JP2003253160A - 塗膜形成方法 - Google Patents

塗膜形成方法

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JP2003253160A
JP2003253160A JP2002053607A JP2002053607A JP2003253160A JP 2003253160 A JP2003253160 A JP 2003253160A JP 2002053607 A JP2002053607 A JP 2002053607A JP 2002053607 A JP2002053607 A JP 2002053607A JP 2003253160 A JP2003253160 A JP 2003253160A
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coating
coating film
average molecular
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JP2002053607A
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Yoshio Tsuji
祥生 辻
Yasukiyo Shiomi
泰清 塩見
Koji Tabuchi
晃二 田淵
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース塗料とハイソリッド型クリヤー塗料と
を、2コート1ベーク塗装法で塗装した場合の、耐水性
及び耐湿性を向上させ、高い外観品質を有する積層塗膜
を形成する方法を提供することにある。 【解決手段】 ベース塗料及びハイソリッドクリヤー塗
料を、静電塗装機により、ウエットオンウエットで順次
塗装する塗膜形成方法において、上記クリヤー塗料が、
重量平均分子量(Mw)2000〜7000、濁度法に
よる溶解性パラメーター(SP値)が9.7を越え1
1.0以下である水酸基含有アクリル樹脂、重量平均分
子量(Mw)400〜4000、SP値が9.7を越え
10.5以下であるメラミン樹脂、及び重量平均分子量
(Mw)7000〜350000、SP値が9.0以上
9.7以下であるビニル系あるいはアクリル系表面調整
剤を含有することを特徴とする塗膜形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車車体等の基
材にハイソリッドクリヤー塗料を用いて塗膜形成する方
法およびその方法により得られた積層塗膜に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の上塗り塗装として、溶剤
排出規制を考慮した塗料あるいは塗装方法の検討が頻繁
に行われてきている。これらの塗料あるいは塗装方法
は、従来から使用してきた塗料に含まれる樹脂を、単に
低分子量化して、塗料を高固形分化することにより、含
有する溶剤を削減して達成できるものではない。例え
ば、ベース塗料及びハイソリッドクリヤー塗料を、ウエ
ットオンウエットで塗装する場合、クリヤー塗料はベー
ス塗料とのウエットオンウエット性を考慮した設計が必
要になり、クリヤー塗料のみの検討では終わらないこと
が多い。
【0003】一方、塗装設備面からのアプローチは経費
あるいは工数の面から制限が多いため、塗料面からの検
討が不可欠となっているのが現状である。すなわち、ハ
イソリッド型のクリヤー塗料を用いれば、揮散する有機
溶剤量を抑制することができ、一度の塗装工程で厚膜の
塗膜を形成することができるが、ベース塗料との適合性
の検討は必須である。
【0004】例えば、特開平1−193368号公報に
記載のように非水系重合体分散液を含有することでハイ
ソリッド化を図ったり、あるいは特開平11−3356
21号公報に記載のように、異なった官能基量やSP値
を有する2種の樹脂を用いてハイソリッド化を図る等の
各種手段が示されている。しかし、いずれも十分なハイ
ソリッド効果が得られなかったり、塗膜物性が不十分で
あったりなどの問題点が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ベー
ス塗料とハイソリッド型クリヤー塗料とを、2コート1
ベーク塗装法で塗装した場合の、耐水性及び耐湿性を向
上させ、高い外観品質を有する積層塗膜を形成すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に、ベ
ース塗料及びハイソリッドクリヤー塗料を、静電塗装機
により、ウエットオンウエットで順次塗装した後焼付硬
