JP2003245536A - 気液混合処理装置 - Google Patents

気液混合処理装置

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JP2003245536A JP2002049867A JP2002049867A JP2003245536A JP 2003245536 A JP2003245536 A JP 2003245536A JP 2002049867 A JP2002049867 A JP 2002049867A JP 2002049867 A JP2002049867 A JP 2002049867A JP 2003245536 A JP2003245536 A JP 2003245536A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被処理液の気/液比を正確に把握して制御す
る。 【解決手段】被処理液2に気体を混入させてその被処理
液2を処理する場合に、フロート9を被処理液2中に配
置し、フロート9の挙動に基づいて被処理液2の気/液
比を制御する。具体的には、被処理液2の気/液比が目
標値よりも高くなった時に沈むように比重が設定された
フロート9を被処理液2中に配置し、フロート9が沈む
時には、例えば気体供給量を減少させることにより被処
理液2の気/液比を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は気液混合処理装置に
関し、特には、排水処理、製造機器等に適用可能な気液
混合処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被処理液に気体を混入させてその
被処理液を処理する気液混合処理装置が知られている。
この種の気液混合処理装置の例としては、例えば特開2
002−1386号公報に記載されたものがある。特開
2002−1386号公報に記載された気液混合処理装
置では、まず被処理液の循環路の吐出端に液−気エゼク
タを設けて気体を吸引し、次いで、液−気エゼクタに直
結された液−液エゼクタに対し、液−気エゼクタで生成
された気液混相流を送り込んでいる。これにより、被処
理液に気体を混入させ、その被処理液を処理している。
【0003】従来においては、被処理液と気体とを混合
してその被処理液を処理する場合、所定の条件に合わせ
た反応を行わせるために、通常、被処理液の供給量と気
体の供給量とが予め設定されていた。しかしながら、被
処理液の供給量及び気体の供給量を調整することはでき
ても、被処理液から気泡となって抜けていく気体の排出
速度は、被処理液及び気体の状態に応じて変化しやすい
ために、把握するのが困難であった。詳細には、被処理
液の発泡性が低くなるほど気体の排出速度は速くなり、
温度が高くなるほど気体の排出速度は速くなる。気体の
排出速度が速くなるほど被処理液中に存在する気体の減
少速度が速くなり、気体の排出速度が遅くなるほど被処
理液中に存在する気体の減少速度が遅くなるため、気体
の排出速度を把握するのが困難だった従来においては、
被処理液中に存在する気体の量を把握するのが困難であ
り、被処理液中に存在する気体の量を目標値に制御する
のが困難であった。つまり、従来においては、被処理液
の気/液比を把握するのが困難であり、被処理液の気/
液比を目標値に制御するのが困難であった。
【0004】上述した特開2002−1386号公報に
記載された気液混合処理装置には、被処理液を処理する
ための反応槽と、その反応槽内の被処理液を吸引して再
び反応槽内に戻すための循環ポンプとが設けられてい
る。ところが、特開2002−1386号公報に記載さ
れた気液混合処理装置には、循環ポンプが被処理液中の
気泡を吸引してしまうのを回避する手段が設けられてい
ない。そのため、特開2002−1386号公報に記載
された気液混合処理装置では、循環ポンプによって吸引
される被処理液の気/液比が高い場合に循環ポンプが被
処理液中の気泡を吸引してしまうおそれがあった。
【0005】また、特開2002−1379号公報に
は、活性汚泥混合液の嫌気槽内に嫌気性雰囲気を形成す
る必要性が開示されている。しかしながら、特開200
2−1379号公報に記載された気液混合処理装置で
は、活性汚泥混合液の嫌気槽内に嫌気性雰囲気を形成す
るために活性汚泥混合液に対して酸素を積極的に供給し
