JP2003255167A - 光強度モニタ回路 - Google Patents

光強度モニタ回路

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靖之 井上
Shinji Mino
真司 美野
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雅弘 柳澤
Yoshitsugu Kawashima
由嗣 川島
Yasubumi Yamada
泰文 山田
Hiroshi Terui
博 照井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿入損失と受光強度の偏波依存性が小さい光
強度モニタ回路、及び複数個の光強度モニタを集積さ
れ、かつ光クロストークが抑制され、かつ小型な多チャ
ネルの光強度モニタ回路を提供すること。 【解決手段】 基板上に形成され、光をある強度比で分
岐する1入力2出力の光分岐回路33と、光分岐回路3
3の入力導波路33aが回路端に接続された入力端31
と、光分岐回路33の第一の導波路33bが回路端に接
続された出力端32を具備している。第二の出力導波路
33bに、導波路材料を除去した搭載用溝5の内部に、
第二の出力導波路33bと光結合するように搭載された
PD8が接続されている。光分岐回路33として、交差
導波路の交差部分に形成された溝9内に薄膜フィルタ1
0が挿入されたフィルタ挿入型光分岐回路を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光強度モニタ回路
に関し、より詳細には、挿入損失と受光強度の偏波依存
性が小さい光強度モニタ回路を実現するための回路構
成、及び光強度モニタ回路が複数個集積した多チャネル
の光強度モニタ回路を構成する際に、漏れ光による光ク
ロストーク劣化を低減し、かつ高密度に集積して回路小
型化を図るための多チャネルの光強度モニタ回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、通信トラフィックの急速な増加を
背景に、大容量通信ネットワーク実現への要求がさらに
高まってきており、各種大容量通信ネットワーク技術の
研究開発が盛んに行われている。それらの中でも、特
に、光ファイバ中に異なる波長の複数の光信号を多重化
して伝送する波長分割多重(WDM)方式では、光ファ
イバの低損失性や広帯域性を生かして、Tb/s(T:
テラ(=1012))級の超大容量伝送システムが実現
され報告されている(例えば、H.Suzuki,et al.,IEEE P
hoton.Technol.Lett.,vol.12,no.7,2000.)。
【0003】WDM伝送システムで安定に伝送を行うた
めには、多重化する複数の光信号の光強度を均一にする
必要がある。光強度が不均一な場合、光強度が弱い光信
号を受信する際に、他の光強度が強い光信号からの光ク
ロストーク成分が相対的に大きくなるため、ビット認識
率が低下してしまうためである。
【0004】特に、WDM伝送システムで一般的に用い
られる希土類添加ファイバを使用した光ファイバ増幅器
は、入力される光信号が不均一な場合にその不均一性が
増幅される特徴を有しているため、更に光強度均一化が
重要になる。光強度均一化を行うためには、光ファイバ
中を伝搬するWDM信号の光強度分布をモニタする光強
度モニタと、得られた光強度分布に対応して各WDM信
号に損失、または、増幅を与える光強度調整回路が必要
となる。
【0005】本発明に係る光強度モニタとして、現在ま
でに、光ファイバとGRINレンズ、多層膜フィルタ、
PD(フォトダーオード)を組み合わせたバルク型の光
強度モニタや、平面光波回路で形成され、Y分岐回路や
マッハツェンダ干渉計などのタップ回路とPDを集積し
た平面光波回路型の光強度モニタなどが実現されてい
る。
【0006】光強度モニタは、波長合分波器や可変光ア
ッテネータ等の他の光部品と組み合わせて、WDM光信
号強度等化器や光増幅器のゲイン等化器などに用いられ
るため、平面光波回路型の光強度モニタは、既に実現さ
れているアレイ導波路回折格子(AWG)やVOA等の
多彩な平面光波回路型光部品との一体集積が可能であ
り、回路小型化、量産化、高機能化などの観点から優れ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
平面光波回路型の光強度モニタでは、Y分岐回路や方向
性結合器やマッハツェンダ干渉計をタップ回路として用
いていたため、導波路材料の材料特性の差、特に、熱膨
張係数の差に起因して生じる応力が導波路部分にかか
り、光分岐回路の分岐比が入射光の偏波状態によって変
化してしまう問題点があった。
【0008】図11(a)〜(c)は、従来の光強度モ
ニタの概略構成を示す上面図である。図中符号105は
搭載用溝、108はPD(フォトダイオード)、131
は入力端、132は出力端、133は光分岐回路、13
3aは入力導波路、133bは第一の出力導波路、13
3cは第二の出力導波路を示している。
【0009】一般に、光ファイバ中の信号光は、温度や
機械的負荷などの外因によって、その偏波状態が刻々
と、かつ任意に変わるため、従来の光強度モニタでは光
強度を高精度にモニタすることが困難であった。また、
平面導波路型の光強度モニタは、同一基板上に複数個集
積して多チャネル光強度モニタを構成する際、光ファイ
バを接続する入力端や光分岐回路部で生じた漏れ光が導
波路材料内を伝搬して、他のチャネルのPDで受光され
る光クロストークが生じる。
【0010】光強度モニタでは、光強度を高精度にモニ
タするため、光分岐回路で分岐されPDで受光される光
の光強度を、光クロストークとしてPDで受光される光
の強度よりも十分に大きくする必要がある。従来の多チ
ャネル光強度モニタでは、光クロストークの抑制が不十
分であったため、光分岐回路でPD側へ分岐する光強度
を十分に小さくすることができず、その分、出射端側に
分岐する光強度が小さくなり、挿入損失が大きくなると
いう問題があった。
