JP2003255787A - 画像形成装置及びこれに用いられるユニット - Google Patents

画像形成装置及びこれに用いられるユニット

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JP2003255787A
JP2003255787A JP2002059772A JP2002059772A JP2003255787A JP 2003255787 A JP2003255787 A JP 2003255787A JP 2002059772 A JP2002059772 A JP 2002059772A JP 2002059772 A JP2002059772 A JP 2002059772A JP 2003255787 A JP2003255787 A JP 2003255787A
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forming apparatus
charging
image forming
cleaning
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Kotaro Kawasaki
浩太郎 川崎
Takeshi Koyanagi
剛 小柳
Mitsuhiro Shibata
充啓 柴田
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Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各消耗部品の交換作業の時間短縮、及び交換頻
度の削減を達成でき、しかも全体の品質が安定した画像
形成装置を提供する。 【解決手段】画像形成装置1は、消耗部品が組み込まれ
てユニット化された、帯電ユニット5、現像ユニット
6、転写ユニット7、クリーニングユニット8、及び定
着ユニット9を備えている。ここで各消耗部品の交換時
期の設定が同一となるように、相対的に寿命の短い消耗
部品が組み込まれた各ユニットに、その消耗部品の寿命
を延命させる延命手段を設け、各消耗部品が設定された
交換時期に達すると、各ユニットを全て新たなユニット
に交換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置及び
これに用いられるユニットに関し、特に、消耗部品が少
なくとも組み込まれたユニットを複数備えた画像形成装
置及びこれに用いられるユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やプリンタ等の画像形
成装置は、感光体ドラム表面を帯電させる帯電部、この
帯電部による帯電後光学部により形成された静電潜像に
トナーを付着させトナー像を形成する現像部、この現像
部により形成されたトナー像を用紙に転写する転写部、
この転写部によるトナー像転写後感光体ドラム表面に残
留するトナーを除去するクリーニング部、転写部により
転写されたトナー像を用紙上に定着させる定着部等を備
えている。
【0003】更に、上記の各部には、通常、画像形成装
置の使用に伴って劣化する消耗部品が装備されている。
その消耗部品の代表例としては、帯電部では、感光体ド
ラム表面を帯電させる帯電用放電ワイヤが、現像部で
は、トナーとキャリアからなる現像剤が、転写部では、
感光体ドラム表面からトナー像を用紙上に引き寄せる転
写用放電ワイヤが挙げられる。また、クリーニング部で
は、感光体ドラム表面におけるトナー像の最大形成幅以
上の領域で当接するクリーニングブレードの両側端部に
取り付けられて、感光体ドラム表面に圧接するシール部
材が、定着部では、用紙を通過させてトナー像を定着さ
せる一対からなる熱ローラ及び圧ローラが挙げられる。
【0004】ここで、これらの消耗部品は、ある程度劣
化が進行すると、急激に印刷画質の低下や用紙の搬送ト
ラブルを引き起こすため、適正なタイミングで新品に交
換される必要がある。一般に、帯電部や転写部の放電ワ
イヤは、放電を繰り返すにつれて表面にシリカ等が固着
することから、相対的に劣化が激しく寿命が短い。一
方、定着部の熱ローラ及び圧ローラは、負荷が小さいこ
とから相対的に劣化が緩やかで寿命が長い。
【0005】従って、各消耗部品は、それぞれ寿命が異
なって各寿命に応じた適正な交換時期が個々に設定され
ており、それぞれの交換時期に達すると、随時、取り外
されて新品に交換されるとともに、その新品は正常に作
動する状態に調整されることになる。この交換及び調整
作業は、極めて専門的な知識を必要とすることから、通
常は、販売メーカのメンテナンス専門の作業者(以下、
