JP2003256228A - プログラム書換装置 - Google Patents

プログラム書換装置

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JP2003256228A
JP2003256228A JP2002053790A JP2002053790A JP2003256228A JP 2003256228 A JP2003256228 A JP 2003256228A JP 2002053790 A JP2002053790 A JP 2002053790A JP 2002053790 A JP2002053790 A JP 2002053790A JP 2003256228 A JP2003256228 A JP 2003256228A
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Koji Kanda
康志 神田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子制御装置(以下、ECU)のプログラム
変更に制限を与えることなく、ECUにおいて書き換え
前の旧プログラムで使用していた特定のデータを書き換
え後の新プログラムでも確実に継続使用することができ
るようにする。 【解決手段】 ECUに接続されるプログラム書換装置
は、ECUのプログラムを書き換える前に、ECUにお
いてプログラムのバージョンに拘わらず継続して使用し
たいデータが格納される保存必要領域から、書換前のプ
ログラムで使用されていたデータを読み出して当該装置
のメモリに退避させる(S300)。そして、プログラ
ムの書き換え(S400)を終えたら、上記退避させた
データの中から、書換後の新プログラムでも使用される
データを選択し、その各データを、それらの上記保存必
要領域における格納先アドレスが新プログラムに適合す
るように並べ替えて、ECUの上記保存必要領域に書き
込む(S500,S600)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御装置のプ
ログラムをオンボードにて書き換えるプログラム書換装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のエンジンやト
ランスミッション等を制御する電子制御装置として、電
気的に記憶内容の書き換え(詳しくは、記憶内容の消去
及び書き込み)が可能なフラッシュROMやEEPRO
M等の不揮発性メモリ(以下、書換可能不揮発性メモリ
ともいう)に制御用のプログラム(詳しくは、制御プロ
グラムを構成する命令コードやそのプログラムで参照さ
れる固定の制御データ)を格納しておき、このような不
揮発性メモリ内のプログラムを、市場への供給後でもオ
ンボードにて書き換えることができるようにしたものが
実用化されている。
【0003】即ち、この種のプログラム書換機能を有し
た電子制御装置は、通常時には、書換可能不揮発性メモ
リに記憶されたプログラムに従ってエンジン等の制御対
象を制御するための処理を実行するが、別途接続される
プログラム書換装置から書き換え要求信号を受ける等し
て、書換条件が成立したと判断すると、自己の動作モー
ドを書換モードに移行させて、書換可能不揮発性メモリ
内のプログラムを上記プログラム書換装置から送信され
て来る新たなプログラムに書き換えるための書換処理を
行う。そして、このような電子制御装置によれば、何等
かの原因で動作内容(制御内容)を変更しなければなら
ない場合に、プログラムを簡単に変更して対応すること
ができる。
【0004】また、一般に電子制御装置では、過去の制
御結果を評価して制御定数や制御論理を修正する、いわ
ゆる学習制御が行われている。そして、プログラム書換
機能を有した電子制御装置において、上記の学習制御で
算出した制御定数などの学習値や、工場出荷時にハード
ウェアの個体差の影響を無くすために記憶された装置固
有の補正値といった特定のデータについては、プログラ
ムを書き換えても継続して使用したい、という要望があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記要望を満
たすためには、電子制御装置のプログラム変更を行う際
(即ち、書き換えるべき新たなプログラムを設計する
際)に、プログラムのバージョンに拘わらずその各バー
ジョンのプログラムで継続して使用したいデータについ
ては、どの種類のデータがどのアドレスに格納される
か、というデータマッピングを変えないようにする必要
があった。つまり、データ格納先アドレスの変更を伴う
プログラム変更ができなかった。
【0006】このため、プログラム変更に制限が生じて
いた。また逆に、プログラム変更の方を優先すると、書
き換え前の旧プログラムで参照していた特定のデータを
書き換え後の新プログラム(即ち、設計変更後のプログ
ラム)で継続使用したくても、それを必ずしも実現する
ことができなくなる。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、電子制御装置のプログラム変更に制限を与え
ることなく、電子制御装置において書き換え前の旧プロ
グラムで使用していた特定のデータを書き換え後の新プ
ログラムでも確実に継続使用することができるようにす
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1に記載のプログラム
