JP2003257032A - 記録条件決定プログラム及び記録媒体、記録条件決定方法並びに情報記録装置 - Google Patents

記録条件決定プログラム及び記録媒体、記録条件決定方法並びに情報記録装置

Info

Publication number
JP2003257032A
JP2003257032A JP2002058289A JP2002058289A JP2003257032A JP 2003257032 A JP2003257032 A JP 2003257032A JP 2002058289 A JP2002058289 A JP 2002058289A JP 2002058289 A JP2002058289 A JP 2002058289A JP 2003257032 A JP2003257032 A JP 2003257032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
linear velocity
trial writing
determining
areas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002058289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3867962B2 (ja
Inventor
Masakatsu Matsui
正勝 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002058289A priority Critical patent/JP3867962B2/ja
Publication of JP2003257032A publication Critical patent/JP2003257032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3867962B2 publication Critical patent/JP3867962B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録装置の制御用コンピュータにて実行
され、情報記録媒体への高速度での記録に最適な記録条
件を決定することができる記録条件決定プログラムを提
供する。 【解決手段】 外部からの指示に基づいて、情報記録媒
体における試し書きの対象領域として複数の領域が決定
され、その領域のうち1番目の領域で試し書きが行われ
る(ステップ405)。そして、1番目の領域での試し
書きの結果に基づいて、決定された複数の領域のうち2
番目以降の少なくとも1つの特定領域での試し書きにお
ける基本線速度が決定される(ステップ409)。これ
により、特定領域での試し書きの結果から有効な情報を
得ることができ、情報記録媒体への高速度での記録に最
適な記録条件を決定することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録条件決定プロ
グラム及び媒体、記録条件決定方法並びに情報記録装置
に係り、さらに詳しくは、情報記録の対象媒体として、
スパイラル状又は同心円状の記録領域を有する情報記録
媒体を用いる情報記録装置の制御用コンピュータに実行
させる記録条件決定プログラム、及び該記録条件決定プ
ログラムが記録された記録媒体、スパイラル状又は同心
円状の記録領域を有する情報記録媒体に情報を記録する
際の記録条件を決定するための記録条件決定方法並びに
該記録条件決定方法の実施に好適な情報記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータは、その
機能が向上するに伴い、音楽や映像といったAV(Audi
o-Visual)情報を取り扱うことが可能となってきた。こ
れらAV情報の情報量は非常に大きいために、情報記録
媒体としてCD(compact disc)やDVD(digital ve
rsatile disc)などの光ディスクが注目されるようにな
り、その低価格化とともに、情報記録装置としての光デ
ィスク装置がパーソナルコンピュータの周辺機器の一つ
として普及するようになった。光ディスク装置では、光
ディスクのスパイラル状又は同心円状のトラックが形成
された記録面にレーザ光の微小スポットを照射すること
により情報の記録を行い、記録面からの反射光に基づい
て情報の再生などを行っている。そして、光ディスク装
置には、情報記録媒体の記録面にレーザ光を照射すると
ともに、記録面からの反射光を受光するために、光ピッ
クアップ装置が設けられている。
【0003】光ディスクでは、マーク(ピット)領域及
びスペース領域と呼ばれる2つの反射率の異なる領域に
よって情報を記録している。例えば、記録層に有機色素
を含むCD−R(CD-recordable)やDVD−R(D
VD-recordable)などの追記型の光ディスクでは、マ
ーク領域を形成するときにはレーザ光出力を高くして色
素を加熱及び溶解し、そこに接している基板部分を変質
・変形させている。一方、スペース領域を形成するとき
には基板が変質・変形しないようにレーザ光出力を再生
時と同程度に小さくしている。これにより、マーク領域
ではスペース領域よりも反射率が低くなる。
【0004】しかしながら、同一種類の光ディスクであ
っても、光ディスクのメーカ(ベンダー)によって、記
録層に含まれる有機色素の種類、記録層の厚さ及びトラ
ックピッチの幅などが若干異なっている。このことは、
マーク領域を形成する時のレーザ光出力、いわゆる書き
込みパワーが同じであっても、光ディスクによっては必
ずしも予定した形状のマーク領域が形成されるとは限ら
ないことを意味している。情報の記録時に予定した形状
のマーク領域が形成されないと、その情報を正確に再生
することが困難となり、いわゆる記録品質が低下するこ
ととなる。
【0005】そこで、追記型の光ディスクには、その光
ディスクに最適な書き込みパワーを検出するための試し
書き領域が設けられている。この領域はパワーキャリブ
レーションエリア(Power Calibration Area:以下「P
CA」という)と呼ばれている。例えばCD−Rでは、
PCAは100個のパーティションに分割されたテスト
エリアを有している。そして、テストエリアの各パーテ
ィションは15個のフレームで構成されている。通常、
光ディスク装置では、追記型の光ディスクに情報を記録
する際に、1つのパーティションを用いて、一定の線速
度でフレーム毎に書き込みパワーを段階的に変化させて
所定のデータを試し書きし、その中で最も高い記録品質
を示した書き込みパワーを最適な書き込みパワーとして
選択する、いわゆるOPC(Optimum Power Control)
動作が行われている。
【0006】線密度が一定の記録媒体の場合には、通
常、一定の線速度(CLV:Constant Linear Velocity)
で記録媒体を回転させながら記録するため、記録媒体と
レーザビームとの相対速度がいつも一定であり、書き込
みパワーや記録パルス幅などの記録条件は、一度最適条
件を決めてしまえば、全面にわたり変える必要がない。
すなわち、この場合には、内周部のPCA領域で、種々
の書き込みパワーで試し書きを行ない、その結果に基づ
いて決定された最適書き込みパワーを用いて、同じ線速
度で全面記録しても記録品質の低下は生じない。
【0007】しかしながら、記録速度の高速化に伴い、
CLV方式では内周側にいくほど回転数を高くする必要
があるので、モータコストが高くなったり、騒音、振動
が増えたり、その他のサーボシステムの設計も困難にな
ってくる。そこで、回転の角速度を一定(CAV:Constant
Angular Velocity)として、内周部での回転数を低く
し、外周部での回転数を高くする手法が考案された。こ
の場合には、線速度は外周側にいくほど高くなる。すな
わち、線速度は半径に比例して高くなる。また適当な半
径位置で複数のゾーンに分割し、ゾーン内ではCLVと
し、外周側のゾーンほど高い線速度とするZCLV(Zon
e CLV)という手法も実用化されている。CLV方式及び
ZCLV方式のいずれにしても、試し書きを行う際の線
速度と、実際に情報を記録する際の線速度とは異なる場
合が生じる。従って、OPCによって決定された書き込
みパワーが、必ずしも最適な書き込みパワーとならない
場合があるという不都合があった。
【0008】この不都合を改善するために、例えば特開
2000−200416号公報には、等角速度で回転さ
せた光ディスクのデータ領域にデータの記録を行なう際
に、その書き込み位置での線速度と同一の線速度で、試
し書き位置に対してレーザ光のレーザ駆動電流値を段階
的に変化させて複数段階の記録レーザパワー値による試
し書きを行ない、試し書き位置に記録された各データの
再生信号から算出した状態情報(例えばアシンメトリ
値)に基づいてデータの書き込み位置での最適な記録レ
ーザパワー値を決定する光ディスク記録装置が開示され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開2000−200416号公報に開示されている
光ディスク記録装置では、最適な記録レーザパワー値を
決定するのに時間を要し、データの記録時間が長くなる
という不都合があった。さらに、例えばCD−Rでは、
