JP2003253781A - 遮熱材を用いた外壁断熱構造、及び断熱パネル - Google Patents

遮熱材を用いた外壁断熱構造、及び断熱パネル

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JP2003253781A JP2002058558A JP2002058558A JP2003253781A JP 2003253781 A JP2003253781 A JP 2003253781A JP 2002058558 A JP2002058558 A JP 2002058558A JP 2002058558 A JP2002058558 A JP 2002058558A JP 2003253781 A JP2003253781 A JP 2003253781A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の外壁断熱構造に於いて、断熱材3への
加熱負荷を低減して断熱材3の蓄熱を軽減し、外気温の
低下に短時間で追従出来る外壁断熱構造を提供する。 【解決手段】柱5、間柱50等の縦材と、横架材6、土
台材60等の横材で形成した壁空間Wsの室内側には断
熱材3を配置し、断熱材3の室外側表面を、複数の上下
シート21,22,23から成り、シート表面での輻射
熱反射層Reによる輻射熱反射作用と、シート間での空
気層空間S1での空気流通作用とを奏する遮熱材2で被
覆し、遮熱材2の室外側には通気層S0を介して外壁材
8を張設し、断熱材3への室外側からの輻射熱加熱を遮
熱材2で阻止することにより、断熱材3への加熱負荷を
軽減して断熱材3の蓄熱を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建築物の
外壁を、通気性及び断熱性に優れた新規な構造とし、施
工容易、且つ省エネルギー化された建築物を提供せんと
するものであり、建築の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な住宅の外壁の断熱構造として
は、主に構造体を形成する縦材(柱、間柱)と横材
(梁、土台)で規定する壁空間に断熱材等を配置する充
填断熱と、外壁構造体の外周部に断熱材を配置する外張
断熱とが存在し、充填断熱は、壁厚を大きくせずとも充
分な断熱材厚と出来る利点がある。
【0003】〔従来例1〕図8は、従来の一般的な充填
断熱施工の説明図であって、(A)は斜視図、(B)は
(A)のB−B断面図である。図から明らかな如く、室
外側の柱、間柱(縦材)面上に薄いベニヤ板等の防風層
を張設し、次いで、室内側から各縦材間に断熱材を充填
し、断熱材への室内側からの水蒸気を遮断するための防
湿フィルム(防湿シート)を施工して内面材を釘で張設
する。
【0004】次いで、室外側には、各縦材(柱、間柱)
表面に防風層上から通気用下地材を固定し、外装材(外
壁材)を通気用下地材に張設し、防風層と外装材との間
に通気層を形成する。従って、外壁は各柱(縦材)間に
断熱材が充填され、該断熱材には、室内側からの湿気が
防湿フィルムによって遮断され、室外側表面の防風層に
よって吸放湿可能兼防水状態に保護されることとなり、
通気層での外気の導通によって外壁内の結露も阻止出来
る。
【0005】〔従来例2〕図9は、特開平9−1842
13号公報に開示された外壁断熱構造であって、断熱材
のクッション性によって通気層が埋まる問題を解決する
ものであり、柱間にグラスウール、ロックウール等の無
機繊維断熱材を、透湿シートで周側面及び室外側表面を
保護して充填し、室内側には防湿シートを張設し、室外
側には、柱表面に縦胴縁を固定して縦胴縁間にハニカム
構造の通気部材を嵌入し、通気部材の上面(表面)に外
壁材を張設するものである。即ち、従来例1に於ける通
気層内にハニカム構造の通気部材を介在させたものであ
る。
【0006】そして、ハニカム構造通気部材は、透湿防
水性を備えた外壁下地材としての外壁側面材と、透湿防
水性の不織布シート防水加工紙から成る内壁側面材とを
折り曲げ可能な連結材でハニカム状に連結し、通気路を
両面材間の連結材間によって形成保持したものである。
従って、外壁材と断熱材間には断熱材のクッション性に
よっても埋没することのない通気路が確保出来、通気性
と断熱性を兼備した外壁構造となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8の従来例1の如き
一般的な充填断熱施工にあっては、工数が多くて施工が
煩雑であり、断熱材層の変位によって通気層が埋没する
恐れがある。しかも、断熱材は伝導熱遮断機能を発揮す
るため、断熱機能を高めれば蓄熱機能も高まり、例えば
夜間に外気温が低下しても、断熱材は蓄熱体として長時
間室内側へ蓄熱量を放出し続けることとなり、室内の冷
房エネルギーの負荷となる。
【0008】また、図9の従来例2の外壁断熱構造にあ
っても、断熱材の透湿シートによる保護、充填、及び縦
胴縁を柱に固定した後の通気部材の嵌入取付け等が煩雑
であり、しかも、通気部材は単に通気路を確保するだけ
のものであって断熱機能は断熱材のみが発揮するため、
断熱壁厚は断熱材厚+通気部材厚となり壁厚が大きくな
る欠点がある。その上、断熱材の機能は、従来例1と同
様に、高温外気を受けて伝導熱遮断するため、断熱材中
に負荷熱が蓄熱されることとなり、従って、断熱材は、
外気温が低下しても蓄熱体として室内側へ長時間にわた
って放熱することとなる。
【0009】本発明は、これら従来例1,2では全く着
目されていない、外壁への外部からの加熱のうち、断熱
材表面への熱線加熱を遮熱材で遮断して断熱材の輻射熱
加熱を阻止し、遮熱材層直下の断熱材に対する熱的負荷
を軽減すると共に、遮熱材で外気導通用の通気路を確保
することにより、各従来例では予想すら出来なかった、
高断熱、低蓄熱、且つ結露防止能を発揮する画期的な外
壁断熱構造を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段、及び作用】例えば、図