化する塗膜形成方法において、前記ハイソリッドクリヤ
ー塗料が、(a)重量平均分子量(Mw)2000〜7
000、および濁度法による溶解性パラメーター(SP
値)9.7を超え11.0以下である水酸基含有アクリ
ル樹脂、(b)重量平均分子量(Mw)400〜400
0、およびSP値9.7を超え10.5以下であるメラ
ミン樹脂、及び(c)重量平均分子量(Mw)7000
〜350000、SP値9.0〜9.7であるビニル系
あるいはアクリル系表面調整剤を含有し、且つ前記クリ
ヤー塗料の希釈塗装時の不揮発分が45〜55重量%で
あることを特徴とする塗膜形成方法を提供するものであ
る。
【0007】また、本発明は、上記水酸基含有アクリル
樹脂(a)のSP値が、9.8〜10.7であり、上記
メラミン樹脂(b)のSP値が、9.8〜10.4であ
り、上記ビニル系あるいはアクリル系表面調整剤(c)
のSP値が、9.1〜9.6であることを特徴とする塗
膜形成方法を提供するものである。
【0008】更に、上記方法により形成された積層塗膜
を提供するものである。また更に、上記方法に用いられ
るハイソリッドクリヤー塗料を提供するものである。以
下、本発明についてさらに詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】ハイソリッドクリヤー塗料 本発明の塗膜形成方法に用いるハイソリッドクリヤー塗
料は、重量平均分子量(Mw)2000〜7000、濁
度法による溶解性パラメーター(SP値)が9.7を超
え11.0以下である水酸基含有アクリル樹脂(a)、
重量平均分子量(Mw)400〜4000、SP値が
9.7を超え10.5以下であるメラミン樹脂(b)及
び重量平均分子量(Mw)7000〜350000、S
P値が9.0〜9.7であるビニル系あるいはアクリル
系表面調整剤(c)を含有する。更に上記クリヤー塗料
の希釈塗装時の不揮発分は45〜55重量%である。
【0010】上記水酸基含有アクリル樹脂(a)の重量
平均分子量(Mw)が上限を上回ると塗料にした場合に
ハイソリッド化が達成できず、下限を下回ると硬化性及
び塗料にした場合の塗装作業性が低下する。好ましくは
3000〜6000である。なお、本明細書中で、重量
平均分子量はスチレンポリマーを標準とするGPC法に
より決定される。
【0011】また、水酸基含有アクリル樹脂(a)のS
P値が上限を上回ると塗膜にした場合の耐水性が低下
し、下限を下回ると塗膜にした場合の外観が低下する。
アクリル樹脂(a)のSP値は好ましくは9.8〜1
0.7である。
【0012】なお、濁度法によるSP値とは、solu
bility parameterの略であり、溶解性
の尺度となるものである。SP値は数値が大きいほど極
性が高く、逆に数値が小さいほど極性が低いことを示
す。
【0013】具体的には、次の方法により測定すること
ができる。測定温度20℃で、サンプル樹脂0.5gを
100mlビーカーに秤量し、良溶媒(アセトン)10
mlをホールピペットを用いて加え、マグネティックス
ターラーにより溶解する。次に、この希釈溶液に50m
lビュレットを用いて低SP貧溶媒(n−ヘキサン)を
徐々に滴下し、樹脂溶液に濁りが生じた点を低SP貧溶
媒の滴下量とする。また別途、上記希釈溶液に高SP貧
溶媒(イオン交換水)を徐々に滴下し、樹脂溶液に濁り
が生じた点を高SP貧溶媒の滴下量とする。樹脂のSP
値は、上記各貧溶媒の濁点に至るまでの滴下量から算出
することができる。
【0014】また、上記水酸基含有アクリル樹脂(a)
は、20〜180の水酸基価を有することが好ましく、
好ましくは30〜160である。水酸基価が上限を越え
ると塗膜の耐水性が低下し、下限を下回ると塗膜の硬化
性が低下する。アクリル樹脂(a)は更に、2〜30m
gKOH/gの酸価を有することが好ましく、更に好ま
しくは3〜25mgKOH/gである。酸価が上限を越
えると塗膜の耐水性が低下し、下限を下回ると塗膜の硬
化性が低下する。
【0015】上記水酸基含有アクリル樹脂(a)の含有
量は、ハイソリッドクリヤー塗料の樹脂固形分重量に対
して、20〜80重量%であることが好ましい。上限を
越えると塗膜の硬化性が低下し、下限未満では塗料の貯
蔵安定性が低下する。更に好ましくは30〜70重量%
である。
【0016】上記水酸基含有アクリル樹脂(a)の他
に、塗膜形成性樹脂としてポリエステル樹脂、アルキド
樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ウレタ
ン樹脂等を含有することができる。これらは1種または
2種以上を併用して用いることもできる。ポリエステル
樹脂を併用することが仕上がり外観、作業性及び高固形