ないようにされているものの、特開2002−1379
号公報に記載された気液混合処理装置には、嫌気槽内の
活性汚泥混合液の気/液比が比較的低い目標値に制御さ
れているか否かを把握する手段が設けられていない。そ
のため、特開2002−1379号公報に記載された気
液混合処理装置では、嫌気槽内の活性汚泥混合液の気/
液比が目標値まで下げられず、嫌気槽内に十分な嫌気性
雰囲気が形成されていないおそれがあった。
【0006】また、特開2000−18205号公報に
は、被処理液が発泡性の場合には被処理液から発生した
比較的高粘度の泡が原因で被処理液が溢れ出るおそれが
あるために泡の発生を抑制する必要がある点が開示され
ている。しかしながら、特開2000−18205号公
報に記載された気液混合処理装置では、被処理液が溢れ
出るのを回避するために消泡剤が添加されているもの
の、特開2000−18205号公報に記載された気液
混合処理装置には、発泡性の被処理液の気/液比を把握
する手段が設けられていない。そのため、特開2000
−18205号公報に記載された気液混合処理装置で
は、比較的高価な消泡剤を必要以上に添加してしまうお
それがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記問題点に鑑み、本
発明は被処理液の気/液比を正確に把握して制御するこ
とができる気液混合処理装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、被処理液に気体を混入させてその被処理液を処
理する気液混合処理装置において、フロートを被処理液
中に配置し、フロートの挙動に基づいて被処理液の気/
液比を制御することを特徴とする気液混合処理装置が提
供される。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、被処理液
の気/液比が目標気/液比よりも高くなった時に沈むよ
うに比重が設定されたフロートを被処理液中に配置する
ことを特徴とする請求項1に記載の気液混合処理装置が
提供される。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、フロート
が沈む時に被処理液の気/液比を減少させることを特徴
とする請求項1又は2に記載の気液混合処理装置が提供
される。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、被処理液
供給量調整手段を具備し、気体が混入せしめられる被処
理液の供給量を調整することにより気体が混入せしめら
れた被処理液の気/液比を制御することを特徴とする請
求項1〜3のいずれか一項に記載の気液混合処理装置が
提供される。
【0012】請求項5に記載の発明によれば、気体供給
量調整手段を具備し、被処理液に混入せしめられる気体
の供給量を調整することにより気体が混入せしめられた
被処理液の気/液比を制御することを特徴とする請求項
1〜4のいずれか一項に記載の気液混合処理装置が提供
される。
【0013】請求項6に記載の発明によれば、被処理液
攪拌手段を具備し、被処理液を攪拌する強度を調整する
ことにより被処理液の気/液比を制御することを特徴と
する請求項1〜5のいずれか一項に記載の気液混合処理
装置が提供される。
【0014】請求項7に記載の発明によれば、被処理液
温度調整手段を具備し、被処理液の温度を調整すること
により被処理液の気/液比を制御することを特徴とする
請求項1〜6のいずれか一項に記載の気液混合処理装置
が提供される。
【0015】請求項8に記載の発明によれば、比重が異
なる複数のフロートを具備し、被処理液の気/液比を制
御するのに適したフロートを前記複数のフロートのうち
から選択することを特徴とする請求項1〜7のいずれか
一項に記載の気液混合処理装置が提供される。
【0016】請求項9に記載の発明によれば、フロート
の挙動に基づいて発泡性の液体の気/液比を制御するこ
とを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の気
液混合処理装置が提供される。
【0017】請求項10に記載の発明によれば、フロー
トの挙動に基づいて気/液比が制御される発泡性の液体
に対して消泡剤を添加することを特徴とする請求項9に
記載の気液混合処理装置が提供される。
【0018】請求項11に記載の発明によれば、フロー
