JP2003248291A - ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びハーフトーン型位相シフトマスク - Google Patents

ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びハーフトーン型位相シフトマスク

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JP2003248291A JP2002047050A JP2002047050A JP2003248291A JP 2003248291 A JP2003248291 A JP 2003248291A JP 2002047050 A JP2002047050 A JP 2002047050A JP 2002047050 A JP2002047050 A JP 2002047050A JP 2003248291 A JP2003248291 A JP 2003248291A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層型のハーフトーン位相シフトマスクにお
いて多層膜の検査光に対する反射率を高くすることによ
って、検査光に対する透過率を低減したハーフトーン型
位相シフトマスクブランク等を提供する。 【解決手段】 透明基板上に、露光光に対して所定の透
過率を有しかつ透明基板に対し所定の位相差を有する位
相シフター膜を少なくとも有するハーフトーン型位相シ
フトマスクブランクにおいて、前記位相シフター膜は、
最も表面側に形成された上層とその下に形成された下層
とを含む少なくとも2層以上の膜が積層された多層膜か
らなり、上層の膜の屈折率が下層の膜の屈折率よりも小
さく、かつ前記位相シフター膜の検査光に対する表面反
射率が極大又は極大付近となるように上層の膜厚が調整
されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相シフターによ
る光の干渉作用を利用して転写パターンの解像度を向上
できるようにした位相シフトマスク及びその素材として
の位相シフトマスクブランク等に関し、特にハーフトー
ン型の位相シフトマスク及びマスクブランク等に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年のフォトリソグラフフィーにおける
超解像技術の1つに、位相シフトマスクが挙げられる。
その中でも特にハーフトーン型の位相シフトマスクは、
マスク作製時のパターン加工が比較的容易であることか
ら、コンタクトホール形成を主たる用途として広く用い
られるようになった。さらに最近ではDRAMなどにお
けるラインアンドスペース(L&S)などの繰り返しパ
ターンや孤立パターンヘの適用が進んでいる。ハーフト
ーン型位相シフトマスクは、図8に示すように、透明基
板2上に、少なくとも、光透過部6及び、光半透過性を
有しかつ位相シフト機能を有するハーフトーン位相シフ
ター部5を有し、そのハーフトーン位相シフター部5の
構成の面から、単層型と多層型とに大別できる。単層型
は、加工性の容易さから現在主流となっており、ハーフ
トーン位相シフター部がMoSiNあるいはMoSiO
Nからなる単層膜で構成されているものがほとんどであ
る。一方多層型は、前記ハーフトーン位相シフター部
が、主に透過率を制御する層と、主に位相シフト量を制
御する層との組み合わせからなり、透過率に代表される
分光特性と、位相シフト量(位相角)の制御を独立して
行うことが可能となる。一方、LSIパターンの微細化
に伴い、露光光源の波長(露光光波長)は、現行のKr
Fエキシマレーザ(248nm)から、ArFエキシマ
レーザ(193nm)へ、さらに将来的にはF2エキシ
マレーザ(157nm)へと短波長化が進むと予想され
る。このような露光光源の短波長化に伴い、所定の透過
率及び位相シフト量を満足するようなハーフトーン位相
シフター部の材料の選定の幅が狭まる方向にある。ま
た、露光光源の短波長化に伴い、従前の波長でみた場合
に光透過性の高い材料が必要があり、その結果、パター
ン加工の際に石英基板とのエッチング選択性が小さくな
るという問題がある。多層型(2層膜)のハーフトーン
位相シフターは、2層膜の組合せで位相差及び透過率を
コントロールでき材料選定が容易であるという利点、及
び上層のエッチングストッパーの役割を果たすような材
料を下層として選択できるという利点(特願2001−
174973)があることから、多層型(2層型)のハ
ーフトーン位相シフターについて開発が進められてい
る。
【0003】ところで、作製されたマスクのパターン外
観を検査する工程では、一般に光学式の検査が行われて
いる。一般的に検査光の波長は露光光の波長とは異な
り、通常は露光光波長よりも長波長の光が検査光波長と
して選択される。具体的には、露光光波長よりも一世代
及びそれ以前の波長近傍の光(従前の露光光波長近傍の