書換装置は、不揮発性のプログラム記憶領域に格納され
たプログラムに従って所定の機能を果たすための処理を
実行すると共に、特定のデータ記憶領域が、前記プログ
ラム記憶領域に格納されるプログラムのバージョンに拘
わらずその各バージョンのプログラムで継続して使用し
たいデータが格納される保存必要領域として設けられた
電子制御装置に接続される。
【0009】そして、このプログラム書換装置は、電子
制御装置のプログラム記憶領域に格納されているプログ
ラム(旧プログラム)を新たなプログラム(新プログラ
ム)に書き換えるための処理を行うが、特に、以下のよ
うなデータ復元手段を備えている。即ち、データ復元手
段は、当該プログラム書換装置が電子制御装置における
プログラム記憶領域内の旧プログラムを新プログラムへ
と書き換える際に、その電子制御装置の上記保存必要領
域から、新プログラムでも使用されるデータを読み出
し、その読み出した各データを、それらの上記保存必要
領域における格納先アドレスが新プログラムに適合する
ように並べ替えて、その保存必要領域に書き込む。
【0010】このようなデータ復元手段を備えた請求項
1のプログラム書換装置によれば、電子制御装置のプロ
グラム変更の設計を行う際に、新旧のプログラムで継続
して使用したいデータについてデータマッピングを変え
ても、そのデータを、書き換え後の新プログラムで確実
に継続使用することができるようになる。よって、電子
制御装置のプログラム変更時のデータマッピングに関す
る制限を解消することができ、電子制御装置のプログラ
ムの設計変更が非常に容易となる。
【0011】次に、請求項2に記載のプログラム書換装
置では、請求項1のプログラム書換装置において、デー
タ復元手段は、新プログラムで初めて電子制御装置の保
存必要領域に記憶されることになった新たな種類のデー
タについては、そのデータが格納されるべき保存必要領
域のアドレスに、該データの初期値(詳しくは、新プロ
グラムに合った初期値であり、新プログラムを適切に機
能させるための初期値)を書き込むようになっている。
【0012】そして、この請求項2のプログラム書換装
置によれば、新プログラムで初めて電子制御装置の保存
必要領域に記憶されることになった新たな種類のデータ
が存在しても、電子制御装置をプログラムの書き換え直
後から適切に動作させることができる。つまり、電子制
御装置が正常でない値のデータを用いて処理を行ってし
まうことを確実に防止することができるからである。
【0013】次に、請求項3に記載のプログラム書換装
置では、請求項1,2のプログラム書換装置において、
データ復元手段は、電子制御装置の保存必要領域のアド
レスのうち、新プログラムで使用されないアドレスにつ
いては、データ値を変更しないようになっている。
【0014】そして、この請求項3のプログラム書換装
置によれば、電子制御装置のプログラム記憶領域に格納
されているプログラムを前のプログラムに戻す必要が生
じた場合に有利である。つまり、電子制御装置におい
て、保存必要領域のアドレスのうち、書き換えられた新
プログラムで不使用のアドレスには、前のプログラムで
使用されていたであろうデータの値がそのまま格納され
ていることとなるため、そのアドレスについては、プロ
グラムを前のプログラムに戻す場合に、データ値を操作
する必要が無くなるからである。
【0015】ところで、データ復元手段は、電子制御装
置の保存必要領域から、新プログラムでも使用されるデ
ータだけを読み出すようにしても良いが、請求項4に記
載の如く構成することもできる。即ち、請求項4に記載
のプログラム書換装置において、データ復元手段は、電
子制御装置の保存必要領域から、それまでの旧プログラ
ムで使用されていたデータを全て読み出してメモリに記
憶する。そして、そのメモリに記憶したデータの中か
ら、新プログラムでも使用されるデータを選択し、その
選択した各データを、それらの保存必要領域における格
納先アドレスが新プログラムに適合するように並べ替え
て、その保存必要領域に書き込む。
【0016】そして、このような請求項4のプログラム
書換装置によれば、旧プログラムで使用されていたデー
タが保存必要領域から全て読み出されて当該プログラム
書換装置側のメモリに記憶されるため、電子制御装置の
プログラム記憶領域に格納されているプログラムを前の
プログラムに戻す必要が生じた場合に、その戻すべきプ
ログラムで使用されていた保存必要領域内のデータを確
実且つ完璧に復元することができる。また、上記メモリ
に記憶されたデータを読み出して、旧プログラムの実際
の処理状態を検証することもできるようになる。
【0017】次に、請求項5に記載のプログラム書換装
置では、請求項1〜4のプログラム書換装置において、
データ復元手段は、プログラム記憶領域内のプログラム
の書き換えが開始される前に、上記保存必要領域からの
データ読み出しを行い、プログラム記憶領域内のプログ
ラムの書き換えが完了してから、上記保存必要領域への
データ書き込みを行うようになっている。
【0018】このような請求項5のプログラム書換装置
によれば、プログラム記憶領域内のプログラムを書き換
えている最中は、新プログラムでも継続して使用したい
保存必要領域内のデータが当該プログラム書換装置側に
退避されることとなるため、万一、電子制御装置側にお
いて、プログラムの書き換え中に不慮の事態が発生して
保存必要領域内のデータが消えてしまったとしても、そ
