JP2003254043A - ディーゼルパティキュレートフィルタ装置 - Google Patents

ディーゼルパティキュレートフィルタ装置

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JP2003254043A
JP2003254043A JP2002048002A JP2002048002A JP2003254043A JP 2003254043 A JP2003254043 A JP 2003254043A JP 2002048002 A JP2002048002 A JP 2002048002A JP 2002048002 A JP2002048002 A JP 2002048002A JP 2003254043 A JP2003254043 A JP 2003254043A
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engine
dpf
pressure loss
diesel particulate
particulate filter
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JP2002048002A
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Shuichi Nakamura
秀一 中村
Akira Kawakami
彰 川上
Naomichi Koike
尚道 小池
Hisashi Akagawa
久 赤川
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UD Trucks Corp
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UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はDPF装置に関し、異なるエンジン
機種に対しDPFの共通化を図って大小様々なエンジン
機種に適用可能なDPF装置を提供する。 【解決手段】 エンジンの最大出力に比例して四捨五入
または小数点以下切り捨てによりDPFの個数を選定
し、排気系に分岐管を「選定したDPFの個数+1」の
本数として、各分岐管にDPFを装着すると共に、ヒー
タを作動させてDPFの再生を行うに当たり、DPFの
目詰まり度合いを示す圧損係数を演算する演算式と、再
生開始の判断基準としてのしきい値を制御手段のメモリ
に設定記憶し、刻々のパラメータセンサの計測値から圧
損係数を演算式で算出して、それが圧損係数のしきい値
に達した時に開閉切換え弁を切り換え、閉弁したDPF
のフィルタ再生手段で再生処理を行うことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの排気系に装着されるディーゼルパティキュレートフ
ィルタ装置に係り、詳しくは大小様々なエンジン機種に
適用可能なディーゼルパティキュレートフィルタ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン(以下、「エンジ
ン」という)から放出される排ガス中にはパティキュレ
ート(カーボン粒子等の微粒子成分)が多く含まれてお
り、エンジンの排気浄化を実施するに当たって、このパ
ティキュレート(以下、「PM」という)を除去するこ
とが不可欠とされている。
【0003】そこで、特開平11−125109号公報
に開示されるように、昨今、エンジンの排気系にディー
ゼルパティキュレートフィルタ装置(以下、「DPF装
置」という)を装着して排ガスの浄化が図られている。
而して、この種のDPF装置として、上記特開平11−
125109号公報または図6に示すように排気マニホ
ールドに接続された排気管1を複数の分岐管3,5に分
岐して、その分岐部7に両分岐管3,5の排ガス流路を
開閉する開閉切換え弁9を装着すると共に、各分岐管
3,5にディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、
「DPF」という)11,13を装着したものが知られ
