JP2003250655A - 椅子の板材取り付け構造 - Google Patents

椅子の板材取り付け構造

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JP2003250655A
JP2003250655A JP2002060362A JP2002060362A JP2003250655A JP 2003250655 A JP2003250655 A JP 2003250655A JP 2002060362 A JP2002060362 A JP 2002060362A JP 2002060362 A JP2002060362 A JP 2002060362A JP 2003250655 A JP2003250655 A JP 2003250655A
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JP
Japan
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plate
hole
plate member
support member
chair
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Application number
JP2002060362A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakamura
貴士 中村
Hiroyuki Nishimura
弘之 西村
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Takano Co Ltd
Original Assignee
Takano Co Ltd
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C7/00Parts, details, or accessories of chairs or stools
    • A47C7/36Support for the head or the back
    • A47C7/40Support for the head or the back for the back
    • A47C7/405Support for the head or the back for the back with double backrests

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs Characterized By Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板材を確実に取り付けると共に、大きく湾曲
させる。 【解決手段】 弾性変形可能な板材4を被取付部材13
に撓み変形可能に取り付ける取付手段14を備える。取
付手段14は、被取付部材13と板材4のいずれか一方
に設けられた孔15と、いずれか他方に設けられ且つ孔
15に対して相対移動可能な軸部材16を備え、軸部材
16は孔15に挿入され、軸部材16と孔15の相対的
な位置関係がずれることで板材4の撓み変形を許容す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の板材取り付
け構造に関する。さらに詳述すると、本発明は、樹脂等
によって成形された板材を腰部サポート部材や座板等と
して使用するのに適した椅子の板材取り付け構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、椅子の腰部サポート部材等の板材
は、ブラケット等の被取付部材に溶接されたり、ねじ等
を使用してしっかりと固定されている。このため、板材
に荷重が掛かると、この板材は主に伸びることで湾曲す
る。また、板材を大きく湾曲させる場合には、板材にス
リットを形成して板材自体の剛性を低下させると共にス
リットが広がるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構造では、主に板材自身の伸び変形によって板材を湾曲
させているので、板材をあまり大きく湾曲させることが
できない。また、板材にスリットを形成した場合でも、