のデータを書き換え後の新プログラムで確実に使用でき
るように復元することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態について、図面を用いて説明する。まず図1は、自動
車に搭載されて例えばエンジンの制御を行う電子制御装
置(以下、ECUという)1と、ECU1に内蔵された
エンジン制御用のプログラムを書き換える際にECU1
に接続されるプログラム書換装置3とからなる、実施形
態のプログラム書換システムの全体構成を表すブロック
図である。
【0020】図1に示すように、ECU1は、エンジン
の運転状態を検出する様々な検出器(スイッチやセンサ
等)5からの信号を入力して波形処理する入力処理回路
7と、入力処理回路7からのセンサ信号等に基づき、エ
ンジンを制御するための様々な処理を行うマイクロコン
ピュータ(以下、マイコンという)9と、マイコン9に
て実行されるプログラムで使用されるデータが記憶され
る不揮発性のEEPROM11と、マイコン9からの制
御信号に応じて、エンジンに取付けられた燃料噴射装置
(インジェクタ)や点火装置(イグナイタ)等のアクチ
ュエータ13を駆動する出力回路15と、プログラム書
換装置3との間でデータ通信を行うための通信回路17
とを備えている。
【0021】そして、マイコン9は、プログラムを実行
する周知のCPU(中央演算処理装置)21と、CPU
21によって実行されるプログラム(詳しくは、そのプ
ログラムを構成する命令コードやそのプログラムの実行
時に参照される固定のデータ)を記憶するROM23
と、CPU21による演算結果等を記憶するRAM25
等とを備えている。
【0022】ここで、マイコン9のROM23及びRA
M25とEEPROM11との記憶領域について、図2
を参照し説明する。まず、ROM23としては、電気的
にデータの書き換えが可能なフラッシュROM(通称フ
ラッシュメモリ)が用いられており、図2に示すよう
に、そのROM23の記憶領域は、データの書き換えが
許可されたプログラム記憶領域としての書き換え可能領
域23aと、データの書き換えが禁止された書き換え不
可領域23bとに分けられている。そして、書き換え可
能領域23aには、エンジンを制御するためのプログラ
ム(詳しくは、制御プログラムの命令コード及びそのプ
ログラムの実行時に参照される固定の制御データ)が既
に記憶されている。尚、この書き換え可能領域23aに
記憶されるプログラムの中には、そのプログラムのバー
ジョンを示すバージョン情報も、例えば固定の制御デー
タの一部として含まれている。また、書き換え不可領域
23bには、リセット解除直後に実行されるブートプロ
グラムと、上記書き換え可能領域23a内のプログラム
を書き換えるための書き換え処理プログラムとが予め格
納されている。
【0023】次に、RAM25の記憶領域は、ROM2
3の書き換え可能領域23aに格納されるプログラムの
バージョンに拘わらずその各バージョンのプログラムで
継続して使用したいデータ(換言すれば、新バージョン
のプログラムでも継続して使用される可能性があるデー
タであり、以下、継続保存対象データという)が格納さ
れる保存必要領域25aと、それ以外の保存不要領域2
5bとに分けられている。そして、少なくとも保存必要
領域25aは電源バックアップされており、その保存必
要領域25aには、継続保存対象データとして、例え
ば、ECU1への動作電源の供給が停止中でも継続して
保存すべき学習値や補正値などが記憶される。また、保
存不要領域25bには、継続保存対象データ以外の、一
般的な作業データや、ROM23の書き換え可能領域2
3aに現在格納されているプログラムのバージョンに固
有のデータ(以下、バージョン固有のデータという)が
記憶される。
【0024】同様に、EEPROM11の記憶領域も、
学習値や補正値などの継続保存対象データが格納される
保存必要領域11aと、継続保存対象データ以外の一般
的な作業データやバージョン固有のデータが格納される
保存不要領域11bとに分けられている。尚、学習値
は、ROM23の書き換え可能領域23a内のプログラ
ムによる学習制御演算で算出される制御定数などのデー
タである。また、補正値は、ECU1の工場出荷時にお
いて、ハードウェアの個体差の影響を無くすために記憶
された補正処理用のデータであり、種類によっては、E
CU1の動作中に学習制御演算によって適宜更新される
ものもある。
【0025】一方、図1に示すように、プログラム書換
装置3は、ECU1のプログラム(詳しくは、ROM2
3の書き換え可能領域23aに格納されたプログラム)
を書き換えるための各種処理を行うマイコン31と、該
マイコン31がECU1側のマイコン9とデータ通信を
行うための通信回路33と、マイコン31がECU1の
プログラムを書き換えるための処理を行う際に参照する
データベース35とを備えている。また、マイコン31
には、ECU1側のEEPROM11及びRAM25に
おける保存必要領域11a,25a内のデータがコピー
される仮想メモリ37が設けられている。
【0026】そして、このプログラム書換装置3とEC
U1との接続は、両者の接続用コネクタ39が嵌合され
て、互いの通信ライン41,電源ライン43,及びグラ
ンドライン45が夫々接続されることにより行われる。
即ち、接続用コネクタ39が嵌合されると、プログラム
書換装置3側のマイコン31とECU1側のマイコン9
