JP2003256951A - 生活状態をデータ化する方法とサーバコンピュータ - Google Patents

生活状態をデータ化する方法とサーバコンピュータ

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 普段の生活を意識されることなく把握し、そ
の生活を見守ること。 【解決手段】 対象者の普段の生活の中で使用する電気
機器の中から1以上の電気機器を選定し、該電気機器の
状態情報を対象者が普段の生活の中で意識することなく
使用することにより得られるようにし、得られた電気機
器の状態情報を用いて対象者の生活の状態をデータ化
し、対象者の普段の生活の状態を把握する方法で、サー
バコンピュータと1以上の状態情報収集の対象となる電
気機器とで構成され、これらが無線および/または有線
通信を介して接続されているシステムにおける対象者の
普段の生活の状態を把握する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器の状態情
報にもとづいた生活の状態把握方法および見守り方法お
よび安否の判定方法ならびに電気機器の状態情報を用い
た生活の見守りを行うサーバコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】生活を見守る方法およびそのための装置
としては、主として以下の3つがある。1つは、生活を
見守る対象となる独り暮しの高齢者が日常的に使用する
電気ポットを用いて生活をモニタリングするものがあ
る。これは、一日に2回、遠隔地に住む家族に該電気ポ
ットの使用状況を電子メールで通知し、または該電気ポ
ットの使用状況を蓄積したサーバコンピュータに該家族
がアクセスし、該電気ポットの使用状況を見ることで独
り暮しの高齢者の安否を確認する方法である。この方法
では、電気ポットの使用状況を該家族に提供するのみ
で、該高齢者の安否に係る判定は、使用状況を知らされ
る該家族に委ねられているため、判定は恣意的なものに
ならざるを得ないものであった。該家族にとっては、本
モニタリングサービスの提供を受けると、かえって心配
になるということも起こってしまっていた。また、この
システムにおいては、該高齢者の無事を確認する意味
で、電気ポットの使用にかかわらず、一日に一度は、給
湯ボタンを押す等、電気ポットを操作するよう取り決め
られており、該高齢者にとっては、電気ポットを使いた
くないときでも、該操作を忘れてはいけないと常に意識
していなければならないものであった。
【0003】次に、人の動きを検知するセンサ(以下、
「人検知センサ」という。)および/またはモニタリン
グカメラを宅内に設置して生活を見守る方法がある。こ
の場合、人検知センサおよび/またはモニタリングカメ
ラといった装置を購入し、日常の宅内での行動パターン
を考え、住人の安否の判定ができる場所に設置しなけれ
ばならず、見守り対象者が寝る部屋を変更したり、部屋
の模様替えを行ったりする際には、それに合わせて人検
知センサやモニタリングカメラの取付位置を変更する等
の、大がかりな工事を伴うこともあった。また、モニタ
リングカメラの視野角に見守り対象者が入らない場合、
見守り対象者が正常に暮らしていたとしても、異常と判
断されてしまったり、また、人検知センサにおいては、
例えば、ある部屋に入ったことを人検知センサが認識し
た後、テレビを見ていて人が動かなかった場合は人検知
センサが反応せず、人が部屋に居るにもかかわらず動き
がないため、異常事態と判定してしまうなど、正確なモ
ニタリングができず信頼性に欠けるところがあった。さ
らに、人検知センサおよび/またはモニタリングカメラ
が設置されていることで、見守り対象者に、第三者に生
活を覗き見されていることを意識させてしまい、気兼ね
や不快感を生じさせてしまうものであった。
【0004】第三に、生活を見守られる対象者が緊急時
に外部へ異常事態を通知するためのボタン(以下、「緊
急通報ボタン」という。)を用いたモニタリング方法が
ある。この方法では、該対象者に急な発作が起こり、倒
れたり意識を失って緊急通報ボタンが押せない場合、外
部に異常事態を通知することができず、救助を必要とす
る該対象者が放置され、処置が遅れることが懸念され
る。このように、生活を見守られる対象者の能動的な動
作によって外部へ通知する方法は、必要な時には通報す
ることができない恐れがあるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、電気
機器の電気使用量、通電時間、使用回数、電源のON/
OFFなどの状態情報(以下、総称して「電気機器の状
態情報」という。)を、対象者が普段の生活の中で意識
することなく使用することにより得られるようにし、得
られた電気機器の状態情報を用いて対象者の生活の状態
をデータ化し、対象者の普段の生活の状態を把握すると
ともに、生活を見守る方法や対象者の安否を判定するこ
とに使用することに加え、電気機器の状態情報を収集し
て生活の状態を把握することができるサーバコンピュー
タを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を解決する
ための方法としては、請求項1から請求項6の方法があ
り、本発明の課題を解決するための装置としては、請求
項7ないし請求項13のサーバコンピュータがある。
【0007】本発明の請求項1の方法は、対象者の普段
の生活の中で使用する電気機器の中から1以上の電気機
器を選定し、該電気機器の状態情報を対象者が普段の生
活の中で意識することなく使用することにより得られる
ようにし、得られた電気機器の状態情報を用いて対象者
の生活の状態をデータ化し、対象者の普段の生活の状態
を把握することを特徴とする。より具体的には、例え
ば、見守られる人(以下「見守り対象者」という。)の
普段の生活の中で使用する電気機器の中から1以上の電
気機器を選定し、該電気機器と同じ情報を持つ分身とし
て記述されたソフトウエアオブジェクトであり、かつ、
該電気機器との通信に使われる複数の通信プロトコルを
その中に隠蔽した仮想機器を呼び寄せ、読み込み、該電
気機器の状態情報を取得することによって、見守り対象
者が普段の生活の中で、見守られていることを意識する
ことなく、該電気機器を使用することにより該電気機器
の状態情報を取得できるようにし、得られた該電気機器
の状態情報を用いて見守り対象者の生活の状態をデータ
化し、普段の生活の状態を把握することを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2の方法は、電気機器の選
定の対象を対象者の生活に合わせて任意に変更して、見
守り対象者の普段の生活の状態を把握することを特徴と
する。
【0009】本発明の請求項3の方法は、見守り対象者
の宅内にある2つ以上の電気機器を選定し、該電気機器
の状態情報を2つ以上組み合わせることによって、対象
者の生活状態をデータ化することにより、生活状態の把
握の精度を向上させることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4の方法は、上記の得られ
た電気機器の状態情報に1以上のセンサの情報を組み合
わせることによって、対象者の生活の状態をデータ化す
ることの精度向上を図ることを特徴とする。より具体的
には、例えば、見守り対象者宅内にある電気機器の状態
情報を電気機器と同じ情報を持つ分身として記述された
ソフトウエアオブジェクトであり、かつ、該電気機器と
の通信に使われる複数の通信プロトコルをその中に隠蔽
した仮想機器を呼び寄せ、読み込むことによって取得し
た該電気機器の状態情報と、1以上のセンサの情報を組
み合わせることによって、見守り対象者の生活の状態を
把握することを特徴とする。
【0011】本発明の請求項5の方法は、請求項1ない
し4のいずれかの対象者の普段の生活の状態を把握する
方法を、見守り者が対象者の見守りに使用して対象者を
見守ることを特徴とする。また、本発明の請求項6の方
法は、請求項5の方法において、データ化した結果を、
見守り者が対象者の安否を容易かつ適切に判定できるよ
うにさらにデータ化して使用することを特徴とする。よ
り具体的には、見守り対象者の普段の生活の中で使用す
る電気機器の中から1以上の電気機器を選定し、該電気
機器と同じ情報を持つ分身として記述されたソフトウエ
アオブジェクトであり、かつ、該電気機器との通信に使
われる複数の通信プロトコルをその中に隠蔽した仮想機
器を呼び寄せ、読み込み、該電気機器の状態情報を取得
することによって、見守り対象者が普段の生活の中で、
見守られていることを意識することなく使用することに
より該電気機器の状態情報を取得できるようにし、得ら
れた該電気機器の状態情報を用いて見守り対象者の生活
の状態をデータ化し、普段の生活の状態を把握し、およ
び/または、電気機器の選定の対象を見守り対象者の生
活に合わせて任意に変更することを用いて、および/ま
たは、見守り対象者の宅内にある2つ以上の電気機器を
選定し、該電気機器の状態情報を2つ以上組み合わせる
ことによって、対象者の生活状態をデータ化することに
より、生活状態の把握の精度を向上させることを用い
て、および/または、見守り対象者宅内にある電気機器
の状態情報を電気機器と同じ情報を持つ分身として記述
されたソフトウエアオブジェクトであり、かつ、該電気
機器との通信に使われる複数の通信プロトコルをその中
に隠蔽した仮想機器を呼び寄せ、読み込むことによって
取得した該電気機器の状態情報と、1以上のセンサの情
報を組み合わせることによって、見守り対象者の生活の
状態をデータ化した結果を見守り者が見守りに使用し、
見守り者が容易かつ適切に対象者の安否を判定すること
を可能にすることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項7の方法は、請求項6の方
法において、対象者の安否を容易かつ適切に判定できる
ようにさらにデータ化した結果を外部に送信することを
特徴とする。より具体的には、本発明の請求項7の方法
は、見守り対象者宅内にある電気機器の状態情報を電気
機器と同じ情報を持つ分身として記述されたソフトウエ
アオブジェクトであり、かつ、該電気機器との通信に使
われる複数の通信プロトコルをその中に隠蔽した仮想機
器を呼び寄せ、読み込むことによって取得し、記憶装置
に保持した該電気機器の状態情報、および、見守り対象
者の普段の生活の中で使用する電気機器の中から1以上
の電気機器を選定し、該電気機器と同じ情報を持つ分身
として記述されたソフトウエアオブジェクトであり、か
つ、該電気機器との通信に使われる複数の通信プロトコ
ルをその中に隠蔽した仮想機器を呼び寄せ、読み込み、
該電気機器の状態情報を取得することによって、見守り