分化の観点から好ましい。
【0017】上記ポリエステル樹脂としては、重量平均
分子量(Mw)2000〜7000、SP値9.7を超
え11.0以下のものを用いることが更に好ましい。重
量平均分子量が、上限を上回ると塗着時粘度の上昇によ
り仕上がり外観(肌)が低下し、下限を下回ると硬化不
足により塗膜硬度が低下する。ポリエステル樹脂は特に
好ましくは重量平均分子量3000〜6000である。
ポリエステル樹脂のSP値が、上限を上回ると塗膜にし
た場合の耐水性が低下し、下限を下回ると硬化性が低下
する。SP値は特に好ましくは9.8〜10.8であ
る。
【0018】また、上記ポリエステル樹脂は、メラミン
樹脂との硬化性を付与するために水酸基を有するのが好
ましい。ポリエステル樹脂は50〜150の水酸基価を
有することが好ましく、更に好ましくは60〜120で
ある。水酸基価が上限を越えると塗膜の耐水性が低下
し、下限を下回ると塗膜の硬化性が低下する。また、ポ
リエステル樹脂は酸価を有することが好ましく、酸価は
20mgKOH/g以下、好ましくは3〜10mgKO
H/gである。酸価が上限を越えると塗膜の耐水性が低
下し、下限を下回ると塗膜の硬化性が低下する。
【0019】上記ポリエステル樹脂を用いる場合、その
含有量は、ハイソリッドクリヤー塗料の樹脂固形分重量
に対して、40重量%以下、好ましくは5〜30重量%
である。配合量が40重量%を越えると塗膜の硬度が低
下し、5重量%より下がってくると塗膜にした場合の仕
上がり外観が少し悪くなる。
【0020】本発明のハイソリッドクリヤー塗料にはメ
ラミン樹脂(b)を硬化剤として用いる。メラミン樹脂
(b)は重量平均分子量400〜4000を有する。重
量平均分子量(Mw)が上限を上回ると塗着時粘度の上
昇により仕上がり外観(肌)が低下し、下限を下回ると
硬化性が低下する。メラミン樹脂(b)の重量平均分子
量は更に好ましくは450〜2800である。
【0021】メラミン樹脂(b)はSP値9.7を超え
10.5以下を必要とする。上記SP値が上限を上回る
と耐水性、仕上がり外観(艶)が低下し、下限を下回る
と工業的な製造上の困難が生じる。メラミン樹脂(b)
のSP値は更に好ましくは9.8〜10.4である。
【0022】更に、ベース塗膜上での仕上がり外観の向
上という観点から、メラミン樹脂(b)は単核体含有率
が20〜70重量%であることが好ましく、30〜60
重量%であることが更に好ましい。上限を上回ると仕上
がり外観(艶)が低下し、下限を下回ると仕上がり外観
(肌)が低下する。具体的には、三井サイテック社製ブ
チル化メラミンマイコートシリーズなどが挙げられる。
【0023】上記アクリル樹脂(a)とメラミン樹脂
(b)との重量平均分子量及びSP値が、上記範囲外で
は塗料化した場合に、互いの相溶性が低下し、塗膜にし
た場合に白化が起こる。
【0024】上記メラミン樹脂(b)の含有量は、ハイ
ソリッドクリヤー塗料の樹脂固形分重量に対して、20
〜80重量%であることが好ましい。上限を越えると塗
膜が固く、脆くなる場合があり、下限未満では塗膜の硬
化性が低下する。メラミン樹脂(b)の含有量は更に好
ましくは30〜70重量%である。
【0025】本発明のハイソリッドクリヤー塗料は、ビ
ニル系あるいはアクリル系表面調製剤(c)を含有す
る。表面調製剤(c)は重量平均分子量7000〜35
0000を有する。上記表面調整剤(c)の重量平均分
子量(Mw)が上限を上回ると塗料にした場合にハジキ
やへこみが発生し、下限を下回ると塗膜にした場合のレ
ベリング効果が出ず、仕上がり外観(肌)が低下する。
表面調製剤(c)の重量平均分子量は好ましくは100
00〜100000である。また表面調製剤(c)はS
P値9.0〜9.7を必要とする。SP値が上限を上回
ると、塗膜にした場合のレベリング効果が出ず、仕上が
り外観(肌)が低下する。下限を下回ると塗料にした場
合にハジキやへこみが発生する。SP値は好ましくは
9.1〜9.6である。
【0026】表面調製剤(c)の塗料固形分に対する含
有量は、0.001〜1.0重量%であることが好まし
い。含有量が上限を上回ると塗膜の耐水性が低下し、下
限を下回ると塗膜にした場合のレベリング効果が出ず、
仕上がり外観(肌)が低下する。表面調製剤(c)の含
有量は更に好ましくは0.01〜0.8重量%である。
【0027】上記ビニル系あるいはアクリル系表面調整
剤(c)としては、例えば、共栄社化学社製「フローレ
ンAC」シリーズ、楠本化成社製「ディスパロンOX」
シリーズなどが挙げられる。
【0028】上記アクリル樹脂(a)及びメラミン樹脂
(b)に対して、上記表面調整剤(c)のSP値が範囲
