JP2003253055A - 熱可塑性エラストマーおよびその用途 - Google Patents
熱可塑性エラストマーおよびその用途Info
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Abstract
て十分な接着強度と剥離時に母材破壊を生じる成形体を
形成し得る熱可塑性エラストマー組成物およびその組成
物を加硫ゴムに溶着させた成形体、ならびに熱可塑性エ
ラストマーとして十分な硬度とゴム弾性を有する成形体
を形成し得る、成形性、経済性に優れる熱可塑性エラス
トマー組成物およびその組成物を加硫ゴムに溶着させた
成形体を提供する。 【解決手段】本発明の熱可塑性エラストマー(B)は、
熱可塑性エラストマー(A)100重量部に対して、M
FR(230℃、2.16kgf)が1.0g/10分
以上、またはムーニー粘度(ML1+4、100℃)が
60以下であるエチレン・プロピレン(・非共役ポリエ
ン)共重合体ゴム(C)を5〜40重量部配合されてな
る。
Description
マーおよびその用途に関し、さらに詳しくは、特に自動
車のウェザーストリップ、ドアトリム等のコーナー異形
接続部や異形端末部を溶着成形するのに好適な熱可塑性
エラストマーおよびその用途に関する。
トリップの製造は、一般的に、エチレン・プロピレン・
非共役ジエン三元共重合体(EPDM)のゴム配合物か
らなる押出加硫成形品を裁断して、一方または双方から
金型にセットし、形成されるキャビティに、このEPD
Mのゴム配合物と同種のゴム成形材料を注入し加硫型成
形することにより行なわれている。
・プロピレン・非共役ジエン三元共重合体(EPDM)
を使用した加硫ゴムに代わって、生産性、環境対応性お
よび軽量化の見地から、加硫工程が不要な熱可塑性エラ
ストマー(組成物)が使用され始めている。しかしなが
ら、一般に加硫ゴムと熱可塑性エラストマーとは、加硫
接着等ができないため、接着剤を用いて一体化がなされ
たりしていたが、生産性あるいは対環境性の点で十分と
は言えない。
としては、極性基含有樹脂の添加(特開平2−1152
49号公報、特開平8−244068号公報、特開平1
0−324200号公報)が挙げられるが、極性基含有
樹脂の添加の場合、成形時に、成形品の金型からの離型
性が悪くなったりして成形サイクルが長くなってしま
う。
の加硫ゴムの組成に加えて微結晶性のポリプロピレンを
添加するものがある(特開平10−7849号公報)。
しかしながら、アタクチックポリプロピレンのような微
結晶性のポリプロピレンを添加すると、従来の加硫ゴム
のゴム弾性が悪化するだけでなく、経時後の成形品のベ
タツキや成形品硬度の上昇等が生じる場合がある。
ゴムの組成に関しての技術だけでなく、加硫ゴムを裁断
した後、切断面の凹凸を付けてアンカー効果を得ようと
するもの(特開平9−118133号公報)や、加硫ゴ
ムの切断面にポリオレフィン樹脂パウダーを塗布したも
の(特開平6−47816号公報)等の技術があるが、
いずれも生産性が低下する割に接着性の向上は見られな
いという欠点がある。
ムに対して十分な接着強度と剥離時に母材破壊(接着界
面で剥離するのではなく、成形体で破壊する)を生じる
成形体を形成し得る熱可塑性エラストマーおよびそのエ
ラストマーを加硫ゴムに溶着させた成形体、ならびに熱
可塑性エラストマーとして十分な硬度とゴム弾性を有す
る軽量な成形体を形成し得る、成形性、経済性に優れる
熱可塑性エラストマーおよびそのエラストマーを加硫ゴ
ムに溶着させた成形体の出現が望まれている。
問題を解決しようとするものであって、接着剤層を介さ
ずとも加硫ゴムに対して十分な接着強度と剥離時に母材
破壊を生じる成形体を形成し得る熱可塑性エラストマー
およびそのエラストマーを加硫ゴムに溶着させた成形
体、ならびに熱可塑性エラストマーとして十分な硬度と
ゴム弾性を有する軽量な成形体を形成し得る、成形性、
経済性に優れる熱可塑性エラストマーおよびそのエラス
トマーを加硫ゴムに溶着させた成形体を提供することを
目的としている。
(B)は、熱可塑性エラストマー(A)100重量部に
対して、MFR(230℃、2.16kgf)が1.0
g/10分以上、またはムーニー粘度(ML1+4、10
0℃)が60以下であるエチレン・プロピレン(・非共
役ポリエン)共重合体ゴム(C)を5〜40重量部配合
されてなることを特徴とするものである。本発明に係る
成形体は、加硫ゴムからなる成形体に、上記の、本発明
に係る熱可塑性エラストマー(B)からなる成形体が接
合してなることを特徴としている。
ストマーおよびその用途について具体的に説明する。熱可塑性エラストマー(A) 熱可塑性エラストマーとは、ゴムと類似の物理的性質、
たとえば柔軟性や反発弾性を有し、通常のゴムと対照的
に熱可塑性プラスチックとして加工できるものであり、
このような説明は、たとえば高分子大辞典(丸善株式会
社、1994年刊)においてなされている。前述の熱可
塑性エラストマー(A)としては、オレフィン系、スチ
レン系、塩ビ系、ウレタン系、エステル系、アミド系等
が挙げられるが、オレフィン系樹脂と、架橋されたオレ
フィン系ゴムとを含有するオレフィン系の組成物である
ことが好ましい。
ラストマー(A)である前記オレフィン系エラストマー
組成物の一成分として用いられるオレフィン系樹脂は、
高圧法または低圧法の何れかの方法により、1種または
2種以上のモノオレフィンを重合して得られる結晶性の
高分子量固体生成物である。このようなオレフィン系樹
脂としては、例えばアイソタクチックおよびシンジオタ
クチックのモノオレフィン重合体樹脂があげられる。こ
れらの代表的な樹脂は商業的に入手できる。
ィンとしては、具体的にはエチレン、プロピレン、1−
ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、
1−デセン、2−メチル−1−プロペン、3−メチル−
1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、5−メチル
−1−ヘキセンなどの炭素数2〜20、好ましくは2〜
12のα−オレフィンがあげられる。これらのα−オレ
フィンは、単独で、または2種以上混合して用いられ
る。重合様式はランダム型でもブロック型でも、樹脂状
物が得られればどのような重合様式を採用しても差支え
ない。オレフィン系樹脂としてはプロピレン系重合体が