対象者が普段の生活の中で、見守られていることを意識
することなく使用することにより該電気機器の状態情報
を取得できるようにし、得られた該電気機器の状態情報
を用いて見守り対象者の生活の状態をデータ化し、普段
の生活の状態を把握することを用いて、および/また
は、電気機器の選定の対象を見守り対象者の生活に合わ
せて任意に変更することを用いて、および/または、見
守り対象者の宅内にある2つ以上の電気機器を選定し、
該電気機器の状態情報を2つ以上組み合わせることによ
って、対象者の生活状態をデータ化することにより、生
活状態の把握の精度を向上させることを用いて、および
/または、見守り対象者宅内にある電気機器の状態情報
を電気機器と同じ情報を持つ分身として記述されたソフ
トウエアオブジェクトであり、かつ、該電気機器との通
信に使われる複数の通信プロトコルをその中に隠蔽した
仮想機器を呼び寄せ、読み込むことによって取得した該
電気機器の状態情報と、1以上のセンサの情報を組み合
わせることによって、見守り対象者の生活の状態を把握
することを用いて、見守り対象者の安否を判定した結果
を外部に送信すること、および/または、見守られる対
象者宅内にある電気機器が多数である場合や、地域にお
いて見守られる対象者が多数存在する場合、上記により
得られた電気機器の状態情報や電気機器の状態情報にも
とづいて見守り対象者の安否を判定した結果を、複数の
仮想機器および/または仮想機器のふるまいなどの機能
を記述した固定エージェントの設定および/または各仮
想機器を通じて取得した記録までを含めた包含仮想機器
および、さらには複数の包含仮想機器を統括する統括仮
想機器を作成し、保持し、および/または動作させ、お
よび/または、配送することにより、外部に送信するこ
とを特徴とする。
【0013】本発明の請求項8のサーバコンピュータ
は、電気機器と同じ情報を持つ分身として記述されたソ
フトウエアオブジェクトであり、かつ、該電気機器との
通信に使われる複数の通信プロトコルをその中に隠蔽し
た仮想機器を呼び寄せ、読み込むことによって、該電気
機器の状態情報を取得し、記憶装置に保持し、および/
または、仮想機器を配送する機能を有することを特徴と
する。
【0014】本発明の請求項9のサーバコンピュータ
は、さらに、複数の仮想機器および/または仮想機器の
ふるまいなどの機能を記述した固定エージェントの設定
および/または各仮想機器を通じて取得した記録までを
含めた包含仮想機器およびさらには複数の包含仮想機器
を統括する統括仮想機器を作成し、保持し、および/ま
たは動作させる機能を有し、および/または、配送する
機能を有することを特徴とする。
【0015】本発明の請求項10のサーバコンピュータ
は、さらに、固定エージェントを配送、常駐させるリモ
ートステーションシステムを装備し、外部につながる電
気機器の状態情報収集および制御を仮想機器を用いて行
うとともに、それらの状態情報にもとづいて情報の加工
・演算などを実施することができる機能を有することを
特徴とする。
【0016】本発明の請求項11のサーバコンピュータ
は、さらに、電気機器の状態情報および現状値を、あら
かじめ登録されたスケジュールに従って収集・保存した
り、指定された情報の状態変化記録の保存や指定周期で
のアナログ値のトレンド記録、日報・月報等の作成を行
うとともに、仮想機器を介して現状値の表示および保存
データのネットワーク経由による閲覧を行うことができ
る機能を有することを特徴とする。
【0017】本発明の請求項12のサーバコンピュータ
は、さらに、仮想機器を呼び寄せ、読み込むことによっ
て取得した電気機器の状態情報および/または記憶装置
に保持した該電気機器の状態情報を用いて、対象者の安
否を判定する機能を有することを特徴とする。
【0018】本発明の請求項13のサーバコンピュータ
は、さらに、該電気機器の状態情報および/または該電
気機器の状態情報を用いて対象者の安否を判定した結果
を外部に送信できる機能を有することを特徴とする。こ
の場合、見守り対象者宅内にある電気機器が多数である
場合や、地域において見守り対象者が多数存在する場
合、複数の仮想機器および/または仮想機器のふるまい
などの機能を記述した固定エージェントの設定および/
または各仮想機器を通じて取得した記録までを含めた包
含仮想機器およびさらには複数の包含仮想機器を統括す
る統括仮想機器を作成し、保持し、および/または動作
させる機能を有し、および/または、配送する機能を有
しており、これを用いて該電気機器の状態情報および/
または該電気機器の状態情報を用いて対象者の安否を判
定した結果を外部に送信できることを特徴とする。
【0019】本発明の請求項14のサーバコンピュータ
は、さらに、該電気機器の状態情報および/または該電
気機器の状態情報を用いて対象者の安否を判定した結果
を、無線および/または有線を介して、表示機能付電気
機器に表示させる機能を有することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態について図を使って説明する。電気機器の状態情報
の収集について、電気機器の状態情報を取得することが
できるサーバコンピュータを使用した場合において説明
する。
【0021】〈ハードウエア構成〉図1は、サーバコン
ピュータと電気機器を住宅内に設置した場合の構成を示
すシステム構成図の例である。電気機器308は、電気
機器308の状態情報を取得するため、およびサーバコ
ンピュータ301と通信するためのインターフェース3
07を内蔵しており、電灯線309でサーバコンピュー
タ301と接続されている。電気機器306はインター
フェース305を電気機器306の外側、すなわち電気
機器306の電源ケーブルに接続することで電気機器3
08と同様の手順でサーバコンピュータ301と通信で
きる。このようにインターフェースは、電気機器に内蔵
させることと、電気機器の外側で電気機器に接続させる
ことが可能である。ただし、サーバコンピュータと電気
機器との通信において、ここでは電力線通信方法で説明
するが、通信方法は必ずしもこれに限定されるものでは
なく、他の通信方法であってもよい。サーバコンピュー
タ301は、CPU302、記憶装置303、外部通信
装置304とで構成されており、電源の供給を受けるた
め、および電気機器との通信のために、電灯線309に
接続されている。サーバコンピュータ301のCPU3
02は、リアルタイムオペレーティングシステムおよび
Java(登録商標)実行環境などのシステムや、電気
機器毎の状態情報にもとづき、情報の加工・演算などの
アプリケーションプログラムを実行・制御するための中
央演算装置である。サーバコンピュータ301の記憶装
置303は不揮発性メモリなどで構成されており、収集
した電気機器の使用に関するデータやプログラムを保持
することができる。サーバコンピュータ301の外部通
信装置304は、例えばPHSなどの外部通信装置を指
すものである。
【0022】《電力量データ収集基板》前述の電気機器
に内蔵、および/または、外付けするインターフェース
について、図を使って説明する。図2は、サーバコンピ
ュータと通信し、電気機器の状態情報を得るためのイン
ターフェース(以下、「電力量データ収集基板」とい
う。)の構成図である。サーバコンピュータが電気機器
の状態情報を収集するには、電気機器本来の機能をコン
トロールする仕組み以外に、電気機器の電力量などを計
測してサーバコンピュータへ伝達する機能、およびサー
バコンピュータからの指令を受け取る機能を持ったイン
ターフェースが必要となる。このインターフェースが電
力量データ収集基板であり、電力量データ収集基板は電
気機器に内蔵することができるものである。また、電気
機器の外側において当該電気機器の電源ケーブルに接続
することも可能である。なお、電力量データ収集基板は
各種回路等が組み込まれた構成の基板であるが、ヒュー
ズやCT回路などを除く部分については、それらを縮小
してワンチップ化することが技術的に可能であるため、
仮に電力量データ収集基板の機能がネットワーク家電へ
の対応などに効用がある場合は、ワンチップ化、量産化
が加速するとともに、さらに電気機器の制御機能を含む
インターフェースとしても活用でき得るものである。電
力量データ収集基板320はヒューズ328、CT(C
urrent Transformer)回路325、
電圧分圧回路324、電圧変換回路327、電力量計測
IC322、電流変換回路326、マイクロコンピュー
タ321、電灯線通信モジュール323で構成され、こ
れらの構成要素は基板上のパターン(銅箔)で接続され
ている。ただし、CT回路325の交流電流センサに貫
通させる部分のみ電源ケーブル(銅線)である。
【0023】[CT回路]CT回路325は、貫通型の
交流電流センサ(例えば、U_RD社製CT−6−L−
Z)と抵抗を中心とした構成であり、交流電流センサに
電源ケーブルを貫通させて電源ケーブルに流れる電流を
捕捉し、交流電流センサでとらえた電源ケーブルに流れ
る電流を抵抗で交流電圧に変換するものである。交流電
圧への変換は、電力量計測IC322への入力が交流電
圧であることを要するためである。
【0024】[電圧分圧回路]電圧分圧回路324から
電力量計測IC322へ入力する交流電圧の許容範囲は
−0.66ボルトから+0.66ボルト(実効値0.9
3ボルト)であることから、実際は−100ボルトから
+100ボルト(実効値141ボルト)の電圧を電力量
計測IC322へ入力する前に許容範囲に適合した電圧
に変換する必要がある。そこで、電圧分圧回路324で
は抵抗値の異なる2個の抵抗を直列に接続する。その抵
抗比にもとづいて許容範囲内の電圧に変換された交流電
圧を電力量計測IC322および電圧変換回路327へ
の入力とする。
【0025】[電圧変換回路]電圧変換回路327は絶
対値回路と平滑化回路で構成されており、電圧分圧回路
324により変換された交流電圧をマイクロコンピュー
タ321が認識できる範囲の直流電圧(0ボルト〜+5
ボルト)に変換してマイクロコンピュータ321への入
力とする。
【0026】[電流変換回路]電流変換回路326は絶
対値回路と平滑化回路で構成されており、CT回路32
5により変換された交流電圧をマイクロコンピュータ3
21が認識できる範囲の直流電圧(0ボルト〜+5ボル
ト)に変換してマイクロコンピュータ321への入力と
する。
【0027】[電力量計測IC]電力量計測IC322
(例えば、アナログ・デバイセズ社製AD7755AP
S)は、電流値(CT回路325からの出力)と電圧値
(電圧分圧回路324からの出力)を乗算してパルス信
号を発信する集積回路であり、CT回路325からの出
力(許容範囲は−0.47ボルト〜+0.47ボルト)
と、電圧分圧回路324からの出力(許容範囲は−0.
