JP2003253821A - 防水部材およびその施工方法 - Google Patents

防水部材およびその施工方法

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JP2003253821A JP2002053786A JP2002053786A JP2003253821A JP 2003253821 A JP2003253821 A JP 2003253821A JP 2002053786 A JP2002053786 A JP 2002053786A JP 2002053786 A JP2002053786 A JP 2002053786A JP 2003253821 A JP2003253821 A JP 2003253821A
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Kunio Futai
國男 二井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工現場での作業性および施工後の防水性、
耐久性に優れ、かつ人体への電気的影響を軽減すること
のできる防水部材およびその施工方法を提供する。 【解決手段】 被対象物を防水する防水部材であって、
該防水部材は予め工場にて生産され施工現場で所定の大
きさに機械的に切断できる軟質の樹脂部材であり、該樹
脂部材が硬化形建築用軟質塗膜を形成できる液状樹脂の
硬化体である。また、上記防水部材には導電性材料、ト
ルマリン粉末が配合されてなる。また、上記防水部材の
施工方法は、該防水部材を被対象物の防水面に敷き詰め
る工程と、該防水部材の端部形状を該防水面の端部形状
に合わせて機械的に切断する工程とを備えてなり、該敷
き詰め工程時に、該工程と上記液状樹脂による防水面へ
の塗膜形成工程とを併用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築構造物等に用
いられる防水シートまたは防水パネルなどの防水部材お
よびその施工方法に関し、特に、予め工場生産すること
により現場での施工が容易である防水部材およびその施
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物、特に木造建築物などは、雨や湿
気により材質が傷み建物が老朽化しやすくなるため、屋
根、壁面、床下などに防水部材を敷設することにより材
質の劣化を防いでいる。防水部材としては主にFRPな
どの防水用樹脂シートまたは樹脂パネルが用いられ、こ
れらはドライ工法による工場生産か、ウェット工法によ
る現場施工により生産および施工を行なっている。防水
業界では、施工場所の形状に依存しないなどの理由から
主にウェット工法が用いられている。ウェット工法によ
る建築構造物等の防水は、液状の防水用樹脂を現場にお
いて防水面に塗布した後硬化せしめ、防水層を形成して
いる。
【0003】また近年の建築物においては防水と共に電
磁波遮蔽も課題となっている。電気、電子、電波等を利
用した数多くの電子機器が一般家庭においても広く普及
しており、これら電化製品は、人間や他の機器等に有害
な電磁波を放射する。この有害電磁波への対策として、
電磁波遮断専用の電磁波シールド材を建物等の壁中に埋
め込むことなどが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ウェット工法による現場施工では、ドライ工法による工
場生産と比較してコストが多くかかり、生産能力も大き
く劣るという問題、液状樹脂を繊維補強材に含浸し硬化
させる工程で気泡が入るため品質が低下するという問
題、施工時の天候によって硬化時間が変化するため、硬
化不足を起こし品質が不均一になるという問題、下地の
状態によっては研磨等の修整が必要であるという問題、
施工時の下地乾燥が不十分または結露などにより防水部
材が膨れる、窪む、剥離するなどの問題、防水部材を現
場で施工面に合わせて加工するので、余剰部分は不要物
となりロスが多いという問題などがある。さらに、液状
樹脂としてポリスチレン樹脂等を使用する場合では、作
業者および周辺環境への異臭も問題である。
【0005】また、建築物の壁面などにおいて電化製品
からの電磁波を遮断するために電磁波遮蔽専用のシール
ド材を用いると、経済面においてコストが多くかかると
いう問題がある。さらに、上記の電化製品から発生する
プラスの静電気を原因とする生体の酸性化も問題であ
る。
【0006】本発明はこのような問題に対処するために
なされたもので、施工現場での作業性および施工後の防
水性、耐久性に優れ、かつ人体への電気的影響を軽減す