「サービスマン」と記すことがある)によりなされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各消耗部品は
その交換時期に達した消耗部品毎に随時交換されていく
ため、各消耗部品間での品質差の発生は避けられない。
つまり、ある消耗部品は新品である一方で、他のある消
耗部品は寿命末期であるという状況も生じ得る。従っ
て、画像形成装置全体としてみれば、印刷画質や用紙搬
送といった品質が不安定であるという問題がある。
【0007】また、各消耗部品の交換等の作業は、例え
サービスマンによるにしても複雑な作業であることには
変わりはなく、ある程度の長い作業時間を要するため、
その作業の間は画像形成装置を使用することができず、
ユーザに不便さを与えかねない。特に、上記したように
各消耗部品は交換時期に達した消耗部品毎に随時交換さ
れるので、画像形成装置全体としてみればその作業が頻
繁に生じ、ユーザにより不便さを与えるおそれがある。
一方、販売メーカにとっては、多数のサービスマンを育
成し配備しておかなければならないため、その費用の負
担を強いられている。
【0008】なお、各消耗部品の交換等の作業時間の短
縮や、サービスマンの育成・配備に関する費用の軽減を
図るため、例えば、各消耗部品が装備される各部をそれ
ぞれユニット化し、そのユニット毎に交換可能にするこ
とでその交換等の作業を簡易にする手法が考えられる
が、この手法では、各消耗部品が交換時期に達する毎に
随時交換されることには変わりはなく、画像形成装置全
体の品質が不安定であるという問題に対しては全く対処
できない。また、画像形成装置全体の品質の安定化を図
るため、例えば、ある消耗部品の交換時期に合わせて他
の消耗部品も全て一新する手法が考えられるが、この手
法では、他の消耗部品が交換時期に達しないままで交換
されることから、交換頻度が増しランニングコストが悪
化する。
【0009】そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてな
されたものであり、各消耗部品の交換作業の時間短縮、
及び交換頻度の削減を達成でき、しかも全体の品質が安
定した画像形成装置を提供することを目的とするもので
ある。また本発明の目的は、その画像形成装置に用いら
れ消耗部品が少なくとも組み込まれたユニットを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による画像形成装置は、消耗部品が少なくと
も組み込まれたユニットを複数備えた画像形成装置にお
いて、各消耗部品の交換時期の設定が同一となるよう
に、相対的に寿命の短い消耗部品が組み込まれた各ユニ
ットに、その消耗部品の寿命を延命させる延命手段を設
けており、各消耗部品が設定された交換時期に達する
と、各ユニットを全て新たなユニットに交換することを
特徴とする。
【0011】ここで、実用性を考慮すると、前記各ユニ
ットは、感光体ドラム表面を帯電させる帯電ユニット、
この帯電ユニットによる帯電後光学部により形成された
静電潜像にトナーを付着させトナー像を形成する現像ユ
ニット、この現像ユニットにより形成されたトナー像を
用紙に転写する転写ユニット、この転写ユニットによる
トナー像転写後感光体ドラム表面に残留するトナーを除
去するクリーニングユニット、転写ユニットにより転写
されたトナー像を用紙上に定着させる定着ユニット、の
うちの少なくとも2つであるとよい。
【0012】更に、各ユニットにはそれぞれに特有の消
耗部品が組み込まれているが、その中で代表的に寿命の
短い消耗部品の寿命を延命させる目的で、前記帯電ユニ
ットには、前記消耗部品として、前記感光体ドラム表面
を帯電させる帯電用放電ワイヤが組み込まれるととも
に、前記延命手段として、その帯電用放電ワイヤの表面
を清掃する帯電用ワイヤ清掃機構が設けられ、前記現像
ユニットには、前記消耗部品として、トナーとキャリア
からなる現像剤が貯留されるとともに、前記延命手段と
して、そのキャリアのコーティング層の摩滅を軽減すべ
くコーティング層が厚く又は硬く設定され、前記転写ユ
ニットには、前記消耗部品として、前記感光体ドラム表
面からトナー像を用紙上に引き寄せる転写用放電ワイヤ
が組み込まれるとともに、前記延命手段として、その転
写用放電ワイヤの表面を清掃する転写用ワイヤ清掃機構
が設けられ、前記クリーニングユニットには、前記消耗
部品として、前記感光体ドラム表面における前記トナー
像の最大形成幅以上の領域で当接するクリーニングブレ
ードの両側端部に取り付けられて、前記感光体ドラム表
面に圧接するシール部材が組み込まれるとともに、前記
延命手段として、そのシール部材からの圧接力を軽減す