結局は伸び変形によって板材を湾曲させるので、やはり
板材をあまり大きく湾曲させることはできない。特に近
年、椅子の板材の材料として樹脂を用いることが多くな
り、弾性変形可能な樹脂製の板材を被取付部材に確実に
取り付けながら、その一方で大きく湾曲させたいとの要
請がある。
【0004】本発明は、確実に取り付けた板材を大きく
湾曲させることが可能な椅子の板材取り付け構造を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の椅子の板材取り付け構造は、弾性変
形可能な板材を被取付部材に撓み変形可能に取り付ける
取付手段を備えたものである。
【0006】したがって、板材は取付手段によって被取
付部材に確実に取り付けられる。また、取付手段は板材
の撓み変形を許容するので、板材を伸び変形によって湾
曲させる場合に比べてより大きく湾曲させることができ
る。例えば、樹脂製の腰部サポート部材(板材)の両端
を取付手段によってブラケット(被取付部材)に取り付
けた場合には、着座者が腰部サポート部材に寄り掛かる
と取付手段が腰部サポート部材の撓み変形を許容し、腰
部サポート部材が大きく湾曲する。
【0007】また、請求項2記載の椅子の板材取り付け
構造は、取付手段が、被取付部材と板材のいずれか一方
に設けられた孔と、いずれか他方に設けられ且つ孔に対
して相対移動可能な軸部材を備えており、軸部材は孔に
挿入され、軸部材と孔の相対的な位置関係がずれること
で板材の撓み変形を許容するものである。
【0008】したがって、板材に荷重が掛かると、板材
は取付手段の軸部材を孔に対して相対移動させながら撓
む。即ち、板材の取付位置では板材が被取付部材に対し
てずれることになり、板材の取付ポイントを拘束してい
ないので板材を大きく撓ませることができる。取付手段
は孔に軸部材を挿入しており、板材が被取付部材から外
れることはない。
【0009】また、請求項3記載の椅子の板材取り付け
構造は、孔の周囲を補強する補強手段を備えたものであ
る。したがって、孔が設けられている被取付部材又は板
材の孔の周囲の部分の強度が向上し、取付手段の強度が
向上する。
【0010】また、請求項4記載の椅子の板材取り付け
構造は、孔と軸部材の間に取り付けられた緩衝手段を備
えたものである。したがって、孔が設けられている被取
付部材又は板材に対して軸部材が直接接触することがな
く、孔の周囲に無理な荷重が掛かるのを防止することが
できる。このため、取付手段の強度が向上する。
【0011】また、請求項5記載の椅子の板材取付構造
は、取付手段が、被取付部材と板材の間に設けられた弾
性部材であり、当該弾性部材が弾性変形することで被取
付部材と板材の相対的な位置関係がずれ板材の撓み変形
を許容するものである。
【0012】したがって、板材に荷重が掛かると、板材
は弾性部材を弾性変形させながら撓む。即ち、板材の取
付位置では板材が被取付部材に対してずれることにな
り、板材の取付位置を拘束していないので板材を大きく
撓ませることができる。板材は弾性部材によって被取付
部材に取り付けられているので、板材が被取付部材から
外れることはない。
【0013】また、請求項6記載の椅子の板材取り付け
構造は、板材の縁部を後側に向けて折り曲げ可能にする
と共に、その折り曲げ部分に曲げ線に対して垂直方向に
開口したスリットを形成したものである。
【0014】折り曲げ部分にスリットを設けていない場
合には、折り曲げ部分が撓み変形に対する剛性を高めて
板材全体の撓み変形を困難にする。本発明では、折り曲
げ部分にスリットを形成しているので、スリットの位置
で撓み変形に対する剛性が低下し、板材全体が撓み変形
し易くなる。
【0015】さらに、請求項7記載の椅子の板材取り付
け構造は、板材が、着座者の腰部をサポートする腰部サ
ポート部材である。したがって、着座者が腰部サポート
部材に寄り掛かった場合に、腰部サポート部材を大きく
撓ませることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0017】まず最初に、本発明に係る板材取り付け構
造を適用した椅子の一例を、図1に基づいて説明する。
この椅子は、座受け部材1に座板2を揺動可能に取り付
け、背サポートである背もたれ部材3と背下領域サポー
トである腰部サポート部材4を有するものであって、座
受け部材1に揺動可能に取り付けられた第1のリンク5
