JP2003254151A - エンジンの冷却装置 - Google Patents
エンジンの冷却装置Info
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- JP2003254151A JP2003254151A JP2002054095A JP2002054095A JP2003254151A JP 2003254151 A JP2003254151 A JP 2003254151A JP 2002054095 A JP2002054095 A JP 2002054095A JP 2002054095 A JP2002054095 A JP 2002054095A JP 2003254151 A JP2003254151 A JP 2003254151A
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- water passage
- inflow
- cooling
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のエンジンにおける冷却装置では、吸気
ポート部や排気ポート部のレイアウトやバルブ径等とい
った、燃焼系の設計の自由度が減少するとともに、シリ
ンダヘッド内での熱バランスに偏りが生じていた。 【解決手段】 燃焼室周囲に設けられた冷却水路12に
より構成されるエンジンの冷却装置において、シリンダ
ヘッド2の排気マニホールド5側冷却水路12の隣接気
筒間に水流遮断リブ2aを設け、該水流遮断リブ2aに
より冷却水の水流調節を行う。
ポート部や排気ポート部のレイアウトやバルブ径等とい
った、燃焼系の設計の自由度が減少するとともに、シリ
ンダヘッド内での熱バランスに偏りが生じていた。 【解決手段】 燃焼室周囲に設けられた冷却水路12に
より構成されるエンジンの冷却装置において、シリンダ
ヘッド2の排気マニホールド5側冷却水路12の隣接気
筒間に水流遮断リブ2aを設け、該水流遮断リブ2aに
より冷却水の水流調節を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼室周囲に設け
られた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装置の
構成に関する。
られた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装置の
構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンにおける、燃焼室や
吸排気バルブの冷却を、燃焼室周囲に配置されるシリン
ダヘッド等に形成された冷却水路により行うことが行わ
れている。例えば、図5に示すように、シリンダヘッド
102内部には冷却水路112が形成されている。冷却
水路112には、シリンダヘッド102の下面から冷却
水路112内へ冷却水を流入させる流入水路112a・
112bが開口しており、該流入水路112a・112
bから流入した冷却水は冷却水路102内を流れなが
ら、吸気バルブが嵌装される吸気ポート部103、排気
バルブが嵌装される排気ポート部104、及びシリンダ
ヘッド102下方に配置される燃焼室等を冷却した後
に、冷却水出口112dから排出される。吸気ポート部
103と排気ポート部104との間は水路幅が狭いた
め、自然の流れにまかせていたのでは冷却水の通過量が
少なくて冷却されにくいが、吸気ポート部103及び排
気ポート部104の部分を十分に冷却することができな
いと、吸気弁や排気弁の温度が高くなって、エンジンの
出力が制限されることとなる。従って、吸気ポート部1
03と排気ポート部104との間へジェット流を噴出す
る弁間ジェット部112cを形成して、吸気ポート部1
03と排気ポート部104との間を強制的に冷却するよ
うにしていた。
吸排気バルブの冷却を、燃焼室周囲に配置されるシリン
ダヘッド等に形成された冷却水路により行うことが行わ
れている。例えば、図5に示すように、シリンダヘッド
102内部には冷却水路112が形成されている。冷却
水路112には、シリンダヘッド102の下面から冷却
水路112内へ冷却水を流入させる流入水路112a・
112bが開口しており、該流入水路112a・112
bから流入した冷却水は冷却水路102内を流れなが
ら、吸気バルブが嵌装される吸気ポート部103、排気
バルブが嵌装される排気ポート部104、及びシリンダ
ヘッド102下方に配置される燃焼室等を冷却した後
に、冷却水出口112dから排出される。吸気ポート部
103と排気ポート部104との間は水路幅が狭いた
め、自然の流れにまかせていたのでは冷却水の通過量が
少なくて冷却されにくいが、吸気ポート部103及び排
気ポート部104の部分を十分に冷却することができな
いと、吸気弁や排気弁の温度が高くなって、エンジンの
出力が制限されることとなる。従って、吸気ポート部1
03と排気ポート部104との間へジェット流を噴出す
る弁間ジェット部112cを形成して、吸気ポート部1
03と排気ポート部104との間を強制的に冷却するよ
うにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の如くシ
リンダヘッド102に弁間ジェット部112cを形成す
るためには、シリンダヘッド102内にある程度のスペ
ースを要するため、吸気ポート部103や排気ポート部
104のレイアウトやバルブ径等といった、燃焼系の設
計の自由度が減少することとなっていた。特に、吸気弁
と排気弁とをそれぞれ2弁ずつ具備する4弁式のエンジ
ンでは、吸気弁及び排気弁や燃料噴射弁のレイアウト
上、弁間ジェット部112cを形成することは困難であ
った。また、流入水路112a・112bから流入した
冷却水は、冷却水路112内を通過しながら吸気ポート
部103や排気ポート部104を冷却した後に冷却水出
口112dから排出されるが、各気筒部分に形成される
流入水路112a・112bは、全て同径に形成されて
おり、該冷却水出口112dの近くにある冷却水路10
2では流速が速くて冷却効果が高いが、冷却水出口11
2dから離れた場所にある冷却水路102では流速が遅
くて冷却効果が薄いため、シリンダヘッド102内での
熱バランスに偏りが生じていた。さらに、反排気マニホ
ールド側に形成される流入水路112aから流入する冷
却水と、排気マニホールド側に形成される流入水路11
2bから流入する冷却水とは、流れる経路が異なるた
め、シリンダヘッド102の反排気マニホールド側と排
気マニホールド側とでは冷却効果が異なっていた。
