JP2003255549A - 描画システム、情報処理装置、電子ビーム描画装置、基材の検査方法、その方法を実行するためのプログラム、プログラムを記録した記録媒体、描画方法、及び基材の製造方法 - Google Patents

描画システム、情報処理装置、電子ビーム描画装置、基材の検査方法、その方法を実行するためのプログラム、プログラムを記録した記録媒体、描画方法、及び基材の製造方法

Info

Publication number
JP2003255549A
JP2003255549A JP2002052768A JP2002052768A JP2003255549A JP 2003255549 A JP2003255549 A JP 2003255549A JP 2002052768 A JP2002052768 A JP 2002052768A JP 2002052768 A JP2002052768 A JP 2002052768A JP 2003255549 A JP2003255549 A JP 2003255549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
base material
quality
value
numerical value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002052768A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Horii
康司 堀井
Kazumi Furuta
和三 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2002052768A priority Critical patent/JP2003255549A/ja
Publication of JP2003255549A publication Critical patent/JP2003255549A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、振動に起因する描画の誤差による
基材の良品不良製品を識別することの可能な描画システ
ム、情報処理装置、電子ビーム描画装置、基材の検査方
法、その方法を実行するためのプログラム、プログラム
を記録した記録媒体、描画方法、及び基材の製造方法を
提供する。 【解決手段】 本発明の描画システムは、ビームにより
基材に対して描画を行う描画装置(3)と、描画装置に
よる振動ないしは外部からの振動を計測する振動計測装
置(500)と、振動計測装置にて計測された振動と、
前記基材に対するドーズ量に応じた前記振動による描画
位置ずれの影響度に基づいて、前記基材の描画の品質を
判定するように制御する品質判定制御装置(600)
と、含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、描画システム、情
報処理装置、電子ビーム描画装置、基材の検査方法、そ
の方法を実行するためのプログラム、プログラムを記録
した記録媒体、描画方法、及び基材の製造方法に関し、
特に、電子ビーム描画により描画された基材の品質を検
査するものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記録媒体として、例えばC
D、DVD等が広く使用されており、これらの記録媒体
を読み取る読取装置などの精密機器には、多くの光学素
子が利用されている。これらの機器に利用される光学素
子、例えば光レンズなどは、低コスト化並びに小型化の
観点から、ガラス製の光レンズよりも樹脂製の光レンズ
を用いることが多い。このような樹脂製の光レンズは、
一般の射出成形によって製造されており、射出成形用の
成形型も、一般的な切削加工によって形成されている。
【0003】また、光学素子などを含む基材の表面上に
所望の形状を描画加工するものとしては、光露光などの
手法を用いた露光装置などによって加工を行うことが行
われている。
【0004】さらに、昨今、前記基材の表面に所望の描
画パターンを形成するものとして、ステップ・アンド・
スキャン形の描画装置によりビームを用いて描画パター
ンの描画を行うことが試みられている。該描画装置は、
銃から放射されたビームをレンズで収束し偏向器で偏向
させることにより、所望のパターンを基材上に描画す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記パター
ンを描画する際には、描画装置の外部環境に通常的に発
生している微振動により、鏡筒内部に設置されている
銃、レンズ、偏向器、基材などの位置が相対的にずれる
ため、基材上でビームの位置ずれによる描画の誤差が生
じる。
【0006】ここで、描画装置に悪影響を及ぼす振動と
しては、例えば、描画装置を設置した建物の近くを走行
する車両や、周辺の建設工事による地盤振動、その建物
に設置された空調設備やエレベータ及びその他の機械の
作動によって発生する振動、それに、その建物内を人が
歩行することによって発生する振動等が挙げられる。
【0007】しかしながら、基材の描画パターンに対し
てサブミクロンオーダーの微細な加工寸法で、かつ、3
次元に形状変化するパターンが要求されるようになる
と、基材上の領域に応じてドーズ量が異なる場合が多
く、この領域によって前記振動の影響による描画の誤差
も異なり、不良製品の識別が困難であった。
【0008】特に、電子ビームによる描画ではこうした
微細加工が要求され、この問題は無視できない。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、振動に起因する描画
の誤差による基材の良品不良製品を識別することの可能
な描画システム、情報処理装置、電子ビーム描画装置、
基材の検査方法、その方法を実行するためのプログラ
ム、プログラムを記録した記録媒体、描画方法、及び基
材の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ビームにより基材に対し
て描画を行う描画装置と、前記描画装置に対する振動な
いしは外部からの振動を計測する振動計測装置と、前記
振動計測装置にて計測された振動と、前記基材に対する
ドーズ量に応じた前記振動による描画位置ずれの影響度
に基づいて、前記基材の描画の品質を判定するように制
御する品質判定制御装置と、を備えたことを特徴として
いる。
【0011】また、上記目的を達成するために、請求項
2に記載の発明は、前記品質判定制御装置は、前記基材
上を区分けした各描画領域のドーズ量に応じた振動によ
る影響度に基づいて、前記基材の描画の品質を判定する
ことを特徴としている。
【0012】また、上記目的を達成するために、請求項
3に記載の発明は、前記品質判定制御装置は、前記基材
上を区分けした各描画領域のドーズ量に応じた前記振動
による影響度に基づいて、各前記描画領域の各品質を各
々判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段によ
る各描画領域の各品質判定結果に基づいて、前記基材の
品質ランクを評価することで前記基材の品質を判定する
第2の判定手段と、を含むことを特徴としている。
【0013】また、上記目的を達成するために、請求項
4に記載の発明は、前記第1の判定手段は、前記基材上
の一面を区分けした各描画領域でのドーズ量と、前記振
動による描画位置ずれの影響度をランク付けした振動ラ
ンクの基準振動値との相関関係を定義した第1の相関テ
ーブルを格納した第1の格納手段と、前記振動計測装置
により計測された計測振動値と、前記第1の相関テーブ
ルの対応する描画領域の基準となる振動値とを比較演算
する第1の演算手段と、を含むことを特徴としている。
【0014】また、上記目的を達成するために、請求項
5に記載の発明は、前記第2の判定手段は、一つの基材
につき各前記描画領域毎に品質判定結果情報を対応させ
た第2の相関テーブルを格納した第2の格納手段と、前
記基材上の一面を区分けした各描画領域において、前記
振動による描画位置ずれの影響度をランク付けした振動
ランクに応じた不良個数と品質ランクとの相関関係を予
め定義した第3の相関テーブルを格納した第3の格納手
段と、前記第2の相関テーブルの品質判定結果情報に基
づいて、前記基材全体における全ての描画領域での不良
箇所を計数し、当該計数結果と、前記第3の相関テーブ
ルの基準となる計数結果とを比較演算する第2の演算手
段と、を含むことを特徴としている。
【0015】また、上記目的を達成するために、請求項
6に記載の発明は、前記第2の判定手段は、一つの基材
に対する最終的な品質ランクを付与することを特徴とし
ている。
【0016】また、上記目的を達成するために、請求項
7に記載の発明は、前記第1の相関テーブルは、3次元
形状に形状変化する基材上にブレーズ状の回折格子構造
を形成した際の描画領域の低ドーズにて描画される低ド
ーズ部に対して前記振動による影響度を第1の振動値に
対応させ、前記低ドーズ部より高い高ドーズにて描画さ
れる高ドーズ部に対して前記振動による影響度を前記第
1の振動値より小さい第2の振動値に対応させたテーブ
ルとし、前記第1の演算手段は、前記低ドーズ部に対応
する描画領域に対しては、前記振動計測装置により計測
された計測振動値と、前記第1の振動値とを比較演算
し、前記高ドーズ部に対応する描画領域に対しては、前
記計測振動値と前記第2の振動値とを比較演算すること
を特徴としている。
【0017】また、上記目的を達成するために、請求項
8に記載の発明は、前記第1の相関テーブルは、前記描
画領域のうち、前記基材の一面において描画されない非
描画部に対して、前記振動による影響度を前記第1の振
動値より大きい第3の振動値を対応させたテーブルと
し、前記第1の演算手段は、前記非描画部に対応する描
画領域に対しては、前記計測振動値と前記第3の振動値
とを比較演算することを特徴としている。
【0018】また、上記目的を達成するために、請求項
9に記載の発明は、前記第3の相関テーブルは、不良箇
所の計数値が前記高ドーズ部に対応する描画領域に対し
ては第1の数値以下となる場合を第1の品質ランクと
し、前記不良箇所の計数値が前記低ドーズ部に対応する
描画領域に対しては前記第1の数値より大きい第2の数
値以上となる場合を第2の品質ランクとしたテーブルと
し、前記第2の演算手段は、前記基材全体における全て
の描画領域での高ドーズ部における不良箇所の合計数値
と前記第1の数値とを比較演算し、全ての描画領域での
前記低ドーズ部における不良個所の合計数値と前記第2
の数値とを比較演算することを特徴としている。
【0019】また、上記目的を達成するために、請求項
10に記載の発明は、前記第3の相関テーブルは、不良
箇所の計数値が前記非描画部に対応する描画領域に対し
ては前記第2の数値と異なる第3の数値以上となり、か
つ、不良個所の計数値が前記低ドーズ部に対応する描画
領域に対しては前記第3の数値と異なる第4の数値以上
となる場合を第3の品質ランクとしたテーブルとし、前
記第2の演算手段は、前記基材全体における全ての描画
領域での非描画部における不良箇所の合計数値と前記第
3の数値とを比較演算し、全ての描画領域での前記低ド
ーズ部における不良個所の合計数値と前記第4の数値と
を比較演算することを特徴としている。
【0020】また、上記目的を達成するために、請求項
11に記載の発明は、前記各描画領域は、複数フィール
ドからなることを特徴としている。
【0021】また、上記目的を達成するために、請求項
12に記載の発明は、前記品質判定制御装置は、判定結
果に基づいて、描画の中止もしくは続行を決定する決定
手段をさらに有することを特徴としている。
【0022】また、上記目的を達成するために、請求項
13に記載の発明は、ビームにより基材を描画し、描画
部に対する振動ないしは外部からの振動を計測し、前記
基材に対する描画の品質を検査する処理を行う情報処理
装置であって、計測された振動と、前記基材に対するド
ーズ量に応じた前記振動による描画位置ずれの影響度に
基づいて、前記基材の描画の品質を判定するように制御
する品質判定制御手段を含むことを特徴としている。
【0023】また、上記目的を達成するために、請求項
14に記載の発明は、電子ビームを照射する電子ビーム
照射手段と、前記電子ビーム照射手段にて照射された電
子ビームの焦点位置を可変とするための電子レンズと、
前記電子ビームを照射することで描画される被描画面に
曲面部を有する基材を載置する載置台と、前記基材の曲
面部上に描画される描画位置を測定するための測定手段
と、前記測定手段にて測定された前記描画位置に基づ
き、前記電子レンズの電流値を調整して前記電子ビーム
の焦点位置を前記描画位置に応じて可変制御して前記基
材の曲面部の描画を行うように制御する制御手段と、前
記描画装置に対する振動ないしは外部からの振動を計測
した計測結果と、前記基材に対するドーズ量に応じた前
記振動による描画位置ずれの影響度に基づいて、前記基
材の描画の品質を判定するように制御する品質判定制御
手段と、を含むことを特徴としている。
【0024】また、上記目的を達成するために、請求項
15に記載の発明は、電子ビームを照射する電子ビーム
照射手段と、前記電子ビームを照射することで描画され
る被描画面に曲面部を有する基材を載置する載置台と、
前記載置台を駆動する駆動手段と、前記基材の曲面部上
に描画される描画位置を測定するための測定手段と、前
記測定手段にて測定された前記描画位置に基づき、前記
駆動手段により前記載置台を昇降させて、前記電子ビー
ム照射手段にて照射された電子ビームの焦点位置を前記
描画位置に応じて可変制御して、前記基材の曲面部の描
画を行うように制御する制御手段と、前記描画装置によ
る振動ないしは外部からの振動を計測した計測結果と、
前記基材に対するドーズ量に応じた前記振動による描画
位置ずれの影響度に基づいて、前記基材の描画の品質を
判定するように制御する品質判定制御手段と、を含むこ
とを特徴としている。
【0025】また、上記目的を達成するために、請求項
16に記載の発明は、ビームにより描画される基材に対
して、描画の品質を検査する基材の検査方法であって、
前記基材に対するドーズ量に応じた前記振動による描画
位置ずれの影響度に基づいて、前記基材の描画の品質を
判定するステップを含むことを特徴としている。
【0026】また、上記目的を達成するために、請求項
17に記載の発明は、ビームにより描画される基材に対
して、描画の品質を検査する基材の検査方法であって、
前記基材上を区分けした各描画領域のドーズ量に応じた
前記振動による影響度に基づいて、各前記描画領域の各
品質を各々判定する第1ステップと、前記判定による各
描画領域の各品質判定結果に基づいて、前記基材の品質
ランクを評価することで前記基材の品質を判定する第2
ステップと、を含むことを特徴としている。
【0027】また、上記目的を達成するために、請求項
18に記載の発明は、前記第1ステップは、前記基材上
の一面を区分けした各描画領域でのドーズ量と、前記振
動による描画位置ずれの影響度をランク付けした振動ラ
ンクの基準振動値との相関関係を定義した第1の相関テ
ーブルに基づいて、計測された計測振動値と、前記第1
の相関テーブルの対応する描画領域の基準となる振動値
とを比較演算することを特徴としている。
【0028】また、上記目的を達成するために、請求項