光)が検査光波長として使用されることが多い。これは
露光光の透過率等の精度保証以上に、パターン外観検査
における精度保証が厳しいためである。なお、パターン
外観検査装置としては、透過型欠陥検査装置(例えばK
LA300シリーズ等)が用いられる。位相シフトマス
クにおいて充分なパターン外観検査精度を得るために
は、パターニングされたハーフトーン位相シフター部
と、光透過部との透過コントラストが必要であり、その
ためには、ハーフトーン位相シフター部の検査光透過率
を小さくする必要がある。具体的には、KrF(波長2
48nm)対応ハーフトーン型位相シフトマスクの透過
光を利用したパターン外観検査において、検査光である
波長364nmのi線の光透過率が概ね40%以下とな
るように、ハーフトーン位相シフター部の膜設計がなさ
れている。検査光波長に対する透過率を低減させる技術
としては、特開平7−168343号公報に記載の技術
がある。この公報には、位相シフタ部を、単層型のハー
フトーン位相シフターとして知られているMoSiO又
はMoSiONのような単層膜(位相調整層)と、単層
膜との組合せにおいて透過率の波長依存性が小さい透過
膜(透過率調整層)とを含む、2層構造とすることによ
り、露光光(KrFエキシマレーザ)と検査光(488
nm)の双方に対して、所望の透過率が得られることが
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような露光光源の波長の短波長化が進むに伴い、従前の
波長でみた場合により光透過性の高いハーフトーン位相
シフターが必要となるため、検査光波長に対する光透過
率が上がってしまうという問題点があり、特にこのよう
な光透過性の高い材料は、波長の長波長側への変化に対
する透過率の増加率が大きくなるという傾向があるた
め、検査光波長に対する光透過率を所定の範囲に下げる
ことが一層難しくなってきている。具体的には、例え
ば、位相差調整層と透過率調整層からなる2層型ハーフ
トーン位相シフター部を有するマスクにおいては、Ar
Fエキシマレーザ(193nm)やさらにF2エキシマ
レーザ(157nm)への露光光源の短波長化に対応す
るためには、従前の波長でみた場合に位相差調整層の透
過率をさらに上げる必要があるが、このように位相差調
整層の透過率を上げた場合、露光光に対する透過率確保
(制御)を優先すると、透過率調整層によって検査光に
対する透過率を充分に下げることができない。検査光に
対する透過率を低減するため透過率調整層の厚さを厚く
すると露光光に対する透過率を確保できなくなる。すな
わち、露光光に対する透過率確保と、検査光に対する透
過率の低減の双方を透過率調整層の厚さで調整すること
が困難であるという問題が生じる。一方、現行のハーフ
トーン型位相シフトマスクでは、ハーフトーン位相シフ
ター部の露光光透過率が6%付近となるように膜設計が
なされているものが主流であるが、さらなる高解像化に
向けて透過率が高いものが要求されつつあり、将来的に
は15%以上の透過率が必要とも言われている。その場
合も上記の場合と同様に、検査光に対するハーフトーン
位相シフター部の光透過率が40%を上回り、透過光を
利用したパターンの外観検査において充分な検査精度が
得られなくなるという問題が生じる。
【0005】このような問題を解決するために、検査装
置側の改善策も検討されている。一つは検査光波長の短
波長化である。一般に波長の短い光ほど、ハーフトーン
位相シフター部の吸収は大きくなるので、検査光波長を
短くすることでハーフトーン位相シフター部の検査光透
過率を下げることができる。現行の検査光は波長364
nmのi線であるが、今後250nm付近の光の使用が
検討されている。しかしながら、このような検査装置が
普及されるのはまだ時間を要するのが実情である。さら
に、露光光の短波長化が進めば250nm付近でも充分
な透過率が確保できない恐れがある。もう一つは、検査
光の透過光に加えて検査光の反射光を利用することによ
って検査の高解像化を図った検査技術(以下、反射光を
利用した検査技術という)の導入である。この反射光を
利用した検査技術を用いれば、ハーフトーン位相シフタ
ー部の検査光透過率が50%〜60%であっても精度の
高い検査が可能となる。しかしながら、この方法を用い
るためには、検査光透過率のみならず反射率についても
制御することが必要となる。
【0006】本発明は上記の課題を鑑みてなされたもの
であり、露光光波長の短波長化に対応しつつ(つまり短
波長化した露光光波長に対し所定の位相角及び透過率を
有しつつ)あるいはハーフトーン位相シフター部の露光
光透過率の高透過率化に対応しつつ、かつ、多層型のハ
ーフトーン位相シフトマスクにおいて多層膜の検査光に
対する反射率を高くすることによって、検査光に対する
透過率を低減したハーフトーン型位相シフトマスク及び
ハーフトーン型位相シフトマスクブランクを提供するこ
とを第一の目的とする。また、露光光波長の短波長化あ