1,図2に示す如く、柱5、間柱50等の縦材と、横架
材6、土台材60等の横材で形成した壁空間Ws(図
4)内の室内側には、断熱材3を配置し、断熱材3の室
外側表面には、少なくとも上面シート21及び下面シー
ト22を含み、少なくとも下面シート22が輻射熱反射
層Reを備えた上下複数シート21,22,23から成
り、シート表面での輻射熱反射作用とシート間の空気層
空間S1による空気流通作用とを奏する遮熱材2を、上
面シート21が縦材5,50と面一に張設し、縦材5,
50表面に通気層S0を介在して外壁材8を張設し、各
空気層空間S1の両端部を通気層S0と空気流通可能に
配置し、断熱材3室外側の実質上全表面を遮熱材2によ
って被覆保護した外壁断熱構造である(請求項1)。
【0011】尚、通気層S0は、好適には、図2の如
く、縦材5,50の表面に防風層(透湿防水シート)9
を張設し、縦材5,50の防風層9上に通気胴縁材7を
用いて外壁材8を取付けて、外壁材8と防風層9間に形
成するが、遮熱材2が上下横材6,60間に亘って壁空
間Ws(図)を閉止するように配置する場合には、上面
シート21に防風層機能を付与し、別体の防風層9を省
略することも可能である。勿論、防風層9は必須でな
く、通気層S0が遮熱材2の空気層空間S1と空気流通
可能であれば良い。また、「空気層空間S1の両端部」
は、空気層空間S1の両端縁のみならず、端縁近傍部分
をも含むものである。また、遮熱材2の空気流通作用の
ための空気層空間S1は、遮熱材2が上面シート21と
下面シート22のみの2層形態で1層の空気層空間S1
を形成しても、或いはシートが多層形態(3層以上)で
複数層の空気層空間S1を形成しても良いが、遮熱材2
内部の加熱空気を放出するために、少なくとも1層の空
気層空間S1は必須である。
【0012】また、「断熱材3の室外側の実質上全表面
を遮熱材によっ被覆保護」の意は、断熱材3表面への輻
射熱阻止作用が全表面被覆の場合と略同一である場合の
被覆保護形態をも含むものであり、断熱材3の両端部等
が下面シート22から若干露出する場合をも含む意であ
る。また、輻射熱反射層Reは下面シート22のみであ
っても断熱材3の表面への輻射熱による伝達が阻止出来
るため、下面シート22表面への輻射熱反射層Re付与
は必須であるが、下面シート22以外のシート21,2
3等にも輻射熱反射層Reを付与すれば、断熱材3の熱
負荷軽減効果はより大となる。
【0013】また、輻射熱反射層Reは、アルミ蒸着膜
等の熱線反射層でも良いが、アルミ箔の如き熱線反射能
を有する金属箔層が微視的に平坦面であって正反射をす
る点、シート材との接着で容易に形成出来る点より有利
であり、特にアルミ箔の採用が機能面、コスト面、製作
加工面からも有利である。また、断熱材3としてはグラ
スウール系断熱材、ロックウール系断熱材、グラスウー
ル圧縮板、合成樹脂発泡板状断熱材等、慣用の各種断熱
材の採用が可能である。
【0014】また、空気層空間S1の両端部を通気層S
0と空気流通可能とする手段としては、図7に示す如
く、空気層空間S1の上層を規定している上面シート2
1及び中間シート23の長さ方向両端部近傍に適切な空
気孔O2,O2´を穿孔しても良く、また、図3に示す
如く、遮熱材2を断熱材3より短寸として断熱材3の両
端の延長部L3(図3)上では上面シート21及び中間
シート23が存在しないような形態としても良く、或い
は、上面シート21及び中間シート23を全面で空気流
通可能としても良い。
【0015】従って、本発明の断熱構造にあっては、遮
熱材2の少なくとも下面シート22が輻射熱反射層Re
を有するため、断熱材3への室外側からの輻射熱加熱が
阻止出来て、断熱材3への室外側からの加熱は、対流熱
伝達、及び伝導熱伝達のみとなるが、空気層空間S1の
空気流A1(図2)により遮熱材2内の加熱空気も好適
に排除出来るため、断熱材3の加熱蓄熱が好適に軽減出
来、熱伝達の3要素、即ち、伝導、対流、輻射の3要素
全てに対処した、高断熱、且つ低蓄熱の画期的な高性能
断熱構造が得られる。また、遮熱材2は、上面シート2
1が縦材(柱5、間柱50)の表面と面一に固定するた
め、遮熱材2の釘打ち等の取付け作業が容易となり、し
かも、遮熱材2の外面が縦材5,50の表面から突出し
ないため、外壁構造の厚み増大が抑制出来る。即ち、遮
熱材2の輻射熱反射層Reと空気層空間S1とによって
断熱材3への加熱負荷が軽減出来て、断熱材自体も肉厚
が薄く出来、遮熱材2と断熱材3との合計厚みを従来の
同材質の断熱材のみと略同厚と出来るため、従来の断熱
材スペースに収納出来、外壁厚が従来の外壁厚と略同厚
に形成出来る。
【0016】また、遮熱材2は、図2の如く、空気層空
間S1の両端縁、即ち、上面シート21及び中間シート
23の両端縁が各横材6,60と間隔Dを保つように配
置するのが好ましい(請求項2)。この場合、下面シー
ト22による断熱材3の被覆保護は、下面シート22を
上面シート21や中間シート23より延長形態として、
断熱材3の表面を全面被覆するのが、断熱材3への輻射
熱阻止上好ましいが、遮熱材の空気層空間S1の各横材
6,60との空気吸入吐出用間隔Dが小寸(3〜5cm)
の場合は、間隔D部で断熱材3が露出しても、断熱材全
表面積に対する無視出来る露出面であって、実質上全表
面の被覆と同様の断熱材3への遮熱材2による輻射熱阻
止効果が期待出来る。そして、遮熱材2の各シート2
1,22,23が等長の場合は、遮熱材2を連続長尺物
として製作した後、所定寸法に切断出来るため、遮熱材
2の製作が合理化出来る。
【0017】従って、遮熱材2は横材6,60と間隔D
(図2)を保つように取付けるため、図2に示す如く、
空気層空間S1の両端に空気流通用の空間Osが形成出
来、遮熱材上面シート21を、図2の如く縦材(柱5、
間柱50)及び横材(横架材6、土台材60)の表面と
面一に取付けても、空気層空間S1の通気経路(矢印A