19に記載の発明は、前記第2ステップは、一つの基材
につき各前記描画領域毎に品質判定結果情報を対応させ
た第2の相関テーブルと、前記基材上の一面を区分けし
た各描画領域において、前記振動による描画位置ずれの
影響度をランク付けした振動ランクに応じた不良個数と
品質ランクとの相関関係を予め定義した第3の相関テー
ブルとに基づいて、前記第2の相関テーブルの品質判定
結果情報により前記基材全体における全ての描画領域で
の不良箇所を計数し、当該計数結果と、前記第3の相関
テーブルの基準となる計数結果とを比較演算することを
特徴としている。
【0029】また、上記目的を達成するために、請求項
20に記載の発明は、前記第2ステップは、一つの基材
に対する最終的な品質ランクを付与することを特徴とし
ている。
【0030】また、上記目的を達成するために、請求項
21に記載の発明は、前記第1の相関テーブルは、3次
元形状に形状変化する基材上にブレーズ状の回折格子構
造を形成した際の描画領域の低ドーズにて描画される低
ドーズ部に対して前記振動による影響度を第1の振動値
に対応させ、前記低ドーズ部より高い高ドーズにて描画
される高ドーズ部に対して前記振動による影響度を前記
第1の振動値より小さい第2の振動値に対応させたテー
ブルとし、前記第1ステップは、前記低ドーズ部に対応
する描画領域に対しては、前記振動計測装置により計測
された計測振動値と、前記第1の振動値とを比較演算
し、前記高ドーズ部に対応する描画領域に対しては、前
記計測振動値と前記第2の振動値とを比較演算すること
を特徴としている。
【0031】また、上記目的を達成するために、請求項
22に記載の発明は、前記第1の相関テーブルは、前記
描画領域のうち、前記基材の一面において描画されない
非描画部に対して、前記振動による影響度を前記第1の
振動値より大きい第3の振動値を対応させたテーブルと
し、前記第1ステップは、前記非描画部に対応する描画
領域に対しては、前記計測振動値と前記第3の振動値と
を比較演算することを特徴としている。
【0032】また、上記目的を達成するために、請求項
23に記載の発明は、前記第3の相関テーブルは、不良
箇所の計数値が前記高ドーズ部に対応する描画領域に対
しては第1の数値以下となる場合を第1の品質ランクと
し、前記不良箇所の計数値が前記低ドーズ部に対応する
描画領域に対しては前記第1の数値より大きい第2の数
値以上となる場合を第2の品質ランクとしたテーブルと
し、前記第2ステップは、前記基材全体における全ての
描画領域での高ドーズ部における不良箇所の合計数値と
前記第1の数値とを比較演算し、全ての描画領域での前
記低ドーズ部における不良個所の合計数値と前記第2の
数値とを比較演算することを特徴としている。
【0033】また、上記目的を達成するために、請求項
24に記載の発明は、前記第3の相関テーブルは、不良
箇所の計数値が前記非描画部に対応する描画領域に対し
ては前記第2の数値と異なる第3の数値以上となり、か
つ、不良個所の計数値が前記低ドーズ部に対応する描画
領域に対しては前記第3の数値と異なる第4の数値以上
となる場合を第3の品質ランクとしたテーブルとし、前
記第2ステップは、前記基材全体における全ての描画領
域での非描画部における不良箇所の合計数値と前記第3
の数値とを比較演算し、全ての描画領域での前記低ドー
ズ部における不良個所の合計数値と前記第4の数値とを
比較演算することを特徴としている。
【0034】また、上記目的を達成するために、請求項
25に記載の発明は、前記各描画領域は、複数フィール
ドからなることを特徴とすることが好ましい。
【0035】また、上記目的を達成するために、請求項
26に記載の発明は、前記判定ステップの前記判定結果
に基づいて、描画の中止もしくは続行を決定することを
特徴としている。
【0036】また、上記目的を達成するために、請求項
27に記載の発明は、上述のいずれか一項に記載の基材
の検査方法をコンピュータにおいて実行させるためのプ
ログラムを定義している。さらに、請求項28に記載の
発明では、コンピュータにより読み出し可能な、上述の
プログラムを記録した情報記録媒体を定義している。
【0037】また、上記目的を達成するために、請求項
29に記載の発明は、上述のいずれかに記載の検査方法
により得られた品質判定結果情報に基づいて、前記基材
に対するビーム描画の中断又は続行を決定するステップ
を有する描画方法を定義している。
【0038】また、上記目的を達成するために、請求項
30に記載の発明は、上述の描画方法を用いて基材を製
造する基材の製造方法であって、描画された前記基材を
現像し、現像された前記基材の表面で電鋳を行い、成型
用の金型を形成するステップを含むことを特徴としてい
る。
【0039】また、上記目的を達成するために、請求項
31に記載の発明は、前記成型用の金型を用いて成型基
材を形成するステップを有することを特徴としている。
【0040】また、上記目的を達成するために、請求項
32に記載の発明は、前記成型基材を、光学素子として
形成することを特徴としている。
【0041】また、上記目的を達成するために、請求項
33に記載の発明は、前記光学素子をレンズとして形成
することを特徴としている。
【0042】さらに、上記目的を達成するために、請求
項34に記載の発明は、前記描画システムにおいて、前
記描画装置は電子ビームにより描画を行うことを特徴と
している。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
の一例について、図面を参照して具体的に説明する。
【0044】[第1の実施の形態] (システムの全体構成)先ず、本実施の形態の描画シス
テムの全体の概略構成について、図1を参照して説明す
る。図1は、本実施の形態の描画システムの全体の概略
構成の一例を示す説明図である。
【0045】本実施の形態の描画システム1は、図1に
示すように、例えば3次元形状に形状変化する基材に対
して電子ビームを照射することにより基材の描画を行う
3次元加工可能な電子ビーム描画装置等の描画装置3
と、外部からの振動を検出して計測を行うための振動計
測装置500と、前記振動計測装置500での振動計測
結果に基づいて、前記基材に対する描画結果の品質を判
定制御する品質判定制御装置600と、を含んで構成さ
れている。
【0046】品質判定制御装置600は、予め品質判定
に必要な各演算に利用するための基準となるリファレン
スデータを記憶した第1の記憶手段601と、前記基材
の品質の判定結果を記憶した第2の記憶手段602と、
前記振動計測装置500での振動計測結果と、前記第1
の記憶手段601のリファレンスデータとに基づいて、
前記基材に対する品質の良否の判定に関する演算を行
い、当該判定結果を前記第2の記憶手段602に対して
記憶するように制御する演算部603と、を含んで構成
されている。
【0047】品質判定制御装置600は、品質判定を行
うために必要な各種の演算を行うことが可能な情報処理
装置であり、描画装置3や振動計測装置500との間で
(ネットワークないしは各種ボードを介して)情報の授
受が可能であって、前記品質判定やそれに伴う各種の演
算を行うためのプログラムや各種制御プログラムが搭載
可能なコンピュータ機器であれば、デスクトップ、ラッ
プトップコンピュータ、サーバー、ミニコンピュータ、
メインフレーム、コンピュータ機能を有するボード、マ
イコン、モバイル、ページャ、その他無線・有線通信機
能を有する情報機器、携帯電話端末・パームコンピュー
タ・PDA、またはこれに類するコンピュータなどいか
なるコンピュータでもよく、移動式・固定式を問わな
い。
【0048】なお、品質判定制御装置600は、図示し
ないが、種々の情報等を表示するための表示手段(スク
リーン)、この表示手段の表示画面上にデータを入力す
るための操作入力手段、データを送受信するための送受
信手段、これらの制御を司るCPU等の制御手段などを
有している。これらの各手段の構成は、種々のハードウ
エア及びソフトウエアの組み合わせによって実現できる
よう構成される。
【0049】ハードウエア構成の具体例としては、図示
しないが、通信機能の制御を行う通信用インターフェー
ス、ハードディスク等の記憶装置、描画装置ないしは振
動計測装置からのデータ入出力を行う入出力インターフ
ェース、及びそれらの制御を司る中央演算処理装置(C
PU)等が挙げられる。
【0050】前記品質判定制御装置600は、前記振動
計測装置500にて計測された振動と、基材に対するド
ーズ量に応じた前記振動による描画位置ずれの影響度に
基づいて、基材の描画の品質を判定するように制御する
ものであって、より詳細には、基材上を区分けした各描
画領域のドーズ量に応じた振動による影響度に基づい
て、前記基材の描画の品質を判定する。
【0051】第1の記憶手段601に格納されるリファ
レンスデータとしては、例えば、基材上の一面を区分け
した各描画領域(複数フィールドないしは1フィールド
からなる単位領域)でのドーズ量と、振動ランクとの相
関関係を定義した描画領域―振動ランク相関テーブルな
るリファレンスデータ、振動ランクに応じた不良個所の
カウント数と品質ランクとの相関関係を予め定義した不
良個数―品質ランク相関情報なるリファレンスデータな
どを格納することが好ましい。
【0052】第2の記憶手段602に格納される判定結
果の情報としては、ある一つの基材につき各描画領域毎
に品質判定結果情報を対応させた描画領域―品質判定結
果相関情報、基材毎の最終的な品質ランク情報などを格
納することが好ましい。
【0053】演算部603は、描画時のドーズ量に応じ
て区分けした各描画領域に対して振動値に応じた振動ラ
ンクを持たせ、各描画領域の描画完了後に前記振動ラン
クに応じた不良箇所をカウントし、規定に応じて品質ラ
ンク分けをする処理に関する各種演算を行う。
【0054】より詳細には、演算部603は、振動計測
装置500により計測された振動計測結果、すなわち振
動の大きさに基づいて、第1の記憶手段601のリファ
レンスデータ(各描画領域でのドーズ量と、振動ランク
との相関関係を定義した描画領域―振動ランク相関テー
ブル、品質判定基準テーブル)を参照し、当該描画領域
の計測振動値が基準となる振動値を越えたか否かを比較
判定する。そして、演算部603は、このように各描画
領域毎に品質判定結果情報を対応させて、描画領域―品
質判定結果相関情報として所定の記憶領域、例えば第2
の記憶手段602に一時格納する。さらに、演算部60
3は、前記描画領域―品質判定結果相関情報を参照しつ
つ、基材全体におけるすべての描画領域での不良箇所を
カウントし、当該カウント結果と、基準となる不良個数
―品質ランク相関情報を参照して得られたカウント数と
を比較しつつ、品質ランクの判定を行う。
【0055】つまり、各描画領域(複数フィールドない
しは1フィールドからなる単位領域)を描画して、各描
画領域毎に良、不良の品質判定処理を行い、そして、各
描画領域での各品質判定結果に基づいて、一つの基材に
対する最終的な品質ランクを付与し良品、不良品識別判
定を行う。
【0056】(リファレンスデータについて)この点に
ついてさらに詳述するために、先ず、第1の記憶手段6
01に格納されるリファレンスデータの内容について、
図3(A)〜(C)を参照して説明する。
【0057】図3(A)には、基材上の一面を区分けし
た各描画領域(複数フィールドないしは1フィールドか
らなる単位領域)でのドーズ量と、振動ランクとの相関
関係を定義した描画領域―振動ランク相関テーブルなる
リファレンスデータが開示されてる。また、図3(B)
には、振動ランクに応じた不良個所のカウント数と品質
ランクとの相関関係を予め定義した不良個数―品質ラン
ク相関情報なるリファレンスデータが開示されている。
【0058】ここで先ず、基材上に描画される平面を区
分けした各描画領域(単位領域ないしは描画部)の描画
領域情報S11、S21、S31、・・・を持たせる。
【0059】例えば、図3(C)に示す基材5の曲面部
5aの裾野部5bの領域は、描画されない領域であるの
で、描画領域は非描画部である描画領域情報S11が割
り当てられる。同様に、図3(C)に示した描画領域の
大きさに従えば、裾野部5bは、S11、S12、S1
3、・・・と描画領域情報が割り当てられる。
【0060】また、基材5の曲面部5aのブレーズ6の
傾斜面の先端部である低ドーズ部においては、描画領域
に対して描画領域情報S21が割り当てられる。同様
に、図3(C)に示した描画領域の大きさに従えば、低
ドーズ部は、S21、S22、S23、・・・と描画領
域情報が割り当てられる。
【0061】さらに、基材5の曲面部5aのブレーズ6
の傾斜面の溝部領域である高ドーズ部においては、描画
領域に対して描画領域情報S31が割り当てられる。同
様に、図3(C)に示した描画領域の大きさに従えば、
低ドーズ部は、S31、S32、S33、・・・と描画
領域情報が割り当てられる。
【0062】もちろん、他のブレーズの低ドーズ部に対
しては、別の描画領域情報(番号)S41等が割り当て
られる。
【0063】このようにして、区分けされた各描画領域
に対してS11、S12、・・、S21、S22、・
・、S31、S32、・・・などの領域番号を意味する
描画領域情報を割り当てて各領域を識別できるようにす
る。
【0064】次に、以上の各描画領域に対して、振動に
よる影響度に応じた「振動ランク」を対応させる。例え
ば、高ドーズで描画される高ドーズ部では、外部の振動
による描画の誤差が生じやすく振動の影響度が大きいた
め、言い換えれば、振動が小さくても影響するため、振
動の大きさが「小」(例えば特定の振動値X3)に相当
する振動ランク「3」を対応させる。
【0065】一方、低ドーズで描画される低ドーズ部で
は、外部の振動による描画の誤差が生じにくく振動の影
響度が小さいため、言い換えれば、振動が小さい場合に
は影響しないが中位ではある程度影響するので、振動の
大きさが「中」(例えば特定の振動値X2)に相当する
振動ランク「2」を対応させる。
【0066】また、描画されない非描画部では、振動が
かなり大きい場合になって初めて影響するので、振動の
大きさが「小」(例えば特定の振動値X1)に相当する
振動ランク「1」を対応させる。
【0067】つまり、図3(A)に示すように、非描画
部では振動大、低ドーズ部では振動中、高ドーズ部では
振動小等と対応させることとなる。この際、第1の記憶
手段601にリファレンスデータとして記憶する場合に
は、描画領域(描画領域情報)S11では振動ランク
「1」の振動値X1、描画領域(描画領域情報)S21
では振動ランク「2」の振動値X2、描画領域(描画領
域情報)S31では振動ランク「3」の振動値X3(た
だし、X1>X2>X3)、・・という具合に格納され
る。
【0068】このようにして、各描画領域でのドーズ量
と、振動ランクとの相関関係を定義した描画領域―振動
ランク相関テーブルなるリファレンスデータを予め作成
しておき、第1の記憶手段601に格納登録しておく。
なお、本実施の形態の図3(A)に示すデータ形成例に
おいては、単に「非描画部」、「低ドーズ部」、「高ド
ーズ部」なる概念分けをした場合を例示したが、勿論こ
れに限らず、任意の各描画領域の任意のドーズ量に応じ
て振動の影響度との対応関係を定義しておいてもよいこ
とは言うまでもない。この場合も、前記描画領域情報S
11、・・のように各描画領域毎に複数の各振動ランク
1、2、3、・・・を対応させることにより識別を行う
