JP2003245740A - 拡管工具 - Google Patents

拡管工具

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JP2003245740A
JP2003245740A JP2002048384A JP2002048384A JP2003245740A JP 2003245740 A JP2003245740 A JP 2003245740A JP 2002048384 A JP2002048384 A JP 2002048384A JP 2002048384 A JP2002048384 A JP 2002048384A JP 2003245740 A JP2003245740 A JP 2003245740A
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fitted
die block
cylinder body
piston
movable shaft
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JP2002048384A
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Masafumi Takeshima
雅文 竹島
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Maxell Izumi Co Ltd
Original Assignee
Izumi Products Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 拡径作業後の鋼管の取り外しが容易で、交換
部品の点数が少なく組立性が良く、しかもストローク管
理が容易に行える拡管工具を提供する。 【解決手段】 一端がピストンロッド3aにねじ嵌合さ
れ、他端がシリンダ本体2の開口部に収容された第1、
第2のダイブロック13、15の貫通孔を挿通して可動
枠体14aの外方へ延出して装着され、他端外周側より
ステンレス鋼管18が第2のダイブロック15の貫通孔
を挿通して嵌め込まれる可動軸体17を備え、可動軸体
17の中途部に弾性材19が嵌め込まれ、第1、第2の
ダイブロック13、15の貫通孔どうしが連通する内周
縁部には拡径方向に傾斜したテーパー部13b、15b
が各々周方向に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は継手管と連結される
金属鋼管の連結部を拡管する拡管工具に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅用の給水配管、エアー配管などを行
う場合に金属製の鋼管(例えばステンレス鋼管)の敷設
作業が行われる。このステンレス鋼管を敷地内で配管す
る場合、配管路が多岐にわたる場合、適当な長さで切断
されたステンレス鋼管を例えばT字型或いはエルボ型な
どの様々な継手管に連結して配管する作業が行なわれ
る。この場合、ステンレス鋼管の端部近傍を拡径方向に
山形に拡管し、開口端周面にねじ部が形成された継手管
にステンレス鋼管を山形の一方面を突き当てて嵌め込
み、該ステンレス鋼管の外周に嵌め込んだナットを山形
の他方面に突き当てると共に継手管のねじ部にねじ嵌合
させて、山形部分を継手管とナットで挟み込むようにし
て連結される。
【0003】このステンレス鋼管を拡径する装置として
特公昭64−137号に開示された拡管装置がある。こ
の拡管装置は、油圧シリンダ部の外枠に蓋部枠が連結さ
れ、該蓋部枠の拡管ヘッド部にはナットがねじ嵌合によ
り嵌め込まれている。拡管ヘッド部の内周面とナットの
内周面との連設部に断面山形状のテーパー部が形成され
ている。油圧シリンダ部の内孔内に摺動自在に設けられ
たピストンロッドに連結管を介してガイドロッドが連結
されており、ガイドロッドにはステンレス鋼管が外側よ
り嵌合されるようになっている。ガイドロッドにはゴム
受け及び拡管ゴムが順に嵌め込まれており、これらは、
ガイドロッドを連結管に連結した際に、拡管ヘッド部の
環状突起部とガイドロッドの段差部に挟み込まれるよう
になっている。
【0004】このガイドロッドにステンレス鋼管を外側
より嵌合させて拡管ヘッド部の環状突起部に突き当たる
まで押し込んだ後、油圧シリンダ部にコンプレッサーな
どにより作動油を給油してピストンロッドを復帰バネに
抗してシリンダ室内へ引き込む方向へ移動させると、連
結管を介してガイドロッドも同方向へ引き込まれ、拡管
ゴムがゴム受けと段差部との間に挟み込まれて拡径方向
に膨出しステンレス鋼管を断面山形状のテーパー部に沿
って拡管させるようになっている。次に、シリンダ室か
ら作動油を排出すると、ピストンロッドが復帰バネによ
り外枠側へ突出する方向へ戻り、連結管を介してガイド
ロッドの引き込みも解除され、拡管ゴムの圧縮変形も解
放される。そして、ナットを緩めて拡管ヘッド部より取
り外すことで、ステンレス鋼管をガイドロッドから引き
抜いて拡管作業が終了するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した特公昭64−