66ボルト〜+0.66ボルト)を用いて単位時間あた
りの電力量に相当する周波数を計算し、この周波数のパ
ルス信号をマイクロコンピュータ321への入力とす
る。
【0028】[電灯線通信モジュール]電灯線通信モジ
ュール323は電灯線通信ができるトランシーバであ
り、マイクロコンピュータ321から出力された情報を
電灯線通信ができるようにデータ変換してサーバコンピ
ュータ側の電灯線通信モジュールへ送り出す。また、サ
ーバコンピュータ側の電灯線通信モジュールからの指令
を受け取る。
【0029】[マイクロコンピュータ]マイクロコンピ
ュータ321(例えば、東芝製ニューロンチップ)はプ
ログラム(例えば、NeuronC言語で記述されたプ
ログラム)を持ち、電圧変換回路327から出力された
直流電圧を変換式を用いて交流電圧値に変換し、電流変
換回路326から出力された直流電圧を変換式を用いて
交流電流値に変換し、電力量計測IC322から出力さ
れたパルス信号を電力(W)に変換し、電力(W)の値
から対象機器の電源ON/OFFを判定し、電力(W)
を電力量(Wh)に変換し、それぞれ求めた値をマイク
ロコンピュータ321の記憶領域にあるネットワーク変
数に保持する。また、電灯線通信モジュール323を介
した電灯線通信をコントロールするものである。
【0030】《仮想機器》マイクロコンピュータは電灯
線通信モジュールを使用して電灯線を介したサーバコン
ピュータとの通信が可能であり、マイクロコンピュータ
が収集した電気機器の状態情報をサーバコンピュータが
取得することが可能である。マイクロコンピュータは、
マイクロコンピュータを内蔵した電気機器またはマイク
ロコンピュータを外付けした電気機器を住宅内で特定で
きる固有のサブネット/ノードアドレスを持ち、電気機
器を制御可能にするNeuronC言語で記述された制
御プログラムと、例えば、電灯線などの制御系通信網を
介してサーバコンピュータとデータ通信可能なプロトコ
ルを有する制御系通信プログラムなどを持つ。この制御
系通信プログラムは外部からの要求を受けて、マイクロ
コンピュータが持つ機器の状態情報を示すネットワーク
変数を書き込みおよび読み込む機能を有する。サーバコ
ンピュータは、情報系通信網と制御系通信網を接続する
ゲートウェイ機能を有し、機器管理情報として、仮想機
器生成時に使用するクラスが特定できる機器のVMクラ
ス番号、マイクロコンピュータの持つサブネット/ノー
ドアドレスが特定できる性格を持つリアルIDを持つサ
ーバプログラムと、仮想機器からマイクロコンピュータ
への要求に呼応するドライバプログラム(例えば、EC
HELON社製LonTalkインターフェースドライ
バ)と、例えば、電気料金計算、安否判定などのアプリ
ケーションプログラムが存在する。仮想機器はJava
(登録商標)言語で記述されたソフトウエアオブジェク
トであって、制御系および情報系の複数の通信プロトコ
ルを抽象化して隠蔽化しており、合わせて機器の状態情
報を変数として持つ部分、およびアプリケーションプロ
グラムとマイクロコンピュータが持つ機器の状態情報な
らびに機器の状態情報を変数として持つ部分とを対応さ
せるメソッドで構成される。図3により、住宅におい
て、電気機器の仮想機器を使って電力量を得る方法を説
明する。電気機器348の電力量を得る場合には、アプ
リケーションプログラム341がまず、VMクラス番号
344とリアルID345を指定して電気機器348の
仮想機器342を生成する。次にアプリケーションプロ
グラム341が仮想機器342に対し電力量取得のメソ
ッド343を指定すると、仮想機器342はマイクロコ
ンピュータ349が持つ電力量の格納されたネットワー
ク変数351を特定できるセレクタNo350を指定
し、サーバコンピュータ340の持つリアルID345
と、メソッド343に呼応するドライバプログラム34
6によって電力量データ収集基板352にあるマイクロ
コンピュータ349に対して、マイクロコンピュータ3
49との通信手段であるLonTalkプロトコル34
7(ECHELON社製)を使用して通信し、電力量を
得る。アプリケーションプログラム341は仮想機器3
42に書き込まれた電力量を読み込んで電力量を得るこ
とができる。一旦、生成された仮想機器342はアプリ
ケーションプログラム341を用いて削除しない限り常
駐しており、アプリケーションプログラム341はこの
仮想機器342に対する2回目以降の電力量取得などの
要求においては仮想機器342を生成する必要はなくな
る。サーバコンピュータは、電気機器の仮想機器を読み
込むことによって電力量や電源の状態を得ることができ
る。
【0031】《電気機器の状態情報の取得》サーバコン
ピュータ上で動作する電気機器の電力量を必要とするア
プリケーションプログラムは、必要とする期間の電力量
を得るため、必要とする期間の初期時点においてマイク
ロコンピュータが持つ電力量を0(ゼロ)にリセット
し、必要とする期間の末期時点でマイクロコンピュータ
が持つ電力量を読み取ることで、必要な電力量を得るこ
とができる。アプリケーションプログラムによる電力量
データの0(ゼロ)リセットや電力量の読み取りは、ア
プリケーションプログラムが電力量データ収集基板の仮
想機器を呼び出し、その仮想機器に対して所定の命令を
与えることで実行できる。マイクロコンピュータが認識
する電気機器の電源ON/OFFの判定方法は、電力
(W)と対象機器の電源ON/OFF判定基準にもとづ
くものである。対象機器の電源ON/OFF判定基準
は、電気機器個別の電源ON状態の電力(W)として認
められる範囲の下限値であり、あらかじめマイクロコン
ピュータが持つプログラムに記述されており、マイクロ
コンピュータはこれと電力(W)とを比較し、電力
(W)が上回った場合をONと判定し、逆に電力(W)
が下回った場合をOFFと判定する。このONまたはO
FFのイベント情報は、マイクロコンピュータが電灯線
通信モジュールを使ってサーバコンピュータ上で動作す
るアプリケーションプログラムに対して変化があった都
度、発信できるため、アプリケーションプログラムで
は、ONまたはOFFの回数やONからOFFまでの通
電時間の計算が可能となる。
【0032】《生活を見守る方法》電気機器の状態情報
を収集することによって生活を見守る方法について、電
気機器の状態情報を収集することができるサーバコンピ
ュータを使用してテレビの電力量を収集する事例におい
て、図4にもとづいて説明する。電気機器の稼働と、電
気機器を使用する見守り対象者の生活は密接な関係にあ
ることから、電気機器の状態情報を収集し、そのデータ
を見守り対象者の生活を見守る人(以下、「見守り者」
という。)に示すことによって、見守り者は見守り対象
者の生活状態を把握することができる。この場合、見守
り対象者は電気機器を普段の生活の中で何ら意識して使
用することなく、すなわち、モニタリングに関して何ら
意識した動作をする必要がなく、また、特殊な装置を必
要とせず、居ながらにして遠隔地の見守り者に生活を見
守られる特徴を持つ。さて、図4においては、見守り対
象者宅380には生活の見守りの対象となるテレビ36
4があり、テレビ364の電力量を計測する電力量デー
タ収集基板365を外付けした形態で電灯線383を介
してサーバコンピュータ360と接続されている。サー
バコンピュータ360のCPU363には、電力量デー
タ収集基板365が測定したテレビ364の電力量を収
集するために、仮想機器を呼び寄せ、読み込むアプリケ
ーションプログラム、および外部からの不正なアクセス
を防止するためのセキュリティプログラムが常駐してお
り、センター装置374との通信を行うための外部通信
装置362を備えている。見守り者宅377には見守り
対象者宅380のテレビ364の電力量データを照会す
るための電気機器370があり、電灯線384を介して
サーバコンピュータ366と接続されている。サーバコ
ンピュータ366のCPU367には、センター装置3
74から配送された見守り対象者宅380のテレビ36
4の電力量データを電気機器370に表示させるための
アプリケーションプログラム、および外部からの不正な
アクセスを防止するためのセキュリティプログラムが常
駐しており、センター装置374との通信を行うための
外部通信装置369を備えている。見守り対象者宅38
0とセンター装置374間、および、見守り者宅377
とセンター装置374間の通信はWAN372、373
を介して行われる。センター装置374は、見守り対象
者宅380のサーバコンピュータ360が収集した電力
量データを回収するとともに、回収した電力量データの
保持および見守り者宅377への電力量データの配送を
行う。センター装置374は、回収した電力量データを
保持するため、および電力量データのセキュリティを確
保するためのコンピュータ375と、見守り者宅377
へ電力量データを配送するための外部通信装置376で
構成されている。見守り対象者宅380のテレビ364
に外付けされた電力量データ収集基板365は、常時テ
レビ364の電力量を計測しており、サーバコンピュー
タ360は、例えば30分周期で電力量データ収集基板
365に対して電灯線383を介して通信し、電力量デ
ータ収集基板365が計測した電力量を収集し、サーバ
コンピュータ360の記憶装置361に保持する。次
に、外部にあるセンター装置374は、例えば1日に1
回、WAN372を介して見守り対象者宅380のサー
バコンピュータ360の外部通信装置362と通信して
サーバコンピュータ360が保持したテレビ364の電
力量データを回収する。なお、このとき、サーバコンピ
ュータ366に固定エージェントを常駐させて、該電力
量データを取得してもよい。この後、センター装置37
4は、WAN373を介して見守り者宅377のサーバ
コンピュータ366の外部通信装置369と通信し、見
守り対象者宅380から回収した電力量データを見守り
者宅377のサーバコンピュータ366に配信する。見
守り者宅377のサーバコンピュータ366は、配信さ
れた電力量データを記憶装置368に保持するととも
に、アプリケーションプログラムによってデータの編集
を行い、電灯線384を介して電気機器370と通信し
て表示させる。見守り者は、見守り対象者宅380のテ
レビ364の電力量データを見守り者宅377にある電
気機器370で照会することによって、見守り対象者の
生活を見守ることができる。なお、前述の事例での30
分毎の電力量データの収集、およびセンター装置374
が電力量データを回収するまでの間のデータ保持は、サ
ーバコンピュータ360以外に電力量データ収集基板3
65が行ってもよく、この場合、電力量データ収集基板
365は、前述のハードウエア構成以外に電力量の計測
タイミングを計るためのタイマーと、計測した電力量デ
ータを保持するためのメモリを要する。
【0033】《生活事情に合わせた見守り対象電気機器
の自由な選定》生活を見守るための対象となる電気機器
は、1つであってもよいが、より多くの電気機器を対象
にするほど見守り対象者の生活状態を細かに把握するこ
とができる。ただし、生活を見守るための対象となる電
気機器を日常使用しない電気機器とした場合は、見守り
対象者の日常の生活を把握することができないこととな
り、生活を見守るための対象としての電気機器に選定す
るのは適切でない。このことから、生活を見守るための
対象としての電気機器は日常使用する電気機器が望まし
く、個々の電気機器が日常使用する電気機器であるか、