外になると、クリヤー塗料の白濁が起こることがあり、
塗膜にした場合にも耐水白化が起こり、仕上がり外観が
低下する。
【0029】本発明に用いるハイソリッドクリヤー塗料
には、塗装作業性を確保するために、粘性制御剤を添加
することが好ましい。粘性制御剤は、一般にチクソトロ
ピー性を示すものを使用できる。このようなものとし
て、例えば、脂肪酸アマイドの膨潤分散体、アマイド系
脂肪酸、長鎖ポリアミノアマイドの燐酸塩等のポリアマ
イド系のもの、酸化ポリエチレンのコロイド状膨潤分散
体等のポリエチレン系等のもの、有機酸スメクタイト粘
土、モンモリロナイト等の有機ベントナイト系のもの、
ケイ酸アルミ、硫酸バリウム等の無機顔料、顔料の形状
により粘性が発現する偏平顔料、架橋あるいは非架橋の
樹脂粒子等を粘性制御剤として挙げることができる。ま
た必要により、硬化触媒、その他の表面調整剤等を含む
ことができる。
【0030】ベース塗膜 本発明の塗膜形成方法において、上記ベース塗膜の形成
には水性あるいは溶剤型のベース塗料が用いられ、この
ベース塗料には、塗膜形成性樹脂、硬化剤、有機系や無
機系の各種着色顔料及び体質顔料、必要により光輝性顔
料等を含有することができる。このベース塗料と上述し
たクリヤー塗料とを用いて形成される塗膜は、透明感や
深み感を奏でることができる。光輝性顔料を添加した場
合には、光輝感を合わせて創出すことができる。
【0031】本発明の塗膜形成方法に用いるベース塗料
に含有される塗膜形成性樹脂としては、数平均分子量が
5000〜30000であることが好ましく、更に好ま
しくは7000〜25000である。数平均分子量が5
000より小さいと作業性および硬化性が十分でなく、
30000を越えると塗装時の不揮発分が低くなりす
ぎ、かえって作業性が悪くなる。なお、本明細書では、
数平均分子量はスチレンポリマーを標準とするGPC法
により決定される。
【0032】更に、上記塗膜形成性樹脂は、20〜18
0の水酸基価を有することが好ましく、より好ましくは
水酸基価30〜160である。水酸基価が上限を越える
と塗膜の耐水性が低下し、下限を下回ると塗膜の硬化性
が低下する。また、塗膜形成性樹脂は、2〜40mgK
OH/gの酸価を有することが好ましく、更に好ましく
は酸価3〜30mgKOH/gである。酸価が上限を越
えると塗膜の耐水性が低下し、下限を下回ると塗膜の硬
化性が低下する。
【0033】また更に、上記塗膜形成性樹脂は、SP値
11.0〜13.0であることが好ましく、11.2〜
12.9であることが更に好ましい。SP値が上限を上
回ると塗膜の耐水性が低下し、下限を下回るとクリヤー
塗膜との層間での分離が不十分となり、積層での仕上が
り外観(艶)が低下する。
【0034】尚、積層塗膜の形成において、上記クリヤ
ー塗膜とベース塗膜との層間での分離(混ざり防止)と
いう観点から、上記クリヤー塗料に含有するアクリル樹
脂のSP値とベース塗料の塗膜形成性樹脂のSP値との
差(△SP値)が、0.5以上、好ましくは0.6〜
3.0設けられることが特に好ましい。
【0035】ベース塗料の塗膜形成性樹脂の例として
は、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、
ポリエーテル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ウレタン樹脂
等を好ましいものとして挙げることができる。これらの
樹脂の1種または2種以上を併用して用いることができ
る。アクリル樹脂、またはポリエステル樹脂を用いるこ
とが耐候性、耐水性等の塗膜性能面から好ましい。
【0036】ベース塗料に含まれる硬化剤としては、ア
ミノ樹脂、ブロックイソシアネート樹脂、エポキシ化合
物、アジリジン化合物、カルボジイミド化合物、オキサ
ゾリン化合物等が好ましいものとして挙げられる。得ら
れた塗膜の諸性能、コストの点からアミノ樹脂および/
またはブロックイソシアネート樹脂が一般的に用いられ
る。
【0037】上記硬化剤の含有量は上記塗膜形成性樹脂
の固形分に対して20〜100重量%である。含有量が
20重量%を下回ると硬化性が不十分となり、100重
量%を上回ると硬化膜が堅くなりすぎ脆くなる。
【0038】ベース塗料に含まれる着色顔料としては、
例えば有機系のアゾキレート系顔料、不溶性アゾ系顔
料、縮合アゾ系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ベ
ンズイミダゾロン系顔料、フタロシアニン系顔料、イン
ジゴ顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、ジオキサ