トの挙動に基づいて嫌気槽内の活性汚泥混合液の気/液
比を制御することを特徴とする請求項1〜10のいずれ
か一項に記載の気液混合処理装置が提供される。
【0019】請求項12に記載の発明によれば、被処理
液を処理するための反応槽と、前記反応槽内の被処理液
を吸引して再び前記反応槽内に戻すための循環ポンプと
を具備し、前記循環ポンプによって吸引される被処理液
中にフロートを配置し、前記循環ポンプによって吸引さ
れる被処理液の気/液比をフロートの挙動に基づいて制
御することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項
に記載の気液混合処理装置が提供される。
【0020】請求項1〜12に記載の気液混合処理装置
では、気体が混入せしめられた被処理液中にフロートが
配置され、フロートの挙動に基づいて被処理液の気/液
比が制御される。詳細には、被処理液の気/液比が目標
値よりも高くなった時に沈むように比重が設定されたフ
ロートが被処理液中に配置され、フロートが沈む時に被
処理液の気/液比が減少せしめられる。そのため、被処
理液の気/液比を正確に把握して制御することができ
る。例えば、被処理液の気/液比が高くなりすぎてしま
うのを回避することができる。
【0021】好ましくは、気体が混入せしめられる被処
理液の供給量を調整することにより気体が混入せしめら
れた被処理液の気/液比が制御される。例えば、気体が
混入せしめられた後の被処理液の気/液比を減少させる
ために、気体が混入せしめられる前の被処理液の供給量
が増加せしめられる。
【0022】また、好ましくは、被処理液に混入せしめ
られる気体の供給量を調整することにより気体が混入せ
しめられた被処理液の気/液比が制御される。例えば、
気体が混入せしめられた後の被処理液の気/液比を減少
させるために、被処理液に混入せしめられる気体の供給
量が減少せしめられる。
【0023】また、好ましくは、被処理液を攪拌する強
度を調整することにより被処理液の気/液比が制御され
る。例えば、被処理液の気/液比を減少させるために、
被処理液を攪拌する強度が減少せしめられ、被処理液中
への気体の溶解速度が低下せしめられる。
【0024】また、好ましくは、被処理液の温度を調整
することにより被処理液の気/液比が制御される。例え
ば、被処理液の気/液比を減少させるために、被処理液
の温度が上昇せしめられ、被処理液中の気体が除去され
る。
【0025】また、好ましくは、比重が異なる複数のフ
ロートが備えられ、被処理液の気/液比を制御するのに
適したフロートが複数のフロートのうちから選択され
る。例えば、被処理液の気/液比を比較的高い目標値に
制御する時には比重が比較的低いフロートが選択され、
被処理液の気/液比を比較的低い目標値に制御する時に
は比重が比較的高いフロートが選択される。
【0026】発泡性の液体を処理する時には、被処理液
から発生した比較的高粘度の泡が原因で被処理液が溢れ
出るおそれがあるため、泡の発生を抑制する必要がある
点に鑑み、好ましくは、フロートの挙動に基づいて発泡
性の液体の気/液比が制御される。詳細には、発泡性の
液体の気/液比が比較的低い目標値に制御される。その
ため、発泡性の液体の気/液比が高くなりすぎるのに伴
って泡が発生し、被処理液が溢れ出てしまうのを抑制す
ることができる。
【0027】また、好ましくは、フロートの挙動に基づ
いて気/液比が制御される発泡性の液体に対して消泡剤
が添加される。そのため、発泡性の液体から泡が発生し
て被処理液が溢れ出てしまうのを確実に阻止することが
できる。例えば、フロートの挙動に基づいて消泡剤の添
加量を決定することにより、比較的高価な消泡剤を必要
以上に添加してしまうのを回避することができる。
【0028】また、好ましくは、フロートの挙動に基づ
いて嫌気槽内の活性汚泥混合液の気/液比が制御され
る。詳細には、嫌気槽内の活性汚泥混合液の気/液比が
比較的低い目標値に制御される。そのため、嫌気槽内に
嫌気性雰囲気を確実に形成し、脱窒を確実に行うことが
できる。
【0029】循環ポンプが気泡を吸引してしまうのを回
避する必要がある点に鑑み、循環ポンプによって吸引さ
れる被処理液の気/液比がフロートの挙動に基づいて制
御される。詳細には、循環ポンプによって吸引される被
処理液の気/液比が比較的低い目標値に制御される。そ
のため、循環ポンプが気泡を吸引してしまうのを確実に