好ましく、具体的にはプロピレンホモポリマー、プロピ
レン・エチレンブロックコポリマー、プロピレン・エチ
レン、およびプロピレン・エチレン・ブテンランダムコ
ポリマーなどが好ましい。オレフィン系樹脂は、メルト
フローレート(MFR:ASTM D 1238−65
T、230℃、2.16kg荷重)が通常0.01〜1
00g/10分、好ましくは0.05〜50g/10分
の範囲にあることが望ましい。オレフィン系樹脂は、本
発明の熱可塑性エラストマー組成物の流動性および耐熱
性を向上させる役割を持っている。オレフィン系樹脂は
単独で用いてもよく、また2種以上組み合せて用いても
よい。前記オレフィン系樹脂としては、特に制限はない
が、ポリプロピレンなどを例示することができ、特にポ
リプロピレンが好ましい。
ラストマー(A)である前記オレフィン系エラストマー
組成物のの一成分として用いられるオレフィン系ゴムと
しては、特に制限はないが、エチレン・α- オレフィン
・非共役ポリエン共重合体などのエチレン・α- オレフ
ィン・ポリエン共重合体、エチレン・α- オレフィン共
重合体などを例示することができる。エチレン・α−オ
レフィン(・非共役ポリエン)共重合体ゴムのエチレン
含有量が通常25〜95モル%、好ましくは30〜90
モル%、さらに好ましくは35〜85モル%である。α
−オレフィンとしては、前記したような炭素数2または
4〜20のα−オレフィンが挙げられるが、特に プロ
ピレンが好ましい。
は、1,4-ヘキサジエン、3-メチル-1,4- ヘキサジエン、
4-メチル-1,4- ヘキサジエン、5-メチル-1,4- ヘキサジ
エン、4,5-ジメチル-1,4- ヘキサジエン、7-メチル-1,6
- オクタジエン、8-メチル-4- エチリデン-1,7- ノナジ
エン、4-エチリデン-1,7- ウンデカジエン等の鎖状非共
役ジエン;メチルテトラヒドロインデン、5-エチリデン
-2- ノルボルネン、5-メチレン-2- ノルボルネン、5-イ
ソプロピリデン-2- ノルボルネン、5-ビニリデン-2- ノ
ルボルネン、6-クロロメチル-5- イソプロペニル-2- ノ
ルボルネン、5-ビニル-2-ノルボルネン、5-イソプロペ
ニル-2- ノルボルネン、5-イソブテニル-2- ノルボルネ
ン、シクロペンタジエン、ノルボルナジエン等の環状非
共役ジエン;2,3-ジイソプロピリデン-5- ノルボルネ
ン、2-エチリデン-3- イソプロピリデン-5- ノルボルネ
ン、2-プロペニル-2,2- ノルボルナジエン、4-エチリデ
ン-8-メチル-1,7- ナノジエン等のトリエンなどが挙げ
られる。中でも、5-エチリデン-2- ノルボルネン、5-ビ
ニル-2- ノルボルネン、シクロペンタジエン、4-エチリ
デン-8- メチル-1,7- ナノジエンが好ましい。
ポリエン)共重合体ゴムは、ヨウ素価が好ましくは1〜
30g/100g、より好ましくは3〜25g/100
gである。また、ムーニー粘度(ML1+4、100℃)
が10〜250であることが好ましい。
の使用割合は、オレフィン系樹脂およびオレフィン系ゴ
ムの合計に対してオレフィン系樹脂が10〜80重量
%、好ましくは15〜60重量%、オレフィン系ゴムが
90〜20重量%、好ましくは85〜40重量%である
のが望ましい。オレフィン系樹脂およびオレフィン系ゴ
ムの使用割合が上記範囲にある場合、柔軟性およびゴム
弾性に優れるとともに、成形加工に優れた本発明の熱可
塑性エラストマー組成物が得られる。
て好ましく用いられる上記のオレフィン系エラストマー
組成物には、オレフィン系樹脂およびオレフィン系ゴム
の他に、他の成分として軟化剤および/または無機充填
剤等を配合することができる。
填剤としては、通常ゴムに使用される軟化剤、無機充填
剤を用いることができる。具体的には、後述する加硫ゴ
ムの項目に記載する軟化剤、無機充填剤を例示すること
ができる。
樹脂およびオレフィン系ゴムの合計量100重量部に対
して150重量部以下、好ましくは2〜100重量部、
さらに好ましくは5〜80重量部の割合で用いられる。
軟化剤を上記のような割合で用いると、得られる本発明
の熱可塑性エラストマー組成物は成形時の流動性に優
れ、その成形体の機械的物性を低下させることはない。
本発明において軟化剤は、熱可塑性エラストマー(A)
製造時に添加してもよいし、予めオレフィン系ゴムに油
展しておいてもよい。
ィン系樹脂およびオレフィン系ゴムの合計量100重量
部に対して100重量部以下、好ましくは2〜50重量
部の割合で用いられる。本発明において、無機充填剤の
配合量が上記範囲にある場合、ゴム弾性、成形加工性に
優れた本発明の熱可塑性エラストマー組成物が得られ
る。熱可塑性エラストマー(A)には、さらに他の成分
として公知の耐熱安定剤、老化防止剤、耐候安定剤、帯
電防止剤、金属セッケン、ワックス等の滑剤などを、本
発明の目的を損なわない範囲で添加することができる。
て好ましく用いられる上記のオレフィン系エラストマー
組成物は、上述したオレフィン系樹脂と、オレフィン系
ゴムと、必要に応じて配合される他の成分とを混合した
後、架橋剤の存在下に動的に熱処理することによって得
られる。ここに、「動的に熱処理する」とは、オレフィ
ン系樹脂とオレフィン系ゴムとが溶融状態で混練するこ
とをいう。
しては、有機過酸化物、フェノール樹脂、硫黄、ヒドロ
シリコーン系化合物、アミノ樹脂、キノンまたはその誘
導体、アミン系化合物、アゾ系化合物、エポキシ系化合
物、イソシアネート等、熱硬化型ゴムで一般に使用され
る架橋剤があげられる。これら架橋剤の中では有機過酸
化物が好ましい。
クミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−
ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、
1,3−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−
ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ)
バレレート、ベンゾイルペルオキシド、p−クロロベン
ゾイルペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペル
オキシド、tert−ブチルペルオキシベンゾエート、
tert−ブチルペルベンゾエート、tert−ブチル
ペルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルペル
オキシド、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチル
クミルペルオキシドなどがあげられる。
点で、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブ
チルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、
1,3−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼンが好ましく、中でも2,5−ジメチル−
2,5−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン
が最も好ましい。
ン樹脂およびオレフィン系ゴムの合計量100重量部に
対して0.02〜3重量部、好ましくは0.05〜1重
量部となるような量で用いられる。有機過酸化物の配合
量が上記範囲にある場合、適度な架橋が進行するため耐
熱性、引張特性、弾性回復、反発弾性、および成形性等
に優れた熱可塑性エラストマー(A)が得られる。
る架橋処理に際し、硫黄、p−キノンジオキシム、p,
p’−ジベンゾイルキノンジオキシム、N−メチル−N
−4−ジニトロソアニリン、ニトロソベンゼン、ジフェ
ニルグアニジン、トリメチロールプロパン−N,N’−
m−フェニレンジマレイミドのようなペルオキシ架橋用
助剤、あるいはジビニルベンゼン、トリアリルシアヌレ
ート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコー
ルジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタ
クリレート、アリルメタクリレートのような多官能性メ
タクリレートモノマー、ビニルブチラート、ビニルステ
アレートのような多官能性ビニルモノマーを配合するこ
とができる。
均一かつ緩和な架橋反応が期待できる。本発明において
は、ジビニルベンゼンが最も好ましい。ジビニルベンゼ
ンは取扱い易く、前記ポリオレフィン樹脂およびオレフ
ィン系ゴムとの相溶性が良好であり、かつ有機過酸化物
を可溶化する作用を有し、有機過酸化物の分散剤として
働くため、熱処理による架橋効果が均質で、流動性と物
性とのバランスのとれた熱可塑性エラストマー(A)が
得られる。
ニルモノマーなどの化合物は、ポリオレフィン樹脂およ
びオレフィン系ゴムの合計100重量部に対して、通常
2重量部以下、好ましくは0.3〜1重量部となるよう
な量で用いられる。
に、トリエチルアミン、トリブチルアミン、2,4,6
−トリ(ジメチルアミノ)フェノール等の三級アミン
や、アルミニウム、コバルト、バナジウム、銅、カルシ
ウム、ジルコニウム、マンガン、マグネシウム、鉛、水
銀等のナフテン酸塩などの分解促進剤を用いてもよい。
の装置中で行うことが好ましく、また窒素、炭酸ガス等
の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。熱処理の
温度は、オレフィン系樹脂の融点から300℃の範囲で
あり、通常150〜250℃、好ましくは170℃〜2
25℃である。混練時間は、通常1〜20分間、好まし
くは1〜10分間である。また、加えられる剪断力は、
剪断速度で10〜50,000sec-1、好ましくは1
00〜20,000sec-1の範囲である。
ンテンシブミキサー(例えばバンバリーミキサー、ニー
ダー)、一軸または二軸押出機等を用いることができる
が、非開放型の装置が好ましく、2軸押出機が特に好ま
しい。
ン)共重合体ゴム(C) 本発明で用いられるエチレン・プロピレン(・非共役ポ
リエン)共重合体ゴム(C)は、MFR(230℃、
2.16kgf)が通常1.0g/10分以上、好まし
くは1.5g/10分以上、さらに好ましくは2.0g
/10分以上である。または、ムーニー粘度(M
L1+4、100℃)が通常60以下、好ましくは55以
下、さらに好ましくは50以下であり、MFRとムーニ
ー粘度が同時に上記範囲内にあることが望ましい。MF
R(230℃、2.16kgf)の上限については、特
に限定されるものではないが、成形品の物性 を考慮す
ると、300g/10分以下、特に100g/10分以
下が好ましい。ムーニー粘度(ML1+4、100℃)の
下限については、特に限定されるものではないが、成形
品の物性を考慮すると、1以上、特に2以上が好まし
い。
(・非共役ポリエン)共重合体ゴム(C)は、エチレン
とプロピレンと必要に応じて非共役ポリエンとの共重合
体ゴムである。ここに、エチレン・プロピレン(・非共
役ポリエン)共重合体ゴムの「ゴム」とは、X線回折法
により求められる結晶化度が50%以下である共重合体
を意味する。
は、1,4-ヘキサジエン、3-メチル-1,4- ヘキサジエン、
4-メチル-1,4- ヘキサジエン、5-メチル-1,4- ヘキサジ
エン、4,5-ジメチル-1,4- ヘキサジエン、7-メチル-1,6
- オクタジエン、8-メチル-4- エチリデン-1,7- ノナジ
エン、4-エチリデン-1,7- ウンデカジエン等の鎖状非共
役ジエン;メチルテトラヒドロインデン、5-エチリデン
-2- ノルボルネン、5-メチレン-2- ノルボルネン、5-イ
ソプロピリデン-2- ノルボルネン、5-ビニリデン-2- ノ
ルボルネン、6-クロロメチル-5- イソプロペニル-2- ノ
ルボルネン、5-ビニル-2-ノルボルネン、5-イソプロペ
ニル-2- ノルボルネン、5-イソブテニル-2- ノルボルネ
ン、シクロペンタジエン、ノルボルナジエン等の環状非
共役ジエン;2,3-ジイソプロピリデン-5- ノルボルネ
ン、2-エチリデン-3- イソプロピリデン-5- ノルボルネ
ン、2-プロペニル-2,2- ノルボルナジエン、4-エチリデ
ン-8-メチル-1,7- ナノジエン等のトリエンなどが挙げ
られる。中でも、5-エチリデン-2- ノルボルネン、5-ビ
ニル-2- ノルボルネン、シクロペンタジエン、4-エチリ
デン-8- メチル-1,7- ナノジエンが好ましい。
(・非共役ポリエン)共重合体ゴム(C)は、共重合体
ゴム中のエチレン含有量が25〜95モル%であること
が好ましく、非共役ポリエン含量がヨウ素価で通常0.
