JP2003251454A - 成形用金型の保全治具及び成形用金型の保全方法 - Google Patents

成形用金型の保全治具及び成形用金型の保全方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全、且つ効率よく成形用金型の保全が行え
る成形用金型の保全治具を提供する。 【解決手段】 固定側入子と可動側入子とが一体化され
た専用部1を対向する一対の支持面21a,21b間に
保持する支持台22を備え、該支持台22を、支持面2
1a,21bと直交すると共に固定側入子と可動側入子
との合わせ面に略平行な軸の回りに回動可能で、且つ該
軸の回りに位置決め可能にして保全治具18を構成し
た。このように構成された成形用金型の保全治具18に
より、成形用金型の保全を安全、且つ効率よく行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形用金型の保全
治具及び成形用金型の保全方法に関し、特に、大物成形
品用の大型で且つ重量の大きな成形用金型の保全治具及
び成形用金型の保全方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト鋳造法は、砂型鋳造法等の他
の鋳造方法と比較して生産性が高く、また溶湯を高速、
高圧でダイカスト金型のキャビティに射出するために湯
流れがよく、大型部品や複雑な形状を高い精度で成形す
ることが可能である。従って、ダイカスト鋳造法は、自
動車用エンジンのシリンダブロック等の成形に広く用い
られている。一般に、ダイカスト金型は、複数の製品間
で共通化され、固定側主型と可動側主型とを含む汎用部
と、キャビティを形成し、固定側入子と可動側入子とを
含む専用部とで構成され、上記固定側主型には固定側入
子が、可動側主型には可動側入子が、各々ボルトで締結
されている。また、ダイカストマシン(成形機)は、ダ
イカスト金型の固定側主型が取り付けられる固定側プラ
テンと、該固定側プラテンに対して近接離反可能で、ダ
イカスト金型の可動側主型が取り付けられる可動側プラ
テンとを具備している。そして、上記可動側プラテンを
固定側プラテンに向けて駆動してダイカスト金型を型締
めすることにより、所要圧力で圧締されたダイカスト金
型の専用部内にキャビティが形成される。
【0003】上記ダイカスト金型では、キャビティ内に
高速で充填された溶湯が高い圧力の下で凝固する。従っ
て、金型表面の凸部が他の部位と比較して異常に温度上
昇し、さらに溶湯充填時のエアの巻き込みにより金型表
面に断熱層が形成されて温度上昇が助長され、凝固した
溶湯が金型表面に凝着して焼き付くことがある。また、
ダイカスト金型では、溶湯の接触による加熱、離型剤の
塗布による冷却、金型内部に配した冷却水通路を流れる
冷却水による冷却が1つの製造サイクル毎に順次繰り返
され、金型表面に、膨張による引張り応力と収縮による
圧縮応力とが繰り返し作用する。上記した過酷な条件下
にあるダイカスト金型では、割れ、ヒートチャック、鋳
抜きピンの破損等が生じ易い。そして、これらの不具合
が生じた場合には、ダイカスト金型をダイカストマシン
から離脱し、金型の保全(修理)が行われる。
【0004】従来のダイカスト金型(例えば、特許文献
1参照。)は、上記したように固定側主型に固定側入子
が、可動側主型に可動側入子が各々ボルトで締結されて
おり、保全時には、汎用部の固定側主型と専用部の固定
側入子とが、汎用部の可動側主型と専用部の可動側入子
とが、一体化された単位でクレーンにより吊り上げられ
てダイカストマシンから取り外される。そして、クレー
ンにより吊り上げられたダイカスト金型は、木片や製缶
構造の架台に載置するか、或いはクレーンで吊持したま
まの状態で保全が施されていた。また、ダイカスト金型
をダイカストマシンから取り外す際には、金型冷却用の
冷却水の配管や金型各部に配した各種センサ等の電気機
器の信号ケーブルのコネクタを全て取り外すといった煩
雑で時間を要する作業が必要となる。成形品がエンジン
のシリンダブロック等の複雑な形状である場合には、ダ
イカスト金型の汎用部に成形品のアンダーカット部分の
形状が賦与されたスライドコアがキャビティを囲うよう
にして複数配設されている。従って、ダイカスト金型を
ダイカストマシンから取り外すに際して、これらスライ
ドコアを駆動するための油圧シリンダの配管や信号ケー
ブルのコネクタ等をも全て取り外す作業が必要となり、
ダイカスト金型の取り外し作業はより煩雑で時間を要す
るものとなる。
【0005】また、固定側主型と固定側入子とが一体化
された固定型、及び可動側主型と可動側入子とが一体化
された可動型の単位でダイカストマシンから取り外され
たダイカスト金型は、上記架台に載置されて汎用部(固
定側主型又は可動側主型)と専用部(固定側入子又は可
動側入子)とに分解される。そして、例えば金型表面の
補修や鋳抜きピンの交換等の作業が施され、この際、必
要に応じてクレーン等を用いてダイカスト金型を吊持し
たり、或いは反転させたりする。所要作業の終了後、汎
用部(固定側主型又は可動側主型)に専用部(固定側入
子又は可動側入子)を再度ボルトで締結してダイカスト
金型を固定型又は可動型単位で一体化し、各々(固定型
又は可動型)をダイカストマシンの固定プラテン又は可
動プラテンに取り付ける。また、各プラテンに取り付け
られたダイカスト金型には、再度冷却水及び上記油圧シ
リンダの配管が接続されると共に各種信号ケーブルのコ
ネクタが接続される。そして、各部の動作を確認して保
全作業が終了する。
【0006】上記したように、特に大型で複雑な形状の
成形品の場合、ダイカスト金型も大型で複雑な形状とな
る。従って、金型の保全作業には多大な手間と時間を要
し、生産効率を大幅に低下させ、製造コストを増大させ
る要因となっていた。また、上記のような一連の作業
は、例えば、鋳抜きピンを1本のみ交換したい場合であ
っても必要であり、保全作業の効率を極めて悪いものと
し、ダイカストマシンの可動率を著しく低下させて生産
効率を大幅に低下させていた。さらに、保全作業は、ダ
イカスト金型をクレーンでリフトしたり反転させること
が多く、また中腰やかがんだ姿勢で行う作業が多いた
め、作業者への負担が大きかった。
【0007】
【特許文献1】特開2001−170750号公報(段
落番号0019〜0024、第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、その第1の目的は、安全、且つ
効率よく成形用金型の保全が行える成形用金型の保全治
具を提供することにある。また第2の目的は、安全、且
つ効率よく成形用金型の保全が行える成形用金型の保全
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、共通
