JP2003246608A - オゾン−有機酸液生成装置、レジスト剥離装置及びレジスト剥離方法 - Google Patents

オゾン−有機酸液生成装置、レジスト剥離装置及びレジスト剥離方法

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JP2003246608A JP2002048271A JP2002048271A JP2003246608A JP 2003246608 A JP2003246608 A JP 2003246608A JP 2002048271 A JP2002048271 A JP 2002048271A JP 2002048271 A JP2002048271 A JP 2002048271A JP 2003246608 A JP2003246608 A JP 2003246608A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い効率でレジストの剥離を行うことのでき
る高濃度のオゾン−有機酸液を、有機酸蒸気の飛散や引
火の危険もなく安全に容易に生成することのできるオゾ
ン−有機酸液生成装置、レジスト剥離装置、及び、これ
を用いたレジスト剥離方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも、有機酸にオゾンガスを溶解
するオゾン溶解モジュールを有するオゾン−有機酸液生
成装置であって、前記オゾン溶解モジュール内には、非
多孔性膜からなるガス透過膜が収容されているオゾン−
有機酸液生成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酢酸蒸気の飛散や
引火の危険もなく、高濃度のオゾン−有機酸液を容易に
生成することのできるオゾン−有機酸液生成装置、レジ
スト剥離装置及びレジスト剥離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に回路を形成する場合や、
液晶基板上に色相の異なる複数の着色画素をパターン状
に形成する場合には、フォトリソグラフィー工程が必須
の工程である。例えば、半導体基板上に回路を形成する
場合は、ウエハ上にレジストを塗布し、通常のフォトプ
ロセスにてレジストパターンからなる画像を形成し、こ
れをマスクとしてエッチングした後、不要となったレジ
ストを除去して回路を形成し、次の回路を形成するため
に、再度レジストを塗布して、画像形成−エッチング−
レジストの除去というサイクルを繰り返し行う。
【0003】不要となったレジストを除去するレジスト
剥離工程では、従来、半導体基板のレジスト剥離には、
アッシャー(灰化手段)や、硫酸や過酸化水素等を用い
たRCA洗浄法が用いられており、液晶基板のレジスト
剥離には、有機溶媒とアミンとの混合溶液等が用いられ
ていた。しかし、レジストの除去にアッシャーを用いる
と、高温のため半導体にダメージを与える恐れがあるこ
とに加え、無機系の不純物を除去することはできない。
また、溶剤や薬品を用いてレジスト剥離を行う場合は、
十数バッチごとに新たな薬液に交換しなければならない
ことから、大量の薬液が必要とされ薬液コストがかさむ
とともに、大量の廃液が生じ、廃液処理の際にもコスト
面及び環境面の両面で大きな不利益があった。
【0004】一方、オゾンガスを水に溶解して得られる
オゾン水は、オゾンの持つ強い酸化力により殺菌・脱臭
・漂白等に優れた効果を発揮し、しかもオゾンガスは時
間とともに無害な酸素(気体)に自己分解して残留性が
ないことから、環境にやさしい殺菌・洗浄・漂白剤等と
して注目されている。近年、環境への関心が高まる中、
