JP2003244918A - 電動機の磁極位置検出装置 - Google Patents

電動機の磁極位置検出装置

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JP2003244918A
JP2003244918A JP2002043370A JP2002043370A JP2003244918A JP 2003244918 A JP2003244918 A JP 2003244918A JP 2002043370 A JP2002043370 A JP 2002043370A JP 2002043370 A JP2002043370 A JP 2002043370A JP 2003244918 A JP2003244918 A JP 2003244918A
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rotor
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magnetic pole
pole position
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JP2002043370A
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Yuki Nakajima
祐樹 中島
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータ本体に対する非磁性体プレートの取り
付けや、非磁性体プレートに対する磁性体片の取り付け
を高精度且つ簡便に行える構造で、極めて良好な磁極位
置検出精度が得られると共に、磁性体片を効率的に磁化
させて良好な検出感度が得られる電動機の磁極位置検出
装置を提供する。 【解決手段】 複数の磁性体片2をエンドプレート24
に設けられた位置決め溝50に嵌合させて、各磁性体片
2に設けられた貫通孔52とエンドプレート24に設け
られた貫通孔51とを連通させ、エンドプレート24に
設けられた貫通孔51とロータ本体23に設けられたガ
イド孔54とを挿通させた状態で、これら連通した孔に
導電材料よりなるノックピン55を挿通させることで、
ロータ本体22に対してエンドプレート24及び各磁性
体片2が取り付けられる構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気感応素子を用
いた電動機の磁極位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】整流子やブラシ等の整流機構が設けられ
ていないブラシレス電動機を適切に駆動制御するには、
回転しているロータの磁極位置を常に正確に検出する必
要がある。このため、ブラシレス電動機においては、電
動機の筐体内部に磁気感応素子を配設し、この磁気感応
素子によりロータの回転に応じた磁界の変化を検出する
ことが一般的に行われている。
【0003】例えば、特開平11−215881号公報
においては、図15に示すような構成のブラシレス電動
機100が提案されている。このブラシレス電動機10
0は、3相のステータ巻線101(U、V、W)が巻回
された図示しないステータと、このステータに磁気的結
合関係を保ち、近接して配置され、回転自在に支持され
たロータ102と、このロータ102の回転位置を検出
するための回転位置検出部103とを備えている。
【0004】回転位置検出部103は、ロータ102と
回転中心が同一でロータ102と同一の磁極数に外周面
が着磁された回転位置検出円盤104と、この回転位置
検出円盤104の外周面に近接してそれぞれ機械角で6
0°(磁極数が4であるため、電気角で120°)づつ
離れて配置された3つの回転位置信号発生器105
(U、V、W)とを有している。回転位置信号発生器1
05(U、V、W)は、それぞれ磁気感応素子であるホ
ール素子よりなり、ロータ102に同期して回転する回
転位置検出円盤104からの磁束を検出して、ロータ1
02の回転位置を示す回転位置信号CSU,CSV,C
SWをそれぞれ出力するようになされている。
【0005】以上のように構成されるブラシレス電動機
100では、出力トルクの変動が抑制されて振動や騒音
の低減が可能となるが、その一方で、回転位置検出円盤
104をロータ102とは別体に設ける必要があること
から、装置全体の大型化を招き、特に小型で軽量のもの
が求められる場合には不利である。また、回転位置検出
円盤104の分だけコストが上昇するため、コストの低
減を図る上でも不利である。
【0006】また、ロータ内の磁石からの磁束を磁気感
応素子によって直接検出するものとしては、図16に示
す構成のブラシレス電動機200が知られている。この
ブラシレス電動機200では、ロータ201の回転軸方
向の端面201aから所定の間隔を存して対向する位置
に磁気感応素子であるホール素子202が配設され、更
にこのホール素子202の後部側に磁性体片203が設
けられている。このようなブラシレス電動機200にお
いては、ロータ201内の磁石204からの漏れ磁束が
磁性体片203によってホール素子202へと導かれて
ホール素子202により検出され、これにより、ロータ
102の回転位置を示す回転位置信号がホール素子20
2から出力されることになる。
【0007】以上のような構造のブラシレス電動機20
0は、ロータ201内の磁石204からの漏れ磁束をホ
ール素子202により直接検出するようにしているの
で、小型化・低コスト化を図る上では非常に有利である
が、ステータ電流の影響によりホール素子202からの
出力の位相がずれるという問題がある。詳述すると、ス
テータコイルに電流を流していない場合には、ロータ2
01内の磁石204からの磁束(磁極位置)に同期して
ホール素子202の出力が変化することになるが、ステ
ータに電流を流した際には、その電流が作る磁束もホー
ル素子202により検出されるので、見かけ上の磁極位
置が変化して、ホール素子202からの出力の位相がず
れ、磁極位置を精度よく検出することが困難となる。
【0008】以上のような問題点を解決して、小型化・
低コスト化を実現しながら磁極位置を精度よく検出可能
なものとして、本願発明者は、特開2001−2989
32号公報にて開示されるような電動機の磁極位置検出
装置を提案している。この電動機の磁極位置検出装置
は、ロータ本体の回転軸方向の端面にロータ内部に設け
られた磁石からの磁束に応じて磁化される複数の磁性体
片を設け、これら磁性体片の端部に磁束ループを集中的
に形成するようにしたものである。
【0009】この電動機の磁極位置検出装置では、隣り
合う磁性体片間で急峻な変化を示す出力信号を磁気感応
