JP2003249394A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2003249394A JP2002050066A JP2002050066A JP2003249394A JP 2003249394 A JP2003249394 A JP 2003249394A JP 2002050066 A JP2002050066 A JP 2002050066A JP 2002050066 A JP2002050066 A JP 2002050066A JP 2003249394 A JP2003249394 A JP 2003249394A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線部品を使用せずにランプ電流を限流し、
小形、軽量化を図る。 【解決手段】 異なる正の電圧値を発生るn個の直流電
圧源11-1〜11-nと、この各直流電圧源からの直流電
圧値を択一的に取り出し、ゼロ電圧値を含む階段状電圧
波形を出力するスイッチ回路12-1〜12-nと、このス
イッチ回路からの階段状電圧波形を入力し、交流の階段
状電圧波形を出力する極性反転回路13と、この極性反
転回路からの交流の階段状電圧波形が供給される放電灯
15と、この放電灯に流れるランプ電流の実効値を検出
するランプ電流検出器16、実効値コンバータ18、誤
差増幅器19からなる実効値検出部と、スイッチ回路を
制御し、検出したランプ電流の実効値が一定になるよう
にゼロ電圧値を含む階段状電圧波形の各電圧値の出力時
間を可変制御する制御器20、クロック発生部23、駆
動回路17からなる制御手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、複数の直流電圧
源からの直流電圧値を択一的に取り出してゼロ電圧値を
含む階段状電圧波形を放電灯に供給しこの放電灯を点灯
する放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来の放電灯点灯装置はランプ電流を
限流するためにコイルなどの巻線部品が使用されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 コイルなどの巻線部
品は、重量や容量が大きく、このため、装置の小形、軽
量化を図ることが困難であった。
【0004】本発明は、コイルなどの巻線部品を使用せ
ずにランプ電流を限流制御でき、装置の小形、軽量化を
図ることができる放電灯点灯装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】 請求項1記載の発明
は、異なる正の電圧値を発生する複数の直流電圧源と、
この各直流電圧源からの直流電圧値を択一的に取り出
し、ゼロ電圧値を含む階段状電圧波形を出力するスイッ
チ回路と、このスイッチ回路からの階段状電圧波形を入
力し、交流の階段状電圧波形を出力する極性反転回路
と、この極性反転回路からの交流の階段状電圧波形が供
給される放電灯と、この放電灯に流れるランプ電流の実
効値を検出する実効値検出部と、スイッチ回路を制御
し、実効値検出部が検出するランプ電流の実効値が一定
になるようにゼロ電圧値を含む階段状電圧波形の各電圧
値の出力時間を可変制御する制御手段を備えたものであ
る。
【0006】請求項2記載の発明は、異なる正の電圧値
を発生する複数の第1直流電圧源と、この各第1直流電
圧源の電圧値と絶対値が等しいゼロ電圧値を含む負の電
圧値を発生する複数の第2直流電圧源と、各第1直流電
圧源からの直流電圧値を択一的に取り出し、ゼロ電圧値
を含む階段状電圧波形を出力する第1スイッチ回路と、
この第1スイッチ回路とは異なるタイミングで各第2直
流電圧源からの直流電圧値を択一的に取り出し、ゼロ電
圧値を含む階段状電圧波形を出力する第2スイッチ回路
と、各スイッチ回路からの階段状電圧波形が供給される
放電灯と、この放電灯に流れるランプ電流の実効値を検
出する実効値検出部と、各スイッチ回路を制御し、実効
値検出部が検出するランプ電流の実効値が一定になるよ
うにゼロ電圧値を含む階段状電圧波形の各電圧値の出力
時間を可変制御する制御手段を備えたものである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の放電灯点灯装置において、直流電圧源をそれぞれキ
ャパシタで構成し、各キャパシタは、商用交流入力を全
波整流する全波整流器の出力端子にそれぞれ可変抵抗器
を介して接続され、各可変抵抗器は、それぞれ対応する
キャパシタを充電する期間のみインピーダンスが有限値
になり、それ以外の期間ではインピーダンスが無限大に
なるように制御され、各可変抵抗器は、各キャパシタを
充電するときのインピーダンスが、商用交流入力電圧に
略比例した波形の入力電流が全波整流器から流れ込むよ
うに制御されることにある。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれか1記載の放電灯点灯装置において、スイッチ回
路から出力される階段状電圧波形の周波数を固定した状
態で、制御手段は、ランプ電流が増加しようとしたとき
は階段状電圧波形における高い電圧値ほど出力時間を短
くし、ゼロ電圧値を含む低い電圧値ほど出力時間を長く
する制御を行い、ランプ電流が減少しようとしたときは
階段状電圧波形における高い電圧値ほど出力時間を長く
し、ゼロ電圧値を含む低い電圧値ほど出力時間を短くす
る制御を行うことにある。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれか1記載の放電灯点灯装置において、スイッチ回
路から出力される階段状電圧波形の周波数を固定した状
態で、制御手段は、ゼロ電圧値の出力時間をほぼ一定に
し、ランプ電流が増加しようとしたときは階段状電圧波
形における高い電圧値ほど出力時間を短くし、低い電圧
値ほど出力時間を長くする制御を行い、ランプ電流が減
少しようとしたときは階段状電圧波形における高い電圧
値ほど出力時間を長くし、低い電圧値ほど出力時間を短
くする制御を行うことにある。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれか1記載の放電灯点灯装置において、制御手段
は、ランプ電流が増加しようとしたときには、定格動作
時における階段状電圧の実効値よりも高い電圧値の出力
時間をほぼ一定にするか短くし、階段状電圧の実効値以
下の電圧値の出力時間を長くする制御を行い、ランプ電
流が減少しようとしたときには、階段状電圧の実効値よ
りも高い電圧値の出力時間をほぼ一定にするか長くし、
階段状電圧の実効値以下の電圧値の出力時間を短くする
制御を行い、ランプ電流の実効値が一定になるように制
御することにある。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項6記載の放
電灯点灯装置において、スイッチ回路から出力される階
段状電圧波形の周波数を固定した状態で、定格動作時の
階段状電圧の実効値との差が大きい電圧値ほど出力時間
を、長くあるいは短くする度合いを大きくしたことにあ
る。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項3記載の放
電灯点灯装置において、定格動作時にスイッチ回路を介
して各キャパシタから放電灯に供給する電圧値の出力時
間を、各キャパシタに全波整流器からそれぞれ可変抵抗
器を介して充電電流が流れる時間に対して、一律に同じ
定数を乗じた時間に設定したこと請求項9記載の発明
は、請求項3記載の放電灯点灯装置において、各キャパ
シタの充電電圧の平均値と各キャパシタに対して設定さ
れた充電目標値電圧の平均値とを比較する比較手段を設
け、制御手段は、各キャパシタによる階段状電圧波形が
放電灯に供給されるときに実効値検出部が検出するラン
プ電流の実効値が予め設定した実効値の目標値になるよ
うに階段状電圧波形の各電圧値の出力時間を可変制御
し、比較手段は、各キャパシタの充電電圧の平均値が各
キャパシタに対して設定された充電目標値電圧の平均値
よりも大きいときには実効値の目標値を小さくし、各キ
ャパシタの充電電圧の平均値が充電目標値電圧の平均値
よりも小さいときには実効値の目標値を大きく制御する
ことにある。
【0013】請求項10記載の発明は、請求項3記載の