137号に開示された拡管装置においては、拡管が終了
し、ガイドロッドよりステンレス鋼管を引き抜くため、
ナットを緩めようとしても、ステンレス鋼管が拡径方向
に山形に変形しており、拡径方向の押圧力が高まってい
るため、ナットが食い付いて緩み難く、取り外しに大き
な力を要し作業が困難を伴う場合が多い。特に大径サイ
ズの鋼管ほどナットを取り外すのに困難を伴う。また、
ステンレス鋼管の外径サイズが変わった場合に、連結管
及びガイドロッドのみならず、山形のテーパー部を形成
する拡径ヘッド部(蓋部枠)やナットも交換する必要が
あり専用部品の数が多いため、部品管理が煩わしく、組
立て作業にも手間がかかる。また、ピストロッド、連結
管及びガイドロッドとのねじ嵌合や、拡管ヘッド部とナ
ットのねじ嵌合など、僅かなねじ込み誤差により拡径位
置がずれ易く、これらのねじ込み位置を全て確認しなが
ら作業を行うことは難しいという課題があった。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、拡径作業後の鋼管の取り外しが容易で、交換部品
の点数が少なく組立性が良く、しかもストローク管理が
容易に行える拡管工具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。即ち、継手管と連結さ
れる金属鋼管の連結部を拡管する拡管工具において、ピ
ストンが内蔵されたシリンダ室よりピストン先端を本体
開口側に突出させて配置されたシリンダ本体と、シリン
ダ本体の開口部近傍に収容された第1のダイブロック
と、第1のダイブロックに隣接して前記シリンダ本体の
開口部に設けられた第2のダイブロックと、第2のダイ
ブロックを収容し、両側へ分割して回動可能な可動枠体
と、一端が前記ピストン先端に着脱可能に連結され、他
端が前記第1、第2のダイブロックの貫通孔を挿通して
可動枠体の外方へ延出して装着され、該他端外周側に金
属鋼管が嵌め込まれる可動軸体とを備え、可動軸体の中
途部に第1、第2のダイブロックに対向して弾性材が嵌
め込まれており、該第1、第2のダイブロックの貫通孔
どうしが連通する内周縁部には拡径方向に傾斜したテー
パー部が各々周方向に形成されていることを特徴とす
る。また、可動軸体は、一端に前記ピストン先端に連結
する大径の連結部が形成され他端側に小径の延設軸部が
形成されたメインロッドと、連結部に隣接して延設軸部
に嵌め込まれた第1のダイブロックと、該第1のダイブ
ロックに隣接して延設軸部に嵌め込まれたバックアップ
リングと、該バックアップリングに隣接して延設軸部に
嵌め込まれた弾性材と、該弾性材に隣接して嵌め込まれ
たガイドロッドとを一体に備えたことを特徴とする。ま
た、連結部にはピストン先端部の雄ねじ部と嵌合する雌
ねじ部が形成され、該連結部に隣接した延設軸部に第1
のダイブロックが回動自在に嵌め込まれており、連結部
をピストン先端部とねじ嵌合して可動軸体をシリンダ本
体に装着する際に、第1のダイブロックの周面部に突設
されたガイドピンが、シリンダ本体の開口端より穿設さ
れた溝孔に沿って溝端に突き当たるまで嵌め込まれ、連
結部には嵌め込み完了位置でシリンダ本体の開口窓より
視認可能な指標が付されていることを特徴とする。ま
た、溝孔はシリンダ本体の開口端よりL字状に形成され
ておりガイドピンと共に第1のダイブロックを軸方向の
溝端位置より周方向へ交差する溝端位置へ回動させるこ
とでロック若しくはロック解除が行えることを特徴とす
る。また、可動枠体は、シリンダ本体の開口端面に連設
され、第2のダイブロックの各ブロック片が左右の枠体
に各々取り外し可能に固定されており、クランプアーム
を備えたロック機構により枠体どうしを掌合させてブロ
ック片どうしを突き合わせた状態でロック可能になって
いることを特徴とする。また、ロック機構は、可動枠体
どうしを掌合させたままクランプレバーを傾倒させてホ
ールド軸を可動枠体に突き当ててロックするようになっ
ており、ホールド軸の突出量を調節することでクランプ
力が調整可能になっていることを特徴とする。また、シ
リンダ本体が設置面に設置され、別に設けられた油圧ポ
ンプより作動油がシリンダ室へ圧送りされてピストン及
び可動軸体がシリンダ本体内へ引き込まれる際に、可動
軸体に嵌め込まれた弾性材を拡径方向に膨出変形させて
金属鋼管を第1、第2のダイブロックのテーパー部に沿
って拡径することを特徴とする。また、シリンダ本体が
ハウジングの先端に設けられたヘッド取付部に着脱可能
に設けられており、該ハウジング内には油圧ポンプを作
動させてシリンダ本体に作動油を圧送りする油圧作動
部、油圧作動部を作動させるスイッチが設けられた操作
部、油圧作動部の電源を供給する電源供給部が一体に設
けられており、油圧作動部より作動油がシリンダ室へ圧
送りされてピストン及び可動軸体がシリンダ本体内へ引
き込まれる際に、可動軸体に嵌め込まれた弾性材を拡径
方向に膨出変形させて金属鋼管を第1、第2のダイブロ
ックのテーパー部に沿って拡径することを特徴とする。
また、シリンダ本体のシリンダ室を閉止するバックキャ
ップには、ピストンに連結するセンターピンが突出して
設けられており、該センターピンの露出周面には、ピス