素子から得ることができるので、出力信号の位相ずれを
低減して、磁極位置検出精度を向上させることができ
る。特に、ロータ本体の回転軸方向の端面に設けられた
非磁性材料よりなるエンドプレート(非磁性体プレー
ト)に複数の磁性体片を取り付けることで、隣り合う磁
性体片の端部間に非磁性材が介在する構造とした場合に
は、極めて良好な磁極位置検出精度が得られることにな
る。
【0010】また、この電動機の磁極位置検出装置で
は、上述した回転位置検出円盤のような磁束を磁気感応
素子に導くための部材をロータと別体で設ける必要がな
いので、装置全体の小型化や低コスト化を実現できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、ロータ本体の回転軸方向の端面に設けられた非磁
性体プレートに、ロータ本体の磁石からの磁束に応じて
磁化される複数の磁性体片が取り付けられた構造の磁極
位置検出装置では、磁極位置検出精度が、ロータ本体に
対する非磁性体プレートの取り付け精度や、非磁性体プ
レートに対する磁性体片の取り付け精度に大きく左右さ
れ、これらの取り付け精度が良好な磁極位置検出精度を
得る上で非常に重要であることが分かってきた。特に、
複数の磁性体片は、互いの相対位置を適切に維持しなが
ら、円盤状の非磁性体プレートの半径方向及び円周方向
の双方における所定の位置に精度よく取り付けられるこ
とが要求される。
【0012】したがって、このような構造の磁極位置検
出装置を適切に運用するにあたっては、ロータ本体に対
する非磁性体プレートの取り付け構造や非磁性体プレー
トに対する磁性体片の取り付け構造を最適化し、これら
の取り付けを高精度且つ簡便に行えるようにすることが
重要な課題となっている。
【0013】また、以上のような構造の磁極位置検出装
置では、ロータ内部に設けられた磁石からの磁束で磁性
体片を磁化させ、磁性体片の端部に磁束ループを集中的
に形成させて、その磁束を磁気感応素子によって検出す
るようにしているので、検出感度が磁性体片の磁化状態
に大きく依存し、磁性体片を如何に効率良く磁化させる
ことができるかが、検出感度の向上を図る上での重要な
課題となっている。
【0014】本発明は、以上のような実情に鑑みて創案
されたものであって、ロータ本体に対する非磁性体プレ
ートの取り付けや、非磁性体プレートに対する磁性体片
の取り付けを高精度且つ簡便に行える構造で、極めて良
好な磁極位置検出精度が得られると共に、磁性体片を効
率的に磁化させて良好な検出感度が得られる電動機の磁
極位置検出装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、互いに逆極性の磁極が交互に配置されたロータ本体
の回転軸方向の端面に非磁性体プレートが取り付けられ
てなるロータと、前記ロータの各磁極に対応して前記非
磁性体プレートに取り付けられて、前記ロータの各磁極
からの磁束に応じて各々磁化される複数の磁性体片と、
前記複数の磁性体片を前記非磁性体プレートに取り付け
る複数の磁性体ピンと、前記複数の磁性体片と対峙する
位置に設けられ、前記複数の磁性体片からの磁束に感応
して前記ロータの磁極位置を示す電気信号を出力する磁
気感応素子とを備える電動機の磁極位置検出装置であ
り、前記複数の磁性体片が、前記非磁性体プレートに設
けられた位置決め溝に嵌合されると共に、当該磁性体片
に設けられた貫通孔と前記位置決め溝内に位置して前記
非磁性体プレートに設けられたガイド孔とを連通させた
状態で、この連通した孔に前記磁性体ピンが挿通される
ことで、前記非磁性体プレートに対して位置決めされ、
前記ロータの各磁極からの磁束が前記複数の磁性体ピン
を介して前記複数の磁性体片にそれぞれ伝達されること
を特徴とするものである。
【0016】また、請求項2に記載の発明は、互いに逆
極性の磁極が交互に配置されたロータ本体の回転軸方向
の端面に非磁性体プレートが取り付けられてなるロータ
と、前記ロータの各磁極に対応して前記非磁性体プレー
トに取り付けられて、前記ロータの各磁極からの磁束に
応じて各々磁化される複数の磁性体片と、前記複数の磁
性体片を前記非磁性体プレートに取り付ける複数の磁性
体ピンと、前記複数の磁性体片と対峙する位置に設けら
れ、前記複数の磁性体片からの磁束に感応して前記ロー
タの磁極位置を示す電気信号を出力する磁気感応素子と
を備える電動機の磁極位置検出装置であり、前記複数の
磁性体片が、当該磁性体片に設けられた複数の貫通孔と
前記非磁性体プレートに設けられた複数のガイド孔とを
それぞれ連通させた状態で、この連通した複数の孔にそ
れぞれ前記磁性体ピンが挿通されることで、前記非磁性
体プレートに対して位置決めされ、前記ロータの各磁極
からの磁束が前記複数の磁性体ピンを介して前記複数の
磁性体片にそれぞれ伝達されることを特徴とするもので
ある。
【0017】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の電動機の磁極位置検出装置において、前
記非磁性体プレートに設けられたガイド孔が前記非磁性
体プレートを貫通する貫通孔とされており、前記非磁性
体プレートが、当該非磁性体プレートに設けられた前記
貫通孔と、前記ロータ本体に設けられたガイド孔とを連
通させた状態で、この連通した孔に前記磁性体ピンが挿
通されることで、前記ロータ本体に対して位置決めされ
ていることを特徴とするものである。
【0018】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の電動機の磁極位置検出装置において、前記ロー
タ本体のガイド孔が、前記ロータ本体の回転軸を中心と
して同心円状に略等間隔でそれぞれ設けられていること
を特徴とするものである。
【0019】また、請求項5に記載の発明は、請求項3
又は4に記載の電動機の磁極位置検出装置において、前
記ロータ本体のガイド孔が、前記ロータの各磁極のステ
ータに向かう磁束を発生させる極側に近接してそれぞれ
設けられていることを特徴とするものである。
【0020】また、請求項6に記載の発明は、請求項3
乃至5の何れかに記載の電動機の磁極位置検出装置にお
いて、前記磁性体ピンの先端側に、前記ロータの各磁極
からの不要な磁束の集磁を抑制するための切欠部が設け
られていることを特徴とするものである。
【0021】また、請求項7に記載の発明は、請求項3
又は4に記載の電動機の磁極位置検出装置において、前
記ロータの各磁極が、それぞれステータに向かう磁束を
発生させる極側を向き合わせて略V字状に配置された一
対の磁石よりなり、前記ロータ本体のガイド孔が、前記
一対の磁石で挟まれた領域範囲内にそれぞれ設けられて
いることを特徴とするものである。
【0022】
【発明の効果】請求項1に記載の電動機の磁極位置検出
