JP2003247200A - パルプ繊維シートを素材とする成形品の製造方法 - Google Patents

パルプ繊維シートを素材とする成形品の製造方法

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JP2003247200A
JP2003247200A JP2002040185A JP2002040185A JP2003247200A JP 2003247200 A JP2003247200 A JP 2003247200A JP 2002040185 A JP2002040185 A JP 2002040185A JP 2002040185 A JP2002040185 A JP 2002040185A JP 2003247200 A JP2003247200 A JP 2003247200A
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fiber sheet
pulp fiber
molding
sheet
mold
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JP2002040185A
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English (en)
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Tetsuo Tsutsui
哲郎 筒井
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G C TRADING KK
G-THE-C TRADING KK
JGC PROJECT SERVICE CO Ltd
Tsutsui Tetsuo
Original Assignee
G C TRADING KK
G-THE-C TRADING KK
JGC PROJECT SERVICE CO Ltd
Tsutsui Tetsuo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型内でのパルプ繊維シートの乾燥、即ちシ
ート内の水分子の加熱蒸発が、内部と外部とで同時に且
つ短時間で行われ、この乾燥と同時に行われる成形との
間に時間差を生じさせることなく成形でき、これにより
内外とも緻密で、表面の美観と触感に優れた高品質の成
形品を、格段に高いエネルギー効率と短い成形時間で経
済的に製造することができる方法を提供する。 【解決手段】 湿潤状態にあるパルプ繊維シート1を上
型2並びに下型3及び電磁波発振装置4を備えた成形機
A内に導入し、上型2と下型3間に電磁波を印加して加
熱しながら乾燥成形することを特徴とするものであっ
て、成形機金型内でのパルプ繊維シートの乾燥、即ちシ
ート内の水分子の加熱蒸発が、内部と外部とで同時に且
つ短時間で行われ、この乾燥と同時に行われる成形との
間に時間差を生じさせることなく成形することができる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、パルプ繊維シート
を素材とする成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパルプ成形方法として従来で
は、パルプを水中に懸濁させて抄紙とし、それを電気ヒ
ーターによって加熱された成形金型で圧搾しながら加熱
乾燥して成形する方法があった。
【0003】それを発展させた方法として、特開平8ー
13400号がある。この方法によれば抄紙工程の代わ
りに、湿潤パルプ繊維シートを金型の上型と下型の間に
直接導入することによって、抄紙工程の限界である肉厚
の制限や剛性の弱さを解決しようとしている。しかしこ
の従来方法では、電気ヒーターによる加熱と熱伝導によ
る湿潤シート中の水分の加熱過程において、周囲の機械
部品及び空気をも加熱する結果となって多くの熱ロスを
伴うと共に、熱伝導速度が律速となって生産速度を上げ
ることができないといった問題点がある。
【0004】また金型を熱伝導で加熱し、この加熱され
た金型上で含水または湿潤パルプ繊維シートを熱伝導で
加熱乾燥する製造方法においては、パルプ繊維シートの
表面が初めに乾いて薄皮ができ、その後に内部の水分子
が水蒸気となって表面の薄皮を破って散逸するので、表
面の組織が緻密で平滑度の高い成形品を得ることができ
ないといった欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の主たる
目的は、金型内でのパルプ繊維シートの乾燥、即ちシー
ト内の水分子の加熱蒸発が、内部と外部とで同時に且つ
短時間で行われ、この乾燥と同時に行われる成形との間
に時間差を生じさせることなく成形でき、これにより内
外とも緻密で、表面の美観と触感に優れた高品質の成形
品を、格段に高いエネルギー効率と短い成形時間で経済
的に製造することのできる方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち本発
明に係るパルプ繊維シートを素材とする成形品の製造方
法は、湿潤状態にあるパルプ繊維シート1を上型2並び
に下型3及び電磁波発振装置4を備えた成形機A内に導
入し、上型2と下型3間に電磁波を印加して加熱しなが
ら乾燥成形することを特徴とする。これにより成形機金
型内でのパルプ繊維シートの乾燥、即ちシート内の水分
子の加熱蒸発が、内部と外部とで同時に且つ短時間で行
われ、この乾燥と同時に行われる成形との間に時間差を
生じさせることなく成形することができる。
【0007】また本発明では、湿潤状態にあるパルプ繊
維シート1を上型5並びに下型6を有する予備成形機B
内に導入して予め冷間で荒く予備成形を行った後、この
予備成形を行ったシートを上型2並びに下型3及び電磁
波発振装置4を備えた成形機A内に導入し、上型2と下
型3間に電磁波を印加することにより加熱しながら乾燥
成形することも特徴とする。この後者の手段によれば、
より一層高品質の成形品を得ることができる。
【0008】上記パルプ繊維シート1を湿潤状態にする
手段は、抄造後に乾燥しないまま供給する方法、または
一旦乾燥後、パルプ繊維シートの厚みによって水槽によ