0〜30、好ましくは0.0〜25である。なお、エチ
レン・プロピレン(・非共役ポリエン)共重合体ゴムの
組成は、13C−NMRによる測定で求められる。
(・非共役ポリエン)共重合体ゴム(C)は、その製造
の際に軟化剤好ましくは鉱物油系軟化剤を配合した、い
わゆる油点ゴムであってもよい。鉱物油系軟化剤として
は、従来公知の鉱物油系軟化剤たとえばパラフィン系プ
ロセスオイルなどが挙げられる。
共役ポリエン)共重合体は、従来公知の方法により製造
することができる。
に、必要に応じて、スリップ剤、充填剤、酸化防止剤、
耐候安定剤、着色剤等の添加剤を、本発明の目的を損な
わない範囲で配合することができる。上記スリップ剤と
しては、たとえば脂肪酸アミド、シリコーンオイル、グ
リセリン、ワックス、パラフィン系オイルなどが挙げら
れる。
的には、カーボンブラック、クレー、タルク、炭酸カル
シウム、カオリン、ケイソウ土、シリカ、アルミナ、グ
ラファイト、ガラス繊維などが挙げられる。
塑性エラストマー(A)100重量部に対して、MFR
(230℃、2.16kgf)が1.0g/10分以
上、またはムーニー粘度(ML1+4、100℃)が60
以下であるエチレン・プロピレン(・非共役ポリエン)
共重合体ゴム(C)を5〜40重量部、好ましくは10
〜35重量部配合されてなる。このような配合割合であ
ると、熱可塑性エラストマー製ウェザ一ストリップ、加
硫ゴム製ウェザーストリップ等の押出成形体との溶着性
に優れ、しかも、適度な柔らかさ(硬さ)とゴム弾性を
有するコーナー部を形成することができる成形性に優れ
た熱可塑性エラストマー組成物が得られる。
リエン)共重合体ゴム(C)の熱可塑性エラストマー
(A)に対しての添加方法としては、成形を行う前にド
ライブレンドしても良いが、溶融融状態で混練する方が
分散の点で好ましい。本発明におけるエチレン・プロピ
レン(・非共役ポリエン)共重合体ゴム(C)の添加
は、非開放型の装置中で行なうことが好ましく、また窒
素、炭酸ガス等の不活性ガス雰囲気下で行なうことが好
ましい。その混練温度は、通常150〜280℃、好ま
しくは170〜240℃である。混練時間は、通常1〜
20分間、好ましくは3〜10分間である。また、加え
られる剪断力は、剪断速度として10〜100,000
sec-1、好ましくは100〜50,000sec-1である。
混練装置としては、ミキシングロール、インテンシブミ
キサー(たとえばバンバリーミキサー、ニーダー)、一
軸または二軸押出機等を用い得るが、非開放型の装置が
好ましい。
としては、加硫ゴムのプレス成形体への溶着試験を行な
った場合に、引張剥離試験時に母材破壊が生じるような
熱可塑性エラストマーであることが好ましい。引張剥離
強度および剥離時の破壊形態の測定・評価は後述する実
施例に記載の通りである。
記の、本発明に係る熱可塑性エラストマー(B)を接合
好ましくは溶着させてなる。特にインサート成形により
接合(溶着)するのが好ましい。本発明に係る成形体と
しては、ウェザーストリップ材等の自動車内外装材をあ
げることができる。この成形体を形成する加硫ゴムとし
ては、エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体ゴ
ムが熱可塑性エラストマー組成物(B)との溶着性の面
から好ましい。このような共重合体ゴムとして、エチレ
ン・α- オレフィン(・非共役ポリエン)共重合体ゴム
が好ましく用いられる。
用いて架橋したもののみならず、他の架橋剤で架橋した
ものも含まれる。本発明に係る熱可塑性エラストマー
(B)は、車両の内外装材として用いられる加硫ゴム成
形物(好ましくはポリオレフィン系加硫ゴム成形物)に
溶着するコーナー部、たとえば自動車用ウェザーストリ
ップのコーナー部分(コーナー材)に好適に用いられ
る。具体的には、ポリオレフィン系加硫ゴムの押出成形
物を裁断し、得られた裁断押出物同士を異なる方向から
接続するコーナー部分の成形において、上述した本発明
に係る熱可塑性エラストマー(組成物)(B)を融点以
上の温度で射出成形して、加硫ゴムの押出成形品と接触
させて溶着させることにより、ウェザーストリップを得
ることができる。
からなるコーナー部成形体を有するウェザーストリップ
について図1に基づいてより具体的に説明する。図1
は、自動車のウェザーストリップ(グラスランチャンネ
ル)およびその成形方法を説明する模式斜視図である。
図1の(A)に示すように、ウェザーストリップは、加
硫ゴム製の裁断押出成形物1、2と、この裁断押出成形
物1、2を異なる方向から接続する際に形成される接合
コーナー部材3とで構成されている。この裁断押出成形
物1、2は、加硫ゴムをチャンネル状に押出成形した
後、所定の長さに裁断したものである。この裁断押出成
形物1、2は長手方向の形状が直線形状をしている。ま
た、ここでいう「接合コーナー部材」とは、裁断押出成
形物同士を異なる方向から接続する際に形成される熱可
塑性エラストマー製の部分をいう。
うにして調製することができる。まず、射出成形用金型
4を予め所定の温度に加熱しておく。次に、図1の
(B)に示すように、この金型4に加硫ゴムからなる裁
断押出成形物1、2を挿入する。次いで、図示していな
いが、加熱室内(スクリュー内)で融点以上の温度で溶
融された本発明に係る熱可塑性エラストマーを、金型4
のキャビティとコアの間にできる空間部に注入し、裁断
押出成形物1、2の端面に、融点以上の温度で溶融させ
た本発明に係る熱可塑性エラストマーを溶着させた後、
この熱可塑性エラストマーを冷却し、図1の(A)に示
すようなコーナー部材3を有するウェザーストリップを
得る。
られる加硫ゴムとしては、エチレン・α- オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴムが主成分であるのが好まし
く、エチレン・α- オレフィン非共役ポリエン共重合体
ゴムにおける炭素原子数3〜20のα- オレフィンとし
ては、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセ
ン、4-メチル-1- ペンテン、1-ヘプテン、1-オクテン、
1-ノネン、1-デセン、1-ウンデセン、1-ドデセン、1-ト
リデセン、1-テトラデセン、1-ペンタデセン、1-ヘキサ
デセン、1-ヘプタデセン、1-ノナデセン、1-エイコセ
ン、9-メチルデセン-1、11- メチルドデセン-1、12- エ
チルテトラデセン-1などが挙げられる。これらのα- オ
レフィンは、単独で、あるいは2種以上組み合わせて用
いることができる。これらのα- オレフィンのうち、炭
素原子数3〜8のα- オレフィン、たとえばプロピレ
ン、1-ブテン、4-メチルペンテン-1、1-ヘキセン、1-オ
クテンが特に好ましい。
ン共重合体ゴムは、耐熱老化性、強度特性、ゴム弾性、
耐寒性および加工性に優れた加硫ゴム成形体を提供でき
るゴム組成物が得られるという点で、(a)エチレンか
ら導かれる単位と(b)炭素原子数3〜20のα- オレ
フィンから導かれる単位とを、50/50〜90/10
[(a)/(b)]のモル比で含有していることが好ま
しい。このモル比はより好ましくは65/35〜90/
10、さらに好ましくは65/35〜85/15、特に
好ましくは65/35〜80/20である。
は、1,4-ヘキサジエン、3-メチル-1,4- ヘキサジエン、
4-メチル-1,4- ヘキサジエン、5-メチル-1,4- ヘキサジ
エン、4,5-ジメチル-1,4- ヘキサジエン、7-メチル-1,6
- オクタジエン、8-メチル-4- エチリデン-1,7- ノナジ
エン、4-エチリデン-1,7- ウンデカジエン等の鎖状非共
役ジエン;メチルテトラヒドロインデン、5-エチリデン
-2- ノルボルネン、5-メチレン-2- ノルボルネン、5-イ
ソプロピリデン-2- ノルボルネン、5-ビニリデン-2- ノ
ルボルネン、6-クロロメチル-5- イソプロペニル-2- ノ
ルボルネン、5-ビニル-2-ノルボルネン、5-イソプロペ
ニル-2- ノルボルネン、5-イソブテニル-2- ノルボルネ
ン、シクロペンタジエン、ノルボルナジエン等の環状非
共役ジエン;2,3-ジイソプロピリデン-5- ノルボルネ
ン、2-エチリデン-3- イソプロピリデン-5- ノルボルネ