ることのできる防水部材およびその施工方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の防水部材は、被
対象物を防水する防水部材であって、該防水部材は予め
工場にて生産され、施工現場で所定の大きさに機械的に
切断できる軟質の樹脂部材であり、該樹脂部材が硬化形
建築用軟質塗膜を形成できる液状樹脂の硬化体であるこ
とを特徴とする。本発明における防水部材には、その形
状により防水シート、防水パネル、防水フィルムなどが
ある。
【0008】上記樹脂部材は、繊維補強材に上記液状樹
脂を含浸し硬化させた硬化体であり、該硬化体は複数個
相互に接合できる形状を有し、該接合部は上記繊維補強
材が露出した形状であることを特徴とする。また、導電
性材料が配合されてなることを特徴とする。また、トル
マリン粉末が配合されてなることを特徴とする。
【0009】本発明の上記防水部材の施工方法は、該防
水部材を被対象物の防水面に敷き詰める工程と、該防水
部材の端部形状を該防水面の端部形状に合わせて機械的
に切断する工程とを備えてなることを特徴とする。
【0010】また、繊維補強材に液状樹脂を含浸し硬化
させた上記防水部材の施工方法は、複数の該防水部材
を、露出した繊維補強材同士を重ね合わせて被対象物の
防水面に敷き詰める工程と、該防水面の端部にかかる防
水部材の端部形状を該防水面の端部形状に合わせて機械
的に切断する工程と、重ね合わせた接合部に該防水部材
と同じ液状樹脂を含浸し硬化させる工程とを備えてなる
ことを特徴とする。
【0011】上記防水部材の敷き詰め工程時に、該工程
と上記液状樹脂による防水面への塗膜形成工程とを併用
することを特徴とする。
【0012】予め工場において防水部材を形成しておく
ことにより、施工現場で樹脂による防水層の形成などを
行なわなくてよいので、現場の施工作業が簡易である。
また、現場の気候環境などの影響を受けないため、仕上
がりの品質を一定に保つことができる。
【0013】本発明の防水部材は硬化形建築用軟質塗膜
を形成できる液状樹脂を硬化させた軟質の樹脂シートで
あるので、防水面端部に施工する場合でも専用具を必要
とせず、通常の切断機などで容易に切断加工し施工する
ことができる。
【0014】樹脂部材に導電性材料を配合することによ
り、有害電磁波を遮断することができる。また、トルマ
リン粉末を配合することにより、建築物内にマイナスイ
オンが放出され、建築物内を弱アルカリ性に保つことが
できる。
【0015】防水部材同士の接合部は、露出した繊維補
強材を重ね合わせた部分に防水部材と同じ液状樹脂を含
浸させ硬化させるので、お互いを密にかつ強固に接合す
ることができる。また、防水部材と同樹脂を用いて接合
することにより、接合両材の伸縮率が等しいので、接合
部が剥離しにくく耐久性に優れる。
【0016】上記液状樹脂の防水面への直接塗布を併用
することにより、防水部材が直接敷設できない複雑な構
造箇所についても防水層を形成することができる。ま
た、同樹脂を用いているため、上記部材同士を接合する
場合と同様の理由で、接合部は剥離しにくく耐久性に優
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明における防水部材を図1に
より説明する。図1は本発明の防水部材の一実施例とし
てシート状防水部材および、該部材を施工現場にて切断
した状態を示す。防水部材1は、生産工場において硬化
形建築用軟質塗膜を形成できる液状樹脂2を硬化させて
シート状に加工することにより得られる。導電性材料ま
たはトルマリン粉末を配合する場合は、液状樹脂2に配
合した後硬化させる。
【0018】硬化形建築用軟質塗膜を形成できる液状樹
脂は、無溶剤型または溶剤が揮散することで樹脂体とな
る溶剤型いずれの硬化性液状樹脂でも使用できる。ま
た、無溶剤型液状樹脂としては、水性、油性を問わず、
一液型、二液型、触媒硬化型いずれでもよい。
【0019】硬化性液状樹脂としては、不飽和ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹
脂、ポリイミド樹脂、フラン樹脂等を挙げることができ
る。耐候性、繊維補強材接合部の接着性に優れ、硬化収
縮性が少ない不飽和ポリエステル樹脂が本発明の液状樹
脂として最も好適である。
【0020】防水部材1の硬さとしては、現場において
通常の切断機などで容易に切断加工できるJISショア
Aランク程度が好ましい。硬さは、液状樹脂の種類を選
択することにより、あるいは液状樹脂に可塑剤を配合す
ることにより調整することができる。なおショア硬さ
は、一定の形状と重さのダイヤモンドハンマーを一定の
高さから試験面に直角に落下させたときの跳ね上がりの
高さを硬さの尺度とするもので、JIS Z 2246号
