JP2003252295A - 船舶における機関室への通風装置 - Google Patents

船舶における機関室への通風装置

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JP2003252295A
JP2003252295A JP2002054195A JP2002054195A JP2003252295A JP 2003252295 A JP2003252295 A JP 2003252295A JP 2002054195 A JP2002054195 A JP 2002054195A JP 2002054195 A JP2002054195 A JP 2002054195A JP 2003252295 A JP2003252295 A JP 2003252295A
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temperature
air intake
damper
outside air
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Nobuo Yano
伸夫 矢野
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、特に、氷海域を航行する船舶にお
いて、機関室内の過冷却による凍結等の低温障害を防止
し、かつ、機関室内の温度を有効に再利用することがで
きる機関室への通風装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 機関室への通風装置であって、外気取り
入れ室に開口する通風ダクトの外気取り入れ口部に、機
関室の上室部に開口する機関室内空気取り入れ口を分岐
して設け、該機関室内空気取り入れ口にダンパーを設け
ると共に、機関室に温度センサーを配置し、該温度セン
サーから温度信号を入力され、これを演算して制御信号
を前記ダンパーの制御部に入力する演算制御装置を備
え、機関室内の温度によりダンパーの開度を調節して、
取り入れ外気に機関室内の空気を混合して通風するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶の機関室へ燃
焼空気を供給するためと、機関室内の温度をコントロー
ルするための通風装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶においては、通風機により外
気を取り入れ、通風ダクトを通して機関室に通風してい
る。機関室内には、主機関や発電機関等のディーゼルエ
ンジンや、ボイラー、廃油焼却炉、イナートガス発生装
置等の燃焼系機器が備わっている。
【0003】機関室への通風は、これ等の燃焼系機器の
燃焼に必要な空気量を送給することと、機関室内の温度
をコントロールする目的を有している。通風機は一定速
か、または2速運転可能な通風機が複数台装備されてお
り、使用する船内電力を節減するために、熱負荷に応じ
て運転台数、運転速度を切り替えて運転している。
【0004】これ等の通風機は、機関室内の区画毎、あ
るいは機器毎に、最大所用空気量を配分するように計画
するのが通例であり、考えられる最大の燃焼空気消費量
と機関室内温度のコントロールをするように計画され
る。2速の場合は低速側で燃焼に必要な空気量をカバー
するようにしている。
【0005】このような構成であるから、特に氷海域を
航行するときには、燃焼に必要な空気を取り入れると、
機関室全体に相当量の冷たい空気が通風されるので、機
関室内の温度が下がり過ぎる危険性があり、機器冷却用
に設けられている水管が凍結する等の不都合があった。
【0006】このため、機関室内の過剰な温度低下に対
しては、機器、装置類や配管に防熱を施したり、ヒータ
を設けて加熱する等の対策がとられている。反対に、熱
帯域を航行中には、燃焼に必要な空気を取り入れるだけ
では、機関室内の温度が上昇するので、機関室内の温度
上昇を抑えるには全体として膨大な空気量を取り入れる
ことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に、氷海
域を航行する船舶において、機関室内の過冷却による凍
結等の低温障害を防止し、かつ、機関室内の温度を有効
に再利用することができる機関室への通風装置を得るこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】機関室への通風装置であ
って、外気取り入れ室に開口する通風ダクトの外気取り
入れ口部に、機関室の上室部に開口する機関室内空気取
り入れ口を分岐して設け、該機関室内空気取り入れ口に
ダンパーを設けると共に、機関室に温度センサーを配置
し、該温度センサーから温度信号を入力され、これを演
算して制御信号を前記ダンパーの制御部に入力する演算
制御装置を備え、機関室内の温度によりダンパー開度を
調節して、取り入れ外気に機関室内の空気を混合して通
風するようにした。また、通風ダクトの空気取り入れ口
にもダンパーを設け、取り入れ外気と機関室内の空気の
混合割合を調整して通風するようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図に沿って、本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明による機関室への
通風装置の概略図であり、図2は同通風装置の概略図で
あって、通風機を燃焼空気供給用と機関室内温度コント
ロール用に別々に備えた例を示す。
【0010】1は機関室であり、Aは機関室1の下部
床、B、C、Dは機関室1内のプラットフォーム甲板、
Eは機関室1の上甲板を示す。機関室1には各甲板に、
燃焼系機器である主機関2、補機3、ボイラー4、イナ
ートガス発生器5、廃油焼却炉6が設置されている。図
には表れていないが、機関室1の中央部は吹き抜けにな
っており、各階層は連通している。