ン、2-プロペニル-2,2- ノルボルナジエン、4-エチリデ
ン-8-メチル-1,7- ナノジエン等のトリエンなどが挙げ
られる。中でも、5-エチリデン-2- ノルボルネン、5-ビ
ニル-2- ノルボルネン、シクロペンタジエン、4-エチリ
デン-8- メチル-1,7- ナノジエンが好ましい。これらの
非共役ポリエンは、単独で、あるいは2種以上組み合わ
せて用いることができる。
ン共重合体ゴムのヨウ素価は、架橋効率の高いゴム組成
物が得られ、耐圧縮永久歪み性に優れる加硫ゴム成形体
を提供できるゴム組成物が得られ、かつ、コスト的に有
利である点で、1〜40であることが好ましく、1〜3
0であることが更に好ましい。
ン共重合体ゴムの135℃のデカリン中で測定した極限
粘度[η]は、強度特性、耐圧縮永久歪み性および加工
性に優れた加硫ゴム成形体を提供できるゴム組成物が得
られるという点で、2.0〜4.5dl/gであること
が好ましく、2.2〜4.0dl/gあることが更に好
ましい。これらのエチレン・α- オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体ゴムは、単独で用いてもよく、また2種
類以上組み合わせて用いてもよい。
押出成形加硫ゴム成形体を得るために、エチレン・α-
オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム100重量部
に対して、カーボンブラックを30〜300重量部の割
合で用いるのが好ましい。カーボンブラックとしては、
SRF、GPF、FEF、MAF、HAF、ISAF、
SAF、FT、MT等のカーボンブラックを用いること
ができる。カーボンブラックは、機械的強度および製品
肌の良好な加硫ゴム成形体を提供できるゴム組成物が得
られるという点で、窒素吸着比表面積が10〜100m
2/gであることが好ましい。
応じて、老化防止剤、加工助剤、発泡剤、発泡助剤、着
色剤、分散剤、難燃剤等の従来公知の配合剤が配合され
る。また、加硫ゴム中には補強剤として無機充填剤を用
途に応じて適宜用いることができるが、通常、エチレン
・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム100
重量部に対して最大100重量部である。
カ、軟質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タル
ク、クレーなどが挙げられる。加硫ゴム中に配合される
軟化剤としては、通常ゴムに使用される軟化剤を用いる
ことができる。具体的には、プロセスオイル、潤滑油、
パラフィン、流動パラフィン、ポリエチレンワックス、
ポリプロピレンワックス、石油アスファルト、ワセリン
等の石油系軟化剤;コールタール、コールタールピッチ
等のコールタール系軟化剤;ヒマシ油、アマニ油、ナタ
ネ油、大豆油、椰子油等の脂肪油系軟化剤;トール油;
サブ、(ファクチス);蜜ロウ、カルナウバロウ、ラノ
リン等のロウ類;リシノール酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ラウリン酸亜鉛等の脂肪酸および脂肪酸塩;ナフテ
ン酸;パイン油、ロジンまたはその誘導体;テルペン樹
脂、石油樹脂、クマロンインデン樹脂、アタクチックポ
リプロピレン等の合成高分子物質;ジオクチルフタレー
ト、ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケート等の
エステル系軟化剤;マイクロクリスタリンワックス、液
状ポリブタジエン、変性液状ポリブタジエン、液状ポリ
イソプレン、末端変性ポリイソプレン、水添末端変性ポ
リイソプレン、液状チオコール、炭化水素系合成潤滑油
などが挙げられる。中でも、石油系軟化剤、特にプロセ
スオイルが好ましく用いられる。これらの軟化剤の配合
量は、加硫物の用途により適宜選択される。
イオウおよびイオウ化合物が挙げられる。イオウとして
は、具体的には、粉末イオウ、沈降イオウ、コロイドイ
オウ、表面処理イオウ、不溶性イオウなどが挙げられ
る。イオウ化合物としては、具体的には、塩化イオウ、
二塩化イオウ、高分子多硫化物などが挙げられる。ま
た、加硫温度で活性イオウを放出して加硫するイオウ化
合物、たとえばモルフォリンジスルフィド、アルキルフ
ェノールジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフ
ィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、ジ
メチルジチオカルバミン酸セレンなども使用することが
できる。
ウまたはイオウ化合物は、前記共重合体ゴム100重量
部に対して、通常0.1〜10重量部の割合で用いられ
る。また、加硫剤としてイオウまたはイオウ化合物を使
用するときは、加硫促進剤を併用することが好ましい。
加硫促進剤としては、具体的には、N-シクロヘキシル-2
- ベンゾチアゾールスルフェンアミド(CBS)、N-オ
キシジエチレン-2- ベンゾチアゾールスルフェンアミド
(OBS)、N-t-ブチル-2- ベンゾチアゾールスルフェ
ンアミド(BBS)、N,N-ジイソプロピル-2- ベンゾチ
アゾールスルフェンアミド等のスルフェンアミド系化合
物;2-メルカプトベンゾチアゾール(MBT)、2-(2,
4-ジニトロフェニル)メルカプトベンゾチアゾール、2-
(4-モルホリノチオ)ベンゾチアゾール、2-(2,6-ジエ
チル-4- モルホリノチオ)ベンゾチアゾール、ジベンゾ
チアジルジスルフィド等のチアゾール系化合物;ジフェ
ニルグアニジン(DPG)、トリフェニルグアニジン、
ジオルソニトリルグアニジン(DOTG)、オルソトリ
ルバイグアナイド、ジフェニルグアニジンフタレート等
のグアニジン系化合物;アセトアルデヒド- アニリン縮
合物、ブチルアルデヒド- アニリン縮合物、ヘキサメチ
レンテトラミン(H)、アセトアルデヒドアンモニア等
のアルデヒドアミンまたはアルデヒド- アンモニア系化
合物;2-メルカプトイミダゾリン等のイミダゾリン系化
合物;チオカルバニリド、ジエチルチオウレア(EU
R)、ジブチルチオウレア、トリメチルチオウレア、ジ
オルソトリルチオウレア等のチオウレア系化合物;テト
ラメチルチウラムモノスルフィド(TMTM)、テトラ
メチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラエチ
ルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスル
フィド、テトラキス(2-エチルヘキシル)チウラムジス
ルフィド(TOT)、ジペンタメチレンチウラムテトラ
スルフィド(TRA)等のチウラム系化合物;ジメチル
ジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸
亜鉛、ジ-n-ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフ
ェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ブチルフェニルジチオ
カルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、ジメチルジチオカルバミン酸セレン、ジメチルジ
チオカルバミン酸テルル等のジチオカルバミン酸塩;ジ
ブチルキサントゲン酸亜鉛等のキサントゲン酸塩;亜鉛
華(酸化亜鉛)等の化合物が挙げられる。
100重量部に対して、通常0.1〜20重量部の割合
で用いられる。加硫ゴムにおいて使用する老化防止剤と
しては、たとえばアミン系、ヒンダードフェノール系ま
たはイオウ系老化防止剤等が挙げられるが、これらの老
化防止剤は、本発明の目的を損なわない範囲で用いられ
る。
アミン類、フェニレンジアミン類等が挙げられる。イオ
ウ系老化防止剤としては、通常ゴムに使用されるイオウ
系老化防止剤が用いられる。加工助剤としては、通常の
ゴムの加工に使用される加工助剤を使用することができ
る。具体的には、リノール酸、リシノール酸、ステアリ
ン酸、パルチミン酸、ラウリン酸等の高級脂肪酸;ステ
アリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム等の高級脂肪酸の塩;前記高級脂肪酸のエステ