べくシール部材が薄く設定され、前記定着ユニットに
は、前記消耗部品として、前記用紙を通過させて前記ト
ナー像を定着させる一対からなる熱ローラ及び圧ローラ
が組み込まれるとともに、前記延命手段として、その熱
ローラ及び圧ローラの表面を清掃する清掃機構が設けら
れることが好ましい。
【0013】また、前記目的を達成するユニットは、前
記のいずれかに記載の画像形成装置に用いられることを
特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら詳述する。図1は本実施形態の
画像形成装置の全体構造を示す縦断面図、図2は帯電ユ
ニットの上面図、図3は現像ユニットの拡大縦断面図、
図4は転写ユニットの上面図、図5はクリーニングユニ
ットの拡大縦断面図、図6は定着ユニットの縦断面図で
ある。なお、図中で同じ名称で同じ機能を果たす部分に
は同一の符号を付している。
【0015】図1に示すように、この画像形成装置1
は、反転現像により画像形成を行う複写機であって、大
きくは、一方向(図中のA方向)に回転する感光体ドラ
ム2、用紙を収納した複数の給紙カセット3、これら給
紙カセット3の各端部上方に配設され感光体ドラム2に
向けて用紙を供給する給紙ユニット4、感光体ドラム2
に対向するとともにその回転方向でこの順に配設された
帯電ユニット5、現像ユニット6、転写ユニット7、及
びクリーニングユニット8、その転写ユニット7から用
紙を受け入れる定着ユニット9、この定着ユニット9か
ら用紙を受け入れ画像形成装置1の外部に用紙を排出す
る排出部10、画像形成装置1の上部に配設され複写原
稿を搬送する原稿搬送部11、この原稿読取部11の下
部に配設され複写原稿の画像を読み取る原稿読取部12
から構成される。
【0016】このような構成のもとで、複写原稿は原稿
搬送部11により原稿読取部12に搬送されて、この原
稿読取部12によりその複写原稿の画像が読み取られ、
これとともに感光体ドラム2の表面は帯電ユニット5に
より一様に帯電させられる。次いで、原稿読取部12に
よって読み取られた画像に基づく光が、不図示の光学部
により感光体ドラム2の表面に照射されてその画像の静
電潜像が形成され、その後、現像ユニット6によりその
静電潜像にトナーを付着させトナー像が形成される。
【0017】更に、給紙カセット3に収納された用紙
は、給紙ユニット4により用紙供給経路21を経由して
感光体ドラム2と転写ユニット7との間に供給され、次
いで、この転写ユニット7により感光体ドラム2からト
ナー像が用紙上に引き寄せられて転写される。その後、
トナー像が転写された用紙は感光体ドラム2から分離さ
れて、用紙搬送経路22を経由して定着ユニット9に搬
送され、この定着ユニット9によりそのトナー像が用紙
上に定着される。そして、トナー像が定着された用紙は
用紙搬出経路23を経由し、排出部10により画像形成
装置1の外部に排出される。
【0018】一方、転写ユニット7によるトナー像転写
後、感光体ドラム2の表面に残留するトナーは、クリー
ニングユニット8により完全に除去される。そして、残
留トナーが除去された感光体ドラム2は、複数のLED
等で構成された不図示の除電部によりその表面の残留電
荷が除去され、帯電ユニット5に至る。
【0019】なお、13は手差し給紙トレイであり、ま
た14は両面複写用のスイッチバック部である。
【0020】ここで発明者らは、上述した目的を達成す
るため、定期的に交換が必要な消耗部品をユニットに組
み込みユニット毎交換可能にすることで交換作業の簡易
化を図るとともに、可能な限り多くのユニットを一度に
交換し一新することで画像形成装置全体の品質の安定化
を図り、併せて、従来150K(150,000枚)程
度とされていた最短の交換時期を500K(500,0
00枚)まで吊り上げることを目標に、相対的に寿命の
短い消耗部品の延命化を図った。つまり、帯電ユニット
5、現像ユニット6、転写ユニット7、クリーニングユ
ニット8、及び定着ユニット9は、詳細は後述するが、
相対的に寿命の短い消耗部品が組み込まれてユニット化
されており、更にこれらの交換時期が同一で且つ前記目
標に到達するよう延命させる工夫が施されている。
【0021】これらのユニットの構造について以下に詳
述する。帯電ユニット5は、図2に示すように、外形が
ハウジング50で構成され、このハウジング50内に
は、感光体ドラム2の表面と所定の間隔で対向するよう
に平行に延在する2本の放電ワイヤ51が設けられてい
る。これら放電ワイヤ51は、例えばタングステン製で
あって、図外の高圧電源部から高電圧が印加されること
により放電し、感光体ドラム2の表面を一様に帯電させ