トンの作動前後の位置を示す指標が記されていることを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面と共に詳述する。本実施の形態は、設
置タイプの拡管工具と携帯タイプの拡管工具に分けて説
明するものとする。尚、拡管工具の要部構成は共通部分
が多いので同一部材には同一番号を付して説明を援用す
るものとする。
【0009】[第1実施例]以下に、設置タイプの拡管工
具について説明する。図1は拡管工具をダイブロック側
から見た説明図、図2は図1の拡管工具の矢印A−A方
向断面図、図3は図2の矢印B方向から見た第1のダイ
ブロックの透視説明図、図4(a)〜(e)は第2のダ
イブロックを構成するブロック片の正面図、左右側面
図、平面図及び底面図、図5及び図6は可動枠体の開閉
した状態を示す説明図、図7は拡管工具の全体構成を示
す切欠断面説明図、図8は図7の拡管工具の平面説明
図、図9はステンレス鋼管の拡径動作を示す断面図であ
る。
【0010】先ず、図7、図8及び図1、図2を参照し
て拡管工具の概略構成について説明する。図7及び図8
において、1は設置タイプの拡管工具であり、金属鋼管
(ステンレス鋼管)を継手に接続するために拡管する工
具である。この拡管工具1は、シリンダ本体2を設置面
に設置したまま、油圧ポンプより作動油がシリンダ室へ
圧送りされてピストン及び可動軸体をシリンダ本体の開
口部内へ引き込む際に、可動軸体に嵌め込まれたステン
レス鋼管を拡径するものである。以下にその構成を詳述
する。
【0011】2はシリンダ本体であり、ピストン3が内
蔵されたシリンダ室4外の開口部側にピストンロッド3
aの先端を突出させて配置されている。シリンダ室4外
へ突出させたピストンロッド3aの先端外周には雄ねじ
部3bが形成されており、後述する可動軸体と連結され
ている。シリンダ室4は、シリンダ本体2の端部を閉止
するバックキャップ5及びピストン3がバネ6により常
時押し当てられる仕切り璧7とで形成されている。バッ
クキャップ5は、シリンダ室4を閉止すると共に油圧に
よりピストン3がバネ6の付勢に抗して移動した際に突
き当てられ、ピストン3のストローク量を規定してい
る。また、ピストンロッド3aが挿通されている仕切り
壁7にはOリング8が嵌め込まれており、またピストン
ロッド3aにもOリング3cが嵌め込まれていてシリン
ダ室4の密閉性を確保している。
【0012】9はカップラであり、図示しない油圧ポン
プに接続する油圧ホースが接続される。10は継手管で
あり、一端にカップラ9が接続され、他端はシリンダ本
体2に接続されている。継手管10には、カップラ9か
らシリンダ室4へ作動油を給排する油路が形成されてい
る。作動油は仕切り壁7に押し当てられたピストン3と
の隙間11に圧入されてピストン3がバネ6の付勢に抗
してバックキャップ5側へ移動するようになっている。
【0013】12はアダプター部である。このアダプタ
ー部12は、シリンダ本体2の開口部側が拡径されて形
成されており、第1のダイブロック13が収容されるよ
うになっている。この第1のダイブロック13は中心部
に貫通孔13aが形成された円形のブロックであり、後
述する可動軸体に一体に嵌め込まれたままアダプター部
12に収容されるようになっている。
【0014】14は可動枠体である。可動枠体14はシ
リンダ本体2(アダプター部12)の開口端面に連設さ
れ、該開口端面に設けられた支点軸14bを中心に両側
へ回動可能に設けられている。この可動枠体14には、
第2のダイブロック15が分割された状態で収容されて
いる。第2のダイブロック15は中心部に貫通孔15a
が形成された円形のブロックであり、左右のガイドアダ
プター14aに半月状のブロック片15cが収容され、
ガイドアダプター14aの外側から固定ピン16が各々
嵌め込まれて一体に固定されたまま開閉可能になってい
る(図1参照)。アダプター部12に収容された第1の
ダイブロック13と可動枠体14に収容された第2のダ
イブロック15とは隣接してシリンダ本体1の開口部に
収容される。
【0015】17は可動軸体であり、一端が開口部に臨
むピストンロッド3a先端に着脱可能に連結され、他端
側が第1のダイブロック13の貫通孔13a及び第2の
ダイブロック15の貫通孔15aを挿通して可動枠体1
4の外方へ延出して装着される。この可動軸体17に
は、他端側よりステンレス鋼管18が第2のダイブロッ
ク15の貫通孔15aを挿通し第1のダイブロック13
に突き当てて嵌め込まれる。
【0016】図2において、可動軸体17の中途部に第
1、第2のダイブロック13、15の貫通孔13a、1
5aに対向させて弾性材(ウレタンゴム)19が嵌め込
まれている。また、第1、第2のダイブロック13、1
5の貫通孔13a、15aどうしが連通する内周縁部に
は拡径方向に傾斜したテーパー部13b、15bが周方
向に形成されている。可動軸体17の外側より、第1、
第2のダイブロック13、15の貫通孔13a、15a
を通じてステンレス鋼管18が嵌め込まれる。この状態
で、シリンダ室4に油圧を印加してピストン3がバック
キャップ5側に移動すると、可動軸体17がシリンダ本
体2内に引き込まれて弾性材19の膨出変形と断面山形
形状のテーパー部13b、15bとによってステンレス