に規定されている。
【0021】防水部材1の形状は、屋根裏、壁裏などに
敷設する場合にはある程度の厚みがあるシート状、窓ガ
ラスなどの場合はフィルム状とする。大きさは、防水面
が狭く1枚の防水部材で覆える場合は、敷設する防水面
程度の大きさに予め工場で加工しておく。また、防水面
が広範囲である場合には、複数の防水部材1を工場生産
しておき施工現場にてこれらを接合する。
【0022】また、図1に示すように、防水部材1は軟
質材であるため、施工場所の形状に合わせて自由な形状
に切断できる。この結果、複雑な防水面に対してもフレ
キシブルに敷設することができる。
【0023】次に本発明の防水部材の他の実施例として
繊維補強材を配合した防水部材を図2に示す。図2にお
いて防水部材1は、繊維補強材3に液状樹脂2を含浸
し、硬化剤などを加え硬化させることにより得られる。
図2に示す防水部材1は、液状樹脂に繊維補強材を配合
することにより、機械的強度や耐久性などが飛躍的に向
上するので、図1に示すような液状樹脂のみを硬化させ
たものでは強度的に不足する場合に好適に用いられる。
【0024】繊維補強材3に液状樹脂2を含浸し硬化さ
せる時には、図2に示すように繊維補強材3が防水部材
1の周囲から露出するようにする。防水部材1は近接す
る複数枚を接合させて防水面に敷設されるので、全ての
防水部材で繊維補強材を露出させる必要はなく、近接す
る防水部材のどちらか一方側が露出していればよい。防
水部材同士を強固に密に接合できることから、防水部材
1の全周囲で繊維補強材2を露出させておき、隣接する
防水部材の補強材同士を重ね合わせて接合することが好
ましい。なお、繊維補強材2の露出の程度は、シート形
状、その他の敷設条件により異なるが、略 50 〜 200 m
m露出させておくことが好ましい。
【0025】本発明の防水部材および防水部材施工時の
つなぎ合わせに用いる液状樹脂としては、常温で液状状
態で接合部に塗布しその後硬化する硬化性液状樹脂の他
に、加熱時に液状状態で接合部に塗布しその後固化する
熱可塑性樹脂も使用することができる。防水部材の耐候
性、耐久性、加工性、また現場作業の安定性、安全性、
繊維補強材接合部における優れた接着性などの理由から
硬化性液状樹脂が本発明に好ましい。
【0026】本発明に使用できる繊維補強材は、無機質
繊維および有機質繊維いずれであっても使用できる。例
えば、ガラス繊維、グラファイト繊維、炭素繊維、もし
くは炭化ケイ素繊維、芳香族ポリアミド繊維などが例示
できる。本発明においては、切断加工性に優れることか
ら炭素繊維などの有機質繊維系を用いることが好まし
い。
【0027】炭素繊維は、ナイロン系、レーヨン系、ポ
リアクリロニトリル系、リグニンーポバール系混合物、
特殊ピッチ系など原料の種類の如何にかかわらず使用で
きる。そして、その形状は長短いずれの単繊維であって
もよい。炭素繊維は導電性を有し電磁波シールド材とも
なるので好ましい材料である。
【0028】配合する導電性材料としては、カーボンブ
ラック、炭素繊維、金属粉および金属繊維などが挙げら
れる。
【0029】防水部材に導電性材料を配合することによ
り、電磁波シールド材と同様の機能を有するので、専用
の電磁波シールド材を用いなくとも、電化製品等から放
射される有害な電磁波を遮断することができる。
【0030】トルマリンは水分に触れると瞬間的に放電
し、電気分解により水分子は水素イオンと水酸化物イオ
ンとに分離し放出される。ここで、プラスイオンである
水素イオンはトルマリンのマイナス電極に引き付けら
れ、そこで放出される電子と結合し水素ガスとして空気
中に放出されるため、水分の存在下においてトルマリン
からはマイナスイオンである水酸化物イオンのみが放出
される。よって、防水部材にトルマリン粉末を配合する
ことにより、建築物内の湿気などと反応してマイナスイ
オンが放出され、電化製品などから発生した建築物内の
プラスイオンを中和し、弱アルカリ性を保つことができ
る。この結果、建築物内でのプラスイオンによる悪影響
が軽減され、新陳代謝が円滑になるなど生体作用が活性
化される。
【0031】本発明の防水部材の施工方法について図3
により説明する。図3(a)は本発明の防水部材1の一
施工例として複数の防水部材を接合して用いる場合を、
図3(b)は図3(a)におけるA部の拡大断面図を示
したものである。以下の手順に従い防水部材の施工を行
なう。 (1)生産工場にて、硬化形建築用軟質塗膜を形成でき
る液状樹脂を硬化させ、辺の長さおよび厚さなどが各種
規格に適合するようにシートまたはパネル形状などに加
工し防水部材を形成する。また、強度を必要とする場合
は、繊維補強材を含有させる。 (2)建築物4の防水面に(1)で工場生産された防水