放電灯点灯装置において、任意の可変抵抗器に予め設定
した目標値の入力電流が流れるように対応する可変抵抗
器のインピーダンスを制御し、任意のキャパシタの充電
電圧が一定になるように、そのキャパシタ電圧が充電電
圧の目標値よりも低下したときには目標値の入力電流の
振幅を大きく制御し、そのキャパシタ電圧が充電電圧の
目標値よりも上昇したときには目標値の入力電流の振幅
を小さく制御し、制御手段は、階段状電圧波形の各電圧
値の出力時間を可変制御することで階段状電圧波形の実
効値を可変制御し、この場合における階段状電圧波形の
実効値の可変範囲を、定格動作時の階段状電圧波形の実
効値に対して約±20%の範囲内にしたことにある。
【0014】請求項11記載の発明は、請求項3記載の
放電灯点灯装置において、任意の可変抵抗器に予め設定
した目標値の入力電流が流れるように対応する可変抵抗
器のインピーダンスを制御し、キャパシタ電圧の代表値
が一定になるように、その代表値電圧が目標値電圧より
も低下したときには目標値の入力電流の振幅を大きく制
御し、その代表値電圧が目標値電圧よりも上昇したとき
には目標値の入力電流の振幅を小さく制御し、スイッチ
回路から出力されるゼロ電圧値を含む階段状電圧波形の
実効値を検出し、この検出値に従って目標値となる入力
電流波形を成形することにある。
【0015】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1に示すように、異なる正の電
圧値を発生するn個の直流電圧源11-1,11-2,…1
1-nの正極端子にそれぞれFET(電界効果トランジス
タ)等からなるn個のスイッチ12-1,12-2,…12
-nの一端を接続している。前記各スイッチ12-1〜12
-nはスイッチ回路を構成している。前記各スイッチ12
-1〜12-nの一端を極性反転回路13の一端に接続して
いる。
【0016】前記極性反転回路13は、FET等からな
る4個のスイッチ14-1,14-2,14-3,14-4によ
って構成されている。すなわち、スイッチ14-1とスイ
ッチ14-2との直列回路とスイッチ4-3とスイッチ14
-4との直列回路を並列に接続し、前記各スイッチ12-1
〜12-nの一端を前記スイッチ14-1,14-3の一端に
接続している。
【0017】前記極性反転回路13の他端、すなわち、
前記スイッチ14-2,14-4の他端を前記各直流電圧源
11-1〜11-nの負極端子に接続している。前記極性反
転回路13におけるスイッチ14-1とスイッチ14-2と
の接続点と、スイッチ14-3とスイッチ14-4との接続
点との間に、放電灯15を低抵抗等からなるランプ電流
検出器16を介して接続している。
【0018】前記各スイッチ12-1〜12-nは、駆動回
路17によって順次択一的に繰り返しスイッチングさ
れ、前記各直流電圧源11-1〜11-nからの直流電圧値
を順次択一的に取り出し、ゼロ電圧値を含む階段状電圧
波形を前記極性反転回路13に出力している。前記極性
反転回路13は、前記各スイッチ12-1〜12-nの繰り
返し動作の1周期毎にスイッチ14-1,14-4のオン
と、スイッチ14-2,14-3のオンを交互に繰り返し、
放電灯15に対して階段状電圧の交流波形を、例えば、
数十KHzという高周波で供給するようになっている。
【0019】前記ランプ電流検出器16が検出したラン
プ電流を実効値コンバータ18に供給している。前記実
効値コンバータ18は、ランプ電流検出器16が検出し
たランプ電流を取り込んでランプ電流の実効値に従った
電圧に変換し、その実効値電圧を誤差増幅器19の反転
入力端子(-)に供給している。前記誤差増幅器19の非
反転入力端子(+)にはランプ電流実効値の定格値に相当
する電圧Vrefが供給されている。
【0020】前記誤差増幅器19は、実効値コンバータ
18からの実効値電圧と定格値に相当する電圧Vrefを
比較し、実効値電圧を定格値に相当する電圧Vrefに近
づけるためのフィードバック信号を出力するようになっ
ている。前記誤差増幅器19からのフィードバック信号
を制御器20のオン/オフタイミング制御部21に供給
している。
【0021】前記オン/オフタイミング制御部21は、
誤差増幅器19からのフィードバック信号によって前記
駆動回路17が各スイッチ12-1〜12-nをオン、オフ
するタイミングを決定して同じく制御器20の駆動信号
発生部22にタイミング信号を供給している。
【0022】前記駆動信号発生部22はクロック発生部
23からクロック信号を取り込み、前記オン/オフタイ
ミング制御部21によって決定されたタイミングの駆動
信号をクロック信号に同期して前記駆動回路17に供給
するようにしている。これにより、前記駆動回路17
は、各スイッチ12-1〜12-nを、実効値電圧が定格値
に相当する電圧Vrefに近づくように所定のタイミング
で順次択一的にオン動作するようになっている。そし
て、クロック発生部23からクロック信号により極性反
転回路13から放電灯15に供給されるゼロ電圧値を含
む階段状電圧波形の周波数は固定されるようになってい
る。
【0023】制御器20は、実効値コンバータ18から
の実効値電圧が定格値に相当する電圧Vrefと略等しい
ときには、極性反転回路13から放電灯15に図2の
(b)に示すようなゼロ電圧値を含む階段状電圧波形が供
給されるように、各スイッチ12-1〜12-nをスイッチ
ング制御する駆動信号を駆動回路17に出力する。
【0024】また、制御器20は、実効値コンバータ1
8からの実効値電圧が定格値に相当する電圧Vrefに比
べて低いときには、極性反転回路13から放電灯15に
図2の(a)に示すようなゼロ電圧値を含む階段状電圧波
形が供給されるように、各スイッチ12-1〜12-nをス
イッチング制御する駆動信号を駆動回路17に出力す
る。すなわち、制御器20は、階段状電圧波形における
高い電圧値ほど出力時間を長くし、ゼロ電圧値を含む低
い電圧値ほど出力時間を短くする制御を行う。
【0025】また、制御器20は、実効値コンバータ1
8からの実効値電圧が定格値に相当する電圧Vrefに比
べて高いときには、極性反転回路13から放電灯15に
図2の(c)に示すようなゼロ電圧値を含む階段状電圧波
形が供給されるように、各スイッチ12-1〜12-nをス
イッチング制御する駆動信号を駆動回路17に出力す
る。すなわち、制御器20は、階段状電圧波形における
高い電圧値ほど出力時間を短くし、ゼロ電圧値を含む低
い電圧値ほど出力時間を長くする制御を行う。
【0026】このような制御を行うことで、放電灯15
に流れるランプ電流はその実効値が一定になるように制
御されるので、放電灯15に流れるランプ電流は限流さ
れ安定する。すなわち、コイルなどの巻線部品を使用す
ることなく、放電灯15を安定して点灯させることがで
き、装置の小形、軽量化を図ることができる。また、こ
の制御ではゼロ電圧値を放電灯15に供給する時間も制
御するので、供給電圧の実効値の制御範囲を大きく取る
ことができる。
【0027】また、別の制御として、制御器20は、実
効値コンバータ18からの実効値電圧が定格値に相当す
る電圧Vrefと略等しいときには、各スイッチ12-1〜
12-nを介して極性反転回路13に図3の(b)に示すよ
うな階段状電圧波形が供給されるように各スイッチ12
-1〜12-nをスイッチング制御する駆動信号を出力す
る。
【0028】また、制御器20は、実効値コンバータ1
8からの実効値電圧が定格値に相当する電圧Vrefに比
べて低いときには、各スイッチ12-1〜12-nを介して
極性反転回路13に図3の(a)に示すようなゼロ電圧値
の印加時間を一定にした階段状電圧波形における高い電
圧値ほど出力時間を長くし、低い電圧値ほど出力時間を
短くする制御を行う。
【0029】また、制御器20は、実効値コンバータ1
8からの実効値電圧が定格値に相当する電圧Vrefに比
べて高いときには、各スイッチ12-1〜12-nを介して
極性反転回路13に図3の(c)に示すようなゼロ電圧値
の印加時間を一定にした階段状電圧波形における高い電
圧値ほど出力時間を短くし、低い電圧値ほど出力時間を
長くする制御を行う。
【0030】このような制御を行っても放電灯15に流
れるランプ電流は限流され安定する。また、この制御で
は放電灯15に電力が供給される期間が常に一定になる
ので、放電灯の発光効率が向上し、また、放電灯から放