また、日常使用しない電気機器であるかどうかについて
は、見守り対象者や見守り者が決定するほかに、電気機
器の状態情報を回収して保持しているセンター装置が決
定することもできる。生活を見守るための対象としての
電気機器の選定事例について例示して説明する。まず、
見守り対象者および/または見守り者が、見守り対象者
の生活を見守るための対象となる電気機器を、居間のテ
レビ、および台所のトースター、および寝室のテレビの
3台選定したとする。その後、電気機器の状態情報の収
集によって寝室のテレビについては、稼働のない日が多
く見られ、数日間隔での稼働であることが判明した。寝
室のテレビは、毎日連続して稼働していないものの、生
活を見守るための対象としての電気機器として残してお
いてもよく、逆に、別の電気機器に変更することもでき
る。生活を見守るための対象としての電気機器を選定す
る場合は、見守り対象者および/または見守り者が電気
機器の稼働状態をセンター装置に照会し、選定する方法
や、生活を見守るための対象の電気機器に日常的に稼働
しない電気機器を認めたセンター装置が、日常的に稼働
している別の電気機器を見守り対象者および/または見
守り者に示し、見守り対象者および/または見守り者が
選定する方法がある。また、電気機器の選定にあたって
は、電気機器の状態情報を把握しているセンター装置が
電気機器の稼働実績にもとづいた最適な選定を自動的に
行う方法や、見守り対象者宅にあるサーバコンピュータ
と無線および/または有線で接続された電気機器から選
定のための入力を行う方法があり、いずれも見守り対象
者および/または見守り者にとって容易に選定できる方
法である。電力量データ収集基板が内蔵または外付けさ
れている電気機器であれば、サーバコンピュータを使っ
て電気機器の状態情報が収集できるため、電気機器の状
態情報を回収するセンター装置では、これらの電気機器
の状態情報を参照した上で、生活を見守るための対象と
なる電気機器の組み合わせの最適条件を割り出すことが
できる。また、生活を見守るための対象となる電気機器
の組み合わせに適しないことも判定することができる。
このような電気機器の使用状態の実績にもとづいた生活
を見守るための対象としての電気機器の選定は、見守り
対象者の生活の見守りを開始する前に行ってもよい。さ
らに、電力量データ収集基板が内蔵または外付けされて
いる電気機器であれば、サーバコンピュータを使って電
気機器の状態情報が収集できるため、状態を収集してい
る電気機器が故障して使用できなくなっても、例えばテ
レビであれば電力量データ収集基板が内蔵されているも
のを購入し、コンセントに差し込むだけでよく、また電
力量データ収集基板を外付けしなければならないテレビ
であっても、電力量データ収集基板を有するインターフ
ェース装置にコンセントに差すだけで容易に取り替えを
行うことができる。
【0034】《意識されることのない見守り》本発明の
方法は、見守り対象者に見守られていることを意識され
ることなく精度の高いモニタリングができるという特徴
を持っており、センサやカメラといったモニタリングの
ための装置を必要とせず、見守りを開始する以前から対
象者が使用している電気機器の状態情報を収集すること
で見守りが実現すること、および、見守り対象者の日常
生活においては、見守りのための特別な動作をする必要
がないことから、見守り対象者に意識されることがなく
見守ることができる。なお、本発明の方法は、上記のご
とくセンサやカメラといった装置を必要としないが、こ
れらと併用すること、および緊急通報ボタンを使ったモ
ニタリングとの併用も可能であり、仮にセンサが誤動作
により何かを感知したとしても、電気機器が全く動作し
ていない情報を活用することでこれを補うとともに、見
守り対象者が異常事態において緊急通報ボタンを押せな
かった場合でも、見守り者および/またはセンター装置
が異常事態を認識できるため、見守り対象者が放置され
てしまう恐れはない。
【0035】《包含仮想機器および統括仮想機器》次
に、状態情報を取得する電気機器が見守り対象者宅内に
多数存在する場合や、地域における見守り対象者が多数
存在する場合において、見守りセンター等へデータを送
信して生活の状態を把握したり、安否を判定しようとす
る際、見守りセンターと見守り者宅のデータを円滑に連
携し、かつ見守りセンターの負荷を軽減するために用い
る包含仮想機器と統括仮想機器について説明する。包含
仮想機器とは、サーバと制御系通信網上でつながれてい
る各電気機器の仮想機器と、各仮想機器のふるまいなど
の機能を記述した固定エージェントの設定、および/ま
たは、各仮想機器を通じて取得した記録までを含めたも
のである。また、統括仮想機器とは、これらの複数の包
含仮想機器を統括するものである。以下、図を用いて説
明する。図5においては、見守り対象者5410と見守
り対象者5510の2名がおり、見守り対象者5410
の見守り者5010と見守り対象者5510の見守り者
5020の2者が存在する。見守り対象者5410宅内
では、制御系通信網59上で電気機器56が、制御系通
信網591上で電気機器561、562がリモートコン
トロールサーバ54(以下、単に「サーバ54」という
ことがある。)と結ばれている。見守り対象者5510
宅内では、電気機器57が制御系通信機能を有していな
いため入出力装置61を介して制御系通信網60上で、
また、制御系通信網601上で電気機器571と、制御
系通信網602上で電気機器572とがそれぞれサーバ
55と結ばれている。一方、見守り対象者宅5410と
見守り対象者5510宅にあるサーバ54と55は、中
央見守りセンター5110とWAN70を介して接続さ
れている。また、中央見守りセンター5110は、見守
り対象者5410の見守り者5010が持つクライアン
ト端末と、見守り対象者5510の見守り者5020が
持つクライアント端末53と、それぞれWAN70を介
して接続されている。この場合、見守り者が持つクライ
アント端末は、パソコンでも、PDAでも、携帯電話機
でもよいが、包含仮想機器自体を配信するときにはパソ
コンが適しており、クライアント端末への通報が電子メ
ールでよいときは、携帯電話が適しているなど、本実施
例に限定されるものではない。さて、中央見守りセンタ
ー5110が見守り対象者5410と5510から生活
把握情報や安否情報などをそれぞれの見守り者501
0、5020に提供する場合の一例を説明する。具体的
に説明すると、見守り対象者宅5410内にあるサーバ
54には、固定エージェント610が常駐しており、固
定エージェント610は、モニタリング機能612と仮
想機器包含機能611を有している。このうち、モニタ
リング機能612は、各仮想機器を通じて電気機器を監
視したり、状態情報を取得して記録する状態監視・記録
機能613と、各仮想機器のふるまいを設定するスケジ
ュール/連動制御機能614、さらに、例えば、電気機
器が一定時間通電しなかった場合や、使用回数や通電時
間帯などから異常と判定して見守りセンターに通報する
生活見守り機能615を有している。また、仮想機器包
含機能611は、サーバと制御系通信網上で結ばれてい
る各電気機器の仮想機器56a、561a、562a
と、各仮想機器のふるまいなどの機能を記述した固定エ
ージェントの設定542と、各仮想機器を通じて取得し
た記録541までを含めて包含仮想機器を作成する機能
である。また、見守り対象者5510宅内にあるサーバ
55には、固定エージェント620が常駐しており、固
定エージェント620は、固定エージェント610と同
じく、モニタリング機能622と仮想機器包含機能62
1を有している。なお、包含仮想機器を作成する際に
は、通信のトラフィック量を軽減するために、見守りセ
ンターや見守り者が必要とする情報や設定、記録に絞っ
て作成することもできる。また、見守り対象者宅毎に包
含仮想機器を作成することができるので、中央見守りセ
ンターで管理する単位も、例えば見守り対象者毎にする
など、明確となり、管理が容易になる。さて、中央見守
りセンター5110内にあるセンターサーバ51(以
下、単に「センター51」ということがある)が、見守
り対象者5410宅内にあるサーバ54に制御系通信網
上で結ばれている各電気機器の状態情報を取得する場
合、センター51は、サーバ54にある固定エージェン
ト610が作成した包含仮想機器54Sbを呼び寄せ、
保持し、操作することによって状態情報を取得すること
ができる。センター51が見守り対象者5510宅内に
あるサーバ55に制御系通信網上で結ばれている各電気
機器の状態情報を取得する場合も、同じくサーバ55に
ある固定エージェント620が作成した包含仮想機器5
5Sbを呼び寄せ、保持し、操作することによって状態
情報を取得することができる。センター51は、これら
包含仮想機器から得られた情報にもとづき、異常と判定
された場合に、見守り者5010や5020に電子メー
ルや電話などを通じて異常を通報したり、包含仮想機器
自体を送信したりする。
【0036】さらに、図6によって、ある地域内に見守
り対象者が多数存在する場合、各見守り対象者宅にある
サーバが保持している包含仮想機器を呼び寄せて、包含
仮想機器を統括するために作成された仮想機器である統
括仮想機器を用れば、より迅速かつ円滑にセンターサー
バが各リモートコントロールサーバに制御系通信網上で
結ばれている電気機器の状態情報を取得することができ
ることを説明する。なお、ここでは、わかりやすく説明
するため、見守り対象者が3者の場合で説明する。すな
わち、図6は、図5のシステム構成において、見守り対
象者6510が追加され、例えば、地域見守りセンター
9010を設置し、中央見守りセンター5110を地域
見守りセンターと位置づけた場合のシステム構成図であ
る。このとき、見守り対象者6510の宅内では、電気
機器650は制御系通信機能を有していないために入出
力装置64を介して制御系通信網604上で、電気機器
651と652は制御系通信網605上でサーバ65と
結ばれている。サーバ65には、サーバ54や55に常
駐している固定エージェント610や620と同じく、
仮想機器包含機能とモニタリング機能を有する固定エー
ジェント630が常駐している。地域見守りセンター9
010において、サーバ90は、WAN70を介して見
守り対象者5410、5510、6510宅内にそれぞ
れあるサーバ54、55、65と結ばれており、また、
サーバ90には、他のサーバが作成し、サーバ90が呼
び寄せ、保持している包含仮想機器を統括する統括仮想
機器を作成する包含仮想機器統括機能901を有してい
る。地域見守りセンター内のサーバ90は、サーバ5
4、55、65がそれぞれ作成した包含仮想機器54S
f、55Sf、65Sfを呼び寄せ、保持しており、包含
仮想機器統括機能901によって、統括仮想機器90T
bを作成する。中央見守りセンター内のサーバ51は、
この統括仮想機器90Tbを呼び寄せ、保持している。
この統括仮想機器90Tbは、見守り対象者5410宅
内のサーバ54、見守り対象者5510宅内のサーバ5
5、見守り対象者6510宅内のサーバ65が作成し、
地域見守りセンター内のサーバ90が呼び寄せ、保持し
ている包含仮想機器54Sf,55Sf,65Sfと常
に情報を共有している。また包含仮想機器54Sfは、
サーバ54に保持されている仮想機器56a、561a、
562aと、また包含仮想機器55Sfは、サーバ55