部材1を敷き詰める。 (3)防水面端部にかかる防水部材1を、防水面端部の
形状に合わせて切断機を用いて切断加工する。 (4)繊維補強材を含む場合は、隣接する防水部材1の
辺から露出した繊維補強材同士を重ね合わせる。 (5)該重ね合わせた部分に防水部材1と同じ液状樹脂
2を塗布し硬化させる。 なお、防水面が複雑で防水部材1を敷設できない箇所が
ある場合には、上記工程に加え、該箇所に液状樹脂を直
接または保護コンクリート上に塗布し硬化させ防水層を
形成する。上記の工法(実施例)と、従来のウェット工
法(比較例)との比較を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】本発明の防水部材は工場にて予め生産する
ので、表1に示すように従来のウェット工法と比較して
生産能力がはるかに優れ、かつ所定形状に加工できるた
めJIS等各種規格に適合させることができる。また、
工場で自動一貫生産されるので、コストが少なくて済
む。
【0034】従来問題であった繊維補強材などのマット
粉塵が目や肺に入ってしまうという問題や、現場での研
磨は粉塵などの公害となるため行なえないなどの問題
も、工場で全自動生産のため起こらない。さらに、現場
では完成している防水部材を敷き詰めるだけでよいの
で、従来の防水部材を撤去するなどの下地改修工事が不
要であり、新設時の設計計画も容易に立てることができ
る。
【0035】防水面が1枚の防水部材で覆える程度であ
れば、上記接合する工程は不必要で、防水部材1を防水
面に敷設し、防水面端部の形状に合わせて切断加工する
だけでよい。
【0036】防水部材1は工場生産時に防水層が形成さ
れているので、現場では切断加工のみで敷設できるため
作業が容易である。また、複数を接合する場合でも、液
状樹脂2の塗布は接合部のみでよく、該接合部分は防水
面全体に対してごく僅かであるので、従来のウェット工
法と比較して施工現場での作業が容易で、かつコストが
抑えられ経済的である。
【0037】防水部材1が軟質材であり現場で切断機を
用いて容易に切断加工できるため、建築物4の防水面が
複雑な形状であっても容易に敷設することができる。ま
た、シート状では敷設しにくい場合でも、液状樹脂の防
水面への直接塗布を併用することにより、隙間なく防水
層を形成することができる。また、該直接塗布する液状
樹脂が、防水部材1と同樹脂であることから、接合部が
剥離しにくく耐久性に優れる。
【0038】防水面端部に隣接する防水部材のみを切断
機を用いて切断加工すればよいので、施工時に発生する
ゴミを最小限に抑えることができる。
【0039】本発明の防水部材は、軟質で軽量であり防
水面に直接敷設できるので、従来のウェット工法で必要
であった保護コンクリートが不要であり、屋根などにか
かる荷重を低減することができる
【0040】各防水部材の接合部は、露出した繊維補強
材を重ね合わせた部分に防水部材1と同じ液状樹脂を塗
布、含浸させ硬化させるので、お互いを密にかつ強固に
接合することができ防水性に優れる。また、防水部材、
接合部両方の材質が同じため伸縮率も同じなので、剥離
しにくく耐久性に優れる。接合部への液状樹脂塗布時に
は、図3(b)に示すように防水部材1の端部が若干樹
脂で覆われるように塗布することにより、接合面からの
侵食が抑えられ耐久性が向上する。
【0041】本発明の防水部材の用途としては、屋根に
おいて瓦の下に組み入れる、外壁においてサイディン
グ、トタン下に組み入れる、窓においては、透明薄膜状
としてガラスに貼り付ける、または床下に組み入れるな
どが考えられる。窓に貼り付けた場合では、防水能力に
加え、強度の向上、割れた時の飛散防止など、また床下
に組み入れた場合では、防湿、防蟻などの機能も付加さ
れる。
【0042】
【発明の効果】本発明の防水部材は、被対象物を防水す
る防水部材であって、該防水部材は予め工場にて生産さ
れ施工現場で所定の大きさに機械的に切断できる軟質の
樹脂シートであり、該樹脂シートが硬化形建築用軟質塗
膜を形成できる液状樹脂の硬化体であるので、施工現場
での作業性に優れる。
【0043】上記樹脂部材は、繊維補強材に上記液状樹
脂を含浸し硬化させた硬化体であり、該硬化体は複数個
相互に接合できる形状を有し、該接合部は上記繊維補強
材が露出した形状であるので互いを密に、かつ強固に接
合でき防水能力が向上する。
【0044】また、上記樹脂部材は導電性材料が配合さ
れてなるので、電化製品などから放射される有害な電磁
波を遮断することができる。
【0045】また、上記樹脂部材はトルマリン粉末が配
合されてなるので、建築物内にマイナスイオンが放出さ
れ、電化製品などを原因とするプラスイオンを中和し建