【0011】また、平面導波路型の光強度モニタでは、
入力端は多心光ファイバの標準規格である250μm間
隔、若しくは、127μm間隔で配置されているのに対
して、PDが操作性確保のために通常300〜500μ
m角程度の大きさがあるため、PD部は500μm以上
の間隔で配置する必要があった。入力端の間隔からPD
の間隔まで展開するための展開導波路部分の面積が大き
くなり、回路小型化の制限要因となっていた。
【0012】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、挿入損失や受光パ
ワーの偏波依存性が小さい光強度モニタ回路、または光
強度モニタを複数個同一基板上に集積して多チャネル光
強度モニタ回路を構成する際に、ファイバ接続部や光分
岐回路で生じ導波路材料中を伝搬する迷光の影響による
光クロストークの劣化を抑制し、さらに、多数個集積し
た場合でも回路寸法が大きくならないようにした光強度
モニタ回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基板上
に、光を分岐する光分岐回路が形成され、該光分岐回路
の入力導波路が回路端に接続されて入力端を成し、前記
光分岐回路の第一の出力導波路が回路端に接続されて出
力端を成し、第二の出力導波路が導波路材料を除去した
溝の壁面に接続され、該溝内に第二の出力導波路と光結
合するように受光素子が搭載されている光強度モニタ回
路であって、前記光分岐回路が、交差導波路の交差部分
に形成された溝内にフィルタ手段が形成されたフィルタ
手段付光分岐回路であり、該フィルタ手段により前記受
光素子が接続される第二の出力導波路へ一部の光が分岐
されることを特徴とする。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第二の出力導波路へ分岐さ
れる光の強度が、光分岐回路に入射する光の強度の30
%以下に設定されていることを特徴とする。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第二の出力導波路へ分岐さ
れる光の強度が、光分岐回路に入射する光の強度の1%
から30%の範囲に設定されていることを特徴とする。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、請求項
1,2又は3に記載の発明において、前記受光素子の接
続される第二の出力導波路が、フィルタ手段に対して入
力導波路と同じ側に配置され、入力導波路から入射し、
フィルタ手段で反射された光が結合する導波路であるこ
とを特徴とする。
【0017】また、請求項5に記載の発明は、請求項
1,2又は3に記載の発明において、前記受光素子の接
続される第二の出力導波路が、フィルタ手段に対して入
力導波路と反対側に配置され、入力導波路から入射し、
フィルタ手段を透過した光が結合する導波路であること
を特徴とする。
【0018】また、請求項6に記載の発明は、請求項4
又は5に記載された光強度モニタ回路を少なくとも2つ
以上具備する多チャネルの光強度モニタ回路であって、
少なくとも、前記光分岐回路近傍の入力導波路と前記第
二の出力導波路の両脇に溝が形成され、該溝内に光を遮
断する光吸収材料が充填されていることを特徴とする。
【0019】また、請求項7に記載の発明は、請求項
4,5又は6に記載の発明において、前記受光素子の入
力端側及び該受光素子の光分岐回路側で、かつ前記第二
の出力導波路部分を除く領域に溝が形成され、該溝内に
光を遮断する光吸収材料が充填されていることを特徴と
する。
【0020】また、請求項8に記載の発明は、請求項
4,5又は6に記載の発明において、前記受光素子の近
傍で、かつ前記第二の出力導波路部分を除く全ての方向
に溝が形成され、該溝内に光を遮断する光吸収材料が充
填されていることを特徴とする。
【0021】また、請求項9に記載の発明は、請求項4
乃至8いずれかに記載の発明において、前記受光素子が
フィルタ手段に対して並行に、少なくとも2列以上に分
かれて配置されていることを特徴とする。
【0022】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1乃至9いずれかに記載の発明において、前記基板の抵
抗率が1Ωcm以下であることを特徴とする。
【0023】また、請求項11に記載の発明は、請求項
1乃至10いずれかに記載の発明において、前記導波路
材料が石英を主成分とするガラス材料又は有機誘電体材
料であることを特徴とする請求項1乃至10いずれかに
記載の光強度モニタ回路。
【0024】また、請求項12に記載の発明は、請求項
1乃至11いずれかに記載の発明において、前記受光素
子がフォトダイオードであることを特徴とする。
【0025】このような構成により、本発明の光強度モ
ニタ回路は、光分岐回路として、交差導波路の交差部分
に形成された溝内にフィルタ手段が形成されたフィルタ
手段付光分岐回路を使用しているため、例えば、Y分岐
回路や方向性結合器やマッハツェンダ干渉計などの他の
光分岐回路を使用した場合に比べて、入力導波路から入
射される光の偏波状態が変動した場合でも、第一の出力
導波路と第二の出力導波路に分岐される光の光強度が変
動しにくくなり、偏波状態が変動する入力光の光強度を
高精度にモニタすることが可能であり、また、PDが接
続される第二の出力導波路へ分岐される光強度が、光分
岐回路に入射する光の強度の1%から30%の範囲であ
るため、入力端−出力端間の挿入損失が小さい光強度モ
ニタを提供することができる。
【0026】また、本発明の光強度モニタ回路は、特
に、PDが接続される第二の出力導波路が、フィルタ手
段に対して入力導波路と同じ側に配置され、入力導波路
から入射し、フィルタ手段で反射された光が結合する導
波路であるため、特に、作製時にフィルタ手段の挿入位
置がずれても入力端−出力端間の損失増加が小さい特長
を有し、挿入損失と受光感度の偏波依存性が小さく、か
つ作製誤差による挿入損失の増加、ばらつきが小さい光
強度モニタを提供することができる。