鋼管18が拡径されるようになっている。第1のダイブ
ロック13と第2のダイブロック15はアタッチメント
として設けられた付属部品であり、ステンレス鋼管18
の外径サイズが異なれば貫通孔13a、15aやテーパ
ー部13b、15bの大きさも変更するため交換され
る。
【0017】尚、図7及び図8において、20aは把手
であり、シリンダ本体2の上部外周面に取り付けられて
いる。20bは脚部であり、シリンダ本体2の下部外周
面に取り付けられている。また、シリンダ本体2の可動
軸体17が嵌め込まれる開口部側には、可動軸体17の
嵌込み位置を視認できるように第1の開口窓21が穿孔
されている。また、アダプター部12にも、ステンレス
鋼管18の先端嵌込み位置を視認できる第2の開口窓2
2が穿孔されている。
【0018】以下、拡管工具1の各部の具体的な構成に
ついて図1〜図6を参照して説明する。図2において、
可動軸体17の構成について詳述する。23はメインロ
ッドであり、一端側にピストンロッド3aの先端に連結
する大径の連結部24が形成され、他端側に小径の延設
軸部25が一体に形成されている。第1のダイブロック
13は、連結部24に隣接して延設軸部25に回動自在
に嵌め込まれている。また、延設軸部25には第1のダ
イブロック13に隣接してバックアップリング26が嵌
め込まれている。また、延設軸部25にはバックアップ
リング26に隣接して弾性材19が嵌め込まれている。
このバックアップリング26は、第1のダイブロック1
3の軸方向位置を規定するほかに、弾性材19の軸方向
位置を規定している。また、延設軸部25には弾性材1
9に隣接してガイドロッド27が一体に嵌め込まれてい
る。
【0019】ガイドロッド27、弾性材19及びバック
アップリング26はほぼ同径に形成されて延設軸部25
に嵌め込まれている。可動軸体17の外側には、ガイド
ロッド27の端部よりステンレス鋼管18が第1、第2
のダイブロック13、15の貫通孔13a、15aを通
じて嵌め込まれ、鋼管先端部が第1のダイブロック13
に突き当たるまで嵌め込まれる。ガイドロッド27の周
面には嵌め込まれたステンレス鋼管18の軸方向の位置
ずれを防止するため(抜け止め用)のOリング28が嵌
め込まれている。この可動軸体17はアタッチメントと
して設けられた付属部品であり、ステンレス鋼管18の
外径サイズが異なれば、第1、第2のダイブロック1
3、15と共に交換される。しかしながら、従来に比べ
て着脱する部品点数が少なく、部品管理が容易であり、
しかもピストンロッド3aとのねじ嵌合する箇所が少な
いので、組立交換作業が容易に行える。
【0020】また、連結部24には、ピストンロッド3
aの雄ねじ部3bと嵌合する雌ねじ部24aが形成され
ている。連結部24をピストンロッド3aとねじ嵌合し
て可動軸体17をシリンダ本体2に装着する際に、第1
のダイブロック13の周面部に突設されたガイドピン2
8が(図3参照)、アダプター部12の開口端より穿設
された溝孔29に沿って溝端に突き当たるまで嵌め込ま
れる(図8参照)。このとき、可動軸体17を回しなが
らねじ嵌合させても、第1のダイブロック13は延設軸
部25にフリーに回動可能に嵌め込まれているので、ガ
イドピン28の位置が周方向に変化することはない。連
結部24の周面には、嵌め込み完了位置でシリンダ本体
2に穿孔された第1の開口窓21より視認可能な指標3
0が付されている。これにより、作業者は現場でステン
レス鋼管18に合わせて必要なサイズの可動軸体17を
シリンダ本体2に装着して使用する場合、該可動軸体1
7の締め込み不足や緩みなどを事前に目視確認すること
ができるので、作業ミスは生じ難いようになっている。
【0021】また、アダプター部12に形成された溝孔
29は、開口端よりL字状に形成されている。よって、
ガイドピン28が溝孔29に沿って軸方向の溝端に突き
当たるまで移動させると、ガイドピン28を把持して第
1のダイブロック13を延設軸部25の周囲で周方向へ
交差する溝端位置へ回動させることでロック若しくはロ
ック解除が行えるようになっている。これにより、第1
のダイブロック13も、アダプター部12に精度良く位
置決めされて収容されるので、可動軸体17のシリンダ
本体2に対する位置ずれは生じ難い構造になっている。
【0022】可動枠体14には、第2のダイブロック1
5を構成するブロック片15cが各々取り外し可能に固
定されており、クランプレバー31を備えたロック機構
32により左右のガイドアダプター14aどうしを掌合
させてブロック片15cどうしを突き合わせた状態でロ
ック可能になっている。第2のダイブロック15は、各
ブロック片15cがガイドアダプター14aに収容され
て固定ピン16により一体に固定されている(図1、図
5参照)。この状態で左右のガイドアダプター14aを
掌合させるとブロック片15cの端面どうしが突き当て
られて円形の第2のダイブロック15になり中心部に貫
通孔15aが形成される(図1参照)。
【0023】ロック機構32は、一方のガイドアダプタ
ー14aの掌合端部14cには平行リンク33の一端が
支点軸33aを中心に回動自在に連結されている。ま
た、平行リンク33の他端には、クランプレバー31が