とが、通信ライン41及び通信回路17,33を介して
シリアルデータ通信可能になる。そして、プログラム書
換装置3とECU1との両者には、電源ライン43及び
グランドライン45によって12Vの電源電圧が共通に
供給される。
【0027】また、プログラム書換装置3に設けられた
データベース35は、物理的には、ハードディスクやC
D−ROM等の記憶媒体である。そして、そのデータベ
ース35には、図3に示すように、少なくとも、ECU
1の書き換え可能領域23aに現在格納されているプロ
グラムのバージョン(図3の例ではバージョン1.0)
と、そのバージョンから今回書き換えるべき新たなプロ
グラムのバージョン(図3の例ではバージョン1.1)
との各々について、そのバージョンのプログラム(制御
プログラムと制御データからなり図3では「書き換えソ
フト」と記している)と、そのプログラムでの上記保存
必要領域11a,25aに関する情報が納められた保存
必要領域テーブルとが格納されている。
【0028】そして、保存必要領域テーブルには、保存
必要領域11a,25aの各アドレスについて、そのア
ドレスに格納されるデータの名称(即ち種類)と、その
データの初期値とが、対応付けて記述されている。例え
ば、図3の上側の保存必要領域テーブルは、バージョン
1.0のプログラムでは、保存必要領域11a,25a
のアドレス$100に学習値1が格納され、その学習値
1の初期値は$00である、といった内容を表してい
る。尚、図3の保存必要領域テーブルにおいて、データ
の名称のところに「不使用」と記載されたアドレスにつ
いては、そのアドレスが、当該バージョンのプログラム
では使用されないことを示している。また、初期値は、
当該バージョンのプログラムに合った初期値であり、そ
のプログラムの設計時に決められている。
【0029】次に、ECU1のマイコン9で実行される
処理の内容と、プログラム書換装置3のマイコン31で
実行される処理の内容との各々について説明する。ま
ず、図4は、ECU1のマイコン9で実行される処理の
全体を表すフローチャートであり、そのステップ(以
下、単に「S」と記す)110及びS120の処理が、
ROM23の書き換え不可領域23bに格納されたブー
トプログラムによって実行され、S140の処理が、上
記書き換え不可領域23bに格納された書き換え処理プ
ログラムによって実行される。そして、S130の処理
が、ROM23の書き換え可能領域23aに格納された
エンジン制御用のプログラムによって実行される。
【0030】図4に示すように、ECU1のマイコン9
は、当該ECU1に動作電源が投入されて初期状態(リ
セット状態)から動作を開始すると、ブートプログラム
の実行を開始し、最初のS110にて、プログラムの書
き換えを実施する書換モードに移行すべきか否かを判断
する。尚、このS110では、例えば、所定時間以内に
プログラム書換装置3から書換要求コマンドが送信され
て来たか否かを判定して、書換要求コマンドが送信され
て来たならば、プログラムの書換条件が成立したとし
て、書換モードに移行すべきと判断する。
【0031】そして、S110にて、書換モードに移行
すべきではないと判断した場合には、S120に進み、
このS120にて、ROM23の書き換え可能領域23
aに格納されている制御プログラムへジャンプする。す
ると、以後は、その制御プログラムに従って、S130
に示す如く、エンジンを制御するための制御処理が繰り
返し実行されることとなる。尚、制御処理の中では、エ
ンジンを適切に制御するための学習制御演算なども行わ
れる。
【0032】一方、上記S110にて、書換モードに移
行すべきと判断した場合には、その書換モードに移行す
るためにS140へ進む。そして、このS140にて、
書き換え処理プログラムへジャンプし、この書き換え処
理プログラムにより、ROM23の書き換え可能領域2
3aに格納されている現在のプログラム(制御プログラ
ム及び制御データ)をプログラム書換装置3から送信さ
れて来る新たなプログラムに書き換えるための書き換え
処理を行う。尚、このS140での書き換え処理プログ
ラムによる処理では、プログラム書換装置3から送信さ
れて来るコマンドに応じて、そのプログラム書換装置3
から送信されて来るデータを該プログラム書換装置3に
よって指示されるアドレスに書き込んだり、そのプログ
ラム書換装置3によって指示されるアドレスのデータを
該プログラム書換装置3へ送信したりする。
【0033】そして、S140での全ての処理が終了し
たならば、S150に示すように、動作電源が遮断され
るまで何も処理を行わない無処理状態となる。よって、
この場合には、ECU1への動作電源が一旦遮断され、
その後、当該ECU1とプログラム書換装置3との接続
が解除された状態で動作電源が再び供給されると、上記
S140の処理で書き換えられた新たなプログラムに従
って、前述したS130での制御処理が実行されること
になる。
【0034】次に、プログラム書換装置3では、作業者
が所定の操作を行うと、マイコン31が、ECU1へ書
換要求コマンドを送信して、ECU1の動作モードを書
換モードに移行させ、次いで、図5に示す処理を実行す
る。即ち、プログラム書換装置3のマイコン31は、ま
ずS200にて、ECU1から、ROM23の書き換え
可能領域23aに現在格納されているプログラム(請求
項1に記載の旧プログラムに相当し、以下、現在のプロ
グラムともいう)のバージョン情報(ソフトVer.)