装置によれば、複数の磁性体片が、非磁性体プレートに
設けられた位置決め溝に嵌合されると共に、この磁性体
片に設けられた貫通孔と非磁性体プレートに設けられた
ガイド孔とを連通させた状態で、この連通した孔に磁性
体ピンが挿通されることで、非磁性体プレートに対して
位置決めされているので、非磁性体プレートの半径方向
及び円周方向の双方における所定の位置に精度よく取り
付けられることになる。そして、このように非磁性体プ
レートに精度よく取り付けられた複数の磁性体片がロー
タの各磁極からの磁束に応じてそれぞれ磁化され、各磁
性体片の端部において集中的に磁束ループが形成された
状態で、磁気感応素子がこれら磁性体片からの磁束に感
応してロータの磁極位置を示す電気信号が出力されるの
で、磁性体片の位置ずれに起因する検出精度の低下を招
くことなく、極めて高精度に磁極位置を検出することが
できる。
【0023】また、この請求項1に記載の電動機の磁極
位置検出装置は、非磁性体プレートに対する磁性体片の
位置決めが極めて簡便に行える構造となっているので、
製造コストの低減を実現して、低コスト化を図ることが
できる。
【0024】また、この請求項1に記載の電動機の磁極
位置検出装置では、各磁性体片を非磁性体プレートに取
り付ける磁性体ピンが、ロータの各磁極からの磁束を各
磁性体片に導く磁路として機能し、ロータの各磁極から
の磁束が磁性体ピンを介して各磁性体片に伝達されるの
で、各磁性体片を効率的に磁化させて極めて良好な検出
感度を得ることができる。
【0025】また、請求項2に記載の電動機の磁極位置
検出装置によれば、複数の磁性体片が、この磁性体片に
設けられた複数の貫通孔と非磁性体プレートに設けられ
た複数のガイド孔とをそれぞれ連通させた状態で、この
連通した複数の孔にそれぞれ磁性体ピンが挿通されるこ
とで、非磁性体プレートに対して位置決めされているの
で、非磁性体プレートの半径方向及び円周方向の双方に
おける所定の位置に精度よく取り付けられることにな
る。そして、このように非磁性体プレートに精度よく取
り付けられた複数の磁性体片がロータの各磁極からの磁
束に応じてそれぞれ磁化され、各磁性体片の端部におい
て集中的に磁束ループが形成された状態で、磁気感応素
子がこれら磁性体片からの磁束に感応してロータの磁極
位置を示す電気信号が出力されるので、磁性体片の位置
ずれに起因する検出精度の低下を招くことなく、極めて
高精度に磁極位置を検出することができる。
【0026】また、この請求項2に記載の電動機の磁極
位置検出装置は、非磁性体プレートに対する磁性体片の
位置決めが極めて簡便に行える構造となっているので、
製造コストの低減を実現して、低コスト化を図ることが
できる。
【0027】また、この請求項2に記載の電動機の磁極
位置検出装置では、各磁性体片を非磁性体プレートに取
り付ける磁性体ピンが、ロータの各磁極からの磁束を各
磁性体片に導く磁路として機能し、ロータの各磁極から
の磁束が磁性体ピンを介して各磁性体片に伝達されるの
で、各磁性体片を効率的に磁化させて極めて良好な検出
感度を得ることができる。
【0028】また、請求項3に記載の電動機の磁極位置
検出装置によれば、非磁性体プレートに設けられたガイ
ド孔が非磁性体プレートを貫通する貫通孔とされてお
り、非磁性体プレートが、この非磁性体プレートに設け
られた貫通孔とロータ本体に設けられたガイド孔とを連
通させた状態で、この連通した孔に磁性体ピンが挿通さ
れることで、ロータ本体に対して位置決めされているの
で、ロータ本体と同心となる位置に非磁性体プレートが
精度よく取り付けられることになり、非磁性体プレート
の位置ずれに起因する検出精度の低下を招くことなく、
磁極位置を更に高精度に検出することが可能となる。
【0029】また、この請求項3に記載の電動機の磁極
位置検出装置では、ロータの各磁極からの磁束を各磁性
体片に導く磁路として機能する磁性体ピンが、非磁性体
プレートを貫通してロータ本体に到達する構造となって
いるので、ロータの各磁極からの磁束を更に良好に磁性
体片に伝達させることができ、更に良好な検出感度を得
ることができる。
【0030】また、請求項4に記載の電動機の磁極位置
検出装置によれば、ロータ本体のガイド孔がロータ本体
の回転軸を中心として同心円状に略等間隔でそれぞれ設
けられ、このロータ本体のガイド孔に磁性体ピンが挿通
されるようになっているので、ロータの各磁極からの磁
束を各磁性体片に均等に伝達して、各磁性体片間の磁化
強度のばらつきを抑制することができ、磁極位置の検出
を更に高精度に行うことができる。
【0031】また、請求項5に記載の電動機の磁極位置
検出装置によれば、ロータ本体のガイド孔が、ロータの
各磁極のステータに向かう磁束を発生させる極側に近接
してそれぞれ設けられ、このロータ本体のガイド孔に磁
性体ピンが挿通されるようになっているので、ロータの
各磁極から発生する磁束のうち、磁極位置の検出に必要
な磁束のみを磁性体ピンを介して磁性体片に確実に伝達
することができ、検出感度を更に良好なものとすること
ができる。
【0032】また、請求項6に記載の電動機の磁極位置
検出装置によれば、磁性体ピンの先端側に、ロータの各
磁極からの不要な磁束の集磁を抑制するための切欠部が
設けられているので、磁性体ピンを最適な位置に配置す
ることが困難な場合でも、ロータの各磁極から発生する
磁束のうち、磁極位置の検出に必要な磁束のみを磁性体
ピンを介して磁性体片に確実に伝達することができ、検
出感度を更に良好なものとすることができる。
【0033】また、請求項7に記載の電動機の磁極位置
検出装置によれば、ロータの各磁極が、それぞれステー
タに向かう磁束を発生させる極側を向き合わせて略V字
状に配置された一対の磁石よりなる場合に、ロータ本体
のガイド孔が一対の磁石で挟まれた領域範囲内にそれぞ
れ設けられ、このロータ本体のガイド孔に磁性体ピンが
挿通されるようになっているので、ロータの各磁極から
発生する磁束のうち、磁極位置の検出に必要な磁束のみ
を磁性体ピンを介して磁性体片に確実に伝達することが
でき、検出感度を更に良好なものとすることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明を適用した電動機の磁極位
置検出装置1の構成を模式的に示す断面図である。
【0036】この図1において、電動機10は、回転軸
21を回転中心として回転操作されるロータ20と、こ
のロータ20の外周側に固定して設けられたステータ3
0とを備え、これらが図示しない筐体内部に収納されて
なるものである。
【0037】ロータ20は、磁極となる逆極性の磁石2
2が交互に配置されたロータ本体23を有し、このロー
タ本体23の回転軸21方向の端面23aに、非磁性材
料よりなる円盤状のエンドプレート(非磁性体プレー