射される放射雑音を抑制することができる。
【0031】(第2の実施の形態)なお、前述した実施
の形態と同一の部分には同一の符号を付し、その部分の
詳細な説明は省略する。これは、図4に示すように、新
たに、異なる負の電圧値を発生するn個の直流電圧源3
1-1,31-2,…31-nを使用し、この直流電圧源31
-1〜31-nの負極端子にそれぞれFET(電界効果トラ
ンジスタ)等からなるn個のスイッチ32-1,32-2,
…32-nの一端を接続している。各スイッチ12-1〜1
2-nは第1スイッチ回路を構成し、前記各スイッチ32
-1〜32-nは第2スイッチ回路を構成している。
【0032】そして、極性反転回路13を使用せずに、
前記各スイッチ12-1〜12-nの他端及び前記各スイッ
チ32-1〜32-nの他端を放電灯15の一端に接続して
いる。前記放電灯15の他端を、ランプ電流検出器16
を介して直流電圧源11-1〜11-nの負極端子及び前記
各直流電圧源31-1〜31-nの正極端子に接続してい
る。なお、その他の構成は前述した実施の形態と同じ構
成になっている。
【0033】このような構成においては、制御器20
は、実効値コンバータ18からの実効値電圧が定格値に
相当する電圧Vrefと略等しいときには、各スイッチ1
2-1〜12-n、32-1〜32-nを介して放電灯15に図
2の(b)あるいは図3の(b)に示すようなゼロ電圧値を含
む階段状電圧波形が供給されるように、各スイッチ12
-1〜12-n、32-1〜32-nをスイッチング制御する駆
動信号を駆動回路17に出力する。
【0034】また、制御器20は、実効値コンバータ1
8からの実効値電圧が定格値に相当する電圧Vrefに比
べて低いときには、各スイッチ12-1〜12-n、32-1
〜32-nを介して放電灯15に図2の(a)あるいは図3
の(a)に示すようなゼロ電圧値を含む階段状電圧波形が
供給されるように、各スイッチ12-1〜12-n、32-1
〜32-nをスイッチング制御する駆動信号を駆動回路1
7に出力する。すなわち、階段状電圧波形における高い
電圧値ほど出力時間を長くし、ゼロ電圧値を含む低い電
圧値ほど出力時間を短くする、あるいはゼロ電圧値の出
力時間は固定とし、低い電圧値ほど出力時間を短くする
制御を行う。
【0035】また、制御器20は、実効値コンバータ1
8からの実効値電圧が定格値に相当する電圧Vrefに比
べて高いときには、各スイッチ12-1〜12-n、32-1
〜32-nを介して放電灯15に図2の(c)あるいは図3
の(c)に示すようなゼロ電圧値を含む階段状電圧波形が
供給されるように、各スイッチ12-1〜12-n、32-1
〜32-nをスイッチング制御する駆動信号を駆動回路1
7に出力する。すなわち、階段状電圧波形における高い
電圧値ほど出力時間を短くし、ゼロ電圧値を含む低い電
圧値ほど出力時間を長くする、あるいはゼロ電圧値の出
力時間は固定とし、低い電圧値ほど出力時間を長くする
制御を行う。
【0036】従って、この実施の形態においても放電灯
15に流れるランプ電流はその実効値が一定になるよう
に制御されるので、放電灯15に流れるランプ電流は限
流され安定する。従って、前述した実施の形態と同様に
装置の小形、軽量化を図ることができる。
【0037】また、この実施の形態においても階段状電
圧波形の制御を図2に示すように行えば、供給電圧の実
効値の制御範囲を大きく取ることができる。また、階段
状電圧波形の制御を図3に示すように行えば、発光効率
を向上でき、放射雑音を抑制できる。
【0038】(第3の実施の形態)なお、前述した実施
の形態と同一の部分には同一の符号を付し、その部分の
詳細な説明は省略する。これは、図5に示すように、前
述した第1の実施の形態における直流電圧源11-1〜1
1-nに代えてキャパシタを使用したものである。
【0039】すなわち、商用交流電源41に全波整流器
42の入力端子を接続し、その全波整流器42の出力端
子に、FET(電界効果トランジスタ)からなる可変抵
抗器43-1,43-2,…43-nをそれぞれ介してキャパ
シタ44-1,44-2,…44-nをそれぞれ接続してい
る。そして、前記各キャパシタ44-1〜44-nにそれぞ
れスイッチ12-1,12-2,…12-nを介して極性反転
回路13を接続している。
【0040】前記各可変抵抗器43-1〜43-nは、FE
Tを非飽和領域で駆動して可変抵抗器としての機能を果
たすもので、それぞれ対応するキャパシタ44-1〜44
-nを充電する期間のみインピーダンスが有限値になり、
それ以外の期間ではインピーダンスが無限大になるよう
に制御される。そして、前記各可変抵抗器43-1〜43
-nは、各キャパシタ44-1〜44-nを充電するときのイ
ンピーダンスが、商用交流入力電圧に略比例した波形の
入力電流が前記全波整流器42から流れ込むように制御
されるようになっている。
【0041】そして、商用交流電源41の電源電圧の絶
対値が上昇する期間においては、あるキャパシタの充電
を、そのキャパシタの電圧が商用交流電源電圧の絶対値
と等しくなったとき開始させ、次段のキャパシタの電圧
が商用交流電源電圧の絶対値と等しくなったとき停止さ
せ、商用交流電源41の電源電圧の絶対値が下降する期
間においては、あるキャパシタの充電を、1つ前のキャ
パシタの電圧が商用交流電源電圧の絶対値と等しくなっ
たとき開始させ、充電電圧が商用交流電源電圧の絶対値
と等しくなったとき停止させるようになっている。な
お、その他の構成は前述した第1の実施の形態と同様で
ある。
【0042】この構成においては、全波整流器42の出
力電圧の変化によって各可変抵抗器43-1〜43-nが順
次所定のインピーダンスとなるように制御され、各可変
抵抗器43-1〜43-nを介して各キャパシタ44-1〜4
4-nに所望の充電電流が流れる。
【0043】すなわち、全波整流器42の出力電圧の上
昇時にはキャパシタ44-1が可変抵抗器43-1を介して
充電されているときに全波整流器42の出力電圧が次段
のキャパシタ44-2の充電電圧に等しくなると可変抵抗
器43-1のインピーダンスが有限値から無限大に切り替
わってキャパシタ44-1への充電が停止され、代わっ
て、可変抵抗器43-2のインピーダンスが無限大から有
限値に切り替わりキャパシタ44-2が可変抵抗器43-2
を介して充電されるようになる。
【0044】このようにして全波整流器42の出力電圧
が上昇している期間においては、各可変抵抗器43-1〜
43-nのインピーダンスが所定のタイミングで無限大か
ら有限値に切り替わり、各キャパシタ44-1〜44-nに
予め設定した目標値の充電電流が流れる。
【0045】また、全波整流器42の出力電圧の下降時
にはキャパシタ44-nの充電電圧が全波整流器42の出
力電圧に等しくなると、可変抵抗器43-nのインピーダ
ンスが有限値から無限大に切り替わるとともに可変抵抗
器43-(n-1)のインピーダンスが無限大から有限値に切
り替わり、キャパシタ44-nに代わってキャパシタ44
-(n-1)への充電が開始される。
【0046】このようにして全波整流器42の出力電圧
が下降している期間においても、各可変抵抗器43-1〜
43-nのインピーダンスが所定のタイミングで無限大か
ら有限値に切り替わり、各キャパシタ44-1〜44-nに
予め設定した目標値の充電電流が流れる。目標値の充電
電流波形を入力電圧波形と同位相の正弦波として設定
し、このような制御を行うことで、全波整流器42から
の入力電流波形は電圧波形とほぼ同位相の正弦波とする
ことができ、入力力率を改善できる。
【0047】一方、各スイッチ12-1〜12-nは各可変
抵抗器43-1〜43-nがインピーダンスを切り替える周
期に比べてかなり早い周期で順次スイッチング動作し、
各キャパシタ44-1〜44-nの充電電圧を順次極性反転
回路13に供給する。そして、極性反転回路13から放
電灯15に階段状電圧波形が供給される。こうして放電
灯15は高周波点灯される。
【0048】そして、この実施の形態においても極性反
転回路13から放電灯15に供給される階段状電圧波形
は放電灯15に流れるランプ電流の実効値が一定になる
ように制御されるので、放電灯15に流れるランプ電流
は限流され安定する。従って、前述した実施の形態と同
様に装置の小形、軽量化を図ることができる。
【0049】また、この実施の形態においても階段状電