リンダヘッド102に弁間ジェット部112cを形成す
るためには、シリンダヘッド102内にある程度のスペ
ースを要するため、吸気ポート部103や排気ポート部
104のレイアウトやバルブ径等といった、燃焼系の設
計の自由度が減少することとなっていた。特に、吸気弁
と排気弁とをそれぞれ2弁ずつ具備する4弁式のエンジ
ンでは、吸気弁及び排気弁や燃料噴射弁のレイアウト
上、弁間ジェット部112cを形成することは困難であ
った。また、流入水路112a・112bから流入した
冷却水は、冷却水路112内を通過しながら吸気ポート
部103や排気ポート部104を冷却した後に冷却水出
口112dから排出されるが、各気筒部分に形成される
流入水路112a・112bは、全て同径に形成されて
おり、該冷却水出口112dの近くにある冷却水路10
2では流速が速くて冷却効果が高いが、冷却水出口11
2dから離れた場所にある冷却水路102では流速が遅
くて冷却効果が薄いため、シリンダヘッド102内での
熱バランスに偏りが生じていた。さらに、反排気マニホ
ールド側に形成される流入水路112aから流入する冷
却水と、排気マニホールド側に形成される流入水路11
2bから流入する冷却水とは、流れる経路が異なるた
め、シリンダヘッド102の反排気マニホールド側と排
気マニホールド側とでは冷却効果が異なっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、燃焼室
周囲に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの
冷却装置において、シリンダヘッドの排気マニホールド
側冷却水路の隣接気筒間に隔壁を設け、該隔壁により冷
却水の水流調節を行う。
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、燃焼室
周囲に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの
冷却装置において、シリンダヘッドの排気マニホールド
側冷却水路の隣接気筒間に隔壁を設け、該隔壁により冷
却水の水流調節を行う。
【0005】また、請求項2においては、燃焼室周囲に
設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装
置において、シリンダヘッドの排気マニホールド側冷却
水路の流入水路面積を、反排気マニホールド側冷却水路
の流入水路面積よりも大きくする規制部材をシリンダヘ
ッドとシリンダブロックとの間に設けた。
設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装
置において、シリンダヘッドの排気マニホールド側冷却
水路の流入水路面積を、反排気マニホールド側冷却水路
の流入水路面積よりも大きくする規制部材をシリンダヘ
ッドとシリンダブロックとの間に設けた。
【0006】また、請求項3においては、燃焼室周囲に
設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装
置において、各気筒に配設される冷却水路における反冷
却水出口側の流入水路面積が、冷却水出口側の流入水路
面積よりも大きくなるように規制する規制部材を、シリ
ンダヘッドとシリンダブロックとの間に設けた。
設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装
置において、各気筒に配設される冷却水路における反冷
却水出口側の流入水路面積が、冷却水出口側の流入水路
面積よりも大きくなるように規制する規制部材を、シリ
ンダヘッドとシリンダブロックとの間に設けた。
【0007】また、請求項4においては、燃焼室周囲に
設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装
置において、シリンダヘッドの排気マニホールド側冷却
水路の隣接気筒間に隔壁を設け、排気マニホールド側冷
却水路の流入水路面積を、反排気マニホールド側冷却水
路の流入水路面積よりも大きくした。
設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装
置において、シリンダヘッドの排気マニホールド側冷却
水路の隣接気筒間に隔壁を設け、排気マニホールド側冷
却水路の流入水路面積を、反排気マニホールド側冷却水
路の流入水路面積よりも大きくした。
【0008】また、請求項5においては、燃焼室周囲に
設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装
置において、シリンダヘッドの排気マニホールド側冷却
水路の隣接気筒間に隔壁を設け、各気筒に配設される冷
却水路における反冷却水出口側の流入水路面積を、冷却
水出口側の流入水路面積よりも大きくした。
設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装
置において、シリンダヘッドの排気マニホールド側冷却
水路の隣接気筒間に隔壁を設け、各気筒に配設される冷
却水路における反冷却水出口側の流入水路面積を、冷却
水出口側の流入水路面積よりも大きくした。
【0009】また、請求項6においては、燃焼室周囲に
設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装
置において、排気マニホールド側冷却水路の流入水路面
積を、反排気マニホールド側冷却水路の流入水路面積よ
りも大きくするとともに、各気筒に配設される冷却水路
における反冷却水出口側の流入水路面積を、冷却水出口
側の流入水路面積よりも大きくした。
設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装
置において、排気マニホールド側冷却水路の流入水路面
積を、反排気マニホールド側冷却水路の流入水路面積よ
りも大きくするとともに、各気筒に配設される冷却水路
における反冷却水出口側の流入水路面積を、冷却水出口
側の流入水路面積よりも大きくした。
【0010】また、請求項7においては、燃焼室周囲に
設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装
置において、冷却水路と接する、燃料噴射弁のスリーブ
壁面につばを形成し、該つばにより冷却水の水流調節を
行う。
設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却装
置において、冷却水路と接する、燃料噴射弁のスリーブ
壁面につばを形成し、該つばにより冷却水の水流調節を