ことができる。
【0069】次に、演算部603は、描画装置3にて描
画された基材上の特定の描画領域の描画領域情報と、振
動計測装置500により計測された振動計測結果、すな
わち振動の大きさに基づいて、第1の記憶手段601の
リファレンスデータ(各描画領域でのドーズ量と、振動
ランクとの相関関係を定義した描画領域―振動ランク相
関テーブル、品質判定基準テーブル)を参照し、当該描
画領域の計測振動値が基準となる振動値を越えたか否か
を比較判定する。
【0070】例えば、描画装置3により取得された基材
上の特定の描画領域S31を描画した場合であって、振
動計測装置500の振動計測結果の振動値がX4である
場合には、演算部603は、リファレンスデータを参照
して描画領域S31に対応する基準の振動値X3の情報
を取得し、この基準の振動値X3と前記計測結果の振動
値X4とを比較し、X3>X4である場合には、振動の
影響がないために品質「良」と判定し、X3<X4であ
る場合には、品質「不良」と判定する。
【0071】そして、このように各描画領域毎に品質判
定結果情報を対応させて、描画領域―品質判定結果相関
情報として所定の記憶領域に一時格納する。
【0072】例えば、描画領域(描画領域情報)S31
では不良、描画領域(描画領域情報)S32では良、描
画領域(描画領域情報)S33では良、・・・、描画領
域(描画領域情報)S11では良、描画領域(描画領域
情報)S12では良、・・・、描画領域(描画領域情
報)S21では良、描画領域(描画領域情報)S21で
は良、・・・という具合である。なお、実際のデータ上
は、例えば、良は0、不良は1として格納される。
【0073】ところで、最終的な品質判定に関する情報
は、図3(B)に示すように、小に対応する描画領域の
不良個所のカウント数が2以下であれば、品質ランク
A、中が3以上であれば品質ランクB、大が3、中が2
以上であれば品質ランクCという具合に、振動ランクに
応じた不良個所のカウント数と品質ランクとの相関関係
を予め定義した不良個数―品質ランク相関情報を前記リ
ファレンスデータとして第1の記憶手段601に格納し
ておく。なお、この図の定義例は一例であって、これに
限定されるものではない。
【0074】そして、すべての描画が終了すると、演算
部603は、前記描画領域―品質判定結果相関情報を参
照しつつ、基材全体におけるすべての描画領域での不良
箇所をカウントし、当該カウント結果と、基準となる不
良個数―品質ランク相関情報を参照して得られたカウン
ト数とを比較しつつ、品質ランクの判定を行う。
【0075】例えば、振動が小さい振動ランクが3の描
画領域の不良個所が1箇所のみであり、振動が中くらい
の振動ランクが2の描画領域の不良個所が0箇所、振動
が大きい振動ランクが1の描画領域の不良個所が0箇所
である場合には、品質ランクはAとなる。
【0076】(電子ビーム描画装置について)次に、前
提となる描画装置3の一例である、「電子ビーム描画装
置」の構成について概略説明することとする。以下に、
構成の一例を図2に示す。図2は、本実施の形態の電子
ビーム描画装置の全体の概略構成を示す説明図である。
【0077】本実施形態例の描画装置3は、図2に示す
ように、大電流で高解像度の電子線プローブを形成して
高速に電子ビームを描画対象の基材5上を走査するもの
であり、高解像度の電子線プローブを形成し、電子ビー
ムを生成してターゲットに対してビーム照射を行う電子
ビーム生成手段である電子銃12と、この電子銃12か
らの電子ビームを通過させるスリット14と、スリット
14を通過する電子ビームの前記基材5に対する焦点位
置を制御するための電子レンズ16と、電子ビームが出
射される経路上に配設された仕切弁18・ブランキング
補正用のコイル19と、電子ビームを偏向させることで
ターゲットである基材2上の走査位置等を制御する偏向
器20と、非点補正を行うための電子レンズ22と、対
物レンズ23と、を含んで構成されている。なお、これ
らの各部は、鏡筒10内に配設されて電子ビーム出射時
には真空状態に維持される。
【0078】電子レンズ16は、高さ方向に沿って複数
箇所に離間して設置される各コイル17a、17b、1
7cの各々の電流値によって電子的なレンズが複数生成
されることで各々制御され、電子ビームの焦点位置が制
御される。
【0079】さらに、描画装置3は、描画対象となる基
材2を載置するための載置台であるXYZステージ30
と、このXYZステージ30上の載置位置に基材2を搬
送するための搬送手段であるローダ40と、XYZステ
ージ30上の基材5の表面の基準点を測定するための測
定手段である測定装置80と、XYZステージ30を駆
動するための駆動手段であるステージ駆動手段50と、
ローダを駆動するためのローダ駆動装置60と、鏡筒1
0内及びXYZステージ30を含む筐体11内を真空と
なるように排気を行う真空排気装置70と、基材5への
電子ビームの照射に基づいて発生した例えば2次電子を
検出して描画等を観察するための2次電子検出器91
と、XYZステージ30の微小電流を計測する微小電流
計92と、これらの制御を司る制御手段である電気操作
排気制御系101・描画制御系120と、各種コンピュ
ータを備えた制御用の情報処理ユニット180と、不図
示の電源等を含んで構成されている。
【0080】なお、前記2次電子検出器91に変えて電
子顕微鏡等の観察系を備えたり、不図示の他の観察光学
系備えたりしてもよく、これらを利用して基材の状態を
観察してもよい。
【0081】測定装置80は、基材5の高さ位置を検出
するためのものであり、基材5に対してレーザーを照射
することで基材5を測定する第1のレーザー測長器82
と、第1のレーザー測長器82にて発光されたレーザー
光(第1の照射光)が基材5を反射し当該反射光を受光
する第1の受光部84と、前記第1のレーザー測長器8
2とは異なる照射角度から照射を行う第2のレーザー測
長器86と、前記第2のレーザー測長器86にて発光さ
れたレーザー光(第2の照射光)が基材5を反射し当該
反射光を受光する第2の受光部88と、を含んで構成さ
れている。
【0082】ステージ駆動手段50は、XYZステージ
30をX方向に駆動するX方向駆動機構51と、XYZ
ステージ30をY方向に駆動するY方向駆動機構52
と、XYZステージ30をZ方向に駆動するZ方向駆動
機構53と、XYZステージ30をθ方向に駆動するθ
方向駆動機構54と、を含んで構成されている。なお、
この他、Y軸を中心とするα方向に回転駆動可能なα方
向駆動機構55、X軸を中心とするψ方向に回転駆動可
能なψ方向駆動機構56を設けて、ステージをピッチン
グ、ヨーイング、ローリング可能に構成してもよい。こ
れによって、XYZステージ30を3次元的に動作させ
たり、アライメントを行うことができる。
【0083】電気操作排気制御系101は、電子銃12
に電源を供給する電子銃電源部での電流、電圧などを調
整制御するTFE電子銃制御部102と、電子レンズ1
6(複数の各電子的なレンズを各々)を動作させるため
のレンズ電源部での各電子レンズに対応する各電流を調
整制御して電子銃の軸合わせを制御する電子銃軸合わせ
制御部103と、電子レンズ16(複数の各電子的なレ
ンズを各々)の各レンズに対応する各電流を調整制御す
る集束レンズ制御部104と、非点補正用のコイル22
を制御するための非点補正制御部105と、対物レンズ
23を制御するための対物レンズ制御部106と、偏向
器20に対して基材2上の走査を行う際のスキャン信号
を発生せしめるスキャン信号発生部108と、2次電子
検出器91からの検出信号を制御する2次電子検出制御
部111と、2次電子検出制御部111からの検出信号
に基づいてイメージ信号を表示するための制御を行うイ
メージ信号表示制御部112と、真空排気装置70の真
空排気を制御する真空排気制御回路113と、これら各
部の制御並びに微小電流計92の制御を司る制御部11
4と、を含んで構成される。
【0084】描画制御系120は、偏向器20にて成形
方向の偏向を行う成形偏向部122aと、偏向器20に
て副走査方向の偏向を行うための副偏向部122bと、
偏向器20にて(主)走査方向の偏向を行うための主偏
向部122cと、成形偏向部122aを制御するために
デジタル信号をアナログ信号に変換制御する高速D/A
変換器124aと、副偏向部122bを制御するために
デジタル信号をアナログ信号に変換制御する高速D/A
変換器124bと、主偏向部122cを制御するために
デジタル信号をアナログ信号に変換制御する高精度D/
A変換器124cと、を含んで構成される。
【0085】また、描画制御系120は、第1のレーザ
ー測長器82のレーザー照射位置の移動及びレーザー照
射角の角度等の制御を行う第1のレ−ザー測定制御回路
131と、第2のレーザー測長器86のレーザー照射位
置の移動及びレーザー照射角の角度等の制御を行う第2
のレ−ザー測定制御回路132と、第1のレーザー測長
器82でのレーザー照射光の出力(レーザーの光強度)
を調整制御するための第1のレーザー出力制御回路13
4と、第2のレーザー測長器86でのレーザー照射光の
出力を調整制御するための第2のレーザー出力制御回路
136と、第1の受光部84での受光結果に基づき、測
定結果を算出するための第1の測定算出部140と、第
2の受光部88での受光結果に基づき、測定結果を算出
するための第2の測定算出部142と、ステージ駆動手
段50を制御するためのステージ制御回路150と、ロ
ーダ駆動装置60を制御するローダ制御回路152と、
上述の第1、第2のレーザー測定制御回路131、13
2・第1、第2のレーザー出力制御回路134、136
・第1、第2の測定算出部140、142・ステージ制
御回路150・ローダ制御回路152を制御する機構制
御回路154と、を含んで構成される。
【0086】さらに、描画制御系120は、コイル19
での電流値を制御することで一の描画ラインから次の描
画ラインまでのブランキング区間であるビームブランキ
ングを制御するビームブランキング制御部161と、描
画フィールドを制御するためのフィールド回転制御部1
62と、描画パターンに応じた各種描画モード(円+ラ
スタ等)を組み合わせて利用する等を制御するマルチモ
ード制御部(不図示)と、基材2上に電子ビームをラス
タスキャン(走査)するように制御するためのラスタス
キャン制御部164と、円パターンを描画するように制
御する円パターン制御部(不図示)と、オングストロー
ムパターンを描画するように制御するオングストローム
パターン制御部(不図示)と、各種偏向を制御するEB
偏向制御部167と、2次電子検出器91に関連するビ
デオアンプ168と、基準クロックに基づいて各種制御
信号(パルス信号)を生成制御するためのマスタークロ
ックカウント部171と、情報処理ユニット180から
の情報を各部に適合する形の制御信号とするための制御
を行う制御系300と、これら各部への制御信号の入出
力を制御するCPGインターフェース169と、を含ん
で構成される。
【0087】情報処理ユニット180は、各種情報を操
作入力するためのキーボード・マウス・トラックボール
等からなる操作入力部158と、通常描画などのモード
切換ないしはモード設定等の各種設定・基材2の表面状
態や断層像(基材の特定箇所の各断面)、走査像などの
モニタや3次元グラフィック画像等の表示・各種描画の
シミュレーション等の各種ソフトウエアの表示等各種表
示が可能なディスプレイ等の表示部182と、入力され
た情報や各種制御を行うための制御プログラムなどの各
種プログラム・測定結果・補正テーブル・各種ソフトウ
エア等や他の複数の情報を記憶するための記憶手段であ
るハードディスク183と、外部記録媒体であるMO1
84などに記録された情報をリードライト可能な装置
(符号なし)と、各種情報を印字出力可能な印刷手段な
いしは画像形成可能な画像形成装置であるプリンタ18
5と、これらの制御を司るホストコンピュータである制
御部186と、を含んで構成されている。
【0088】また、本実施形態の電子ビーム描画装置1
では、操作入力部181などを含むいわゆる「操作系」
ないしは「操作手段」においては、アナログスキャン方
式、デジタルスキャン方式の選択、基本的な形状の複数
の各描画パターンの選択等の各種コマンドの選択等の基
本的な操作が可能となっていることは言うまでもない。
【0089】ハードディスク183(ディスク装置)に
は、例えば、描画パターンに関する情報や、描画ソフト
ウエア(専用CAD)191、描画パターンや基材2の
3次元形状を設計するための一般的な3次元CAD機能
を有するソフトウエアであるCAD192や、このCA
D192にて作成された例えばファイル形式を前記専用
の描画ソフトウエア191にて読み込めるファイル形式
にフォーマット変換(コンバート)するためのフォーマ
ット変換ソフトウエア193などを記憶させておくこと
が好ましい。なお、記憶手段としては、例えば、半導体
メモリなどの記憶装置の一領域として形成してもよい。
【0090】制御部186は、基材5やその走査像等を
観察認識するための各種画像処理を行う画像処理部18
6aを含んで構成される。
【0091】画像処理部186bは、例えば2次電子検
出器91からの検出信号を受け取って2次電子検出制御
部111およびイメージ信号表示制御部112を介して
画像データを形成する。さらに、特定箇所を表示するた
めに、各画像データおよび位置データに基づいて、例え
ば画像等を表示部182に表示するよう処理する。この
際、画像処理部186bは、前記画像データから、任意
のX、Y、Z座標のデータを読み出し、所望の視点から
見た立体的な画像を表示部182に表示可能としてもよ
い。また、該画像データに対して、輝度の変化による輪
郭抽出などの画像処理を行い、電子ビームによって形成
された孔、線など、基材の表面の特徴的な部分の大きさ
や位置を認識し、XYZステージ30が基材2を所望の
位置に配されているか否かや、電子ビームによって、所
望の大きさの孔、線が基材2に形成されたか否かを判定
できようにしてよい。
【0092】制御部186は、操作入力部181の指
示、あるいは、画像データなどに基づいて、各部へ各種
条件を設定する。さらに、操作入力部181などから入
力される使用者の指示などに応じて、XYZステージ3
0および電子ビーム照射のための各部を制御できる。
【0093】また、上記制御部186は、2次電子検出
器制御部111によってデジタル値に変換された2次電
子検出器91からの全ての検出信号を受け取る。該検出
信号は、電子ビームが走査している位置、すなわち、電
子ビームの偏向方向に応じて変化する。したがって、偏
向方向と該検出信号とを同期させることにより、電子ビ
ームの各走査位置における基材の表面形状を検出でき
る。制御部186は、これらを走査位置に対応して再構
成して、基材の表面の画像データを表示部182上に表
示できる。
【0094】上述のような構成を有する電子ビーム描画
装置1において、ローダ40によって搬送された基材2
ないしは測定用基材がXYZステージ30上に載置され
ると、真空排気装置70によって鏡筒10及び筐体11
内の空気やダストなどを排気したした後、電子銃12か
ら電子ビームが照射される。
【0095】使用者は、例えば、操作入力部181など
を用いて、例えば描画領域、描画時間、電圧値等の描画
の条件設定を指定することが好ましい。
【0096】描画が開始されると、電子銃12から照射
された電子ビームは、電子レンズ16を介して偏向器2