支点軸33bを中心に回動自在に設けられている。左右
のガイドアダプター14aを支点軸14bを中心に回動
させて掌合端部14cを突き合わせ、クランプレバー3
1を傾倒させて平行リンク33間で掌合端部14cどう
し挟み込む(図8参照)。次いで、クランプレバー31
の回動支点軸33bに交差するホールド軸34を他方の
ガイドアダプター14aの掌合端部14cに突き当てて
更にクランプレバー31を水平方向へ傾倒させることで
ガイドアダプター14aどうしを掌合させたまま掌合端
部14cをロックできるようになっている。図6におい
て、ホールド軸34はねじ軸であり、突出量を調節する
ことができる。これにより、クランプレバー31のクラ
ンプ力が調整可能になっている。また、左右のガイドア
ダプター14aは掌合位置で、アダプター部12の開口
端に設けたフランジ部12aに係合部14dにて係合す
るようになっている(図2、図8参照)。したがって、
可動枠体14が支点軸14bを中心に不用意に左右に回
動することがなく、しかもシリンダ本体2に対して軸方
向にずれることがなく一体に固定できる。
【0024】図4(a)〜(e)を参照して第2のダイ
ブロック15を構成するブロック片15cの構成につい
て詳述する。ブロック片15cは半月状をしており、外
周面には外径差を設けた段差部15dが形成されてい
る。この段差部15dは、ブロック片15cをガイドア
ダプター14aに嵌め込む際に周方向及び軸方向のガイ
ドとなる。また、ブロック片15cの外周面部には固定
ピン16が嵌め込まれる貫通孔15eが穿孔されてい
る。このように、分割されたブロック片15cは、左右
両側で方向性がでないように(180度回転させて入れ
替え使用できるように)左右対称に形成されている。ま
た、ブロック片15cの内周面には、第1のダイブロッ
ク13と隣接する面側にテーパー部15bが形成され、
反対面側にはステンレス鋼管18の先端を進入し易くす
るための面取り部15fが形成されている。
【0025】次に拡管工具1を用いた拡管作業につい
て、図7〜図9を参照して説明する。先ず、図7の第
1、第2ダイブロック13、15の装着前のシリンダ本
体2に、ステンレス鋼管18に外径サイズに応じた第1
のダイブロック13が嵌め込まれた可動軸体17をねじ
込み装着する。可動軸体17を連結部24側よりシリン
ダ本体2の開口部へ挿入し、ピストンロッド3aの雄ね
じ3bに雌ねじ部24aをねじ嵌合させる。このとき、
第1のダイブロック13もアダプター部12に嵌め込ま
れる。第1のダイブロック13がアダプター部12に嵌
め込まれると、ガイドピン28を溝孔29に沿って周方
向へ回動させてロックする。このとき、連結部24とシ
リンダロッド3aとのねじ込み状態は、第1の開口窓2
1により視認できる。
【0026】可動枠体14のガイドアダプター14aを
左右に開放した状態で、ブロック片15cを載せて固定
ピン16で一体に固定する。そして、ガイドアダプター
14aを掌合させて掌合端部14cどうしを突き合わせ
た状態で、掌合端部14cにホールド軸34を突き当て
ながらクランプレバー31を傾倒させて可動枠体14に
第2のダイブロック15を装着する(図8参照)。これ
により、シリンダ本体2の開口部にアタッチメントであ
る可動軸体17及び第1、第2のダイブロック13、1
5を装着することができる。
【0027】次に、可動軸体17の外周面に沿ってステ
ンレス鋼管18をガイドロッド27の軸端側より嵌め込
む。このとき、ステンレス鋼管18の先端側は、第2、
第1ダイブロック15、13の貫通孔内壁面と可動軸体
17の外周面との間の隙間を通じて嵌め込まれ、先端面
が第1のダイブロック13に突き当たるまで挿入する。
ステンレス鋼管18の先端位置は、アダプター部12に
穿孔された第2の開口窓22により視認できる。ステン
レス鋼管18は、ガイドロッド27に設けられたOリン
グ28により抜け止めがなされている。
【0028】この状態で、図示しない油圧ポンプより油
圧ホースを通じてカップラ9、継手管10を経てシリン
ダ本体2のシリンダ室4に作動油が圧入されて、ピスト
ン3がバネ6の付勢力に抗してバックキャップ5側へス
ライドする(図8参照)。このとき、ピストンロッド3
aに連結したメインロッド23を通じて可動軸体17も
図9の矢印方向にシリンダ本体2側へ引き込まれる。そ
の際に、延設軸部25と該延設軸部25の軸端に嵌め込
まれたガイドロッド27が同方向に引き込まれ、第1の
ダイブロック13に突き当てられたバックアップリング
26とガイドロッド27との間に嵌め込まれている弾性
材19が軸方向に圧縮されて拡径方向に膨出変形する。
この弾性材19の膨らみにより、ステンレス鋼管18が
対向するテーパー部13b、15bに沿って環状に膨ら
んで拡径される。このときの、ステンレス鋼管18の拡
径量は第1、第2ダイブロック13,15に形成された
テーパー部13b、15bにより規定されているので拡
径寸法が高精度に維持されて加工が行なえる。
【0029】次に、油圧ポンプを操作して油圧を解除し
ピストン3を復帰させた後に、クランプレバー31を回
動させてロック状態を開放すると、可動枠体14に収容
されていた第2のダイブロック15が、ガイドアダプタ