試し書きは内周のPCAに対して100回までしか許さ
れていないため、試し書きの回数が制限される場合があ
り、必ずしも全ての追記時に最適な記録レーザパワー値
を決定することができるとは限らないという不都合があ
った。
【0010】また、内周部では、試し書きが可能な線速
度に制限があるために、必要な線速度での最適な記録レ
ーザパワー値を決定することができない場合があるとい
う不都合があった。
【0011】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、情報記録装置の制御用コンピュ
ータにて実行され、情報記録媒体への高速度での記録に
最適な記録条件を決定することができる記録条件決定プ
ログラム及びそのプログラムが記録された記録媒体を提
供することにある。
【0012】また、本発明の第2の目的は、情報記録媒
体への高速度での記録に最適な記録条件を決定すること
ができる記録条件決定方法を提供することにある。
【0013】また、本発明の第3の目的は、情報記録媒
体への高速度での記録を安定して行うことができる情報
記録装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、情報記録の対象媒体として、スパイラル状又は同心
円状の記録領域を有する情報記録媒体を用いる情報記録
装置に用いられる記録条件決定プログラムであって、外
部からの指示に基づいて、前記情報記録媒体における試
し書きの対象領域として複数の領域を決定する手順と;
前記決定された複数の領域のうち1番目の領域で試し書
きを行う手順と;前記1番目の領域での試し書きの結果
に基づいて、前記決定された複数の領域のうち2番目以
降の少なくとも1つの特定領域での試し書きにおける基
本線速度を決定する手順と;を前記情報記録装置の制御
用コンピュータに実行させる記録条件決定プログラムで
ある。
【0015】これによれば、外部からの指示に基づい
て、情報記録媒体における試し書きの対象領域として複
数の領域が決定され、その領域のうち1番目の領域で試
し書きが行われる。そして、1番目の領域での試し書き
の結果に基づいて、2番目以降の少なくとも1つの特定
領域での試し書きにおける基本線速度が決定される。従
って、特定領域での試し書きの結果から有効な情報を得
ることができ、結果として情報記録媒体への高速度での
記録に最適な記録条件を決定することが可能となる。
【0016】この場合において、請求項2に記載の記録
条件決定プログラムの如く、前記1番目の領域での試し
書きの結果に基づいて、前記特定領域での試し書きに最
適な書き込みパワーを推定する手順を前記制御用コンピ
ュータに更に実行させることとすることができる。かか
る場合には、特定領域での試し書きに最適な書き込みパ
ワーを推定することができ、特定領域での試し書きの結
果から有効な情報を得ることが可能となる。
【0017】この場合において、請求項3に記載の記録
条件決定プログラムの如く、前記推定された書き込みパ
ワーが所定の値を超えるか否かを判断する手順を前記制
御用コンピュータに更に実行させ、その判断の結果とし
て前記推定された書き込みパワーが所定の値を超える場
合にのみ、前記基本線速度を決定する手順は、所定の基
本線速度を修正して新たな基本線速度とすることとする
ことができる。かかる場合には、例えば推定された書き
込みパワーが発光源の最大出力パワーを超えると、その
基本線速度での試し書きは無意味となるが、基本線速度
を修正して新たな基本線速度とすることにより、無駄な
試し書きを防止することができ、特定領域での試し書き
の結果から有効な情報を得ることが可能となる。従っ
て、結果として情報記録媒体への高速度での記録に最適
な記録条件を決定することが可能となる。
【0018】上記請求項2に記載の記録条件決定プログ
ラムにおいて、請求項4に記載の記録条件決定プログラ
ムの如く、前記推定された書き込みパワーが所定の値を
超えるか否かを判断する手順を前記制御用コンピュータ
に更に実行させ、その判断の結果として前記推定された
書き込みパワーが所定の値を超える場合に、前記特定領
域での試し書きを中断する手順を前記制御用コンピュー
タに更に実行させることとすることができる。かかる場
合には、予め有効な結果が得られないと判断すると、試
し書きを中断するために、無駄な試し書きを防止するこ
とができる。
【0019】上記請求項1〜4に記載の各記録条件決定
プログラムにおいて、請求項5に記載の記録条件決定プ
ログラムの如く、前記基本線速度を決定する手順で決定
された基本線速度における制御信号を取得する手順と;
前記取得された制御信号における乱れの有無を判別する
手順と;その判別結果として前記制御信号に乱れが有る
場合に、前記特定領域での試し書きの基本線速度を修正
して新たな基本線速度とする手順と;を前記制御用コン
ピュータに更に実行させることとすることができる。か
かる場合には、制御信号に乱れが有ると、その基本線速
度での試し書きは無意味となるが、予め制御信号に乱れ
がないことが確認された基本線速度を新たな基本線速度
とすることにより、無駄な試し書きを防止することがで
きるとともに、特定領域での試し書きの結果から有効な
情報を得ることが可能となる。従って、結果として情報
記録媒体への高速度での記録に最適な記録条件を決定す
ることが可能となる。
【0020】上記請求項1〜5に記載の各記録条件決定
プログラムにおいて、試し書きを行う領域としては種々
の領域が考えられるが、請求項6に記載の記録条件決定
プログラムの如く、前記1番目の領域は前記情報記録媒
体の内周側に設けられているPCA領域であり、前記特
定領域の1つは前記情報記録媒体の外周側に設けられて
いるPCA領域であることとすることができる。
【0021】請求項7に記載の発明は、情報記録の対象
媒体として、スパイラル状又は同心円状の記録領域を有
する情報記録媒体を用いる情報記録装置に用いられる記
録条件決定プログラムであって、外部からの指示に基づ
いて、前記情報記録媒体における試し書きの対象領域と
して複数の領域を決定する手順と;前記決定された複数
の領域のうち少なくとも1つの特定領域での所定の基本
線速度における制御信号を取得する手順と;前記取得さ
れた制御信号の乱れの有無を判別する手順と;その判別
結果として制御信号に乱れが有る場合に、前記基本線速
度を修正して新たな基本線速度とする手順と;を前記情
報記録装置の制御用コンピュータに実行させる記録条件
決定プログラムである。
【0022】これによれば、外部からの指示に基づい
て、情報記録媒体における試し書きの対象領域として複
数の領域が決定され、その決定された複数の領域のうち
少なくとも1つの特定領域において、所定の基本線速度
における制御信号が取得される。そして、その制御信号
に乱れが有ると判別されると所定の基本線速度は修正さ
れる。制御信号に乱れが有る場合には、正確な位置決め
が困難となるため、その基本線速度での試し書きは無意
味となるが、予め制御信号に乱れがないことが確認され
た基本線速度を新たな基本線速度とすることにより、無
駄な試し書きを防止することができ、特定領域での試し
書きを有効に行うことが可能となる。従って、結果とし
て情報記録媒体への高速度での記録に最適な記録条件を
決定することが可能となる。
【0023】上記請求項1〜7に記載の各記録条件決定
プログラムにおいて、請求項8に記載の記録条件決定プ
ログラムの如く、前記特定領域で試し書きを行う手順
と;前記特定領域での試し書きが正常に終了したか否か
を判断する手順と;その判断の結果として前記特定領域
での試し書きが正常に終了しなかった場合に、前記特定
領域での試し書きの基本線速度を修正して新たな基本線
速度とする手順と;該基本線速度にて再度試し書きを行
う手順と;を前記制御用コンピュータに更に実行させる
こととすることができる。
【0024】上記請求項1〜8に記載の各記録条件決定
プログラムにおいて、請求項9に記載の記録条件決定プ
ログラムの如く、前記決定された領域毎に試し書きの基
本線速度は互いに異なることとすることができる。
【0025】上記請求項1〜9に記載の各記録条件決定
プログラムにおいて、請求項10に記載の記録条件決定
プログラムの如く、外部からの記録要求があったとき
に、前記複数の領域のうち試し書きが正常に終了した領
域での試し書き結果に基づいて、指定された記録速度で
の最適な書き込みパワーを推定する手順と;前記推定さ
れた書き込みパワーに基づいて前記指定された記録速度
を修正する手順と;を前記制御用コンピュータに更に実
行させることとすることができる。かかる場合には、例
えば推定された最適な書き込みパワーが発光源の最大出
力パワーを超えるときに、記録速度を遅くすることによ
り、最適な書き込みパワーを発光源の最大出力パワー以
下にすることができる。
【0026】請求項11に記載の発明は、請求項1〜1
0のいずれか一項に記載の記録条件決定プログラムが記
録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0027】これによれば、請求項1〜10のいずれか
一項に記載の情報記録制御プログラムが記録されている
ために、コンピュータに実行させることにより、所定の
領域での有効な試し書きを行うことができ、情報記録媒
体への高速度での記録に最適な記録条件を決定すること