行う。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の冷却装置を備えるエンジンのシリ
ンダヘッドを示す平面断面図、図2は同じく側面断面
図、図3はシリンダヘッドにおける吸排気ポート部を示
す拡大平面断面図、図4はガスケットを示す平面図、図
5は従来の冷却装置を示す平面断面図である。
する。図1は本発明の冷却装置を備えるエンジンのシリ
ンダヘッドを示す平面断面図、図2は同じく側面断面
図、図3はシリンダヘッドにおける吸排気ポート部を示
す拡大平面断面図、図4はガスケットを示す平面図、図
5は従来の冷却装置を示す平面断面図である。
【0012】本発明のエンジンの冷却装置について説明
する。図1、図2に示すように、本例のエンジンは、各
気筒に吸気弁21及び排気弁22がそれぞれ2弁ずつ設
けられる、4弁式のエンジンに構成されており、エンジ
ンのシリンダヘッド2には、各気筒に吸気弁21が嵌装
される吸気ポート部3・3、及び排気弁22が嵌装され
る排気ポート部4・4が形成されている。また、シリン
ダヘッド2の長手方向に対して傾斜して配置される吸気
ポート部3・3及び排気ポート部4・4の中心位置には
燃料噴射弁が挿通される噴射弁用スリーブ6が配設され
ている。シリンダヘッド2の一側には、各気筒の排気ポ
ート部4・4と連通する排気マニホールド5が取り付け
られている。
する。図1、図2に示すように、本例のエンジンは、各
気筒に吸気弁21及び排気弁22がそれぞれ2弁ずつ設
けられる、4弁式のエンジンに構成されており、エンジ
ンのシリンダヘッド2には、各気筒に吸気弁21が嵌装
される吸気ポート部3・3、及び排気弁22が嵌装され
る排気ポート部4・4が形成されている。また、シリン
ダヘッド2の長手方向に対して傾斜して配置される吸気
ポート部3・3及び排気ポート部4・4の中心位置には
燃料噴射弁が挿通される噴射弁用スリーブ6が配設され
ている。シリンダヘッド2の一側には、各気筒の排気ポ
ート部4・4と連通する排気マニホールド5が取り付け
られている。
【0013】シリンダヘッド2内には、冷却水路12が
形成されている(図1及び図3において、薄色のドット
にて表している範囲が冷却水路12である)。冷却水路
12には、気筒毎にシリンダヘッド2の下面から冷却水
路12内へ冷却水を流入させる流入水路12a・12a
及び流入水路12b・12bが開口しており、該流入水
路12a・12bから流入した冷却水は冷却水路12内
を流れながら、吸気弁21が嵌装される吸気ポート部
3、排気弁22が嵌装される排気ポート部4、及びシリ
ンダヘッド2下方のシリンダブロック1内に構成される
燃焼室1a等を冷却した後に、冷却水出口12dから排
出される。冷却水路12は、吸気ポート部3・3、排気
ポート部4・4、及び噴射弁用スリーブ6の、それぞれ
の間にも形成されており、吸気弁21や排気弁22や燃
焼室1a等を効率的に冷却することが可能となってい
る。
形成されている(図1及び図3において、薄色のドット
にて表している範囲が冷却水路12である)。冷却水路
12には、気筒毎にシリンダヘッド2の下面から冷却水
路12内へ冷却水を流入させる流入水路12a・12a
及び流入水路12b・12bが開口しており、該流入水
路12a・12bから流入した冷却水は冷却水路12内
を流れながら、吸気弁21が嵌装される吸気ポート部
3、排気弁22が嵌装される排気ポート部4、及びシリ
ンダヘッド2下方のシリンダブロック1内に構成される
燃焼室1a等を冷却した後に、冷却水出口12dから排
出される。冷却水路12は、吸気ポート部3・3、排気
ポート部4・4、及び噴射弁用スリーブ6の、それぞれ
の間にも形成されており、吸気弁21や排気弁22や燃
焼室1a等を効率的に冷却することが可能となってい
る。
【0014】 前記流入水路12a・12aは、吸気ポ
ート部3、排気ポート部4、及び噴射弁用スリーブ6の
反排気マニホールド5側に配置されており、流入水路1
2b・12bは、吸気ポート部3、排気ポート部4、及
び噴射弁用スリーブ6の排気マニホールド5側に配置さ
れている。
ート部3、排気ポート部4、及び噴射弁用スリーブ6の
反排気マニホールド5側に配置されており、流入水路1
2b・12bは、吸気ポート部3、排気ポート部4、及
び噴射弁用スリーブ6の排気マニホールド5側に配置さ
れている。
【0015】図3に示すように、冷却水路12には、流
入水路12a・12bの他、隣接する気筒間に配置され
る流入水路12c・12d及び流入水路12a・12a
間に配置される流入水路12eが設けられている。ま
た、各気筒の冷却水路12は、隣接する気筒とシリンダ
ヘッド2の長手方向に連結しているが、各気筒の排気マ
ニホールド5側に配置されるリブ2bと、排気マニホー
ルド5側に配置される排気ポート部4との間には、冷却
水路12を遮断する水流遮断リブ2aが形成されてい
る。
入水路12a・12bの他、隣接する気筒間に配置され
る流入水路12c・12d及び流入水路12a・12a
間に配置される流入水路12eが設けられている。ま
た、各気筒の冷却水路12は、隣接する気筒とシリンダ
ヘッド2の長手方向に連結しているが、各気筒の排気マ
ニホールド5側に配置されるリブ2bと、排気マニホー
ルド5側に配置される排気ポート部4との間には、冷却
水路12を遮断する水流遮断リブ2aが形成されてい
る。
【0016】流入水路12b・12bから排気マニホー
ルド5側の冷却水路12内に流入した冷却水は、同一気
筒内又は隣接する気筒における、吸気ポート部3・3
間、吸気ポート部3と排気ポート部4との間、吸気ポー
ト部3及び排気ポート部4と燃料噴射弁用スリーブ6と
の間通過して、反排気マニホールド5側の冷却水路12
へ流れる。この場合、流入水路12b・12b間に前記
水流遮断リブ2aが形成されているため、この間には冷
却水がながれず、冷却水は吸気ポート部3・3間、吸気
ポート部3と排気ポート部4との間、吸気ポート部3及
び排気ポート部4と燃料噴射弁用スリーブ6との間を通
過することとなる。
ルド5側の冷却水路12内に流入した冷却水は、同一気
筒内又は隣接する気筒における、吸気ポート部3・3
間、吸気ポート部3と排気ポート部4との間、吸気ポー
ト部3及び排気ポート部4と燃料噴射弁用スリーブ6と
の間通過して、反排気マニホールド5側の冷却水路12
へ流れる。この場合、流入水路12b・12b間に前記
水流遮断リブ2aが形成されているため、この間には冷
却水がながれず、冷却水は吸気ポート部3・3間、吸気
ポート部3と排気ポート部4との間、吸気ポート部3及
び排気ポート部4と燃料噴射弁用スリーブ6との間を通
過することとなる。
