JP2003248779A - 広告配信方法、サーバ端末、ユーザ端末およびプログラム - Google Patents

広告配信方法、サーバ端末、ユーザ端末およびプログラム

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JP2003248779A
JP2003248779A JP2002238838A JP2002238838A JP2003248779A JP 2003248779 A JP2003248779 A JP 2003248779A JP 2002238838 A JP2002238838 A JP 2002238838A JP 2002238838 A JP2002238838 A JP 2002238838A JP 2003248779 A JP2003248779 A JP 2003248779A
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Yoshiori Komaki
佳織 小牧
Masato Tomita
正人 富田
Shinichi Takahashi
真一 高橋
Masakazu Inoue
雅一 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者の注意を広告に引き付けることがで
き、広告の効果が最大限に発揮できる広告配信を実現す
る。 【解決手段】 マッチングテーブル103aは、ユーザ
端末200へ通知するイベントと広告情報とを対応付け
る対応情報を格納する。サーバ端末100のイベント認
知部101は、ユーザ端末200へ通知すべきイベント
の発生を認知し、マッチング部103は、認知されたイ
ベントに対応付けられている広告情報をマッチングテー
ブル103aを参照して特定する。配信制御部104
は、認知されたイベントを通信網300を介してユーザ
端末200へ通知する処理の代わりに、特定された広告
情報を広告格納部102から取り出し、通信網300経
由でユーザ端末200への配信する。ユーザ端末200
の利用者は、配信された広告情報から通知されたイベン
トを認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信網を介してサ
ーバ端末からユーザ端末へ広告情報を配信する広告配信
方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、インターネットや移動体通信網な
どの通信網の普及により、通信網を利用した広告の配信
が盛んに行われている。典型的な広告の配信方法では、
広告情報や若しくは広告情報を含む電子メール、メッセ
ージおよびファイルなどを、サーバ端末から不特定多数
のユーザ端末宛に配信する。また、バナー広告など、通
信網上にある広告情報やこれを含んだページまたはファ
イルを、ユーザ端末からアクセスしてきた利用者に閲覧
させる方法もある。
【0003】ところが、広告情報や広告情報を含むメッ
セージなどを不特定多数のユーザ端末に配信する方法や
バナー広告などでは、利用者に余り注目されなくて広告
情報を全く見てもらえない場合が多いなど、広告主にと
って、かかる費用に対して効果が小さいという問題があ
る。また、不特定多数のユーザ端末に広告情報を一方的
に送り付ける方法では、場合によっては利用者に不快感
を与えるという問題がある。そこで、広告の効果を高め
ることを目的に、従来より各種の手法が提案されてい
る。
【0004】例えば特開2002−133288号公報
(文献1)には、メールの配信時に、メール本文の構文
解析、意味解析等を行ってメール文に関連の深い広告情
報を決定し、この決定した広告情報をメールのヘッダや
フッタに挿入して配信するメール配信システムが提案さ
れている。これに類似する広告配信方法は特開2000
−270013号公報(文献2)でも提案されている。
【0005】また、特開2001−76001号公報
(文献3)には、ユーザ端末に対してユーザのスケジュ
ール情報の登録とその参照を行わせるカレンダーサービ
ス機能を有するサーバ端末から、或る日のスケジュール
データの参照を要求してきたユーザ端末に対して、要求
されたスケジュールデータに関連の深い広告情報を選択
し、スケジュールデータと一緒にユーザ端末へ送信する
広告配信方法が提案されている。
【0006】また、特開2002−32591号公報
(文献4)には、コンテンツプロバイダが、ユーザの要
望に応じて講演会等の情報源発生場所の発表内容等を撮
影記録してインターネットを介して自身のホームページ
上に情報源発生場所の演題等を公開すると同時に、電子
メールでユーザに対して要望された情報源発生場所の演
題等をホームページで公開した旨を通知し、ユーザがホ
ームページにアクセスして情報源発生場所を選択する
と、コンテンツプロバイダがその情報源発生場所の撮影
内容等の資料に、当該ユーザの個人情報に基づいて選択
した広告を付けてユーザに配信する広告配信方法が提案
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した各文献1乃至
4で提案される従来の広告配信方法は、メールやメッセ
ージやファイル等を受信する利用者が興味を持つような
広告情報を配信することで、広告の効果を高めようとし
ている。しかし、メール等の受信者にとって、メール等
に付いてくる広告情報は必要不可欠なものでなく、利用
者の専らの関心は広告情報以外の本来のメール文やメッ
セージ文等にある。このため、必ずしも広告情報に注意
を払ってもらえる保証はなく、広告の効果が必ずしも高
くならない。
【0008】本発明の目的は、利用者の注意を広告に引
き付けることができるようにして、広告の効果を最大限
に発揮し得るようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の広告配信方法
は、サーバ端末から通信網を介してユーザ端末へイベン
トを通知する処理の代わりに、通知するイベントに対応
する広告情報のユーザ端末への配信制御処理をサーバ端
末で実行することを基本とする。より具体的には、ユー
ザ端末へ通知すべきイベントの発生をサーバ端末で認知
し、認知したイベントを通信網を介してユーザ端末へ通
知する処理の代わりに、通知するイベントに対応する広
告情報のユーザ端末への配信制御処理をサーバ端末で実
行する。または、ユーザ端末へ通知すべきイベントの発
生をサーバ端末で認知し、認知したイベントに対応付け
られている広告情報をサーバ端末で特定し、認知したイ
ベントを通信網を介してユーザ端末へ通知する処理の代
わりに、特定した広告情報のユーザ端末への配信制御処
理をサーバ端末で実行する。
【0010】本発明のサーバ端末は、通信網を介してユ
ーザ端末へイベントを通知する処理の代わりに、通知す
るイベントに対応する広告情報のユーザ端末への配信制
御処理を実行することを基本とする。より具体的には、
ユーザ端末へ通知すべきイベントの発生を認知するイベ
ント認知手段と、認知したイベントを通信網を介してユ
ーザ端末へ通知する処理の代わりに、通知するイベント
に対応する広告情報のユーザ端末への配信制御処理を実
行する配信制御手段とを備える。または、ユーザ端末へ
通知すべきイベントの発生を認知するイベント認知手段
と、認知したイベントに対応付けられている広告情報を
特定するマッチング手段と、認知したイベントを通信網
を介してユーザ端末へ通知する処理の代わりに、特定し
た広告情報のユーザ端末への配信制御処理を実行する配
信制御手段とを備える。
【0011】本発明のユーザ端末は、サーバ端末から通
知を受けるイベントと広告情報とを対応付ける対応情報
を通信網を介してサーバ端末に登録する登録手段と、サ
ーバ端末がイベントを通知する処理の代わりに、対応情
報を参照して、通知するイベントに対応する広告情報の
自端末への配信制御処理を実行した際に、実行された配
信制御処理に応じた処理を実行する処理手段とを備える
ことを基本とする。
【0012】サーバ端末における配信制御処理は、広告
情報を通信網を介してユーザ端末へ送信する処理であっ
て良い。この場合、イベントの通知に代えて、そのイベ
ントに対応する広告情報がサーバ端末からユーザ端末へ
送信されてユーザ端末で受信される。ユーザ端末の利用
者は、受信した広告情報を確認することで、その広告情
報に対応するイベントが通知されたことを認識すること
ができる。
【0013】サーバ端末における配信制御処理は、ユー
ザ端末に予め記憶された広告情報の再生要求を、通信網
を介してユーザ端末へ送信する処理であっても良い。こ
の場合、イベントの通知に代えて、そのイベントに対応
する広告情報の再生要求がサーバ端末からユーザ端末へ
送信され、ユーザ端末に記憶されている該当する広告情
報が再生される。ユーザ端末の利用者は、再生された広
告情報を確認することで、その広告情報に対応するイベ
ントが通知されたことを認識することができる。
【0014】サーバ端末における配信制御処理は、広告
情報を通信網を介してユーザ端末へ送信している処理を
停止する処理であっても良い。この場合、イベントの通
知に代えて、そのイベントに対応する広告情報をサーバ
端末からユーザ端末へ送信している処理が停止し、ユー
ザ端末における広告情報の受信が停止する。ユーザ端末
の利用者は、今まで受信していた広告情報の受信が停止
したことを確認することにより、その広告情報に対応す
るイベントが通知されたことを認識することができる。
【0015】サーバ端末における配信制御処理は、ユー
ザ端末において再生されている広告情報の再生停止要求
を、通信網を介してユーザ端末へ送信する処理であって
も良い。この場合、イベントの通知に代えて、そのイベ
ントに対応する広告情報の再生停止要求がサーバ端末か
らユーザ端末へ送信され、ユーザ端末に記憶されている
該当する広告情報の再生が停止される。ユーザ端末の利
用者は、今まで再生されていた広告情報の再生が停止し
たことを確認することで、その広告情報に対応するイベ
ントが通知されたことを認識することができる。
【0016】ここで、サーバ端末は、イベントと広告情
報とを対応付ける対応情報を参照して、通知するイベン
トに対応する広告情報を特定するようにしても良い。対
応情報は、1つのイベントに対して1つ或いは複数の広
告情報を対応付けるものであっても良いし、複数のイベ