ル類などが挙げられる。
レフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム100重量部に
対して、通常10重量部以下の量で用いられるが、要求
される物性値に応じて適宜最適量を決定することが望ま
しい。
リウム(重曹)、炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウ
ム、炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム等の無機発
泡剤;N,N'- ジメチル-N,N'-ジニトロソテレフタルアミ
ド、N,N'-ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DP
T)等のニトロソ化合物;アゾジカルボンアミド(AD
CA)、アゾビスイソブチロニトリル(AZBN)、ア
ゾビスシクロヘキシルニトリル、アゾジアミノベンゼ
ン、バリウムアゾジカルボキシレート等のアゾ化合物;
ベンゼンスルホニルヒドラジド(BSH)、トルエンス
ルホニルヒドラジド(TSH)、p,p'- オキシビス(ベ
ンゼンスルホニルヒドラジド)(OBSH)、ジフェニ
ルスルホン-3,3'-ジスルホニルヒドラジド等のスルホニ
ルヒドラジド化合物;カルシウムアジド、4,4-ジフェニ
ルジスルホニルアジド、p-トルエンスルホルニルアジド
等のアジド化合物が挙げられる。
ムや樹脂をブレンドして用いることができる。このよう
な他のゴムとしては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴ
ム(IR)等のイソプレン系ゴム、ブタジエンゴム(B
R)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴ
ム(CR)等の共役ジエン系ゴムを挙げることができ
る。他の樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、1,2-ポリブタジエン、ポリブテンなどを挙げること
ができる。
調製]加硫ゴム成形体の調製の際に用いられるゴム組成
物は、バンバリーミキサー、ニーダー、インターミック
スのようなインターナルミキサー(密閉式混合機)類に
より、エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重
合体ゴム、カーボンブラック、ゴム補強剤、無機充填
剤、軟化剤等の添加剤を80〜170℃の温度で2〜2
0分間混練した後、イオウをオープンロールのようなロ
ール類、あるいはニーダーを使用して、必要に応じて加
硫促進剤、加硫助剤、発泡剤、発泡助剤を追加混合し、
ロール温度40〜80℃で5〜30分間混練した後、分
出しすることにより調製することができる。
ム組成物は、押出成形機により意図する形状とし、成形
と同時に、または成形物を加硫槽内に導入し、140〜
300℃の温度で1〜20分間加熱することにより、加
硫することができる。加硫の工程は、通常連続的に実施
される。加硫槽における加熱方法としては、熱空気、ガ
ラスビーズ流動床、溶融塩槽(LCM)、PCM(Powd
er Curing MediumまたはPowder Curing Method)、
UHF(極超短波電磁波)、スチーム等の加熱手段を用
いることができる。
とって説明したが、本発明に係る熱可塑性エラストマー
は、加硫ゴム成形体に融着成形体を形成する場合はもち
ろん、ドアトリム等の表皮部を融着表皮層で形成する場
合にも適用することが可能である。
発明は、これら実施例により何ら限定されるものではな
い。なお、実施例および比較例で用いた実施例および比
較例で得られた熱可塑性エラストマー(TPE)組成物
のメルトフローレート(MFR)、実施例および比較例
で得られた熱可塑性エラストマー組成物からなる成形体
の引張剥離強度およびその剥離時の破壊形態、硬度、引
張強度、伸び、圧縮永久歪み(CS)、成形性の測定な
いし評価は、次の方法に従って行なった。
ASTM D 1238−65Tに準拠して230℃、
2.16kg荷重で測定した。
離時の破壊形態 (加硫ゴムプレスシートの調製)加硫ゴムの調整 原料ゴムとしてエチレン・プロピレン・5-エチリデン-2
- ノルボルネン共重合体ゴム(エチレン含量=68モル
%、135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=
2.8dl/g、ヨウ素価=12)100重量部と、F
EF級カーボンブラック[旭カーボン(株)製、商品名
旭#60G]170重量部と、軟化剤[出光興産
(株)製、商品名 ダイアナプロセスオイルTM PS−
430]95重量部と、ステアリン酸1重量部と、亜鉛
華1号5重量部と、活性剤[ライオン(株)製、商品名
アーカード2HT−F]1重量部とを、容積1.7リ
ットルのバンバリーミキサー[(株)神戸製鋼所製、B
B−2形ミキサー]で混練した。
し、次いで、カーボンブラック、軟化剤、ステアリン
酸、亜鉛華1号、活性剤を入れ2分間混練した。その
後、ラムを上昇させ掃除を行ない、更に2分間混練しゴ
ム配合物(I)1390重量部を得た。この混練は充填
率75%で行ない、更に同様の手順により、2バッチ混
練し、合計4170重量部を得た。
量部を秤量し、14インチロール(日本ロール(株)
製)(前ロールの表面温度60℃、後ロールの表面温度
60℃、前ロールの回転数16rpm、後ロールの回転
数18rpm)に巻き付けて、そのゴム配合物(I)
に、イオウ5重量部、2-メルカプトベンゾチアゾール
[三新化学工業(株)製、商品名 サンセラーM]15
重量部、ジベンゾチアジルジスルフィド[三新化学工業
(株)製、商品名 サンセラーDM)5重量部、ジブチ
ルジチオカルバミン酸亜鉛[三新化学工業(株)製、商
品名 サンセラーBZ]20重量部、ジメチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛[三新化学工業(株)製、商品名 サン
セラーPZ]5重量部、エチレンチオ尿素[三新化学工
業(株)製、商品名 サンセラー22C]10重量部、
ジチオジモルホリン[三新化学工業(株)製、商品名
サンフェルR]5重量部、および酸化カルシウム[井上
石灰工業(株)製、商品名 ベスタPP]50重量部を
添加し、14インチオープンロール(日本ロール(株)
製、ロール温度60℃)で7分間混練し、ゴム配合物
(II)を得た。
170℃、10分間加熱して加硫成形し、縦12cm、
横14.7cm、厚さ2mmの平板を製造する。このよ
うにして加硫ゴムプレスシートを得る。
14.7cm×厚み2mmの平板)を被接着材としてカ
ッターにて切断して縦2.5cm×14.7cm×厚み
2mmとし、被接着材として得られた加硫ゴム成形物を
射出成形用金型に両面テープにて付着する。そして、1
00Ton射出成形機にて、射出温度230℃、金型温
度50℃の条件で、この加硫ゴム成形物の切断面に溶着
用熱可塑性エラストマー組成物がその射出段階にて被接
着材と溶融接着するように成形し、剥離状態観察用の試
験片を得る。
状に打ち抜いて、接合部を挟む2箇所を把持して200
mm/分の引張速度で剥離試験を行ない、その時の引張
剥離強度(接着剥離強度)を測定すると同時に、試験後
の断面の剥離状態を目視により、母材破壊か界面剥離か
を判定する。
度を測定した。(測定条件)プレス成形機によりシート
を作製し、A型測定器を用い、押針接触後直ちに目盛り
を読み取った。
で行ない、破断時の引張強度と伸びを測定した。 (試験条件)プレス成形機によりシートを作製し、JI
S3号試験片を打ち抜き引張速度200mm/分の条件
で行なった。
て、下記の条件で測定した。 (測定条件)縦型射出成形機にて直径29.0mm、厚
さ12.7mmの円柱状の成形品を製造し、70℃の温
度条件にてスペーサーにより25%厚み方向に圧縮し、
24時間経時して解放後の厚さを測定して圧縮永久歪み
を計算した。
ン-2- ノルボルネン共重合体ゴム[エチレン含量:78
モル%、プロピレン含量:22モル%、ヨウ素価:1
3、ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]74、油展
量:ゴム100重量部に対してパラフィン系プロセスオ