0により偏向され、偏向された電子ビームB(以下、こ
の電子レンズ16を通過後の偏向制御された電子ビーム
に関してのみ「電子ビームB」と符号を付与することが
ある)は、XYZステージ30上の基材2の表面、例え
ば曲面部(曲面)2a上の描画位置に対して照射される
ことで描画が行われる。
【0097】この際に、測定装置80によって、基材5
上の描画位置(描画位置のうち少なくとも高さ位置)、
もしくは後述するような基準点の位置が測定され、電気
操作制御系101・描画制御系120は、当該測定結果
に基づき、電子レンズ16のコイル17a、17b、1
7cなどに流れる各電流値などを調整制御して、電子ビ
ームBの焦点深度の位置、すなわち焦点位置を制御し、
当該焦点位置が前記描画位置となるように移動制御され
る。
【0098】あるいは、測定結果に基づき、電気操作制
御系101・描画制御系120は、ステージ駆動手段5
0を制御することにより、前記電子ビームBの焦点位置
が前記描画位置となるようにXYZステージ30を移動
させる。
【0099】また、本例においては、電子ビームの制
御、XYZステージ30の制御のいずれか一方の制御に
よって行っても、双方を利用して行ってもよい。
【0100】そして、走査により、基材2の表面より放
出される2次電子を検出し、検出結果に基づいて、画像
処理部186bにより画像処理を施し、該領域の表面形
状を示す像を表示部182に表示する。
【0101】なお、装置としては、このような例に限ら
ず、電子ビームによる描画と表面観測とを同時に行い、
基材の表面に平行な平面の画像を順次取得し、3次元画
像データとして蓄積すると共に、画像変換により任意の
断面を得る構成を有してもよい。
【0102】次に、測定装置80では、第1のレーザー
測長器82により電子ビームと交差する方向から基材5
に対して第1の光ビームを照射し、基材5を透過する第
1の光ビームの受光によって、第1の光強度分布が検出
される。
【0103】この際に、第1の光ビームは、基材5の底
部にて反射されるため、第1の強度分布に基づき、基材
2の平坦部2b上の(高さ)位置が測定算出されること
になる。しかし、この場合には、基材2の曲面部2a上
の(高さ)位置を測定することができない。
【0104】そこで、本例においては、さらに第2のレ
ーザー測長器86を設けている。すなわち、第2のレー
ザー測長器86によって、第1の光ビームと異なる電子
ビームとほぼ直交する方向から基材2に対して第2の光
ビームを照射し、基材2を透過する第2の光ビームが第
2の受光部88を介して受光されることによって、第2
の光強度分布が検出される。
【0105】この場合、第2の光ビームが曲面部5a上
を透過することとなるので、前記第2の強度分布に基づ
き、基材5の平坦部より突出する曲面部5a上の(高
さ)位置を測定算出することができる。
【0106】具体的には、第2の光ビームがXY基準座
標系における曲面部5a上のある位置(x、y)の特定
の高さを透過すると、この位置(x、y)において、第
2の光ビームが曲面部5aの曲面にて当たることにより
散乱光が生じ、この散乱光分の光強度が弱まることとな
る。このようにして、第2の受光部88にて検出された
第2の光強度分布に基づき、位置が測定算出される。
【0107】そして、この基材の高さ位置を、例えば描
画位置として、前記電子ビームの焦点位置の調整が行わ
れ描画が行われることとなる。
【0108】(描画位置算出の原理の概要)次に、描画
装置3における、描画を行う場合の原理の概要につい
て、説明する。
【0109】先ず、基材5は、例えば樹脂等による光学
素子例えば光レンズ等にて形成されることが好ましく、
断面略平板状の平坦部と、この平坦部より突出形成され
た曲面をなす曲面部と、を含んで構成されている。この
曲面部の曲面は、球面に限らず、非球面などの他のあら
ゆる高さ方向に変化を有する自由曲面であってよい。
【0110】このような基材5において、予め基材5を
XYZステージ30上に載置する前に、基材5上の複数
例えば3個の基準点P00、P01、P02を決定して
この位置を測定しておく(測定A)。これによって、例
えば、基準点P00とP01によりX軸、基準点P00
とP02によりY軸が定義され、3次元座標系における
第1の基準座標系が算出される。ここで、第1の基準座
標系における高さ位置をHo(x、y)(第1の高さ位
置)とする。これによって、基材5の厚み分布の算出を
行うことができる。
【0111】一方、基材2をXYZステージ30上に載
置した後も、同様の処理を行う。すなわち、基材5上の
複数例えば3個の基準点P10、P11、P12を決定
してこの位置を測定しておく(測定B)。これによっ
て、例えば、基準点P10とP11によりX軸、基準点
P10とP12によりY軸が定義され、3次元座標系に
おける第2の基準座標系が算出される。
【0112】さらに、これらの基準点P00、P01、
P02、P10、P11、P12により第1の基準座標
系を第2の基準座標系に変換するための座標変換行列な
どを算出して、この座標変換行列を利用して、第2の基
準座標系における前記Ho(x、y)に対応する高さ位
置Hp(x、y)(第2の高さ位置)を算出して、この
位置を最適フォーカス位置、すなわち描画位置として電
子ビームの焦点位置が合わされるべき位置とすることと
なる。これにより、上述の基材2の厚み分布の補正を行
うことができる。
【0113】なお、上述の測定Bは、電子ビーム描画装
置1の測定手段である測定装置80を用いて測定するこ
とができる。
【0114】そして、測定Aは、予め別の場所において
他の測定装置を用いて測定しおく必要がある。このよう
な、基材2をXYZステージ30上に載置する前に予め
基準点を測定するための測定装置としては、上述の測定
装置80と全く同様の構成の測定装置を採用することが
できる。
【0115】この場合、測定結果は、不図示のネットワ
ークを介してデータ転送されて、メモリ、ハードディス
ク183などに格納されることとなる。もちろん、この
測定装置が不要となる場合も考えられる。
【0116】上記のようにして、描画位置が算出され
て、電子ビームの焦点位置が制御されて描画が行われる
こととなる。
【0117】具体的には、電子ビームの焦点深度FZ
(ビームウエストBW)の焦点位置を、3次元基準座標
系における単位空間の1フィールド(m=1)内の描画
位置に調整制御する。(この制御は、上述したように、
電子レンズ16による電流値の調整もしくはXYZステ
ージ30の駆動制御のいずれか一方又は双方によって行
われる。)なお、本例においては、1フィールドの高さ
分を焦点深度FZより長くなるように、フィールドを設
定してあるがこれに限定されるものではない。ここで、
焦点深度FZとは、電子レンズを介して照射される電子
ビームBにおいて、ビームウエストBWが有効な範囲の
高さを示す。
【0118】なお、電子ビームBの場合、電子レンズの
幅D、電子レンズよりビームウエスト(ビーム径の最も
細い所)BWまでの深さfとすると、D/fは、0.0
1程度であり、例えば50nm程度の解像度を有し、焦
点深度は例えば数十μ程度ある。
【0119】そして、例えば1フィールド内をY方向に
シフトしつつ順次X方向に走査することにより、1フィ
ールド内の描画が行われることとなる。さらに、1フィ
ールド内において、描画されていない領域があれば、当
該領域についても、上述の焦点位置の制御を行いつつZ
方向に移動し、同様の走査による描画処理を行うことと
なる。
【0120】次に、1フィールド内の描画が行われた
後、他のフィールド、例えばm=2のフィールド、m=
3のフィールドにおいても、上述同様に、測定や描画位
置の算出を行いつつ描画処理がリアルタイムで行われる
こととなる。このようにして、描画されるべき描画領域
について全ての描画が終了すると、基材2の表面におけ
る描画処理が終了することとなる。
【0121】なお、本例では、この描画領域を被描画層
とし、この被描画層における曲面部2aの表面の曲面に
該当する部分を被描画面としている。
【0122】さらに、上述のような各種演算処理、測定
処理、制御処理などの処理を行う処理プログラムは、ハ
ードディスク183に予め制御プログラムとして格納さ
れることとなる。
【0123】また、描画装置3のハードディスク183
には、形状記憶テーブルを有し、この形状記憶テーブル
には、例えば基材5の曲面部5aに回折格子を形成する
際の走査位置に対するドーズ量の分布情報等を予め定義
したドーズ分布の特性などに関するドーズ分布情報を有
する。
【0124】さらに、ハードディスク183には、各種
処理を行う処理プログラム(より詳細には、例えば後述
する各ステップの一連の処理など)、その他の処理プロ
グラムなどを有している。
【0125】このような構成を有する制御系において、
ドーズ分布情報は予めハードディスク183の形状記憶
テーブルなどに格納され、処理プログラムに基づいて、
描画時に当該ドーズ分布情報を抽出し、そのドーズ分布
情報によって種々の描画が行われることとなる。
【0126】また、制御部186は、処理プログラムに
より所定の描画アルゴリズムを実行しつつ、元来の物理
量に対して位置(描画ライン)に応じた所定構造形成用
の補正された値を算出するためのある程度の基本的情
報、すなわち、各種補正テーブル(ブレーズであればブ
レーズ形状)を参照しつつ、対応する補正物理量を算出
したのち、この算出した物理量を前記ハードディスク1
83の所定の一時記憶領域に格納し、その補正物理量に
基づいて描画を行う。
【0127】電子ビーム描画装置においては、例えば円
描画時に正多角形(不定多角形を含む)に近似するのに
必要な(円の半径に応じた)種々のデータ(例えば、あ
る一つの半径kmmの円について、その多角形による分
割数n、各辺の位置各点位置の座標情報並びにクロック
数の倍数値、さらにはZ方向の位置などの各円に応じた
情報等)、さらには円描画に限らず種々の曲線を描画す
る際に直線近似するのに必要な種々のデータ、各種描画
パターン(矩形、三角形、多角形、縦線、横線、斜線、
円板、円周、三角周、円弧、扇形、楕円等)に関するデ
ータを記憶する描画パターン記憶手段である描画パター
ンデータと、前記描画パターンデータの描画パターンデ
ータに基づいて、描画条件の演算を行う描画条件演算手
段とを有する。
【0128】なお、描画パターンデータはハードディス
ク183に、描画条件演算手段186c等は制御部18
6に構成することが好ましい。
【0129】上記のような構成を有する制御系300
は、概略次のように作用する。すなわち、描画条件演算
手段が描画パターンデータから直線近似による走査(描
画)に必要な情報を取得すると、所定の描画条件の演算
処理を行なう。そして、ある一の円について、正多角形
に近似され、各辺が算出されると、ある一つの辺、奇数
番目の辺が描画されると、次の辺、偶数番目の辺が描画
され、さらに次ぎの辺、奇数番目の辺が描画される、と
いう具合に交互に各辺が直線的に描画(走査)されるこ
ととなる。
【0130】従って、ある一の円について描画が終了す
ると、描画条件演算手段は、その旨をブランキング制御
部に伝達し、他の次の円を描画するように促す処理を行
なう。このようにして、各円について多角形で近似した
描画を行うこととなる。
【0131】なお、図1に説明を戻すと、本実施の形態
の品質判定制御装置600の演算部603、第1の記憶
手段601の描画領域―振動ランク相関テーブルのリフ
ァレンスデータにより、本発明にいう「第1の判定手
段」を構成できる。この第1の判定手段は、基材上を区
分けした各描画領域のドーズ量に応じた前記振動による
影響度に基づいて、各前記描画領域の各品質を各々判定
する。
【0132】つまり、前記第1の判定手段は、前記基材
上の一面を区分けした各描画領域でのドーズ量と、前記
振動による描画位置ずれの影響度をランク付けした振動
ランクの基準振動値との相関関係を定義した第1の相関
テーブルを格納した第1の格納手段である第1の記憶手
段601と、前記振動計測装置により計測された計測振
動値と、前記第1の相関テーブルの対応する描画領域の
基準となる振動値とを比較演算する第1の演算手段であ
る演算部603とを含んで構成することが好ましい。
【0133】また、前記第1の相関テーブルは、3次元
形状に形状変化する基材上にブレーズ状の回折格子構造
を形成した際の描画領域の低ドーズにて描画される低ド
ーズ部に対して前記振動による影響度を第1の振動値に
対応させ、前記低ドーズ部より高い高ドーズにて描画さ
れる高ドーズ部に対して前記振動による影響度を前記第
1の振動値より小さい第2の振動値に対応させたテーブ
ルとし、前記第1の演算手段は、前記低ドーズ部に対応
する描画領域に対しては、前記振動計測装置により計測
された計測振動値と、前記第1の振動値とを比較演算
し、前記高ドーズ部に対応する描画領域に対しては、前
記計測振動値と前記第2の振動値とを比較演算すること
が好ましい。
【0134】さらに、前記第1の相関テーブルは、前記
描画領域のうち、前記基材の一面において描画されない
非描画部に対して、前記振動による影響度を前記第1の
振動値より大きい第3の振動値を対応させたテーブルと
し、前記第1の演算手段は、前記非描画部に対応する描
画領域に対しては、前記計測振動値と前記第3の振動値
とを比較演算することが好ましい。
【0135】また、本実施の形態の品質判定制御装置6
00の演算部603、第1の記憶手段601の不良個数
―品質ランク相関情報のリファレンスデータ、第2の記
憶手段602の描画領域―品質判定結果相関情報によ
り、本発明にいう「第2の判定手段」を構成できる。
【0136】この第2の判定手段は、前記第1の判定手
段による各描画領域の各品質判定結果に基づいて、前記
基材の品質ランクを評価することで前記基材の品質を判
定する。
【0137】より詳細には、前記第2の判定手段は、一
つの基材につき各前記描画領域毎に品質判定結果情報を
対応させた第2の相関テーブルを格納した第2の格納手
段である第2の記憶手段602と、前記基材上の一面を
区分けした各描画領域において、前記振動による描画位
置ずれの影響度をランク付けした振動ランクに応じた不
良個数と品質ランクとの相関関係を予め定義した第3の
相関テーブルを格納した第3の格納手段である第1の記
憶手段601と、前記第2の相関テーブルの品質判定結
果情報に基づいて、前記基材全体における全ての描画領
域での不良箇所を計数し、当該計数結果と、前記第3の
相関テーブルの基準となる計数結果とを比較演算する第
2の演算手段である演算部603と、を含んで構成する
ことが好ましい。なお、前記第2の判定手段は、一つの
基材に対する最終的な品質ランクを付与する。
【0138】さらに、前記第3の相関テーブルは、不良
箇所の計数値が前記高ドーズ部に対応する描画領域に対
しては第1の数値以下となる場合を第1の品質ランクと
し、前記不良箇所の計数値が前記低ドーズ部に対応する
描画領域に対しては前記第1の数値より大きい第2の数
値以上となる場合を第2の品質ランクとしたテーブルと
し、前記第2の演算手段は、前記基材全体における全て
の描画領域での高ドーズ部における不良箇所の合計数値
と前記第1の数値とを比較演算し、全ての描画領域での
前記低ドーズ部における不良個所の合計数値と前記第2
の数値とを比較演算することが好ましい。
【0139】また、前記第3の相関テーブルは、不良箇
所の計数値が前記非描画部に対応する描画領域に対して