回避することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。
【0031】図1は本発明の気液混合処理装置装置の第
一の実施形態の概略構成図である。図1において、1は
反応槽、2は反応槽1内に収容された被処理液である。
3は被処理液を反応槽2に供給するための被処理液供給
通路、4は反応槽1に供給される被処理液の供給量を調
整するために被処理液供給通路3上に配置された被処理
液供給量調整バルブである。5は反応槽1において処理
された処理液を排出するための処理液排出通路である。
6は反応槽1内の被処理液2に気体を混入させるための
気体供給通路、7は気体供給量を調整するために気体供
給通路6上に配置された気体供給量調整バルブである。
8は被処理液2内に気体を吐出するための吐出口であ
る。9は反応槽1内の被処理液2の気/液比を把握する
ために被処理液2中に配置されたフロート、10はフロ
ート9の挙動を観察するためのフロート観察装置であ
る。11は反応槽1内の被処理液2の温度を調整するた
めの被処理液温度調整装置、12は反応槽1内の被処理
液2を攪拌するための被処理液攪拌装置、13は被処理
液攪拌装置12を駆動するための駆動装置、14は制御
装置である。
【0032】図1に示すように、第一の実施形態では、
反応槽1内の被処理液2の気/液比が目標気/液比より
も高くなった時に沈むように比重が設定されたフロート
9が被処理液2中に配置されている。具体的には、例え
ば、被処理液2に対して気体が過剰に混入せしめられた
時や、被処理液が発泡性の液体の場合には被処理液2か
らの発泡が激しくなって被処理液2の比重が低下した時
に沈むようにフロート9の比重が設定されている。
【0033】また、反応槽1内の被処理液2の気/液比
が目標気/液比よりも高くなってフロート9が沈む時に
は、被処理液2の気/液比を減少させるべく、気体供給
量調整バルブ7の開度が減少せしめられ、被処理液2に
対する気体の供給量が減少せしめられる。
【0034】第一の実施形態では、被処理液2の気/液
比を減少させるために、被処理液供給量調整バルブ4の
開度を増加させ、反応槽1への被処理液の供給量を増加
させることも可能である。また、被処理液2の気/液比
を減少させるために、被処理液攪拌装置12によって反
応槽1内の被処理液2を攪拌する攪拌強度を増加させ、
それにより、被処理液2中の気体を除去することも可能
である。あるいは、被処理液2の気/液比を減少させる
ために、被処理液温度調整装置11によって反応槽1内
の被処理液2の温度を上昇させ、それにより、被処理液
2中の気体を除去することも可能である。
【0035】また、第一の実施形態では、比重が異なる
複数のフロートが備えられており、反応槽1内の被処理
液2の気/液比を制御するのに適したフロート9が複数
のフロートのうちから選択されるようになっている。例
えば、被処理液の気/液比を比較的高い目標値に制御す
る時には比重が比較的低いフロートが選択され、被処理
液の気/液比を比較的低い目標値に制御する時には比重
が比較的高いフロートが選択される。
【0036】発泡性の被処理液を処理する時には、被処
理液から発生する比較的高粘度の泡が原因で被処理液が
反応槽から溢れ出るおそれがあるため、泡の発生を抑制
する必要がある。この点を考慮して、第一の実施形態で
は、発泡性の被処理液を処理する時に、比重が比較的低
いフロートが選択される。つまり、反応槽1内の被処理
液2の目標気/液比が比較的低い値に設定され、反応槽
1内の被処理液2の気/液比が目標気/液比を超えない
ように気体供給量等が制御される。それにより、発泡性
の被処理液の気/液比が高くなりすぎるのに伴って発泡
が激しくなり、被処理液が溢れ出てしまうのを抑制する
ことができる。
【0037】第一の実施形態では、消泡剤添加装置(図
示せず)により、発泡性の被処理液に対して消泡剤を添
加することも可能である。具体的には、フロート9の挙
動に基づき、発泡性の被処理液2に対して消泡剤が添加
される。詳細には、フロート9が沈む時に被処理液2に
対して消泡剤が添加される。それにより、発泡が激しく
なって反応槽1から被処理液2が溢れ出てしまうのを確
実に阻止することができる。一方、フロート9が完全に
浮いている時には、被処理液2に対して消泡剤が必要以
上に添加されない。それにより、比較的高価な消泡剤を
必要以上に添加してしまうのを回避することができる。
