JP2002186236A - 電動機の磁極位置検出装置 - Google Patents

電動機の磁極位置検出装置

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JP2002186236A
JP2002186236A JP2000379020A JP2000379020A JP2002186236A JP 2002186236 A JP2002186236 A JP 2002186236A JP 2000379020 A JP2000379020 A JP 2000379020A JP 2000379020 A JP2000379020 A JP 2000379020A JP 2002186236 A JP2002186236 A JP 2002186236A
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rotor
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Yuki Nakajima
祐樹 中島
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータ本体に対する非磁性体プレートの取り
付けや、非磁性体プレートに対する磁性体片の取り付け
を高精度且つ簡便に行える構造で、極めて良好な磁極位
置検出精度が得られる電動機の磁極位置検出装置を提供
する。 【解決手段】 複数の磁性体片2が、エンドプレート2
4に設けられた位置決め溝50に嵌合されると共に、各
磁性体片2に設けられた貫通孔52とエンドプレート2
4に設けられたガイド孔51とを連通させた状態で、こ
の連通した孔にノックピン55が挿通されることで、エ
ンドプレート24に対して位置決めされた構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気感応素子を用
いた電動機の磁極位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】整流子やブラシ等の整流機構が設けられ
ていないブラシレス電動機を適切に駆動制御するには、
回転しているロータの磁極位置を常に正確に検出する必
要がある。このため、ブラシレス電動機においては、電
動機の筐体内部に磁気感応素子を配設し、この磁気感応
素子によりロータの回転に応じた磁界の変化を検出する
ことが一般的に行われている。
【0003】例えば、特開平11−215881号公報
においては、図11に示すような構成のブラシレス電動
機100が提案されている。このブラシレス電動機10
0は、3相のステータ巻線101(U、V、W)が巻回
された図示しないステータと、このステータに磁気的結
合関係を保ち、近接して配置され、回転自在に支持され
たロータ102と、このロータ102の回転位置を検出
するための回転位置検出部103とを備えている。
【0004】回転位置検出部103は、ロータ102と
回転中心が同一でロータ102と同一の磁極数に外周面
が着磁された回転位置検出円盤104と、この回転位置
検出円盤104の外周面に近接してそれぞれ機械角で6
0°(磁極数が4であるため、電気角で120°)づつ
離れて配置された3つの回転位置信号発生器105
(U、V、W)とを有している。回転位置信号発生器1
05(U、V、W)は、それぞれ磁気感応素子であるホ
ール素子よりなり、ロータ102に同期して回転する回
転位置検出円盤104からの磁束を検出して、ロータ1
02の回転位置を示す回転位置信号CSU,CSV,C
SWをそれぞれ出力するようになされている。
【0005】以上のように構成されるブラシレス電動機
100では、出力トルクの変動が抑制されて振動や騒音
の低減が可能となるが、その一方で、回転位置検出円盤
104をロータ102とは別体に設ける必要があること
から、装置全体の大型化を招き、特に小型で軽量のもの
が求められる場合には不利である。また、回転位置検出
円盤104の分だけコストが上昇するため、コストの低
減を図る上でも不利である。
【0006】また、ロータ内の磁石からの磁束を磁気感
応素子によって直接検出するものとしては、図12に示
す構成のブラシレス電動機200が知られている。この
ブラシレス電動機200では、ロータ201の回転軸方
向の端面201aから所定の間隔を存して対向する位置
に磁気感応素子であるホール素子202が配設され、更
にこのホール素子202の後部側に磁性体片203が設
けられている。このようなブラシレス電動機200にお
いては、ロータ201内の磁石204からの漏れ磁束が
磁性体片203によってホール素子202へと導かれて
ホール素子202により検出され、これにより、ロータ
102の回転位置を示す回転位置信号がホール素子20
2から出力されることになる。
【0007】以上のような構造のブラシレス電動機20
0は、ロータ201内の磁石204からの漏れ磁束をホ
ール素子202により直接検出するようにしているの
で、小型化・低コスト化を図る上では非常に有利である
が、ステータ電流の影響によりホール素子202からの
出力の位相がずれるという問題がある。詳述すると、ス
テータコイルに電流を流していない場合には、ロータ2
01内の磁石204からの磁束(磁極位置)に同期して
ホール素子202の出力が変化することになるが、ステ
ータに電流を流した際には、その電流が作る磁束もホー
ル素子202により検出されるので、見かけ上の磁極位
置が変化して、ホール素子202からの出力の位相がず
れ、磁極位置を精度よく検出することが困難となる。
【0008】以上のような問題点を解決して、小型化・