が可能となる。
【0028】請求項12に記載の発明は、スパイラル状
又は同心円状の記録領域を有する情報記録媒体に情報を
記録する際の記録条件を決定するための記録条件決定方
法であって、外部からの指示に基づいて、前記情報記録
媒体における試し書きの対象領域として複数の領域を決
定する第1工程と;前記第1工程で決定された複数の領
域のうち1番目の領域で試し書きを行う第2工程と;前
記第2工程での試し書きの結果に基づいて、前記決定さ
れた複数の領域のうち2番目以降の少なくとも1つの特
定領域での試し書きにおける基本線速度を決定する第3
工程と;を含む記録条件決定方法である。
【0029】これによれば、外部からの指示に基づい
て、情報記録媒体における試し書きの対象領域として複
数の領域が決定され(第1工程)、その決定された複数
の領域のうち1番目の領域で試し書きが行なわれる(第
2工程)。そして、1番目の領域での試し書きの結果に
基づいて、決定された複数の領域のうち2番目以降の少
なくとも1つの特定領域での試し書きにおける基本線速
度が決定される(第3工程)。従って、特定領域での試
し書きの結果から有効な情報を得ることができ、結果と
して情報記録媒体への高速度での記録に最適な記録条件
を決定することが可能となる。
【0030】請求項13に記載の発明は、スパイラル状
又は同心円状の記録領域を有する情報記録媒体に情報を
記録する際の記録条件を決定するための記録条件決定方
法であって、外部からの指示に基づいて、前記情報記録
媒体における試し書きの対象領域として複数の領域を決
定する第1工程と;前記第1工程で決定された複数の領
域のうち少なくとも1つの特定領域での試し書きの所定
の基本線速度における制御信号を取得し、その制御信号
における乱れの有無を判別する第2工程と;前記第2工
程での判別結果として制御信号に乱れが有る場合に、前
記基本線速度を修正して新たな基本線速度とする第3工
程と;を含む記録条件決定方法である。
【0031】これによれば、外部からの指示に基づい
て、情報記録媒体における試し書きの対象領域として複
数の領域が決定され(第1工程)、その決定された複数
の領域のうち少なくとも1つの特定領域での試し書きの
所定の基本線速度における制御信号が取得され、その制
御信号における乱れの有無が判別される(第2工程)。
そして、その判別結果として制御信号に乱れが有る場合
には、所定の基本線速度は修正されて新たな基本線速度
とされる(第3工程)。制御信号に乱れが有る場合に
は、その基本線速度での試し書きは無意味となるが、予
め制御信号に乱れがないことが確認された基本線速度を
新たな基本線速度とすることにより、無駄な試し書きを
防止することができ、特定領域での試し書きの結果から
有効な情報を得ることが可能となる。従って、結果とし
て情報記録媒体への高速度での記録に最適な記録条件を
決定することが可能となる。
【0032】請求項14に記載の発明は、情報記録の対
象媒体として、スパイラル状又は同心円状の記録領域を
有する情報記録媒体を用いる情報記録装置であって、外
部からの指示に基づいて、前記情報記録媒体における試
し書きの対象領域として複数の領域を決定する決定手段
と;前記決定手段で決定された複数の領域のうち1番目
の領域で試し書きを行う試し書き手段と;前記試し書き
手段での試し書きの結果に基づいて、前記決定手段で決
定された複数の領域のうち2番目以降の少なくとも1つ
の特定領域での試し書きの基本線速度を決定する速度決
定手段と;を備える情報記録装置である。
【0033】これによれば、決定手段で、外部からの指
示に基づいて情報記録媒体における試し書きの対象領域
として複数の領域が決定されると、試し書き手段では決
定手段で決定された複数の領域のうち1番目の領域で試
し書きが行われる。そして、速度決定手段では試し書き
手段での試し書きの結果に基づいて、決定手段で決定さ
れた複数の領域のうち2番目以降の少なくとも1つの特
定領域での試し書きの基本線速度が決定される。従っ
て、特定領域での試し書きの結果から有効な情報を得る
ことができ、結果として情報記録媒体への高速度での記
録に最適な記録条件を決定することが可能となる。
【0034】請求項15に記載の発明は、情報記録の対
象媒体として、スパイラル状又は同心円状の記録領域を
有する情報記録媒体を用いる情報記録装置であって、外
部からの指示に基づいて、前記情報記録媒体における試
し書きの対象領域として複数の領域を決定する決定手段
と;前記決定手段で決定された複数の領域のうち少なく
とも1つの特定領域での試し書きの所定の基本線速度に
おける制御信号を取得し、その制御信号における乱れの
有無を判別する判別手段と;前記判別手段での判別結果
として前記制御信号に乱れが有る場合に、前記基本線速
度を修正する速度修正手段と;を備える情報記録装置で
ある。
【0035】これによれば、決定手段で、外部からの指
示に基づいて情報記録媒体における試し書きの対象領域
として複数の領域が決定されると、判別手段では決定手
段で決定された複数の領域のうち少なくとも1つの特定
領域での試し書きの所定の基本線速度における制御信号
が取得され、その制御信号における乱れの有無が判別さ
れる。そして、制御信号に乱れが有る場合に、速度修正
手段にて所定の基本線速度が修正される。制御信号に乱
れが有る場合には、正確な位置決めが困難となるため、
その基本線速度での試し書きは無意味となるが、予め制
御信号に乱れがないことが確認された基本線速度を新た
な基本線速度とすることにより、無駄な試し書きを防止
することができ、特定領域での試し書きの結果から有効
な情報を得ることが可能となる。従って、結果として情
報記録媒体への高速度での記録に最適な記録条件を決定
することが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図9に基づいて説明する。
【0037】図1には、本発明の一実施形態に係る情報
記録装置としての光ディスク装置20の概略構成を示す
ブロック図が示されている。
【0038】この図1に示される光ディスク装置20
は、情報記録媒体としての光ディスク15を回転駆動す
るためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置2
3、レーザコントロール回路24、エンコーダ25、モ
ータドライバ27、再生信号処理回路28、サーボコン
トローラ33、バッファRAM34、バッファマネージ
ャ37、インターフェース38、ROM39、メインコ
ントローラ40及びRAM41などを備えている。な
お、図1における矢印は、代表的な信号や情報の流れを
示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すも
のではない。なお、本実施形態では、一例として光ディ
スク15にCD−Rが用いられるものとする。
【0039】前記光ピックアップ23は、光源としての
半導体レーザ、該半導体レーザから出射される光束を光
ディスク15の記録面に導くとともに、前記記録面で反
射された戻り光束を所定の受光位置まで導く光学系、前
記受光位置に配置され戻り光束を受光する受光器、及び
駆動系(フォーカシングアクチュエータ、トラッキング
アクチュエータ及びシークモータ)(いずれも図示省
略)などを含んで構成されている。そして、受光器から
は、その受光量に応じた電流(電流信号)が再生信号処
理回路28に出力される。
【0040】前記再生信号処理回路28は、図2に示さ
れるように、I/Vアンプ28a、サーボ信号検出回路
28b、ウォブル信号検出回路28c、RF信号検出回
路28d、ATIPデコーダ28e、CDデコーダ28
f、CD−ROMデコーダ28g及びD/Aコンバータ
28hなどから構成されている。I/Vアンプ28aで
は光ピックアップ23の出力信号である電流信号を電圧
信号に変換し、さらに増幅する。サーボ信号検出回路2
8bではI/Vアンプ28aからの電圧信号に基づいて
サーボ信号(フォーカスエラー信号やトラックエラー信
号)を検出する。検出されたサーボ信号は、再生信号処
理回路28からサーボコントローラ33に出力される。
ウォブル信号検出回路28cではI/Vアンプ28aか
らの電圧信号に基づいてウォブル信号を検出する。AT
IPデコーダ28eではウォブル信号からATIP(Ab
solute Time In Pregroove)情報及び同期信号などを抽
出する。ここで抽出されたATIP情報はメインコント
ローラ40に出力され、同期信号はエンコーダ25に出
力される。RF信号検出回路28dではI/Vアンプ2
8aからの電圧信号に基づいて再生情報を含むRF信号
を検出する。CDデコーダ28fではRF信号に対して
誤り訂正処理等を行う。CD−ROMデコーダ28gで
は、CDデコーダ28fからの信号に対して更に誤り訂
正処理等を行った後、バッファマネージャ37を介して
バッファRAM34に格納する。なお、音楽データの場
合にはCDデコーダ28fから信号はD/Aコンバータ
28hを介して外部のオーディオ機器などに出力され
る。
【0041】図1に戻り、前記サーボコントローラ33
では、フォーカスエラー信号に基づいて光ピックアップ
装置23のフォーカシングアクチュエータを駆動する駆
動信号を生成し、トラックエラー信号に基づいて光ピッ
クアップ装置23のトラッキングアクチュエータを駆動