1)が外壁材内面の通気層S0へ空間Osを介して好適
に合流出来る形態に確保出来て、空気層空間S1の両端
部は、上面シート21の外面側(通気層S0)と空気流
通可能となる。そして、空気層空間S1内の空気流A1
(図2)も、空気層空間S1の下端から上端への流れと
なり、スムーズとなる。
【0018】また、遮熱材2は、空気層空間S1の下面
を規定する各シート22,23が表面に輻射熱反射層R
eを備え、且つ輻射熱反射層Reが断熱材3の延長部L
3を含む全表面を被覆するのが好ましい(請求項3)。
尚、「延長部L3」は、図3の如く、断熱材3の長手方
向両端部の遮熱材2から突出した部分であり、断熱材3
を上下方向横材6,60間に配置し、遮熱材2を各横材
6,60と間隔Dを保って配置したために生ずる断熱材
3の上下の間隔Dに相当する部分の意である。
【0019】また、輻射熱反射層Reが断熱材3の延長
部L3を覆う手段としては、遮熱材2にあって、下面シ
ート22のみを断熱材3と同長の長寸とし、他のシート
21,23等を延長部L3上に存在しないように短寸と
して一体化製作した遮熱材2を断熱材3上に層着しても
良く、或いは、各シート21,22,23が同長の遮熱
材を予め製作して断熱材3上に層着し、断熱材3の延長
部L3上には、下面シート22材で別途用意した補助下
面シート22´(図3)を延長部L3上に輻射熱反射層
Reを上面にして貼着しても良い。
【0020】従って、断熱材3の全面が輻射熱反射層R
eで被覆されるため、断熱材3の延長部L3上への熱線
加熱も、輻射熱反射層Reで反射されて加熱空気流A1
として遮熱材上面シート21の外面側(通気層S0)へ
と排出され、断熱材3への室外側からの輻射熱による加
熱は完全に阻止出来、遮熱材2による断熱材3への輻射
熱加熱の阻止作用は完全となる。
【0021】また、遮熱材2の少なくとも上面シート2
1が透湿防水性を有するのが好ましい(請求項4)。こ
の場合、上面シート21への透湿防水性付与は、図5の
如く、上面シート21に多数のピンホール(微細孔)h
をニードリングで穿設すれば良い。そして、室外から通
気層S0に入り込む空気流A0と遮熱材2内の空気流A
1との温度差に暴される上面シート21が透湿性であれ
ば、遮熱材2内の結露も防止出来、遮熱材2の輻射熱反
射層Reの汚れが抑制出来、遮熱材2の耐候性が向上す
る。勿論、中間シート23や下面シート22も透湿防水
性であれば、結露防止機能はより向上する。
【0022】また、遮熱材2の透湿防水性の上面シート
21の両側の突出縁21Eを縦材5,50に固定して遮
熱材2を張設し、該上面シート21の上面に防風層9を
張設し、防風層9上に通気胴縁材7を介して外壁材8を
張設するのが好ましい(請求項5)。尚、防風層9とし
ては、空気透過性の高い薄手のスパンボンド不織布等が
好ましい。また、遮熱材2は柱5等の縦材表面との面一
の取付けとなるので、遮熱材2の張設、及び防風層9の
張設が容易であると共に、遮熱材2は防風層9で保護さ
れて通気層S0内を流れる外気による汚染防止となると
共に、上面シート21と防風層9との透湿性により遮熱
材内の結露も防止出来る。しかも、防風層9と外壁材8
との間に通気層S0が存在するため、通気層S0内の空
気流A0が遮熱材2内の加熱された空気流A1の排出を
助長し、外壁材8、遮熱材2、及び断熱材3の耐候性を
向上する。
【0023】また、遮熱材2は、全シート21,22,
23が透湿防水性であるのが好ましい(請求項6)。輻
射熱反射層Reを有するシートにあってもニードリング
処理によって微細孔(ピンホール)を多数穿設すれば透
湿防水性となるので、この場合、図5に示す如く、遮熱
材2の構成全シートに微細孔h穿設処理を施せば良い。
【0024】従って、下面シート22も透湿防水性であ
るため、断熱材3が吸湿しても、水蒸気(湿気)は断熱
材3からの遮熱材2への放湿が可能となり、断熱材3の
吸湿による断熱機能低下が抑制出来るため、断熱材とし
ての使用材料の選択の自由度が増す。また、遮熱材2の
結露汚染による輻射熱反射機能低下も抑制出来、断熱材
3及び遮熱材2の耐候性が向上する。
【0025】また、遮熱材2と断熱材3とを予め層着一
体化して用いるのが好ましい(請求項7)。この場合、
図3に示す如く、断熱材3の上下両端の延長部L3を残
して遮熱材2の下面シート22を断熱材3の表面に貼着
し、次いで、延長部L3上に補助下面シート22´を貼
着して空気流通用の空間Osを延長部L3に形成しても
良く、或いは、図7の如く、遮熱材2の各シート21,
22,23を断熱材3と等長とし、上面シート21及び
中間シート23に多数の空気孔O2を穿設した遮熱材2
を断熱材3と層着一体化しても良い。そして、遮熱材2
一体化断熱材3とし、断熱材3を壁空間Ws内に介装固
定すれば、壁空間Ws内への断熱材3と遮熱材2の固定
が同時に達成出来るため、外壁断熱構造の実施が合理化
出来る。しかも、遮熱材2と断熱材3との層着一体化作
業は現場以外で実施出来、従って、均質な外壁断熱構造
物の形成が容易となる。
【0026】また、壁空間Wsの室内側の面には防湿シ
ート10を介して内装面材80を張設し、壁空間Wsの
室外側に張設した遮熱材2の下面シート22と該防湿シ
ート10との空間に断熱材3を配置するのが好ましい
(請求項8)。
【0027】この場合は、グラスウール等の不定形断熱
材3の吹込み充填も可能となり、板状断熱材を含む各種
の慣用の断熱材の配置が容易に実施出来る。また、断熱
材充填を発泡系断熱材の現場での注入発泡により実施す
ることも可能となる。従って、比較的低コストの断熱材
の採用も可能となり、しかも、断熱材3の壁空間Ws内
への配置も容易となる。
【0028】本発明の断熱パネルは、例えば図3に示す
如く、少なくとも上面シート21及び下面シート22を
含み、少なくとも下面シート22が輻射熱反射層Reを
備えた上下複数シート21,22,23から成り、各シ
ート21,22,23間は、折曲自在な起立片24,2
5群によって連結されて空気層空間S1を備えた遮熱材
