JP2003253235A - 接着剤組成物 - Google Patents
接着剤組成物Info
- Publication number
- JP2003253235A JP2003253235A JP2002056414A JP2002056414A JP2003253235A JP 2003253235 A JP2003253235 A JP 2003253235A JP 2002056414 A JP2002056414 A JP 2002056414A JP 2002056414 A JP2002056414 A JP 2002056414A JP 2003253235 A JP2003253235 A JP 2003253235A
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- JP
- Japan
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- adhesive
- isocyanate
- microcapsules
- composition
- adhesive composition
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】1液で長期間安定であり、はりあわせ後は常温
で硬化するイソシアネート接着剤を得る 【解決手段】アミンまたは有機スズ化合物をマイクロカ
プセルに内包し、これをあらかじめイソシアネート接着
剤に添加しておく。イソシアネートは、貯蔵中は触媒と
は隔離されておりほとんど反応がおきないが、貼りあわ
せた時にプレスすることにより、マイクロカプセルが割
れて中身が飛び出し接着剤層を常温硬化させるように構
成した。
で硬化するイソシアネート接着剤を得る 【解決手段】アミンまたは有機スズ化合物をマイクロカ
プセルに内包し、これをあらかじめイソシアネート接着
剤に添加しておく。イソシアネートは、貯蔵中は触媒と
は隔離されておりほとんど反応がおきないが、貼りあわ
せた時にプレスすることにより、マイクロカプセルが割
れて中身が飛び出し接着剤層を常温硬化させるように構
成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木質材料用の1液常
温硬化型イソシアネート接着剤に関する。
温硬化型イソシアネート接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のイソシアネート接着剤は液状のポ
リイソシアネート化合物と無機充填材からなり、その混
合物を木質材料に塗布し加熱することにより、木材中の
水分や、水酸基をイソシアネートが反応し、架橋及び硬
化する。
リイソシアネート化合物と無機充填材からなり、その混
合物を木質材料に塗布し加熱することにより、木材中の
水分や、水酸基をイソシアネートが反応し、架橋及び硬
化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】1液のイソシアネート
接着剤は加熱硬化型であり、接着するには加熱すること
が必須である。これは、常温ではきわめて反応速度が遅
いためにそのままでは完全硬化までに何週間もかかるた
めである。常温硬化型にするために、各種触媒を添加し
反応速度を上げるのは理論上は可能ではあるが、これら
の触媒を添加しておくと、貯蔵時間が短くなるので、直
前に添加をする必要がありいわゆる2液型接着剤にな
る。さらに大量に添加しようとすると、可使用時間が短
くなってしまい、現実的ではなかった。本発明では、1
液型では長時間安定であり、常温でも硬化できるイソシ
アネート接着剤を得ることを目的とする。
接着剤は加熱硬化型であり、接着するには加熱すること
が必須である。これは、常温ではきわめて反応速度が遅
いためにそのままでは完全硬化までに何週間もかかるた
めである。常温硬化型にするために、各種触媒を添加し
反応速度を上げるのは理論上は可能ではあるが、これら
の触媒を添加しておくと、貯蔵時間が短くなるので、直
前に添加をする必要がありいわゆる2液型接着剤にな
る。さらに大量に添加しようとすると、可使用時間が短
くなってしまい、現実的ではなかった。本発明では、1
液型では長時間安定であり、常温でも硬化できるイソシ
アネート接着剤を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、硬化触媒をマイクロカプセルに内包し、こ
れをあらかじめイソシアネート接着剤に添加しておき、
貯蔵期間中は触媒とは隔離されておりほとんど反応がお
きないが、貼りあわせた時にプレスすることにより、マ
イクロカプセルが割れて中身が飛び出し接着剤層を常温
硬化させるように構成したものである。これにより、貯
蔵期間中は長期間安定であり、はりあわせ後は常温でも