ントの論理的な条件に対して1つ或いは複数の広告情報
を対応付けるものであっても良い。これらの対応付け
は、全ユーザ端末で共通であっても良いし、1つ或いは
複数のユーザ端末毎に行っても良い。この場合、対応付
けをユーザ端末の利用者に行わせるようにしても良い。
【0017】
【作用】本発明にあっては、サーバ端末から通信網を介
してユーザ端末へイベントを通知する処理の代わりに、
通知するイベントに対応する広告情報のユーザ端末への
配信制御処理が実行されるため、ユーザ端末の利用者に
とって、配信制御される広告情報は付随的な情報でな
く、通知されるイベントを知るために必要不可欠な情報
となる。このため、利用者の注意を広告情報に引き付け
ることができ、広告の効果が最大限に発揮される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1を参照すると、本発明の実施の形態
は、サーバ端末100と複数のユーザ端末200とが、
LAN、WAN、移動体通信網、インターネット等の通
信網300を通じて相互に通信可能に接続されている。
【0020】サーバ端末100は、ユーザ端末200へ
通知すべきイベントの発生を認知し、認知したイベント
に対応付けられている広告情報を特定し、認知したイベ
ントを通信網300を介してユーザ端末200へ通知す
る処理の代わりに、特定した広告情報のユーザ端末20
0への配信制御処理を実行する機能を持つ。以下、「イ
ベント」、「広告情報」、「イベントと広告情報の対応
付け」、「配信制御処理」について説明する。
【0021】イベントとは、装置、システム、プログラ
ム、および人などによって、その発生を認知できる出来
事ならば何でも良い。すなわち、特定の手段によって観
測や測定することにより、その発生を認知できるもの
(観測型イベント)であっても良いし、また、自らその
発生を認知するものであっても良く(自発型イベン
ト)、また、他のシステム、人、機能などから通知され
発生を認知できるもの(通知型イベント)であっても良
い。観測型イベントは、例えば、「雨が降りだした」と
いう出来事であり、これは、天候観測装置の観測により
その発生を認知できるものである。自発型イベントは、
例えば、「特定の時間になった」という出来事であり、
これは、タイマーなどで設定時間になったということに
より自発的にその発生を認知できるものである。通知型
イベントは、例えば、「ある歌手の公演のチケットが発
売開始になった」という出来事であり、これは、他のシ
ステムであるチケット発売情報を取り扱うシステムか
ら、その情報が、通信網などを通じて通知され、その発
生を認知できるものである。
【0022】なお、ここでは、イベントの種類を、観測
型イベント、自発型イベント、通知型イベントに分類し
たが、本発明においてイベントの種類を特定することは
重要でなく、要するに、前述したように、装置、システ
ム、プログラム、および人などによって、その発生を認
知できる出来事ならば何でも本発明における「イベン
ト」として扱うことができるものである。例えば、メー
ルサーバに或る特定の者から或る宛先を指定した特定の
内容のメールが届いたという出来事や、文献4に記載さ
れるようなコンテンツプロバイダにおいて、自身のホー
ムページ上にユーザが要求した情報源発生場所の演題等
を公開したという出来事なども、本発明におけるイベン
トとして扱うことができる。
【0023】また、本発明において、その発生を認知
し、イベントとする出来事の起こり方については何でも
良い。すなわち、出来事の発生、出来事の停止、出来事
の継続の開始、出来事の継続の停止、出来事の一定期間
や一定回数の継続、出来事の一定期間や一定回数の停止
などである。出来事の発生とは、例えば、「踏切事故の
発生」という出来事である。出来事の停止とは、例え
ば、「列車の運行の停止」という出来事である。出来事
の継続の開始とは、例えば、「継続的に降るであろう雨
が降り始めた」という出来事である。出来事の継続の停
止とは、例えば、「降っていた雨が止んだ」という出来
事である。出来事の一定期間や一定回数の継続とは、例
えば、「雨が1時間降り続いた」という出来事である。
出来事の一定期間や一定回数の停止とは、「列車の運行
の停止が1時間継続した」という出来事である。
【0024】また、イベントの発生は、サーバ端末10
0が、イベントの発生を検索して認知するようにしても
よい。また、例えば、イベント発生検出部を用意し、通
信網300内の他のサーバを一定の間隔で検索すること
によってサーバ端末100に通知するようにしてもよ
い。また、通信網300内において人手により入力され
たイベントを監視し、サーバ端末100に通知するよう
にしてもよい。また、他の情報提供サーバが、通信網3
00上においてイベントの発生を監視し、サーバ端末1
00に通知するようにしてもよい。
【0025】さらに、上述したイベントを複数、論理的
に結合した条件も、また、1つのイベントとして扱うこ
とができる。複数のイベントの論理的な条件とは、論理
積、論理和、論理否定およびその組み合わせである。例
えば、「雨が1時間降り続いた」というイベントと、
「列車の運行の停止が1時間継続した」というイベント
の論理積である「雨が1時間降り続き、且つ、列車の運
行の停止が1時間継続した」というイベントも、1つの
イベントとして、その発生を認知するようにしても良
い。このような認知機能は、通常の論理回路やプログラ
ム処理などにより実現することができる。
【0026】次に、広告情報とは、或る商品やサービ
ス、催し物等を宣伝するための情報である。情報の種類
は任意であり、テキスト、静止画像、動画像、音声、音
楽などの何れか1つまたはこれらの任意の組み合わせと
することができる。
【0027】次に、イベントと広告情報の対応付けは、
1:1、つまり、1つのイベントに対して1つの広告情
報を対応付けても良いし、1:n、つまり、1つのイベ
ントに対して複数の広告情報を対応付けるようにしても
良い。また、n:1、つまり、複数のイベントの論理的
な条件に対して1つの広告情報を対応付けても良いし、
n:n、つまり、複数のイベントの論理的な条件に対し
て複数の広告情報を対応付けるようにしても良い。ここ
で、複数のイベントの論理的な条件とは、論理積、論理
和、論理否定およびその組み合わせである。例えば、或
るイベントAと別のイベントBとの論理積条件に対し
て、或る1つ或いは複数の広告情報を対応付ける如きで
ある。なお、ここで言うイベントA、Bには、イベント
の説明箇所で説明したような、イベントを複数、論理的
に結合した条件で規定されるイベントも当然含めること
ができる。つまり、例えばイベントAが、或るイベント
A1と別のイベントA2との論理積などとしてのイベン
トである如きである。
【0028】イベントと広告情報の対応付けは、サーバ
端末100の管理者や広告主など、ユーザ端末200の
利用者以外の者が行い、その対応関係をサーバ端末10
0に対応情報として設定しておいても良い。この場合、
イベントと広告情報の対応付けを全てのユーザ端末20
0或いは不特定のユーザ端末200に共通に定義しても
良いし、1つ又は複数のユーザ端末200毎に定義する
ようにしても良い。また、1つのユーザ端末200毎ま
たは複数のユーザ端末200から構成されるユーザグル
ープ毎に、そのユーザ端末200またはそのユーザグル
ープ独自のイベントと広告情報の対応付けを、そのユー
ザ端末200またはそのユーザグループのユーザ自身に
行わせるようにしても良い。
【0029】イベントに対応付ける広告情報は、広告情
報の実現値であっても良いし、広告情報のクラス情報で
あっても良い。広告情報の実現値とは、或る特定の広告
主の或る特定の商品やサービスなどを宣伝する実際の広
告情報のことである。これに対して、広告情報のクラス
情報とは、或る特定の広告主に関係する商品やサービス
等にかかる広告情報全般や、或る分野に属する商品やサ
ービス等にかかる広告情報全般のことである。例えば、
自動車メーカA社が販売している特定のX車に関する広
告情報は、実現値である。他方、例えば、自動車メーカ
A社が販売している任意の車種に関する広告情報は、ク
ラス情報である。メーカを問わず、自動車に関する任意
の広告情報もまた、クラス情報である。イベントに広告
情報のクラス情報を対応付ける場合、そのクラス配下の
複数の実現値の中から任意のアルゴリズムで広告情報の
実現値がサーバ端末100において選択され、それが当
該イベントに対応する広告情報として配信される。利用
者は、配信制御される広告情報がどのクラスのものなの
かを認識することにより、通知されたイベントを認識す
ることになる。
【0030】次に、配信制御処理とは、イベントに対応
する広告情報について、サーバ端末100からユーザ端
末200に対して通信網300を介して実施する制御処
理を意味する。本実施の形態の場合、例えば、以下のよ
うな配信制御処理とすることができる。 (1)通知するイベントに対応する広告情報を通信網3
00を介してユーザ端末200へ送信する処理。 (2)ユーザ端末200に予め記憶された1つまたは複
数の広告情報のうち、通知するイベントに対応する広告
情報の再生要求を、通信網300を介してユーザ端末2
00へ送信する処理。 (3)通知するイベントに対応する広告情報を通信網3
00を介してユーザ端末200へ送信している処理を停
止する処理。 (4)ユーザ端末200において再生されている、通知
するイベントに対応する広告情報の再生停止要求を、通
信網300を介してユーザ端末200へ送信する処理。
【0031】上記(1)の配信制御処理が行われると、
イベントの通知に代えて、そのイベントに対応する広告
情報がサーバ端末300からユーザ端末200へ送信さ
れ、ユーザ端末200で受信されることになる。従っ
て、ユーザ端末200の利用者は、受信した広告情報を
確認することで、その広告情報に対応するイベントが通
知されたことを認識することができる。
【0032】上記(2)の配信制御処理が行われると、
ユーザ端末200に予め記憶された広告情報のうち、通
知するイベントに対応する広告情報の再生要求が通信網
300を介してユーザ端末200へ送信され、ユーザ端
末200で当該広告情報が再生されることになる。従っ
て、ユーザ端末200の利用者は、再生された広告情報