【0017】しかし、前記水流遮断リブ2aが形成され
ていなければ、同一気筒内における、吸気ポート部3・
3間、吸気ポート部3と排気ポート部4との間、吸気ポ
ート部3及び排気ポート部4と燃料噴射弁用スリーブ6
との間は間隔が狭いため、冷却水の多くはこれらの間を
通過せずに、前記リブ2bと排気マニホールド5側の排
気ポート部4形成部分との間を通って、排気マニホール
ド5側の冷却水路12を流れていき、吸気ポート部3や
排気ポート部4の冷却を十分に行うことができない。
ていなければ、同一気筒内における、吸気ポート部3・
3間、吸気ポート部3と排気ポート部4との間、吸気ポ
ート部3及び排気ポート部4と燃料噴射弁用スリーブ6
との間は間隔が狭いため、冷却水の多くはこれらの間を
通過せずに、前記リブ2bと排気マニホールド5側の排
気ポート部4形成部分との間を通って、排気マニホール
ド5側の冷却水路12を流れていき、吸気ポート部3や
排気ポート部4の冷却を十分に行うことができない。
【0018】即ち、水流遮断リブ2aは、流入水路12
b・12bから冷却水路12内に流入した冷却水が、リ
ブ2bと排気マニホールド5側の排気ポート部4形成部
分との間を通過することを防止して、同一気筒内におけ
る、吸気ポート部3・3間、吸気ポート部3と排気ポー
ト部4との間、吸気ポート部3及び排気ポート部4と燃
料噴射弁用スリーブ6との間に、強制的に冷却水を通過
させて冷却を行うものである。
b・12bから冷却水路12内に流入した冷却水が、リ
ブ2bと排気マニホールド5側の排気ポート部4形成部
分との間を通過することを防止して、同一気筒内におけ
る、吸気ポート部3・3間、吸気ポート部3と排気ポー
ト部4との間、吸気ポート部3及び排気ポート部4と燃
料噴射弁用スリーブ6との間に、強制的に冷却水を通過
させて冷却を行うものである。
【0019】このように、排気マニホールド5側の冷却
水路12における隣接気筒間に、水流遮断リブ2aを形
成することで、冷却水の水流の方向を調節して、冷却水
が各吸気ポート部3や排気ポート部4を必ず通過し、十
分な冷却が行われるようにすることが可能となり、エン
ジンの冷却効率の向上を図ることができる。また、本構
成によれば、従来のように吸気ポート部と排気ポート部
との間へジェット流を噴出する弁間ジェット部を形成す
る必要もなく、簡単な構成で冷却効率の向上を実現する
ことができる。従って、加工工数の低減や鋳造の簡略化
が図れて低コスト化できるとともに、吸排気ポート部3
・4のレイアウトやバルブ径等といった、燃焼系の設計
の自由度が増し、燃焼に最適な設計を行うことが可能と
なって、耐久性向上や高出力化を図ることもできる。
水路12における隣接気筒間に、水流遮断リブ2aを形
成することで、冷却水の水流の方向を調節して、冷却水
が各吸気ポート部3や排気ポート部4を必ず通過し、十
分な冷却が行われるようにすることが可能となり、エン
ジンの冷却効率の向上を図ることができる。また、本構
成によれば、従来のように吸気ポート部と排気ポート部
との間へジェット流を噴出する弁間ジェット部を形成す
る必要もなく、簡単な構成で冷却効率の向上を実現する
ことができる。従って、加工工数の低減や鋳造の簡略化
が図れて低コスト化できるとともに、吸排気ポート部3
・4のレイアウトやバルブ径等といった、燃焼系の設計
の自由度が増し、燃焼に最適な設計を行うことが可能と
なって、耐久性向上や高出力化を図ることもできる。
【0020】また、図2に示すように、吸気ポート部3
及び排気ポート部4の中心位置に配置される噴射弁用ス
リーブ6における、冷却水路12に接する部分の外周面
の途中部には、外側へ突出するつば6aが形成されてい
る。該つば6aにより、噴射弁用スリーブ6の外周面に
接する冷却水路12が上下2分割されている。
及び排気ポート部4の中心位置に配置される噴射弁用ス
リーブ6における、冷却水路12に接する部分の外周面
の途中部には、外側へ突出するつば6aが形成されてい
る。該つば6aにより、噴射弁用スリーブ6の外周面に
接する冷却水路12が上下2分割されている。
【0021】噴射弁用スリーブ6の外周面に接する部分
の冷却水路12を上下2分割しない場合は、吸排気ポー
ト部3・4の近傍における冷却水路12内で、冷却水が
上方へ逃げてしまい、燃焼室1aに接する下方の爆面側
の流れが悪くなる傾向にある。しかし、本案のように、
前記つば6aを形成して冷却水路12を上下2分割する
ことで、冷却水の水流調節を行い、冷却水をつば6aの
下方側の冷却水路12へ導き、効果的に爆面側へ流して
冷却効果を高めることができる。
の冷却水路12を上下2分割しない場合は、吸排気ポー
ト部3・4の近傍における冷却水路12内で、冷却水が
上方へ逃げてしまい、燃焼室1aに接する下方の爆面側
の流れが悪くなる傾向にある。しかし、本案のように、
前記つば6aを形成して冷却水路12を上下2分割する
ことで、冷却水の水流調節を行い、冷却水をつば6aの
下方側の冷却水路12へ導き、効果的に爆面側へ流して
冷却効果を高めることができる。
【0022】このように、吸排気ポート部3・4の近傍
における冷却水路12の分割は、噴射弁用スリーブ6の
つば6aにより行われ、シリンダヘッド2自体に分割壁
を形成するわけではないので、シリンダヘッド2の構造
が複雑になって鋳造工数が増加ることはなく、安価に冷
却水路12の分割構造を構成できる。また、分割壁形成
により生じる段差部の割れが発生する恐れもない。
における冷却水路12の分割は、噴射弁用スリーブ6の
つば6aにより行われ、シリンダヘッド2自体に分割壁
を形成するわけではないので、シリンダヘッド2の構造
が複雑になって鋳造工数が増加ることはなく、安価に冷
却水路12の分割構造を構成できる。また、分割壁形成
により生じる段差部の割れが発生する恐れもない。
【0023】前述のように、排気マニホールド5側に配
置される流入水路12b・12bから流入した冷却水
を、吸気ポート部3や排気ポート部4を通じて反排気マ
ニホールド5側へ確実に流すためには、反排気マニホー
ルド5側に配置される流入水路12a・12aから流入
する冷却水量よりも、排気マニホールド5側の流入水路
12b・12bから流入する冷却水量を多くすることが
好ましい。
置される流入水路12b・12bから流入した冷却水
を、吸気ポート部3や排気ポート部4を通じて反排気マ
ニホールド5側へ確実に流すためには、反排気マニホー
ルド5側に配置される流入水路12a・12aから流入
する冷却水量よりも、排気マニホールド5側の流入水路
12b・12bから流入する冷却水量を多くすることが
好ましい。
【0024】また、本例のエンジンは6気筒に構成さ