に保持されている仮想機器57a、571a、572a
と、包含仮想機器65Sfは、サーバ65に保持されて
いる仮想機器650a、651a、652aと常に情報
が共有されており、仮想機器56a、561a、562
a、57a、571a、572a、650a、651
a、652aは、各電気機器と常に情報を共有してい
る。したがって、統括仮想機器90Tbは、サーバ5
4、55、65に制御系通信網上で結ばれている各電気
機器と常に情報を共有していることになるため、中央見
守りセンター内にあるセンター51は、サーバ90が作
成した統括仮想機器90Tbを呼び寄せ、保持し、操作
することによって、サーバ54、55、65に制御系通
信網上で接続されている各電気機器と効率よく状態情報
を取得することができる。なお、統括仮想機器を作成す
る際にも、センターや見守り者の携帯端末で必要とする
情報や設定、記録に絞って作成することもでき、こうす
ることで、通信のトラフィック量を軽減することができ
る。これは、見守り対象者が増えれば増えるほど、その
効果を発揮することができる。中央見守りセンター51
10は、センター51が呼び寄せ、保持している統括仮
想機器90Tbから各見守り対象者宅のそれぞれの電気
機器の状態情報を取得し、これにもとづき、安否を判定
し、異常が認められた場合は、見守り対象者5410、
5510、6510のそれぞれの見守り者である見守り
者5010、5020、5030へ電子メールや電話で
通報する。また、図7は、地域見守りセンター内のサー
バ90が見守り対象者5410宅内のサーバ54と見守
り対象者5510宅内のサーバ55、見守り対象者65
10宅内のサーバ65がそれぞれ作成した包含仮想機器
54Sf、55Sf、65Sfを呼び寄せ、保持している
状態を、また図8は、地域見守りセンター内のサーバ9
0が作成し、中央見守りセンター内にあるセンター51
がサーバ90から呼び寄せ、保持している統括仮想機器
90Tbの詳細を示したものである。
【0037】このように、包含仮想機器や統括仮想機器
を利用すれば、各センターは、情報を共有したり、状態
情報を取得しようとしている電気機器毎の仮想機器を呼
び寄せ、保持し、操作したりすることなく、効率的に状
態情報の取得を行うことができ、また管理も容易にな
る。なお、これら包含仮想機器や統括仮想機器の登録工
程は、電気機器を仮想機器に登録する工程とほぼ同じで
ある。
【0038】《電気機器の状態情報を用いて生活の状態
を把握するサーバコンピュータ》電気機器の状態情報を
用いて生活の状態を把握するために、電気機器の状態情
報を取得し、記憶装置に保持するサーバコンピュータに
ついて、以下に説明する。 〈ハードウエア構成〉図1は、サーバコンピュータと電
気機器を住宅内に設置した場合の構成を示すシステム構
成図の例である。電気機器308は、電気機器308の
状態情報を取得するため、およびサーバコンピュータ3
01と通信するための電力量データ収集基板307を内
蔵しており、電灯線309でサーバコンピュータ301
と接続されている。電気機器306は電力量データ収集
基板305を電気機器306の外側、すなわち電気機器
306の電源ケーブルに接続することで電気機器308
と同様の手順でサーバコンピュータ301と通信でき
る。このように電力量データ収集基板は、電気機器に内
蔵させることと、電気機器の外側で電気機器に接続させ
ることが可能である。サーバコンピュータ301は、C
PU302、記憶装置303、外部通信装置304とで
構成されており、電源の供給を受けるために電灯線30
9に接続されている。サーバコンピュータ301のCP
U302は、リアルタイムオペレーティングシステムお
よびJava(登録商標)実行環境などのシステムや、
電気機器毎の電気料金を計算するアプリケーションプロ
グラムを実行・制御するための中央演算装置である。サ
ーバコンピュータ301の記憶装置303は不揮発性メ
モリなどで構成されており、収集した電気機器の状態情
報やプログラムを保持することができる。サーバコンピ
ュータ301の外部通信装置304は、例えばPHSな
どの外部通信装置を指すものである。
【0039】(処理手順)電力量データ収集基板が計測
した電気機器の電力量を、例えば30分周期でサーバコ
ンピュータが収集する場合、サーバコンピュータ上で稼
働するアプリケーションプログラムは、30分毎にスケ
ジューラから起動要求され、動作を開始する。該アプリ
ケーションプログラムの動作について、図9によって説
明する。以下は、電気機器の状態情報のうち、電力量と
通電時間を取得する例である。電気機器は複数あるもの
とし、また、仮想機器から取得する電力量は前回取得
後、今回取得要求するまでの間に使用された電力量とす
る。・電気機器の状態情報を取得する対象となる全電気
機器について電力量と通電時間の取得処理が終了してい
るか調べ(S1)、 ・処理が終了していなければ、 ・対象となる電気機器の仮想機器を読み込み(S2)、 ・対象となる電気機器の仮想機器から電気機器の電力量
と通電時間を取得し(S3)、 ・取得した電気機器の電力量と通電時間を記憶装置に保
存し(S4)、 ・対象となる電機機器の仮想機器の電力量をリセット
(ゼロクリア)し(S5)、 ・再び、電気機器の状態情報を取得する対象となる全電
気機器の処理が終了しているかどうかの判定処理(S
1)に戻り、条件が成立するまで、S2〜S5の処理を
繰り返す。状態情報の取得の対象となる全電気機器の処
理が終了していれば、終了する。
【0040】〈安否の判定の前提〉以下に、見守り対象
者宅にはサーバコンピュータがあり、生活を見守るため
の対象となる電気機器をテレビ、洗濯機、エアコンの3
台とした場合の安否の判定の例を示す。まず、見守り対
象者の一日を、生活パターンに相当するいくつかの時間
帯に区分する。時間帯は、例えば一日を「朝」、
「昼」、「夜」の3つに区分し、「朝」を午前5時から
午前10時まで、「昼」を午前10時から午後5時ま
で、「夜」を午後5時から翌日の午前5時までのように
区分する。次に、生活を見守るための対象となる電機機
器を選定するが、この電気機器の使用状況をもとに安否
の判定を行うため、日常的に使用している電気機器を選
ぶことが望ましい。さらに、生活を見守るための対象と
なる電気機器が、前述の時間帯区分のどの時間帯区分で
使用されるのかを検討し、安否の判定のための基準とす
る。例えば、安否を判定する基準を『「朝」はテレビと
エアコンを使用し、「昼」はテレビと洗濯機を使用し、
「夜」はテレビとエアコンを使用する』と決める。サー
バコンピュータは、例えば10分周期で生活を見守るた
めの対象となる電気機器の電源状態を収集し、収集時刻
データと共に記憶装置に保存している。また、サーバコ
ンピュータは、各時間帯毎に、見守り対象者が設定した
生活を見守るための対象となる電気機器について、記憶
装置に保存した電源状態をチェックし、時間帯毎に1つ
以上の電気機器の電源がONとなっている場合、すなわ
ち、見守り対象者が当該時間帯に1つ以上の電気機器を
使用した場合は、正常と判定して何もせず、逆に、当該
時間時間帯に電気機器を全く使用しなかった場合は異常
と判定してメールを送信するというアルゴリズムをプロ
グラムとして持つ。例えば、生活を見守るための対象と
なる電気機器として、「テレビは朝に使用、洗濯機は昼
に使用、エアコンは朝に使用された」場合、朝はテレビ
とエアコンを使用しているので正常、昼はテレビは使用
していないが、洗濯機を使用しているので正常、夜はテ
レビもエアコンも使用していないので異常と判定し、メ
ールを送信する。このように、複数の電気機器の状態情
報を組み合わせて見守り対象者の安否を判定すること
で、1つの電気機器による安否の判定よりもモニタリン
グの精度は高くなる。なお、この例は電気機器の状態情
報のうち電源状態による安否の判定例であるが、電源状
態以外の状態情報にもとづいた判定も可能であり、電気
使用量と通電時間など電機機器の状態情報のうち複数項
目にもとづいた安否の判定も可能である。
【0041】上記のモデルについて、以下で処理手順を
説明する。 (処理手順)サーバコンピュータ上で動作するアプリケ
ーションプログラムは、5時、10時、17時にスケジ
ューラから起動要求され、動作を開始する。該アプリケ
ーションプログラムの動作について、図10によって説
明する。 ・現在時刻が5時ならば次の処理へ行き、10時ならば
S18へ分岐し、17時ならばS25へ分岐し(S1
0)、 ・記憶装置に保存した17時から5時までのテレビの電
源状態と収集時刻のデータについて、電源ON/OFF
チェック処理が終了しているかどうかを判定し(S1
1)、 ・電源ON/OFFチェック処理が終了していなけれ
ば、記憶装置からテレビの電源状態と収集時刻のデータ
を1つ読み込み(S12)、電源状態がOFFかどうか
を判定し(S13)、 ・電源状態がOFFでなければ終了し、電源状態がOF
Fであれば、再び、電源ON/OFFチェック処理が終
了しているかの判定処理(S11)に戻り、条件が成立
するまでS11〜S13の処理を繰り返し、記憶装置に
保存した17時から5時までのテレビの電源状態と収集
時刻のデータについて、電源ON/OFFチェック処理
が終了していれば次の処理へ行き、 ・記憶装置に保存した17時から5時までのエアコンの
電源状態と収集時刻のデータについて、電源ON/OF
Fチェック処理が終了しているかどうかを判定し(S1
4)、 ・電源ON/OFFチェック処理が終了していなけれ
ば、記憶装置からエアコンの電源状態と収集時刻のデー
タを1つ読み込み(S15)、電源状態がOFFかどう
かを判定し(S16)、 ・電源状態がOFFでなければ終了し、電源状態がOF
Fであれば、再び、電源ON/OFFチェック処理が終
了しているかの判定処理(S14)に戻り、条件が成立
するまでS14〜S16の処理を繰り返し、記憶装置に
保存した17時から5時までのエアコンの電源状態と収
集時刻のデータについて、電源ON/OFFチェック処
理が終了していれば、 ・異常事態のメールを発信し(S17)、終了する。 ・記憶装置に保存した5時から10時までのテレビの電
源状態と収集時刻のデータについて、電源ON/OFF
チェック処理が終了しているかどうかを判定し(S1
8)、 ・電源ON/OFFチェック処理が終了していなけれ
ば、記憶装置からテレビの電源状態と収集時刻のデータ
を1つ読み込み(S19)、電源状態がOFFかどうか
を判定し(S20)、 ・電源状態がOFFでなければ終了し、電源状態がOF
Fであれば、再び、電源ON/OFFチェック処理が終
了しているかの判定処理(S18)に戻り、条件が成立
するまでS18〜S20の処理を繰り返し、記憶装置に
保存した5時から10時までのテレビの電源状態と収集
時刻のデータについて、電源ON/OFFチェック処理
が終了していれば次の処理へ行き、 ・記憶装置に保存した5時から10時までのエアコンの
電源状態と収集時刻のデータについて、電源ON/OF
Fチェック処理が終了しているか判定し(S21)、 ・電源ON/OFFチェック処理が終了していなけれ
ば、記憶装置からエアコンの電源状態と収集時刻のデー
タを1つ読み込み(S22)、電源状態がOFFかどう
かを判定し(S23)、 ・電源状態がOFFでなければ終了し、電源状態がOF
Fであれば、再び、電源ON/OFFチェック処理が終
了しているかの判定処理(S21)に戻り、条件が成立
するまでS21〜S23の処理を繰り返し、記憶装置に
保存した5時から10時までのエアコンの電源状態と収