する駆動信号を生成する。両駆動信号はサーボコントロ
ーラ33からモータドライバ27に出力される。
【0042】前記モータドライバ27では、サーボコン
トローラ33からの制御信号に基づいて、光ピックアッ
プ23のフォーカシングアクチュエータ及びトラッキン
グアクチュエータを駆動する。また、モータドライバ2
7では、メインコントローラ40の指示に基づいて、光
ディスク15の線速度が一定となるようにスピンドルモ
ータ22を制御する。さらに、モータドライバ27で
は、メインコントローラ40の指示に基づいて、光ピッ
クアップ装置23のシークモータを駆動し、光ピックア
ップ装置23のスレッジ方向(光ディスク15の半径方
向)の位置を制御する。
【0043】前記エンコーダ25では、メインコントロ
ーラ40の指示に基づいて、バッファRAM34に蓄積
されているデータをバッファマネージャ37を介して取
り出し、エラー訂正コードの付加などを行ない、光ディ
スク15への記録データを作成する。そして、エンコー
ダ25では、メインコントローラ40からの指示に基づ
いて、再生信号処理回路28からの同期信号に同期し
て、記録データをレーザコントロール回路24に出力す
る。
【0044】前記レーザコントロール回路24は、図3
に示されるように、LDドライバ24a、パルス設定回
路24b及びパワー設定回路24cなどから構成されて
いる。パルス設定回路24bでは、メインコントローラ
40からの指示に基づいて、例えば図4に示されるよう
に、エンコーダ25からの記録データ列(WDATA)
に対して立ち上がりエッジをθだけ前側にずらしてパル
ス幅を変更する。パワー設定回路24cでは、メインコ
ントローラ40からの指示に基づいて書き込みパワーを
設定する。また、パワー設定回路24cでは、メインコ
ントローラ40からの指示に基づいて書き込みパワーを
設定する。LDドライバ24aでは、パルス設定回路2
4bにてパルス調整された記録データ(WD1)及びパ
ワー設定回路24cにて設定された書き込みパワーに基
づいて、光ピックアップ装置23の半導体レーザの出力
を制御する。
【0045】前記インターフェース38は、ホスト(例
えばパーソナルコンピュータ)49との双方向の通信イ
ンターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Pa
cketInterface)及びSCSI(Small Computer System
Interface)等の標準インターフェースに準拠してい
る。
【0046】前記ROM39には、メインコントローラ
40にて解読可能なコードで記述された後述する記録条
件決定プログラムを含むプログラムが格納されている。
【0047】前記メインコントローラ40は、ROM3
9に格納されている上記プログラムに従って上記各部の
動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時
的にRAM41に保存する。なお、光ディスク装置20
に電源が投入されると、ROM39に格納されている上
記プログラムは、メインコントローラ40のメインメモ
リ(図示省略)にロードされる。
【0048】次に、前述のようにして構成された光ディ
スク装置20を用いて、ホスト49からのOPC要求に
応じて、OPC動作を行う場合について図5〜図9を用
いて説明する。図5〜図7のフローチャートは、ホスト
49からOPC要求コマンドを受信した際に、メインコ
ントローラ40によって実行される一連の処理アルゴリ
ズムに対応している。なお、図8に示されるように、光
ディスク15のリードインの内周側とリードアウトの外
周側にOPC動作の際に利用できるPCA領域が設けら
れているものとする。また、各PCA領域は複数のテス
トエリアを含んで構成されている。
【0049】ホスト49からOPC要求コマンドを受信
すると、図5のステップ401では、内周側のPCA領
域(以下「内周PCA領域」ともいう)を利用してOP
C(以下「内周OPC」という)を行うための基本線速
度を決定する処理を行う。ここで、図6のフローチャー
トを用いて、内周OPCでの基本線速度決定処理につい
て詳細に説明する。
【0050】図6のステップ451では、ホスト49か
ら指定された記録速度に基づいて内周OPCでの所定の
基本線速度を設定する。なお、通常、ホスト49は、O
PC要求を送信するに先立って、記録速度を指定するコ
マンドを送信する。
【0051】ステップ453では、設定した内周OPC
での基本線速度(以下「設定内周基本線速度」という)
で光ディスク15を回転させ、内周PCA領域内の所定
のテストエリアで設定内周基本線速度におけるサーボ信
号を取得する。
【0052】ステップ455では、サーボ信号に基づい
てサーボ制御が可能であるか否かを判断する。ここで、
サーボ信号に乱れがある場合には、ステップ455での
判断は否定され、ステップ457に移行する。
【0053】ステップ457では、設定内周基本線速度
が1倍速であるか否かを判断する。設定内周基本線速度
が1倍速でなければ、ここでの判断は否定され、ステッ
プ459に移行する。
【0054】ステップ459では、設定内周基本線速度
を1段階遅くして新たな設定内周基本線速度とする。そ
して、ステップ453に戻る。
【0055】一方、ステップ457において、設定内周
基本線速度が1倍速であれば、ここでの判断は肯定さ
れ、ステップ461に移行する。
【0056】ステップ461では、基本線速度決定処理
の処理結果を示す内周OPCフラグに内周OPCは不可
能であることを意味する「1」をセットする。そして、
内周OPCでの基本線速度決定処理を終了する。
【0057】また、ステップ455において、サーボ信
号に乱れがない場合には、ステップ455での判断は肯
定され、ステップ463に移行する。
【0058】ステップ463では、設定内周基本線速度
を内周OPCの基本線速度Viとする。
【0059】ステップ465では、内周OPCフラグに
内周OPCは可能であることを意味する「0」をセット
する。そして、内周OPCでの基本線速度決定処理を終
了する。
【0060】図5のステップ402では、内周OPCフ
ラグに基づいて内周OPCは可能であるか否かを判断す
る。ここで、内周OPCフラグが「0」であれば、ステ
ップ402での判断は肯定され、ステップ403に移行
する。
【0061】ステップ403では、内周OPCの基本線
速度Viに対応した書き込みパワーの変動範囲を設定す
る。そして、基本線速度Viに対応するパルス幅補正値
(ここではθiとする)をレーザコントロール回路24
に通知する。
【0062】ステップ405では、内周PCA領域内の
所定のテストエリアで内周OPCを実行する。
【0063】ステップ407では、内周OPCが正常に
終了したか否かを判断する。ここで、内周OPCが正常
に終了した場合には、ステップ407での判断は肯定さ
れ、ステップ409に移行する。なお、内周OPCが正
常に終了したか否かは、再生信号の上下対称性や振幅な
どによって判断される。また、最適な書き込みパワーが
得られたか否かによって判断しても良い。なお、本実施
形態では、内周OPCの結果として、最適な書き込みパ
ワーPwiが得られたものとする。
【0064】ステップ409では、外周側のPCA領域
(以下「外周PCA領域」ともいう)を利用してOPC
(以下「外周OPC」という)を行うための基本線速度
を決定する処理を行う。ここで、図7のフローチャート
を用いて、外周OPCでの基本線速度決定処理について
詳細に説明する。
【0065】図7のステップ501では、ホスト49か
ら指定された記録速度に基づいて、外周OPCでの所定
の基本線速度Vsを設定する。
【0066】ステップ503では、次の(1)式に基づ
いて、設定された外周OPCでの所定の基本線速度(以
下「設定外周基本線速度」という)Vsに対して最適な
書き込みパワーPweを推定する。すなわち、内周OP
Cで得られた最適な書き込みパワーPwiに基づいて外
周OPCでの最適な書き込みパワーPweが推定され
る。そして、次の(2)式及び(3)式に基づいて書き
込みパワーの変動範囲を算出する。ここで、Pwelは
書き込みパワーの変動範囲における下限値であり、Pw
ehは書き込みパワーの変動範囲における上限値であ
る。
【0067】Pwe=(Vs/Vi)×Pwi ……(1)
【0068】Pwel=Pwe×0.6 ……(2)
【0069】Pweh=Pwe×1.4 ……(3)
【0070】ステップ505では、推定された最適な書
き込みパワーPweが所定の値Pを超えているか否かを
判断する。推定された最適な書き込みパワーPweが所
定の値Pを超えている場合には、ステップ505での判
断は肯定され、ステップ507に移行する。なお、本実
施形態では、所定の値Pとして半導体レーザの最大出力
パワーを用いているが、これに限定されるものではな
く、ホスト49から任意の値を設定及び任意の値に変更
することができる。
【0071】ステップ507では、光ディスク15での
外周OPCにおいて可能な最大線速度を算出する。ここ
では、上記(1)式を変形した次の(4)式に基づい
て、最大線速度Vmが算出される。そして、最大線速度
Vmを新たに設定外周基本線速度Vsとし、ステップ5
09に移行する。
【0072】Vm=Vi×P/Pwi ……(4)
【0073】一方、ステップ505において、推定した