化された汎用部とキャビティを形成する専用部とで構成
され、専用部が固定側入子と可動側入子とを含む成形用
金型の保全治具であって、固定側入子と可動側入子とが
一体化された専用部を対向する一対の支持面間に保持す
る支持台を備え、該支持台は、支持面と直交すると共に
固定側入子と可動側入子との合わせ面に略平行に設けら
れた軸が治具本体に回動可能に軸支されて該軸の軸線回
りに位置決め可能であることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、支持台の軸に接続されて該軸に回動駆
動力を伝動する減速機を備え、該減速機の所定位置にタ
イロッドの一端を連結させると共に該タイロッドの他端
を治具本体に連結して減速機が軸の軸線回りに回動する
のを規制することを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、専用部の固定側入子又は可動側
入子の両側面にクランプ溝を配設し、支持台に、各クラ
ンプ溝に係合して専用部を保持するクランパを設けるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の発明において、支持台の軸を駆動して
支持台を軸の回りに回動させるモータと、軸と同軸上に
配置されて軸と一体で回転するブレーキディスクと該ブ
レーキディスクの軸線回りの回転動作を規制するブレー
キキャリパとを含んで構成されモータが停止することで
作動してモータが停止している間作動状態を持続するブ
レーキと、を具備することを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、ブレーキは、ブレーキキャリパが治具
本体に対して軸の軸線方向へ変位可能に設けられること
を特徴とする。
【0014】上記第2の目的を達成するために、本発明
のうち請求項6に記載の発明は、共通化された汎用部と
キャビティを形成する専用部とで構成され、専用部が固
定側入子と可動側入子とを含む成形用金型の保全方法で
あって、専用部を固定側入子と可動側入子とを一体化し
て成形機から取り外し、この成形機から取り外された専
用部を保全治具の支持台の一対の支持面間に載置し、支
持台に設けられたクランパを専用部の両側面に配設され
たクランプ溝に係合させて専用部をクランパで把持して
支持台に固定し、専用部が固定された支持台を、支持面
と直交すると共に固定側入子と可動側入子との合わせ面
に略平行な回動軸の回りに必要に応じて回動させて軸の
回りに位置決めし、専用部を分解することを特徴とす
る。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、支持台をモータで駆動して回動軸の回
りに回動させ、モータを停止させると同時にブレーキを
作動させて支持台の可動動作を規制し、支持台を回動軸
の回りに位置決めして、モータが停止している間ブレー
キを持続させることを特徴とする。
【0016】従って、請求項1に記載の発明では、固定
側入子と可動側入子とが一体化された専用部を支持台の
対向する一対の支持面間に保持し、支持台を支持面と直
交すると共に固定側入子と可動側入子との合わせ面に略
平行な軸の軸線回りに回動させて該支持台を軸の軸線回
りに位置決めする。
【0017】請求項2に記載の発明では、減速機と治具
本体とをタイロッドで連結することで、減速機が支持台
の軸の軸線回りに回動するのが規制されると共に軸が撓
んだ際に生じる支持台の軸の軸線方向への減速機の振れ
が許容される。
【0018】請求項3に記載の発明では、クランパを専
用部の固定側入子又は可動側入子の両側面のクランプ溝
に係合させてクランパで専用部を把持することで、専用
部が支持台に保持される。
【0019】請求項4に記載の発明では、支持台の軸を
モータで駆動することで支持台が軸の軸線回りに回動
し、モータを停止させることでブレーキが作動して支持
台が軸の軸線回りに位置決めされ、モータを停止させて
いる間ブレーキの作動状態が持続されて支持台が軸の軸
線回りに位置決めされた状態で保持される。
【0020】請求項5に記載の発明では、例えば専用部
の重量で支持台の軸が撓んだ場合であっても、ブレーキ
キャリパを治具本体に対して軸の軸線方向へ変位させる
ことにより、支持台の軸の撓みに起因するブレーキディ
スクの振れを吸収することができる。
【0021】請求項6に記載の発明では、固定側入子と
可動側入子とが一体化された専用部を成形機から取り外
して支持台に載置し、専用部の両側面に配されたクラン
プ溝にクランパを係合して該クランパで専用部を把持す
ることで専用部を支持台に固定する。そして、支持台
を、支持面と直交すると共に固定側入子と可動側入子と
の合わせ面に略平行な軸の軸線回りに必要に応じて回動
させて該軸の軸線回りの所要位置に位置決めし、専用部
を分解する。
【0022】請求項7に記載の発明では、支持台をモー
タで駆動して回動軸の回りに必要に応じて回動させ、所
要のタイミングでモータを停止させることによりモータ
の停止と同時にブレーキが作動して、支持台の回動軸の
回りの回動動作が規制されて支持台が回動軸の回りに位
置決めされる。また、モータが停止している間ブレーキ
が持続して、支持台は位置決めされた状態で保持され
る。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態を図1〜図12に基づいて説明する。な
お、第1の実施の形態では、共通化された汎用部とキャ
ビティを形成する専用部1とで構成されたダイカスト金
型の専用部1を成形用金型とし、該成形用金型の保全治
具及び成形用金型の保全方法について具体的に説明す
る。
【0024】まず、上記成形用金型としてのダイカスト
金型の専用部1の詳細を説明する。上記ダイカスト金型
の専用部1(以下、単に専用部1と称す)は、図4及び
図5に示すように、汎用部の固定側主型に脱着可能に設
けられる固定側入子2と、汎用部の可動側主型に脱着可
能に設けられる可動側入子3と、成形品のアンダーカッ
ト部の形状が賦与されたスライドコア4と、を含んで構
成されている。上記専用部1は、固定側入子2と可動側
入子3とを連結する連結機構と、連結された固定側入子
2と可動側入子3との間にスライドコア4を保持するス
ライドコア保持機構とを具備し、これら連結機構とスラ
イドコア保持機構とにより一体化が可能な構造になって
いる。
【0025】図6〜図8に示すように、上記連結機構
は、固定側入子2の略対角線上に配設された一対のボー
ルジョイント5と、各ボールジョイント5に整合させて
可動側入子3に配置したボールジョイント係合孔6と、
に大別される。上記ボールジョイント5は、固定側入子
2の合わせ面2aに立設されたボス7の内周面で摺動可