を読み出す。尚、ECU1からのデータの読み出しは、
ECU1へデータの読み出し先情報を含んだリードコマ
ンドを送信して、ECU1のマイコン9にその読み出し
先情報が示すアドレスに格納されているデータを当該プ
ログラム書換装置3へと送信させることで行われる。
【0035】次に、S300にて、上記S200で読み
出したバージョン情報から、ECU1の現在のプログラ
ムのバージョンを特定し、その特定したバージョンに対
応する保存必要領域テーブルを、前述のデータベース3
5から検索する。そして、その検索した保存必要領域テ
ーブルを元に、ECU1におけるEEPROM11及び
RAM25の保存必要領域11a,25aの各アドレス
のうちで、ECU1の現在のプログラムで使用されてい
るアドレスを特定する。そして更に、その特定した各ア
ドレスに格納されているデータ(即ち、書き換え前の現
在のプログラム(旧プログラム)で使用されていたデー
タ)をECU1から読み出し、その読み出した各データ
を、仮想メモリ37における退避用エリアに格納するこ
とにより、当該プログラム書換装置3側に退避させる。
【0036】尚、図6の[状態1]に示すように、仮想
メモリ37には、退避用エリアと復元用エリアとの2つ
のエリアが設けられており、その各エリアのアドレス
は、ECU1における保存必要領域11a,25aのア
ドレス(図3参照)と全く同じになるように設定されて
いる。そして、上記S300でECU1から読み出され
た保存必要領域11a,25aの各データは、退避用エ
リアのアドレスのうち、保存必要領域11a,25aで
格納されていたアドレスと同じアドレスに書き込まれ
る。
【0037】次に、S400にて、ECU1の書き換え
可能領域23aに書き込むべき新しいバージョンのプロ
グラム(新プログラム)をデータベース35から読み出
し、その新プログラムとコマンドとをECU1に送信す
ることにより、ECU1のマイコン9に、書き換え可能
領域23a内のプログラムを上記新プログラムへと書き
換えさせる。
【0038】そして、書き換え可能領域23a内のプロ
グラムの書き換えが完了したならば、次のS500に進
み、上記S300で仮想メモリ37の退避用エリアに格
納したデータを、上記S400の処理で書き換えた新プ
ログラムに適合するように並べ替えて、仮想メモリ37
の復元用エリアに格納するためのデータ並べ替え処理を
実行する。
【0039】このデータ並べ替え処理では、最初に、S
400の処理で書き換えた新プログラムのバージョンに
対応する保存必要領域テーブル(以下、新バージョンの
保存必要領域テーブルという)をデータベース35から
検索する。そして、保存必要領域11a,25aの先頭
アドレス(本実施形態では、図3の如く$100)から
最終アドレスまでの各アドレスを処理対象として、以下
に説明するS510〜S550の処理を1回ずつ行う。
【0040】即ち、まずS510にて、保存必要領域1
1a,25aのアドレスのうちで、現在処理対象となっ
ているアドレス(以下、処理対象アドレスという)が、
上記S400の処理で書き換えた新プログラムで使用さ
れるか否かを、新バージョンの保存必要領域テーブルか
ら判定し、新プログラムで使用されなければ、その処理
対象アドレスは復元必要なアドレスでないため、そのま
ま何もせずにS550へ移行する。
【0041】そして、S550では、処理対象アドレス
が保存必要領域11a,25aの最終アドレスに達して
いるか否かを判定し、最終アドレスに達していなけれ
ば、処理対象アドレスを次のアドレスに更新して、S5
10に戻る。また、上記S510にて、処理対象アドレ
スが新プログラムで使用されると判定したならば、S5
20に進み、新プログラムでその処理対象アドレスに格
納されるべき種類のデータ(以下、復元対象データとい
う)が、上記S300の処理によって仮想メモリ37の
退避用エリアに格納されているか否かを、新バージョン
の保存必要領域テーブルと、上記S300で特定した書
き換え前のバージョンに対応する保存必要領域テーブル
(以下、旧バージョンの保存必要領域テーブルという)
とを比較して判定する。
【0042】そして、このS520で肯定判定したなら
ば、S530に進み、新バージョンの保存必要領域テー
ブルと旧バージョンの保存必要領域テーブルとを参照し
て、上記復元対象データが格納されている退避用エリア
のアドレスを特定し、その特定した退避用エリアのアド
レスに格納されているデータを、仮想メモリ37におけ
る復元用エリアのアドレスのうち、現在の処理対象アド
レスと同じアドレスにコピーする。
【0043】また、上記S520で否定判定したなら
ば、S540に移行し、新バージョンの保存必要領域テ
ーブルから、復元対象データの初期値(即ち、新プログ
ラムで現在の処理対象アドレスに格納されるべきデータ
の初期値)を読み出して、その初期値を、仮想メモリ3
7における復元用エリアのアドレスのうち、処理対象ア
ドレスと同じアドレスにコピーする。
【0044】そして、上記S530又はS540の処理
を行ったならば、前述のS550に進み、処理対象アド
レスが保存必要領域11a,25aの最終アドレスに達