低コスト化を実現しながら磁極位置を精度よく検出可能
なものとして、本願発明者は、特願2000−0335
00号において、ロータの回転軸方向の端面にロータ内
部に設けられた磁石からの磁束に応じて磁化される複数
の磁性体片を設け、これら磁性体片の端部に磁束ループ
を集中的に形成するようにした電動機の磁極位置検出装
置を提案している。
【0009】この電動機の磁極位置検出装置では、隣り
合う磁性体片間で急峻な変化を示す出力信号を磁気感応
素子から得ることができるので、出力信号の位相ずれを
低減して、磁極位置検出精度を向上させることができ
る。特に、ロータ本体の回転軸方向の端面に設けられた
非磁性材料よりなるエンドプレート(非磁性体プレー
ト)に複数の磁性体片を取り付けることで、隣り合う磁
性体片の端部間に非磁性材が介在する構造とした場合に
は、極めて良好な磁極位置検出精度が得られることにな
る。
【0010】また、この電動機の磁極位置検出装置で
は、上述した回転位置検出円盤のような磁束を磁気感応
素子に導くための部材をロータと別体で設ける必要がな
いので、装置全体の小型化や低コスト化を実現できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、ロータ本体の回転軸方向の端面に設けられた非磁
性体プレートに、ロータ本体の磁石からの磁束に応じて
磁化される複数の磁性体片が取り付けられた構造の磁極
位置検出装置では、磁極位置検出精度が、ロータ本体に
対する非磁性体プレートの取り付け精度や、非磁性体プ
レートに対する磁性体片の取り付け精度に大きく左右さ
れ、これらの取り付け精度が良好な磁極位置検出精度を
得る上で非常に重要であることが分かってきた。特に、
複数の磁性体片は、互いの相対位置を適切に維持しなが
ら、円盤状の非磁性体プレートの半径方向及び円周方向
の双方における所定の位置に精度よく取り付けられるこ
とが要求される。
【0012】したがって、このような構造の磁極位置検
出装置を適切に運用するにあたっては、ロータ本体に対
する非磁性体プレートの取り付け構造や非磁性体プレー
トに対する磁性体片の取り付け構造を最適化し、これら
の取り付けを高精度且つ簡便に行えるようにすることが
重要な課題となっている。
【0013】本発明は、以上のような実情に鑑みて創案
されたものであって、ロータ本体に対する非磁性体プレ
ートの取り付けや、非磁性体プレートに対する磁性体片
の取り付けを高精度且つ簡便に行える構造で、極めて良
好な磁極位置検出精度が得られる電動機の磁極位置検出
装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の電動機
の磁極位置検出装置は、逆極性の磁石が交互に配置され
たロータ本体の回転軸方向の端面に非磁性体プレートが
取り付けられてなるロータと、前記非磁性体プレートに
取り付けられて、前記ロータ本体に配置された磁石から
の磁束に応じて磁化される複数の磁性体片と、前記複数
の磁性体片と対峙する位置に設けられ、前記複数の磁性
体片からの磁束に感応して前記ロータの磁極位置を示す
電気信号を出力する磁気感応素子とを備え、前記複数の
磁性体片が、前記非磁性体プレートに設けられた位置決
め溝に嵌合されると共に、当該磁性体片に設けられた貫
通孔と前記位置決め溝内に位置して前記非磁性体プレー
トに設けられたガイド孔とを連通させた状態で、この連
通した孔にガイドピンが挿通されることで、前記非磁性
体プレートに対して位置決めされていることを要旨とす
るものである。
【0015】また、請求項2に記載の電動機の磁極位置
検出装置は、逆極性の磁石が交互に配置されたロータ本
体の回転軸方向の端面に非磁性体プレートが取り付けら
れてなるロータと、前記非磁性体プレートに取り付けら
れて、前記ロータ本体に配置された磁石からの磁束に応
じて磁化される複数の磁性体片と、前記複数の磁性体片
と対峙する位置に設けられ、前記複数の磁性体片からの
磁束に感応して前記ロータの磁極位置を示す電気信号を
出力する磁気感応素子とを備え、前記複数の磁性体片
が、当該磁性体片に設けられた複数の貫通孔と前記非磁
性体プレートに設けられた複数のガイド孔とをそれぞれ
連通させた状態で、この連通した複数の孔にそれぞれガ
イドピンが挿通されることで、前記非磁性体プレートに
対して位置決めされていることを要旨とするものであ
る。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の電動機の磁極位置検出装置において、前
記非磁性体プレートに設けられたガイド孔のうちの少な
くとも1つが前記非磁性体プレートを貫通する貫通孔と
されており、前記非磁性体プレートが、当該非磁性体プ
レートに設けられた前記貫通孔と、前記ロータ本体に設
けられたガイド孔とを連通させた状態で、この連通した
孔に前記ガイドピンが挿通されることで、前記ロータ本
体に対して位置決めされていることを要旨とするもので
ある。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の電動機の磁極位置検出装置において、前
記ガイドピンが挿通された孔内に磁性材料が充填された
状態で、前記複数の磁性体片の前記磁気感応素子と対峙
する表面が平坦化されていることを要旨とするものであ
る。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の電動機の磁極位置検出装置において、前
記複数の磁性体片が、互いに連結された円環状の磁性体
として前記非磁性体プレートに取り付けられた後に、各
磁性体片毎に分断されてなることを要旨とするものであ
る。
【0019】また、請求項6に記載の電動機の磁極位置