は前記第2の数値と異なる第3の数値以上となり、か
つ、不良個所の計数値が前記低ドーズ部に対応する描画
領域に対しては前記第3の数値と異なる第4の数値以上
となる場合を第3の品質ランクとしたテーブルとし、前
記第2の演算手段は、前記基材全体における全ての描画
領域での非描画部における不良箇所の合計数値と前記第
3の数値とを比較演算し、全ての描画領域での前記低ド
ーズ部における不良個所の合計数値と前記第4の数値と
を比較演算することが好ましい。
【0140】この際、前記各描画領域は、複数フィール
ドからなることが好ましい。さらに、前記品質判定制御
装置は、前記演算部603、第1、第2の記憶手段60
1、602により本発明にいう「決定手段」を構成でき
る。この決定手段は、判定結果に基づいて、描画の中止
もしくは続行を決定する。
【0141】さらにまた、本実施の形態の品質判定制御
装置600が情報処理装置である場合には、演算部60
3、第1の記憶手段601、第2の記憶手段602によ
り、本発明にいう「品質判定制御手段」を構成できる。
この品質判定制御手段は、計測された振動と、前記基材
に対するドーズ量に応じた前記振動による描画位置ずれ
の影響度に基づいて、前記基材の描画の品質を判定する
ように制御する。
【0142】(処理手順について)次に、上述のような
構成を有する描画システムにおける制御系の処理手順
を、図4を参照しつつ説明する。
【0143】本手法は、ビームにより描画される基材に
対して、描画の品質を検査する基材の検査方法であり、
先ず、描画開始を行う(ステップ、以下「S」10
1)。次いで、単位領域の描画を行う(S102)。そ
して、品質判定処理を行う(S103)。さらに、単位
領域の描画を行う(S104)。
【0144】つまり、前記基材に対するドーズ量に応じ
た前記振動による描画位置ずれの影響度に基づいて、前
記基材の描画の品質を判定する。
【0145】より詳細には、前記基材上を区分けした各
描画領域のドーズ量に応じた前記振動による影響度に基
づいて、各前記描画領域の各品質を各々判定する。
【0146】次に、全領域について描画が終了したか否
かの判断処理を行う(S105)。この判断処理におい
て、全領域の描画が終了していないものと判断された場
合には、S102に戻る。一方、前記S105の判断処
理において、全領域についての描画が終了したものと判
断された場合には、良不良の判定処理を行う(S10
6)。つまり、前記S103の判定による各描画領域の
各品質判定結果に基づいて、前記基材の品質ランクを評
価することで前記基材の品質を判定する。
【0147】そして、当該判定結果の出力を行う(S1
07)。
【0148】以上のように本実施の形態によれば、基材
の曲面部上に形成された回折格子構造の一例であるブレ
ーズでは、ブレーズの傾斜部の先端部では、ビームの位
置変動がそのまま決まり、溝部では、多少ビームが変動
してもよくあまり影響がない。つまり、振動があっても
低ドーズ部、高ドーズ部では振動の影響の度合いが違う
が、このような振動の影響度に応じた各描画領域毎の品
質判定をした上で、基材としての良品、不良品の品質ラ
ンクを評価することで、振動の影響による描画位置ず
れ、描画の誤差に関するより精度の高い品質管理を行う
ことができる。
【0149】なお、区分けされる前記描画領域は、細か
く分割するほど、品質判定の精度が高くなるので好まし
い。
【0150】[第2の実施の形態]次に、本発明にかか
る第2の実施の形態について、図5に基づいて説明す
る。なお、以下には、前記第1の実施の形態の実質的に
同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部分につい
てのみ述べる。図5は、本実施の形態の描画システムの
概略構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0151】上述の第1の実施の形態では、品質判定制
御装置を描画装置と独立して形成する構成としたが、本
実施の形態においては、描画装置内の情報処理ユニット
を利用する場合を開示している。
【0152】具体的には、本実施の形態の描画システム
600は、図5に示すように、例えば3次元形状に形状
変化する基材に対して電子ビームを照射することにより
基材の描画を行う3次元加工可能な電子ビーム描画装置
等の描画装置3と、外部からの振動を検出して計測を行
うための振動計測装置500と、を含んで構成される。
【0153】描画装置3は、前記振動計測装置500で
の振動計測結果に基づいて、前記基材に対する描画結果
の品質を判定制御するための演算処理を行う情報処理ユ
ニット180と、この情報処理ユニット180での演算
処理結果に基づいて、描画処理を制御する描画制御系1
20と、を含んで構成される。
【0154】情報処理ユニット180は、予め品質判定
に必要な各演算に利用するための基準となるリファレン
スデータや前記基材の品質の判定結果を記憶した記憶手
段であるハードディスク183と、前記振動計測装置5
00での振動計測結果と、前記ハードディスク183の
リファレンスデータとに基づいて、前記基材に対する品
質の良否の判定に関する演算を行い、当該判定結果を前
記ハードディスク183に対して記憶するように制御す
る品質判定制御部186bと、を含んで構成されてい
る。
【0155】情報処理ユニット180は、品質判定を行
うために必要な各種の演算を行うことが可能な制御部で
あり、振動計測装置500との間で(ネットワークない
しは各種ボードを介して)情報の授受が可能であって、
前記品質判定やそれに伴う各種の演算を行うためのプロ
グラムや各種制御プログラムが搭載可能なコンピュータ
機器であれば、いかなるコンピュータでもよい。
【0156】ハードディスク183に格納されるリファ
レンスデータとしては、例えば、基材上の一面を区分け
した各描画領域(複数フィールドないしは1フィールド
からなる単位領域)でのドーズ量と、振動ランクとの相
関関係を定義した描画領域―振動ランク相関テーブルな
るリファレンスデータ、振動ランクに応じた不良個所の
カウント数と品質ランクとの相関関係を予め定義した不
良個数―品質ランク相関情報なるリファレンスデータな
どを格納することが好ましい。
【0157】また、ハードディスク183に格納される
判定結果の情報としては、ある一つの基材につき各描画
領域毎に品質判定結果情報を対応させた描画領域―品質
判定結果相関情報、基材毎の最終的な品質ランク情報な
どを格納することが好ましい。
【0158】また、前記実施の形態の「電気操作排気制
御系101」及び「描画制御系120」により本発明の
他の態様にいう「制御手段」を構成できる。この制御手
段は、測定手段にて測定された前記描画位置に基づき、
前記電子レンズの電流値を調整して前記電子ビームの焦
点位置を前記描画位置に応じて可変制御して前記基材の
曲面部の描画を行うように制御する。
【0159】あるいは、前記測定手段にて測定された前
記描画位置に基づき、前記駆動手段により前記載置台を
昇降させて、前記電子ビーム照射手段にて照射された電
子ビームの焦点位置を前記描画位置に応じて可変制御し
て、前記基材の曲面部の描画を行うように制御する。
【0160】さらに、本実施の形態の品質判定制御部1
80及びハードディスク183により、本発明にいう
「品質判定制御手段」を構成できる。この品質判定制御
手段は、前記描画装置による振動ないしは外部からの振
動を計測した計測結果と、前記基材に対するドーズ量に
応じた前記振動による描画位置ずれの影響度に基づい
て、前記基材の描画の品質を判定するように制御する。
【0161】あるいは、品質判定制御手段は、前記描画
装置による振動ないしは外部からの振動を計測した計測
結果と、前記基材に対するドーズ量に応じた前記振動に
よる描画位置ずれの影響度に基づいて、前記基材の描画
の品質を判定するように制御する。
【0162】上述のような構成を有する描画システム6
00において、品質判定制御部186bは、描画時のド
ーズ量に応じて区分けした各描画領域に対して振動値に
応じた振動ランクを持たせ、各描画領域の描画完了後に
前記振動ランクに応じた不良箇所をカウントし、規定に
応じて品質ランク分けをする処理に関する各種演算を行
う。
【0163】より詳細には、品質判定制御部186b
は、振動計測装置500により計測された振動計測結
果、すなわち振動の大きさに基づいて、ハードディスク
183のリファレンスデータ(各描画領域でのドーズ量
と、振動ランクとの相関関係を定義した描画領域―振動
ランク相関テーブル、品質判定基準テーブル)を参照
し、当該描画領域の計測振動値が基準となる振動値を越
えたか否かを比較判定する。そして、品質判定制御部1
86bは、このように各描画領域毎に品質判定結果情報
を対応させて、描画領域―品質判定結果相関情報として
所定の記憶領域、例えばハードディスク183に一時格
納する。さらに、品質判定制御部186bは、前記描画
領域―品質判定結果相関情報を参照しつつ、基材全体に
おけるすべての描画領域での不良箇所をカウントし、当
該カウント結果と、基準となる不良個数―品質ランク相
関情報を参照して得られたカウント数とを比較しつつ、
品質ランクの判定を行う。
【0164】つまり、各描画領域(複数フィールドない
しは1フィールドからなる単位領域)を描画して、各描
画領域毎に良、不良の品質判定処理を行い、そして、各
描画領域での各品質判定結果に基づいて、一つの基材に
対する最終的な品質ランクを付与し良品、不良品識別判
定を行う。
【0165】このようにして、各描画領域でのドーズ量
と、振動ランクとの相関関係を定義した描画領域―振動
ランク相関テーブルなるリファレンスデータを予め作成
しておき、ハードディスク183に格納登録しておく。
【0166】次に、品質判定制御部186bは、描画制
御系120にて描画された基材上の特定の描画領域の描
画領域情報と、振動計測装置500により計測された振
動計測結果、すなわち振動の大きさに基づいて、リファ
レンスデータ(各描画領域でのドーズ量と、振動ランク
との相関関係を定義した描画領域―振動ランク相関テー
ブル、品質判定基準テーブル)を参照し、当該描画領域
の計測振動値が基準となる振動値を越えたか否かを比較
判定する。
【0167】そして、このように各描画領域毎に品質判
定結果情報を対応させて、描画領域―品質判定結果相関
情報として所定の記憶領域に一時格納する。
【0168】ところで、最終的な品質判定に関する情報
は、振動ランクに応じた不良個所のカウント数と品質ラ
ンクとの相関関係を予め定義した不良個数―品質ランク
相関情報を前記リファレンスデータとしてハードディス
ク183に格納しておく。
【0169】そして、すべての描画が終了すると、品質
判定制御部186bは、前記描画領域―品質判定結果相
関情報を参照しつつ、基材全体におけるすべての描画領
域での不良箇所をカウントし、当該カウント結果と、基
準となる不良個数―品質ランク相関情報を参照して得ら
れたカウント数とを比較しつつ、品質ランクの判定を行
う。
【0170】以上のように本実施の形態によれば、前記
第1の実施の形態と同様の作用効果を奏しながらも、描
画装置内の情報処理ユニットを利用して品質判定の制御
を行うことができるので、専用の装置必要とせずに、低
コストで高精度の描画の制御系の構築を行うことができ
る。
【0171】[第3の実施の形態]次に、本発明にかか
る第3の実施の形態について、図6〜図8に基づいて説
明する。なお、以下には、前記第1の実施の形態の実質
的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0172】上述の第1の実施の形態では、各描画領域
での品質判定を行うための工程、当該判定結果を特定の
記憶領域に格納する工程等の各種工程を開示したが、本
実施の形態では、上記工程を含むプロセス全体の工程、
特に、光学素子等の光レンズを製造する工程を開示して
いる。以下、基材を、3次元的に描画可能な電子ビーム
描画装置を用いて作成する際の処理手順について、図6
〜図8を参照しつつ説明する。
【0173】先ず、全体の概略的な処理の流れにおいて
は、図6に示すように、母型材(基材)をSPDT(S
ingle Point Diamond Turni
ng:超精密加工機によるダイアモンド切削)により非
球面の加工を行う際に、同心円マークの同時加工を実施
する(S201)。この際、光学顕微鏡で、例えば±1
μ以内の検出精度の形状が形成されることが好ましい。
【0174】次に、FIBにて例えば3箇所にアライメ
ントマークを付ける(S202)。ここに、十字形状の
アライメントマークは、電子ビーム描画装置内で±20
nm以内の検出精度を有することが好ましい。
【0175】さらに、前記アライメントマークの、同心
円マークとの相対位置を光学顕微鏡にて観察測定し、非
球面構造の中心に対する位置を測定し、データベース
(DB)(ないしはメモリ(以下、同))へ記録してお
く(S203)。なお、この測定精度は、±1μ以内で
あることが好ましく、中心基準とした3つのアライメン
トマークの位置、x1y1、x2y2、x3y3をデー
タベース(DB)へ登録する。
【0176】また、レジスト塗布/ベーキング後の母型
(基材)の各部の高さとアライメントマークの位置(X
n、Yn、Zn)を測定しておく(S204)。ここ
で、中心基準で補正した母型(基材):位置テーブルT
bl1(OX、OY、OZ)、アライメントマーク:O
A(Xn、Yn、Zn)(いずれも3*3行列)を、デ
ータベース(DB)へ登録する。
【0177】次に、斜面測定用の測定装置(高さ検出
器)に、測定ビームの位置の一をあわせるとともに、電
子線のビームをフォーカスしておく等、その他各種準備
処理を行う(S205)。
【0178】この際、ステージ上に取り付けたEB(電
子ビーム)フォーカス用針状(50nmレベル)の較正
器に高さ検出用の測定ビームを投射すると共に、SEM
モードにて電子ビーム描画装置で観察し、フォーカスを
合わせる。
【0179】次いで、図7に示すように、母型(基材)
を電子ビーム描画装置内へセットし、アライメントマー
クを読み取り(XXn、YYn、ZZn)、変換マトリ
ックスMaを算出して、電子ビーム描画装置内の母型の
各部位置を求める(S206)。この際に、電子ビーム
描画装置内においては、S206に示されるような各値
をデータベース(DB)に登録することとなる。
【0180】さらに、母型(基材)の形状から、最適な
フィールド位置を決定する(S207)。ここで、フィ
ールドは同心円の扇型に配分する。また、フィールド同
士は、若干重なりを持たせる。そして、中央で第一輪帯
にかからない部分は配分しない。
【0181】そして、各フィールドについて、隣のフィ
ールドのつなぎアドレスの計算を行う(S208)。こ
の計算は平面として計算を行う。なお、多角形の1つの
線分は、同一フィールド内に納める。ここに、「多角
形」とは、上述の制御系の項目で説明したように、円描
画を所定のn角形で近似した場合の少なくとも1本の描
画ラインをいう。
【0182】次に、対象とするフィールドについて、同
一焦点深度領域の区分として、同一ラインは、同じ区分
に入るようにする。また、フィールドの中央は、焦点深
度区分の高さ中心となる(S209)。ここに、高さ5
0μ以内は、同一焦点深度範囲とする。また、1〜数箇
所程度に分割される。
【0183】次いで、対象とするフィールドについて、
同一焦点深度領域内での(x、y)アドレスの変換マト