ー14aにブロック片15cが固定ピン16により固定
されたままの状態で支点軸14bを中心に左右に回動す
る(図5参照)。この状態で、ステンレス鋼管18を可
動軸体17より引き抜いて取り外すことにより拡管作業
が終了する。アタッチメントを交換する場合には、ガイ
ドロッド27を把持して回すことにより、メインロッド
23とピストンロッド3aとのねじ嵌合を外して、第1
のダイブロック13と共に可動軸体17を他のアタッチ
メントと交換し、ガイドアダプター14aより固定ピン
16を引き抜くことでブロック片15cを各々取り外し
て、第2のダイブロック15を他のアタッチメントと交
換することができる。
【0030】上記拡管工具を用いれば、可動枠体14に
収容されていた第2のダイブロック15を、ガイドアダ
プター14aにブロック片15cが固定ピン16により
固定されたままの状態で支点軸14bを中心に左右に回
動させることで、ステンレス鋼管18を可動軸体17よ
り引き抜いて取り外すことができるので、拡径作業後の
鋼管の取り外しに労力を要しないで簡単に着脱すること
ができる。また、可動軸体17とピストンロッド3aと
のねじ嵌合を外すだけで、第1のダイブロック13と共
に可動軸体17を他のアタッチメントと交換でき、ガイ
ドアダプター14aに収容されたブロック片15cの固
定ピン16を引き抜くことで、第2のダイブロック15
を他のアタッチメントと交換することができるので、ア
タッチメントとして用意する交換部品の点数が少なく、
部品管理がし易くしかもアタッチメントの交換組立作業
が作業現場で容易に行える。また、ピストンロッド3a
と可動軸体17との連結状態やステンレス鋼管18の嵌
め込み状態も外部から視認できるので、ストローク管理
や作業ミスを減らして拡径作業を安全かつ確実に行え
る。
【0031】[第2実施例]次に携帯タイプの拡管工具
について図10〜図16を参照して説明する。尚、第1
実施例と同一部材には同一番号を付して説明を援用する
ものとする。図10は拡管工具をダイブロック側から見
た説明図、図11は図10の拡管工具の矢印C−C断面
図、図12は拡管工具の要部構成を示す断面説明図、図
13は可動枠体の開閉した状態を示す説明図、図14は
拡管工具の全体構成を示す正面図、図15は図14の拡
管工具の左側面図、図16は拡管工具の一部破断平面図
である。
【0032】図14〜図16において、本実施例の拡管
工具41は、シリンダ本体2がハウジング42の先端に
設けられたヘッド取付部43に着脱可能に設けられてい
る。シリンダ本体2はヘッド取付部43に設けられた支
点軸44(図12参照)を中心に左右に90度づつ(全
体で180度)回動可能に設けられている(図16参
照)。また、ヘッド取付部43にはハンドル部45が上
下方向に着脱可能に設けられている。このハンドル部4
5は、必要に応じて水平方向へ取り付けて使用できるよ
うになっている(図14、図15参照)。
【0033】ハウジング42内には油圧ポンプを作動さ
せてシリンダ本体2に作動油を圧送りする油圧作動部4
6、該油圧作動部46を起動させる作動スイッチ48、
リターンスイッチ47が設けられたグリップ部49が一
体に設けられている。作動スイッチ48を操作すると油
圧作動部46よりシリンダ本体2へ油圧が供給されてピ
ストン3が作動して拡管作業が行われる。また、リター
ンスイッチ47を操作するとピストン3が復帰して拡径
前の状態に復帰する。また、グリップ部49には、油圧
作動部46に電源を供給する電源供給部であるバッテリ
ーパック50が着脱自在に設けられている。このバッテ
リーパック50は、充電交換タイプのもので、専用の充
電器で充電がなされる。
【0034】また、図12において、ヘッド取付部43
及びシリンダ本体2には、油圧作動部46の油圧ポンプ
とシリンダ本体2のシリンダ室4とを連通する油圧回路
51が形成されている。油圧ポンプを作動させると作動
油が油圧回路51を通じてシリンダ室4のピストン3と
仕切り璧7との隙間11に圧入される。油圧ポンプを停
止し、リターンスイッチ47を押すと、バネ6によりピ
ストン3が復帰して作動油は油圧回路51を通じて油圧
ポンプ側に戻される。
【0035】また、図11において、シリンダ本体2に
は開口窓52が形成されており、メインロッド23の連
結部24の周面に形成された指標53が視認できるよう
になっている。これによって、可動軸体17とピストン
ロッド3aとのねじ込み状態と拡管状態を確認できる。
【0036】また、図12において、シリンダ本体2の
シリンダ室4を閉止するバックキャップ5には、ピスト
ン3に連結するセンターピン54が突出して設けられて
いる。このセンターピン54の露出周面には、ピストン
3の作動前後の位置を示す指標55が記されている。こ
れにより、作動スイッチ48を押して油圧作動部46よ
り作動油をシリンダ室4へ圧入した際に、ピストン3が
所定ストローク移動しているかを目視により確認でき、
拡径作業時に必要な油圧が印加されているか否かを確認
することができる。また、指標55を複数箇所に設ける
ことで、油圧作動前後で若しくはストロークを変更した
場合に、ピストン3の位置を目視により確認することが
できる。
【0037】図10及び図11において、可動枠体14
