JP2003256285A - マルチメディアファイル管理システム及びファイル管理方法 - Google Patents

マルチメディアファイル管理システム及びファイル管理方法

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JP2003256285A
JP2003256285A JP2002053215A JP2002053215A JP2003256285A JP 2003256285 A JP2003256285 A JP 2003256285A JP 2002053215 A JP2002053215 A JP 2002053215A JP 2002053215 A JP2002053215 A JP 2002053215A JP 2003256285 A JP2003256285 A JP 2003256285A
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Toru Miyazaki
通 宮崎
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Toshiba Corp
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  • Storage Device Security (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像もしくは音声データファイルを、特有な
情報に基づいて管理可能とする。 【解決手段】 記録媒体11,12,48に記録する映
像もしくは音声データファイルの、複写制限情報、記録
媒体識別情報及び視聴制限情報を抽出して管理リスト1
4に纏めて保存し、表示デバイス89によりリストとし
て表示してユーザに提供するようにしたので、ユーザが
不適正な複写、視聴制限情報の視聴等の行為を容易に回
避することができるようになるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル映像ある
いは音声ファイル等、特に著作権に係る情報を保有する
ファイルを効率的にかつ適正に保存及び管理するための
ファイル管理システム及びファイル管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、HDD(ハードディスクドライブ)
は、その記録容量が増大されると共に、データ転送速度
が著しく向上されたことに伴い、従来の、PC(Person
al Computer)用の記録媒体としての用途から、映像や
音声のデータファイルの記録及び再生を行う装置の記録
媒体としての用途へと利用範囲が拡大されつつある。
【0003】HDDを映像や音声ファイルを扱う装置に
適用される場合には、従来の情報機器で使用されている
HDDとは機械的、電気的に従来とは異なる形態が要求
され、扱うファイル自体も情報機器向けのファイルとは
異なった特質を有するものとなる。
【0004】すなわち、情報機器の世界ではファイルに
付けられる主な属性はファイル名称と記録されたときの
時間とアクセスの可否であるのに対して、映像や音声の
場合には、それら情報機器用のファイルの属性も有効に
使えるが、最も特質すべき点として、映像や音声のファ
イルの一部が、その著作権の保護を目的とした対策が施
されていることが挙げられる。そのため、ユーザは規定
を遵守することを要求され、特に複写という行為に対し
ては厳密な規制が掛けられることになる。
【0005】このような著作権に絡む属性をユーザに対
して告知して、ユーザがそれらファイルを的確に使用
し、管理するように働きかけることは極めて重要である
が、従来、一般的な情報機器を対象としたファイル管理
システムはあったが、映像及び音声等、著作権が係るフ
ァイルを適正に管理するという観点において、必ずしも
満足を得られるシステムが存在していない。
【0006】PCに代表される一般的な情報機器におい
て、ファイルの管理処理が実行されるデータ記録再生装
置を図8に示し、そこで扱われるファイルリストの表示
例を図9に示す。
【0007】図8に示す装置では、まず管理される情報
は入力端子81から入力ポートデバイス82を経由して
入力される。入力される情報の信号形式は様々であり、
アナログ映像信号及び音声信号であったり、デジタル信
号であったりする。PVR(Personal Video Recode
r)と呼ばれるテレビジョン放送番組の記録に用いられる
機器では、アナログコンポジット信号を入力する一般的
ビデオ端子と、映像信号がアナログ輝度信号及び色信号
に分離された形態で入力されるS端子が設けられてい
る。また、情報がInternet(インターネット)
などを経由して入力されるようなデジタルデータファイ
ルであればこの入力ポートとしてはDSL(Digital S
ubscriber Line)/ADSL(Asymmetric Degital
SubscriberLine)/ethernet(登録商標)が利
用されている。あるいは、デジタルカメラのような個別
機器からの入力であればUSB(Universal Serial B
us)が広く一般に用いられている。
【0008】入力された信号は、その信号の形式に応じ
てオーディオ(Audio)/ビデオ(Video)エ
ンコーダ83で信号処理される。例えば、アナログのコ
ンポジット信号形式で入力されたビデオ信号は、エンコ
ーダ83でデジタル化すると共にデータを圧縮してデー
タ量を縮減する。 エンコード方式としては動画像向け
にはMPEG(Moving Picture Experts Group)
が、静止画向けにはJPEG(Joint Photographic
Experts Group
【0009】)が一般的に流通しているが、必ずしもこ
の方式に限ったものではない。インターネットやUSB
等によるデジタル機器からの入力であれば既にデータの
圧縮処理は済んでおり、入力されたデータは何の処理も