【0038】以下、本発明の気液混合処理装置の第二の
実施形態について説明する。第二の実施形態では、被処
理液が活性汚泥と汚水との混合液により構成されてい
る。好気槽においては、被処理液に対して気体が混入せ
しめられて好気性処理が行われる。一方、嫌気槽におい
ては、図1に示したフロートと同様のフロートが被処理
液中に配置され、フロートの挙動に基づいて被処理液の
気/液比が制御される。具体的には、嫌気槽内の被処理
液の気/液比が目標気/液比よりも高くなった時に沈む
ように比重が設定されたフロートが被処理液中に配置さ
れ、フロートが沈む時には被処理液の気/液比が減少せ
しめられる。
【0039】第二の実施形態では、嫌気槽における被処
理液の気/液比を減少させるために、好気槽において被
処理液に対する気体の供給量を減少させることが可能で
ある。また、嫌気槽における被処理液の気/液比を減少
させるために、嫌気槽における被処理液の供給量を増加
させることも可能である。あるいは、嫌気槽における被
処理液の気/液比を減少させるために、嫌気槽内の被処
理液を攪拌する攪拌強度を増加させ、それにより、被処
理液中の気体を除去することも可能である。また、嫌気
槽における被処理液の気/液比を減少させるために、嫌
気槽内の被処理液の温度を上昇させ、それにより、被処
理液中の気体を除去することも可能である。
【0040】また、第二の実施形態では、比重が異なる
複数のフロートが備えられており、嫌気槽内の被処理液
の気/液比を制御するのに適したフロートが複数のフロ
ートのうちから選択されるようになっている。例えば、
被処理液の気/液比を比較的高い目標値に制御する時に
は比重が比較的低いフロートが選択され、被処理液の気
/液比を比較的低い目標値に制御する時には比重が比較
的高いフロートが選択される。
【0041】発泡性の被処理液を処理する時には、被処
理液から発生する比較的高粘度の泡が原因で被処理液が
嫌気槽から溢れ出るおそれがあるため、泡の発生を抑制
する必要がある。この点を考慮して、第二の実施形態で
は、発泡性の被処理液を処理する時に、比重が比較的低
いフロートが選択される。つまり、嫌気槽内の被処理液
の目標気/液比が比較的低い値に設定され、嫌気槽内の
被処理液の気/液比が目標気/液比を超えないように被
処理液供給量等が制御される。それにより、発泡性の被
処理液の気/液比が高くなりすぎるのに伴って発泡が激
しくなり、被処理液が嫌気槽から溢れ出てしまうのを抑
制することができる。
【0042】第二の実施形態では、発泡性の被処理液に
対して消泡剤を添加することも可能である。具体的に
は、フロートの挙動に基づき、発泡性の被処理液に対し
て消泡剤が添加される。詳細には、フロートが沈む時に
被処理液に対して消泡剤が添加される。それにより、発
泡が激しくなって嫌気槽から被処理液が溢れ出てしまう
のを確実に阻止することができる。一方、フロートが完
全に浮いている時には、被処理液に対して消泡剤が必要
以上に添加されない。それにより、比較的高価な消泡剤
を必要以上に添加してしまうのを回避することができ
る。
【0043】以下、本発明の気液混合処理装置の第三の
実施形態について説明する。図2は本発明の気液混合処
理装置装置の第三の実施形態の概略構成図である。図2
において、101は反応槽、102は曝気部、103は
液取出し部、104は曝気部102と液取出し部103
とを隔てる隔壁である。105は液取出し部103から
排出された液を曝気部102に戻すための循環通路、P
は循環通路105を介して液を液取出し部103から曝
気部102に戻すためのポンプである。106は液−気
エゼクタ、107は液−液エゼクタ、108は液−液エ
ゼクタ107に連結された下向き管である。111はス
ロート、112はノズル、113は吸入室、114は吸
入口、115は気体供給通路、V1は気体供給量を調整
するために気体供給通路115上に配置された気体供給
量調整バルブである。116はスロート、121は被処
理液供給通路、V2は反応槽101に供給される被処理
液の供給量を調整するために被処理液供給通路121上
に配置された被処理液供給量調整バルブである。124
は反応槽101を覆う蓋、150は反応槽101内の被
処理液の気/液比を把握するために被処理液中に配置さ
れたフロート、151はフロート150の挙動を観察す
るためのフロート観察装置、152は制御装置である。