検出装置は、逆極性の磁石が交互に配置されたロータ本
体の回転軸方向の端面に非磁性体プレートが取り付けら
れてなるロータと、前記非磁性体プレートに取り付けら
れて、前記ロータ本体に配置された磁石からの磁束に応
じて磁化される複数の磁性体片と、前記複数の磁性体片
と対峙する位置に設けられ、前記複数の磁性体片からの
磁束に感応して前記ロータの磁極位置を示す電気信号を
出力する磁気感応素子とを備え、前記複数の磁性体片
が、互いに連結された円環状の磁性体として前記非磁性
体プレートに設けられた位置決め溝に嵌合されて、前記
非磁性体プレートに対して位置決めされた状態でこの非
磁性体プレートに取り付けられた後に、各磁性体片毎に
分断されてなることを要旨とするものである。
【0020】また、請求項7記載の発明は、請求項6に
記載の電動機の磁極位置検出装置において、前記円環状
の磁性体を各磁性体片に分断する際に、前記非磁性体プ
レートを貫通する貫通溝が少なくとも一つ形成され、前
記非磁性体プレートが、当該非磁性体プレートに形成さ
れた前記貫通溝と、前記ロータ本体に設けられたガイド
孔とを連通させた状態で、この連通した孔にガイドピン
が挿通されることで、前記ロータ本体に対して位置決め
されていることを要旨とするものである。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の電動機の磁極位置検出
装置によれば、複数の磁性体片が、非磁性体プレートに
設けられた位置決め溝に嵌合されると共に、この磁性体
片に設けられた貫通孔と非磁性体プレートに設けられた
ガイド孔とを連通させた状態で、この連通した孔にガイ
ドピンが挿通されることで、非磁性体プレートに対して
位置決めされているので、非磁性体プレートの半径方向
及び円周方向の双方における所定の位置に精度よく取り
付けられることになる。そして、このように非磁性体プ
レートに精度よく取り付けられた複数の磁性体片がロー
タ本体に配置された磁石からの磁束に応じて磁化され、
各磁性体片の端部において集中的に磁束ループが形成さ
れた状態で、磁気感応素子がこれら磁性体片からの磁束
に感応してロータの磁極位置を示す電気信号が出力され
るので、磁性体片の位置ずれに起因する検出精度の低下
を招くことなく、極めて高精度に磁極位置を検出するこ
とができる。
【0022】また、この請求項1に記載の電動機の磁極
位置検出装置は、非磁性体プレートに対する磁性体片の
位置決めが極めて簡便に行える構造となっているので、
製造コストの低減を実現して、低コスト化を図ることが
できる。
【0023】また、請求項2に記載の電動機の磁極位置
検出装置によれば、複数の磁性体片が、この磁性体片に
設けられた複数の貫通孔と非磁性体プレートに設けられ
た複数のガイド孔とをそれぞれ連通させた状態で、この
連通した複数の孔にそれぞれガイドピンが挿通されるこ
とで、非磁性体プレートに対して位置決めされているの
で、非磁性体プレートの半径方向及び円周方向の双方に
おける所定の位置に精度よく取り付けられることにな
る。そして、このように非磁性体プレートに精度よく取
り付けられた複数の磁性体片がロータ本体に配置された
磁石からの磁束に応じて磁化され、各磁性体片の端部に
おいて集中的に磁束ループが形成された状態で、磁気感
応素子がこれら磁性体片からの磁束に感応してロータの
磁極位置を示す電気信号が出力されるので、磁性体片の
位置ずれに起因する検出精度の低下を招くことなく、極
めて高精度に磁極位置を検出することができる。
【0024】また、この請求項2に記載の電動機の磁極
位置検出装置は、非磁性体プレートに対する磁性体片の
位置決めが極めて簡便に行える構造となっているので、
製造コストの低減を実現して、低コスト化を図ることが
できる。
【0025】また、請求項3に記載の電動機の磁極位置
検出装置によれば、非磁性体プレートに設けられたガイ
ド孔のうちの少なくとも1つが非磁性体プレートを貫通
する貫通孔とされており、非磁性体プレートが、この非
磁性体プレートに設けられた貫通孔とロータ本体に設け
られたガイド孔とを連通させた状態で、この連通した孔
にガイドピンが挿通されることで、ロータ本体に対して
位置決めされているので、ロータ本体と同心となる位置
に非磁性体プレートが精度よく取り付けられることにな
り、非磁性体プレートの位置ずれに起因する検出精度の
低下を招くことなく、磁極位置を更に高精度に検出する
ことが可能となる。
【0026】また、請求項4に記載の電動機の磁極位置
検出装置によれば、ガイドピンが挿通された孔内に磁性
材料が充填された状態で、複数の磁性体片の磁気感応素
子と対峙する表面が平坦化されているので、孔の近傍に
おける磁束の変化を有効に抑制して、磁極位置を更に高
精度に検出することが可能となる。
【0027】また、請求項5に記載の電動機の磁極位置
検出装置によれば、複数の磁性体片が、互いに連結され
た円環状の磁性体として非磁性体プレートに取り付けら
れた後に、各磁性体片毎に分断されてなるので、非磁性
体プレートに対する磁性体片の位置決めを更に簡便なも
のとして、製造コストを更に低減することができる。
【0028】また、請求項6に記載の電動機の磁極位置
検出装置によれば、複数の磁性体片が、互いに連結され
た円環状の磁性体として非磁性体プレートに設けられた
位置決め溝に嵌合されて、非磁性体プレートに対して位
置決めされた状態でこの非磁性体プレートに取り付けら
れた後に、各磁性体片毎に分断されてなるので、非磁性
体プレートに対する磁性体片の位置決めを精度よく行っ
て、磁性体片の位置ずれに起因する検出精度の低下を招
くことなく、極めて高精度に磁極位置を検出することが
