ット素体間に形成されたスリット状の電子ビーム透過孔
    とで構成され、前記グリット素体の振動をダンパー線に
    より抑制するようにした色選別機構の制振方法であっ
    て、 前記ダンパー線を前記グリット素体と接触するように前
    記フレームに架張する第1の工程と、 前記各グリット素体と前記ダンパー線との接触箇所を互
    いには移動できないように接合する第2の工程と、 を備えることを特徴とする色選別機構の制振方法。
  12. 【請求項12】 前記各グリット素体と前記ダンパー線
    との接触箇所の接合は、各グリット素体と前記ダンパー
    線との接触箇所にレーザ源からレーザビームを照射し該
    接触箇所を溶接することでなされることを特徴とする請
    求項11記載の色選別機構の制振方法。
  13. 【請求項13】 前記各グリット素体と前記ダンパー線
    との接触箇所の接合は、レーザ源からのレーザビームに
    より複数箇所でスポット溶接されることでなされること
    を特徴とする請求項11記載の色選別機構の制振方法。
  14. 【請求項14】 前記フレームには板状のダンパースプ
    リングが設けられ、前記ダンパー線の両端は前記ダンパ
    ースプリングにそれぞれ固着されていることを特徴とす
    る請求項11記載の色選別機構の制振方法。
JP2002060478A 2002-03-06 2002-03-06 色選別機構、カラー陰極線管並びに色選別機構の制振方法 Pending JP2003257334A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002060478A JP2003257334A (ja) 2002-03-06 2002-03-06 色選別機構、カラー陰極線管並びに色選別機構の制振方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002060478A JP2003257334A (ja) 2002-03-06 2002-03-06 色選別機構、カラー陰極線管並びに色選別機構の制振方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003257334A true JP2003257334A (ja) 2003-09-12

Family

ID=28669821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002060478A Pending JP2003257334A (ja) 2002-03-06 2002-03-06 色選別機構、カラー陰極線管並びに色選別機構の制振方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003257334A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6570313B2 (en) Color cathode-ray tube with shadow mask and frame
JP2003257334A (ja) 色選別機構、カラー陰極線管並びに色選別機構の制振方法
JP3927826B2 (ja) 引張マスクに対する振動減衰部を有するcrt
KR100669449B1 (ko) 음극선관용 인장 마스크
JPH09161672A (ja) 陰極線管用色選別機構の組立方法
US6111349A (en) Aperture grille structure for a cathode ray tube
JPH11233039A (ja) 陰極線管用多重動吸振器及びそれを用いた色選別電極
JP3961485B2 (ja) シャドーマスク振動ダンパーを有するcrt
JP2001101978A (ja) カラー陰極線管
JP3420778B2 (ja) カラー表示管
JPH10199440A (ja) アパーチャグリル支持フレーム及びアパーチャグリル支持フレームの製造方法
JP2003109499A (ja) カラー陰極線管の製造方法
JPH0945256A (ja) シャドウマスク構体を備えたカラー陰極線管
KR100323709B1 (ko) 섀도우 마스크의 진동감쇠 장치
JPH05314920A (ja) アパーチャーグリル
JPH097505A (ja) カラー陰極線管の色選別電極装置の製造方法
KR100705817B1 (ko) 평면 음극선관의 하울링 저감장치
KR20030066914A (ko) 브라운관의 섀도우 마스크 지지구조
KR100339402B1 (ko) 브라운관용 댐퍼스프링
JPH05198259A (ja) 溶接装置
KR100369975B1 (ko) 평면 음극선관용 섀도우 마스크 및 이의 고정 방법
JP2005005161A (ja) マスク支持フレームの製造方法及びその方法を用いて得られたマスク支持フレームを備えたカラー陰極線管
JPH05325814A (ja) 陰極線管の色選別機構体の制振構造
JP2000011867A (ja) 陰極線管の色選別電極製造方法
JPH09510578A (ja) 直列型電子銃を有するカラー表示管