【0027】また、本発明の光強度モニタ回路は、特
に、PDが接続される第二の出力導波路が、フィルタ手
段に対して入力導波路と反対側に配置され、入力導波路
から入射し、フィルタ手段を透過した光が結合する導波
路であり、特に、作製時にフィルタ手段の挿入位置がず
れてもPD側に分岐される光強度の変動が小さい特長を
有し、かつ入力端と出力端が同じ側の回路端に、PDが
反対側の回路端近傍に配置されるため、光、電気のイン
ターフェースを各1つずつ接続すれば良くモジュール化
する際に部材数を減らし、寸法を小さくでき、挿入損失
と受光感度の偏波依存性が小さく、かつ作製誤差による
受光感度の低下、ばらつきが小さく、かつモジュールの
小型化に適した光強度モニタを提供することができる。
【0028】また、本発明の多チャネルの光強度モニタ
回路は、特に、少なくとも、光分岐回路近傍の入力導波
路、及び、第二の出力導波路の両脇に溝が形成され、溝
内に光を遮断する光吸収材料が充填されているため、光
分岐回路において第二の出力導波路に結合せずに導波路
材料内を伝搬する迷光が遮光溝で遮断されるため、他の
チャネルからの光クロストークが抑制された多チャネル
光強度モニタを提供することができる。
【0029】また、本発明の多チャネルの光強度モニタ
回路は、特に、PDの入力端側とPDの光分岐回路側
で、かつ第二の出力導波路部分を除く領域に溝が形成さ
れ、溝内に光を遮断する光吸収材料が充填されているた
め、入力端や光分岐回路などで生じ、PDに直進してく
る迷光を遮光溝で遮断することができるため、特に他の
チャネルからの光クロストークが抑制された多チャネル
光強度モニタを提供することができる。
【0030】また、本発明の多チャネルの光強度モニタ
回路は、特に、PDの近傍で、かつ第二の出力導波路部
分を除く全ての方向に溝が形成され、溝内に光を遮断す
る光吸収材料が充填されているため、入力端や光分岐回
路で生じ直進してくる迷光だけでなく、隣接のPDや回
路端などでの反射、散乱を経てPDの側面から入射して
くる迷光も、遮光溝で遮断されるため、極めて他のチャ
ネルからの光クロストークが抑制された多チャネル光強
度モニタを提供することができる。
【0031】また、本発明の多チャネルの光強度モニタ
回路は、特に、PDが少なくとも2列以上に分かれて配
置されているため、1列に配置した場合よりも、PD部
の幅が狭くなって、入力端の間隔からPD部の間隔まで
展開するための展開導波路が占める面積を減らすことが
できるため、回路寸法を小さくすることができ、特に、
小型で、かつ安価な多チャネル光強度モニタを提供する
ことができる。
【0032】また、本発明の光強度モニタ回路又は多チ
ャネルの光強度モニタ回路は、特に、基板の抵抗率が1
Ωcm以下であるため、基板中を伝搬する光に対する減
衰率を大きくすることができ、基板中を伝搬してPDで
受光される光を減衰することができるため、極めて光ク
ロストークが抑制された光強度モニタ、及び、多チャネ
ル光強度モニタを提供することができる。
【0033】また、本発明の光強度モニタ回路又は多チ
ャネルの光強度モニタ回路は、特に、導波路材料が石英
を主成分とするガラス材料、若しくは、有機誘電体材料
であるため、低損失性、温度安定性に優れた光強度モニ
タ回路及び多チャネルの光強度モニタ回路を提供するこ
とができる。
【0034】つまり、光分岐回路として、導波路を交差
させ、その交差部分に溝を形成し、溝内にフィルタ手段
を挿入し、フィルタ手段付タップ回路を用いることで、
挿入損失や受光パワーの偏波依存性が小さい光強度モニ
タ回路を提供することができる。また、本発明の光強度
モニタ回路を複数個同一基板上に集積して多チャネルの
光強度モニタ回路を構成する際に、ファイバ接続部や光
分岐回路で生じ導波路材料中を伝搬する迷光の影響によ
る光クロストークの劣化を抑制し、さらに、多数個集積
した場合でも回路寸法が大きくならないようにすること
ができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。なお、以下に説明する実施例で
は、基板としてシリコンを用いたが、これに限定される
ものではなく、光導波路を形成する際に変形しない材質
からなるものであれば、石英基板など他の材質からなる
基板を使用することができる。また、導波路材料とし
て、石英を主成分とするガラス材料を用いたが、これに
限定されるものではなく、例えば、他の無機誘電体材料
や有機誘電体材料などのあらゆる材料を導波路材料とし
て使用することができる。また、薄膜形成方法として
は、火炎堆積法を用いたが、これに限定されるものでは
なく、例えば、スパッタ法やCVD法などの気相堆積法
などの他の薄膜形成方法も使用することができる。
【0036】[実施例1]図1は、本発明の第1の実施
例に係る光強度モニタ回路を示す上面図で、図中符号5
は搭載用溝、8はPD(フォトダイオード)、9はフィ
ルタ挿入用溝、10は薄膜フィルタ、31は入力端、3
2は出力端、33は光分岐回路、33aは入力導波路、
33bは第一の出力導波路、33cは第二の出力導波路
を示している。
【0037】本実施例は、本発明の光強度モニタ回路の
構成法を用いて、1チャネル光強度モニタ回路を構成し
た一例である。本実施例では、シリコン基板1上に、交
差した光導波路の交差点にフィルタ挿入用溝9を形成
し、その内部に薄膜フィルタ10が挿入された光分岐回
路33を形成し、光分岐回路33の入力導波路33aに
は入力端31が、第一の出力導波路33bには出力端3
2が接続されている。入力端31と出力端32は対向し
て配置されており、入力端31から入射して、薄膜フィ
ルタ10を透過した光が出力端32に出射する。
【0038】また、搭載用溝5の内部にはPD8が第二
の出力導波路33cと光結合するように搭載されてい
る。本実施例において、光導波路の構造は、下部クラッ
ド2の膜厚が20μm、上部クラッド4の膜厚が20μ
mであり、コア3は、比屈折率差(Δ)が0.5%、コ
ア寸法が8μm×8μmであり、最小曲げ半径は10m
mである。また、シリコン基板1は抵抗率が1Ωcmの