されることなくこのエンコーダ83を通過する。
【0010】エンコーダ83の出力は記録デバイス84
との間で通信処理を行うデバイスI/F(インターフェ
ース)85を介して、記録デバイス84に記録される。
このデバイスI/F85は電気信号の変換のみならず、
通常はデータの速度制御を行なう。
【0011】また、デバイスI/F85は通常では、図
示しないICメモリを内蔵し、記録デバイス84の記録
速度がエンコーダ83からの入力データの転送タイミン
グと合致しない場合は、一時的にそのメモリにデータを
蓄積し、タイミングを見計らってデータを記録デバイス
84に受け渡す。また、映画番組など一部のデータファ
イルはその著作権を保護する目的でデータを暗号化して
記録しなければならない場合がある。このような場合の
暗号化手段もデバイスI/Fに内蔵化されている。
【0012】記録デバイス84はハードディスクが一般
的である。CD−R/RWやDVD−R/RAMも記録
媒体として使用可能であるが、その即応性と記録容量の
観点からハードディスクが広く使われ始めている。
【0013】記録されたデータを再生するには、まずデ
バイスI/F85によって記録デバイス84からデータ
が読み出される。もし読み出されたデータが著作権保護
の目的で暗号化されているのであれば、このデバイスI
/F85でこれを解読する。読み出されたデータは、オ
ーディオ/ビデオデコーダ86によって、圧縮されたデ
ータが復元されて元の映像及び音声データに変換され
る。
【0014】オーディオ/ビデオデコーダ86で元に戻
された映像及び音声データは、出力ポートデバイス87
を経由して出力端子88から再生出力として出力され
る。なお、出力先がアナログのテレビジョン受像機であ
ったり、オーディオアンプであれば、デコーダ86が必
要であるが、インターネットやデジタル音声入力端子付
のオーディオアンプであれば、このデコーダ86での処
理は相手先で実行可能であり、この場合はデコーダ86
内部では復元処理は行われず、入力データをそのまま通
過する。
【0015】ユーザ制御表示デバイス89は、記録デバ
イス84に記録されているファイルリストを表示する
他、ユーザの操作に供する情報の表示を行なう。システ
ムコントローラ90は、ユーザ制御入力デバイス91の
入力に基づき、バス92を介して、各デバイス82,8
4,85,87,89とエンコーダ83及びデコーダ8
6の動作を制御している。システムコントローラ90は
一般的にはマイクロプロセッサとメモリで構成され、そ
の動作の制御を実行するためのソフトウェアが図示しな
いメモリに記憶されている。
【0016】図8に示す装置において、制御そのものは
必ずしもユーザ制御入力デバイス91だけがその起動を
行なうものではなく、各々のデバイスは、バス92を介
して割り込み信号をシステムコントローラ90に出力
し、必要に応じてシステムコントローラ90に制御を依
頼する。
【0017】たとえば、記録デバイス84が磁気ヘッド
の移動や駆動モータの起動準備期間中で一時的に記録が
できないような場合、その状態が記録デバイス84から
システムコントローラ90に伝えられることで、システ
ムコントローラ90は、デバイスインターフェース85
に対して、内蔵しているメモリに入力されて来るデータ
を一時的に保持するように命令を出す。
【0018】ユーザ入力制御の例としては、オーディオ
/ビデオの記録と再生がそれに該当するもので、ユーザ
は記録したいシーンになったときにユーザ入力制御デバ
イス91に対して、図示しないリモコンハンドユニット
や装置の図示しない前面パネルの操作ボタンを通じて、
命令をシステムコントローラ90に与える。それによ
り、システムコントローラ90は、入力ポートデバイス
82、オーディオ/ビデオエンコーダ83、デバイスI
/F85、記録デバイス84に記録のための起動動作命
令を出力し、記録が実行される。起動の後、作動中に動
作バランスや状況処理、例えばデータの一時保管処理等
がその内部で処理されることは言うまでもない。
【0019】再生の場合も同様に、システムコントロー
ラ90から出力ポートデバイス87、オーディオ/ビデ
オデコーダ86、デバイスI/F85、記録デバイス8
4に対して再生用の作動命令が出され、再生が実行され
て出力端子88から再生データが出力される。
【0020】図9は、従来のファイル管理システムにお
けるファイルリストの一例を示すものである。ファイル
リストは記録されているファイルの再生、消去、複写、
移動及び検索結果表示などの目的に使われる。例えば、
あるファイルを再生するには、まず最初にこのファイリ
ストをユーザ制御表示デバイス99で表示させ、ユーザ
が再生したいファイルを選択できるようにする。あるい
は、ファイルの削除、複写なども同様にファイルリスト
を表示させてユーザに選択させる。
【0021】ファイルリストは、システムコントローラ
90がデバイスI/F85にアクセスし、記録デバイス
84に記録されている各ファイルの情報を引き出してユ
ーザ制御表示デバイス89に表示させるもので、通常は
ファイル名、記録された時の日時、記録されているディ
レクトリ名が表示される。
【0022】図9には、このうちファイル名を題目とし
て表示すると共に、データフォーマットの形式をファイ
ル形式として表示している。ファイル形式は拡張子と呼
ばれる「“.”」で区切られたファイル名の一番最後の
文字から通常は判断されている。例えばMPEGあれば
「.mpg」、JPEGであれば「.jpg」と記される。このほか
ファイルの持ち主を示す情報もある。
【0023】以上の情報はすべて記録デバイス84に用
意されている既存のファイルシステムで使用されている
ファイル情報をそのまま利用したものである。たとえば
VFAT(Virtual File Allocation Table)、ex
t2(Second Extended File System)等がこれに相
当する。
【0024】このように、従来のPCを代表とする情報