と、座板2に揺動可能に取り付けられた第2のリンク6
を備え、第1のリンク5と第2のリンク6のいずれか一
方に背もたれ部材3を、いずれか他方に腰部サポート部
材4をそれぞれ取り付けると共に、第1のリンク5と第
2のリンク6を揺動可能に連結し、背もたれ部材3及び
座板2の傾動に連動して腰部サポート部材4を背もたれ
部材3の傾動量X1とは異なる量X2だけ傾動させるも
のである。本実施形態では、第1のリンク5を背支桿
(以下、背支桿5という)により構成し、この背支桿5
に背もたれ部材3を、第2のリンク6に腰部サポート部
材4をそれぞれ取り付け、背もたれ部材3及び座板2の
傾動に連動して腰部サポート部材4を背もたれ部材3よ
りも大きく傾動(X1<X2)させるようにしている。
また、背サポートを背もたれ部材3とし、背下領域サポ
ートを腰部サポート部材4とすることで、背サポート3
と背下領域サポート4を別々の部材で構成している。
【0018】支柱7に固定されている座受け部材1に
は、座板2の前部が連結ピン23によって揺動可能に取
り付けられている。また、座受け部材1の中央には背支
桿5の下端が連結ピン18によって揺動可能に取り付け
られている。座受け部材1の前部と背支桿5の下端の間
には弾性部材例えば圧縮コイルばね8が圧縮した状態で
設けられており、背支桿5を起立させる方向に常時付勢
している。背支桿5の下端近傍には背支桿5の連結ピン
18を中心とした一定範囲での揺動を可能とする長孔9
が設けられており、座受け部材1に固定されている軸1
0を長孔9に貫通させることで、背支桿5の傾動できる
角度を軸10が長孔9内を相対移動できる範囲に制限し
ている。また、座受け部材1の後端部と背支桿5の中央
部の間にはロック機構付きのガススプリング11が設け
られている。ガススプリング11は連結ピン19によっ
て座受け部材1の後端部に、連結ピン20によって背支
桿5の中央部にそれぞれ連結されている。ガススプリン
グ11は座受け部材1及び背支桿5とともに三角形状の
リンク機構を構成しており、ガススプリング11の長さ
変化が可能な場合には背支桿5は傾動可能であるが、ガ
ススプリング11の長さを固定した場合には背支桿5を
傾動させることができない。即ち、ガススプリング11
の長さを固定することで背もたれ部材3と腰部サポート
部材4の角度をロックすることができる。ガススプリン
グ11の長さ固定やその解除は、図示しないレバーの操
作によって行われる。
【0019】背支桿5の上端近傍には連結アーム5aが
設けられており、連結アーム5aの先端は第2のリンク
6に連結ピン21によって揺動可能に連結されている。
即ち、連結アーム5aは第1のリンク5と第2のリンク
6を揺動可能に連結している。また、背支桿5の上端に
は連結ピン24によって背もたれ部材3が揺動可能に連
結されている。背もたれ部材3の下部と背支桿5の間に
はコイルスプリング12が設けられている。
【0020】第2のリンク6の下端は、連結ピン22に
よって座板2の後部に揺動可能に連結されている。第2
のリンク6の上端には、腰部サポート部材4を取り付け
るブラケット13が固着されている。腰部サポート部材
4は、弾性変形可能な板材で構成されている。本実施形
態では、例えばポリプロピレン、ナイロン等の樹脂によ
って腰部サポート部材4を成形している。ただし、腰部
サポート部材4の材料となる樹脂はこれらに限るもので
はなく、また、樹脂以外の材料によって腰部サポート部
材4を成形しても良い。
【0021】次に、本発明に係る椅子の板材取り付け構
造について説明する。この板材取り付け構造は、図2〜
図4に示すように、弾性変形可能な板材である腰部サポ
ート部材4を被取付部材であるブラケット13に撓み変
形可能に取り付ける取付手段14を備えている。取付手
段14は、例えばブラケット13と腰部サポート部材4
のいずれか一方に設けられた孔15と、いずれか他方に
設けられ且つ孔15に対して相対移動可能な軸部材16
を備え、軸部材16は孔15に挿入され、軸部材16と
孔15の相対的な位置関係がずれることで腰部サポート
部材4の撓み変形を許容するものである。本実施形態で
は、腰部サポート部材4に孔15を形成し、ブラケット
13に軸部材16を取り付けている。また、孔15は、
例えば長孔である。なお、腰部サポート部材4は、例え
ば中央部分が後方に突出するように水平方向に、即ち、