2を断熱材3上に、且つ、断熱材3両端の延長部L3が
遮熱材2の空気層空間S1の端縁から突出した形態に層
着し、輻射熱反射層Reで断熱材3の実質上全表面を被
覆したものである(請求項9)。
【0029】尚、断熱材3両端の延長部L3は、図3か
ら明らかな如く、遮熱材2が被覆していない両側の端部
であり、また、空気層空間S1の端縁は、空気層空間S
1の上面を規定している上面シート21及び中間シート
23の端縁に相当するものである。また、延長部L3
は、空気層空間S1の端縁、即ち開放口から遮熱材上面
シート21の外面側、即ち通気層S0への空気の流通を
保証出来れば良く、50mm前後であれば良い。
【0030】また、遮熱材2が、上面シート21と下面
シート22のみの2層形態であれば、両シート間に1層
の空気層空間S1が形成出来、上面シート21、中間シ
ート23、下面シート22の3層形態であれば、図3の
如く2層の空気層空間S1が形成出来ることとなるが、
本発明では空気層空間S1が必須であるため、上下複数
シートは、少なくとも上面シート21と下面シート22
とを具備すれば良い。
【0031】また、輻射熱反射層Reは、断熱材3への
輻射熱負荷を阻止するものであること、及び空気層空間
S1内を外気が導通することより、断熱材3表面を覆う
下面シート22に存在することが必須であり、空気層空
間S1の下面を規定するシート22,23に存在すれ
ば、各空気層空間S1毎に輻射熱を空気流A1(図2)
で排除出来るため有効であるが、遮熱材2の複数シート
全てに輻射熱反射層Reを付与すれば、輻射熱反射機能
の低下したシートを他のシートで補完出来、空気層空間
S1内の空気の高温化も抑制出来、断熱材3に対する輻
射熱加熱阻止及び熱負荷軽減がより有効となる。また、
輻射熱反射層Reで断熱材の実質上全表面を被覆するた
めには、遮熱材2の輻射熱反射層Reを備えた下面シー
ト22を、他のシート21,23より長くして、断熱材
3と等長とすれば良い。また、断熱材3の表面が若干露
出しても、輻射熱反射機能上無視出来る程度であれば、
実質上の全表面被覆に相当するものである。
【0032】従って、本発明断熱パネル1は、空気層空
間S1の両端部が断熱材3の延長部L3では、既に空間
Osを介して外方と空気連通形態のため、図2の如く、
壁空間Ws内へ、縦材と遮熱材上面シート21とを面一
に嵌合装着しても、遮熱材2内の空気層空間S1からの
外方の通気層S0への空気流A1は保証され、本発明断
熱パネル1を壁空間Ws内に配置すれば、遮熱材2が断
熱材3への輻射熱による加熱を阻止し、且つ空気層空間
S1の空気流動によって遮熱材2内の空気の高温化を抑
制するため、断熱材3の伝導熱伝達抑制と相俟って、得
られる外壁構造は、熱伝達の3要素、即ち、伝導、対
流、輻射の3要素全てに対処した断熱構造となり、高断
熱、且つ低蓄熱の画期的な高性能断熱構造となる。
【0033】しかも、遮熱材2の空気層空間S1は、遮
熱材両端部では断熱材3の延長部L3上で開放されてい
るため、遮熱材2を壁空間Ws内に柱5、間柱50の表
面と上面シート21とを面一に嵌入固定することが可能
となり、しかも、遮熱材2が断熱材3への熱負荷を軽減
するため、断熱材3は従来品より薄く出来、遮熱材2を
採用したための外壁厚さの増大を招来することもなく、
外観上優れた高断熱、且つ低蓄熱の高性能断熱外壁が合
理的に施工出来る。
【0034】また、遮熱材2は、上下複数の各シート2
1,22,23が折曲自在な起立片24,25群によっ
て連結されているため、断熱パネル1の製作前の遮熱材
2は、起立片24,25を倒伏した各シート21,2
2,23の積層形態として取扱うことにより、保管、搬
送が容易となり、断熱パネル形成後も、遮熱材2を積層
形態として取扱うことが出来、保管、搬送が容易であ
る。
【0035】また、遮熱材2が各シート21,22,2
3の積層状態として取扱い可能なため、遮熱材2と断熱
材3との接着剤層着時の遮熱材2への押圧操作が可能と
なって、層着作業が容易であり、型枠(図示せず)を用
いての断熱材の発泡成形による遮熱材2との一体化層着
も容易である。
【0036】また、断熱材3の延長部L3上には、輻射
熱反射層Reを備えた補助下面シート片22´を層着す
るのが好ましい(請求項10)。この場合は、遮熱材2
は、上下複数の各シート21,22,23を等長として
製作しておき、断熱パネル製作時に、遮熱材2を断熱材
3の上下に延長部L3を残した形態で断熱材3と層着
し、次いで、下面シート22と同一材料の細幅(L3
幅)の補助下面シート22´を断熱材3の延長部L3上
に貼着すれば良く、輻射熱反射層Reによる断熱材3の
全表面被覆が達成出来る。
【0037】従って、遮熱材2の各シート21,22,
23が等長であるため、遮熱材2の製造に際しては、上
面シート21、下面シート22、中間シート23等の各
シート、及び起立片24,25を連続長尺片として供給
しながら必要個所の接着等により、各シート21,2
2,23を各起立片24,25で連結した積層形態の遮
熱材連続体として製造し、順次所定寸法に切断して遮熱
材2とすることが可能であり、遮熱材2の製作、及び断
熱パネル1の製作が合理化出来る。
【0038】また、他の断熱パネル1の発明は、例えば
図7に示す如く、少なくとも上面シート21及び下面シ
ート22を含み、少なくとも下面シート22が輻射熱反
射層Reを備えた上下複数シート21,22,23から
成り、各シート21,22,23間は、折曲自在な起立
片24,25群によって連結されて空気層空間S1を備
え、且つ、空気層空間S1の上面を規定するシート2
1,23の両端部には空気孔O2,O2´を備えた遮熱
材2を、断熱材3上に層着し、輻射熱反射層Reで断熱
材3の実質上全表面を被覆したものである(請求項1
1)。
【0039】この断熱パネル1は、図7に示す如く、遮
熱材2は、上下2層の空気層空間S1を備えている場合
は、空気層空間S1の上面を規定する上面シート21及
び中間シート23に空気孔O2を穿設すれば、壁空間W