る。
【0022】ここで、各放電ワイヤ51は、一般には寿
命の短い消耗部品であって、放電を繰り返すにつれその
表面にシリカ等が固着して放電性能が急速に劣化する。
そこでハウジング50には、各放電ワイヤ51の寿命を
前記目標まで延命すべく、それぞれの表面を定期的に自
動清掃する清掃機構が設けられている。この清掃機構と
しては従来からの技術が適用でき、本実施形態では、各
放電ワイヤ51の表面に弾性接触しながらそれぞれに沿
って往復移動するスポンジ等からなる清掃部材52が設
けられていて、これにより、各放電ワイヤ51の表面は
定期的に研磨されて清掃される。
【0023】また、ハウジング50内には、螺旋状突起
を有して各放電ワイヤ51と平行に延在する回動可能な
駆動軸53と、この駆動軸53の螺旋状突起と係合する
螺旋状溝を有するとともに、各清掃部材52を各放電ワ
イヤ51と弾性接触状態で支持する支持部材54と、が
設けられていて、図外のモータの駆動により駆動軸53
が回動し、この回動に応じて支持部材54とともに各清
掃部材52が各放電ワイヤ51に沿って往復移動するよ
うになっている。
【0024】次に、現像ユニット6は、図3に示すよう
に、外形がハウジング60で構成され、このハウジング
60内にはトナーとキャリアからなる現像剤(不図示)
が貯留されている。またハウジング60内には、感光体
ドラム2の表面と微小間隙を有して対向配置されるとと
もに、磁気によってトナーを吸着する回転可能なマグネ
ットローラ61と、このマグネットローラ61の表面に
吸着したトナーの厚さが均一になるように余剰の吸着ト
ナーを堰止める堰止部材62と、貯留されている現像剤
を撹拌するスパイラル状の撹拌用ローラ63と、図外の
マグネットローラ駆動モータに連結されマグネットロー
ラ61を回転させるマグネットローラ駆動ギヤ64及び
従動ギヤ65と、図外の撹拌用ローラ駆動モータに連結
され撹拌用ローラ63を回転させるための撹拌用ローラ
ギヤ66と、が設けられている。
【0025】このような構成のもとで、マグネットロー
ラ61は、マグネットローラ駆動モータの駆動により、
マグネットローラ駆動ギヤ64及び従動ギヤ65を介し
て図中のB方向に回動しながら表面にトナーを吸着し、
更に堰止部材62によりそのトナーの厚さが均一にされ
る。そして、マグネットローラ61の回動に同期して図
中のA方向に回動する感光体ドラム2の表面に形成され
た静電潜像にトナーを与えて付着させ、トナー像が形成
される。
【0026】ここで、現像剤中のキャリアは、一般には
寿命の短い消耗部品であって、撹拌用ローラ63と摺動
を繰り返すことから、表面のコーティング層が摩滅して
トナーの分散性能が劣化する。そこで、キャリアの寿命
を前記目標まで延命すべく、そのコーティング層の摩滅
が軽減されるように、コーティング層を厚く又は硬く設
定している。本実施形態では、そのコーティング層の厚
さが従来と比較して2〜2.5倍程度になっている。
【0027】次に、転写ユニット7は、図4に示すよう
に、外形がハウジング70で構成され、このハウジング
70内には、感光体ドラム2の表面と所定の間隔で対向
するように平行に延在する2本の放電ワイヤ71が設け
られている。これら放電ワイヤ71は、例えばタングス
テン製であって、図外の高圧電源部から高電圧が印加さ
れることにより放電し、感光体ドラム2の表面からトナ
ー像を用紙上に引き寄せる。これにより、トナー像が用
紙に転写される。
【0028】ここで、各放電ワイヤ71は、帯電ユニッ
ト5の放電ワイヤ51と同様、一般には寿命の短い消耗
部品であって、放電を繰り返すにつれ急速に劣化するた
め、その寿命を前記目標まで延命すべく、ハウジング7
0には、それぞれの表面を定期的に自動清掃する清掃機
構が設けられている。この清掃機構としては、上記した
帯電ユニット5と同様に、清掃部材72、駆動軸73、
及び支持部材74である。なお、ハウジング70の上面
には、用紙を安定して搬送するために、用紙を受けてガ
イドする傾斜リブを複数有したガイド部材75が設けら
れている。
【0029】次に、クリーニングユニット8は、図5に
示すように、外形がハウジング80で構成され、このハ
ウジング80内には、感光体ドラム2の表面におけるト
ナー像の最大形成幅以上の領域で、感光体ドラム2の回
転方向(図中の矢印A)に対してこの順に当接するファ
ーブラシ81及びクリーニングブレード82と、このク
リーニングブレード82の両側端部に取り付けられ、感
光体ドラム2の表面に圧接する起毛状のシール部材83
と、が設けられている。
【0030】このような構成のもと、トナー像転写後に
感光体ドラム2の表面に残留するトナーは、感光体ドラ