上方からみて中央部分が後方に突出するように若干湾曲
している。着座者が腰部サポート部材4に寄り掛かる
と、この腰部サポート部材4は、図3に二点鎖線で示す
ように、その両端を中央に引き込みながら中央部分を後
方に突出させるように撓む。即ち、腰部サポート部材4
は孔15を軸部材16に対して移動させながら後方に突
出するように水平方向に湾曲する。
【0022】孔15は、腰部サポート部材4のブラケッ
ト13の四隅に対向する位置にそれぞれ形成されてい
る。腰部サポート部材4は水平方向に、即ち上方からみ
て後方に凹むように湾曲するので、孔15は水平方向に
細長く形成されている。軸部材16は例えばねじであ
り、腰部サポート部材4の表側から孔15を通ってブラ
ケット13の四隅にねじ込まれている。
【0023】一枚の板材によって構成されている腰部サ
ポート部材4の縁部は後側に向けて折り曲げ可能になっ
ており、その折り曲げ部分4aには曲げ線4bに対して
垂直方向に開口したスリット17が形成されている。こ
こで、折り曲げ可能とは、腰部サポート部材4の縁部を
予め折り曲げておいても良いし、腰部サポート部材4の
縁部を曲げ線4bに沿って折り曲げることができるよう
にしておき、無荷重では折り曲がっていないが荷重が掛
かることで弾性変形して折り曲がるようにしても良い。
本実施形態では、腰部サポート部材4の上下部分を後側
に向けて予め折り曲げておき、上下の縁4cが着座者の
腰部に当たって圧迫し座り心地を悪化させることを防止
している。即ち、腰部サポート部材4の上下部分を単に
折り曲げただけでは上下の折り曲げ部分4aがリブとし
て機能し、腰部サポート部材4の水平方向の湾曲を困難
にするが、折り曲げ部分4aにスリット17を設けて折
り曲げ部分4aを複数の四角片に分割することで腰部サ
ポート部材4の水平方向の湾曲を容易にしている。
【0024】なお、腰部サポート部材4と背もたれ部材
3の表面には図示しないクッション材が設けられてお
り、また、図示しない表皮部材によって覆われている。
【0025】着座者が背もたれ部材3に寄り掛かると、
背支桿5がその下端の連結ピン18を中心に傾動し、即
ち後方に傾くように動き、この動きに連動して第2のリ
ンク6もその下端の連結ピン22を中心に傾動する。こ
のとき、座板2も後方に傾斜するので第2のリンク6の
下端は距離Ldだけ下降することになるが、この下降距
離Ldは、背支桿5の傾動に連動して下降する第2のリ
ンク6の上端の下降距離Luよりも小さい。即ち、第2
のリンク6はその下端よりも上端がより多く下降するの
で、単純に下端を中心に傾動する背支桿5よりも大きく
傾動することになり、腰部サポート部材4が背もたれ部
材3よりも大きく傾動(X1<X2)する。このため、
背もたれ部材3に対して腰部サポート部材4を後方に引
っ込めるようにしてリクライニングすることができる。
【0026】つまり、背もたれ部材3に強く寄り掛から
ない作業中の姿勢では、腰部サポート部材4が着座者の
腰部をしっかりとサポートする(図5)。一方、背もた
れ部材3に強く寄り掛かってリクライニングさせる休息
中の姿勢では、腰部サポート部材4が着座者の腰部を突
き上げることがなく、背もたれ部材3と腰部サポート部
材4の全体によって着座者を広い面積で包み込むように
サポートする(図6)。即ち、作業中には作業に適した
姿勢に着座者をサポートし、休息中には休息に適した姿
勢に着座者をサポートすることができ、椅子の座り心地
と使い勝手を向上させることができる。
【0027】また、腰部サポート部材4を一枚の板材で
構成しているが、腰部サポート部材4のブラケット13
への取付ポイントを拘束していないので、着座者の寄り
掛かり具合等に応じて腰部サポート部材4を大きく撓ま
せることができる。つまり、腰部サポート部材4をねじ
等によって直接固定した場合、即ちブラケット13への
取付ポイントを拘束した場合には、腰部サポート部材4
がブラケット13に対してずれることができないので、
腰部サポート部材4は主に伸び変形によって湾曲するこ
とになり、あまり大きく湾曲することはできない。これ
に対し、本発明のように取付手段14によって取付ポイ
ントを拘束せずにブラケット13に対する腰部サポート
部材4のずれを可能にすることで、腰部サポート部材4
を大きく撓ませることが可能になる。このため、腰部サ
ポート部材4を樹脂等の材料を使用して成形してもこの