していなければ、処理対象アドレスを次のアドレスに更
新して、再びS510に戻る。
【0045】一方、上記S550にて、現在の処理対象
アドレスが保存必要領域11a,25aの最終アドレス
に達していると判定した場合には、S600に進む。そ
して、このS600にて、仮想メモリ37における復元
用エリアの各アドレスのうち、上記S530又はS54
0の処理でデータのコピーが行われたアドレス(即ち、
新プログラムで使用されるアドレス)のデータを、EC
U1の保存必要領域11a,25aにおける同じアドレ
スへ書き込む。これにより、当該プログラム書換装置3
での処理が終了する。
【0046】次に、上記図5の処理の作用について、E
CU1のプログラムが、図3に例示したバージョン1.
0のプログラムからバージョン1.1のプログラムへと
書き換えられる場合を例を挙げて説明する。まず、この
場合、S200及びS300の処理により、ECU1に
おける保存必要領域11a,25aの各アドレスのうち
で、バージョン1.0の旧プログラムで使用されていた
アドレスのデータが、図6の[状態1]→[状態2]に
示す如く、仮想メモリ37の退避用エリアにおける同じ
アドレスにコピーされる。尚、図3に示すように、バー
ジョン1.0のプログラムでは、アドレス“$104”
が使用されていないため、図6の[状態2]に示すよう
に、退避用エリアにおけるアドレス“$104”にはデ
ータが書き込まれず、そのアドレス“$104”のデー
タ値は、初期状態である[状態1]での値(=$00)
のままになっている。
【0047】次に、S400の処理により、ECU1の
プログラムがバージョン1.1の新プログラムに書き換
えられる。すると次に、S500のデータ並べ替え処理
(S510〜S550)により、図6の[状態2]→
[状態3]に示す如く、仮想メモリ37の退避用エリア
内のデータ(即ち、バージョン1.0の旧プログラムで
使用されていたデータ)から、バージョン1.1の新プ
ログラムでも使用されるデータが選択されると共に、そ
の選択された各データが、バージョン1.1の新プログ
ラムに適合するように並べ替えられて、仮想メモリ37
の復元用エリアにコピーされる。
【0048】例えば、アドレス“$103”が処理対象
アドレスであるとすると、そのアドレス“$103”
は、S510の処理により、図3の下段に示したバージ
ョン1.1の保存必要領域テーブルから、バージョン
1.1の新プログラムで使用されると判定される。そし
て、図3の各保存必要領域テーブルから分かるように、
アドレス“$103”には、バージョン1.1では補正
値1が格納され、また、補正値1は、バージョン1.0
ではアドレス“$102”に格納される。よって、アド
レス“$103”については、S520の処理で肯定判
定され、次のS530の処理により、バージョン1.1
でアドレス“$103”に格納されるべき補正値1が、
退避用エリアのアドレス“$102”に格納されている
と特定されて、その退避用エリアのアドレス“$10
2”に格納されているデータ(=$56)が、復元用エ
リアのアドレス“$103”にコピーされることとな
る。そして、この一連の処理により、バージョン1.1
でも使用される補正値1が、バージョン1.0に適合す
るアドレス“$102”からバージョン1.1に適合す
るアドレス“$103”に並べ替えられて復元用エリア
に格納されることとなる。
【0049】尚、学習値1と学習値2については、図3
に示すように、バージョン1.0とバージョン1.1と
で格納先アドレスが変更されていないため、図6の[状
態3]の如く、避用エリアから復元用エリアへと同じア
ドレス同士でコピーされる。また、データ並べ替え処理
において、アドレス“$102”が処理対象アドレスで
あるとすると、そのアドレス“$102”も、S510
の処理により、図3の下段に示したバージョン1.1の
保存必要領域テーブルから、バージョン1.1の新プロ
グラムで使用されると判定される。但し、図3の各保存
必要領域テーブルから分かるように、アドレス“$10
2”には、バージョン1.1では学習値3が格納される
が、その学習値3は、バージョン1.0では存在しな
い。よって、アドレス“$102”については、S52
0の処理で否定判定され、S540の処理により、バー
ジョン1.1でアドレス“$102”に格納されるべき
学習値3の初期値がバージョン1.1の保存必要領域テ
ーブルから読み出されると共に、その初期値(=$7
F)が、復元用エリアのアドレス“$102”にコピー
されることとなる。つまり、バージョン1.1の新プロ
グラムで初めてしようされることになった新たな種類の
データについては、そのデータが格納されるべきアドレ
スに、そのデータの初期値が書き込まれることとなる。
【0050】一方、アドレス“$104”や“$10
5”については、S510の処理により、バージョン
1.1の新プログラムでは使用されないと判定されるた
め、図6の[状態3]に示すように、復元用エリアのア
ドレス“$104”,“$105”には、データが書き
込まれず、そのアドレス“$104”,“$105”の