リクス(Xc、Yc)によりビーム偏向量を算出する
(S210)。このXc、Ycは各々図示の式(16)
の通りとなる。ここに、Wdはワークディスタンス、d
は該当焦点深度区分の中央からZ方向偏差を示す。
【0184】さらに、図8に示すように、対象とするフ
ィールドについて、となりとのつなぎアドレスを換算す
る(S211)。ここで、S208にて算出したつなぎ
位置をS210の式(16)を用いて換算する。
【0185】そして、対象とするフィールドについて、
中心にXYZステージを移動し、高さをEB(電子ビー
ム)のフォーカス位置に設定する(S212)。つま
り、XYZステージにてフィールド中心にセットする。
また、測定装置(高さ検出器)の信号を検出しながら、
XYZステージを移動し、高さ位置を読み取る。
【0186】また、対象とするフィールドについて、一
番外側(m番目)の同一焦点深度内領域の高さ中心に電
子ビーム(EB)のフォーカス位置に合わせる(S21
3)。具体的には、テーブルBを参照し、XYZステー
ジを所定量フィールド中心の高さ位置との差分を移動す
る。
【0187】次に、対象とする同一焦点深度内につい
て、一番外側(n番目)のラインのドーズ量及び多角形
の始点、終点の計算をする。なお、スタート(始点)、
エンド(終点)は、隣のフィールドとのつなぎ点とする
(S214)。この際、始点、終点は整数にするものと
し、ドーズ量は、ラジアル位置(入射角度)で決まった
最大ドーズ量と格子の位置で決められた係数に最大ドー
ズ量を掛け合わせたもので表され、そのようなドーズ量
の計算を行う。
【0188】次に、現在の描画領域の品質情報を取得す
る処理を行う(S215)。そして、影響度ないしはラ
ンクに応じて許容範囲内であれば、前記ドーズ量により
描画処理を行う(S216)。
【0189】そして、上記S213からS216を規定
回数実施する(S217)。
【0190】次に、XYZステージの移動、次のフィー
ルドの描画を行う準備を行う(S218)。この際、フ
ィールド番号、時間、温度などデータベース(DB)へ
の登録を行う。
【0191】このようにして、前記S209からS21
8を規定回数実施する(S219)ことで、3次元に形
状変化する基材において、つなぎやブランキング期間等
の調整を行いつつ描画を行うことができる。
【0192】以上のように本実施の形態によれば、予め
影響度をランク付けして各描画領域の品質判定を行って
おき、3次元的に形状変化する基材に描画する際の描画
処理にフィードバックすることにより、当該誤差を補正
を行いつつ描画を行うことができる。
【0193】[第4の実施の形態]次に、本発明にかか
る第4の実施の形態について、図9に基づいて説明す
る。図9は、本発明に係る第3の実施の形態を示す説明
図ある。
【0194】本実施の形態では、上記工程を含むプロセ
ス全体の工程、特に、光学素子等の光レンズを射出成形
によって製造するための金型等を製造する工程を説明す
る。
【0195】先ず、機械加工により金型(無電解ニッケ
ル等)の非球面加工を行う(加工工程)。次に、図9
(A)に示すように、金型により前記半球面を有する基
材700の樹脂成形を行う(樹脂成形工程)。さらに、
基材700を洗浄した後に乾燥を行う。
【0196】次いで、樹脂の基材700の表面上の処理
を行う(樹脂表面処理工程)。そして、具体的には、図
9(B)に示すように、基材700の位置決めを行い、
レジストLを滴下しつつスピナーを回転させて、スピン
コートを行う。また、プリペークなども行う。
【0197】スピンコーティングの後には、当該レジス
ト膜の膜厚測定を行い、レジスト膜の評価を行う(レジ
スト膜評価工程)。そして、図9(C)に示すように、
基材700の位置決めを行い、当該基材700をX、
Y、Z軸にて各々制御しつつ第1の実施の形態のように
電子ビームにより3次元形状に変化する例えば回折格子
構造を有する曲面部の描画を行う(描画工程)。
【0198】次に、基材700上のレジスト膜Lの表面
平滑化処理を行う(表面平滑化工程)。さらに、図9
(D)に示すように、基材700の位置決めなどを行い
つつ、現像処理を行い(現像工程)、例えばブレーズ状
の回折格子構造702を形成する。さらにまた、表面硬
化処理を行う。
【0199】次いで、SEM観察や膜厚測定器などによ
り、レジスト形状を評価する工程を行う(レジスト形状
評価工程)。さらに、その後、ドライエッチングなどに
よりエッチング処理を行う。
【0200】次に、表面処理がなされた基材700に対
する金型704を作成するために、図9(E)に示すよ
うに、金型電鋳前処理を行った後、電鋳処理などを行
い、図9(F)に示すように、基材700と金型704
とを剥離する処理を行う。そして、剥離した金型704
に対して、表面処理を行う(金型表面処理工程)。そし
て、金型704の評価を行う。
【0201】このようにして、評価後、当該金型704
を用いて、射出成形により成形品を作成する。その後、
当該成形品の評価を行う。
【0202】以上のように本実施の形態によれば、前記
実施の形態の基材として光学素子(例えばレンズ)を形
成する場合に、3次元描画装置を用い曲面部上に回折格
子を描画し、金型を形成するようにし、当該光学素子を
金型を用いて射出成形により製造できるため、製造にか
かるコストダウンを図ることができる。
【0203】なお、回折格子構造を持たない、射出成形
で作成されるレンズの製造工程において基材を電子ビー
ム描画する際にも、前記実施の形態の手法を適用できる
ことは言うまでもない。
【0204】なお、本発明にかかる装置と方法は、その
いくつかの特定の実施の形態に従って説明してきたが、
当業者は本発明の主旨および範囲から逸脱することなく
本発明の本文に記述した実施の形態に対して種々の変形
が可能である。
【0205】例えば、上述の各実施の形態では、電子ビ
ーム描画装置の場合を例にとって説明したが、本発明の
「ビーム」としては、電子ビームの照射によりパターン
を描画する電子ビーム描画装置に限らず、イオンビーム
の照射によりパターンを描画するイオンビーム描画装置
等の可変成形ビーム方式の荷電ビーム描画装置であって
もよい。この際、他の種々の製造装置に測定装置を搭載
した構成であってもよい。
【0206】また、上述の各実施の形態では、品質判定
処理を行うことの可能な描画システムを利用するという
前提の下で、一面に曲面部を有する基材の曲面部上に回
折格子構造を製造する場合について説明したが、一面が
平面の基材上に回折格子構造を形成する場合であっても
もちろんよい。当然のことながら、これら基材ないしは
光学素子の形状に応じて金型の形状もそれに対応すうよ
う変更する必要がある。
【0207】さらに、上述の実施の形態では、光レンズ
等の光学素子の基材を、直接描画する場合について説明
したが、樹脂等の光レンズを射出成形により形成するた
めの成形型(金型)を加工する場合に、上述の原理や処
理手順、処理手法を用いてもよい。
【0208】また、基材としては、DVDやCDなどに
用いられるピックアップレンズや回折格子のない対物レ
ンズ、回折格子ピッチ20μのDVD―CD互換レン
ズ、回折格子ピッチ3μの高密度ブルーレーザー互換対
物レンズなどに適用することも可能である。
【0209】さらに、基材として光学素子を用いる場合
に、当該基材を有する電子機器としては、DVD、CD
等の読取装置に限らず、多の種々の光学機器であっても
よい。
【0210】また、最終成型基材としては、一面にブレ
ーズ状の回折格子を有していればよく、他方の面は、通
常の平面、あるいは、偏光板機能、波長板機能、等を有
する面を備えた光学素子として形成するかは任意であ
る。さらには、ブレーズないしはバイナリーパターンの
回折格子構造に反射防止構造を形成してもよい。
【0211】さらに、基材としては、曲面部を有しなく
ても、少なくとも傾斜面が形成されているものであって
もよい。また、基材が平面あるいは傾斜面であって、電
子ビームを所定角度で傾斜した状態で照射する場合であ
ってもよい。
【0212】加えて、上述した電子ビーム描画装置に限
らず、複数の各電子ビームにより各々独立して多重描画
可能に構成した場合であってもよい。例えば、基材上の
一方の描画線を描画しつつ、他方の描画線を描画可能に
形成する構成において、上述の描画手法を適用してもよ
い。
【0213】また、上述の実施の形態の描画システム、
それに用いる情報処理装置、情報処理ユニット、品質判
定制御装置、データベース等において処理される処理プ
ログラム、説明された処理、データ(例えば、描画領域
―振動ランク相関テーブルなるリファレンスデータ、不
良個数―品質ランク相関情報なるリファレンスデータ、
描画領域―品質判定結果相関情報、基材毎の最終的な品
質ランク情報、その他の装置情報等)の全体もしくは各
部を情報記録媒体に記録した構成であってもよい。さら
に、上述の処理プログラムを、一般のパソコンや携帯端
末で動作可能な電子メールソフトに組み込んだもの、あ
るいは組み込んだ電子メールソフトを記録した情報記録
媒体も含む。
【0214】この情報記録媒体としては、例えばRO
M、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ並びに
集積回路、光ディスク、光磁気ディスク、磁気記録媒体
等を用いてよく、さらに、CD−ROM、ハードディス
ク、CD、FD、DVDRAM、DVDROM、MO、
ZIP、磁気カード、磁気テープ、不揮発性メモリカー
ド、ICカード等に記録して構成して用いてよい。
【0215】さらにまた、媒体の例としては、コンピュ
ータと別のデバイスの間の無線又は赤外線送信チャンネ
ル、コンピュータで読取可能なカード、例えばPCMC
IAカード、別のコンピュータ又はネットワーク上のデ
バイスへのネットワーク接続、及び電子メール送信とウ
ェブサイトその他に記録された情報を含むインターネッ
トやイントラネット等にてダウンロードされた情報を一
時記憶しておくもの等挙げられる。
【0216】この情報記録媒体を上記各実施の形態によ
るシステム以外の他のシステムあるいは装置で用い、そ
のシステムあるいはコンピュータがこの記憶媒体に格納
されたプログラムコードを読み出し、実行することによ
っても、上記各実施の形態と同等の機能を実現できると
共に、同等の効果を得ることができる。
【0217】また、コンピュータ上で稼働しているO
S、情報処理装置上のRTOS等が処理の一部又は全部
を行う場合、あるいは記憶領域から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボー
ドやコンピュータに接続された拡張機能ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づいて、上記拡張機能ボードや拡張機能ユニット
に備わるCPU等が処理の一部又は全部を行う場合に
も、上記各実施の形態と同等の機能を実現できると共
に、同等の効果を得ることができる。
【0218】具体的には、情報記録媒体は、ビームによ
り描画される基材に対して、描画の品質を検査する基材
の検査方法を実行するためのプログラムを記録した情報
記録媒体であって、前記基材に対するドーズ量に応じた
前記振動による描画位置ずれの影響度に基づいて、前記
基材の描画の品質を判定する処理を行う情報を含む。
【0219】また、情報記録媒体の他の態様では、ビー
ムにより描画される基材に対して、描画の品質を検査す
る基材の検査方法を実行するためのプログラムを記録し
た情報記録媒体であって、前記基材上を区分けした各描
画領域のドーズ量に応じた前記振動による影響度に基づ
いて、各前記描画領域の各品質を各々判定する処理を行
う情報と、判定による各描画領域の各品質判定結果に基
づいて、前記基材の品質ランクを評価することで前記基
材の品質を判定する処理を行う情報と、を含む。
【0220】さらに、情報記録媒体は、前記基材上の一
面を区分けした各描画領域でのドーズ量と、前記振動に
よる描画位置ずれの影響度をランク付けした振動ランク
の基準振動値との相関関係を定義した第1の相関テーブ
ルに基づいて、計測された計測振動値と、前記第1の相
関テーブルの対応する描画領域の基準となる振動値とを
比較演算する情報を含む。
【0221】また、情報記録媒体は、一つの基材につき
各前記描画領域毎に品質判定結果情報を対応させた第2
の相関テーブルと、前記基材上の一面を区分けした各描
画領域において、前記振動による描画位置ずれの影響度
をランク付けした振動ランクに応じた不良個数と品質ラ
ンクとの相関関係を予め定義した第3の相関テーブルと
に基づいて、前記第2の相関テーブルの品質判定結果情
報により前記基材全体における全ての描画領域での不良
箇所を計数し、当該計数結果と、前記第3の相関テーブ
ルの基準となる計数結果とを比較演算する情報と、一つ
の基材に対する最終的な品質ランクを付与する処理を行
う情報と、を含む。
【0222】さらに、情報記録媒体は、前記第1の相関
テーブルは、3次元形状に形状変化する基材上にブレー
ズ状の回折格子構造を形成した際の描画領域の低ドーズ
にて描画される低ドーズ部に対して前記振動による影響
度を第1の振動値に対応させ、前記低ドーズ部より高い
高ドーズにて描画される高ドーズ部に対して前記振動に
よる影響度を前記第1の振動値より小さい第2の振動値
に対応させたテーブルとし、前記低ドーズ部に対応する
描画領域に対しては、前記振動計測装置により計測され
た計測振動値と、前記第1の振動値とを比較演算し、前
記高ドーズ部に対応する描画領域に対しては、前記計測
振動値と前記第2の振動値とを比較演算する処理を行う
情報を含む。
【0223】また、情報記録媒体は、前記第1の相関テ
ーブルを、前記描画領域のうち、前記基材の一面におい
て描画されない非描画部に対して、前記振動による影響
度を前記第1の振動値より大きい第3の振動値を対応さ
せたテーブルとし、前記非描画部に対応する描画領域に
対しては、前記計測振動値と前記第3の振動値とを比較
演算する処理を行う情報と、を含む。
【0224】さらに、情報記録媒体は、前記第3の相関
テーブルを、不良箇所の計数値が前記高ドーズ部に対応
する描画領域に対しては第1の数値以下となる場合を第
1の品質ランクとし、前記不良箇所の計数値が前記低ド
ーズ部に対応する描画領域に対しては前記第1の数値よ
り大きい第2の数値以上となる場合を第2の品質ランク
としたテーブルとし、前記基材全体における全ての描画
領域での高ドーズ部における不良箇所の合計数値と前記
第1の数値とを比較演算し、全ての描画領域での前記低
ドーズ部における不良個所の合計数値と前記第2の数値
とを比較演算する情報とを含む。
【0225】また、情報記録媒体は、前記第3の相関テ
ーブルを、不良箇所の計数値が前記非描画部に対応する
描画領域に対しては前記第2の数値と異なる第3の数値
以上となり、かつ、不良個所の計数値が前記低ドーズ部
に対応する描画領域に対しては前記第3の数値と異なる
第4の数値以上となる場合を第3の品質ランクとしたテ
ーブルとし、前記基材全体における全ての描画領域での
非描画部における不良箇所の合計数値と前記第3の数値
とを比較演算し、全ての描画領域での前記低ドーズ部に
おける不良個所の合計数値と前記第4の数値とを比較演
算する処理を行う情報を含む。
【0226】さらに、情報記録媒体は、前記各描画領域
は、複数フィールドからなる場合に各々の処理を行う情
報、前記判定結果に基づいて、描画の中止もしくは続行
を決定する処理を行う情報と、を含む。