腰部サポート部材4を大きく湾曲させることができる。
また、上下の折り曲げ部分4aにはスリット17を形成
しているので、折り曲げ部分4aが腰部サポート部材4
の撓み変形を妨げることがない。これらのため、腰部サ
ポート部材4を無理なく大きく湾曲させることができ、
軟らかく着座者を受け止めて座り心地を向上させること
ができる。また、折り曲げ部分4aを設けて腰部サポー
ト部材4の上下の縁4cが着座者の腰部に当たり圧迫す
るのを防止しているので、座り心地をより一層向上させ
ることができる。
【0028】背もたれ部材3及び腰部サポート部材4に
寄り掛かっていた着座者が上体を起こすと、弾性部材8
のばね力によって背支桿5及び第2のリンク6が元の位
置に戻り、リクライニングしていた背もたれ部材3及び
腰部サポート部材4を起立させる。また、腰部サポート
部材4を大きく撓ませていた力も解除されるので、腰部
サポート部材4はその弾性力によって図3に実線で示す
元の形状に戻る。
【0029】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、上述の説明では、座受け部材1に揺動可能
に取り付けた第1のリンク(背支桿)5に背もたれ部材
3を取り付け、座板2に揺動可能に取り付けた第2のリ
ンク6に腰部サポート部材4を取り付けていたが、座受
け部材1に揺動可能に取り付けた第1のリンク5に腰部
サポート部材4を取り付け、座板2に揺動可能に取り付
けた第2のリンク6に背もたれ部材3を取り付けても良
い。即ち、第2のリンク6を背支桿5によって構成して
も良い。このように構成することで、例えば図7に示す
ように、リクライニング時に背もたれ部材3を腰部サポ
ート部材4よりも大きく傾動(X1>X2)させること
ができる。
【0030】また、上述の説明では、腰部サポート部材
4を背もたれ部材3よりも大きく傾動(X1<X2)さ
せて、リクライニング時に腰部サポート部材4を背もた
れ部材3よりも後方に引っ込めるようにしていたが、背
もたれ部材3を腰部サポート部材4より大きく傾動(X
1>X2)させて、リクライニング時に腰部サポート部
材4を背もたれ部材3よりも突出させるようにしても良
い。リクライニング時に腰部サポート部材4を背もたれ
部材3よりも突出させるようにすることで、後ろに反ら
した背筋をより伸ばすことができてストレッチ効果を発
揮させることができる。
【0031】さらに、上述の説明では、背サポートとし
ての背もたれ部材3と背下領域サポートとしての腰部サ
ポート部材4を別々の部材で構成していたが、背サポー
ト3と背下領域サポート4を同じ部材に形成しても良
い。例えば、図9や図10に示すように一枚の背シェル
27によって背サポート3と背下領域サポート4を形成
しても良い。背サポート3と背下領域サポート4の間に
伸縮屈曲部28を形成し、この伸縮屈曲部28で背サポ
ート3と背下領域サポート4とを屈曲させることで、背
サポート3と背下領域サポート4を別々に形成した場合
と同様に、背サポート3及び座板2の傾動に連動して背
下領域サポート4を背サポート3の傾動量とは異なる量
だけ傾動させることができる。なお、伸縮屈曲部28と
しては、背サポート3と背下領域サポート4とを屈曲さ
せやすい湾曲形状(図9)にしたり、蛇腹形状(図1
0)にすることが好ましい。
【0032】なお、本発明では、背サポート3と背下領
域サポート4の屈曲位置25を移動させたり、第1のリ
ンク5と第2のリンク6のどちらに背サポート3を取り
付け、どちらに背下領域サポート4を取り付けるか等に
よってリクライニング時の着座者の背や腰の支持状態を
変えることができる。例えば、図1の構成では、図5に
示す状態から図6に示すようにリクライニングする。こ
の状態では、背下領域サポート4が背サポート3よりも
大きく傾動(X1<X2)するので、背サポート3に対
して背下領域サポート4が引っ込み、上述したように、
背もたれ部材3と腰部サポート部材4の全体によって着
座者を広い面積で包み込むようにサポートする。また、
図1の構成に対して背もたれ部材3と腰部サポート部材
4の取り付けを逆にした場合、即ち、座受け部材1に揺
動可能に取り付けた第1のリンク5に背下領域サポート
4を取り付け、座板2に揺動可能に取り付けた第2のリ
ンク6に背サポート3を取り付けた場合には、図7に示