できると共に、非磁性体プレートに対する磁性体片の位
置決めを極めて簡便なものとして、製造コストの大幅な
低減を図ることができる。
【0029】また、請求項7に記載の電動機の磁極位置
検出装置によれば、円環状の磁性体を各磁性体片に分断
する際に、非磁性体プレートを貫通する貫通溝が少なく
とも一つ形成され、非磁性体プレートが、この非磁性体
プレートに形成された貫通溝とロータ本体に設けられた
ガイド孔とを連通させた状態で、この連通した孔にガイ
ドピンが挿通されることで、ロータ本体に対して位置決
めされているので、ロータ本体と同心となる位置に非磁
性体プレートが精度よく取り付けられることになり、非
磁性体プレートの位置ずれに起因する検出精度の低下を
招くことなく、磁極位置を更に高精度に検出することが
可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明を適用した電動機の磁極位
置検出装置1の構成を模式的に示す断面図である。
【0032】この図1において、電動機10は、回転軸
21を回転中心として回転操作されるロータ20と、こ
のロータ20の外周側に固定して設けられたステータ3
0とを備え、これらが図示しない筐体内部に収納されて
なるものである。
【0033】ロータ20は、磁極となる逆極性の磁石2
2が交互に配置されたロータ本体23を有し、このロー
タ本体23の回転軸21方向の端面23aに、非磁性材
料よりなる円盤状のエンドプレート(非磁性体プレー
ト)24が、ロータ本体23と同心に取り付けられた構
造となっている。一方、ステータ30は、界磁巻線31
が巻回された状態で、筐体の内周面に取り付けられてい
る。
【0034】また、ロータ20のエンドプレート24に
は、ロータ本体23に設けられた各磁石22に対応した
位置に、複数の磁性体片2がそれぞれ取り付けられてい
る。これら複数の磁性体片2は、例えば鉄等の磁性材料
よりなり、ロータ本体23に設けられた各磁石22から
の磁束に応じて磁化されるものである。
【0035】また、電動機10の筐体内部には、エンド
プレート24に取り付けられた複数の磁性体片2と対峙
する位置に、これら磁性体片2からの磁束に感応して、
ロータ20の磁極位置を示す電気信号を出力する磁気感
応素子3が設けられている。この磁気感応素子3として
は、例えば、ホール素子やMR素子、GMR素子等が用
いられる。
【0036】この磁気感応素子3からの出力信号は、図
示しない電動機10の駆動装置に供給される。そして、
この駆動装置が、磁気感応素子3からの出力信号に基づ
いてロータ20の磁極位置を検出し、各相分の必要トル
クに対応する界磁電流を生成してステータ30に巻回さ
れた各界磁巻線31に供給することで、電動機10の適
切な駆動制御が行われることになる。
【0037】以上のように構成される電動機の磁極位置
検出装置1では、エンドプレート24に取り付けられた
複数の磁性体片2が、ロータ本体23に設けられた磁石
22からの磁束によって磁化されることになる。そし
て、これら複数の磁性体片2からの磁束に磁気感応素子
3が感応し、電気信号を出力する。
【0038】ここで、ロータ本体23には、図2(a)
に示すように、逆極性の磁石22が交互に配置されてい
るので、隣り合う磁性体片2同士が互いに逆極性に磁化
されて引き合い、磁性体片2の端部に磁束ループが集中
的に形成されることになる。その結果、磁気感応素子3
からは、図2(b)に示すように、急峻に変化する出力
信号が得られることになる。そして、この磁気感応素子
3からの出力信号を、図示しないコンパレータ等に入力
して所定レベルと比較することで、図2(c)に示すよ
うに、180度毎の矩形波信号を得ることができる。
【0039】したがって、図3(a)に示すように、3
つの磁気感応素子3を同一円周上で例えば30度ずつず
らした位置(1),(2),(3)にそれぞれ配置する
ようにすれば、図3(b)に示すように、それぞれの磁
気感応素子3からの出力信号(1),(2),(3)の
立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジにより60度毎の
基準となる磁極位置を設定することができ、これに基づ
いてロータ20の磁極位置を適切に検出することができ
る。
【0040】本発明を適用した電動機の磁極位置検出装
置1においては、上述したように、エンドプレート24
に取り付けられた磁性体片2の端部から隣り合う磁性体
片2の端部間において、磁気感応素子3からの出力信号
が急峻に変化するようになっているので、ステータ30
に巻回された界磁巻線31からの磁束の影響を大幅に低
減し、また、磁気感応素子3のばらつきやオフセット等
による影響を低減して、ロータ20の磁極位置を極めて
高精度に検出することができる。
【0041】ところで、エンドプレート24に取り付け
られた複数の磁性体片2の端部に磁束ループが集中的に
形成されるように構成された本発明を適用した電動機の
磁極位置検出装置1においては、エンドプレート24に
対する磁性体片2の取り付け位置に位置ずれが生じる
と、磁極位置検出精度の低下を招いてしまうことにな
る。また、磁性体片2がエンドプレート24に対して精
度よく取り付けられていても、ロータ本体23に対する
エンドプレート24の取り付け位置に位置ずれが生じる
と、磁極位置検出精度の低下を招いてしまうことにな
る。
【0042】そこで、本発明を適用した電動機の磁極位
置検出装置1においては、ロータ本体23に対するエン
ドプレート24の取り付け構造や、エンドプレート24
に対する磁性体片2の取り付け構造を最適化し、これら
の取り付けを高精度且つ簡便に行えるようにしている。