機器で使用されるファイルシステムで著作権に係るファ
イルを管理しようとする試みは、例えば特開2001−
118331号に記載されている。
【0025】しかし、このようなファイルシステムはあ
くまでPCに代表されるような情報処理機器向けに準備
されたものであり、映像及び音声を始めとする有利益権
を含むファイルを取り扱うような場合にはファイルを特
定する情報としては必ずしも十分ではない。特にこのよ
うな有利益権のあるファイルにはユーザが複写や再生す
ることに対して制限を加えることが検討されているが、
そのような制限を示す情報が用意されていない。
【0026】このため、なんらかの問題で機器動作や操
作誤りでファイルそのものを破壊したり消去してしまう
と、もはや再生できないということになりかねず、ユー
ザに被害を与えることになる。
【0027】従来のファイル管理システムでは有償ある
いは有利益権のあるファイルを簡単に判断するための機
能が備わっていない。一般ユーザが自己判断でこれらの
情報を管理することは不可能ではないが、技術的な理解
が必要である上、ファイルの数が増えてくると管理も簡
単ではない。
【0028】情報機器の世界では、このようなデータ破
壊あるいは消失に対応した手段としてバックアップとい
う手段が一般的に広く用いられている。この手法は、あ
る記録機器に記録されたデータを定期的あるいは不定期
に複写を取っていくものであるが、ファイルの複写を別
の記録デバイスに取っていくだけであり、たとえば上記
あるような複写制限をかけられたファイル素材に対して
は、制限のないファイルと同じように無制限にバックア
ップを取ることができない。
【0029】また、映画や放送番組の素材によっては破
壊、暴力的描写の程度により、子供や低年齢層には視聴
や閲覧を抑制、もしくは禁止を求めているものもある。
テレビジョン放送においてはペアレンタルロック(Pare
ntal Lock)という名前で普及している機能がこれに該
当する。情報機器の一般的なファイル管理手法にはこの
ような視聴者制限管理を行うような機能は備わっていな
いという問題がある。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
ファイル管理システムは、PCのシステムをそのまま踏
襲するもので、音声及び映像信号を扱う上で、十分なも
のであるとは言えなかった。この発明は、上記問題点を
解決するために、ファイルの複写許可情報及び視聴者制
限情報を記録すると共に、それら情報を含むファイル情
報をリスト形式で表示して、ファイルの適正な管理を可
能とする管理システムを構築し、一般ユーザが容易にフ
ァイルの保守を行うことができるファイル管理システム
及び管理方法を提供するものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の、映像もしくは
音声情報によって構成されるファイルに帰属するファイ
ルの複写制限情報、ファイルが記録されている記録機器
を特定する識別情報、視聴者制限情報の少なくともいず
れか一つの情報を取得する情報取得手段と、前記取得さ
れた情報の少なく共一つをユーザに通知する通知手段
と、を具備したことを特徴とする。
【0032】本発明によれば、映像もしくは音声情報に
特有な複写制限情報、記録媒体識別情報および視聴者制
限情報をユーザに知ら知らしめることができるようにな
る。また、本発明のマルチメディアファイル管理システ
ムは、映像もしくは音声情報によって構成されるデータ
ファイルを記録する第1の記録手段と、前記第1の記録
手段に対する前記ファイルの操作履歴情報を保持する第
1のファイル情報保持手段と、映像もしくは音声情報に
よって構成されるデータファイルを記録する第2の記録
手段と、前記第2の記録手段に対する前記ファイルの操
作履歴情報を保持する第2のファイル情報保持手段と、
前記第1または第2のファイル操作履歴情報を第2また
は第1のファイル情報保持手段に転送し、受信した前記
ファイル操作履歴情報と、既に保持されているファイル
操作履歴情報とを比較して、保持されていないファイル
操作履歴情報を前記第1または第2の記録手段から取り
込むファイル管理制御手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0033】本発明によれば、第1の記録手段及び第2
の記録手段の操作履歴情報を比較して、保持されていな
いファイル操作履歴情報を取得するものであるから、フ
ァイルの適切な管理を行うことができるようになる。
【0034】さらに、本発明は、映像もしくは音声情報
によって構成されるデータファイルを記録する複数の記
録手段と、前記記録手段の各々の操作履歴情報を保持す
るファイル情報保持手段と、前記操作履歴情報から、自
身の記録手段以外の記録手段に記録されている複写ファ
イルが存在しないファイルを選択する抽出手段と、前記
抽出したファイル情報を前記複写ファイルの存在するフ
ァイルと区別してユーザに通知する通知手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0035】本発明によれば、著作権を伴うマルチメデ
ィアファイルを適切に管理することができる。さらに、
本発明のマルチメディアファイル管理システムは、映像
もしくは音声情報によって構成されるデータファイルを
記録する複数の記録手段と、前記記録手段の各々の操作
履歴情報を保持するファイル情報保持手段と、前記操作
履歴情報から、自身の記録手段以外の記録手段に記録さ
れている複写ファイルが存在しないファイルを選択する
抽出手段と、前記抽出したファイル情報を含むファイル
情報をユーザに通知する通知手段とを具備したことを特
徴とする。
【0036】本発明によれば、バックアップに必要なフ
ァイルを、適当な記録手段に記録することができるよう
になるものである。さらに、本発明のファイル管理方法
によれば、映像もしくは音声情報によって構成されるデ
ータファイルを第1の記録媒体に記録するステップと、