すようにリクライニングする。この状態では、背サポー
ト3が背下領域サポート4よりも大きく傾動(X1>X
2)するので、背サポート3に対して背下領域サポート
4が突出し、背骨のストレッチを行うことができる。さ
らに、図1の構成に対して背サポート3と背下領域サポ
ート4の屈曲位置(屈曲するように動く背サポート3と
背下領域サポート4との動きに注目したときの屈曲動作
の中心位置)25をより上方に設けた場合には、即ち、
背下領域サポート4を大きくし、その分だけ背サポート
3を小さくした場合には、図8に示すようにリクライニ
ングする。この状態では、背下領域サポート4によって
着座者の腰及び背を広い範囲でサポートし、背サポート
3によって着座者の肩を起こすようにサポートすること
ができ、例えばリクライニングした状態でパーソナルコ
ンピュータ26のモニターの正視が可能になりリクライ
ニングしながらパーソナルコンピュータ26を操作する
のに適した姿勢をとらせることができる。
【0033】また、図1の構成では、背支桿5を座受け
部材1に連結する連結ピン18を、第2のリンク6を座
板2に連結する連結ピン22よりも低い位置に配置して
いるが、必ずしもこの構成に限るものではなく、図11
に示すように、連結ピン18を連結ピン22よりも高い
位置に配置しても良い。即ち、第2のリンク6を連結す
る連結部29を連結ピン18よりも下方に延ばすように
しても良い。かかる構成にすることで、背もたれ部材3
を腰部サポート部材4より大きく傾動(X1>X2)さ
せて、リクライニング時に腰部サポート部材4を背もた
れ部材3よりも突出させることができる。
【0034】また、上述の説明では、座板2を座受け部
材1と第2のリンク6に連結していたが、必ずしもこの
構造に限るものではなく、例えば、座板2を座受け部材
1と背支桿5に連結し、第2のリンク6を座板2に連結
するようにしても良い。
【0035】また、上述の説明では、取付手段14を孔
15と軸部材16によって構成し、軸部材16と孔15
の相対的な位置関係がずれることで腰部サポート部材4
の撓み変形を許容していたが、必ずしもこの構成に限る
ものではなく、例えば図22に示すように、取付手段1
4として弾性部材をブラケット(被取付部材)13と腰
部サポート部材(板材)4の間に設け、この弾性部材1
4が弾性変形することでブラケット13と腰部サポート
部材4の相対的な位置関係をずらして腰部サポート部材
4の撓み変形を許容するようにしても良い。弾性部材1
4は、例えば防振ゴムである。
【0036】さらに、上述の説明では、板材として腰部
サポート部材4を取付手段14によって取り付けていた
が、腰部サポート部材4以外の板材、例えば座板2や背
もたれ部材3等を取付手段14によって撓み変形可能に
取り付けるようにしても良い。
【0037】また、上述の説明では、孔15を長孔とし
ていたが、図12(A)に示すように円孔でも良く、図
12(B)に示すように菱形孔でも良く、図12(C)
に示すように十字形孔でも良く、その他の形状であって
も良い。
【0038】また、上述の説明では、スリット17の形
状を細長い切り込み状にして折り曲げ部分4aを四角片
に分割していたが、スリット17の形状を変えることで
折り曲げ部分4aを三角片(図13)、台形片(図1
4)、半円片(図15)等に分割しても良い。
【0039】また、上述の説明では、腰部サポート部材
4の縁部を折り曲げて折り曲げ部分4aを形成している
が、折り曲げ部分4aを形成しなくても良い。ただし、
デザイン上の要請により腰部サポート部材4にクッショ
ン材を巻く場合や、背もたれ部材3が弾性変形する場合
等には、腰部サポート部材4に折り曲げ部分4aを形成
することが望ましい。
【0040】また、着座者が寄り掛かっていない状態の
腰部サポート部材4の形状としては、図3に示すよう
に、後方に突出するように水平方向に湾曲したものであ
っても良いが、これに限るものではなく、例えば図16
に示すように、前方に突出するように水平方向に湾曲し
たものであっても良い。また、図17に示すように、後
方に突出するように上下方向に湾曲しても良く、或いは
図18に示すように、前方に突出するように上下方向に
湾曲したものであっても良い。なお、着座者が腰部サポ
ート部材4に寄り掛かると、図16の例では腰部サポー
ト部材4が後方に突出するように水平方向に湾曲するの