を確認することで、その広告情報に対応するイベントが
通知されたことを認識することができる。
【0033】上記(3)の配信制御処理が行われると、
イベントの通知に代えて、そのイベントに対応する広告
情報をサーバ端末100からユーザ端末200へ送信し
ている処理が停止し、ユーザ端末200における広告情
報の受信が停止することになる。従って、ユーザ端末2
00の利用者は、今まで受信していた広告情報が停止し
たことを確認することにより、その広告情報に対応する
イベントが通知されたことを認識することができる。
【0034】上記(4)の配信制御処理が行われると、
イベントの通知に代えて、そのイベントに対応する広告
情報の再生停止要求がサーバ端末100からユーザ端末
200へ送信され、ユーザ端末200における当該広告
情報の再生が停止することになる。従って、ユーザ端末
200の利用者は、今まで再生されていた広告情報の再
生が停止したことを確認することで、その広告情報に対
応するイベントが通知されたことを認識することができ
る。
【0035】なお、上記(1)、(2)の配信制御処理
による広告情報の送信、再生を1度だけ行うか、継続し
て行うか、その継続の態様を如何にするかは任意であ
る。つまり、広告情報の送信、再生は1度だけ行うよう
にしても良いし、広告情報の送信、再生を継続して行う
ようにしても良い。また、広告情報の送信、再生を継続
して行う場合に時間的制限を設け、予め定められた一定
時間だけ継続させても良いし、イベントが発生している
期間だけ継続させるようにしても良い。さらに、継続す
る態様として、連続して送信、再生するようにしても良
いし、周期的に送信、再生を繰り返すようにしても良い
し、断続して送信、再生を繰り返すようにしても良い
し、不定期、不連続に送信、再生を繰り返すようにして
も良い。
【0036】また、上記(3)、(4)の配信制御処理
による広告情報の送信の停止、再生の停止は、時間的な
制限を設け、予め定められた一定時間だけ送信、再生を
停止しても良いし、イベントが発生している期間だけ送
信、再生を停止するようにしても良い。
【0037】次に、ユーザ端末200の機能について説
明する。
【0038】ユーザ端末200は、サーバ端末100が
自端末200へイベントを通知する処理の代わりに、通
知するイベントに対応する広告情報の自端末への配信制
御処理を通信網300を介して実行した際に、実行され
た配信制御処理に応じた処理を行う機能を持つ。また、
好ましくは、サーバ端末100から通知を受けるイベン
トと広告情報とを対応付ける対応情報を通信網300を
介してサーバ端末100に登録する機能を有する。サー
バ端末100側における配信制御処理について上記では
4つの例を挙げたが、それらの場合、ユーザ端末200
は、以下のような処理を行う。
【0039】(1)通知するイベントに対応する広告情
報が通信網300を介してサーバ端末100から送信さ
れてきたときは、この広告情報を受信する。受信した広
告情報を直ちに表示、出力して利用者に提示しても良い
し、ユーザ端末200の記憶装置に記憶しておき、利用
者からの指示を待って提示するようにしても良い。その
際、広告情報に所定の制御情報を含ませることで、この
広告情報を受信したユーザ端末200において、例えば
広告情報を記憶装置に保存しておき、暗証番号が入力さ
れるなどの特定の操作による情報入力がなされること
で、例えば広告が表示されるなど、ユーザ端末200に
おいて利用者による視聴を可能な状態にするようにして
もよい。また、これらのことを、ユーザ端末200側に
所定の制御機能を持たせることで実現するようにしても
よい。このようにすることで、ユーザ端末200の利用
者が、広告情報を受信した時点で視聴できないような場
合にも対応することが可能になる。
【0040】(2)ユーザ端末200に予め記憶された
複数の広告情報のうち、通知するイベントに対応する広
告情報の再生要求が通信網300を介してサーバ端末1
00から送信されてきたときは、再生要求で指定された
広告情報を自端末200の記憶装置から読み出して表
示、出力するなどの再生処理を行う。
【0041】(3)通知するイベントに対応する広告情
報を通信網300を介して自端末200へ送信している
処理をサーバ端末100が停止したときは、当該広告情
報の受信処理を停止する。
【0042】(4)通知するイベントに対応する広告情
報の再生停止要求を通信網300を介してサーバ端末1
00が送信してきたときは、再生停止要求で指定された
広告情報の再生を停止する。
【0043】次に本実施の形態の動作について図1およ
び図2を参照して説明する。
【0044】先ず、サーバ端末100の管理者等は、ユ
ーザ端末200の利用者に通知すべきイベントと広告情
報とを対応付ける対応情報を定義し、サーバ端末100
の記憶装置に設定する(S101)。対応情報の定義
は、ユーザ端末200の利用者が行うことも可能であ
り、その場合は、ユーザ端末200から通信網300を
介してサーバ端末100にアクセスし、通知すべきイベ
ントと広告情報とを対応付ける対応情報をユーザ端末2
00からサーバ端末100の記憶装置に設定する(S2
01)。
【0045】ユーザ端末200の利用者に通知すべきイ
ベントが発生すると(S102)、サーバ端末100
は、発生したイベントを認知し(S103)、対応情報
を参照して、認知したイベントに対応する広告情報を特
定する(S104)。そして、特定した広告情報に関し
通信網300経由で、ユーザ端末200に対して配信制
御処理を実行する(S105)。
【0046】ユーザ端末200は、サーバ端末100で
実行された広告情報に関する配信制御処理に応じた処理
を実行し、例えば、通信網300経由でサーバ端末10
0から送信された広告情報を受信し、利用者に提示する
(S202)。これにより、ユーザ端末200の利用者
は、発生したイベントを知ることができる。
【0047】ここで、サーバ端末100は、ユーザ端末
200に対して広告情報を配信したとき、この広告情報
の広告主に対して所定の料金を課金し、この課金による
収益の全部または一部を、広告情報を配信したユーザ端
末200の利用者に還元するようにしても良い。このよ
うにすることで、ユーザ端末106の利用者に対して
は、例えば、無料で、広告情報の配信をするとともにイ
ベントの発生を広告に隠れた状態で通知することが可能
となる。このことにより、広告配信によるイベントの通
知サービスなどを利用する利用者の拡大が見込めるよう
になる。
【0048】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0049】図3を参照すると、本発明の実施例にかか
る広告配信システムは、サーバ端末100とユーザ端末
200とが、移動体通信網、インターネット等の通信網
300を通じて相互に通信可能に接続されており、サー
バ端末100は、イベント認知部101と、広告格納部
102と、マッチングテーブル103aを有するマッチ
ング部103と、配信制御部104と、登録部105と
を含んで構成され、ユーザ端末200は、処理部201
と、記憶部202と、出力部203と、登録部204と
を含んで構成されている。なお、図3には1つのユーザ
端末200だけが図示されているが、一般に複数のユー
ザ端末200が通信網300を介してサーバ端末100
に接続される。
【0050】先ずサーバ端末100の内部構成について
説明する。
【0051】イベント認知部101は、サーバ端末10
0からユーザ端末200に通知するイベントを認知する
部分であり、認知したイベントをイベント情報としてマ
ッチング部103に伝達する。
【0052】広告格納部102は、通信網300を通じ
て配信可能で、広告主などが配信を目的とする広告情報
を1つもしくは複数格納している。
【0053】マッチングテーブル103aには、イベン
ト認知部101から伝達されたイベント情報と、広告格
納部102に格納されている広告情報とを対応付ける対
応情報が、各ユーザ端末200毎に格納されている。
【0054】登録部105は、ユーザ端末200の利用
者からの指示に従って、イベント情報と広告情報とを対
応付ける対応情報をマッチングテーブル103aに登録
したり、登録された対応情報を変更したり、削除するた
めの部分である。
【0055】マッチング部103は、イベント認知部1
01からイベント情報が伝達されたとき、マッチングテ
ーブル103aを参照して、そのイベント情報と広告情
報とを対応付ける対応情報をユーザ端末200毎に決定
し、ユーザ端末を特定する情報と対応情報とを配信制御
部104に伝達する部分である。
【0056】配信制御部104は、マッチング部103
からユーザ端末を特定する情報と対応情報とが伝達され
たとき、ユーザ端末毎の対応情報から広告格納部102
に格納されている広告情報を取得し、この取得した広告
情報を通信網300を介し、ユーザ端末200に送信す
る部分である。
【0057】次にユーザ端末300の内部構成について
説明する。
【0058】記憶部202は、通信網300を介してサ
ーバ端末100から送信されてきた広告情報などを記憶
する部分である。
【0059】登録部204は、イベント情報と広告情報
とを対応付ける対応情報をサーバ端末100のマッチン
グテーブル103aに登録したり、登録された対応情報
を変更したり、削除するための部分である。
【0060】出力部203は、広告情報をユーザ端末2
00の利用者に視聴させるための装置で、例えば表示装
置およびスピーカを含んで構成される。プリンタ等の他
の種類の出力装置が備わっていても良い。表示装置は登
録部204による対応情報の登録時にも利用される。
【0061】処理部201は、記憶部202、出力部2
03および登録部204に接続され、ユーザ端末200
全体の制御を司る部分である。
【0062】次に本実施例の各部の構成と機能をより詳
しく説明する。
【0063】先ず、マッチングテーブル103aについ
て説明する。図4を参照すると、マッチングテーブル1
03aの一例は、n行k列の2次元マトリクステーブル
であり、第1行〜第n行の各行にそれぞれ1つのイベン
ト情報e1〜enが設定され、第1列〜第k列の各列にそ
れぞれ1つのユーザ端末を特定する情報u1〜ukが設定
され、各行と各列の交点にそれぞれ1つの対応情報a
ujei(i=1、…、n。j=1、…、k)が設定されてい