ト)24が、ロータ本体23と同心に取り付けられた構
造となっている。一方、ステータ30は、界磁巻線31
が巻回された状態で、筐体の内周面に取り付けられてい
る。
【0038】また、ロータ20のエンドプレート24に
は、ロータ本体23に設けられた各磁石(磁極)22に
対応した位置に、複数の磁性体片2がそれぞれ取り付け
られている。これら複数の磁性体片2は、例えば鉄等の
磁性材料よりなり、ロータ本体23に設けられた各磁石
22からの磁束に応じて磁化されるものである。
【0039】また、電動機10の筐体内部には、エンド
プレート24に取り付けられた複数の磁性体片2と対峙
する位置に、これら磁性体片2からの磁束に感応して、
ロータ20の磁極位置を示す電気信号を出力する磁気感
応素子3が設けられている。この磁気感応素子3として
は、例えば、ホール素子やMR素子、GMR素子等が用
いられる。
【0040】この磁気感応素子3からの出力信号は、電
動機10の駆動装置に供給される。そして、この駆動装
置が、磁気感応素子3からの出力信号に基づいてロータ
20の磁極位置を検出し、各相分の必要トルクに対応す
る界磁電流を生成してステータ30に巻回された各界磁
巻線31に供給することで、電動機10の適切な駆動制
御が行われることになる。
【0041】以上のように構成される磁極位置検出装置
1では、エンドプレート24に取り付けられた複数の磁
性体片2が、ロータ本体23に磁極として設けられた磁
石22からの磁束によって各々磁化されることになる。
そして、これら複数の磁性体片2からの磁束に磁気感応
素子3が感応し、電気信号を出力する。
【0042】ここで、ロータ本体23には、磁極として
の磁石22が互いに逆極性となるように交互に配置され
ているので、図2(a)に示すように、隣り合う磁性体
片2同士が互いに逆極性に磁化されて引き合い、磁性体
片2の端部に磁束ループが集中的に形成されることにな
る。その結果、磁気感応素子3からは、図2(b)に示
すように、急峻に変化する出力信号が得られることにな
る。そして、この磁気感応素子3からの出力信号を、図
示しないコンパレータ等に入力して所定レベルと比較す
ることで、図2(c)に示すように、180度毎の矩形
波信号を得ることができる。
【0043】したがって、図3(a)に示すように、3
つの磁気感応素子3を同一円周上で例えば30度ずつず
らした位置(1),(2),(3)にそれぞれ配置する
ようにすれば、図3(b)に示すように、それぞれの磁
気感応素子3からの出力信号(1),(2),(3)の
立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジにより60度毎の
基準となる磁極位置を設定することができ、これに基づ
いてロータ20の磁極位置を適切に検出することができ
る。
【0044】本発明を適用した磁極位置検出装置1にお
いては、上述したように、エンドプレート24に取り付
けられた磁性体片2の端部から隣り合う磁性体片2の端
部間において、磁気感応素子3からの出力信号が急峻に
変化するようになっているので、ステータ30に巻回さ
れた界磁巻線31からの磁束の影響を大幅に低減し、ま
た、磁気感応素子3のばらつきやオフセット等による影
響を低減して、ロータ20の磁極位置を極めて高精度に
検出することができる。
【0045】図4は、磁気感応素子3からの出力信号に
基づいてロータ20の磁極位置を検出し、ロータ20の
磁極位置に応じて電動機10を駆動制御する駆動装置1
1を示すブロック図である。
【0046】この図4において、駆動装置11は、位相
角演算部12、3相−2相変換部13、2相電流指令演
算部14、2相−3相変換部15、電力変換部16を備
えて構成される。また、ロータ20のエンドプレート2
4に取り付けられた磁性体片2からの磁束は、U相、V
相、W相の3組の磁気感応素子3によってそれぞれ検出
されるようになっており、これら磁気感応素子3からの
出力が位相角演算部12に入力されるようになってい
る。
【0047】位相角演算部12は、3組の磁気感応素子
3から180度毎にオン/オフ信号が120度ずつずれ
て入力されるので、上述したように、結果的に60度毎
に基準位置を検出することができる。位相角演算部12
は、この基準位置に基づいて、例えば100μsec程
度の演算周期毎に、演算出力タイミングにおける位相角
θreを算出して3相−2相変換部13に出力すると共
に、PWM(Pulse Width Modulation)制御のための指
令電圧を計算するための平均位相角θre’を算出して
2相−3相変換部15に出力する。
【0048】詳述すると、位相角演算部12は、3組の
磁気感応素子3によるU,V,Wの各相のエッジトリガ
タイミング毎に、図5に示すようなテーブルに基づいて
位相角θを求めてストアすると共に、内蔵するクロック
によって図6に示す状態遷移時間t1と演算タイミング
までの所要時間t2とを求めてストアする。具体的な例
を挙げて説明すると、例えばU相の磁気感応素子3の出
力に立ち下がりエッジトリガ(すなわち、Hiレベルか
らLoレベルへの遷移)があるとき、V相の磁気感応素
子3及びW相の磁気感応素子3の出力についても調べ、
V相の磁気感応素子3の出力がHi、W相の磁気感応素
子3の出力がLoであれば、図5に示す状態1であると
判定する。そして、この場合、位相角θ=0度と決定す
る。
【0049】次に、W相の磁気感応素子3の出力に立ち
上がりエッジトリガ(すなわち、LoレベルからHiレ
ベルへの遷移)があるとき、U相の磁気感応素子3及び
V相の磁気感応素子3の出力についても調べ、U相の磁
気感応素子3の出力がLo、V相の磁気感応素子3の出
力がHiであれば、図5に示す状態2であると判定し、
位相角θ=60度と決定する。そして、位相角演算部1
2は、図6に示すように、状態1から状態2の遷移に要
した時間t1を求めると共に、次の演算出力タイミング
までの所要時間t2を求める。
【0050】次に、位相角演算部12は、以上のように
して求めた位相角θと、時間t1,t2とを用いて、下
記式1により、演算出力タイミングにおける位相角θr
eを算出して3相−2相変換部13に出力する。
【0051】 θre=θ+60度/t1×t2 ・・・(式1) また、位相角演算部12は、以上のようにして求めた位
相角θと、時間t1,t2とを用いて、下記式2によ
り、PWM制御のための指令電圧を計算するための平均
位相角θre’を算出して2相−3相変換部15に出力
する。
【0052】 θre’=θ+60度/t1×(t2+150) ・・・(式2) なお、上記式1及び式2のように、演算出力タイミング
における位相角θre及びPWM制御のための指令電圧
を計算するための平均位相角θre’を時間t1,t2
による比例演算により求めるようにしたのは、制御タイ