ており、コントローラによる開閉切換え弁9の制御で分
岐管3,5の排ガス流路を交互に開閉して、排ガスG中
のPMをDPF11,13で交互に捕集している。
【0004】また、PMの捕集が進むと、DPF11,
13に目詰まりが生じて流路抵抗が増大するため、DP
F11,13のケーシング15,17内には電気ヒータ
(以下、「ヒータ」という)19,21がDPF11,
13の上流側に装着されており、例えば図6に示すよう
にコントローラの指令で開閉切換え弁9が分岐管3を閉
じて分岐管5を開くと、エンジンから放出された排ガス
Gが排気管1,分岐管5を流下して排ガスG中のPMが
DPF13で捕集され、この状態でDPF11側のヒー
タ19が作動し、DPF11中のPMが燃焼除去されて
DPF11の再生が図られるようになっている。
【0005】そして、DPF11の再生後、DPF13
によるPMの捕集量が増加してフィルタ圧損が高まる
と、コントローラは開閉切換え弁9を切り換えて分岐管
3に排ガスGを流下させ、排ガスG中のPMをDPF1
1で捕集し乍ら、DPF13側のヒータ21を作動して
DPF13の再生を図るようになっている。尚、分岐管
3,5はDPF11,13の下流側の合流部23で合流
して下流側排気管25に接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DPFの圧
損、即ち、フィルタ圧損はPMの詰まり具合とエンジン
の排気流量に応じて増大する。このため、排気流量の大
きいエンジンに容量の小さいDPFを搭載すると、背圧
が高くなって燃費が悪化し、また、頻繁にDPFの再生
処理が必要となる。
【0007】また、エンジンの機種毎に大きさの異なる
DPFを開発,製造すると、コストが嵩んでしまう不具
合があった。本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、エンジンの機種毎に大きさの異なるDPFを開発,
製造することなく、異なるエンジン機種に対しDPFの
共通化を図って大小様々なエンジン機種に適用可能なD
PF装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、エンジンの排気系に並列に
配置した複数本の分岐管と、各分岐管に1つ宛装着した
同一容量のDPFと、各DPFに捕集されたPMを燃焼
除去するフィルタ再生手段と、各分岐管の排ガス流路を
開閉する開閉切換え弁と、エンジン駆動時の所定のパラ
メータを検出するパラメータセンサと、当該パラメータ
センサの検出値に基づきDPFの目詰まり度合いを表す
圧損係数を演算する演算式と、DPF再生開始の判断基
準であるしきい値を記憶した制御手段とを備え、制御手
段は、上記パラメータセンサの検出値を基に演算式で圧
損係数を算出し、当該圧損係数がしきい値に達したとき
に、再生を行う1つのDPFの排ガス流路を開閉切換え
弁で閉として、当該DPFのフィルタ再生手段を作動さ
せるDPF装置であって、エンジンの最大出力に比例し
て四捨五入または小数点以下切り捨てによりDPFの個
数を選定し、上記分岐管を、「選定したDPFの個数+
1」の本数として、各分岐管にDPFを装着すると共
に、上記しきい値を、「エンジン最大出力/選定したD
PFの数」に比例して設定したことを特徴とする。
【0009】斯かる構成によれば、エンジンの最大出力
に比例した個数+1個の同一容量のDPFがエンジンの
排気系に装着される。そして、制御手段は、パラメータ
センサの検出値を基に演算式で圧損係数を算出し、当該
圧損係数がしきい値に達したときに、再生を行う1つの
DPFの排ガス流路を開閉切換え弁で閉として、当該D
PFのフィルタ再生手段を作動させるが、エンジン機種
に拘わらず、共通の演算式や定数等を用いてDPFの再
生制御を行うことが可能である。
【0010】また、請求項2に係る発明は、請求項1記
載のDPF装置に於て、パラメータは、DPFのフィル
タ圧損と、エンジンの吸気絶対圧及びエンジン回転数で
あり、圧損係数を演算する演算式は、 圧損係数=(フィルタ圧損/エンジン吸気絶対圧)×
(エンジン最高回転/エンジン回転)K であって、フィルタ圧損は、DPFの上流側と下流側に
設けた圧力センサの計測値から制御手段が求めた値,D