れ、前記流入水路12a及び流入水路12bは、各気筒
に2箇所ずつ設けられているが、それぞれの流入水路1
2a・12bの孔径を全て同径とすると、流入水路12
a・12b等から冷却水路12内に流入した冷却水の流
速は、シリンダヘッド2の長手方向位置により異なる。
即ち、冷却水出口12d側で冷却水の流速が速くて冷却
効果が高く、反冷却水出口12d側端部では流速が遅
く、よどみがちであるため冷却効果も低い。そこで、本
案のエンジンにおいては、流入水路12a・12bから
流入する冷却水量を、排気マニホールド5側と反排気マ
ニホールド5側とで、及び、冷却水出口12d側と反冷
却水出口12d側とで、異ならせるようにしている。
れ、前記流入水路12a及び流入水路12bは、各気筒
に2箇所ずつ設けられているが、それぞれの流入水路1
2a・12bの孔径を全て同径とすると、流入水路12
a・12b等から冷却水路12内に流入した冷却水の流
速は、シリンダヘッド2の長手方向位置により異なる。
即ち、冷却水出口12d側で冷却水の流速が速くて冷却
効果が高く、反冷却水出口12d側端部では流速が遅
く、よどみがちであるため冷却効果も低い。そこで、本
案のエンジンにおいては、流入水路12a・12bから
流入する冷却水量を、排気マニホールド5側と反排気マ
ニホールド5側とで、及び、冷却水出口12d側と反冷
却水出口12d側とで、異ならせるようにしている。
【0025】即ち、図4に示すように、シリンダヘッド
2とシリンダブロック1との間に介装されるガスケット
25における、各流入水路12a・12bの形成位置に
対応する個所には、水流規制孔25a・25b・25c
・25dが形成されている。また、本エンジンの各気筒
は、冷却水出口12d側から順に、第一気筒C1、第二
気筒C2、第三気筒C3、第四気筒C4、第五気筒C
5、及び第六気筒C6が配置されている。
2とシリンダブロック1との間に介装されるガスケット
25における、各流入水路12a・12bの形成位置に
対応する個所には、水流規制孔25a・25b・25c
・25dが形成されている。また、本エンジンの各気筒
は、冷却水出口12d側から順に、第一気筒C1、第二
気筒C2、第三気筒C3、第四気筒C4、第五気筒C
5、及び第六気筒C6が配置されている。
【0026】そして、第一気筒C1及び第二気筒C2の
流入水路12aに対応する個所には、水流規制孔25a
が、流入水路12bに対応する個所には水流規制孔25
bが配置され、第三気筒C3及び第四気筒C4の流入水
路12aに対応する個所には水流規制孔25bが、流入
水路12bに対応する個所には水流規制孔25cが配置
され、第五気筒C5及び第六気筒C6の流入水路12a
に対応する個所には水流規制孔25cが、流入水路12
bに対応する個所には水流規制孔25dが配置されてい
る。
流入水路12aに対応する個所には、水流規制孔25a
が、流入水路12bに対応する個所には水流規制孔25
bが配置され、第三気筒C3及び第四気筒C4の流入水
路12aに対応する個所には水流規制孔25bが、流入
水路12bに対応する個所には水流規制孔25cが配置
され、第五気筒C5及び第六気筒C6の流入水路12a
に対応する個所には水流規制孔25cが、流入水路12
bに対応する個所には水流規制孔25dが配置されてい
る。
【0027】水流規制孔25a・25b・25c・25
dは、該水流規制孔25a、水流規制孔25b、水流規
制孔25c、水流規制孔25d、の順に孔径が大きく形
成されており、水流規制孔25a・25b・25c・2
5dの孔径は流入水路12a・12bの径よりも小さく
形成されている。即ち、水流規制孔25a・25b・2
5c・25dにより流入水路12a・12bの径を絞っ
て、該流入水路12a・12bから冷却水路12内へ流
入する冷却水量を制御している。
dは、該水流規制孔25a、水流規制孔25b、水流規
制孔25c、水流規制孔25d、の順に孔径が大きく形
成されており、水流規制孔25a・25b・25c・2
5dの孔径は流入水路12a・12bの径よりも小さく
形成されている。即ち、水流規制孔25a・25b・2
5c・25dにより流入水路12a・12bの径を絞っ
て、該流入水路12a・12bから冷却水路12内へ流
入する冷却水量を制御している。
【0028】前述のような水流規制孔25a・25b・
25c・25dの配置により、各気筒C3・C4・・・
における流入水路12bの対応位置に配置される水流規
制孔の径は、流入水路12aの対応位置に配置される水
流規制孔の径よりも大きいものとなっており、流入水路
12bから冷却水路12内へ流入する冷却水量の方が、
流入水路12aから冷却水路12内へ流入する冷却水量
よりも多くなるように構成されている。即ち、ガスケッ
ト25に形成される水流規制孔25a・25b・25c
・25dにより、冷却水路12の流入水路12a・12
bの水路面積を規制して、排気マニホールド5側の流入
水路12aの水路面積が、反排気マニホールド5側の流
入水路12bの水路面積よりも大きくなるように構成し
ている。
25c・25dの配置により、各気筒C3・C4・・・
における流入水路12bの対応位置に配置される水流規
制孔の径は、流入水路12aの対応位置に配置される水
流規制孔の径よりも大きいものとなっており、流入水路
12bから冷却水路12内へ流入する冷却水量の方が、
流入水路12aから冷却水路12内へ流入する冷却水量
よりも多くなるように構成されている。即ち、ガスケッ
ト25に形成される水流規制孔25a・25b・25c
・25dにより、冷却水路12の流入水路12a・12
bの水路面積を規制して、排気マニホールド5側の流入
水路12aの水路面積が、反排気マニホールド5側の流
入水路12bの水路面積よりも大きくなるように構成し
ている。
【0029】これにより、排気マニホールド5側の流入
水路12bから冷却水路12内へ流入した冷却水は、吸
排気ポート部3・4を通過して、シリンダヘッド2の反
排気マニホールド5側へ流れ易くなり、吸排気ポート部
3・4部分の冷却水通過量を増大させることができるた
め、冷却効率を高めることが可能となる。また、排気マ
ニホールド5側から反排気マニホールド5側への冷却水
の流れを制御するための、流入水路12a・12bの径
の調節は、シリンダブロック2の仕様を変更する等の大
掛かりな変更を要することなく、ガスケット25の水流
規制孔25a・25b・25c・25dの径を変えるだ
けの簡単な仕様変更で実現することが可能である。さら
に、異なる出力設定等の仕様のエンジンを構成する場
合、仕様別にガスケット25の水流規制孔25a・25
b・25c・25dの径を設定するだけの簡単な仕様設
定で、各エンジンに最適な冷却効果を付与することがで