【0043】以下、本発明を適用した電動機の磁極位置
検出装置1において採用される取り付け構造の具体的な
例について、図4乃至図10を参照して説明する。な
お、ここでは、4つの磁性体片2がエンドプレート24
に取り付けられるものとして図示しながら説明するが、
磁性体片2の数は、ロータ本体23に配置される磁石2
2の数に応じた任意の数とすればよい。
【0044】図4は、本発明を適用した電動機の磁極位
置検出装置1において採用されるエンドプレート24及
び磁性体片2の取り付け構造の第1の例を模式的に示す
分解斜視図である。
【0045】この第1の例においては、エンドプレート
24の所定の位置に、磁性体片2の幅に応じた溝幅を有
する円環状の位置決め溝50が、エンドプレート24の
中心と同心となるように設けられる。そして、この位置
決め溝50内の所定の位置に、磁性体片2の数に対応し
て4つのガイド孔51が設けられる。これら4つのガイ
ド孔51のうちの一部、例えば2つのガイド孔51は、
エンドプレート24の厚み方向に貫通する貫通孔として
穿設される。
【0046】一方、4つの磁性体片2は、予め所定の寸
法で円弧状に成形され、各磁性体片2には、エンドプレ
ート24のガイド孔51と略等しい孔径を有する貫通孔
52が、各磁性体片2毎にその厚み方向に貫通して設け
られる。また、ロータ本体23の回転軸21方向の端面
23aには、貫通孔としてエンドプレート24に穿設さ
れた2つのガイド孔51に対応した位置に、これらガイ
ド孔51と略等しい孔径を有するガイド孔54がそれぞ
れ設けられる。
【0047】これらロータ本体23に設けられたガイド
孔54の形成位置や、磁性体片2に設けられた貫通孔5
2の形成位置、エンドプレート24に設けられたガイド
孔51の形成位置は、最終的にロータ本体23にエンド
プレート24が取り付けられ、エンドプレート24に磁
性体片2が取り付けられたときに、各磁性体片2がロー
タ本体23に配置された磁石22の直上に位置するよう
に予め設定される。
【0048】この第1の例においては、まず、ロータ本
体23の回転軸21方向の端面23aにエンドプレート
24が当接され、ロータ本体23に設けられたガイド孔
54の位置とエンドプレート24に貫通孔として設けら
れたガイド孔51の位置とが一致してこれらが連通した
孔となるように、エンドプレート24の位置が調整され
る。
【0049】次に、エンドプレート24に設けられた位
置決め溝50に、4つの磁性体片2がそれぞれ嵌合さ
れ、エンドプレート24に設けられたガイド孔51の位
置と各磁性体片2に設けられた貫通孔52の位置とが一
致してこれらが連通した孔となるように、位置決め溝5
0内における各磁性体片2の位置が調整される。
【0050】そして、図5に示すように、磁性体片2の
貫通孔52とエンドプレート24のガイド孔51、更に
は貫通孔として穿設されたエンドプレート24のガイド
孔51とロータ本体23のガイド孔54とが連通した状
態で、この連通した孔内にノックピン(ガイドピン)5
5が挿通されることで、各磁性体片2がエンドプレート
24の所定の位置に位置決めされた状態で固定されると
共に、エンドプレート24がロータ本体23の所定の位
置に位置決めされた状態で固定されることになる。
【0051】この第1の例においては、以上のように、
各磁性体片2がエンドプレート24に設けられた位置決
め溝50に嵌合されることで、エンドプレート24の半
径方向における各磁性体片2の位置決めが図られ、各磁
性体片2の貫通孔52とエンドプレート24のガイド孔
51とを連通させた状態で、この連通した孔にノックピ
ン55が挿通されることで、エンドプレート24の円周
方向における各磁性体片2の位置決めが図られることに
なる。したがって、この第1の例においては、磁性体片
2をエンドプレート24に対して高精度且つ簡便に位置
決めすることができ、また、ノックピン55のせん断力
によって、磁性体片2をエンドプレート24に対して高
精度に位置決めした状態で取り付けることができる。
【0052】また、この第1の例においては、ロータ本
体23に対するエンドプレート24の位置決めも高精度
且つ簡便に行うことができ、また、エンドプレート24
をロータ本体23に対して高精度に位置決めした状態で
取り付けることができる。
【0053】ところで、磁性体片2にノックピン55が
挿通される貫通孔52を設けることにより、磁性体片2
の磁気感応素子3と対峙する表面に段差が生じると、こ
の段差の近傍で磁束の変化が生じて、磁極位置検出精度
に悪影響を及ぼす場合がある。このような場合には、図
6に示すように、ノックピン55が挿通された貫通孔5
2内に磁性材料60を充填した上で、磁性体片2の磁気
感応素子3と対峙する表面を平坦化することが望まし
い。このように、磁性体片2の磁気感応素子3と対峙す
る表面を平坦化するようにすれば、貫通孔52の近傍に
おける磁束の変化を有効に抑制して、磁極位置検出精度
を更に良好なものとすることができる。
【0054】なお、以上の例では、4つの磁性体片2を
予め所定の寸法で円弧状に成形した上でエンドプレート
24に取り付けるようにしているが、磁性体片2は、図
7に示すように、互いに連結された円環状の磁性体61
としてエンドプレート24に取り付けられた後に、図7
中波線で示す切断線に沿って分断されることで、個別の
磁性体片2とされてもよい。
【0055】また、エンドプレート24に設けられた位
置決め溝50内に溶融した鉄等の磁性材料を流し込み、
この磁性材料を固化させることで円環状の磁性体61と
した後に、この円環状の磁性体61を分断して個別の磁
性体片2としてもよい。これらの場合には、磁性体61