ミングにおける電動機10の位相角を厳密に推定するた
めのものであり、また、上記式2における150(μs
ec)は、電力変換部16の遅効性を考慮したものであ
る。
【0053】3相−2相変換部13には、電流センサ1
7U、17V、17Wによって検出された界磁電流、す
なわち、ステータ30に巻回された各界磁巻線31に流
れる3相の界磁電流IU、IV、IWがそれぞれ入力さ
れるようになっている。3相−2相変換部13は、位相
角演算部12から出力された現在の位相角θreをもと
にして、3相の界磁電流IU、IV、IWを2相に変換
して電流値Id、Iqを算出する。そして、3相−2相
変換部13は、算出した2相の電流値Id、Iqを2相
電流指令演算部14に出力するようになっている。
【0054】2相電流指令演算部14は、駆動装置11
の外部から入力される目標トルクT*から求められる2
層電流指令Id*、Iq*と、3相−2相変換部13か
ら出力される2相電流Id、Iqとを比較して2相の電
圧指令値Vd*、Vq*を算出する。そして、2相電流
指令演算部14は、算出した2相の電圧指令値Vd*、
Vq*を2相−3相変換部15に出力するようになって
いる。
【0055】2相−3相変換部15は、位相角演算部1
2から出力されたPWMの平均位相角θre’をもとに
して、2相電流指令演算部14から出力された2相の電
圧指令値Vd*、Vq*を2相−3相変換して3相の電
圧指令値を算出し、算出した3相の電圧指令値を電力変
換部16に出力する。
【0056】電力変換部16は、2相−3相変換部15
から出力された電圧指令値に基づいてPWM動作し、ス
テータ30に巻回された各界磁巻線31に3相の界磁電
流IU、IV、IWを供給する。これにより、各相分の
必要トルクに対応する界磁電流が各界磁巻線31に供給
され、電動機10の適切な駆動制御が行われることにな
る。
【0057】以上のような本発明を適用した磁極位置検
出装置1では、エンドプレート24に取り付けられた複
数の磁性体片2の端部に磁束ループを集中的に形成させ
て、この磁性体片2からの磁束を磁気感応素子3で検出
し、磁気感応素子3からの出力信号に基づいてロータ2
0の磁極位置を検出するようにしているので、エンドプ
レート24に対する磁性体片2の取り付け位置や、ロー
タ本体23に対するエンドプレート24の取り付け位置
が、磁極位置検出精度を左右する大きな要因となる。ま
た、以上のような構造の磁極位置検出装置1では、磁極
としての磁石22からの磁束を如何に効率的に磁性体片
2に伝達できるかが、検出感度を左右する大きな要因と
なる。
【0058】そこで、本発明を適用した磁極位置検出装
置1においては、ロータ本体23に対するエンドプレー
ト24の取り付け構造や、エンドプレート24に対する
磁性体片2の取り付け構造を最適化して、これらの取り
付けを高精度且つ簡便に行えるようにすると共に、磁極
としての磁石22からの磁束を磁性体片2に効率的に伝
達できるようにしている。
【0059】以下、本発明を適用した磁極位置検出装置
1において採用される取り付け構造の具体的な例につい
て、図7乃至図14を参照して説明する。なお、ここで
は、4つの磁性体片2がエンドプレート24に取り付け
られるものとして、具体的に説明する。
【0060】図7は、本発明を適用した磁極位置検出装
置1において採用されるエンドプレート24及び磁性体
片2の取り付け構造の第1の例を模式的に示す分解斜視
図である。
【0061】この第1の例においては、エンドプレート
24の所定の位置に、磁性体片2の幅に応じた溝幅を有
する円環状の位置決め溝50が、エンドプレート24の
中心、すなわち、ロータ本体23の回転軸21を中心と
して同心円状に設けられる。そして、この位置決め溝5
0内の所定の位置に、磁性体片2の数に対応して4つの
貫通孔51が略等間隔で設けられる。
【0062】一方、4つの磁性体片2は、予め所定の寸
法で円弧状に成形され、各磁性体片2には、エンドプレ
ート24の貫通孔51と略等しい孔径を有する貫通孔5
2が、各磁性体片2毎にその厚み方向に貫通して設けら
れる。また、ロータ本体23の回転軸21方向の端面2
3aには、エンドプレート24に穿設された4つの貫通
孔51に対応した位置、すなわち、ロータ本体23の回
転軸21を中心として同心円状に等間隔となる位置に、
エンドプレート24の貫通孔51と略等しい孔径を有す
るガイド孔54がそれぞれ設けられる。
【0063】ロータ本体23のガイド孔54の形成位置
は、ロータ本体23に配置された磁極としての磁石22
のステータ30に向かう磁束を発生させる極側に近接し
た位置とされる。そして、図8(a)及び図8(b)に
示すように、後述するノックピン(磁性体ピン)55を
用いてロータ本体23にエンドプレート24を取り付
け、エンドプレート24に磁性体片2を取り付けたとき
に、ノックピン55の先端部が、磁石22のステータ3
0に向かう磁束を発生させる極側に当接或いは近接する
ようになっている。
【0064】この第1の例においては、まず、ロータ本
体23の回転軸21方向の端面23aにエンドプレート
24が当接され、ロータ本体23に設けられたガイド孔
54とエンドプレート24の貫通孔51とが連通した孔
となるように、エンドプレート24の位置が調整され
る。
【0065】次に、エンドプレート24に設けられた位
置決め溝50に、4つの磁性体片2がそれぞれ嵌合さ
れ、エンドプレート24に設けられたガイド孔51と各
磁性体片2に設けられた貫通孔52とが連通した孔とな
るように、位置決め溝50内における各磁性体片2の位
置が調整される。
【0066】そして、図9に示すように、磁性体片2の
貫通孔52とエンドプレート24の貫通孔51、ロータ
本体23のガイド孔54とがそれぞれ連通した状態で、
この連通した孔内に磁性材料よりなるノックピン(磁性
体ピン)55が挿通されることで、各磁性体片2がエン
ドプレート24の所定の位置に位置決めされた状態で固
定されると共に、エンドプレート24がロータ本体23
の所定の位置に位置決めされた状態で固定されることに
なる。この第1の例においては、以上のように、各磁性
体片2がエンドプレート24に設けられた位置決め溝5
0に嵌合されることで、エンドプレート24の半径方向
における各磁性体片2の位置決めが図られ、各磁性体片
2の貫通孔52とエンドプレート24の貫通孔51とを
連通させた状態で、この連通した孔にノックピン55が
挿通されることで、エンドプレート24の円周方向にお
ける各磁性体片2の位置決めが図られることになる。し
たがって、この第1の例においては、磁性体片2をエン
ドプレート24に対して高精度且つ簡便に位置決めする
ことができ、また、ノックピン55のせん断力によっ
て、磁性体片2をエンドプレート24に対して高精度に
位置決めした状態で取り付けることができる。