きる。
水路12bから冷却水路12内へ流入した冷却水は、吸
排気ポート部3・4を通過して、シリンダヘッド2の反
排気マニホールド5側へ流れ易くなり、吸排気ポート部
3・4部分の冷却水通過量を増大させることができるた
め、冷却効率を高めることが可能となる。また、排気マ
ニホールド5側から反排気マニホールド5側への冷却水
の流れを制御するための、流入水路12a・12bの径
の調節は、シリンダブロック2の仕様を変更する等の大
掛かりな変更を要することなく、ガスケット25の水流
規制孔25a・25b・25c・25dの径を変えるだ
けの簡単な仕様変更で実現することが可能である。さら
に、異なる出力設定等の仕様のエンジンを構成する場
合、仕様別にガスケット25の水流規制孔25a・25
b・25c・25dの径を設定するだけの簡単な仕様設
定で、各エンジンに最適な冷却効果を付与することがで
きる。
【0030】また、水流規制孔25a・25b・25c
・25dの孔径の大きさを、シリンダヘッド2の長手方
向において比較してみると、流入水路12aに対応する
箇所に設けられた水流規制孔25a・25b・25c、
及び流入水路12bに対応する箇所に設けられた水流規
制孔25b・25c・25d共、反冷却水出口12d側
の孔径の方が、冷却水出口12d側の孔径よりも大きく
なるように配置されている。即ち、ガスケット25に形
成される水流規制孔25a・25b・25c・25dに
より、冷却水路12の流入水路12a・12bの水路面
積を規制して、反冷却水出口12d側の流入水路12a
・12bの水路面積の方が、冷却水出口12d側の流入
水路12a・12bの水路面積よりも大きくなるように
構成している。
・25dの孔径の大きさを、シリンダヘッド2の長手方
向において比較してみると、流入水路12aに対応する
箇所に設けられた水流規制孔25a・25b・25c、
及び流入水路12bに対応する箇所に設けられた水流規
制孔25b・25c・25d共、反冷却水出口12d側
の孔径の方が、冷却水出口12d側の孔径よりも大きく
なるように配置されている。即ち、ガスケット25に形
成される水流規制孔25a・25b・25c・25dに
より、冷却水路12の流入水路12a・12bの水路面
積を規制して、反冷却水出口12d側の流入水路12a
・12bの水路面積の方が、冷却水出口12d側の流入
水路12a・12bの水路面積よりも大きくなるように
構成している。
【0031】したがって、反冷却水出口12d側に位置
する流入水路12a・12bから流入する冷却水量が、
冷却水出口12d側よりも多なり、流速が遅くよどみが
ちであった反冷却水出口12d側の冷却水路12内にお
ける、冷却水の流れを良くすることができる。これによ
り、反冷却水出口12d側における冷却水路12内の流
速を、冷却水出口12d側における冷却水路12内の流
速と同等の速さにすることができ、各気筒C1・C2・
・・部分での冷却水の流速を均一にすることが可能とな
る。そして、シリンダヘッド2内の熱バランスを全体的
に均一化することができ、局部的に加熱されることが防
止されて、シリンダヘッド2に亀裂が発生する等の不具
合を防ぐことができる。
する流入水路12a・12bから流入する冷却水量が、
冷却水出口12d側よりも多なり、流速が遅くよどみが
ちであった反冷却水出口12d側の冷却水路12内にお
ける、冷却水の流れを良くすることができる。これによ
り、反冷却水出口12d側における冷却水路12内の流
速を、冷却水出口12d側における冷却水路12内の流
速と同等の速さにすることができ、各気筒C1・C2・
・・部分での冷却水の流速を均一にすることが可能とな
る。そして、シリンダヘッド2内の熱バランスを全体的
に均一化することができ、局部的に加熱されることが防
止されて、シリンダヘッド2に亀裂が発生する等の不具
合を防ぐことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、燃焼室周囲に設けられた冷却水路により構成される
エンジンの冷却装置において、シリンダヘッドの排気マ
ニホールド側冷却水路の隣接気筒間に隔壁を設け、該隔
壁により冷却水の水流調節を行うので、冷却水の水流の
方向を調節して、エンジンの冷却効率の向上を図ること
ができる。また、従来のような弁間ジェット部を形成す
る必要もなく、簡単な構成で冷却効率の向上を実現する
ことができる。従って、加工工数の低減や鋳造の簡略化
が図れて低コスト化できるとともに、燃焼系の設計の自
由度が増し、耐久性向上や高出力化を図ることもでき
る。
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、燃焼室周囲に設けられた冷却水路により構成される
エンジンの冷却装置において、シリンダヘッドの排気マ
ニホールド側冷却水路の隣接気筒間に隔壁を設け、該隔
壁により冷却水の水流調節を行うので、冷却水の水流の
方向を調節して、エンジンの冷却効率の向上を図ること
ができる。また、従来のような弁間ジェット部を形成す
る必要もなく、簡単な構成で冷却効率の向上を実現する
ことができる。従って、加工工数の低減や鋳造の簡略化
が図れて低コスト化できるとともに、燃焼系の設計の自
由度が増し、耐久性向上や高出力化を図ることもでき
る。
【0033】さらに、請求項2記載の如く、燃焼室周囲
に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却
装置において、シリンダヘッドの排気マニホールド側冷
却水路の流入水路面積を、反排気マニホールド側冷却水
路の流入水路面積よりも大きくする規制部材をシリンダ
ヘッドとシリンダブロックとの間に設けたので、排気マ
ニホールド側の冷却水路内へ流入した冷却水が吸排気ポ
ート部を通過して、反排気マニホールド側へ流れ易くな
り、冷却効率を高めることが可能となる。また、冷却水
の流れを制御するための、流入水路径の調節は、シリン
ダブロックの仕様を変更する等の大掛かりな変更を要す
ることなく、ガスケット等の規制部材を変えるだけの簡
単な仕様変更で実現することが可能である。さらに、異
なる出力設定等の仕様のエンジンを構成する場合、規制
部材をエンジン仕様に合わせて変更するだけの簡単な仕
様設定で、各エンジンに最適な冷却効果を付与すること
ができる。
に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却
装置において、シリンダヘッドの排気マニホールド側冷
却水路の流入水路面積を、反排気マニホールド側冷却水
路の流入水路面積よりも大きくする規制部材をシリンダ
ヘッドとシリンダブロックとの間に設けたので、排気マ