集時刻のデータについて、電源ON/OFFチェック処
理が終了していれば、 ・異常事態のメールを発信し(S24)、終了する。 ・記憶装置に保存した10時から17時までのテレビの
電源状態と収集時刻のデータについて、電源ON/OF
Fチェック処理が終了しているかどうかを判定し(S2
5)、 ・電源ON/OFFチェック処理が終了していなけれ
ば、記憶装置からテレビの電源状態と収集時刻のデータ
を1つ読み込み(S26)、電源状態がOFFかどうか
を判定し(S27)、 ・電源状態がOFFでなければ終了し、電源状態がOF
Fであれば、再び、電源ON/OFFチェック処理が終
了しているかの判定処理(S25)に戻り、条件が成立
するまでS25〜S27の処理を繰り返し、記憶装置に
保存した10時から17時までのテレビの電源状態と収
集時刻のデータについて、電源ON/OFFチェック処
理が終了していれば次の処理へ行き、 ・記憶装置に保存した10時から17時までのエアコン
の電源状態と収集時刻のデータについて、電源ON/O
FFチェック処理が終了しているかどうかを判定し(S
28)、 ・電源ON/OFFチェック処理が終了していなけれ
ば、記憶装置からエアコンの電源状態と収集時刻のデー
タを1つ読み込み(S29)、電源状態がOFFかどう
かを判定し(S30)、 ・電源状態がOFFでなければ終了し、電源状態がOF
Fであれば、再び、電源ON/OFFチェック処理が終
了しているかの判定処理(S28)に戻り、条件が成立
するまでS28〜S30の処理を繰り返し、記憶装置に
保存した10時から17時までのエアコンの電源状態と
収集時刻のデータについて、電源ON/OFFチェック
処理が終了していれば、 ・異常事態のメールを発信し(S31)、 終了する。
【0042】〈固定エージェントの配送、常駐〉生活の
状態を把握するために用いられるサーバコンピュータ
は、固定エージェントを配送、常駐させる機能を有して
いる。この固定エージェントは、例えば、仮想機器包含
機能や、状態監視・記録機能およびスケジュール/連動
制御機能および生活見守り機能を備えたモニタリング機
能を有していたり、包含仮想機器統括機能を有してお
り、外部のセンター装置から配信され、サーバコンピュ
ータ内に常駐したり、サーバコンピュータ自身が固定エ
ージェントを配送したりすることができる。
【0043】〈電気機器の状態情報およびそれにもとづ
いた安否の判定結果の外部への送信〉1つ以上の電気機
器のある住宅にサーバコンピュータが設置されており、
このサーバコンピュータが取得した電気機器の状態情報
やそれにもとづいて安否を判定した結果を外部のセンタ
ー装置に送信する場合、サーバコンピュータは、サーバ
コンピュータの記憶装置に保持している電気機器の状態
情報を取り出し、WAN(例えば、PHS網)を介して
センター装置に送信することができる。ここで、見守り
対象者宅内の電気機器が多数存在したり、見守り対象者
宅自体が多数存在する場合は、サーバ内にある固定エー
ジェントで包含仮想機器や統括仮想機器を利用し、例え
ば、外部のセンター装置へ送信することができる。
【0044】〈スケジュール運転および日報・月報の作
成〉サーバコンピュータは、電気機器の状態情報および
現状値を、あらかじめ登録されたスケジュールに従っ
て、例えば30分周期で電気機器の状態情報を収集して
保存したり、指定された情報の状態変化記録の保存や指
定周期でのアナログ値のトレンド記録や日報・月報等の
作成を行うことができる。また、仮想機器を介して現状
値の表示および保存データのネットワーク経由による閲
覧を行うことができる機能を有している。
【0045】〈電気機器の状態情報の表示〉見守り対象
者宅のサーバコンピュータが保持した電気機器の状態情
報(例えば、テレビの電力量データ)をセンター装置が
回収した後、見守り者宅にあるサーバコンピュータに配
送し、見守り者宅のサーバコンピュータが見守り者宅に
ある電気機器に見守り対象者宅の電気機器の状態情報を
表示させる機能について説明する。見守り者宅にある電
気機器は、表示機能の付いた電気機器(以下、「表示機
能付電気機器」という。)であってもよく、図11はこ
の表示機能付電気機器に電気機器の状態情報を表示させ
ることができるシステム構成図である。表示機能付電気
機器462は、HTMLを表示することができ、表示画
面部464として液晶画面、入力部465として上下矢
印ボタンおよび決定ボタンおよび戻るボタン、電灯線4
67を介してサーバコンピュータ460とデータ通信可
能なマイクロコンピュータ463(例えば、東芝製ニュ
ーロンチップ)を内蔵し、また、表示画面部464は、
マイクロコンピュータ463とデータの送受信ができ、
マイクロコンピュータ463から液晶画面への表示要求
を受け取り液晶画面に表示を行う液晶画面描画機能、マ
イクロコンピュータ463から送信されたHTMLを解
析するHTML解析機能、HTMLなどの表示データを
保存するデータ保存機能、見守り者が入力部465から
入力した情報を受け取ることができる機能を持つプログ
ラム部分466を有する。また、マイクロコンピュータ
463には、表示画面部464へ表示要求やHTMLを
送信する機能を持つプログラムを有する。HTMLにつ
いてはテンプレートのようなものを想定し、HTMLの
変動しない部分、(例えば、タイトルやテーブルの罫
線)をセンター装置469からサーバコンピュータ46
0へあらかじめ送信しておく。サーバコンピュータ46
0は、見守り者から要求されて画面作成が必要となった
時に、HTMLの変動する部分(例えば、テレビの電力
量)をHTMLの変動しない部分に埋め込み、液晶画面
に表示するHTMLを作成する方法とする。サーバコン
ピュータ460には、HTMLの変動しない部分と変動
する部分を結合し、表示可能なHTMLを作成する機
能、HTMLを表示機能付電気機器に送信する機能、表
示機能付電気機器に表示要求を送信する機能を有するプ
ログラム(以下、「HTML作成プログラム」とい
う。)が存在する。
【0046】(処理手順) ・センター装置469は、PHS網468を介して見守
り者宅470のサーバコンピュータ460に接続し、H
TMLの変動しない部分を送信する。 ・サーバコンピュータ460は、受信したHTMLの変
動しない部分を記憶装置461に保存する。 ・HTML作成プログラムは、見守り者から電気機器の
状態情報を表示するよう要求があった場合、表示要求に
該当するデータ(HTMLの変動しない部分と変動する
部分)を記憶装置461から抽出し、表示可能なHTM
Lを作成する。 ・HTML作成プログラムは、表示機能付電気機器46
2の仮想機器を読み込み、仮想機器に対してHTMLを
送信し、表示要求を出す。 ・仮想機器と同じ情報を持つ表示機能付電気機器462
のマイクロコンピュータ463は、受信したHTMLと
表示要求を表示画面部464のプログラム部分466に
受け渡す。 ・表示画面部464のプログラム部分466は、受け取
ったHTMLを、HTML解析機能を用いて解析し、液
晶画面描画機能を用いて、液晶画面にHTMLを表示す
る。また、必要であれば、データ保存機能を用いてHT
MLを保存することもできる。
【0047】〈電気機器の設定および変更〉最後に、生
活の状態を把握するための対象となる電気機器を変更す
る方法について、図11にもとづいて説明する。例え
ば、対象者宅470にある電気機器のテレビ471、洗
濯機472、電子レンジ473のうち、テレビ471と
洗濯機472が生活の状態を把握する対象としての電気
機器に選定されていたが、その後何らかの理由により対
象者は洗濯機472を対象から除外し、電子レンジ47
3を対象に追加して、洗濯機472から電子レンジ47
3に振り替えたい場合において、選定対象の変更方法に
ついて説明する。前提として、テレビ471、洗濯機4
72、電子レンジ473にはそれぞれ電力量データ収集
基板が内蔵されており、いずれの電気機器も選定できる
状態にあることとする。対象者は電灯線467に接続さ
れた表示機能付電気機器462の入力部465を操作し
て、生活の状態を把握するための対象となっている機器
の変更 登録画面を表示画面部464に表示させる。そ
して、現在対象となっている洗濯機472を対象から除
外し、かつ、電子レンジ473を新たに対象として選定
する一連の操作を入力部465から実行する。対象機器
として洗濯機472が除外されたこと、および、電子レ
ンジ473が選定されたことは、電灯線467を介して
サーバコンピュータ460に連係される。サーバコンピ
ュータ460は対象者が登録した情報を読み取り、記憶
装置461に保持した対象機器を、洗濯機から電子レン
ジへ書き換えを行う。それ以降、サーバコンピュータ4
60はアプリケーションプラグラムにもとづいて、テレ
ビ471と電子レンジ473の状態情報を収集すること
となる。なお、本発明により、見守り対象者自身が、自
宅内の家電機器の状態情報を取得することに用いること
も考えられる。
【0048】
【実施例】本発明の詳細を実施例で説明する。本発明は
これらの実施例によって何ら限定されることはない。
【0049】実施例1 電気機器の状態情報を用いて対象者の生活を把握する事
例について、図12および図13にもとづいて説明す
る。図12および図13は、実際にある住宅の住人に普
段の生活をしてもらいながら電気機器の電力量データを
サーバコンピュータが30分周期で収集し、センター装
置が回収したものをもとに、電気機器が稼働している時
間帯にマークを付けたものである。炊飯器については、
電力量の多いものを炊飯とみなして実線で表し、電力量
の少ないものを保温とみなして点線で表した。図表の中
の10月19日を見ると、電気機器の稼働の内訳は以下
のとおりである。 ・電子レンジは、6時30分から7時、12時から12
時30分に稼働 ・炊飯器は、0時から13時30分、19時から24時
は保温、16時30分から17時は炊飯 ・トースターは、7時30分から8時に稼働 ・リビングのテレビは6時30分から7時30分、10
時30分から13時、18時から24時に稼働 ・ビデオは、18時から20時30分に稼働 ・洗面所の照明は、7時から8時、22時30分から2
3時に稼働 ・洗濯機は、6時から7時、15時30分から16時3
0分に稼働 ・子供部屋の照明は、19時30分から21時30分、
22時30分から24時に稼働 ・冷蔵庫は終日稼働 以上、これらの電気機器の稼働から10月19日の住人
の生活状況について、 ・洗濯機、電子レンジ、トースター、洗面所の照明の稼
働状況から、朝の起床に伴う時間帯における、食事や洗
濯、身支度などを、 ・また、電子レンジ、炊飯器、テレビの稼働状況から、
昼の時間帯の食事等を、 ・さらに、炊飯器、テレビ、ビデオ、子供部屋の照明の
稼働状況から、夕方から夜の時間帯における夕食の準備
と食事および団らんの状況、子供部屋での活動等を、把
握することができる。
【0050】これらのことから、電気機器の稼働と、電
気機器を使用する住人の生活は密接な関係にあり、収集
した電気機器の電力量データは生活の状態を把握するこ
とができるデータそのものであると言える。また、図1
2および図13に示した5日間は、朝の起床に伴う時間
帯に洗濯機やトースター、電子レンジが稼働しているこ
とや、昼の時間帯と夕刻におけるテレビの稼働などが日
常的に行われている状況が把握でき、紙面の都合上から
図で示し得ていないが、これらの電気機器の稼働パター
ンが平日の通常の状態において繰り返し把握されること