【0067】また、この第1の例においては、ロータ本
体23に対するエンドプレート24の位置決めも高精度
且つ簡便に行うことができ、また、エンドプレート24
をロータ本体23に対して高精度に位置決めした状態で
取り付けることができる。
【0068】以上のように、磁性材料よりなるノックピ
ン55を用いてロータ本体23にエンドプレート24及
び磁性体片2をそれぞれ取り付けるようにした場合、ロ
ータ本体23に磁極として配置された各磁石22からの
磁束が、ノックピン55を介してそれぞれ対応する磁性
体片2に伝達されることになる。すなわち、エンドプレ
ート24や磁性体片2をロータ本体23に対して位置決
めしながら取り付けるためのノックピン55が、磁極と
しての磁石22からの磁束を磁性体片2へと導く磁路と
しても機能し、磁石22からの磁束が極めて効率的に磁
性体片2へと伝達されるようになっている。したがっ
て、以上のような構造の磁極位置検出装置1では、磁極
位置の検出感度が極めて良好で、高精度な磁極位置の検
出を行うことができる。
【0069】特に、上述した例においては、ロータ本体
23のガイド孔54が、ロータ本体23の回転軸22を
中心として同心円状に略等間隔でそれぞれ設けられ、こ
のガイド孔54に挿通されるノックピン55が各磁性体
片2に対して均等に配置されるようになっているので、
磁極としての磁石22からの磁束を各磁性体片2に均等
に伝達して、各磁性体片2間の磁化強度のばらつきを抑
制することができ、磁極位置の検出を更に高精度に行う
ことができる。
【0070】また、上述した例においては、ロータ本体
23のガイド孔54が、磁極としての磁石22のステー
タ30に向かう磁束を発生させる極側に近接した位置に
形成されるようになっており、このロータ本体23のガ
イド孔54に挿通されるノックピン55の先端部が、磁
石22のステータ30に向かう磁束を発生させる極側に
当接或いは近接するようになっているので、磁極として
の磁石22から発生する磁束のうち、磁極位置の検出に
必要な磁束のみをノックピン55を介して磁性体片2に
確実に伝達することができ、検出感度の更なる向上を実
現することができる。
【0071】ところで、磁極としての磁石22の厚みが
極端に薄い場合には、この磁石22に対してノックピン
55の先端側の断面積が相対的に大きくなって、ノック
ピン55の先端側を磁石22のステータ30に向かう磁
束を発生させる極側にのみ当接或いは近接させることが
困難となる。このような場合には、図10(a)または
図10(b)に示すように、ノックピン55の先端部に
切欠部55aを設け、この切欠部55aを磁石22の逆
側の極の直上に位置させるようにすれば、磁石22から
の不要な磁束の集磁を有効に抑制して、磁極位置の検出
に必要な磁束のみをより効果的に磁性体片2に伝達する
ことができる。また、このようにノックピン55の先端
部に切欠部55aを設け、この切欠部55aにより磁石
22からの不要な磁束の集磁を抑制するようにした場合
には、ノックピン55の位置が上述した最適な位置から
若干ずれる場合でも検出感度の低下を抑制できるので、
エンドプレート24や磁性体片2に要求される位置決め
精度をある程度緩和することができ、これらの取り付け
作業を更に簡便なものとすることができる。
【0072】なお、以上は、ロータ20の各磁極がそれ
ぞれ1つの磁石22により構成された場合を例に挙げて
説明したが、ロータ20の各磁極は、図11(a)及び
図11(b)に示すように、それぞれステータ30に向
かう磁束を発生させる極側を向き合わせて略V字状に配
置された一対の磁石22a,22bにより構成される場
合もある。このような場合には、ロータ本体23のガイ
ド孔54の形成位置を、それぞれ対応する磁極となる一
対の磁石22a,22bで挟まれた領域範囲内、すなわ
ち、図11(a)中Rで示す領域範囲内に設定し、この
ロータ本体23のガイド孔54に挿通されるノックピン
55が、磁極を構成する一対の磁石22a,22bのス
テータ30に向かう磁束を発生させる極側に配置される
ようにすることが望ましい。
【0073】この例のように、ロータ20の各磁極が略
V字状に配置された一対の磁石22a,22bより構成
される場合に、ロータ本体23のガイド孔54を一対の
磁石22a,22bで挟まれた領域範囲内に形成し、ノ
ックピン55を磁極を構成する一対の磁石22a,22
bのステータ30に向かう磁束を発生させる極側に配置
させるようにすれば、磁極としての一対の磁石22a,
22bから発生する磁束のうち、磁極位置の検出に必要
な磁束のみをノックピン55を介して磁性体片2に確実
に伝達することができ、検出感度の更なる向上を実現す
ることができる。
【0074】ところで、磁性体片2にノックピン55が
挿通される貫通孔52を設けることにより、磁性体片2
の磁気感応素子3と対峙する表面に段差が生じると、こ
の段差の近傍で磁束の変化が生じて、磁極位置検出精度
に悪影響を及ぼす場合がある。このような場合には、図
12に示すように、ノックピン55が挿通された貫通孔
52内に磁性材料60を充填した上で、磁性体片2の磁
気感応素子3と対峙する表面を平坦化することが望まし
い。このように、磁性体片2の磁気感応素子3と対峙す
る表面を平坦化するようにすれば、貫通孔52の近傍に
おける磁束の変化を有効に抑制して、磁極位置検出精度
を更に良好なものとすることができる。
【0075】なお、以上の例では、4つの磁性体片2を
予め所定の寸法で円弧状に成形した上でエンドプレート
24に取り付けるようにしているが、磁性体片2は、図
13に示すように、互いに連結された円環状の磁性体6
1としてエンドプレート24に取り付けられた後に、図
13中破線で示す切断線に沿って分断されることで、個
別の磁性体片2とされてもよい。
【0076】また、エンドプレート24に設けられた位
置決め溝50内に溶融した鉄等の磁性材料を流し込み、
この磁性材料を固化させることで円環状の磁性体61と
した後に、この円環状の磁性体61を分断して個別の磁
性体片2としてもよい。これらの場合には、磁性体61
を切断する際の切断位置によって分断された各磁性体片
2の円周方向における位置が決定されることになるの
で、磁性体61の切断位置を慎重に設定する必要があ
る。
【0077】図14は、本発明を適用した電動機の磁極
位置検出装置1において採用されるエンドプレート24
及び磁性体片2の取り付け構造の第2の例を模式的に示
す分解斜視図である。
【0078】この第2の例においては、4つの磁性体片
2が予め所定の寸法で円弧状に成形され、各磁性体片2
にそれぞれ複数の貫通孔52が設けられる。具体的に
は、例えば、各磁性体片2毎にそれぞれ2つずつの貫通
孔52が設けられる。そして、エンドプレート24に
は、上述した第1の例のような位置決め溝50は設けら