ものを用いた。光分岐回路33を構成する交差導波路の
交差角は20°とし、フィルタ挿入用溝9の溝幅は20
μm、薄膜フィルタ10は、反射率5%、膜厚18μm
とした。
【0039】PD8は、下面から14μmの位置に開口
を有し、受光感度が1A/Wであり、寸法は500μm
角のものを使用した。PD8とシリコン基板1の間に
は、膜厚5μmの電気絶縁膜6と膜厚5μmの電気配線
7が形成され、シリコン基板1の表面から24μmの位
置に開口を有する第二の出力導波路33cとPD8は光
軸ずれなしに光結合する。
【0040】図2(a)〜(f)は、本実施例の光強度
モニタ回路の製造工程を示す図である。まず、シリコン
基板1上に、下部クラッド2とコア3を形成する(図2
(a))。次に、コア3をフォトリソグラフィ技術と反
応性イオンエッチング(RIE)技術を用いて導波路形
状に加工し、その上に、上部クラッド4を堆積して、埋
め込み型導波路構造を形成する(図2(b))。
【0041】次に、RIE技術を用いて、PDを搭載す
るための搭載用溝5を形成する(図2(c))。搭載用
溝5の底面に、電気絶縁膜6と金配線や金錫半田からな
る電気配線7を形成する(図2(d))。次に、光分岐
回路を形成する交差導波路部にブレードを用いてフィル
タ挿入用溝9を形成する(図2(e))。最後に、搭載
用溝5の内部にPD8を搭載し、フィルタ挿入用溝9の
内部に薄膜フィルタ10を挿入する(図2(f))。
【0042】作製した光強度モニタ回路の特性を評価し
た。測定方法は、入力端31と出力端32に1.3μm
零分散のシングルモード光ファイバ(SMF)を接続
し、波長1.55μmでの挿入損失(含む、ファイバ接
続損失)と受光感度を測定した。なお、入射光は光強度
0dBとし、TE、TM偏波として入力端31に入射し
た。測定の結果、挿入損失は、TE、TM偏波入射時で
それぞれ1.16dB、1.19dBであり、偏波依存
性は0.03dBであった。
【0043】また、受光感度は、TE、TM偏波入射時
でそれぞれ0.090A/W、0.093A/Wであ
り、偏波依存性は0.15dBであった。比較のため
に、非対称Y分岐回路とマッハツェンダ干渉計を光分岐
回路として用いた光強度モニタ回路も作製して特性を評
価したところ、挿入損失、受光感度の偏波依存性がそれ
ぞれ約0.15dB、約1.0dBであった。
【0044】したがって、本実施例の光強度モニタ回路
では、従来の光強度モニタと比較して、挿入損失と受光
感度の偏波依存性が約1/5まで低減されていた。ま
た、本構成の光強度モニタ回路を50個作製して、挿入
損失の安定性を評価したところ、最大値と最小値の差が
0.1dBであった。出力端32に接続される第一の出
力導波路33bを、薄膜フィルタ10に対して、入力導
波路33aと同じ側に配置した場合には、挿入損失のば
らつきは50個の最大値と最小値の差が0.5dBであ
った。
【0045】これは、入力導波路と薄膜フィルタを透過
した光が光結合する出力導波路は、薄膜フィルタを形成
する位置が作製誤差によりずれても軸ずれが生じない
が、入力導波路と薄膜フィルタで反射された光が光結合
する出力導波路は、薄膜フィルタを形成する位置が作製
誤差によりずれると軸ずれが生じるためである。本実施
例では、入力導波路33aから入射された光が薄膜フィ
ルタ10を透過して光結合される第一の出力導波路33
bが出力端32に接続されているため、挿入損失の安定
性が高い。
【0046】以上の結果から、本発明は、挿入損失と受
光感度の偏波依存性が極めて小さく、かつ作製誤差によ
る挿入損失の増加が小さい光強度モニタ回路を実現する
上でその効果は大きい。
【0047】[実施例2]図3は、本発明の第2の実施
例に係る光強度モニタ回路を示す上面図である。本実施
例も、実施例1と同様に、本発明の光強度モニタ回路の
構成法を用いて、1チャネル光強度モニタ回路を構成し
た一例である。
【0048】本実施例では、フィルタ挿入用溝9の内部
に反射率が90%の薄膜フィルタ10が挿入されてい
る。入力端31と出力端32は同じ回路端に配置されて
おり、入力端31から入射して、薄膜フィルタ10で反
射された光が出力端32に出射し、薄膜フィルタ10を
透過した光がPD8で受光される。上記以外の構造、材
質、及び製造方法は実施例1の光強度モニタ回路と同様
にした。
【0049】作製した光強度モニタ回路の特性を評価し
た。測定方法、測定条件は、実施例1と同様である。測
定の結果、挿入損失は、TE、TM偏波入射時でそれぞ
れ1.19dB、1.16dBであり、偏波依存性は
0.03dBであった。また、受光感度は、TE、TM
偏波入射時でそれぞれ0.093A/W、0.090A
/Wであり、偏波依存性は0.15dBであった。本実
施例でも、実施例1と同様に、非対称Y分岐回路とマッ
ハツェンダ干渉計を光分岐回路として用いた光強度モニ
タ回路と比較して、挿入損失と受光感度の偏波依存性が
約1/5まで低減されていることを確認した。
【0050】また、本構成の光強度モニタ回路を50個
作製して、受光感度の安定性を評価したところ、最大値
と最小値の差が0.1dBであった。PD8に接続され
る第二の出力導波路33cを、薄膜フィルタ10に対し
て、入力導波路33aと同じ側に配置した場合には、受
光感度のばらつきは50個の最大値と最小値の差で約
0.5dBであった。本実施例において、受光感度の安
定性が高い理由は、実施例1と同様であり、ここでは、
詳細な説明は省略する。本実施例では、入力導波路33
aから入射された光が薄膜フィルタ10を透過して光結
合される第二の出力導波路33cがPD8に接続されて
いるため、受光感度の安定性が高い。
【0051】以上の結果から、本発明は、挿入損失と受
光感度の偏波依存性が極めて小さく、かつ作製誤差によ
る受光感度の低下が小さい光強度モニタ回路を実現する
上でその効果は大きい。
【0052】[実施例3]図4は、本発明の第3の実施
例に係る多チャネルの光強度モニタ回路を示す上面図
で、図中符号12は遮光溝で、その他、図3と同じ機能
を有する構成については同一の符号を付してある。本実