PFの上流側に設けた圧力センサと大気圧センサの計測
値から制御手段が求めた値、またはDPFの上流側に設
けたケージ圧センサによる計測値のいずれか一つであ
り、エンジン吸気絶対圧は、エンジンの吸気系に装着し
た圧力センサで計測した吸気圧の絶対圧力、エンジン回
転数は、回転センサで計測したエンジンの回転数、エン
ジン最高回転数は予め設定された所定値、Kは、PMの
一定捕集量に於ける排気流量と圧損特性の実験データま
たはシュミレーションから予め求められた1.2≦K≦
1.5の指数であることを特徴とする。
【0011】而して、斯かる構成によっても、制御手段
は、各センサの検出値を基に演算式で圧損係数を算出
し、当該圧損係数がしきい値に達したときに、再生を行
う1つのDPFの排ガス流路を開閉切換え弁で閉とし
て、当該DPFのフィルタ再生手段を作動させる。そし
て、エンジン機種に拘わらず、共通の演算式や定数等を
用いてDPFの再生制御を行うことが可能である。
【0012】更にまた、請求項3に係る発明は、請求項
2記載のDPF装置に於て、制御手段は、DPF再生開
始の判断基準となる最大圧損を記憶し、フィルタ圧損が
当該最大圧損に達したとき、再生を行う1つのDPFの
排ガス流路を開閉切換え弁で閉として、当該DPFのフ
ィルタ再生手段を作動させることを特徴とする。斯かる
構成によれば、制御手段は、計測したフィルタ圧損が最
大圧損に達すると、再生を行う1つのDPFの排ガス流
路を開閉切換え弁で閉として、当該DPFのフィルタ再
生手段を作動させることとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1は請求項1乃至請求項3に
係るDPF装置の一実施形態を示し、図に於て、33は
エンジン35に装着された排気マニホールド、37は当
該排気マニホールド33に接続された排気管で、排気管
37にはターボチャージャ39が装着されており、エン
ジン35から放出された排ガスGがターボチャージャ3
9のタービン39aを回すと、これに直結したコンプレ
ッサ39bが回転して、圧縮された吸入空気が吸気管4
1から吸気マニホールド43を経てエンジン35に送り
込まれるようになっている。
【0014】そして、ターボチャージャ39の下流側排
気系は並列する2本の分岐管45,47に分岐されて、
分岐管45,47に、夫々、同一容量のDPF49,5
1が並列して一個宛装着されている。DPF49,51
は炭化珪素製のモノリス型トラップフィルタで、ハニカ
ム状の隔壁53により排ガス流と略平行なセル55が多
数形成されて、各セル55の入口と出口が封鎖材57で
交互に目封じされた構造となっており、排ガスGが隔壁
53を通って隣接するセル55に流入するとき、排ガス
G中に含まれるPMが隔壁53で捕集される。
【0015】また、分岐管45,47には、夫々、DP
F49,51の上流側または下流側にバタフライバルブ
59,61が装着されており、各バタフライバルブ5
9,61は、夫々、コントローラ(制御手段)63の指
令で作動する電磁弁65,67によりエアタンクからア
クチュエータ69,71に圧縮エアが供給されて、各分
岐管45,47の排ガス流路を交互に開閉するようにな
っている。そして、分岐管45,47は、DPF49,
51の下流側で合流して大気開放の下流側排気管72に
接続されている更に、図中、73,75はDPF49,
51のケーシング77,79内に装着されたフィルタ再
生手段たる電気ヒータ(以下、「ヒータ」という)で、
コントローラ63は、図示しないパワーユニットを介し
て両ヒータ73,75を作動させるが、本実施形態に係
るDPF装置80は、複数のエンジン機種からなるエン
ジン群に対し、同一容量のDPFを「エンジンの最大出
力に比例した個数+1」個、各分岐管に並列に装着する
と共に、ヒータを作動させてDPFの再生を行うに当た
り、DPFの目詰まり度合いを示す圧損係数を演算する
演算式 圧損係数=1000×(フィルタ圧損/ブースト絶対圧)×(エンジン最高回 転/エンジン回転)のK乗 ・・・ と、再生開始の判断基準としてのしきい値 圧損係数のしきい値=定数×エンジン最大出力/通過D
PF本数 と、図2に示すフィルタ圧損の最大圧損及び後述する演