能に支持されて圧縮コイルばね8により固定側入子2の
合わせ面2a側から背面2b(汎用部の固定側主型との
連結面)側に向かう方向(図6における紙面視左方向)
に付勢されるシャフト9を備えている。該シャフト9に
は、一側の直径がD1(図8参照)の大径軸部9aと、
直径がD2(図8参照)の小径軸部9bと、が境界部に
R部を有して形成されている。また、上記ボス7には、
シャフト9の大径軸部9aが摺接する大径孔部7bと、
シャフト9の小径軸部9bが摺接する小径孔部7cと、
が形成されている。
【0026】また、ボス7の大径孔部7bには、当該ボ
ス7の軸線回りに環状に等配された複数のボール収納孔
10が設けられている。該ボール収納孔10はボス7の
内周面から外周面7aに向けて内径が小さくなるような
テーパ状に形成されており、各ボール収納孔10には所
定の直径を有する鋼製のボール11が収納されている。
そして、図6に示すように、シャフト9が圧縮コイルば
ね8のばね力で付勢されてボス7に対して図6における
紙面視左方向に位置することで、各ボール11はシャフ
ト9の大径軸部9aに当接してボス7の外周面7a側に
突出する。また、図7に示すように、シャフト9に圧縮
コイルばね8を圧縮させるような外力が加えられた場合
には、シャフト9がボス7に対して図6における状態か
ら図6における紙面視右方向に移動することにより、各
ボール11はボール収納孔10とシャフト9の小径軸部
9bとの間の空間を移動可能な状態となり、各ボール1
1がボス7の外周面7aから退避させることができる構
造になっている。
【0027】一方、図6及び図7に示すように、上記ボ
ールジョイント係合孔6は、ボールジョイント5のボス
7の外周面7aが嵌合可能に形成されており、当該ボー
ルジョイント係合孔6には、固定側入子2と可動側入子
3との互いの合わせ面2a,3aが密着されることによ
り当該ボールジョイント係合孔6に嵌合したボス7のボ
ール収納孔10と連通する環状溝12が形成されてい
る。該環状溝12には、固定側入子2と可動側入子3と
の互いの合わせ面2a,3aを密着させた状態で、環状
溝12の両側面がボス7のボール収納孔10のテーパ
(先細り形状)と整合(連続)するように、底面に向け
てテーパ状に形成されている。なお、上記ボールジョイ
ント係合孔6は、ボールジョイント5のボス7の嵌合を
容易にするためにテーパ状に形成されており、ボールジ
ョイント5は、ボス7の外周面7aがボールジョイント
係合孔6に整合したテーパ状に形成されている。
【0028】そして、固定側入子2と可動側入子3とを
連結させる場合には、まず、ボールジョイント5の圧縮
コイルばね8を圧縮させて、シャフト9をボス7に対し
て図8における紙面視右方向に移動させる。この状態で
は、ボス7に形成されたボール収納孔10が、シャフト
9の小径軸部9bに臨むように位置する。次に、この状
態で各ボールジョイント5のボス7を可動側入子3のボ
ールジョイント係合孔6に嵌合して、固定側入子2と可
動側入子3との互いの合わせ面2a,3aを密着させ
る。これにより、図7に示すように、ボールジョイント
5のボス7の各ボール収納孔10が、ボールジョイント
係合孔6の環状溝12に臨むように位置する。そして、
この状態で圧縮コイルばね8を伸長させることにより、
図6に示すように、各ボール11がシャフト9の大径軸
部9aでシャフト半径方向に押し出され、各ボール11
がボス7の外周面7aに開口したボール収納孔10から
突出してボールジョイント係合孔6の環状溝12に嵌合
する。
【0029】これにより、ボールジョイント5のボス7
とボールジョイント係合孔6との軸線方向の相対移動が
規制され、固定側入子2と可動側入子3とが連結され
る。また、固定側入子2と可動側入子3とを連結させた
状態からこの連結を解放する場合には、図6に示す状態
でボールジョイント5の圧縮コイルばね8を圧縮して、
シャフト9をボス7に対して図6における紙面視右方向
に移動させる。これにより、図7に示すように、ボス7
に形成されたボール収納孔10がシャフト9の小径軸部
9bに臨むように位置し、ボール11がボール収納孔1
0とシャフト9の小径軸部9bとの間の空間を移動可能
な状態となる。この状態で、図8に示すように、ボール
11をボス7の外周面7aから退避させて固定側入子2
と可動側入子3との連結を解放する。なお、固定側入子
2の背面2bには、上記固定側入子2と可動側入子3と
の連結を解放するためのブロックが各ボールジョイント
5毎に配設されている。
【0030】次に、スライドコア保持機構の詳細を説明
する。図4及び図5に示すダイカスト金型の専用部1
は、固定側入子2と可動側入子3との間に形成された各
スライドコア嵌合部13に、図4における紙面視で上下
左右の4方向から挿入されたスライドコア4が嵌合され
てキャビティが形成される構造になっている。各スライ
ドコア4には、固定側入子2の合わせ面2a側に突出さ
せたスライドコア保持ピン14が一対で配設され、また
固定側入子2の合わせ面2aには、各スライドコア4の
スライドコア保持ピン14の一対が嵌合可能な凹部15
が、各スライドコア保持ピン14(本実施例では8本の
スライドコア保持ピン14)に整合させて配設されてい
る。そして、上記スライドコア保持機構は、各スライド
コア4の一対のスライドコア保持ピン14が固定側入子
2に配した各凹部15に嵌合されることにより、各スラ
イドコア4が固定側入子2と可動側入子3との間のスラ
イドコア嵌合部13に保持される構造になっている。
【0031】なお、図5に示すように、専用部1の可動
側入子3の背面(汎用部の可動側主型との連結面)3b
には、成形品を可動側入子3から離脱させるための押出
し板16が取り付けられ、該押出し板16には、図12
に示すように、複数の押出しピン17が組み付けられて
いる。また、上記押出し板16は、ダイカスト金型がダ
イカストマシンに装着された状態では、専用部1の可動
側入子3と汎用部の可動側主型との間の空間に収容され
ている。これにより、本ダイカスト金型は、成形品毎に
仕様が異なる専用部品の全てを一体化させることが可能
な構造になっている。また、図5に示すように、本ダイ
カスト金型の専用部1には、可動側入子3の両側面3c
に、後述する成形用金型の保全治具18のクランパ19
を係合させるためのクランプ溝20が配設されている。
また、ダイカスト金型の汎用部には各スライドコア4に
対応させたスライドホルダが配設されており、各スライ
ドホルダは、汎用部の所定位置に配設された油圧シリン
ダのシリンダロッドに連結されている。そして、各スラ
イドホルダとスライドコア4とは、所要の連結機構によ
り連結可能な構造になっている。
【0032】次に、図1〜図3に示す成形用金型の保全
治具18の詳細を説明する。本成形用金型の保全治具1
8(以下、単に保全治具18と称す)は、対向する一対