るいはハーフトーン位相シフター部の露光光透過率の高
透過率化に対応しつつ、かつ、反射光を利用した検査技
術に適応可能なハーフトーン型位相シフトマスク及びハ
ーフトーン型位相シフトマスクブランクを提供すること
を第二の目的とする。また、140nm〜200nmの
露光光波長領域、特にF2エキシマレーザの波長である
157nm付近、及びArFエキシマレーザの波長であ
る193nm付近における高透過率品(透過率8〜30
%)で検査光波長におけるより高精度なパターン外観検
査が可能なハーフトーン型位相シフトマスク及びハーフ
トーン型位相シフトマスクブランクの提供を第三の目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の構成を有
する。 (構成1) 透明基板上に、露光光に対して所定の透過
率を有しかつ透明基板に対し所定の位相差を有する位相
シフター膜を少なくとも有するハーフトーン型位相シフ
トマスクブランクにおいて、前記位相シフター膜は、最
も表面側に形成された上層とその下に形成された下層と
を含む少なくとも2層以上の膜が積層された多層膜から
なり、前記ハーフトーン型位相シフトマスクブランクを
用いて製造したハーフトーン型位相シフトマスクの検査
に用いられる検査光の波長に対する上層の膜の屈折率が
下層の膜の屈折率よりも小さく、かつ前記位相シフター
膜の前記検査光に対する表面反射率が極大又は極大付近
となるように上層の膜厚が調整されていることを特徴と
するハーフトーン型位相シフトマスクブランク。 (構成2) 前記上層の膜厚dが、 0.8×λ’/(2n’)≦d≦1.2×λ’/(2
n’) (ここでλ’はマスク検査時に用いる検査光の波長、
n’は波長λ’における上層(位相調整層)の屈折率を
示す。)の範囲であることを特徴とする構成1に記載の
ハーフトーン型位相シフトマスクブランク。 (構成3) 透明基板上に、露光光に対して所定の透過
率を有しかつ透明基板に対し所定の位相差を有する位相
シフター膜を少なくとも有するハーフトーン型位相シフ
トマスクブランクにおいて、前記位相シフター膜は、最
も表面側に形成された上層とその下に形成された下層と
を含む少なくとも2層以上の膜が積層された多層膜から
なり、上層の膜の屈折率が下層の膜の屈折率よりも小さ
く、かつ前記位相シフター膜の検査光に対する表面反射
率が10〜40%の範囲であり、かつ透過率が60%以
下となるように、上層の膜厚が調整されていることを特
徴とするハーフトーン型位相シフトマスクブランク。 (構成4) 前記位相シフター膜が、露光光の位相角を
略180°変換し、かつ露光光に対する透過率が3乃至
40%に調整された二層膜からなり、上層が、露光光に
対して主に位相角を調整する機能を有する位相調整層で
あり、下層が主に透過率を低下させる機能を有する透過
率調整層であることを特徴とする構成1〜3のいずれか
に記載のハーフトーン型位相シフトマスクブランク。 (構成5) 前記上層の膜厚dが、 0.44×λ/(n−1)≦d≦0.56×λ/(n−
1) (ここでλは露光光の波長、nは波長λにおける上層の
屈折率を示す。)の範囲であることを特徴とする構成4
に記載のハーフトーン型位相シフトマスクブランク。 (構成6) 露光光が、F2エキシマレーザであること
を特徴とする構成1〜5のいずれかに記載のハーフトー
ン型位相シフトマスクブランク。 (構成7) 露光光が、ArFエキシマレーザであり、
前記位相シフター膜が、透過率が8乃至30%に調整さ
れていることを特徴とする構成1〜5のいずれかに記載
のハーフトーン型位相シフトマスクブランク。 (構成8) 構成1〜7のいずれかに記載のハーフトー
ン型位相シフトマスクブランクにおける位相シフター膜
にパターニングを施すことによって光透過部とハーフト
ーン位相シフター部が形成されたことを特徴とするハー
フトーン型位相シフトマスク。 (構成9) ハーフトーン位相シフター部の光透過部と
の境界近傍を除く所望の領域に、遮光層が形成されてい
ることを特徴とする構成6に記載のハーフトーン型位相
シフトマスク。 (構成10) 構成8又は9に記載のハーフトーン型位
相シフトマスクのパターン外観検査を行う工程を含むこ
とを特徴とするハーフトーン型位相シフトマスクの製造
方法。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。上層を高
屈折率、下層を低屈折率とした2層型ハーフトーン位相
シフター膜を用いた場合、下層の反射光と上層の反射光
が干渉を起こし、2層膜全体の反射率が波長に対し干渉
波の曲線(反射スペクトル)を描く。本発明は、この反
射特性に注目し、検査光波長に対する表面反射率が極大
又は極大付近となるように調整することで検査光波長に
対する透過率を低減させることができる。検査光波長に
対する透過率の低減はいずれの検査方法においても検査
精度の向上に寄与する。ここで、透過光を利用した検査
が高精度に可能な透過率レベルが得られるように、検査
光波長に対する反射率を高める(反射率が所望の値とな