ム2の回転に伴って、先ずはファーブラシ81により拭
き取られ、更にクリーニングブレード82により掻き取
られて除去される。その際、クリーニングブレード82
の両側端部から一部のトナーがすり抜ける様相となる
が、この一部のトナーはシール部材83により漏れなく
拭き取られる。このようにして、感光体ドラム2の表面
の残留トナーは完全に除去される。
【0031】ここで、シール部材83は、一般には寿命
の短いアクリル製の消耗部品であって、感光体ドラム2
と摺動を繰り返すことから、表面が摩滅して拭取性能が
劣化する。特に、感光体ドラム2との相対位置が固定で
あることから、その初期厚さが厚いと、感光体ドラム2
に対する圧接力が高くなってその劣化が著しくなる。そ
こで、本実施形態では、シール部材83の寿命を前記目
標まで延命すべく、その圧接力が軽減されるように、シ
ール部材83の初期厚さを薄く設定している。
【0032】また、ファーブラシ81及びクリーニング
ブレード82により除去されたトナーは、ハウジング8
0内に無造作に堆積していくため、このトナーをハウジ
ング80内の所定の個所に集積させる目的で、スパイラ
ル状の集積ローラ84が設けられている。なお、15
は、感光体ドラム2の回転方向に対してシール部材83
の上流側に配設され、クリーニングユニット8とは別体
で複数のLED等を備えたシール部材用除電部であり、
このシール部材用除電部15は、感光体ドラム2の表面
の帯電を除去して静電吸引力を弱め、残存トナーを離脱
させ易くするという役割を果たす。
【0033】次に、定着ユニット9は、図6に示すよう
に、外形がハウジング90で構成され、このハウジング
90内には、内部に発熱体91を備え図中のC方向に回
転可能な熱ローラ92と、この熱ローラ92の下部でこ
れと加圧接触しつつ従動回転する圧ローラ93と、熱ロ
ーラ92及び圧ローラ93の接触部に向けて用紙をガイ
ドするガイド板94と、が設けられている。このような
構成のもと、トナー像が転写された用紙は、ガイド板9
4によりガイドされながら熱ローラ92及び圧ローラ9
3の接触部に搬送され、この熱ローラ92及び圧ローラ
93の回転によりその接触部を通過する。その際、用紙
上に転写されたトナーは、熱ローラ92及び圧ローラ9
3により加圧状態で熱融解され、用紙上に定着する。
【0034】ここで、熱ローラ92及び圧ローラ93
は、一般には寿命の短い消耗部品であって、定着を繰り
返すにつれそれぞれの表面にトナーや埃等が付着し劣化
する。特に熱ローラ92は、表面がトナー像と直接接触
することから、その劣化が著しい。そこでハウジング9
0には、熱ローラ92及び圧ローラ93の寿命を前記目
標まで延命すべく、それぞれの表面を自動清掃する清掃
機構が設けられている。
【0035】本実施形態では、熱ローラ92に対する清
掃機構として、熱ローラ92の上部でクリーニングペー
パ95を介して当接するウェブローラ96、ドラム状に
巻き取られた供給用のクリーニングペーパ95を装着し
た供給側ローラ97、この供給側ローラ97からウェブ
ローラ96を介したクリーニングペーパ95を巻き取っ
ていく巻取ローラ98が設けられていて、熱ローラ92
の表面はクリーニングペーパ95により拭き取られて清
掃される。他方、圧ローラ93に対する清掃機構とし
て、圧ローラ93の下部でこれと当接する表面が起毛状
のクリーニングローラ99が設けられていて、圧ローラ
93の表面はクリーニングローラ99により拭き取られ
て清掃される。
【0036】このようして、従来寿命が短いとされた各
消耗部品の交換時期を高めて、その交換時期を目標値で
ある500Kに一律設定し、各ユニットを同時に一新す
ることで、交換作業の簡易化、画像形成装置全体の品質
の安定化、及び交換頻度の削減を達成できる。
【0037】ところで、本実施形態では、給紙ユニット
4も併せて同時に一新している。これは、よりコストメ
リットを考慮して、交換作業の簡易化等を図るためであ
り、この給紙ユニット4には、送りローラや一対からな
る搬送ローラ等が組み込まれている。ここで給紙ユニッ
ト4は、単体では一般に200〜300K程度で交換さ
れるものであるが、複数の給紙カセット3を設けること
により、単体での使用頻度を分散して軽減できるため、
特に工夫を施さなくとも全体としての交換時期を目標値
である500Kまで高めることは、実質的に可能であ
る。
【0038】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
ず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可
能である。例えば、上記の実施形態では、給紙ユニット
