JP2003246055A - インクジェット記録装置の駆動方法 - Google Patents

インクジェット記録装置の駆動方法

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JP2003246055A
JP2003246055A JP2002048248A JP2002048248A JP2003246055A JP 2003246055 A JP2003246055 A JP 2003246055A JP 2002048248 A JP2002048248 A JP 2002048248A JP 2002048248 A JP2002048248 A JP 2002048248A JP 2003246055 A JP2003246055 A JP 2003246055A
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pulse signal
pressure chamber
ink
pulse
pressure
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JP2002048248A
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Ryutaro Kusunoki
竜太郎 楠
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Toshiba TEC Corp
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Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力室の長さに関わらず十分に残留圧力振動
を低減できるようにする。 【解決手段】 先ず、圧力室の容積を拡大させる、パル
ス幅がTc/2の第1のパルス信号21をアクチュエー
タに供給する。続いて、圧力室の容積を収縮させる、パ
ルス幅がTcの第2のパルス信号22をアクチュエータ
に供給する。その後に、圧力室の容積を再び拡大させる
第3のパルス信号23を供給する。この第3のパルス信
号23は、そのパルス幅の中心が第2のパルス信号22
の終了とTc/4の時間間隔を有する。また、この第3
のパルス信号22のパルス幅または電圧を残留圧力振動
が低減するように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号に応じて
インクジェット記録ヘッドの圧力室の容積を変化させて
インクを吐出するインクジェット記録装置の駆動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】圧電素子等の電気機械変換手段によりイ
ンクジェット記録ヘッドの圧力室の容積を変化させてイ
ンクを吐出するインクジェット記録装置の駆動方法とし
て、従来、例えば特開平07−164629号公報に記
載されたものが知られている。この公報記載の駆動方法
は、インクが充填される圧力室の長さをL、インク中の
音速をaとしたとき、圧力室の容積を拡張させる、パル
ス幅L/aの電圧パルス(以下拡張パルスと称する)
と、圧力室の容積を収縮させる、パルス幅2L/aの電
圧パルス(以下収縮パルスと称する)の2つのパルスを
組み合わせたものである。
【0003】すなわち、先ず、拡張パルスの開始によっ
て圧力室を拡張させて圧力室内に負の圧力を発生させ
る。続いて、圧力伝播により圧力室の圧力が正になった
ときに拡張パルスの終了と収縮パルスの開始によって一
気に圧力室を収縮させて圧力室の圧力をさらに大きく高
め、ノズルからインクを吐出させる。その後、インクを
吐出させるために圧力室に発生させた圧力が2度の圧力
伝播によって正の圧力になったときに、収縮パルスの終
了によって圧力室を収縮状態から元の容積まで拡張して
圧力を低下させる。これにより、インク吐出後の残留圧
力振動が相殺されていた。
【0004】このように、従来技術においては、拡張パ
ルスの開始による圧力室の容積変化と、拡張パルスの終
了による圧力室の容積変化と、収縮パルスの開始による
圧力室の容積変化の3つの容積変化から、インクを吐出
させる圧力を生じさせているので、低い駆動電圧でイン