るようにする)ことによって、透過光を利用した検査を
高精度に行うことが可能となる。また、検査光波長での
反射光を、透過光と反射光を利用した検査技術が適用可
能なレベルまで高める(反射率が所望の値となるように
する)ことによって、反射を利用した検査装置でも検査
可能となる。
【0009】本発明の構成1〜3によれば、位相シフタ
ー膜が少なくとも2層以上の膜が積層された多層膜から
なり、検査波長における上層の膜の屈折率が下層の膜の
屈折率よりも小さくすることによって、検査光に対する
反射率を調整可能とすることができる。また露光波長に
おいても上層の膜の屈折率が下層の膜の屈折率よりも小
さくすることによって、露光光に対する反射率も要求値
以下となるように調整可能とすることができる(構成
1)。さらに、検査光の反射率については、多層膜の検
査光の反射率が極大又は極大付近となるように、即ち下
層の反射光となるべく打ち消し合わないような膜厚に設
計する(構成1)。このように多層膜の検査光に対する
反射率を高くすることによって、反射率が増大すれば相
対的に透過率は減少するので、検査光に対する透過率を
低減することができる。尚、波長λ’の検査光に対す
る、ハーフトーン位相シフター部の反射率は d=λ’/(2n’) …(式1) の時に極大となる。ここで、n’は波長λ’の光に対す
る位相調整層の屈折率である。検査光の反射率を高める
ことで、反射率が増大すれば相対的に透過率は減少する
ので、本発明の如く反射率の増大による透過率の減少を
図らない場合と比べて、透過光を利用したパターン外観
検査においてより検査精度が向上し検査が行いやすくな
る。また、検査光の反射率を高めることで、パターン外
観検査における反射光を利用した高解像化検査技術の適
用が可能になる。ただし、式1を正確に満たさなければ
(つまり反射率を極大としなければ)、反射率が不十分
というわけではなく、実用上は、 0.8×λ’/(2n’)≦d≦1.2×λ’/(2n’) …(式2) の範囲、即ち極大付近を含む範囲であれば問題ない(構
成2)。ただし、式2の範囲(反射率を高く設定可能な
範囲)を超えると、検査光反射率が小さくなるため、パ
ターン外観検査や異物検査が困難になる。実質的には検
査光波長λ’において、透過光を利用した検査において
は40%以下の透過率が実現できることが望ましく、透
過光と反射光を利用した検査においては60%以下(好
ましくは50%以下)の透過率と10〜40%(好まし
くは12〜30%)程度の反射率が実現できることが望
ましい(構成3)。即ち、検査光における反射率が極大
又は極大付近となるように上層の膜厚を調整すること
で、検査光に対する透過率が40%以下となれば、透過
光を用いた欠陥検査装置でのパターン外観検査が可能と
なる。尚、上記の透過率を超えると、パターン欠陥の検
出が困難となる。また、検査光に対する透過率が40%
を超えてしまった場合でも、60%、好ましくは50%
以下であり、かつ反射率が10〜40%、好ましくは1
2〜30%となれば、透過光及び反射光を用いた欠陥検
査装置でのパターン外観検査が可能となる。上記の透過
率を超えると、反射光を合わせて用いたとしてもパター
ン欠陥の検出が困難となる。また、反射率が上記下限を
下回ると、透明基板とのコントラストが取り難く、上限
を超えると装置的な問題から検査が困難である。尚、本
発明の構成1〜3によれば、2層に限らず、最も表面側
(透明基板と反対側)に形成された上層とその下の下層
とを含む3層以上の層であってもよい。本発明では、上
記構成1の要件に加え、上層が露光光に対して主に位相
角を調整する機能を有する位相調整層であり、下層が主
に透過率を低下させる機能を有する透過率調整層であっ
て、露光光の位相角を略180°変換しかつ露光光に対
する透過率が3乃至40%に調整された二層膜とするこ
とによって、諸条件を満たす好適なハーフトーン型位相
シフトマスクブランクを容易に提供することができる
(設計が容易である)ので好ましい(構成4)。
【0010】以下に、上記の理由をより具体的に説明す
る。位相調整層を通過する、波長λの露光光の位相シフ
ト量φ(deg)をφとすると、位相調整層の膜厚d
は、 d=(φ/360)×λ/(n−1) …(式3) で表される。ここで、nは波長λの光に対する位相調整
層の屈折率である。ハーフトーン位相シフター部の位相
シフト量Φは、透過率調整層の位相シフト量をφ’とし
たときに、 Φ=φ+φ’=180° となるように設計する必要がある。φ’の値は、概ね−
20°≦φ’≦20°の範囲である。すなわちこの範囲
の外だと透過率調整層の膜厚が厚すぎて、露光光の透過
率を大きくすることができない。したがって、位相調整
層の膜厚dは 0.44×λ/(n−1)≦d≦0.56×λ/(n−1) …(式4) の範囲で設計される。式4(露光光の位相角を略180
°変換可能な範囲)(構成5)と式2(反射率を高く設
定可能な範囲)(構成2)の両方を満たすことで、位相
シフター部における露光光の位相シフト量を180°と