速やかに硬化する接着剤が得られる。
に本発明は、硬化触媒をマイクロカプセルに内包し、こ
れをあらかじめイソシアネート接着剤に添加しておき、
貯蔵期間中は触媒とは隔離されておりほとんど反応がお
きないが、貼りあわせた時にプレスすることにより、マ
イクロカプセルが割れて中身が飛び出し接着剤層を常温
硬化させるように構成したものである。これにより、貯
蔵期間中は長期間安定であり、はりあわせ後は常温でも
速やかに硬化する接着剤が得られる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ポリイソシアネート化合物及び無機充填材からなる
組成物中に、アミンまたは有機スズ化合物を内包するマ
イクロカプセルを添加してなる組成物としたものであ
り、混合時は、触媒とは隔離されておりほとんど反応が
おきないが、貼りあわせた時にプレスすることにより、
マイクロカプセルが割れて中身が飛び出し木質材料中の
水酸基及び水分とイソシアネートの反応を促進するとい
う作用を有する。
は、ポリイソシアネート化合物及び無機充填材からなる
組成物中に、アミンまたは有機スズ化合物を内包するマ
イクロカプセルを添加してなる組成物としたものであ
り、混合時は、触媒とは隔離されておりほとんど反応が
おきないが、貼りあわせた時にプレスすることにより、
マイクロカプセルが割れて中身が飛び出し木質材料中の
水酸基及び水分とイソシアネートの反応を促進するとい
う作用を有する。
【0006】アミンとしてはN,N-ジメチルシクロヘキシ
ルアミン、ピリジン、テトラメチルブタンジアミン、N-
メチルモルフォリン、1,4−ジアザビシクロ2.2.2−オク
タンなど各種のアミンが使用可能であるが、なかでも1,
4−ジアザビシクロ2.2.2−オクタンは活性度が高く効果
的である。有機スズ化合物としてはスタンナスオクトエ
イト、ジブチルスズジラウレイトなどが非常に活性度が
高く効果的である。
ルアミン、ピリジン、テトラメチルブタンジアミン、N-
メチルモルフォリン、1,4−ジアザビシクロ2.2.2−オク
タンなど各種のアミンが使用可能であるが、なかでも1,
4−ジアザビシクロ2.2.2−オクタンは活性度が高く効果
的である。有機スズ化合物としてはスタンナスオクトエ
イト、ジブチルスズジラウレイトなどが非常に活性度が
高く効果的である。
【0007】発明者らが、研究を行った結果によると、
有機スズ化合物はアミンに比べて活性度が高く、少量の
添加で常温硬化性が得られる傾向にあるが、アミン化合
物は接着性の向上に寄与するため、用途に応じて、それ
ぞれの使い分けが可能である。活性度とは、硬化速度を
速める度合いのことであるり、触媒の活性度が高いほど
添加量は少なくてすむ。
有機スズ化合物はアミンに比べて活性度が高く、少量の
添加で常温硬化性が得られる傾向にあるが、アミン化合
物は接着性の向上に寄与するため、用途に応じて、それ
ぞれの使い分けが可能である。活性度とは、硬化速度を
速める度合いのことであるり、触媒の活性度が高いほど
添加量は少なくてすむ。
【0008】本発明でいう無機充填材とは炭酸カルシウ
ム、カオリン、クレー、水酸化アルミニウム、タルクな
どの各種無機物の粉体のことを言う。無機充填材そのも
のは、反応には寄与しないが、接着剤層の固さを増し、
接着強度を上げる上で重要な働きを有する。マイクロカ
プセルの殻材料としては、ゼラチン、メラミン樹脂、ウ
レタン樹脂あるいはエポキシ樹脂を使用したものが一般
的ではあるが、これに限定されるわけではない。攪拌機
での混合で割れない程度の硬さをもち、1kg/cm2以上
のプレス圧力でつぶれる物が好ましい。
ム、カオリン、クレー、水酸化アルミニウム、タルクな
どの各種無機物の粉体のことを言う。無機充填材そのも
のは、反応には寄与しないが、接着剤層の固さを増し、
接着強度を上げる上で重要な働きを有する。マイクロカ
プセルの殻材料としては、ゼラチン、メラミン樹脂、ウ
レタン樹脂あるいはエポキシ樹脂を使用したものが一般
的ではあるが、これに限定されるわけではない。攪拌機
での混合で割れない程度の硬さをもち、1kg/cm2以上
のプレス圧力でつぶれる物が好ましい。
【0009】マイクロカプセルの粒径は5μ以上100μ以
下であるのがいい。5μ以下のものは工業的に製造する
のが難しく又殻材料に対する内包物の割合が少なくなる
ので実用的ではない。100μ以上だと塗布する際に接着
層の厚さに近くなり、塗布しづらいだけでなく、割れて
も触媒が接着剤全体に行き渡りにくいので、充分な効果
が得られにくい。5μ以下だと殻が丈夫過ぎてプレス程
度の圧力では割れにくく、100μ以上では殻が割れやす
いので攪拌混合時に割れてしまう可能性がある。
下であるのがいい。5μ以下のものは工業的に製造する
のが難しく又殻材料に対する内包物の割合が少なくなる
ので実用的ではない。100μ以上だと塗布する際に接着