上述のレジスト剥離方法に代わる方法として、オゾン水
を用いたレジスト剥離プロセスが注目されている。
【0005】従来のオゾン水生成装置としては、曝気方
式(バブリングタイプ)のものや、多孔性ガス透過膜を
からなるオゾン溶解モジュールを用いたモジュールタイ
プのものが一般的である。曝気方式は、水中にオゾンガ
スの気泡を注入して、オゾンを水に溶解させる方法であ
る。この方式では、得られたオゾン水中に気泡が含まれ
ていると充分なレジスト剥離効果を発揮することが困難
となるため、気液分離層で気泡を除去する必要があり、
また、オゾンの溶解速度を上げるために曝気の気泡を細
かくすると、気液分離に時間がかかるという問題があっ
た。
【0006】モジュールタイプは、ガス透過膜を介して
オゾンガスと水とを接触させて、オゾンを水に溶解させ
る方法である。モジュールタイプとしては、特開平7−
213880号公報に、多孔質中空管状のオゾンガス透
過膜を用いた装置が開示されている。しかしながら、多
孔質のオゾンガス透過膜は孔が詰まりやすく、また、多
孔質のオゾンガス透過膜では孔内にしみこんだ水を経由
してオゾンガスが水中に拡散するので、水を孔内にしみ
こませるためにオゾンガス圧を水圧よりやや弱くなるよ
うに厳密に調整することが必要である。また、多孔質中
空管状のオゾンガス透過膜を用いたオゾン水生成装置で
は、装置の稼働開始時と稼働終了時に、オゾン水中に気
泡が混入しやすいという問題がある。
【0007】また、常温常圧下ではオゾンは水に50p
pm程度の濃度にしか溶解することができず、この濃度
のオゾン水ではレジスト剥離に長時間を要することか
ら、工業的に応用することは困難であった。特に多孔質
のオゾンガス透過膜を用いる場合は、その構造より、オ
ゾンガス圧を水圧より高くすることができないので、高
濃度のオゾン水を調製することが困難であった。
【0008】一方、有機酸、特に酢酸は水に比べれば高
濃度にオゾンを溶解することができ、また、オゾンによ
って分解することもなく安定して用いることができる。
そこで有機酸に溶解させたオゾン−有機酸液をレジスト
剥離に用いることが考えられる。しかしながら、実際に
は、上述の従来のオゾン水生成装置を用いてオゾン−有
機酸液を生成させようとしても、曝気方式にあっては、
溶解効率を上げるには大規模な溶解塔が必要であり、ま
た、曝気酢酸蒸気が引火爆発する危険があった。また、
モジュールタイプにあっては、腐食性のある有機酸が装
置内外に漏れ出し、装置を腐食してしまう等の問題があ
り実用化には至っていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、酢酸蒸気の飛散や引火の危険もなく、高濃度のオ
ゾン−有機酸液を容易に生成することのできるオゾン−
有機酸液生成装置、レジスト剥離装置及びレジスト剥離
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも、
有機酸にオゾンガスを溶解するオゾン溶解モジュールを
有するオゾン−有機酸液生成装置であって、前記オゾン
溶解モジュール内には、非多孔性膜からなるガス透過膜
が収容されているオゾン−有機酸液生成装置である。以
下に本発明を詳述する。
【0011】本発明のオゾン−有機酸液生成装置は、少
なくとも、有機酸にオゾンガスを溶解するオゾン溶解モ
ジュールを有する。上記有機酸としては特に限定されな
いが、オゾンとの反応性が低い酢酸、ギ酸、しゅう酸又
はそれらの誘導体等が好ましい。なかでも、常温で液状
である酢酸、ギ酸又はそれらの誘導体がより好ましく、
酢酸又はその誘導体が更に好ましい。上記酢酸の誘導体
としては特に限定されないが、オゾンとの反応性が低い
ことから、例えば、モノフルオロ酢酸、ジフルオロ酢