しつつ、検査光波長に対する反射率を高くすることによ
って高精度な検査が可能となる。
【0011】上層の膜材料としては、SiOx,SiOx
y、又はこれらに例えばMo,Ta,W,Zr,C
r,Hf等の金属を微量に含むものが考えられる。式
2,4の範囲を満たすような、n,n’の組み合わせを
有する材料としては、SiOxyが最も好ましい。これ
は、SiOxyはその膜厚を調整することによって、式
2,4の双方の最適値を満たすことが可能な材料、具体
的には露光光の位相角を180°変換し、かつ検査光波
長に対する反射率を極大又は極大付近に調整可能な材料
だからである。SiOxyは、膜中の酸素、窒素の比率
(x,y)を変えることで、n,n’をそれぞれ適当な
値に調整することが可能である。膜中の酸素、窒素の比
率は、例えばスパッタリング成膜の場合、Siをターゲ
ットとし、反応ガスとして用いる酸素、窒素の流量を適
宜調整することで、容易に可能となる。下層の膜材料と
しては、マグネシウム、アルミニウム、チタン、バナジ
ウム、クロム、イットリウム、ジルコニウム、ニオブ、
モリブデン、スズ、ランタン、タンタル、タングステ
ン、シリコン、ハフニウムから選ばれる一種又は二種以
上の材料からなる膜あるいはこれらの化合物(酸化物、
窒化物、酸窒化物)などが挙げられる。尚、本発明は、
位相シフトマスクが、140nmから200nmの露光
光波長範囲及び、250nmから400nmの検査光波
長で用いられるのに特に好適である。
【0012】また、構成6によれば、露光光が、波長1
57nmのF2エキシマレーザである場合に、検査光波
長(例えば、257nm、365nm)の検査光波長に
対する光透過率を40%以下(構成2)に低減すること
ができる。したがって、F2エキシマレーザ用マスクに
ついて、透過光を利用したパターン外観検査を高い精度
で行うことが可能となる。
【0013】また、構成7によれば、露光光が、波長1
93nmのArFエキシマレーザである場合の高透過率
品(位相シフター膜の露光光波長での透過率8〜30
%)に対し、検査光波長(例えば、257nm、365
nm)の検査光波長に対する光透過率を40%以下(構
成2)に低減することができる。したがって、ArFエ
キシマレーザ用マスクについて、透過光を利用したパタ
ーン外観検査を高い精度で行うことが可能となる。尚、
高透過率品として露光光波長での好ましい透過率は、9
〜25%である。
【0014】また、構成8、10によれば、パターンの
外観検査が可能であるハーフトーン型位相シフトマスク
を得ることができる。
【0015】また、構成9によれば、ハーフトーン位相
シフター部の光透過部との境界近傍を除く所望の領域
に、遮光層が形成されていることにより、高精度のパタ
ーン転写が可能なハーフトーン型位相シフトマスクを得
ることが可能である。より詳しく説明すると、ハーフト
ーン型位相シフトマスクにおけるハーフトーン位相シフ
ター部においては、その周囲に強い光強度領域(サイド
ローブ像)が発生し(図7)、被転写基板上のレジスト
が露光されてしまう場合がある。これによって生ずる被
転写基板上のレジストの膜減りは、形成されるパターン
精度の悪化につながる。特に、近年においては、位相シ
フト効果を充分に得るためにハーフトーン位相シフター
部の透過率が大きくなる傾向にあるが、その場合はこの
サイドローブ像が特に大きな問題となる。従って、図8
に示されるように、透明基板2上のハーフトーン位相シ
フター部5における光透過部6との境界近傍7を除く所
望の領域、即ちサイドローブ像の強度が低減できるよう
な領域に遮光層8を設けることによって、位相シフト効
果が充分に得られかつ被転写基板上のレジストの膜減り
を防止した、高精度の転写パターンを得ることができ
る。本構成は、高透過率品であるハーフトーン位相シフ
ター膜の透過率が8〜30%、好ましくは9〜25%の
ハーフトーン型位相シフトマスクについて特に有効であ
る。また、ハーフトーン型位相シフトマスクとしては、
図8に示されるように転写領域Iを除く非転写領域に遮
光帯9を有することが好ましい。この遮光帯は、1枚の
マスクを用いて被転写基板上の複数の箇所に露光する
際、露光エリアの重なる部分において被転写物が多重露
光されることによって被転写基板上のレジストが膜減り
を起こすことを防止するものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)本実施例は、露光光波長193nm、検査
光波長364nmとした場合の本発明によるハーフトー
ン型位相シフトマスクブランクに関する。図1に示され
るように、本実施例のハーフトーン型位相シフトマスク
ブランク1は、透明基板2上に、Taからなる下層3
(透過率調整層)、SiONからなる上層4(位相調整
層)を順次形成したものである。次に、本実施例におけ
るハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びマスク