で、孔15を水平方向に細長く形成する。一方、図17
及び図18の例では、腰部サポート部材4が後方に突出
するように上下方向に湾曲するので、孔15を上下方向
に細長く形成する。
【0041】さらに、孔15の周囲を補強する補強手段
30を設けても良い。補強手段30としては、例えば図
19(A)及び(B)に示すように孔15を囲むように
形成されたリブである。この場合、補強手段としてのリ
ブ30を、図19(B)に示すように、腰部サポート部
材4の一側面にのみ形成しても良く、又は図19(C)
に示すように腰部サポート部材4の両面に形成しても良
い。さらに、補強手段30として、図20に示すよう
に、鳩目状の円筒体を使用しても良い。この円筒体30
の材料としては、例えば金属、ゴム、樹脂等である。
【0042】また、孔15と軸部材16の間に取り付け
られた緩衝手段31を備えていても良い。緩衝手段31
としては、例えば図21に示すように、軸部材16に取
り付けられた円筒体である。円筒体31の材料として
は、例えば樹脂、ゴム等である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の椅子
の板材取り付け構造では、弾性変形可能な板材を被取付
部材に撓み変形可能に取り付ける取付手段を備えている
ので、板材を被取付部材に確実に取り付けることができ
ると共に、取り付けた板材を大きく湾曲させることがで
きる。
【0044】また、請求項2記載の椅子の板材取り付け
構造では、取付手段が、被取付部材と板材のいずれか一
方に設けられた孔と、いずれか他方に設けられ且つ孔に
対して相対移動可能な軸部材を備えており、軸部材は孔
に挿入され、軸部材と孔の相対的な位置関係がずれるこ
とで板材の撓み変形を許容するようにしているので、板
材を被取付部材に確実に取り付けることができ、しかも
取り付けた板材を大きく湾曲させることができる。
【0045】また、請求項3記載の椅子の板材取り付け
構造では、孔の周囲を補強する補強手段を備えているの
で、取付手段の強度を向上させることができる。
【0046】また、請求項4記載の椅子の板材取り付け
構造では、孔と軸部材の間に取り付けられた緩衝手段を
備えているので、孔の周囲と軸部材との接触を防止して
取付手段の強度を向上させることができる。
【0047】また、請求項5記載の椅子の板材取付構造
では、取付手段が、被取付部材と板材の間に設けられた
弾性部材であり、当該弾性部材が弾性変形することで被
取付部材と板材の相対的な位置関係がずれ板材の撓み変
形を許容するようにしているので、板材を被取付部材に
確実に取り付けることができ、しかも取り付けた板材を
大きく湾曲させることができる。
【0048】また、請求項6記載の椅子の板材取り付け
構造では、板材の縁部を後側に向けて折り曲げ可能にす
ると共に、その折り曲げ部分に曲げ線に対して垂直方向
に開口したスリットを形成したので、板材の縁が着座者
に当たって圧迫し座り心地を悪化させるのを防止するこ
とができると共に、縁部を折り曲げることで板材が撓み
難くなるのを防止することができる。
【0049】さらに、請求項7記載の椅子の板材取り付
け構造では、板材が、着座者の腰部をサポートする腰部
サポート部材であるので、着座者が腰部サポート部材に
寄り掛かった場合に腰部サポート部材を大きく湾曲させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る椅子の板材取り付け構造を適用し
た椅子の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る椅子の板材取り付け構造の実施形
態の一例を示す背面図である。
【図3】同板材取り付け構造を上からみた断面図であ
る。
【図4】同板材取り付け構造を拡大して示す断面図であ
る。
【図5】背もたれ部材と腰部サポート部材が着座者をサ
ポートする様子を示し、リクライニングしていない状態
における概念図である。
【図6】背もたれ部材と腰部サポート部材が着座者をサ
ポートする様子を示し、リクライニングした状態におけ
る概念図である。
【図7】背もたれ部材と腰部サポート部材が着座者をサ
ポートする様子を示し、背骨のストレッチを行うのに適
した実施形態におけるリクライニング状態の概念図であ
る。
【図8】背もたれ部材と腰部サポート部材が着座者をサ
ポートする様子を示し、パーソナルコンピュータ操作を