算式,を制御手段のメモリに設定記憶し、刻々のエ
ンジン回転数や各圧力値から圧損係数を演算式で算出
して、それが圧損係数のしきい値に達するか、また、ま
たはフィルタ圧損が最大圧損に達した時に、バタフライ
バルブを切り換え、閉弁したDPFのヒータに通電して
再生処理を行うことを特徴とする。
【0016】以下、これらを説明すると、一般にDPF
のフィルタ圧損を算出するには、DPFの入口側と出口
側の圧力を圧力センサで検出して、これらの検出値から
フィルタ圧損を算出する。そこで、本実施形態も、図1
に示すように分岐管45,47の分岐部81の上流側
と、DPF49,51の下流側の分岐管45,47に、
夫々、圧力センサ83,85,87を装着し、各圧力セ
ンサ83,85,87でDPF49,51の上流圧と下
流圧を計測して、各検出値Pf,Pa,Pbをコントロ
ーラ63に入力させている。
【0017】そして、コントローラ63は、これらの計
測値Pf,Pa,Pbから、PM捕集時の各DPF4
9,51のフィルタ圧損ΔPを、夫々、 ΔP=Pf−Pa・・・ ΔP=Pf−Pb・・・ の演算式で算出するようになっている。
【0018】ところで、既述したようにDPFの圧損は
PMの詰まり具合とエンジンの排気流量に応じて増大す
るため、排気流量の大きいエンジンに容量の小さいDP
Fを搭載すると、背圧が高くなって燃費が悪化し、ま
た、頻繁にDPFの再生処理が必要となる。しかし、エ
ンジンの機種毎に大きさの異なるDPFを開発,製造す
ると、コストが嵩んでしまう。
【0019】そこで、本実施形態は、エンジンの機種毎
に大きさの異なるDPFを開発,製造せず、異なるエン
ジン機種に対しDPFの共通化を図って大小様々なエン
ジン機種に適用可能なDPF装置とするもので、同一容
量のDPFを用いるには、先ず、エンジン機種毎のDP
F本数を選定する必要がある。基になる考え方 (1) 一般にこの種のDPF装置に於て、フィルタ単位体
積当たりのPMの捕集量が一定の時、図2に示すように
フィルタ圧損ΔPは排ガス流量QのK乗に比例する。即
ち、 ΔP∝a・QK の関係があり、PM捕集量が大きいほど圧損係数aが大
きい。
【0020】尚、KはPMの一定捕集量に於ける排気流
量と圧損特性の実験データまたはシュミレーションから
求められた指数で、フィルタ圧損は層流である壁透過流
と、乱流であるセル通路部分及びセル出入口部の圧損の
和であるため1<K<2であるが、前者が主体とすると
Kは1に近い。 (2) そして、DPFの壁透過面積は、 DPFのセル数×DPFの長さ×通過DPF本数、 即ち、通過DPF総体積(PM捕集時にバタフライバル
ブが開いているDPFの総体積)に比例する。
【0021】(3) 従って、(1)と(2)から、DPFのフィ
ルタ圧損は(単位体積当たりのPM捕集量が同一の条件
で)、 (排ガス流量/通過DPF総体積)のK乗 即ち、DPFの空間速度(単位は、1/s,1/min
等)のK乗に比例する。 (4) ここで、エンジンの排ガス流量は、 エンジンの排気量×吸気充填効率×エンジン回転 にほぼ比例する。
【0022】エンジン機種毎のDPF本数の選定 (5) (3)と(4)から、エンジン機種のDPFの最大圧損を
同等にするには、単位体積当たりのPM捕集量が同一の
時に再生開始すると仮定して、通過DPF総体積(捕集
DPF本数)を、エンジンの最大排ガス流量、即ち、 エンジンの排気量×吸気充填効率×エンジン最高回転 に比例して選定すべきである。
【0023】(6) そして、エンジン設計時に最大吸気流
量(ターボ付きエンジンでは過給度に依存)をどう設定
するかは、排気温度,スモーク限界等からエンジンの最
大出力にほぼ比例した最大吸気流量(過給度)にすべき
という考え方をすると、一般に最大排ガス流量も、エン
ジンの最大出力にほぼ比例すると考えてもよい。 (7) 従って、(3)と(6)から、通過DPF総体積、即ち、
捕集DPF本数は、ほぼエンジン最大出力に比例して選
定すべきであるということになる。
【0024】そこで、本実施形態は、大小様々なエンジ
ン機種に対し、エンジン35の最大出力に比例して捕集
DPF本数「1」を選定し、そして、DPFの再生時に
於けるPMの捕集を考慮して、既述したようにターボチ
ャージャ39の下流側排気系を2本の分岐管45,47