施例は、本発明の光強度モニタ回路の構成法を用いて、
4チャネル光強度モニタ回路を形成した一例である。
【0053】本実施例では、実施例1と同様に、フィル
タ挿入用溝9の内部に反射率が10%の薄膜フィルタ1
0が挿入されている。本実施例では、1枚の薄膜フィル
タを挿入することで、4チャネル分の光分岐回路が構成
されている。また、入力端31と出力端32は対向して
配置されており、入力端31から入射して、薄膜フィル
タ10を透過した光が出力端32に出射し、薄膜フィル
タ10で反射された光がPD8で受光される。
【0054】光分岐回路33近傍の入力導波路33a、
第二の出力導波路33cの両脇には、導波路材料をシリ
コン基板1の表面まで除去し、光吸収材料を充填した遮
光溝12が形成されている。光吸収材料は、炭素微粒子
を樹脂中に混入したものを使用した。4つのPD8は7
00μm角の搭載用溝5の内部に搭載され、各々は90
0μm間隔で配置されている。入力端31は標準規格で
ある250μm間隔で配置され、入力端31とPD8の
間、及び、光分岐回路33と出力端32の間には、間隔
を一致させるための展開導波路が形成されている。上述
した以外の構造、材質等は、実施例1の光強度モニタ回
路と同様とした。
【0055】図5(a)〜(g)は、本実施例の多チャ
ネル光強度モニタ回路の製造工程を示す図である。ま
ず、シリコン基板1上に、下部クラッド2とコア3を形
成する(図5(a))。次に、コア3をフォトリソグラ
フィ技術と反応性イオンエッチング(RIE)技術を用
いて、導波路形状に加工して、その上に、上部クラッド
4を堆積して、埋め込み型導波路構造を形成する(図5
(b))。次に、RIEを用いて、PDを搭載するため
の搭載用溝5、と光吸収材料を充填するための光吸収材
料充填用溝11を形成する(図5(c))。搭載用溝5
と光吸収材料充填用溝11の底面に、電気絶縁膜6を形
成し、光吸収材料充填用溝11の底面の電気絶縁膜6を
除去する(図5(d))。
【0056】次に、搭載用溝5の底面に金配線や金錫半
田からなる電気配線7を形成する(図5(e))。光分
岐回路を形成する交差導波路部にブレードを用いてフィ
ルタ挿入用溝9を形成する(図5(f))。最後に、搭
載用溝5の内部にPD8を搭載し、フィルタ挿入用溝9
の内部に薄膜フィルタ10を挿入し、光吸収材料充填用
溝11の内部に光吸収材料を充填して遮光溝12を形成
する(図5(g))。
【0057】作製した光強度モニタ回路の特性を評価し
た。測定方法は、入力端31と出力端32に4心の1.
3μm零分散のシングルモード光ファイバ(SMF)を
接続し、波長1.55μmでの挿入損失(含む、ファイ
バ接続損失)と受光感度を測定した。なお、入射光は光
強度0dBmとし、TE、TM偏波として入力端31に
入射した。測定の結果、挿入損失は、TE、TM偏波入
射時の4チャネル平均でそれぞれ1.16dB、1.1
9dBであり、偏波依存性は4チャネル平均で0.03
dBであった。
【0058】また、受光感度は、TE、TM偏波入射時
の4チャネル平均でそれぞれ0.090A/W、0.0
93A/Wであり、偏波依存性は4チャネル平均で0.
15dBであった。本実施例においても、非対称Y分岐
回路やマッハツェンダ干渉計を光分岐回路として用いた
従来の光強度モニタ回路と比較して、挿入損失と受光感
度の偏波依存性が約1/5まで低減されていることを確
認した。また、多チャネル光強度モニタ回路で問題とな
る光クロストークを測定した。
【0059】ここで光クロストークは、チャネルiの入
力端に入射した時にチャネルiのPDに流れるPD電流
と、他の3チャネルの入力端31全てに同じ光強度の光
を入射した時にチャネルiのPDに流れるPD電流の比
率をデシベルで表したものである。測定結果を表1に示
す。表1は、本発明の第3の実施例に係るチャネルの光
強度モニタ回路の光クロストーク特性の評価結果を示し
ている。
【0060】
【表1】
【0061】CH1が一番上のチャネルである。
【0062】表1に示す通り、光クロストークは全ての
チャネルで−15dB程度であった。遮光溝12を形成
しない場合には、光クロストークは全てのチャネルで約
−10dBであった。光分岐回路33の薄膜フィルタ1
0で反射された光のうち、第二の出力導波路33cに結
合されずに導波路材料中を伝搬する迷光が遮光溝12で
遮断され、5dBの光クロストーク低減効果が得られ
た。
【0063】以上の結果から、本発明は、挿入損失と受
光感度の偏波依存性が極めて小さく、かつ他の入力端か
ら入射され、光分岐回路で光結合されずに導波路材料内
に漏れた光がPDで受光されることによって生じる光ク
ロストークが低減された多チャネルの光強度モニタ回路
を実現する上でその効果は大きい。
【0064】[実施例4]図6は、本発明の第4の実施
例に係る多チャネルの光強度モニタ回路を示す上面図で
ある。本実施例は、実施例3と同様に、多チャネルの光
強度モニタ回路の構成法を用いて、4チャネル光強度モ
ニタ回路を形成した一例である。
【0065】本実施例では、実施例3の述べた、光分岐
回路33近傍の入力導波路33a、第二の出力導波路3
3cの両脇の領域に加えて、各PD8の入力端側と、光
分岐回路側のうち第二の出力導波路33cが形成された
部分を除く領域にも、導波路材料をシリコン基板1の表
面まで除去し、光吸収材料を充填した遮光溝12が形成
されている。上述した以外の構成、材質等は、実施例3
の多チャネルの光強度モニタ回路と同様とした。
【0066】また、実施例3に示した多チャネルの光強
度モニタ回路と同様に、図5に示す製造方法で作製し
た。作製した4チャネル光強度モニタ回路の特性を評価
した。測定方法、及び、測定条件は、実施例3に示した
多チャネルの光強度モニタ回路と同様である。測定の結
果、挿入損失は、TE、TM偏波入射時の4チャネル平
均でそれぞれ1.16dB、1.19dBであり、偏波
依存性は4チャネル平均で0.03dBであった。
【0067】また、受光感度は、TE、TM偏波入射時
の4チャネル平均でそれぞれ0.090A/W、0.0
93A/Wであり、偏波依存性は4チャネル平均で0.