る。
【0064】対応情報aujeiは、広告格納部102に格
納されている或る1つの広告情報Auj eiを示す値か、広
告配信しない旨を示す値の何れかである。例えば、イベ
ント情報eiが発生した場合、ユーザ端末ujに広告情報
ujeiを配信するならば、その広告情報Aujeiを示す対
応情報aujeiがei行、uj列に格納され、広告情報を配
信しないならば、広告情報を配信しない旨を示す対応情
報aujeiがei行、uj列に格納されている。つまり、図
4のマッチングテーブル103aは、或るイベントが発
生した場合に、或るユーザ端末に、どの広告情報を配信
するか、もしくは広告情報を配信しないかを示すテーブ
ルである。或るイベントの発生時に広告情報を配信しな
い場合があるのは、そのイベントの通知をそのユーザ端
末の利用者が要求していない場合があるからである。
【0065】なお、同じユーザ端末ujにおける異なる
イベント情報e1〜enに対して対応情報auje1〜aujen
に広告情報を設定する場合、広告情報によってイベント
を区別するために、各対応情報auje1〜aujenはそれぞ
れ異なる広告情報を示すように設定する。しかし、異な
るユーザ端末間ではそのような必要はなく、異なるイベ
ント情報e1〜enに対して同じ広告情報を示す対応情報
を設定しても良い。例えば、対応情報au1e2、au3e4
u5e3には、同じ広告情報が対応していても良い。他
方、複数のユーザ端末の同一のイベント情報に対して同
一の広告情報を配信するように同じ対応情報を設定する
こともできる。
【0066】図4に示したようなマッチングテーブル1
03aにおける各ユーザ端末毎の対応情報は、本実施例
の場合、ユーザ端末200の利用者が独自に登録するこ
とができる。以下、この点について図5のフローチャー
トの流れに沿って説明する。
【0067】マッチングテーブル103aの初期状態
は、例えば、図4における全ての対応情報aujei(i=
1、…、n。j=1、…、k)が広告配信を行わない値
になっている。ユーザ端末200の利用者が登録部20
4に対して対応情報の登録開始を指示すると、登録部2
04は処理部201を通じて通信網300経由でサーバ
端末100の登録部105にアクセスし、自端末200
を特定する情報と共に、登録の開始要求を送信する(S
211)。これに応答してサーバ端末100の登録部1
05は、マッチングテーブル103aの各行に設定され
ているイベント情報に対応するイベントを列挙したイベ
ント選択メニュー画面を通信網300経由でユーザ端末
200へ送信する(S111)。ユーザ端末200の登
録部204は、受信したイベント選択メニュー画面14
1を、例えば図6(a)に示すように、出力部203の
表示装置に表示する(S212)。
【0068】次にユーザ端末200の利用者が、イベン
ト選択メニュー画面上で、通知を受けたいイベントを選
択し、同画面上の送信ボタンを操作すると、登録部20
4は、選択されたイベントの情報をサーバ端末100に
送信する(S213)。サーバ端末100の登録部10
5は、受信したイベントの選択情報を一時的に保存し、
広告格納部102に格納されている対応付けが可能な広
告情報を列挙した広告選択メニュー画面をユーザ端末2
00へ送信する(S112)。ユーザ端末200の登録
部204は、受信した広告選択メニュー画面141を、
例えば図6(b)に示すように、出力部203の表示装
置に表示する(S214)。
【0069】次にユーザ端末200の利用者が、広告選
択メニュー画面上で、希望する広告情報を選択し、同画
面上の送信ボタンを操作すると、登録部204は、選択
された広告情報の情報をサーバ端末100に送信する
(S215)。サーバ端末100の登録部105は、受
信した広告情報の選択情報と保存してあったイベントの
選択情報とから、対応情報とこの対応情報を設定するマ
ッチングテーブル103aの箇所とを決定し、マッチン
グテーブル103aにおける該当する箇所の対応情報を
書き換える(S113)。
【0070】ユーザ端末200の利用者は、以上のよう
な操作を、通知を希望するイベント毎に繰り返すこと
で、通知を希望する全てのイベント毎の対応情報をマッ
チングテーブル103aに登録することができる。
【0071】以上の説明では、通知を希望するイベント
の選択とそのイベントに対応付ける広告情報の選択とを
別のメニュー画面で実施したが、1つのメニュー画面で
実施するようにしても良い。また、通知を希望する複数
のイベントの選択とその各々のイベントに対応付ける広
告情報の選択を1つのメニュー画面で一括して実施する
ようにしても良い。
【0072】また、以上の説明では、ユーザ端末200
の利用者が選択できるイベントは、マッチングテーブル
103aに設定されているイベントだけとしたが、サー
バ端末100のイベント認知部101が認知できるイベ
ントであれば、マッチングテーブル103aに設定され
ていないイベントであっても、ユーザ端末200の利用
者が希望する任意のイベントを新規に登録でき、また、
新規に登録したイベントに対応する広告情報を登録でき
るようにしても良い。この場合、図5のステップS21
3では、利用者が希望する任意のイベントを指定してサ
ーバ端末100へ送信する。サーバ端末100の登録部
105は、新規のイベントが指定された場合、図7に示
すように、この新規のイベントen+1用の行をマッチン
グテーブル103aに追加する。このとき、その行の全
ての対応情報は広告情報を配信しない値に初期設定して
おく。そして、ユーザ端末200の利用者が、新規のイ
ベントen+1に対応する広告情報を選択すると、その広
告情報を示す対応情報を、新規のイベントen+1用に追
加した行における当該ユーザ端末200の列に対応する
箇所に設定する。なお、こうして新規のイベントen+1
用の行がマッチングテーブル103aに追加された後、
同じユーザ端末200や別のユーザ端末200で図5の
処理が開始された場合、新規に追加されたイベントe
n+1を含んだイベント選択メニュー画面が作成される。
このため、或る利用者が追加したイベントについて、別
の利用者もそのイベント項目の存在を知ることができ、
且つ、そのイベントの通知を希望することができる。
【0073】なお、図5ではイベントと広告情報との対
応付けを新規に登録する場合の処理について説明した
が、既に登録されている対応情報の変更や、広告配信さ
れないように対応情報を書き換える操作も、ユーザ端末
200の登録部204からサーバ端末100の登録部1
05にアクセスすることで、オンラインで行えるように
なっている。
【0074】次に、以上のようにして作成された図4の
マッチングテーブル103aを例に、イベントの通知に
代えて、広告情報を配信する本実施例の動作について、
図8および図9を参照して詳細に説明する。
【0075】サーバ端末100のイベント認知部101
は、観測、測定などによる検出、もしくは自ら発生、も
しくは他のシステム、人、機能などからの通知により、
イベントe1〜enの発生を認知する処理を行っている。
今、或るイベント、例えばイベントeiが発生したとす
ると(S301)、イベント認知部101はこれを認知
し、そのイベント情報eiをマッチング部103に伝達
する(S302)。
【0076】マッチング部103は、イベント認知部1
01からイベント情報eiが伝達されると、ユーザ端末
200を1つ1つ注目するための変数jを1に設定し
て、先ず、マッチングテーブル103aの列u1のユー
ザ端末200に注目し(S303)、その列u1とイベ
ント情報eiの行との交点の対応情報au1eiを取得し
(S304)、これとユーザ端末の情報u1との組
(u1、au1ei)を配信制御部104に伝達する(S3
05)。
【0077】配信制御部104は、マッチング部103
からユーザ端末を示す情報と対応情報との組(u1、a
u1ei)が伝達されると、対応情報au1eiが広告配信しな
い旨の値でなく広告情報Au1eiを示すものであれば、広
告格納部102から、対応情報au1eiが示す広告情報A
u1eiを取り出し、通信網300を介し、情報ujで特定
されるユーザ端末200に配信する(S306)。ユー
ザ端末200の処理部201は、サーバ端末100の配
信制御部104から通信網105を介して広告情報A
u1eiが送信されてくると、これを受信し、出力部203
から出力することで、利用者に視聴させる。これによ
り、ユーザ端末200の利用者は、イベントe iが発生
したことを知ることができる。配信制御部104は、ス
テップS306の処理を終えると、制御をマッチング部
103に戻す。他方、配信制御部104は、対応情報a
u1eiが広告配信しない旨の値であれば、ステップS30
6の処理をスキップして、制御をマッチング部103に
戻す。これにより、イベントeiの通知を希望しないユ
ーザ端末200には広告の配信は行われない。
【0078】マッチング部103は、配信制御部104
から制御が戻されると、変数jを+1し(S307)、
変数jの値がマッチングテーブル103に登録されてい
る列数k(ユーザ端末数)を超えたかどうかを判定する
(S308)。超えていなければ、ステップS304に
戻って、マッチングテーブル103aの次の列u2のユ
ーザ端末200に注目を移し、上述したと同様の処理を
繰り返す。そして、マッチングテーブル103aに登録
されている全てのユーザ端末に対して上述した処理を繰
り返し、変数jがkを超えると、今回認知したイベント
iの処理を終える(S309)。
【0079】なお、以上の説明では、対応情報が広告配
信しない値であるかどうかを配信制御部104で判別し
たが、マッチング部103で判別し、広告配信しない対
応情報であればステップS305およびS306をスキ
ップするようにしても良い。
【0080】また、以上の説明では、配信制御部104
が、マッチング部103からユーザ端末を示す情報と対
応情報(uj、aujei)を受け取り、広告格納部102
から、対応情報aujeiが示す広告情報Aujeiを取り出し
てユーザ端末ujに配信するようにしたが、これに限る
ものではない。例えば、マッチング部103からユーザ
端末を示す情報と広告情報Aujeiを示す対応情報の組
(uj、aujei)全てを広告格納部102に伝達し、広
告格納部102において、配信する広告情報が同じにな