データ値は、初期状態である[状態1]での値(=$0
0)のままになっている。
【0051】そして、以上のようなデータ並べ替え処理
によって仮想メモリ37の復元用エリアに書き込まれた
各データは、S600の処理により、ECU1の保存必
要領域11a,25aへ、復元用エリアでの格納元アド
レスと該保存必要領域11a,25aでの書き込み先ア
ドレスとが同じになるように書き込まれることとなる。
【0052】そして、本実施形態のプログラム書換装置
3では、上記図5におけるS200,S300,S50
0(S510〜S550),及びS600からなるデー
タ復元手段としての処理により、ECU1の保存必要領
域11a,25aから、書き換え前の旧プログラムで使
用されていたデータを全て読み出して仮想メモリ37に
退避させると共に、該メモリ37に記憶したデータの中
から、書き換え後の新プログラムでも使用されるデータ
を選択し、その選択した各データを、それらの保存必要
領域11a,25aにおける格納先アドレスが新プログ
ラムに適合するように並べ替えて、その保存必要領域1
1a,25aに書き込むようにしている。
【0053】このような本実施形態のプログラム書換装
置3を用いれば、ECU1のプログラム変更の設計を行
う際に、新旧のプログラムで継続して使用したいデータ
についてデータマッピング変えても、そのデータを、書
き換え後の新プログラムで確実に継続使用することがで
きるようになる。よって、ECU1のプログラム変更時
のデータマッピングに関する制限を解消することがで
き、ECU1で実行させるプログラムの設計変更が非常
に容易となる。
【0054】また、本実施形態のプログラム書換装置3
では、新プログラムで初めてECU1の保存必要領域1
1a,25aに記憶されることになった新たな種類のデ
ータ(図3,図6の例では、学習値3)については、そ
のデータが格納されるべき保存必要領域11a,25a
のアドレスに、該データの初期値を書き込むようになっ
ているため、そのような新たな種類のデータが存在して
も、ECU1をプログラムの書き換え直後から適切に動
作させることができる。つまり、ECU1が正常でない
値のデータを用いて処理を行ってしまうことを確実に防
止できる。
【0055】そして更に、本実施形態のプログラム書換
装置3では、図5のS600にて、新プログラムで使用
されるアドレスについてのみ、仮想メモリ37の復元用
エリアからECU1の保存必要領域11a,25aにデ
ータを書き込むようにしているため、ECU1の保存必
要領域11a,25aのアドレスのうち、新プログラム
で使用されないアドレスについては、データ値が変更さ
れない。
【0056】よって、ECU1のプログラムを前のプロ
グラムに戻す必要が生じた場合に有利である。つまり、
ECU1側において、保存必要領域11a,25aのア
ドレスのうち、書き換えられた新プログラムで不使用の
アドレスには、前のプログラムで使用されていたであろ
うデータの値がそのまま格納されていることとなるた
め、そのアドレスについては、プログラムを前のプログ
ラムに戻す場合に、データ値を操作する必要が無くなる
からである。
【0057】また特に、本実施形態のプログラム書換装
置3では、ECU1の保存必要領域11a,25aか
ら、それまでの旧プログラムで使用されていたデータを
全て読み出して仮想メモリ37の退避用エリアに記憶す
るようにしているため、ECU1のプログラムを前のプ
ログラムに戻す必要が生じた場合に、その戻すべきプロ
グラムで使用されていた保存必要領域11a,25a内
のデータを確実且つ完璧に復元することができる。ま
た、仮想メモリ37に記憶されたデータを読み出して、
旧プログラムの実際の処理状態を検証することもでき
る。
【0058】その上、本実施形態のプログラム書換装置
3では、プログラムの書き換えを開始する前に、ECU
1の保存必要領域11a,25aからデータを読み出
し、プログラムの書き換えが完了してから、上記保存必
要領域11a,25へのデータ書き込みを行うようにし
ているため、万一、プログラムの書き換え中に不慮の事
態が発生して、ECU1側における保存必要領域11
a,25a内のデータが消えてしまったとしても、その
データを書き換え後の新プログラムで確実に使用できる
ように復元することができる。
【0059】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまで
もない。例えば、図5のS600では、仮想メモリ37
における復元用エリアの全データを、ECU1の保存必
要領域11a,25aにそっくりそのまま書き込むよう
にして良い。そして、この場合にも、ECU1の保存必
要領域11a,25aのアドレスのうち、新プログラム
で使用されないアドレスについては、データ値を変更し
ないようにするのであれば、図5のS300にて、EC
U1の保存必要領域11a,25aに格納されている全
てのデータをそっくりそのまま仮想メモリ37の退避用
エリアへコピーするようにし、更に、図5のS510で
否定判定した場合には、「仮想メモリ37の退避用エリ
アにて、その時の処理対象アドレスに書き込まれている