【0011】7は通風機であって、図1の例では1号と
2号の2台が設置されており、図2の例では1号から4
号まで4台が設置されていて、この内2号と4号は、専
ら燃焼空気供給用として使用され、1号と3号は機関室
内温度コントロール用として使用されている。8は、外
気取り入れ窓(図示せず)を有する外気取り入れ室であ
つて、該外気取り入れ室8に通風機7の外気取り入れ口
9が開口している。
【0012】10は、通風機7の外気取り入れ口9から
分岐して形成され、機関室1の上室部に開口する機関室
内空気取り入れ口である。11は外気取り入れ口9に設
けられたダンパー、12は機関室内空気取り入れ口10
に設けられたダンパーであって、それぞれのダンパー1
1、12の開度を調節することによって、外気と機関室
内空気の取り入れ量が調節される。
【0013】13は通風機7に連結する通風ダクトで、
該ダクト13から分岐して通風口14が機関室内必要適
所に配置されている。なお、15はトランス室、16は
燃料重油清浄器室である。また、17は機関室1に連通
したファンネルである。
【0014】18は機関室1内各階層に配置された温度
センサーであり、19は機関室1内に設置された演算制
御装置であって、該演算制御装置19には温度センサー
18から温度信号が入力され、予め設定されている温度
条件と比較演算されて、制御信号が前記ダンパー12、
13の制御部に入力されるようになっている。ダンパー
12、13は該制御信号によって開度が調節される。
【0015】本発明の構成は以上の通りである。したが
って、通常時には通風機7によって、外気が取り入れら
れ、燃焼系機器に必要量の燃焼用空気と、機関室内温度
制御用空気が供給される。この際、機関室1内に取り入
れられ、暖まった空気は、緩やかに機関室1内を上昇
し、ファンネル17より排出される。
【0016】このとき、機関室1内の温度は常に温度セ
ンサー18によって検知され、温度信号が演算制御装置
19に入力されているが、通常時、つまり、設定温度以
上のときは、外気取り入れ口9に設けられたダンパー1
1は開かれており、機関室内空気取り入れ口10に設け
られたダンパー12は閉じられている。
【0017】さて、氷海等寒冷域を航行中に冷たい外気
が供給されることによって、機関室1内の温度が異常に
低下したとき、つまり、演算制御装置19の設定温度以
下になったときは、演算制御装置19より制御信号が発
せられる。この制御信号によって、ダンパー12の開度
が調節される。
【0018】このようにして、ダンパー12が開かれる
ことによって、機関室1内の暖まった空気が機関室内空
気取り入れ口10より取り込まれ、外気取り入れ口9か
ら取り入れられる外気に混合されて送風されることにな
る。したがって、外気が暖められて送風されることにな
るので、機関室内の空気が昇温されることになる。
【0019】温度信号は、温度センサー18によって検
知された機関室1内の各階層の平均温度が演算制御装置
19に入力されるようになっている。また、ダンパー1
2の開度調節は実温度に倣って徐々に開閉するようにし
てもよいし、数段階の温度を設定しておいて、設定温度
に沿って段階的に開閉するようにしてもよい。
【0020】さらに、ダンパー12の開閉に応じて、こ
れと逆にダンパー11を開閉するように制御することが
できる。また、異常に温度低下したときは、一旦、ダン
パー11を閉じてしまい、機関室内空気を大量に循環供
給するようにすると、短時間に機関室内温度を上昇させ
ることが可能となる。なお、通風機7をインバータ方式
などにより可変速可能なモータで駆動するようにする
と、全体的に機関室内の温度コントロールが容易にな
る。
【0021】
【発明の効果】本発明は、機関室への通風装置におい
て、機関室内温度に応じて、機関室内の暖まった空気を
外気に混合して送風するようにしたので、機関室内の温
度が極めて低温になることを防止でき、過冷却による低
温障害を防ぐことができるようになった。また、この制
御に当たって、機関室内の温度を有効に再利用すること
ができ、他の熱源を節約することができるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による機関室への通風装置の概略図
【図2】同燃焼空気供給用と機関室内温度コントロール
用の通風機を備えた機関室への通風装置の概略図
【符号の説明】
1 機関室 2 主機関 3 補機 4 ボイラー 5 イナートガス発生装置 6 廃油焼却炉 7 通風機 8 外気取り入
れ室 9 外気取り入れ口 10 機関室内空
気取り入れ口 11 ダンパー 12 ダンパー 13 通風ダクト 14 通風口 15 トランス室 16 燃料重油
清浄器室 17 ファンネル 18 温度セン
サー 19 演算制御装置 A 機関室下部床 B、C、D 機
関室甲板 E 機関室上甲板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外気取り入れ室に開口する通風ダクトの外
    気取り入れ口部に、機関室の上室部に開口する機関室内
    空気取り入れ口を分岐して設け、該機関室内空気取り入
    れ口にダンパーを設けると共に、機関室に温度センサー
    を配置し、該温度センサーから温度信号を入力され、こ
    れを演算して制御信号を前記ダンパーの制御部に入力す
    る演算制御装置を備え、機関室内の温度により、ダンパ
    ーの開度を調節して、取り入れ外気に機関室内の空気を
    混合して通風するようにしたことを特徴とする船舶にお
    ける機関室への通風装置。
  2. 【請求項2】通風ダクトの外気取り入れ口にダンパーを
    設け、取り入れ外気と機関室内の空気の混合割合を調整
    して通風するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の船舶における機関室への通風装置。
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