築物内を弱アルカリ性に保つことができる。
【0046】本発明の上記防水部材の施工方法は、該防
水部材を被対象物の防水面に敷き詰める工程と、該防水
部材の端部形状を該防水面の端部形状に合わせて機械的
に切断する工程とを備えてなるので、現場の気候環境な
どの影響を受けないため、仕上がりの品質を一定に保つ
ことができる。
【0047】また、繊維補強材に液状樹脂を含浸し硬化
させた上記防水部材の施工方法は、複数の該防水部材
を、露出した繊維補強材同士を重ね合わせて被対象物の
防水面に敷き詰める工程と、該防水面の端部にかかる防
水部材の端部形状を該防水面の端部形状に合わせて機械
的に切断する工程と、重ね合わせた接合部に該防水部材
と同じ液状樹脂を含浸し硬化させる工程とを備えてなる
ので、防水部材同士を密にかつ強固に接合することがで
き、接合部が剥離しにくく耐久性に優れる。
【0048】上記防水部材の敷き詰め工程時に、該工程
と上記液状樹脂による防水面への塗膜形成工程とを併用
するので、防水部材が直接敷設できない複雑な構造箇所
についても防水層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防水部材の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】本発明に係る防水部材の他の実施例を示す斜視
図である。
【図3】本発明に係る防水部材施工方法の一実施例であ
る。
【符号の説明】
1 防水部材 2 樹脂 3 繊維補強材 4 建築物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被対象物を防水する防水部材であって、 該防水部材は予め工場にて生産され、施工現場で所定の
    大きさに機械的に切断できる軟質の樹脂部材であり、該
    樹脂部材が硬化形建築用軟質塗膜を形成できる液状樹脂
    の硬化体であることを特徴とする防水部材。
  2. 【請求項2】 前記樹脂部材は、繊維補強材に前記液状
    樹脂を含浸し硬化させた硬化体であり、該硬化体は複数
    個相互に接合できる形状を有し、該接合部は前記繊維補
    強材が露出した形状であることを特徴とする請求項1記
    載の防水部材。
  3. 【請求項3】 前記樹脂部材は、導電性材料が配合され
    てなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    防水部材。
  4. 【請求項4】 前記樹脂部材は、トルマリン粉末が配合
    されてなることを特徴とする請求項1、請求項2または
    請求項3記載の防水部材。
  5. 【請求項5】 被対象物を防水する防水部材の施工方法
    であって、 前記防水部材を、被対象物の防水面に敷き詰める工程
    と、 前記防水部材の端部形状を、前記防水面の端部形状に合
    わせて機械的に切断する工程とを備えてなり、 前記防水部材は請求項1ないし請求項4のいずれか一項
    記載の防水部材であることを特徴とする防水部材の施工
    方法。
  6. 【請求項6】 被対象物を防水する防水部材の施工方法
    であって、 複数の前記防水部材を、露出した繊維補強材同士を重ね
    合わせて被対象物の防水面に敷き詰める工程と、 前記防水面の端部にかかる防水部材の端部形状を、前記
    防水面の端部形状に合わせて機械的に切断する工程と、 前記重ね合わせた接合部に、前記防水部材と同じ液状樹
    脂を含浸し硬化させる工程とを備えてなり、 前記防水部材は請求項2、請求項3または請求項4記載
    の防水部材であることを特徴とする防水部材の施工方
    法。
  7. 【請求項7】 前記防水部材の敷き詰め工程時に、該工
    程と前記液状樹脂による防水面への塗膜形成工程とを併
    用することを特徴とする請求項5または請求項6記載の
    防水部材の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010156124A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Noguchi Kosan Kk 太陽電池シートの防水構造

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JP2010156124A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Noguchi Kosan Kk 太陽電池シートの防水構造

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