に分岐し、各分岐管45,47に同一容量のDPF4
9,51を1個宛装着したものである。
【0025】圧損係数の導入 (8) (3)と(4)から、DPFのフィルタ圧損は、 (エンジンの排気量×吸気充填効率×エンジン回転/通
過DPF総体積)のK乗 に比例する。
【0026】(9) 一方、同一流量に於けるフィルタ圧損
は、DPFの単位体積当たりのPM捕集量のJ乗に応じ
て増加する。 (10) 従って、(8)と(9)から、フィルタ圧損は、 (定数+DPFの単位体積当たりのPM捕集量のJ乗)
×(エンジンの排気量×吸気充填効率×エンジン回転/
通過DPF総体積)のK乗 に比例する。
【0027】(11) そして、エンジンの吸気充填効率は
過給度(ブースト圧の絶対圧)にほぼ比例する。 (12) 従って、(10)と(11)から、フィルタ圧損は、 (定数+DPFの単位体積当たりのPM捕集量のJ乗)
×(エンジンの排気量×ブースト絶対圧×エンジン回転
/通過DPF総体積)のK乗 に比例する。
【0028】(13) ここで、(12)の式中の(定数+DPF
の単位体積当たりのPM捕集量のJ乗)に比例するパラ
メータとして圧損係数を下記で定義する。 圧損係数∝(定数+DPFの単位体積当たりのPM捕集量のJ乗) ∝フィルタ圧損/(エンジンの排気量×ブースト絶対圧×エンジン回転/通 過DPF総体積)のK乗 ≒(フィルタ圧損/ブースト絶対圧)/(エンジンの排気量×ブースト絶対 圧×エンジン回転/通過DPF総体積)のK乗 ここで、無次元化のために下記のようにする。
【0029】圧損係数=(フィルタ圧損/ブースト絶対
圧)×(エンジン最高回転/エンジン回転)のK乗×
(通過DPF総体積/エンジンの排気量)のK乗 (14) もし、(7)でDPF搭載設計時に、通過DPF総体
積を、エンジン最大出力に比例(従って、エンジンの排
気量×最大ブースト絶対圧にほぼ比例)して選定できれ
ば、エンジン最高回転(エンジン最高回転/エンジン回
転=1)に於て、 (DPFの最大圧損/最大ブースト絶対圧)×(通過D
PF総体積/エンジンの排気量)のK乗 がほぼ一定となるため、上記(13)式の圧損係数は、エン
ジン機種によらずに一定のしきい値で再生制御が可能と
なる。
【0030】(15) 而して、現実には、一定容量のDP
Fの本数で選定するため、総容積がとびとびの値となる
ため、 圧損係数=1000×(フィルタ圧損/ブースト絶対圧)×(エンジン最高 回転/エンジン回転)のK乗 ・・・ と定義して、既述したようにこの演算式がコントロー
ラ63のメモリに記憶されると共に、再生開始条件とな
る圧損係数のしきい値を、エンジン最大出力/通過DP
F本数(装着したDPFの個数−1)に比例して設定
し、このしきい値とエンジン最高回転がコントローラ6
3のメモリに予め記憶されている。
【0031】尚、演算式の係数1000は、しきい値
を3桁の整数で設定するためのものである。そして、図
1に示すようにブースト圧を検出する圧力センサ89
を、吸気管41に装着したインタークーラ91の上流側
に装着してこの検出値をコントローラ63に入力させる
と共に、エンジン回転数(エンジン回転速度)を検出す
る回転センサ93をエンジン35に装着して、その検出
信号をコントローラ63に入力させている。そして、例
えば図1の如くバタフライバルブ61が閉じ、バタフラ
イバルブ59が開いて排ガスG中のPMがDPF49で
捕集されているとき、コントローラ63は、圧力センサ
83,85の検出値に基づき演算式で算出したフィル
タ圧損と、回転センサ93で検出したエンジン回転数、
及び圧力センサ89で検出したブースト圧の絶対圧を基
に上記演算式から圧損係数を算出する。
【0032】一方、既述したエンジン35の最高回転数
や圧損係数のしきい値に加え、コントローラ63のメモ
リには、図2に示す最大圧損のしきい値が設定記憶され
ており、マイクロコンピュータ63は、算出された圧損
係数がしきい値を超えた(圧損係数>しきい値)と判定
し、また、この算出過程でフィルタ圧損が最大圧損を超
えたと判定すると、バタフライバルブ59を閉じてヒー
タ73を作動させ、これと同時にバタフライバルブ61
を開放させて排ガスを分岐管47側に流下させるように