4、帯電ユニット5、現像ユニット6、転写ユニット
7、クリーニングユニット8、及び定着ユニット9全て
の交換時期を同一に設定して、その全てを同時に交換し
ているが、これに限らず、これらのうちの一部のユニッ
トをその対象としても構わないし、またこれら以外のユ
ニットをその対象として組み合わせてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る画像形
成装置によれば、消耗部品が少なくとも組み込まれたユ
ニットを複数備えた画像形成装置において、各消耗部品
の交換時期の設定が同一となるように、相対的に寿命の
短い消耗部品が組み込まれた各ユニットに、その消耗部
品の寿命を延命させる延命手段を設けており、各消耗部
品が設定された交換時期に達すると、各ユニットを全て
新たなユニットに交換することを特徴とするため、各消
耗部品の交換作業はユニット毎で簡単に行える。従っ
て、その交換作業は、従来の消耗部品毎の交換及び調整
作業と比較して格段に時間短縮されるし、サービスマン
のような専門的な知識がなくとも行える。また、延命手
段により寿命の短い消耗部品を延命させて各消耗部品の
交換時期の設定を同一にし、その交換時期に合わせて全
ての消耗部品を一新するため、従来の随時の消耗部品毎
の交換等と比較して格段に交換頻度を削減できるし、画
像形成装置全体の品質も安定する。しかも、ユニット毎
に交換できるということは、簡単にリユースにも対応で
きるといえ、近年趨勢にあるリサイクル活動に対して極
めて有用である。
【0040】ここで、前記各ユニットが、感光体ドラム
表面を帯電させる帯電ユニット、この帯電ユニットによ
る帯電後光学部により形成された静電潜像にトナーを付
着させトナー像を形成する現像ユニット、この現像ユニ
ットにより形成されたトナー像を用紙に転写する転写ユ
ニット、この転写ユニットによるトナー像転写後感光体
ドラム表面に残留するトナーを除去するクリーニングユ
ニット、転写ユニットにより転写されたトナー像を用紙
上に定着させる定着ユニット、のうちの少なくとも2つ
であると、実用性に見合った画像形成装置を得ることが
できる。
【0041】更に、前記帯電ユニットには、前記消耗部
品として、前記感光体ドラム表面を帯電させる帯電用放
電ワイヤが組み込まれるとともに、前記延命手段とし
て、その帯電用放電ワイヤの表面を清掃する帯電用ワイ
ヤ清掃機構が設けられ、前記現像ユニットには、前記消
耗部品として、トナーとキャリアからなる現像剤が貯留
されるとともに、前記延命手段として、そのキャリアの
コーティング層の摩滅を軽減すべくコーティング層が厚
く又は硬く設定され、前記転写ユニットには、前記消耗
部品として、前記感光体ドラム表面からトナー像を用紙
上に引き寄せる転写用放電ワイヤが組み込まれるととも
に、前記延命手段として、その転写用放電ワイヤの表面
を清掃する転写用ワイヤ清掃機構が設けられ、前記クリ
ーニングユニットには、前記消耗部品として、前記感光
体ドラム表面における前記トナー像の最大形成幅以上の
領域で当接するクリーニングブレードの両側端部に取り
付けられて、前記感光体ドラム表面に圧接するシール部
材が組み込まれるとともに、前記延命手段として、その
シール部材からの圧接力を軽減すべくシール部材が薄く
設定され、前記定着ユニットには、前記消耗部品とし
て、前記用紙を通過させて前記トナー像を定着させる一
対からなる熱ローラ及び圧ローラが組み込まれるととも
に、前記延命手段として、その熱ローラ及び圧ローラの
表面を清掃する清掃機構が設けられていると、各ユニッ
トの中で代表する寿命の短い消耗部品の寿命を確実に延
命させることができ、各ユニットにおける各消耗部品の
交換時期を同一に設定できる。
【0042】また、本発明に係るユニットは、上記のい
ずれかの画像形成装置に用いられることを特徴とするの
で、上記の効果を有する画像形成装置に用いられ消耗部
品が少なくとも組み込まれたユニットを得ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である画像形成装置の
全体構造を示す縦断面図である。
【図2】 図1における帯電ユニットの上面図であ
る。
【図3】 図1における現像ユニットの拡大縦断面図
である。
【図4】 図1における転写ユニットの上面図であ
る。
【図5】 図1におけるクリーニングユニットの拡大
縦断面図である。
【図6】 図1における定着ユニットの拡大縦断面図