前記第1の記録媒体に対する前記ファイルの操作履歴情
報を保持するステップと、映像もしくは音声情報によっ
て構成されるデータファイルを第2の記録媒体に記録す
るステップと、前記第2の記録媒体に対する前記ファイ
ルの操作履歴情報を保持するステップと、前記第1また
は第2の記録媒体に対するファイル操作履歴情報を比較
するステップと、前記比較によって一致しないことが判
明したファイル操作履歴情報を取得するステップと、を
具備したことを特徴とする。
【0037】本発明によれば、バックアップに必要なフ
ァイルをユーザに通知し、適当な記録手段にバックアッ
プ記録することを連絡できるようになるものである。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1に、本発明の実施
例の装置のブロック構成図である。図1において、図8
に示した従来例と同じ機能をする構成ブロックに対し
て、同じ番号を付す。図1の装置においては、記録デバ
イスが、第1の記録デバイス11と第2の記録デバイス
12を備え、バス13を介してデバイスI/F85に接
続されている。第2の記録デバイス12は、第1の記録
デバイス11のバックアップ用に設けられている。
【0039】また、ファイル管理リスト記録部14が設
けられている。オーディオ/ビデオエンコーダ83は、
入力端子81から入力ポートデバイス82を介して入力
される信号に対して、必要に応じてMPEGに代表され
る映像及び音声データに対する圧縮処理を実施した後、
そのデータをデバイスI/F85に出力する。入力ポー
トデバイス82から出力される信号がすでに圧縮されて
いて、その圧縮処理が不要である場合には、エンコーダ
83は単純に入力ポートデバイス82とデバイスII/
F85との通信パイプとして動作する。
【0040】デバイスI/F85は、ユーザ制御入力デ
バイス91によるユーザ操作によって、エンコーダ83
から供給されるデータを、システムコントローラ90の
制御の下に、ファイルとして第1の記録媒体11に記録
する。
【0041】記録されたファイルは、ユーザ制御を入力
デバイス91によるユーザ操作によって、ユーザ制御表
示デバイス89に、ファイルリストとしてが表示されユ
ーザの選択に供される。選択されたファイルは、デバイ
スI/F85によって、第1の記録デバイス11から読
み出され、オーディオ/ビデオデコーダ86で、元のデ
ジタル映像及び音声データに復元されて出力ポートデバ
イス87を介して出力端子88から出力される。
【0042】映像や音声ファイルの再生には一度に大量
のデータを高速で読み出す必要があり、従来の情報機器
とは異なる使い方がされる。すなわち、情報機器で使用
されるデータファイルの多くは映像や音声ファイルと比
較するとデータ量が小さく、その反面、非常に数多くの
ファイルを読み書きする。また、情報機器のデータ処理
の多くは間欠的であり、ユーザからの命令によってある
ジョブが起動されると、そのジョブを実行するための実
行ファイルを読み出し、一旦処理が開始されるとメモリ
とのバランスによって必要に応じてHDDを読み書きす
るだけである。
【0043】一方映像や音声ファイルを再生する場合に
は、アクセスするファイルの数は多くはないが、記録及
び再生のためにアクセスしている時間は非常に長い。た
とえば、DVD(Digital Versatile Disk)クラスの
画像を2時間再生するには、2時間の間ほぼ継続的かつ
周期的にHDDをアクセスする。このためHDDに対す
る負荷がどうしても重くなる。
【0044】さらに、HDDは実際に記録が行われる記
録媒体としてのディスクと、このディスクを起動し読み
出し及び書き込み動作を行う機構部品で構成されたドラ
イブパーツが一体化された構造を有する。このため、機
構部品が故障すると、もはやデータの読み出し、書込み
ができなくなり、結果としてディスクに記録されたデー
タの破壊につながることになる。
【0045】したがって、映像及び音声ファイルをHD
Dに記録する際には、保守、管理という意味で、別の記
録デバイスを設けてデータのバックアップをとることが
望ましい。バックアップ用デバイスとしてはHDDでも
かまわないが、保存及び管理性能の高いもの、あるいは
物理的な衝撃や温度・湿度変化などの環境変化に影響さ
れない強固なものが望ましく、例えばCD−RやDVD
−Rといったディスクメディアがその代表である。
【0046】図1におけるファイル管理リスト14に
は、映像あるいは音声ファイルを著作権を考慮して管理
する場合あるいは年齢等によって視聴が制限されるファ
イルを管理する場合に最適な情報を含めてファイル情報
がリスト化されて保存される。
【0047】さらに、ファイル管理リスト14には、各
々のファイルの所在を示す情報が含まれる。従来の情報
機器でのデータ記録においても各々のファイルがどのデ
ィクトリに存在し、その物理的な位置がディスクのどの
部分に相当するかが探れるような構造になっているが、
図1のファイル管理リスト14でのファイルの所在情報
はこれに加えて、そのファイルが記録されている記録デ
バイスの識別情報を記録しており、例えばひとつのファ
イルが複数回複写された場合には、それらがひとつのフ
ァイル履歴としてこのファイル管理リスト14に記録さ
れる。
【0048】さらに、ファイル管理リスト14には、フ
ァイルを別の記録デバイスに移動した際に、移動先のデ
バイス識別情報と移動したときの時間が記録される。ま
た、ファイルの転送を実行した際に、どのような動作が
行われたかも記録される。
【0049】図1に示す装置では、具体的なファイルの
処置として、複写、移動、削除、復活(一端削除した
が、削除復活機能で復元されたもの)等を実行すること
が可能である。
【0050】ファイル管理リスト14は以上説明したよ
うに、従来の情報処理用のファイルには存在しないファ
イル情報をデータベースとして記録したものとすること
ができる。もちろん、このようなファイル情報に、従来
あるような記録時間やファイルの物理的な存在位置を示