最適な書き込みパワーPweが所定の値P以下の場合に
は、ステップ505での判断は否定され、ステップ50
8に移行する。
【0074】ステップ508では、さらに上述の如くし
て算出された書き込みパワーの変動範囲が所定の範囲外
であるか否かを判断する。ここで、書き込みパワーの変
動範囲が所定の範囲外である場合には、ステップ508
での判断は肯定され、ステップ507に移行する。ま
た、書き込みパワーの変動範囲が所定の範囲内である場
合には、ステップ508での判断は否定され、ステップ
509に移行する。
【0075】ステップ509では、設定外周基本線速度
Vsを外周OPCでの基本線速度Voと決定し、外周O
PCでの基本線速度決定処理を終了する。
【0076】図5に戻り、ステップ411では、外周P
CA領域内の所定のテストエリアでのサーボチェックを
行う。すなわち、基本線速度Voで光ディスク15を回
転させ、そのときのサーボ信号における乱れを計測す
る。
【0077】ステップ413では、サーボ信号における
乱れの計測結果に基づいて、サーボ制御を正確に行うこ
とが可能か否かを判断する。サーボ制御を正確に行うこ
とが可能な場合には、ステップ413での判断は肯定さ
れ、ステップ415に移行する。
【0078】ステップ415では、外周OPCでの基本
線速度Voに対応した書き込みパワー変動範囲を設定す
る。そして、次の(5)式に基づいて、最適なパルス幅
補正値θoを算出し、レーザコントロール回路24に通
知する。(5)式におけるkは実験などから得られた比
例定数である。
【0079】θo=(Vo-Vi)×k+θi ……(5)
【0080】ステップ417では、外周PCA領域内の
所定のテストエリアで外周OPCを実行する。
【0081】ステップ419では、外周OPCが正常に
終了したか否かを判断する。外周OPCが正常に終了し
た場合には、ステップ419での判断は肯定され、ステ
ップ421に移行する。なお、外周OPCが正常に終了
したか否かは、前述した内周OPCの場合と同様にして
判断される。また、本実施形態では、最適な書き込みパ
ワーとしてPwoが得られたものとする。
【0082】ステップ421では、内周OPCの結果と
外周OPCの結果とに基づいて、ホストから指定された
記録速度Vにおける最適な書き込みパワーを算出する。
すなわち、図8(A)に示されるように、次の(6)式
に基づいて、最適な書き込みパワーPwvを算出する。
【0083】 Pwv=(Pwo-Pwi)/(Vo-Vi)×V+(Pwi×Vo-Pwo×Vi)/(Vo-Vi) ……(6)
【0084】また、図8(B)に示されるように、次の
(7)式に基づいて、最適なパルス幅補正値θvを求め
る。
【0085】 θv=(θo-θi)/(Vo-Vi)×V+(θi×Vo-θo×Vi)/(Vo-Vi) ……(7)
【0086】ステップ422では、OPC処理が正常に
終了したことをホストに通知し、OPC処理を終了す
る。
【0087】一方、ステップ419において、外周OP
Cが正常に終了しなかった場合には、ステップ419で
の判断は否定され、ステップ423に移行する。
【0088】ステップ423では、外周OPCの基本線
速度Voを1段階減速し、新たな外周OPCの基本線速
度Voとする。
【0089】ステップ425では、新たな外周OPCの
基本線速度Voが内周OPCの基本線速度Vi以下であ
るか否かを判断する。新たな外周OPCの基本線速度V
oが内周OPCの基本線速度Viを超えていれば、ステ
ップ425での判断は否定され、ステップ417に戻
る。すなわち、新たな外周OPCの基本線速度Voで再
度、外周OPCが行われる。なお、2度目の外周OPC
では、1度目の外周OPCで用いられた外周PCA領域
内のテストエリアに続くテストエリアで外周OPCが行
われる。
【0090】一方、ステップ425において、新たな外
周OPCの基本線速度Voが内周OPCの基本線速度V
i以下であれば、ステップ425での判断は肯定され、
ステップ427に移行する。
【0091】ステップ427では、内周OPCの結果の
みから、指定された記録速度Vでの最適な書き込みパワ
ーを算出する。すなわち、次の(8)式に基づいて、最
適な書き込みパワーPwvを算出する。
【0092】Pwv=(V/Vi)×Pwi ……(8)
【0093】また、次の(9)式に基づいて、最適なパ
ルス幅補正値θvを求める。そして、ステップ422に
移行する。
【0094】θv=(V-Vi)×k+θi ……(9)
【0095】さらに、ステップ413において、サーボ
制御を正確に行うことが不可能な場合には、ステップ4
13での判断は否定され、ステップ429に移行する。
【0096】ステップ429では、外周OPCの基本線
速度Voを1段階減速し、新たな外周OPCの基本線速
度Voとする。
【0097】ステップ431では、新たな外周OPCの
基本線速度Voが内周OPCの基本線速度Vi以下であ
るか否かを判断する。新たな外周OPCの基本線速度V
oが内周OPCの基本線速度Viを超えていれば、ステ
ップ431での判断は否定され、ステップ411に戻
る。すなわち、新たな外周OPCの基本線速度Voで再
度、外周PCA領域でのサーボチェックが行われる。
【0098】一方、ステップ431において、新たな外
周OPCの基本線速度Voが内周OPCの基本線速度V
i以下であれば、ステップ431での判断は肯定され、
ステップ427に移行する。
【0099】また、ステップ407において、内周OP
Cが正常に終了しなかった場合には、ステップ407で
の判断は否定され、ステップ433に移行する。
【0100】ステップ433では、OPC処理が正常に
終了しなかったことをホストに通知し、OPC処理を終
了する。
【0101】さらに、ステップ402において、内周O
PCフラグが「1」であれば、ステップ402での判断
は否定され、ステップ433に移行する。
【0102】ここで、光ディスク装置20における記録
時の処理動作について簡単に説明する。なお、ここで
は、すでに前述した如く、指定された記録速度に最適な
書き込みパワー及び最適なパルス幅補正値は得られてい
るものとする。メインコントローラ40では、指定され
た記録速度に基づいてスピンドルモータ22の回転を制
御するための制御信号をモータドライバ27に出力する
とともに、書き込み要求コマンドを受信した旨を再生信
号処理回路28に通知する。再生信号処理回路28で
は、光ディスク15の回転が所定の線速度に達すると、
光ピックアップ装置23からの出力信号に基づいてAT
IP情報及びサーボ信号を取得する。そして、ATIP
情報はメインコントローラ40に出力され、サーボ信号
はサーボコントローラ33に出力される。サーボコント
ローラ33では、再生信号処理回路28からのサーボ信
号に基づいて、モータドライバ27を介して光ピックア
ップ装置23のフォーカシングアクチュエータ及びトラ
ッキングアクチュエータを駆動し、フォーカスずれ及び
トラックずれを補正する。メインコントローラ40で
は、ホスト49からの書き込みデータをバッファマネー
ジャ37を介してバッファRAM34に蓄積するととも
に、バッファマネージャ37からバッファRAM34に
蓄積されたデータ量が所定の値を超えたことの通知を受
け取ると、エンコーダ25に記録データの作成を指示す
る。そして、再生信号処理回路28からのATIP情報
に基づいて、指定された書き込み開始地点に光ピックア
ップ装置23が位置するように光ピックアップ装置23
のシーク動作を指示する信号をモータドライバ27に出
力する。メインコントローラ40では、ATIP情報に
基づいて光ピックアップ装置23の位置が書き込み開始
地点であると判断するとエンコーダ25に通知する。そ
して、エンコーダ25では、レーザコントロール回路2
4及び光ピックアップ23を介して、記録データを光デ
ィスク15に記録する。
【0103】次に、ホスト49からの読み出し要求コマ
ンドを受信した際の、光ディスク装置20の処理動作に
ついて簡単に説明する。メインコントローラ40では、
ホスト49から読み出し要求コマンドを受信すると再生
速度に基づいてスピンドルモータ22の回転を制御する
ための制御信号をモータドライバ27に出力するととも
に、ホスト49から読み出し要求を受信した旨を再生信
号処理回路28に通知する。再生信号処理回路28で
は、光ディスク15の回転が所定の線速度に達すると、
光ピックアップ装置23からの出力信号に基づいてAT
IP情報及びサーボ信号などを取得する。そして、AT
IP情報はメインコントローラ40に出力され、サーボ
信号はサーボコントローラ33に出力される。サーボコ
ントローラ33では、再生信号処理回路28からのサー
ボ信号に基づいてモータドライバ27を介して光ピック
アップ装置23のフォーカシングアクチュエータ及びト
ラッキングアクチュエータを駆動し、フォーカスずれ及
びトラックずれを補正する。メインコントローラ40で
は、ATIP情報に基づいて指定された読み込み開始地
点に光ピックアップ装置23が位置するようにシーク動
作を指示する信号をモータドライバ27に出力する。メ
インコントローラ40では、ATIP情報に基づいて光
ピックアップ装置23の位置が読み込み開始地点である
と判断すると、再生信号処理回路28に通知する。そし
て、再生信号処理回路28では、光ピックアップ装置2
3の出力信号に基づいてRF信号を検出し、誤り訂正処