の支持面21a,21b間にダイカスト金型の一体化された専
用部1を保持する支持台22を具備している。該支持台
22は、上記一対の支持面21a,21b間に、ベンチ状に接
合された2枚の支持プレート23a,23bを架設して形成さ
れ、各支持プレート23a,23bは一端部から接合部に向け
て所要形状に切り欠かれている。また、各支持面21a,2
1bには、各支持面21a,21bと直交する同一の軸線上に配
された軸24が各支持面21a,21bの外側に立設されてい
る。また、本保全治具18は、レベルが所要に調節され
た架台25を具備し、該架台25上には、所定間隔を有
して配設された一対の支柱26が設置されている。そし
て、本保全治具18では、各支持面21a,21bに立設した
軸24が各支柱の上端部に固定された軸受27により軸
支され、この構成により上記支持台22が軸24の回り
に回動可能となっている。
【0033】また、本保全治具18では、対向する一対
の支持面21a,21bのうち図1における紙面視で右側に位
置される支持面21aに設けられた軸24が、図1〜図3
に示すように、減速機28を介してハンドル29に接続
されており、該ハンドル29の回転に連動して支持台2
2が回動される構造になっている。また、上記減速機2
8にはブレーキが設けられ、該ブレーキにより、ハンド
ル29の操作で軸24の軸線(以下、回動軸と称す)の
回りに回動させた支持台22を、回動軸の回りに位置決
めした状態で保持する構造になっている。なお、本保全
治具18では、支持台22は、一体化された専用部1が
取り付けられた状態で、固定側入子2が上方に位置する
状態(図9参照)から図9における軸24の回りに反時
計回りに回動可能であって、可動側入子3の押出し板1
6が上方に位置する状態(図10参照)までの180度
の範囲で位置決め可能に構成されている。
【0034】また、本保全治具18では、図1及び図2
に示すように、ベンチ状となるように接合された2枚の
支持プレート23a,23bのうち可動側入子3の底面3dを
当接させる側の支持プレート23bの上面に、可動側入子
3の左右方向の幅(図1に示すH)に略等しい間隔を有
して互いの案内面30aを対向させて配置した一対のアン
グル部材30が設けられている。さらに、ベンチ状とな
るように接合された2枚の支持プレート23a,23bのう
ち、可動側入子3の背面3bを当接させる側の支持プレ
ート23aには、可動側入子3に設けられた上記した各ク
ランプ溝20に係合可能なクランパ19が配設されてい
る。該クランパ19は、上記支持プレート23aの図1に
おける紙面視で左右両側端面23c(図9〜図11参照)
に、所定の間隔で上下に一対で設けられている。また、
図2に示すように、各クランパ19は、断面が略コの字
状に形成され、一側に上記クランプ溝20に係合させる
係合爪が設けられて他側には先端を上記支持プレート23
aの背面に当接させた押しボルト31が螺合されてい
る。また、図3に示すように、各クランパ19の係合爪
と押しボルト31との間の面には、支持プレート23aの
厚み方向に延びる長孔32がクランパ19の幅方向に所
定の間隔を有して一対で配設されており、各長孔32に
はボルト33が挿通されて各ボルト33が支持プレート
23aの端面23cの所定位置に配設されたねじ孔に螺合され
ている。
【0035】これにより、本保全治具18では、上記一
対のアングル部材30の対向する案内面30aで可動側入
子3の両側面3cを案内することにより、専用部1が支
持台22の一対の支持面21a,21bの間に所定に位置決め
され、専用部1の可動側入子3の各クランプ溝20に各
クランパ19の係合爪を係合させて押しボルト31を締
付け方向(時計回り)に回転させることにより、上記可
動側入子3が支持プレート23aに引き寄せられる。この
状態で、各押しボルト31をダブルナットにより固定し
て、各ボルト33を締付けてクランパ19を支持プレー
ト23aの端面23cに締結させることにより、クランパ19
で可動側入子3が把持されて専用部1が支持台22に強
固に固定される構造になっている。
【0036】以下に、このような保全治具18を用いた
成形用金型(ダイカスト金型の専用部)の保全方法を具
体的に説明する。 (鋳抜きピンの交換)専用部1の可動側入子3に配した
鋳抜きピン34(図12参照)を交換する方法を説明す
る。図9に示すように、固定側入子2と可動側入子3と
が一体化された専用部1を本保全治具18に載置するに
際して、支持台22を回動軸の回りに回動させて当該支
持台22の支持プレート23aの可動側入子3背面3bが
当接する側の面が上方に向いた状態(以下、角度位相が
0度の状態と称す)に、支持台22を位置決めさせてお
く。そして、ブレーキを作用させて支持台22を角度位
相が0度の状態で保持し、この状態で固定側入子2と可
動側入子3とスライドコア4とが一体化された専用部1
をダイカストマシンから取り外し、取り外された専用部
1を、角度位相が0度の状態の支持台22に固定側入子
2の背面2bが上方を向くようにして保全治具18の支
持台22に載置する。この際、可動側入子3の両側面3
cを上記アングル部材30の対向する一対の案内面30a
で案内して、専用部1を支持台22の一対の支持面21
a,21bの間の適正位置に位置決めする。
【0037】次に、専用部1の可動側入子3の両側面3
cに配設された各クランプ溝20に保全治具18の各ク
ランパ19を係合させ、各クランパ19で専用部1(可
動側入子3)を強固に把持して専用部1を支持台22に
固定する(図9参照)。この状態で、固定側入子2と可
動側入子3との連結を解放するブロックを操作して固定
側入子2と可動側入子3との連結を解放する。そして、
固定側入子2をクレーン等を用いて吊り上げてパレット
に仮置して、固定側入子2を取り外した後、各スライド
コア4を順次取り外してパレットに仮置きする。次に、
ブレーキを解放した後、支持台22のハンドル29を操
作して支持台22を軸24の回りに図9の紙面視におけ
る反時計回りに180度回動させる。これにより、支持
台22が可動側入子3背面3bが上方に向けられた状態
(以下、角度位相が180度の状態と称す)に位置決め
され(図10参照)、ブレーキを作用させて支持台22
を角度位相が180度の状態で保持する。この状態で、
押出し板16に組み付けられている押出しピン17(図
12参照)を当該押出し板16と一体で取り外し、取り
外し後、図12に示す鋳抜きピン押え板35を可動側入
子3から取り外す。
【0038】次に、ブレーキを解放した後、支持台22
のハンドル29を操作して支持台22を軸24の回りに
図10の紙面視における時計回りに90度回動させ、該
支持台22を可動側入子3のキャビティ部が当該保全治
具18の正面に向けられた状態(以下、角度位相が90