s内に断熱パネル1を取付けた際に、遮熱材外面側、即
ち図2の防風層9の外側の通気層S0と遮熱材2内の空
気層空間S1とが空気孔O2によって空気連通状態とな
り、空気層空間S1内に空気流A1が生じるため、遮熱
材2内の輻射熱で加熱される空気の外方への放出が可能
となる。勿論、遮熱材2が上面シート21と下面シート
22との2層形態で空気層空間S1が一層の場合は、上
面シート21のみに空気孔O2を穿設すれば良い。
【0040】また、空気孔O2の穿孔密度は、遮熱材2
の両端部、即ち、外方の通気層S0との空気流A1の入
口部及び出口部で大とすれば、空気流A1は、空気層空
間S1の一端部(下端部)から他端部(上端部)へ遮熱
材2内を好適に貫流し、好適な煙突効果が得られる。従
って、遮熱材2としては、上下複数シートの等長物が採
用出来、遮熱材2の製造が容易であると共に、断熱材3
の実質上全表面への遮熱材被覆が容易となる。
【0041】また、遮熱材2の全てのシート21,2
2,22´,23が透湿防水性を有するのが好ましい
(請求項12)。透湿防水性の付与は、アルミ箔を貼着
して輻射熱反射層Reを有するシートであっても、ニー
ドリング処理によって微細孔(ピンホール)hを多数散
在穿孔すれば良い。そして、遮熱材2の全てのシートが
透湿防水性を具備するため、例え断熱材3が室内側から
吸湿しても、断熱材3→下面シート22→空気層空間S
1のルートで断熱材3の水分を放出出来、また各シート
21,22,23は自己吸収が可能となって、各シート
面の温度差による結露も防止出来る。従って、輻射熱反
射層Reの結露汚染による熱線反射能低下も、断熱材3
の吸湿による断熱機能低下も阻止出来、遮熱材2及び断
熱材3の耐候性が向上する。
【0042】また、遮熱材2は、上下複数シート21,
22,23、及び起立片24,25が紙材であって同長
であり、起立片24,25が両端の折曲面24´,25
´で上面シート21と下面シート22とに貼着している
のが好ましい(請求項13)。この場合、断熱パネル1
は、遮熱材2を層着した段階で上下端に延長部L3を露
出するが、延長部L3には補助下面シート22´(図
3)を貼着すれば、断熱材3全表面の輻射熱反射層Re
による被覆が完了する。
【0043】そして、遮熱材2の各シート21,22,
23、及び起立片24,25が同長であるため、各構成
材料を連続シートとしてローラー群装置に供給し、定寸
切断して各遮熱材2とすることにより、製造の合理化が
可能である。また、起立片24,25の折曲面の折込み
形成、折曲面24´,25´への接着剤塗布もシート状
材料の走行過程で可能である。しかも、起立片24,2
5が遮熱材2中の全長に亘って空気層空間S1を仕切る
ため、各起立片24,25が空気流誘導壁となって、乱
流のない空気流通が可能となる。
【0044】また、遮熱材2の下面シート22以外の各
シート21,23及び起立片24,25が空気孔O2,
O2´を備えているのが好ましい(請求項14)。この
場合、起立片24,25で仕切られた各空気層空間S1
が上下左右に空気孔O2で連通しているため、各空気層
空間S1内の空気流は平準化され、遮熱材2全体として
は略均質の空気流通を生じ、遮熱材2の断熱材3に対す
る熱負荷軽減作用も、通気による水蒸気排出及び高温化
空気排出も遮熱材全体としてスムーズに達成出来る。
【0045】また、断熱材3が中間に間柱50を一体化
固定するのが好ましい(請求項15)。間柱50の一体
化固定は、単に断熱材3を間柱50の両側面に接着固定
して広幅の断熱材3とし、広幅の遮熱材2を断熱材表面
に層着すれば良い。この場合、短寸法の設定に応じて断
熱パネル1は柱5と柱5間の幅寸法と出来、間柱50を
中間に備えた広幅の断熱パネルとなるため、壁空間Ws
内への嵌合固定作業が効率化出来る。
【0046】
【発明の実施の形態】〔遮熱材(図5)〕中間シート2
3用及び下面シート22用として予め表面にアルミ箔を
層着した紙シートを用意し、上面シート21はアルミ箔
のない紙シートを用意し、各シート用材料にはニードリ
ング処理して微細孔(ピンホール)hを散在穿孔し、適
用壁空間Wsの縦材(柱5、間柱50)間寸法に応じて
下面シート22の幅W1を各縦材間寸法に、上面シート
21の幅W1´は、下面シート22の幅W1+両側の突
出縁21E(15mm)に、中間シート23の幅は、各起
立片24,25間寸法+両側の折曲面23´とする。
【0047】また、各起立片24,25としては、アル
ミ箔のない紙シートを用いて、幅は遮熱材2の所定厚T
2(標準30mm)+上下の折曲面24´,25´(標準
20mm)とする。そして、図5(A)に示す如く、中間
シート23の折曲面23´及び起立片24,25の折曲
面24´,25´の当接面に糊剤を塗布し、各シート材
料21,22,23,24,25を所定寸法関係に接着
押圧処理し、長さを所定横材(横架材6、土台材60)
間寸法−上下の間隔D(標準50mm)に切断する。
【0048】従って、遮熱材2は、アルミ箔シート、上
面シート21、中間シート23、下面シート22、及び
起立片24,25の各構成部材を、全て長尺シート状態
でローラー群装置(図示せず)に走行供給しながら、ア
ルミ箔の紙シートへの層着及びニードリング処理を含
め、折り目付与、折り込み、糊剤塗布、圧着、定寸切断
の流れ工程で合理的に実施出来る。
【0049】得られた遮熱材2の起立片24,25を起
立させれば、図5(B)に示す如く、上面シート21が
両側に取付用の突出縁21Eを備え、上面シート21と
下面シート22とが起立片24,25で強固に連結さ
れ、中間シート23が各起立片24,25間に差し渡し
状に連結された形態で、起立片24,25によて厚さT
2が確保され、且つ、全シート21,22,23が透湿
防水用の微細孔hを備え、中間シート23及び下面シー
ト22が表面に輻射熱反射層Reを備えた遮熱材とな
る。
【0050】〔断熱パネル(図3)〕所定厚さ(標準5
0mm)で、所定壁空間Wsに嵌合する硬質ウレタンフォ