圧波形の制御を図2に示すように行えば、供給電圧の実
効値の制御範囲を大きく取ることができる。また、階段
状電圧波形の制御を図3に示すように行えば、放電灯の
発光効率を向上でき、放電灯から放射される放射雑音を
抑制できる。
【0050】(第4の実施の形態)なお、この実施の形
態の構成は図4に示す構成になっている。この実施の形
態において、例えば、一例として、ランプ電流の実効値
が定格の状態にあるときには、図6の(b)に示すように
各スイッチ12-1〜12-n、32-1〜32-nのオン時間
を可変せずに一定にしてゼロ電圧値を含む階段状電圧波
形を放電灯15に供給する。
【0051】また、ランプ電流の実効値が定格よりも増
加すると、図6の(a)に示すように、電圧が定格実効値
よりも高い直流電圧源からの電圧を放電灯15に供給す
るときには該当するスイッチのオン時間を可変せずに一
定にし、電圧が定格実効値よりも低い直流電圧源からの
電圧を放電灯15に供給するときには該当するスイッチ
のオン時間が長くなるように可変して階段状電圧波形を
放電灯15に供給する。
【0052】また、ランプ電流の実効値が定格よりも減
少すると、図6の(c)に示すように、電圧が定格実効値
よりも高い直流電圧源からの電圧を放電灯15に供給す
るときには該当するスイッチのオン時間を可変せずに一
定にし、電圧が定格実効値よりも低い直流電圧源からの
電圧を放電灯15に供給するときには該当するスイッチ
のオン時間が短くなるように可変して階段状電圧波形を
放電灯15に供給する。
【0053】このような制御を行うことでランプ電流の
実効値を一定に制御でき、これにより、巻線部品を使用
することなく、放電灯15を安定して点灯させることが
でき、装置の小形、軽量化を図ることができる。
【0054】また、他の例として、ランプ電流の実効値
が定格の状態にあるときには、図7の(b)に示すように
各スイッチ12-1〜12-n、32-1〜32-nのオン時間
を可変せずに一定にしてゼロ電圧値を含む階段状電圧波
形を放電灯15に供給する。
【0055】また、ランプ電流の実効値が定格よりも増
加すると、図7の(a)に示すように、電圧が定格実効値
よりも高い直流電圧源からの電圧を放電灯15に供給す
るときにはスイッチのオン時間が短くなるように制御
し、電圧が定格実効値よりも低い直流電圧源からの電圧
を放電灯15に供給するときにはスイッチのオン時間を
可変せずに一定にして階段状電圧波形を放電灯15に供
給する。
【0056】また、ランプ電流の実効値が定格よりも減
少すると、図7の(c)に示すように、電圧が定格実効値
よりも高い直流電圧源からの電圧を放電灯15に供給す
るときにはスイッチのオン時間が長くなるように制御
し、電圧が定格実効値よりも低い直流電圧源からの電圧
を放電灯15に供給するときにはスイッチのオン時間を
可変せずに一定にして階段状電圧波形を放電灯15に供
給する。
【0057】このような制御を行うことでランプ電流の
実効値を一定に制御でき、これにより、巻線部品を使用
することなく、放電灯15を安定して点灯させることが
でき、装置の小形、軽量化を図ることができる。
【0058】また、他の例として、ランプ電流の実効値
が定格の状態にあるときには、図8の(b)に示すように
各スイッチ12-1〜12-n、32-1〜32-nのオン時間
を可変せずに一定にしてゼロ電圧値を含む階段状電圧波
形を放電灯15に供給する。
【0059】また、ランプ電流の実効値が定格よりも増
加すると、図8の(a)に示すように、電圧が定格実効値
よりも高い直流電圧源からの電圧を放電灯15に供給す
るときにはスイッチのオン時間が短くなるように制御
し、電圧が定格実効値よりも低い直流電圧源からの電圧
を放電灯15に供給するときにはスイッチのオン時間が
長くなるように制御して階段状電圧波形を放電灯15に
供給する。
【0060】また、ランプ電流の実効値が定格よりも減
少すると、図8の(c)に示すように、電圧が定格実効値
よりも高い直流電圧源からの電圧を放電灯15に供給す
るときにはスイッチのオン時間が長くなるように制御
し、電圧が定格実効値よりも低い直流電圧源からの電圧
を放電灯15に供給するときにはスイッチのオン時間が
短くなるように制御して階段状電圧波形を放電灯15に
供給する。
【0061】このような制御を行うことでランプ電流の
実効値を一定に制御でき、これにより、巻線部品を使用
することなく、放電灯15を安定して点灯させることが
でき、装置の小形、軽量化を図ることができる。
【0062】また、さらに、他の例として、図9に示す
ように、放電灯15に供給する階段状電圧波形の周波数
をほぼ固定した状態で定格実効値との差が大きい直流電
圧源ほど該当するスイッチのオン時間を長く、あるいは
オン時間を短くする度合いを大きくする制御を行う。す
なわち、ランプ電流の実効値が定格の状態にあるときに
は、図9の(b)に示すように各スイッチ12-1〜12-
n、32-1〜32-nのオン時間を可変せずに一定にして
ゼロ電圧値を含む階段状電圧波形を放電灯15に供給す
る。
【0063】また、ランプ電流の実効値が定格よりも増
加すると、図9の(a)に示すように、電圧が定格実効値
よりも高い直流電圧源からの電圧を放電灯15に供給す
るときほどスイッチのオン時間が短くなるように制御
し、電圧が定格実効値よりも低い直流電圧源からの電圧
を放電灯15に供給するときほどスイッチのオン時間が
長くなるように制御して階段状電圧波形を放電灯15に
供給する。
【0064】また、ランプ電流の実効値が定格よりも減
少すると、図9の(c)に示すように、電圧が定格実効値
よりも高い直流電圧源からの電圧を放電灯15に供給す
るときほどスイッチのオン時間が長くなるように制御
し、電圧が定格実効値よりも低い直流電圧源からの電圧
を放電灯15に供給するときほどスイッチのオン時間が
短くなるように制御して階段状電圧波形を放電灯15に
供給する。
【0065】このような制御を行うことでランプ電流の
実効値を一定に制御でき、これにより、巻線部品を使用
することなく、放電灯15を安定して点灯させることが
でき、装置の小形、軽量化を図ることができる。
【0066】(第5の実施の形態)なお、この実施の形
態の構成は図5に示す構成になっている。この実施の形
態において、各キャパシタ44-1〜44-nの充電電圧は
各可変抵抗器43-1〜43-nのインピーダンス制御によ
って図10に示すように、全波整流器42の出力電圧波
形Vinに沿った階段状電圧VAとなる。
【0067】そして、各キャパシタ44-1〜44-nの充
電電圧を各スイッチ12-1〜12-nのスイッチング動作
によって高い周波数の階段状電圧波形として極性反転回
路13に供給し、この極性反転回路13から放電灯14
に高周波の階段状電圧波形が供給される。
【0068】このとき各スイッチ12-1〜12-nがオン
動作するスイッチング動作時間は、各可変抵抗器43-1
〜43-nのインピーダンス切り替えタイミングに応じ
て、各可変抵抗器43-1〜43-nがインピーダンスを有
限値に切り替えている時間に一律に同じ定数を乗じた時
間となるように設定している。
【0069】従って、極性反転回路13に供給される高
周波の階段状電圧波形は、図11に示すように、正弦波
状の包絡線VXに沿った波形VBとなる。このようにすれ
ば、極性反転回路13から放電灯15に供給される階段
状電圧波形の包絡線は正弦波状にできるので、放電灯の
発光効率の向上や放電灯からの放射雑音の抑制などがで
きる。
【0070】なお、この実施の形態においても巻線部品
を使用することなくランプ電流の実効値を一定に制御で
きるので、装置の小形、軽量化を図ることができるもの
である。
【0071】(第6の実施の形態)なお、前述した実施
の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は
省略する。図12に示すように、全波整流器42の出力
端子にそれぞれダイオード45-1,…45-n、可変抵抗
器43-1,…43-n、抵抗器などのインピーダンス素子
からなる入力電流検出回路46-1,…46-nを直列に介
してキャパシタ44-1,…44-nを接続している。
【0072】前記各可変抵抗器43-1〜43-nをドライ
ブ回路47-1,…47-nによって駆動し、この各ドライ
ブ回路47-1〜47-nに誤差増幅器48-1,…48-nか
らの出力を供給している。