を切断する際の切断位置によって分断された各磁性体片
2の円周方向における位置が決定されることになるの
で、磁性体61の切断位置を慎重に設定する必要があ
る。
【0056】また、以上の例では、ロータ本体23にガ
イド孔54を設けると共に、エンドプレート24のガイ
ド孔51の一部を貫通孔として、これらの孔を連通させ
た状態でこの連通した孔にガイドピン55を挿通するこ
とで、エンドプレート24をロータ本体23に取り付け
るようにしているが、ロータ本体23に対するエンドプ
レート24の取り付けは、例えば溶接や接着等の他の方
法で行うようにしてもよい。
【0057】図8は、本発明を適用した電動機の磁極位
置検出装置1において採用されるエンドプレート24及
び磁性体片2の取り付け構造の第2の例を模式的に示す
分解斜視図である。
【0058】この第2の例においては、4つの磁性体片
2が予め所定の寸法で円弧状に成形され、各磁性体片2
にそれぞれ複数の貫通孔52が設けられる。具体的に
は、例えば、各磁性体片2毎にそれぞれ2つずつの貫通
孔52が設けられる。そして、エンドプレート24に
は、上述した第1の例のような位置決め溝50は設けら
れず、磁性体片2に設けられた貫通孔52に対応した8
つのガイド孔51が設けられる。これら8つのガイド孔
51のうちの一部、例えば2つのガイド孔51は、エン
ドプレート24の厚み方向に貫通する貫通孔として穿設
される。
【0059】また、ロータ本体23の回転軸21方向の
端面23aには、上述した第1の例と同様に、貫通孔と
してエンドプレート24に穿設された2つのガイド孔5
1に対応した位置に、ガイド孔54が設けられる。
【0060】これらロータ本体23に設けられたガイド
孔54の形成位置や、磁性体片2に設けられた貫通孔5
2の形成位置、エンドプレート24に設けられたガイド
孔51の形成位置は、最終的にロータ本体23にエンド
プレート24が取り付けられ、エンドプレート24に磁
性体片2が取り付けられたときに、各磁性体片2がロー
タ本体23に配置された磁石22の直上に位置するよう
に予め設定される。
【0061】この第2の例においては、まず、ロータ本
体23の回転軸21方向の端面23aにエンドプレート
24が当接され、ロータ本体23に設けられたガイド孔
54の位置とエンドプレート24に貫通孔として設けら
れたガイド孔51の位置とが一致してこれらが連通した
孔となるように、エンドプレート24の位置が調整され
る。
【0062】次に、エンドプレート24の主面に各磁性
体片2がそれぞれ当接され、エンドプレート24に設け
られたガイド孔51の位置と各磁性体片2に設けられた
複数の貫通孔52の位置とがそれぞれ一致してこれらが
連通した孔となるように、エンドプレート24の主面上
における各磁性体片2の位置が調整される。
【0063】そして、上述した第1の例と同様に、磁性
体片2の貫通孔52とエンドプレート24のガイド孔5
1、更には貫通孔として穿設されたエンドプレート24
のガイド孔51とロータ本体23のガイド孔54とが連
通した状態で、この連通した孔内にノックピン(ガイド
ピン)55が挿通されることで、各磁性体片2がエンド
プレート24の所定の位置に位置決めされた状態で固定
されると共に、エンドプレート24がロータ本体23の
所定の位置に位置決めされた状態で固定されることにな
る。
【0064】この第2の例においては、以上のように、
各磁性体片2の複数の貫通孔52とエンドプレート24
のガイド孔51とをそれぞれ連通させた状態で、これら
連通した複数の孔にそれぞれノックピン55が挿通され
ることで、エンドプレート24の半径方向及び円周方向
における各磁性体片2の位置決めが同時に図られること
になる。したがって、この第2の例においては、磁性体
片2をエンドプレート24に対して高精度且つ簡便に位
置決めすることができ、また、ノックピン55のせん断
力によって、磁性体片2をエンドプレート24に対して
高精度に位置決めした状態で取り付けることができる。
【0065】また、この第2の例においては、上述した
第1の例と同様に、ロータ本体23に対するエンドプレ
ート24の位置決めも高精度且つ簡便に行うことがで
き、また、エンドプレート24をロータ本体23に対し
て高精度に位置決めした状態で取り付けることができ
る。
【0066】なお、この第2の例においても、上述した
第1の例と同様に、磁性体片2に貫通孔52を設けるこ
とで段差が生じる場合には、図6に示したように、ノッ
クピン55が挿通された貫通孔52内に磁性材料60を
充填した上で、磁性体片2の磁気感応素子3と対峙する
表面を平坦化することが望ましい。このように、磁性体
片2の磁気感応素子3と対峙する表面を平坦化するよう
にすれば、貫通孔52の近傍における磁束の変化を有効
に抑制して、磁極位置検出精度を更に良好なものとする
ことができる。
【0067】また、この第2の例においても、上述した
第1の例と同様に、磁性体片2を図7に示したような円
環状の磁性体61としてエンドプレート24に取り付け
た後に、図7中波線で示す切断線に沿って分断するよう
にしてもよい。
【0068】また、この第2の例においても、上述した
第1の例と同様に、ロータ本体23に対するエンドプレ
ート24の取り付けを、例えば溶接や接着等の他の方法
で行うようにしてもよい。
【0069】図9は、本発明を適用した電動機の磁極位
置検出装置1において採用されるエンドプレート24及
び磁性体片2の取り付け構造の第3の例を模式的に示す
分解斜視図である。
【0070】この第3の例においては、エンドプレート
24の所定の位置に、磁性体片2の幅に応じた溝幅を有
する円環状の位置決め溝50が設けられる。そして、こ