酸、トリフルオロ酢酸等のハロゲン化酢酸等が好適であ
る。これらの有機酸は、氷酢酸等の純度の高いものであ
ってもよいし、水等で希釈したものであってもよいが、
有機酸濃度が高いものの方が、高濃度にオゾンを溶解す
ることができる。
【0012】上記オゾン溶解モジュールの一実施形態を
図1に示す。上記オゾン溶解モジュールは、非多孔性膜
からなるガス透過膜2が収容されており、オゾン分子3
はガス透過膜2を構成する樹脂の分子鎖間を透過し、次
いで有機酸中に拡散する。
【0013】多孔性のガス透過膜では、まず、ガス透過
膜の孔内にしみこんだ有機酸にオゾンガスが溶解し、次
いで、濃度勾配に従いオゾンが有機酸中に拡散する。し
たがって、孔内に有機酸をしみこませるためにオゾンガ
ス圧を有機酸圧より低くなるように厳密に調整すること
が必要である。このため、有機酸がオゾンガスの流れの
中に侵入しやすく、装置の内外に有機酸が漏れ出すこと
があり、装置を腐食することがあった。更に、有機酸等
に異物が混入すると孔が異物で詰まりオゾンガスを有機
酸に溶解させることができなくなる。
【0014】これに対して、ガス透過膜として孔のない
非多孔性のものを用いると、有機酸とオゾンガスとがガ
ス透過膜により分離されるため、有機酸がオゾンガスの
流れの中に侵入することがない。また、ガス透過膜が目
詰まりすることもない。更に、多孔性のガス透過膜で
は、孔を通してオゾン−有機酸液中にレジスト剥離効率
を低下させる泡が混入する危険性があるが、孔のない非
多孔性のガス透過膜を用いると、泡が混入する恐れがな
い。
【0015】上記ガス透過膜としては、フッ素系樹脂を
成形してなるものが好ましい。フッ素系樹脂からなる非
多孔性ガス透過膜は、耐食性及び耐劣化性に優れ且つオ
ゾンガスを効率的に透過する性質を有する。
【0016】上記フッ素系樹脂としては、例えば、ポリ
テトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、パーフルオ
ロアルコキシ樹脂(PFA)、フッ化エチレンプロピレ
ン樹脂(FEP)等の4フッ化エチレン共重合体;フッ
素系ゴム等が挙げられる。パーフルオロ化樹脂であれ
ば、いずれの樹脂でも非多孔性膜の原料として使用でき
る。
【0017】これらのフッ素系樹脂は、所要の内径及び
長さに成形した中空糸(チューブ状)にすることが好ま
しい。中空糸とすることにより、平膜として用いるより
も効率的にオゾンを有機酸に溶解することができる。得
られた中空糸は複数本束ねた後両端をそれぞれ熱融着す
るか接着してオゾン溶解モジュールの外套内に収容す
る。
【0018】上記非多孔性ガス透過膜が中空糸からなる
場合、オゾンガスを溶解させるための有機酸は中空糸の
内側(チューブ内)及び外側のいずれを流れてもよい
が、中空糸の外側を有機酸が流れ、内側をオゾンガスが
通ることが好ましい。中空糸の内側を有機酸が流れる
と、中空糸内が異物で詰まるおそれがある。
【0019】上記オゾン溶解モジュールの外套として
は、耐オゾン性に優れ、かつ、気密性を備えたものであ
れば特に限定されず、例えば、PFA、PTFE、フッ
化ビニリデン樹脂、ステンレス材等からなるものが挙げ
られる。
【0020】本発明のオゾン−有機酸液生成装置は、有
機酸液を加圧する手段を有していてもよい。有機酸液を
加圧することにより、より効率よく、高濃度にオゾンガ
スを有機酸に溶解することができる。また、有機酸液を
加圧する手段としては特に限定されないが、耐オゾンガ
ス材料を用いた加圧ポンプを用いる方法が好適である。
【0021】本発明のオゾン−有機酸液生成装置を用い
れば、効率的にレジスト剥離を行うことができる、高濃
度のオゾンを溶解したオゾン−酢酸液を得ることができ