クを吐出できるという利点があった。しかし、圧力振動
の打消しには収縮パルスの終了による圧力室の容積変化
のみしか用いていないので、圧力振動の減衰率が小さい
場合に残留圧力振動が残ってしまうという欠点があっ
た。
【0005】圧力振動の減衰率が小さい場合には、拡張
パルスの電圧を低め、収縮パルスの電圧を高めることに
よって、残留圧力振動を残さないようにできる。しかし
この場合は、収縮パルスの電圧を高めなければならない
ので、低い駆動電圧でインクを吐出できるという利点は
損なわれてしまう。圧力振動の減衰率(縦軸)と圧力室
の長さL[mm](横軸)との関係を第6図に示す。図
示するように、圧力室の長さLが長い場合には、圧力振
動の減衰率が大きいので、残留振動が残ってしまうとい
う問題は発生しにくい。ところが、圧力室の長さLが短
い場合、とりわけ圧力室の長さが3[mm]以下の場合
には、減衰率の低下が甚だしくなり、残留振動が残って
しまう。
【0006】また、この従来技術では、拡張パルスと収
縮パルスの印加時間を、圧力波が圧力室内を伝播する時
間L/aを基準に定めている。圧力室内のインクの固有
振動周期をTcとするとき、伝播時間L/aに対するT
c/2の比と圧力室の長さLとの関係を図7に示す。図
示するように、圧力室の長さLが長い場合には、伝播時
間L/aはTc/2に近い値となる。ところが、圧力室
の長さLが短い場合、とりわけ圧力室の長さが3mm以
下の場合には、ノズル内にあるインクの慣性抵抗の影響
を受け、Tc/2からのずれが甚だしくなる。その結
果、駆動信号(拡張パルス,収縮パルス)のパルス幅を
L/aの整数倍に定めると、圧力室の長さLが短い場合
にインクの圧力振動と駆動信号のタイミングが合わなく
なり、インクの吐出効率が低下したり、残留圧力振動が
効果的に低減されないなどの不具合が生じていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のイ
ンクジェット記録装置の駆動方法においては、圧力室の
長さLが短い場合に残留圧力振動を十分に低減できない
という技術的な課題があった。
【0008】そこで本発明は、圧力室の長さに関わらず
十分に残留圧力振動を低減できるインクジェット記録装
置の駆動方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクが充填
される圧力室と、圧力室に連通しインクを吐出するノズ
ルと、圧力室の容積を駆動信号に応じて変化させるアク
チュエータとを有するインクジェット記録ヘッドを用い
たインクジェット記録装置の駆動方法であって、圧力室
内のインクの固有振動周期をTcとし、l、m、nを自
然数とするとき、先ず、圧力室の容積を拡大させる、パ
ルス幅が(l−1/2)Tcの第1のパルス信号をアク
チュエータに供給する。続いて、圧力室の容積を収縮さ
せる、パルス幅がmTcの第2のパルス信号をアクチュ
エータに供給する。その後に、圧力室の容積を再び拡大
させる第3のパルス信号を供給する。この第3のパルス
信号は、そのパルス幅の中心が第2のパルス信号の終了
と(n−3/4)Tcの時間間隔を有する。また、この
第3のパルス信号のパルス幅または電圧を残留圧力振動
が低減するように調整する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。なお、この実施の形態は、図2に示
すインクジェット記録装置に本発明の駆動方法を適用し
た場合である。
【0011】図2はインクジェット記録装置の要部構成
を示すブロック図であり、このインクジェット記録装置
は、インクジェット記録ヘッド1と、画像情報を記憶す
る画像メモリ2と、ヘッド駆動電源3と、駆動信号発生
部4と、駆動信号制御部5と、温度補正テーブル6とを
備えている。
【0012】インクジェット記録ヘッド1は、インクの
満たされた圧力室に加圧してインクを液滴噴射させるた
めに、圧電体の変形を利用する方式のもので、その縦断
面図と横断面図を図3の(a)及び(b)に示してい
る。同図において、符号11は天板であり、この天板1
1の下面には、正面側(図3(a)において左側)から
背面側(図3(a)において左側)へと互いに平行に延
びる複数の溝12と、各溝12の背面側端部に連通して
前記溝12より深い凹部13とが形成されている。そし
て、上記天板11の各溝12と凹部13とを下側から薄
板状の振動板14で覆うことによって、各溝12をイン
クが充填される圧力室15とし、凹部13を前記圧力室
15にインクを供給するインク室16としている。ま
た、上記インク室16にインクを供給するためのインク
供給口17が天板11の上面に形成されている。
【0013】本実施の形態では、各溝12の長さ、つま
り圧力室15の長さLを3[mm]に設計している。こ
のように圧力室15の長さLを短くすることによって、
吐出体積が小さい液滴を高い駆動周波数で吐出させるこ
とができ、高品質な印字を高い印刷速度で行うことがで
きる。
【0014】前記振動板14の下面には、圧電体材料か
らなるアクチュエータ18が取り付けられている。アク
チュエータ18は、平板状の基板部18aと、この基板
部18aの上面から各圧力室15の底面に前記振動板1
4を介してそれぞれ当接するように突出した複数の圧電
素子部18bとを有する形状になっている。
【0015】前記天板11とアクチュエータ18との正
面側には、ノズルプレート19が接合されており、この
ノズルプレート19の前記各圧力室15と対応する位置
にそれぞれノズル10が穿設されている。
【0016】かかる構造のインクジェット記録ヘッド1
は、駆動信号発生部4から発生される駆動信号20が前
記アクチュエータ18の各圧電素子部に選択的に供給さ
れるようになっている。各圧電素子部は、駆動信号20
が供給されると、その信号に応じて上下方向に伸縮し、
振動板14を変位させる。振動板14が変位すると、イ
ンクが充填されている圧力室15内部の容積が変化す
る。これにより、圧力室15内に満たされたインクの圧
力が変化し、ノズル10よりインクが吐出する。
【0017】駆動信号発生部4は、画像メモリ2に記憶
された画像情報に基づいて、ヘッド駆動電源3から印加
される電圧により、図1の(a)に示す波形の駆動信号
20を発生させる。駆動信号20は、第1のパルス信号
21と第2のパルス信号22と第3のパルス信号23の
3つのパルス信号から成り立っている。第1のパルス信
号21と第2のパルス信号22とは極性が互いに反対で
あるが、電圧振幅は同じである。圧力室15内のインク
圧力の固有振動周期をTcとするとき、第1のパルス信
号21のパルス幅はTc/2であり、第2のパルス信号
22のパルス幅はTcである。第3のパルス信号23
は、その電圧は第1のパルス信号21と同じである。ま
た第3のパルス信号23は、そのパルス幅の中心時間t
が第2のパルス信号22の終了からTc/4の時間を保
つように設定されている。
【0018】因みに、固有振動周期Tcは、市販のイン
ピーダンスアナライザーによって、インクを入れたイン
クジェット記録ヘッド1のアクチュエータ18のインピ
ーダンスを測定し、圧力室15内のインクの共振によっ
てアクチュエータ18のインピーダンスが低下する周波
数から求める方法がある。また、シンクロスコープなど
によりインク圧力振動がアクチュエータ18に誘起する
電圧を測定し、その電圧の振動周期を調べることにより
求める方法もある。
【0019】駆動信号制御部5は、ヘッド駆動電源3の
通電オン,オフを制御する。また、インクジェット記録
ヘッド1に取り付けられた温度センサ7からインク温度
データを取り込み、温度補正テーブル6を参照して、そ
のインク温度に対して予め設定されている補正データを
取得する。そして、この補正データにより駆動信号発生
部4から発生される駆動信号20を補正する機能を有し
ている。
【0020】温度センサ7は、インクジェット記録ヘッ
ド1において、インク室16から圧力室15を介してノ
ズル10に補給されるインクの温度がよく反映される場
所に取り付けられることが好ましい。例えば温度センサ
7は、図示しないが、インク室16の近傍に取り付けら
れる。
【0021】以下、図1を用いて、駆動信号20がアク
チュエータ18に供給されたときの作用について説明す
る。図1の(b)は、第1のパルス信号21と第2のパ
ルス信号22が圧力室15内のインクに発生させる圧力
P1を示している。また、図1の(c)は、第3のパル
ス信号23が圧力室15内のインクに発生させる圧力P
2を示している。また、図1の(d)は、圧力P1と圧
力P2の和、すなわち、第1〜3のパルス信号21,2
2,23が圧力室15内のインクに発生させる圧力P3
を示している。
【0022】はじめに、第1のパルス信号21と第2の
パルス信号22の作用について説明する。駆動信号20
がアクチュエータ18に供給されると、先ず、第1のパ
ルス信号21の立ち上がりで圧力室15が拡張する。こ
れにより、圧力室15内部の圧力P1が一旦低下する。
その後、圧力P1は圧力振動により徐々に上昇する。そ
して、第1のパルス信号21の立ち上がりからTc/2
の時点で、圧力P1の上昇は停止する。
【0023】次に、第1のパルス信号21の立下りと第
2のパルス信号22の立下りによって圧力室15が収縮
する。これにより、圧力P1が大きく高まって、ノズル
10からインクの吐出が開始される。その後、圧力P1
は圧力振動により徐々に低下する。そして、第2のパル
ス信号22の立下りからTc/2の時点で圧力P1は最
低になり、インクの吐出が終了する。その後、圧力P1
は圧力振動により徐々に上昇する。そして、第2のパル
ス信号22の立下りからTcの時点で圧力P1の上昇は
停止する。
【0024】次に、第2のパルス信号22の立ち上がり
によって圧力室15が拡張する。これにより、圧力P2
が低下する。この後、圧力振動の減衰率、すなわち圧力
が1往復振動した後に減衰する圧力振幅の割合が、おお
むね0.6より小さい場合は、なおインク圧力が残るの
で、図1の(b)に示すように、圧力振動が残留する。
【0025】次に、第3のパルス信号23の作用につい
て説明する。第3のパルス信号23は、そのパルス幅の
中心までの時間tが、第2のパルス信号22の終了から
Tc/4の時間間隔を有するように、第2のパルス信号
22の後に付加される。この中心までの時間tは、圧力
P1が下降中に0になるタイミングである。このように
第3のパルス信号23の供給タイミングを設定すると、
第3のパルス信号23が圧力室15内のインクに発生さ
せる圧力P2の振動の位相は、図1の(c)に示すよう
に、第1のパルス信号21と第2のパルス信号22が圧
力室15内のインクに発生させる圧力P1の振動の位相
と180度ずれた状態になる。ここで、第3のパルス信
号23のパルス幅wを変化させると、圧力P3の振幅が
変化する性質を利用し、第3のパルス信号23のパルス
幅wを、圧力P2の振幅が圧力P1の振幅と同じになる
ように調整する。こうすることにより、図1の(d)に
示すように、第1のパルス信号21と第2のパルス信号
22が発生させる圧力P1と、第3のパルス信号23が
発生させる圧力P2とが互いに打ち消し合い、第3のパ
ルス信号23を供給終了後の圧力室15内のインク圧力
P3はほぼ0になって、残留圧力振動が消滅する。
【0026】図4は、第3のパルス信号23のパルス幅
wと、第1のパルス信号21の立ち上がりから時点2T
cを経過した後における圧力P3の残留圧力振動の振幅
最大値との関係を、第3のパルス信号23のパルス幅中
心までの時間t毎に示したものである。なお、縦軸(残
留圧力振動の振幅)の尺度は、第3のパルス信号23が
ない場合の残留圧力振動の振幅を1としている。図4に
示されるように、第3のパルス信号23のパルス幅中心
までの時間が1.75Tcの場合には、第3のパルス信
号23のパルス幅wを調整することにより、残留圧力振
動の振幅をほぼ0にすることができる。しかし、第3の
パルス信号23のパルス幅中心までの時間tが1.75
Tcからずれると、第3のパルス信号23のパルス幅w
を調整しても、残留圧力振動が残ってしまう。
【0027】したがって、第2のパルス信号22の終了
時点1.5Tcから、第3のパルス信号23のパルス幅
中心までの時間を0.25Tc(Tc/4)とすること
により、第3のパルス信号23のパルス幅wを調整する
ことによって、圧力室の長さLに関わらず残留圧力振動
を十分に低減させることができる。
【0028】ところで、インクは温度が変化すると、粘
度などのインク物性が変化するため、インク圧力の固有
振動周期Tcや残留圧力振動の減衰率などが異なってく
る。そうなると、第1〜第3の各パルス信号21,2
2,23のパルス幅や、第2のパルス信号22の終了か
ら第3のパルス信号23のパルス幅中心までの時間tが
最適値からずれてくる。
【0029】そこで本実施の形態では、インクの温度に
起因するこの種のずれを補正するため、インクジェット
記録ヘッド1に温度センサ7を設けている。また、イン
クの温度と固有振動周期Tcとの関係に基づいて、第1
〜第3の各パルス信号21,22,23のパルス幅の各
インク温度に対する補正値と、第2のパルス信号22の
終了から第3のパルス信号23のパルス幅中心までの時
間tの各インク温度に対する補正値とを、段階的に予め
設定した温度補正テーブル6とを備えている。そして、
駆動信号制御部5は、温度センサ7が検出する温度を元
に、温度補正テーブル6を参照して、第1及び第2のパ
ルス信号21,22のパルス幅や、第3のパルス信号2
3のパルス幅中心までの時間t等を選択的に補正してい
る。また、温度によってインクの粘性が変化すると、そ
れによって圧力振動の減衰率が変化し、第1及び第2の
パルス信号21,22による圧力P1の残留振動の振幅
が変化するので、この振幅の変化に合わせて第3のパル
ス信号23のパルス幅wを補正している。さらに、温度
補正テーブル6には、インクの温度に応じた駆動電圧が
設定されており、駆動信号発生部4に供給するヘッド駆
動電源3の電圧も、温度補正テーブル6を参照して、イ
ンクの温度に応じて補正している。
【0030】このような補正を企てることによって、イ
ンクジェット記録ヘッド1のインク温度が変化しても、
常に残留圧力振動を十分に低減できるようになる。
【0031】なお、前記一実施の形態は、l、m、nを
自然数とし、第1のパルス信号21のパルス幅を(l−
1/2)Tc、第2のパルス信号22の幅をmTc、第
2のパルス信号22の終了から第3のパルス信号23の
パルス幅中心までの時間を(n−3/4)Tとすると
き、(l,m,n)=(1,1,1)とした例である
が、l、m、nが自然数であればそれぞれが1に限らず
同様の効果を得ることができる。
【0032】また、第3のパルス信号23のパルス幅w
を調整するのでなく、同パルス信号23の電圧を調整す
ることによって、圧力P2の振幅を圧力P1の振幅と合
わせることができる。
【0033】次に、駆動信号20の他の実施の形態につ
いて、図5を用いて説明する。図5の(a)は、この他
の実施の形態における駆動信号20の波形図である。ま
た、同図(b)は、駆動信号20の第1のパルス信号2
1と第2のパルス信号22が圧力室15内のインクに発
生させる圧力P1を示し、同図(c)は、第3のパルス
信号23が圧力室15内のインクに発生させる圧力P2
を示し、同図(d)は、第1〜3のパルス信号21,2
2,23が圧力室15内のインクに発生させる圧力P3
を示している。
【0034】この他の実施の形態が先の実施の形態と異
なる点は、第3のパルス信号23を、圧力室15の容積
を収縮させるようにアクチュエータ18に供給する点
と、第3のパルス信号23のパルス幅中心までの時間t
と第2のパルス信号22の終了との間に3/4Tの時間
を有する点である。時間tは、圧力P1が上昇中に0に
なるタイミングである。このように第3のパルス信号2
3の供給タイミングを設定すると、第3のパルス信号2
3のパルス幅wまたは電圧を調整することによって、先
の実施の形態の場合と同様に、残留圧力振動を低減させ
ることができる。
【0035】なお、この他の実施の形態では、l、m、
nを自然数とし、第1のパルス信号21のパルス幅を
(l−1/2)Tc、第2のパルス信号のパルス幅をm
Tc、第2のパルス信号22の終了から第3のパルス信
号23のパルス幅中心までの時間を(n−1/4)Tと
するとき、(l,m,n)=(1,1,1)とした例で
あるが、l、m、nが自然数であればそれぞれが1に限
らず同様の効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
圧力室の長さに関わらず十分に残留圧力振動を低減で
き、したがって、圧力室の長さを短くすることによって
高速かつ高品質の印字を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態における駆動信号とそ
れによる圧力振動を示した波形図。
【図2】 本実施の形態におけるインクジェット記録装
置の要部構成を示すブロック図。
【図3】 同実施の形態におけるインクジェット記録ヘ
ッドの縦断面図及び横断面図。
【図4】 同実施の形態において、第3のパルス信号の
パルス幅と第1のパルス信号の立ち上がりから時点2T
cを経過した後における残留圧力振動の振幅最大値との
関係を示す図。
【図5】 本発明の他の実施の形態における駆動信号と
それによる圧力振動を示した波形図。
【図6】 圧力振動の減衰率と圧力室の長さとの関係を
示す図。
【図7】 圧力波の伝播時間L/aに対する固有振動周
期Tc/2の比と圧力室の長さLとの関係を示す図。
【符号の説明】 1…インクジェット記録ヘッド 4…駆動信号発生部 5…駆動信号制御部 6…温度補正テーブル 7…温度センサ 20…駆動信号 21…第1のパルス信号 22…第2のパルス信号 23…第3のパルス信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが充填される圧力室と、前記圧力
    室に連通しインクを吐出するノズルと、前記圧力室の容
    積を駆動信号に応じて変化させるアクチュエータとを有
    するインクジェット記録ヘッドを用いたインクジェット
    記録装置の駆動方法であって、前記インク吐出後に前記
    圧力室のインクの残留圧力振動を低減する駆動方法にお
    いて、 前記圧力室の容積を拡大させる第1のパルス信号を前記
    アクチュエータに供給する第1のステップと、 この第1のステップに続いて、前記圧力室の容積を収縮
    させる第2のパルス信号を前記アクチュエータに供給す
    る第2のステップと、 この第2のステップの後に、前記圧力室の容積を再び拡
    大させる第3のパルス信号を供給する第3のステップと
    からなり、 前記圧力室内のインクの固有振動周期をTcとし、l、
    m、nを自然数とするとき、前記第1のパルス信号のパ
    ルス幅が(l−1/2)Tcであり、前記第2のパルス
    信号のパルス幅がmTcであり、前記第3のパルス信号
    のパルス幅中心が前記第2のパルス信号の終了と(n−
    3/4)Tcの時間間隔を有し、かつ前記第3のパルス
    信号のパルス幅または電圧を残留圧力振動が低減するよ
    うに調整可能としたことを特徴とするインクジェット記
    録装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 インクが充填される圧力室と、前記圧力
    室に連通しインクを吐出するノズルと、前記圧力室の容
    積を駆動信号に応じて変化させるアクチュエータとを有
    するインクジェット記録ヘッドを用いたインクジェット
    記録装置の駆動方法であって、前記インク吐出後に前記
    圧力室のインクの残留圧力振動を低減する駆動方法にお
    いて、 前記圧力室の容積を拡大させる第1のパルス信号を前記
    アクチュエータに供給する第1のステップと、 この第1のステップに続いて、前記圧力室の容積を収縮
    させる第2のパルス信号を前記アクチュエータに供給す
    る第2のステップと、 この第2のステップの後に、前記圧力室の容積を再び収
    縮させる第3のパルス信号を供給する第3のステップと
    からなり、 前記圧力室内のインクの固有振動周期をTcとし、l、
    m、nを自然数とするとき、前記第1のパルス信号のパ
    ルス幅が(l−1/2)Tcであり、前記第2のパルス
    信号のパルス幅がmTcであり、前記第3のパルス信号
    のパルス幅中心が前記第2のパルス信号の終了と(n−
    1/4)Tcの時間間隔を有し、かつ前記第3のパルス
    信号のパルス幅または電圧を残留圧力振動が低減するよ
    うに調整可能としたことを特徴とするインクジェット記
    録装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のパルス信号のパルス幅,前記
    第2のパルス信号のパルス幅,前記第2のパルス信号の
    終了から前記第3のパルス信号のパルス幅中心までの時
    間,前記第3のパルス信号のパルス幅及び前記第3のパ
    ルス信号の電圧の1または複数を、前記インクジェット
    記録ヘッドの温度変化に合わせ、予めインク温度に対応
    した補正データに基づいて補正することを特徴とする請
    求項1または2記載のインクジェット記録装置の駆動方
    法。
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