から、この家の住人の基本的な生活パターンであると判
定される。このように、日々の電気機器の電力量データ
のみを蓄積することによっても、住人の生活のパターン
を判定することができ、また、例えば冷蔵庫の扉の開閉
センサ等を併用すれば、さらに精度を向上させて生活の
状況を把握することができる。なお、当事例は12台の
電気機器を生活の状態を把握するための対象機器として
選定した事例であるが、例えば、さらに浴室の照明を対
象に加えることによって入浴の状況を把握することがで
きるなど、選定する電気機器を増やすことで、住人の生
活の状態をより詳しく把握することができる。ただし、
これらのデータは住人のプライバシーに関わることであ
るので、データ取得を開始する場合における住人の同意
を得ておくことはもちろんのこと、データ取得後の取り
扱いにおいても、外部に流失させないなど、プライバシ
ーの侵害にならないよう十分注意を払う必要がある。
【0051】次に、見守り対象者の生活の状態をデータ
化したものを用いて見守り者が生活状態を把握し、見守
り対象者を見守る事例を、図14および図15を用いて
説明する。まず見守り対象者1005と見守り者101
0の話し合いにより、生活の状態を把握する電気機器と
して炊飯器1003、テレビ1002、洗濯機1004
を選定する。見守り対象者宅1000には、選定した電
気機器と生活の状態を把握する電気機器の予備機として
電子レンジ、トースター、エアコン、ビデオ、照明、冷
蔵庫が本発明のサーバコンピュータ1001と接続され
ており、サーバコンピュータ1001はこれらの電気機
器の電力量データを30分周期で収集している。サーバ
コンピュータ1001は収集した電力量データを、所定
のタイミングでセンター装置1006に送信する。セン
ター装置1006では、人が見て容易に生活の状態が把
握できるように、選定した電気機器の炊飯器1003、
テレビ1002、洗濯機1004の電力量データを加工
・編集し、例えば図15のような稼働表を作成する。見
守り者宅1007には、表示機能付電気機器1009が
接続された本発明のサーバコンピュータ1008が設置
されており、センター装置1006と通信することがで
きる。センター装置1006は加工・編集した炊飯器1
003、テレビ1002、洗濯機1004の稼働表を、
所定のタイミングで見守り者宅1007のサーバコンピ
ュータ1008に送信する。見守り者1010は表示機
能付電気機器1009を使用して炊飯器1003、テレ
ビ1002、洗濯機1004の稼働表を見ることによっ
て、見守り対象者1005の生活を把握することができ
る。また、この炊飯器1003、テレビ1002、洗濯
機1004の稼働表を用いて見守り対象者1005の生
活を毎日把握することによって、見守り対象者1005
の生活のパターンが判定される。このため、何らかの理
由により生活のパターンと異なる電気機器の使用状況で
ある場合、例えば、朝の時間帯では、洗濯機や電子レン
ジ、トースターなどが通常通り使用されているにもかか
わらず、昼以降、テレビは稼働しているものの、他の機
器の使用が測定できない場合には、サーバコンピュータ
1001にある異常判定アルゴリズムがあらかじめ登録
している生活パターンから電気機器の使用状態が大きく
逸脱していることを認識して異常と判定し、センター装
置1006へ通報して、センター装置1006は、「い
つもの生活状況と違いが見られます。連絡をして下さ
い。」といった電子メールを見守り者1010へ送信
し、電子メールを受け取った見守り者1010は見守り
対象者1005に電話をかけて様子を伺うなどして、見
守り対象者1005の生活を見守ることができる。な
お、これらの異常事態の判定の一例については、次の実
施例で詳述する。さらに、見守り対象者1005と見守
り者1010が最初に選定した炊飯器1003、テレビ
1002、洗濯機1004では見守り者1010が生活
を把握することができない場合や、さらに詳しく生活を
伺い知りたい場合は、予備の電子レンジ、トースター、
エアコン、ビデオ、照明、冷蔵庫の電力量データを追加
したり、最初に選定したいずれかの電気機器と置き替え
ることも可能である。当事例は、見守り対象者1005
と見守り者1010の間に電力量データを加工・編集す
るセンター装置1006がある例を記載しているが、見
守り対象者宅1000のサーバコンピュータ1001が
電力量データを加工・編集し、直接見守り者宅1007
に送信することも可能である。電気機器の状態情報を収
集する当事例の応用事例として、分電盤から分岐する屋
内配線の回路ごとに電流値を収集して、回路ごとの電気
の使われ方を把握することで生活の状態を把握する方法
もある。この場合、分電盤内のノーヒューズブレーカの
電源側または負荷側にCTを接続して電流値を計測し、
計測したデータを電力量データ収集基板に連絡する構成
となる。見守り者は、平常時の電流値を把握した上で、
それと当該日のデータと比較するなどして見守り対象者
の生活を類推することができる。また、平常時と乖離し
た電流値が測定された場合は、外部に通報するアルゴリ
ズムを持ったエージェントプログラムをサーバコンピュ
ータに常駐させておけば異常事態の判定も可能になる。
なお、電流を測定する回路はすべての回路である必要は
なく、見守り対象者などか測定したいと考える回路を測
定対象とすればよい。
【0052】実施例2 次に、見守り対象者の安否を判定する事例のうち、異常
事態の通報は見守り対象者宅にあるサーバコンピュータ
が見守り者に直接通報し、安否の判定を行うための設定
条件が一日のうち、特定の1つの時間帯で、かつ対象と
なる電気機器が3台の場合について、図16、図17お
よび図18にもとづいて詳細に説明する。図16は、見
守り対象者宅にあるサーバコンピュータから異常事態が
通報される流れを示した図である。図17および図18
は、実際にある住宅の電気機器の電力量データを30分
周期でサーバコンピュータが収集し、それをセンター装
置が回収し、編集した表である。この住宅1200の住
人を仮に見守り対象者1202とし、見守り対象者宅1
200には安否を判定するサーバコンピュータ1201
が設置されているとする。安否の判定を行うための設定
条件は、時間帯が朝の6時から8時までで、対象機器が
リビングルームのテレビ、洗面所の洗濯機、キッチンの
電子レンジの3台であり、この時間帯に対象機器が1台
も稼働しなかった場合に異常事態と判定する。サーバコ
ンピュータ1201が異常事態と判定した場合は、例え
ば遠隔地の娘の携帯電話に電子メールで異常事態を知ら
せる。安否の判定のために用いる電気機器の選定は、よ
く使用する機器を対象機器として見守り対象者1202
がその記憶にもとづいて選定してもよく、また、過去の
使用実績データから毎日使用している電気機器を見守り
対象者1202に示して了解を得る方法でもよい。いず
れにしても電気機器の状態情報を外部に連係すること
は、見守り対象者1202のプライバシーに関わること
であるため、対象となる電気機器の選定にあたっては、
当事者、すなわち見守り対象者1202の同意が前提と
なる。さて、安否を判定するための対象となる電気機器
の朝6時から8時までの電力量データについて、1月1
5日から順を追って説明する。 1月15日、洗濯機は使用されていないが、電子レンジ
とテレビは使用されている。電子レンジの「1kWh」
は待機時消費電力のように推測される。 1月16日、電子レンジの1kWhを待機時消費電力と
みなすと、電子レンジの使用はなく、テレビと洗濯機は
使用されている。 1月17日、電子レンジ、テレビ、洗濯機ともに使用さ
れている。 1月18日、電子レンジ、テレビ、洗濯機ともに使用さ
れている。 1月19日、テレビ、洗濯機の使用はないが、電子レン
ジは使用されている。 以上、対象となる電気機器が3台とも稼働しなかったこ
とは、この5日間のいずれの日にもなく、少なくとも1
台は稼働していることから、サーバコンピュータは安否
の判定において、正常に生活できていると考え、見守り
者1205に通報しない。ここで、仮に対象となる電気
機器が洗濯機1台であった仮定でこのデータを見ると、
15日と19日は異常事態と判定される。また、対象と
なる電気機器がテレビと洗濯機の2台であった仮定でデ
ータを見ると、19日は異常事態と判定される。このよ
うに、安否の判定ではその精度を高めるために対象とな
る電気機器は複数台を選定するのが望ましい。対象とな
る電気機器をテレビと洗濯機とした場合でも、仮に設定
条件の時間帯を広く設定すれば、19日の場合、8時台
になると稼働しているので正常の判定ができる。しか
し、万一の異常事態を極力速く通報するためには、誤っ
た通報とならない範囲で時間帯は狭いほど有効である。
なお、見守り対象者1202が風邪をひくなどして日常
の生活パターンからはずれて電気機器を使用した場合で
も、異常事態ではないものの見守り者1205に通報す
ることとなる。この見守り対象者宅1200では、食器
乾燥機や衣類乾燥機など安否の判定の対象となる電気機
器以外の電気機器の電力量データも収集できている。こ
のことから、現在対象としている3台のうちのいずれか
の電気機器に不具合が発生して使用できなくなった場合
でも、対象となる電気機器を他の電気機器に振り替える
ことができるし、単に対象となる電気機器を追加するこ
とも容易に可能である。サーバコンピュータ1201が
異常事態を連絡する通報先は、前記事例の見守り対象者
宅1200にあるサーバコンピュータ1201が見守り
者1205に直接通報するケースだけでなく、サーバコ
ンピュータ1201がセンター装置1203へ通報し、
センター装置1203が見守り者1205に通報するケ
ースや、サーバコンピュータ1201がサービス事業者
1204に通報するケースなどがある。
【0053】さらに、見守り対象者の安否を判定する事
例のうち、異常事態の通報は見守り対象者宅にあるサー
バコンピュータがサービス事業者に通報し、安否の判定
を行うための設定条件が一日のうち、複数の時間帯で、
かつ対象となる電気機器がそれぞれ異なる場合につい
て、図16、図17および図18にもとづいて説明す
る。安否の判定を行うための設定条件は、時間帯が6時
から8時までの朝の2時間と、正午から13時までの昼
の1時間と、19時から21時までの夜の2時間の計3
時間帯で、対象機器は、朝の時間帯がリビングルームの
テレビ、洗面所の洗濯機、キッチンの電子レンジの計3
台、昼の時間帯がリビングルームのテレビ1台、夜の時
間帯がリビングルームのテレビとキッチンの食器乾燥機
の計2台である。安否の判定では当該時間帯において対
象機器の稼働が1台もないことが3回連続した場合に異
常事態と判定する。さて、結論から言うと、この5日間
で時間帯毎に対象機器の稼働が1台もないことが2回以
上連続したことはないので、サーバコンピュータ120
1は安否の判定において、正常に生活できていると考
え、サービス事業者1204へ通報することはない。各
時間帯で対象機器の稼働がないのは1月17日の昼の時
間帯だけである。この1月17日、昼の時間帯の電力量
データ、すなわち「0kWh」を収集したサーバコンピ
ュータは異常事態通報のためのカウンターに「1」をセ
ットする。しかし、同日の夜の時間帯には対象機器の稼
働があったのを受けてカウンターは「0」にリセットさ
れる。サーバコンピュータ1201が異常事態を通報す
る条件は、対象機器の稼働が全くない時間帯が3回連続
した場合であるので、このカウンターが「3」になった