るユーザ端末毎に、配信する広告情報Amと配信対象の
ユーザ端末ujとを示す配信情報(Am:u1,u2,…,
j,…)を、配信制御部104に伝達するようにして
もよい。このようにすることで、複数のユーザ端末に同
一のイベントに対応付けられている同一の広告情報を配
信する場合には、処理を簡潔化し動作を迅速に行うこと
ができる。
【0081】
【他の実施例】以上の実施例では、マッチングテーブル
103aに格納される対応情報を、ユーザ端末200の
利用者から登録、変更できるようにしたが、予め広告主
やサーバ端末100の運用者などによって各ユーザ端末
毎に定義し、ユーザ端末200の利用者からは変更不能
にしても良い。この場合、複数のユーザ端末106に、
同一のイベントに対し同一の広告情報を配信するように
対応情報を定義することも可能である。
【0082】以上の実施例では、広告格納部102に格
納されている広告情報を配信するようにしたが、これに
限るものではなく、例えば、マッチングテーブル103
aに格納されている対応情報に対応付けられている広告
情報を、通信網300に接続する図示していない広告主
サーバに用意しておき、この広告主サーバより広告情報
を取り出し、ユーザ端末200に配信するようにしても
よい。
【0083】以上の実施例では、実際の広告情報を配信
するようにしたが、その広告情報へのURLを広告情報
としてユーザ端末200へ配信するようにしても良い。
この場合、ユーザ端末200の利用者は配信されたUR
Lを用いて実際の広告情報をアクセスし、実際の広告情
報を認識して、通知されたイベントを認識することにな
る。
【0084】以上の実施例では、図4に示したようなマ
ッチングテーブルを使って、各ユーザ端末200毎に、
イベント情報と広告情報との対応付けを行ったが、ユー
ザ端末、イベント情報、広告情報を相互に対応付ける方
法およびそれに使用するテーブル構造は、以上の実施例
におけるものに限定されず、各種の付加変更が可能であ
る。以下に、対応付けの他の例について説明する。
【0085】図4に示したマッチングテーブル103a
では、個々のユーザ端末200毎にイベントと広告情報
との対応情報を設定した。つまり、イベントeiが発生
した場合、ユーザ端末ujに広告情報Aujeiを配信する
ならば、広告情報Aujeiを示す対応情報aujeiがe
i行,uj列に格納されるようにした。しかし、ユーザ端
末200を幾つかのユーザグループに分け、ユーザグル
ープ単位で、イベントと広告情報との対応情報を設定す
るようにしても良い。その一例を図10に示す。図10
に示すマッチングテーブル103bでは、グループ定義
131によって複数のユーザ端末200をu1〜ukのユ
ーザグループに分け、ユーザ定義132によって各々の
ユーザグループに属するユーザ端末200を定義し、各
ユーザグループ毎に、各イベントeiと広告情報との対
応情報aujeiを設定している。つまり、イベントei
発生した場合、ユーザグループujに属するユーザ端末
200に広告情報Aujeiを配信するならば、広告情報A
ujeiを示す対応情報aujeiがei行、uj列に格納される
ようにしている。この場合、イベントeiが発生がした
とき、ユーザグループujに属する全てのユーザ端末2
00に対して同じ広告情報Au jeiが配信される。このよ
うに、複数のユーザ端末を1つのユーザグループとして
マッチングテーブルに格納することで、マッチングテー
ブルに格納される情報量を軽減し、マッチングテーブル
の作成、修正および検索の際の処理量の軽減が図れる。
【0086】図4に示したマッチングテーブル103a
では、マッチングテーブルの行と列にイベント情報とユ
ーザ端末とを設定し、行と列との交点にイベントと広告
情報とを対応付ける対応情報を設定したが、これに限る
ものではなく、イベント情報、ユーザ端末および対応情
報と、マッチングテーブルの行、列および交点とのマッ
ピングは任意で良い。例えば、図11、図12に示すよ
うにマッピングすることもできる。
【0087】図11のマッチングテーブル103cで
は、各行にイベント情報eiを設定し、各列にイベント
情報と広告情報とを対応付ける対応情報ajを設定し、
行と列との交点にユーザ端末を示す情報uajeiを設定し
ている。この場合、イベントeiが発生したとき、その
イベントの通知に代えて或る広告情報Ajの送信を希望
するユーザ端末200が存在するならば、その広告情報
jを示す対応情報ajの列と当該イベントeiの行との
交点に、当該ユーザ端末200を示す情報uajeiが格納
される。なお、ei行とaj列の交点には、1つもしくは
複数のユーザ端末が格納されてもよい。このようにする
ことで、複数のユーザ端末に同一のイベントに対応付け
られている同一の広告情報を配信する場合には、広告格
納部102へのアクセス回数を減らすことができる。
【0088】図12のマッチングテーブル103dで
は、各行にユーザ端末の情報uiを設定し、各列にイベ
ント情報と広告情報とを対応付ける対応情報ajを設定
し、行と列との交点にイベント情報eajuiを設定してい
る。つまり、ユーザ端末uiに対して対応情報ajが示す
広告情報Ajを配信することが、uj行とaj列との交点
に格納されているイベントeajuiの発生の認知で決定さ
れるように、マッチングテーブルが構成されている。こ
の場合、イベントeajuiの発生を認知したら、イベント
ajuiをマッチングテーブル103dから検索し、検索
された箇所のuj行のユーザ端末uiに対して、検索され
た箇所のaj列の対応情報ajが示す広告情報Ajを配信
する。このようにすることで、ユーザ端末の利用者か
ら、配信された広告情報に対応するイベントの問い合わ
せがあった場合には、迅速に対応することができる。
【0089】以上の実施例では、1つのイベント情報に
対して1つの広告情報を対応付け、1つのイベント発生
に対して、ユーザ端末に対して1つの広告情報を配信す
るようにしたが、これに限らず、複数のイベント情報の
論理的な条件が成立したときに、1つの広告情報を配信
するようにしても良い。ここで、論理的な条件とは、論
理和、論理積、論理否定などである。例えば、イベント
1とイベントe2との両方が発生したら、広告情報Am
を配信したり(論理積)、イベントe1とイベントe2
いずれか一方が発生したら、広告情報Amを配信したり
する如きである。この場合、図13のマッチングテーブ
ル103eに示すように、イベント情報を設定する欄に
複数のイベントの論理的な条件を設定し、マッチング部
103において、例えば、イベントを新たに認知する毎
に、マッチングテーブル103eに設定された複数のイ
ベントの論理的な条件が成立しているか否かを判定し、
成立している論理的な条件に対応する広告情報の配信を
行うようにすれば良い。このようにすることで、より複
雑なイベントの発生を通知することが可能になる。
【0090】以上の実施例では、1つのイベント情報に
対して1つの広告情報を対応付け、1つのイベント発生
に対して、ユーザ端末に対して1つの広告情報を配信す
るようにしたが、これに限らず、1つのイベント情報に
対して複数の広告情報を配信するようにしても良い。例
えば、イベントe1が発生したら、広告情報Am1と広告
情報Am2を配信する如きである。この場合、図14のマ
ッチングテーブル103fのe1行とu1列との交点やe
2行とu2列との交点に設定された対応情報で例示するよ
うに、1つのイベント情報に対して複数の広告情報を対
応付ける対応情報(au1e1、au1e1')、(au2e2、a
u2e2')を設定すれば良い。このようにすることで、よ
り多くの広告情報を配信することが可能になる。
【0091】なお、図13のマッチングテーブル103
eの対応情報に図14と同様な複数の広告情報を対応付
ける対応情報を設定し、また、図14のマッチングテー
ブル103fのイベント情報の欄に図13と同様な複数
のイベント情報を設定することも可能であり、こうすれ
ば、より複雑なイベントの発生を、より多くの広告情報
で配信することが可能になる。
【0092】以上の実施例では、ユーザ端末毎に、イベ
ント情報と広告情報とを対応付けるために2次元マトリ
クステーブルを用いたが、3次元以上のマトリクステー
ブルを用いることもできる。例えば、本発明を個人間の
メッセージ通知サービスに適用し、サーバ端末100が
送信ユーザから送信されてきた或る特定のメッセージを
そのまま受信ユーザに転送するのではなく、送信ユー
ザ、メッセージ内容、受信ユーザの3つの組み合わせ毎
に予め対応付けられた広告情報に置き換えて転送するこ
とを考える。この場合、「或る送信ユーザから或る受信
ユーザに或るメッセージが送信された」というイベント
をサーバ端末100で認知し、そのイベントに対応する
広告情報を受信ユーザに配信すれば良い。このようなイ
ベントと広告情報との対応付けは、3次元マトリクステ
ーブル構造を用いれば、図15に示すような論理的な構
造を持つマッチングテーブル103gで容易に実現でき
る。
【0093】図15において、Minはメッセージ内容、R
inは受信ユーザ、Sinは送信ユーザの軸であり、a
R1S1M1は、メッセージ内容M1と受信ユーザR1と送信ユ
ーザS1との組に対応する広告情報AR1S1M1を示す対応
情報、aRkSjMiは、メッセージ内容Miと受信ユーザRk
と送信ユーザSjとの組に対応する広告情報ARkSjMi
示す対応情報である。このマッチングテーブル103g
は、受信ユーザRkと送信ユーザSjとメッセージ内容Mi
とをパラメータ入力として、対応情報aRkSjMiを返す関
数fと見なせば、次式に示す関数と等価である。 f(Rk,Sj,Mi)=aRkSjMi
【0094】なお、マッチングテーブル103gへの対
応情報の登録は、図5を参照して説明した方法と同様に
受信ユーザ毎に行うこともできるし、対応情報の登録を
送信ユーザが行うようにしても良い。
【0095】図16は図15に示したマッチングテーブ
ル103gを用いて、サーバ端末100が、送信ユーザ
から送信されてきたメッセージを受信ユーザに通知する
処理に代えて、広告情報を配信する処理の一例を示すフ
ローチャートである。送信ユーザSjから内容Miのメッ
セージが受信ユーザRk宛に送信されたというイベント
が発生すると(S401)、メッセージ中継サーバとし