15dBであった。本実施例においても、非対称Y分岐
回路やマッハツェンダ干渉計を光分岐回路として用いた
従来の光強度モニタ回路と比較して、挿入損失と受光感
度の偏波依存性が約1/5まで低減されていることを確
認した。また、実施例3の多チャネルの光強度モニタ回
路と同様に、光クロストークを測定した。測定結果を表
2に示す。表2は、本発明の第4の実施例に係る多チャ
ネルの光強度モニタ回路の光クロストーク特性の評価結
果を示している。
【0068】
【表2】
【0069】CH1が一番上のチャネルである。
【0070】表2に示す通り、光クロストークは全ての
チャネルで−25dB程度であった。実施例3に示すよ
うに、光分岐回路33近傍の入力導波路33aと第二の
出力導波路33cの両脇にのみ形成した場合には、光ク
ロストークは全てのチャネルで約−15dBであり、本
実施例では、入力端31で光ファイバと光結合しきれず
に導波路材料中に漏れた光をPD8の入力端31側の遮
光材12で遮断し、光分岐回路33の入力導波路33a
と第二の出力導波路33cの近傍を通り抜けてきた光を
PD8の光分岐回路33側の遮光材12で遮断したこと
によって、更に、10dBの光クロストーク低減効果が
得られた。
【0071】以上の結果から、本発明は、挿入損失と受
光感度の偏波依存性が極めて小さく、かつ光分岐回路で
光結合されずに導波路材料内に漏れた光のみならず、入
力端で光結合されずに導波路材料内に漏れた光と光分岐
回路33の入力導波路33aと第二の出力導波路33c
の近傍を通り抜けてきた光がPDで受光されることも防
止され、更に光クロストークが低減された多チャネルの
光強度モニタ回路を実現する上でその効果は絶大であ
る。
【0072】[実施例5]図7は、本発明の第5の実施
例に係る多チャネルの光強度モニタ回路を示す上面図で
ある。本実施例は、実施例3と同様に、多チャネルの光
強度モニタ回路の構成法を用いて、4チャネル光強度モ
ニタ回路を構成した一例である。
【0073】本実施例では、光分岐回路33近傍の入力
導波路33a、第二の出力導波路33cの両脇に加え
て、各PD8の近傍のうち、第二の出力導波路33cが
形成された領域を除く全ての方向に、導波路材料をシリ
コン基板1の表面まで除去し、光吸収材料を充填した遮
光溝12が形成されている。上記以外の構造、材質等
は、実施例3の多チャネル光強度モニタ回路と同様とし
た。また、実施例3の多チャネル光強度モニタ回路と同
様に、図5に示す製造方法で作製した。
【0074】作製した4チャネル光強度モニタ回路の特
性を評価した。測定方法及び測定条件は、実施例3に示
した多チャネルの光強度モニタ回路と同様である。測定
の結果、挿入損失は、TE、TM偏波入射時の4チャネ
ル平均でそれぞれ1.16dB、1.19dBであり、
偏波依存性は4チャネル平均で0.03dBであった。
【0075】また、受光感度は、TE、TM偏波入射時
の4チャネル平均でそれぞれ0.090A/W、0.0
93A/Wであり、偏波依存性は4チャネル平均で0.
15dBであった。本実施例においても、非対称Y分岐
回路やマッハツェンダ干渉計を光分岐回路として用いた
従来の光強度モニタ回路と比較して、挿入損失と受光感
度の偏波依存性が約1/5まで低減されていることを確
認した。また、実施例3の多チャネル光強度モニタ回路
と同様に、光クロストークを測定した。測定結果を表3
に示す。表3は、本発明の第5の実施例に係る多チャネ
ルの光強度モニタ回路の光クロストーク特性の評価結果
を示している。
【0076】
【表3】
【0077】CH1が一番上のチャネルである。
【0078】表3に示す通り、光クロストークは全ての
チャネルで約−40dBであった。実施例4に示すよう
に、光分岐回路33近傍の入力導波路33aと第二の出
力導波路33cの両脇の領域、及び、各PD8の入力端
側と光分岐回路側であって第二の出力導波路33cが形
成された部分を除く領域にのみ遮光溝を形成した場合に
は、光クロストークは全てのチャネルで約−25dBで
あり、本実施例では、入力端31で光ファイバと光結合
しきれずに導波路材料中に漏れた光であって、回路端や
隣接するPD部などで散乱してPD8に入射する光も、
PD8の側面に形成された遮光溝12で遮断されて、更
に、15dBの光クロストーク低減効果が確認された。
【0079】また、比較のために、シリコン基板1の抵
抗率を0.1Ωcmまで低減した多チャネルの光強度モ
ニタ回路も作製して光クロストークを測定したところ、
全てのチャネルで約−50dBまで低減され、基板の抵
抗率を低減することで、基板中を伝搬する迷光を減衰さ
せ、光クロストークが低減できることを確認した。
【0080】以上の結果から、本発明は、挿入損失と受
光感度の偏波依存性が極めて小さく、かつ光分岐回路で
光結合されずに導波路材料内に漏れた光と、入力端で光
結合されずに導波路材料内に漏れた光と、光分岐回路3
3の入力導波路33aと第二の出力導波路33cの近傍
を通り抜けてきた光でPDへ直進してくる光のみなら
ず、回路端や隣接するPDなどで反射、散乱されてくる
光も遮断された、極めて光クロストークが低減された多
チャネルの光強度モニタ回路を実現する上でその効果は
絶大である。
【0081】[実施例6]図8は、本発明の第6の実施
例に係る多チャネルの光強度モニタ回路(その1)を示
す上面図である。本実施例は、実施例5と同様に、多チ
ャネルの光強度モニタ回路の構成法を用いて、8チャネ
ル光強度モニタ回路を形成した一例である。
【0082】本実施例では、PD8が4つずつ2列に分
けて配置されている。入力端31、出力端32は多心フ
ァイバの標準規格である250μm間隔で配置され、P
D8は900μm間隔で配置されている。入力端31と
PD8の間、光分岐回路33と出力端32の間には、導
波路間隔をPD8の間隔まで広げるための展開導波路が
形成されている。上記以外の構造、材質等は実施例5の
多チャネル光強度モニタ回路と同様である。
【0083】また、実施例5の多チャネル光強度モニタ
回路と同様に、図5に示す製造方法で作製した。作製し
た8チャネル光強度モニタ回路の特性を、実施例5と同
様の測定方法及び測定条件で評価した。回路の基本構成
は実施例5と同様であり、特性も実施例5と同様であっ
たため、詳細な説明は省略する。本実施例の8チャネル
光強度モニタ回路の回路寸法は4mm×24mmで、面
積は96mmであった。
【0084】図9は、本発明の第6の実施例に係る多チ
ャネルの光強度モニタ回路(その2)を示す上面図であ
る。この図9に示すように、PD8を1列に配置した場