る。本発明のオゾン−有機酸液生成装置は、非多孔性膜
からなるガス透過膜が収容されたオゾン溶解モジュール
を有することから、従来のオゾン水生成装置を用いる場
合のように、腐食性のある有機酸が装置内外に漏れ出し
装置を腐食してしまう等の問題がない。これにより装置
の保守等の手間が大幅に低減されるとともに、安全に高
濃度のオゾンを溶解したオゾン−有機酸液を得ることが
できる。
【0022】少なくとも、上記オゾン−有機酸液生成装
置と、オゾン−有機酸液でレジストを剥離する工程が行
われる反応槽とを有するレジスト剥離装置もまた、本発
明の1つである。本発明のレジスト剥離装置の一実施形
態を図2に示した。図2に示す態様のレジスト剥離装置
は、オゾン発生器4、オゾンガス検出器5、オゾン溶解
モジュール1、オゾン水濃度検出器6、反応槽7、及
び、ポンプ8から構成される。
【0023】オゾン発生器4では、有機酸に溶解するた
めのオゾンガスが生成される。オゾン発生器4としては
特に限定されず、公知のオゾン発生器を用いることがで
きる。オゾン発生器4で生成されたオゾンガスの濃度は
オゾンガス検出器5により測定・監視される。オゾンガ
ス検出器5により測定されたオゾンガス濃度の値がオゾ
ン発生器4にフィードバックされオゾン発生器4で生成
されるオゾンガスの濃度が随時調整される。オゾン発生
器4で生成したオゾンガスは、オゾン溶解モジュール1
において有機酸に溶解する。
【0024】オゾン溶解モジュール1において生成した
オゾン水の溶存オゾンガス濃度は、オゾン水濃度検出器
6により監視・管理される。
【0025】得られたオゾン水は反応槽7において、レ
ジストを剥離するために用いられる。反応槽7における
レジスト剥離方法としては特に限定されず、例えば、バ
ッチ処理(ディップ)、枚葉処理(吹き付け)等が挙げ
られる。なかでも、バッチ処理が好ましい。本発明のレ
ジスト剥離装置では、高オゾン濃度のオゾン−有機酸液
を用いることによりレジストの剥離速度が充分に速く、
バッチ処理を行うことにより、一度に大量のレジスト剥
離を行うことができる。
【0026】反応槽7は、紫外線を照射する手段を付加
してもよい。紫外線を照射することにより、オゾンの分
解速度が促進され、それに伴い剥離効果を上げることが
できる。従って、高濃度オゾン−有機酸液と紫外線照射
とを併用することによって、より高いレジスト剥離効果
を得ることができる。上記紫外線を照射する手段として
は特に限定されず、例えば、UVランプ等が挙げられ
る。照射される紫外線の波長は、オゾンが吸収する25
4nm近辺であることが好ましい。
【0027】また、本発明のレジスト剥離装置において
は、生成したオゾン−有機酸液を循環させて用いてもよ
いし、循環させずに用いてもよい。循環させずに用いた
場合であってもレジスト剥離に必要なオゾン濃度は充分
に得られる。
【0028】本発明のレジスト剥離装置を用いることに
より、高い効率でレジスト剥離を行うことができる。本
発明のレジスト剥離装置を用いたレジストの剥離方法で
あって、有機酸にオゾンを溶解したオゾン−有機酸液に
よりレジストを剥離するレジスト剥離方法もまた、本発
明の1つである。本発明のレジスト剥離方法を用いれ
ば、飽和オゾン水処理に比較して高いレジスト剥離速
度、特に100%酢酸を用いる場合にあっては飽和オゾ
ン水処理に比較して20倍以上のレジスト剥離速度が得
られる。
【0029】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0030】(実施例1)図3に示す装置を作製した。
当該装置においては、図1に示した外套内にパーフルオ
ロアルコキシ樹脂からなる内径0.55mm×厚さ0.