【0073】また、前記各キャパシタ44-1〜44-nの
充電電圧をキャパシタ電圧検出回路49-1,…49-nに
よってそれぞれ検出し、この検出出力を誤差増幅器50
-1,…50-nの反転入力端子(-)に供給している。前記
各誤差増幅器50-1〜50-nの非反転入力端子(+)には
充電電圧の目標値を設定する基準電圧Vref1〜Vrefnが
供給されている。前記各誤差増幅器50-1〜50-nの出
力を乗算器51-1〜51-nにそれぞれ供給している。
【0074】入力電流目標値設定回路52を設け、この
設定回路52から前記各乗算器51-1〜51-nに目標値
となる入力電流の正弦波データを供給している。前記各
乗算器51-1〜51-nは前記各誤差増幅器50-1〜50
-nからの出力により前記入力電流目標値設定回路52か
らの入力電流正弦波データの振幅を可変制御するように
なっている。
【0075】前記各乗算器51-1〜51-nからの出力
は、それぞれレベルシフト回路53-1〜53-nによって
レベルシフトされて前記第1の誤差アンプ48-1〜48
-nの非反転入力端子(+)に入力されている。前記誤差増
幅器48-1〜48-nは目標値の入力電流と入力電流検出
回路46-1〜46-nが検出した実際の入力電流を比較
し、その誤差を求めて前記ドライブ回路47-1〜47-n
に供給している。前記ドライブ回路47-1〜47-nは、
実際の入力電流が目標値の入力電流に近づくように可変
抵抗器43-1〜43-nのインピーダンスを可変制御する
ようになっている。
【0076】なお、この装置では前記ドライブ回路47
-1〜47-n及び誤差増幅器48-1〜48-nの基準電位は
各キャパシタ44-1〜44-nの充電電圧であり、前記キ
ャパシタ電圧検出回路49-1〜49-n及び誤差増幅器5
0-1〜50-nの基準電位は回路全体の基準電位である全
波整流器42の出力端子における負極端子の電位になっ
ている。従って、レベルシフト回路53-1〜53-nを使
用して基準電位を合わせるためにキャパシタ毎にシフト
させる必要が有る。
【0077】前記各キャパシタ44-1〜44-nの充電電
圧をダイオード54-1〜54-n及びスイッチ12-1〜1
2-nをそれぞれ介して極性反転回路13に供給するよう
になっている。
【0078】前記各キャパシタ電圧検出回路49-1〜4
9-nが検出したキャパシタ電圧をキャパシタ電圧比較回
路55に供給している。前記キャパシタ電圧比較回路5
5には、また、クロック発生部23からクロック信号が
入力されるようになっている。前記キャパシタ電圧比較
回路55は、クロック信号に同期して各キャパシタ電圧
検出回路49-1〜49-nが検出したキャパシタ電圧の平
均値を求め、この算出した平均値と予め設定した各キャ
パシタの充電電圧目標値の平均値を比較する。また、誤
差増幅器19の非反転入力端子(+)にはランプ電流実効
値の定格値に相当する可変可能な電圧VRrefが供給さ
れている。
【0079】前記キャパシタ電圧比較回路55は、比較
結果に基づいて前記電圧VRrefを可変制御するように
なっている。すなわち、充電電圧目標値の平均値に比べ
て検出したキャパシタ電圧の平均値が大きいときには、
ランプ電流の実効値の目標値、すなわち、電圧VRref
を低下させる。また、充電電圧目標値の平均値に比べて
検出したキャパシタ電圧の平均値が小さいときには、ラ
ンプ電流の実効値の目標値、すなわち、電圧VRrefを
上昇させる。
【0080】このような構成においては、各キャパシタ
44-1〜44-nの充電電圧が全体として高くなろうとし
たときには、ランプ電流の実効値が小さくなるように制
御され、逆に、各キャパシタ44-1〜44-nの充電電圧
が全体として低くなろうとしたときには、ランプ電流の
実効値が大きくなるように制御される。
【0081】また、同時にキャパシタ電圧は、入力電流
検出回路46-1〜46-n、ドライブ回路47-1〜47-
n、キャパシタ電圧検出回路49-1〜49-n、誤差増幅
器48-1〜48-n、50-1〜50-n、入力電流目標値設
定回路52、乗算器51-1〜51-n等の作用によって充
電電圧が目標値に近づくように制御され、ランプ電流の
目標値は当初の目標値である定格値に収束する。これに
より、キャパシタ電圧の変動に対して、ランプ電流が過
剰に増加したり、減少したりするのを防ぐことができ
る。また、力率の改善が図られる。なお、この実施の形
態においても巻線部品を使用せずに放電灯15はランプ
電流が一定になるように制御されるので、前述した実施
の形態と同様に装置の小形、軽量化を図ることができ
る。
【0082】(第7の実施の形態)なお、この実施の形
態の構成は図12に示す構成になっている。この実施の
形態においては、出力電圧の実効値の可変範囲を定格時
の実効値に対して、±20%の範囲内にしたものであ
る。すなわち、スイッチ12-1〜12-nの択一的なスイ
ッチング動作によって極性反転回路13に階段状電圧波
形が供給され、この極性反転回路13から放電灯15に
交流の階段状電圧波形が供給されて放電灯15が点灯さ
れる。
【0083】また、入力電流目標値設定回路52からの
目標値となる入力電流の正弦波データは各乗算器51-1
〜51-nにおいて誤差増幅器50-1〜50-nからの出力
によりその振幅が可変制御される。これにより、実際の
キャパシタ電圧と目標値との差の大きさに基づいて可変
抵抗器43-1〜43-nのインピーダンスが制御され、キ
ャパシタ46-1〜46-nへの入力電流量が制御されると
ともに充電電圧が目標値に近づくように制御される。
【0084】また、出力部においては、放電灯15に流
れるランプ電流の実効値が電圧VRrefによって設定さ
れた定格値になるようにスイッチ12-1〜12-nのオン
動作時間が制御される。
【0085】ところで、スイッチ12-1〜12-nにおけ
る対応するスイッチが定格時間よりも短い時間でオン動
作するように制御されたキャパシタは、放電灯15に対
する電荷の放電量が減少するので、そのキャパシタの充
電電圧は上昇しようとする。このとき、キャパシタ電圧
一定制御により、乗算器からの入力電流目標値である正
弦波データの振幅は小さくなり、キャパシタ電圧を低下
させ、キャパシタの充電電圧が目標値に近づくように制
御される。
【0086】また、スイッチ12-1〜12-nにおける対
応するスイッチが定格時間よりも長い時間でオン動作す
るように制御されたキャパシタは、放電灯15に対する
電荷の放電量が増大するので、そのキャパシタの充電電
圧は下降しようとする。このとき、キャパシタ電圧一定
制御により、乗算器からの入力電流目標値である正弦波
データの振幅は大きくなり、キャパシタ電圧を上昇さ
せ、キャパシタの充電電圧が目標値に近づくように制御
される。
【0087】その結果として、各キャパシタ46-1〜4
6-nの入力電流目標値の波形が正弦波に設定していても
振幅の設定が各キャパシタ毎に異なることになり、入力
電流に段が生じ、高調波成分が大きくなる。このため、
入力電流の高調波成分を大きく悪化させないために放電
灯15に供給される階段状電圧波形の実効値範囲を規定
することが必要になる。
【0088】図13は放電灯15に供給される階段状電
圧波形と比較のための正弦波波形を示したもので、(a)
はランプ電流の実効値が定格時の実効値に対して−24
%のときの階段状電圧波形と正弦波波形を示し、(b)は
ランプ電流の実効値が定格時の実効値に対して−11%
のときの階段状電圧波形と正弦波波形を示し、(c)はラ
ンプ電流の実効値が定格時の実効値と一致しているとき
の階段状電圧波形と正弦波波形を示し、(d)はランプ電
流の実効値が定格時の実効値に対して+10%のときの
階段状電圧波形と正弦波波形を示し、(e)はランプ電流
の実効値が定格時の実効値に対して+19%のときの階
段状電圧波形と正弦波波形を示している。
【0089】そして、ランプ電流の実効値が定格時の実
効値に対して−24%のときの入力電流波形は図14の
(a)に示すようになり、ランプ電流の実効値が定格時の
実効値に対して−11%のときの入力電流波形は図14
の(b)に示すようになり、ランプ電流の実効値が定格時
の実効値と一致しているときの入力電流波形は図14の
(c)に示すようになり、ランプ電流の実効値が定格時の
実効値に対して+10%のときの入力電流波形は図14
の(d)に示すようになり、ランプ電流の実効値が定格時