の位置決め溝50に、磁性体片2が連結された状態の円
環状の磁性体61が嵌合され、例えば溶接や接着等の方
法でエンドプレート24に取り付けられる。すなわち、
この第3の例では、エンドプレート24に対する磁性体
片2の取り付けに、ノックピン55を使用しない。した
がって、この第3の例においては、エンドプレート24
にガイド孔51を設けたり、磁性体片2に貫通孔52を
設けたりする必要がない。
【0071】この第3の例においては、まず、円環状の
磁性体61がエンドプレート24に設けられた位置決め
溝50に嵌合されて半径方向における位置決めが図られ
た状態で、例えば溶接や接着等の方法でエンドプレート
24に取り付けられる。そして、エンドプレート24に
取り付けられた円環状の磁性体61が所定の切断位置で
切断されることで、例えば4つの磁性体片2に分断され
る。このとき、切断位置を慎重に設定することで、各磁
性体片2が円周方向における所定の位置に位置決めされ
ることになる。
【0072】次に、磁性体片2が取り付けられたエンド
プレート24が、ロータ本体23の回転軸21方向の端
面23aに当接され、ロータ本体23に対するエンドプ
レート24の取り付けが行われる。このロータ本体23
に対するエンドプレート24の取り付け方法は、特に限
定されるものではないが、上述した第1の例や第2の例
と同様にノックピン55を使用するようにすれば、エン
ドプレート24をロータ本体23に対して高精度に位置
決めしながら取り付けることができる。
【0073】具体的には、例えば、図10に示すよう
に、円環状の磁性体61を各磁性体片2毎に分断するた
めの分断溝70の一部、例えば2つの分断溝70を、エ
ンドプレート24の厚み方向に貫通するように形成す
る。一方、ロータ本体23には、所定の位置に、第1の
例及び第2の例と同様のガイド孔54を設ける。そし
て、ロータ本体23に設けられたガイド孔54の位置と
エンドプレート24を貫通する分断溝70の位置とが一
致してこれらが連通した孔となるように、エンドプレー
ト24の位置を調整し、この連通した孔内にノックピン
55を挿通する。これにより、磁性体片2が取り付けら
れたエンドプレート24が、ロータ本体23の所定の位
置に位置決めされた状態で固定されることになる。
【0074】この第3の例においては、以上のように、
磁性体片2及びエンドプレート24にノックピン55を
挿通するための貫通孔52やガイド孔51を設けること
なくエンドプレート24に対する磁性体片2の高精度な
位置決めを行うことができるので、磁性体片2の位置決
め作業の更なる簡便化を図ることができる。
【0075】なお、以上の例では、予め円環状とされた
磁性体61をエンドプレート24に設けられた位置決め
溝50に嵌合するようにしているが、エンドプレート2
4に設けられた位置決め溝50内に溶融した鉄等の磁性
材料を流し込み、この磁性材料を固化させることで円環
状の磁性体61としてもよい。この場合にも、円環状の
磁性体61を所定の切断位置に沿って切断することで、
個別の磁性体片2とすることができる。
【0076】以上詳細に説明したように、本発明を適用
した電動機の磁極位置検出装置1においては、ロータ本
体23に対するエンドプレート24の取り付け構造や、
エンドプレート24に対する磁性体片2の取り付け構造
が最適化されているので、これらの取り付け精度を高精
度に維持することができ、極めて良好な磁極位置検出精
度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電動機の磁極位置検出装置の
構成を模式的に示す断面図である。
【図2】磁気感応素子から得られる出力信号を説明する
図であり、(a)はロータ本体に配置された磁石とエン
ドプレートに取り付けられた磁性片との位置関係を模式
的に示す図であり、(b)は磁性体片の位置とこれに対
応する出力信号との関係を示す図であり、(c)は磁気
感応素子からの出力信号を矩形波信号に変換した図であ
る。
【図3】磁気感応素子から得られる出力信号を説明する
図であり、(a)は3つの磁気感応素子を所定間隔で配
置した様子を模式的に示す図であり、(b)はこれら3
つの磁気感応素子からの出力信号を示す図である。
【図4】本発明を適用した電動機の磁極位置検出装置に
おいて採用されるエンドプレート及び磁性体片の取り付
け構造の第1の例を模式的に示す分解斜視図である。
【図5】磁性体片の貫通孔とエンドプレートのガイド
孔、更には貫通孔として穿設されたエンドプレートのガ
イド孔とロータ本体のガイド孔とが連通した状態で、こ
の連通した孔内にノックピンを挿通する様子を示す断面
図である。
【図6】ノックピンが挿通された貫通孔内に磁性材料を
充填した上で、磁性体片の磁気感応素子と対峙する表面
を平坦化した様子を示す断面図である。
【図7】エンドプレートに取り付けられた円環状の磁性
体を切断して個々の磁性体片とする様子を示す平面図で
ある。
【図8】本発明を適用した電動機の磁極位置検出装置に
おいて採用されるエンドプレート及び磁性体片の取り付
け構造の第2の例を模式的に示す分解斜視図である。
【図9】本発明を適用した電動機の磁極位置検出装置に
おいて採用されるエンドプレート及び磁性体片の取り付
け構造の第3の例を模式的に示す分解斜視図である。
【図10】ロータ本体に設けられたガイド孔の位置とエ
ンドプレート24を貫通する分断溝の位置とを一致させ
て、連通した孔内にノックピンを挿通する様子を示す断
面図である。
【図11】従来のブラシレス電動機を示す図である。