て機能するサーバ端末100のイベント認知部101
は、送信ユーザがSjであり、メッセージ内容がMiであ
り、受信ユーザがRkであるというイベントの発生を認
知し、マッチング部103に伝達する(S402)。
【0096】マッチング部102は、図15のマッチン
グテーブル103gを参照して、受信ユーザRkと送信
ユーザSjとメッセージ内容Miとに対応する対応情報a
RkSjMiを決定し(S403)、決定した対応情報a
RkSjMiと受信ユーザRkの端末の情報とを配信制御部1
04に伝達する。
【0097】配信制御部104は、広告格納部102か
ら対応情報aRkSjMiに対応する広告情報ARkSjMiを取り
出し、通信網300経由で、受信ユーザRkの端末20
0に配信する(S405)。
【0098】以上でサーバ端末100は、送信ユーザS
jから内容Miのメッセージが受信ユーザRk宛に送信され
たときの処理を終える(S406)。
【0099】なお、以上のようなメッセージ転送サービ
スは、「送信ユーザSjから内容Miのメッセージが受信
ユーザRk宛に送信された」というイベントを図4のイ
ベントeiに設定し、ei行の各列のうち、受信ユーザR
kに対応するukの列に対応情報aRkSjMiを設定し、それ
以外のユーザに対応する列には広告を配信しない旨の対
応情報を設定しておくことにより、図9の処理そのもの
でも実現することができる。また、受信ユーザRkを1
ユーザに限定せず、複数の受信ユーザから構成されるユ
ーザグループとすることで、そのユーザグループ宛に出
されたメッセージを、そのグループの構成員である個々
のユーザに広告情報として通知することが可能であり、
配信する広告情報も1つの広告情報でなく複数の広告情
報とすることができる。
【0100】以上の実施例では、1つのマッチングテー
ブルを用いて、1つ或いは複数のユーザ端末毎のイベン
トと広告情報との対応付けを管理したが、個々のユーザ
端末毎あるいは複数のユーザ端末毎のマッチングテーブ
ルで個別に管理するようにしても良い。
【0101】以上の実施例では、イベントと広告情報と
の対応付けを1つ或いは複数のユーザ端末毎に管理した
が、イベントと広告情報との対応付けを全てのユーザ端
末で全く同じになるように管理しても良い。
【0102】次に配信制御処理の他の実施例について説
明する。
【0103】以上の実施例において、イベント発生に対
して、対応するユーザ端末に対して対応する広告情報を
配信する場合、イベントが発生していない段階でも所定
の広告情報を配信し、イベントの発生により、配信する
広告情報を切り替えるようにしてもよい。また、イベン
トの発生を認知したら、このイベントが発生している期
間は、対応するユーザ端末に対して対応する広告情報を
配信し続けるようにしてもよい。また、イベントの発生
を認知したら、対応するユーザ端末に対して対応する広
告情報を、所定の期間だけ配信し続けるようにしてもよ
い。このようにすることで、広告主は、より多くの広告
を配信することが可能になる。
【0104】また、前述したように、イベントが発生し
ていない段階でユーザ端末に対して広告情報を配信した
状態とし、イベントが発生したら広告情報の配信を停止
するようにしてもよい。この場合においても、イベント
が発生している期間は、広告情報の配信を停止するよう
にしてもよく、イベントが発生したら所定の期間だけ広
告情報の配信を停止するようにしてもよい。また、イベ
ントの発生が終了したときに、広告情報の配信を行う、
または広告情報の配信をはじめるようにしてもよい。
【0105】以上の実施例では、サーバ端末100から
通信網300経由で広告情報そのものを配信したが、通
知されるイベントに対応する広告情報を予め各ユーザ端
末200の記憶部202にサーバ端末100や別のサー
バからダウンロードしておき、サーバ端末100は、イ
ベント発生時、広告情報そのものを送信しないで、再生
要求だけをユーザ端末200に送信するようにしても良
い。イベント発生時に配信を停止する場合も同様に、広
告情報の送信を停止するのではなく、再生停止要求だけ
をユーザ端末200に送信するようにしても良い。
【0106】以上の実施例では、通知すべきイベントが
発生し、サーバ端末100で認知されたとき、サーバ端
末100から自発的にそのイベントに対応する広告情報
のユーザ端末への配信制御を実施した。しかし、このよ
うないわゆるプッシュ型の配信に限られず、ユーザ端末
200がイベントの通知を要求した時点で、そのイベン
トの通知に代えて広告情報を配信するいわゆるプル型の
配信に対しても本発明は適用可能である。この場合、サ
ーバ端末100は、ユーザ端末200からイベントの通
知が要求された時点で、そのイベントが発生しているか
否かを認知し、発生していれば、そのイベントに対応す
る広告情報を配信し、発生していなければその旨のメッ
セージ或いは予め設定された別の広告情報を配信するよ
うにして良い。また、サーバ端末100をメールサーバ
とし、ユーザ端末200からサーバ端末100に対して
メールの受信要求が出されたとき、受信メールが1つも
届いていなければ、サーバ端末100からユーザ端末2
00へ、「メールはありません」というメッセージの代
わりに広告情報を配信するようにしても良い。
【0107】以上の実施例において、イベントの通知に
代えて広告情報だけを配信するようにしたが、配信する
広告情報に、広告以外の情報が含まれていても良い。広
告以外の情報の例としては、例えば、ユーザ端末の利用
者がイベントと広告情報との対応付けをサーバ端末に登
録した日時、選択したイベントの番号、登録時に別途入
力したユーザコメントなどのユーザの登録に関連する情
報や、それ自体では通知されるイベントの情報を理解す
ることが困難なイベント情報の断片などが考えられる。
【0108】以上の実施例において、本発明にかかるサ
ーバ端末およびユーザ端末の上述した各機能をハードウ
ェアで実現しても良いし、コンピュータとプログラムと
でソフトウェア的に実現しても良い。この場合、サーバ
端末用のコンピュータは、例えば、CPU、主メモリ、
外部記憶装置および通信網接続装置などをバス接続した
パーソナルコンピュータやワークステーション等で構成
することができ、サーバ端末用のプログラムは、外部記
憶装置に記憶され、その実行時に主メモリに読み込ま
れ、コンピュータの動作を制御することにより、そのコ
ンピュータを本発明にかかるサーバ端末として機能させ
る。また、ユーザ端末用のコンピュータは、例えば、C
PU、主メモリ、外部記憶装置および通信網接続装置な
どをバス接続したパーソナルコンピュータや携帯情報端
末や携帯電話等で構成することができ、ユーザ端末用の
プログラムは、外部記憶装置に記憶され、その実行時に
主メモリに読み込まれ、コンピュータの動作を制御する
ことにより、そのコンピュータを本発明にかかるユーザ
端末として機能させる。
【0109】
【実施例の適用事例】次に本発明の実施例の適用事例を
幾つか説明する。なお、本発明は以下に挙げる事例にの
みその適用が限定されるものでないことは勿論のことで
ある。
【0110】(1)サーバ端末100は、株価情報を要
求している利用者に対し、予め指定された銘柄について
指定されている水準に株価が到達したら、そのことを広
告情報の配信で、利用者のユーザ端末200に通知する
イベント通知のサービスを行っている。このサービスの
利用者である一郎は、銘柄X1の株価が指定した水準Y
1を超えたら、広告情報Z1を配信するように予めサー
バ端末100にイベントと対応情報の対応付けを登録し
てある。また、一郎は、広告情報Z1として好きな自動
車メーカの広告情報を選択している。サーバ端末100
は、銘柄X1が水準Y1を超えたというイベントを認知
すると、一郎のユーザ端末200に対して広告情報Z1
を配信する。一郎は、配信されてきた広告情報Z1を視
聴し、銘柄X1が水準Y1を超えたことを認識する。ま
た、広告情報Z1には限定モデルが近く販売される情報
が掲載されており、好きな自動車メーカの広告であるた
め、一郎は興味深く視聴した。このため、広告主にとっ
て、より効果的に商品の宣伝が行えた。また、一郎にと
っても、この広告情報Z1の配信で、限定モデルが販売
されるという広告とイベント情報とを同時に知ることが
できた。
【0111】(2)サーバ端末100は、送信ユーザか
ら送信されてきた或る特定のメッセージを広告情報に変
換して受信ユーザに転送するメッセージ転送サービスを
行っている。このサービスの利用者である花子は、この
サービスの利用者である一郎から「電話をかけてほし
い」とのメッセージY2が自分宛に送信された場合、広
告情報Z2を自分の携帯端末に配信するように予めサー
バ端末100にイベントと対応情報の対応付けを登録し
ている。また、花子は、化粧品に興味があるため、広告
情報Z1として化粧品の広告情報を選択した。サーバ端
末100は、一郎から「電話をかけてほしい」とのメッ
セージY2が花子宛に送信されてくると、そのことをイ
ベントとして認知し、花子のユーザ端末200である携
帯端末に対して広告情報Z2を配信する。花子は、配信
されてきた広告情報Z2を視聴し、一郎が電話してほし
いというメッセージを自分宛に出したことを認識する。
広告情報Z2を視聴したとき、花子はたまたま仲間と食
事中であり、視聴した広告情報を仲間に見られてしまっ
たが、他の者には単なる広告情報でしかなく、その意味
するところは他の者には分らなかった。また、広告情報
Z2は興味のある化粧品の広告であったので、花子と仲
間はその化粧品を話題にして食事を続けた。このため、
広告主にとって、より効果的に商品の宣伝が行えた。ま
た、花子にとっても、この広告情報Z1の配信のおかげ
で、一郎からのメッセージを秘密裏に認識でき、また好
きな化粧品の広告情報を見ることができた。
【0112】(3)サーバ端末100は、とあるショッ
ピングセンタの大型地下駐車場の空き状況をインターネ
ット経由で問い合せてきた不特定多数の利用者に、広告
情報の配信によって通知するサービスを提供している。
このサービスでは、駐車場に空きがあるときショッピン
グセンタの特売の広告情報Z3が配信され、満杯の場合
は近くにある別会社の駐車場の広告情報Z4が配信され
ることが、今や多くの人に知られているものとする。一
郎と花子は、ドライブのついでにこのショッピングセン
タで買物をするため、一郎の自動車に装備されたユーザ