なっている。
【0033】従って、以後、排ガス中のPMはDPF5
1で捕集され、このとき、DPF49に捕集されたPM
がヒータ73で燃焼除去されてDPF49の再生が図ら
れることとなる。また、図1に示すようにDPF49,
51の上流側端面の近傍には、フィルタ上流側温度を検
出する温度センサ95,97が装着されており、各検出
信号はコントローラ63の温度検出部に入力されてい
る。
【0034】そして、コントローラ63は、フィルタ上
流側温度が所定値に達した処で通電を停止して、ヒータ
73,75の温度制御を行うようになっている。その
他、図1に於て、99はバタフライバルブ101とアク
チュエータ103からなる従来周知の排気ブレーキで、
当該排気ブレーキ99もコントローラ63により駆動制
御されている。
【0035】本実施形態はこのように構成されているか
ら、車両走行時にコントローラ63が例えば図1の如く
バタフライバルブ61を閉じ、バタフライバルブ59を
開いて排ガスGを排気管37から分岐管45に流下させ
ると、排ガスGがDPF49の隔壁53を通って隣接す
るセル55に流入し乍ら、排ガスG中のPMが隔壁53
で捕集されるが、PMの捕集に伴い、DPF49のフィ
ルタ圧損は上昇する。
【0036】このため、図3のステップS1で示すよう
にコントローラ63は、走行時のエンジン回転数を回転
センサ93から取り込み、同時に各圧力センサ83,8
5,89からデータを取り込んで、上記演算式,か
らフィルタ圧損を算出し乍ら、圧損係数を算出する。そ
して、コントローラ63は、ステップS2,S3に於
て、算出された圧損係数としきい値を比較し、また、フ
ィルタ圧損と最大圧損とを比較する。そして、圧損係数
>しきい値と判定し、またはフィルタ圧損>最大圧損と
判定すると、コントローラ63はステップS4に移行
し、バタフライバルブ59を閉じてヒータ73を作動さ
せ、これと同時にバタフライバルブ61を開放して排ガ
スGを分岐管47側に流下させる。
【0037】従って、以後、分岐管47側に流入した排
ガスGがDPF51の隔壁53を通って隣接するセル5
5に流入し乍ら、排ガスG中のPMが隔壁53で捕集さ
れると共に、DPF49中のPMがヒータ73で燃焼除
去されてDPF49の再生が図られることとなる。ま
た、既述したように各DPF49,51の上流側端面の
近傍には、フィルタ上流側温度を検出する温度センサ9
5,97が装着されているから、コントローラ63は、
フィルタ上流側温度が所定値に達した処でヒータ73へ
の通電を停止することとなる。
【0038】以下、コントローラ63は、同様にエンジ
ン回転数を回転センサ93から取り込み、同時に各圧力
センサ83,87,89からデータを取り込んで、演算
式,からフィルタ圧損を算出し乍ら、圧損係数を算
出する。そして、圧損係数がしきい値に達したか否かを
判定し、また、フィルタ圧損が最大圧損に達したか否か
を判定し乍ら、同様のステップを経て、DPF51の再
生,DPF49の再生を順次行っていくこととなる。
【0039】このように本実施形態に係るDPF装置8
0は、複数のエンジン機種からなるエンジン群に対し、
同一容量のDPF49,51を「エンジンの最大出力に
比例し、整数化した個数+1」個、各分岐管45,47
に並列に装着すると共に、DPF49,51の目詰まり
度合いを示す指標たる圧損係数を演算する演算式 圧損係数=1000×(フィルタ圧損/ブースト絶対圧)×(エンジン最高回 転/エンジン回転)のK乗 ・・・ と、再生開始の判断基準としてのしきい値 圧損係数のしきい値=定数×エンジン最大出力/通過D
PF本数 (尚、定数は実験により求めた値)と、図2に示すフィ
ルタ圧損の最大圧損及び演算式,を制御手段のメモ
リに設定記憶し、パラメータたるエンジン回転数や各圧
力値から圧損係数を演算式で算出してそれが圧損係数
のしきい値に達するか、またはフィルタ圧損が最大圧損
に達した時にバタフライバルブ59,61を切り換え、
閉弁したDPF49,51のヒータ73,75に通電し
て再生処理を行うようにしたので、本実施形態によれ
ば、大小様々なエンジン機種に共通な同一容量のDPF
を用いることができると共に、エンジン機種に拘わらず
共通の演算式や定数,最大圧損等を用いてコントローラ