れず、磁性体片2に設けられた貫通孔52に対応した8
つの貫通孔51が設けられる。また、ロータ本体23の
回転軸21方向の端面23aには、上述した第1の例と
同様に、エンドプレート24に設けられた8つの貫通孔
51に対応した位置に、ガイド孔54が設けられる。
【0079】ロータ本体23のガイド孔54の形成位置
は、上述した第1の例と同様に、ロータ本体23に配置
された磁極としての磁石22のステータ30に向かう磁
束を発生させる極側に近接した位置とされる。そして、
ノックピン55を用いてロータ本体23にエンドプレー
ト24を取り付け、エンドプレート24に磁性体片2を
取り付けたときに、ノックピン55の先端部が、磁石2
2のステータ30に向かう磁束を発生させる極側に当接
或いは近接するようにする。
【0080】また、ロータ20の各磁極が略V字状に配
置された一対の磁石22a,22bより構成される場合
には、上述した第1の例と同様に、ロータ本体23のガ
イド孔54の形成位置を、ロータ本体23のガイド孔5
4を一対の磁石22a,22bで挟まれた領域範囲内に
設定し、ノックピン55を磁極を構成する一対の磁石2
2a,22bのステータ30に向かう磁束を発生させる
極側に配置させるようにする。
【0081】この第2の例においては、まず、ロータ本
体23の回転軸21方向の端面23aにエンドプレート
24が当接され、ロータ本体23に設けられたガイド孔
54の位置とエンドプレート24に貫通孔として設けら
れたガイド孔51の位置とが一致してこれらが連通した
孔となるように、エンドプレート24の位置が調整され
る。
【0082】次に、エンドプレート24の主面に各磁性
体片2がそれぞれ当接され、エンドプレート24に設け
られたガイド孔51の位置と各磁性体片2に設けられた
複数の貫通孔52の位置とがそれぞれ一致してこれらが
連通した孔となるように、エンドプレート24の主面上
における各磁性体片2の位置が調整される。
【0083】そして、上述した第1の例と同様に、磁性
体片2の貫通孔52とエンドプレート24のガイド孔5
1、更には貫通孔として穿設されたエンドプレート24
のガイド孔51とロータ本体23のガイド孔54とが連
通した状態で、この連通した孔内にノックピン(ガイド
ピン)55が挿通されることで、各磁性体片2がエンド
プレート24の所定の位置に位置決めされた状態で固定
されると共に、エンドプレート24がロータ本体23の
所定の位置に位置決めされた状態で固定されることにな
る。
【0084】この第2の例においては、以上のように、
各磁性体片2の複数の貫通孔52とエンドプレート24
のガイド孔51とをそれぞれ連通させた状態で、これら
連通した複数の孔にそれぞれノックピン55が挿通され
ることで、エンドプレート24の半径方向及び円周方向
における各磁性体片2の位置決めが同時に図られること
になる。したがって、この第2の例においては、磁性体
片2をエンドプレート24に対して高精度且つ簡便に位
置決めすることができ、また、ノックピン55のせん断
力によって、磁性体片2をエンドプレート24に対して
高精度に位置決めした状態で取り付けることができる。
【0085】また、この第2の例においても、上述した
第1の例と同様に、ロータ本体23に対するエンドプレ
ート24の位置決めも高精度且つ簡便に行うことがで
き、また、エンドプレート24をロータ本体23に対し
て高精度に位置決めした状態で取り付けることができ
る。
【0086】また、この第2の例においても、上述した
第1の例と同様に、エンドプレート24や磁性体片2を
ロータ本体23に対して位置決めしながら取り付けるた
めのノックピン55が、磁極としての磁石22からの磁
束を磁性体片2へと導く磁路としても機能し、磁石22
からの磁束が極めて効率的に磁性体片2へと伝達される
ようになっているので、磁極位置の検出感度が極めて良
好で、高精度な磁極位置の検出を行うことができる。
【0087】以上詳細に説明したように、本発明を適用
した電動機の磁極位置検出装置1においては、ロータ本
体23に対するエンドプレート24の取り付け構造や、
エンドプレート24に対する磁性体片2の取り付け構造
が最適化されているので、これらの取り付け精度を高精
度に維持することができ、極めて良好な磁極位置検出精
度を得ることができると共に、ロータ20の磁極となる
各磁石22からの磁束が、エンドプレート24や磁性体
片2の取り付けに用いられる磁性材料よりなるノックピ
ン55を介して各磁性体片2に伝達され、各磁性体片2
が効率的に磁化されるので、極めて良好な検出感度を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電動機の磁極位置検出装置の
構成を模式的に示す断面図である。
【図2】磁気感応素子から得られる出力信号を説明する
図であり、(a)はロータ本体に配置された磁石とエン
ドプレートに取り付けられた磁性片との位置関係を模式
的に示す図であり、(b)は磁性体片の位置とこれに対
応する出力信号との関係を示す図であり、(c)は磁気
感応素子からの出力信号を矩形波信号に変換した図であ
る。
【図3】磁気感応素子から得られる出力信号を説明する
図であり、(a)は3つの磁気感応素子を所定間隔で配
置した様子を模式的に示す図であり、(b)はこれら3
つの磁気感応素子からの出力信号を示す図である。
【図4】磁気感応素子からの出力信号に基づいてロータ
の磁極位置を検出し、検出した磁極位置に応じて電動機
を駆動制御する駆動装置を示すブロック図である。
【図5】3相の磁気感応素子の出力で判断される状態と
位相各θとの関係が記録されたテーブルを示す図であ
る。
【図6】状態遷移時間t1及び演算タイミングまでの所
要時間t2を説明する図である。
【図7】本発明を適用した電動機の磁極位置検出装置に
おいて採用されるエンドプレート及び磁性体片の取り付
け構造の第1の例を模式的に示す分解斜視図である。
【図8】前記第1の例でロータ本体にエンドプレート及
び磁性体片が取り付けられた様子を示す図であり、
(a)はエンドプレート及び磁性体片が取り付けられた
ロータ本体を回転軸方向から見た平面図であり、(b)
は(a)におけるA−A線断面図である。
【図9】磁性体片の貫通孔とエンドプレートの貫通孔、
ロータ本体のガイド孔とを連通させた状態で、この連通
した孔内にノックピンを挿通する様子を示す断面図であ
る。
【図10】先端部に切欠部が設けられたノックピンを用
いてロータ本体にエンドプレート及び磁性体片を取り付
けた場合の断面図であり、(a)はノックピンに設けた
切欠部の一例を示し、(b)はノックピンに設けた切欠
部の他の例を示している。
【図11】ロータ本体の各磁極がV字状に配置された一
対の磁石より構成される場合の例を示す図であり、
(a)はエンドプレート及び磁性体片が取り付けられた