を構成する各ガイドアダプター14aには、第2のダイ
ブロック15を構成する各ブロック片15cのねじ孔
(図示せず)に外側からねじ付きノブ56を嵌め込んで
固定されるようになっている。図12において各ガイド
アダプター14aの周面には、ねじ付きノブ56のねじ
部を挿入するねじ孔14eが穿孔されている。また、図
13において、可動枠体14はクランプレバー31を設
けたロック機構32によりロック若しくはロック解除さ
れるようになっている。クランプレバー31を開放する
ことで、第1のダイブロック13を備えた可動軸体17
や第2ダイブロック15などのアタッチメントの交換
や、拡径作業後のステンレス鋼管18を引き抜くことが
可能となる。
【0038】このように、携帯タイプの拡管工具41を
用いることにより、比較的小径のステンレス鋼管18を
少ない作業者で効率良く拡径作業を行うことができ、可
搬性が向上し、商用電源がない場所や狭い場所での作業
も可能となるため操作性も向上させることができる。
【0039】以上、本発明の好適な実施例について述べ
てきたが、本発明は上述した各実施例に限定されるもの
ではなく、交換を必要とするアタッチメントの数は少な
いほうが好ましいが、例えば、第1のダイブロック13
は可動軸体17に一体に取り付けられていなくても別体
であっても良く、各ダイブロックの形状も円形に限定さ
れるものではなく他の形状であっても良い。また、金属
鋼管はステンレス鋼管に限らず他の材質の鋼管であって
も良く、弾性材はウレタンゴムが好適に用いられるが他
のゴム材であっても良い等、発明の精神を逸脱しない範
囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る拡管工具を用いれば、可動
枠体に収容されていた第2のダイブロックを可動枠体と
共に分割して両側へ回動させることで、金属鋼管を可動
軸体より引き抜いて取り外すことができるので、拡径作
業後の金属鋼管を労力を要しないで取り外すことがで
き、可動軸体に新たな金属鋼管を嵌め込んで両側の枠体
どうしを掌合してロックするだけで簡単に着脱すること
ができる。また、可動軸体とピストンとのねじ嵌合を外
すだけで、第1のダイブロックと共に可動軸体を他のア
タッチメントと交換でき、可動枠体とブロック片との固
定を解除することで、第2のダイブロックを他のアタッ
チメントと交換することができるので、アタッチメント
として準備する交換部品の点数が少なく、部品管理がし
易くしかもアタッチメントの交換組立作業が作業現場で
容易に行える。また、ピストンと可動軸体との連結状態
や金属鋼管の嵌め込み状態も外部から視認できるので、
ストローク管理や作業ミスを減らして拡径作業を安全か
つ確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る拡管工具をダイブロック側か
ら見た説明図である。
【図2】図1の拡管工具の矢印A−A方向断面図であ
る。
【図3】図2の矢印B方向から見た第1のダイブロック
の透視説明図である。
【図4】第2のダイブロックを構成するブロック片の正
面図、左右側面図、平面図及び底面図である。
【図5】可動枠体を開いた状態を示す説明図である。
【図6】可動枠体を閉じた状態を示す説明図である。
【図7】拡管工具の全体構成を示す切欠断面説明図であ
る。
【図8】図7の拡管工具の平面説明図である。
【図9】ステンレス鋼管の拡径動作を示す断面図であ
る。
【図10】第2実施例に係る拡管工具をダイブロック側
から見た説明図である。
【図11】図10の拡管工具の矢印C−C断面図であ
る。
【図12】拡管工具の要部構成を示す断面説明図であ
る。
【図13】可動枠体の開閉した状態を示す説明図であ
る。
【図14】拡管工具の全体構成を示す正面図である。
【図15】図14の拡管工具の左側面図である。
【図16】拡管工具の一部破断平面図である。
【符号の説明】
1、41 拡管工具 2 シリンダ本体 3 ピストン 3a ピストンロッド 3b 雄ねじ部 3c、8、28 Oリング 4 シリンダ室 5 バックキャップ 6 バネ 7 仕切り璧 9 カップラ 10 継手管 11 隙間 12 アダプター部 12a フランジ部 13 第1のダイブロック 13a、15a 貫通孔 13b、15b テーパー部 14 可動枠体 14a ガイドアダプター 14b、44 支点軸 14c 掌合端部 14d 係合部 14e ねじ孔 15 第2のダイブロック 15c ブロック片 16 固定ピン 17 可動軸体 18 ステンレス鋼管 19 弾性材 20a 把手 20b 脚部 21 第1の開口窓 22 第2の開口窓 23 メインロッド 24 連結部 24a 雌ねじ部 25 延設軸部 26 バックアップリング 27 ガイドロッド 28 ガイドピン 29 溝孔 30、53、55 指標 31 クランプレバー 32 ロック機構 33 平行リンク 34 ホールド軸 42 ハウジング 43 ヘッド取付部 45 ハンドル部 46 油圧作動部 47 リターンスイッチ 48 作動スイッチ 49 グリップ部 50 バッテリーパック 51 油圧回路 52 開口窓 54 センターピン 56 ねじ付きノブ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継手管と連結される金属鋼管の連結部を