ン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔
料、金属錯体顔料等が挙げられ、無機系では黄鉛、黄色
酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック、二酸化チタン等
があげられる。また、体質顔料として、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、クレー、タルク等を用いることがで
きる。
【0039】また、上記ベース塗料には、クリヤー塗膜
とのなじみ防止、塗装作業性を確保するために、粘性制
御剤を添加することができる。粘性制御剤としては、一
般にチクソトロピー性を示すものを使用でき、例えば、
上述のクリヤー塗料の記載で示したものを粘性制御剤と
して挙げることができる。
【0040】上記光輝性顔料としては、形状は特に限定
されず、更に着色されていても良いが、例えば、平均粒
径(D50)が2〜50μmであり、且つ厚さが0.1
〜5μmであるものが好ましい。また、平均粒径が10
〜35μmの範囲のものが光輝感に優れ、更に好適に用
いられる。
【0041】上記塗料中の光輝性顔料の顔料濃度(PW
C=Pigment WeightContent)
は、一般的に20.0%以下である。上限を越えると塗
膜外観が低下する。好ましくは、0.01%〜18.0
%であり、より好ましくは、0.1%〜15.0%であ
る。光輝剤の含有量が20.0重量%を超えると、塗膜
外観が低下する。
【0042】上記光輝性顔料としては、アルミニウム、
銅、亜鉛、鉄、ニッケル、スズ、酸化アルミニウム等の
金属または合金等の無着色あるいは着色された金属製光
輝剤及びその混合物が挙げられる。更に、干渉マイカ顔
料、ホワイトマイカ顔料、グラファイト顔料その他の着
色、有色偏平顔料等を併用しても良い。
【0043】上記光輝性顔料およびその他の全ての顔料
を含めた塗料中の全顔料濃度(PWC)としては、0.
1〜50%であり、好ましくは、0.5%〜40%であ
り、より好ましくは、1.0%〜30%である。上限を
越えると塗膜外観が低下する。
【0044】本発明に用いられるベース塗料中には、上
記成分の他に塗料に通常添加される添加剤、例えば、表
面調整剤、酸化防止剤、消泡剤等を配合してもよい。こ
れらの配合量は当業者の公知の範囲である。
【0045】本発明に用いられる塗料組成物の製造方法
は、後述するものを含めて、特に限定されず、顔料等の
配合物をニーダーまたはロール等を用いて混練、分散す
る等の当業者に周知の全ての方法を用い得る。
【0046】基材 本発明の塗膜形成方法は、種々の基材、例えば金属、プ
ラスチック、発泡体等、特に金属表面、および鋳造物に
有利に用い得る。好ましくは、プラスチック基材、金
属、もしくはその金属誘導体が挙げられる。
【0047】また、本発明のメタリック塗膜形成方法に
用いられる基材には、下塗り塗膜及び/又は中塗り塗膜
が形成されていても良い。
【0048】下塗り塗膜としては、防錆性の高い電着塗
料が一般的である。中塗り塗膜は、必ずしも必要ではな
いが、上塗り塗膜(本発明では前記ベース塗膜とクリヤ
ー塗膜の組合せた複合塗膜)との密着性や塗膜性能の改
善のために設けた方が良い。中塗り塗膜を形成する中塗
り塗料としては、カーボンブラックと二酸化チタンとを
主要顔料としたグレー系のメラミン硬化系あるいはイソ
シアネート硬化系のものが用いられる。更に、上塗りと
の色相を合わせたものや各種の着色顔料を組み合わせた
ものを用いることもできる。
【0049】塗膜形成方法 発明の塗膜形成方法では、基材上(要すれば、下塗りお
よび中塗り塗膜を有するもの)に、ベース塗料及びクリ
ヤー塗料を、順次静電塗装機を用いてウエットオンウエ
ットで塗装する。
【0050】本発明でベース塗料を自動車車体に塗装す
る場合は、作業性及び外観を高めるために静電塗装機を
用いる。この静電塗装機の例としては、例えば「リアク
トガン」等と言われるエアー静電スプレー塗装、或い
は、通称「μμ(マイクロマイクロ)ベル」、「μ(マ
イクロ)ベル」あるいは「メタベル」等と言われる回転
霧化式の静電塗装機が挙げられる。これらによる多ステ
ージ塗装、好ましくは2〜3ステージ塗装が挙げられ、
エアー静電スプレー塗装と、回転霧化式の静電塗装機等
とを組み合わせた塗装方法等により塗膜を形成すること
もできる。
【0051】本発明における、ベース塗料により形成さ
れるベース塗膜の乾燥膜厚は所望の用途により変化する
が、その乾燥膜厚は5〜35μmに設定することがで
き、好ましくは7〜25μmである。ベース塗膜の膜厚
が35μmを超えると、鮮映性が低下したり、塗膜にム