端末である通信情報端末のインターネット接続機能を使
って、サーバ端末100にアクセスし、大型地下駐車場
の空き状況を問い合せた。サーバ端末100は、大型地
下駐車場の空き状況を管理している駐車場管理システム
から現在の空き状況を調べ、空きがあるというイベント
を認知したので、ショッピングセンタの特売の広告情報
Z3を問い合わせ元の通信情報端末に配信した。一郎
は、通信情報端末に配信されてきた広告情報Z3を視聴
して駐車場に空きがあることを認識し、車を駐車場方向
へと進めた。他方、花子は、通信情報端末に表示、出力
されている特売の広告情報Z3を見て、早くも買う商品
を選んでいる。このため、一郎はすんなりと車を駐車す
ることができ、花子は特売の商品を購入することがで
き、また、広告主はより効果的な商品の宣伝が行えた。
【0113】(4)サーバ端末100は、インターネッ
ト経由でアクセスしてきた利用者にソフトウェア製品を
ダウンロード販売するサービスを提供している。このサ
ービスを利用する利用者である一郎は、ユーザ端末20
0である自宅のパーソナルコンピュータからサーバ端末
100に接続し、或るソフトウェア製品Bの購入手続き
を行った。代金の支払いには、クレジットカードを用い
た。製品の定価は3000円であったが、200円値引
きされていた。サーバ端末100は、ソフトウェア製品
Bのダウンロードを、動画形式の或る広告主の広告情報
Z4のダウンロード後に実行すること、ソフトウェア製
品Bのダウンロードの開始は広告情報Z4の再生開始で
知らせること、ソフトウェア製品Bのダウンロードの終
了は広告情報Z4の再生停止で知らせること、上記の値
引きは広告情報の視聴によるものであることをメッセー
ジで伝えた後、購入希望者である一郎のパーソナルコン
ピュータへ広告情報Z4をダウンロードし、その完了時
にこの広告情報Z4の再生要求を一郎のパーソナルコン
ピュータへ送信し、引き続いてソフトウェア製品Bのダ
ウンロードを開始した。そして、ソフトウェア製品Bの
ダウンロード完了時に、パーソナルコンピュータへ広告
情報Z4の再生停止要求を送信した。一郎は、パーソナ
ルコンピュータで広告情報Z4が再生されるのを見て、
ソフトウェア製品Bのダウンロードが開始されたことを
知り、広告情報Z4の再生が停止したことによりダウン
ロードの完了を認識した。一郎は、広告情報Z4の内容
には余り興味がなかったが、ソフトウェア製品Bのダウ
ンロード完了をいち早く知りたかったので、最初から最
後まで一通り視聴し続けた。これにより、広告主はより
効果的な商品の宣伝が行えた。また、一郎も広告情報の
配信を受けたことで、定価より安くソフトウェア製品B
を購入することができた。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下のような各種の効果が得られる。
【0115】利用者の注意を広告情報に引き付けること
ができ、広告の効果が最大限に発揮される。その理由
は、サーバ端末から通信網を介してユーザ端末へイベン
トを通知する処理の代わりに、通知するイベントに対応
する広告情報のユーザ端末への配信制御処理が実行され
るため、ユーザ端末の利用者にとって、配信制御される
広告情報は付随的な情報でなく、通知されるイベントを
知るために必要不可欠な情報となるからである。
【0116】通知されるイベントの情報を他人に知られ
る心配がなく、イベントの通知を秘密裏に行うことがで
きる。その理由は、サーバ端末から通信網を介してユー
ザ端末へイベントを通知する処理の代わりに、通知する
イベントに対応する広告情報のユーザ端末への配信制御
処理が実行されるためである。
【0117】イベントの情報と広告情報との2種類の情
報を、広告情報だけで伝達することができる。その理由
は、配信制御される広告情報は、本来の広告情報の役割
と、イベントを通知する役割とがあるためである。
【0118】イベントと広告情報との対応付けをユーザ
端末の利用者が行える構成にあっては、希望しない広告
情報の配信によりもたらされる利用者の不快感を無くす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の動作例を示すフローチャ
ートである。
【図3】本発明の実施の形態の実施例のブロック図であ
る。
【図4】本発明の実施例で使用するマッチングテーブル
の構成例を示す図である。
【図5】本発明の実施例においてマッチングテーブルへ
対応情報を登録する際の処理の一例を示すフローチャー
トである。
【図6】本発明の実施例においてマッチングテーブルへ
対応情報を登録する際にユーザ端末の画面に表示される
メニューの一例を示す図である。
【図7】本発明の実施例において新規のイベントをマッ
チングテーブルに登録した状態を示す図である。
【図8】本発明の実施例の動作説明図である。
【図9】本発明の実施例におけるサーバ端末の処理例を
示すフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施例におけるマッチングテー
ブルの一例を示す図である。
【図11】本発明の他の実施例におけるマッチングテー
ブルの一例を示す図である。
【図12】本発明の他の実施例におけるマッチングテー
ブルの一例を示す図である。
【図13】本発明の他の実施例におけるマッチングテー
ブルの一例を示す図である。
【図14】本発明の他の実施例におけるマッチングテー
ブルの一例を示す図である。
【図15】本発明の他の実施例におけるマッチングテー
ブルの一例を示す図である。
【図16】本発明の他の実施例におけるサーバ端末の処
理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…サーバ端末 101…イベント認知部 102…広告格納部 103…マッチング部 103a…マッチングテーブル 104…配信制御部 105…登録部 200…ユーザ端末 201…処理部 202…記憶部 203…出力部 204…登録部 300…通信網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 真一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 井上 雅一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーバ端末から通信網を介してユーザ端
    末へイベントを通知する処理の代わりに、通知する前記
    イベントに対応する広告情報の前記ユーザ端末への配信
    制御処理を前記サーバ端末で実行することを特徴とする
    広告配信方法。
  2. 【請求項2】 ユーザ端末へ通知すべきイベントの発生
    をサーバ端末で認知し、認知した前記イベントを通信網
    を介して前記ユーザ端末へ通知する処理の代わりに、通
    知する前記イベントに対応する広告情報の前記ユーザ端
    末への配信制御処理を前記サーバ端末で実行することを
    特徴とする広告配信方法。
  3. 【請求項3】 ユーザ端末へ通知すべきイベントの発生
    をサーバ端末で認知し、認知した前記イベントに対応付
    けられている広告情報を前記サーバ端末で特定し、認知
    した前記イベントを通信網を介して前記ユーザ端末へ通
    知する処理の代わりに、特定した前記広告情報の前記ユ
    ーザ端末への配信制御処理を前記サーバ端末で実行する
    ことを特徴とする広告配信方法。
  4. 【請求項4】 前記配信制御処理は、前記広告情報を前
    記通信網を介して前記ユーザ端末へ送信する処理を含む
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の広告配信
    方法。
  5. 【請求項5】 前記配信制御処理は、前記ユーザ端末に
    予め記憶された前記広告情報の再生要求を、前記通信網
    を介して前記ユーザ端末へ送信する処理を含むことを特
    徴とする請求項1、2または3記載の広告配信方法。
  6. 【請求項6】 前記配信制御処理は、前記広告情報を前
    記通信網を介して前記ユーザ端末へ送信している処理を
    停止する処理を含むことを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の広告配信方法。
  7. 【請求項7】 前記配信制御処理は、前記ユーザ端末に
    おいて再生されている前記広告情報の再生停止要求を、
    前記通信網を介して前記ユーザ端末へ送信する処理を含
    むことを特徴とする請求項1、2または3記載の広告配
    信方法。
  8. 【請求項8】 前記サーバ端末は、前記イベントと前記
    広告情報とを対応付ける対応情報を参照して、通知する
    前記イベントに対応する前記広告情報を特定することを
    特徴とする請求項1、2または3記載の広告配信方法。
  9. 【請求項9】 1つの前記イベントに対して1つ或いは
    複数の前記広告情報が対応付けられていることを特徴と
    する請求項8記載の広告配信方法。
  10. 【請求項10】 複数の前記イベントの論理的な条件に
    対して1つ或いは複数の前記広告情報が対応付けられて
    いることを特徴とする請求項8記載の広告配信方法。
  11. 【請求項11】 前記イベントと前記広告情報の対応付
    けを、1つ或いは複数の前記ユーザ端末毎に行うことを
    特徴とする請求項8記載の広告配信方法。
  12. 【請求項12】 1つ或いは複数の前記ユーザ端末毎の
    前記イベントと前記広告情報の対応付けを、当該ユーザ
    端末の利用者によって行わせることを特徴とする請求項
    11記載の広告配信方法。
  13. 【請求項13】 通信網を介してユーザ端末へイベント
    を通知する処理の代わりに、通知する前記イベントに対
    応する広告情報の前記ユーザ端末への配信制御処理を実
    行することを特徴とするサーバ端末。
  14. 【請求項14】 ユーザ端末へ通知すべきイベントの発
    生を認知するイベント認知手段と、認知した前記イベン
    トを通信網を介して前記ユーザ端末へ通知する処理の代
    わりに、通知する前記イベントに対応する広告情報の前