【0044】液−気エゼクタ106によって被処理液中
に混入せしめられた気泡をポンプPが吸引してしまうの
を回避する必要があるため、第三の実施形態では、図3
に示すように、ポンプPによって吸引される被処理液中
にフロート150が配置され、ポンプPによって吸引さ
れる被処理液の気/液比がフロート150の挙動に基づ
いて制御される。詳細には、ポンプPによって吸引され
る被処理液の目標気/液比が比較的低い値に設定され、
ポンプPによって吸引される被処理液の気/液比が目標
気/液比よりも高くなった時に沈むようにフロート15
0の比重が設定されている。
【0045】また、ポンプPによって吸引される被処理
液の気/液比が目標気/液比よりも高くなってフロート
150が沈む時には、ポンプPによって吸引される被処
理液の気/液比を減少させるべく、気体供給量調整バル
ブV1の開度が減少せしめられ、被処理液に対する気体
の供給量が減少せしめられる。
【0046】第三の実施形態では、ポンプPによって吸
引される被処理液の気/液比を減少させるために、被処
理液供給量調整バルブV2の開度を増加させ、反応槽1
01への被処理液の供給量を増加させることも可能であ
る。また、ポンプPによって吸引される被処理液の気/
液比を減少させるために、被処理液温度調整装置(図示
せず)によって被処理液の温度を上昇させ、それによ
り、ポンプPによって吸引される被処理液中の気体を除
去することも可能である。
【0047】また、第三の実施形態では、比重が異なる
複数のフロートが備えられており、ポンプPによって吸
引される被処理液の気/液比を制御するのに適したフロ
ート150が複数のフロートのうちから選択されるよう
になっている。例えば、ポンプPによって吸引される被
処理液の気/液比を比較的高い目標値に制御する時には
比重が比較的低いフロートが選択され、ポンプPによっ
て吸引される被処理液の気/液比を比較的低い目標値に
制御する時には比重が比較的高いフロートが選択され
る。
【0048】発泡性の被処理液を処理する時には、ポン
プPによって吸引される被処理液からの発泡を抑制する
必要がある。この点を考慮して、第三の実施形態では、
発泡性の被処理液を処理する時に、比重が比較的低いフ
ロートが選択される。つまり、被処理液の目標気/液比
が比較的低い値に設定され、被処理液の気/液比が目標
気/液比を超えないように気体供給量等が制御される。
【0049】第三の実施形態では、消泡剤添加装置(図
示せず)により、発泡性の被処理液に対して消泡剤を添
加することも可能である。具体的には、フロート150
の挙動に基づき、発泡性の被処理液に対して消泡剤が添
加される。詳細には、フロート150が沈む時に被処理
液に対して消泡剤が添加される。それにより、ポンプP
によって吸引される被処理液からの発泡を抑制すること
ができる。一方、フロート150が完全に浮いている時
には、被処理液に対して消泡剤が必要以上に添加されな
い。それにより、比較的高価な消泡剤を必要以上に添加
してしまうのを回避することができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1〜12に記載の発明によれば、
被処理液の気/液比を正確に把握して制御することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気液混合処理装置装置の第一の実施形
態の概略構成図である。
【図2】本発明の気液混合処理装置装置の第三の実施形
態の概略構成図である。
【符号の説明】
1 反応槽 2 被処理液 4 被処理液供給量調整バルブ 7 気体供給量調整バルブ 9 フロート 10 フロート観察装置 11 被処理液温度調整装置 12 被処理液攪拌装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/20 C02F 1/20 A 4G037 3/12 3/12 H 3/22 3/22 B Fターム(参考) 4D011 AA12 AB06 AC01 AC06 AD03 AD06 4D028 BC24 BD06 CA09 CB01 CC09 CD05 4D029 AA01 AA09 AB03 AB05 CC03 CC07 4D037 AA11 AB02 BA23 BB01 BB04 BB06 CA07 4G035 AB06 AB20 AE02 AE13 4G037 BA03 BB06 BC03 BD07 BD09 BD10 EA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理液に気体を混入させてその被処理