    拡管する拡管工具において、 ピストンが内蔵されたシリンダ室よりピストン先端を本
    体開口側に突出させて配置されたシリンダ本体と、 前記シリンダ本体の開口部近傍に収容された第1のダイ
    ブロックと、 前記第1のダイブロックに隣接して前記シリンダ本体の
    開口部に設けられた第2のダイブロックと、 前記第2のダイブロックを収容し、両側へ分割して回動
    可能な可動枠体と、 一端が前記ピストン先端に着脱可能に連結され、他端が
    前記第1、第2のダイブロックの貫通孔を挿通して可動
    枠体の外方へ延出して装着され、該他端外周側に金属鋼
    管が嵌め込まれる可動軸体とを備え、 前記可動軸体の中途部に第1、第2のダイブロックに対
    向して弾性材が嵌め込まれており、該第1、第2のダイ
    ブロックの貫通孔どうしが連通する内周縁部には拡径方
    向に傾斜したテーパー部が各々周方向に形成されている
    ことを特徴とする拡管工具。
  2. 【請求項2】 前記可動軸体は、一端に前記ピストン先
    端に連結する大径の連結部が形成され他端側に小径の延
    設軸部が形成されたメインロッドと、連結部に隣接して
    延設軸部に回動自在に嵌め込まれた第1のダイブロック
    と、該第1のダイブロックに隣接して延設軸部に嵌め込
    まれたバックアップリングと、該バックアップリングに
    隣接して延設軸部に嵌め込まれた弾性材と、該弾性材に
    隣接して嵌め込まれたガイドロッドとを一体に備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の拡管工具。
  3. 【請求項3】 前記連結部にはピストン先端部の雄ねじ
    部と嵌合する雌ねじ部が形成されており、前記連結部を
    ピストン先端部とねじ嵌合して前記可動軸体をシリンダ
    本体に装着する際に、前記第1のダイブロックの周面部
    に突設されたガイドピンが、前記シリンダ本体の開口端
    より穿設された溝孔に沿って溝端に突き当たるまで嵌め
    込まれ、前記連結部には嵌め込み完了位置で前記シリン
    ダ本体の開口窓より視認可能な指標が付されていること
    を特徴とする請求項2記載の拡管工具。
  4. 【請求項4】 前記溝孔はシリンダ本体の開口端よりL
    字状に形成されており前記ガイドピンと共に第1のダイ
    ブロックを軸方向の溝端位置より周方向へ交差する溝端
    位置へ回動させることでロック若しくはロック解除が行
    えることを特徴とする請求項3記載の拡管工具。
  5. 【請求項5】 前記可動枠体は、シリンダ本体の開口端
    面に連設され、第2のダイブロックの各ブロック片が左
    右の枠体に各々取り外し可能に固定されており、クラン
    プアームを備えたロック機構により枠体どうしを掌合さ
    せてブロック片どうしを突き合わせた状態でロック可能
    になっていることを特徴とする請求項1記載の拡管工
    具。
  6. 【請求項6】 前記ロック機構は、可動枠体どうしを掌
    合させたままクランプレバーを傾倒させてホールド軸を
    可動枠体に突き当ててロックするようになっており、ホ
    ールド軸の突出量を調節することでクランプ力が調整可
    能になっていることを特徴とする請求項5記載の拡管工
    具。
  7. 【請求項7】 前記シリンダ本体が設置面に設置され、
    別に設けられた油圧ポンプより作動油がシリンダ室へ圧
    送りされてピストン及び可動軸体がシリンダ本体内へ引
    き込まれる際に、可動軸体に嵌め込まれた弾性材を拡径
    方向に膨出変形させて金属鋼管を第1、第2のダイブロ
    ックのテーパー部に沿って拡径することを特徴とする請
    求項1乃至請求項6の何れかに記載の拡管工具。
  8. 【請求項8】 前記シリンダ本体がハウジングの先端に
    設けられたヘッド取付部に着脱可能に設けられており、
    該ハウジング内には油圧ポンプを作動させてシリンダ本
    体に作動油を圧送りする油圧作動部、油圧作動部を作動
    させるスイッチが設けられた操作部、油圧作動部の電源
    を供給する電源供給部が一体に設けられており、前記油
    圧作動部より作動油がシリンダ室へ圧送りされてピスト
    ン及び可動軸体がシリンダ本体内へ引き込まれる際に、
    可動軸体に嵌め込まれた弾性材を拡径方向に膨出変形さ
    せて金属鋼管を第1、第2のダイブロックのテーパー部
    に沿って拡径することを特徴とする請求項1乃至請求項
    6の何れかに記載の拡管工具。
  9. 【請求項9】 前記シリンダ本体のシリンダ室を閉止す
    るバックキャップには、ピストンに連結するセンターピ
    ンが突出して設けられており、該センターピンの露出周
    面には、ピストンの作動前後の位置を示す指標が記され
    ていることを特徴とする請求項8記載の拡管工具。
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