すディレクトリ情報を併記してデータベースとしても問
題ない。
【0051】なお、図1のブロック構成図では、ファイ
ル管理リスト14はシステムコントローラ90に直結さ
れるように書かれているが、これは必ずしも必要不可欠
な構成ではない。図1ではファイル管理リスト14は具
体的にはメモリデバイスを想定しているが、リストのデ
ータそのものは必ずしもメモリデバイスに存在しなけれ
ばならないわけではない。ファイル管理リスト14は、
この機器のマスタとなる第1の記録デバイス11に記録
され、これをシステムコントロラ100が必要に応じて
読み出しかつ書き込み動作を行なうように構成すること
も可能である。
【0052】ファイル管理リスト14そのもののデータ
サイズは映像や音声のように一定時間内に読み出さなけ
れば全体に破綻を起こしてしまうようなことはなく、第
1または第2の記録デバイス11,12に存在しても問
題ない。
【0053】ユーザはこのファイル管理リスト14の情
報を読み出して、ファイルを保守、管理するための重要
な情報をユーザ制御表示デバイス89に表示させること
で認識することができる。情報の表示動作そのものは、
ユーザ制御入力デバイス91からユーザの要求に応じて
行われる。この要求は一旦システムコントローラ90で
受信され、ステムコントローラ90が状況に応じてファ
イル管理リスト14にデータを読み出しに行く。
【0054】例えば、ユーザが、記録されているファイ
ルの一覧表を要求したとき、あるいは、任意のファイル
を選択しそれを再生する場合、あるいは記録されている
ファイルを複写や削除して整理するために一覧を要求す
る場合にファイル管理リスト14の読み出し動作が行わ
れる。
【0055】システムコントローラ90はこの結果を用
いて、ユーザ制御表示デバイス89に対して、ユーザが
理解でき得るような手段でリストを通知する。例えば、
ユーザ制御表示デバイス89として、液晶ディスプレイ
に代表されるような小型の表示デバイスを適用したり、
あるいは、ビデオケーブルを通じで、別に設置されるテ
レビジョン受信機にリストを供給し、その画面に表示す
ることも可能である。
【0056】図2、図3にリストの表示例を示す。図2
では、題名21と記録日22とファイルの形式23と複
写の可否と、ファイルの所在場所(記録デバイスの特
定)とペアレンタルロックに関する情報のリストとして
表示される。
【0057】ファイルの形式は、MPEG、JPEG及
びMP3(MPEG Layer 3)が含まれ、複写の可否情
報は、コピー自由、移動のみ可、1回コピー可と、コピ
ー禁止を含む。ペアレンタルロックの13歳以上推奨は
文字通り、12歳以下の者の視聴を制限するというもの
である。
【0058】図3は、図2と略同じリスト表示となって
いるが、「旅行日記」という題名のファイルが第1の記
録デバイスから第2の記録デバイスに複写された状態を
示す。複写許可情報は通常ファイルの中の一部に埋め込
まれている、したがって、この情報を抽出するためには
一部分ではあるが、記録されるファイルの中身を閲覧し
必要なデータを抽出しなければならない。例えば、
【0059】BS(Broadcasting Satellite)デジタ
ル放送番組を記録する場合の複写許可情報はトランスポ
ート・ストリーム(Transport Stream)の中にあるパ
ケット(Packet)のシステム情報識別子に埋め込まれて
いる。この情報の抽出については必ずしも目的のファイ
ルを通常どおりデコードする必要はない。
【0060】ファイルを記録デバイスに記録した後に、
システムコントローラ90で読み出し、このコントロー
ラ90に組み込まれているプログラムに従って、リスト
表示するための情報を非リアルタイムで抽出しても問題
ない。あるいは、記録するときにオーディオ/ビデオデ
コーダ8を通じてこの情報を引き出すことも可能であ
る。この場合には、記録を開始する前に、予めシステム
コントローラ90から、デバイスI/F85とオーディ
オ/ビデオデコーダ86に対してこのような著作権ある
いは複写許可を示すような情報を抽出するように命令を
セットしなければならないことは言うまでもない。
【0061】ペアレンタルロック情報も、複写許可情報
と同じようにデータファイルそのものに含まれている場
合が多い。たとえば、北米のATSC放送ではトランス
ポート・ストリームの中のRRTと呼ばれるパケットに
組み込まれている。情報の抽出に際しては上記と同様に
非リアルタイムにシステムコントローラ90で引き出す
ことも可能であるし、ファイルの記録時にオーディオ/
ビデオデコーダ86を使って読み出すことも可能であ
る。
【0062】所在情報は、実際にそのファイルの存在す
るデバイスの認識情報を示してる。この例ではすべての
ファイルが第1の記録デバイス11もしくは第2の記録
デバイス12のいずれかに存在する場合の例を示してい
る。この情報は、前述の複写許可情報及びペアレンタル
情報と異なり、実際のデータファイルから抽出されるも
のではない。記録するときの、自身の記録デバイス識別
情報は知りえているので、この例の場合は単純にその記
録デバイス識別情報をリストに書き込むだけである。
【0063】図3の例では、上から2番目のファイルだ
けがパックアップ用のデバイスである第2の記録デバイ
ス12に記録されており、他のファイルは全て第1の記
録デバイス11に記録されている状態を示している。
【0064】所在情報は従来の情報処理機器にも存在す
るが、通常は各々の記録デバイス毎に管理されているも
のであり、本実施例のような一度取り扱ったファイルの
所在を一元管理、表示させるものではない。所在情報を
実際に表示させることはできるが、表示の前にすべての
記録デバイスからこの情報を読み取る必要がある。この
場合、その読み取りのために毎回処理時間を浪費するほ
か、モバイル機器のように移動可能な機器で読み取り作
業を実施したときに接続されていない記録機器にあるフ
ァイルの所在を掴むことができない。