    液を処理する気液混合処理装置において、フロートを被
    処理液中に配置し、フロートの挙動に基づいて被処理液
    の気/液比を制御することを特徴とする気液混合処理装
    置。
  2. 【請求項2】 被処理液の気/液比が目標気/液比より
    も高くなった時に沈むように比重が設定されたフロート
    を被処理液中に配置することを特徴とする請求項1に記
    載の気液混合処理装置。
  3. 【請求項3】 フロートが沈む時に被処理液の気/液比
    を減少させることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    気液混合処理装置。
  4. 【請求項4】 被処理液供給量調整手段を具備し、気体
    が混入せしめられる被処理液の供給量を調整することに
    より気体が混入せしめられた被処理液の気/液比を制御
    することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記
    載の気液混合処理装置。
  5. 【請求項5】 気体供給量調整手段を具備し、被処理液
    に混入せしめられる気体の供給量を調整することにより
    気体が混入せしめられた被処理液の気/液比を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    気液混合処理装置。
  6. 【請求項6】 被処理液攪拌手段を具備し、被処理液を
    攪拌する強度を調整することにより被処理液の気/液比
    を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一
    項に記載の気液混合処理装置。
  7. 【請求項7】 被処理液温度調整手段を具備し、被処理
    液の温度を調整することにより被処理液の気/液比を制
    御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に
    記載の気液混合処理装置。
  8. 【請求項8】 比重が異なる複数のフロートを具備し、
    被処理液の気/液比を制御するのに適したフロートを前
    記複数のフロートのうちから選択することを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の気液混合処理装
    置。
  9. 【請求項9】 フロートの挙動に基づいて発泡性の液体
    の気/液比を制御することを特徴とする請求項1〜8の
    いずれか一項に記載の気液混合処理装置。
  10. 【請求項10】 フロートの挙動に基づいて気/液比が
    制御される発泡性の液体に対して消泡剤を添加すること
    を特徴とする請求項9に記載の気液混合処理装置。
  11. 【請求項11】 フロートの挙動に基づいて嫌気槽内の
    活性汚泥混合液の気/液比を制御することを特徴とする
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の気液混合処理装
    置。
  12. 【請求項12】 被処理液を処理するための反応槽と、
    前記反応槽内の被処理液を吸引して再び前記反応槽内に
    戻すための循環ポンプとを具備し、前記循環ポンプによ
    って吸引される被処理液中にフロートを配置し、前記循
    環ポンプによって吸引される被処理液の気/液比をフロ
    ートの挙動に基づいて制御することを特徴とする請求項
    1〜11のいずれか一項に記載の気液混合処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8579495B2 (en) 2006-09-21 2013-11-12 Basf Se Process for mixing a liquid or mixture of a liquid and a fine solid present in an essentially self-containing vessel

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