イル(出光興産(株)製、商品名 PW−380)を4
0重量部;以下、EPTと略す。]67重量部と、ポリ
プロピレンとしてプロピレン・エチレン・1-ブテン三元
共重合体[MFR(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷
重):7.0g/10分、融点(Tm):136℃;以
下、PP−1と略す。]19重量部、プロピレン単独重
合体[MFR(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重):
1.5g/10分、融点(Tm):160℃;以下、P
P−2と略す。]14重量部と、酸化防止剤としてフェ
ノール系酸化防止剤[日本チバガイギー(株)製、商品
名 イルガノックス1010]0.1重量部と、耐候剤
としてジアゾ系耐候安定剤[日本チバガイギー(株)
製、商品名 チヌビン326]0.1重量部と、スリッ
プ材としてオレイン酸アミド[ライオン(株)製、商品
名 アーモスリップCP]0.3重量部と、架橋剤とし
て有機過酸化物[日本油脂(株)製、商品名 パーヘキ
サ25B]0.32重量部と、架橋助剤としてジビニル
ベンゼン(DVB)0.24重量部とをヘンシェルミキ
サーで充分混合し、押出機[品番 TEM−50、東芝
機械(株)製、L/D=40、シリンダー温度:C1〜
C2 120℃、C3〜C4 140℃、C5〜C6
180℃、C7〜C8 200℃、C9〜C12 22
0℃、ダイス温度:210℃、スクリュー回転数:20
0rpm、押出量:40kg/h)にてパラフィン系プ
ロセスオイル[出光興産(株)製、商品名 PW−38
0]33重量部をシリンダーに注入しながら造粒を行な
い、まず熱可塑性エラストマー組成物のペレット(A−
1)を得た。
の作成 ゴム成分として油展エチレン・プロピレン・5-エチリデ
ン-2- ノルボルネン共重合体ゴム[エチレン含量:78
モル%、プロピレン含量:22モル%、ヨウ素価:1
3、ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]74、油展
量:ゴム100重量部に対してパラフィン系プロセスオ
イル(出光興産(株)製、商品名 PW−380)を4
0重量部;以下、EPTと略す。]71重量部と、ポリ
プロピレンとしてプロピレン・エチレン・1-ブテン三元
共重合体[MFR(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷
重):7.0g/10分、融点(Tm):136℃;以
下、PP−1と略す。]12重量部、プロピレン単独重
合体[MFR(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重):
1.5g/10分、融点(Tm):160℃;以下、P
P−2と略す。]17重量部と、酸化防止剤としてフェ
ノール系酸化防止剤[日本チバガイギー(株)製、商品
名 イルガノックス1010]0.1重量部と、耐候剤
としてジアゾ系耐候安定剤[日本チバガイギー(株)
製、商品名 チヌビン326]0.1重量部と、スリッ
プ材としてオレイン酸アミド[ライオン(株)製、商品
名 アーモスリップCP]0.3重量部と、架橋剤とし
て有機過酸化物[日本油脂(株)製、商品名 パーヘキ
サ25B]0.32重量部と、架橋助剤としてジビニル
ベンゼン(DVB)0.24重量部とをヘンシェルミキ
サーで充分混合し、押出機[品番 TEM−50、東芝
機械(株)製、L/D=40、シリンダー温度:C1〜
C2 120℃、C3〜C4 140℃、C5〜C6
180℃、C7〜C8 200℃、C9〜C12 22
0℃、ダイス温度:210℃、スクリュー回転数:20
0rpm、押出量:40kg/h)にてパラフィン系プ
ロセスオイル[出光興産(株)製、商品名 PW−38
0]33重量部をシリンダーに注入しながら造粒を行な
い、まず熱可塑性エラストマー組成物のペレット(A−
2)を得た。
ラストマーペレット(A−1)85重量部とエチレン・
プロピレン・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合体ゴ
ム[エチレン含量:82モル%、ヨウ素価:10、MF
R(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重):10.0g/
10分、ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]15;以
下、EPT−1と略す。]15重量部とをヘンシェルミ
キサーで充分混合し、押出機[品番 TEM−50、東
芝機械(株)製、L/D=40、シリンダー温度:C1
〜C4 160℃、C5〜C12200℃、ダイス温
度:210℃、スクリュー回転数:200rpm、押出
量:40kg/h)にて造粒を行ない、まず熱可塑性エ
ラストマー組成物のペレットを得た。この熱可塑性エラ
ストマー組成物を前記方法により評価した。その結果を
(表1)に示す。
1の代わりに、エチレン・プロピレン共重合体ゴム(エ
チレン含量:81モル%、MFR(ASTM D 1238,230
℃、2.16kg荷重):8.1g/10分、ムーニー粘度
[ML1+4(100℃)]10;以下、EPR−1と略
す。)を用いた以外は、実施例1と同様にして熱可塑性
エラストマー組成物のペレットを得て、評価した。その
結果を(表1)に示す。
1の代わりに、エチレン・プロピレン共重合体ゴム(エ
チレン含量:81モル%、MFR(ASTM D 1238,230
℃、2.16kg荷重):40g/10分、ムーニー粘度[M
L1+4(100℃)]5以下;以下、EPR−2と略
す。)を用いた以外は、実施例1と同様にして、熱可塑
性エラストマー組成物のペレットを得て、評価した。そ
の結果を(表1)に示す。
1の代わりに、エチレン・プロピレン共重合体ゴム(エ
チレン含量:41モル%、MFR(ASTM D 1238,230
℃、2.16kg荷重):2.0g/10分、ムーニー粘度
[ML1+4(100℃)]30;以下、EPR−3と略
す。)を用いた以外は、実施例1と同様にして、熱可塑
性エラストマー組成物のペレットを得て、評価した。
その結果を(表1)に示す。
エラストマー(A−1)を70重量部、EPT−1の添
加量を30重量部とした以外は、実施例1と同様にし
て、熱可塑性エラストマー組成物のペレットを得て、評
価した。その結果を(表1)に示す。
ルからリボン状に切り出した。このリボン状のゴム配合
物(II)を押出機ヘッド温度80℃の押出機にて、縦2
mm×横25mmの一型口金を用いて、2.5m/分の
速度で押出成形を行ない、マイクロ波加硫槽(UHF)
と熱空気加硫槽(HAV)が直列につながれた成形ライ
ンを用いて、加硫を行ない、加硫ゴム成形体(III)を
得た。
出材料の表面温度がUHF出口で190℃となるように
出力を調整した。30mのHAV加硫槽を用い、その槽
内温度は250℃に設定した。加硫槽での滞留時間は5
分であった。そして、70ton縦型射出成形機を用
い、予め成形した上記加硫ゴム押出成形物を20cm間
隔で切断し、(図1)の符号4のような金型に、切断面
に熱可塑性エラストマーを溶着させることができるよう
にセットした。その後、射出温度230℃、金型温度5
0℃にて実施例1で得られた熱可塑性エラストマーと溶
融接着させた。得られた成形体について、接合部を挟む
二箇所を把持して引張速度200m/分で引張試験を行
ない、試験後の断面を観察し、母材破壊か界面剥離かを
確認した。その結果、母材破壊が観察された。
1を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、熱
可塑性エラストマー組成物のペレットを得て評価した。
結果を(表2)に示す。
エラストマー(A−2)を用い、EPT−1を添加しな
かった以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性エラス
トマー組成物のペレットを得て評価した。結果を(表
2)に示す。
1の替わりにエチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-
ノルボルネン共重合体ゴム[エチレン含量:82モル
%、ヨウ素価:10、MFR(ASTM D 1238,230℃、2.