度の状態と称す)に位置決めして(図11参照)、ブレ
ーキを作用させて支持台22を角度位相が90度の状態
で保持する。この状態で、鋳抜きピン34(図12参
照)を、キャビティ部側(図11における紙面視左側)
から押圧して取り外し、新しい鋳抜きピン34に交換す
る。そして、新たに取り付けられた鋳抜きピン34をキ
ャビティ部側から確認後、ブレーキを解放した後、支持
台22のハンドル29を操作して支持台22を軸24の
回りに図11の紙面視における反時計回りに90度回動
させ、該支持台22を角度位相が180度の状態に位置
決めしてブレーキで保持する。この状態で、上記鋳抜き
ピン押え板35を可動側入子3の所定位置に取り付けた
後、押出し板16に組み付けられている押出しピン17
を押出し板16と一体で可動側入子3に装着する。そし
て、ブレーキを解放した後、支持台22のハンドル29
を操作して支持台22を軸24の回りに図10の紙面視
における時計回りに180度回動させ、該支持台22を
角度位相が0度の状態に位置決めし、ブレーキを作用さ
せて支持台22を角度位相が0度の状態で保持する(図
9参照)。
【0039】そして、各スライドコア4を可動側入子3
の所定位置に戻した後、パレットに仮置きされた固定側
入子2をクレーン等で吊り上げ、固定側入子2のボール
ジョイント5と可動側入子3のボールジョイント係合孔
6とで位置合わせするようにして固定側入子2を可動側
入子3上に載置する。これにより、ボールジョイント5
とボールジョイント係合孔6とからなる連結機構が機能
して、固定側入子2と可動側入子3とが連結される。こ
の状態では、図5に示すように、各スライドコア4に配
設されたスライドコア保持ピン14の一対が、固定側入
子2の合わせ面2aに配設された対応する凹部15に嵌
合され、各スライドコア4が固定側入子2と可動側入子
3との間に保持される。これにより、本保全治具18の
支持台22上で、固定側入子2と可動側入子3とスライ
ドコア4とが一体化される。
【0040】(押出しピンの交換)次に、押出し板16
に組み付けられた押出しピン17(図12参照)を交換
する方法を説明する。なお、上述した鋳抜きピン34の
交換方法と説明が重複する部分においてはその説明を省
く。まず、図9に示すように、保全治具18の支持台2
2を角度位相が0度の状態に位置決めして保持し、この
支持台22に、固定側入子2の背面2bを上方に向けた
状態で専用部1を載置して専用部1(可動側入子3)を
クランパ19で強固に把持して支持台22に固定する。
そして、専用部1を支持台22に固定した後、支持台2
2を軸24の回りに図9の紙面視における反時計回りに
180度回動させ、支持台22を角度位相が180度の
状態に位置決めして保持する(図10参照)。この状態
で、押出し板16に組み付けられている押出しピン17
(図12参照)を押出し板16と一体で取り外し、破損
した押出しピン17を交換する。
【0041】この第1の実施の形態では、以下の効果を
奏する。ダイカスト金型の専用部1をダイカストマシン
上で一体化し、該一体化された専用部1を保全治具18
の支持台22に載置するので、従来の保全作業で行われ
ていた、ダイカストマシンから取り外されたダイカスト
金型を床面等に載置する際にダイカスト金型と床面等と
の間にまくら木を介在させる作業を廃止して、作業時間
を短縮することが可能となる。また、ダイカスト金型を
クレーンで吊持した状態での作業を廃止して、作業を安
全に行うことができると共に作業者への負担を軽減する
ことができる。支持台22の支持プレート23bに、互い
に対向する一対の案内面30aで可動側入子3の両側面3
cを案内する一対のアングル部材30が配設されるの
で、一体化された専用部1を、支持台22の対向する一
対の支持面21a,21bの間の適正位置に容易に位置決めす
ることが可能となる。可動側入子3の両側面3cに形成
された各クランプ溝20に係合可能なクランパを支持台
22に配設し、各クランパ19を可動側入子3の各クラ
ンプ溝20に係合させて各クランパ19で可動側入子3
を把持するので、支持台22に載置された可動側入子3
を支持台22に強固に固定することが可能となる。対向
する一対の支持面21a,21bの間にベンチ状に形成された
支持プレート23a,23bを介在させて支持台22を形成
し、各支持プレート23a,23bに所要形状の切欠きを形成
したので、可動側入子3に取り付けられた押出し板16
が支持台22と干渉することがなく、また専用部1の所
要部位を露呈させて保全の作業性を向上させることが可
能となる。支持台22を、支持面21a,21bと直交すると
共に固定側入子2と可動側入子3との合わせ面2a,3
aに略平行な軸24の軸線回りに回動可能で、且つ該軸
の回りに位置決め可能に構成した。従って、専用部1の
向きを容易に、迅速に、且つ安全に変えることが可能と
なり、金型保全作業の効率を飛躍的に向上させることが
できると共に、中腰や屈んだ姿勢での作業がなくなり、
作業者への負担を大幅に軽減することができる。ブレー
キを備える減速機28を介して軸24に連結されたハン
ドル29の回転動作に連動して支持台22が回動するの
で、ハンドル29を操作して支持台22を軸24の回り
に回動させて回動軸の回りに位置決めし、減速機28の
ブレーキを作用させることにより、支持台22を位置決
めした状態で保持することができる。
【0042】なお、第1の実施の形態は上記に限定され
るものではなく、例えば次のように変更してもよい。第
1の実施の形態では、可動側入子3の両側面3cに配設
された各クランプ溝20に各クランパ19を係合させて
各クランパ19で可動側入子3を把持して専用部1を支
持台22に固定したが、各クランプ溝20を固定側入子
2の両側面に配設して、該固定側入子2の各クランプ溝
20に支持台22の各クランパ19を係合させて各クラ
ンパ19で固定側入子2を把持して専用部1を支持台2
2に固定してもよい。成形用金型をダイカスト金型に変
えて、射出成形金型としてもよい。この場合、射出成形
金型においても専用部を一体化させる機構が必要とな
り、また射出成形金型には保全治具18のクランパ19
を係合させるためのクランプ溝20が両側面に形成され
る。第1の実施の形態では、減速機28に設けられたブ
レーキにより回動軸の回りに位置決めされた支持台22
を保持したが、例えば、軸24に当該軸24と一体で回
転可能な円板を取り付け、該円板に軸24の軸心を中心
とする複数の位置合わせ孔を所要位置に配設し、また保
全治具18の支柱26の所定位置には円板の各位置合わ
せ孔と整合可能な位置決め孔を設けておいて、整合され
た位置合わせ孔と位置決め孔とにピンを貫通させて支持
台22を回動軸の回りに位置決めし保持してもよい。こ
の場合、位置決め孔にピンが挿入されていることを検出