行うのに適した実施形態におけるリクライニング状態の
概念図である。
【図9】背サポートと背下領域サポートを一体化した背
シェルを示し、その斜め後方からみた状態の斜視図であ
る。
【図10】図9の背シェルの変形例を示し、その斜め後
方からみた状態の斜視図である。
【図11】本発明を適用した椅子の他の実施形態を示
し、連結ピンの配置を説明するための概略構成図であ
る。
【図12】椅子の板材取り付け構造の孔の変形例を示
し、(A)は円孔の斜視図、(B)は菱形孔の斜視図、
(C)は十字形孔の斜視図である。
【図13】腰部サポート部材の折り曲げ部分の第1の変
形例を示す斜視図である。
【図14】腰部サポート部材の折り曲げ部分の第2の変
形例を示す斜視図である。
【図15】腰部サポート部材の折り曲げ部分の第3の変
形例を示す斜視図である。
【図16】腰部サポート部材の形状の第1変形例を示す
斜め前方からみた斜視図である。
【図17】腰部サポート部材の形状の第2変形例を示す
斜め前方からみた斜視図である。
【図18】腰部サポート部材の形状の第3変形例を示す
斜め前方からみた斜視図である。
【図19】孔の補強手段を示し、(A)は斜視図、
(B)は断面図、(C)は変形例の断面図である。
【図20】孔の補強手段の他の例を示す断面図である。
【図21】緩衝手段を示す断面図である。
【図22】取付手段の他の実施形態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
4 腰部サポート部材(板材) 13 ブラケット(被取付部材) 14 取付手段 15 長孔 16 軸部材 4a 折り曲げ部分 4b 曲げ線 17 スリット 30 リブ(補強手段) 31 緩衝手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性変形可能な板材を被取付部材に撓み
    変形可能に取り付ける取付手段を備えることを特徴とす
    る椅子の板材取り付け構造。
  2. 【請求項2】 前記取付手段は、前記被取付部材と前記
    板材のいずれか一方に設けられた孔と、いずれか他方に
    設けられ且つ前記孔に対して相対移動可能な軸部材を備
    え、前記軸部材は前記孔に挿入され、前記軸部材と前記
    孔の相対的な位置関係がずれることで前記板材の撓み変
    形を許容することを特徴とする請求項1記載の椅子の板
    材取り付け構造。
  3. 【請求項3】 前記孔の周囲を補強する補強手段を備え
    ることを特徴とする請求項2記載の椅子の板材取り付け
    構造。
  4. 【請求項4】 前記孔と軸部材の間に取り付けられた緩
    衝手段を備えることを特徴とする請求項2又は3記載の
    椅子の板材取り付け構造。
  5. 【請求項5】 前記取付手段は、前記被取付部材と板材
    の間に設けられた弾性部材であり、当該弾性部材が弾性
    変形することで前記被取付部材と前記板材の相対的な位
    置関係がずれ前記板材の撓み変形を許容することを特徴
    とする請求項1記載の椅子の板材取り付け構造。
  6. 【請求項6】 前記板材の縁部を後側に向けて折り曲げ
    可能にすると共に、その折り曲げ部分に曲げ線に対して
    垂直方向に開口したスリットを形成したことを特徴とす
    る請求項1から5のいずれかに記載の椅子の板材取り付
    け構造。
  7. 【請求項7】 前記板材は、着座者の腰部をサポートす
    る腰部サポート部材であることを特徴とする請求項1か
    ら6のいずれかに記載の椅子の板材取り付け構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014057761A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Okamura Corp 椅子
JP2015529145A (ja) * 2012-09-20 2015-10-05 スティールケース インコーポレイテッド 椅子カバーを有する椅子組立体
JP2019017745A (ja) * 2017-07-18 2019-02-07 中央可鍛工業株式会社 椅子の背凭れ装置及び椅子

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