によるDPFの再生制御を行うことができるので、部品
の共通化が可能となってコストの削減が図れることとな
った。
【0040】尚、上記実施形態では、フィルタ圧損をD
PFの上流側と下流側に設けた圧力センサ83,85,
87の計測値を基に算出したが、DPF49,51の下
流側は下流側排気管72を介して大気開放となっている
ため、DPF49,51の出口側の圧力は大気圧にほぼ
等しい。
【0041】そこで、図4に示す請求項1乃至請求項3
の第二実施形態に係るDPF装置80-1の如く、既述し
た圧力センサ85,87に代え大気圧センサ105を装
着して、その計測値と圧力センサ83の計測値からコン
トローラ63がフィルタ圧損を算出するように構成して
もよい。また、図5に示す請求項1乃至請求項3の第三
実施形態に係るDPF装置80-2のように、既述した圧
力センサ83,85,87に代え分岐部81の上流側に
ゲージ圧センサ107を装着して、その計測値からコン
トローラ63がフィルタ圧損を算出するように構成して
もよい。
【0042】而して、これらの各DPF装置80-1,8
0-2によっても、図1のDPF装置80と同様、所期の
目的を達成することが可能である。更にまた、上述した
各実施形態は、エンジンの最大出力に比例して捕集DP
F本数「1」を選定し、そして、排気系に2本の分岐管
を設けて各分岐管に同一容量のDPFを1個宛装着した
が、エンジンの最大出力に比例して捕集DPF本数を複
数選定した場合にも、図1の実施形態と同様の演算式
〜や定数,最大圧損,フィルタ圧損等によるコントロ
ーラの同一制御を行うことができることは既述した処で
ある。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係るDP
F装置によれば、大小様々なエンジン機種に共通な同一
容量のDPFを用いることができると共に、エンジン機
種に拘わらず共通の演算式やしきい値,最大圧損等を用
いて制御手段によるDPFの再生制御を行うことができ
るので、部品の共通化が可能となってコストの削減が図
れることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至請求項3の第一実施形態に係るD
PF装置の概略図である。
【図2】排気流量とフィルタ圧損の関係を示すグラフで
ある。
【図3】DPFの再生開始判定のフローチャートであ
る。
【図4】請求項1乃至請求項3の第二実施形態に係るD
PF装置の概略図である。
【図5】請求項1乃至請求項3の第三実施形態に係るD
PF装置の概略図である。
【図6】従来のDPF装置の概略図である。
【符号の説明】
33 排気マニホールド 35 エンジン 37 排気管 39 ターボチャージャ 45,47 分岐管 49,51 DPF 59,61 バタフライバルブ 63 コントローラ 73,75ヒータ 80,80-1,80-2 DPF装置 83,85,87,89 圧力センサ 93 回転センサ 95,97 温度センサ 105 大気圧センサ 107 ゲージ圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 358 F02D 45/00 358K 360 360H 360Z 362 362H 364 364D 370 370B (72)発明者 小池 尚道 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産ディ ーゼル工業株式会社内 (72)発明者 赤川 久 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産ディ ーゼル工業株式会社内 Fターム(参考) 3G084 BA24 DA14 DA27 EA11 EB06 EB08 EB22 EC01 EC04 FA00 FA01 FA11 FA33 3G090 AA02 AA04 BA04 CA01 CB00 CB23 DA01 DA03 DA04 DA06 DA18 EA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気系に並列に配
    置した複数本の分岐管と、 各分岐管に1つ宛装着した同一容量のディーゼルパティ