するセンサを保全治具18に設けて、位置決め孔にピン
が挿入されていない場合に、支持台22が保持されてい
ないことをパトライト等で作業者に喚起することが望ま
しい。
【0043】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を図13〜図19に基づいて説明する。なお、上
述した第1の実施の形態と構成が同一又は同等部分には
同一の名称及び符合を付与して、重複する説明を省く。
図13〜図15に示す成形用金型の保全治具41は、支
持台22の支持面21aに立設された軸24が電動モータ
42(モータ)で駆動され、これにより支持台22が軸
24の軸線(以下、回動軸と称す)回りに回動する構造
になっている。そして、支持台22が所要の角度位相に
位置した時に電動モータ42を停止して、該電動モータ
42の停止と同時にブレーキ43を作動させると共に該
ブレーキ43を電動モータ42が停止している間持続さ
せることにより、支持台22を回動軸の回りの任意の角
度位相に位置決めして保持する構造になっている。
【0044】図13及び図14に示すように、上記電動
モータ42は減速機28の一側面に設置され、出力が減
速機28に入力される構造になっている。また、図15
〜図17に示すように、減速機28の他側面にはトルク
アーム44が固着され、該トルクアーム44の端部と支
柱26(治具本体)とをタイロッド45で連結すること
により、減速機28が回動軸の回りに回動するのが規制
されると共に減速機28(トルクアーム44)の図13
における紙面視左右方向への振れが許容される構造にな
っている。これにより、軸24を電動モータ42で駆動
して支持台22を回動軸の回りに回動させることができ
ると共に、例えば金型(専用部1)の重量で軸24が撓
んだ際には、減速機28を当該軸24の撓みに追従させ
ることができるように構成されている。
【0045】また、図13に示すように、上記ブレーキ
43は、軸24に装着されたブレーキディスク46と架
台25に設置されたブレーキキャリパ47とで構成さ
れ、ブレーキディスク46をブレーキキャリパ47に対
向して配置されたブレーキパッド48の対で挟持するこ
とで、軸24が軸線回りに回動するのを規制して支持台
22を回動軸の回りに位置決めして保持する構造になっ
ている。また、ブレーキ43は、制御装置49の信号に
基づいて作動のON/OFFが制御され、電動モータ4
2が停止すると同時に作動してその作動状態を電動モー
タ42が停止している間持続する、無励磁作動型電磁ブ
レーキが採用されている。これにより、電動モータ42
で軸24を駆動して支持台22を回動軸の回りに回動さ
せ、支持台22が回動軸の回りの所望角度位相に位置し
た時点で電動モータ42を停止させることにより、電動
モータ42の停止と同時にブレーキ43が作動して、支
持台22を所望角度位相に位置決めして保持することが
できる構造になっている。
【0046】また、図18及び図19に示すように、ブ
レーキ43は、ブレーキパッド48の一対を備えたブレ
ーキキャリパ47が、架台25に設置したキャリパベー
ス50にブレーキディスク46の接線方向(図18にお
ける左右方向)に所定間隔で並設されている。上記キャ
リパベース50は、治具本体の架台25に固定されるベ
ース部51と、該ベース部51の上面に配置されベース
部51に対して回動軸の方向(図19における左右方
向)へスライド可能なスライドプレート52と、を含ん
で構成されている。上記スライドプレート52は図18
における左右に並設され、各スライドプレート52はそ
れぞれ独立してベース部51に対して回動軸の方向へス
ライド移動可能な構造になっている。そして、図18に
示すように、各スライドプレート52には各ブレーキキ
ャリパ47が固定させる。これにより、図19に示すよ
うに、ブレーキディスク46に振れが生じた場合、スラ
イドプレート52を回動軸の方向へスライドさせること
によりブレーキキャリパ47をブレーキディスク46の
振れ動作に追従させて、ブレーキディスク46の振れを
吸収する構造になっている。
【0047】なお、図15に示すように、上記制御装置
49には、両手スイッチ53、パトライト54、及び警
報ブザー55が接続されており、制御装置49は、両手
スイッチ53からの操作信号を検出することでブレーキ
43を解放すると共に電動モータ42で軸24を駆動
し、これにより支持台22が回動軸の回りに回動される
構造になっている。そして、制御装置49は、両手スイ
ッチ53がONしている間、即ち支持台22が回動軸の
回りに回動している間、パトライト54及び警報ブザー
55を作動させて、周囲に注意を喚起するように構成さ
れている。また、両手スイッチ53が配置された操作ボ
ックスには電動モータ42の回転方向を選択する回動方
向選択スイッチが設けられ、該回動方向選択スイッチを
操作することで支持台22の回動軸の回りの回動方向を
選択可能な構造になっている。
【0048】次に、第2の実施の形態の作用を図1〜図
3を参照して説明する。まず、固定側入子2と可動側入
子3とスライドコア4とが一体化された専用部1を本保
全治具41に載置するに際して、両手スイッチ53をO
Nして支持台22を回転軸の回りに回動させ、支持台2
2の支持プレート23aにおける専用部1の可動側入子3
の背面3bが当接する側の面が上方を向いた状態(以
下、角度位相が0度の状態と称す)に、支持プレート2
2を回転軸の回りに位置決めする。この時、両手スイッ
チ53をONすることでブレーキ43が解放され、同時
に電動モータ42により軸24が駆動されて両手スイッ
チ53がONしている間、支持台22が回動方向選択ス
イッチで選択された方向への回動動作が継続されると共
に、支持台22の回動動作中、パトライト54及び警報
ブザー55が作動して周囲に注意を喚起する。そして、
支持台22の角度位相が0度の状態になった時点で両手
スイッチ53をOFFする。これにより、電動モータ4
2が停止すると同時にブレーキ43が作動して該ブレー
キ43が両手スイッチ53がOFFの間作動状態が維持
され、支持台22は角度位相が0度の状態に位置決めさ
れて保持される。
【0049】次に、一体化された専用部1をダイカスト
マシンから取り外し、取り外された専用部1を、角度位
相が0度の状態の支持台22に固定側入子2の背面2b
が上方を向くようにして保全治具41の支持台22に載
置する。この時、可動側入子3の両側面3cを上記アン
グル部材30の対向する一対の案内面30a(図1参照)
で案内して、専用部1を支持台22の一対の支持面21
a,21bの間の適正位置に位置決めする。また、軸24に
装着されたブレーキディスク46をブレーキキャリパ4
7で挟持するブレーキ43で支持台22を保持したこと
により、専用部1を支持台22上に降ろした時の衝撃を