の実効値に対して−19%のときの入力電流波形は図1
4の(e)に示すようになる。
【0090】また、階段状電圧の実効値の変化と入力電
流との関係を表で示すと表1に示すようになる。階段状
電圧の実効値が定格から外れてくると、入力電流の、特
に、3次高調波成分が大きくなることがわかる。この結
果から、階段状電圧波形の、実効値の変化の範囲を、定
格動作時の階段状電圧波形の実効値に対して、約20%
の絶対値以下に設定することによって、入力電流の高調
波成分を大きく悪化させることは無い。
【0091】
【表1】
【0092】なお、この実施の形態の構成は図12の構
成になっているので、この実施の形態においても巻線部
品を使用せずに放電灯15はランプ電流が一定になるよ
うに制御されるので、前述した実施の形態と同様の作用
効果が得られるのは勿論である。
【0093】(第8の実施の形態)なお、前述した実施
の形態と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明
は省力する。これは、図15に示すように、各キャパシ
タ44-1〜44-nの電圧をキャパシタ電圧平均値検出回
路56で検出してその平均値を代表値として求めるよう
になっている。なお、代表値としては平均値に限られず
各キャパシタ44-1〜44-nのいずれか1つの電圧を検
出して代表値としてもよい。この場合、充電目標値がも
っとも高いキャパシタの電圧を検出するようにすれば、
各可変抵抗器43-1〜43-nのインピーダンス制御が確
実にでき、入力電流を常に滑らかに連続して流すことが
できるようになる。
【0094】前記キャパシタ電圧平均値検出回路56で
求めたキャパシタ電圧の平均値を誤差増幅器57の反転
入力端子(-)に供給するとともにキャパシタ電圧比較回
路58に供給している。前記誤差増幅器57の非反転入
力端子(+)には、充電電圧の目標値の平均値を設定する
基準電圧Vrefが供給されている。前記誤差増幅器57
は、キャパシタ電圧平均値検出回路56で求めたキャパ
シタ電圧の平均値と充電電圧の目標値を設定する基準電
圧Vrefを比較し、その誤差出力を入力電流目標波形成
形回路59に供給している。
【0095】前記入力電流目標波形成形回路59は、放
電灯15に供給される階段状電圧波形の実効値が定格値
にあるときには、図16の(a)に示す正弦波の入力電圧
波形と相似形の図16の(b)に示す正弦波の入力電流波
形を入力電流目標波形として成形し出力するようになっ
ている。
【0096】また、前記入力電流目標波形成形回路59
は、階段状電圧波形の実効値が定格値よりも上昇したと
きには、図17に示すように、商用交流の1サイクルに
おいて位相が90°及び270°前後では定格動作時に
おいて目標値となる入力電流波形Iよりも振幅が大き
く、しかも90°及び270°に向かって振幅がより大
きくなり、それ以外の部位では入力電流波形Iよりも
振幅が小さくなる電流波形を入力電流目標波形Iとし
て成形し出力するようになっている。
【0097】また、前記入力電流目標波形成形回路59
は、階段状電圧波形の実効値が定格値よりも低下したと
きには、図18に示すように、商用交流の1サイクルに
おいて位相が90°及び270°前後では定格動作時に
おいて目標値となる入力電流波形Iよりも振幅が小さ
く、しかも90°及び270°に向かって振幅がより小
さくなり、それ以外の部位では入力電流波形Iよりも
振幅が大きくなる電流波形を入力電流目標波形Iとし
て成形し出力するようになっている。
【0098】前記キャパシタ電圧比較回路58には、ま
た、クロック発生部23からクロック信号が入力される
ようになっている。前記キャパシタ電圧比較回路58
は、クロック信号に同期して前記キャパシタ電圧平均値
検出回路56で求めたキャパシタ電圧の平均値と予め設
定した各キャパシタの充電電圧目標値の平均値を比較す
る。そして、前記キャパシタ電圧比較回路58は、比較
結果に基づいて前記電圧VRrefを可変制御するように
なっている。
【0099】このような構成においては、放電灯15に
供給される階段状電圧波形の実効値が定格値から上昇し
た場合、充電電圧が低いキャパシタを放電灯15に供給
するためのスイッチは、定格時よりも短い時間でオン動
作するように制御されており、キャパシタから放電灯1
5への放電電荷量は減少するので、そのキャパシタ電圧
は上昇しようとする。また、充電電圧が高いキャパシタ
を放電灯15に供給するためのスイッチは、定格時より
も長い時間でオン動作するように制御されており、キャ
パシタから放電灯15への放電電荷量は増加するので、
そのキャパシタ電圧は下降しようとする。
【0100】従って、全波整流器42からの入力電流の
目標波形として、商用交流の1サイクルにおいて、位相
が90°及び270°前後では正弦波の入力電流波形I
よりも振幅が大きく、それ以外の部位では振幅が小さ
くなるように入力電流目標波形成形回路59で波形成形
することで、キャパシタ電圧の代表値に従った制御であ
るが、各キャパシタの充電電圧を対応する目標値電圧に
近づけることができるとともに、入力電流波形を滑らか
にすることができる。
【0101】また、放電灯15に供給される階段状電圧
波形の実効値が定格値から減少した場合、充電電圧が低
いキャパシタを放電灯15に供給するためのスイッチ
は、定格時よりも長い時間でオン動作するように制御さ
れており、キャパシタから放電灯15への放電電荷量は
増加するので、そのキャパシタ電圧は下降しようとす
る。また、充電電圧が高いキャパシタを放電灯15に供
給するためのスイッチは、定格時よりも短い時間でオン
動作するように制御されており、キャパシタから放電灯
15への放電電荷量は減少するので、そのキャパシタ電
圧は上昇しようとする。
【0102】従って、全波整流器42からの入力電流の
目標波形として、商用交流の1サイクルにおいて、位相
が90°及び270°前後では正弦波の入力電流波形I
よりも振幅が小さく、それ以外の部位では振幅が大き
くなるように入力電流目標波形成形回路59で波形成形
することで、キャパシタ電圧の代表値に従った制御であ
るが、各キャパシタの充電電圧を対応する目標値電圧に
近づけることができるとともに、入力電流波形を滑らか
にすることができる。
【0103】このように、放電灯15に供給される階段
状電圧波形の実効値の変化に応じて入力電流目標波形成
形回路59から各誤差増幅器48-1〜48-nに供給され
る入力電流目標波形を変化させることで、キャパシタ電
圧の代表値に従った制御であるが、各キャパシタの充電
電圧を対応する目標電圧値に近づけることができるとと
もに、全波整流器42からの入力電流波形が急激に変化
せずに常に滑らかに変化するようになる。従って、入力
電流波形による、特に高次の高調波成分の発生を抑制す
ることができる。
【0104】なお、この実施の形態においても巻線部品
を使用せずに放電灯15はランプ電流が一定になるよう
に制御されるので、前述した実施の形態と同様の作用効
果が得られるのは勿論である。
【0105】
【発明の効果】 以上詳述したように請求項1記載の発
明及び請求項2記載の発明によれば、放電灯に流れるラ
ンプ電流の実効値を実効値検出部で検出し、この実効値
検出部が検出するランプ電流の実効値が一定になるよう
にスイッチ回路を制御してゼロ電圧値を含む階段状電圧
波形の各電圧値の出力時間を可変制御するので、コイル
などの巻線部品を使用せずにランプ電流を限流制御で
き、装置の小形、軽量化を図ることができる。
【0106】また、請求項3記載の発明によれば、直流
電圧源をそれぞれキャパシタで構成し、各キャパシタ
は、商用交流入力を全波整流する全波整流器の出力端子
にそれぞれ可変抵抗器を介して接続され、各可変抵抗器
は、それぞれ対応するキャパシタを充電する期間のみイ
ンピーダンスが有限値になり、それ以外の期間ではイン
ピーダンスが無限大になるように制御され、各可変抵抗
器は、各キャパシタを充電するときのインピーダンス
が、商用交流入力電圧に略比例した波形の入力電流が全
波整流器から流れ込むように制御されるので、入力電流
波形を入力電圧波形とほぼ同位相の正弦波とすることが
でき、入力力率を改善できる。
【0107】また、請求項4記載の発明によれば、スイ
ッチ回路から出力される階段状電圧波形の周波数を固定
した状態で、ランプ電流が増加しようとしたときは階段
状電圧波形における高い電圧値ほど出力時間を短くし、