の製造方法は、まず合成石英からなる透明基板2上に、
スパッタ法などの成膜方法により、Taからなる下層3
(透過率調整層)を80オンク゛ストロームの厚さで形成する。
次に、Siをターゲットとし、Ar,O2,N2をスパッ
タガスとした反応性スパッタリング法によりSi−O−
N膜を下層3の直上に950オンク゛ストロームの厚さで形成
し、上層4(位相調整層)とする。本実施例ではAr:
2:O2=40:59.3:0.7となるよう流量を調
整したところ、得られた上層4(Si−O−N膜)の
n,n’は、それぞれn=2.05,n’=1.76と
なり、膜厚d=950オンク゛ストロームが、式2,4の範囲に
入るようになった。上記成膜方法により形成された2層
膜の検査光波長に対する透過、反射スペクトルを図2に
示す。図2によると、検査光波長近傍である360nm
付近で、反射率が増加し、透過率が減少している。露光
光透過率及び検査光透過率、検査光反射率はそれぞれ約
14%,約30%,約30%であった。以上の内容を表
1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】次に、上記2層膜の上にクロムを主成分と
する遮光帯膜、電子線描画レジストを順に積層する。そ
してレジスト上に電子線によるパターン描画を行なった
後、現像(好ましくは浸漬法による現像)及びベークを
行うことで、レジストパターンを形成する。続いて、そ
のレジストパターンをマスクとし、Cl2+O2ガスでの
ドライエッチングにより、遮光帯膜のパターン形成を行
う。さらに、ガスを変えて、ハーフトーン位相シフター
部のパターン形成を行う。本実施例ではC26ガスとC
2ガスの2種類を使用し、Si−O−N膜のエッチン
グにはC26を、Ta膜のエッチングにはCl2ガスを
用いたところ、良好なパターン形状が得られた。次に、
形成されたパターン上のレジストを剥離し、再度全面に
レジストを塗布した後、描画・現像プロセスを経て、レ
ジストパターンを形成する。そして、図8に示すよう
に、ウエットエッチングあるいはドライエッチングによ
り、転写領域Iを除く非転写領域に遮光帯9を形成する
と同時に、ハーフトーン位相シフター部5における光透
過部6との境界近傍を除く所望の領域に遮光層8を形成
し、レジストパターンを剥離して、ハーフトーン型位相
シフトマスクを得る。得られたマスクの光透過部とハー
フトーン位相シフター部の位相差を、位相差計を用いて
測定したところ、露光光波長において180°であっ
た。また、実施例1では、上記図2で説明したように検
査光における反射率が極大又は極大付近となるように上
層4(ハーフトーン位相シフター部)の膜厚を調整して
いるので、検査光に対する透過率が40%以下となり、
透過光を用いた欠陥検査装置でのパターン外観検査が良
好に行うことができた(表1)。さらに、実施例1で
は、検査光に対する透過率が50%以下であり、かつ、
検査光に対する反射率が30以下であるので、透過光及
び反射光を用いた欠陥検査装置でのパターン外観検査も
良好行うことができた(表1)。一方、ハーフトーン位
相シフター部について、上層4(位相調整層)の膜厚
を、式2の範囲外即ち、1500オンク゛ストロームとした場合
(比較例1)や、上層4の材料の屈折率が高すぎて式2
の範囲外となる場合(比較例2)においては、いずれも
検査光に対する透過率が40%超となり、透過光を用い
た欠陥検査装置でのパターン外観検査が困難であった
(表1)。また、比較例1及び比較例2では、検査光に
対する反射率が10%未満であるため、透過光及び反射
光を用いた欠陥検査装置でのパターン外観検査も困難で
あった。ここで、比較例1の検査光に対する透過、反射
スペクトルを図3に示し、比較例2の検査光に対する透
過、反射スペクトルを図4に示す。図3及び図4に示す
ように比較例1及び比較例2では、検査光波長(λ’=
364nm)に対する透過率が40%超となるため、透
過光を用いた欠陥検査は非常に困難となり、また、検査
光波長に対する反射率が極小値近傍10%未満)となる
ため、透過光及び反射光を用いた欠陥検査も非常に困難
となる。
【0019】なお、本実施例では透過率調整層の材料と
してTaを用いているが、他の金属材料等、露光光、検
査光に対し遮光性を有する材料であれば構わない。ただ
し、耐薬品性やマスク加工上の観点からSi,Si
x,Ta,TaNx,Cr,Zr,MoSix,TaS
x,を主成分とする材料が望ましい。
【0020】(実施例2)本実施例では、露光光波長1
57nm、検査光波長257nmとした場合の本発明に
よるハーフトーン型位相シフトマスクの作製例を示す。
まず合成石英などの透明基板2上に、スパッタ法などの
成膜方法によりTaNからなる下層3(透過率調整層)
を80オンク゛ストロームの厚さで形成する。次に、Siをター
ゲットとし、Ar,O2,N2をスパッタガスとした反応
性スパッタリング法によりSi−O−N膜を下層3の直
上に750オンク゛ストロームの厚さで形成し、上層4(位相調