データを、仮想メモリ37の復元用エリアにおける同じ
アドレスにコピーする」という処理を追加すれば良い。
【0060】また、図5のS300では、ECU1の保
存必要領域11a,25aから、新プログラムで使用さ
れるデータだけを読み出して、仮想メモリ37の退避用
エリアに格納すようにしても良い。一方、上記実施形態
及び各変形例のプログラム書換装置3は、車載用の電子
制御装置だけでなく、他の用途の電子制御装置に対して
も全く同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のプログラム書換システムの全体構
成を表すブロック図である。
【図2】 ROM,RAM,及びEEPROMの記憶領
域を説明する説明図である。
【図3】 プログラム書換装置に設けられたデータベー
スを説明する説明図である。
【図4】 ECUで実行される処理を表すフローチャー
トである。
【図5】 プログラム書換装置で実行される処理を表す
フローチャートである。
【図6】 仮想メモリ及びプログラム書換装置の作用を
説明する説明図である。
【符号の説明】
1…ECU(電子制御装置)、3…プログラム書換装
置、5…検出器、7…入力処理回路、9,31…マイコ
ン、11…EEPROM、13…アクチュエータ、15
…出力回路、17,33…通信回路、21…CPU、2
3…ROM、25…RAM、35…データベース、37
…仮想メモリ、39…接続用コネクタ、41…通信ライ
ン、43…電源ライン、45…グランドライン、11
a,25a…保存必要領域、11b,25b…保存不要
領域、23a…書き換え可能領域、23b…書き換え不
可領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不揮発性のプログラム記憶領域に格納さ
    れたプログラムに従って所定の機能を果たすための処理
    を実行すると共に、特定のデータ記憶領域が、前記プロ
    グラム記憶領域に格納されるプログラムのバージョンに
    拘わらずその各バージョンのプログラムで継続して使用
    したいデータが格納される保存必要領域として設けられ
    た電子制御装置に接続され、該電子制御装置の前記プロ
    グラム記憶領域に格納されているプログラム(以下、旧
    プログラムという)を新たなプログラム(以下、新プロ
    グラムという)に書き換えるための処理を行うプログラ
    ム書換装置であって、 前記プログラム記憶領域内の旧プログラムを新プログラ
    ムへと書き換える際に、前記保存必要領域から、前記新
    プログラムでも使用されるデータを読み出し、その読み
    出した各データを、それらの前記保存必要領域における
    格納先アドレスが前記新プログラムに適合するように並
    べ替えて、前記保存必要領域に書き込むデータ復元手段
    を備えていること、 を特徴とするプログラム書換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプログラム書換装置に
    おいて、 前記データ復元手段は、 前記新プログラムで初めて前記保存必要領域に記憶され
    ることになった新たな種類のデータについては、そのデ
    ータが格納されるべき前記保存必要領域のアドレスに、
    該データの初期値を書き込むこと、 を特徴とするプログラム書換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のプログラ
    ム書換装置において、 前記データ復元手段は、 前記保存必要領域のアドレスのうち、前記新プログラム
    で使用されないアドレスについては、データ値を変更し
    ないこと、 を特徴とするプログラム書換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
    記載のプログラム書換装置において、 前記データ復元手段は、 前記保存必要領域から、前記旧プログラムで使用されて
    いたデータを全て読み出してメモリに記憶する共に、該
    メモリに記憶したデータの中から、前記新プログラムで
    も使用されるデータを選択し、その選択した各データ
    を、それらの前記保存必要領域における格納先アドレス
    が前記新プログラムに適合するように並べ替えて、前記
    保存必要領域に書き込むこと、 を特徴とするプログラム書換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れか1項に
    記載のプログラム書換装置において、 前記データ復元手段は、 前記プログラム記憶領域内のプログラムの書き換えが開
    始される前に、前記保存必要領域からのデータ読み出し
    を行い、前記プログラム記憶領域内のプログラムの書き
    換えが完了してから、前記保存必要領域へのデータ書き
    込みを行うこと、 を特徴とするプログラム書換装置。
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