04mm×長さ300cmの非多孔性中空糸400本が
収容されたモジュール1に、オゾンガス検出器5(理工
化学社製:OZR−3000)を介してオゾンガス発生
器4(住友精密社製:GR−RB13)を接続し、オゾ
ンガス発生器4に、酸素流量3L/分、窒素流量18m
L/分で原料ガスを送り込み、オゾンガスを発生させ、
発生したオゾンガスをオゾンガス圧0.3MPaに加圧
して供給した。一方、100%酢酸(和光純薬社製、特
級)をポンプ8(タクミナ社製:CS−52−FTC−
HW)によりモジュール1に供給し、装置内を循環させ
て、オゾン−酢酸液を生成した。生成したオゾン−酢酸
液の溶存オゾンガス濃度はオゾン水濃度検出器6(理工
化学社製:OZR−3000)で測定したうえで、反応
槽7に供給され、ウエハ上に塗布されたレジストの剥離
を行った。装置内の酢酸圧は0.3MPaとし、オゾン
−酢酸液の流量は500ml/分とした。このとき酢酸
の温度は21℃、室温は22℃、酢酸中のオゾン濃度は
410ppmであった。下記の方法によりレジスト剥離
速度を評価した。結果を表1に示した。
【0031】(レジスト剥離速度の測定) (1)レジスト剥離速度測定用試料の調製 6インチのシリコンウエハにレジスト液(富士フィルム
アーチ社製、HPR−204LT)を塗布し、スピンコ
ーター(ミカサ社製、1H−DX2型)にて2000r
pm、30秒間処理した後、更に90℃20分間乾燥し
て、厚さ1.3μmのレジストがコートされたウエハを
得た。 (2)レジスト剥離速度の測定 得られたレジスト剥離速度測定用試料について、膜厚計
(大塚電子社製、FE−3000型)を用いて、経時的
にレジストの厚さを測定して、レジスト剥離速度を算出
した。
【0032】(実施例2)100%酢酸の代わりにトリ
フルオロ酢酸の50%水溶液を用いた以外は実施例1と
同様にした。このときのオゾン−有機酸液の溶存オゾン
ガス濃度及びレジスト剥離速度を表1に示した。
【0033】(比較例1)100%酢酸の代わりに水を
用いてオゾン水を生成させ、オゾン水によりレジストの
剥離を行った以外は実施例1と同様にした。このときの
オゾン水の溶存オゾンガス濃度及びレジスト剥離速度を
表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1より、非多孔性膜からなるガス透過膜
が収容されているオゾン−有機酸液生成装置を用いるこ
とにより、100%酢酸を用いた場合にあってはオゾン
水の8.2倍、トリフルオロ酢酸の50%水溶液を用い
た場合にあってはオゾン水の2.4倍のオゾン濃度のオ
ゾン−有機酸液を得ることができた。更に、これらのオ
ゾン−有機酸液を用いることにより、それぞれオゾン水
の実に140倍及び12倍のレジスト剥離速度が得られ
ることがわかった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、酢酸蒸気の飛散や引火
の危険もなく、高濃度のオゾン−有機酸液を容易に生成
することのできるオゾン−有機酸液生成装置、レジスト
剥離装置及びレジスト剥離方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】オゾン溶解モジュールを示す模式図である。
【図2】本発明のレジスト剥離装置の一実施態様を示す
模式図である。
【図3】実施例で用いたレジスト剥離装置を示す模式図
である。
【符号の説明】
1 オゾン溶解モジュール 2 非多孔性中空糸からなるガス透過膜 3 オゾン分子 4 オゾン発生器 5 オゾンガス検出器 6 オゾン水濃度検出器 7 反応槽 8 ポンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、有機酸にオゾンガスを溶解
    するオゾン溶解モジュールを有するオゾン−有機酸液生
    成装置であって、前記オゾン溶解モジュール内には、非
    多孔性膜からなるガス透過膜が収容されていることを特
    徴とするオゾン−有機酸液生成装置。
  2. 【請求項2】 有機酸は、酢酸又はその誘導体であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のオゾン−有機酸液生成装
    置。
  3. 【請求項3】 非多孔性膜は、非多孔性中空糸からなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のオゾン−有機酸
    液生成装置。
  4. 【請求項4】 非多孔性膜は、フッ素系樹脂からなるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載のオゾン−有機
    酸液生成装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも、請求項1、2、3又は4記
    載のオゾン−有機酸液生成装置と、オゾン−有機酸液で
    レジストを剥離する工程が行われる反応槽とを有するこ
    とを特徴とするレジスト剥離装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のレジスト剥離装置を用い
    たレジストの剥離方法であって、有機酸にオゾンを溶解
    したオゾン−有機酸液によりレジストを剥離することを
    特徴とするレジスト剥離方法。
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