整層)とした。その際、本実施例ではAr:N2:O2
40:59:1となるよう流量を調整したところ、得ら
れた上層4(Si−O−N膜)のn,n’がn=2.0
0,n’=1.79となり、膜厚d=750オンク゛ストローム
が式2,4の範囲に入るようになった。上記成膜方法に
より形成された2層膜の検査光に対する透過、反射スペ
クトルを図5に示す。これによると、検査光波長近傍で
ある260nm付近で、反射率が増加し、透過率が減少
している。なお、露光光透過率及び検査光透過率、検査
光反射率はそれぞれ9.5%,37%,24%であっ
た。次に実施例1と同様の方法でパターン加工を行い、
ハーフトーン型位相シフトマスクを得た。得られたマス
クのパターン形状は良好であった。また、実施例2で
は、上記図5で説明したように検査光における反射率が
極大又は極大付近となるように上層4(ハーフトーン位
相シフター部)の膜厚を調整しているので、検査光に対
する透過率が40%以下となり、透過光を用いた欠陥検
査装置でのパターン外観検査が良好に行うことができた
(表1)。さらに、実施例2では、検査光に対する透過
率が50%以下であり、かつ、検査光に対する反射率が
30以下であるので、透過光及び反射光を用いた欠陥検
査装置でのパターン外観検査も良好行うことができた
(表1)。
【0021】(実施例3)本実施例では、露光光波長1
57nm、検査光波長257nmとした場合の本発明に
よるハーフトーン型位相シフトマスクの作製例を示す。
まず合成石英などの透明基板2上に、スパッタ法などの
成膜方法によりZrからなる下層3(透過率調整層)を
80オンク゛ストロームの厚さで形成する。次に、Siをターゲ
ットとし、Ar,O2,N2をスパッタガスとした反応性
スパッタリング法によりSi−O−N膜を下層3の直上
に770オンク゛ストロームの厚さで形成し、上層4(位相調整
層)とした。その際、本実施例ではAr:N2:O2=4
0:59.3:0.7となるよう流量を調整したとこ
ろ、得られた上層4(Si−O−N膜)のn,n’がn
=2.05,n’=1.80となり、膜厚d=770オン
ク゛ストロームが式2,4の範囲に入るようになった。上記成
膜方法により形成された2層膜の検査光に対する透過、
反射スペクトルを図6に示す。これによると、検査光波
長近傍である260nm付近で、反射率が増加し、透過
率が減少している。なお、露光光透過率及び検査光透過
率、検査光反射率はそれぞれ7.5%,45%,16%
であった。次に実施例1と同様の方法でパターン加工を
行い、ハーフトーン型位相シフトマスクを得た。得られ
たマスクのパターン形状は良好であった。また、実施例
2では、上記図6で説明したように検査光における反射
率が極大又は極大付近となるように上層4(ハーフトー
ン位相シフター部)の膜厚を調整しているので、検査光
に対する透過率が50%以下であり、かつ、検査光に対
する反射率が30以下であるので、透過光及び反射光を
用いた欠陥検査装置でのパターン外観検査を良好行うこ
とができた(表1)。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
露光光波長の短波長化(短波長化した露光光波長に対し
所定の位相角及び透過率を有する)あるいはハーフトー
ン位相シフター部の露光光透過率の高透過率化に対応し
つつ、かつ多層型のハーフトーン位相シフトマスクにお
いて多層膜の検査光に対する反射率を高くすることによ
って、検査光に対する透過率を低減したハーフトーン型
位相シフトマスク及びハーフトーン型位相シフトマスク
ブランクを提供することができる。また、露光光波長の
短波長化あるいはハーフトーン位相シフター部の露光光
透過率の高透過率化に対応しつつ、かつ反射光を利用し
た検査技術に適応可能なハーフトーン型位相シフトマス
ク及びハーフトーン型位相シフトマスクブランクを提供
することことができる。また、140nm〜200nm
の露光光波長領域、特にF2エキシマレーザの波長であ
る157nm付近、及びArFエキシマレーザの波長で
ある193nm付近における高透過率品(透過率8〜3
0%)で検査光波長に対するより高精度なパターン外観
検査が可能なハーフトーン型位相シフトマスク及びハー
フトーン型位相シフトマスクブランクを提供することこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハーフトーン型位相シフトマスクブランクを説
明するための模式図である。
【図2】実施例1で作製した2層膜の検査光に対する透
過、反射スペクトルを示す図である。
【図3】比較例1で比較のため作製した2層膜の検査光
に対する透過、反射スペクトルを示す図である。
【図4】比較例2で比較のため作製した2層膜の検査光
に対する透過、反射スペクトルを示す図である。
【図5】実施例2で作製した2層膜の検査光に対する透
過、反射スペクトルを示す図である。
【図6】実施例3で作製した2層膜の検査光に対する透
過、反射スペクトルを示す図である。
【図7】サイドローブ像の問題を説明するための図であ