    キュレートフィルタと、 各ディーゼルパティキュレートフィルタに捕集されたパ
    ティキュレートを燃焼除去するフィルタ再生手段と、 各分岐管の排ガス流路を開閉する開閉切換え弁と、 ディーゼルエンジン駆動時の所定のパラメータを検出す
    るパラメータセンサと、 上記パラメータセンサの検出値に基づきディーゼルパテ
    ィキュレートフィルタの目詰まり度合いを表す圧損係数
    を演算する演算式と、ディーゼルパティキュレートフィ
    ルタ再生開始の判断基準であるしきい値を記憶した制御
    手段とを備え、 制御手段は、上記パラメータセンサの検出値を基に演算
    式で圧損係数を算出し、当該圧損係数がしきい値に達し
    たときに、再生を行う1つのディーゼルパティキュレー
    トフィルタの排ガス流路を開閉切換え弁で閉として、当
    該ディーゼルパティキュレートフィルタのフィルタ再生
    手段を作動させるディーゼルパティキュレートフィルタ
    装置であって、 ディーゼルエンジンの最大出力に比例して四捨五入また
    は小数点以下切り捨てによりディーゼルパティキュレー
    トフィルタの個数を選定し、 上記分岐管を、「選定したディーゼルパティキュレート
    フィルタの個数+1」の本数として、各分岐管にディー
    ゼルパティキュレートフィルタを装着すると共に、 上記しきい値を、「エンジン最大出力/選定したディー
    ゼルパティキュレートフィルタの個数」に比例して設定
    したことを特徴とするディーゼルパティキュレートフィ
    ルタ装置。
  2. 【請求項2】 パラメータは、ディーゼルパティキュレ
    ートフィルタのフィルタ圧損と、 ディーゼルエンジンの吸気絶対圧及びエンジン回転数で
    あり、 圧損係数を演算する演算式は、 圧損係数=(フィルタ圧損/エンジン吸気絶対圧)×
    (エンジン最高回転/エンジン回転)Kであって、 フィルタ圧損は、ディーゼルパティキュレートフィルタ
    の上流側と下流側に設けた圧力センサの計測値から制御
    手段が求めた値,ディーゼルパティキュレートフィルタ
    の上流側に設けた圧力センサと大気圧センサの計測値か
    ら制御手段が求めた値、またはディーゼルパティキュレ
    ートフィルタの上流側に設けたケージ圧センサによる計
    測値のいずれか一つであり、 エンジン吸気絶対圧は、ディーゼルエンジンの吸気系に
    装着した圧力センサで計測した吸気圧の絶対圧力、 エンジン回転数は、回転センサで計測したディーゼルエ
    ンジンの回転数、 エンジン最高回転数は予め設定された所定値、 Kは、パティキュレートの一定捕集量に於ける排気流量
    と圧損特性の実験データまたはシュミレーションから予
    め求められた1.2≦K≦1.5の指数であることを特
    徴とする請求項1記載のディーゼルパティキュレートフ
    ィルタ装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、ディーゼルパティキュレー
    トフィルタ再生開始の判断基準となる最大圧損を記憶
    し、フィルタ圧損が当該最大圧損に達したとき、再生を
    行う1つのディーゼルパティキュレートフィルタの排ガ
    ス流路を開閉切換え弁で閉として、当該ディーゼルパテ
    ィキュレートフィルタのフィルタ再生手段を作動させる
    ことを特徴とする請求項2記載のディーゼルパティキュ
    レートフィルタ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102840020A (zh) * 2011-06-21 2012-12-26 高玉琴 一种柴油机尾气过滤器再生点的测量装置
CN110630354A (zh) * 2019-09-30 2019-12-31 潍柴动力股份有限公司 一种dpf控制方法及装置
CN113153494A (zh) * 2021-05-14 2021-07-23 中南林业科技大学 灰分自清洁壁流式球型微粒捕集器

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