ロータ本体を回転軸方向から見た平面図であり、(b)
は(a)におけるB−B線断面図である。
【図12】ノックピンが挿通された貫通孔内に磁性材料
を充填した上で、磁性体片の磁気感応素子と対峙する表
面を平坦化した様子を示す断面図である。
【図13】エンドプレートに取り付けられた円環状の磁
性体を切断して個々の磁性体片とする様子を示す平面図
である。
【図14】本発明を適用した電動機の磁極位置検出装置
において採用されるエンドプレート及び磁性体片の取り
付け構造の第2の例を模式的に示す分解斜視図である。
【図15】従来のブラシレス電動機を示す図である。
【図16】従来のブラシレス電動機の他の例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 磁極位置検出装置 2 磁性体片 3 磁気感応素子 10 電動機 20 ロータ 21 回転軸 22(22a,22b) 磁石 23 ロータ本体 24 エンドプレート(非磁性体プレート) 30 ステータ 31 界磁巻線 50 位置決め溝 51 貫通孔 52 貫通孔 54 ガイド孔 55 ノックピン(磁性体ピン) 55a 切欠部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに逆極性の磁極が交互に配置された
    ロータ本体の回転軸方向の端面に非磁性体プレートが取
    り付けられてなるロータと、 前記ロータの各磁極に対応して前記非磁性体プレートに
    取り付けられて、前記ロータの各磁極からの磁束に応じ
    て各々磁化される複数の磁性体片と、 前記複数の磁性体片を前記非磁性体プレートに取り付け
    る複数の磁性体ピンと、 前記複数の磁性体片と対峙する位置に設けられ、前記複
    数の磁性体片からの磁束に感応して前記ロータの磁極位
    置を示す電気信号を出力する磁気感応素子とを備え、 前記複数の磁性体片は、前記非磁性体プレートに設けら
    れた位置決め溝に嵌合されると共に、当該磁性体片に設
    けられた貫通孔と前記位置決め溝内に位置して前記非磁
    性体プレートに設けられたガイド孔とを連通させた状態
    で、この連通した孔に前記磁性体ピンが挿通されること
    で、前記非磁性体プレートに対して位置決めされ、 前記ロータの各磁極からの磁束が前記複数の磁性体ピン
    を介して前記複数の磁性体片にそれぞれ伝達されること
    を特徴とする電動機の磁極位置検出装置。
  2. 【請求項2】 互いに逆極性の磁極が交互に配置された
    ロータ本体の回転軸方向の端面に非磁性体プレートが取
    り付けられてなるロータと、 前記ロータの各磁極に対応して前記非磁性体プレートに
    取り付けられて、前記ロータの各磁極からの磁束に応じ
    て各々磁化される複数の磁性体片と、 前記複数の磁性体片を前記非磁性体プレートに取り付け
    る複数の磁性体ピンと、 前記複数の磁性体片と対峙する位置に設けられ、前記複
    数の磁性体片からの磁束に感応して前記ロータの磁極位
    置を示す電気信号を出力する磁気感応素子とを備え、 前記複数の磁性体片は、当該磁性体片に設けられた複数
    の貫通孔と前記非磁性体プレートに設けられた複数のガ
    イド孔とをそれぞれ連通させた状態で、この連通した複
    数の孔にそれぞれ前記磁性体ピンが挿通されることで、
    前記非磁性体プレートに対して位置決めされ、 前記ロータの各磁極からの磁束が前記複数の磁性体ピン
    を介して前記複数の磁性体片にそれぞれ伝達されること
    を特徴とする電動機の磁極位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記非磁性体プレートに設けられたガイ
    ド孔が前記非磁性体プレートを貫通する貫通孔とされて
    おり、 前記非磁性体プレートは、当該非磁性体プレートに設け
    られた前記貫通孔と、前記ロータ本体に設けられたガイ
    ド孔とを連通させた状態で、この連通した孔に前記磁性
    体ピンが挿通されることで、前記ロータ本体に対して位
    置決めされていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の電動機の磁極位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記ロータ本体のガイド孔が、前記ロー
    タ本体の回転軸を中心として同心円状に略等間隔でそれ
    ぞれ設けられていることを特徴とする請求項3に記載の
    電動機の磁極位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記ロータ本体のガイド孔が、前記ロー
    タの各磁極のステータに向かう磁束を発生させる極側に
    近接してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求
    項3又は4に記載の電動機の磁極位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記磁性体ピンの先端側に、前記ロータ
    の各磁極からの不要な磁束の集磁を抑制するための切欠
    部が設けられていることを特徴とする請求項3乃至5の
    何れかに記載の電動機の磁極位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記ロータの各磁極が、それぞれステー
    タに向かう磁束を発生させる極側を向き合わせて略V字
    状に配置された一対の磁石よりなり、 前記ロータ本体のガイド孔が、前記一対の磁石で挟まれ
    た領域範囲内にそれぞれ設けられていることを特徴とす
    る請求項3又は4に記載の電動機の磁極位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8541917B2 (en) 2010-03-03 2013-09-24 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Rotary electrical machine
JP2016185062A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 レイクビュー イノベーション リミテッドLakeview Innovation Ltd. ロータ磁界の直接サンプリングを用いる電子整流モータ
KR20210132976A (ko) * 2020-04-28 2021-11-05 엘지전자 주식회사 Ipm 모터

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