る。
【図8】ハーフトーン型位相シフトマスクの一態様を説
明するための模式図である。
【符号の説明】
1 ハーフトーン型位相シフトマスクブランク 2 透明基板 3 下層 4 上層 5 ハーフトーン位相シフター部 6 光透過部 10 ハーフトーン型位相シフトマスク

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に、露光光に対して所定の透
    過率を有しかつ透明基板に対し所定の位相差を有する位
    相シフター膜を少なくとも有するハーフトーン型位相シ
    フトマスクブランクにおいて、 前記位相シフター膜は、最も表面側に形成された上層と
    その下に形成された下層とを含む少なくとも2層以上の
    膜が積層された多層膜からなり、前記ハーフトーン型位
    相シフトマスクブランクを用いて製造したハーフトーン
    型位相シフトマスクの検査に用いられる検査光の波長に
    対する上層の膜の屈折率が下層の膜の屈折率よりも小さ
    く、かつ前記位相シフター膜の前記検査光に対する表面
    反射率が極大又は極大付近となるように上層の膜厚が調
    整されていることを特徴とするハーフトーン型位相シフ
    トマスクブランク。
  2. 【請求項2】 前記上層の膜厚dが、 0.8×λ’/(2n’)≦d≦1.2×λ’/(2
    n’) (ここでλ’はマスク検査時に用いる検査光の波長、
    n’は波長λ’における上層(位相調整層)の屈折率を
    示す。)の範囲であることを特徴とする請求項1に記載
    のハーフトーン型位相シフトマスクブランク。
  3. 【請求項3】 透明基板上に、露光光に対して所定の透
    過率を有しかつ透明基板に対し所定の位相差を有する位
    相シフター膜を少なくとも有するハーフトーン型位相シ
    フトマスクブランクにおいて、 前記位相シフター膜は、最も表面側に形成された上層と
    その下に形成された下層とを含む少なくとも2層以上の
    膜が積層された多層膜からなり、上層の膜の屈折率が下
    層の膜の屈折率よりも小さく、かつ前記位相シフター膜
    の検査光に対する表面反射率が10〜40%の範囲であ
    り、かつ透過率が60%以下となるように、上層の膜厚
    が調整されていることを特徴とするハーフトーン型位相
    シフトマスクブランク。
  4. 【請求項4】 前記位相シフター膜が、露光光の位相角
    を略180°変換し、かつ露光光に対する透過率が3乃
    至40%に調整された二層膜からなり、上層が、露光光
    に対して主に位相角を調整する機能を有する位相調整層
    であり、下層が主に透過率を低下させる機能を有する透
    過率調整層であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のハーフトーン型位相シフトマスクブラン
    ク。
  5. 【請求項5】 前記上層の膜厚dが、 0.44×λ/(n−1)≦d≦0.56×λ/(n−
    1) (ここでλは露光光の波長、nは波長λにおける上層の
    屈折率を示す。)の範囲であることを特徴とする請求項
    4に記載のハーフトーン型位相シフトマスクブランク。
  6. 【請求項6】 露光光が、F2エキシマレーザであるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のハーフ
    トーン型位相シフトマスクブランク。
  7. 【請求項7】 露光光が、ArFエキシマレーザであ
    り、前記位相シフター膜が、透過率が8乃至30%に調
    整されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載のハーフトーン型位相シフトマスクブランク。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のハーフ
    トーン型位相シフトマスクブランクにおける位相シフタ
    ー膜にパターニングを施すことによって光透過部とハー
    フトーン位相シフター部が形成されたことを特徴とする
    ハーフトーン型位相シフトマスク。
  9. 【請求項9】 ハーフトーン位相シフター部の光透過部
    との境界近傍を除く所望の領域に、遮光層が形成されて
    いることを特徴とする請求項6に記載のハーフトーン型
    位相シフトマスク。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載のハーフトーン
    型位相シフトマスクのパターン外観検査を行う工程を含
    むことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマスクの
    製造方法。
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