ゼロ電圧値を含む低い電圧値ほど出力時間を長くする制
御を行い、ランプ電流が減少しようとしたときは階段状
電圧波形における高い電圧値ほど出力時間を長くし、ゼ
ロ電圧値を含む低い電圧値ほど出力時間を短くする制御
を行うので、ランプ電流の実効値を一定に制御でき、巻
線部品を使用することなく、放電灯を安定して点灯させ
ることができる。
【0108】また、請求項5記載の発明によれば、スイ
ッチ回路から出力される階段状電圧波形の周波数を固定
した状態で、ゼロ電圧値の出力時間をほぼ一定にし、ラ
ンプ電流が増加しようとしたときは階段状電圧波形にお
ける高い電圧値ほど出力時間を短くし、低い電圧値ほど
出力時間を長くする制御を行い、ランプ電流が減少しよ
うとしたときは階段状電圧波形における高い電圧値ほど
出力時間を長くし、低い電圧値ほど出力時間を短くする
制御を行うので、ランプ電流の実効値を一定に制御で
き、巻線部品を使用することなく、放電灯を安定して点
灯させることができ、しかも、放電灯の発光効率を向上
できるとともに放電灯から放射される放射雑音を抑制す
ることができる。
【0109】また、請求項6記載の発明によれば、ラン
プ電流が増加しようとしたときには、定格動作時におけ
る階段状電圧の実効値よりも高い電圧値の出力時間をほ
ぼ一定にするか短くし、階段状電圧の実効値以下の電圧
値の出力時間を長くする制御を行い、ランプ電流が減少
しようとしたときには、階段状電圧の実効値よりも高い
電圧値の出力時間をほぼ一定にするか長くし、階段状電
圧の実効値以下の電圧値の出力時間を短くする制御を行
い、ランプ電流の実効値が一定になるように制御するの
で、巻線部品を使用することなく、放電灯を安定して点
灯させることができる。
【0110】また、請求項7記載の発明によれば、スイ
ッチ回路から出力される階段状電圧波形の周波数を固定
した状態で、定格動作時の階段状電圧の実効値との差が
大きい電圧値ほど出力時間を、長くあるいは短くする度
合いを大きくしたので、ランプ電流の実効値を一定に制
御でき、放電灯を安定して点灯させることができる。
【0111】また、請求項8記載の発明によれば、定格
動作時において、スイッチ回路を介して各キャパシタか
ら放電灯に供給する電圧値の出力時間を、各キャパシタ
に全波整流器からそれぞれ可変抵抗器を介して充電電流
が流れる時間に対して、一律に同じ定数を乗じた時間に
設定したので、放電灯に供給される階段状電圧波形の包
絡線を正弦波状にでき、放電灯の発光効率の向上や放電
灯から放射される放射雑音を抑制することができる。
【0112】また、請求項9記載の発明によれば、各キ
ャパシタの充電電圧の平均値と各キャパシタに対して設
定された充電目標値電圧の平均値とを比較する比較手段
を設け、各キャパシタによる階段状電圧波形が放電灯に
供給されるときに実効値検出部が検出するランプ電流の
実効値が予め設定した実効値の目標値になるように階段
状電圧波形の各電圧値の出力時間を可変制御し、比較手
段は、各キャパシタの充電電圧の平均値が各キャパシタ
に対して設定された充電目標値電圧の平均値よりも大き
いときには実効値の目標値を小さくし、各キャパシタの
充電電圧の平均値が充電目標値電圧の平均値よりも小さ
いときには実効値の目標値を大きく制御するので、キャ
パシタ電圧の代表値に従った制御であるが、各キャパシ
タの充電電圧を対応する目標電圧値に近づけることがで
きるとともに、入力電流波形が急激に変化せずに常に滑
らかに変化するようになり、入力電流波形による、特に
高次の高調波成分の発生を抑制することができる。
【0113】また、請求項10記載の発明によれば、任
意の可変抵抗器に予め設定した目標値の入力電流が流れ
るように対応する可変抵抗器のインピーダンスを制御
し、任意のキャパシタの充電電圧が一定になるように、
そのキャパシタ電圧が充電電圧の目標値よりも低下した
ときには目標値の入力電流の振幅を大きく制御し、その
キャパシタ電圧が充電電圧の目標値よりも上昇したとき
には目標値の入力電流の振幅を小さく制御し、階段状電
圧波形の各電圧値の出力時間を可変制御することで階段
状電圧波形の実効値を可変制御し、この場合における階
段状電圧波形の実効値の可変範囲を、定格動作時の階段
状電圧波形の実効値に対して約±20%の範囲内にした
ので、入力電流の高調波成分を大きく悪化させることな
く、しかも、巻線部品を使用することなく、放電灯を安
定して点灯させることができる。
【0114】また、請求項11記載の発明によれば、任
意の可変抵抗器に予め設定した目標値の入力電流が流れ
るように対応する可変抵抗器のインピーダンスを制御
し、キャパシタ電圧の代表値が一定になるように、その
代表値電圧が目標値電圧よりも低下したときには目標値
の入力電流の振幅を大きく制御し、その代表値電圧が目
標値電圧よりも上昇したときには目標値の入力電流の振
幅を小さく制御し、スイッチ回路から出力されるゼロ電
圧値を含む階段状電圧波形の実効値を検出し、この検出
値に従って目標値となる入力電流波形を成形するので、
キャパシタ電圧の代表値に従った制御であるが、各キャ
パシタの充電電圧を対応する目標電圧値に近づけること
ができるとともに、入力電流波形が急激に変化せずに常
に滑らかに変化するようになり、入力電流波形による、
特に高次の高調波成分の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の、第1の実施の形態を示す一部ブロ
ックを含む回路構成図。
【図2】 同実施の形態において放電灯に供給される階
段状電圧波形の一例を示す図。
【図3】 同実施の形態において放電灯に供給される階
段状電圧波形の他の例を示す図。
【図4】 本発明の、第2の実施の形態を示す一部ブロ
ックを含む回路構成図。
【図5】 本発明の、第3の実施の形態を示す一部ブロ
ックを含む回路構成図。
【図6】 本発明の、第4の実施の形態において放電灯
に供給される階段状電圧波形の一例を示す図。
【図7】 同実施の形態において放電灯に供給される階
段状電圧波形の他の例を示す図。
【図8】 同実施の形態において放電灯に供給される階
段状電圧波形の他の例を示す図。
【図9】 同実施の形態において放電灯に供給される階
段状電圧波形の他の例を示す図。
【図10】 本発明の、第5の実施の形態における全波
整流器からの出力電圧波形と各キャパシタの充電電圧と
の関係を示す図。
【図11】 同実施の形態における極性反転回路に供給
される高周波な階段状電圧波形を示す図。
【図12】 本発明の、第6の実施の形態を示す一部ブ
ロックを含む回路構成図。
【図13】 本発明の、第7の実施の形態においてラン
プ電流実効値が変化したときの放電灯に供給される階段
状電圧波形と比較のための正弦波波形を示す図。
【図14】 同実施の形態におけるランプ電流実効値が
変化したときの入力電流波形を示す図。
【図15】 本発明の、第8の実施の形態を示す一部ブ
ロックを含む回路構成図。
【図16】 同実施の形態における入力電圧波形と階段
状電圧波形の実効値が定格値のときの入力電流目標波形
成形回路で成形される入力電流目標波形を示す図。
【図17】 同実施の形態において階段状電圧波形の実
効値が定格値よりも上昇したときの入力電流目標波形成
形回路で成形される入力電流目標波形を正弦波の入力電
流波形と比較して示す図。
【図18】 同実施の形態において階段状電圧波形の実
効値が定格値よりも低下したときの入力電流目標波形成
形回路で成形される入力電流目標波形を正弦波の入力電
流波形と比較して示す図。
【符号の説明】
11-1〜11-n…直流電圧源、12-1〜12-n…スイッ
チ、13…極性反転回路、15…放電灯、16…ランプ
電流検出器、17…駆動回路、18…実効値コンバー
タ、19…誤差増幅器、20…制御器。
フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA02 AC04 AC11 BA03 BB01 BB04 BC05 BC07 CA16 DB03 DE02 DE05 DE06 GB01 GB18 GC04 HB09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる正の電圧値を発生する複数の直流
    電圧源と、この各直流電圧源からの直流電圧値を択一的
    に取り出し、ゼロ電圧値を含む階段状電圧波形を出力す