【0065】上記説明したように、図1に示す実施例に
おいては第2の記録デバイス12は第1の記録デバイス
11のバックアップデバイスとして機能している。つま
り、第2の記録デバイス12に存在するファイルはより
望ましい保存環境にあると考えることができる。
【0066】図2の表示例で、1,3,4番(行)目の
ファイルは複写制限がないにもかかわらずファイルデー
タが第1の記録デバイス11にしか存在しない。これは
言い換えればバックアップを取ることが可能であるにも
かかわらず、バックアップを取っていないことを示して
いることになる。このような場合、これらのファイルの
題目を強調体で表示する等してユーザに警告を与えるこ
とが望ましい。ユーザに警告を与えるための表示の仕方
としては、強調文字の他に、文字の色やフォントを変え
たりブリンクさせたり、あるいは個別のアイコンをこの
ファイルの情報欄に表示させるということも有効な手段
である。
【0067】図3の表示例で、一番下の行のファイルに
はアンダーラインが表記されている。このファイルも上
記3つのファイルと同じく、第1の記録デバイス11に
しか存在しないファイルであり、バックアップを取るこ
とが推奨される。しかしながらこのファイルの複写制限
は 複写禁止であり複写することはできない。実際にこ
のようなファイルでは、バックアップを取ることができ
ないが、同じく警告の意味でバックアップ処理されたフ
ァイルとは別の表記で題目が表示されている。
【0068】このような複写を禁止されているファイル
の場合の有効な記録手順は、最初から保存環境の優れ
た、例えば第2の記録デバイスに記録させることであ
る。一般に保存環境の優れた記録デバイスは書き込み速
度がHDDより遅いという新たな課題を有しており、CD
−R、DVD−Rがその代表である。
【0069】この場合は一時的にファイルを第1の記録
デバイス11に記録し、時間をかけて第2の記録デバイ
ス12に移動させるということも必要になる。この際一
時的に記録デバイス11に記録されたデータは、他の機
【0070】から読み取れないように暗号化したりとい
う保護処理を施すことが必要であることは言うまでもな
い。以上説明したように、この発明によれば、自機器も
みならず他の記録デバイスのファイルの所在情報を保管
することで、全てのすべてのファイルの保管機器情報を
一覧としてユーザーに通知することが可能になる。さら
に、バックアップファイルの有無を簡易に判断し、必要
に応じてユーザに警告を促すことも可能となる。
【0071】図4に本発明の他の実施の形態を示す。図
4において、図1に示したブロックと同じ機能を有する
ブロックに同じ番号を付す。図4に示す実施の形態で
は、マスタ記録機器41と、第3の記録デバイスを備え
た、第1の外部記録機器42と、第2の外部記録機器4
3とで構成される。マスタ記録機器41は、外部機器用
I/O(入力/出力)ポートデバイス44を備える他
は、図1に示すブロックと実質等価である。第1の外部
記録機器42は、マスタ記録機器41のI/Oポートデ
バイス44と伝送手段で通信するI/Oデバイス45を
備え、このI/Oデバイス45を介して情報が供給さ
れ、この情報が、システムコントローラ46の制御の
下、ファイルの形態で、デバイスI/F47を介して記
録デバイス48に記録される。伝送手段としては、US
B、あるいはIEEE1394または無線よる構成のも
のが適用できる。
【0072】第1の外部記録機器42の、ユーザ制御入
力デバイス49によって、記録デバイス48からファイ
ルが読み出され、オーディオ/ビデオデコーダ50で元
のデジタル音声及び映像信号に戻されて出力ポートデバ
イス51を介して出力端子52から出力される。
【0073】第1の外部記録機器42も、ファイル管理
リスト53を備えており、システムコントローラ46の
制御の下に読み出され、バス54を介して、I/Oデバ
イス45に供給され、I/Oデバイス45から伝送手段
でマスタ記録機器41の外部機器用I/Oポートデバイ
ス44に取り込まれる。
【0074】そして、システムコントローラの制御の
下、外部機器用I/Oポートデバイス44からバスを介
してユーザ制御表示デバイス89に供給されて、リスト
表示される。また、第2の外部記録機器43も、第1の
外部記録機器42と実質的に同じように構成されてい
る。図4の実施の形態において、第1及び第2の外部記
録42,43は、たとえば移動可能な小型のオーディオ
/ビデオプレーヤとして構成することが可能で、ここで
はこのような機器を一例に説明している。
【0075】第1の外部記録機器は、図9に示す従来例
に比べて、I/Oポート45が追加され、オーディオ/
ビデオエンコーダと入力ポートデバイスに相当するブロ
ックが存在しない点で異なる。つまりこの構成では記録
デバイス48からファイルデータを取り出してこれを再
生することは可能であるが、たとえばNTSCのような
圧縮処理されていない信号を外部から入力して記録デバ
イス48に記録することはできない。この機器41は単
独ではあくまで再生機として働く。
【0076】記録デバイス48にはI/Oポート44を
経由してマスタ記録機器41もしくは、第2の外部記録
機器43からファイルを転送して記録することが可能で
ある。実際のI/Oポート44の例としてはUSBやI
EEE1394、あるいは無線通信技術を使ったデジタ
ルデータ伝送技術が利用可能である。
【0077】図5にこのファイル転送時の通信手順の例
を示している。以下この通信手順について説明する。通
常デジタル機器間の通信を行う場合には、まず双方の物
理レイヤが同一であることを双方で確認する。さらに、
各々の対応可能な通信手順に整合性があるかどうかが確
認される。ここまでの確認手順はどのような通信機材を
使うかによって選択されるが、本実施例の場合、物理レ
イアは特段の制限はないので説明および図5では省略さ
れており、実際の本発明に直接関連のあるファイル転送
の手順のみについて説明している。
【0078】図5の例ではマスタ記録機器41の第1の