ーム、グラスウール圧縮板等の板状断熱材3を用意し、
起立片24,25が倒伏して積層形態の遮熱材2の下面
シート23を、断熱材3の上下端に延長部L3を備えた
形態に接着する。そして、断熱材3の上下の延長部L3
上には、下面シート用材を切断した補助下面シート22
´を、輻射熱反射層Reを表にして接着する。
【0051】得られた断熱パネル1の遮熱材2を起立す
れば、図3に示す如く、断熱材3の表面の上下両端の延
長部L3は、補助下面シート22´で覆われ、延長部L
3以外は遮熱材2で覆われ、断熱材3の全表面が下面シ
ート22と補助下面シート22´の輻射熱反射層Reで
覆われ、遮熱材2の上面シート21の両側が断熱材3両
側より突出縁21Eだけ突出し、且つ遮熱材2の上下2
層の空気層空間S1が断熱材3の延長部L3上に開口し
た形態の断熱パネル1となる。
【0052】〔外壁の断熱施工(図1,図2,図4)〕
従来例1(図8)同様の手法で、図4(A)に示す如
く、基礎B上に土台材60を固定し、各柱5及び間柱5
0を立設して壁空間Wsを形成し、図4(B)に示す如
く、本発明の断熱パネル1(図3)を、遮熱材2の上面
シート21の突出縁21Eが縦材(柱5、間柱50)表
面に当接した形態に壁空間Ws内に嵌合固定し、横架材
6を取付け、釘Nで上面シート21を縦材に固定する。
【0053】次いで、室外側では、通気性を有する不織
布の透湿防水シート(防風層9)を、図2の如く、縦材
(柱5、間柱50)及び横材(横架材6、土台材60)
表面を介して全面張設し、防風層9上から通気胴縁材7
を各縦材5,50に釘打ち固定し、通気胴縁材7上に外
壁材8を取付ける。また、室内側では、図2に示す如
く、柱5、間柱50間に差し渡し固定した横胴縁材70
及び、縦材、横材を介して防湿シート(防水層)10及
び内装面材80を固定する。
【0054】得られた外壁断熱構造にあっては、外壁材
8の下端の水切りCの空気孔(図示せず)から入り込む
空気流A0が外壁材内側の通気層S0を上昇するが、空
気流A0の一部は不織布の防風層9から土台材60と遮
熱材2との間隔Dに空気流A1として入り込み、遮熱材
2の空気層空間S1を通過して横架材6と遮熱材2との
間隔Dから防風層9を介して通気層S0へと流れ出る。
遮熱材2内部の空気は、室外側からの輻射熱を輻射熱反
射層Reで反射して通気層S0内の空気より湿度上昇を
生じるため、防風層9の空気抵抗に打ち勝って遮熱材内
を空気流A1として流動し、遮熱材2内の過度の高温化
を抑制する。
【0055】また、遮熱材2内の輻射熱加熱分は、中間
シート23及び下面シート22の輻射熱反射層Reによ
って空気層空間S1内の空気流A1として排出するた
め、遮熱材2内の過度の加熱は抑制出来る。そして、外
壁断熱材3の室外側からの加熱は、断熱材3の遮熱材2
から露出した延長部L3も輻射熱反射層Reで保護され
ていることにより、輻射熱加熱が完全に阻止され、対流
熱加熱と伝導熱加熱のみとなる。従って、断熱材3は、
遮熱材2の存在しない従来の外壁断熱材に比して加熱量
が低減出来るため、断熱材厚も薄く出来、断熱材3への
加熱量の低減と断熱材厚の低減とが相俟って、断熱材3
の室外側からの加熱蓄熱が軽減出来、外気温の低下に比
較的短時間で追従出来る外壁断熱構造が得られる。
【0056】また、遮熱材2の上面シート21、中間シ
ート23及び下面シート22が、共にピンホール(微細
孔)hを備えた透湿防水性を具備するため、断熱材3の
吸湿による断熱機能低下が阻止出来、遮熱材各シート2
1,22,23に対する結露汚染による輻射熱反射層R
eの反射機能低下も抑制出来る。そして、遮熱材2が防
風層9によって保護されているため、外気導通の汚染に
よる輻射熱反射層Reの機能低下も抑制出来るため、断
熱材3及び遮熱材2の耐候性も向上する。従って、本発
明の実施によって得られる外壁断熱構造は、室内側への
熱伝達が、熱伝達の3要素である伝導熱伝達には断熱材
3が対処し、対流熱伝達には遮熱材の空気流A1が対処
し、輻射熱伝達には遮熱材の輻射熱反射層Reが対処す
るため、比較的薄い断熱材厚による高断熱、且つ低蓄熱
の画期的断熱構造となる。
【0057】〔その他〕図7は、空気層空間S1を上面
シート21の外面側と空気流通可能とする変形例発明で
ある。即ち、図7に示す如く、上面シート21及び中間
シート23に適数の空気孔O2を穿孔すれば、遮熱材2
内部の輻射加熱された空気層空間S1内の空気は、上面
シート21を覆う透湿防水シート9を解して通気層S0
へ好適に排除出来る。
【0058】この場合、上面シート21及び中間シート
23の特に上部及び下部に空気孔O2を高密度で穿孔
し、中央部の穿孔を0又は少なくすれば、輻射熱反射機
能低下を最少に抑制しながら、空気層空間S1内の空気
流通作用が好適に発揮出来る。勿論、上面シート21及
び中間シート23の上下端では、空気孔O2に替えて端
縁からの切込み孔O2´とすることが可能であり、且つ
有効である。また、図7(B)に示す如く、起立片2
4,25の仕切壁面fにも空気孔O2を穿設すれば遮熱
材2内の各空気層空間S1内の空気流A1がより一層平
準化出来、遮熱材2の通気機能がスムーズとなる。勿
論、遮熱材2を断熱材3より若干短寸として遮熱材2の
上下端と横材6,60との間に若干(例えば10mm前
後)の隙間を形成しても良く、この場合は、空気層空間
S1内の空気流A1の吸排出を助長するが、断熱材3に
対する実質上の全表面被覆の効果を維持するように留意
する必要がある。
【0059】遮熱材2の上面シート及び中間シート23
に空気孔O2を散在穿孔する場合は、遮熱材2と断熱材
3とを同長とし、断熱材3の全表面を遮熱材2で覆うこ
とが出来るため、遮熱材2と断熱材3とを同長サイズと
して層着可能となり、従って、断熱パネルの製作も、実
施態様例(図3)の如き補助下面シート22´の別途接
着作業が不要となり、断熱パネル1の製作が合理化出来
る。
【0060】また、実施態様例(図2)では、断熱材3
の室内側(裏面)には横胴縁材70を介して防湿シート