理等を行った後、バッファRAM34に蓄積する。バッ
ファマネージャ37は、バッファRAM34に蓄積され
た再生データがセクタデータとして揃ったときに、イン
ターフェース38を介してホスト49に送信する。
【0104】なお、光ディスク装置20では、記録処理
及び再生処理が終了するまで、再生信号処理回路28
は、光ピックアップ装置23からの出力信号に基づいて
サーボ信号を検出し、サーボコントローラ33及びモー
タドライバ27を介してフォーカスずれ及びトラックず
れを随時補正する。
【0105】以上の説明から明らかなように、本実施形
態では、メインコントローラ40によって、決定手段、
試し書き手段、速度決定手段、判別手段、及び速度修正
手段が構成されている。
【0106】しかしながら、本発明がこれに限定される
ものではないことは勿論である。すなわち、上記実施形
態は一例に過ぎず、上記のメインコントローラ40によ
るプログラムに従う処理によって実現した構成各部の少
なくとも一部をハードウェアによって構成することとし
ても良いし、あるいは全ての構成部分をハードウェアに
よって構成することとしても良い。
【0107】以上説明したように、本実施形態に係る光
ディスク装置によると、ホストからの指示に基づいて、
光ディスク15における試し書きの対象領域として内周
PCA領域と外周PCA領域が決定され、先ず内周PC
A領域(1番目の領域)で試し書きが行われる。そし
て、内周PCA領域での試し書きの結果に基づいて、外
周PCA領域(特定領域)での試し書きにおける基本線
速度が決定される。従って、外周PCA領域での試し書
きの結果から有効な情報を得ることができ、結果として
情報記録媒体への高速度での記録に最適な記録条件を決
定することが可能となる。
【0108】また、本実施形態によると、内周PCA領
域での試し書きの結果に基づいて、外周PCA領域での
試し書きに最適な書き込みパワーを推定し、推定された
書き込みパワーが所定の値を超える場合にのみ、外周P
CA領域での基本線速度を修正し新たな基本線速度とし
ている。従って、例えば推定された書き込みパワーが発
光源の最大出力パワーを超えると、その基本線速度での
試し書きは無意味となるが、基本線速度を修正して新た
な基本線速度とすることにより、無駄な試し書きを防止
することができ、外周PCA領域での試し書きの結果か
ら有効な情報を得ることが可能となる。そして、結果と
して情報記録媒体への高速度での記録に最適な記録条件
を決定することが可能となる。
【0109】さらに、本実施形態によると、決定された
外周OPCでの基本線速度におけるサーボ信号(制御信
号)を取得し、そのサーボ信号に乱れが有る場合に、決
定された外周OPCでの基本線速度を修正して新たな基
本線速度としている。サーボ信号に乱れが有ると、その
基本線速度での試し書きは無意味となるが、予めサーボ
信号に乱れがないことが確認された基本線速度を新たな
基本線速度とすることにより、無駄な試し書きを防止す
ることができ、外周PCA領域での試し書きの結果から
有効な情報を得ることが可能となる。そして、結果とし
て情報記録媒体への高速度での記録に最適な記録条件を
決定することが可能となる。
【0110】また、本実施形態によると、外周PCA領
域での試し書きが正常に終了しなかった場合に、外周P
CA領域での試し書きの基本線速度を修正して新たな基
本線速度とし、その基本線速度で再度試し書きが行われ
る。従って、ホストから指定された記録速度に対する最
適な書き込みパワーを精度良く求めることができる。
【0111】なお、上記実施形態では、外周OPCでの
基本線速度を決定する処理(ステップ409)におい
て、推定された外周OPCでの最適書き込みパワーが所
定の値Pを超えるときには、外周OPCが可能な最大の
線速度を算出して、新たな外周OPCでの基本線速度と
する場合について説明したが、これに限らず、推定され
た外周OPCでの最適書き込みパワーが所定の値Pを超
えるときには、外周OPCを行わずに内周OPCの結果
のみから指定された記録速度での最適書き込みパワーを
算出しても良い。
【0112】また、上記実施形態では、外周OPCでの
基本線速度を決定する処理(ステップ409)の後で外
周OPC位置でのサーボチェックを行う場合について説
明したが、これに限らず、外周OPCでの基本線速度を
決定する処理に先立って、外周OPCでの所定の基本線
速度におけるサーボチェックを行っても良い。
【0113】さらに、上記実施形態では、ステップ41
9において、外周OPCの結果が正常終了でないときに
は、外周OPCでの基本線速度を1段階減速した後、再
度外周OPCを行う場合について説明したが、これに限
らず、外周OPCの結果が正常終了でないときには、直
ちにステップ427に移行し、内周OPCの結果のみか
ら指定された記録速度に最適な書き込みパワーを算出し
ても良い。
【0114】また、上記実施形態では、外周OPCを実
行するに先立って、外周OPCでの基本線速度における
サーボチェックを行う場合について説明したが、必ずし
も外周OPCでの基本線速度におけるサーボチェックを
行わなくても良い。
【0115】なお、上記実施形態では、線速度が同じと
きには、最適パルス幅補正値も同じ値である場合につい
て説明したが、これに限らず、例えばWDATAにおけ
るHighの幅(すなわち記録マーク長)に応じて異な
る値を設定してもよい。例えば、Highの幅が短いほ
ど最適パルス幅補正値を長めに設定することにより、記
録マーク長が短い場合の記録感度を補正できる場合があ
る。
【0116】また、書き込みパワーおよびパルス幅の設
定は、固定でもよいが、線速度に応じてそれぞれを設定
することが好ましい。線速度による記録マーク長毎の記
録感度の違いを補正できるからである。ZCLV方式や
CAV方式のように、記録中に線速度を変える場合に
は、線速度に応じて書き込みパワーやパルス幅を随時、
変更しても良い。
【0117】さらに、上記実施形態では、内周OPCの
結果のみから記録速度に最適な書き込みパワーを算出す
る際に、上記(8)式を用いる場合について説明した
が、この(8)式に限らず、例えば、種々の実験結果に
統計処理を施して得られた多項式を用いても良い。ま
た、内周OPCの結果のみから記録速度に最適なパルス
幅補正値を算出する場合についても、上記(9)式に限
らず、例えば、種々の実験結果に統計処理を施して得ら
れた多項式を用いても良い。
【0118】また、上記実施形態では、内周OPCでの
基本線速度決定処理において、ホストから指定された記
録速度に基づいて設定された基本線速度におけるサーボ
信号に乱れがないことを確認した後で、内周OPCでの
基本線速度を決定しているが、これに限らず、設定され
た基本線速度をそのまま内周OPCでの基本線速度と決
定しても良い。
【0119】さらに、上記実施形態では、試し書きを行
う領域が内周PCA領域と外周OPCの2つの領域であ
る場合について説明したが、本発明がこれに限定される
ものではない。
【0120】また、上記実施形態では、内周OPCの結
果に基づいて外周OPCでの基本線速度を決定する場合
について説明したが、外周OPCの結果に基づいて内周
OPCでの基本線速度を決定しても良い。さらに、ホス
トから設定された記録速度に基づいて設定された外周O
PCでの基本線速度におけるサーボ信号を取得し、その
サーボ信号に乱れが有る場合に、設定された外周OPC
での基本線速度を修正して新たな基本線速度としても良
い。これによると、予め制御信号に乱れがないことが確
認された基本線速度を新たな基本線速度とすることによ
り、無駄な試し書きを防止することができ、特定領域で
の試し書きを有効に行うことが可能となる。そして、結
果として情報記録媒体への高速度での記録に最適な記録
条件を決定することが可能となる。なお、サーボ信号に
乱れがないことが予想できる場合には、必ずしも、サー
ボ信号のチェックを行わなくても良い。
【0121】なお、上記実施形態の光ディスク装置で
は、記録条件決定プログラムは、ROM39内に記録さ
れているが、他の情報記録媒体(CD−ROM、光磁気
ディスク、MO等)に記録されていても良い。要する
に、記録条件決定プログラムがCPU40のメインメモ
リにロードされれば良い。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る記録
条件決定プログラム及び記録媒体によれば、情報記録装
置の制御用コンピュータにて実行され、情報記録媒体へ
の高速度での記録に最適な記録条件を決定することがで
きるという効果がある。
【0123】また、本発明に係る記録条件決定方法によ
れば、情報記録媒体への高速度での記録に最適な記録条
件を決定することができるという効果がある。
【0124】また、本発明に係る情報記録装置によれ
ば、情報記録媒体への高速度での記録を安定して行うこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の光ディスク装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1における再生信号処理回路の詳細構成を説
明するためのブロック図である。
【図3】図1におけるレーザコントロール回路の詳細構
成を説明するためのブロック図である。
【図4】パルス幅補正値を説明するための図である。