ラまたは流れが生じることがあり、5μm未満である
と、下地隠蔽性が不充分となり、膜切れ(塗膜が不連続
な状態)が生じることがあるため、いずれも好ましくな
い。
【0052】本発明の塗膜形成方法では更に、未硬化の
ベース塗膜の上に、クリヤー塗料をウエットオンウエッ
トで塗布し、クリヤー塗膜を形成する。
【0053】本発明の塗膜形成方法において、上記ベー
ス塗膜を形成した後に塗装されるクリヤー塗膜は、上記
ベース塗膜に起因する凹凸、光輝性顔料が含まれる場合
に起こるチカチカ等を平滑にし、保護するために形成さ
れる。塗装方法として具体的には、先に述べたμμベ
ル、μベル等の回転霧化式の静電塗装機により塗膜形成
することが好ましい。
【0054】上記クリヤー塗料は、上述した静電塗装機
の霧化方式、あるいは温度、湿度等の塗装環境等の要因
を踏まえた経験的に求められた塗装粘度に、希釈媒体で
ある有機溶剤を用いて希釈され、粘度調整される。一般
に、温度が10℃〜40℃、湿度が10〜98%の範囲
での塗装粘度は、15〜60秒(/20℃・No.4フ
ォードカップ)であることが好ましい。この範囲外では
タレ、ワキ等の外観上の不具合が発生し易い。更に好ま
しくは18〜50秒である。
【0055】尚、本発明に用いるクリヤー塗料は、従来
のクリヤー塗料に比べ、希釈時の不揮発分を45〜55
%と高い状態で塗装に用いることができる為、塗装作業
性に優れている。上限を越えると外観(肌)が低下し、
下限を下回ると揮発する有機溶剤成分の抑制効果が低下
し、更に塗装作業性も低下する。好ましくは46〜54
%である。
【0056】上記クリヤー塗料により形成されるクリヤ
ー塗膜の乾燥膜厚は、一般に10〜80μm程度が好ま
しく、より好ましくは20〜60μm程度である。上限
を越えると、塗装時にワキあるいはタレ等の不具合が起
こることもあり、下限を下回ると、下地の凹凸が隠蔽で
きない。
【0057】上述のようにして得られた積層された塗膜
は、同時に硬化させる、いわゆる2コート1ベークによ
って塗膜形成を行う。この場合、一回目の焼き付け乾燥
炉を省略することができ、経済性及び環境面からも好ま
しい。
【0058】上記積層塗膜を硬化させる硬化温度を80
〜180℃、好ましくは120〜160℃に設定するこ
とで高い架橋度の硬化塗膜が得られる。上限を越える
と、塗膜が固く脆くなり、下限未満では硬化が充分でな
い。硬化時間は硬化温度により変化するが、120℃〜
160℃で10〜30分が適当である。
【0059】本発明で形成される積層塗膜の膜厚は、多
くの場合30〜300μmであり、好ましくは40〜2
50μmである。上限を越えると、冷熱サイクル等の膜
物性が低下し、下限を下回ると膜自体の強度が低下す
る。
【0060】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を詳細
に説明するが、本発明は以下の実施例により限定される
ものではない。尚、以下に於いて「部」とあるのは「重
量部」を意味する。
【0061】製造例 水酸基含有アクリル樹脂の製造 窒素導入管、撹拌機、温度調節機、滴下ロートおよび冷
却管を備えた1Lの反応容器にキシレン80部及び酢酸
ブチル20部を仕込んで、温度を120℃とした。スチ
レン5部、メチルメタクリレート9.1部、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート27.8部、エチルヘキシル
メタクリレート55.8部、メタクリル酸2.3部およ
びt−ブチルパーオキシ−2−ヘキサノエート2部を混
合することによりモノマー溶液を別途調製した。このモ
ノマー溶液を反応容器に撹拌下、3時間かけて添加した
後、1時間撹拌を継続した。不揮発分50%、重量平均
分子量5500、SP値10.3、水酸基価120およ
び酸価15mgKOH/gのアクリル樹脂1を得た。
【0062】ポリエステル樹脂の合成 温度計、攪拌機、冷却管、窒素導入管、水分離機、精留
塔を備えた反応槽に、イソフタル酸364部、アジピン
酸80部、ネオペンチルグリコール224部、トリメチ
ロールプロパン95部、カージュラE(シェル化学社製
モノエポキサイド化合物)91部、ジブチル錫オキサイ
ド0.2部を仕込み加熱し、230℃まで昇温せしめ
た。ただし、190℃から230℃までは、2時間かけ
て一定昇温速度で昇温せしめた。生成する縮合水は系外
へ留去した。230℃に達したところで保温し、保温1
時間後、反応槽内に還流溶剤としてキシレン30部を徐
々に添加し、溶剤存在下での縮合に切り替え反応を続け
た。樹脂酸価が8mgKOH/g(固形分)に達したと
ころで150℃まで冷却し、ε−カプロラクトン146
部を加え150℃で2時間保温した後、100℃まで冷