デバイス11から、第1の外部記録機器42の第3のデ
バイス48にファイル転送する場合を一例に説明する。
まずどちらか一方、あるいは一度に複数の記録機器デバ
イスにファイル送信を行う場合も同じであるが、あるひ
とつの機器がファイル転送元に対して接続要求を出す。
【0079】図5の例ではファイルの受信先であるデバ
イス48から転送元のデバイス11に転送要求を出して
いる。転送要求は必ずしも受信側が出す必要はない。送
信元から受信元へ転送要求を出しても問題ない。転送要
求を受け取った側の機器、図5ではデバイス11は要求
出し元へ受信した旨確認のための返信を送る。その後双
方で機器認証のためのID情報を受け渡す。このID情
報は各々の記録機器でファイルの所在先を表示するため
に使用される。機器固有に一意的に定義されるような厳
格なものであればおの各々の機器を正確にユーザに提示
することができる。あるいは、一人のユーザが通常使用
する機器には限りがある。ユーザが機器を識別できれば
よいので、たとえばその製品の名前や、あるいはユーザ
自身が定義したようなニックネームのような簡単なもの
でも問題ない。
【0080】機器ID交換のあと、転送先機器が所有し
ているファイル管理リストを転送元機器へ転送する。交
換されたファイルリストは転送元機器が保有するファイ
ル管理リストの更新に使われる。たとえば、前回あるフ
ァイルがデバイス11からデバイス48に転送され、そ
の後さらに別の記録機器に転送されたり、あるいは消去
されたり何等かのファイル操作が行われた場合にはその
記録がデハイス48のファイルリストに記録されてい
る。デバイス11は自身のファイルリストに存在する上
記ファイルの履歴とデバイス48のファイルリストの記
録を照合し、前回の転送後に行われたファイル操作記録
を自身のファイル管理リストListに追加する。デバイス
48で操作したたファイルが自身の記録にあるファイル
と同一ファイルであるかどうか照合する必要がある。フ
ァイルの名前、前回の転送時間の記録などがそのエビデ
ンスとして使うことが可能であることはいうまでもな
い。
【0081】ファイル管理リストの更新後、転送元は転
送可能なファイルリストを自身のファイル管理リストか
ら抽出する。複写を完全に制限されているファイルはフ
ァイル転送を行うことができないし、させるべきではな
い。このための措置として、この実施例ではあらかじめ
転送先へ送信するファイルリストは転送可能なファイル
のリストだけに制限させている。受信側デバイス48で
はこのリストを元にユーザに転送したいファイルを選択
させ、そのファイルの情報を送信側デバイス11に返信
する。上述したように、複写可能なファイルであっても
いくつかの制限が課せられている場合がある。たとえば
図2の2行目に表示したファイルは複写ではなく移動が
強制されている。したがって、このファイルをデバイス
11からデバイス48に転送すると、デバイス11に記
録されていたファイルは消去されてしまう。このような
単純な複写ではなく、任意の複写制限がある場合にはこ
の時点で転送元からユーザーに確認する必要がある。
【0082】図4の例では最初の転送要求がデバイス4
8から出されたことから、ユーザはデバイス48を使っ
て操作していると想定される。このため送信元のデバイ
ス11から転送先のデバイス48に確認のための通信が
行われる。この確認のあと、実際のファイル転送が開始
される。ファイル転送期間中は転送誤りを確認するため
にある程度の短い時間に転送動作を区切って、受信先と
転送が正しく行われたかどうかを確認しながら進める必
要があることは言うまでもない。また、複写制限が課せ
られたファイル、たとえば一度だけ複写が許可されてい
るようなファイルを無線通信でそのまま伝送する場合
に、仮に複数の受信機に受信させると一度に複数の複写
ができることになる。このようなファイルの漏えいを防
ぐために、複写制限のあるファイルの転送前には、実際
のファイルData転送時にデータを暗号化して送信する必
要がある。図4の例ではこのためファイルデータ転送の
前に暗号化のための鍵情報を送信側から受信側へ送信し
ている。
【0083】ファイル転送が終了すると、ファイル送信
側から受信側へ終了通知を出し、双方のファイル管理リ
ストを更新して図4のファイル転送は終了する。上記フ
ァイル管理リストの更新は必ずしもファイル転送の直前
である必要はない。単にファイルリストの更新だけをユ
ーザーが指示して実行させても問題なく、あるいは定期
的に接続可能な機器をおのおのの記録機器が検索し、接
続できた機器に対して自動的にファイル管理リストを更
新しても問題ない。
【0084】図6にこの場合の通信手順例を示してる。
ファイルの管理リストそのものには映像や音声ファイル
にあるような著作権の問題はない。(もちろんユーザが
意図的に任意の記録機器とのファイルリスト更新を禁止
してもかまわない)したがって、上記図5にあるように
ファイル転送の前に暗号鍵の交換を実行する必要性はな
い。そのため、図6では一度ファイル管理リスト更新要
求があると双方で機器IDと保管されているファイル管
理リストを交換するだけでその更新が可能になる。
【0085】図7に本実施例におけるファイルリストの
表示例を示している。この表示例は図2,3と同じよう
に、たとえばユーザがあるファイルを再生する前に、再
生するファイルの選択をする場合に利用される。あるい
はファイルを検索する場合にも利用可能であろう。この
例ではあるファイルが3つの異なる記録機器に複写され
たことを示している。
【0086】以上、本実施例の説明では映像・音声ファ
イルを中心に説明したが、ファイル記録機器としては必
ずしもこれらのファイルのみならす、従来の情報処理機
器用のファイルも混在して管理できることは言うまでも
ない。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
映像もしくは音声データファイルを、記録するに際し
て、その複写制限情報、記録媒体特定情報および視聴制