【図5】本発明の実施形態に係る書き込みパワーの算出
処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】図5のステップ401の詳細を説明するための
フローチャートである。
【図7】図5のステップ409の詳細を説明するための
フローチャートである。
【図8】内周側PCA領域及び外周側PCA領域を説明
するための図である。
【図9】図9(A)及び図9(B)は、それぞれ内周O
PCの結果と外周OPCの結果とから記録速度Vでの最
適書き込みパワー及びパルス幅補正値を算出する方法を
説明するための図である。
【符号の説明】
15…光ディスク(情報記録媒体)、20…光ディスク
装置(情報記録装置)、40…メインコントローラ(決
定手段、試し書き手段、速度決定手段、判別手段、速度
修正手段)。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録の対象媒体として、スパイラル
    状又は同心円状の記録領域を有する情報記録媒体を用い
    る情報記録装置に用いられる記録条件決定プログラムで
    あって、 外部からの指示に基づいて、前記情報記録媒体における
    試し書きの対象領域として複数の領域を決定する手順
    と;前記決定された複数の領域のうち1番目の領域で試
    し書きを行う手順と;前記1番目の領域での試し書きの
    結果に基づいて、前記決定された複数の領域のうち2番
    目以降の少なくとも1つの特定領域での試し書きにおけ
    る基本線速度を決定する手順と;を前記情報記録装置の
    制御用コンピュータに実行させる記録条件決定プログラ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記1番目の領域での試し書きの結果に
    基づいて、前記特定領域での試し書きに最適な書き込み
    パワーを推定する手順を前記制御用コンピュータに更に
    実行させることを特徴とする請求項1に記載の記録条件
    決定プログラム。
  3. 【請求項3】 前記推定された書き込みパワーが所定の
    値を超えるか否かを判断する手順を前記制御用コンピュ
    ータに更に実行させ、 その判断の結果として前記推定された書き込みパワーが
    所定の値を超える場合にのみ、前記基本線速度を決定す
    る手順は、所定の基本線速度を修正して新たな基本線速
    度とすることを特徴とする請求項2に記載の記録条件決
    定プログラム。
  4. 【請求項4】 前記推定された書き込みパワーが所定の
    値を超えるか否かを判断する手順を前記制御用コンピュ
    ータに更に実行させ、 その判断の結果として前記推定された書き込みパワーが
    所定の値を超える場合に、前記特定領域での試し書きを
    中断する手順を前記制御用コンピュータに更に実行させ
    ることを特徴とする請求項2に記載の記録条件決定プロ
    グラム。
  5. 【請求項5】 前記基本線速度を決定する手順で決定さ
    れた基本線速度における制御信号を取得する手順と;前
    記取得された制御信号における乱れの有無を判別する手
    順と;その判別結果として前記制御信号に乱れが有る場
    合に、前記特定領域での試し書きの基本線速度を修正し
    て新たな基本線速度とする手順と;を前記制御用コンピ
    ュータに更に実行させることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか一項に記載の記録条件決定プログラム。
  6. 【請求項6】 前記1番目の領域は前記情報記録媒体の
    内周側に設けられているPCA領域であり、前記特定領
    域の1つは前記情報記録媒体の外周側に設けられている
    PCA領域であることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか一項に記載の記録条件決定プログラム。
  7. 【請求項7】 情報記録の対象媒体として、スパイラル
    状又は同心円状の記録領域を有する情報記録媒体を用い
    る情報記録装置に用いられる記録条件決定プログラムで
    あって、 外部からの指示に基づいて、前記情報記録媒体における
    試し書きの対象領域として複数の領域を決定する手順
    と;前記決定された複数の領域のうち少なくとも1つの
    特定領域での所定の基本線速度における制御信号を取得
    する手順と;前記取得された制御信号の乱れの有無を判
    別する手順と;その判別結果として制御信号に乱れが有
    る場合に、前記基本線速度を修正して新たな基本線速度
    とする手順と;を前記情報記録装置の制御用コンピュー
    タに実行させる記録条件決定プログラム。
  8. 【請求項8】 前記特定領域で試し書きを行う手順と;
    前記特定領域での試し書きが正常に終了したか否かを判
    断する手順と;その判断の結果として前記特定領域での
    試し書きが正常に終了しなかった場合に、前記特定領域
    での試し書きの基本線速度を修正して新たな基本線速度
    とする手順と;該基本線速度にて再度試し書きを行う手
    順と;を前記制御用コンピュータに更に実行させること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の記録
    条件決定プログラム。
  9. 【請求項9】 前記決定された領域毎に試し書きの基本
    線速度は互いに異なることを特徴とする請求項1〜8の
    いずれか一項に記載の記録条件決定プログラム。
  10. 【請求項10】 外部からの記録要求があったときに、
    前記複数の領域のうち試し書きが正常に終了した領域で
    の試し書き結果に基づいて、指定された記録速度での最
    適な書き込みパワーを推定する手順と;前記推定された
    書き込みパワーに基づいて前記指定された記録速度を修
    正する手順と;を前記制御用コンピュータに更に実行さ
    せることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記
    載の記録条件決定プログラム。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一項に記載
    の記録条件決定プログラムが記録されたコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 スパイラル状又は同心円状の記録領域
    を有する情報記録媒体に情報を記録する際の記録条件を
    決定するための記録条件決定方法であって、 外部からの指示に基づいて、前記情報記録媒体における
    試し書きの対象領域として複数の領域を決定する第1工
    程と;前記第1工程で決定された複数の領域のうち1番
    目の領域で試し書きを行う第2工程と;前記第2工程で
    の試し書きの結果に基づいて、前記決定された複数の領
    域のうち2番目以降の少なくとも1つの特定領域での試
    し書きにおける基本線速度を決定する第3工程と;を含
    む記録条件決定方法。
  13. 【請求項13】 スパイラル状又は同心円状の記録領域
    を有する情報記録媒体に情報を記録する際の記録条件を
    決定するための記録条件決定方法であって、 外部からの指示に基づいて、前記情報記録媒体における
    試し書きの対象領域として複数の領域を決定する第1工
    程と;前記第1工程で決定された複数の領域のうち少な
    くとも1つの特定領域での試し書きの所定の基本線速度
    における制御信号を取得し、その制御信号における乱れ
    の有無を判別する第2工程と;前記第2工程での判別結
    果として制御信号に乱れが有る場合に、前記基本線速度
    を修正して新たな基本線速度とする第3工程と;を含む
    記録条件決定方法。
  14. 【請求項14】 情報記録の対象媒体として、スパイラ
    ル状又は同心円状の記録領域を有する情報記録媒体を用
    いる情報記録装置であって、 外部からの指示に基づいて、前記情報記録媒体における
    試し書きの対象領域として複数の領域を決定する決定手
    段と;前記決定手段で決定された複数の領域のうち1番
    目の領域で試し書きを行う試し書き手段と;前記試し書
    き手段での試し書きの結果に基づいて、前記決定手段で
    決定された複数の領域のうち2番目以降の少なくとも1
    つの特定領域での試し書きの基本線速度を決定する速度
    決定手段と;を備える情報記録装置。
  15. 【請求項15】 情報記録の対象媒体として、スパイラ
    ル状又は同心円状の記録領域を有する情報記録媒体を用
    いる情報記録装置であって、 外部からの指示に基づいて、前記情報記録媒体における
    試し書きの対象領域として複数の領域を決定する決定手
    段と;前記決定手段で決定された複数の領域のうち少な
    くとも1つの特定領域での試し書きの所定の基本線速度
    における制御信号を取得し、その制御信号における乱れ
    の有無を判別する判別手段と;前記判別手段での判別結