る浸漬か、スプレーによる噴霧か、噴霧ブース内や蒸気
室内を通過させるか等の何れかが選択される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の詳細を実施例図面に
基づいて説明する。図1は本発明にかかる製造方法の代
表的な実施例を示すものであって、主としてスーパーマ
ッケト等の店頭に並べられる食品トレー、パーティ用の
食品皿、弁当箱等の使い捨て容器の成形に応用される。
【0010】成形素材は乾燥した連続帯状のパルプ繊維
シートであって、図1の符号1で示す。該パルプ繊維シ
ート1はロール7により順次送り出され、成形機に導入
される前に湿潤工程が施される。本実施例にあっては、
噴霧スプレー8から水を噴射することによって湿潤され
る。この際のパルプ繊維シート1の含水量は目的の製
品、肉厚、成形条件によって約30〜50重量%の範囲
から選択されるが、この数値は特定されるものではな
い。素材のパルプ繊維シート1の厚みによっては前記噴
霧スプレー8に代えて水槽(図示せず)に浸漬させて湿
潤状態とすることもできる。
【0011】湿潤されたパルプ繊維シート1は、上型5
並びに下型6を有する予備成形機B内に導入され、冷間
で荒く予備成形が行われる。これは比較的深絞りを必要
とするような椀状の成形品や高品質の成形品を得る場合
に好適である。また次の電磁波加熱の工程において、供
給されるパルプ繊維シート1の表面に過大な凹凸がある
とスパークが発生して安定的な成形ができない場合があ
るので、パルプ繊維シート1の表面を滑らかにする点に
おいてこの予備成形は有効である。しかしながら、供給
されるパルプ繊維シート1の状態や成形される製品によ
っては、この予備成形工程を省略することも可能であ
る。
【0012】次いで荒く成形されたパルプ繊維シート1
を、上型2並びに下型3及び電磁波発振装置4を備えた
成形機A内に導入し、上型2並びに下型3でパルプ繊維
シート1を圧縮しながら、発振装置による電磁波を上型
2と下型3間に印加することにより、パルプ繊維シート
1を加熱乾燥しながら成形する。このとき、パルプ繊維
シート1内の水分子の加熱蒸発が、内部と外部とで同時
に且つ短時間で行われ、この乾燥と同時に行われる成形
との間に時間差を生じさせることなく成形でき、これに
より内外とも緻密で強度があり、表面の美観と触感に優
れた高品質の成形品を短い成形時間で得ることができ
る。
【0013】成形された成形品は、次の工程で個別に裁
断され、自動梱包機で梱包されることはいうまでもな
い。
【0014】尚、必要に応じて図2に示すように、上記
成形機Aによる成形工程のあとに、当該成形機Aと同じ
機能を有する第二の成形機A’を用意して、更に二次成
形を行うようにしてもよい。更に電磁波加熱を行わない
で電気加熱のみの金型で、表面を加熱乾燥する最終段を
加えてもよい。このようにすれば尚一層高品質の成形品
を得ることができる。
【0015】以上本発明の代表的な実施例について説明
したが、本発明は必ずしも上記の実施例構造のみに特定
されるものではない。例えば素材として供給されるパル
プ繊維シート1は連続状のものでなくてもよく、予め各
成形機に自動供給できる大きさに切断されたものであっ
てもよい。その他本発明ではその構成要件を備え、且つ
効果を有する範囲内で適宜変更して実施できることは勿
論である。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記のごとく構成されたもので
あるから、金型内でのパルプ繊維シートの乾燥、即ちシ
ート内の水分子の加熱蒸発が、内部と外部とで同時に且
つ短時間で行われ、この乾燥と同時に行われる成形との
間に時間差を生じさせることなく成形でき、これにより
内外とも緻密で且つ強度があり、表面の美観と触感に優
れた高品質の成形品を、格段に高いエネルギー効率と短
い成形時間で経済的に製造することができるといった優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法の一実施例を示す概略的
な説明図。
【図2】本発明に係る製造方法の他の実施例を示す概略
的な説明図。
【符号の説明】
1 パルプ繊維シート 2 成形機Aの上型 3 成形機Aの下型 4 電磁波発振装置 5 予備成形の上型 6 予備成形の下型 7 ロール 8 噴霧ノズル A 成形機 B 予備成形機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 哲郎 東京都狛江市駒井町3丁目4番7号 Fターム(参考) 3E033 AA09 AA10 BA10 CA01 DD01 FA01 3E075 AA05 BA30 DA03 DA14 DA33 DC37 GA03 4L055 BF05 BF06 CJ06 FA22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿潤状態にあるパルプ繊維シート(1)
    を、上型(2)並びに下型(3)及び電磁波発振装置(4)を備
    えた成形機(A)内に導入し、上型(2)と下型(3)間に電磁
    波を印加して加熱しながら乾燥成形することを特徴とす
    るパルプ繊維シートを素材とする成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 湿潤状態にあるパルプ繊維シート(1)を
    上型(5)並びに下型(6)を有する予備成形機(B)内に導入
    し、冷間で荒く予備成形を行った後、この予備成形を行
    ったシートを上型(2)並びに下型(3)及び電磁波発振装置
    (4)を備えた成形機(A)内に導入し、上型(2)と下型(3)間
    に電磁波を印加することにより加熱しながら乾燥成形す
    ることを特徴とするパルプ繊維シートを素材とする成形
    品の製造方法。
  3. 【請求項3】 成形機(A)内に導入したパルプ繊維シー
    ト(1)の初期の乾燥を電磁波加熱で行い、最終段の仕上
    げを電気加熱のみで行うことを特徴とする請求項1また
    は2に記載のパルプ繊維シートを素材とする成形品の製
    造方法。
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