段階で異常事態を通報することとなる。1月17日の昼
の時間帯にテレビが稼働していないのは、特に理由があ
るわけではなく単にテレビを見なかった、というのが実
状である。仮に安否の判定を行うための設定条件を昼の
時間帯のみとし、安否の判定をこの時間帯だけで行う場
合であれば異常事態としてサービス事業者1204に通
報することとなる。このように、人の行動はパターンが
見られるものの、毎日決まり切ったものではないので、
当事例のように対象機器の稼働のないことが何回か連続
したことをもって通報するのが現実的である。なお、当
事例の不使用が3回連続したときを異常事態と判定する
考え方は、不使用が3回連続することは普段の生活をし
ているとは考えにくいという理由からである。一方、見
守り対象者1202が電気機器を多数使用している最中
に異常事態に陥った場合は、使用中の電気機器から電力
量データが収集され続けることになり、逆に安否の判定
を誤る可能性がある。このことから、特定の機器に関し
ては使わない時間帯があることを設定条件に盛り込む方
法もある。仮にサーバコンピュータ1201が異常事態
と判定した場合は、外部のサービス事業者1204に通
報し、通報を受けたサービス事業者1204は、電気機
器の状態情報の記録をセンター装置1203に照会する
などして情報収集するとともに、見守り対象者宅120
0に電話をかけて安否を確認し、場合によっては見守り
対象者宅1200を訪問して見守り対象者1202の様
子を伺い、事後の処置をすることとなる。こういったサ
ービス事業者1204の行動の中に見守り者1205へ
の情報の連絡が含まれることもある。
【0054】《用途》 以下のような用途への適用が考えられる。 a.電気機器別状態情報収集システム b.電気負荷実態調査システム c.電気機器別課金システム d.セキュリティサービスシステム
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、生活を見守られている
対象者は、普段の生活の中で、見守られていることを意
識することなく電気機器を使用するだけでよく、煩わし
さや気兼ねを感じることがない。一方、電気機器の使用
状態から得られるデータを用いて、生活状態を判定する
ため、該対象者はプライバシーを守られ、生活を覗き見
されているような不快感を感じることがない。本発明の
サーバコンピュータを用いることにより、該対象者に意
識されることなく、現在の電気機器の使用状態と、デー
タ化された該対象者固有の普段の生活パターンとを比較
検討し、普段の生活パターンと違いを検知することがで
き、ひいては、正確に該対象者の安否、異常事態を判定
することができる。本発明で用いる電気機器は、該対象
者の生活パターンが検知でき、複数の機器を組み合わす
ことができ、生活状態をデータ化する精度向上を図るこ
とができ、ひいては、該対象者に意識されることなく、
正確に該対象者の安否、異常事態を判定することができ
る。本発明によれば、該対象者の生活状態が変化すれ
ば、対象電気機器、設定条件を柔軟に変更することがで
き、最近の生活状態を基準として、正確に該対象者の安
否、異常事態を判定することができる。さらに、本発明
の包含仮想機器および総括仮想機器を用いることによ
り、見守り対象者宅内に電気機器が多数存在したり、見
守り対象者宅自体が多数存在する場合にも、通信回線の
制約にとらわれることなく、スムースに、外部のセンタ
ー装置へデータを送信することができる。なお、本発明
により、見守り対象者自身が、自宅内の家電機器の状態
情報を取得することに用いることも考えられるが、自宅
内の電気機器毎の状態情報を収集することによって、ど
の家電機器がいつ電気を多く使っているかを把握するこ
とができ、省エネ意識を向上させることができる。ま
た、外出先でも、自宅内の家電機器の状態情報を取得す
ることができるので、家に残っている子供が通常の生活
を送っているかを家電機器の状態情報からチェックした
り、すなわち異常があると連絡が自分の携帯電話に通知
されるように設定しておいたり、ひいては、無人のはず
の自宅内の家電機器が考えられない使われ方をしている
ことを把握できたりするというホームセキュリティシス
テムとしても、活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーバコンピュータと電気機器を住宅内に設置
した場合の構成を示すシステム構成図の例である。
【図2】電力量データ収集基板の構成図である。
【図3】仮想機器の説明図である。
【図4】テレビの電力量を使用して生活を見守る方法を
説明するシステム構成図である。
【図5】見守り対象者が2名の場合の包含仮想機器およ
び統括仮想機器を説明するシステム構成図である。
【図6】見守り対象者が3名の場合の包含仮想機器およ
び統括仮想機器を説明するシステム構成図である。
【図7】サーバが保持する包含仮想機器の状態を示す図
である。
【図8】センターが保持する統括仮想機器を詳細に示す
図である。
【図9】電気機器の状態情報収集の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図10】電気機器の状態情報を使用して安否を判定す
る処理手順を示すフローチャートである。
【図11】表示機能付電気機器にデータを入出力させる
ことができるシステム構成図である。
【図12】ある住宅の電気機器の稼働状態を示す表であ
る。
【図13】図12の続きの表である。
【図14】生活の状態をデータ化したものを使用して見
守り対象者を見守るシステム構成図の例である。
【図15】ある住宅の電気機器の稼働状態を示す表であ
る。
【図16】異常事態の通報の流れを示す図である。
【図17】ある住宅の電気機器の電力量実測データを表
にしたものである。
【図18】図17の続きの表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 BB74 DD03 DD24 DD37 EE08 FF01 FF04 GG19 GG66 GG70 GG83 5K101 KK12 KK13 KK19 LL01 LL11 LL12 MM07 NN03 NN06 NN18 NN21 PP03 VV01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象者の普段の生活の中で使用する電気
    機器の中から1以上の電気機器を選定し、該電気機器の
    状態情報を対象者が普段の生活の中で意識することなく
    使用することにより得られるようにし、得られた電気機
    器の状態情報を用いて対象者の生活の状態をデータ化
    し、対象者の普段の生活の状態を把握する方法。
  2. 【請求項2】 電気機器の選定の対象を対象者の生活に
    合わせて任意に変更することを特徴とする請求項1の対
    象者の普段の生活の状態を把握する方法。
  3. 【請求項3】 2以上の電気機器を選定し、該電気機器
    の状態情報を2つ以上組み合わせることによって、対象
    者の生活の状態をデータ化することの精度向上を図るこ
    とを特徴とする請求項1または2の対象者の普段の生活
    の状態を把握する方法。
  4. 【請求項4】 上記の得られた電気機器の状態情報に1
    以上のセンサの情報を組み合わせることによって、対象
    者の生活の状態をデータ化することの精度向上を図るこ
    とを特徴とする請求項1、2または3の対象者の普段の
    生活の状態を把握する方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの方法を、
    見守り者が対象者の見守りに使用することを特徴とする
    対象者を見守る方法。
  6. 【請求項6】 データ化した結果を、見守り者が対象者
    の安否を容易かつ適切に判定できるようにさらにデータ
    化して使用する請求項5の対象者を見守る方法。
  7. 【請求項7】 対象者の安否を容易かつ適切に判定でき
    るようにさらにデータ化した結果を外部に送信する請求
    項6の対象者を見守る方法。
  8. 【請求項8】 サーバコンピュータと1以上の状態情報
    収集の対象となる電気機器とで構成され、該サーバコン
    ピュータと該電気機器とが無線および/または有線通信
    を介して接続されているシステムにおける対象者の普段
    の生活の状態を把握するためのサーバコンピュータであ
    って、そのサーバコンピュータが該電気機器と同じ情報
    を持つ分身として記述されたソフトウエアオブジェクト
    であり、かつ、該電気機器との通信に使われる複数の通
    信プロトコルをその中に隠蔽した仮想機器を呼び寄せ、
    読み込むことによって、該電気機器の状態情報を取得
    し、記憶装置に保持する機能を有し、および/または、
    仮想機器を配送することを特徴とするサーバコンピュー
    タ。
  9. 【請求項9】 複数の仮想機器および/または仮想機器
    のふるまいなどの機能を記述した固定エージェントの設
    定および/または各仮想機器を通じて取得した記録まで
    を含めた包含仮想機器およびさらには複数の包含仮想機
    器を統括する統括仮想機器を作成し、保持し、および/
    または動作させる機能を有し、および/または、配送す
    る機能を有することを特徴とする請求項8のサーバコン
    ピュータ。
  10. 【請求項10】 固定エージェントを配送、常駐させる
    リモートステーションシステムを装備し、外部につなが
    る電気機器の状態情報収集および制御を仮想機器を用い
    て行うとともに、それらの状態情報にもとづいて情報の
    加工・演算などを実施することができる機能を有する請
    求項8または9のサーバコンピュータ。
  11. 【請求項11】 電気機器の状態情報および現状値を、
    あらかじめ登録されたスケジュールに従って収集・保存
    したり、指定された情報の状態変化記録の保存や指定周
    期でのアナログ値のトレンド記録、日報・月報等の作成
    を行うとともに、仮想機器を介して現状値の表示および
    保存データのネットワーク経由による閲覧を行うことが
    できる機能を有することを特徴とする請求項8、9また
    は10サーバコンピュータ。
  12. 【請求項12】 該仮想機器を呼び寄せ、読み込むこと
    によって取得した該電気機器の状態情報および/または
    記憶装置に保持した該電気機器の状態情報を用いて、対
    象者の安否を判定する機能を有することを特徴とする請
    求項8ないし11のいずれかのサーバコンピュータ。
  13. 【請求項13】 該電気機器の状態情報および/または
    該電気機器の状態情報を用いて対象者の安否を判定した
    結果を外部に送信できる機能を有することを特徴とする
    8ないし11のいずれかのサーバコンピュータ。
  14. 【請求項14】 該電気機器の状態情報および/または
    該電気機器の状態情報を用いて対象者の安否を判定した
    結果を、無線および/または有線を介して、電気機器に
    表示させる機能を有することを特徴とする8ないし11
    のいずれかのサーバコンピュータ。
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