限情報を、管理リストとして保持し、このリストをユー
ザに知らしむるようにしたので、ファイルの処理を適正
かつ的確に行えるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る、マルチメディアファイル管理
システムの一実施の形態を示すブロック図。
【図2】 図1に示すシステム生成されるファイルリス
トの表示例を示す図。
【図3】 図1に示すシステムで生成されるファイルリ
ストの他の表示例を示す図。
【図4】 本発明に係るマルチメディアファイル管理シ
ステムの他の実施の形態を示すブロック図。
【図5】 図4に示すシステムの動作を説明するための
図。
【図6】 図4に示すシステムの動作を説明するための
図。
【図7】 図4に示すシステムの動作を説明するための
図。
【図8】 従来のファイル管理システムのブロック図。
【図9】 図8の動作を説明するための図。
【符号の説明】
11…第1の記録デバイス 12…第2の記録デバイス 41…マスタ記録機器 42…第1の外部記録機器 43…第2の外部記録機器 44…外部機器用I/Oポートデバイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B017 AA03 AA06 CA16 5B082 EA11 GA11 5C053 FA13 FA23 GB06 GB36 GB37 HA30 JA01 JA21 5D044 AB05 AB07 BC01 CC05 FG18 GK12 HH13 HH15 HL08 HL12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像もしくは音声情報によって構成され
    るファイルに帰属するファイルの複写制限情報、ファイ
    ルが記録されている記録機器を特定する識別情報、視聴
    者制限情報の少なくともいずれか一つの情報を取得する
    情報取得手段と、 前記取得された情報の少なく共一つをユーザに通知する
    通知手段と、を具備したことを特徴とするマルチメディ
    アファイル管理システム。
  2. 【請求項2】 映像もしくは音声情報によって構成され
    るデータファイルを記録する第1の記録手段と、前記第
    1の記録手段に対する前記ファイルの操作履歴情報を保
    持する第1のファイル情報保持手段と、映像もしくは音
    声情報によって構成されるデータファイルを記録する第
    2の記録手段と、前記第2の記録手段に対する前記ファ
    イルの操作履歴情報を保持する第2のファイル情報保持
    手段と、前記第1または第2のファイル操作履歴情報を
    第2または第1のファイル情報保持手段に転送し、受信
    した前記ファイル操作履歴情報と、既に保持されている
    ファイル操作履歴情報とを比較して、保持されていない
    ファイル操作履歴情報を前記第1または第2の記録手段
    から取り込むファイル管理制御手段とを具備したことを
    特徴とするマルチメディアファイル管理システム。
  3. 【請求項3】 さらに、前記第1ファイル情報保持手段
    あるいは前記第2のファイル情報保持手段に保持された
    ファイル操作履歴情報をユーザに通知する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項2に記載のマルチメディアファ
    イル管理システム。
  4. 【請求項4】 映像もしくは音声情報によって構成され
    るデータファイルを記録する複数の記録手段と、前記記
    録手段の各々の操作履歴情報を保持するファイル情報保
    持手段と、前記操作履歴情報から、自身の記録手段以外
    の記録手段に記録されている複写ファイルが存在しない
    ファイルを選択する抽出手段と、前記抽出したファイル
    情報を前記複写ファイルの存在するファイルと区別して
    ユーザに通知する通知手段とを具備したことを特徴とす
    るマルチメディアファイル管理システム。
  5. 【請求項5】 映像もしくは音声情報によって構成され
    るファイルに帰属するファイルの複写制限情報、ファイ
    ルが記録されている記録媒体を特定する識別情報、視聴
    者制限情報の少なくともいずれか一つの情報を取得する
    情報取得手段と、 前記取得された情報を表示するために出力する手段と、
    を具備したことを特徴とするマルチメディアファイル管
    理システム。
  6. 【請求項6】 映像もしくは音声情報によって構成され
    るファイルに帰属するファイルの複写制限情報、ファイ
    ルが記録されている記録媒体を特定する識別情報、視聴
    者制限情報の少なくともいずれか一つの情報を取得する
    情報取得手段と、 前記取得された情報を表示するために出力する手段と、
    を具備したことを特徴とするマルチメディアファイル管
    理システム。
  7. 【請求項7】 映像もしくは音声情報によって構成され
    るデータファイルを第1の記録媒体に記録するステップ
    と、前記第1の記録媒体に対する前記ファイルの操作履
    歴情報を保持するステップと、映像もしくは音声情報に
    よって構成されるデータファイルを第2の記録媒体に記
    録するステップと、前記第2の記録媒体に対する前記フ
    ァイルの操作履歴情報を保持するステップと、前記第1
    または第2の記録媒体に対するファイル操作履歴情報を
    比較するステップと、前記比較によって一致しないこと
    が判明したファイル操作履歴情報を取得するステップ
    と、を具備したことを特徴とするマルチメディアファイ
    ル管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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