合の回路寸法は7.5mm×24mmで、面積は180
mmであったが、これに対して、本発明の多チャネル
の光強度モニタ回路においては、PD8を2列に分けて
配置することで、回路寸法を約1/2に低減することが
できた。
【0085】以上の結果から、本発明は、挿入損失と受
光感度の偏波依存性が極めて小さく、かつ光クロストー
クが低減され、かつ小型で量産性に優れた多チャネルの
光強度モニタ回路を実現する上でその効果は大きい。
【0086】[実施例7]図10は、本発明の第7の実
施例に係る多チャネルの光強度モニタ回路を示す上面図
である。本実施例は、実施例6と同様に、多チャネルの
光強度モニタ回路の構成法を用いて、8チャネル光強度
モニタ回路を構成した一例である。
【0087】本実施例では、入力端31と出力端32が
薄膜フィルタ10に対して同じ側に配置され、PD8が
薄膜フィルタ10に対して、入力端31と反対側に配置
されている。PD8は、実施例6と同様に、4つずつ2
列に分けて配置されている。入力端31と出力端32
は、同じ側の回路端で交互に多心ファイバの標準規格で
ある250μm間隔で配置されており、PD8は900
μm間隔で配置されている。入力端31、出力端32と
PD8の間には、導波路間隔をPD8の間隔まで広げる
ための展開導波路が形成されている。上述した以外の構
造、材質等は実施例6の多チャネル光強度モニタ回路と
同様である。また、実施例6の多チャネルの光強度モニ
タ回路と同様に、図5に示す製造方法で作製した。
【0088】作製した8チャネル光強度モニタ回路の特
性を、実施例5と同様の測定方法、及び測定条件で評価
した。回路の基本構成は実施例5と同様あり、特性も実
施例5と同様であったため、詳細な説明は省略する。本
実施例の8チャネル光強度モニタ回路の回路寸法は4m
m×10mmで、面積は40mmであった。入力端3
1と出力端32が同じ側の回路端に配置されているた
め、PD8の間隔に広げるための展開導波路が1つの領
域で済み、また、入力端31と出力端32が広がって配
置されているため、展開導波路が占める面積が小さくな
ったために回路寸法を小さくすることができた。
【0089】また、本実施例では、入力端31と出力端
32が同じ側の回路端に配置され、PDがその反対の回
路端近傍に配置されているため、モジュール化の際に、
光と電気のインターフェースを各1つずつ対向して配置
することができ、回路の小型化に適した構成となってい
る。
【0090】以上の結果から、本発明は、挿入損失と受
光感度の偏波依存性が極めて小さく、かつ光クロストー
クが低減され、かつ特に小型で量産性に優れた多チャネ
ルの光強度モニタ回路を実現する上でその効果は大き
い。
【0091】なお、上述した実施例1〜7では、薄膜フ
ィルタを溝に挿入した例について説明したが、フィルタ
機能を有する手段であればよい。そこで、フィルタ機能
を有するスパッタ膜、若しくは蒸着膜を溝の壁面に作製
して検討したところ、上述した実施例1〜7と同様な効
果を得ることができた。また、フィルタ手段の反射率は
約30%以下で良いが、好ましくは、おおよそ1〜30
%の範囲がよい。但し、PDなどの素子感度がよけれ
ば、例えば、0.01%程度の反射率でも良い。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
板上に形成された1入力2出力の光分岐回路と、光分岐
回路の入力導波路が回路端に接続された入力端と光分岐
回路の第一の出力導波路が回路端に接続された出力端を
具備し、更に、光分岐回路の第二の出力導波路と、導波
路材料を除去した溝内に搭載されたPDが光結合するよ
うに接続された光強度モニタ回路において、光分岐回路
として、交差導波路の交差部分に溝を形成し、溝内に薄
膜フィルタを挿入したフィルタ挿入型光分岐回路を用い
ているため、挿入損失と受光感度の偏波依存性が極めて
小さい光強度モニタ回路を提供することができる。
【0093】また、フィルタ挿入型光分岐回路を、入力
導波路と第一の出力導波路が薄膜フィルタに対して反対
側に配置するように構成することによって、作製誤差に
より薄膜フィルタの挿入位置がずれた場合の挿入損失の
増加を小さく抑えることができ、挿入損失と受光感度の
偏波依存性が小さく、挿入損失が小さい光強度モニタ回
路を安定に提供することができる。あるいは、フィルタ
挿入型光分岐回路を、入力導波路と第一の出力導波路が
薄膜フィルタに対して同じ側に配置するように構成する
ことによって、作製誤差により薄膜フィルタの挿入位置
がずれた場合の受光感度の低下を小さく抑えることがで
き、挿入損失と受光感度の偏波依存性が小さく、受光感
度の低下が小さい光強度モニタ回路を安定に提供するこ
とができる。
【0094】更に、多チャネルの光強度モニタ回路の構
成では、光分岐回路近傍やPD部の近傍に導波路材料を
除去して内部に光吸収材料を充填した遮光溝を形成する
ことで、入力端や光分岐回路で生じ導波路材料中を伝搬
してPDに入射する遮光を遮断して光クロストークを低
減することができるため、入力光の光強度をより高精度
にモニタでき、また、光分岐回路のPD側に分岐する光
の強度を小さくして、出力端側に分岐する光強度を大き
くした低挿入損失の多チャネル光強度モニタ回路を提供
することができる。
【0095】また、PDを2列以上に配置することで、
間隔の異なる入力端とPD部を接続するために必要な展
開導波路が占める面積を縮小することができるため、特
に小型で、量産性に優れた光強度モニタ回路を提供する
ことができる。
【0096】したがって、本発明は、挿入損失と受光強
度の偏波依存性が小さく、かつ作製誤差による挿入損失
や受光感度の劣化が小さい光強度モニタ回路、及び複数
個の光強度モニタ回路が同一基板上に集積され、かつ光
クロストークが抑制され、かつ小型で量産性に優れた多
チャネルの光強度モニタ回路を実用化する上で極めて効
果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光強度モニタ回路
の概略構成を示す上面図である。
【図2】本発明の第1の実施例及び第2の実施例に係る
光強度モニタ回路の作製工程を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る光強度モニタ回路
の概略構成を示す上面図である。
【図4】本発明の第3の実施例に係る多チャネルの光強
度モニタ回路の概略構成を示す上面図である。
【図5】本発明の第3の実施例から第7の実施例に係る
多チャネルの光強度モニタ回路の作製工程を示す図であ
る。
【図6】本発明の第4の実施例に係る多チャネルの光強