    果として前記制御信号に乱れが有る場合に、前記基本線
    速度を修正する速度修正手段と;を備える情報記録装
    置。
JP2002058289A 2002-03-05 2002-03-05 記録条件決定プログラム及び記録媒体、記録条件決定方法並びに情報記録装置 Expired - Fee Related JP3867962B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002058289A JP3867962B2 (ja) 2002-03-05 2002-03-05 記録条件決定プログラム及び記録媒体、記録条件決定方法並びに情報記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002058289A JP3867962B2 (ja) 2002-03-05 2002-03-05 記録条件決定プログラム及び記録媒体、記録条件決定方法並びに情報記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003257032A true JP2003257032A (ja) 2003-09-12
JP3867962B2 JP3867962B2 (ja) 2007-01-17

Family

ID=28668302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002058289A Expired - Fee Related JP3867962B2 (ja) 2002-03-05 2002-03-05 記録条件決定プログラム及び記録媒体、記録条件決定方法並びに情報記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3867962B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7355941B2 (en) 2003-12-25 2008-04-08 Hitachi, Ltd. Information recording method and optical disk apparatus for recording information on a recording-type optical disk
US7660217B2 (en) 2004-03-30 2010-02-09 Mitsubishi Electric Corporation Optical disc recording method and optical disc
US8264926B2 (en) 2003-12-26 2012-09-11 Panasonic Corporation Information recording medium with power calibration area

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7355941B2 (en) 2003-12-25 2008-04-08 Hitachi, Ltd. Information recording method and optical disk apparatus for recording information on a recording-type optical disk
US8264926B2 (en) 2003-12-26 2012-09-11 Panasonic Corporation Information recording medium with power calibration area
US7660217B2 (en) 2004-03-30 2010-02-09 Mitsubishi Electric Corporation Optical disc recording method and optical disc
US7969840B2 (en) 2004-03-30 2011-06-28 Mitsubishi Electric Corporation Recording method for optimizing an optimal recording power
US8004943B2 (en) 2004-03-30 2011-08-23 Mitsubishi Electric Corporation Optical disc recording method and optical disc having multiple layers with non-overlapping test recording areas in adjacent layers

Also Published As

Publication number Publication date
JP3867962B2 (ja) 2007-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001331940A (ja) 光ディスク記録方法および光ディスク記録装置並びに光ディスク
JP2000200416A (ja) 光ディスク記録装置
JP2003168216A (ja) 光記録媒体、並びに、光記録媒体に対する記録装置及び方法
US20050185537A1 (en) Evaluation method, recording method, program and recording medium, and optical disk apparatus
US20050259537A1 (en) Method and apparatus of determining writing power for a recording medium
JP2003178451A (ja) 光ディスク記録方法及び光ディスク記録装置
JP2005158148A (ja) 光ディスク及びその記録方法並びに記録装置
US7719945B2 (en) Information recording method allowing improved access to a recording start position of user data in an information recording medium and apparatus performing the same
JP2006302468A (ja) 光ディスク装置、光ディスク装置のフォーカスオフセット調整方法及びフォーカスオフセット調整用プログラム
JP2004086940A (ja) 記録条件補正方法、プログラム及び記録媒体、並びに情報記録装置
JP3867962B2 (ja) 記録条件決定プログラム及び記録媒体、記録条件決定方法並びに情報記録装置
JP2004086945A (ja) 記録条件設定方法、プログラム及び記録媒体、並びに情報記録装置
JP4460569B2 (ja) 光ディスク装置及びその記録パワー設定方法
JP4339075B2 (ja) 光ディスク装置および光ディスクの記録補正方法
US20050147001A1 (en) Method or recording information, computer program, computer readable storage medium, and optical disk apparatus that stably record information on optical disk with high recording quality
JP2004086999A (ja) 記録条件設定方法、プログラム及び記録媒体、並びに光ディスク装置
US7796481B2 (en) Information recording apparatus, information recording method and information recording program
US7545719B2 (en) Optical disk apparatus capable of measuring and recording signal condition, and method thereof
JP4029964B2 (ja) 情報記録制御プログラム及び記録媒体、並びに情報記録装置
JP2005122810A (ja) 光ディスク装置
JP2005071470A (ja) 情報記録再生装置
JP4479750B2 (ja) 光ディスク記録再生装置
JP2013218759A (ja) 光ディスク装置および光ディスク記録有無判定方法
JP2004086951A (ja) 記録方法、プログラム及び記録媒体、並びに情報記録装置
JP2005222676A (ja) 記録方法、プログラム及び記録媒体、並びに光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060320

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101020

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111020

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131020

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees