JP2003245812A - 穴あけ加工装置および穴あけ加工方法 - Google Patents

穴あけ加工装置および穴あけ加工方法

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JP2003245812A
JP2003245812A JP2002043437A JP2002043437A JP2003245812A JP 2003245812 A JP2003245812 A JP 2003245812A JP 2002043437 A JP2002043437 A JP 2002043437A JP 2002043437 A JP2002043437 A JP 2002043437A JP 2003245812 A JP2003245812 A JP 2003245812A
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drilling
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孝一 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小径の穴あけ加工中に折損したドリルをワーク
から容易に除去可能な穴あけ加工方法および装置を提供
する。 【解決手段】ドリルによりワークに穴あけ加工している
途中でドリルが折損し、当該ドリルの一部がワーク内に
残存した場合に、穴あけ用工具60に代えて主軸46に
発電機を備える放電加工用工具160を装着し、発電機
により発電された電力を使用して、折損によりワークに
残存するドリル100を放電加工により除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穴あけ加工方法お
よび穴あけ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、半導体装置や液晶表示装置の
製造プロセスに使用されるCVD(Chemical Vapour Dep
osition)装置等では、各種ガスをチャンバ内に供給する
ための小径の穴が多数加工されたシャワープレートが用
いられる。このシャワープレートは、たとえば、アルミ
ニウム合金やステンレススチール等の金属材料で形成さ
れた数〜十数mm程度の厚さの板材に0.1〜3mm程
度の小径の穴を多数形成したものである。このようなシ
ャワープレートの加工は、たとえば、ドリルによる切削
加工が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なシャワープレートの穴あけ加工においては、穴径が
0.1〜3mm程度と小さいため、ドリルが折損するこ
とがある。さらに、シャワープレートの材料として、ア
ルミニウム合金やステンレススチール等の難削材を用い
た場合やドリルの回転速度を非常に高めた場合等にはド
リルはさらに折損しやすい。穴あけ加工の途中でドリル
が折損して穴の中に折損したドリルの一部が残存する
と、これを除去するのが難しく、ワークを製品として使
用することができない。このため、ドリルが折損した場
合はワークを廃棄する必要があり、コストが嵩みやすい
という不利益が存在した。
【0004】本発明は、上述の問題に鑑みて成されたも
のであって、その目的は、小径の穴あけ加工中に折損し
たドリルをワークから容易に除去可能な穴あけ加工方法
および装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の穴あけ加工装置
は、主軸と、前記主軸に着脱され、当該主軸の回転によ
りワークに穴あけ加工するドリルを備える穴あけ用工具
と、前記主軸に着脱され、前記主軸側から供給される動
力により発電する発電機を備え、当該発電機により発電
された電力を使用し、折損により前記ワークに残存する
ドリルを放電加工により除去する放電加工用工具とを有
する。
【0006】好適には、本発明の穴あけ加工装置は、前
記放電加工用工具により折損したドリルをワークから除
去する際に、前記ワークを加工液中に浸漬させ、当該ワ
ークに対する放電加工が可能な状態にする段取手段をさ
らに有する。
【0007】さらに好適には、前記放電加工用工具は、
前記ワークに前記ドリルにより形成された穴内に挿入可
能な直径を有する放電電極を備えている。
【0008】好適には、前記穴あけ用工具は、前記主軸
側から供給される動力により発電する発電機と、前記発
電機が発電した電力を使用して駆動される電動機と、前
記電動機により駆動されるドリルとを有する。
【0009】さらに好適には、本発明の穴あけ加工装置
は、前記穴あけ用工具と前記放電加工用工具とを前記主
軸に対して着脱する自動工具交換手段をさらに有する。
【0010】本発明の穴あけ加工方法は、ドリルを備え
る穴あけ用工具を主軸に装着し、当該主軸とワークとを
相対移動させて前記ドリルによりワークに穴あけ加工
し、前記穴あけ加工工程中に前記ドリルが折損し、当該
ドリルの一部がワーク内に残存した場合に、前記穴あけ
用工具に代えて前記主軸に当該主軸側から供給される動
力により発電する発電機を備える放電加工用工具を装着
し、前記発電機により発電された電力を使用して、折損
により前記ワークに残存するドリルを放電加工により除
去する。
【0011】本発明では、主軸に装着した穴あけ加工用
工具によりワークに穴あけをしているときに、ドリルが
折損しこのドリルの一部がワーク内に残存すると、切削
加工を中止し、主軸に穴あけ加工用工具に代えて放電加
工用工具が装着される。そして、主軸とワークとが相対
的に位置決めされながら、放電加工用工具によりワーク
内に残存したドリルが放電加工により除去される。残存
したドリルが除去されたのちは、主軸に穴あけ加工用工
具を再び装着され、ワークへの穴あけ加工が行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係る穴あけ加工装置としてのマシニングセンタの構
成図である。なお、マシニングセンタはいわゆる複合加
工の可能な数値制御工作機械である。マシニングセンタ
1は、工作機械本体2と、数値制御装置(NC装置)2
50と、プログラマブルロジックコントローラ(PL
C)150とを備えている。図1において、工作機械本
体2は、門型のコラム38の各軸によって両端部を移動
可能に支持されたクロスレール37を備えており、この
クロスレール37上を移動可能に支持されたサドル44
を介してラム45が鉛直方向(Z軸方向)に移動可能に
設けられている。
【0013】サドル44には、水平方向にクロスレール
37内を通じて図示しないねじ部が形成されており、こ
れに外周にねじ部が形成された送り軸41が螺合してい
る。送り軸41の一端部には、サーボモータ19が接続
されており、送り軸41はサーボモータ19によって回
転駆動される。送り軸41の回転駆動によって、サドル
44はY軸方向に移動可能となり、これによってラム4
5のY軸方向の移動および位置決めが行われる。
【0014】さらに、サドル44には、鉛直方向に図示
しないねじ部が形成されており、これに外周にねじ部が
形成された送り軸42がねじ込まれている。送り軸42
の端部には、サーボモータ20が接続されている。サー
ボモータ20によって送り軸42が回転駆動され、これ
によりサドル44に移動可能に設けられたラム45のZ
軸方向の移動および位置決めが行われる。
【0015】ラム45内には、主軸モータ31が内蔵さ
れ、この主軸モータ31はラム45に回転自在に保持さ
れた主軸46を回転駆動する。主軸46の先端には、後
述する穴あけ加工用工具や放電加工用工具等の工具Tが
装着される。ラム45の下方には、テーブル35がX軸
方向に移動可能に設けられている。テーブル35には、
図示しないねじ部が形成されており、これにX軸方向に
沿って設けられた図示しない送り軸が螺合しており、こ
の図示しない送り軸にサーボモータ18が接続されてい
る。テーブル35は、サーボモータ18の回転駆動によ
ってX軸方向の移動および位置決めが行われる。このテ
ーブル35には、加工液槽600が固定されており、こ
の加工液槽600内にワークWが設置されている。
【0016】また、2本の門型コラム38には、図示し
ないねじ部がそれぞれ形成されており、これに螺合する
送り軸32aをクロスレール昇降用サーボモータ32に
よって回転駆動することによりクロスレール37は昇降
する。自動工具交換装置(ATC)39は、主軸46に
対して各種工具Tを自動交換する。この自動工具交換装
置39は、たとえば、図示しないマガジンにエンドミ
ル、ドリル等の各種加工具を工具ホルダによって保持し
た工具Tを収納しており、主軸46に装着された工具T
を図示しない工具交換アームによってマガジンに収納
し、必要な工具Tを主軸46に工具交換アームによって
装着する。
【0017】NC装置250は、上記のサーボモータ1
8,19,20およびクロスレール昇降用サーボモータ
32の駆動制御を行う。NC装置250は、具体的に
は、予め加工プログラムで規定されたワークの加工手順
に従って、サーボモータ18,19,20による工具T
とワークとの間の位置および速度制御を行う。また、N
C装置250は、加工プログラムにおいて、たとえば、
Sコードで規定された主軸モータ31の回転数(単位時
間当りの回転数)を解読することにより主軸46の回転
数の制御を行う。さらに、NC装置250は、NCプロ
グラムにおいて、たとえば、Mコードで規定された工具
Tの交換動作を解読することにより、各種工具Tの自動
交換を実行する。
【0018】PLC150は、NC装置250および操
作パネル200と接続されている。このPLC150
は、予め決められたシーケンスプログラムに従って、マ
シニングセンタ1の起動、停止を行ったり、操作パネル
200の表示部を点灯、消灯する信号を出力する等の各
種シーケンス制御を行う。また、PLC150は、主軸
モータ31を駆動制御する主軸モータドライバ157と
接続されている。PLC150は、主軸モータ31の起
動、停止および速度制御を行うための制御指令を主軸モ
ータドライバ157に出力する。なお、PLC150は
各種シーケンス制御を行う。
【0019】加工液供給/回収装置900は、テーブル
35に設置された加工液槽600内に放電加工に必要な
加工液を供給するとともに、加工液槽600に供給され
た加工液を回収可能となっている。
【0020】穴あけ加工用工具 図2は、本発明の一実施形態に係る穴あけ加工用工具の
構成を示す断面図である。この穴あけ加工用工具は、上
記のマシニングセンタ1の主軸46に自動工具交換装置
39によって着脱される。図2において、穴あけ加工用
工具160は、ドリル100と、このドリル100を保
持するホルダ161とから構成される。
【0021】ホルダ161は、装着部162と、ケース
部材166,167および168からなるケース165
と、発電機170と、電動機180と、ドリル保持部1
90と、回り止め部材185とを備えている。
【0022】装着部162は、把持される把持部162
aと、上記の主軸46の先端部に形成されたテーパスリ
ーブ46aに装着されるテーパシャンク部162bと、
このテーパシャンク部162bの先端部に形成されたプ
ルスタッド162cと、ケース部材166に回転自在に
保持される軸部162dとを備えている。
【0023】装着部162の把持部162aは、上記し
た自動工具交換装置39の工具交換アームによって、自
動工具交換装置39のマガジンから主軸46に装着され
る際および主軸46から自動工具交換装置39のマガジ
ンへ搬送される際に把持される。
【0024】装着部162のテーパシャンク部162b
は、主軸46のテーパスリーブ46aに装着されること
によって、中心軸が主軸46の中心軸と同心になる。
【0025】装着部162のプルスタッド162cは、
装着部162が主軸46のテーパスリーブ46aに装着
されると、主軸46に内蔵された図示しないクランプ機
構のコレットによってクランプされる。なお、主軸46
に内蔵されたクランプ機構は周知技術であるので詳細に
ついては省略する。
【0026】装着部162の軸部162dは、ケース部
材166の内周に複数の軸受172を介して回転自在に
保持されている。軸受172には、密封玉軸受が用いら
れる。
【0027】ケース部材167の内周には、保持部材1
73を介して発電機170および電動機180が保持さ
れている。発電機170は、入力軸171が装着部16
2の軸部162dと同心に連結されており、この発電機
170には主軸146の回転力が装着部162を介して
伝達される。発電機170には、たとえば、三相同期発
電機が用いられる。
【0028】電動機180には、たとえば、三相誘導電
動機を用いることができる。この電動機180は、図3
に示すように、導電ケーブルWx,Wy,Wzによっ
て、発電機170と接続されており、発電機170で発
電された電力が導電ケーブルWx,Wy,Wzを通じて
供給され、駆動される。
【0029】ドリル保持部190は、回転軸191と、
この回転軸191と電動機180の回転軸181とを連
結するカップリング193と、回転軸191の先端部に
固定されたドリル装着部材195とを有する。
【0030】回転軸191は、ケース部材168の内周
に複数の軸受192を介して回転自在に保持されてい
る。軸受192には、密封玉軸受が用いられる。回転軸
191の先端側は、ケース部材168に抜け止め部材1
94によって抜け止めされている。
【0031】ドリル100は、ドリル装着部材195に
保持されており、このドリル100はワークを穴あけ加
工する。本実施形態では、ドリル100に直径が0.1
〜3mm程度の比較的小径のものを使用する。
【0032】ケース部材166,167および168
は、たとえば、ボルト等の締結手段によって連結されて
おり、これらケース部材166,167および168が
ケース165を構成している。ケース部材166の外周
には、回り止め部材185が設けられている。回り止め
部材185は、装着部162が主軸46のテーパスリー
ブ46aに装着されることにより、主軸46側の、たと
えば、ラム45等の非回転部47に形成された嵌合穴4
7aに先端185aが挿入される。これにより、ケース
部材166、すなわち、ケース165は、主軸46が回
転しても回転が規制される。
【0033】次に、本実施形態に係る穴あけ加工用工具
160の動作の一例について説明する。まず、自動工具
交換装置39によって、ドリル装着部195にドリル1
00を保持した穴あけ加工用工具160を主軸46に装
着する。穴あけ加工用工具160は、回り止め部材18
5の先端部185aが非回転部47の嵌合穴47aに嵌
合挿入され、ケース165の回転が規制される。
【0034】この状態から、主軸46を回転数N0 で回
転させると、穴あけ加工用工具160の装着部162が
回転し、主軸46の回転力が発電機170に伝達され
る。これにより、発電機170は、たとえば、三相同期
発電機を用いた場合には、三相交流電力を発電する。
【0035】三相同期発電機の発生する三相交流電力の
周波数fは、三相同期発電機の極数をP1 とし、主軸4
6の回転数をN0 〔min-1〕とすると、次式(1)に
よって表される。
【0036】
【数1】 f=P1 ×N0 /120〔Hz〕 …(1)
【0037】従って、主軸46を回転数N0 で回転させ
ると、上記(1)式で表される周波数fの三相交流電力
が電動機180に供給される。
【0038】ここで、電動機180に三相誘導電動機を
用いたとすると、この三相誘導電動機の極数がP2 とす
ると、三相誘導電動機は三相交流の1サイクルで2/P
2 回転することから、滑りがない時の三相誘導電動機の
同期速度N1 は、次式(2)で表される。
【0039】
【数2】 N1 =120×f/P2 〔min-1〕 …(2)
【0040】従って、主軸46の回転数N0 に対するド
リル100の回転数N1 は次式(3)によって表され
る。
【0041】
【数3】 N1 =N0 ×P1 /P2 〔min-1〕 …(3)
【0042】(3)式からわかるように、主軸46の回
転数N0 は、上記(3)式で表される回転数N1 に変速
される。(3)式で示すように、三相同期発電機の極数
1 と三相誘導電動機の極数P 2 との比を適宜設定する
ことにより、主軸46の回転数N0 に対するドリル10
0の回転数N1 の変速比を任意に設定できることが分か
る。すなわち、主軸46の回転数N0 を増速したい場合
には、極数比P1 /P2 を1より大きくし、減速したい
場合には、極数比P1 /P2 を1より小さくなるよう
に、三相同期発電機の極数P1 および三相誘導電動機の
極数P2 を予め選択すればよい。
【0043】たとえば、主軸46の最大回転数Nmax が
3000min-1であるとすると、通常の工具を用いた
ワークの加工では、主軸46の回転数は上記の最大回転
数Nmax の範囲で十分である場合が多い。一方、主軸4
6の最大回転数Nmax が3000min-1のマシニング
センタ1を使用し、たとえば、ワークにアルミニウム合
金材を用いてこれを高速加工したい場合には、ドリル1
00の回転数を、たとえば、30000min-1に増速
させたいような場合がある。このような場合のために、
マシニングセンタ1の自動工具交換装置39のマガジン
に穴あけ加工用工具160を予め収容しておく。なお、
穴あけ加工用工具160は、増速比が10となるよう
に、上記の極数比P1 /P2 が10である三相同期発電
機および三相誘導電動機を内蔵させる。
【0044】自動工具交換装置39によって、主軸46
に穴あけ加工用工具160を自動装着する。主軸46を
主軸モータ31を駆動して回転させるが、穴あけ加工用
工具160に保持されたドリル100の回転数は、主軸
46の回転数によって制御する。すなわち、NC装置2
50にダウンロードするNCプログラムにおいて、主軸
46の回転数をSコードで指定することにより、ドリル
100の回転数を規定しておく。すなわち、NC装置2
50は、主軸46の回転数を制御することにより、ドリ
ル100の回転数を制御する。たとえば、ドリル100
を30000min-1で回転させたい場合には、NCプ
ログラムにおいてSコードで主軸46の回転数を300
0min-1に指定しておく。
【0045】主軸46を3000min-1で回転させる
と、発電機170は主軸46の回転数および極数P1
応じた周波数の三相交流を発生する。電動機180は、
発電機170から供給される三相交流によって駆動さ
れ、ドリル100は、略30000min-1の回転数で
回転する。
【0046】上記のように、ドリル100が増速された
状態で、テーブル35に固定されたワークに対してドリ
ル100(主軸46)を加工プログラムに従って相対移
動させることにより、ワークへの穴あけが行われる。
【0047】これにより、たとえば、主軸46の最大回
転数が制限されるマシニングセンタ1を使用した場合
に、主軸46の最大回転数を越える回転数でドリル10
0を回転させてワークの高速加工が可能となる。
【0048】放電加工用工具 図4は、本発明の一実施形態に係る放電加工用工具の構
成を示す断面図である。図4において、放電加工用工具
60は、放電電極400と、この放電電極400を保持
するホルダ61とから構成される。なお、この放電加工
用工具60は、上記のマシニングセンタ1の主軸46に
自動工具交換装置39によって着脱される。
【0049】ホルダ61は、装着部材62と、軸受保持
部材66と、ケース67と、軸受保持部材68と、回り
止め部材85と、絶縁部材69と、電極保持部材90
と、回路基板89と、発電機70とを有している。
【0050】装着部材62は、把持部62aと、上記の
主軸46の先端部に形成されたテーパスリーブ46aに
装着されるテーパシャンク部62bと、このテーパシャ
ンク部62bの先端部に設けられたプルスタッド62c
と、軸受保持部材66および68によって軸受72およ
び73を介して回転自在に保持される軸部62dとを備
えている。
【0051】装着部材62の把持部62aは、上記した
自動工具交換装置39の工具交換アームによって、自動
工具交換装置39のマガジンから主軸46に装着される
際および主軸46から自動工具交換装置39のマガジン
へ搬送される際に把持される。
【0052】装着部材62のテーパシャンク部62b
は、主軸46のテーパスリーブ46aに装着されること
によって、中心軸が主軸46の中心軸と同心になる。
【0053】装着部材62のプルスタッド62cは、装
着部材62が主軸46のテーパスリーブ46aに装着さ
れると、上述した主軸46に内蔵された図示しないクラ
ンプ機構のコレットによってクランプされる。
【0054】装着部材62の軸部62dには、発電機7
0のロータ70aが固定されている。
【0055】ケース67は円筒状の部材からなり、ステ
ンレス等の金属材料で形成されている。このケース67
の内周には、発電機70のステータ70bがロータ70
aに対向する位置に固定されている。
【0056】発電機70は、装着部62の軸部62dに
固定されたロータ70aが回転することにより発電す
る。この発電機70には、たとえば、三相同期発電機が
用いられる。
【0057】軸受保持部材66および68は、環状の部
材からなり、内周に軸受72および73をそれぞれ保持
している。これらの軸受保持部材66および68は、ケ
ース67の内周に嵌合し、ボルト等の締結手段によって
ケース67に締結されている。
【0058】回路基板89は、軸受保持部材68の下側
の空間内に配置されている。この回路基板89は、後述
する整流回路、電流制御回路等の各種電気回路が形成さ
れており、発電機70のステータ70bの三相巻線に接
続されているとともに、導電線91によって放電電極4
00に接続されている。また、回路基板89はケース6
7を基準電位としている。
【0059】絶縁部材69は、環状の部材からなり、た
とえば、セラミックスで形成されている。この絶縁部材
69は、ケース67の下端部に嵌合し、ケース67に固
定されている。絶縁部材69は、電極保持部材90とケ
ース67との間を電気的に絶縁する。
【0060】電極保持部材90は、上端部が絶縁部材6
9の内周に嵌合しており、フランジ部90fが絶縁部材
69のフランジ部69fにボルト等の締結手段によって
締結されている。電極保持部材90は、中心部に貫通孔
90hを備えており、導電線91はこの貫通孔90hを
通じて放電電極400に接続されている。電極保持部材
90は、ステンレス等の金属材料で形成されており、先
端部に放電電極400を交換可能に保持している。
【0061】回り止め部材85は、ケース67の外周に
ボルト等の締結手段によって固定されている。回り止め
部材85は、ステンレス等の金属材料で形成されてい
る。この回り止め部材85は、装着部材62のテーパシ
ャンク62bが主軸46のテーパスリーブ46aに装着
されることにより、主軸46側の、たとえば、ラム45
等の非回転部47に形成された嵌合穴47aに先端85
aが挿入される。これにより、ケース67は、主軸46
が回転しても回転が規制される。
【0062】非回転部47に形成された嵌合穴47a内
には、接触端子47bが設けられており、この接触端子
47bは接地されている。このため、回り止め部材85
の先端85aが嵌合穴47aに挿入されると、接触端子
47bと回り止め部材85の先端85aとが接触する。
これにより、ケース67が接地される。
【0063】放電電極400は、電極保持部材90に軸
方向に沿って保持されており、この放電電極400はド
リル100が折損した場合にワークに残存したドリル1
00を放電加工により除去するのに用いられる。このた
め、放電電極400の軸部はドリル100の直径に合わ
せて、たとえば、0.1〜3mm程度の比較的小径を有
する。放電電極400の形成材料には、たとえば、銅−
タングステン合金、銀−タングステン合金、銅−グラフ
ァイト、アルミニウム、鉄、黄銅等の材料が用いられ
る。また、放電電極400は、切削加工によって軸状に
形成されている。
【0064】図5は、放電加工用工具60の電気系の機
能ブロック図である。図5に示すように、放電加工用工
具60は、発電機70および放電電極400に加えて、
整流回路500および電流制御回路700を備えてい
る。整流回路500および電流制御回路700は、上記
した回路基板89に形成されている。
【0065】整流回路500は、発電機70が発電した
三相交流が導電ケーブル70U,70V,70Wを通じ
て供給される。この整流回路500は、三相交流を所定
電圧の直流に変換し、電流制御回路700に供給する。
【0066】電流制御回路700は、整流回路500で
整流された電力を、放電加工に必要な所定電圧の直流電
力に変換して放電電極400に供給する。この電流制御
回路700は、トランジスタにより放電電極400に供
給する電流を制御し、たとえば、パルス状に電圧を放電
電極400に印加する。
【0067】次に、上記構成のマシニングセンタ1を用
いたシャワープレートの穴あけ加工の一例について説明
する。まず、図6に示すように、テーブル35上に設置
された加工液槽600内にプレート状のワークWを穴あ
け加工が可能な状態で設置する。なお、加工液槽600
内には加工液は供給されていない。ワークWは、たとえ
ば、アルミニウム合金等の金属板からなり、1000×
1000mmで厚さ10mm程度の寸法を有する。この
ワークWに直径0.7mmの比較的小径の貫通穴を15
000個程度形成する。また、主軸46に穴あけ加工用
工具160を装着し、主軸46を所定の回転数で回転さ
せることによりドリル100を穴あけ加工に必要な回転
数で駆動する。この状態で、主軸46をx−y水平面内
で所望の位置に位置決めしながら、鉛直方向zに昇降さ
せてワークWに穴あけ加工する。
【0068】次に、上記の動作により、たとえば、図7
に示すように、ワークWに貫通穴hを加工している途中
で、ドリル100が折損し、ワークW内にドリル100
の一部が残存してしまった場合について説明する。ドリ
ル100は小径であり、特に、ドリル100を数万回転
/分のような高い回転数で回転させるとドリル100は
折損することがある。
【0069】ドリル100が折損した場合には、図8に
示すように、ワークWを収容している加工液槽600内
に加工液PLを加工液供給/回収装置900により供給
する。加工液PLは、電気的に絶縁性を有しており、た
とえば、絶縁油が用いられる。図8に示すように、加工
液供給/回収装置900から加工液槽600内に加工液
PLを供給し、ワークWの全体が加工液PL中に浸漬さ
れた状態にする。なお、ワークWは接地されている。
【0070】一方、図8に示すように、主軸46には穴
あけ加工用工具160に代えて放電加工用工具60を装
着し、主軸46を所定の回転数で回転させる。主軸46
を回転させると、放電加工用工具60の装着部材62が
回転し、発電機70のロータ70aがステータ70bに
対して回転する。これにより、発電機70は、たとえ
ば、三相同期発電機を用いた場合には、三相交流電力を
発電する。
【0071】発電機70が発電した電力は、整流回路5
00において整流され、電流制御回路700に供給され
る。電流制御回路700は、所定電圧の直流電力を放電
電極400に印加する。
【0072】放電電極400に所定電圧の直流電力が印
加された状態で、NC装置250にダウンロードされた
NCプログラムにしたがって、放電加工用工具60をワ
ークWのドリル100が残存する箇所に向けて鉛直方向
zに下降させる。
【0073】放電加工用工具60を下降させ、放電電極
400がワークWに残存したドリル100に接近する
と、放電電極400とドリル100との間で最も絶縁耐
力の小さい部分で加工液PLが絶縁破壊を起こし放電が
発生する。発生した放電は、すぐにアーク放電となり、
放電は安定する。放電電極400とドリル100とに
は、アーク柱から局所的に非常に大きなエネルギーが流
入するため、アーク柱近傍の放電電極400とドリル1
00とは急激に加熱され蒸発または溶融する。これによ
り、図9に示すように、ワークW内に残存したドリル1
00の除去が行われる。なお、放電電極400は、直径
がドリル100の直径と同じ、あるいは、若干小さいも
のを選択する必要がある。放電電極400の直径がドリ
ル100の直径よりも大きいと、ワークWに加工された
穴の径が放電電極400の加工により所定寸法よりも拡
大してしまう可能性があるからである。
【0074】放電電極400により、ワークW内に残存
したドリル100を除去したのちには、放電加工用工具
60をワークWから離隔させ、主軸46に放電加工用工
具60に代えて穴あけ加工用工具160を再び装着す
る。また、この工具の交換作業とともに、加工液供給/
回収装置900により加工液槽600から加工液PLを
回収し、加工液槽600内を空の状態にする。
【0075】次いで、上記と同様の手順で、穴あけ加工
用工具160によりワークWのドリル100が除去され
た箇所の穴あけ加工を行う。
【0076】以上のように、本実施形態によれば、主軸
46の回転により自ら発電した電力を用いて放電加工を
行う放電加工用工具60をマシニングセンタ1に装備
し、この放電加工用工具60を穴あけ加工用工具160
に代えて主軸46に自動装着することにより、穴あけ加
工中に折損によりワークWに残存したドリル100を簡
易に除去することができる。また、本実施形態によれ
ば、穴あけ加工装置としてのマシニングセンタ1におい
て、ドリル100による穴あけ加工と放電加工による折
損したドリル100の除去とを行うことができ、作業効
率を高めることができる。すなわち、ワークWを穴あけ
加工装置から放電加工装置に移しかえる必要がない。
【0077】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れない。上述した実施形態では、放電加工用工具60や
穴あけ加工用工具160の発電機の動力源として主軸4
6の回転を用いる場合について説明したが、たとえば、
主軸46内から圧縮空気を放電加工用工具60や穴あけ
加工用工具160に供給し、この圧縮空気のエネルギー
を利用して発電する構成とすることも可能である。ま
た、上述した実施形態では、穴あけ加工用工具として発
電機および電動機を内蔵するものを説明したが、発電機
および電動機を内蔵せず主軸46の回転により直接回転
されるドリルを備える工具を使用することも可能であ
る。
【0078】また、上述した実施形態では、本発明の穴
あけ加工装置として工作機械の場合を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限定されない。たとえば、産業用
ロボットやパラレルリンク機構を用いた加工機にも適用
可能である。
【0079】図10は、パラレルリンク機構を用いた加
工機の一例を示す図である。加工機402は、遮蔽壁F
L内に設けられたパラレルリンク機構410と、クラン
プ装置460とを備えており、クランプ装置460に穴
あけ加工用工具60と放電加工用工具160とが着脱さ
れる。遮蔽壁FL内のベース上には可動テーブル403
が設置されており、この可動テーブル403に加工すべ
きワークWが設置されている。
【0080】パラレルリンク機構410は、ベースBS
上に立設された遮蔽壁FLに支持された固定板415
と、この固定板415にボールジョイント411U,4
11Vおよび411Wを介して姿勢を変更自在に保持さ
れ外周面にねじが形成された複数のリンク409U,4
09Vおよび409Wと、これらリンク409U,40
9Vおよび409Wの先端にボールジョイント412
U,412Vおよび412Wを介して連結された移動板
421と、各ボールジョイント411U,411Vおよ
び411Wにそれぞれ固定されたモータ417U,41
7Vおよび417Wと、リンク409U,409Vおよ
び409Wにそれぞれ螺合しモータ417U,417V
および417Wによって回転されるナット部材419
U,419Vおよび419Wとを有している。
【0081】上記構成のパラレルリンク機構410は、
モータ417U,417Vおよび417Wを適宜回転さ
せることにより、固定板415と移動板421とを接続
しているリンク49U,49Vおよび49Wが図10に
示す各矢印方向に移動し、固定板415と移動板421
との間が伸縮する。リンク49U,49Vおよび49W
の伸縮を適宜行わせることにより、移動板421の位置
および姿勢が制御される。
【0082】図10に示すように、パラレルリンク機構
410の移動板421の上面側には、サーボモータ49
0が設置され、下面側にはクランプ装置460が設置さ
れている。クランプ装置460は、穴あけ加工用工具6
0および放電加工用工具160を保持するとともに、こ
れら工具に内蔵された発電機にサーボモータ490の回
転を伝達する役割を果たす。このクランプ装置460
は、油圧源400と管路によって接続されており、油圧
源400からの高圧の作動油をクランプ装置460に供
給可能となっている。クランプ装置460は、高圧の作
動油の供給によって、穴あけ加工用工具60または放電
加工用工具160を解放する。工具交換装置450は、
クランプ装置460に対する穴あけ加工用工具60およ
び放電加工用工具160の着脱作業を行う。この工具交
換装置450は、穴あけ加工用工具60および放電加工
用工具160を保持可能な工具ポッド431を矢印A1
およびA2で示す方向に移動可能に保持している。工具
交換装置450は、工具交換時には、遮蔽壁FLに設け
られた開閉扉429が開かれた状態で工具ポッド431
を遮蔽壁FL内に進入させる。
【0083】上記構成の加工機402において、パラレ
ルリンク機構により穴あけ加工用工具60の位置を変更
しながらにワークWに穴あけ加工を行い、ドリルが折損
してワークWに残った場合には、放電加工用工具160
をクランプ装置460に装着し、上述した実施形態と同
様にドリルの放電加工による除去を行うことができる。
【0084】図11は、本発明を適用可能な産業用ロボ
ットの一例を示す断面図である。此の産業用ロボット
は、いわゆる水平多関節形ロボットであって、種々の作
業に適用可能な汎用のロボットである。この産業用ロボ
ット1は、ロボット本体702と、クランプ装置790
とを有し、クランプ装置790に穴あけ用工具60およ
び放電加工用工具160が着脱される。
【0085】ロボット本体702は、基準面G上に設置
されたベース部703と、このベース部703に旋回自
在に保持された第1旋回部704と、この第1旋回部7
04に旋回可能に保持された第2旋回部706と、この
第2旋回部706によって矢印A1およびA2で示す昇
降方向に昇降可能に保持された昇降部材741と、この
昇降部材741の中心部に挿入された駆動軸751とを
有する。
【0086】ベース部703は、その内腔にコントロー
ラ721およびサーボモータ731を収納している。コ
ントローラ721は、サーボモータ731および後述す
るサーボモータ732,733および734を所要のソ
フトウエアに基づいて駆動制御することにより、ロボッ
ト本体702の動作を制御する。コントローラ721に
は、ティーチングイペンダント722が接続されてお
り、このティーチングイペンダント722を操作するこ
とにより、ロボット本体702の所定の動作を教示す
る。
【0087】サーボモータ731は、ベース部703内
に固定されており、サーボモータ731の回転軸731
aが第1旋回部704に連結されている。この回転軸7
31aが回転することにより第1旋回部704が当該回
転軸731aを中心に水平方向に沿って旋回する。ま
た、ベース部703には、可撓性を有するパイプ708
の一端が接続され、パイプ708の他端は第2旋回部7
06に接続されている。このパイプ708は、ベース部
703と第2旋回部706との間で必要な電気配線、信
号線等の経路を構成している。
【0088】第2旋回部706は、その内腔にサーボモ
ータ732および733を収納している。サーボモータ
732は、第2旋回部706内に固定されており、その
回転軸732aは、第1旋回部704に連結されてい
る。この、回転軸732aが回転することにより第2旋
回部706が第1旋回部704に対して当該回転軸73
2aを中心に水平方向に沿って旋回する。サーボモータ
733は第2旋回部706内に固定されており、サーボ
モータ733の回転軸733aに伝達車745が固定さ
れている。
【0089】昇降部材741は、円筒状の部材からな
り、外周に図示しないねじが形成されている。この昇降
部材741は、第2旋回部706内に固定された支持部
材739に回転自在に支持された伝達部材740の内周
に形成された図示しないねじに螺合している。したがっ
て、昇降部材741は伝達部材740の回転に応じて昇
降方向A1またはA2の向きに昇降する。
【0090】伝達部材740と上記した伝達車745と
の間には、ベルト742が巻き付けられている。このベ
ルト742は、サーボモータ733による伝達車745
の回転を伝達部材740に伝達する。昇降部材741の
上端部には、サーボモータ734が固定されている。こ
のサーボモータ734の回転軸734aは、カップリン
グ750を介して円筒状部材である昇降部材741の内
部に挿入された駆動軸751と連結されている。また、
昇降部材741の下端部には、クランプ装置790を固
定するための取付部材741eが設けられている。
【0091】駆動軸751の下端部は、クランプ装置7
90まで延びている。この駆動軸751は、昇降部材7
41の内周に軸受を介して回転自在に保持されている。
クランプ装置790は、上述したクランプ装置460と
全く同様の機能を有し、工具を保持するとともに、駆動
軸751の回転力を工具に内蔵された発電機に伝達する
役割を果たす。また、クランプ装置460作動油の供給
を受けて工具を解放する。
【0092】上記構成のロボット本体702を作業プロ
グラムにしたがって動作させ、穴あけ加工用工具60を
ワークに対して移動位置決めしながらワークの穴あけ加
工を行う。穴あけ加工用工具60と放電加工用工具16
0との交換は、たとえば、ティーチングペンダント72
2を用いて、所定の収容場所に収容された工具の位置を
ティーチングしておき、工具の交換の際には、教示した
ティーチングプログラムを呼び出しこれを実行する。こ
のとき、クランプ装置790の移動位置決め動作とクラ
ンプ装置790のクランプ/アンクランプ動作との協動
により、工具の着脱が可能となる。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、小径の穴あけ加工中に
折損したドリルをワークから容易に除去可能となり、加
工能率を向上させるとともに加工コストを低減すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る穴あけ加工装置とし
てのマシニングセンタの構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る穴あけ加工用工具の
構成を示す断面図である。
【図3】電動機180と発電機170との電気的な接続
関係を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る放電加工用工具の構
成を示す断面図である。
【図5】放電加工用工具60の電気系の機能ブロック図
である。
【図6】本発明の穴あけ加工方法の手順を説明するため
の図である。
【図7】ワークWに折損したドリルが残存した状態を示
す断面図である。
【図8】ワークWに残存したドリルを除去する手順を説
明するための図である。
【図9】ワークWに残存したドリルを放電電極により除
去している状態を示す断面図である。
【図10】本発明を適用可能なパラレルリンク機構を用
いた加工機の一例を示す図である。
【図11】本発明を適用可能な産業用ロボットの一例を
示す図である。
【符号の説明】
1…マシニングセンタ 40…自動工具交換装置 46…工具装着部材 60…放電加工用工具 160…穴あけ加工用工具 61…ホルダ 62…装着部材 65…ケース 70,170…発電機 80,180…電動機 100…ドリル 400…放電電極 600…加工液槽 900…加工液供給/回収装置 250…NC装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C002 EE04 KK01 LL04 LL11 3C036 DD17 3C059 AA01 AB01 DA03 HA14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸と、 前記主軸に着脱され、当該主軸の回転によりワークに穴
    あけ加工するドリルを備える穴あけ用工具と、 前記主軸に着脱され、前記主軸側から供給される動力に
    より発電する発電機を備え、当該発電機により発電され
    た電力を使用し、折損により前記ワークに残存するドリ
    ルを放電加工により除去する放電加工用工具とを有する
    穴あけ加工装置。
  2. 【請求項2】前記放電加工用工具により折損したドリル
    をワークから除去する際に、前記ワークを加工液中に浸
    漬させ、当該ワークに対する放電加工が可能な状態にす
    る段取手段をさらに有する請求項1に記載の穴あけ加工
    装置。
  3. 【請求項3】前記放電加工用工具は、前記ワークに前記
    ドリルにより形成された穴内に挿入可能な直径を有する
    放電電極を備えている請求項1または2に記載の穴あけ
    加工装置。
  4. 【請求項4】前記穴あけ用工具は、前記主軸側から供給
    される動力により発電する発電機と、 前記発電機が発電した電力を使用して駆動される電動機
    と、 前記電動機により駆動されるドリルとを有する請求項1
    〜3のいずれかに記載の穴あけ加工装置。
  5. 【請求項5】前記穴あけ用工具と前記放電加工用工具と
    を前記主軸に対して着脱する自動工具交換手段をさらに
    有する請求項1〜4のいずれかに記載の穴あけ加工装
    置。
  6. 【請求項6】ドリルを備える穴あけ用工具を主軸に装着
    し、当該主軸とワークとを相対移動させて前記ドリルに
    よりワークに穴あけ加工し、 前記穴あけ加工工程中に前記ドリルが折損し、当該ドリ
    ルの一部がワーク内に残存した場合に、前記穴あけ用工
    具に代えて前記主軸に当該主軸側から供給される動力に
    より発電する発電機を備える放電加工用工具を装着し、 前記発電機により発電された電力を使用して、折損によ
    り前記ワークに残存するドリルを放電加工により除去す
    る穴あけ加工方法。
  7. 【請求項7】前記放電加工用工具を前記主軸に装着する
    とともに、前記ワークを加工液中に浸漬させ、当該ワー
    クに対する放電加工が可能な状態にする請求項6に記載
    の穴あけ加工方法。
  8. 【請求項8】前記ドリルの除去に、前記ワークに当該ド
    リルにより形成された穴内に挿入可能な直径を有する放
    電電極を用いる請求項6または7に記載の穴あけ加工方
    法。
  9. 【請求項9】前記主軸側から供給される動力により発電
    する発電機、前記発電機が発電した電力を使用して駆動
    される電動機および前記電動機により駆動されるドリル
    を備える穴あけ用工具を前記ワークへの穴あけ加工に用
    いる請求項6〜8のいずれかに記載の穴あけ加工方法。
  10. 【請求項10】前記穴あけ用工具および前記放電加工用
    工具の前記主軸に対する着脱を自動工具交換手段により
    行う請求項6〜9のいずれかに記載の穴あけ加工方法。
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