(防水層)10と内装面材80とを張設したが、縦材、
横材の厚みと断熱パネル1の厚みを適切に選択して断熱
材3の裏面(室内側表面)を縦材(柱5、間柱50)及
び横材(横架材6、土台材60)の内側面と面一に配置
すれば、内装面材80及び防水層10は、横胴縁材70
なしで直接縦材、横材に張設出来て、施工が合理化出来
る。
【0061】また、断熱パネル1は、図6に示す如く、
中間に間柱50を挟着した形態に、間柱50の両側に断
熱材3を固定して柱5,5間寸法とし、遮熱材2も両側
の柱5,5間に亘る寸法として断熱材3と層着すれば、
柱5,5間の壁空間Wsへ2枚の断熱パネルを同時に張
設出来、施工性が向上する。
【0062】また、外壁断熱構造の発明(請求項1)の
実施に際しては、実施態様例(図2)では断熱パネル1
を用いたが、壁空間Ws内への断熱材3の装着固定を従
来慣用の手段(従来例1,従来例2)で、且つ慣用の断
熱材を採用して実施し、断熱材3の表面(室外側の面)
上に、別体の本発明の遮熱材2を、下面シート22の裏
面を断熱材表面に密接形態にして上面シート21の両側
の突出縁21Eを両側の縦材(柱5、間柱50)上に当
接して釘打ち固定しても良く、この場合は、表面の接着
性に問題がある断熱材3の使用に好都合であり、断熱材
3の選択の自由度も大となり、リフォーム施工にも有利
である。
【0063】また、断熱パネル1は、遮熱材2として、
輻射熱反射層Reを備えた下面シート22を断熱材3と
同長に用意し、輻射熱反射層Reを備えた中間シート2
3及び輻射熱反射層Reのない上面シート21を断熱材
3の両端部の延長部L3だけ短い長さで用意し、起立片
24,25、上面シート21、中間シート23、及び下
面シート22を手作業で接着連結して遮熱材2を製作
し、断熱材3上に層着して形成しても良い。この場合
は、ローラー装置処理の困難な、例えば厚手の紙やプラ
スチック材の如き、比較的に剛性及び保形成の大なシー
ト材での遮熱材2が形成出来、断熱材3として繊維片充
填タイプ、或いは現場での充填発泡タイプを採用する場
合に適している。
【0064】
【発明の効果】本発明の外壁断熱構造は、遮熱材2の輻
射熱反射層Reが断熱材3への室外側からの輻射熱加熱
を阻止するため、断熱材3への室外側からの加熱負荷が
対流熱伝達と伝導熱伝達のみとなり、しかも、遮熱材2
が空気層空間S1の空気流A1によって遮熱材2内部の
高温化を抑制するため、断熱材3への室外側からの加熱
負荷は、従来の外壁断熱構造に於ける断熱材への加熱負
荷と比べて大幅に低減出来る。
【0065】従って、断熱材3厚が薄く出来ることと断
熱材3への加熱負荷の低減とが相俟って、断熱材3の蓄
熱量を大幅に低減出来て、外気温の低下に短時間で追従
可能な断熱構造となり、建物、特に戸建て住宅に於ける
省エネルギーの外壁断熱構造が提供出来る。また、断熱
材3を比較的薄く出来るため、遮熱材2+断熱材3の厚
みも、従来の同一材質の断熱材厚と近似となり、図7に
示す従来の多用されている外壁断熱構造に於いて、断熱
材のスペースに遮熱材2と断熱材3とを配置することが
出来、外壁厚を増大することなしに高断熱、低蓄熱の外
壁断熱構造の提供が可能となる。
【0066】また、断熱材3の両端部が延長部L3を有
して遮熱材2と層着された断熱パネル(図3)を外壁断
熱構造に採用すれば、断熱パネル1を壁空間Wsに嵌合
配置するだけで、断熱材3と遮熱材2との配置が合理的
に実施出来、高断熱、且つ低蓄熱の外壁断熱構造の施工
実施が合理化出来る。しかも、遮熱材2の空気層空間S
1が断熱材延長部L3上で開放しているため、遮熱材2
の上面シート21を縦材5,50の表面と面一に取付け
ても、遮熱材内の空気層空間S1の必要空気流A1が保
証出来、高断熱、且つ低蓄熱の外壁断熱構造が合理的に
実施出来る。
【0067】また、遮熱材2と断熱材3とが等長な断熱
パネル(図7)にあっては、遮熱材2の構成各シート2
1,22,23が等長なため、遮熱材2を連続長尺体と
して製造して各遮熱材の所定寸法に切断出来ることが可
能となり、遮熱材2の製造、及び断熱パネル1の製作が
合理化出来る。そして、遮熱材2の空気層空間S1の遮
熱材外面側との空気連通は、空気層空間S1の上面を規
定するシートの端部の空気孔O2で可能であるため、該
パネル1を壁空間Wsに嵌合配置することにより、本発
明の高断熱、且つ低蓄熱の外壁断熱構造が好適に実施出
来る。尚、本願各断熱パネルは、建物の新築時のみなら
ず、耐用中の建物外壁のリフォーム断熱構造にも簡単に
採用出来、実用性の極めて高い発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明外壁断熱構造の一部切欠斜視図である。
【図2】本発明外壁断熱構造の説明図であって、(A)
は横断面図、(B)は(A)のB−B断面図である。
【図3】本発明断熱パネルの説明図であって、(A)は
斜視図、(B)は(A)のB−B断面図である。
【図4】本発明外壁断熱構造の施工説明図であって、
(A)は縦材配置状態斜視図、(B)は断熱材及び遮熱
材を壁空間Wsに配置した状態の斜視図、(C)は
(B)のC−C断面図である。
【図5】本発明に用いる遮熱材2の説明図であって、
(A)は折曲状態説明図、(B)は起立状態説明図であ
る。
【図6】本発明断熱パネルの変形例であって、(A)は
斜視図、(B)は(A)のB−B断面図である。
【図7】本発明の他の断熱パネルに用いる遮熱材の説明
図であって、(A)は全体斜視図、(B)は上面シート
21を除去した状態の斜視図である。
【図8】従来例1の説明図であって、(A)は室外側か
らの一部切欠斜視図、(B)は(A)のB−B断面図で
ある。
【図9】従来例2の横断面図である。
【符号の説明】
1:断熱パネル、 2:遮熱材、 3:断熱材、
5:柱(縦材)、6:横架材(横材)、 7:通
気胴縁材、 8:外壁材、9:防風層(透湿防水
シート)、 10:防水層(防湿シート)、21:
上面シート、 21E:突出縁、 22:下
面シート、22´:補助下面シート、 23:中間シー