ニホールド側の冷却水路内へ流入した冷却水が吸排気ポ
ート部を通過して、反排気マニホールド側へ流れ易くな
り、冷却効率を高めることが可能となる。また、冷却水
の流れを制御するための、流入水路径の調節は、シリン
ダブロックの仕様を変更する等の大掛かりな変更を要す
ることなく、ガスケット等の規制部材を変えるだけの簡
単な仕様変更で実現することが可能である。さらに、異
なる出力設定等の仕様のエンジンを構成する場合、規制
部材をエンジン仕様に合わせて変更するだけの簡単な仕
様設定で、各エンジンに最適な冷却効果を付与すること
ができる。
【0034】さらに、請求項3記載の如く、燃焼室周囲
に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却
装置において、各気筒に配設される冷却水路における反
冷却水出口側の流入水路面積が、冷却水出口側の流入水
路面積よりも大きくなるように規制する規制部材を、シ
リンダヘッドとシリンダブロックとの間に設けたので、
反冷却水出口側における冷却水路内の冷却水の流速を、
冷却水出口側における冷却水路内の流速と同等の速さに
することができ、各気筒部分での冷却水の流速を均一に
することが可能となる。これにより、シリンダヘッド内
の熱バランスを全体的に均一化することができ、局部的
に加熱されることが防止されて、シリンダヘッドに亀裂
が発生する等の不具合を防ぐことができる。
に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却
装置において、各気筒に配設される冷却水路における反
冷却水出口側の流入水路面積が、冷却水出口側の流入水
路面積よりも大きくなるように規制する規制部材を、シ
リンダヘッドとシリンダブロックとの間に設けたので、
反冷却水出口側における冷却水路内の冷却水の流速を、
冷却水出口側における冷却水路内の流速と同等の速さに
することができ、各気筒部分での冷却水の流速を均一に
することが可能となる。これにより、シリンダヘッド内
の熱バランスを全体的に均一化することができ、局部的
に加熱されることが防止されて、シリンダヘッドに亀裂
が発生する等の不具合を防ぐことができる。
【0035】さらに、請求項4記載の如く、燃焼室周囲
に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却
装置において、シリンダヘッドの排気マニホールド側冷
却水路の隣接気筒間に隔壁を設け、排気マニホールド側
冷却水路の流入水路面積を、反排気マニホールド側冷却
水路の流入水路面積よりも大きくしたので、簡単な構成
にて、冷却水の水流の方向を調節することが可能とな
り、排気マニホールド側の冷却水を効率的に吸排気ポー
ト部へ供給することができて、冷却効率を高めることが
できる。
に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却
装置において、シリンダヘッドの排気マニホールド側冷
却水路の隣接気筒間に隔壁を設け、排気マニホールド側
冷却水路の流入水路面積を、反排気マニホールド側冷却
水路の流入水路面積よりも大きくしたので、簡単な構成
にて、冷却水の水流の方向を調節することが可能とな
り、排気マニホールド側の冷却水を効率的に吸排気ポー
ト部へ供給することができて、冷却効率を高めることが
できる。
【0036】さらに、請求項5記載の如く、燃焼室周囲
に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却
装置において、シリンダヘッドの排気マニホールド側冷
却水路の隣接気筒間に隔壁を設け、各気筒に配設される
冷却水路における反冷却水出口側の流入水路面積を、冷
却水出口側の流入水路面積よりも大きくしたので、シリ
ンダヘッド内における、各気筒部分での冷却水の流速を
均一にすることができるとともに、排気マニホールド側
の冷却水を効率的に吸排気ポート部へ供給することがで
き、効率的な冷却を行ってシリンダヘッド内の熱バラン
スを全体的に均一化することができる。
に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却
装置において、シリンダヘッドの排気マニホールド側冷
却水路の隣接気筒間に隔壁を設け、各気筒に配設される
冷却水路における反冷却水出口側の流入水路面積を、冷
却水出口側の流入水路面積よりも大きくしたので、シリ
ンダヘッド内における、各気筒部分での冷却水の流速を
均一にすることができるとともに、排気マニホールド側
の冷却水を効率的に吸排気ポート部へ供給することがで
き、効率的な冷却を行ってシリンダヘッド内の熱バラン
スを全体的に均一化することができる。
【0037】さらに、請求項6記載の如く、燃焼室周囲
に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却
装置において、排気マニホールド側冷却水路の流入水路
面積を、反排気マニホールド側冷却水路の流入水路面積
よりも大きくするとともに、各気筒に配設される冷却水
路における反冷却水出口側の流入水路面積を、冷却水出
口側の流入水路面積よりも大きくしたので、排気マニホ
ールド側の冷却水を効率的に吸排気ポート部へ供給しつ
つ、シリンダヘッド内における各気筒部分での冷却水の
流速を均一にすることができ、効率的な冷却を行うとと
もに、シリンダヘッド内の熱バランスを全体的に均一化
することができる。
に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却
装置において、排気マニホールド側冷却水路の流入水路
面積を、反排気マニホールド側冷却水路の流入水路面積
よりも大きくするとともに、各気筒に配設される冷却水
路における反冷却水出口側の流入水路面積を、冷却水出
口側の流入水路面積よりも大きくしたので、排気マニホ
ールド側の冷却水を効率的に吸排気ポート部へ供給しつ
つ、シリンダヘッド内における各気筒部分での冷却水の
流速を均一にすることができ、効率的な冷却を行うとと
もに、シリンダヘッド内の熱バランスを全体的に均一化
することができる。
【0038】さらに、請求項7記載の如く、燃焼室周囲
に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却
装置において、冷却水路と接する、燃料噴射弁のスリー
ブ壁面につばを形成し、該つばにより冷却水の水流調節
を行うので、吸排気ポート部の近傍における冷却水をつ
ばの下方側の冷却水路へ導き、効果的に爆面側へ流して
冷却効果を高めることができる。また、この冷却水路の