    記ユーザ端末への配信制御処理を実行する配信制御手段
    とを備えたことを特徴とするサーバ端末。
  15. 【請求項15】 ユーザ端末へ通知すべきイベントの発
    生を認知するイベント認知手段と、認知した前記イベン
    トに対応付けられている広告情報を特定するマッチング
    手段と、認知した前記イベントを通信網を介して前記ユ
    ーザ端末へ通知する処理の代わりに、特定した前記広告
    情報の前記ユーザ端末への配信制御処理を実行する配信
    制御手段とを備えたことを特徴とするサーバ端末。
  16. 【請求項16】 前記配信制御処理は、前記広告情報を
    前記通信網を介して前記ユーザ端末へ送信する処理を含
    むことを特徴とする請求項13、14または15記載の
    サーバ端末。
  17. 【請求項17】 前記配信制御処理は、前記ユーザ端末
    に予め記憶された前記広告情報の再生要求を、前記通信
    網を介して前記ユーザ端末へ送信する処理を含むことを
    特徴とする請求項13、14または15記載のサーバ端
    末。
  18. 【請求項18】 前記配信制御処理は、前記広告情報を
    前記通信網を介して前記ユーザ端末へ送信している処理
    を停止する処理を含むことを特徴とする請求項13、1
    4または15記載のサーバ端末。
  19. 【請求項19】 前記配信制御処理は、前記ユーザ端末
    において再生されている前記広告情報の再生停止要求
    を、前記通信網を介して前記ユーザ端末へ送信する処理
    を含むことを特徴とする請求項13、14または15記
    載のサーバ端末。
  20. 【請求項20】 前記イベントと前記広告情報とを対応
    付ける対応情報が登録されているマッチングテーブルを
    参照して、通知する前記イベントに対応する前記広告情
    報を特定することを特徴とする請求項13、14または
    15記載のサーバ端末。
  21. 【請求項21】 1つの前記イベントに対して1つ或い
    は複数の前記広告情報が対応付けられていることを特徴
    とする請求項20記載のサーバ端末。
  22. 【請求項22】 複数の前記イベントの論理的な条件に
    対して1つ或いは複数の前記広告情報が対応付けられて
    いることを特徴とする請求項20記載のサーバ端末。
  23. 【請求項23】 前記イベントと前記広告情報の対応付
    けを、1つ或いは複数の前記ユーザ端末毎に行うことを
    特徴とする請求項20記載のサーバ端末。
  24. 【請求項24】 1つ或いは複数の前記ユーザ端末毎の
    前記イベントと前記広告情報の対応付けを、当該ユーザ
    端末の利用者によって行わせる登録制御手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項23記載のサーバ端末。
  25. 【請求項25】 サーバ端末から通知を受けるイベント
    と広告情報とを対応付ける対応情報を通信網を介して前
    記サーバ端末に登録する登録手段と、前記サーバ端末が
    前記イベントを通知する処理の代わりに、前記対応情報
    を参照して、通知する前記イベントに対応する広告情報
    の自端末への配信制御処理を実行した際に、実行された
    配信制御処理に応じた処理を実行する処理手段とを備え
    たことを特徴とするユーザ端末。
  26. 【請求項26】 前記配信制御処理が前記広告情報を前
    記通信網を介して自端末へ送信する処理であるとき、前
    記処理手段は、前記広告情報を受信する処理を行うこと
    を特徴とする請求項25記載のユーザ端末。
  27. 【請求項27】 前記配信制御処理が自端末に予め記憶
    された前記広告情報の再生要求を前記通信網を介して自
    端末へ送信する処理であるとき、前記処理手段は、自端
    末に予め記憶された前記広告情報を再生する処理を行う
    ことを特徴とする請求項25記載のユーザ端末。
  28. 【請求項28】 前記配信制御処理が前記広告情報を前
    記通信網を介して自端末へ送信している処理を停止する
    処理であるとき、前記処理手段は、前記広告情報を受信
    する処理を停止することを特徴とする請求項25記載の
    ユーザ端末。
  29. 【請求項29】 前記配信制御処理が自端末において再
    生されている前記広告情報の再生停止要求を前記通信網
    を介して自端末へ送信する処理であるとき、前記処理手
    段は、再生中の前記広告情報の再生を停止することを特
    徴とする請求項25記載のユーザ端末。
  30. 【請求項30】 前記登録手段が登録する前記対応情報
    は、1つの前記イベントに対して1つ或いは複数の前記
    広告情報を対応付けるものであることを特徴とする請求
    項25記載のユーザ端末。
  31. 【請求項31】 前記登録手段が登録する前記対応情報
    は、複数の前記イベントの論理的な条件に対して1つ或
    いは複数の前記広告情報を対応付けるものであることを
    特徴とする請求項25記載のユーザ端末。
  32. 【請求項32】 サーバ端末を構成するコンピュータ
    に、通信網を介してユーザ端末へイベントを通知する処
    理の代わりに、通知する前記イベントに対応する広告情
    報の前記ユーザ端末への配信制御処理を実行させること
    を特徴とするプログラム。
  33. 【請求項33】 サーバ端末を構成するコンピュータ
    を、ユーザ端末へ通知すべきイベントの発生を認知する
    イベント認知手段、認知した前記イベントを通信網を介
    して前記ユーザ端末へ通知する処理の代わりに、通知す
    る前記イベントに対応する広告情報の前記ユーザ端末へ
    の配信制御処理を実行する配信制御手段、として機能さ
    せることを特徴とするプログラム。
  34. 【請求項34】 サーバ端末を構成するコンピュータ
    を、ユーザ端末へ通知すべきイベントの発生を認知する
    イベント認知手段、認知した前記イベントに対応付けら
    れている広告情報を特定するマッチング手段、認知した
    前記イベントを通信網を介して前記ユーザ端末へ通知す
    る処理の代わりに、特定した前記広告情報の前記ユーザ
    端末への配信制御処理を実行する配信制御手段、として
    機能させることを特徴とするプログラム。
  35. 【請求項35】 前記配信制御処理は、前記広告情報を
    前記通信網を介して前記ユーザ端末へ送信する処理を含
    むことを特徴とする請求項32、33または34記載の
    プログラム。
  36. 【請求項36】 前記配信制御処理は、前記ユーザ端末
    に予め記憶された前記広告情報の再生要求を、前記通信
    網を介して前記ユーザ端末へ送信する処理を含むことを
    特徴とする請求項32、33または34記載のプログラ
    ム。
  37. 【請求項37】 前記配信制御処理は、前記広告情報を
    前記通信網を介して前記ユーザ端末へ送信している処理
    を停止する処理を含むことを特徴とする請求項32、3
    3または34記載のプログラム。
  38. 【請求項38】 前記配信制御処理は、前記ユーザ端末
    において再生されている前記広告情報の再生停止要求
    を、前記通信網を介して前記ユーザ端末へ送信する処理
    を含むことを特徴とする請求項32、33または34記
    載のプログラム。
  39. 【請求項39】 前記イベントと前記広告情報とを対応
    付ける対応情報が登録されているマッチングテーブルを
    参照して、通知する前記イベントに対応する前記広告情
    報を特定することを特徴とする請求項32、33または
    34記載のプログラム。
  40. 【請求項40】 前記イベントと前記広告情報の対応付
    けを、1つ或いは複数の前記ユーザ端末毎に行うことを
    特徴とする請求項39記載のプログラム。
  41. 【請求項41】 前記コンピュータを、更に、1つ或い
    は複数の前記ユーザ端末毎の前記イベントと前記広告情
    報の対応付けを、当該ユーザ端末の利用者によって行わ
    せる登録手段、として機能させる請求項40記載のプロ
    グラム。
  42. 【請求項42】 ユーザ端末を構成するコンピュータ
    を、サーバ端末から通知を受けるイベントと広告情報と
    を対応付ける対応情報を通信網を介して前記サーバ端末
    に登録する登録手段、前記サーバ端末が前記イベントを
    通知する処理の代わりに、前記対応情報を参照して、通
    知する前記イベントに対応する広告情報の自端末への配
    信制御処理を実行した際に、実行された配信制御処理に
    応じた処理を実行する処理手段、として機能させること
    を特徴とするプログラム。
  43. 【請求項43】 前記配信制御処理が前記広告情報を前
    記通信網を介して自端末へ送信する処理であるとき、前
    記処理手段は、前記広告情報を受信する処理を行うこと
    を特徴とする請求項42記載のプログラム。
  44. 【請求項44】 前記配信制御処理が自端末に予め記憶
    された前記広告情報の再生要求を前記通信網を介して自
    端末へ送信する処理であるとき、前記処理手段は、自端
    末に予め記憶された前記広告情報を再生する処理を行う
    ことを特徴とする請求項42記載のプログラム。
  45. 【請求項45】 前記配信制御処理が前記広告情報を前
    記通信網を介して自端末へ送信している処理を停止する
    処理であるとき、前記処理手段は、前記広告情報を受信
    する処理を停止することを特徴とする請求項42記載の
    プログラム。
  46. 【請求項46】 前記配信制御処理が自端末において再
    生されている前記広告情報の再生停止要求を前記通信網
    を介して自端末へ送信する処理であるとき、前記処理手
    段は、再生中の前記広告情報の再生を停止することを特
    徴とする請求項42記載のプログラム。
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