層の厚さに近くなり、塗布しづらいだけでなく、割れて
も触媒が接着剤全体に行き渡りにくいので、充分な効果
が得られにくい。5μ以下だと殻が丈夫過ぎてプレス程
度の圧力では割れにくく、100μ以上では殻が割れやす
いので攪拌混合時に割れてしまう可能性がある。
【0010】
【実施例】次に、本発明の具体例を説明する。
(実施例1)ジブチルスズジラウレイトをエポキシ樹脂
の殻を用いてマイクロカプセル化し、直径10ミクロンの
ジブチルスズジラウレイト内包マイクロカプセルを得
た。ジブチルスズジラウレイト内包マイクロカプセルを
クルードのジフェニルメタンジイソシアネートを100
重量部に対して1.0重量部添加し、充填材として炭酸カ
ルシウムを100重量部加えて攪拌機でよく混合し、イ
ソシアネート接着剤組成物を得た。
の殻を用いてマイクロカプセル化し、直径10ミクロンの
ジブチルスズジラウレイト内包マイクロカプセルを得
た。ジブチルスズジラウレイト内包マイクロカプセルを
クルードのジフェニルメタンジイソシアネートを100
重量部に対して1.0重量部添加し、充填材として炭酸カ
ルシウムを100重量部加えて攪拌機でよく混合し、イ
ソシアネート接着剤組成物を得た。
【0011】このイソシアネート接着剤組成物をラワン
材に塗布し、同じラワン材と積層して常温で20kg/c
m2の圧力でプレスしたところ、30分で硬化した。1晩放
置後、引っ張りせん断強度を測定したところ材料破壊し
た。次に、このイソシアネート接着剤組成物をガラス瓶
中に封入して、1ヶ月後に再攪拌して粘度を測定したと
ころ、ほとんど変化はなかった。
材に塗布し、同じラワン材と積層して常温で20kg/c
m2の圧力でプレスしたところ、30分で硬化した。1晩放
置後、引っ張りせん断強度を測定したところ材料破壊し
た。次に、このイソシアネート接着剤組成物をガラス瓶
中に封入して、1ヶ月後に再攪拌して粘度を測定したと
ころ、ほとんど変化はなかった。
【0012】(比較例1)ジブチルスズジラウレイト内
包マイクロカプセルを添加しない以外は実施例1と同じ
条件でクルードのジフェニルメタンジイソシアネートと
炭酸カルシウムを混合し、イソシアネート接着剤組成物
を得た。このイソシアネート接着剤組成物を木材に塗布
し常温で20kg/cm2の圧力でプレスしたところ、24
時間たっても未硬化であった。
包マイクロカプセルを添加しない以外は実施例1と同じ
条件でクルードのジフェニルメタンジイソシアネートと
炭酸カルシウムを混合し、イソシアネート接着剤組成物
を得た。このイソシアネート接着剤組成物を木材に塗布
し常温で20kg/cm2の圧力でプレスしたところ、24
時間たっても未硬化であった。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、長期間安
定であり、はりあわせ後は常温で硬化するという有利な
効果が得られる。
定であり、はりあわせ後は常温で硬化するという有利な
効果が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】ポリイソシアネート化合物及び無機充填材
からなる組成物中に、アミンまたは有機スズ化合物を内
包するマイクロカプセルを添加してなる組成物 - 【請求項2】マイクロカプセルの平均粒径が5μ以上100
μ以下であることを特徴とする請求項1の組成物
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002056414A JP2003253235A (ja) | 2002-03-01 | 2002-03-01 | 接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002056414A JP2003253235A (ja) | 2002-03-01 | 2002-03-01 | 接着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003253235A true JP2003253235A (ja) | 2003-09-10 |
Family
ID=28666995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002056414A Pending JP2003253235A (ja) | 2002-03-01 | 2002-03-01 | 接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003253235A (ja) |
-
2002
- 2002-03-01 JP JP2002056414A patent/JP2003253235A/ja active Pending
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