分割は、噴射弁用スリーブのつばにより行われ、シリン
ダヘッド自体に分割壁を形成するわけではないので、シ
リンダヘッドの構造が複雑になって鋳造工数が増加るこ
とはなく、安価に冷却水路の分割構造を構成できる。そ
して、分割壁形成により生じる段差部の割れが発生する
恐れもない。
に設けられた冷却水路により構成されるエンジンの冷却
装置において、冷却水路と接する、燃料噴射弁のスリー
ブ壁面につばを形成し、該つばにより冷却水の水流調節
を行うので、吸排気ポート部の近傍における冷却水をつ
ばの下方側の冷却水路へ導き、効果的に爆面側へ流して
冷却効果を高めることができる。また、この冷却水路の
分割は、噴射弁用スリーブのつばにより行われ、シリン
ダヘッド自体に分割壁を形成するわけではないので、シ
リンダヘッドの構造が複雑になって鋳造工数が増加るこ
とはなく、安価に冷却水路の分割構造を構成できる。そ
して、分割壁形成により生じる段差部の割れが発生する
恐れもない。
【図1】本発明の冷却装置を備えるエンジンのシリンダ
ヘッドを示す平面断面図である。
ヘッドを示す平面断面図である。
【図2】同じく側面断面図である。
【図3】シリンダヘッドにおける吸排気ポート部を示す
拡大平面断面図である。
拡大平面断面図である。
【図4】ガスケットを示す平面図である。
【図5】従来の冷却装置を示す平面断面図である。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
2a 隔壁
3 吸気ポート部
4 排気ポート部
5 排気マニホールド
6 噴射弁用スリーブ
6a つば
12 冷却水路
12a・12b 流入水路
12d 冷却水出口
25 ガスケット
25a・25b・25c・25d 水流規制孔
Claims (7)
- 【請求項1】 燃焼室周囲に設けられた冷却水路により
構成されるエンジンの冷却装置において、 シリンダヘッドの排気マニホールド側冷却水路の隣接気
筒間に隔壁を設け、該隔壁により冷却水の水流調節を行
うことを特徴とするエンジンの冷却装置。 - 【請求項2】 燃焼室周囲に設けられた冷却水路により
構成されるエンジンの冷却装置において、 シリンダヘッドの排気マニホールド側冷却水路の流入水
路面積を、反排気マニホールド側冷却水路の流入水路面
積よりも大きくする規制部材をシリンダヘッドとシリン
ダブロックとの間に設けたことを特徴とするエンジンの
冷却装置。 - 【請求項3】 燃焼室周囲に設けられた冷却水路により
構成されるエンジンの冷却装置において、 各気筒に配設される冷却水路における反冷却水出口側の
流入水路面積が、冷却水出口側の流入水路面積よりも大
きくなるように規制する規制部材を、シリンダヘッドと
シリンダブロックとの間に設けたことを特徴とするエン
ジンの冷却装置。 - 【請求項4】 燃焼室周囲に設けられた冷却水路により
構成されるエンジンの冷却装置において、 シリンダヘッドの排気マニホールド側冷却水路の隣接気
筒間に隔壁を設け、排気マニホールド側冷却水路の流入
水路面積を、反排気マニホールド側冷却水路の流入水路
面積よりも大きくしたことを特徴とするエンジンの冷却
装置。 - 【請求項5】 燃焼室周囲に設けられた冷却水路により
構成されるエンジンの冷却装置において、 シリンダヘッドの排気マニホールド側冷却水路の隣接気
筒間に隔壁を設け、各気筒に配設される冷却水路におけ
る反冷却水出口側の流入水路面積を、冷却水出口側の流
入水路面積よりも大きくしたことを特徴とするエンジン
の冷却装置。 - 【請求項6】 燃焼室周囲に設けられた冷却水路により
構成されるエンジンの冷却装置において、 排気マニホールド側冷却水路の流入水路面積を、反排気
マニホールド側冷却水路の流入水路面積よりも大きくす
るとともに、各気筒に配設される冷却水路における反冷
却水出口側の流入水路面積を、冷却水出口側の流入水路
面積よりも大きくしたことを特徴とするエンジンの冷却
装置。 - 【請求項7】 燃焼室周囲に設けられた冷却水路により
構成されるエンジンの冷却装置において、 冷却水路と接する、燃料噴射弁のスリーブ壁面につばを
形成し、該つばにより冷却水の水流調節を行うことを特
徴とするエンジンの冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002054095A JP2003254151A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | エンジンの冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002054095A JP2003254151A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | エンジンの冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003254151A true JP2003254151A (ja) | 2003-09-10 |
Family
ID=28665341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002054095A Pending JP2003254151A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | エンジンの冷却装置 |
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JP (1) | JP2003254151A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100350138C (zh) * | 2003-12-25 | 2007-11-21 | 三菱自动车工业株式会社 | 发动机冷却系统 |
CN100458113C (zh) * | 2004-09-29 | 2009-02-04 | 本田技研工业株式会社 | 冷却水供给装置 |
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2002
- 2002-02-28 JP JP2002054095A patent/JP2003254151A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100350138C (zh) * | 2003-12-25 | 2007-11-21 | 三菱自动车工业株式会社 | 发动机冷却系统 |
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