JP2004244841A - モルタル外壁の補強工法 - Google Patents
モルタル外壁の補強工法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】ラス板2上面にラス3を張ってモルタル5塗りを施したモルタル外壁に対し、FRP樹脂層6を2mm〜6mmの肉厚に作成し、該FRP樹脂層上から25cm〜50cmの桝目間隔でネジ釘7をラス板に向かって打ち込み、ネジ釘先端をラス板に到達させた状態でFRP樹脂層を固定されるものとなす。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はモルタル外壁の補強工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築構造物の外壁にモルタル塗装は多用されている。モルタルはセメントと砂を混ぜて水で練ったものであるが、亀裂が発生しやすく、その亀裂から雨水等が浸入し、化学変化を生じさせて壁面の裂化を生じさせるものとなる。
【0003】
【非特許文献】
「塗装工事と防水工事のみやま塗装」パンフレット
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記モルタル塗装される建築構造物の外壁に於いて、上記亀裂問題を解消し且つ安全強固な補強が行われるようにする工法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はラス板上面にラスを貼ってモルタル塗りを施したモルタル外壁に対し、FRP樹脂層を2mm〜6mmの肉厚に作成し、該FRP樹脂層上から25cm〜50cmの桝目間隔でネジ釘をラス板に向かって打ち込み、ネジ釘先端をラス板に到達させた状態でFRP樹脂層を固定させるものとなすのである。
このさい、FRP樹脂層を2〜3回重ね合わせたりするほか、ネジ釘寸法は長さ3cm〜5cmのものを使用するのである。
【0006】
【発明の実施の形態】
図面は本発明工法の実施説明図であって、Aは一部破断平面図、BはAのX−X線断面図である。本図に於いて1,1,・・・は建築物の構造材(支柱)、2,2,・・・は該構造材1,1,・・・間を横方向へ一定間隔に並設させるラス板であり、これらラス板上にはラス(金網)3をフエルト(油紙)4の介在下にタッカーを使用して、ラス板1に対して止着させるものとなす。
【0007】
而して、ラス3上面に対してモルタル5を塗ってモルタル壁面が形成されるようになすのであり、これまでの作業工程は従来のものと変わりがない。
ところで、本発明では上記モルタル5上面に対してFRP樹脂層6を形成させるのであり、該樹脂層6の形成には強化材(主にガラス繊維)に低圧成形樹脂(主に不飽和ポリエステル樹脂)を含浸させたものを手作業で行う方法、或いは上記樹脂とガラス繊維(カットしたもの)をスプレーガンで吹き付けて積層するなどの何れの形成法によっても差し支えない。
【0008】
上記によるFRP樹脂層6の層厚tは1回の塗装作業で凡そ2mm程度であるが、適宜必要に応じ2〜3回実施されるものとなす。ところで、本発明では上記に於ける形成樹脂層6の上面で、凡そ25cm〜50cmの桝目間隔でネジ釘7をラス板2に向かって打ち込み、その先端がラス板2へ到着して止着されるようになさしめる。
即ち、本発明ではモルタル5の表面にFRP樹脂層6を形成し、その上面から打ち込まれるネジ釘7によってモルタル5及びFRP樹脂層6をラス板2に向かって挟圧し、強固な挟圧保持状態が得られるようになすのであり、本発明者の数多実験結果から上記ネジ釘7の打ち込み間隔は上下左右方向で凡そ25cm〜50cmの間隔でなされることが最適であることが確かめられた。
【0009】
上記FRP樹脂層6の形成は、凡そ2mmの肉厚寸法tで少なくとも一層が形成されるものであるが、適宜2〜3層に重ねて形成されることも差し支えない。
本発明で上記の打ち込まれたネジ釘7の頭部には適宜必要な塗装の施されるものであるが、上層に再度樹脂層が形成されるとか、塗装などの施される場合には部分的な処理を省略することができる。
【0010】
なお、本発明で使用するネジ釘7の長さ寸法は、上記のことから凡そ3cm〜5cmとなしたものを使用して行うのであり、このさい長さ寸法を3cmとなしたものはFRP樹脂層の形成を一層となしたものの使用である。なお、上記したネジ釘の桝目は、隣接同志が雁行する状態の配置とすることも差し支えなく、本発明実施の範囲内とする。
【0011】
【発明の効果】
本発明に係る建築構造物の外壁面は以上の通り構成するのであり、複合材の強化材として使用するガラス繊維の非吸水性と相俟って、強度と防水性の優れた外壁面が形成されるものとなるのであり、且つ該FRP樹脂層は特定間隔でラス板に対して挟圧止着されるものとなされていることから従来に於ける如きひび割れを原因とした剥離や脱落などのトラブル発生を皆無ならしめることのできるものである。
又、壁面の耐候性を向上させて建築構造物全体の耐用年数の増長に寄与せしめる上でも著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面は本発明の実施例を示すものであって、Aは平面図、BはAのX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 支柱
2 ラス板
3 ラス(金網)
4 フエルト(油紙)
5 モルタル
6 FRP樹脂層
7 ネジ釘
Claims (2)
- ラス板上面にラスを張ってモルタル塗りを施したモルタル外壁に対し、FRP樹脂層を2mm〜6mmの肉厚に作成し、該FRP樹脂層上から25cm〜50cmの桝目間隔でネジ釘をラス板に向かって打ち込み、ネジ釘先端をラス板に到達させた状態でFRP樹脂層を固定されるものとなすことを特徴としたモルタル外壁の補強工法。
- FRP樹脂層を2〜3回重ね合わせると共に、ネジ釘寸法は長さ3cm〜5cmとなしたことを特徴とする請求項1記載のモルタル外壁の補強工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003033685A JP3752585B2 (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | モルタル外壁の補強工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003033685A JP3752585B2 (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | モルタル外壁の補強工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004244841A true JP2004244841A (ja) | 2004-09-02 |
JP3752585B2 JP3752585B2 (ja) | 2006-03-08 |
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JP2003033685A Expired - Fee Related JP3752585B2 (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | モルタル外壁の補強工法 |
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JP (1) | JP3752585B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014055471A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Sumitomo Forestry Co Ltd | モルタル外壁の耐震補強構造 |
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2003
- 2003-02-12 JP JP2003033685A patent/JP3752585B2/ja not_active Expired - Fee Related
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