である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 感光体ドラム 3 給紙カセット 4 給紙ユニット 5 帯電ユニット 6 現像ユニット 7 転写ユニット 8 クリーニングユニット 9 定着ユニット 10 排出部 11 原稿搬送部 12 原稿読取部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/10 G03G 15/08 507L (72)発明者 柴田 充啓 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラミタ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 HB01 HB13 HB14 HB16 ZA07 2H033 AA23 BA51 BA54 BB01 CA19 2H077 AB02 AD02 AD06 AD13 AE06 EA03 FA12 GA03 GA04 GA17 2H134 GA01 GB02 HD01 JA02 KA28 KF08 KG01 KG04 KG05 KG06 KG07 KG08 KH15 KH16 2H200 FA02 GA23 GA45 GA59 GB02 GB12 GB25 HA12 HB04 HB11 HB37 JA02 KA02 KA07 LB02 LB08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消耗部品が少なくとも組み込まれたユニ
    ットを複数備えた画像形成装置において、 各消耗部品の交換時期の設定が同一となるように、相対
    的に寿命の短い消耗部品が組み込まれた各ユニットに、
    その消耗部品の寿命を延命させる延命手段を設けてお
    り、各消耗部品が設定された交換時期に達すると、各ユ
    ニットを全て新たなユニットに交換することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記各ユニットは、 感光体ドラム表面を帯電させる帯電ユニット、 この帯電ユニットによる帯電後光学部により形成された
    静電潜像にトナーを付着させトナー像を形成する現像ユ
    ニット、 この現像ユニットにより形成されたトナー像を用紙に転
    写する転写ユニット、 この転写ユニットによるトナー像転写後感光体ドラム表
    面に残留するトナーを除去するクリーニングユニット、 転写ユニットにより転写されたトナー像を用紙上に定着
    させる定着ユニット、 のうちの少なくとも2つであることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記帯電ユニットには、前記消耗部品と
    して、前記感光体ドラム表面を帯電させる帯電用放電ワ
    イヤが組み込まれるとともに、前記延命手段として、そ
    の帯電用放電ワイヤの表面を清掃する帯電用ワイヤ清掃
    機構が設けられ、 前記現像ユニットには、前記消耗部品として、トナーと
    キャリアからなる現像剤が貯留されるとともに、前記延
    命手段として、そのキャリアのコーティング層の摩滅を
    軽減すべくコーティング層が厚く又は硬く設定され、 前記転写ユニットには、前記消耗部品として、前記感光
    体ドラム表面からトナー像を用紙上に引き寄せる転写用
    放電ワイヤが組み込まれるとともに、前記延命手段とし
    て、その転写用放電ワイヤの表面を清掃する転写用ワイ
    ヤ清掃機構が設けられ、 前記クリーニングユニットには、前記消耗部品として、
    前記感光体ドラム表面における前記トナー像の最大形成
    幅以上の領域で当接するクリーニングブレードの両側端
    部に取り付けられて、前記感光体ドラム表面に圧接する
    シール部材が組み込まれるとともに、前記延命手段とし
    て、そのシール部材からの圧接力を軽減すべくシール部
    材が薄く設定され、 前記定着ユニットには、前記消耗部品として、前記用紙
    を通過させて前記トナー像を定着させる一対からなる熱
    ローラ及び圧ローラが組み込まれるとともに、前記延命
    手段として、その熱ローラ及び圧ローラの表面を清掃す
    る清掃機構が設けられたことを特徴とする請求項2に記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の画像
    形成装置に用いられることを特徴とするユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012068366A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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