ト、 24,25:起立片、24´,25´:折曲
面、 50:間柱(縦材)、 60:土台材(横
材)、70:横胴縁材、 80:内装面材、
A0,A1:空気流、D:間隔、
L3:延長部、 O2,O2´:空気孔、Re:
輻射熱反射層、 S0:通気層、 S1:空
気層空間、Ws:壁空間
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Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱(5)、間柱(50)等の縦材と、横
    架材(6)、土台材(60)等の横材で形成した壁空間
    (Ws)内の室内側には、断熱材(3)を配置し、断熱
    材(3)室外側表面には、少なくとも上面シート(2
    1)及び下面シート(22)を含み、少なくとも下面シ
    ート(22)が輻射熱反射層(Re)を備えた上下複数
    シート(21,22,23)から成り、シート表面での
    輻射熱反射作用とシート間の空気層空間(S1)による
    空気流通作用とを奏する遮熱材(2)を、上面シート
    (21)が縦材(5,50)と面一に張設し、縦材
    (5,50)表面に通気層(S0)を介在して外壁材
    (8)を張設し、各空気層空間(S1)の両端部を通気
    層(S0)と空気流通可能に配置し、断熱材(3)室外
    側の実質上全表面を遮熱材(2)によって被覆保護した
    外壁断熱構造。
  2. 【請求項2】 遮熱材(2)は、空気層空間(S1)の
    両端縁が各横材(6,60)と間隔(D)を保つように
    配置した請求項1の外壁断熱構造。
  3. 【請求項3】 遮熱材(2)は、空気層空間(S1)の
    下面を規定する各シート(22,23)が表面に輻射熱
    反射層(Re)を備え、且つ輻射熱反射層(Re)が断
    熱材(3)の延長部(L3)を含む全表面を被覆した請
    求項1又は2の外壁断熱構造。
  4. 【請求項4】 遮熱材(2)の少なくとも上面シート
    (21)が透湿防水性を有する請求項1乃至3のいずれ
    か1項の外壁断熱構造。
  5. 【請求項5】 遮熱材(2)の透湿防水性の上面シート
    (21)の両側の突出縁(21E)を縦材(5,50)
    に固定して遮熱材(2)を張設し、該上面シート(2
    1)の上面に防風層(9)を張設し、防風層(9)上に
    通気胴縁材(7)を介して外壁材(8)を張設した請求
    項1乃至4のいずれか1項の外壁断熱構造。
  6. 【請求項6】 遮熱材(2)は、全シート(21,2
    2,23)が透湿防水性である、請求項1乃至5のいず
    れか1項の外壁断熱構造。
  7. 【請求項7】 遮熱材(2)と断熱材(3)とを予め層
    着一体化して用いた請求項1乃至6のいずれか1項の外
    壁断熱構造。
  8. 【請求項8】 壁空間(Ws)の室内側の面には防湿シ
    ート(10)を介して内装面材(80)を張設し、壁空
    間(Ws)の室外側に張設した遮熱材(2)の下面シー
    ト(22)と防湿シート(10)との空間に断熱材
    (3)を配置した請求項1乃至6のいずれか1項の外壁
    断熱構造。
  9. 【請求項9】 少なくとも上面シート(21)及び下面
    シート(22)を含み、少なくとも下面シート(22)
    が輻射熱反射層(Re)を備えた上下複数シート(2
    1,22,23)から成り、各シート(21,22,2
    3)間は、折曲自在な起立片(24,25)群によって
    連結されて空気層空間(S1)を備えた遮熱材(2)を
    断熱材(3)上に、且つ、断熱材(3)両端の延長部
    (L3)が遮熱材(2)の空気層空間(S1)の端縁か
    ら突出した形態に層着し、輻射熱反射層(Re)で断熱
    材(3)の実質上全表面を被覆した外壁用の断熱パネ
    ル。
  10. 【請求項10】 断熱材(3)の延長部(L3)上に
    は、輻射熱反射層(Re)を備えた補助下面シート片
    (22´)を層着した請求項9の断熱パネル。
  11. 【請求項11】 少なくとも上面シート(21)及び下
    面シート(22)を含み、少なくとも下面シートが輻射
    熱反射層(Re)を備えた上下複数シート(21,2
    2,23)から成り、各シート(21,22,23)間
    は、折曲自在な起立片(24,25)群によって連結さ
    れて空気層空間(S1)を備え、且つ、空気層空間(S
    1)の上面を規定するシート(21,23)の両端部に
    は空気孔(O2,O2´)を備えた遮熱材(2)を、断
    熱材(3)上に層着し、輻射熱反射層(Re)で断熱材
    (3)の実質上全表面を被覆した外壁用の断熱パネル。
  12. 【請求項12】 遮熱材(2)の全シート(21,2
    2,22´,23)が透湿防水性を有する請求項9乃至
    11のいずれか1項の断熱パネル。
  13. 【請求項13】 遮熱材(2)は、上下複数シート(2
    1,22,23)、及び起立片(24,25)が紙材で
    あって同長であり、起立片(24,25)が両端の折曲
    面(24´,25´)で上面シート(21)と下面シー
    ト(22)とに貼着している請求項9乃至12のいずれ
    か1項の断熱パネル。
  14. 【請求項14】 遮熱材(2)の下面シート(22)以
    外の各シート(21,23)及び起立片(24,25)
    が空気孔(O2,O2´)を備えている請求項9乃至1
    3のいずれか1項の断熱パネル。
  15. 【請求項15】 断熱材(3)が中間に間柱(50)を
    一体化固定した請求項9乃至14のいずれか1項の断熱
    パネル。
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