【0227】なお、上述のシステムが搭載される情報処
理装置としては、例えばパーソナルコンピュータに限ら
ず、各種サーバー、EWS(エンジニアリングワークス
テーション)などが挙げられ、サーバーとして利用する
際にはこれらをアクセス可能な端末としても利用でき、
その他端末としては、携帯型情報端末、各種モバイル端
末、PDA、携帯電話機、ページャ等からも利用できる
構成としても構わない。あるいは、これらの端末に表示
されるアプリケーションとして改良されたものも本発明
の範囲に含めることができる。
【0228】さらに、上述の方法(処理手順)及び本明
細書で全般的に記述される手法並びに各種データベース
の情報は、コンピュータシステムを用いて実施されてよ
い。このようなシステムでは、コンピュータシステム内
で実行されるアプリケーションプログラムなどのソフト
ウェアとして、コンピュータにより実行されるソフトウ
ェア中の命令により達成される。ソフトウェアは、前記
方法を実行する部分と、コンピュータとユーザとのユー
ザインタフェースを管理する部分の2つの別々の部分に
分割してもよい。ソフトウェアは、例えば、記憶装置を
含むコンピュータ読み取り可能な媒体に格納してもよ
い。ソフトウェアは、コンピュータ読み取り可能な媒体
からコンピュータにロードされ、コンピュータにより実
行される。そのようなソフトウェア又はコンピュータプ
ログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な媒体
は、コンピュータプログラム製品である。コンピュータ
におけるコンピュータプログラム製品の使用は、好都合
な装置を達成する。
【0229】なお、本実施の形態にて説明されたプログ
ラムは、ハードディスクもしくはメモリに常駐すること
が好ましく、実行時にCPUにより読み出され、制御さ
れる。プログラムの中間記憶領域及びネットワークから
取得したいかなるデータも半導体メモリを用いて、ある
いはハードディスク装置とともに用いて達成してもよ
い。幾つかの例においては、プログラムは、CD−RO
M又はフロッピー(登録商標)ディスクに記録してユー
ザーに供給し、対応する装置を介して読み出すか、ある
いはモデム装置を介してユーザーがネットワークから読
み出してもよい。
【0230】さらに、ソフトウェアは、磁気テープと、
ROM又は集積回路と、光磁気ディスクと、コンピュー
タモジュールと別の装置との間の無線又は赤外線の伝送
チャネルと、PCMCIAカードなどのコンピュータ読
み取り可能なカードと、電子メール伝送及びウェブサイ
ト上などで記録された情報を含むインターネット及びイ
ントラネットとを含むその他のコンピュータ読み取り可
能な媒体からコンピュータシステムにロードすることも
可能である。これまでの説明は、関連するコンピュータ
読み取り可能な媒体のただの例示である。その他のコン
ピュータ読み取り可能な媒体も、本発明の趣旨から逸脱
することなく実施することができる。
【0231】さらに、本発明の実施形態は、コンピュー
タ産業及びデータ処理産業に適用可能であり、必ずしも
特定の基準に準拠していない可能性のあるコンピュータ
ソフトウェアに適用可能であることは、上述から明らか
である。また、ネットワークを利用した通信形態は、種
々のプロトコルを採用できる。
【0232】またさらに、上記実施形態には種々の段階
が含まれており、開示される複数の構成要件における適
宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。つま
り、上述の各実施の形態同士、あるいはそれらのいずれ
かと各変形例のいずれかとの組み合わせによる例をも含
むことは言うまでもない。この場合において、本実施形
態において特に記載しなくとも、各実施の形態及び変形
例に開示した各構成から自明な作用効果については、当
然のことながら本例においても当該作用効果を奏するこ
とができる。また、実施形態に示される全構成要件から
幾つかの構成要件が削除された構成であってもよい。
【0233】そして、これまでの記述は、本発明の実施
の形態の一例のみを開示しており、所定の範囲内で適宜
変形及び/又は変更が可能であるが、各実施の形態は例
証するものであり、制限するものではない。
【0234】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、振
動に起因する描画位置ずれによる品質レベルを判断する
ことができる。
【0235】特に、振動の影響度に応じた各描画領域毎
の品質判定をした上で、基材としての良品、不良品の品
質ランクを評価することで、振動の影響による描画位置
ずれ、描画の誤差に関するより精度の高い品質管理を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る描画システムの全
体の概略構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】図1の描画システムにおける電子ビーム描画装
置の全体構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】同図(A)は、図1の描画システムを用いて計
測された振動に応じた各描画領域の描画ランクを説明す
るための説明図であり、同図(B)は、図1の描画シス
テムを用いてランク付けされた前記描画ランクに応じた
品質ランクを説明するための説明図であり、図図(C)
は、基材上の区分けされた各描画領域に前記ランクを対
応させた例を説明するための説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る描画システムの制
御系の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る描画システムの
全体の概略構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図6】電子ビーム描画装置にて基材を描画する場合の
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】電子ビーム描画装置にて基材を描画する場合の
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】電子ビーム描画装置にて基材を描画する場合の
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】同図(A)〜(F)は、基材を用いて成形用の
金型を形成する場合の全体の処理手順を説明するための
説明図である。
【符号の説明】
1 描画システム 3 描画装置 5 基材 5a 曲面部 10 鏡筒 12 電子銃 14 スリット 16 電子レンズ 18 仕切弁 19 コイル 20 偏向器 22 電子レンズ 23 対物レンズ 30 XYZステージ(載置台) 40 ローダ 50 ステージ駆動手段 60 ローダ駆動装置 70 真空排気装置 80 第2の測定装置 82 第1のレーザー測長器 84 第1の受光部 86 第2のレーザー測長器 88 第2の受光部 91 2次電子検出器 92 微小電流計 101 電気操作排気制御系 102 TFE電子銃制御部 104 集束レンズ制御部 105 非点補正制御部 106 対物レンズ制御部 108 スキャン信号発生部 111 2次電子検出制御部 112 イメージ信号表示制御部 113 真空排気制御回路 114 制御部 120 描画制御系 122a 成形偏向部 122b 副偏向部 122c 主偏向部 131 第1のレーザー測定制御回路 132 第2のレーザー測定制御回路 140 第1の測定算出部 142 第2の測定算出部 150 ステージ制御回路 152 ローダ制御回路 154 機構制御回路 161 ビームブランキング制御部 167 EB偏向制御部 169 CPGインターフェース 300 制御系 180 情報処理ユニット 181 操作入力部 182 表示部 183 ハードディスク 186 制御部 500 振動計測装置 600 品質判定制御装置 601 第1の記憶手段 602 第2の記憶手段 603 演算部 800 描画システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 502V Fターム(参考) 2H097 AA03 BA10 BB01 BB03 BB04 CA16 LA17 LA20 5C034 BB07 5F056 BA08

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビームにより基材に対して描画を行う描
    画装置と、 前記描画装置に対する振動ないしは外部からの振動を計
    測する振動計測装置と、 前記振動計測装置にて計測された振動と、前記基材に対
    するドーズ量に応じた前記振動による描画位置ずれの影
    響度に基づいて、前記基材の描画の品質を判定するよう
    に制御する品質判定制御装置と、 を備えたことを特徴とする描画システム。
  2. 【請求項2】 前記品質判定制御装置は、前記基材上を
    区分けした各描画領域のドーズ量に応じた振動による影
    響度に基づいて、前記基材の描画の品質を判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の描画システム。
  3. 【請求項3】 前記品質判定制御装置は、 前記基材上を区分けした各描画領域のドーズ量に応じた
    前記振動による影響度に基づいて、各前記描画領域の各
    品質を各々判定する第1の判定手段と、 前記第1の判定手段による各描画領域の各品質判定結果
    に基づいて、前記基材の品質ランクを評価することで前
    記基材の品質を判定する第2の判定手段と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の描画システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記第1の判定手段は、 前記基材上の一面を区分けした各描画領域でのドーズ量
    と、前記振動による描画位置ずれの影響度をランク付け
    した振動ランクの基準振動値との相関関係を定義した第
    1の相関テーブルを格納した第1の格納手段と、 前記振動計測装置により計測された計測振動値と、前記
    第1の相関テーブルの対応する描画領域の基準となる振
    動値とを比較演算する第1の演算手段と、 を含むことを特徴とする請求項3に記載の描画システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記第2の判定手段は、 一つの基材につき各前記描画領域毎に品質判定結果情報
    を対応させた第2の相関テーブルを格納した第2の格納
    手段と、 前記基材上の一面を区分けした各描画領域において、前
    記振動による描画位置ずれの影響度をランク付けした振
    動ランクに応じた不良個数と品質ランクとの相関関係を
    予め定義した第3の相関テーブルを格納した第3の格納
    手段と、 前記第2の相関テーブルの品質判定結果情報に基づい
    て、前記基材全体における全ての描画領域での不良箇所
    を計数し、当該計数結果と、前記第3の相関テーブルの
    基準となる計数結果とを比較演算する第2の演算手段
    と、 を含むことを特徴とする請求項3に記載の描画システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記第2の判定手段は、一つの基材に対
    する最終的な品質ランクを付与することを特徴とする請
    求項3に記載の描画システム。
  7. 【請求項7】 前記第1の相関テーブルは、3次元形状
    に形状変化する基材上にブレーズ状の回折格子構造を形
    成した際の描画領域の低ドーズにて描画される低ドーズ
    部に対して前記振動による影響度を第1の振動値に対応
    させ、前記低ドーズ部より高い高ドーズにて描画される
    高ドーズ部に対して前記振動による影響度を前記第1の
    振動値より小さい第2の振動値に対応させたテーブルと
    し、 前記第1の演算手段は、前記低ドーズ部に対応する描画
    領域に対しては、前記振動計測装置により計測された計
    測振動値と、前記第1の振動値とを比較演算し、前記高
    ドーズ部に対応する描画領域に対しては、前記計測振動
    値と前記第2の振動値とを比較演算することを特徴とす
    る請求項3に記載の描画システム。
  8. 【請求項8】 前記第1の相関テーブルは、前記描画領
    域のうち、前記基材の一面において描画されない非描画
    部に対して、前記振動による影響度を前記第1の振動値
    より大きい第3の振動値を対応させたテーブルとし、 前記第1の演算手段は、前記非描画部に対応する描画領
    域に対しては、前記計測振動値と前記第3の振動値とを
    比較演算することを特徴とする請求項7に記載の描画シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記第3の相関テーブルは、不良箇所の
    計数値が前記高ドーズ部に対応する描画領域に対しては
    第1の数値以下となる場合を第1の品質ランクとし、前
    記不良箇所の計数値が前記低ドーズ部に対応する描画領
    域に対しては前記第1の数値より大きい第2の数値以上
    となる場合を第2の品質ランクとしたテーブルとし、 前記第2の演算手段は、前記基材全体における全ての描
    画領域での高ドーズ部における不良箇所の合計数値と前
    記第1の数値とを比較演算し、全ての描画領域での前記
    低ドーズ部における不良個所の合計数値と前記第2の数
    値とを比較演算することを特徴とする請求項5に記載の
    描画システム。
  10. 【請求項10】 前記第3の相関テーブルは、不良箇所
    の計数値が前記非描画部に対応する描画領域に対しては
    前記第2の数値と異なる第3の数値以上となり、かつ、
    不良個所の計数値が前記低ドーズ部に対応する描画領域
    に対しては前記第3の数値と異なる第4の数値以上とな
    る場合を第3の品質ランクとしたテーブルとし、 前記第2の演算手段は、前記基材全体における全ての描
    画領域での非描画部における不良箇所の合計数値と前記
    第3の数値とを比較演算し、全ての描画領域での前記低
    ドーズ部における不良個所の合計数値と前記第4の数値
    とを比較演算することを特徴とする請求項9に記載の描
    画システム。
  11. 【請求項11】 前記各描画領域は、複数フィールドか
    らなることを特徴とする請求項2乃至請求項10のうち
    いずれか一項に記載の描画システム。
  12. 【請求項12】 前記品質判定制御装置は、判定結果に
    基づいて、描画の中止もしくは続行を決定する決定手段
    をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項1
    1のうちいずれか一項に記載の描画システム。
  13. 【請求項13】 ビームにより基材を描画し、描画部に
    対する振動ないしは外部からの振動を計測し、前記基材
    に対する描画の品質を検査する処理を行う情報処理装置
    であって、 計測された振動と、前記基材に対するドーズ量に応じた