ブレーキ43で吸収してタイロッド45に伝わる衝撃を
緩和し、タイロッド45が破損するのを防止することが
できる。さらに、上記ブレーキ43により、衝撃等が支
持台22に入力された場合であっても減速機28等のバ
ックラッシュに起因して支持台22が回動軸の回りに振
れるのを防止することができ、またタイロッド45が万
一破損した場合であっても、支持台22が急激に回動軸
の回りに回動するのを防ぐことができる。
【0050】また、図17及び図19に示すように、本
保全治具41では、ブレーキディスク46を軸24に装
着したことで、専用部1の重量により軸24に撓みが生
じた場合、ブレーキディスク46が軸24の湾曲に応じ
て回動軸方向(図19における左右方向)に振れるが、
ブレーキキャリパ47をブレーキディスク46の振れに
追従させて回動軸方向へスライドさせることにより、ブ
レーキディスク46に無理な力が作用するのを防いで当
該ブレーキディスク46が破損するのを防止することが
できる。さらに、図15及び図16に示すように、減速
機28に固定されたトルクアーム44と支柱26(治具
本体)とをタイロッド45で連結したことにより、軸2
4に撓みが生じた場合、減速機28が軸24の湾曲に応
じて軸受27の回りに回動する。これにより、軸23に
撓みが生じても減速機28に無理な力が作用することが
なく、減速機28が破損するのを回避することが可能と
なる。
【0051】そして、専用部1を支持台22の適正位置
に載置した後、専用部1の可動側入子3の両側面3cに
配設された各クランプ溝20に保全治具18の各クラン
パ19を係合させ、各クランパ19で専用部1(可動側
入子3)を強固に把持して専用部1を支持台22に固定
する(図1及び図9参照)。専用部1を支持台22に固
定後、両手スイッチ53及び回動方向選択スイッチを操
作して支持台22を回動軸の回りに必要に応じて順次位
置決め保持し、専用部1の保全作業を行う。
【0052】この第2の実施の形態では、第1の実施の
形態の効果に加えて、さらに以下の効果を奏する。ダイ
カスト金型の専用部1をダイカストマシン上で一体化
し、該一体化された専用部1を保全治具41の支持台2
2に載置するので、従来の保全作業で行われていた、ダ
イカストマシンから取り外されたダイカスト金型を床面
等に載置する際にダイカスト金型と床面等との間にまく
ら木を介在させる作業を廃止して、作業時間を短縮する
ことが可能となる。また、ダイカスト金型をクレーンで
吊持した状態での作業を廃止して、作業を安全に行うこ
とができると共に作業者への負担を軽減することができ
る。支持台22の軸24を電動モータ42で駆動して支
持台22を軸24の軸線回りに回動させたので、保全す
る金型が大型化した場合であっても電動モータ42の動
力で支持台22を回動させることができ、専用部1の向
きを容易に、迅速に、且つ安全に変えることが可能とな
る。これにより、金型保全作業の効率を飛躍的に向上さ
せることができ、また中腰や屈んだ姿勢での作業がなく
なり作業者への負担を大幅に軽減することができる。ブ
レーキディスク46が支持台22の軸24に装着される
と共にブレーキキャリパ47が架台25(治具本体)に
設置したキャリパベース50に固定され、電動モータ4
2が停止すると同時に作動して、支持台22が回動軸の
回りに回動するのを規制して当該支持台22を位置決め
し、電動モータ42が停止している間作動状態を持続し
て、支持台22を回動軸の回りに位置決めされた状態で
保持するブレーキ43を設けた。従って、専用部1を支
持台22上に載置した時の衝撃をブレーキ43で吸収す
ることで衝撃がタイロッド45に直接伝達されるのを防
ぐことが可能となり、タイロッド45が破損するのを防
止することができる。また、減速機28のバックラッシ
ュ等に起因する支持台22の回動軸の回りの振れが抑制
され、支持台22の安定した姿勢を維持して保全作業を
安全に行うことが可能となる。また、タイロッド45が
万一破損した場合であっても、支持台22が急激に回動
軸の回りに回動することがなく、保全作業の安全を確保
することができる。キャリパベース50に、ブレーキキ
ャリパ47を支持台22の軸24の軸線方向へスライド
可能に設けたので、例えば、専用部1の重量で軸24に
撓みが生じてブレーキディスク46が軸24の軸線方向
へ振れた場合であっても、ブレーキキャリパ47を軸2
4の軸線方向へスライドさせてブレーキディスク46の
振れに追従させることができる。従って、無理な力が作
用してブレーキディスク46を破損させてしまったり、
ブレーキパッド48がブレーキディスク46に偏当りし
て偏減りしたり異音を生じたりすることを防止すること
ができる。また、金型(専用部1)の大型化に容易に対
応することが可能となる。減速機28に固定したトルク
アーム44と支柱26(治具本体)とをタイロッド45
で連結したので、減速機28を支持台22の軸24に対
して回り止めすることができると共に、例えば、専用部
1の重量で軸24に撓みが生じた場合であっても、タイ
ロッド45のロッドエンドが回動して軸24の湾曲に応
じて減速機28の位置を変位させることができ、減速機
28に無理な力が作用して減速機28が破損するのを防
ぐことができ、金型(専用部1)の大型化に容易に対応
することが可能となる。
【0053】なお、第2の実施の形態は上記に限定され
るものではなく、例えば次のように変更してもよい。減
速機28に電動モータ42とハンドル29とを並設し、
必要に応じて電動モータ42による支持台22の駆動
と、ハンドル29の操作による手動での支持台22の駆
動と、を所要に応じて選択するように構成してもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、安全、且つ効率よく成
形用金型の保全が行える成形用金型の保全治具及び保全
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の成形用金型の保全治具の正
面図である。
【図2】第1の実施の形態の成形用金型の保全治具の平
面図である。
【図3】第1の実施の形態の成形用金型の保全治具の側
面図である。
【図4】成形用金型としてのダイカスト金型の専用部の
説明図で、特に、固定側入子と可動側入子3とスライド
コアとが一体化された専用部を固定側入子側から見た際
の概略を示す図である。
【図5】成形用金型としてのダイカスト金型の専用部の
説明図で、図4におけるA−A断面を示す図である。
【図6】固定側入子と可動側入子3との連結機構の説明
図で、図4におけるB−B断面を示す図である。
【図7】固定側入子と可動側入子3との連結機構の説明
図で、ボールジョイントのボールとボールジョイント係
合孔の環状溝との係合が外れた状態を示す図である。