    るスイッチ回路と、このスイッチ回路からの階段状電圧
    波形を入力し、交流の階段状電圧波形を出力する極性反
    転回路と、この極性反転回路からの交流の階段状電圧波
    形が供給される放電灯と、この放電灯に流れるランプ電
    流の実効値を検出する実効値検出部と、前記スイッチ回
    路を制御し、前記実効値検出部が検出するランプ電流の
    実効値が一定になるようにゼロ電圧値を含む階段状電圧
    波形の各電圧値の出力時間を可変制御する制御手段を備
    えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 異なる正の電圧値を発生する複数の第1
    直流電圧源と、この各第1直流電圧源の電圧値と絶対値
    が等しいゼロ電圧値を含む負の電圧値を発生する複数の
    第2直流電圧源と、前記各第1直流電圧源からの直流電
    圧値を択一的に取り出し、ゼロ電圧値を含む階段状電圧
    波形を出力する第1スイッチ回路と、この第1スイッチ
    回路とは異なるタイミングで前記各第2直流電圧源から
    の直流電圧値を択一的に取り出し、ゼロ電圧値を含む階
    段状電圧波形を出力する第2スイッチ回路と、前記各ス
    イッチ回路からの階段状電圧波形が供給される放電灯
    と、この放電灯に流れるランプ電流の実効値を検出する
    実効値検出部と、前記各スイッチ回路を制御し、前記実
    効値検出部が検出するランプ電流の実効値が一定になる
    ようにゼロ電圧値を含む階段状電圧波形の各電圧値の出
    力時間を可変制御する制御手段を備えたことを特徴とす
    る放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 直流電圧源をそれぞれキャパシタで構成
    し、前記各キャパシタは、商用交流入力を全波整流する
    全波整流器の出力端子にそれぞれ可変抵抗器を介して接
    続され、前記各可変抵抗器は、それぞれ対応するキャパ
    シタを充電する期間のみインピーダンスが有限値にな
    り、それ以外の期間ではインピーダンスが無限大になる
    ように制御され、前記各可変抵抗器は、各キャパシタを
    充電するときのインピーダンスが、商用交流入力電圧に
    略比例した波形の入力電流が前記全波整流器から流れ込
    むように制御されることを特徴とする請求項1又は2記
    載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 スイッチ回路から出力される階段状電圧
    波形の周波数を固定した状態で、制御手段は、ランプ電
    流が増加しようとしたときは階段状電圧波形における高
    い電圧値ほど出力時間を短くし、ゼロ電圧値を含む低い
    電圧値ほど出力時間を長くする制御を行い、ランプ電流
    が減少しようとしたときは階段状電圧波形における高い
    電圧値ほど出力時間を長くし、ゼロ電圧値を含む低い電
    圧値ほど出力時間を短くする制御を行うことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか1記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 スイッチ回路から出力される階段状電圧
    波形の周波数を固定した状態で、制御手段は、ゼロ電圧
    値の出力時間をほぼ一定にし、ランプ電流が増加しよう
    としたときは階段状電圧波形における高い電圧値ほど出
    力時間を短くし、低い電圧値ほど出力時間を長くする制
    御を行い、ランプ電流が減少しようとしたときは階段状
    電圧波形における高い電圧値ほど出力時間を長くし、低
    い電圧値ほど出力時間を短くする制御を行うことを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1記載の放電灯点灯装
    置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、ランプ電流が増加しようと
    したときには、定格動作時における階段状電圧の実効値
    よりも高い電圧値の出力時間をほぼ一定にするか短く
    し、前記階段状電圧の実効値以下の電圧値の出力時間を
    長くする制御を行い、ランプ電流が減少しようとしたと
    きには、前記階段状電圧の実効値よりも高い電圧値の出
    力時間をほぼ一定にするか長くし、前記階段状電圧の実
    効値以下の電圧値の出力時間を短くする制御を行い、ラ
    ンプ電流の実効値が一定になるように制御することを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか1記載の放電灯点灯
    装置。
  7. 【請求項7】 スイッチ回路から出力される階段状電圧
    波形の周波数を固定した状態で、定格動作時の階段状電
    圧の実効値との差が大きい電圧値ほど出力時間を、長く
    あるいは短くする度合いを大きくしたことを特徴とする
    請求項6記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 定格動作時において、スイッチ回路を介
    して各キャパシタから放電灯に供給する電圧値の出力時
    間を、前記各キャパシタに全波整流器からそれぞれ可変
    抵抗器を介して充電電流が流れる時間に対して、一律に
    同じ定数を乗じた時間に設定したことを特徴とする請求
    項3記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 各キャパシタの充電電圧の平均値と前記
    各キャパシタに対して設定された充電目標値電圧の平均
    値とを比較する比較手段を設け、制御手段は、前記各キ
    ャパシタによる階段状電圧波形が放電灯に供給されると
    きに実効値検出部が検出するランプ電流の実効値が予め
    設定した実効値の目標値になるように前記階段状電圧波
    形の各電圧値の出力時間を可変制御し、前記比較手段
    は、前記各キャパシタの充電電圧の平均値が前記各キャ
    パシタに対して設定された充電目標値電圧の平均値より
    も大きいときには前記実効値の目標値を小さくし、前記
    各キャパシタの充電電圧の平均値が前記充電目標値電圧
    の平均値よりも小さいときには前記実効値の目標値を大
    きく制御することを特徴とする請求項3記載の放電灯点
    灯装置。
  10. 【請求項10】 任意の可変抵抗器に予め設定した目標
    値の入力電流が流れるように対応する可変抵抗器のイン
    ピーダンスを制御し、任意のキャパシタの充電電圧が一
    定になるように、そのキャパシタ電圧が充電電圧の目標
    値よりも低下したときには目標値の入力電流の振幅を大
    きく制御し、そのキャパシタ電圧が充電電圧の目標値よ
    りも上昇したときには目標値の入力電流の振幅を小さく
    制御し、制御手段は、階段状電圧波形の各電圧値の出力
    時間を可変制御することで前記階段状電圧波形の実効値
    を可変制御し、この場合における階段状電圧波形の実効
    値の可変範囲を、定格動作時の階段状電圧波形の実効値
    に対して約±20%の範囲内にしたことを特徴とする請
    求項3記載の放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 任意の可変抵抗器に予め設定した目標
    値の入力電流が流れるように対応する可変抵抗器のイン
    ピーダンスを制御し、キャパシタ電圧の代表値が一定に
    なるように、その代表値電圧が目標値電圧よりも低下し
    たときには目標値の入力電流の振幅を大きく制御し、そ
    の代表値電圧が目標値電圧よりも上昇したときには目標
    値の入力電流の振幅を小さく制御し、スイッチ回路から
    出力されるゼロ電圧値を含む階段状電圧波形の実効値を
    検出し、この検出値に従って目標値となる入力電流波形
    を成形することを特徴とする請求項3記載の放電灯点灯
    装置。
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