【図12】従来のブラシレス電動機の他の例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 磁極位置検出装置 2 磁性体片 3 磁気感応素子 10 電動機 20 ロータ 21 回転軸 22 磁石 23 ロータ本体 24 エンドプレート 30 ステータ 31 界磁巻線 50 位置決め溝 51 ガイド孔 52 貫通孔 54 ガイド孔 55 ノックピン 60 磁性材料 61 円環状の磁性体 70 分断溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆極性の磁石が交互に配置されたロータ
    本体の回転軸方向の端面に非磁性体プレートが取り付け
    られてなるロータと、 前記非磁性体プレートに取り付けられて、前記ロータ本
    体に配置された磁石からの磁束に応じて磁化される複数
    の磁性体片と、 前記複数の磁性体片と対峙する位置に設けられ、前記複
    数の磁性体片からの磁束に感応して前記ロータの磁極位
    置を示す電気信号を出力する磁気感応素子とを備え、 前記複数の磁性体片は、前記非磁性体プレートに設けら
    れた位置決め溝に嵌合されると共に、当該磁性体片に設
    けられた貫通孔と前記位置決め溝内に位置して前記非磁
    性体プレートに設けられたガイド孔とを連通させた状態
    で、この連通した孔にガイドピンが挿通されることで、
    前記非磁性体プレートに対して位置決めされていること
    を特徴とする電動機の磁極位置検出装置。
  2. 【請求項2】 逆極性の磁石が交互に配置されたロータ
    本体の回転軸方向の端面に非磁性体プレートが取り付け
    られてなるロータと、 前記非磁性体プレートに取り付けられて、前記ロータ本
    体に配置された磁石からの磁束に応じて磁化される複数
    の磁性体片と、 前記複数の磁性体片と対峙する位置に設けられ、前記複
    数の磁性体片からの磁束に感応して前記ロータの磁極位
    置を示す電気信号を出力する磁気感応素子とを備え、 前記複数の磁性体片は、当該磁性体片に設けられた複数
    の貫通孔と前記非磁性体プレートに設けられた複数のガ
    イド孔とをそれぞれ連通させた状態で、この連通した複
    数の孔にそれぞれガイドピンが挿通されることで、前記
    非磁性体プレートに対して位置決めされていることを特
    徴とする電動機の磁極位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記非磁性体プレートに設けられたガイ
    ド孔のうちの少なくとも1つが前記非磁性体プレートを
    貫通する貫通孔とされており、 前記非磁性体プレートは、当該非磁性体プレートに設け
    られた前記貫通孔と、前記ロータ本体に設けられたガイ
    ド孔とを連通させた状態で、この連通した孔に前記ガイ
    ドピンが挿通されることで、前記ロータ本体に対して位
    置決めされていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の電動機の磁極位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイドピンが挿通された孔内に磁性
    材料が充填された状態で、前記複数の磁性体片の前記磁
    気感応素子と対峙する表面が平坦化されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の電動機の磁極位置検出
    装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の磁性体片は、互いに連結され
    た円環状の磁性体として前記非磁性体プレートに取り付
    けられた後に、各磁性体片毎に分断されてなることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の電動機の磁極位置検出
    装置。
  6. 【請求項6】 逆極性の磁石が交互に配置されたロータ
    本体の回転軸方向の端面に非磁性体プレートが取り付け
    られてなるロータと、 前記非磁性体プレートに取り付けられて、前記ロータ本
    体に配置された磁石からの磁束に応じて磁化される複数
    の磁性体片と、 前記複数の磁性体片と対峙する位置に設けられ、前記複
    数の磁性体片からの磁束に感応して前記ロータの磁極位
    置を示す電気信号を出力する磁気感応素子とを備え、 前記複数の磁性体片は、互いに連結された円環状の磁性
    体として前記非磁性体プレートに設けられた位置決め溝
    に嵌合されて、前記非磁性体プレートに対して位置決め
    された状態でこの非磁性体プレートに取り付けられた後
    に、各磁性体片毎に分断されてなることを特徴とする電
    動機の磁極位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記円環状の磁性体を各磁性体片に分断
    する際に、前記非磁性体プレートを貫通する貫通溝が少
    なくとも一つ形成され、 前記非磁性体プレートは、当該非磁性体プレートに形成
    された前記貫通溝と、前記ロータ本体に設けられたガイ
    ド孔とを連通させた状態で、この連通した孔にガイドピ
    ンが挿通されることで、前記ロータ本体に対して位置決
    めされていることを特徴とする請求項6に記載の電動機
    の磁極位置検出装置。
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Cited By (5)

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