16kg荷重):0.3g/10分、ムーニー粘度[ML
1+4(100℃)]70;以下、EPT−2と略す。]を
用いた以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性エラス
トマー組成物のペレットを得て評価した。その結果を
(表2)に示す。
1の替わりにエチレン・プロピレン共重合体ゴム(エチ
レン含量:81モル%、MFR(ASTM D 1238,230℃、
2.16kg荷重):0.4g/10分、ムーニー粘度[ML
1+4(100℃)]75;以下、EPR−4と略す。)を
用いた以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性エラス
トマー組成物のペレットを得て、評価した。その結果を
(表2)に示す。
1の替わりにエチレン・プロピレン共重合体ゴム(エチ
レン含量:40モル%、MFR(ASTM D 1238,230℃、
2.16kg荷重):0.4g/10分、ムーニー粘度[ML
1+4(100℃)]65;以下、EPR−5と略す。)E
PR−4を用いた以外は、実施例1と同様にして、熱可
塑性エラストマー組成物のペレットを得て評価した。
その結果を(表1)に示す。
て、実施例6と同様に成形体を製造し、引張剥離試験を
行なった。その結果、母材破壊は見られず、界面剥離で
あった。なお、(表1)、(表2)中、TPE組成物の
組成の単位は重量部である。
加硫ゴム(母材)に対して十分な接着強度と剥離時に母
材破壊を生じる成形体を形成し得る熱可塑性エラストマ
ー組成物およびその組成物を加硫ゴムに溶着させた成形
体、ならびに熱可塑性エラストマーとして十分な硬度と
ゴム弾性を有する成形体を形成し得る、成形性、経済性
に優れる熱可塑性エラストマー組成物およびその組成物
を加硫ゴムに溶着させた成形体を提供することができ
る。これは、ある特定の流動性があるエチレン・プロピ
レン(・非共役ポリエン)共重合体を添加された熱可塑
性エラストマーは、溶着の際、エチレン・プロピレン
(・非共役ポリエン)共重合体が加硫ゴム側へ拡散し易
いためか、溶着後の剥離試験において剥離時に溶着界面
が剥離する前に、材料が破壊してしまう現象が生じると
推測される。
熱可塑性エラストマー組成物から形成されている自動車
用ウェザーストリップの一例を示す摸式斜視図であり、
図1の(B)は、そのウェザーストリップのコーナー部
分の形成方法を説明するための摸式斜視図である。
Claims (13)
- 【請求項1】熱可塑性エラストマー(A)100重量部
に対して、MFR(230℃、2.16kgf)が1.
0g/10分以上、またはムーニー粘度(ML1+4、1
00℃)が60以下であるエチレン・プロピレン(・非
共役ポリエン)共重合体ゴム(C)を5〜40重量部配
合されてなることを特徴とする熱可塑性エラストマー
(B)。 - 【請求項2】熱可塑性エラストマー(A)が架橋された
オレフィン系ゴムとオレフィン系樹脂を含有する組成物
であることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性エラス
トマー(B)。 - 【請求項3】エチレン・プロピレン(・非共役ポリエ
ン)共重合体ゴム(C)のエチレン含有量が25〜95
モル%であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑
性エラストマー(B)。 - 【請求項4】加硫ゴムの成形体への溶着用として用いら
れることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
熱可塑性エラストマー(B)。 - 【請求項5】熱可塑性エラストマー(B)を用いて加硫
ゴムのプレス成形体への溶着試験を行なった場合に、引
張剥離試験時に母材破壊が生じることを特徴とする請求
項1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー
(B)。 - 【請求項6】加硫ゴムからなる成形体と、請求項1〜3
のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー(B)からな
る成形体が接合してなることを特徴とする成形体。 - 【請求項7】加硫ゴムからなる成形体に、請求項1〜3
のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー(B)を溶着
させてなることを特徴とする請求項6に記載の成形体。 - 【請求項8】加硫ゴムが、エチレン・α- オレフィン・
ポリエン共重合体ゴムであることを特徴とする請求項6
または7に記載の成形体。 - 【請求項9】成形体が自動車内外装材用であることを特
徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の成形体。 - 【請求項10】自動車内外装材が、ウェザーストリップ
材であることを特徴とする請求項9に記載の成形体。 - 【請求項11】直線的部分と接合コーナー部材とが接合
されてなるウェザーストリップ材において、該直線的部
分が前記加硫ゴムの成形体からなり、該コーナー部材が
請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー
(B)から形成されてなることを特徴とする請求項10
に記載の成形体。 - 【請求項12】インサート成形により得られることを特
徴とする請求項7に記載の成形体。 - 【請求項13】成形体の接合部の引張剥離試験を行なっ
た場合に、母材破壊が観察されることを特徴とする請求
項6〜12のいずれか1項に記載の成形体。
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JP2002058117A JP3874673B2 (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | 熱可塑性エラストマーおよびその用途 |
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---|---|---|---|---|
JP2006161028A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-06-22 | Advanced Elastomer Syst Lp | 自動車の密閉システム用コーナー造型組成物 |
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- 2002-03-05 JP JP2002058117A patent/JP3874673B2/ja not_active Expired - Fee Related
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