却した。更にキシレン340部を加え、不揮発分75
%、重量平均分子量5000、酸価8mgKOH/g
(固形分)、水酸基価110mgKOH/g(固形分)
及びSP値10.5のポリエステル樹脂1を得た。
【0063】実施例1 クリヤー塗料1 1Lの金属製容器に上記にて得られたアクリル樹脂1を
45部、ポリエステル樹脂1を5部、三井サイテック社
製ブチル化メラミン樹脂「マイコート」(商品名、Mw
1500、SP値10.2、単核体量35.6%)22
部、チバガイギー社製紫外線吸収剤「チヌビン384」
(商品名)2部、チバガイギー社製光安定剤「チヌビン
123」(商品名)2部、アクリル系表面調整剤A(共
栄社化学社製「フローレンAC」(商品名)、Mw50
000、SP値9.5)0.1部、キシレン12部及び
2−エチルエトキシプロパノール12部を順次添加し、
ディスパーにて十分撹拌し、クリヤー塗料1液を得た。
尚、樹脂の配合量は有機溶剤以外は、不揮発分量で表示
した。
【0064】次いで、2−エチルエトキシプロパノール
/キシレン=1/1からなる希釈溶剤を用いて、30秒
(No.4フォードカップを使用し、20℃で測定)に
希釈し、不揮発分は50%であった。
【0065】塗膜形成方法 リン酸亜鉛処理したダル鋼板上に、日本ペイント社製カ
チオン電着塗料「パワートップU−50」(商品名)を
乾燥膜厚が20μmとなるように塗装し、160℃で3
0分間加熱硬化させた。次に、日本ペイント社製グレー
中塗り「オルガP−2グレー」(商品名)を乾燥膜厚が
30μmとなるようにスプレー塗装し、室温で3分間放
置した後、140℃で20分間、加熱硬化させた。
【0066】次いで、上記で得られた中塗り塗板を、2
7℃/70%RHの環境下で、日本ペイント社製アクリ
ル・メラミン系メタリックベース塗料「スーパーラック
M−300SMシルバー」(商品名)を、乾燥膜厚が1
5μmとなるように外部印加型メタベルを用いて、2ス
テージで静電塗装した。2回の塗装の間に1.5分間の
インターバルをとった。尚、上記メタリックベース塗料
は、日本ペイント社製アクリル樹脂2を含有し、そのア
クリル樹脂2は、重量平均分子量11000、SP値1
1.5、水酸基価60および酸価11.7mgKOH/
gであった。
【0067】次に、上記製造例のクリヤー塗料を、乾燥
膜厚40μmとなるように「マイクロベル」により、1
ステージ塗装し、10分間セッティングした。次いで、
得られた塗装板を乾燥機で140℃で30分間焼き付け
を行った。得られた塗膜の硬化性を指触により評価して
みると、硬化性は良好であった。上記で得られた積層塗
板を、目視により下記の判断基準で、仕上がり外観(肌
感及び艶感)を評価した。
【0068】
【表1】
【0069】更に、塗膜の耐水性の評価として、得られ
た積層塗板を40℃の温水に10日間浸漬し、取り出し
た後洗浄して2時間室温で放置した後の外観(白化の程
度)を、目視により、下記判断基準で評価した。また、
耐湿性の評価として、先の積層塗板の一部を、温度50
℃で湿度98%以上に設定されたヒューミディティーボ
ックスに10日間入れ、取り出した2時間後に外観(白
化の程度)を、目視により、下記判断基準で評価した。
【0070】
【表2】 以上の結果を表3に示した。
【0071】実施例2〜3、比較例1〜4 予め、先の調製例で得られたクリヤー塗料1の代わり
に、表3に示す塗料成分になるように調製したものを用
意し、実施例1と同様に、ベース塗料及びクリヤー塗料
の順で塗布し、積層塗膜を作製し、評価した。尚、表3
に記載の「サイメル254」(商品名)は三井サイテッ
ク社製メチルブチル混合型メラミン樹脂であり、Mw1
600、SP値11.0、単核体量60%であり、「サ
イメル211」(商品名)は三井サイテック社製メチル
化メラミン樹脂であり、Mw800、SP値12.1、
単核体量40%であり、「ユーバン128」(商品名)
は三井東圧社製ブチル化メラミン樹脂であり、Mw27
00、SP値10.0、単核体量21%であり、「ユー
バン20N60」(商品名)は三井東圧社製ブチル化メ
ラミン樹脂であり、Mw3500、SP値10.0、単
核体量20%である。表面調整剤Bは、共栄社化学社製
アクリルビニルエーテル共重合系表面調整剤であり、M
w64000、SP値8.8である。以上の実施例及び
比較例について評価結果を表3に示した。
【0072】
【表3】
【0073】本発明の実施例では、樹脂成分と添加剤成
分の分子量及びSP値範囲を調整することで、希釈時の
塗料不揮発分を50%に上げることができ、更に耐水
性、耐湿性を満足し、仕上がり外観の面でも肌感及び艶
感が良好なクリヤー塗膜を得ることができた。
【0074】