    前記振動による描画位置ずれの影響度に基づいて、前記
    基材の描画の品質を判定するように制御する品質判定制
    御手段を含むことを特徴とする情報処理装置。
  14. 【請求項14】 電子ビームを照射する電子ビーム照射
    手段と、 前記電子ビーム照射手段にて照射された電子ビームの焦
    点位置を可変とするための電子レンズと、 前記電子ビームを照射することで描画される被描画面に
    曲面部を有する基材を載置する載置台と、 前記基材の曲面部上に描画される描画位置を測定するた
    めの測定手段と、 前記測定手段にて測定された前記描画位置に基づき、前
    記電子レンズの電流値を調整して前記電子ビームの焦点
    位置を前記描画位置に応じて可変制御して前記基材の曲
    面部の描画を行うように制御する制御手段と、 前記描画装置に対する振動ないしは外部からの振動を計
    測した計測結果と、前記基材に対するドーズ量に応じた
    前記振動による描画位置ずれの影響度に基づいて、前記
    基材の描画の品質を判定するように制御する品質判定制
    御手段と、 を含むことを特徴とする電子ビーム描画装置。
  15. 【請求項15】 電子ビームを照射する電子ビーム照射
    手段と、 前記電子ビームを照射することで描画される被描画面に
    曲面部を有する基材を載置する載置台と、 前記載置台を駆動する駆動手段と、 前記基材の曲面部上に描画される描画位置を測定するた
    めの測定手段と、 前記測定手段にて測定された前記描画位置に基づき、前
    記駆動手段により前記載置台を昇降させて、前記電子ビ
    ーム照射手段にて照射された電子ビームの焦点位置を前
    記描画位置に応じて可変制御して、前記基材の曲面部の
    描画を行うように制御する制御手段と、 前記描画装置に対する振動ないしは外部からの振動を計
    測した計測結果と、前記基材に対するドーズ量に応じた
    前記振動による描画位置ずれの影響度に基づいて、前記
    基材の描画の品質を判定するように制御する品質判定制
    御手段と、 を含むことを特徴とする電子ビーム描画装置。
  16. 【請求項16】 ビームにより描画される基材に対し
    て、描画の品質を検査する基材の検査方法であって、 前記基材に対するドーズ量に応じた前記振動による描画
    位置ずれの影響度に基づいて、前記基材の描画の品質を
    判定するステップを含むことを特徴とする基材の検査方
    法。
  17. 【請求項17】 ビームにより描画される基材に対し
    て、描画の品質を検査する基材の検査方法であって、 前記基材上を区分けした各描画領域のドーズ量に応じた
    前記振動による影響度に基づいて、各前記描画領域の各
    品質を各々判定する第1ステップと、 前記判定による各描画領域の各品質判定結果に基づい
    て、前記基材の品質ランクを評価することで前記基材の
    品質を判定する第2ステップと、 を含むことを特徴とする基材の検査方法。
  18. 【請求項18】 前記第1ステップは、前記基材上の一
    面を区分けした各描画領域でのドーズ量と、前記振動に
    よる描画位置ずれの影響度をランク付けした振動ランク
    の基準振動値との相関関係を定義した第1の相関テーブ
    ルに基づいて、計測された計測振動値と、前記第1の相
    関テーブルの対応する描画領域の基準となる振動値とを
    比較演算することを特徴とする請求項17に記載の基材
    の検査方法。
  19. 【請求項19】 前記第2ステップは、一つの基材につ
    き各前記描画領域毎に品質判定結果情報を対応させた第
    2の相関テーブルと、前記基材上の一面を区分けした各
    描画領域において、前記振動による描画位置ずれの影響
    度をランク付けした振動ランクに応じた不良個数と品質
    ランクとの相関関係を予め定義した第3の相関テーブル
    とに基づいて、前記第2の相関テーブルの品質判定結果
    情報により前記基材全体における全ての描画領域での不
    良箇所を計数し、当該計数結果と、前記第3の相関テー
    ブルの基準となる計数結果とを比較演算することを特徴
    とする請求項17に記載の基材の検査方法。
  20. 【請求項20】 前記第2ステップは、一つの基材に対
    する最終的な品質ランクを付与することを特徴とする請
    求項17に記載の基材の検査方法。
  21. 【請求項21】 前記第1の相関テーブルは、3次元形
    状に形状変化する基材上にブレーズ状の回折格子構造を
    形成した際の描画領域の低ドーズにて描画される低ドー
    ズ部に対して前記振動による影響度を第1の振動値に対
    応させ、前記低ドーズ部より高い高ドーズにて描画され
    る高ドーズ部に対して前記振動による影響度を前記第1
    の振動値より小さい第2の振動値に対応させたテーブル
    とし、 前記第1ステップは、前記低ドーズ部に対応する描画領
    域に対しては、前記振動計測装置により計測された計測
    振動値と、前記第1の振動値とを比較演算し、前記高ド
    ーズ部に対応する描画領域に対しては、前記計測振動値
    と前記第2の振動値とを比較演算することを特徴とする
    請求項18に記載の基材の検査方法。
  22. 【請求項22】 前記第1の相関テーブルは、前記描画
    領域のうち、前記基材の一面において描画されない非描
    画部に対して、前記振動による影響度を前記第1の振動
    値より大きい第3の振動値を対応させたテーブルとし、 前記第1ステップは、前記非描画部に対応する描画領域
    に対しては、前記計測振動値と前記第3の振動値とを比
    較演算することを特徴とする請求項18に記載の基材の
    検査方法。
  23. 【請求項23】 前記第3の相関テーブルは、不良箇所
    の計数値が前記高ドーズ部に対応する描画領域に対して
    は第1の数値以下となる場合を第1の品質ランクとし、
    前記不良箇所の計数値が前記低ドーズ部に対応する描画
    領域に対しては前記第1の数値より大きい第2の数値以
    上となる場合を第2の品質ランクとしたテーブルとし、 前記第2ステップは、前記基材全体における全ての描画
    領域での高ドーズ部における不良箇所の合計数値と前記
    第1の数値とを比較演算し、全ての描画領域での前記低
    ドーズ部における不良個所の合計数値と前記第2の数値
    とを比較演算することを特徴とする請求項19に記載の
    基材の検査方法。
  24. 【請求項24】 前記第3の相関テーブルは、不良箇所
    の計数値が前記非描画部に対応する描画領域に対しては
    前記第2の数値と異なる第3の数値以上となり、かつ、
    不良個所の計数値が前記低ドーズ部に対応する描画領域
    に対しては前記第3の数値と異なる第4の数値以上とな
    る場合を第3の品質ランクとしたテーブルとし、 前記第2ステップは、前記基材全体における全ての描画
    領域での非描画部における不良箇所の合計数値と前記第
    3の数値とを比較演算し、全ての描画領域での前記低ド
    ーズ部における不良個所の合計数値と前記第4の数値と
    を比較演算することを特徴とする請求項19に記載の基
    材の検査方法。
  25. 【請求項25】 前記各描画領域は、複数フィールドか
    らなることを特徴とする請求項17乃至請求項24のう
    ちいずれか一項に記載の基材の検査方法。
  26. 【請求項26】 前記判定ステップの前記判定結果に基
    づいて、描画の中止もしくは続行を決定することを特徴
    とする請求項16乃至請求項25のうちいずれか一項に
    記載の基材の検査方法。
  27. 【請求項27】 請求項16乃至請求項26のいずれか
    一項に記載の基材の検査方法をコンピュータにおいて実
    行させるためのプログラム。
  28. 【請求項28】 コンピュータにより読み出し可能な、
    請求項27に記載のプログラムを記録した情報記録媒
    体。
  29. 【請求項29】 請求項16乃至請求項26のいずれか
    に記載の検査方法により得られた品質判定結果情報に基
    づいて、前記基材に対するビーム描画の中断又は続行を
    決定するステップを有することを特徴とする描画方法。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の描画方法を用いて
    基材を製造する基材の製造方法であって、 描画された前記基材を現像し、現像された前記基材の表
    面で電鋳を行い、成型用の金型を形成するステップを含
    むことを特徴とする基材の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記成型用の金型を用いて成型基材を
    形成するステップを有することを特徴とする請求項30
    に記載の基材の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記成型基材を、光学素子として形成
    することを特徴とする請求項31に記載の基材の製造方
    法。
  33. 【請求項33】 前記光学素子をレンズとして形成する
    ことを特徴とする請求項32に記載の基材の製造方法。
  34. 【請求項34】 請求項1に記載の描画システムにおい
    て、前記描画装置は電子ビームにより描画を行うことを
    特徴とする描画システム。
JP2002052768A 2002-02-28 2002-02-28 描画システム、情報処理装置、電子ビーム描画装置、基材の検査方法、その方法を実行するためのプログラム、プログラムを記録した記録媒体、描画方法、及び基材の製造方法 Pending JP2003255549A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002052768A JP2003255549A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 描画システム、情報処理装置、電子ビーム描画装置、基材の検査方法、その方法を実行するためのプログラム、プログラムを記録した記録媒体、描画方法、及び基材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002052768A JP2003255549A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 描画システム、情報処理装置、電子ビーム描画装置、基材の検査方法、その方法を実行するためのプログラム、プログラムを記録した記録媒体、描画方法、及び基材の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003255549A true JP2003255549A (ja) 2003-09-10

Family

ID=28664377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002052768A Pending JP2003255549A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 描画システム、情報処理装置、電子ビーム描画装置、基材の検査方法、その方法を実行するためのプログラム、プログラムを記録した記録媒体、描画方法、及び基材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003255549A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013038397A (ja) * 2011-07-08 2013-02-21 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013038397A (ja) * 2011-07-08 2013-02-21 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5065943B2 (ja) 製造プロセスモニタリングシステム
KR101828124B1 (ko) 패턴 평가 방법 및 패턴 평가 장치
US8507856B2 (en) Pattern measuring method and pattern measuring device
JP5525421B2 (ja) 画像撮像装置および画像撮像方法
US8295584B2 (en) Pattern measurement methods and pattern measurement equipment
US20150279024A1 (en) Inspection method
KR101515405B1 (ko) 패턴 평가 방법 및 패턴 평가 장치
US20130082177A1 (en) Circuit pattern inspection apparatus and circuit pattern inspection method
US7643668B2 (en) Workpiece inspection apparatus, workpiece inspection method and computer-readable recording medium storing program
US7655907B2 (en) Charged particle beam apparatus and pattern measuring method
TWI556338B (zh) 用於自動晶圓檢驗之藉由產生載台速度量變曲線及選擇關注區域以最佳化檢驗速度之方法及裝置
CN100342490C (zh) 偏转变形校正系统和方法以及半导体器件的制造方法
JPS6317523A (ja) 電子ビ−ム描画装置
TWI567384B (zh) 圖案形狀評估裝置及方法
CN1096111C (zh) 存储器大规模集成电路特定部分的搜索方法和装置
KR101128558B1 (ko) 측정 시스템 및 방법
JP7264751B2 (ja) 検査装置及び検査方法
JPH05190435A (ja) 半導体装置の電子線描画方法
JP2003255549A (ja) 描画システム、情報処理装置、電子ビーム描画装置、基材の検査方法、その方法を実行するためのプログラム、プログラムを記録した記録媒体、描画方法、及び基材の製造方法
JP2003255550A (ja) 描画方法、その方法を実行するためのプログラム、プログラムを記録した記録媒体、基材の製造方法、描画システム、製造装置の除振システム、及び電子ビーム描画装置
JP2010258339A (ja) ドリフト測定方法、荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置
JP2010073732A (ja) 荷電粒子ビーム描画装置の評価方法および荷電粒子ビーム描画装置
JP2018151202A (ja) 電子ビーム検査装置および電子ビーム検査方法
JP2003227710A (ja) 欠陥撮像装置及び撮像方法
JP2003233199A (ja) 測定方法、描画方法、基材の製造方法、および電子ビーム描画装置