度モニタ回路の概略構成を示す上面図である。
【図7】本発明の第5の実施例に係る多チャネルの光強
度モニタ回路の概略構成を示す上面図である。
【図8】本発明の第6の実施例に係る多チャネルの光強
度モニタ回路の概略構成(その1)を示す上面図であ
る。
【図9】本発明の第6の実施例に係る多チャネルの光強
度モニタ回路の概略構成(その2)を示す上面図であ
る。
【図10】本発明の第7の実施例に係る多チャネルの光
強度モニタ回路の概略構成を示す上面図である。
【図11】(a)〜(c)は、従来の光強度モニタ回路
の概略構成を示す上面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 下部クラッド 3 コア 4 上部クラッド 5,105 搭載用溝 6 電気絶縁膜 7 電気配線 8,108 PD(フォトダイオード) 9 フィルタ挿入用溝 10 薄膜フィルタ 11 光吸収材料充填用溝 12 遮光溝 31,131 入力端 32,132 出力端 33,133 光分岐回路 33a,133a 入力導波路 33b,133b 第一の出力導波路 33c,133c 第二の出力導波路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 靖之 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 美野 真司 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 柳澤 雅弘 東京都渋谷区道玄坂1丁目12番1号 エヌ ティティエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 川島 由嗣 東京都渋谷区道玄坂1丁目12番1号 エヌ ティティエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 山田 泰文 東京都渋谷区道玄坂1丁目12番1号 エヌ ティティエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 照井 博 東京都渋谷区道玄坂1丁目12番1号 エヌ ティティエレクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA04 PA01 PA04 PA05 PA21 PA24 QA04 TA01 2H048 FA09 FA23 FA24

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、光を分岐する光分岐回路が形
    成され、該光分岐回路の入力導波路が回路端に接続され
    て入力端を成し、前記光分岐回路の第一の出力導波路が
    回路端に接続されて出力端を成し、第二の出力導波路が
    導波路材料を除去した溝の壁面に接続され、該溝内に第
    二の出力導波路と光結合するように受光素子が搭載され
    ている光強度モニタ回路であって、 前記光分岐回路が、交差導波路の交差部分に形成された
    溝内にフィルタ手段が形成されたフィルタ手段付光分岐
    回路であり、該フィルタ手段により前記受光素子が接続
    される第二の出力導波路へ一部の光が分岐されることを
    特徴とする光強度モニタ回路。
  2. 【請求項2】 前記第二の出力導波路へ分岐される光の
    強度が、光分岐回路に入射する光の強度の30%以下に
    設定されていることを特徴とする請求項1に記載の光強
    度モニタ回路。
  3. 【請求項3】 前記第二の出力導波路へ分岐される光の
    強度が、光分岐回路に入射する光の強度の1%から30
    %の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に
    記載の光強度モニタ回路。
  4. 【請求項4】 前記受光素子の接続される第二の出力導
    波路が、フィルタ手段に対して入力導波路と同じ側に配
    置され、入力導波路から入射し、フィルタ手段で反射さ
    れた光が結合する導波路であることを特徴とする請求項
    1,2又は3に記載の光強度モニタ回路。
  5. 【請求項5】 前記受光素子の接続される第二の出力導
    波路が、フィルタ手段に対して入力導波路と反対側に配
    置され、入力導波路から入射し、フィルタ手段を透過し
    た光が結合する導波路であることを特徴とする請求項
    1,2又は3に記載の光強度モニタ回路。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載された光強度モニ
    タ回路を少なくとも2つ以上具備する多チャネルの光強
    度モニタ回路であって、 少なくとも、前記光分岐回路近傍の入力導波路と前記第
    二の出力導波路の両脇に溝が形成され、該溝内に光を遮
    断する光吸収材料が充填されていることを特徴とする光
    強度モニタ回路。
  7. 【請求項7】 前記受光素子の入力端側及び該受光素子
    の光分岐回路側で、かつ前記第二の出力導波路部分を除
    く領域に溝が形成され、該溝内に光を遮断する光吸収材
    料が充填されていることを特徴とする請求項4,5又は
    6に記載の光強度モニタ回路。
  8. 【請求項8】 前記受光素子の近傍で、かつ前記第二の
    出力導波路部分を除く全ての方向に溝が形成され、該溝
    内に光を遮断する光吸収材料が充填されていることを特
    徴とする請求項4,5又は6に記載の光強度モニタ回
    路。
  9. 【請求項9】 前記受光素子がフィルタ手段に対して並
    行に、少なくとも2列以上に分かれて配置されているこ
    とを特徴とする請求項4乃至8いずれかに記載の光強度
    モニタ回路。
  10. 【請求項10】 前記基板の抵抗率が1Ωcm以下であ
    ることを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載の光
    強度モニタ回路。
  11. 【請求項11】 前記導波路材料が石英を主成分とする
    ガラス材料又は有機誘電体材料であることを特徴とする
    請求項1乃至10いずれかに記載の光強度モニタ回路。
  12. 【請求項12】 前記受光素子がフォトダイオードであ
    ることを特徴とする請求項1乃至11いずれかに記載の
    光強度モニタ回路。
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