【発明の効果】一般に、低分子量化された樹脂は、硬化
性の観点からSP値が高くなるため水との親和性が強く
なり、塗膜にした場合に、含浸した水分が離脱しにく
い。また、添加剤との混合においても軽凝集を起こさせ
やすい。すなわち塗料状態では溶解しているようであっ
ても、塗膜化した場合に、相溶性が原因で白濁が起こる
ことがあるが、塗料系内の各成分の重量平均分子量とS
P値とを特定の範囲及び混合比に調整することで、各成
分の相溶バランスが保て、水に対する抵抗性も上げるこ
とができたものと思われる。
【0075】更に本発明の方法により、溶剤排出量が少
なく、高外観を有する積層塗膜を安定に工業的に提供す
ることができるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 161/28 C09D 161/28 (72)発明者 田淵 晃二 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AA09 AE03 AE06 AE10 AE12 BB26Z CA38 CA48 CB06 CB13 DA06 DA23 DB01 DB08 DB31 DC12 DC13 EA07 EA08 EA43 EB52 EB54 EB60 EC33 4F100 AB03 AK25C AK25H AK36C AK41 AL05C AT00A BA03 BA04 BA10A BA10C CA07 CA18C CB00B EG002 EH462 GB32 JA07C JB04C JB07 YY00C 4J038 CG001 DA162 GA03 HA066 HA216 KA08 MA14 NA01 PB07 PC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、ベース塗料及びハイソリッド
    クリヤー塗料を、静電塗装機により、ウエットオンウエ
    ットで順次塗装した後焼付硬化する塗膜形成方法におい
    て、前記ハイソリッドクリヤー塗料が、(a)重量平均
    分子量(Mw)2000〜7000、および濁度法によ
    る溶解性パラメーター(SP値)9.7を超え11.0
    以下である水酸基含有アクリル樹脂、(b)重量平均分
    子量(Mw)400〜4000、およびSP値9.7を
    超え10.5以下であるメラミン樹脂、及び(c)重量
    平均分子量(Mw)7000〜350000、SP値
    9.0〜9.7であるビニル系あるいはアクリル系表面
    調整剤を含有し、且つ前記クリヤー塗料の希釈塗装時の
    不揮発分が45〜55重量%であることを特徴とする塗
    膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記水酸基含有アクリル樹脂(a)のS
    P値が、9.8〜10.7であり、前記メラミン樹脂
    (b)のSP値が、9.8〜10.4であり、前記ビニ
    ル系あるいはアクリル系表面調整剤(c)のSP値が、
    9.1〜9.6であることを特徴とする請求項1記載の
    塗膜形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法により形成された積
    層塗膜。
  4. 【請求項4】 (a)重量平均分子量(Mw)2000
    〜7000、および濁度法による溶解性パラメーター
    (SP値)9.7を超え11.0以下である水酸基含有
    アクリル樹脂、(b)重量平均分子量(Mw)400〜
    4000、およびSP値9.7を超え10.5以下であ
    るメラミン樹脂、及び(c)重量平均分子量(Mw)7
    000〜350000、SP値9.0〜9.7であるビ
    ニル系あるいはアクリル系表面調整剤を含有し、且つ前
    記クリヤー塗料の希釈塗装時の不揮発分が45〜55重
    量%であるハイソリッドクリヤー塗料を、静電塗装機に
    より、基材上にウエットオンウエットでベース塗料およ
    びクリヤー塗料を順次塗装した後焼付硬化する塗膜形成
    方法において使用するハイソリッドクリヤー塗料。
  5. 【請求項5】 前記水酸基含有アクリル樹脂(a)のS
    P値が、9.8〜10.7であり、前記メラミン樹脂
    (b)のSP値が、9.8〜10.4であり、前記ビニ
    ル系あるいはアクリル系表面調整剤(c)のSP値が、
    9.1〜9.6であることを特徴とする請求項4記載の
    ハイソリッドクリヤー塗料。
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