【図8】固定側入子と可動側入子3との連結機構の説明
図で、固定側入子と可動側入子3とが離反された状態を
示す図である。
【図9】本発明の成形用金型の保全方法の説明図で、角
度位相が0度の状態の支持台に一体化された専用部が保
持された状態を示す図である。
【図10】本発明の成形用金型の保全方法の説明図で、
角度位相が180度の状態の支持台に、固定側入子が取
り外された専用部が保持された状態を示す図である。
【図11】本発明の成形用金型の保全方法の説明図で、
角度位相が90度の状態の支持台に、固定側入子及び押
出し板が取り外された専用部が保持された状態を示す図
である。
【図12】成形用金型としてのダイカスト金型の専用部
の説明図で、特に、可動側入子3に配設された鋳抜きピ
ンと、押出し板に組み付けられた押出しピンと、を示す
図である。
【図13】第2の実施の形態の成形用金型の保全治具の
正面図である。
【図14】第2の実施の形態の成形用金型の保全治具の
平面図である。
【図15】第2の実施の形態の成形用金型の保全治具の
側面図である。
【図16】第2の実施の形態の成形用金型の保全治具の
説明図で、減速機に固定されたトルクアームと治具本体
とがタイロッドで連結された状態を示す図である。
【図17】第2の実施の形態の成形用金型の保全治具の
説明図で、特に、支持台の軸が湾曲した場合のタイロッ
ドの作用を示す図である。
【図18】第2の実施の形態の成形用金型の保全治具の
説明図で、特に、ブレーキを支持台の回転軸方向の視線
で見た場合の図である。
【図19】第2の実施の形態の成形用金型の保全治具の
説明図で、特に、ブレーキディスクの振れにブレーキキ
ャリパが追従する様子を示す図である。
【符号の説明】
1 専用部(成形用金型) 2 固定側入子 3 可動側入子 18,41 保全治具 19 クランパ 20 クランプ溝 21a 支持面 21b 支持面 22 支持台 28 減速機 42 電動モータ(モータ) 43 ブレーキ 45 タイロッド 46 ブレーキディスク 47 ブレーキキャリパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 幸雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松浦 良樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 加藤 司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鈴木 育夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 舟橋 徹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 植林 秀悟 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 4E014 PA00 4E093 NB10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通化された汎用部とキャビティを形成
    する専用部とで構成され、前記専用部が固定側入子と可
    動側入子とを含む成形用金型の保全治具であって、前記
    固定側入子と前記可動側入子とが一体化された前記専用
    部を対向する一対の支持面間に保持する支持台を備え、
    該支持台は、前記支持面と直交すると共に前記固定側入
    子と前記可動側入子との合わせ面に略平行に設けられた
    軸が治具本体に回動可能に軸支されて該軸の軸線回りに
    位置決め可能であることを特徴とする成形用金型の保全
    治具。
  2. 【請求項2】 前記支持台の軸に接続されて該軸に回動
    駆動力を伝動する減速機を備え、該減速機の所定位置に
    タイロッドの一端を連結させると共に該タイロッドの他
    端を前記治具本体に連結して前記減速機が前記軸の軸線
    回りに回動するのを規制することを特徴とする請求項1
    に記載の成形用金型の保全治具。
  3. 【請求項3】 前記専用部の前記固定側入子又は前記可
    動側入子の両側面にクランプ溝を配設し、前記支持台
    に、各クランプ溝に係合して前記専用部を保持するクラ
    ンパを設けることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    成形用金型の保全治具。
  4. 【請求項4】 前記支持台の軸を駆動して前記支持台を
    前記軸の回りに回動させるモータと、前記軸と同軸上に
    配置されて前記軸と一体で回転するブレーキディスクと
    該ブレーキディスクの軸線回りの回転動作を規制するブ
    レーキキャリパとを含んで構成され前記モータが停止す
    ることで作動して前記モータが停止している間作動状態
    を持続するブレーキと、を具備することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の成形用金型の保全治具。
  5. 【請求項5】 前記ブレーキは、前記ブレーキキャリパ
    が前記治具本体に対して前記軸の軸線方向へ変位可能に
    設けられることを特徴とする請求項4に記載の成形用金
    型の保全治具。
  6. 【請求項6】 共通化された汎用部とキャビティを形成
    する専用部とで構成され、前記専用部が固定側入子と可
    動側入子とを含む成形用金型の保全方法であって、前記
    専用部を前記固定側入子と前記可動側入子とを一体化し
    て成形機から取り外し、この成形機から取り外された前
    記専用部を保全治具の支持台の一対の支持面間に載置
    し、前記支持台に設けられたクランパを前記専用部の両
    側面に配設されたクランプ溝に係合させて前記専用部を
    前記クランパで把持して前記支持台に固定し、前記専用
    部が固定された前記支持台を、前記支持面と直交すると
    共に前記固定側入子と前記可動側入子との合わせ面に略
    平行な回動軸の回りに必要に応じて回動させて前記軸の
    回りに位置決めし、前記専用部を分解することを特徴と
    する成形用金型の保全方法。
  7. 【請求項7】 前記支持台をモータで駆動して前記回動
    軸の回りに回動させ、前記モータを停止させると同時に
    ブレーキを作動させて前記支持台の可動動作を規制し、
    前記支持台を前記回動軸の回りに位置決めして、前記モ
    ータが停止している間前記ブレーキを持続させることを
    特徴とする請求項6に記載の成形用金型の保全方法。
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